163- 参 - 厚 生 労 働 委 員 会 -5 号 平 成 17 年 10 月 20 日 医 療 制 度 改 革 年 金 課 税 問 題 タクシー 問 題 アスベスト 問 題 について 質 問 辻 泰 弘 君 民 主 党 新 緑 風 会 辻 泰 弘 でございます 思 い 起 こしますと ちょうど 四 年 前 の 十 月 十 八 日 に 私 はこの 場 で 初 めて 国 会 質 問 をさせ ていただきまして 当 時 は 坂 口 大 臣 でございましたけれども ちょうど 私 のおやじの 命 日 だったのでございますけれども ちょうど 四 年 間 たちました 今 日 はその 総 決 算 というわ けじゃございませんけれども 今 国 会 最 後 の 恐 らく 最 後 の 質 問 また 今 年 最 後 にもなる かもしれない 失 礼 ながらひょっとすると 尾 辻 厚 生 労 働 大 臣 に 対 してはどうか 分 かりま せんけれども いずれにいたしましても これまでの 取 り 組 んできたことも 踏 まえつつ 幾 つかのテーマにつきまして 重 要 なポイントを 押 さえさせていただくという 立 場 で 御 質 問 申 し 上 げたいと 思 います 毎 度 ではございますけれども 幾 つかのテーマ 多 岐 にわたっておりまして いささか 足 早 に 質 問 をさせていただくことを 御 容 赦 いただきたいと 思 うわけでございます まず 今 日 の 委 員 会 の 冒 頭 に 臓 器 移 植 に 関 する 御 報 告 がございました そこで まずお 伺 いいたしますけれども 前 坂 口 大 臣 はこの 問 題 について 私 のような 立 場 でございます と 脳 死 は 人 の 死 だと こういうふうに 思 うわけでございますと このようにおっしゃっ ていたわけですが 尾 辻 厚 生 大 臣 はこの 点 についてどのようにお 考 えでしょうか 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) 脳 死 につきましてはいろいろな 考 え 方 ございますけれども 平 成 四 年 のいわゆる 脳 死 臨 調 の 答 申 におきましては 多 数 意 見 として 医 学 的 には 脳 死 の 状 態 はもはや 人 の 生 とは 言 えないとするのが 主 流 の 考 え 方 である また 脳 死 をもって 社 会 的 法 的 にも 人 の 死 とすることは 妥 当 な 見 解 であると 思 われる このように 述 べられて おります また 国 外 の 状 況 を 見 ましても 欧 米 諸 国 では 多 くの 国 々において 脳 死 をもっ て 人 の 死 とすることが 定 着 していると 認 識 をいたしております したがいまして そうし たことから 私 も 脳 死 は 人 の 死 であると 考 えております 辻 泰 弘 君 大 臣 御 自 身 も 脳 死 を 人 の 死 と 考 えているという 御 発 言 があったわけでありま す それで この 問 題 については 大 変 難 しい 問 題 あるということを 私 も 取 り 組 んできてそれ なりに 分 かっているつもりでございます 何 よりも 国 民 的 な 合 意 といいますか 理 解 が 前 提 とならなければ 今 この 状 況 を 変 えていくということはなかなか 難 しいわけでございます やはり 本 人 の 自 分 の 死 を 脳 死 として 脳 死 をもって 自 分 の 死 は 死 としていいんだという ことと その 上 に 立 って 臓 器 を 提 供 するという 意 思 と その 二 つがあると それから 民 法 の 規 定 に 基 づいて 十 五 歳 以 上 が 遺 言 が 認 められるということからする
その 意 思 がくみ 上 げられると こういうことになっているわけでございまして それ 以 下 はできないと こういうことが 現 状 には 隘 路 となっているわけでありますけれども その ことは 重 々 承 知 なんですけれども それを 前 提 としつつも やはり 大 臣 の 今 日 の 御 発 言 に ございましたように 移 植 医 療 の 推 進 に 努 めてまいる 所 存 だと こういつもおっしゃるわ けですが どうも 議 員 立 法 に その 動 きにゆだねる 指 をくわえて 見 ているだけみたいな 感 じでございまして どうも もちろんアプリオリに 何 か 答 えを 決 めて 厚 生 省 がこうせい と 言 うことはできませんし すべきじゃないと 思 いますが しかし やはり 国 民 的 議 論 を 喚 起 するといいますか 広 報 だとかあるいは 討 論 の 場 現 状 はこうだということをアピー ルする 場 とか そういうことも 含 めてやはり 主 体 的 な 努 力 というものが 厚 生 省 政 府 サイ ドにも 求 められるというふうに 私 は 思 うわけでございます そういった 意 味 で 今 日 移 植 医 療 の 推 進 に 努 めてまいるとおっしゃいましたが どの ように 取 り 組 んでいかれるのか その 御 決 意 をお 伺 いしたいと 思 います 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) 厚 生 労 働 省 といたしましては 移 植 医 療 を 推 進 していくため には 移 植 医 療 に 関 する 国 民 の 理 解 を 深 めていくとともに 今 お 話 しのとおりだと 考 えて おります さらに 地 域 における 臓 器 提 供 のための 体 制 を 整 備 していくことなどが 重 要 で あると 考 えておりまして 社 団 法 人 日 本 臓 器 移 植 ネットワークと 連 携 を 図 りながら 公 共 広 告 機 構 等 を 活 用 した 普 及 啓 発 各 種 パンフレットの 作 成 配 布 臓 器 のあっせん 業 務 へ の 助 成 やあっせん 業 務 を 行 う 者 に 対 する 研 修 等 あっせん 体 制 の 整 備 医 療 関 係 者 への 普 及 啓 発 などに 取 り 組 んでまいったところでございます 臓 器 移 植 法 の 施 行 から 八 年 が 経 過 いたしまして 臓 器 移 植 については 医 療 としての 実 績 が 積 み 重 ねられてきてはいるというふうに 認 識 しておりますけれども 今 後 とも 普 及 啓 発 を 進 めるとともに 我 が 国 の 移 植 医 療 の 課 題 を 整 理 するなど 移 植 医 療 の 推 進 に 向 けて 努 力 してまいります 辻 泰 弘 君 今 おっしゃった 中 に 入 りますけど 臓 器 提 供 意 思 表 示 カードというのがござ いまして これが まあ 御 努 力 されてはおるんでしょうけどなかなかまだ 一 般 には 