Microsoft Word - 安心退職.doc



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年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

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【労働保険事務組合事務処理規約】

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

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該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

5 次 のいずれにも 該 当 する 従 業 員 は 子 が1 歳 6ヶ 月 に 達 するまでの 間 で 必 要 な 日 数 について 育 児 休 業 をするこ とができる なお 育 児 休 業 を 開 始 しようとする 日 は 原 則 として 子 の1 歳 の 誕 生 日 に 限 るものとする (1

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

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とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

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平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

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目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

平成21年10月30日

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職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

平成16年度

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か 行 繰 上 げ/ 繰 上 げ 支 給 の 国 民 年 金 受 取 額 は 少 なくなるが 年 金 を 早 く 受 け 取 ること 早 期 ( 減 額 ) 支 払 い 65 歳 から 受 け 取 る 年 金 を 前 倒 しで 減 額 して 受 ける 年 金 繰 上 げ 請 求 早 期 に 受 け

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年金制度のあらまし

弁護士報酬規定(抜粋)

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

か 行 基 金 代 行 厚 生 年 金 基 金 が 国 に 代 わって 厚 生 年 金 の 事 務 の 一 部 を 行 うこと 基 本 月 額 ( 在 職 老 齢 年 金 ) 給 付 加 給 年 金 経 過 的 加 算 を 除 いた 年 金 月 額 加 算 部 分 を 除 いた 年 金 月 額 支

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

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目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

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(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

4 記 載 要 領 事 業 所 整 理 記 号 欄 の 協 会 分 (または 政 管 分 ) は 厚 生 年 金 保 険 の 事 業 所 整 理 記 号 を 健 保 分 は 健 康 保 険 被 保 険 者 証 の 記 号 をそれぞれ 記 入 なお 厚 生 年 金 基 金 番 号 については 名 古

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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3. 出 産 費 等 について (1) 文 部 科 学 省 共 済 組 合 員 またはその 被 扶 養 者 が 出 産 したとき 常 勤 職 員 のみ 出 産 費 1 件 420,000 円 ( 産 科 医 療 補 償 制 度 に 加 入 していない 医 療 機 関 で 出 産 のときは 390,0

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ア. 市 長 事 務 部 及 び 行 政 委 員 会 等 の 状 況 職 員 数 給 与 費 (A) 給 料 期 末 勤 勉 その 他 の 手 当 手 当 計 (B) 17,942 (9) 73,455,664 29,765,941 25,618, ,839,830 ( 注 )1. 職

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( 月 額 で 支 給 されるもの) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 ( 1 2) 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 等 1 傷 病 手 当 金 出 産 手 当 金 又 は 休 業 手 当 金 ( 以 下 傷 病 手 当 金 等 という ) と 報 酬 との 調 整 につい


(2) 対 象 となる 方 75 歳 以 上 の 方 65 歳 ~74 歳 の 一 定 の 障 害 をもつ 方 で 申 請 により 広 域 連 合 の 認 定 を 受 けた 方 身 体 障 害 者 手 帳 (1~3 級 及 び4 級 の 一 部 ) 療 育 手 帳 (A1 A2) または 精 神 障

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所 得 の 種 類 と 所 得 金 額 の 計 算 方 法 所 得 の 種 類 要 件 計 算 方 法 事 業 雑 営 業 等 農 業 小 売 業 製 造 業 飲 食 業 理 容 業 保 険 外 交 員 大 工 集 金 人 ピアノ 講 師 など 農 産 物 の 生 産 果 樹 の 栽 培 家 畜 の

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第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

Transcription:

安 心 退 職 ハンドブック 岡 嶋 社 会 保 険 労 務 士 事 務 所

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目 次 はじめに 5 1. 退 職 とは 6 2. 定 年 退 職 について 7 3. 失 業 給 付 について 9 1) 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 について 9 2) 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 について 14 2-1) 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 について 14 2-2) 高 年 齢 再 就 職 給 付 金 について 15 4. 医 療 保 険 について 16 1) 定 年 退 職 後 の 医 療 保 険 について 16 2) 健 康 保 険 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 について 18 5. 年 金 について 20 1) 加 給 年 金 について 20 2) 繰 上 げ 支 給 繰 下 げ 支 給 22 3) 在 職 老 齢 年 金 について 23 4) 年 金 受 給 手 続 について 26 6. 退 職 に 必 要 な 手 続 について( 会 社 の 手 続 ) 26 1) 労 災 保 険 は 26 2) 雇 用 保 険 は 26 3) 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 は 27 4) 保 険 料 はいつまで 控 除 するのか 27 7. 税 金 について 28 8. 退 職 にあたって 1-3 -

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はじめに 2007 年 から 団 塊 の 世 代 と 呼 ばれる 大 きな 人 口 の 固 まり 集 団 が 定 年 退 職 を 迎 えます 団 塊 の 世 代 とは 第 二 次 世 界 大 戦 直 後 の 日 本 において 1947 年 から 1949 年 (1951 年 または 1956 年 生 まれまで 含 む 場 合 もあり)に かけての 第 一 次 ベビーブームで 生 まれた 世 代 で 作 家 の 堺 屋 太 一 が 1976 年 に 発 表 した 小 説 団 塊 の 世 代 によって 登 場 した 言 葉 だ そうです その 世 代 の 人 が 定 年 を 迎 える 2007 年 は 長 年 企 業 におい て 大 型 汎 用 機 などの 基 幹 系 システムを 開 発 保 守 してきたベテラ ンが 引 退 してしまい 今 まで 培 ってきた 技 術 やノウハウなどが 継 承 されず 基 幹 系 システムの 維 持 が 困 難 になることから 2007 年 問 題 といわれています 団 塊 の 世 代 は 大 きな 人 口 の 塊 で 存 在 感 も 大 きくその 世 代 ごとにい ろいろな 文 化 をもたらしてきました キーワードとして ニューファミリー サブカルチャー ジーンズ アイビールッ ク 長 髪 マンガ 週 刊 誌 全 共 闘 学 生 運 動 一 世 を 風 靡 し た 言 葉 が 思 い 浮 かびます この 元 気 な 団 塊 の 世 代 が 定 年 を 迎 えシ ルバーエイジを 迎 えると また 新 しいシルバー 文 化 を 生 み 出 して くれそうです この 元 気 な 先 輩 諸 氏 が 定 年 退 職 及 びそれ 以 後 の 新 しい 生 活 に 入 るためのお 手 伝 いをして 応 援 したいと 思 います - 5 -

1. 退 職 とは 会 社 は 入 社 したら いつかはやめることになります これを 退 社 といいますが その 原 因 はいろいろです どのような 退 社 の 仕 方 があるのでしょうか 1 定 年 退 職 日 本 の 雇 用 契 約 終 了 の 代 表 選 手 労 働 契 約 で 期 間 の 定 めがなく 終 期 が 定 められ たものということになります 満 60 歳 未 満 の 定 年 制 は 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 第 4 条 で 禁 止 されています 2 自 己 退 職 労 働 者 の 申 出 によりよる 退 職 退 職 の 申 出 は 民 法 第 627 条 の 規 定 で 退 職 の 2 週 間 前 に 申 出 る 必 要 があります 3 自 然 退 職 ある 事 実 があったとき 当 然 に 退 職 の 申 し 込 み があったとみなすものです 死 亡 定 年 休 職 期 間 満 了 期 間 の 定 めのある 雇 用 契 約 で 期 間 が 満 了 したとき 等 です 退 職 については 原 因 となる 要 件 をはっきり 定 めておかない と 争 いの 元 となる 場 合 があります 労 働 契 約 書 就 業 規 則 等 でしっかりと 会 社 のきまりを 定 めておきましょう 退 職 にはこの 他 に 使 用 者 の 意 志 に 基 づく 雇 用 関 係 保 解 除 を 含 むものと 解 されていますが 今 回 はここでは 扱 わないこと にします - 6 -

