はじめての 義 手 * 義 手 使 用 者 によって 描 かれた 作 品 です 国 立 障 害 者 リハビリテーションセンター 研 究 所 義 肢 装 具 技 術 研 究 部
目 次 義 手 の 種 類 について 3-4 ページ 訓 練 で 使 う 義 手 の 構 造 と 仕 組 みについて 5-6 ページ 入 院 から 退 院 までの 流 れ 7 ページ 医 師 訓 練 スタッフとの 相 談 検 討 評 価 8 ページ 義 手 装 着 前 訓 練 ( 義 手 を 用 いない 訓 練 ) 9 ページ 義 手 の 製 作 ~ 採 型 と 仮 合 わせ~ 10 ページ 義 手 の 操 作 訓 練 について 11-12ページ 1
仮 義 手 費 用 のお 支 払 い 13-14 ページ 退 院 後 の 諸 注 意 15 ページ Q and A 16-18 ページ Topic! 筋 電 義 手 について 19-20 ページ 義 手 ユーザーの 声 21-22 ページ 2
義手の種類について ① 切断の部位により 義手の名称が異なります かたぎしゅ 肩義手 肩周囲での切断の方へ じょうわんぎしゅ 上腕義手 肘関節を失った方へ *約35万円 ぜんわんぎしゅ 前腕義手 手関節を失った方へ しゅぶぎしゅ 手部義手 *約20万円 掌の一部を失った方へ *義手費用 保険 制度については 13-14ページを ご参照ください しゅしぎしゅ 手指義手 指を失った方へ 3 (c) 国立障害者リハビリテーションセンター研究所義肢装具技術研究部,all rights reserved.
義 手 の 種 類 について 2 また 機 能 により 名 称 が 異 なります 例 ) 前 腕 義 手 の 場 合 そうしょくようぎしゅ 装 飾 用 義 手 ( 外 観 を 重 視 した 義 手 ) さぎょうようぎしゅ 作 業 用 義 手 ( 特 定 の 作 業 をするための 義 手 ) のうどうぎしゅ 能 動 義 手 ( 体 の 動 きを 利 用 して 手 先 が 動 く 義 手 ) 入 院 中 の 訓 練 で 使 う 義 手 は 能 動 義 手 です 訓 練 を 目 的 とした 義 手 のため はじめての 義 手 は くんれんようぎしゅ かりぎしゅ 訓 練 用 義 手 又 は 仮 義 手 と 一 般 的 に 呼 ばれます これに 対 して 仮 義 手 製 作 後 に 新 しく 購 入 する 義 手 を ほんぎしゅ 本 義 手 と 言 います ( 本 義 手 に 関 してはp.16 18 参 照 ) 4
訓 練 で 使 う 義 手 の 構 造 と 仕 組 みについて 1 訓 練 で 使 う 能 動 義 手 の 構 成 部 品 の 名 前 と 仕 組 みを 紹 介 します 能 動 義 手 の 構 造 上 腕 能 動 義 手 正 面 前 腕 能 動 義 手 だんたん ソケット 断 端 ( 切 断 された 腕 ) を 収 納 する 部 分 ケーブル ハーネスとを 手 先 具 をつなぐ 部 分 てつぎて 手 継 手 ひじつぎて 肘 継 手 肘 関 節 に あたる 部 分 手 の 関 節 に あたる 部 分 てさきぐ 手 先 具 物 を 掴 む 部 分 背 面 ハーネス 義 手 の 懸 垂 や 体 の 動 きを ケーブルに 伝 える 部 分 手 の 形 をした 手 先 具 もあります 5
訓 練 で 使 う 義 手 の 構 造 と 仕 組 みについて 2 能 動 義 手 の 仕 組 み ケーブルを 引 っ 張 ると 義 手 が 動 きます 後 方 のケーブルについて 閉 開 後 方 のケーブルは 手 先 具 の 開 閉 をコントロールします 上 腕 義 手 では 肘 継 手 の 曲 げ 伸 ばしを 行 う 際 も 使 用 します 前 方 のケーブルについて 前 腕 義 手 にはありませんが 上 腕 義 手 には 前 方 のケーブルがあります 前 方 のケーブルは 肘 を 任 意 の 角 度 で 固 定 する 時 に 使 います 6
