9.17 消 防 防 災 9.17.1 現 況 調 査 (1) 調 査 事 項 及 びその 選 択 理 由 調 査 事 項 及 びその 選 択 理 由 は 表 9.17-1 に 示 すとおりとした 表 9.17-1 調 査 事 項 及 びその 選 択 理 由 調 査 事 項 選 択 理 由 1 防 火 設 備 等 の 状 況 2 耐 震 設 備 等 の 状 況 3 津 波 対 策 施 設 等 の 状 況 4 気 象 の 状 況 5 地 形 地 質 の 状 況 6 水 象 の 状 況 7 土 地 利 用 の 状 況 8 監 視 体 制 の 状 況 9 災 害 等 の 発 生 状 況 10 法 令 等 の 基 準 等 11 東 京 都 等 の 計 画 等 の 状 況 事 業 の 実 施 に 伴 い 耐 震 性 津 波 及 び 防 火 性 の 影 響 が 考 えられることから 計 画 地 及 びその 周 辺 につい て 左 記 の 事 項 に 係 る 調 査 が 必 要 である (2) 調 査 地 域 調 査 地 域 は 特 に 設 定 しない (3) 調 査 方 法 1) 防 火 設 備 等 の 状 況 調 査 は 関 係 機 関 等 へのヒヤリングとし スプリンクラー 等 の 防 火 設 備 の 設 置 等 類 似 施 設 の 防 火 対 策 状 況 の 整 理 によった 2) 耐 震 設 備 等 の 状 況 調 査 は 関 係 機 関 等 へのヒヤリングとし 耐 震 構 造 等 類 似 施 設 の 耐 震 化 の 状 況 の 整 理 によ った 3) 津 波 対 策 施 設 等 の 状 況 調 査 は 既 存 資 料 調 査 により 計 画 地 周 辺 における 津 波 対 策 施 設 等 の 状 況 の 整 理 によった 4) 気 象 の 状 況 調 査 は 9.1 大 気 等 9.1.1 現 況 調 査 (3) 調 査 方 法 2) 気 象 の 状 況 (p.65 参 照 )と 同 様 とした 5) 地 形 地 質 の 状 況 調 査 は 地 形 図 ( 国 土 地 理 院 ) 土 地 条 件 図 ( 平 成 26 年 12 月 国 土 地 理 院 ) 東 京 の 液 状 化 予 測 図 ( 平 成 24 年 度 改 訂 版 ) ( 平 成 25 年 3 月 東 京 都 ) 等 の 既 存 資 料 の 整 理 によった 6) 水 象 の 状 況 調 査 は 地 形 図 ( 国 土 地 理 院 ) 土 地 条 件 図 江 東 区 大 雨 浸 水 ハザードマップ( 隅 田 川 江 東 内 部 河 川 流 域 ) ( 平 成 24 年 5 月 策 定 江 東 区 ) 等 の 既 存 資 料 の 整 理 によった 7) 土 地 利 用 の 状 況 調 査 は 東 京 の 土 地 利 用 平 成 23 年 東 京 都 区 部 ( 平 成 25 年 5 月 東 京 都 都 市 整 備 局 ) 江 東 区 用 途 地 域 等 都 市 計 画 図 ( 平 成 23 年 12 月 江 東 区 ) 東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 別 冊 資 料 ( 平 成 26 年 7 月 東 京 都 防 災 会 議 ) 等 の 既 存 資 料 の 整 理 によった - 393 -
8) 監 視 体 制 の 状 況 調 査 は 関 係 機 関 等 へのヒヤリングとし 類 似 施 設 の 監 視 の 実 施 主 体 者 監 視 組 織 の 体 系 等 監 視 体 制 の 整 理 によった 9) 災 害 等 の 発 生 状 況 調 査 は 東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 本 冊 ( 平 成 26 年 7 月 東 京 都 防 災 会 議 ) 東 日 本 大 震 災 における 東 京 都 の 対 応 と 教 訓 ( 平 成 23 年 9 月 東 京 都 ) 等 の 既 存 資 料 の 整 理 によっ た 10) 法 令 等 の 基 準 等 調 査 は 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 建 築 基 準 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 201 号 ) 消 防 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 186 号 ) 等 の 法 令 等 の 整 理 によった 11) 東 京 都 等 の 計 画 等 の 状 況 調 査 は 東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 本 冊 江 東 区 地 域 防 災 計 画 ( 平 成 27 年 3 月 江 東 区 防 災 会 議 ) 等 の 計 画 等 の 整 理 によった - 394 -
(4) 調 査 結 果 1) 防 火 設 備 等 の 状 況 類 似 施 設 として 施 設 用 途 規 模 が 本 計 画 の 施 設 に 近 いA 施 設 及 びB 施 設 について 防 火 設 備 等 の 状 況 を 表 9.17-2 に 整 理 した いずれの 建 築 物 も 建 築 基 準 法 に 準 拠 しており さらに 消 防 法 及 び 各 自 治 体 の 火 災 予 防 条 例 により 防 火 設 備 等 の 設 置 基 準 に 基 づく 消 火 設 備 等 を 設 置 し ており 発 見 通 報 のための 自 動 火 災 報 知 設 備 避 難 誘 導 の 非 常 照 明 設 備 初 期 消 火 のための 消 火 器 具 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 本 格 消 火 のための 消 防 排 煙 設 備 等 が 設 置 され 施 設 の 火 災 を 最 小 限 に 防 ぐ 設 備 配 置 がなされている 表 9.17-2 類 似 施 設 における 防 火 設 備 等 の 状 況 分 類 消 火 設 備 等 A 施 設 B 施 設 発 見 通 報 自 動 火 災 報 知 設 備 ガス 漏 れ 火 災 警 報 器 非 常 警 報 装 置 火 災 通 報 装 置 - 総 合 操 作 盤 〇 避 難 誘 導 非 常 照 明 設 備 〇 誘 導 灯 及 び 誘 導 標 識 避 難 器 具 〇 - 初 期 消 火 消 火 器 具 大 型 消 火 器 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 不 活 性 ガス 消 火 設 備 - 泡 消 火 設 備 - 本 格 消 火 非 常 用 進 入 口 - 消 防 排 煙 設 備 - - 排 煙 設 備 連 結 送 水 設 備 代 替 として 放 水 銃 消 防 用 水 〇 その 他 移 動 式 粉 末 消 火 設 備 - 屋 外 消 火 栓 - 凡 例 : : 設 置 -: 設 置 なし - 395 -