2. 定 年 退 職 について 1) 定 年 年 齢 満 60 歳 になるのは 誕 生 日 の 前 日 の 終 了 時 点 ( 午 後 12 時 ) となりますので 例 えば 4 月 1 日 生 まれの 人 は 3 月 31 日 に 満 60 歳 になります( 年 齢 の 計 算 に 関 する 法 律 ) 2) 高 年 齢 者 等 の 雇 用 の 安 定 等 に 関 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 改 正 高 齢 法 )について 各 企 業 の 定 年 制 継 続 雇 用 制 度 について 高 齢 者 雇 用 確 保 措 置 として 就 業 規 則 等 の 見 直 し 及 び 労 使 協 定 の 締 結 などが 平 成 18 年 4 月 1 日 から 義 務 付 けられました 要 点 は 以 下 の 通 りです 1 平 成 18 年 4 月 1 日 までに 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 を 講 ずる すべての 企 業 で 高 年 齢 者 の 安 定 的 な 雇 用 を 確 保 するた め 以 下 のいづれかの 制 度 を 導 入 する 必 要 があります A 定 年 年 齢 を 65 歳 に 引 き 上 げる B 65 歳 までの 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 C 定 年 年 齢 の 廃 止 この 時 点 で 60 歳 定 年 に 該 当 する 従 業 員 がいない 場 合 で も 必 要 です 有 期 雇 用 契 約 者 ( 契 約 期 間 を 定 めて 雇 用 する 者 )でも 契 約 が 反 復 継 続 して 更 新 する 場 合 は 適 用 されます 継 続 を 希 望 する 者 に 対 して 適 用 すればよい 55 歳 で 希 望 を 聞 き その 後 の 処 遇 を 考 えることも 可 能 です 希 望 すれば 継 続 雇 用 され 定 年 前 の 労 働 条 件 変 更 が 違 法 でないことが 条 件 です - 7 -

短 時 間 勤 務 (パート 勤 務 )の 雇 用 でも 良 い 平 成 18 年 4 月 1 日 以 降 60 歳 となる 者 はすべて 適 用 さ れます 企 業 内 に 適 合 職 場 がない 場 合 関 連 企 業 への 在 籍 又 は 移 籍 出 向 とすることもできます ただし 緊 密 性 ( 明 確 な 支 配 力 ) 明 確 性 ( 出 向 先 での 法 定 義 務 年 齢 まで の 雇 用 の 確 保 )が 必 要 です 個 別 の 労 働 契 約 の 保 証 ではなく 制 度 の 導 入 を 定 めるも のです ( 例 労 働 条 件 で 本 人 と 合 意 ができず 雇 用 で きないこともありうる) 2 継 続 雇 用 制 度 とは 定 年 は 従 来 のままとし 勤 務 延 長 する 場 合 と 再 雇 用 を する 制 度 の 2 つがあり 有 期 雇 用 契 約 の 更 新 で 法 定 義 務 年 齢 ( 法 令 で 定 められた 段 階 的 な 年 齢 )まで 雇 用 す る 制 度 です 法 定 義 務 年 齢 平 成 18 年 4 月 1 日 ~ 平 成 19 年 3 月 31 日 62 歳 平 成 19 年 4 月 1 日 ~ 平 成 22 年 3 月 31 日 63 歳 平 成 22 年 4 月 1 日 ~ 平 成 25 年 3 月 31 日 64 歳 平 成 25 年 4 月 1 日 ~ 65 歳 選 定 基 準 は 選 別 制 継 続 雇 用 制 度 での 選 定 基 準 は 労 使 協 定 が 原 則 で す 労 使 協 定 が 締 結 できなかった 場 合 に 限 り 選 定 基 準 を 就 業 規 則 等 に 規 定 することができます ( 常 時 300 人 以 下 の 企 業 は 5 年 間 300 人 超 は 3 年 間 に 限 ります - 8 -

それ 以 降 は 労 使 協 定 の 締 結 が 必 要 です 平 成 18 年 3 月 31 日 までに 就 業 規 則 等 を 変 更 し 労 働 基 準 監 督 署 へ 届 出 が 必 要 です 3. 失 業 給 付 について 1) 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 について 1 基 本 手 当 受 給 資 格 及 び 被 保 険 者 期 間 一 般 被 保 険 者 が 離 職 し 労 働 の 積 極 的 な 意 思 及 び 能 力 があ り 実 際 に 一 定 の 求 職 活 動 をしているにもかかわらず 職 業 につくことができない 状 態 にある 場 合 で 離 職 の 日 以 前 1 年 間 ( 病 気 等 の 場 合 最 長 4 年 )に 賃 金 支 払 基 礎 日 数 14 日 以 上 の 月 が 6 ヶ 月 以 上 あったとき 受 給 できます 受 給 期 間 原 則 として 離 職 の 日 の 翌 日 から 起 算 して 1 年 間 です ただし 妊 娠 出 産 育 児 疾 病 等 で 引 き 続 き 30 日 以 上 職 業 に 就 くことができない 場 合 は その 日 数 を 1 年 間 に 加 えることができます 定 年 退 職 者 等 で 一 定 期 間 休 職 の 申 し 込 みをしないことを 希 望 する 場 合 には 希 望 する 期 間 を 1 年 間 に 加 えること ができます ただし 加 えた 後 の 期 間 は 最 大 年 間 です 受 給 期 間 の 延 長 のための 手 続 は 離 職 した 日 の 翌 日 から 起 算 して 2 ヵ 月 以 内 に 本 人 自 身 が 安 定 所 に 申 請 します - 9 -

給 付 及 び 日 額 年 齢 区 分 賃 金 日 額 基 本 手 当 額 2,070 円 以 上 4,080 円 未 満 賃 金 日 額 100 分 の 80 60 歳 以 上 65 歳 未 満 4,080 円 以 上 10,600 円 以 下 賃 金 日 額 100 分 の 80~ 100 分 の 45 10,600 円 超 賃 金 日 額 100 分 の 45 上 限 額 は 次 のとおり 年 齢 区 分 基 本 手 当 日 額 上 限 額 賃 金 日 額 上 限 額 60 歳 以 上 65 歳 未 満 6,781 円 15,070 円 所 定 給 付 日 数 離 職 理 由 離 職 の 日 の 満 年 齢 及 び 被 保 険 者 だった 期 間 で 以 下 の 通 り ア)(イ)(ウ) 以 外 のすべての 受 給 資 格 者 算 定 基 礎 期 間 10 年 未 満 10 年 以 上 20 年 未 満 20 年 以 上 90 日 120 日 150 日 イ) 障 害 者 等 の 就 業 困 難 な 受 給 資 格 者 1 年 未 満 1 年 以 上 45 歳 以 上 65 歳 未 満 150 日 360 日 ウ) 特 定 受 給 資 格 者 ( 倒 産 解 雇 等 により 再 就 職 の 準 備 する 時 間 的 余 裕 がなく 離 職 を 余 儀 なくされた 者 ) - 10 -

1 年 未 満 1 年 以 上 5 年 未 満 5 年 以 上 10 年 未 満 10 年 以 上 20 年 未 満 20 年 以 上 60 歳 以 上 65 歳 未 満 90 日 150 日 180 日 210 日 240 日 エ) 離 職 理 由 による 給 付 制 限 等 について 基 本 手 当 は 休 職 の 申 し 込 みの 後 7 日 間 の 待 期 期 間 を 経 て 失 業 の 認 定 を 受 ける 期 間 ごとに 受 給 します こ こでは 待 期 期 間 のほかの 離 職 理 由 による 給 付 制 限 に ついてみてみます 被 保 険 者 が 自 己 の 責 めに 期 すべき 重 大 な 理 由 ( 重 責 解 雇 )により 解 雇 された 場 合 又 は 正 当 な 理 由 がなく 自 己 の 都 合 により 退 職 した 場 合 は 待 期 期 間 の 終 了 後 1 ヶ 月 から3ヶ 月 の 範 囲 で 給 付 制 限 が 行 なわれます 自 己 都 合 退 職 の 給 付 制 限 について 給 付 制 限 が 行 なわれる 自 己 都 合 退 職 とは 正 当 な 理 由 がなく 事 故 の 都 合 により 退 職 した 場 合 をいいます 次 のような 理 由 による 退 職 は 正 当 な 理 由 があるものと して 給 付 制 限 がおこなわれないことがあります ア) 体 力 不 足 心 身 の 障 害 傷 病 視 力 聴 力 の 減 退 など により 退 職 した 場 合 イ) 結 婚 妊 娠 出 産 に 伴 う 退 職 が 慣 行 となっている 場 合 ウ) 結 婚 による 住 所 変 更 育 児 に 伴 う 保 育 所 の 利 用 などに より 事 業 所 への 通 勤 が 困 難 となった 場 合 エ) 父 母 の 死 亡 傷 病 による 父 母 の 扶 養 親 族 の 看 護 など の 家 庭 事 情 の 急 変 により 退 職 した 場 合 - 11 -