入 院 から 退 院 までの 流 れ 一 人 ひとりに 合 わせて 義 手 を 製 作 し 約 2~3カ 月 かけて 義 手 の 操 作 訓 練 を 行 います P 8~ 医 師 訓 練 スタッフとの 相 談 検 討 評 価 P 9~ 入 院 義 手 装 着 前 訓 練 P 10~ 義 手 の 製 作 ~ 採 型 仮 合 わせ~ P 11~ 義 手 操 作 訓 練 義 手 完 成 P 13~ 退 院 義 手 費 用 お 支 払 い P 14~ 各 種 保 険 のお 手 続 * 義 手 費 用 の 保 険 ( 支 給 制 度 )の 申 請 については 14ページをご 参 照 ください *ご 本 人 の 身 体 状 況 によって 入 院 期 間 や 義 手 の 調 整 時 間 義 手 訓 練 時 間 が 異 なるため このスケジュール 通 りとならない 場 合 もあります 7
医 師 訓 練 スタッフとの 相 談 検 討 評 価 義 手 を 操 作 する 能 力 について 評 価 します 将 来 的 にどのような 生 活 場 面 で 義 手 を 使 用 す るのかを 踏 まえ 訓 練 内 容 を 検 討 します 義 手 製 作 と 操 作 訓 練 に 関 わるスタッフ 義 肢 装 具 士 (PO) 医 師 と 相 談 し 義 手 を 製 作 します 義 手 の 部 品 や 調 整 について 何 でもご 相 談 ください 医 師 (Dr) 健 康 管 理 合 併 症 断 端 の 医 学 的 管 理 を 行 い 訓 練 等 が 無 理 ないように 配 慮 しま す 看 護 師 (Ns) 生 活 援 助 を 通 して 皆 さまの 心 と 日 常 生 活 に 寄 り 添 いな がら 健 康 と 断 端 管 理 を 支 援 します 作 業 療 法 士 (OT) 理 学 療 法 士 (PT) 義 手 装 着 前 訓 練 義 手 の 基 本 操 作 訓 練 日 常 生 活 活 動 や 仕 事 趣 味 等 で 活 用 できるように 応 用 動 作 訓 練 を 行 います 上 肢 の 関 節 が 動 く 範 囲 を 維 持 改 善 し 筋 力 を 強 化 しま す 退 院 後 の 生 活 を 踏 まえ 全 身 のバランス 体 力 を 向 上 します 医 療 福 祉 相 談 員 (MSW) 臨 床 心 理 士 運 動 療 法 士 (RS) 義 手 に 係 る 福 祉 制 度 や 手 続 き 等 に 関 する 情 報 提 供 等 の 支 援 を します 入 院 生 活 訓 練 が 円 滑 に 進 むよう 心 理 的 支 援 を 行 い ます 運 動 やスポーツのダイナ ミックな 動 作 から 思 い 通 りに 義 手 を 活 用 できるよう に 訓 練 指 導 を 行 います 8
義 手 装 着 前 訓 練 ( 義 手 を 用 いない 訓 練 ) 義 手 の 操 作 訓 練 を 行 う 前 にも 重 要 な 訓 練 があります 関 節 運 動 や 筋 力 強 化 断 端 の 耐 圧 性 の 向 上 残 っている 関 節 は よく 動 かしましょう 義 手 操 作 には 肩 や 肘 周 り 体 幹 の 筋 力 が 必 要 です 義 手 のソケットは 硬 いので 感 覚 が 過 敏 であると 義 手 の 装 着 は 困 難 となります マッサージを 行 ったり 圧 を 加 えたりし 徐 々に 慣 らして いきましょう 日 常 生 活 動 作 訓 練 義 手 がなくても 日 常 の 生 活 がある 程 度 出 来 る ようになりましょう 利 き 手 交 換 訓 練 利 き 手 を 切 断 した 場 合 利 き 手 を 交 換 する 訓 練 も 行 います 何 か 不 自 由 に 感 じている 動 作 があれば * 自 助 具 等 を 使 って 工 夫 しましょう * 自 助 具 には たくさんの 種 類 があります 担 当 の 作 業 療 法 士 とご 相 談 ください 9
義 手 の 製 作 ~ 採 型 と 仮 合 わせ~ 一 人 ひとり 断 端 の 長 さ 形 が 違 うため 義 手 はオーダーメイドで 製 作 されます さいけい 採 型 採 型 とは 石 膏 ギプスを 用 いて 断 端 の 型 を 採 ることです 採 型 は 義 肢 装 具 士 (PO)が 行 います 採 型 で 作 った 型 を 基 に 断 端 を 収 納 するソケットを 製 作 します かりあわせ 仮 合 せ 断 端 袋 ソケットの 製 作 後 ソケットのフィッティング を 確 認 します だんたんぶくろ ソケットを 装 着 する 際 には 断 端 袋 と 呼 ばれる 布 製 の 袋 を 断 端 に 被 せます 訓 練 で 使 用 できるように 義 手 を 組 み 上 げて いきます 必 要 に 応 じて 義 手 を 調 整 し 退 院 に 合 わせ て 耐 久 性 のある 材 料 に 変 更 します 10