また 東 京 都 では 平 成 18 年 10 月 から 優 良 防 火 対 象 物 認 定 表 示 制 度 が 規 定 されており 建 物 の 管 理 権 限 者 ( 所 有 者 等 )が 消 防 署 長 に 申 請 し 審 査 検 査 を 通 して 認 定 基 準 に 適 合 して いると 消 防 署 長 が 認 める 場 合 優 良 防 火 対 象 物 として 認 定 を 受 けることができる アリーナ 等 の 競 技 場 としては 東 京 スタジアム( 味 の 素 スタジアム)が 優 良 防 火 対 象 物 の 認 定 を 受 けている 東 京 スタジアム( 味 の 素 スタジアム)における 防 火 対 策 を 以 下 に 示 す 表 9.17-3 東 京 スタジアム( 味 の 素 スタジアム)における 防 火 対 策 ( 優 良 防 火 対 象 物 ) 施 設 名 称 防 火 対 策 東 京 スタジアム < 味 の 素 スタジアム> 1) 監 視 カメラを 設 置 している ( 味 の 素 スタジアム) 2)AED を 配 置 している < 味 の 素 スタジアム アミノバイタルフィールドスタンド> 1) 全 館 禁 煙 としている 2) 監 視 カメラを 設 置 している < 味 の 素 スタジアム アミノバイタルフィールド 大 会 本 部 室 > 1) 全 館 禁 煙 としている 2) 監 視 カメラを 設 置 している <ミズノフットサルプラザ 味 の 素 スタジアム> 1) 全 館 禁 煙 としている <ユーロスポーツ 味 の 素 スタジアム> 1) 火 気 設 備 器 具 の 使 用 を 禁 止 している( 全 館 ) 2) 全 館 禁 煙 としている 3) 監 視 カメラを 設 置 している 出 典 : 認 定 優 良 防 火 対 象 物 一 覧 表 ( 平 成 27 年 11 月 26 日 参 照 東 京 消 防 庁 ホームページ) http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-sasatuka/yuryobouka/itiranhyo/yumarknintei-2.pdf 2) 耐 震 設 備 等 の 状 況 類 似 施 設 のA 施 設 及 びB 施 設 の 耐 震 設 備 等 の 状 況 は 表 9.17-4 に 示 すとおりである A 施 設 は 鉄 筋 コンクリート 造 で 平 成 2 年 の 改 築 に 伴 い 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 として 評 価 されてい る B 施 設 は 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 となっている 表 9.17-4 類 似 施 設 の 建 築 物 の 構 造 等 の 状 況 施 設 名 称 A 施 設 B 施 設 構 造 耐 震 の 状 況 広 域 避 難 所 等 の 指 定 状 況 鉄 筋 コンクリート 造 平 成 2 年 に 改 築 しており 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 として 評 価 されている *1 ( 表 9.17-5 参 照 ) A 施 設 が 位 置 する 地 区 全 体 が 避 難 場 所 に 指 定 されている *2 鉄 筋 コンクリート 造 一 部 鉄 筋 今 季 リート 造 鉄 骨 立 体 トラス 造 ( 屋 根 構 造 ) 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 である*1 都 の 一 時 滞 在 施 設 として 指 定 を 受 けている *2 出 典 :*1 東 京 都 が 所 有 する 建 築 物 の 耐 震 性 に 係 るリスト 及 び 耐 震 化 整 備 プログラムの 策 定 について ( 平 成 28 年 1 月 20 日 参 照 東 京 都 ホームページ) http://www.zaimu.metro.tokyo.jp/kentikuhozen/h20_03_27_taisinka.html *2 一 時 滞 在 施 設 情 報 ( 平 成 28 年 1 月 20 日 参 照 東 京 都 防 災 ホームページ) http://www.bousai.metro.tokyo.jp/kitaku_portal/1000051/1000842.html - 396 -
表 9.17-5 類 似 施 設 の 耐 震 の 状 況 < 防 災 上 重 要 な 公 共 建 築 物 の 区 分 > 区 分 区 分 の 名 称 例 区 分 I 区 分 Ⅱ 防 災 上 特 に 重 要 な 公 共 建 築 物 その 他 防 災 上 重 要 な 公 共 建 築 物 消 防 警 察 署 病 院 都 立 学 校 災 害 対 策 本 部 が 設 置 される 庁 舎 建 設 事 務 所 保 健 所 中 央 卸 売 市 場 養 護 施 設 多 数 の 都 民 が 利 用 する 建 築 物 < 耐 震 性 のランク> 耐 震 性 の 説 明 ランク ランクの 説 明 十 分 な 耐 震 性 を 保 有 するもの A1 新 耐 震 基 準 の 建 築 物 A2 診 断 の 結 果 十 分 な 耐 震 性 を 保 有 するもの A3 耐 震 補 強 が 既 に 終 わっているもの 注 B1 診 断 の 結 果 Is 値 ) が 0.3 以 上 0.6 未 満 診 断 の 結 果 十 分 な 耐 震 性 が 確 保 B2 診 断 の 結 果 Is 値 が 0.3 未 満 のもの されていないもの B Is 値 以 外 で 耐 震 性 を 評 価 したもの 耐 震 診 断 を 未 実 施 のもの 診 断 未 実 施 耐 震 診 断 を 未 実 施 のもの 注 )Is 値 とは 構 造 耐 震 指 標 のことで 建 築 物 の 階 毎 に 算 出 される 耐 震 改 修 促 進 法 告 示 第 184 号 によると Is 値 が 0.6 以 上 の 場 合 に 大 地 震 時 に 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 低 い 0.3 以 上 0.6 未 満 の 場 合 に 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 があ る また 0.3 未 満 の 場 合 に 倒 壊 し 又 は 崩 壊 する 危 険 性 が 高 い とされている 出 典 : 東 京 都 が 所 有 する 防 災 上 重 要 な 公 共 建 築 物 の 耐 震 性 に 係 るリスト ( 平 成 20 年 3 月 東 京 都 ) 赤 枠 :A 施 設 B 施 設 が 該 当 するランクを 示 す 3) 津 波 対 策 施 設 等 の 状 況 東 京 都 の 区 部 東 部 には 満 潮 面 以 下 のゼロメートル 地 帯 が 広 がっており( 図 9.17-1 参 照 ) 都 はこれまでの 台 風 被 害 等 の 経 験 から 津 波 高 潮 を 防 ぐための 対 策 を 講 じてきた 東 京 湾 にお ける 堤 防 等 の 津 波 高 潮 対 策 のための 施 設 等 の 状 況 について 整 理 した 計 画 地 出 典 : 東 京 港 の 防 災 事 業 平 成 27 年 ( 平 成 27 年 6 月 東 京 都 港 湾 局 ) 図 9.17-1 東 京 都 区 部 東 部 の 低 地 帯 - 397 -
