176 順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 2 巻 第 4 号 ( 通 巻 58 号 ),176~180 (2011) 報 告 鉄 棒 における バーを 越 えながら 後 方 かかえ 込 み 2 回 宙 返 り 懸 垂 (コバチ) の 技 術 に 関 する 研 究 新 島 卓 矢 加 納 実 A Study of the Technique of ``Double Salto backward with tucked over the bar (kovacs)'' performed on the Horizontal Bar. Takuya NIIJIMA and Minoru KANO 表 1. 緒 言 体 操 競 技 のルールは,FIG( 国 際 体 操 連 盟 )によ って 作 成 された Code of Points( 採 点 規 則 )に 基 づ き 評 価 し, 採 点 が 行 われる. 現 在 施 行 されている 2009 年 版 採 点 規 則 では,D スコア( 演 技 価 値 点 ) の 加 点 方 式 と E スコア( 演 技 実 施 点 )の 減 点 方 式 の 総 計 で 表 示 されている. 難 度 は 7 段 階 設 けられて おり,A 難 度 から G 難 度 までである 6). 全 ての 難 度 には 難 度 価 値 点 が 与 えられている( 表 1). また, 跳 馬 を 除 く 5 種 目 は, 技 の 系 統 によって 5 つのグループに 分 類 されており, 実 施 される 技 に 偏 りがなくなるよう, 同 一 グループの 技 の 実 施 が 4 技 までと 制 限 され, 演 技 に 技 の 偏 りがないよう 全 ての グループから 調 和 よく 実 施 しなければならない. 鉄 棒 におけるグループは 下 記 の 通 りである. グループ ひねりを 伴 うまたは 伴 わない 懸 垂 振 動 技 2009 年 版 採 点 規 則 における 難 度 価 値 点 難 度 A B C D E F G 価 値 点 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 順 天 堂 大 学 大 学 院 スポーツ 健 康 科 学 研 究 科 Graduate School of Health and Sports Science Juntendo University グループ 手 放 し 技 グループ バーに 近 い 技 グループ 大 逆 手 または 背 面 での 技,バーに 対 して 背 面 での 技 グループ 終 末 技 選 手 は D スコアを 向 上 させるため,より 多 くの 高 難 度 の 技 を 演 技 に 取 り 入 れなければならないが, D スコアを 向 上 させるだけでなく, 体 操 競 技 の 本 質 的 特 性 1) である 美 しさ という 観 点 からも 実 施 の 採 点 である E スコアに 対 しても 技 の 習 熟 を 企 て ることは 同 様 に 重 要 である. 本 研 究 で 取 り 上 げる バーを 越 えながら 後 方 かか え 込 み 2 回 宙 返 り 懸 垂 (コバチ) は,1979 年 ヨー ロッパ 選 手 権 において,ハンガリーのコバチ 選 手 に よって 発 表 された 2).1985 年 版 採 点 規 則 3) では 最 高 難 度 の D 難 度 であったが,1993 年 版 採 点 規 則 4) の 改 正 により, 新 たに E 難 度 が 加 えられ, コバチ は E 難 度 に 格 上 げされた.このことにより, 多 くの 選 手 がコバチの 習 得 を 手 掛 けるようになった.2001 年 版 採 点 規 則 5) では, コバチ を 実 施 する 選 手 が 急 増 し,D 難 度 に 格 下 げとなった. 現 在 においても グループ ( 手 放 し 技 )の D 難 度 の 技 に 位 置 付 け られている 6).さらに 鉄 棒 の 演 技 には 組 み 合 わせ 加 点 が 設 けられており,D 難 度 以 上 の 手 放 し 技 から D 難 度 以 上 の 鉄 棒 上 の 技 (この 逆 も 同 様 )や,D
順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 2 巻 第 4 号 ( 通 巻 58 号 ) (2011) 177 難 度 以 上 の 手 放 し 技 から C 難 度 以 上 の 手 放 し 技 を 連 続 して 行 うことにより,0.1~0.2の 組 み 合 わせ 加 点 が 得 られる. 現 在 では D 難 度 以 上 の 鉄 棒 上 の 技 から コバチ を 実 施 する 選 手 や, コバチ から D 難 度 以 上 の 鉄 棒 上 の 技 を 組 み 入 れた 演 技 構 成 が 多 く 見 られるようになってきた.また, コバチ を 屈 身 体 勢,もしくは 伸 身 体 勢 で 実 施 する,さらに は コバチ に 1 回 ひねりを 加 えた コールマン 等 への 発 展 性 から, コバチ は,これらの 基 本 と なる 技 であると 考 えられる. 