国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 制 度 のご 案 内 ~ 地 域 開 発 都 市 開 発 等 を 行 う 事 業 者 の 皆 様 へ ~ 国 土 交 通 省 土 地 建 設 産 業 局 地 籍 整 備 課
Contents 第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 1 指 定 の 意 義 メリット 1 指 定 の 対 象 は? 2 対 象 となる 事 業 2 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 までの 流 れ 3 指 定 を 受 けるための 条 件 4 申 請 手 続 きについて 5 基 準 点 について 6 第 2 章 19 条 5 項 指 定 の 申 請 方 法 民 間 事 業 者 等 の 測 量 成 果 を 活 用 した 地 籍 整 備 の 推 進 について 7 別 添 1 登 記 所 送 付 用 地 図 の 作 成 要 領 別 添 2 19 条 5 項 指 定 申 請 書 作 成 要 領 10 18 記 載 例 1 申 請 書 20 記 載 例 2 総 括 表 22 記 載 例 3 申 請 地 域 の 位 置 図 24 記 載 例 4 基 準 点 測 量 網 図 26 記 載 例 5 基 準 点 測 量 精 度 管 理 表 28 記 載 例 6 境 界 点 間 距 離 の 精 度 管 理 表 30 記 載 例 7 面 積 計 算 書 32 記 載 例 8-1 地 図 一 覧 図 34 記 載 例 8-2 地 図 36 記 載 例 9 簿 冊 38 別 添 3 歩 掛 り 案 42
第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 国 土 調 査 法 では 土 地 に 関 するさまざまな 測 量 調 査 の 成 果 について その 精 度 正 確 さが 国 土 調 査 と 同 等 以 上 の 場 合 に 当 該 成 果 を 国 土 交 通 大 臣 等 が 指 定 するこ とにより 国 土 調 査 の 成 果 と 同 様 に 取 り 扱 うことができるこ ととしており これを 19 条 5 項 指 定 と 呼 んでいます 例 えば 宅 地 開 発 など 土 地 の 区 画 形 質 の 変 更 を 伴 う 事 業 を 行 った 場 合 に その 結 果 作 成 した 地 図 ( 確 定 測 量 図 ) 等 について 19 条 5 項 指 定 を 受 けることができます 指 定 の 意 義 メリット 一 定 の 基 準 を 満 たす 場 合 に 国 が 指 定 測 量 の 信 頼 性 が 高 まります 登 記 所 の 正 式 地 図 となります 19 条 5 項 指 定 により 測 量 の 基 準 や 測 量 上 の 誤 差 の 限 度 等 について 一 定 の 条 件 を 満 たしていることが 確 認 されるため 当 該 測 量 調 査 が 極 めて 正 確 であることが 公 証 され 信 頼 性 が 高 まります 正 確 な 地 図 を 作 成 することにより 近 隣 との 境 界 争 い 等 が 未 然 に 防 止 され 将 来 土 地 の 売 買 等 を 行 う 場 合 も 円 滑 に 行 うことができる ようになります 区 画 整 理 や 宅 地 開 発 等 に 伴 う 土 地 の 異 動 について 登 記 を 行 う 場 合 に 国 から 登 記 所 に 指 定 書 が 送 付 され 登 記 所 における 正 式 な 地 図 ( 不 動 産 登 記 法 14 条 1 項 の 地 図 )として 備 え 付 けられます これにより 測 量 成 果 である 図 面 が 公 的 に 管 理 され 成 果 の 散 逸 がなくなります 登 記 所 の 正 式 地 図 とは? 土 地 一 筆 ごとの 位 置 や 形 状 は 登 記 所 の 地 図 ( 公 図 )に 表 されています しかしながら 公 図 の 中 には 明 治 時 代 の 測 量 成 果 をそのまま 引 き 継 いだものも 多 く 残 っています 登 記 所 で は 現 代 的 な 測 量 に 基 づき 土 地 の 正 確 な 位 置 形 状 を 表 したも のを 正 式 地 図 ( 不 動 産 登 記 法 14 条 1 項 の 地 図 )とし それ 以 外 のものは 地 図 に 準 ずる 図 面 として 扱 っています 19 条 5 項 指 定 を 受 けることで 確 定 測 量 図 等 が 正 式 地 図 として 扱 わ れることになります 1
第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 指 定 の 対 象 は? 19 条 5 項 指 定 の 対 象 となる 測 量 調 査 については 開 発 規 模 や 事 業 者 等 の 制 限 はなく 国 土 調 査 と 同 等 以 上 の 精 度 正 確 さがあると 認 められる 成 果 であれば 原 則 として 全 て 指 定 を 受 けることが 可 能 です 対 象 となる 事 業 現 在 法 令 に 基 づく 一 定 の 事 業 については 当 該 事 業 に 係 る 登 記 に 必 要 な 土 地 の 所 在 図 について19 条 5 項 指 定 を 受 けることが 規 定 されています また 土 地 区 画 整 理 事 業 及 び 土 地 