東 京 都 の 防 潮 堤 等 の 整 備 計 画 は 図 9.17-2 に 示 すとおりであり 計 画 地 は 海 岸 保 全 区 域 内 に 位 置 している 東 京 湾 の 外 郭 防 潮 堤 は 概 成 しており その 外 側 の 堤 外 地 防 潮 堤 と 内 側 の 内 部 護 岸 は 約 7 割 整 備 されている また 水 門 は 19 箇 所 排 水 機 場 は4 箇 所 整 備 されている な お 外 郭 防 潮 堤 の 未 整 備 部 分 は 想 定 される 高 潮 の 高 さより 地 盤 が 高 い 場 所 等 に 位 置 してい る 計 画 地 の 北 ~ 東 の 沿 岸 は 堤 外 地 防 潮 堤 にあたり 高 潮 津 波 対 策 のための 防 潮 堤 ( 津 波 の 想 定 レベル T.P.+2.5m に 対 して 防 潮 堤 頂 部 は 約 T.P.+5m)となっている 3) 気 象 の 状 況 計 画 地 における 風 向 風 速 の 状 況 は 9.1 大 気 等 9.1.1 現 況 調 査 (4) 調 査 結 果 2) 気 象 の 状 況 (p.65 参 照 )に 示 したとおりである 風 速 の 期 間 平 均 値 はは 1.9~2.3m/s であり 春 季 及 び 夏 季 は 南 秋 季 及 び 冬 季 は 北 の 風 向 が 卓 越 していた 江 東 区 防 災 会 議 が 策 定 した 江 東 区 地 域 防 災 計 画 によると 被 害 想 定 は 冬 の 風 速 8m/s を 想 定 している 計 画 地 における 冬 季 の 期 間 平 均 風 速 は 2.2m/s 日 平 均 値 の 最 高 値 が 3.9m/s で 北 の 風 向 が 卓 越 している また 冬 季 の 計 画 地 の 風 下 側 ( 計 画 地 の 南 側 )は 公 園 となってい る - 398 -
計 画 地 出 典 : 東 京 港 の 防 災 事 業 平 成 27 年 ( 平 成 27 年 6 月 東 京 都 港 湾 局 ) 図 9.17-2 防 潮 堤 等 の 整 備 計 画 の 状 況 - 399 -
4) 地 形 地 質 の 状 況 9.1 大 気 等 9.1.1 現 況 調 査 (4) 調 査 結 果 3) 地 形 及 び 地 物 の 状 況 (p.68 参 照 )に 示 したとおり 計 画 地 は 平 成 12 年 度 から 17 年 度 に 埋 立 てられた 地 域 で 計 画 地 及 びその 周 辺 は 地 盤 高 が 約 T.P.+4m 程 度 ある 東 京 の 液 状 化 予 測 図 ( 平 成 24 年 度 改 訂 版 ) によると 図 9.17-3 に 示 すとおり 計 画 地 は 液 状 化 の 可 能 性 がある 地 域 に 位 置 している 計 画 地 出 典 : 東 京 の 液 状 化 予 測 図 ( 平 成 24 年 度 改 訂 版 ) ( 平 成 25 年 3 月 東 京 都 ) 図 9.17-3 液 状 化 予 測 の 状 況 5) 水 象 の 状 況 計 画 地 は 東 京 湾 に 面 した 埋 立 地 上 に 位 置 しているが 地 盤 高 が 約 T.P.+5m 程 度 あることか ら 江 東 区 大 雨 浸 水 ハザードマップ( 隅 田 川 江 東 内 部 河 川 流 域 ) ( 平 成 24 年 5 月 策 定 江 東 区 ) によると 既 存 下 水 施 設 の 処 理 能 力 を 超 える 大 雨 が 降 った 場 合 にも 浸 水 深 さは 0.2m 未 満 と 予 想 されている さらに 江 東 区 洪 水 ハザードマップ~ 荒 川 がはん 濫 した 場 合 に 備 えて ~ ( 平 成 24 年 5 月 策 定 江 東 区 )によると 荒 川 が 200 年 に1 回 の 大 雨 によって 氾 濫 した 場 合 にも 計 画 地 は 浸 水 しない 区 域 と 予 測 されており 計 画 区 域 周 辺 の 埋 立 地 は 避 難 地 区 となっ ている 計 画 地 及 びその 周 辺 の 浸 水 予 想 区 域 図 は 図 9.17-4 及 び 図 9.17-5 に 示 すとおりで ある - 400 -
計 画 地 出 典 : 江 東 区 大 雨 浸 水 ハザードマップ( 隅 田 川 江 東 内 部 河 川 流 域 ) ( 平 成 24 年 5 月 策 定 江 東 区 ) https://www.city.koto.lg.jp/seikatsu/douro/7509/13389/file/map.pdf 図 9.17-4 計 画 地 及 びその 周 辺 の 大 雨 浸 水 予 測 計 画 地 出 典 : 江 東 区 洪 水 ハザードマップ~ 荒 川 がはん 濫 した 場 合 に 備 えて~ ( 平 成 24 年 5 月 策 定 江 東 区 ) http: https://www.city.koto.lg.jp/seikatsu/douro/7509/53578/file/map.pdf 図 9.17-5 計 画 地 及 びその 周 辺 の 洪 水 浸 水 予 測 - 401 -
6) 土 地 利 用 の 状 況 計 画 地 及 びその 周 辺 地 域 の 土 地 利 用 の 状 況 は 9.1 大 気 等 9.1.1 現 況 調 査 (4) 調 査 結 果 4) 土 地 利 用 の 状 況 (p.68 参 照 )に 示 すとおりである なお 木 造 建 築 物 は 計 画 地 及 びそ の 周 辺 には 存 在 しない 計 画 地 の 用 途 地 域 は 第 一 種 中 高 層 住 居 地 域 であり 建 ぺい 率 は 60% 容 積 率 300%となっており 準 防 火 地 域 に 指 定 されている また 東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 別 冊 資 料 ( 平 成 26 年 7 月 東 京 都 防 災 会 議 )によ ると 建 築 物 の 倒 壊 危 険 度 及 び 火 災 危 険 度 は ともに 低 く いずれもランク1である 7) 監 視 体 制 の 状 況 類 似 施 設 としてA 施 設 及 びB 施 設 における 監 視 体 制 の 状 況 を 整 理 した A 施 設 では 図 9.17-6 に 示 すとおり 自 衛 消 防 組 織 が 本 部 隊 と 地 区 隊 から 構 成 されており 地 域 と 