安 心 退 職 ハンドブック 岡 嶋 社 会 保 険 労 務 士 事 務 所
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目 次 はじめに 5 1. 退 職 とは 6 2. 定 年 退 職 について 7 3. 失 業 給 付 について 9 1) 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 について 9 2) 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 について 14 2-1) 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 について 14 2-2) 高 年 齢 再 就 職 給 付 金 について 15 4. 医 療 保 険 について 16 1) 定 年 退 職 後 の 医 療 保 険 について 16 2) 健 康 保 険 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 について 18 5. 年 金 について 20 1) 加 給 年 金 について 20 2) 繰 上 げ 支 給 繰 下 げ 支 給 22 3) 在 職 老 齢 年 金 について 23 4) 年 金 受 給 手 続 について 26 6. 退 職 に 必 要 な 手 続 について( 会 社 の 手 続 ) 26 1) 労 災 保 険 は 26 2) 雇 用 保 険 は 26 3) 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 は 27 4) 保 険 料 はいつまで 控 除 するのか 27 7. 税 金 について 28 8. 退 職 にあたって 1-3 -
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はじめに 2007 年 から 団 塊 の 世 代 と 呼 ばれる 大 きな 人 口 の 固 まり 集 団 が 定 年 退 職 を 迎 えます 団 塊 の 世 代 とは 第 二 次 世 界 大 戦 直 後 の 日 本 において 1947 年 から 1949 年 (1951 年 または 1956 年 生 まれまで 含 む 場 合 もあり)に かけての 第 一 次 ベビーブームで 生 まれた 世 代 で 作 家 の 堺 屋 太 一 が 1976 年 に 発 表 した 小 説 団 塊 の 世 代 によって 登 場 した 言 葉 だ そうです その 世 代 の 人 が 定 年 を 迎 える 2007 年 は 長 年 企 業 におい て 大 型 汎 用 機 などの 基 幹 系 システムを 開 発 保 守 してきたベテラ ンが 引 退 してしまい 今 まで 培 ってきた 技 術 やノウハウなどが 継 承 されず 基 幹 系 システムの 維 持 が 困 難 になることから 2007 年 問 題 といわれています 団 塊 の 世 代 は 大 きな 人 口 の 塊 で 存 在 感 も 大 きくその 世 代 ごとにい ろいろな 文 化 をもたらしてきました キーワードとして ニューファミリー サブカルチャー ジーンズ アイビールッ ク 長 髪 マンガ 週 刊 誌 全 共 闘 学 生 運 動 一 世 を 風 靡 し た 言 葉 が 思 い 浮 かびます この 元 気 な 団 塊 の 世 代 が 定 年 を 迎 えシ ルバーエイジを 迎 えると また 新 しいシルバー 文 化 を 生 み 出 して くれそうです この 元 気 な 先 輩 諸 氏 が 定 年 退 職 及 びそれ 以 後 の 新 しい 生 活 に 入 るためのお 手 伝 いをして 応 援 したいと 思 います - 5 -
1. 退 職 とは 会 社 は 入 社 したら いつかはやめることになります これを 退 社 といいますが その 原 因 はいろいろです どのような 退 社 の 仕 方 があるのでしょうか 1 定 年 退 職 日 本 の 雇 用 契 約 終 了 の 代 表 選 手 労 働 契 約 で 期 間 の 定 めがなく 終 期 が 定 められ たものということになります 満 60 歳 未 満 の 定 年 制 は 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 第 4 条 で 禁 止 されています 2 自 己 退 職 労 働 者 の 申 出 によりよる 退 職 退 職 の 申 出 は 民 法 第 627 条 の 規 定 で 退 職 の 2 週 間 前 に 申 出 る 必 要 があります 3 自 然 退 職 ある 事 実 があったとき 当 然 に 退 職 の 申 し 込 み があったとみなすものです 死 亡 定 年 休 職 期 間 満 了 期 間 の 定 めのある 雇 用 契 約 で 期 間 が 満 了 したとき 等 です 退 職 については 原 因 となる 要 件 をはっきり 定 めておかない と 争 いの 元 となる 場 合 があります 労 働 契 約 書 就 業 規 則 等 でしっかりと 会 社 のきまりを 定 めておきましょう 退 職 にはこの 他 に 使 用 者 の 意 志 に 基 づく 雇 用 関 係 保 解 除 を 含 むものと 解 されていますが 今 回 はここでは 扱 わないこと にします - 6 -
2. 定 年 退 職 について 1) 定 年 年 齢 満 60 歳 になるのは 誕 生 日 の 前 日 の 終 了 時 点 ( 午 後 12 時 ) となりますので 例 えば 4 月 1 日 生 まれの 人 は 3 月 31 日 に 満 60 歳 になります( 年 齢 の 計 算 に 関 する 法 律 ) 2) 高 年 齢 者 等 の 雇 用 の 安 定 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 改 正 高 齢 法 )について 各 企 業 の 定 年 制 継 続 雇 用 制 度 について 高 齢 者 雇 用 確 保 措 置 として 就 業 規 則 等 の 見 直 し 及 び 労 使 協 定 の 締 結 などが 平 成 18 年 4 月 1 日 から 義 務 付 けられました 要 点 は 以 下 の 通 りです 1 平 成 18 年 4 月 1 日 までに 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 を 講 ずる すべての 企 業 で 高 年 齢 者 の 安 定 的 な 雇 用 を 確 保 するた め 以 下 のいづれかの 制 度 を 導 入 する 必 要 があります A 定 年 年 齢 を 65 歳 に 引 き 上 げる B 65 歳 までの 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 C 定 年 年 齢 の 廃 止 この 時 点 で 60 歳 定 年 に 該 当 する 従 業 員 がいない 場 合 で も 必 要 です 有 期 雇 用 契 約 者 ( 契 約 期 間 を 定 めて 雇 用 する 者 )でも 契 約 が 反 復 継 続 して 更 新 する 場 合 は 適 用 されます 継 続 を 希 望 する 者 に 対 して 適 用 すればよい 55 歳 で 希 望 を 聞 き その 後 の 処 遇 を 考 えることも 可 能 です 希 望 すれば 継 続 雇 用 され 定 年 前 の 労 働 条 件 変 更 が 違 法 でないことが 条 件 です - 7 -
短 時 間 勤 務 (パート 勤 務 )の 雇 用 でも 良 い 平 成 18 年 4 月 1 日 以 降 60 歳 となる 者 はすべて 適 用 さ れます 企 業 内 に 適 合 職 場 がない 場 合 関 連 企 業 への 在 籍 又 は 移 籍 出 向 とすることもできます ただし 緊 密 性 ( 明 確 な 支 配 力 ) 明 確 性 ( 出 向 先 での 法 定 義 務 年 齢 まで の 雇 用 の 確 保 )が 必 要 です 個 別 の 労 働 契 約 の 保 証 ではなく 制 度 の 導 入 を 定 めるも のです ( 例 労 働 条 件 で 本 人 と 合 意 ができず 雇 用 で きないこともありうる) 2 継 続 雇 用 制 度 とは 定 年 は 従 来 のままとし 勤 務 延 長 する 場 合 と 再 雇 用 を する 制 度 の 2 つがあり 有 期 雇 用 契 約 の 更 新 で 法 定 義 務 年 齢 ( 法 令 で 定 められた 段 階 的 な 年 齢 )まで 雇 用 す る 制 度 です 法 定 義 務 年 齢 平 成 18 年 4 月 1 日 ~ 平 成 19 年 3 月 31 日 62 歳 平 成 19 年 4 月 1 日 ~ 平 成 22 年 3 月 31 日 63 歳 平 成 22 年 4 月 1 日 ~ 平 成 25 年 3 月 31 日 64 歳 平 成 25 年 4 月 1 日 ~ 65 歳 選 定 基 準 は 選 別 制 継 続 雇 用 制 度 での 選 定 基 準 は 労 使 協 定 が 原 則 で す 労 使 協 定 が 締 結 できなかった 場 合 に 限 り 選 定 基 準 を 就 業 規 則 等 に 規 定 することができます ( 常 時 300 人 以 下 の 企 業 は 5 年 間 300 人 超 は 3 年 間 に 限 ります - 8 -