行 き 届 いてないようにも 思 うわけでございます 私 も 実 は 記 入 して 持 っておるんですけれども どうかこの 点 についても 普 及 を 図 っていただくようにお 願 いをしておきたいと 思 います さて 次 に 昨 日 発 表 された 厚 生 労 働 省 の 医 療 制 度 構 造 改 革 試 案 これについて 若 干 御 質 問 をしておきたいと 思 います まず 詳 しいことはまた 改 めてと 思 いますけれども 基 本 的 なことで 一 つ 確 認 しておき たいと 思 います 今 回 の 医 療 費 の 推 計 軽 減 効 果 とかそういうのも 算 出 されておるわけですけれども そ の 中 で 現 行 制 度 を 維 持 すると 二 〇 二 五 年 度 には 医 療 給 付 費 が 五 十 六 兆 円 になると こう いうふうな 提 示 がございます これ 前 回 の 昨 年 の 年 金 議 論 のときの 社 会 保 障 給 付 と 負 担 の 見 直 しの 折 には 医 療 の 部 分 は 五 十 九 兆 円 ということだったわけです ですから そ の 分 三 兆 円 まず 下 がっているわけですね
このことは 恐 らく 今 度 の 試 算 が 平 成 十 八 年 度 概 算 要 求 を 起 算 点 としているという こ の 起 算 点 の 差 によってではないかと 思 うんですが そのことだけなのか あるいはその 伸 び 率 を 変 えておられるのか その 部 分 だけ 確 認 をしたいと 思 います 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) ただいま 御 指 摘 の 医 療 費 給 付 費 の 推 計 値 でございますけ れども 御 指 摘 のとおり 今 回 の 推 計 は 起 算 点 を 平 成 十 八 年 度 概 算 要 求 としたものでござ います その 一 点 だけ 修 正 をしております 辻 泰 弘 君 それで 一 つ 内 容 的 なことで 確 認 をしたいというか 御 説 明 いただきたいんで すけれども その 財 政 影 響 の 試 算 が 出 ているわけですが 各 医 療 保 険 について 結 果 が 出 て いるわけですけれども その 中 で 健 保 組 合 だけ 二 千 二 百 億 負 担 が 増 えるよと こういうこ とになっているわけですが 結 果 としてその 健 保 組 合 だけ 負 担 が 大 きくなるというのはど ういうことなのか 簡 単 で 結 構 ですので 教 えていただけますか 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) 今 回 の 試 案 におきまして 平 成 二 十 年 度 時 点 で 各 医 療 保 険 者 各 主 体 にどのような 影 響 が 出 るかという 財 政 フレームを 示 しているわけでございます けれども その 中 で 全 般 的 には 高 齢 者 の 患 者 負 担 の 見 直 し 等 公 的 保 険 給 付 の 範 囲 の 見 直 しによりまして 各 保 険 者 は 全 体 として 保 険 料 負 担 が 所 要 保 険 料 が 減 少 するという 形 が 取 られているわけでありますけれども 健 保 組 合 につきましては 新 たな 高 齢 者 医 療 制 度 の 創 設 によりまして 健 保 組 合 が 負 担 する 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 の 支 援 金 それから 前 期 高 齢 者 に 係 る 財 政 調 整 に 要 する 費 用 を 負 担 する こういった 高 齢 者 医 療 制 度 の 導 入 に 伴 う 負 担 の 部 分 で 健 保 組 合 が 増 えているということでございます もう 少 し 申 し 上 げますと 詳 細 はまた 更 に 詳 しい 分 析 が 要 るわけでありますけれども 従 来 は 前 期 高 齢 者 のうち 被 用 者 保 険 OB 原 則 として 二 十 年 おられた 方 だけについて 被 用 者 保 険 が 退 職 者 医 療 制 度 を 通 じて 負 担 をしていたわけでありますけれども 新 しい 制 度 におきましては 前 期 高 齢 者 全 体 を 財 政 調 整 の 対 象 にしているという 関 係 で 結 果 として 負 担 能 力 の 高 い 健 保 組 合 の 負 担 が 増 加 したと このようなものと 考 えてございます 辻 泰 弘 君 詳 しくはまた こちらも 勉 強 し またいろいろと 御 質 問 をしたいと 思 います けれども 結 果 としてそのことは 例 えば 健 保 組 合 に 所 属 する 平 均 的 なサラリーマンは 年 収 五 百 万 から 五 百 五 十 万 ぐらいじゃないかと 思 うんですが そういった 方 々の 場 合 に 年 間 二 万 円 ほどの 負 担 が 増 えると こういったことになるわけでございまして 老 人 保 健 拠 出 金 が 健 保 組 合 の 財 政 を 三 割 四 割 最 初 から 占 めてしまうという そういうところからきた 議 論 でもあったわけで その 意 味 においては 私 は 答 えにはなかなかならないんじゃない かというふうに 思 っております また ちょうど 国 庫 負 担 の 減 少 が 二 千 二 百 億 その 同 じ 額 が 健 保 組 合 のサラリーマンに 行 くということでございまして 今 局 長 も 負 担 能 力 があるというふうな 言 い 方 ではござ いましたけれども 結 局 つじつま 合 わせのツケをサラリーマンにしわ 寄 せすると サラ
リーマン 増 税 の 議 論 もありましたけれども そういった 図 柄 にも 今 回 もなってしまってい るんではないかと こういった 意 味 で 私 としてはこの 案 については 根 本 的 な 見 直 しが 必 要 だというふうに 申 し 上 げておきたいと 思 うわけであります ちなみに 民 主 党 といたしましてはかねてより 突 き 抜 け 方 式 そしてまた その 制 度 を 前 提 としてのリスク 構 造 調 整 をしていくということでの 訴 えをさせていただいているわ けですが そのことを 踏 まえてのまた 御 提 案 もしていきたいと このように 思 っていると ころでございます なお 午 前 中 も 議 論 ありましたけれども 経 済 財 政 諮 問 会 議 の 提 言 ということでの 今 回 の 資 料 においては 参 考 として 付 言 されている 保 険 免 責 制 度 については やはり 私 も 低 所 得 者 への 影 響 が 極 めて 大 きいということとか 受 診 抑 制 による 症 状 の 悪 化 