義 手 の 操 作 訓 練 について 1 基 本 動 作 訓 練 と 応 用 動 作 訓 練 を 紹 介 します 基 本 動 作 訓 練 義 手 の 装 着 と 取 り 外 し 練 習 把 持 動 作 訓 練 両 手 動 作 訓 練 一 人 で 義 手 を 装 着 し 取 り 外 しも 出 来 るよう に 練 習 します 義 手 を 使 って 様 々 な 物 をつかんで 運 ぶ 練 習 します 両 手 を 使 った 練 習 を 行 います 訓 練 中 の 注 意 点 1 断 端 の 管 理 断 端 は 清 潔 に! 断 端 は 一 日 中 義 手 (ソケット)の 中 に 入 って います 断 端 部 をきれいに 洗 い 清 潔 に 保 つよう 心 がけましょう ソケットを 外 した 後 に ソケットの 縁 周 りが 赤 く なったりしていないか 確 認 しましょう 断 端 袋 は 使 用 後 必 ず 洗 濯 してください 11
義 手 の 操 作 訓 練 について 2 応 用 動 作 訓 練 日 常 生 活 の 動 作 訓 練 趣 味 や 職 業 に 関 連 した 動 作 訓 練 義 手 を 使 って 身 の 回 りの 動 作 が 出 来 るように 練 習 します 趣 味 的 な 活 動 や 職 業 に 関 連 した 訓 練 を 行 います スポーツを 通 じた 訓 練 スポーツを 通 じて 楽 しみな がら 義 手 の 使 い 方 を 習 熟 す ることも 出 来 ます 自 動 車 運 転 訓 練 自 動 車 の 運 転 能 力 検 査 や 運 転 訓 練 を 受 けるこ とができます 訓 練 中 の 注 意 点 2 義 手 の 管 理 義 手 のソケット 内 面 もきれいにして 下 さい 水 洗 いは 金 属 部 の 劣 化 につながりますので 避 け お 湯 で 絞 ったタオルで 汚 れをふき 取 るようにしてく ださい 手 先 具 の 汚 れは 小 まめにふき 取 りましょう また フックの 先 ゴムが 割 れた 時 は 交 換 しましょう 12
仮 義 手 費 用 のお 支 払 い 1 仮 義 手 の 費 用 仮 義 手 の 費 用 は 義 手 の 種 類 や 使 用 する 部 品 により 異 なります 下 の 表 は おおよその 目 安 です 上 腕 義 手 前 腕 義 手 能 動 義 手 35 万 円 程 度 ~ 20 万 円 程 度 ~ 仮 義 手 の 費 用 は 各 種 保 険 制 度 を 利 用 するとしても 全 額 一 旦 立 て 替 え 払 いが 必 要 です お 支 払 い 後 書 類 を 揃 えて 利 用 する 保 険 へ 申 請 して 下 さい 自 己 負 担 分 を 除 いた 金 額 が 払 い 戻 されます 13
仮 義 手 費 用 のお 支 払 い 2 利 用 できる 仮 義 手 の 支 給 制 度 ご 利 用 する 医 療 保 険 の 種 類 を 確 認 の 上 必 要 な 書 類 を 確 認 して 下 さい 保 険 の 種 類 労 災 保 険 必 要 な 書 類 1. 労 災 7 号 様 式 ( 通 勤 途 上 災 害 の 方 は16 号 様 式 ) 2. 義 手 代 金 領 収 書 3. 義 手 金 額 内 訳 書 申 請 先 管 轄 の 労 働 基 準 監 督 署 へ 手 続 きを 行 ってください 国 民 健 康 保 険 共 済 保 険 組 合 保 険 全 国 健 康 保 険 協 会 ( 旧 社 会 保 険 ) 1. 医 師 の 診 断 書 2. 義 手 代 金 領 収 書 3. 義 手 金 額 内 訳 書 各 市 区 町 村 の 国 民 健 康 保 険 課 窓 口 各 共 済 組 合 窓 口 又 は 各 勤 務 先 各 健 康 保 険 組 合 窓 口 又 は 各 勤 務 先 全 国 健 康 保 険 協 会 支 部 窓 口 又 は 各 勤 務 先 上 記 の 保 険 以 外 をご 利 用 の 方 は 担 当 の 義 肢 装 具 士 までご 相 談 ください 14