オ) 本 人 又 は 配 偶 者 の 通 勤 困 難 な 事 業 所 への 転 勤 により 家 族 との 別 居 を 余 儀 なくされ 退 職 した 場 合 カ) 本 来 の 額 の3 分 の2 未 満 の 賃 金 が2ヶ 月 以 上 続 いたた め 又 は 賃 金 が2 回 以 上 遅 配 した 場 合 キ) 定 年 勤 務 延 長 再 雇 用 期 限 の 到 来 により 退 職 した 場 合 ク) 上 司 同 僚 から 故 意 に 排 斥 され 又 は 著 しく 冷 遇 され たために 退 職 した 場 合 ケ) 直 接 又 は 間 接 の 退 職 勧 奨 又 は 希 望 退 職 に 応 じて 退 職 した 場 合 コ) 破 産 和 議 更 正 手 続 整 理 特 別 清 算 開 始 又 は 手 形 の 不 渡 りなど 倒 産 確 実 となったための 退 職 サ) 事 業 所 の 通 勤 困 難 な 場 所 への 移 転 又 は 事 業 所 が 廃 止 されたための 退 職 シ) 事 業 規 模 や 活 動 の 縮 小 又 は 事 業 転 換 により 大 量 の 人 員 整 理 が 確 実 又 は 実 施 され 退 職 ス) 自 己 の 意 思 に 反 して 通 勤 困 難 な 地 への 住 所 の 移 転 を 余 儀 なくされたことによる 退 職 セ) 鉄 道 バスなどの 運 輸 機 関 の 廃 止 又 は 運 行 時 間 の 変 更 な どにより 通 勤 困 難 となり 退 職 ソ) 事 業 主 の 事 業 内 容 が 法 令 に 違 反 するに 至 ったため 退 職 した 場 合 具 体 的 制 限 については 職 安 にお 問 い 合 わせください - 12 -

2 高 年 齢 求 職 者 給 付 ( 一 時 金 ) この 一 時 金 は 65 歳 前 から 引 き 続 き 同 一 の 事 業 主 に 雇 用 されている 高 年 齢 継 続 被 保 険 者 又 は 高 年 齢 短 時 間 被 保 険 者 が 離 職 した 場 合 基 本 手 当 に 代 えて 一 時 金 で 支 給 されます 受 給 要 件 は 基 本 手 当 と 同 じです 給 付 金 の 額 は 次 の 表 に 掲 げる 日 数 分 の 子 本 手 当 の 額 に 相 当 する 額 です 被 保 険 者 であった 期 間 1 年 未 満 1 年 以 上 高 年 齢 求 職 者 給 付 金 の 額 30 日 分 50 日 分 3 教 育 訓 練 給 付 働 く 人 の 主 体 的 な 能 力 開 発 の 取 り 組 みを 支 援 し 雇 用 の 安 定 と 再 就 職 の 促 進 を 図 ることを 目 的 として 厚 生 労 働 大 臣 が 指 定 する 教 育 訓 練 を 受 給 し 終 了 した 場 合 に 支 給 されます 支 給 対 象 者 は 雇 用 保 険 の 一 般 被 保 険 者 及 び 被 保 険 者 で あった 者 で 受 講 開 始 日 以 前 に 3 年 以 上 の 被 保 険 者 期 間 がある 方 被 保 険 者 であった 方 は 離 職 の 日 の 翌 日 から 受 講 開 始 日 までが 1 年 以 内 の 方 です 支 給 額 は 以 下 の 通 り 支 給 要 件 期 間 3 年 以 上 5 年 未 満 5 年 以 上 支 給 額 ( 支 給 率 ) 20% 40% 支 給 額 ( 上 限 ) 10 万 円 20 万 円 - 13 -

2) 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 について 高 齢 化 の 進 む 中 で 働 く 意 欲 と 能 力 のある 高 年 齢 者 につい て 就 業 意 欲 を 維 持 喚 起 し 60 歳 から 65 歳 までの 雇 用 継 続 を 援 助 促 進 することを 目 的 に 創 設 されました 1 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 種 類 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 失 業 給 付 の 基 本 手 当 を 受 給 しない 方 が 対 象 高 年 齢 再 就 職 給 付 金 基 本 手 当 を 受 給 し 安 定 した 職 業 についた 方 が 対 象 2 受 給 手 続 について 被 保 険 者 が 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 ( 基 本 給 付 金 )の 初 回 の 申 請 を 行 なう 場 合 に 当 該 支 給 申 請 書 に 雇 用 保 険 被 保 険 者 60 歳 到 達 時 等 賃 金 証 明 書 を 添 付 するとともに 事 業 主 は 被 保 険 者 から 求 められた 場 合 には 賃 金 証 明 書 を 交 付 しなければならなりません 2-1) 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 について 1 支 給 対 象 者 60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 一 般 被 保 険 者 であって 各 暦 月 ( 支 給 対 象 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 賃 金 額 の 75% 未 満 に 低 下 した 状 態 で 雇 用 されている 方 で 被 保 険 者 で あった 期 間 が 通 算 して 5 年 以 上 あることが 必 要 です なお 60 歳 到 達 時 に 被 保 険 者 期 間 が 5 年 未 満 のため 受 給 できなかった 人 も 被 保 険 者 期 間 が 5 年 以 上 となったと きに 受 給 権 が 発 生 します - 14 -

2 支 給 額 支 給 額 は 各 暦 月 ( 支 給 対 象 月 )ごとに 以 下 のア イ により 決 定 されます ただし 賃 金 額 が 339,484 円 を 超 える 場 合 は 支 給 され ず また 賃 金 と 給 付 金 との 合 計 額 が 339,484 円 を 超 え る 場 合 は その 超 えた 額 は 支 給 されません ア) 支 給 対 象 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 賃 金 月 額 の 61% 以 下 のとき 支 給 対 象 月 の 賃 金 額 の 15% 相 当 額 イ) 支 給 対 象 月 の 賃 金 が 60 歳 到 達 時 の 賃 金 月 額 の 61%を 超 え 75% 未 満 のとき0~15%の 間 で 算 出 される 額 算 出 方 法 は 以 下 の 通 り -168/280 支 給 対 象 月 の 賃 金 額 +137.25/280 60 歳 到 達 時 の 賃 金 月 額 2-2) 高 年 齢 再 就 職 給 付 金 1 支 給 対 象 者 基 本 手 当 を 受 給 した 後 60 歳 以 降 に 安 定 した 職 業 に 就 き 再 就 職 後 の 各 月 に 支 払 われる 賃 金 が 基 本 手 当 の 基 本 手 当 の 基 準 となった 賃 金 を 30 倍 した 額 の 75% 未 満 となった 方 で 以 下 のア イ 2 つの 要 件 のいづれも 満 た した 場 合 支 給 されます ア) 基 本 手 当 についての 算 定 基 礎 期 間 ( 被 保 険 者 であった 期 間 )が 5 年 以 上 あること イ) 再 就 職 した 日 の 前 日 における 基 本 手 当 の 支 給 残 日 数 が 100 日 以 上 あること - 15 -

2 支 給 額 支 給 額 は 各 暦 月 ( 支 給 対 象 月 )ごとに 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 と 同 様 の 計 算 方 法 で 計 算 した 額 となりま すが その 計 算 の 際 60 歳 到 達 時 の 賃 金 は 直 前 の 離 職 時 の 賃 金 月 額 として 計 算 します 3 支 給 期 間 再 就 職 した 日 の 前 日 における 基 本 手 当 の 支 給 残 日 数 に 応 じて 以 下 の 通 りです 基 本 手 当 の 支 給 残 日 数 支 給 期 間 200 日 以 上 2 年 間 100 日 以 上 200 日 未 満 1 年 間 以 上 の 内 容 及 び 手 続 については 管 轄 の 職 安 にてご 確 認 ください 4 医 療 保 険 について 1) 定 年 退 職 後 の 医 療 保 険 について 定 年 退 職 後 の 医 療 保 険 の 加 入 方 法 には3つの 選 択 肢 があ ります 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる 在 職 中 に 加 入 していた 健 康 保 険 の 任 意 継 続 被 保 険 者 となる 子 供 や 夫 の 被 扶 養 者 となる 以 下 に 一 つづつ 見 ていきます - 16 -