現 在 の2009 年 版 採 点 規 則 では, 組 み 合 わせ 加 点 はゆかと 鉄 棒 に 限 定 され た. コバチ は, 組 み 合 わせ 加 点 を 得 る 可 能 性 を もった 技 の 一 つでもあり, 高 難 度 技 の 中 の 一 つでも ある.これまで コバチ の 技 術 解 明 は 少 なく, 今 後, コバチ を 基 本 とし, 多 くの 高 難 度 技 を 行 う ためには, 重 要 な 研 究 になると 考 えられる. そこで 本 研 究 は, コバチ の 技 術 解 明 を 目 的 と した.. 方 法 撮 影 は 客 観 的 資 料 を 作 成 するために 横 方 向 からデ ジタルビデオカメラ(CASIO 社 製 EXILIM EX FH25)で 撮 影 を 行 った. 運 動 経 過 の 観 察 および 考 察 を 収 録 した 資 料 によって 行 った. 被 験 者 は,3 名 の 日 本 体 操 協 会 公 認 一 種 審 判 員 に より 評 価 してもらい, 減 点 の 少 なかった,すなわち 評 価 の 高 い 3 名 の 被 験 者 を 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 ( 被 験 者 A, B, C)とし, 減 点 の 多 かった,すなわ ち 評 価 の 低 い 3 名 の 被 験 者 を 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 ( 被 験 者 D, E, F)とした. 原 資 料 を 基 に, 次 の 考 察 視 点 を 設 け, コバチ の 比 較 考 察 を 行 った. 離 手 局 面 について 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 高 さ 腰 角 度 について 再 びバーを 握 る 直 前 の 局 面 について. 離 手 局 面 について 離 手 時 の 上 体 傾 斜 角 度 は,バーを 中 心 とする 水 平 の 仮 想 軸 を 基 準 とし, 肩 点 と 腰 点 を 結 んだ 線 との 成 す 角 度 を 計 測 したものであり, 離 手 時 の 肩 角 度 は, 図 1 上 体 傾 斜 角 度 図 2 肩 角 度 図 3 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 高 さ 腰 角 度 肩 点 を 中 心 とし, 肩 点 と 手 首 点, 肩 点 と 腰 点 を 結 ん だ 線 との 成 す 角 度 とした.. 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 高 さ 腰 角 度 につい て 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 高 さを 計 測 したもので, 離 手 からの 腰 点 の 軌 跡 をたどり, 腰 点 の 一 回 転 終 了 時 と 鉄 棒 の 水 平 線 を 結 んだ 高 さを 計 測 した.なお,こ こでは 身 長 差 は 考 慮 せず 計 測 を 行 ったものである. 腰 角 度 については, 一 回 転 終 了 時 の 腰 点 を 中 心 に 腰 点 と 肩 点, 腰 点 と 膝 点 を 結 んだ 線 との 成 す 角 度 と した.. 再 びバーを 握 る 直 前 の 局 面 鉄 棒 の 垂 直 線 上 を 0 とし, 真 上 を 通 過 してから の 肩 点 と 腰 点 の 上 体 傾 斜 角 度 が45 に 位 置 した 時 の 再 びバーを 握 る 直 前 の 身 体 の 捌 きである.. 結 果 および 考 察. 離 手 局 面 について 上 体 傾 斜 角 度 は, 被 験 者 C が65.7 で 最 も 小 さ く, 被 験 者 E が82.1 で 最 も 大 きかった. 肩 角 度
178 順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 2 巻 第 4 号 ( 通 巻 58 号 ) (2011) 図 4 再 びバーを 握 る 直 前 の 局 面 図 5 被 験 者 A と 被 験 者 E の 離 手 時 の 上 体 傾 斜 角 度 肩 角 度 比 較 図 表 2 上 体 傾 斜 角 度 肩 角 度 被 験 者 上 体 傾 斜 角 度 ( ) 肩 角 度 ( ) A 66.7 137 B 72.2 125 C 65.7 135.2 D 67.2 123.6 E 82.1 119.1 F 69.9 142.3 は, 被 験 者 E が119.1 で 最 も 小 さく, 被 験 者 F が 142.3 で 最 も 大 きかった. 上 体 傾 斜 角 度 肩 角 度 については, 被 験 者 E だ けが 明 らかに 上 体 傾 斜 角 度 が 大 きいことがわかる. 図 5 は 被 験 者 A と 被 験 者 E の 離 手 局 面 での 上 体 傾 斜 角 度 と 肩 角 度 を 比 較 したものである. 被 験 者 A に 比 べ 被 験 者 E は 上 体 傾 斜 角 度 が 大 きく, 離 手 時 に 身 体 が 回 転 していることがわかる.