退 院 後 の 諸 注 意 退 院 後 のトラブル 断 端 の 具 合 が 悪 い 時 症 状 例 傷 が 出 来 た 痛 みがある むくみがある かぶれる 早 めの 対 処 で 悪 化 を 防 ぐ ことが 出 来 ます 担 当 の 義 肢 装 具 士 に 相 談 するか 皮 膚 科 等 の 病 院 を 受 診 し 治 療 を 受 けましょう 義 手 の 調 子 が 悪 い 時 症 状 例 義 手 が 急 に 重 たく 感 じる (ソケットがゆるい) 手 先 具 が 上 手 く 開 かない ベルト ケーブルが 切 れた ガタに 気 がついた 音 がする 直 ちに 義 肢 装 具 士 へ 連 絡 してください 修 理 調 整 を 行 います? 義 手 を 新 しく 作 り 替 えたほうが 良 いのか? それとも 修 理 が 可 能 なのか? 判 断 が 困 難 な 場 合 は 義 肢 装 具 士 にご 相 談 下 さい 15
Q and A 1 義 手 に 関 してよくある 質 問 にお 答 えします Q. 義 手 の 耐 用 年 数 はどのくらいですか? A. はじめて 作 る 仮 義 手 の 場 合 切 断 後 から 数 年 の 間 は 断 端 は 大 きく 変 化 する 方 が 多 いため 仮 義 手 は 比 較 的 早 い 段 階 で (おおよそ1 年 程 度 で) 役 目 を 終 えることになります ( 注 : 個 人 の 身 体 状 況 により1 年 に 満 たない 方 もいます) 本 義 手 では 3 年 ~4 年 程 度 です 新 しい 義 手 を 購 入 する 場 合 は 当 センターの 義 肢 装 具 士 まで ご 連 絡 ください Q. 義 手 の 重 さはどれくらいですか? A. 構 成 部 品 により 重 さは 異 なりますが 上 腕 能 動 義 手 で 約 1200g 前 腕 能 動 義 手 で 約 800gです 装 飾 用 義 手 ではおよそ500g~600gとなり 能 動 義 手 に 比 べて 軽 く 仕 上 がります 16
Q and A 2 Q. げんし 幻 肢 って 何 ですか? A. すでに 失 われた 手 足 が まだ 残 存 しているような 感 覚 が 多 くの 方 に 出 現 します これを 幻 肢 といいます 幻 肢 が 存 在 するこ と 自 体 は 悪 いことではありません 幻 肢 の 感 覚 は かゆみ うずき 等 様 々であり また 現 れ 方 長 さも 個 々によります 切 断 から2 年 程 度 経 過 すると 幻 肢 が 薄 れる 場 合 があります 幻 肢 と 義 手 が 一 致 すると 義 手 を 使 う 際 に 役 に 立 つ 場 合 もあります 幻 肢 は 時 に 痛 くなることがあり これを 幻 肢 痛 と 呼 びます また 断 端 の 中 に 痛 みがあり 神 経 や 骨 血 液 の 循 環 等 に 原 因 がある 場 合 もあります 幻 肢 痛 断 端 痛 にお 悩 みの 方 は 担 当 医 にご 相 談 ください Q. A. 仮 義 手 が 合 わなくなってきました どこへ 相 談 すればいいのですか? 義 手 の 修 理 や 調 整 が 必 要 かどうか または 義 手 を 新 しく 作 り 替 える 必 要 があるか まずは 担 当 の 義 肢 装 具 士 まで ご 相 談 ください 17
Q and A 3 Q. 本 義 手 の 購 入 の 際 に 利 用 できる 保 険 制 度 は 仮 義 手 購 入 時 と 異 なるのですか? A. 異 なる 場 合 もあります 本 義 手 を 購 入 する 際 は 下 記 の 社 会 福 祉 制 度 を ご 参 照 ください 労 災 保 険 を 利 用 する 方 訓 練 用 仮 義 手 を 労 災 保 険 で 購 入 された 方 が 対 象 です 申 請 方 法 費 用 負 担 管 轄 の 都 道 府 県 労 働 局 へ 申 請 して 下 さい お 電 話 にて 各 労 働 局 へ 問 い 合 わせてください 労 災 保 険 をご 利 用 の 方 は 自 己 負 担 額 はありません 障 害 者 総 合 支 援 法 を 利 用 する 方 労 災 保 険 をご 利 用 しない 方 が 対 象 です 申 請 方 法 費 用 負 担 お 住 まいの 市 区 町 村 役 所 の 福 祉 課 へ 申 請 して 下 さい お 電 話 にて 各 市 町 村 の 福 祉 課 へ 問 い 合 わせてください 所 得 に 応 じて 自 己 負 担 があります 製 作 費 用 のうち1 割 を 負 担 することが 原 則 です 上 記 以 外 の 方 は 担 当 の 義 肢 装 具 士 までご 相 談 ください 18