というものが 大 きく 懸 念 されるということもございますし やはり 皆 保 険 の 形 骸 化 ということにもつな がると 思 いますので 私 としては 反 対 だということを 申 し 上 げておきたいと 思 っておりま す それで 次 に 今 回 の 厚 生 労 働 省 の 医 療 制 度 構 造 改 革 試 案 の 中 にも 出 ているわけですが 混 合 診 療 のことをちょっと 確 認 しておきたいと 思 います これについては 昨 年 私 自 身 も 議 論 をさせていただいて 尾 辻 大 臣 ともやり 取 りをし 経 済 財 政 諮 問 会 議 でも 御 努 力 を いただいた 結 果 として 基 本 的 合 意 というのが 昨 年 の 十 二 月 十 五 日 に 出 ているわけでござ います そこで 二 三 確 認 しておきたいんですが 一 つは 平 成 十 七 年 夏 までを 目 途 に 実 現 す るというふうな 言 い 方 をされていた 改 革 の 現 行 の 枠 組 みの 中 での 改 革 ですね このこと について 何 をしたのかということを 簡 潔 に 御 説 明 いただきたいと 思 います 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) いわゆる 混 合 診 療 の 問 題 につきましては 先 生 御 指 摘 の 昨 年 末 の 厚 生 労 働 大 臣 と 規 制 改 革 担 当 大 臣 との 間 の 基 本 的 合 意 これに 基 づきまして 着 実 に 改 革 を 進 めているところでございます 具 体 的 に 申 し 上 げますと まず 国 内 未 承 認 薬 についてでございますけれども 今 年 の 一 月 に 未 承 認 薬 使 用 問 題 検 討 会 議 を 立 ち 上 げまして 患 者 の 要 望 のある 薬 の 治 験 を 促 進 する 等 の 取 組 を 現 に 行 っているところでございます 次 に 先 進 医 療 につきましては 安 全 性 に 配 慮 しながら 医 療 技 術 ごとに 医 療 機 関 の 要 件 を 設 定 いたしまして 届 出 により 保 険 診 療 と 併 用 可 能 な 仕 組 みを 選 定 療 養 の 中 に 位 置 付 け たところでございまして 七 月 に 届 出 の 受 付 を 開 始 し 十 月 から 最 初 の 保 険 診 療 と 併 用 可 能 な 最 初 の 医 療 技 術 が 実 施 されているところでございます それから 三 点 目 でございますが 制 限 回 数 を 超 える 医 療 行 為 につきましては これも 選 定 療 養 に 位 置 付 けまして 腫 瘍 マーカー 検 査 など 七 項 目 につきまして 十 月 から 保 険 診 療 との 併 用 を 可 能 にしたところでございます さらに 高 度 先 進 医 療 につきましても 九 月 から 医 療 技 術 ごとに 実 施 可 能 な 医 療 機 関 の 要 件 を 定 めまして それを 満 たすものを 特 定 承 認 保 険 医 療 機 関 として 承 認 するという 制 度 に 改 めたところでございます
辻 泰 弘 君 それで この 中 に 名 称 も 含 め 法 制 度 上 の 整 備 を 行 う と こうなってい て これは 昨 日 発 表 された 中 にも 出 ていて 来 年 法 改 正 につながっていくと こういう ことになるわけですけれども ここの 法 改 正 は 何 法 の 改 正 になるのか 中 心 的 なものをお っしゃっていただけますか 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) 先 生 御 指 摘 のとおり 昨 年 末 の 基 本 的 合 意 におきまして 将 来 的 な 保 険 導 入 のための 評 価 を 行 うものであるかどうかという 観 点 から 現 行 制 度 を 見 直 すということを 言 っておりまして 昨 日 公 表 された 試 案 でも 盛 り 込 んでおりますけれども 保 険 導 入 検 討 医 療 仮 称 でございますけれども 保 険 導 入 のための 評 価 を 行 うもの それ と 患 者 選 択 同 意 医 療 といたしまして 保 険 導 入 を 前 提 としないものの 二 つに 再 構 成 をす るということでございます この 見 直 しは 現 在 の 特 定 療 養 費 制 度 を 再 編 成 するものでご ざいまして 特 定 療 養 費 制 度 を 規 定 している 健 康 保 険 法 国 民 健 康 保 険 法 そういった 法 律 を 改 正 することにより 対 応 することとしてございます 辻 泰 弘 君 それで 要 は これまでの 選 定 療 養 と 高 度 先 進 医 療 から 成 る 特 定 療 養 費 制 度 を 廃 止 して 保 険 導 入 検 討 医 療 と 患 者 選 択 同 意 医 療 を 法 制 度 化 していくということになる という 御 方 針 なわけですが 昨 年 の 合 意 の 中 では 今 回 の 改 正 今 後 立 法 化 されていく 内 容 ですけれども それは 一 定 のルールの 下 に 保 険 診 療 と 保 険 外 診 療 との 併 用 を 認 める とともに ということで 幾 つか 出 てて 国 民 皆 保 険 制 度 の 理 念 を 基 本 に 据 えたものであ る と こういった 言 及 がございます それから 保 険 診 療 と 保 険 外 診 療 との 併 用 に 関 する 具 体 的 要 望 については 今 後 新 たに 生 じるものについても おおむねすべてに 対 応 す ることができるものである と こういうふうなことをおっしゃっているわけなんですけ れども この 合 意 を 踏 まえた 今 回 の 提 示 そして 今 後 の 立 法 化 このことによっていわゆ る 混 合 診 療 問 題 についての 一 つの まあ 当 面 の 結 論 といいますか そういう 区 切 りを 付 け るものであると こういうふうに 理 解 していいかどうか 大 臣 にお 願 いします 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) 今 局 長 よりお 答 え 申 し 上 げましたように 一 つ 法 律 事 項 が 残 っておりますが 来 年 の 通 常 国 会 におきましてこの 法 律 改 正 が 済 めば 私 と 規 制 改 革 担 当 大 臣 との 間 で 合 意 いたしました 事 項 はすべて 対 応 済 みとなります 今 般 の 改 革 によりまして 保 険 診 療 との 併 用 に 関 する 具 体 的 要 望 事 項 につきましては たしかa b c dとか 書 いてあって 先 生 がお 示 しいただきながら 御 質 問 いただいた ことも 記 憶 いたしておりますけれども ああいう 具 体 的 要 望 につきましては 今 後 新 たに 生 じるものを 含 めましておおむねすべてに 対 応 できるものと 考 えておりますので これで 区 切 りが 付 くものというふうに 考 えております 辻 泰 弘 君 一 定 のルールの 下 に 併 用 を 認 めるということの その 分 析 といいますか 指 摘 そして 今 の 大 臣 のお 話 からすべてを 理 解 しますけれども 結 局 やはり 私 は 医 療 とか 安 全
