別 紙 1 パワー ハラスメントの 防 止 のために 職 員 が 認 識 すべき 事 項 についての 指 針 第 1 パワー ハラスメント( 以 下 パワハラ という )をしないようにするため に 職 員 が 認 識 すべき 事 項 1 意 識 の 重 要 性 パワハラをしないようにするためには 職 員 一 人 一 人 が 次 の 事 項 の 重 要 性 について 十 分 認 識 しなければならない (1) お 互 いの 人 格 を 尊 重 しあうこと (2) お 互 いが 大 切 なパートナーであるという 意 識 を 持 つこと 2 基 本 的 な 心 構 え 職 員 は パワハラに 関 する 次 の 事 項 について 十 分 認 識 しなければならない (1) パワハラは 人 によって 受 け 止 め 方 が 異 なるので 受 け 止 める 相 手 の 立 場 に 立 った 判 断 が 重 要 であること 具 体 的 には 次 の 点 について 注 意 する 必 要 がある 1 指 導 のつもりであったとしても 指 導 の 方 法 によっては 相 手 を 傷 つけてし まう 場 合 があるため 相 手 に 見 合 った 指 導 を 行 うこと 2 口 が 悪 いのは 愛 情 の 裏 返 し 毒 舌 も 個 性 などと 思 い 込 まないこと 3 相 手 との 良 好 な 人 間 関 係 が 形 成 されているので この 程 度 でパワハラと 思 われるわけがない などと 勝 手 に 思 い 込 まないこと (2) 小 さなことでも 繰 り 返 し 攻 撃 されることにより 精 神 的 なダメージは 大 きく なるため 相 手 が 拒 否 し 又 は 嫌 がっていることが 分 かった 場 合 には 同 じ 言 動 を 決 して 繰 り 返 さないこと (3) パワハラに 当 たるか 否 かについて 相 手 からいつも 明 確 な 意 思 表 示 ( 拒 否 抗 議 等 )があるとは 限 らないこと (4) パワハラは 職 員 個 人 間 のトラブルではなく 職 員 の 勤 務 環 境 を 悪 化 させる 職 場 の 問 題 として 認 識 すること (5) 職 場 でのパワハラにのみ 注 意 するのでは 不 十 分 であり レクリエーションや 懇 親 会 等 職 場 外 においても 十 分 注 意 すること (6) 職 員 間 のパワハラにのみ 注 意 するのでは 不 十 分 であり 児 童 生 徒 やその 保 護 者 など 職 員 がその 職 務 に 従 事 する 際 に 接 することとなる 職 員 以 外 の 者 及 び 委 託 契 約 又 は 派 遣 契 約 により 同 じ 職 場 で 勤 務 する 者 との 関 係 にも 十 分 注 意 すること
(7) パワハラは 上 司 から 部 下 に 対 するものだけではなく 同 僚 同 士 部 下 から 上 司 などの 場 合 も 起 こりうるので 注 意 すること 3 パワハラになり 得 る 言 動 パワハラは 業 務 上 の 命 令 又 は 指 導 とどう 線 引 きするのか 難 しい 側 面 を 持 って いる 指 導 から 始 まったものが いつの 間 にかエスカレートしてパワハラになっ てしまうケースもあり その 違 いを 認 識 することが 大 切 である (1) 業 務 上 の 指 導 注 意 とパワハラとの 違 い 1 パワハラの 境 界 線 業 務 上 の 指 導 注 意 とパワハラとの 判 断 基 準 は それが 業 務 上 必 要 な 指 導 の 範 囲 を 超 えた 嫌 がらせ 行 為 に 該 当 するか 否 かである 業 務 を 適 切 に 遂 行 するために 上 司 から 時 には 叱 責 を 受 けることもあるが その 叱 責 が 適 切 な 指 導 の 範 囲 内 であり 客 観 的 に 見 て 嫌 がらせ 行 為 と 言 えなければ パワハラには 該 当 しない また 受 け 手 の 気 持 ちだけが 判 断 基 準 でないところが セクシュアル ハラスメントとは 