それ 以 降 は 労 使 協 定 の 締 結 が 必 要 です 平 成 18 年 3 月 31 日 までに 就 業 規 則 等 を 変 更 し 労 働 基 準 監 督 署 へ 届 出 が 必 要 です 3. 失 業 給 付 について 1) 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 について 1 基 本 手 当 受 給 資 格 及 び 被 保 険 者 期 間 一 般 被 保 険 者 が 離 職 し 労 働 の 積 極 的 な 意 思 及 び 能 力 があ り 実 際 に 一 定 の 求 職 活 動 をしているにもかかわらず 職 業 につくことができない 状 態 にある 場 合 で 離 職 の 日 以 前 1 年 間 ( 病 気 等 の 場 合 最 長 4 年 )に 賃 金 支 払 基 礎 日 数 14 日 以 上 の 月 が 6 ヶ 月 以 上 あったとき 受 給 できます 受 給 期 間 原 則 として 離 職 の 日 の 翌 日 から 起 算 して 1 年 間 です ただし 妊 娠 出 産 育 児 疾 病 等 で 引 き 続 き 30 日 以 上 職 業 に 就 くことができない 場 合 は その 日 数 を 1 年 間 に 加 えることができます 定 年 退 職 者 等 で 一 定 期 間 休 職 の 申 し 込 みをしないことを 希 望 する 場 合 には 希 望 する 期 間 を 1 年 間 に 加 えること ができます ただし 加 えた 後 の 期 間 は 最 大 年 間 です 受 給 期 間 の 延 長 のための 手 続 は 離 職 した 日 の 翌 日 から 起 算 して 2 ヵ 月 以 内 に 本 人 自 身 が 安 定 所 に 申 請 します - 9 -
給 付 及 び 日 額 年 齢 区 分 賃 金 日 額 基 本 手 当 額 2,070 円 以 上 4,080 円 未 満 賃 金 日 額 100 分 の 80 60 歳 以 上 65 歳 未 満 4,080 円 以 上 10,600 円 以 下 賃 金 日 額 100 分 の 80~ 100 分 の 45 10,600 円 超 賃 金 日 額 100 分 の 45 上 限 額 は 次 のとおり 年 齢 区 分 基 本 手 当 日 額 上 限 額 賃 金 日 額 上 限 額 60 歳 以 上 65 歳 未 満 6,781 円 15,070 円 所 定 給 付 日 数 離 職 理 由 離 職 の 日 の 満 年 齢 及 び 被 保 険 者 だった 期 間 で 以 下 の 通 り ア)(イ)(ウ) 以 外 のすべての 受 給 資 格 者 算 定 基 礎 期 間 10 年 未 満 10 年 以 上 20 年 未 満 20 年 以 上 90 日 120 日 150 日 イ) 障 害 者 等 の 就 業 困 難 な 受 給 資 格 者 1 年 未 満 1 年 以 上 45 歳 以 上 65 歳 未 満 150 日 360 日 ウ) 特 定 受 給 資 格 者 ( 倒 産 解 雇 等 により 再 就 職 の 準 備 する 時 間 的 余 裕 がなく 離 職 を 余 儀 なくされた 者 ) - 10 -
1 年 未 満 1 年 以 上 5 年 未 満 5 年 以 上 10 年 未 満 10 年 以 上 20 年 未 満 20 年 以 上 60 歳 以 上 65 歳 未 満 90 日 150 日 180 日 210 日 240 日 エ) 離 職 理 由 による 給 付 制 限 等 について 基 本 手 当 は 休 職 の 申 し 込 みの 後 7 日 間 の 待 期 期 間 を 経 て 失 業 の 認 定 を 受 ける 期 間 ごとに 受 給 します こ こでは 待 期 期 間 のほかの 離 職 理 由 による 給 付 制 限 に ついてみてみます 被 保 険 者 が 自 己 の 責 めに 期 すべき 重 大 な 理 由 ( 重 責 解 雇 )により 解 雇 された 場 合 又 は 正 当 な 理 由 がなく 自 己 の 都 合 により 退 職 した 場 合 は 待 期 期 間 の 終 了 後 1 ヶ 月 から3ヶ 月 の 範 囲 で 給 付 制 限 が 行 なわれます 自 己 都 合 退 職 の 給 付 制 限 について 給 付 制 限 が 行 なわれる 自 己 都 合 退 職 とは 正 当 な 理 由 がなく 事 故 の 都 合 により 退 職 した 場 合 をいいます 次 のような 理 由 による 退 職 は 正 当 な 理 由 があるものと して 給 付 制 限 がおこなわれないことがあります ア) 体 力 不 足 心 身 の 障 害 傷 病 視 力 聴 力 の 減 退 など により 退 職 した 場 合 イ) 結 婚 妊 娠 出 産 に 伴 う 退 職 が 慣 行 となっている 場 合 ウ) 結 婚 による 住 所 変 更 育 児 に 伴 う 保 育 所 の 利 用 などに より 事 業 所 への 通 勤 が 困 難 となった 場 合 エ) 父 母 の 死 亡 傷 病 による 父 母 の 扶 養 親 族 の 看 護 など の 家 庭 事 情 の 急 変 により 退 職 した 場 合 - 11 -
オ) 本 人 又 は 配 偶 者 の 通 勤 困 難 な 事 業 所 への 転 勤 により 家 族 との 別 居 を 余 儀 なくされ 退 職 した 場 合 カ) 本 来 の 額 の3 分 の2 未 満 の 賃 金 が2ヶ 月 以 上 続 いたた め 又 は 賃 金 が2 回 以 上 遅 配 した 場 合 キ) 定 年 勤 務 延 長 再 雇 用 期 限 の 到 来 により 退 職 した 場 合 ク) 上 司 同 僚 から 故 意 に 排 斥 され 又 は 著 しく 冷 遇 され たために 退 職 した 場 合 ケ) 直 接 又 は 間 接 の 退 職 勧 奨 又 は 希 望 退 職 に 応 じて 退 職 した 場 合 コ) 破 産 和 議 更 正 手 続 整 理 特 別 清 算 開 始 又 は 手 形 の 不 渡 りなど 倒 産 確 実 となったための 退 職 サ) 事 業 所 の 通 勤 困 難 な 場 所 への 移 転 又 は 事 業 所 が 廃 止 されたための 退 職 シ) 事 業 規 模 や 活 動 の 縮 小 又 は 事 業 転 換 により 大 量 の 人 員 整 理 が 確 実 又 は 実 施 され 退 職 ス) 自 己 の 意 思 に 反 して 通 勤 困 難 な 地 への 住 所 の 移 転 を 余 儀 なくされたことによる 退 職 セ) 鉄 道 バスなどの 運 輸 機 関 の 廃 止 又 は 運 行 時 間 の 変 更 な どにより 通 勤 困 難 となり 退 職 ソ) 事 業 主 の 事 業 内 容 が 法 令 に 違 反 するに 至 ったため 退 職 した 場 合 具 体 的 制 限 については 職 安 にお 問 い 合 わせください - 12 -
2 高 年 齢 求 職 者 給 付 ( 一 時 金 ) この 一 時 金 は 65 歳 前 から 引 き 続 き 同 一 の 事 業 主 に 雇 用 されている 高 年 齢 継 続 被 保 険 者 又 は 高 年 齢 短 時 間 被 保 険 者 が 離 職 した 場 合 基 本 手 当 に 代 えて 一 時 金 で 支 給 されます 受 給 要 件 は 基 本 手 当 と 同 じです 給 付 金 の 額 は 次 の 表 に 掲 げる 日 数 分 の 子 本 手 当 の 額 に 相 当 する 額 です 被 保 険 者 であった 期 間 1 年 未 満 1 年 以 上 高 年 齢 求 職 者 給 付 金 の 額 30 日 分 50 日 分 3 教 育 訓 練 給 付 働 く 人 の 主 体 的 な 能 力 開 発 の 取 り 組 みを 支 援 し 雇 用 の 安 定 と 再 就 職 の 促 進 を 図 ることを 目 的 として 厚 生 労 働 大 臣 が 指 定 する 教 育 訓 練 を 受 給 し 終 了 した 場 合 に 支 給 されます 支 給 対 象 者 は 雇 用 保 険 の 一 般 被 保 険 者 及 び 被 保 険 者 で あった 者 で 受 講 開 始 日 以 前 に 3 年 以 上 の 被 保 険 者 期 間 がある 方 被 保 険 者 であった 方 は 離 職 の 日 の 翌 日 から 受 講 開 始 日 までが 1 年 以 内 の 方 です 支 給 額 は 以 下 の 通 り 支 給 要 件 期 間 3 年 以 上 5 年 未 満 5 年 以 上 支 給 額 ( 支 給 率 ) 20% 40% 支 給 額 ( 上 限 ) 10 万 円 20 万 円 - 13 -