とか 衛 生 とか 労 働 とか こういった 社 会 的 規 制 というものは 単 に 規 制 緩 和 だけで 済 むもの ではないというふうに 思 っております これも 非 常 に 大 事 な 人 間 の 存 在 の 基 本 にかかわる 部 分 の 領 域 だと 思 いますので 一 定 のルールの 下 にというところが 大 事 だと 思 いますし 大 臣 はそういう 前 提 で 取 り 組 んでこられたわけですけれども 私 としては あえて 言 うな らば 原 則 規 制 例 外 自 由 と ある 意 味 であえて 申 しますけれども その 部 分 は 私 は 大 事 な ことだと 思 っております だから この 点 については 一 つの 区 切 りが 付 いたと 思 っており ます それから 特 定 療 養 費 制 度 というペーパー 配 っていただきまして これで 分 かりやすく 拝 見 することができたというふうに 思 っております さて 次 の 論 点 に 移 らせていただきたいと 思 います それで 次 は 国 会 でも 前 の 介 護 保 険 のとき 等 々でも 議 論 させていただいた 年 金 課 税 の 強 化 に 伴 う 介 護 国 保 の 保 険 料 の 負 担 増 の 激 変 緩 和 のことについての 確 認 といいますか これまでの 経 緯 についてもう 一 遍 教 え ていただきたいわけであります これは 平 成 十 六 年 度 の 税 制 改 正 において 公 的 年 金 等 控 除 の 縮 小 などが 行 われたあおり として 国 保 並 びに 介 護 の 保 険 料 の 負 担 が 増 えると ある 部 分 急 増 するということもあると こういうことを 背 景 として 尾 辻 大 臣 にも 坂 口 大 臣 の 答 弁 は 後 退 させないということで 取 り 組 んできていただいたわけであります それがかなり 終 局 を 迎 えつつありますが 結 論 が 煮 詰 まってきているようなところがあるわけです そこで まず 簡 単 に 教 えていただきたいんですけど 九 月 の 二 十 六 日 に 全 国 介 護 保 険 老 人 保 健 事 業 担 当 課 長 会 議 において 税 制 改 正 により 保 険 料 段 階 が 上 昇 する 者 の 影 響 割 合 の 試 算 についてというペーパーを 配 って 説 明 をされているわけですが このことの 意 図 と 内 容 について 簡 単 に 御 説 明 いただけますか 政 府 参 考 人 ( 磯 部 文 雄 君 ) 現 在 各 市 町 村 におきましては 十 八 年 度 から 二 十 年 度 に おきます 第 三 期 事 業 運 営 期 間 における 介 護 保 険 料 等 の 検 討 が 進 められているところでござ います 保 険 料 の 設 定 に 当 たりましては 今 回 の 税 制 改 正 の 影 響 を 踏 まえた 保 険 料 段 階 別 の 被 保 険 者 数 を 算 出 する 必 要 があることから 今 御 指 摘 の 会 議 におきまして 参 考 となる 試 算 をお 示 ししたところでございます この 試 算 の 結 果 といたしましては 税 制 改 正 により 第 一 号 被 保 険 者 の 約 一 六 %の 方 が 保 険 料 段 階 が 上 昇 することが 見 込 まれるという 結 果 となっております 各 市 町 村 におかれま しては この 被 保 険 者 の 住 民 税 の 賦 課 状 況 等 を 勘 案 し またこの 試 算 等 を 参 考 としていた だいて 税 制 改 正 の 影 響 を 見 込 んだ 保 険 料 設 定 の 作 業 を 進 めていただいているというふう に 理 解 をしております 辻 泰 弘 君 この 段 階 設 定 は 結 局 は 最 後 は 地 方 自 治 体 の 条 例 によって 確 定 するというこ とだろうと 思 いますけれども 今 まで 幾 つかこういう 会 議 のときに 説 明 をしていただいた りしてきているわけですが 一 応 この 九 月 二 十 六 日 のこの 資 料 の 提 示 によって あとは 地 方 にお 任 せすると こういう 状 況 になっているというふうに 理 解 していいですか
政 府 参 考 人 ( 磯 部 文 雄 君 ) そのとおりでございます 辻 泰 弘 君 それで 今 後 それが 年 末 から 年 初 にかけて 作 業 が 行 われるんだろうと 思 う んですが そのことの 各 自 治 体 がどういうふうにとらえ 取 り 上 げ 検 討 されて 結 果 を 導 かれて 条 例 化 するということになるのかもしれませんが そのことについての 報 告 と いうのはどこかの 段 階 でお 受 けになるんでしょうか 政 府 参 考 人 ( 磯 部 文 雄 君 ) 各 市 町 村 におきます 介 護 保 険 料 につきましては 来 年 二 月 ごろに 条 例 案 を 議 会 に 提 出 するところが 多 いんではないかと 思 っておりまして 国 といた しましては その 段 階 において 保 険 料 を 集 計 し 公 表 することを 考 えております 辻 泰 弘 君 保 険 料 を 集 計 しというのは 保 険 料 についての 段 階 設 定 など そういうこと についてということですね 政 府 参 考 人 ( 磯 部 文 雄 君 ) 各 市 町 村 におきます 保 険 料 介 護 保 険 料 の 設 定 状 況 につい てでございます 辻 泰 弘 君 それで この 措 置 が 年 金 制 度 改 正 に 実 際 いつから 効 力 を 生 ずるかということ なんですけれども 自 治 体 の 対 応 によっても 違 ってくるかもしれませんが 一 番 早 いケー スといいますか あり 得 る 場 合 はいつからなんでしょう 政 府 参 考 人 ( 磯 部 文 雄 君 ) 特 別 徴 収 の 対 象 者 につきまして おっしゃるとおり 市 町 村 の 対 応 にもよりますけれども 最 も 早 い 時 期 としては 恐 らく 六 月 ぐらいから 徴 収 額 に 影 響 が 生 ずる 辻 泰 弘 