異 なる 一 方 指 導 とは 名 ばかりの 言 葉 や 態 度 で 精 神 的 苦 痛 を 与 えるものは パ ワハラに 該 当 すると 考 えられる 2 パワハラの 判 断 上 の 課 題 上 司 が 部 下 に 精 神 的 に 苦 痛 を 与 えていることを 分 かっていながら パワハ ラを 行 っている 場 合 でも その 行 為 が 業 務 上 の 命 令 や 指 導 という 名 の 下 で 行 われている 場 合 は 表 面 化 しにくいという 問 題 があるため 注 意 が 必 要 であ る パワハラか 否 かの 線 引 きは 画 一 的 には 困 難 であり 行 為 の 違 法 性 や 被 害 の 程 度 業 務 上 の 必 要 性 他 の 職 員 との 比 較 など 多 角 的 な 視 点 から 判 断 する 必 要 がある (2) パワハラの 行 為 類 型 ( 典 型 的 なものであり すべてを 網 羅 するものではないこ とに 留 意 する 必 要 がある) 1 身 体 的 な 攻 撃 ( 暴 行 傷 害 ) ア ネクタイを 引 っ 張 る 叩 く 蹴 る イ 決 裁 書 類 を 投 げつける 2 精 神 的 な 攻 撃 ( 脅 迫 名 誉 毀 損 侮 辱 ひどい 暴 言 ) ア 机 を 叩 いて 相 手 を 脅 す イ 私 に 恥 をかかせる 気 か 役 立 たず 辞 表 を 書 け 消 えろ 給 料 泥 棒 など 適 正 な 指 導 レベルを 超 えて 激 しく 叱 責 する ウ 一 つの 些 細 なミスを 何 度 も 非 難 する エ 人 前 で 大 声 で 命 令 したり 声 高 に 叱 るなど 見 せしめに 類 する 言 動 をす る オ お 前 の 仕 事 のやり 方 は 全 くなっていない 何 をやらせても 駄 目 だ など 具 体 的 な 指 示 をすることなく 仕 事 や 能 力 を 否 定 する カ だからお 前 はダメなんだ お 前 のようなバカはいない など 人
格 を 否 定 する 3 人 間 関 係 からの 切 り 離 し( 隔 離 仲 間 外 し 無 視 ) ア 事 務 を 進 めるにあたり 担 当 者 を 無 視 し その 者 を 職 場 で 孤 立 させる イ 故 意 に 業 務 上 の 意 見 を 述 べさせない 必 要 な 打 合 せに 参 加 させないなど 業 務 から 無 理 矢 理 排 除 する ウ 部 下 からの 相 談 等 を 拒 絶 したり 出 入 り 禁 止 だ などと 協 議 のための 入 室 を 禁 止 する エ 一 人 だけ 親 睦 行 事 にいつも 参 加 させない オ 回 覧 文 書 を 回 さない 4 過 大 な 要 求 ( 業 務 上 明 らかに 不 要 なことや 遂 行 不 可 能 なことの 強 制 仕 事 の 妨 害 ) ア 実 務 上 の 必 要 性 を 超 えた 過 大 あるいは 精 緻 な 資 料 づくりのために 長 時 間 の 残 業 を 強 要 する イ 故 意 に 必 要 のないやり 直 しを 何 度 も 命 じる ウ 故 意 に 業 務 の 指 示 を 何 度 も 変 更 する エ 合 理 性 がないのに 理 由 も 言 わず 決 裁 を 保 留 したり 突 き 返 したりする オ 県 教 育 委 員 会 の 方 針 とは 異 なる 自 分 個 人 のやり 方 考 え 方 を 部 下 に 無 理 矢 理 押 し 付 ける カ 自 分 の 責 任 を 棚 に 上 げ 部 下 に 責 任 をなすりつける 5 過 小 な 要 求 ( 業 務 上 の 合 理 性 なく 能 力 や 経 験 とかけ 離 れた 程 度 の 低 い 仕 事 を 命 じることや 仕 事 を 与 えないこと) ア 雑 用 しかさせないなど 経 験 や 職 責 に 応 じた 仕 事 を 与 えない イ 理 由 もなく 仕 事 を 取 り 上 げる 6 個 の 侵 害 ( 私 的 なことに 過 度 に 立 ち 入 ること) ア 緊 急 の 業 務 ではないのに 休 日 