連 携 した 体 制 が 組 まれている B 施 設 においても 図 9.17-7 に 示 すとおり 自 衛 消 防 本 部 のもと 各 地 区 ごとに 連 絡 通 報 や 消 火 避 難 誘 導 等 に 係 る 役 割 分 担 がなされている 総 括 隊 長 ( 管 理 権 原 者 ): 館 長 代 行 : 副 隊 長 総 括 防 火 管 理 者 : 管 理 担 当 部 長 通 報 連 絡 班 初 期 消 火 班 避 難 誘 導 班 救 出 救 護 班 安 全 防 護 班 重 要 物 搬 出 班 地 区 隊 長 ( 防 火 管 理 者 ) 通 報 連 絡 班 初 期 消 火 班 避 難 誘 導 班 救 出 救 護 班 安 全 防 護 班 重 要 物 搬 出 班 図 9.17-6 A 施 設 における 防 災 管 理 体 制 自 衛 消 防 本 部 自 衛 消 防 隊 長 ( 館 長 ) 指 揮 班 管 理 部 門 長 事 業 部 門 長 A 地 区 連 絡 通 報 班 消 火 班 避 難 誘 導 班 安 全 防 護 班 ( 救 出 救 護 ) 自 衛 消 防 副 隊 長 ( 副 館 長 ) 情 報 班 情 報 連 絡 等 維 持 管 理 責 任 者 B 地 区 連 絡 通 報 班 消 火 班 避 難 誘 導 班 安 全 防 護 班 ( 救 出 救 護 ) C 地 区 連 絡 通 報 班 消 火 班 避 難 誘 導 班 ( 安 全 防 護 ) ( 救 出 救 護 ) D 地 区 連 絡 通 報 班 消 火 班 E 地 区 連 絡 通 報 班 消 火 班 避 難 誘 導 班 ( 安 全 防 護 ) ( 救 出 救 護 ) 図 9.17-7 B 施 設 における 防 災 管 理 体 制 - 402 -
8) 災 害 等 の 発 生 状 況 東 京 都 においては 平 成 23 年 の 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 で 震 源 から 遠 く 離 れた 都 内 におい ても 液 状 化 や 大 量 の 帰 宅 困 難 者 の 発 生 といった 被 害 が 生 じた 計 画 地 及 びその 周 辺 においては 最 大 震 度 5 弱 を 観 測 し 約 5 時 間 後 に 高 さ 1.5m の 津 波 の 発 生 が 記 録 されている また 台 風 による 高 潮 被 害 について 表 9.17-6 に 示 す 被 害 が 記 録 されている 名 称 ( 発 生 年 月 日 ) 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 ( 平 成 23 年 3 月 11 日 ) 伊 勢 湾 台 風 ( 昭 和 34 年 9 月 ) キティ 台 風 ( 昭 和 24 年 8 月 ) 表 9.17-6 計 画 地 周 辺 における 地 震 高 潮 被 害 の 被 害 状 況 被 害 規 模 マグニチュード 9.0 ( 震 源 : 三 陸 沖 ) 最 低 気 圧 929.2hPa 最 大 風 速 45.4m/s ( 愛 知 県 渥 美 町 ) 最 低 気 圧 956.5hPa 最 大 風 速 33.2m/s ( 東 京 都 八 丈 島 ) 被 害 状 況 等 計 画 地 及 びその 周 辺 の 最 大 震 度 :5 弱 建 築 物 等 被 害 高 層 ビル 等 でエレベーターの 長 時 間 停 止 千 代 田 区 九 段 会 館 にて 天 井 崩 落 交 通 機 関 への 影 響 鉄 道 が 全 面 的 に 運 行 停 止 施 設 の 安 全 確 認 を 実 施 運 転 再 開 時 の 帰 宅 者 集 中 通 信 ( 携 帯 電 話 ) 障 害 通 信 事 業 者 による 最 大 約 9 割 の 通 話 規 制 により 携 帯 電 話 が 不 通 帰 宅 困 難 者 の 発 生 交 通 機 関 の 停 止 に 伴 い 多 数 の 帰 宅 困 難 者 が 発 生 津 波 発 生 状 況 晴 海 で 1.5m( 約 5 時 間 後 ) 伊 勢 湾 の 入 り 口 から 奥 に 向 かって 強 い 風 が 吹 き 気 圧 低 下 とと もに 高 潮 が 発 生 した 全 国 で 死 者 行 方 不 明 者 合 わせて 約 5,000 人 もの 犠 牲 者 が 出 るなど 被 害 は 全 国 に 及 んだが 名 古 屋 を 中 心 とした 伊 勢 湾 沿 岸 一 帯 に 甚 大 な 被 害 が 生 じたことから 伊 勢 湾 台 風 と 名 付 けられた 強 風 を 伴 ったほか 満 潮 時 と 台 風 の 通 過 が 重 なったため 東 京 や 横 浜 において 大 きな 高 潮 被 害 が 発 生 した 堤 防 を 乗 り 越 えた 海 水 による 堤 防 背 面 の 洗 掘 や 堤 防 への 流 木 の 衝 突 等 により 堤 防 が 決 壊 し 死 者 行 方 不 明 者 160 人 を 出 す 大 災 害 となった 参 考 : 日 本 付 近 で 発 生 した 主 な 被 害 地 震 ( 平 成 8 年 以 降 ) ( 平 成 27 年 10 月 22 日 参 照 気 象 庁 ホームページ) http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/higai/higai1996-new.html 東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 ( 平 成 26 年 修 正 ) 本 冊 ( 平 成 26 年 7 月 東 京 都 防 災 会 議 ) 東 日 本 大 震 災 における 東 京 都 の 対 応 と 教 訓 ( 平 成 23 年 9 月 東 京 都 ) 東 京 港 海 岸 保 全 施 設 整 備 計 画 ( 平 成 24 年 12 月 東 京 都 港 湾 局 ) - 403 -
9) 法 令 等 の 基 準 等 消 防 防 災 に 関 する 法 令 等 については 表 9.17-7(1)~(4)に 示 すとおりである 法 令 条 例 等 建 築 基 準 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 201 号 ) 表 9.17-7(1) 消 防 防 災 に 関 する 関 係 法 令 等 責 務 等 ( 目 的 ) 第 一 条 この 法 律 は 建 築 物 の 敷 地 構 造 設 備 及 び 用 途 に 関 する 最 低 の 基 準 を 定 めて 国 民 の 生 命 健 康 及 び 財 産 の 保 護 を 図 り もつて 公 共 の 福 祉 の 増 進 に 資 することを 目 的 とする ( 構 造 耐 力 ) 第 二 十 条 建 築 物 は 自 重 積 載 荷 重 積 雪 荷 重 風 圧 土 圧 及 び 水 圧 並 びに 地 震 その 他 の 震 動 及 び 衝 撃 に 対 して 安 全 な 構 造 のものとして 建 築 物 の 区 分 に 応 じ それぞれ 定 める 