このことは 離 手 時 に 上 方 向 に 上 昇 するのではなく, 身 体 が 後 方 に 流 れて 宙 返 りの 高 さがでないことが 推 察 される. 肩 角 度 については, 被 験 者 A に 比 べ 被 験 者 E は 肩 角 度 が 小 さい. 肩 角 度 が 小 さいことは, 上 体 傾 斜 角 度 と 同 様 で 離 手 局 面 で 身 体 が 回 転 していることに より, 後 方 に 身 体 が 流 れてしまい 宙 返 りの 高 さがで ないと 考 えられる.また, 被 験 者 F は 肩 角 度 が 最 も 大 きかった. 肩 角 度 が 大 きいことは, 宙 返 りの 高 さを 出 すことを 可 能 とするが, 回 転 力 が 加 えられな いと 考 えられる. 図 6 離 手 局 面 図 6 は, 全 被 験 者 の 離 手 局 面 の 図 である. 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 は 鉄 棒 の 水 平 線 より 頭 の 位 置 が 下 で 離 手 しているのに 対 し, 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 は, 鉄 棒 の 水 平 線 より 頭 の 位 置 が 上 で 離 手 していること がわかる.このことは, 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 に 比 べバーを 長 く 持 っているため 身 体 が 回 転 してしまい 上 方 向 に 上 昇 しないと 推 察 される. 以 上 のことか ら, 離 手 局 面 では, 肩 角 度 をやや 減 少 させ, 鉄 棒 の 水 平 線 より 頭 の 位 置 が 下 で,スムーズにバーを 放 す ことにより, 宙 返 りの 高 さと 回 転 力 が 生 まれるもの と 考 えられる.. 一 回 転 終 了 時 身 体 の 高 さ 腰 角 度 について 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 高 さは, 被 験 者 A が144 cm であり 最 も 高 く, 被 験 者 E が114 cm で 最 も 低 か った.
順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 2 巻 第 4 号 ( 通 巻 58 号 ) (2011) 179 表 3 一 回 転 終 了 時 の 高 さ 腰 角 度 被 験 者 高 さ(cm) 腰 角 度 ( ) A 144 69 B 137 77 C 132 65 D 122 82 E 114 118 F 123 109 腰 角 度 は, 被 験 者 C が65 で 最 も 小 さく, 被 験 者 E が118 で 最 も 大 きかった. 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 高 さについては, 出 来 栄 え の 良 い 被 験 者 と 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 とで 明 確 な 違 いがみられた. 最 も 高 い 被 験 者 A と 最 も 低 い 被 験 者 E を 比 べてみると,30 cm もの 差 がでた. 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 は 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 よりも 雄 大 であり 評 価 の 高 い 技 術 であると 言 える.このこと は, 離 手 動 作 の 考 察 で 述 べたように, 離 手 技 術 によ って 一 回 転 終 了 時 での 宙 返 りの 高 さを 効 率 よく 助 長 していると 推 察 される. 腰 角 度 については, 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 に 比 べ 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 の 方 が, 腰 角 度 が 大 きかっ た. 図 7 は, 全 被 験 者 一 回 転 終 了 時 局 面 の 図 であ る. 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 に 比 べ, 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 はかかえ 込 み 姿 勢 が 大 きいことがわかる. 最 も 腰 角 度 が 大 きかった 被 験 者 E は,かかえ 込 み 姿 勢 がとれていない. 腰 角 度 が 大 きいことは 身 体 を 小 さくかかえ 込 むことができていないため, 回 転 力 が 加 えられず 次 の 下 体 を 伸 ばす 動 作 を 行 うことが 困 難 になると 考 えられる.また, 身 体 を 小 さくかかえ 込 んだ 姿 勢 から 素 早 く 下 体 を 伸 ばすことで,ダイナミ ックな 印 象 を 審 判 員 に 与 えることができると 考 えら れる. 