や 深 夜 に 部 下 に 連 絡 を 入 れる イ 飲 み 会 等 の 親 睦 行 事 に 強 制 的 に 参 加 させたり 飲 酒 を 強 要 する また 付 き 合 いを 断 ったときに 業 務 上 で 嫌 がらせをする ウ 私 物 の 買 い 物 をさせたり 業 務 とは 関 係 のないコピー 等 の 雑 用 を 強 要 す る エ 退 庁 後 に 尾 行 する 4 懲 戒 処 分 パワハラの 態 様 等 によっては 信 用 失 墜 行 為 や 全 体 の 奉 仕 者 たるにふさわしく ない 非 行 などに 該 当 し 懲 戒 処 分 に 付 されることがある 第 2 職 場 の 構 成 員 として 良 好 な 勤 務 環 境 を 確 保 するために 認 識 すべき 事 項 勤 務 環 境 はその 構 成 員 である 職 員 の 協 力 の 下 に 形 成 される 部 分 が 大 きいことか ら パワハラにより 勤 務 環 境 が 害 されることを 防 ぐため 職 員 は 次 の 事 項 につ いて 十 分 留 意 して 必 要 な 行 動 をとること
(1) 業 務 に 対 する 部 下 の 態 度 等 に 問 題 があるときなどは 上 司 として 指 導 しなけ ればならない 場 合 もあるが その 際 には 部 下 の 人 格 を 否 定 するような 発 言 は 慎 み 仕 事 に 対 する 姿 勢 や 進 め 方 など 具 体 的 に 改 善 すべき 点 について 注 意 する こと (2) 部 下 は 職 務 への 影 響 や 将 来 の 人 事 異 動 等 のことを 考 えて パワハラと 思 わ れる 言 動 に 対 して 必 ずしも 抗 議 等 の 明 確 な 意 思 表 示 をするとは 限 らず 我 慢 し ているケースもあると 思 われることから もっと 厳 しく 指 導 しても 大 丈 夫 だ などと 勝 手 に 思 い 込 まないこと (3) 上 司 が 部 下 に 対 して コミュニケーションのつもりで 懇 親 会 やレクリエーシ ョンへの 参 加 を 要 請 したとしても 部 下 にも 都 合 があることから 半 ば 強 制 的 な 参 加 はパワハラになる 可 能 性 もあるので 注 意 すること (4) 語 学 やパソコン 等 に 長 けた 部 下 が これらを 苦 手 とする 上 司 に 対 し あな たが 上 司 だと 仕 事 が 進 まないんですよ と 暴 言 を 吐 く 場 合 など パワハラは 上 司 から 部 下 に 対 するものだけではなく 同 僚 同 士 部 下 から 上 司 などの 場 合 も 起 こり 得 るので 注 意 すること (5) 最 も 重 要 なことは 職 員 一 人 一 人 が 普 段 からコミュニケーションを 大 切 にし 誤 解 や 行 き 違 いを 生 まないように 十 分 留 意 することである 苦 手 とする 相 手 と 接 する 場 合 においても 日 々の 報 告 連 絡 相 談 など 業 務 上 のコミュニケ ーションは 怠 らないこと (6) ストレスに 強 くなることも 大 切 であり 言 われたことを 気 にして 考 え 過 ぎて しまうと 精 神 のバランスを 欠 くばかりか 相 手 によっては さらにたたみか けてくる 場 合 もあることから 受 け 流 す 余 裕 を 持 つこと (7) 自 分 が パワハラを 受 けたかもしれない と 周 りの 人 に 知 らせることで パ ワハラの 深 刻 化 を 防 いだり 自 分 を 理 解 してくれる 人 がいることにより 精 神 的 に 楽 になることから 周 りに 相 談 できる 相 手 をつくっておくこと 第 3 パワハラに 起 因 する 問 題 が 生 じた 場 合 において 職 員 に 望 まれる 事 項 1 被 害 を 受 けた 職 員 パワハラを 受 けた 場 合 一 人 で 我 慢 しているだけでは 必 ずしも 状 況 は 改 善 さ れず 多 くの 場 合 一 人 で 解 決 を 図 ることは 困 難 であることから 被 害 を 深 刻 に しないためにも 次 のような 行 動 が 望 まれる (1) 嫌 なことは 相 手 に 対 して 明 確 に 意 思 表 示 をすること パワハラは 加 害 者 が 気 付 かずに 行 っている 場 合 が 多 くあるため 私 は 口 の 悪 い 人 間 だから など 認 識 なくパワハラを 行 う 上 司 に 対 しては その 言 動 がパワハラに 該 当 するということを 気 付 かせることが 大 切 であること