2) 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 について 高 齢 化 の 進 む 中 で 働 く 意 欲 と 能 力 のある 高 年 齢 者 につい て 就 業 意 欲 を 維 持 喚 起 し 60 歳 から 65 歳 までの 雇 用 継 続 を 援 助 促 進 することを 目 的 に 創 設 されました 1 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 種 類 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 失 業 給 付 の 基 本 手 当 を 受 給 しない 方 が 対 象 高 年 齢 再 就 職 給 付 金 基 本 手 当 を 受 給 し 安 定 した 職 業 についた 方 が 対 象 2 受 給 手 続 について 被 保 険 者 が 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 ( 基 本 給 付 金 )の 初 回 の 申 請 を 行 なう 場 合 に 当 該 支 給 申 請 書 に 雇 用 保 険 被 保 険 者 60 歳 到 達 時 等 賃 金 証 明 書 を 添 付 するとともに 事 業 主 は 被 保 険 者 から 求 められた 場 合 には 賃 金 証 明 書 を 交 付 しなければならなりません 2-1) 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 について 1 支 給 対 象 者 60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 一 般 被 保 険 者 であって 各 暦 月 ( 支 給 対 象 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 賃 金 額 の 75% 未 満 に 低 下 した 状 態 で 雇 用 されている 方 で 被 保 険 者 で あった 期 間 が 通 算 して 5 年 以 上 あることが 必 要 です なお 60 歳 到 達 時 に 被 保 険 者 期 間 が 5 年 未 満 のため 受 給 できなかった 人 も 被 保 険 者 期 間 が 5 年 以 上 となったと きに 受 給 権 が 発 生 します - 14 -
2 支 給 額 支 給 額 は 各 暦 月 ( 支 給 対 象 月 )ごとに 以 下 のア イ により 決 定 されます ただし 賃 金 額 が 339,484 円 を 超 える 場 合 は 支 給 され ず また 賃 金 と 給 付 金 との 合 計 額 が 339,484 円 を 超 え る 場 合 は その 超 えた 額 は 支 給 されません ア) 支 給 対 象 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 賃 金 月 額 の 61% 以 下 のとき 支 給 対 象 月 の 賃 金 額 の 15% 相 当 額 イ) 支 給 対 象 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 賃 金 月 額 の 61%を 超 え 75% 未 満 のとき0~15%の 間 で 算 出 される 額 算 出 方 法 は 以 下 の 通 り -168/280 支 給 対 象 月 の 賃 金 額 +137.25/280 60 歳 到 達 時 の 賃 金 月 額 2-2) 高 年 齢 再 就 職 給 付 金 1 支 給 対 象 者 基 本 手 当 を 受 給 した 後 60 歳 以 降 に 安 定 した 職 業 に 就 き 再 就 職 後 の 各 月 に 支 払 われる 賃 金 が 基 本 手 当 の 基 本 手 当 の 基 準 となった 賃 金 を 30 倍 した 額 の 75% 未 満 となった 方 で 以 下 のア イ 2 つの 要 件 のいづれも 満 た した 場 合 支 給 されます ア) 基 本 手 当 についての 算 定 基 礎 期 間 ( 被 保 険 者 であった 期 間 )が 5 年 以 上 あること イ) 再 就 職 した 日 の 前 日 における 基 本 手 当 の 支 給 残 日 数 が 100 日 以 上 あること - 15 -
2 支 給 額 支 給 額 は 各 暦 月 ( 支 給 対 象 月 )ごとに 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 と 同 様 の 計 算 方 法 で 計 算 した 額 となりま すが その 計 算 の 際 60 歳 到 達 時 の 賃 金 は 直 前 の 離 職 時 の 賃 金 月 額 として 計 算 します 3 支 給 期 間 再 就 職 した 日 の 前 日 における 基 本 手 当 の 支 給 残 日 数 に 応 じて 以 下 の 通 りです 基 本 手 当 の 支 給 残 日 数 支 給 期 間 200 日 以 上 2 年 間 100 日 以 上 200 日 未 満 1 年 間 以 上 の 内 容 及 び 手 続 については 管 轄 の 職 安 にてご 確 認 ください 4 医 療 保 険 について 1) 定 年 退 職 後 の 医 療 保 険 について 定 年 退 職 後 の 医 療 保 険 の 加 入 方 法 には3つの 選 択 肢 があ ります 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる 在 職 中 に 加 入 していた 健 康 保 険 の 任 意 継 続 被 保 険 者 となる 子 供 や 夫 の 被 扶 養 者 となる 以 下 に 一 つづつ 見 ていきます - 16 -
1 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 は 退 職 日 の 翌 日 です 国 民 健 康 保 険 の 加 入 手 続 きは 住 所 地 の 市 町 村 役 場 です 保 険 料 は 所 得 割 額 と 均 等 割 額 の 合 計 で 算 出 されます 最 高 限 度 額 は54 万 円 となっています 各 市 町 村 により 異 なります 窓 口 にてご 確 認 ください 2 任 意 継 続 被 保 険 者 となる 2 ヶ 月 以 上 継 続 して 健 康 保 険 の 被 保 険 者 であった 人 が 資 格 喪 失 後 20 日 以 内 に 健 康 保 険 任 意 継 続 被 保 険 者 資 格 取 得 申 請 書 を 本 人 が 自 分 の 住 所 地 管 轄 の 社 会 保 険 事 務 所 に 提 出 します 加 入 可 能 期 間 は 2 年 間 です 保 険 料 を 納 付 期 日 までに 納 付 しない 場 合 被 保 険 者 の 資 格 喪 失 ( 健 康 保 険 法 第 38 条 )となりますので 注 意 しましょう 3 子 や 夫 の 被 扶 養 者 となる 健 康 保 険 の 被 扶 養 者 になるためには 以 下 の 条 件 に 該 当 しな ければなりません ア) 被 保 険 者 の 三 親 等 内 の 親 族 です イ) 生 計 維 持 関 係 ( 年 収 130 万 円 [60 歳 以 上 180 万 円 ] 未 満 でかつ 被 保 険 者 の 年 収 の 半 分 未 満 であること)がある こと 定 年 退 職 して 失 業 給 付 を 受 ける 場 合 は 日 額 4,931 円 を 超 えると 生 計 維 持 関 係 は 認 められません 以 上 の 中 から 一 番 有 利 なところを 選 択 することになり ます 条 件 がそろえば3が 加 入 費 用 がかかりませんので 一 番 有 利 な 医 療 保 険 の 加 入 方 法 となります - 17 -