改 良 事 業 については それぞれ 通 達 により 指 定 の 申 請 を 行 うこととされています その 他 の 民 間 開 発 事 業 等 についても 必 ずしも 法 令 により19 条 5 項 指 定 を 受 けることが 義 務 づけられてはいませんが 19 条 5 項 指 定 を 受 けていない 場 合 は 地 籍 調 査 事 業 の 対 象 とな り その 際 に 当 時 の 測 量 成 果 が 有 効 に 利 用 できず 土 地 の 境 界 確 認 に 多 大 な 労 力 を 要 する 場 合 があります 19 条 5 項 指 定 を 受 けることにより 地 籍 調 査 を 行 ったものと 同 等 に 扱 われますので 原 則 と して 改 めて 地 籍 調 査 を 実 施 する 必 要 はなくなります 法 令 により19 条 5 項 指 定 が 義 務 づけられている 事 業 新 住 宅 市 街 地 開 発 法 に 基 づく 新 住 宅 市 街 地 開 発 事 業 首 都 圏 の 近 郊 整 備 地 帯 及 び 都 市 開 発 区 域 の 整 備 に 関 する 法 律 及 び 近 畿 圏 の 近 郊 整 備 区 域 及 び 都 市 開 発 区 域 の 整 備 及 び 開 発 に 関 する 法 律 に 基 づく 工 業 団 地 造 成 事 業 流 通 業 務 市 街 地 の 整 備 に 関 する 法 律 に 基 づく 流 通 業 務 市 街 地 整 備 事 業 国 土 調 査 法 地 籍 調 査 地 籍 調 査 以 外 の 測 量 調 査 成 果 の 認 証 (19 条 2 項 ) 成 果 の 指 定 (19 条 5 項 ) 国 では できる 限 り 国 土 調 査 法 施 行 令 に 定 める 基 準 による 測 量 調 査 を 実 施 し 19 条 5 項 指 定 を 受 けていただくよう 開 発 事 業 等 を 行 う 皆 様 にお 願 いしています 2
第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 までの 流 れ 国 土 調 査 担 当 部 局 民 間 事 業 者 等 登 記 所 基 準 点 設 置 要 望 用 地 買 収 開 発 許 可 所 有 者 移 転 登 記 国 土 地 理 院 地 方 測 量 部 合 筆 基 準 点 設 置 基 準 点 に 基 づき 測 量 工 事 完 了 検 査 公 告 分 筆 ( 基 準 点 を 用 いた 測 量 成 果 による 分 筆 ) 国 土 交 通 省 土 地 建 設 産 業 局 地 籍 整 備 課 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 申 請 審 査 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 指 定 書 の 送 付 官 報 公 告 通 知 土 地 購 入 者 移 転 登 記 登 記 所 に 送 付 都 道 府 県 国 土 調 査 担 当 部 局 所 定 の 基 準 を 満 たしている 場 合 申 請 から 概 ね2~3 週 間 程 度 で 指 定 が 行 われ 指 定 書 が 申 請 者 あてに 送 付 されます 3
第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 指 定 を 受 けるための 条 件 19 条 5 項 指 定 を 受 けるためには 地 籍 調 査 と 同 等 以 上 の 精 度 正 確 さが 必 要 です 具 体 的 には 地 点 の 位 置 が 国 土 調 査 法 施 行 令 別 表 第 一 に 規 定 する 平 面 直 角 座 標 系 参 考 1 及 び 日 本 水 準 原 点 を 基 準 とする 高 さで 表 示 されているか 国 土 調 査 法 施 行 令 第 十 五 条 に 規 定 する 誤 差 の 限 度 内 にあるか 参 考 2 測 量 の 方 法 と 結 果 及 び 作 成 した 図 面 が 審 査 されることとなります 参 考 1 座 標 系 の 区 分 等 ( 国 土 調 査 法 施 行 令 別 表 第 一 ) 参 考 2 誤 差 の 限 度 ( 国 土 調 査 法 施 行 令 別 表 第 四 ) 別 表 第 四 一 筆 地 測 量 及 び 地 積 測 定 の 誤 差 の 限 度 ( 第 十 五 条 関 係 ) 抜 粋 精 度 区 分 筆 界 点 の 位 置 誤 差 平 均 二 乗 誤 差 公 差 筆 界 点 間 の 図 上 距 離 又 は 計 算 距 離 と 直 接 測 定 による 距 離 との 差 異 の 公 差 地 積 測 定 の 公 差 4 甲 一 2cm 6cm 0.020m+0.003 Sm+ mm (0.025+0.003 F) Fm2 4 甲 二 7cm 20cm 0.04m+0.01 Sm+ mm (0.05+0.01 F) Fm2 4 甲 三 15cm 45cm 0.08m+0.02 Sm+ mm (0.10+0.02 F) Fm2 4 乙 一 25cm 75cm 0.13m+0.04 Sm+ mm (0.10+0.04 F) Fm2 4 乙 二 50cm 150cm 0.25m+0.07 Sm+ mm (0.25+0.07 F) Fm2 4 乙 三 100cm 300cm 0.50m+0.14 Sm+ mm (0.50+0.14 F) Fm2 現 在 は 図 解 法 の 採 用 は 認 められていません 備 考 1 精 