(2) 信 頼 できる 家 族 友 人 上 司 等 に 話 を 聞 いてもらうこと パワハラにより 不 安 が 増 大 し 精 神 的 に 不 安 定 な 状 態 では 業 務 に 集 中 で きず 健 康 を 害 してしまうなど 悪 循 環 に 陥 りやすくなることから 信 頼 できる 家 族 や 友 人 上 司 等 に 話 を 聴 いてもらい 気 持 ちをすっきりさせることが 大 切 であること その 際 感 情 的 になって 話 をすると 自 分 の 思 いが 十 分 伝 わらな いことから 事 前 に 内 容 をまとめ できるだけ 落 ち 着 いた 態 度 で 臨 むこと (3) リラクゼーションに 努 めること 心 と 身 体 は 繋 がっていることから 趣 味 や 運 動 などにより 身 体 の 緊 張 をほぐ すことにより 心 の 緊 張 感 がほぐれるようリラクゼーションを 心 がけること (4) 専 門 家 の 受 診 を 躊 躇 しないこと パワハラにより メンタルヘルス 不 全 に 陥 ることが 多 いことから 早 めにカ ウンセラーに 相 談 したり 心 療 内 科 精 神 科 など 専 門 医 の 診 察 を 受 けることを 躊 躇 しないこと 2 周 囲 の 職 員 パワハラは いつでも 誰 でも 被 害 者 にも 加 害 者 にもなり 得 るため パワハラ を 見 聞 きした 職 員 は 加 害 者 に 注 意 を 促 したり 被 害 者 の 話 を 聴 いてあげるなど 精 神 的 な 支 援 を 心 がけること また 加 害 者 にパワハラの 事 実 を 伝 え 被 害 者 に は 苦 情 相 談 受 付 窓 口 を 活 用 するように 勧 めるなど 適 切 な 措 置 を 講 じること 3 監 督 者 ( 加 害 者 の 上 司 )である 職 員 (1) 加 害 者 に 注 意 を 促 すこと パワハラを 行 っていることに 本 人 が 気 付 いていない 場 合 が 多 いため 早 めに 注 意 を 促 すことにより 深 刻 な 事 態 に 発 展 することを 防 ぐこと この 場 合 にお いて 事 態 が 逆 に 深 刻 化 しないよう 十 分 留 意 すること (2) 被 害 者 に 声 をかけて 相 談 に 乗 ること 被 害 者 は 相 談 したいと 思 いながら 相 談 できずにいる 場 合 が 多 いため 積 極 的 に 声 をかけ 話 を 聴 くことが 大 切 である その 上 で 被 害 者 の 不 利 益 になら ないよう 加 害 者 に 対 して 指 導 すること (3) 職 場 全 体 の 問 題 として 捉 え 対 応 すること パワハラに 起 因 する 問 題 への 対 応 によっては 組 織 としての 使 用 者 責 任 に 繋 がることもあるため 被 害 者 及 び 加 害 者 双 方 の 意 見 を 聞 いて 早 めの 解 決 を 図 る こと なお 問 題 が 発 生 した 場 合 には 速 やかに 門 川 町 教 育 委 員 会 に 報 告 する こと
第 4 苦 情 相 談 受 付 窓 口 1 相 談 窓 口 (1) 門 川 町 教 育 委 員 会 教 育 総 務 課 人 事 担 当 直 通 電 話 :0982-63-1140 (2) 教 職 員 課 学 校 人 事 担 当 直 通 電 話 :0985-26-7241 メールアドレス:ky-kyoshokuin@pref.miyazaki.lg.jp