1 2は 退 職 後 の 収 入 により 費 用 に 差 が 出 てきますので 社 会 保 険 事 務 所 で 具 体 的 にかかる 保 険 料 を 計 算 してもらって 選 択 することをお 勧 めします 国 民 健 康 保 険 と 健 康 保 険 の 保 険 給 付 の 内 容 の 違 いは 健 康 保 険 には 傷 病 手 当 金 があることでしょう 傷 病 手 当 金 の 受 給 要 件 は 以 下 の 通 りです ア) 傷 病 による 療 養 中 であること イ) 労 務 不 能 であること ウ)3 日 間 の 待 期 期 間 が 完 成 していること エ) 報 酬 を 受 けられないこと 傷 病 手 当 金 の 額 は 1 日 につき 標 準 報 酬 日 額 の 6 割 の 額 と なります 2) 健 康 保 険 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 について 退 職 して 被 保 険 者 資 格 を 喪 失 した 後 も 健 康 保 険 の 保 険 給 付 が 受 けられる 制 度 があります 受 給 要 件 は 資 格 喪 失 日 の 前 日 まで 1 年 以 上 継 続 して 被 保 険 者 であったことが 必 要 です 受 けられる 保 険 給 付 は 以 下 の 通 りです 1 傷 病 手 当 金 資 格 喪 失 時 に 傷 病 手 当 金 を 受 給 していた 人 は 資 格 喪 失 後 も 受 給 要 件 を 満 たしていれば 傷 病 手 当 金 を 受 給 で きます (1 年 以 上 被 保 険 者 期 間 がない 場 合 は 資 格 喪 失 後 の 傷 病 手 当 金 は 受 給 できません ) 2 出 産 育 児 一 時 金 出 産 手 当 金 資 格 喪 失 後 の 出 産 育 児 一 時 金 及 び 出 産 手 当 金 は 資 格 喪 失 後 6 ヶ 月 以 内 に 出 産 したことが 必 要 です - 18 -
支 給 額 は 出 産 育 児 一 時 金 が 一 児 について 35 万 円 ( 平 成 18 年 10 月 1 日 以 降 ) 出 産 手 当 金 は 出 産 日 以 前 42 日 ( 多 胎 妊 娠 のときは 98 日 ) 間 出 産 後 56 日 間 標 準 報 酬 日 額 の 6 割 の 額 が 支 給 されます ( 平 成 19 年 4 月 から 資 格 喪 失 後 6 ヵ 月 以 内 の 出 産 手 当 金 は 廃 止 されます ) 3 埋 葬 料 埋 葬 費 被 保 険 者 が 資 格 喪 失 後 3 ヵ 月 以 内 に 死 亡 したときは 埋 葬 料 又 は 埋 葬 費 が 支 給 されます 資 格 喪 失 後 の 埋 葬 料 埋 葬 費 の 支 給 要 件 a 被 保 険 者 だった 人 が 資 格 喪 失 後 3 ヵ 月 以 内 に 死 亡 した とき b 被 保 険 者 だった 人 が 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 を 受 給 中 に 死 亡 したとき C 被 保 険 者 だった 人 が 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 を 受 けなく なって 3 ヵ 月 以 内 に 死 亡 したとき a の 場 合 は 資 格 喪 失 前 の 被 保 険 者 期 間 の 長 さは 問 いませ ん bc の 場 合 の 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 を 受 けるには 資 格 喪 失 前 に 1 年 以 上 継 続 した 被 保 険 者 期 間 が 必 要 で す 支 給 額 資 格 喪 失 後 の 埋 葬 料 の 支 給 額 は 被 保 険 者 に 対 するもの と 同 様 に 一 律 5 万 円 ( 平 成 18 年 10 月 より)となり ました - 19 -
5 年 金 について 厚 生 年 金 について 関 連 する 部 分 をご 案 内 します 厚 生 年 金 は 適 用 事 業 所 に 使 用 される 70 歳 未 満 の 人 は 強 制 的 に 被 保 険 者 となります パートタイマー アルバイトなどの 短 時 間 労 働 者 であっても 一 般 従 業 員 の 3/4 以 上 の 時 間 日 数 で 勤 務 する 場 合 は 被 保 険 者 となります 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 は 同 時 に 国 民 年 金 の 第 2 号 被 保 険 者 でも あります 保 険 給 付 は 老 齢 基 礎 年 金 と 老 齢 厚 生 年 金 の 2 階 建 てとなっています 年 金 の 受 給 資 格 は 原 則 25 年 以 上 の 公 的 年 金 加 入 期 間 があるこ ととなっています ( 生 年 月 日 によって 異 なります ) 年 金 の 受 給 資 格 がある 人 は 1 ヶ 月 でも 厚 生 年 金 の 加 入 期 間 が あればその 分 の 老 齢 厚 生 年 金 が 受 給 できます 年 金 の 支 給 は 60 歳 から 65 歳 の 間 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 厚 生 年 金 加 入 期 間 1 年 以 上 必 要 )が 支 給 され 65 歳 から 厚 生 年 金 の 支 給 となります 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 順 次 60 歳 から 65 歳 まで 開 始 年 齢 が 遅 くなり 定 額 部 分 が S24.4.2 以 降 生 まれの 人 から また 報 酬 比 例 部 分 は S36.4.2 以 降 生 まれの 人 から 65 歳 支 給 開 始 とな ります 1) 加 給 年 金 について 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 以 下 の 要 件 で 配 偶 者 加 給 年 金 が 加 算 されます ア) 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 期 間 が 20 年 以 上 であること - 20 -
イ) 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 受 給 権 を 取 得 した 当 時 生 計 を 維 持 していた 65 歳 未 満 の 配 偶 者 があること ウ)850 万 円 以 上 の 収 入 を 将 来 にわたって 有 する( 概 ね 5 年 ) 場 合 は 生 計 維 持 とは 認 められません エ) 加 給 年 金 の 額 配 偶 者 =228,600 円 + 配 偶 者 特 別 加 算 額 (S18.4.2 以 降 生 まれ=168,700 円 ) オ) 配 偶 者 加 給 年 金 は 加 算 対 象 となっている 配 偶 者 が 65 歳 に 達 したときに 支 給 されなくなり 当 該 配 偶 者 の 老 齢 基 礎 年 金 に 振 替 加 算 が 行 なわれます ( 大 正 15 年 4 月 2 日 か ら 昭 和 41 年 4 月 1 日 までに 生 まれた 配 偶 者 に 限 ります ) 加 給 と 振 替 加 算 60 歳 62 歳 65 歳 妻 比 例 部 分 定 額 部 分 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 妻 の 年 金 に 振 替 加 算 夫 比 例 部 分 加 給 定 額 部 分 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 60 歳 64 歳 65 歳 - 21 -