1 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる 健 康 保 険 の 資 格 喪 失 は 退 職 日 の 翌 日 です 国 民 健 康 保 険 の 加 入 手 続 きは 住 所 地 の 市 町 村 役 場 です 保 険 料 は 所 得 割 額 と 均 等 割 額 の 合 計 で 算 出 されます 最 高 限 度 額 は54 万 円 となっています 各 市 町 村 により 異 なります 窓 口 にてご 確 認 ください 2 任 意 継 続 被 保 険 者 となる 2 ヶ 月 以 上 継 続 して 健 康 保 険 の 被 保 険 者 であった 人 が 資 格 喪 失 後 20 日 以 内 に 健 康 保 険 任 意 継 続 被 保 険 者 資 格 取 得 申 請 書 を 本 人 が 自 分 の 住 所 地 管 轄 の 社 会 保 険 事 務 所 に 提 出 します 加 入 可 能 期 間 は 2 年 間 です 保 険 料 を 納 付 期 日 までに 納 付 しない 場 合 被 保 険 者 の 資 格 喪 失 ( 健 康 保 険 法 第 38 条 )となりますので 注 意 しましょう 3 子 や 夫 の 被 扶 養 者 となる 健 康 保 険 の 被 扶 養 者 になるためには 以 下 の 条 件 に 該 当 しな ければなりません ア) 被 保 険 者 の 三 親 等 内 の 親 族 です イ) 生 計 維 持 関 係 ( 年 収 130 万 円 [60 歳 以 上 180 万 円 ] 未 満 でかつ 被 保 険 者 の 年 収 の 半 分 未 満 であること)がある こと 定 年 退 職 して 失 業 給 付 を 受 ける 場 合 は 日 額 4,931 円 を 超 えると 生 計 維 持 関 係 は 認 められません 以 上 の 中 から 一 番 有 利 なところを 選 択 することになり ます 条 件 がそろえば3が 加 入 費 用 がかかりませんので 一 番 有 利 な 医 療 保 険 の 加 入 方 法 となります - 17 -

1 2は 退 職 後 の 収 入 により 費 用 に 差 が 出 てきますので 社 会 保 険 事 務 所 で 具 体 的 にかかる 保 険 料 を 計 算 してもらって 選 択 することをお 勧 めします 国 民 健 康 保 険 と 健 康 保 険 の 保 険 給 付 の 内 容 の 違 いは 健 康 保 険 には 傷 病 手 当 金 があることでしょう 傷 病 手 当 金 の 受 給 要 件 は 以 下 の 通 りです ア) 傷 病 による 療 養 中 であること イ) 労 務 不 能 であること ウ)3 日 間 の 待 期 期 間 が 完 成 していること エ) 報 酬 を 受 けられないこと 傷 病 手 当 金 の 額 は 1 日 につき 標 準 報 酬 日 額 の 6 割 の 額 と なります 2) 健 康 保 険 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 について 退 職 して 被 保 険 者 資 格 を 喪 失 した 後 も 健 康 保 険 の 保 険 給 付 が 受 けられる 制 度 があります 受 給 要 件 は 資 格 喪 失 日 の 前 日 まで 1 年 以 上 継 続 して 被 保 険 者 であったことが 必 要 です 受 けられる 保 険 給 付 は 以 下 の 通 りです 1 傷 病 手 当 金 資 格 喪 失 時 に 傷 病 手 当 金 を 受 給 していた 人 は 資 格 喪 失 後 も 受 給 要 件 を 満 たしていれば 傷 病 手 当 金 を 受 給 で きます (1 年 以 上 被 保 険 者 期 間 がない 場 合 は 資 格 喪 失 後 の 傷 病 手 当 金 は 受 給 できません ) 2 出 産 育 児 一 時 金 出 産 手 当 金 資 格 喪 失 後 の 出 産 育 児 一 時 金 及 び 出 産 手 当 金 は 資 格 喪 失 後 6 ヶ 月 以 内 に 出 産 したことが 必 要 です - 18 -

支 給 額 は 出 産 育 児 一 時 金 が 一 児 について 35 万 円 ( 平 成 18 年 10 月 1 日 以 降 ) 出 産 手 当 金 は 出 産 日 以 前 42 日 ( 多 胎 妊 娠 のときは 98 日 ) 間 出 産 後 56 日 間 標 準 報 酬 日 額 の 6 割 の 額 が 支 給 されます ( 平 成 19 年 4 月 から 資 格 喪 失 後 6 ヵ 月 以 内 の 出 産 手 当 金 は 廃 止 されます ) 3 埋 葬 料 埋 葬 費 被 保 険 者 が 資 格 喪 失 後 3 ヵ 月 以 内 に 死 亡 したときは 埋 葬 料 又 は 埋 葬 費 が 支 給 されます 資 格 喪 失 後 の 埋 葬 料 埋 葬 費 の 支 給 要 件 a 被 保 険 者 だった 人 が 資 格 喪 失 後 3 ヵ 月 以 内 に 死 亡 した とき b 被 保 険 者 だった 人 が 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 を 受 給 中 に 死 亡 したとき C 被 保 険 者 だった 人 が 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 を 受 けなく なって 3 ヵ 月 以 内 に 死 亡 したとき a の 場 合 は 資 格 喪 失 前 の 被 保 険 者 期 間 の 長 さは 問 いませ ん bc の 場 合 の 資 格 喪 失 後 の 継 続 給 付 を 受 けるには 資 格 喪 失 前 に 1 年 以 上 継 続 した 被 保 険 者 期 間 が 必 要 で す 支 給 額 資 格 喪 失 後 の 埋 葬 料 の 支 給 額 は 被 保 険 者 に 対 するもの と 同 様 に 一 律 5 万 円 ( 平 成 18 年 10 月 より)となり ました - 19 -

5 年 金 について 厚 生 年 金 について 関 連 する 部 分 をご 案 内 します 厚 生 年 金 は 適 用 事 業 所 に 使 用 される 70 歳 未 満 の 人 は 強 制 的 に 被 保 険 者 となります パートタイマー アルバイトなどの 短 時 間 労 働 者 であっても 一 般 従 業 員 の 3/4 以 上 の 時 間 日 数 で 勤 務 する 場 合 は 被 保 険 者 となります 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 は 同 時 に 国 民 年 金 の 第 2 号 被 保 険 者 でも あります 保 険 給 付 は 老 齢 基 礎 年 金 と 老 齢 厚 生 年 金 の 2 階 建 てとなっています 年 金 の 受 給 資 格 は 原 則 25 年 以 上 の 公 的 年 金 加 入 期 間 があるこ ととなっています ( 生 年 月 日 によって 異 なります ) 年 金 の 受 給 資 格 がある 人 は 1 ヶ 月 でも 厚 生 年 金 の 加 入 期 間 が あればその 分 の 老 齢 厚 生 年 金 が 受 給 できます 年 金 の 支 給 は 60 歳 から 65 歳 の 間 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 厚 生 年 金 加 入 期 間 1 年 以 上 必 要 )が 支 給 され 65 歳 から 厚 生 年 金 の 支 給 となります 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 順 次 60 歳 から 65 歳 まで 開 始 年 齢 が 遅 くなり 定 額 部 分 が S24.4.2 以 降 生 まれの 人 から また 報 酬 比 例 部 分 は S36.4.2 以 降 生 まれの 人 から 65 歳 支 給 開 始 とな ります 1) 加 給 年 金 について 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 以 下 の 要 件 で 配 偶 者 加 給 年 金 が 加 算 されます ア) 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 期 間 が 20 年 以 上 であること - 20 -

イ) 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 受 給 権 を 取 得 した 当 時 生 計 を 維 持 していた 65 歳 未 満 の 配 偶 者 があること ウ)850 万 円 以 上 の 収 入 を 将 来 にわたって 有 する( 概 ね 5 年 ) 場 合 は 生 計 維 持 とは 認 められません エ) 加 給 年 金 の 額 配 偶 者 =228,600 円 + 配 偶 者 特 別 加 算 額 (S18.4.2 以 降 生 まれ=168,700 円 ) オ) 配 偶 者 加 給 年 金 は 加 算 対 象 となっている 配 偶 者 が 65 歳 に 達 したときに 支 給 されなくなり 当 該 配 偶 者 の 老 齢 基 礎 年 金 に 振 替 加 算 が 行 なわれます ( 大 正 15 年 4 月 2 日 か ら 昭 和 41 年 4 月 1 日 までに 生 まれた 配 偶 者 に 限 ります ) 加 給 と 振 替 加 算 60 歳 62 歳 65 歳 妻 比 例 部 分 定 額 部 分 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 妻 の 年 金 に 振 替 加 算 夫 比 例 部 分 加 給 定 額 部 分 老 齢 厚 生 年 金 老 齢 基 礎 年 金 60 歳 64 歳 65 歳 - 21 -