度 区 分 とは 誤 差 の 限 度 の 区 分 をいい その 適 用 の 基 準 は 国 土 交 通 大 臣 が 定 める 2 筆 界 点 の 位 置 誤 差 とは 当 該 筆 界 点 のこれを 決 定 した 与 点 に 対 する 位 置 誤 差 をいう 3 Sは 筆 界 点 間 の 距 離 をメートル 単 位 で 示 した 数 とする 4 α は 図 解 法 を 用 いる 場 合 において 図 解 作 業 の 級 が A 級 であるときは0.2に その 他 であるときは0.3に 当 該 地 籍 図 の 縮 尺 の 分 母 の 数 を 乗 じて 得 た 数 とする 図 解 作 業 のA 級 とは 図 解 法 による 与 点 のプロットの 誤 差 が0.1ミリメートル 以 内 である 級 をいう 5 Fは 一 筆 地 の 地 積 を 平 方 メートル 単 位 で 示 した 数 とする 6 mはメートル cmはセンチメートル mm はミリメートル m2は 平 方 メートルの 略 字 とする 4
第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 申 請 手 続 きについて (1) 申 請 方 法 19 条 5 項 指 定 を 受 けるためには 民 間 事 業 者 等 の 測 量 成 果 を 活 用 した 地 籍 整 備 の 推 進 に ついて( 平 成 26 年 3 月 12 日 付 け 国 土 籍 第 306 号 国 土 交 通 省 土 地 建 設 産 業 局 長 通 知 ) に 基 づいた 申 請 書 の 作 成 が 必 要 となります 第 2 章 19 条 5 項 指 定 の 申 請 方 法 を 参 考 にしつつ 作 成 してください (2) 申 請 の 時 期 分 筆 等 の 不 動 産 の 表 示 に 関 する 登 記 がされた 後 で 指 定 申 請 書 を 提 出 して 下 さい (3) 申 請 先 申 請 書 及 び 必 要 書 類 を 御 用 意 の 上 国 土 交 通 省 土 地 建 設 産 業 局 地 籍 整 備 課 あてに 送 付 して 下 さい (4) 申 請 手 数 料 申 請 手 数 料 は 不 要 です (5) 申 請 書 様 式 各 書 類 の 様 式 サンプル 等 については 以 下 の 国 土 交 通 省 のホームページからダウンロード できます 国 土 交 通 省 地 籍 調 査 Webサイト 知 っていますか? 19 条 5 項 指 定 http://www.chiseki.go.jp/info/hojokin.html 5
(1) 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 第 1 章 国 土 調 査 法 19 条 5 項 指 定 とは? 基 準 点 について 国 土 交 通 省 及 び 国 土 地 理 院 では 統 一 的 な 座 標 系 ( 国 家 座 標 系 )に 基 づく 測 量 を 促 進 するため 基 準 点 ( 四 等 三 角 点 及 び 補 助 基 準 点 等 )の 設 置 を 行 っています 19 条 5 項 指 定 を 受 けるためには 世 界 測 地 系 に 準 拠 した 基 準 点 を 使 用 し なければなりません また 平 成 17 年 3 月 7 日 より 新 不 動 産 登 記 法 が 施 行 さ れ 分 筆 登 記 等 の 申 請 の 際 に 登 記 所 に 提 出 する 地 積 測 量 図 についても 世 界 測 地 系 による 各 筆 界 点 の 座 標 値 を 記 載 することが 義 務 づけられました 国 家 基 準 点 等 に 基 づく 座 標 値 の 記 載 が 義 務 化 (H17.3.7~) 近 くに 基 準 点 がない 場 合 は? 19 条 5 項 指 定 申 請 をしようとする 地 区 の 近 傍 に 基 準 点 がない 場 合 当 該 事 業 者 が 国 土 交 通 省 に 要 望 すれば 国 土 地 理 院 と 協 議 の 上 当 該 事 業 地 区 の 近 傍 に 基 準 点 を 設 置 します 要 望 の 手 続 き 四 等 三 角 点 設 置 間 隔 1~1.5km 2 補 助 基 準 点 設 置 間 隔 25 点 /1km 2 要 望 書 及 び 添 付 書 類 を 国 土 交 通 省 あてに 送 付 してください 各 書 類 の 様 式 は 地 籍 整 備 課 のホームページからダウンロードできます なお 申 請 手 数 料 は 必 要 ありません 国 土 交 通 省 地 籍 調 査 Webサイト 知 っていますか? 19 条 5 項 指 定 http://www.chiseki.go.jp/info/hojokin.html DIDにおける 街 区 基 準 点 の 整 備 平 成 16 年 度 から 平 成 18 年 度 に 全 国 の 都 市 部 (DID: 人 口 集 中 地 域 )において 実 施 された 都 市 再 生 街 区 基 本 調 査 により 街 区 の 各 角 の 近 傍 に 街 区 基 準 点 が 設 置 さ れています 街 区 三 角 点 : 約 500m 間 隔 で 設 置 ( 公 共 測 量 2 級 基 準 点 相 当 ) 街 区 多 角 点 : 約 200m 間 隔 で 設 置 ( 公 共 測 量 3 級 基 準 点 相 当 ) 6
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