君 何 年 政 府 参 考 人 ( 磯 部 文 雄 君 ) 来 年 のですね 六 月 と 思 っております 辻 泰 弘 君 今 度 は 国 保 の 方 に 論 点 を 移 したいと 思 うんですけれども 前 国 会 においても 七 月 に 私 は 御 質 問 させていただいて そのことについても 御 要 請 を 申 し 上 げておったわけ ですが それを 受 けた 形 で 八 月 の 二 十 六 日 に 厚 生 労 働 省 として 概 算 要 求 の 時 期 に 合 わせ て 税 制 改 正 要 望 を 財 務 省 並 びに 総 務 省 に 提 出 されているということになっているわけです が その 内 容 といいますか その 国 会 を 受 けてどういうふうに 取 り 組 まれてそこに 至 った か 御 説 明 をいただきたいと 思 います 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) 年 金 課 税 の 見 直 しによりまして 国 民 健 康 保 険 の 保 険 料 が 増
加 する 方 々が 出 られるわけでありますけれども これにつきましては 地 方 団 体 の 意 見 を 踏 まえまして 激 変 緩 和 措 置 として 本 来 負 担 すべき 保 険 料 額 に 段 階 的 に 移 行 できるよう な 経 過 措 置 を 講 ずるということを 検 討 してございまして 総 務 省 に 税 制 改 正 要 望 を 行 って いると こういうことでございます 辻 泰 弘 君 総 務 省 にお 伺 いしたいんですけれども 今 は 厚 生 労 働 省 から 税 制 改 正 要 望 が 総 務 省 の 手 に 渡 ったということだと 思 うんですが 総 務 省 としてはこれを 踏 まえてどう 対 応 されるのかを 御 説 明 ください 政 府 参 考 人 ( 小 室 裕 一 君 ) 総 務 省 の 方 では 国 民 健 康 保 険 税 を 所 管 しているわけでござ いますけれども お 話 のありました 公 的 年 金 等 控 除 の 見 直 し 等 に 伴 う 所 要 の 措 置 について でございます 国 民 健 康 保 険 税 が 増 加 する 年 金 受 給 者 について 保 険 税 負 担 の 急 激 な 増 加 を 緩 和 するよ う 厚 生 労 働 省 から 要 望 を 受 けているところでございます この 国 民 健 康 保 険 税 につきまし ては 御 案 内 のとおり 基 本 的 に 国 民 健 康 保 険 料 と 同 様 の 仕 組 みとしているわけでござい ます したがいまして 国 民 健 康 保 険 料 制 度 を 所 管 する 厚 生 労 働 省 の 検 討 を 踏 まえまして 必 要 に 応 じて 十 八 年 度 税 制 改 正 法 案 に 盛 り 込 むなど 所 要 の 措 置 を 講 じてまいる 所 存 でご ざいます 辻 泰 弘 君 私 もいろいろ 試 算 をしたり 聞 いたりしてみますと 年 金 生 活 者 で 二 百 万 円 の 年 金 収 入 の 方 の 場 合 三 四 万 円 国 保 保 険 料 が 上 がるという そういったことにもなるよ うでございまして そのことは 軽 減 措 置 が 五 割 軽 減 が 二 割 軽 減 に 下 がると こういうこ との 余 波 といいますか 影 響 があるところについてはかなり 上 がるということもあるよう でございまして そういった 意 味 では この 要 望 の 中 にも 負 担 の 急 激 な 増 加 を 緩 和 するた めの 所 要 の 措 置 というふうに 出 ているわけですけれども そのことについてはしっかりと 取 り 組 んでいただくように 改 めて 申 し 上 げておきたいと 思 います なお この 所 要 の 措 置 これは 厚 生 労 働 省 に 聞 きますけれども ここで 言 っているのは 十 八 年 からの 効 力 を 生 ずるものを 指 していると 思 うんですけれども そのことの 確 認 と 国 保 の 保 険 料 の 場 合 は 政 令 改 正 でやられるのか それはいつ 決 められるのか そのことを 教 えてください 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) 国 民 健 康 保 険 料 についての 経 過 措 置 を 講 じる 場 合 どうい うふうに 規 定 するのかということでございますけれども 詳 細 は 今 後 検 討 するわけでござ いますが 保 険 料 算 定 の 規 定 が 設 けられておりますのは 国 民 健 康 保 険 法 施 行 令 でございま すので この 施 行 令 上 に 規 定 するということが 考 えられるわけでございます それから 影 響 ができる 時 期 ということをお 尋 ねでございましたけれども これは 先 ほ どの 介 護 保 険 と 同 様 でございまして 年 金 課 税 の 見 直 しに 伴 う 影 響 は 平 成 十 八 年 度 の 保 険 料 から 生 ずることとなります
辻 泰 弘 君 その 十 八 年 度 というのは やっぱり 同 じく 六 月 が 一 番 早 いケースという 理 解 でいいですか 政 府 参 考 人 ( 水 田 邦 雄 君 ) 実 務 的 に 申 し 上 げますと 平 成 十 八 年 度 の 保 険 料 と 申 しま すものは 十 八 年 の 六 月 に 確 定 いたします 年 金 課 税 見 直 し 後 の 個 人 住 民 税 における 所 得 情 報 これを 基 に 算 定 されまして 六 月 に 確 定 するということでございますんで 年 金 課 税 の 見 直 しについては 六 月 以 降 の 保 険 料 から 影 響 が 生 じると こういうことになるわけでご ざいます 辻 泰 弘 君 昨 日 発 表 された 医 療 制 度 構 造 改 革 試 案 の 中 でもこれにかかわる 部 分 がござい まして 公 的 年 金 等 控 除 等 の 見 直 しに 伴 い 新 たに 現 役 並 みの 所 得 を 有 する 者 に 該 当 する 七 十 歳 以 上 の 者 について 高 額 療 養 費 の 自 己 負 担 限 度 額 に 経 過 措 置 を 設 ける こういった 指 摘 もございますし 老 年 者 に 係 る 住 民 税 非 課 税 措 置 の 廃 止 これは 十 七 年 度 税 制 改 正 の 話 ですけれども これに 伴 い 低 所 得 世 帯 から 新 たに 一 般 世 帯 となる 世 帯 に 対 して 高 額 療 養 費 の 自 己 負 担 限 度 額 に 経 過 措 置 を 設 けると こういうふうなことにも 政 策 を 出 していた だいているわけで 手 法 内 容 はもう 少 