2) 繰 り 上 げ 支 給 繰 下 げ 支 給 老 齢 基 礎 年 金 は 65 歳 から 支 給 されますが 65 歳 前 に 繰 り 上 げ て また 66 歳 以 降 に 繰 下 げてもらうことができます 繰 上 げできる 人 は 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 資 格 期 間 を 満 たしてい る 60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 人 で 社 会 保 険 庁 長 官 に 繰 り 上 げの 請 求 をすることができます 繰 り 上 げ 支 給 の 減 額 率 は 以 下 の 通 りです 繰 り 上 げ 支 給 開 始 年 齢 減 額 率 A ( 昭 和 16 年 4 月 1 日 以 前 生 まれの 人 ) 減 額 率 B ( 昭 和 16 年 4 月 2 日 以 後 生 まれの 人 ) 60 歳 42% 30% 61 歳 35% 24% 62 歳 28% 18% 63 歳 20% 12% 64 歳 11% 6% 減 額 率 B は 年 単 位 ではなく 月 単 位 で 1 ヵ 月 につき 0.5% の 割 合 で 減 額 されます 注 意 点 1 一 生 減 額 されたままです 2さかのぼって 支 給 されません ( 請 求 したときから) 3 請 求 後 取 消 しができません 4 受 給 権 者 が 被 保 険 者 である 期 間 は 支 給 停 止 されます ( 昭 和 16 年 4 月 1 日 以 前 に 生 まれた 人 に 限 る) 5 被 保 険 者 にならない 限 り 障 害 基 礎 年 金 の 受 給 権 は 発 生 しません 6 寡 婦 年 金 の 受 給 権 は 繰 上 げ 支 給 による 老 齢 基 礎 年 金 の - 22 -

受 給 権 を 取 得 したときは 消 滅 します 7 国 民 年 金 に 任 意 加 入 することはできません 8 保 険 料 免 除 を 受 けた 期 間 について 保 険 料 の 追 納 はでき ません 9 振 替 加 算 は 繰 上 げ 支 給 による 老 齢 基 礎 年 金 を 受 けてい る 人 についても 65 歳 から 減 額 されることなく 加 算 さ れます 繰 上 げによる 損 得 一 定 の 年 齢 からは 65 歳 で 受 給 した 人 のほうが 得 になりま す 体 力 生 活 の 状 況 に 併 せて 選 択 する 必 要 があります 経 過 的 加 算 とは 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 は 報 酬 比 例 部 分 と 定 額 部 分 を 合 わせた 額 ですが 65 歳 からの 老 齢 厚 生 年 金 は 報 酬 比 例 部 分 のみが 支 給 対 象 となり 定 額 部 分 は 国 民 年 金 の 老 齢 基 礎 年 金 へと 移 行 します 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 の 定 額 部 分 と 65 歳 からの 基 礎 年 金 の 計 算 の 仕 方 が 異 なり 差 額 が 生 ずる 場 合 があります こ の 差 額 を 生 めるために 支 給 されるのが 経 過 的 加 算 です 3) 在 職 老 齢 年 金 について 在 職 老 齢 年 金 とは 老 齢 厚 生 年 金 の 受 給 権 者 が 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 である 場 合 に その 人 の 年 金 月 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 に 応 じて 全 部 又 は 一 部 が 支 給 停 止 ( 在 職 支 給 停 止 ) されるものです - 23 -

総 報 酬 月 額 相 当 額 とは 賞 与 も 含 めて 1 ヵ 月 あたりいくらの 賃 金 を 受 けているかを 表 す 額 標 準 報 酬 月 額 ( 平 均 的 な 賃 金 月 額 ) + その 月 以 前 1 年 間 の{ 標 準 賞 与 額 }の 総 額 12 ( 賞 与 の 額 の 1 000 円 未 満 を 切 捨 てた 額 < 上 限 150 万 円 > 160 歳 台 前 半 の 在 職 老 齢 年 金 ア) 年 金 月 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 の 合 計 が 28 万 円 以 下 の 場 合 は 年 金 の 支 給 停 止 はありません イ)28 万 円 を 超 えた 場 合 は 総 報 酬 相 当 額 の 増 加 2に 対 し て1の 割 合 の 年 金 が 支 給 停 止 となります ウ) 総 報 酬 月 額 相 当 額 が 48 万 円 を 超 える 場 合 は さらに 総 報 酬 月 額 相 当 額 が 増 加 した 分 だけ 年 金 額 が 支 給 停 止 されます 260 歳 代 後 半 の 在 職 老 齢 年 金 ア) 老 齢 厚 生 年 金 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 の 合 計 額 が 48 万 円 以 上 = 老 齢 厚 生 年 金 の 1/2 が 支 給 停 止 となる イ) 老 齢 厚 生 年 金 額 と 総 報 酬 月 額 相 当 額 の 合 計 額 が 48 万 円 以 下 = 全 額 支 給 3 平 成 19 年 4 月 以 降 の 在 職 老 齢 年 金 70 歳 以 降 も 在 職 老 齢 年 金 が 適 用 されます 支 給 停 止 額 の 計 算 方 法 は 60 歳 台 後 半 の 方 法 によります 60 歳 代 後 半 と 異 なるのは 70 歳 以 降 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 となりません ので 保 険 料 の 負 担 はなくなります - 24 -

4 在 職 老 齢 年 金 と 雇 用 保 険 の 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 は 支 給 調 整 されます 計 算 方 法 は 以 下 の 通 り ア) 標 準 報 酬 月 額 が 60 歳 到 達 時 賃 金 の 61% 未 満 の 時 支 給 停 止 額 = 標 準 報 酬 月 額 6/1000(6%) イ) 標 準 報 酬 月 額 が 60 歳 到 達 時 賃 金 の 61% 以 上 75% 未 満 の とき 標 準 報 酬 月 額 に 次 の 算 式 による 率 をかけた 額 が 支 給 停 止 されます 率 (%)=(-180X+13.725) 280 100/X 6/15 X は 標 準 報 酬 月 額 の 60 歳 到 達 時 賃 金 に 対 する 割 合 (%)です 5 雇 用 保 険 と 年 金 受 給 の 調 整 平 成 10 年 4 月 以 降 老 齢 厚 生 年 金 ( 退 職 共 済 年 金 )の 受 給 権 を 取 得 した 人 が 公 共 職 業 安 定 所 で 求 職 の 申 し 込 み をした 場 合 その 求 職 の 申 し 込 みをした 月 の 翌 月 から 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 を 受 給 している 間 は 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 金 ( 退 職 共 済 年 金 )の 支 給 が 停 止 されます 基 本 手 当 てを 受 けている 日 が 1 日 もない 月 があったとき は その 月 について 老 齢 厚 生 年 金 が 支 給 されます 待 期 期 間 や 離 職 理 由 などによる 給 付 制 限 期 間 は 失 業 給 付 が 支 給 されませんが この 給 付 制 限 期 間 は 基 本 手 当 の 支 給 を 受 けたとみなされる 日 に 準 ずる 日 として 年 金 につい ても 支 給 停 止 となります その 他 準 ずる 日 には 職 業 紹 介 拒 否 訓 練 受 講 拒 否 等 給 付 制 限 期 間 も 含 まれます - 25 -