今 回 の 研 究 では, 頭 位 の 問 題 には 触 れていない が, 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 は, 頭 位 が 伸 展 している のに 対 し, 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 A B は, 頭 位 が 屈 曲 していた. 先 行 研 究 により, 木 下 8) は 効 率 よく 回 転 を 上 げるためには, 腹 屈 頭 位 で 実 施 することが 図 7 一 回 転 終 了 時 局 面 図 8 再 びバーを 握 る 直 前 の 局 面 効 率 よく 宙 返 りをするための 有 効 な 技 術 であると 述 べている. 以 上 のことから, 一 回 転 終 了 時 の 腰 角 度 を 小 さく することは,かかえ 込 み 姿 勢 をとることができ, 更 に 回 転 力 が 生 まれ,バーを 再 び 握 る 直 前 に 下 体 を 伸 ばすことができ, 伸 身 姿 勢 でバーを 握 ることができ るものと 考 えられる.. 再 びバーを 握 る 直 前 の 局 面 について 図 8 は, 全 被 験 者 の 再 びバーを 握 る 直 前 の 局 面 の 図 である. 上 の 3 名 は, 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 で, 下 の 3 名 は 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 である. 出 来 栄 えの 良 い 被 験 者 は 下 体 の 伸 ばしがみられた が, 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 は, 下 体 の 伸 ばしがみら れなかった.2009 年 版 採 点 規 則 6) からも 伺 えるよう に, 鉄 棒 の 減 点 対 象 項 目 手 放 し 技 において 雄 大 性 に
180 順 天 堂 スポーツ 健 康 科 学 研 究 第 2 巻 第 4 号 ( 通 巻 58 号 ) (2011) 欠 けるという 減 点 項 目 があり, 出 来 栄 えの 悪 い 被 験 者 は 下 体 の 伸 ばしが 見 られないため, 大 きく 減 点 さ れるものと 考 えられる.よって 再 びバーを 握 る 直 前 での 雄 大 なさばきを 行 うためには, 離 手 技 術, 一 回 転 終 了 時 の 身 体 の 姿 勢 に 大 きな 重 要 性 があると 考 え られる.. 結 論 本 研 究 により, 高 い 評 価 を 得 るための コバチ の 技 術 として, 次 のことが 示 唆 された. 1. 離 手 局 面 では, 肩 角 度 をやや 減 少 させ, 鉄 棒 の 水 平 線 より 頭 の 位 置 が 下 で,スムーズにバーを 放 すことにより, 宙 返 りの 高 さと 回 転 力 が 生 まれる. 2. 空 中 局 面 では, 一 回 転 終 了 時 の 腰 角 度 を 小 さ くし,かかえ 込 み 姿 勢 をとることで 更 に 回 転 力 を 生 み, 再 びバーを 握 る 前 に 下 体 を 伸 ばし 伸 身 姿 勢 で バーを 握 ることができる. ( 当 論 文 は, 平 成 22 年 度 順 天 堂 大 学 大 学 院 スポーツ 科 学 研 究 科 の 修 士 論 文 を 基 に 作 成 されたものである) 文 献 1) 金 子 明 友 (1974) 体 操 競 技 のコーチング, 初 版, 大 修 館 書 店 2) 日 本 体 操 協 会 (1979) 採 点 規 則 男 子 1979 年 版, 日 本 体 操 協 会 男 子 競 技 本 部 3) 日 本 体 操 協 会 (1985) 採 点 規 則 男 子 1985 年 版, 日 本 体 操 協 会 男 子 競 技 委 員 会 4) 日 本 体 操 協 会 (1993) 採 点 規 則 男 子 1993 年 版, 日 本 体 操 協 会 体 操 競 技 委 員 会 男 子 審 判 部 5) 日 本 体 操 協 会 (2001) 採 点 規 則 男 子 2001 年 版, 日 本 体 操 協 会 男 子 体 操 競 技 委 員 会 男 子 審 判 部 6) 日 本 体 操 協 会 (2009) 採 点 規 則 男 子 2009 年 版, 日 本 体 操 協 会 審 判 委 員 会 体 操 競 技 男 子 部 7) 日 本 体 操 協 会 研 究 部 (1997) 鉄 棒 を 越 えて 後 方 か かえ 込 み 2 回 宙 返 り 懸 垂 (コバチ) の 技 術 について, 研 究 部 報 第 79 号,25 28, 日 本 体 操 協 会 8) 木 下 紘 一 郎 (2008) 平 行 棒 における 前 振 り 上 がり 後 方 かかえ 込 み 2 回 宙 返 り 腕 支 持 (ドミトリエンコ) の 技 術 に 関 する 研 究, 修 士 論 文, 順 天 堂 大 学 平 成 23 年 5 月 19 日 平 成 23 年 7 月 11 日 受 付 受 理