し 精 査 させていただきたいと 思 いますけれども 着 目 していただいて 取 り 上 げていただいていることについては 私 は 評 価 をさせていただき たいと このように 思 うわけであります なお 介 護 のサービスのときの 利 用 者 負 担 にもこの 所 得 のことというのは 掛 かって 出 て くるんじゃないかと 思 うんですけれども そのことについても 併 せて 御 検 討 いただくよう に 申 し 上 げておきたいと 思 います このことについては 大 臣 にもいろいろと 御 要 請 を 申 し 上 げてまいりまして こういう 形 で 一 つの 答 えを 出 していただいたと 思 って 感 謝 しておりますが 一 言 御 感 想 なりいただ けたらと 思 います 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) たしか 私 が 大 臣 になってすぐだったと 思 いますが 予 算 委 員 会 で 御 指 摘 いただいて 御 質 問 いただいたことをよく 記 憶 をいたしております 以 来 先 生 にはずっと 関 心 をお 寄 せいただきまして 御 指 導 もいただきましたことに 改 めて 感 謝 も 申 し 上 げたいと 存 じます 十 分 であったかどうかということはあるかもしれませんが 先 生 の 御 指 導 により こういう 形 取 れたということを 大 変 今 有 り 難 いと 存 じております 改 めて 御 礼 申 し 上 げます 辻 泰 弘 君 このことのみならずなんですけれども いろんな 形 で 負 担 を 国 民 に 求 めてい くということが 今 後 またあるかもしれませんが やはりその 際 に 当 たって もちろん 負 担 の 絶 対 量 といいますか 額 も 問 題 ですけれども 同 時 にやはり 経 過 措 置 とか 軽 減 措 置 と か そういったものについてもやはり 十 分 配 慮 していただくということが 大 事 だと 思 いま すので そのことについては 申 し 上 げておきたいというふうに 思 うわけであります
それで 次 のテーマに 移 らせていただきますが 二 〇 〇 二 年 に 改 正 道 路 運 送 法 が 施 行 さ れて そのことに 伴 ってタクシー 事 業 が 非 常 に 混 乱 しているといいますか 激 烈 な 競 争 下 にある 地 域 が 出 てきているということがあるわけでございます 先 般 も 大 阪 の 運 転 手 が 提 訴 されたと 国 を 提 訴 されたということもあったわけでございます とりわけ 大 阪 地 域 北 海 道 あるいは 沖 縄 はもう 既 に 特 別 の 措 置 の 緊 急 調 整 区 域 の 指 定 対 象 になっているわけですけれども 仙 台 もございますけれども そういった 地 域 で 非 常 にタクシー 労 働 者 の 最 低 賃 金 さえ 守 れないような 激 烈 な 供 給 よりも 価 格 競 争 なのかもし れませんけれども そういった 事 態 があって 結 果 として 長 時 間 労 働 になり 車 の 中 で 寝 たりあるいは 車 を 家 に 持 ち 帰 ったりと こういうことで 大 変 本 来 の 安 全 性 というものが 脅 かされている 状 況 にあると 最 近 はテレビ 等 でも 報 道 されているところでありますが 実 は 一 年 半 前 になりますか 尾 辻 先 生 が 予 算 の 筆 頭 理 事 をされていたころでございま したか 一 度 大 阪 に 視 察 に 行 ったときがございまして そのときに 私 も 実 は 運 転 手 の 方 に つぶさに 聞 いたことを 記 憶 しておるのでございますけれども 大 臣 もこの 点 について 状 況 をお 聞 きになったりしておるかどうか まずお 伺 いしたいと 思 います 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) 先 ほども 御 質 問 いただくということで 気 になりましたので 一 体 事 故 がこのところどういうふうになっているんだということも 調 べてみました 事 故 そのものが このところ 増 えておるわけじゃありませんが 一 言 で 言 うとやはり 高 止 まり をしているとでも 表 現 するんでしょうか 非 常 にそういう 状 況 にございます そうした 状 況 にあるということは 改 めて 確 認 いたしましたけれども この 問 題 このままほうってお いてはというふうに 認 識 をいたしておるところでございます 辻 泰 弘 君 この 問 題 三 月 でございましたか 私 予 算 委 員 会 でもお 聞 きいたしまして 国 土 交 通 大 臣 にも 御 質 問 をして そういった 中 で 五 月 に 最 低 賃 金 についてはタクシー 事 業 者 に 対 する 自 主 点 検 を 求 めると こういう 動 きを 取 っていただいたことがございました もう 一 つは 厚 生 労 働 省 と 国 土 交 通 省 とでタクシー 運 転 手 の 適 切 な 労 働 環 境 の 確 保 に 関 する 連 絡 調 整 会 議 というのを 持 っていただいて 以 降 十 月 まで 検 討 していただいて 近 々 集 約 といいますか 結 論 を 取 りまとめというふうになるように 聞 いているわけでございます が まず 簡 単 に 自 主 点 検 を 求 められて それを 七 月 十 五 日 に 回 答 を 出 してくれと こう いうことだったと 思 うんですが そのことについてどういうふうに 集 約 されているか ま ずお 伺 いしたいと 思 います 政 府 参 考 人 ( 青 木 豊 君 ) タクシーに 関 します 労 働 条 件 等 についての 自 主 点 検 につきま しては 今 年 の 五 月 から 八 月 にかけて 実 施 しております したがって 今 のところまだ 全 国 集 計 するに 至 っておりません 早 急 に 集 計 をいたしまして 対 応 したいと 思 っております 自 主 点 検 そのものは まずはその 事 業 場 自 身 で 点 検 をして 自 主 的 に 改 善 をしていただく ということを 目 的 としております まずそういったことでやっていただきまして そうい った 集 計 結 果 も 踏 まえまして 自 主 的 な 改 善 が 望 めない 事 業 場 に 対 しましては 私 どもと