4) 年 金 受 給 手 続 について( 受 給 者 の 手 続 について) 58 歳 誕 生 日 から 約 2 ヵ 月 後 に 年 金 加 入 記 録 のお 知 らせ が 届 く 内 容 を 確 認 して 返 送 する 誤 りがあれば 訂 正 追 加 して 速 やか に 返 送 する 記 載 内 容 に 間 違 いがなければ 添 付 葉 書 で 年 金 見 込 み 額 のお 知 らせ を 申 し 込 む 60 歳 誕 生 日 の 約 3 ヶ 月 前 に 裁 定 請 求 書 が 届 く 添 付 書 類 とともに 裁 定 請 求 書 を 社 会 保 険 事 務 所 に 提 出 す る 1~2 ヵ 月 後 に 年 金 証 書 が 届 く さらに 約 1 ヵ 月 後 から 年 金 が 振 り 込 まれる 毎 年 11 月 頃 に 年 金 額 が 108 万 円 以 上 の 人 に 扶 養 親 族 等 申 告 書 が 郵 送 されます 年 金 から 所 得 税 を 源 泉 徴 収 すると きの 控 除 額 の 計 算 に 必 要 なものです 必 ず 返 信 しましょう 65 歳 になると 葉 書 形 式 の 裁 定 請 求 書 が 届 きます 記 入 後 速 やかに 返 送 しましょう 6. 退 職 に 必 要 な 手 続 について( 会 社 の 手 続 ) 1) 労 災 保 険 は 社 員 を 個 別 に 加 入 させるものではありませんので 退 職 に 際 して も 手 続 は 不 要 です 2) 雇 用 保 険 は その 社 員 が 雇 用 保 険 の 被 保 険 者 でない 場 合 は 手 続 は 必 要 あり ません 被 保 険 者 の 退 職 時 には 以 下 の 手 続 をします - 26 -

_1 雇 用 保 険 被 保 険 者 資 格 喪 失 届 被 保 険 者 でなくなった 事 実 のあった 日 の 翌 日 から 起 算 して 10 日 以 内 に 所 轄 公 共 職 業 安 定 所 へ 提 出 2 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 証 明 書 離 職 者 が 離 職 票 の 交 付 を 希 望 しないときを 除 いて 上 記 1と 同 時 に 提 出 します なを 離 職 の 日 において 満 59 歳 以 上 の 者 については 本 人 の 希 望 の 有 無 に 関 係 なく 作 成 し 提 出 する 義 務 があります 3) 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 は 社 会 保 険 の 資 格 喪 失 手 続 は 原 則 として 健 康 保 険 と 厚 生 年 金 保 険 を 一 緒 に 行 ないます 1 健 康 保 険 厚 生 年 金 保 険 被 保 険 者 資 格 喪 失 届 社 員 が 退 職 した 日 の 翌 日 ( 資 格 喪 失 日 )から 起 算 して 5 日 以 内 に 健 康 保 険 被 保 険 者 証 を 添 付 して 所 轄 社 会 保 険 事 務 所 又 は 健 康 保 険 組 合 ( 場 合 によっては 厚 生 年 金 基 金 )へ 提 出 します 2 健 康 保 険 被 保 険 者 証 回 収 不 能 届 社 員 から 健 康 保 険 の 被 保 険 者 証 が 回 収 できない 場 合 に 提 出 します 4) 保 険 料 はいつまでの 分 を 控 除 するのか 1 雇 用 保 険 料 は 雇 用 保 険 料 は 賃 金 を 支 払 う 都 度 控 除 しますから 最 後 に 支 給 する 賃 金 に 対 して 通 常 通 り 控 除 します 2 健 康 保 険 料 厚 生 年 金 保 険 料 は 健 康 保 険 料 厚 生 年 金 保 険 料 は 資 格 を 取 得 した 月 から 資 格 を 喪 失 した 月 の 前 月 までの 分 を 納 付 することになっています 資 格 の 喪 失 日 は 退 職 した 日 の 翌 日 となっていますので 月 末 - 27 -

の 退 職 者 については 注 意 が 必 要 です 例 えば 5 月 31 日 に 退 職 した 人 の 退 職 日 は 翌 月 6 月 1 日 とな りますから 5 月 分 の 保 険 料 まで 控 除 する 必 要 があります 給 料 の 締 切 日 や 支 払 日 によっては 最 後 の 給 与 から 2 か 月 分 の 社 会 保 険 料 の 控 除 が 必 要 になる 場 合 があります 7. 税 金 について 1) 退 職 金 にかかる 税 金 について( 以 下 死 亡 退 職 の 場 合 を 除 く) 2 つの 軽 減 措 置 があります 1 分 離 課 税 方 式 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 提 出 した 場 合 に 適 用 されま す 退 職 金 は 退 職 所 得 として 特 別 に 分 離 して 課 税 される 退 職 所 得 の 受 給 に 関 する 申 告 書 を 提 出 しない 場 合 退 職 給 与 の 額 に 20%を 乗 じて 計 算 した 金 額 を 源 泉 徴 収 しま す この 場 合 確 定 申 告 をする 必 要 があります 2 退 職 所 得 控 除 退 職 金 から 勤 続 年 数 に 応 じた 以 下 の 退 職 所 得 控 除 額 が 差 し 引 かれます 勤 続 年 数 20 年 以 下 40 万 円 勤 続 年 数 (80 万 円 以 下 の 場 合 には 80 万 円 ) 勤 続 年 数 20 年 超 800 万 円 +70 万 円 ( 勤 続 年 数 -20 年 ) 3 退 職 所 得 金 額 退 職 所 得 金 額 = 退 職 金 - 退 職 所 得 控 除 1/2 4 所 得 税 住 民 税 額 の 算 出 方 法 所 得 税 = 退 職 所 得 金 額 税 率 - 控 除 額 - 28 -

住 民 税 ( 平 成 18 年 末 まで)= 退 職 金 から 退 職 所 得 控 除 額 を 控 除 した 額 に 退 職 所 得 の 市 民 税 及 び 県 民 税 の 特 別 徴 収 税 額 表 より 徴 収 される 所 得 税 の 税 額 表 課 税 される 所 得 金 額 税 率 控 除 額 330 万 円 以 下 10% - 330 万 円 超 ~900 万 円 以 下 20% 33 万 円 900 万 円 超 ~1800 万 円 以 下 30% 123 万 円 1800 万 円 超 37% 249 万 円 2) 住 民 税 について 住 民 税 とは 市 町 村 ( 区 ) 民 税 と 都 道 府 県 民 税 の 総 称 です 住 民 税 は 前 年 の 所 得 に 対 して 課 税 されます 在 職 中 の 住 民 税 は 前 年 分 の 税 額 を 12 回 に 均 等 に 分 けて 6 月 から 翌 年 5 月 までの 1 年 間 にわたって 給 与 から 天 引 さ れていました これを 特 別 徴 収 といいます 退 職 すると 特 別 聴 取 されるはずだった 住 民 税 が 残 ってし まいます 清 算 の 方 法 は 以 下 の 通 りです 1 月 1 日 ~4 月 30 日 に 退 職 納 期 が 来 ていない 5 月 までの 住 民 税 は 最 後 給 与 又 は 退 職 金 から 一 括 徴 収 される 5 月 1 日 ~5 月 31 日 に 退 職 5 月 分 は 通 常 通 りと 区 別 徴 収 される 6 月 1 日 ~12 月 31 日 に 退 職 次 のいずれかを 選 択 する 1 退 職 後 市 町 村 から 送 付 される 納 入 通 知 書 に 従 って 納 付 する 2 最 後 の 給 与 又 は 退 職 金 から 一 括 徴 収 - 29 -

退 職 後 の 新 年 度 (6 月 ~) 分 の 住 民 税 は 市 区 町 村 から 送 付 される 納 税 通 知 書 によって 納 付 します 住 民 税 は 前 年 の 所 得 に 基 づいて 算 出 されますので 収 入 が 減 ったにもかかわ らず 予 想 外 に 高 額 となり 驚 くことがすくなくありません あらかじめ 計 画 して 確 保 する 必 要 があります 3) 退 職 後 の 税 金 対 策 会 社 に 勤 めている 時 の 所 得 税 は 毎 月 の 給 与 やボーナスか ら 源 泉 徴 収 され 12 月 に 年 末 調 整 で 清 算 されます 退 職 後 は 税 金 の 計 算 申 告 納 付 もすべて 自 分 ですることになり ます 1 確 定 申 告 で 税 金 を 取 り 戻 す 会 社 に 勤 めていたときに 給 与 から 天 引 されていた 税 金 はそ の 人 が 1 年 間 働 くことを 前 提 に 概 算 で 計 算 されています 定 年 退 職 及 び 中 途 退 職 し 再 就 職 しなかった 人 は ほとんど の 場 合 納 めすぎています したがって 確 定 申 告 すればか なり 還 付 されることがあります 確 定 申 告 とは 前 年 の 1 月 1 日 から 12 月 31 日 までの 所 得 を 翌 年 2 月 16 日 から 3 月 15 日 ( 還 付 申 告 の 場 合 は 1 月 から) までに 住 所 の 税 務 署 に 申 告 納 付 することをいいます 4) 公 的 年 金 等 にかかる 税 金 について 老 齢 基 礎 年 金 や 老 齢 厚 生 年 金 などの 公 的 年 金 には 所 得 税 ( 雑 所 得 )と 住 民 税 がかかります 遺 族 年 金 と 障 害 年 金 は 非 課 税 です - 30 -