基 準 に 適 合 するものでなければならない 二 高 さが 六 十 メートル 以 下 の 建 築 物 のうち 第 六 条 第 一 項 第 二 号 に 掲 げる 建 築 物 ( 高 さが 十 三 メートル 又 は 軒 の 高 さが 九 メートルを 超 えるものに 限 る ) 又 は 同 項 第 三 号 に 掲 げる 建 築 物 ( 地 階 を 除 く 階 数 が 四 以 上 である 鉄 骨 造 の 建 築 物 高 さが 二 十 メートルを 超 える 鉄 筋 コンク リート 造 又 は 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 の 建 築 物 その 他 これらの 建 築 物 に 準 ずるものとして 政 令 で 定 める 建 築 物 に 限 る ) 次 に 掲 げる 基 準 のいずれかに 適 合 するものであること イ 当 該 建 築 物 の 安 全 上 必 要 な 構 造 方 法 に 関 して 政 令 で 定 める 技 術 的 基 準 に 適 合 すること こ の 場 合 において その 構 造 方 法 は 地 震 力 によつて 建 築 物 の 地 上 部 分 の 各 階 に 生 ずる 水 平 方 向 の 変 形 を 把 握 することその 他 の 政 令 で 定 める 基 準 に 従 つた 構 造 計 算 で 国 土 交 通 大 臣 が 定 めた 方 法 によるもの 又 は 国 土 交 通 大 臣 の 認 定 を 受 けたプログラムによるものによつて 確 かめ られる 安 全 性 を 有 すること ロ 前 号 に 定 める 基 準 に 適 合 すること 参 考 : 大 臣 認 定 の 流 れ 構 造 体 力 にかかる 大 臣 認 定 を 受 けるために 必 要 な 事 前 の 審 査 を 性 能 評 価 として 指 定 機 関 が 行 うことになっている 大 臣 認 定 の 流 れを 以 下 に 示 す 出 典 : 個 別 建 築 物 の 構 造 安 全 性 評 価 / 建 築 基 準 法 関 連 ( 平 成 27 年 2 月 21 日 参 照 ( 一 財 ) 日 本 建 築 センターホームページ) http://www.bcj.or.jp/c12_rating/category/safety/safety01.html ( 耐 震 基 準 ) 中 規 模 の 地 震 ( 震 度 5 強 程 度 )に 対 しては ほとんど 損 傷 を 生 じず 極 めて 稀 にしか 発 生 しな い 大 規 模 の 地 震 ( 震 度 6 強 から 震 度 7 程 度 )に 対 しても 人 命 に 危 害 を 及 ぼすような 倒 壊 等 の 被 害 を 生 じないことを 目 標 としている 出 典 : マンションの 耐 震 性 等 についての Q&A について ( 平 成 27 年 6 月 8 日 参 照 国 土 交 通 省 ホームページ) http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/07/071208_2_.html#10 ( 耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 としなければならない 特 殊 建 築 物 ) 第 二 十 七 条 次 に 該 当 する 特 殊 建 築 物 は 耐 火 建 築 物 としなければならない 用 途 用 途 に 供 する 階 客 席 の 床 面 積 の 合 計 観 覧 場 三 階 以 上 の 階 二 百 平 方 メートル 以 上 - 404 -
法 令 条 例 等 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 昭 和 25 年 政 令 第 338 号 ) 消 防 法 ( 昭 和 23 年 法 律 第 186 号 ) 消 防 法 施 行 令 ( 昭 和 36 年 政 令 37 号 ) 表 9.17-7(2) 消 防 防 災 に 関 する 関 係 法 令 等 責 務 等 第 八 十 一 条 2 一 高 さが 三 十 一 メートルを 超 える 建 築 物 は 次 のイ 又 はロのいずれかに 該 当 する 構 造 計 算 によるものであること イ 保 有 水 平 耐 力 計 算 又 はこれと 同 等 以 上 に 安 全 性 を 確 かめることができるものとして 国 土 交 通 大 臣 が 定 める 基 準 に 従 つた 構 造 計 算 ロ 限 界 耐 力 計 算 又 はこれと 同 等 以 上 に 安 全 性 を 確 かめることができるものとして 国 土 交 通 大 臣 が 定 める 基 準 に 従 つた 構 造 計 算 第 一 条 この 法 律 は 火 災 を 予 防 し 警 戒 し 及 び 鎮 圧 し 国 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 火 災 から 保 護 するとともに 火 災 又 は 地 震 等 の 災 害 による 被 害 を 軽 減 するほか 災 害 等 による 傷 病 者 の 搬 送 を 適 切 に 行 い もつて 安 寧 秩 序 を 保 持 し 社 会 公 共 の 福 祉 の 増 進 に 資 するこ とを 目 的 とする 第 七 条 建 築 物 の 新 築 増 築 改 築 移 転 修 繕 模 様 替 用 途 の 変 更 若 しくは 使 用 につい て 許 可 認 可 若 しくは 確 認 をする 権 限 を 有 する 行 政 庁 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 建 築 基 準 法 ( 昭 和 二 十 五 年 法 律 第 二 百 一 号 ) 第 六 条 の 二 第 一 項 ( 同 法 第 八 十 七 条 第 一 項 にお いて 準 用 する 場 合 を 含 む 以 下 この 項 において 同 じ )の 規 定 による 確 認 を 行 う 指 定 確 認 検 査 機 関 ( 同 法 第 七 十 七 条 の 二 十 一 第 一 項 に 規 定 する 指 定 確 認 検 査 機 関 をいう 以 下 この 条 において 同 じ )は 当 該 許 可 認 可 若 しくは 確 認 又 は 同 法 第 六 条 の 二 第 一 項 の 規 定 による 確 認 に 係 る 建 築 物 の 工 事 施 工 地 又 は 所 在 地 を 管 轄 する 消 防 長 又 は 消 防 署 長 の 同 意 を 得 なけ れば 当 該 許 可 認 可 若 しくは 確 認 又 は 同 項 の 規 定 による 確 認 をすることができない た だし 確 認 ( 同 項 の 規 定 による 確 認 を 含 む )に 係 る 建 築 物 が 都 市 計 画 法 ( 昭 和 四 十 三 年 法 律 第 百 号 ) 第 八 条 第 一 項 第 五 号 に 掲 げる 防 火 地 域 及 び 準 防 火 地 域 以 外 の 区 域 内 における 住 宅 ( 長 屋 共 同 住 宅 その 他 政 