2) 繰 り 上 げ 支 給 繰 下 げ 支 給 老 齢 基 礎 年 金 は 65 歳 から 支 給 されますが 65 歳 前 に 繰 り 上 げ て また 66 歳 以 降 に 繰 下 げてもらうことができます 繰 上 げできる 人 は 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 資 格 期 間 を 満 たしてい る 60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 人 で 社 会 保 険 庁 長 官 に 繰 り 上 げの 請 求 をすることができます 繰 り 上 げ 支 給 の 減 額 率 は 以 下 の 通 りです 繰 り 上 げ 支 給 開 始 年 齢 減 額 率 A ( 昭 和 16 年 4 月 1 日 以 前 生 まれの 人 ) 減 額 率 B ( 昭 和 16 年 4 月 2 日 以 後 生 まれの 人 ) 60 歳 42% 30% 61 歳 35% 24% 62 歳 28% 18% 63 歳 20% 12% 64 歳 11% 6% 減 額 率 B は 年 単 位 ではなく 月 単 位 で 1 ヵ 月 につき 0.5% の 割 合 で 減 額 されます 注 意 点 1 一 生 減 額 されたままです 2さかのぼって 支 給 されません ( 請 求 したときから) 3 請 求 後 取 消 しができません 4 受 給 権 者 が 被 保 険 者 である 期 間 は 支 給 停 止 されます ( 昭 和 16 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 人 に 限 る) 5 被 保 険 者 にならない 限 り 障 害 基 礎 年 金 の 受 給 権 は 発 生 しません 6 寡 婦 年 金 の 受 給 権 は 繰 上 げ 支 給 による 老 齢 基 礎 年 金 の - 22 -
受 給 権 を 取 得 したときは 消 滅 します 7 国 民 年 金 に 任 意 加 入 することはできません 8 保 険 料 免 除 を 受 けた 期 間 について 保 険 料 の 追 納 はでき ません 9 振 替 加 算 は 繰 上 げ 支 給 による 老 齢 基 礎 年 金 を 受 けてい る 人 についても 65 歳 から 減 額 されることなく 加 算 さ れます 繰 上 げによる 損 得 一 定 の 年 齢 からは 65 歳 で 受 給 した 人 のほうが 得 になりま す 体 力 生 活 の 状 況 に 併 せて 選 択 する 必 要 があります 経 過 的 加 算 とは 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 報 酬 比 例 部 分 と 定 額 部 分 を 合 わせた 額 ですが 65 歳 からの 老 齢 厚 生 年 金 は 報 酬 比 例 部 分 のみが 支 給 対 象 となり 定 額 部 分 は 国 民 年 金 の 老 齢 基 礎 年 金 へと 移 行 します 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 定 額 部 分 と 65 歳 からの 基 礎 年 金 の 計 算 の 仕 方 が 異 なり 差 額 が 生 ずる 場 合 があります こ の 差 額 を 生 めるために 支 給 されるのが 経 過 的 加 算 です 3) 在 職 老 齢 年 金 について 在 職 老 齢 年 金 とは 老 齢 厚 生 年 金 の 受 給 権 者 が 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 である 場 合 に その 人 の 年 金 月 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 に 応 じて 全 部 又 は 一 部 が 支 給 停 止 ( 在 職 支 給 停 止 ) されるものです - 23 -
総 報 酬 月 額 相 当 額 とは 賞 与 も 含 めて 1 ヵ 月 あたりいくらの 賃 金 を 受 けているかを 表 す 額 標 準 報 酬 月 額 ( 平 均 的 な 賃 金 月 額 ) + その 月 以 前 1 年 間 の{ 標 準 賞 与 額 }の 総 額 12 ( 賞 与 の 額 の 1 000 円 未 満 を 切 捨 てた 額 < 上 限 150 万 円 > 160 歳 台 前 半 の 在 職 老 齢 年 金 ア) 年 金 月 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 の 合 計 が 28 万 円 以 下 の 場 合 は 年 金 の 支 給 停 止 はありません イ)28 万 円 を 超 えた 場 合 は 総 報 酬 相 当 額 の 増 加 2に 対 し て1の 割 合 の 年 金 が 支 給 停 止 となります ウ) 総 報 酬 月 額 相 当 額 が 48 万 円 を 超 える 場 合 は さらに 総 報 酬 月 額 相 当 額 が 増 加 した 分 だけ 年 金 額 が 支 給 停 止 されます 260 歳 代 後 半 の 在 職 老 齢 年 金 ア) 老 齢 厚 生 年 金 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 の 合 計 額 が 48 万 円 以 上 = 老 齢 厚 生 年 金 の 1/2 が 支 給 停 止 となる イ) 老 齢 厚 生 年 金 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 の 合 計 額 が 48 万 円 以 下 = 全 額 支 給 3 平 成 19 年 4 月 以 降 の 在 職 老 齢 年 金 70 歳 以 降 も 在 職 老 齢 年 金 が 適 用 されます 支 給 停 止 額 の 計 算 方 法 は 60 歳 台 後 半 の 方 法 によります 60 歳 代 後 半 と 異 なるのは 70 歳 以 降 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 となりません ので 保 険 料 の 負 担 はなくなります - 24 -
4 在 職 老 齢 年 金 と 雇 用 保 険 の 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 は 支 給 調 整 されます 計 算 方 法 は 以 下 の 通 り ア) 標 準 報 酬 月 額 が 60 歳 到 達 時 賃 金 の 61% 未 満 の 時 支 給 停 止 額 = 標 準 報 酬 月 額 6/1000(6%) イ) 標 準 報 酬 月 額 が 60 歳 到 達 時 賃 金 の 61% 以 上 75% 未 満 の とき 標 準 報 酬 月 額 に 次 の 算 式 による 率 をかけた 額 が 支 給 停 止 されます 率 (%)=(-180X+13.725) 280 100/X 6/15 X は 標 準 報 酬 月 額 の 60 歳 到 達 時 賃 金 に 対 する 割 合 (%)です 5 雇 用 保 険 と 年 金 受 給 の 調 整 平 成 10 年 4 月 以 降 老 齢 厚 生 年 金 ( 退 職 共 済 年 金 )の 受 給 権 を 取 得 した 人 が 公 共 職 業 安 定 所 で 求 職 の 申 し 込 み をした 場 合 その 求 職 の 申 し 込 みをした 月 の 翌 月 から 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 を 受 給 している 間 は 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 退 職 共 済 年 金 )の 支 給 が 停 止 されます 基 本 手 当 てを 受 けている 日 が 1 日 もない 月 があったとき は その 月 について 老 齢 厚 生 年 金 が 支 給 されます 待 期 期 間 や 離 職 理 由 などによる 給 付 制 限 期 間 は 失 業 給 付 が 支 給 されませんが この 給 付 制 限 期 間 は 基 本 手 当 の 支 給 を 受 けたとみなされる 日 に 準 ずる 日 として 年 金 につい ても 支 給 停 止 となります その 他 準 ずる 日 には 職 業 紹 介 拒 否 訓 練 受 講 拒 否 等 給 付 制 限 期 間 も 含 まれます - 25 -
4) 年 金 受 給 手 続 について( 受 給 者 の 手 続 について) 58 歳 誕 生 日 から 約 2 ヵ 月 後 に 年 金 加 入 記 録 のお 知 らせ が 届 く 内 容 を 確 認 して 返 送 する 誤 りがあれば 訂 正 追 加 して 速 やか に 返 送 する 記 載 内 容 に 間 違 いがなければ 添 付 葉 書 で 年 金 見 込 み 額 のお 知 らせ を 申 し 込 む 60 歳 誕 生 日 の 約 3 ヶ 月 前 に 裁 定 請 求 書 が 届 く 添 付 書 類 とともに 裁 定 請 求 書 を 社 会 保 険 事 務 所 に 提 出 す る 1~2 ヵ 月 後 に 年 金 証 書 が 届 く さらに 約 1 ヵ 月 後 から 年 金 が 振 り 込 まれる 毎 年 11 月 頃 に 年 金 額 が 108 万 円 以 上 の 人 に 扶 養 親 族 等 申 告 書 が 郵 送 されます 年 金 から 所 得 税 を 源 泉 徴 収 すると きの 控 除 額 の 計 算 に 必 要 なものです 必 ず 返 信 しましょう 65 歳 になると 葉 書 形 式 の 裁 定 請 求 書 が 届 きます 記 入 後 速 やかに 返 送 しましょう 6. 退 職 に 必 要 な 手 続 について( 会 社 の 手 続 ) 1) 労 災 保 険 は 社 員 を 個 別 に 加 入 させるものではありませんので 退 職 に 際 して も 手 続 は 不 要 です 2) 雇 用 保 険 は その 社 員 が 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 でない 場 合 は 手 続 は 必 要 あり ません 被 保 険 者 の 退 職 時 には 以 下 の 手 続 をします - 26 -