しては 優 先 的 に 監 督 指 導 を 実 施 してタクシー 運 転 手 の 適 切 な 労 働 条 件 の 確 保 に 努 めてい きたいというふうに 思 っております 辻 泰 弘 君 これは よくお 取 り 組 みいただいたと 感 謝 といいますか ある 意 味 では 当 然 だとも 思 いますけれども 自 主 点 検 の 報 告 が 返 ってきていないとしても やはりそのこと を 知 っていただくということにもなったと 思 いますし 是 非 また 集 計 が 出 たらその 時 点 で お 示 しいただいて その 上 で いずれにいたしましても 最 低 賃 金 が 守 られないような 状 況 がないようなことでのお 取 り 組 みをいただきたい それで 賃 金 ということと 同 時 に や はり 労 働 環 境 という 意 味 で これは 厚 生 労 働 省 マターからのアプローチという 意 味 で 是 非 しっかりとお 取 り 組 みいただくように 申 し 上 げておきたいと 思 います もう 一 点 連 絡 調 整 会 議 が 立 ち 上 がって 検 討 され それも 十 月 二 十 八 日 ごろでしょう か 集 約 されるようなことを 聞 いておりますけれども そのことの 検 討 状 況 どうなのかと いうことを 教 えてください 政 府 参 考 人 ( 青 木 豊 君 ) 今 御 質 問 になりました 国 土 交 通 省 と 厚 生 労 働 省 との 連 絡 調 整 会 議 でございますけれども これまで 平 成 十 七 年 の 五 月 から 三 回 会 議 を 開 催 しました 近 々 四 回 目 の 会 議 を 開 催 することを 予 定 といたしております そして お 話 しになりましたよ うに 集 約 をするということにいたしております この 会 議 におきましては 業 所 管 官 庁 であります 国 土 交 通 省 と 連 携 をして 労 働 基 準 監 督 署 と 地 方 運 輸 支 局 との 合 同 による 監 督 監 査 を 実 施 するとか あるいは 両 省 の 相 互 通 報 制 度 が 現 在 ありますけれども これを 拡 充 することなど そういった 方 策 につきまして 今 検 討 しているところでございます これらの 対 策 を 的 確 に 実 施 することによって 適 切 な 労 働 条 件 の 確 保 に 取 り 組 んでいきたいというふうに 思 っております 辻 泰 弘 君 今 月 末 にその 調 整 会 議 の 一 つの 集 約 があるというふうに 聞 いておりますので それを 前 提 として タクシー 労 働 者 の 労 働 環 境 確 保 に 向 けて 厚 生 労 働 省 のお 立 場 で 是 非 し っかりとお 取 り 組 みいただきたいと そのことについて 大 臣 一 言 お 願 いしたいと 思 い ます 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) タクシー 運 転 手 につきましては 近 年 収 入 低 下 に 伴 いまし て 最 低 賃 金 を 割 り 込 むなど 労 働 基 準 関 係 法 令 上 の 問 題 も 認 められております 厚 生 労 働 省 といたしましては これまでもタクシー 運 転 手 の 労 働 条 件 の 履 行 確 保 のため の 重 点 的 な 監 督 指 導 を 実 施 してきたところではございますけれども こうした 状 況 にかん がみまして 今 お 答 え 申 し 上 げておりますように そしてまたお 話 もいただきましたよう に 国 土 交 通 省 との 間 で 連 絡 調 整 会 議 を 設 け タクシー 事 業 者 に 対 する 法 令 遵 守 等 に 関 す る 指 導 の 在 り 方 や タクシー 運 転 者 の 労 働 条 件 の 確 保 改 善 に 向 けた 取 組 などを 協 議 いた しているところでございます さらに 申 し 上 げましたように 五 月 から 八 月 にかけて タクシー 業 界 の 自 主 的 な 取 組
を 促 すために タクシー 事 業 者 に 対 し 労 働 基 準 関 係 法 令 の 遵 守 及 び 自 主 的 な 改 善 を 図 る ための 自 主 点 検 を 実 施 させたところでございます 先 ほども 申 し 上 げましたように 何 か 手 を 打 たなきゃならない 状 況 にあるというふうに 認 識 いたしておりますので 今 後 しっかりとまた 対 応 してまいります 辻 泰 弘 君 同 時 に 国 土 交 通 省 にも 確 認 しておきたいんですけれども 先 般 の 運 輸 審 議 会 からの 答 申 がございまして その 中 で 緊 急 調 整 地 域 の 指 定 基 準 の 見 直 しということを 年 内 に 定 めると こういうふうなことになっているわけですけれども やはり 私 は 今 の 基 準 というものが 果 たして 本 当 に 実 効 性 があるといいますか 本 来 の 目 的 にかなったもの なのかというふうに 率 直 に 思 うわけでございます 恐 らく 基 準 は 実 績 という 意 味 では 初 めてのことですから 人 為 的 に 作 ったものだったと 思 うんですね それに 今 が 現 実 が 合 ってないから 当 てはめないんだというのは 考 えてみれば 一 方 的 な 話 であって やはりか なり 異 常 なまでに 過 熱 している 地 域 が 対 象 とならないような 基 準 だったらそもそも 意 味 が ないんじゃないかと このように 思 うわけでございます そういった 意 味 で やはり 現 実 にかかわってくるような そういったかかわらしめるよ うな 指 定 基 準 の 見 直 しであるべきだと 思 っておりまして 例 えば 北 海 道 とか 大 阪 とか 非 常 に 過 熱 しているというわけですけれども そういったところにもかかわってくるような 指 定 基 準 の 見 直 しをすべきだということを 申 し 上 げておきたいと 思 うんですが いかがでし ょうか 政 府 参 考 人 ( 松 尾 庄 一 君 ) タクシーにおける 需 給 調 整 につきましては 委 員 御 指 摘 の とおり 平 成 十 四 年 の 道 路 運 送 法 の 改 正 に 伴 いまして 需 給 調 整 を 廃 止 したところでござい ます ただ 供 給 の 著 しい 過 剰 を 放 置 することで 安 全 の 確 保 と 利 便 性 の 確 保 が 困 難 となる おそれがある 場 合 には 緊 急 調 整 措 置 を 発 動 するとの 規 定 が 新 たに 定 められたところでござ います タクシーをめぐる 経 営 環 境 につきましては 大 阪 を 始 め 各 地 において 大 変 厳 しいと 認 識 をしておるところでございますが 国 土 交 通 省 といたしましては ただいま 申 し 上 げまし た 緊 急 調 整 措 置 については いわゆる 参 入 する 側 から 見 れば 権 利 制 限 性 の 高 い 措 置 であり ます その 発 動 ということになりますので 客 観 的 指 標 に 基 づき 厳 正 に 対 処 する 必 要 があ ると 考 えております 現 在 の 指 標 につきましては 本 年 九 月 に 沖 縄 本 島 を 指 定 する 際 に 運 輸 審 議 会 の 答 申 に おきまして 制 度 実 施 後 の 状 況 を 踏 まえた 指 標 の 適 正 化 等 が 必 要 である 旨 の 指 摘 がなされた ところであります 当 省 といたしましては 運 輸 審 議 会 の 答 申 等 を 踏 まえ 年 内 をめどに 基 準 の 適 正 化 を 図 るべく 見 直 しを 進 めてまいる 所 存 でございます 辻 泰 弘 君 三 月 に 大 臣 にもお 伺 いしましたけれども 大 臣 御 自 身 が 大 阪 の 方 でいらっし ゃいますのでよく 理 解 をしていただいていると 思 いは 同 じくするようなところがあった