令 で 定 める 住 宅 を 除 く )である 場 合 又 は 建 築 主 事 が 建 築 基 準 法 第 八 十 七 条 の 二 において 準 用 する 同 法 第 六 条 第 一 項 の 規 定 による 確 認 をする 場 合 にお いては この 限 りでない 第 八 条 学 校 病 院 工 場 事 業 場 興 行 場 百 貨 店 (これに 準 ずるものとして 政 令 で 定 め る 大 規 模 な 小 売 店 舗 を 含 む 以 下 同 じ ) 複 合 用 途 防 火 対 象 物 ( 防 火 対 象 物 で 政 令 で 定 め る 二 以 上 の 用 途 に 供 されるものをいう 以 下 同 じ )その 他 多 数 の 者 が 出 入 し 勤 務 し 又 は 居 住 する 防 火 対 象 物 で 政 令 で 定 めるものの 管 理 について 権 原 を 有 する 者 は 政 令 で 定 め る 資 格 を 有 する 者 のうちから 防 火 管 理 者 を 定 め 政 令 で 定 めるところにより 当 該 防 火 対 象 物 について 消 防 計 画 の 作 成 当 該 消 防 計 画 に 基 づく 消 火 通 報 及 び 避 難 の 訓 練 の 実 施 消 防 の 用 に 供 する 設 備 消 防 用 水 又 は 消 火 活 動 上 必 要 な 施 設 の 点 検 及 び 整 備 火 気 の 使 用 又 は 取 扱 いに 関 する 監 督 避 難 又 は 防 火 上 必 要 な 構 造 及 び 設 備 の 維 持 管 理 並 びに 収 容 人 員 の 管 理 その 他 防 火 管 理 上 必 要 な 業 務 を 行 わせなければならない 第 十 七 条 学 校 病 院 工 場 事 業 場 興 行 場 百 貨 店 旅 館 飲 食 店 地 下 街 複 合 用 途 防 火 対 象 物 その 他 の 防 火 対 象 物 で 政 令 で 定 めるものの 関 係 者 は 政 令 で 定 める 消 防 の 用 に 供 する 設 備 消 防 用 水 及 び 消 火 活 動 上 必 要 な 施 設 ( 以 下 消 防 用 設 備 等 という )につい て 消 火 避 難 その 他 の 消 防 の 活 動 のために 必 要 とされる 性 能 を 有 するように 政 令 で 定 め る 技 術 上 の 基 準 に 従 つて 設 置 し 及 び 維 持 しなければならない ( 防 火 対 象 物 の 指 定 ) 第 六 条 法 第 十 七 条 第 一 項 の 政 令 で 定 める 防 火 対 象 物 は 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 とす る 別 表 第 一 (1) イ 観 覧 場 東 京 都 震 災 対 策 条 例 ( 平 成 12 年 東 京 都 条 例 第 202 号 ) ( 目 的 ) 第 一 条 この 条 例 は 地 震 による 災 害 ( 以 下 震 災 という )に 関 する 予 防 応 急 及 び 復 興 に 係 る 対 策 ( 以 下 震 災 対 策 という )に 関 し 都 民 事 業 者 及 び 東 京 都 ( 以 下 都 とい う )の 責 務 を 明 らかにし 必 要 な 体 制 を 確 立 するとともに 予 防 応 急 及 び 復 興 に 関 する 施 策 の 基 本 的 な 事 項 を 定 めることにより 震 災 対 策 を 総 合 的 かつ 計 画 的 に 推 進 し もって 現 在 及 び 将 来 の 都 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 震 災 から 保 護 することを 目 的 とする ( 基 本 的 責 務 ) 第 二 条 知 事 は 震 災 対 策 のあらゆる 施 策 を 通 じて 都 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 震 災 から 保 護 し その 安 全 を 確 保 するとともに 震 災 後 の 都 民 生 活 の 再 建 及 び 安 定 並 びに 都 市 の 復 興 を 図 るため 最 大 の 努 力 を 払 わなければならない 2 前 項 の 目 的 を 達 成 するため 知 事 は 震 災 対 策 に 関 する 事 業 ( 以 下 震 災 対 策 事 業 とい う )の 計 画 ( 以 下 震 災 対 策 事 業 計 画 という )を 策 定 し その 推 進 を 図 らなければなら ない - 405 -
表 9.17-7(3) 消 防 防 災 に 関 する 関 係 法 令 等 法 令 条 例 等 東 京 都 建 築 安 全 条 例 ( 昭 和 46 年 東 京 都 条 例 第 121 号 ) 責 務 等 ( 趣 旨 ) 第 一 条 建 築 基 準 法 ( 以 下 法 という ) 第 四 十 条 ( 法 第 八 十 八 条 第 一 項 において 準 用 する 場 合 を 含 む )による 建 築 物 の 敷 地 構 造 及 び 建 築 設 備 並 びに 工 作 物 に 関 する 制 限 の 附 加 法 第 四 十 三 条 第 二 項 による 建 築 物 の 敷 地 及 び 建 築 物 と 道 路 との 関 係 についての 制 限 の 附 加 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 昭 和 二 十 五 年 政 令 第 三 百 三 十 八 号 以 下 令 という ) 第 百 二 十 八 条 の 三 第 六 項 による 地 下 街 に 関 する 令 と 異 なる 定 め 並 びに 令 第 百 四 十 四 条 の 四 第 二 項 による 道 に 関 する 令 と 異 なる 基 準 については この 条 例 の 定 めるところによる ( 適 用 の 範 囲 ) 第 九 条 この 章 の 規 定 は 次 に 掲 げる 用 途 に 供 する 特 殊 建 築 物 に 適 用 する 七 劇 場 映 画 館 演 芸 場 観 覧 場 公 会 堂 集 会 場 ( 不 特 定 多 数 の 人 の 集 会 の 用 に 供 する 建 築 物 で 一 の 集 会 室 の 床 面 積 が 二 百 平 方 メートルを 超 えるものに 限 る 以 下 同 じ )その 他 これらに 類 するもの( 以 下 興 行 場 等 という ) - 406 -