_1 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 喪 失 届 被 保 険 者 でなくなった 事 実 のあった 日 の 翌 日 から 起 算 して 10 日 以 内 に 所 轄 公 共 職 業 安 定 所 へ 提 出 2 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 証 明 書 離 職 者 が 離 職 票 の 交 付 を 希 望 しないときを 除 いて 上 記 1と 同 時 に 提 出 します なを 離 職 の 日 において 満 59 歳 以 上 の 者 については 本 人 の 希 望 の 有 無 に 関 係 なく 作 成 し 提 出 する 義 務 があります 3) 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 は 社 会 保 険 の 資 格 喪 失 手 続 は 原 則 として 健 康 保 険 と 厚 生 年 金 保 険 を 一 緒 に 行 ないます 1 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 喪 失 届 社 員 が 退 職 した 日 の 翌 日 ( 資 格 喪 失 日 )から 起 算 して 5 日 以 内 に 健 康 保 険 被 保 険 者 証 を 添 付 して 所 轄 社 会 保 険 事 務 所 又 は 健 康 保 険 組 合 ( 場 合 によっては 厚 生 年 金 基 金 )へ 提 出 します 2 健 康 保 険 被 保 険 者 証 回 収 不 能 届 社 員 から 健 康 保 険 の 被 保 険 者 証 が 回 収 できない 場 合 に 提 出 します 4) 保 険 料 はいつまでの 分 を 控 除 するのか 1 雇 用 保 険 料 は 雇 用 保 険 料 は 賃 金 を 支 払 う 都 度 控 除 しますから 最 後 に 支 給 する 賃 金 に 対 して 通 常 通 り 控 除 します 2 健 康 保 険 料 厚 生 年 金 保 険 料 は 健 康 保 険 料 厚 生 年 金 保 険 料 は 資 格 を 取 得 した 月 から 資 格 を 喪 失 した 月 の 前 月 までの 分 を 納 付 することになっています 資 格 の 喪 失 日 は 退 職 した 日 の 翌 日 となっていますので 月 末 - 27 -
の 退 職 者 については 注 意 が 必 要 です 例 えば 5 月 31 日 に 退 職 した 人 の 退 職 日 は 翌 月 6 月 1 日 とな りますから 5 月 分 の 保 険 料 まで 控 除 する 必 要 があります 給 料 の 締 切 日 や 支 払 日 によっては 最 後 の 給 与 から 2 か 月 分 の 社 会 保 険 料 の 控 除 が 必 要 になる 場 合 があります 7. 税 金 について 1) 退 職 金 にかかる 税 金 について( 以 下 死 亡 退 職 の 場 合 を 除 く) 2 つの 軽 減 措 置 があります 1 分 離 課 税 方 式 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 提 出 した 場 合 に 適 用 されま す 退 職 金 は 退 職 所 得 として 特 別 に 分 離 して 課 税 される 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 提 出 しない 場 合 退 職 給 与 の 額 に 20%を 乗 じて 計 算 した 金 額 を 源 泉 徴 収 しま す この 場 合 確 定 申 告 をする 必 要 があります 2 退 職 所 得 控 除 退 職 金 から 勤 続 年 数 に 応 じた 以 下 の 退 職 所 得 控 除 額 が 差 し 引 かれます 勤 続 年 数 20 年 以 下 40 万 円 勤 続 年 数 (80 万 円 以 下 の 場 合 には 80 万 円 ) 勤 続 年 数 20 年 超 800 万 円 +70 万 円 ( 勤 続 年 数 -20 年 ) 3 退 職 所 得 金 額 退 職 所 得 金 額 = 退 職 金 - 退 職 所 得 控 除 1/2 4 所 得 税 住 民 税 額 の 算 出 方 法 所 得 税 = 退 職 所 得 金 額 税 率 - 控 除 額 - 28 -
住 民 税 ( 平 成 18 年 末 まで)= 退 職 金 から 退 職 所 得 控 除 額 を 控 除 した 額 に 退 職 所 得 の 市 民 税 及 び 県 民 税 の 特 別 徴 収 税 額 表 より 徴 収 される 所 得 税 の 税 額 表 課 税 される 所 得 金 額 税 率 控 除 額 330 万 円 以 下 10% - 330 万 円 超 ~900 万 円 以 下 20% 33 万 円 900 万 円 超 ~1800 万 円 以 下 30% 123 万 円 1800 万 円 超 37% 249 万 円 2) 住 民 税 について 住 民 税 とは 市 町 村 ( 区 ) 民 税 と 都 道 府 県 民 税 の 総 称 です 住 民 税 は 前 年 の 所 得 に 対 して 課 税 されます 在 職 中 の 住 民 税 は 前 年 分 の 税 額 を 12 回 に 均 等 に 分 けて 6 月 から 翌 年 5 月 までの 1 年 間 にわたって 給 与 から 天 引 さ れていました これを 特 別 徴 収 といいます 退 職 すると 特 別 聴 取 されるはずだった 住 民 税 が 残 ってし まいます 清 算 の 方 法 は 以 下 の 通 りです 1 月 1 日 ~4 月 30 日 に 退 職 納 期 が 来 ていない 5 月 までの 住 民 税 は 最 後 給 与 又 は 退 職 金 から 一 括 徴 収 される 5 月 1 日 ~5 月 31 日 に 退 職 5 月 分 は 通 常 通 りと 区 別 徴 収 される 6 月 1 日 ~12 月 31 日 に 退 職 次 のいずれかを 選 択 する 1 退 職 後 市 町 村 から 送 付 される 納 入 通 知 書 に 従 って 納 付 する 2 最 後 の 給 与 又 は 退 職 金 から 一 括 徴 収 - 29 -
退 職 後 の 新 年 度 (6 月 ~) 分 の 住 民 税 は 市 区 町 村 から 送 付 される 納 税 通 知 書 によって 納 付 します 住 民 税 は 前 年 の 所 得 に 基 づいて 算 出 されますので 収 入 が 減 ったにもかかわ らず 予 想 外 に 高 額 となり 驚 くことがすくなくありません あらかじめ 計 画 して 確 保 する 必 要 があります 3) 退 職 後 の 税 金 対 策 会 社 に 勤 めている 時 の 所 得 税 は 毎 月 の 給 与 やボーナスか ら 源 泉 徴 収 され 12 月 に 年 末 調 整 で 清 算 されます 退 職 後 は 税 金 の 計 算 申 告 納 付 もすべて 自 分 ですることになり ます 1 確 定 申 告 で 税 金 を 取 り 戻 す 会 社 に 勤 めていたときに 給 与 から 天 引 されていた 税 金 はそ の 人 が 1 年 間 働 くことを 前 提 に 概 算 で 計 算 されています 定 年 退 職 及 び 中 途 退 職 し 再 就 職 しなかった 人 は ほとんど の 場 合 納 めすぎています したがって 確 定 申 告 すればか なり 還 付 されることがあります 確 定 申 告 とは 前 年 の 1 月 1 日 から 12 月 31 日 までの 所 得 を 翌 年 2 月 16 日 から 3 月 15 日 ( 還 付 申 告 の 場 合 は 1 月 から) までに 住 所 の 税 務 署 に 申 告 納 付 することをいいます 4) 公 的 年 金 等 にかかる 税 金 について 老 齢 基 礎 年 金 や 老 齢 厚 生 年 金 などの 公 的 年 金 には 所 得 税 ( 雑 所 得 )と 住 民 税 がかかります 遺 族 年 金 と 障 害 年 金 は 非 課 税 です - 30 -