と 思 っておりますけれども 是 非 このような 議 論 も 是 非 大 臣 にもお 伝 えいただいて 御 努 力 くださいますようにお 願 い 申 し 上 げたいと 思 います 最 後 の 論 点 について 御 質 問 をさせていただきます アスベスト 対 策 についてでございます 先 般 大 阪 で 尾 辻 大 臣 が 患 者 の 方 々にお 会 いをなさって 幾 つかの 五 項 目 の 要 求 を 受 け てそれについてのお 答 えをなさったというのがございました そこで 記 者 会 見 もございま すんですけれども 中 皮 腫 患 者 の 労 災 認 定 基 準 の 見 直 しということをおっしゃっておられ ました そのこと 自 体 は 大 事 なことだと 思 うし それはそれでいいと 思 うんですが その ことのお 取 組 の 方 針 を 一 つ もう 一 つは 相 談 窓 口 の 設 置 もするとおっしゃったんですが 聞 いてみますとかなりもう 設 置 しておられてきているように 聞 くんですが また 新 たに 追 加 してやっていかれるのかと この 点 について 簡 単 にお 願 いいたします 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) 現 在 中 皮 腫 に 係 る 労 災 請 求 が 行 われた 場 合 には 認 定 基 準 に 基 づきまして というのは これ 三 つの 認 定 基 準 を 設 けておりまして 中 皮 腫 であるこ との 診 断 が 得 られていること これが 一 番 目 です 二 番 目 に 石 綿 肺 胸 膜 プラーク 石 綿 小 体 等 の 医 学 的 所 見 が 得 られていること これが 二 番 目 です それから 三 番 目 に 一 年 以 上 の 石 綿 暴 露 作 業 従 事 歴 を 有 していることを この 三 つを 確 認 をしておるところであり ますが 時 間 もありますからもうざっと 申 し 上 げます 今 申 し 上 げました 二 番 目 をもう 省 略 して 認 定 しようと こういうふうに 御 理 解 いただければと 存 じます それから 相 談 窓 口 についてでございますが これ 治 療 についての 相 談 窓 口 はいろい ろ 設 けてあります ただ 先 日 患 者 の 皆 さん 方 とお 話 しいたしましたときに 皆 さんの おっしゃった 相 談 というのはもっと 広 い 意 味 でありまして 治 療 だけじゃなくていろんな 悩 みも 抱 えておられます あるいはまた 生 活 のことなどもありますから そういう 広 い 相 談 窓 口 をつくったらどうだというお 話 がございまして 私 もそのとおりだと 思 いましたの で 何 か 今 の 治 療 の 窓 口 だけではなくて そういうものを 何 か 考 えてみたい 今 それを 指 示 いたしておるところでございます 辻 泰 弘 君 相 談 窓 口 の 方 は 理 解 をいたしました 確 認 ですけれども 中 皮 腫 と 診 断 されたら 一 年 以 上 の 職 業 暴 露 の 要 件 だけで 労 災 補 償 が 受 けられるようにしようと こういうことですね 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) そのとおりであります 辻 泰 弘 君 それから 確 認 ですけれども 法 改 正 をしていくということの 部 分 ですけれ ども 厚 生 労 働 省 にかかわる 部 分 は 労 災 のところだけですね すなわち 時 効 のことにかか わる 部 分 だけかどうかです 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) そのとおりであります
辻 泰 弘 君 それから その 改 正 は 今 の 五 年 自 体 を 変 えるといいますか そこの 条 項 を 変 えるのか 新 たな 別 の 形 での 対 処 になるのか そこはどうなんでしょう 政 府 参 考 人 ( 青 木 豊 君 ) 今 検 討 の 対 象 にしておりますのは 労 災 補 償 を 受 けずに 死 亡 した 労 働 者 について 検 討 しようということにしております これは 現 在 死 亡 して 五 年 間 請 求 しなかったときには 遺 族 補 償 されないということになっておりますが その 点 を 考 えようということで 検 討 対 象 にしているということでございます 国 務 大 臣 ( 尾 辻 秀 久 君 ) 今 の 答 弁 に 付 け 加 えるわけじゃありませんが さっきの 石 綿 の 中 皮 腫 の 認 定 のところで 誤 解 がないように 一 つだけ 申 し 上 げておきたいと 思 いますのは これは 今 私 がこうしたいということで 指 示 はいたしておりますけれども 医 学 専 門 家 によ る 御 意 見 だけいただかなきゃいけませんので 今 その 御 意 見 をいただこうとしておるさな かでございますから その 手 続 だけは 必 要 だということだけは 申 し 上 げておきます 辻 泰 弘 君 このアスベスト 対 策 は 労 災 も 一 つの 大 きな 柱 でございますけれども それ 以 外 にも 家 族 の 方 々 周 辺 住 民 に 対 する 救 済 策 ということも これは 環 境 省 マターかも しれませんけれども 当 然 重 要 な 問 題 としてあるわけでございます また 石 綿 そのもの の 全 面 禁 止 ということもやはり 課 題 になっているわけでございまして 私 ども 提 案 をさせ ていただいているところでございますけれども そのことについても 併 せてしっかりとア スベスト 対 策 に 取 り 組 んでいただきますように 御 要 請 を 申 し 上 げまして 時 間 が 参 りまし たので 私 の 質 問 を 終 わらせていただきます