表 9.17-7(4) 消 防 防 災 に 関 する 関 係 法 令 等 法 令 条 例 等 東 京 都 火 災 予 防 条 例 ( 昭 和 23 年 東 京 都 条 例 第 105 号 ) 責 務 等 ( 目 的 ) 第 一 条 この 条 例 は 東 京 都 の 特 別 区 の 存 する 区 域 及 び 地 方 自 治 法 ( 昭 和 二 十 二 年 法 律 第 六 十 七 号 ) 第 二 百 五 十 二 条 の 十 四 の 規 定 により 消 防 事 務 を 東 京 都 に 委 託 した 地 方 公 共 団 体 の 区 域 における 消 防 法 ( 昭 和 二 十 三 年 法 律 第 百 八 十 六 号 以 下 法 という )の 規 定 に 基 づく 火 を 使 用 する 設 備 の 位 置 構 造 及 び 管 理 の 基 準 等 住 宅 用 火 災 警 報 器 の 設 置 及 び 維 持 に 関 する 基 準 等 指 定 数 量 未 満 の 危 険 物 等 の 貯 蔵 及 び 取 扱 いの 技 術 上 の 基 準 等 消 防 用 設 備 等 の 技 術 上 の 基 準 の 付 加 並 びに 火 災 に 関 する 警 報 の 発 令 中 における 火 の 使 用 の 制 限 について 定 めるとともに 火 災 予 防 上 必 要 な 事 項 を 定 めることを 目 的 とする 第 五 章 消 防 用 設 備 等 の 技 術 上 の 基 準 の 付 加 ( 消 火 器 具 に 関 する 基 準 ) 第 三 十 六 条 令 別 表 第 一 ( 十 六 ) 項 に 掲 げる 防 火 対 象 物 のうち 同 表 ( 三 ) 項 から( 六 ) 項 まで ( 九 ) 項 又 は( 十 二 ) 項 から( 十 五 ) 項 までに 掲 げる 防 火 対 象 物 の 用 途 に 供 する 部 分 を 有 するも ので 延 面 積 が 百 五 十 平 方 メートル 以 上 のものには 消 火 器 具 を 設 けなければならない 2 令 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 に 存 する 場 所 のうち 次 に 掲 げる 場 所 には 消 火 器 具 を 設 けなければならない ただし 令 第 十 条 第 一 項 各 号 に 掲 げる 防 火 対 象 物 又 はその 部 分 に 存 する 場 所 については この 限 りでない 一 火 花 を 生 ずる 設 備 のある 場 所 二 燃 料 電 池 発 電 設 備 変 電 設 備 内 燃 機 関 を 原 動 力 とする 発 電 設 備 その 他 これらに 類 する 電 気 設 備 のある 場 所 三 鍛 冶 かじ 場 ボイラー 室 乾 燥 室 サウナ 室 その 他 多 量 の 火 気 を 使 用 する 場 所 四 核 燃 料 物 質 又 は 放 射 性 同 位 元 素 を 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 う 場 所 五 動 植 物 油 鉱 物 油 その 他 これらに 類 する 危 険 物 又 は 可 燃 性 固 体 類 等 を 煮 沸 する 設 備 又 は 器 具 のある 場 所 六 紙 類 穀 物 類 又 は 布 類 ( 以 下 紙 類 等 という )を 貯 蔵 し 又 は 取 り 扱 う 指 定 可 燃 物 貯 蔵 取 扱 所 第 六 章 避 難 及 び 防 火 の 管 理 等 ( 避 難 施 設 の 管 理 ) 第 五 十 四 条 令 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 の 関 係 者 は 避 難 施 設 を 次 に 定 めるところによ り 有 効 に 管 理 しなければならない 一 避 難 施 設 には 火 災 の 予 防 又 は 避 難 に 支 障 となる 施 設 を 設 け 又 は 物 件 を 置 かないこと 二 避 難 施 設 の 床 面 は 避 難 に 際 し つまづき すべり 等 を 生 じないように 維 持 すること 三 避 難 口 又 は 地 上 に 通 ずる 主 たる 通 路 に 設 ける 戸 は 容 易 に 開 放 できる 外 開 き 戸 とし 開 放 した 場 合 において 廊 下 階 段 等 の 幅 員 を 有 効 に 保 有 できるものとすること ただし 劇 場 等 以 外 の 令 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 について 支 障 がないと 認 められる 場 合 におい ては 内 開 き 戸 以 外 の 戸 とすることができる 四 前 号 の 戸 は 公 開 時 間 又 は 従 業 時 間 中 は 規 則 で 定 める 方 法 以 外 の 方 法 で 施 錠 してはな らない 五 階 段 には 敷 物 の 類 を 敷 かないこと ただし 消 防 総 監 が 定 める 基 準 に 適 合 する 場 合 は この 限 りでない ( 防 火 設 備 の 管 理 ) 第 五 十 五 条 の 二 令 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 の 関 係 者 は 火 災 が 発 生 したとき 延 焼 を 防 止 し 又 は 避 難 上 の 安 全 若 しくは 有 効 な 消 防 活 動 を 確 保 するため 防 火 設 備 を 次 に 定 める ところにより 管 理 しなければならない ( 防 火 設 備 の 管 理 ) 第 五 十 五 条 の 二 令 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 の 関 係 者 は 火 災 が 発 生 したとき 延 焼 を 防 止 し 又 は 避 難 上 の 安 全 若 しくは 有 効 な 消 防 活 動 を 確 保 するため 防 火 設 備 を 次 に 定 める ところにより 管 理 しなければならない ( 消 防 用 設 備 等 又 は 特 殊 消 防 用 設 備 等 の 管 理 ) 第 五 十 五 条 の 二 の 二 次 に 掲 げる 防 火 対 象 物 の 消 防 用 設 備 等 又 は 特 殊 消 防 用 設 備 等 の 総 合 操 作 盤 及 び 制 御 装 置 等 は 防 災 センターにおいて 集 中 して 管 理 しなければならない ( 優 良 防 火 対 象 物 認 定 証 の 表 示 ) 第 五 十 五 条 の 五 の 九 令 別 表 第 一 に 掲 げる 防 火 対 象 物 で 規 則 で 定 めるものの 管 理 について 権 原 を 有 する 者 は 当 該 防 火 対 象 物 が 防 火 上 優 良 な 防 火 対 象 物 ( 以 下 優 良 防 火 対 象 物 とい う )であるものとして 消 防 署 長 の 認 定 を 受 けたときは 当 該 認 定 を 受 けたことを 証 明 する 表 示 ( 以 下 優 良 防 火 対 象 物 認 定 証 という )を 付 することができる 優 良 防 火 対 象 物 の 認 定 基 準 消 防 総 監 が 定 める 認 定 基 準 第 1 消 防 関 係 法 令 及 び 建 築 関 係 法 令 に 適 合 していること 第 2 避 難 上 の 安 全 性 が 確 保 されていること 第 3 自 衛 消 防 隊 の 編 成 及 び 自 衛 消 防 活 動 能 力 が 適 切 に 確 保 されていること 第 4 過 去 3 年 以 内 において 消 防 法 令 違 反 等 による 命 令 又 は 警 告 を 受 けたことがないか 第 5 過 去 3 年 以 内 において 火 災 が 発 生 していないこと 第 6 申 請 者 が 申 告 する 防 火 対 策 が 消 防 法 又 は 火 災 予 防 条 例 の 趣 旨 にのっとったものであ り かつ 火 災 の 予 防 警 戒 発 見 通 報 消 火 若 しくは 拡 大 の 防 止 又 は 避 難 若 しくは 消 防 活 動 に 有 効 と 認 められるもの 第 7 その 他 消 防 総 監 が 必 要 と 認 める 事 項 に 関 すること - 407 -