Topic! 筋 電 義 手 について 1 きんでんぎしゅ 筋 電 義 手 とは 断 端 の 筋 が 収 縮 する 時 に 生 じる 微 量 の 筋 電 位 をスイッチに 利 用 して 義 手 の 操 作 ( 手 先 具 の 開 閉 )を 制 御 する 電 動 の 義 手 です 筋 電 位 信 号 電 極 電 動 ハンド 開 閉 バッテリー 筋 電 義 手 の 構 成 筋 電 義 手 の 特 長 利 点 筋 電 義 手 は 能 動 義 手 と 比 べて 強 い 力 でつかむことができます 前 腕 筋 電 義 手 の 場 合 ではハーネスがいりません 欠 点 少 し 手 先 が 重 く 感 じます ( 電 動 ハンドのみで 約 400gの 重 さがあります) 19
Topic! 筋 電 義 手 について 2 筋 電 義 手 は 誰 でも 使 えるの? 装 着 図 筋 電 義 手 を 使 うには 能 動 義 手 とは 違 った 特 別 な 訓 練 が 必 要 です また 筋 電 義 手 の 操 作 には 断 端 の 状 態 が 大 きく 影 響 します 製 作 前 に 評 価 を 行 い 筋 電 義 手 の 使 用 が 可 能 なのかどうかを 判 断 します 社 会 福 祉 制 度 を 利 用 した 筋 電 義 手 の 支 給 が 認 められない 場 合 も ありますので 費 用 に 関 しては 担 当 義 肢 装 具 士 までご 相 談 ください 20
義 手 ユーザーの 声 1 前 腕 義 手 ユーザーのコメント 私 の 体 験 談 私 は 仕 事 中 に 事 故 に 遭 い 右 腕 を 切 断 しました 初 めは 義 手 というものを 見 たこともありませんでしたが 皆 様 のご 協 力 により 現 在 は 自 分 の 物 のように 使 うことが 出 来 るようになりました 義 手 製 作 においては 1mm 単 位 の 調 整 を 行 うという 細 かな 対 応 をしていただきました 義 手 の 訓 練 でも 作 業 療 法 士 の 方 たちが 親 身 になってご 指 導 していただいたことにより 楽 しく 行 うことができました 現 在 では 事 故 前 と 変 わらず 毎 日 仕 事 も 出 来 ますし 日 常 生 活 においても 以 前 と 変 わらず 充 実 した 日 々を 過 ごして おります これらは 家 族 やリハビリセンターの 協 力 があっ て 成 り 立 つものだと 思 います 仕 事 風 景 のお 写 真 です 21
義 手 ユーザーの 声 2 上 腕 義 手 ユーザーのコメント 義 手 をつくる 方 へのエール 私 の 右 腕 は 筋 電 義 手 です 6 年 前 入 院 当 初 は 筋 電 の 制 御 すら 満 足 に 出 来 ず 人 知 れず 涙 しました 今 になっては 懐 かしい 思 い 出 です 入 院 中 私 は3つの 言 葉 を 自 らに 課 していました あせらない あまえない あきらめない (3つの あ ) 思 い 通 りにいかない 成 果 が 出 ない 等 で 落 ち 込 んだことが 多 々ありました その 都 度 3つの 言 葉 を 繰 り 返 し 自 分 に 言 い 聞 かせ 元 気 を 充 填 したのです 誇 張 ですが 今 は 自 由 自 在 の 筋 電 義 手 です しかし 近 日 まで 近 道 など 無 かったことは 確 かです 今 から 同 じ 道 を 歩 む 方 に 心 からエールを 送 ります 注 : この 方 は 能 動 義 手 の 操 作 訓 練 終 了 後 筋 電 義 手 の 操 作 訓 練 をされました 自 転 車 に 乗 っている 時 のお 写 真 です 22
お 問 い 合 わせ 先 国 立 障 害 者 リハビリテーションセンター 研 究 所 義 肢 装 具 技 術 研 究 部 359-8555 埼 玉 県 所 沢 市 並 木 4 丁 目 1 番 地 04-2995-3100( 代 表 ) Web: http://www.rehab.go.jp/ri/hosougu/hosouguj.html メールアドレス:hosougu@rehab.go.jp