1 公 的 年 金 等 にかかる 税 金 の 計 算 方 法 公 的 年 金 等 の 所 得 ( 雑 所 得 ) 金 額 = 公 的 年 金 等 の 収 入 金 額 - 公 的 年 金 等 控 除 額 公 的 年 金 等 控 除 額 はその 年 の 12 月 31 日 現 在 の 年 齢 が 65 歳 以 上 か 未 満 で 変 わります 注 意 ください 公 的 年 金 等 控 除 額 65 歳 未 満 公 的 年 金 等 収 入 金 額 公 的 年 金 等 控 除 額 130 万 円 以 下 70 万 円 130 万 円 超 410 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 25%+37.5 万 円 410 万 円 超 770 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 15%+78.5 万 円 770 万 円 超 年 金 収 入 金 額 5%+155.5 万 円 65 歳 以 上 公 的 年 金 等 収 入 金 額 公 的 年 金 等 控 除 額 260 万 円 以 下 140 万 円 260 万 円 超 460 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 25%+75 万 円 460 万 円 超 820 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 15%+121 万 円 820 万 円 超 年 金 収 入 金 額 5%+203 万 円 2 公 的 年 金 の 源 泉 徴 収 一 定 の 金 額 を 超 える 公 的 年 金 等 を 受 けるときは 所 得 税 が 源 泉 徴 収 されます 源 泉 徴 収 税 額 は 支 給 額 から 基 礎 控 除 額 と 人 的 控 除 額 をマイナスした 額 に 10%をかけたものです - 31 -
公 的 年 金 等 の 受 給 者 の 被 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 源 泉 所 得 税 ={ 公 的 年 金 等 の 支 給 額 -( 基 礎 的 控 除 額 + 人 的 控 除 額 /12) 支 給 された 年 金 額 の 月 数 } 10% 基 礎 控 除 額 区 分 控 除 額 65 歳 以 上 の 人 公 的 年 金 等 の 支 給 金 額 の 月 割 り 額 25%+6.5 万 円 ( 計 算 した 金 額 が 13.5 万 円 未 満 の 場 合 内 は 13.5 万 円 ) 65 歳 未 満 の 人 公 的 年 金 等 の 支 給 金 額 の 月 割 り 額 25%+6.5 万 円 ( 計 算 した 金 額 が 9 万 円 未 満 の 場 合 内 は 9 万 円 ) 基 礎 控 除 や 人 的 控 除 が 受 けられるのは 公 的 年 金 等 の 受 給 者 の 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 した 場 合 だけです 提 出 しない 場 合 は 支 給 額 の 25%が 控 除 額 になります 年 金 裁 定 請 求 書 にこの 申 告 書 がついていますのでこれを 提 出 すれば 最 初 から 控 除 されます 翌 年 以 降 は 申 告 書 が 11 月 頃 送 られてきます これを 提 出 しておけばよく 年 2 月 以 降 も 源 泉 徴 収 が 行 なわれます 人 的 控 除 額 本 人 が 老 年 者 (65 歳 以 上 ) 区 分 控 除 額 40,000 円 本 人 が 障 害 者 控 除 対 象 配 偶 者 一 般 の 障 害 者 特 別 障 害 者 一 般 の 控 除 配 偶 者 老 人 控 除 対 象 配 偶 者 (70 歳 以 上 ) - 32-22,500 円 35,000 円 32,500 円 40,000 円
扶 養 親 族 控 除 対 象 配 偶 者 扶 一 般 の 扶 養 親 族 老 人 扶 養 親 族 (70 歳 以 上 ) 特 定 扶 養 親 族 (16 歳 ~23 歳 未 満 ) 一 般 の 障 害 者 32,500 円 40,000 円 52,500 円 22,500 円 養 親 族 で 障 害 者 特 別 障 害 者 35,000 円 年 金 受 給 額 が 65 歳 以 上 の 人 で 178 万 円 未 満 65 歳 未 満 の 人 なら 108 万 円 未 満 であれば 源 泉 徴 収 されません 以 上 の 源 泉 徴 収 額 はあくまでも 年 間 の 見 込 み 額 ですので 確 定 申 告 が 必 要 です 5) 年 金 受 給 者 の 確 定 申 告 年 金 受 給 者 の 確 定 申 告 は 下 表 のとおりです 確 定 申 告 をしなければならない 人 1 厚 生 年 金 と 共 済 年 金 企 業 年 金 な ど 2 つ 以 上 の 年 金 の 支 払 者 に 対 し て 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 してい る 人 2 年 金 の 他 に 会 社 などから 給 与 を 受 けている 人 3 他 に 20 万 円 以 上 の 所 得 ( 収 入 - 経 費 )がある 人 確 定 申 告 によって 還 付 請 求 ができる 人 1 医 療 費 控 除 社 会 保 険 料 控 除 生 命 保 険 料 控 除 等 源 泉 徴 収 の 段 階 では 受 けられなかった 諸 控 除 を 申 告 すること により 還 付 金 が 受 けられる 人 2 扶 養 親 族 等 申 告 書 に 記 入 した 内 容 に 変 更 があった 人 3 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 していなか った 人 住 民 税 の 申 告 も 同 時 に 提 出 しなければなりませんが 確 定 申 告 をした 場 合 は 住 民 税 申 告 書 の 提 出 は 不 要 になります - 33 -
年 金 や 税 金 は 基 本 的 に 本 人 の 申 告 によります 正 確 な 情 報 を 収 集 しないと 間 違 いや 手 続 の 機 会 を 失 います このハンドブックを 利 用 して 失 敗 のない 退 職 安 心 を 手 中 に 収 めてください 内 容 については 十 分 注 意 を 払 い 情 報 を 収 集 しましたが 最 終 の 確 認 はご 自 分 の 責 任 で 各 行 政 にて 行 ってください 次 ページ 以 降 の 退 職 にあたって は 退 職 者 への 手 引 きとしてご 利 用 ください 自 社 用 に 変 更 が 必 要 な 箇 所 は 変 更 してご 利 用 ください - 34 -
様 ( 月 日 退 職 予 定 ) 退 職 にあたって 目 次 退 職 にあたっての 諸 手 続 2 退 職 金 について 3 給 与 について 4 確 定 申 告 について 5 医 療 保 険 について 5 年 金 加 入 について 6 失 業 給 付 について 7 退 職 後 も 分 からないことがありましたら ご 連 絡 ください 郵 便 番 号 名 古 屋 市 TEL - -
退 職 にあたっての 諸 手 続 会 社 への 返 却 物 総 務 へ( 紛 失 物 がある 場 合 はご 連 絡 ください ) 作 業 服 帽 子 ( 作 業 服 はクリーニングして 返 却 のこと) ( 傷 みがひどい 場 合 は 処 分 していただいても 結 構 ですが その 旨 ご 連 絡 ください ) ロッカーの 鍵 社 員 章 会 社 の 機 密 書 類 有 給 休 暇 証 健 康 保 険 証 ( 退 職 日 以 降 速 やかに 返 却 ください 退 職 日 以 降 は 使 えません ) 定 期 券 社 員 証 名 刺 会 社 へご 提 出 いただくもの(2ページ 参 照 ) 退 職 金 振 込 依 頼 書 退 職 所 得 申 告 書 買 掛 金 の 決 済 書 籍 の 中 止 書 籍 の 購 入 クリーニングの 利 用 は 最 終 給 与 天 引 き 分 まで 会 社 からお 渡 し( 郵 送 )するもの(5ページ 参 照 ) 年 金 手 帳 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 - 2 -