1 公 的 年 金 等 にかかる 税 金 の 計 算 方 法 公 的 年 金 等 の 所 得 ( 雑 所 得 ) 金 額 = 公 的 年 金 等 の 収 入 金 額 - 公 的 年 金 等 控 除 額 公 的 年 金 等 控 除 額 はその 年 の 12 月 31 日 現 在 の 年 齢 が 65 歳 以 上 か 未 満 で 変 わります 注 意 ください 公 的 年 金 等 控 除 額 65 歳 未 満 公 的 年 金 等 収 入 金 額 公 的 年 金 等 控 除 額 130 万 円 以 下 70 万 円 130 万 円 超 410 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 25%+37.5 万 円 410 万 円 超 770 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 15%+78.5 万 円 770 万 円 超 年 金 収 入 金 額 5%+155.5 万 円 65 歳 以 上 公 的 年 金 等 収 入 金 額 公 的 年 金 等 控 除 額 260 万 円 以 下 140 万 円 260 万 円 超 460 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 25%+75 万 円 460 万 円 超 820 万 円 以 下 年 金 収 入 金 額 15%+121 万 円 820 万 円 超 年 金 収 入 金 額 5%+203 万 円 2 公 的 年 金 の 源 泉 徴 収 一 定 の 金 額 を 超 える 公 的 年 金 等 を 受 けるときは 所 得 税 が 源 泉 徴 収 されます 源 泉 徴 収 税 額 は 支 給 額 から 基 礎 控 除 額 と 人 的 控 除 額 をマイナスした 額 に 10%をかけたものです - 31 -

公 的 年 金 等 の 受 給 者 の 被 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 源 泉 所 得 税 ={ 公 的 年 金 等 の 支 給 額 -( 基 礎 的 控 除 額 + 人 的 控 除 額 /12) 支 給 された 年 金 額 の 月 数 } 10% 基 礎 控 除 額 区 分 控 除 額 65 歳 以 上 の 人 公 的 年 金 等 の 支 給 金 額 の 月 割 り 額 25%+6.5 万 円 ( 計 算 した 金 額 が 13.5 万 円 未 満 の 場 合 内 は 13.5 万 円 ) 65 歳 未 満 の 人 公 的 年 金 等 の 支 給 金 額 の 月 割 り 額 25%+6.5 万 円 ( 計 算 した 金 額 が 9 万 円 未 満 の 場 合 内 は 9 万 円 ) 基 礎 控 除 や 人 的 控 除 が 受 けられるのは 公 的 年 金 等 の 受 給 者 の 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 した 場 合 だけです 提 出 しない 場 合 は 支 給 額 の 25%が 控 除 額 になります 年 金 裁 定 請 求 書 にこの 申 告 書 がついていますのでこれを 提 出 すれば 最 初 から 控 除 されます 翌 年 以 降 は 申 告 書 が 11 月 頃 送 られてきます これを 提 出 しておけばよく 年 2 月 以 降 も 源 泉 徴 収 が 行 なわれます 人 的 控 除 額 本 人 が 老 年 者 (65 歳 以 上 ) 区 分 控 除 額 40,000 円 本 人 が 障 害 者 控 除 対 象 配 偶 者 一 般 の 障 害 者 特 別 障 害 者 一 般 の 控 除 配 偶 者 老 人 控 除 対 象 配 偶 者 (70 歳 以 上 ) - 32-22,500 円 35,000 円 32,500 円 40,000 円

扶 養 親 族 控 除 対 象 配 偶 者 扶 一 般 の 扶 養 親 族 老 人 扶 養 親 族 (70 歳 以 上 ) 特 定 扶 養 親 族 (16 歳 ~23 歳 未 満 ) 一 般 の 障 害 者 32,500 円 40,000 円 52,500 円 22,500 円 養 親 族 で 障 害 者 特 別 障 害 者 35,000 円 年 金 受 給 額 が 65 歳 以 上 の 人 で 178 万 円 未 満 65 歳 未 満 の 人 なら 108 万 円 未 満 であれば 源 泉 徴 収 されません 以 上 の 源 泉 徴 収 額 はあくまでも 年 間 の 見 込 み 額 ですので 確 定 申 告 が 必 要 です 5) 年 金 受 給 者 の 確 定 申 告 年 金 受 給 者 の 確 定 申 告 は 下 表 のとおりです 確 定 申 告 をしなければならない 人 1 厚 生 年 金 と 共 済 年 金 企 業 年 金 な ど 2 つ 以 上 の 年 金 の 支 払 者 に 対 し て 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 してい る 人 2 年 金 の 他 に 会 社 などから 給 与 を 受 けている 人 3 他 に 20 万 円 以 上 の 所 得 ( 収 入 - 経 費 )がある 人 確 定 申 告 によって 還 付 請 求 ができる 人 1 医 療 費 控 除 社 会 保 険 料 控 除 生 命 保 険 料 控 除 等 源 泉 徴 収 の 段 階 では 受 けられなかった 諸 控 除 を 申 告 すること により 還 付 金 が 受 けられる 人 2 扶 養 親 族 等 申 告 書 に 記 入 した 内 容 に 変 更 があった 人 3 扶 養 親 族 等 申 告 書 を 提 出 していなか った 人 住 民 税 の 申 告 も 同 時 に 提 出 しなければなりませんが 確 定 申 告 をした 場 合 は 住 民 税 申 告 書 の 提 出 は 不 要 になります - 33 -

年 金 や 税 金 は 基 本 的 に 本 人 の 申 告 によります 正 確 な 情 報 を 収 集 しないと 間 違 いや 手 続 の 機 会 を 失 います このハンドブックを 利 用 して 失 敗 のない 退 職 安 心 を 手 中 に 収 めてください 内 容 については 十 分 注 意 を 払 い 情 報 を 収 集 しましたが 最 終 の 確 認 はご 自 分 の 責 任 で 各 行 政 にて 行 ってください 次 ページ 以 降 の 退 職 にあたって は 退 職 者 への 手 引 きとしてご 利 用 ください 自 社 用 に 変 更 が 必 要 な 箇 所 は 変 更 してご 利 用 ください - 34 -

様 ( 月 日 退 職 予 定 ) 退 職 にあたって 目 次 退 職 にあたっての 諸 手 続 2 退 職 金 について 3 給 与 について 4 確 定 申 告 について 5 医 療 保 険 について 5 年 金 加 入 について 6 失 業 給 付 について 7 退 職 後 も 分 からないことがありましたら ご 連 絡 ください 郵 便 番 号 名 古 屋 市 TEL - -

退 職 にあたっての 諸 手 続 会 社 への 返 却 物 総 務 へ( 紛 失 物 がある 場 合 はご 連 絡 ください ) 作 業 服 帽 子 ( 作 業 服 はクリーニングして 返 却 のこと) ( 傷 みがひどい 場 合 は 処 分 していただいても 結 構 ですが その 旨 ご 連 絡 ください ) ロッカーの 鍵 社 員 章 会 社 の 機 密 書 類 有 給 休 暇 証 健 康 保 険 証 ( 退 職 日 以 降 速 やかに 返 却 ください 退 職 日 以 降 は 使 えません ) 定 期 券 社 員 証 名 刺 会 社 へご 提 出 いただくもの(2ページ 参 照 ) 退 職 金 振 込 依 頼 書 退 職 所 得 申 告 書 買 掛 金 の 決 済 書 籍 の 中 止 書 籍 の 購 入 クリーニングの 利 用 は 最 終 給 与 天 引 き 分 まで 会 社 からお 渡 し( 郵 送 )するもの(5ページ 参 照 ) 年 金 手 帳 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 - 2 -