離 職 票 ( 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 を 受 給 する 際 必 要 で す ) 退 職 金 について( 退 職 金 計 算 書 参 照 ) 満 3 年 以 上 勤 務 し 退 職 した 場 合 に 退 職 金 規 定 に 基 づき 支 給 され ます 退 職 金 支 給 額 に 記 載 の 金 額 が 退 職 金 です 退 職 金 振 込 依 頼 書 に 振 り 込 み 希 望 口 座 を 指 定 してご 提 出 ください おおむね 退 職 日 から 一 週 間 程 度 で 振 込 いたします 退 職 金 と 所 得 税 退 職 金 は 退 職 所 得 控 除 が 受 けられます 退 職 所 得 申 告 書 を 提 出 ください 退 職 控 除 の 計 算 方 法 40 万 円 20 年 +70 万 円 勤 続 年 数 -20 年 勤 続 年 数 20 年 以 下 は 40 万 円 勤 続 年 数 ( 最 低 80 万 円 ) 退 職 金 の 領 収 書 退 職 後 最 終 給 与 の 給 与 明 細 書 と 一 緒 に 退 職 金 領 収 書 をご 自 宅 宛 お 送 りします 振 込 みがされているかどうかをご 確 認 の 上 住 所 氏 名 を 記 入 し 捺 印 の 上 同 封 いたします 返 信 用 封 筒 で 総 務 宛 ご 返 送 ください - 3 -
給 与 について 最 終 給 与 は 月 給 与 です 地 方 税 地 方 税 は 前 年 中 ( 前 年 1 月 から 12 月 )の 所 得 金 額 を 基 に 年 税 額 を 算 出 します 年 税 額 を 12 等 分 した 金 額 を 毎 月 給 与 から 控 除 し 会 社 が 各 市 町 村 へ 支 払 をしています ( 特 別 徴 収 といいます) 本 年 6 月 ~ 翌 年 5 月 を 1 サイクルとしており 退 職 されて も 5 月 までの 地 方 税 は 支 払 わなくてはなりません 支 払 い 方 法 は 以 下 の 通 りです 16 月 ~12 月 の 退 職 者 (いずれかを 選 択 してください) 退 職 時 の 給 与 から 翌 年 5 月 までの 分 を 一 括 天 引 ( 一 括 徴 収 ) 本 人 が 直 接 市 町 村 へ 納 める( 普 通 徴 収 ) 21 月 ~4 月 の 退 職 者 退 職 時 の 給 与 から 5 月 までの 分 を 一 括 天 引 ( 一 括 徴 収 ) 35 月 の 退 職 者 5 月 分 だけを 一 括 徴 収 一 括 徴 収 の 場 合 今 年 度 の 所 得 にかかる 住 民 税 は 翌 年 支 払 うことになっ ています 翌 年 分 は 市 町 村 役 場 からご 自 宅 に 通 知 書 が 届 きますので 市 町 村 役 場 へ 納 付 ください (5 月 頃 ) - 4 -
再 就 職 した 場 合 一 括 徴 収 を 選 択 した 場 合 は 5 月 までは 地 方 税 の 徴 収 は されません 確 定 申 告 について 在 職 中 は 会 社 で 年 末 調 整 を 行 なっていましたが 退 職 後 はご 自 分 で 税 務 署 に 出 向 き 確 定 申 告 を 行 なってください (2 月 中 旬 から 3 月 中 旬 ) その 際 源 泉 徴 収 票 が 必 要 となりますので 最 終 給 与 の 給 与 明 細 書 とともにご 自 宅 に 送 付 いたします 年 内 に 就 職 される 場 合 は 就 職 先 に 提 出 ください 就 職 先 で 収 入 を 合 算 して 年 末 調 整 をしてくれます 医 療 保 険 について 退 職 されますとご 自 分 で 医 療 保 険 に 加 入 しなくてはなりま せん 以 下 の 中 から 適 当 と 思 われるものを 選 択 することにな ります 1. 健 康 保 険 の 任 意 継 続 被 保 険 者 となる 保 険 料 は 事 業 主 負 担 がありませんので 全 額 自 己 負 担 と なります ( 介 護 保 険 料 の 納 付 対 象 になる 方 は 介 護 保 険 料 も 含 めた 額 となります) 平 成 18 年 9 月 分 からは 介 護 保 険 料 なし=24,600 円 / 月 介 護 保 険 料 あり=28,290 円 / 月 - 5 -
2. 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる 住 所 地 の 市 区 町 村 役 場 の 保 険 年 金 課 で 加 入 手 続 きをし てください 3. 家 族 の 被 扶 養 者 になる 家 族 の 勤 務 先 へ 届 け 出 てください ( 失 業 給 付 受 給 中 は 被 扶 養 者 にならない 場 合 もあります ご 家 族 の 勤 務 先 で ご 確 認 ください ) 4. 再 就 職 が 決 まっている 場 合 就 職 先 の 医 療 保 険 に 加 入 することになります 就 職 先 にお 問 い 合 わせください 健 康 保 険 には 資 格 喪 失 後 も 受 給 できる 給 付 があります 傷 病 手 当 金 出 産 育 児 一 時 金 出 産 手 当 金 埋 葬 料 埋 葬 費 がそれにあたります 該 当 しそうな 方 は 社 会 保 険 事 務 所 にて 確 認 ください 年 金 加 入 について 国 民 年 金 は 20 歳 から 60 歳 までの 間 すべての 人 が 加 入 します 厚 生 年 金 は 適 用 事 業 所 に 使 用 される 間 (70 歳 まで) 加 入 しま す 年 金 受 給 権 のない 方 は 70 歳 以 降 も 加 入 できます 1. 上 記 医 療 保 険 で1.2.を 選 択 該 当 した 人 は 国 民 年 金 の 被 保 険 者 となります(20 歳 から 60 歳 の 間 ) 2.3.を 選 択 した 人 はご 主 人 の 被 扶 養 者 になった 場 合 は 第 3 号 被 保 険 者 ( 国 民 年 金 ) ご 主 人 以 外 の 被 扶 養 者 とな った 場 合 は 第 1 号 被 保 険 者 となります(20 歳 から 60 歳 の 間 ) 3. 再 就 職 が 決 まっている 場 合 就 職 先 にお 問 い 合 わせください - 6 -
失 業 給 付 について 1 まだ 再 就 職 先 が 決 まっていない 場 合 働 く 意 思 と 能 力 があれば 失 業 給 付 を 受 給 できます 離 職 票 が 届 いたら ご 自 分 の 住 所 地 を 管 轄 する 公 共 職 業 安 定 所 で 手 続 をしてください 失 業 給 付 を 受 けられる 期 間 は 失 業 した 日 から 1 年 間 で す 持 参 する 書 類 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 票 1.2( 会 社 より 送 付 ) 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 ( 会 社 より 送 付 ) 運 転 免 許 証 または 住 民 票 ( 住 所 氏 名 年 齢 が 確 認 できるもの) 印 鑑 ( 自 筆 で 署 名 する 場 合 は 不 要 ) 写 真 (たて3cm よこ2.5cm) 普 通 預 金 通 帳 ( 郵 便 局 を 除 く) ( 基 本 手 当 の 振 込 先 とするもの) 離 職 票 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 は 退 職 後 1 週 間 か 10 日 位 で ご 自 宅 へ 郵 送 したします 住 所 地 を 管 轄 する 公 共 職 業 安 定 所 については 同 封 のパンフレットを 参 照 ください 基 本 手 当 の 額 は 以 下 の 通 りです 60 歳 未 満 賃 金 日 額 の 50%~80% 60 歳 以 上 65 歳 未 満 賃 金 日 額 の 45%~80% 賃 金 日 額 により 支 給 率 が 変 動 します 職 安 で 確 認 ください - 7 -
基 本 手 当 の 所 定 給 付 日 数 被 保 険 者 であった 期 間 10 年 未 満 10 年 以 上 20 年 以 上 20 年 未 満 90 日 120 日 150 日 2. 再 就 職 が 決 定 している 場 合 新 しい 事 業 所 に 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 を 提 出 してくださ い 3. 失 業 した 場 合 には 基 本 手 当 以 外 にも 利 用 できる 給 付 が あります 住 所 地 の 管 轄 の 公 共 職 業 安 定 所 で 確 認 くださ い - 8 -