離 職 票 ( 雇 用 保 険 の 失 業 給 付 を 受 給 する 際 必 要 で す ) 退 職 金 について( 退 職 金 計 算 書 参 照 ) 満 3 年 以 上 勤 務 し 退 職 した 場 合 に 退 職 金 規 定 に 基 づき 支 給 され ます 退 職 金 支 給 額 に 記 載 の 金 額 が 退 職 金 です 退 職 金 振 込 依 頼 書 に 振 り 込 み 希 望 口 座 を 指 定 してご 提 出 ください おおむね 退 職 日 から 一 週 間 程 度 で 振 込 いたします 退 職 金 と 所 得 税 退 職 金 は 退 職 所 得 控 除 が 受 けられます 退 職 所 得 申 告 書 を 提 出 ください 退 職 控 除 の 計 算 方 法 40 万 円 20 年 +70 万 円 勤 続 年 数 -20 年 勤 続 年 数 20 年 以 下 は 40 万 円 勤 続 年 数 ( 最 低 80 万 円 ) 退 職 金 の 領 収 書 退 職 後 最 終 給 与 の 給 与 明 細 書 と 一 緒 に 退 職 金 領 収 書 をご 自 宅 宛 お 送 りします 振 込 みがされているかどうかをご 確 認 の 上 住 所 氏 名 を 記 入 し 捺 印 の 上 同 封 いたします 返 信 用 封 筒 で 総 務 宛 ご 返 送 ください - 3 -

給 与 について 最 終 給 与 は 月 給 与 です 地 方 税 地 方 税 は 前 年 中 ( 前 年 1 月 から 12 月 )の 所 得 金 額 を 基 に 年 税 額 を 算 出 します 年 税 額 を 12 等 分 した 金 額 を 毎 月 給 与 から 控 除 し 会 社 が 各 市 町 村 へ 支 払 をしています ( 特 別 徴 収 といいます) 本 年 6 月 ~ 翌 年 5 月 を 1 サイクルとしており 退 職 されて も 5 月 までの 地 方 税 は 支 払 わなくてはなりません 支 払 い 方 法 は 以 下 の 通 りです 16 月 ~12 月 の 退 職 者 (いずれかを 選 択 してください) 退 職 時 の 給 与 から 翌 年 5 月 までの 分 を 一 括 天 引 ( 一 括 徴 収 ) 本 人 が 直 接 市 町 村 へ 納 める( 普 通 徴 収 ) 21 月 ~4 月 の 退 職 者 退 職 時 の 給 与 から 5 月 までの 分 を 一 括 天 引 ( 一 括 徴 収 ) 35 月 の 退 職 者 5 月 分 だけを 一 括 徴 収 一 括 徴 収 の 場 合 今 年 度 の 所 得 にかかる 住 民 税 は 翌 年 支 払 うことになっ ています 翌 年 分 は 市 町 村 役 場 からご 自 宅 に 通 知 書 が 届 きますので 市 町 村 役 場 へ 納 付 ください (5 月 頃 ) - 4 -

再 就 職 した 場 合 一 括 徴 収 を 選 択 した 場 合 は 5 月 までは 地 方 税 の 徴 収 は されません 確 定 申 告 について 在 職 中 は 会 社 で 年 末 調 整 を 行 なっていましたが 退 職 後 はご 自 分 で 税 務 署 に 出 向 き 確 定 申 告 を 行 なってください (2 月 中 旬 から 3 月 中 旬 ) その 際 源 泉 徴 収 票 が 必 要 となりますので 最 終 給 与 の 給 与 明 細 書 とともにご 自 宅 に 送 付 いたします 年 内 に 就 職 される 場 合 は 就 職 先 に 提 出 ください 就 職 先 で 収 入 を 合 算 して 年 末 調 整 をしてくれます 医 療 保 険 について 退 職 されますとご 自 分 で 医 療 保 険 に 加 入 しなくてはなりま せん 以 下 の 中 から 適 当 と 思 われるものを 選 択 することにな ります 1. 健 康 保 険 の 任 意 継 続 被 保 険 者 となる 保 険 料 は 事 業 主 負 担 がありませんので 全 額 自 己 負 担 と なります ( 介 護 保 険 料 の 納 付 対 象 になる 方 は 介 護 保 険 料 も 含 めた 額 となります) 平 成 18 年 9 月 分 からは 介 護 保 険 料 なし=24,600 円 / 月 介 護 保 険 料 あり=28,290 円 / 月 - 5 -

2. 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる 住 所 地 の 市 区 町 村 役 場 の 保 険 年 金 課 で 加 入 手 続 きをし てください 3. 家 族 の 被 扶 養 者 になる 家 族 の 勤 務 先 へ 届 け 出 てください ( 失 業 給 付 受 給 中 は 被 扶 養 者 にならない 場 合 もあります ご 家 族 の 勤 務 先 で ご 確 認 ください ) 4. 再 就 職 が 決 まっている 場 合 就 職 先 の 医 療 保 険 に 加 入 することになります 就 職 先 にお 問 い 合 わせください 健 康 保 険 には 資 格 喪 失 後 も 受 給 できる 給 付 があります 傷 病 手 当 金 出 産 育 児 一 時 金 出 産 手 当 金 埋 葬 料 埋 葬 費 がそれにあたります 該 当 しそうな 方 は 社 会 保 険 事 務 所 にて 確 認 ください 年 金 加 入 について 国 民 年 金 は 20 歳 から 60 歳 までの 間 すべての 人 が 加 入 します 厚 生 年 金 は 適 用 事 業 所 に 使 用 される 間 (70 歳 まで) 加 入 しま す 年 金 受 給 権 のない 方 は 70 歳 以 降 も 加 入 できます 1. 上 記 医 療 保 険 で1.2.を 選 択 該 当 した 人 は 国 民 年 金 の 被 保 険 者 となります(20 歳 から 60 歳 の 間 ) 2.3.を 選 択 した 人 はご 主 人 の 被 扶 養 者 になった 場 合 は 第 3 号 被 保 険 者 ( 国 民 年 金 ) ご 主 人 以 外 の 被 扶 養 者 とな った 場 合 は 第 1 号 被 保 険 者 となります(20 歳 から 60 歳 の 間 ) 3. 再 就 職 が 決 まっている 場 合 就 職 先 にお 問 い 合 わせください - 6 -

失 業 給 付 について 1 まだ 再 就 職 先 が 決 まっていない 場 合 働 く 意 思 と 能 力 があれば 失 業 給 付 を 受 給 できます 離 職 票 が 届 いたら ご 自 分 の 住 所 地 を 管 轄 する 公 共 職 業 安 定 所 で 手 続 をしてください 失 業 給 付 を 受 けられる 期 間 は 失 業 した 日 から 1 年 間 で す 持 参 する 書 類 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 票 1.2( 会 社 より 送 付 ) 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 ( 会 社 より 送 付 ) 運 転 免 許 証 または 住 民 票 ( 住 所 氏 名 年 齢 が 確 認 できるもの) 印 鑑 ( 自 筆 で 署 名 する 場 合 は 不 要 ) 写 真 (たて3cm よこ2.5cm) 普 通 預 金 通 帳 ( 郵 便 局 を 除 く) ( 基 本 手 当 の 振 込 先 とするもの) 離 職 票 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 は 退 職 後 1 週 間 か 10 日 位 で ご 自 宅 へ 郵 送 したします 住 所 地 を 管 轄 する 公 共 職 業 安 定 所 については 同 封 のパンフレットを 参 照 ください 基 本 手 当 の 額 は 以 下 の 通 りです 60 歳 未 満 賃 金 日 額 の 50%~80% 60 歳 以 上 65 歳 未 満 賃 金 日 額 の 45%~80% 賃 金 日 額 により 支 給 率 が 変 動 します 職 安 で 確 認 ください - 7 -

基 本 手 当 の 所 定 給 付 日 数 被 保 険 者 であった 期 間 10 年 未 満 10 年 以 上 20 年 以 上 20 年 未 満 90 日 120 日 150 日 2. 再 就 職 が 決 定 している 場 合 新 しい 事 業 所 に 雇 用 保 険 被 保 険 者 証 を 提 出 してくださ い 3. 失 業 した 場 合 には 基 本 手 当 以 外 にも 利 用 できる 給 付 が あります 住 所 地 の 管 轄 の 公 共 職 業 安 定 所 で 確 認 くださ い - 8 -