10) 東 京 都 等 の 計 画 等 の 状 況 消 防 防 災 に 関 する 東 京 都 等 の 計 画 等 については 表 9.17-8(1)~(3)に 示 すとおりである 関 係 計 画 等 東 京 都 地 域 防 災 計 画 震 災 編 ( 平 成 26 年 修 正 ) 本 冊 ( 平 成 26 年 7 月 東 京 都 防 災 会 議 ) 東 京 都 地 域 防 災 計 画 風 水 害 編 ( 平 成 26 年 修 正 ) 本 冊 ( 平 成 26 年 7 月 東 京 都 防 災 会 議 ) 表 9.17-8(1) 消 防 防 災 に 関 する 計 画 目 標 等 目 的 施 策 等 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 第 40 条 の 規 定 に 基 づき 東 京 都 防 災 会 議 が 策 定 する 計 画 で 都 の 地 域 における 地 震 災 害 の 予 防 対 策 応 急 復 旧 対 策 及 び 震 災 復 興 を 実 施 し 都 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 保 護 するとともに 都 市 の 機 能 を 維 持 することにより 東 京 の 防 災 力 を 向 上 し 首 都 東 京 の 防 災 力 の 高 度 化 を 図 ることを 目 的 とする 東 京 都 の 被 害 想 定 地 震 規 模 等 人 的 被 害 物 的 被 害 その 他 東 京 都 減 災 目 標 東 京 都 目 標 1 目 標 2 目 標 3 東 京 湾 北 部 地 震 M7.3 時 期 等 : 冬 の 18 時 風 速 8m/s 目 標 死 者 :9,641 人 負 傷 者 :147,611 人 1 死 者 を 6,000 人 減 少 させる 2 避 難 者 を 約 150 万 人 減 少 させる 3 建 築 物 の 全 壊 焼 失 棟 数 を 約 20 万 棟 減 少 させる 1 中 枢 機 能 を 支 える 機 関 ( 国 都 病 院 等 )の 機 能 停 止 を 回 避 する 2 企 業 等 の 備 蓄 や 一 時 滞 在 施 設 の 確 保 により 帰 宅 困 難 者 517 万 人 の 安 全 を 確 保 する 1ライフラインを 60 日 以 内 に 95% 以 上 回 復 する 2 避 難 所 の 環 境 整 備 などにより 被 災 者 の 当 面 の 生 活 を 支 えるとともに ラ イフラインの 回 復 と 併 せて 応 急 仮 設 住 宅 への 入 居 などを 進 め 早 期 に 被 災 者 の 生 活 再 建 の 道 筋 をつける 建 物 被 害 :304,300 棟 電 力 施 設 停 電 率 :17.6% 帰 宅 困 難 者 :5,166,126 人 災 害 時 要 援 護 者 死 者 数 :4,921 人 自 力 脱 出 困 難 者 :56,666 人 主 な 対 策 住 宅 の 耐 震 化 率 を 平 成 27 年 度 までに 90% 平 成 32 年 度 までに 95%にする 木 造 住 宅 密 集 地 域 ( 整 備 地 域 )の 不 燃 領 域 率 を 平 成 32 年 度 までに 70%にする 主 要 な 都 市 計 画 道 路 ( 整 備 地 域 )の 整 備 率 を 平 成 32 年 度 までに 100%にする など 浄 水 場 等 の 耐 震 化 を 推 進 するとともに 管 路 につい ては 首 都 中 枢 救 急 医 療 機 関 や 災 害 拠 点 連 携 病 院 等 への 供 給 ルートの 耐 震 継 手 化 を 平 成 31 年 度 まで に 100% 完 了 ( 首 都 中 枢 救 急 医 療 機 関 等 は 平 成 28 年 度 までに 100% 完 了 )する 東 京 都 帰 宅 困 難 者 対 策 条 例 ( 平 成 24 年 東 京 都 条 例 第 17 号 )に 基 づき 都 内 の 事 業 所 は 従 業 員 等 の 施 設 内 待 機 のための 計 画 を 策 定 し 従 業 員 等 への 周 知 や 3 日 分 の 備 蓄 の 確 保 などに 取 組 む など 浄 水 場 等 の 耐 震 化 を 推 進 するとともに 管 路 につい ては 首 都 中 枢 救 急 医 療 機 関 や 災 害 拠 点 連 携 病 院 等 への 供 給 ルートの 耐 震 継 手 化 を 平 成 31 年 度 まで に 100% 完 了 ( 首 都 中 枢 救 急 医 療 機 関 等 は 平 成 28 年 度 までに 100% 完 了 )する 災 害 に 係 る 住 家 被 害 認 定 等 に 関 するガイドラインを 作 成 するとともに り 災 証 明 に 係 るシステムを 導 入 し り 災 証 明 を 速 やかに 発 行 できる 体 制 を 構 築 する など 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 第 40 条 の 規 定 に 基 づき 東 京 都 防 災 会 議 が 作 成 する 計 画 で 都 の 地 域 において 風 水 害 等 に 係 る 災 害 予 防 災 害 応 急 対 策 及 び 災 害 復 旧 を 実 施 することにより 都 の 地 域 並 びに 住 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 し 風 水 害 に 強 い 東 京 の 実 現 を 図 るこ とを 目 的 とする 高 潮 対 策 伊 勢 湾 台 風 級 の 大 型 台 風 による 高 潮 から 都 民 の 生 命 財 産 を 守 るため 都 港 湾 局 は 東 京 港 の 臨 海 部 ( 荒 川 右 岸 から 羽 田 まで)に 耐 震 性 を 有 する 防 潮 堤 水 門 排 水 機 場 等 の 対 策 を 実 施 している 事 業 内 容 海 岸 保 全 区 域 延 長 等 整 備 状 況 (24 年 度 末 現 在 ) 防 潮 堤 外 郭 防 潮 堤 38.3km 37.9km 堤 外 地 防 潮 堤 21.4km 14.9km 内 部 護 岸 45.8km 32.8km 水 門 19 箇 所 19 箇 所 排 水 機 場 4 箇 所 4 箇 所 津 波 対 策 都 と 国 土 交 通 省 関 東 地 方 整 備 局 区 市 町 村 は 管 理 区 域 である 河 川 海 岸 港 湾 施 設 等 の 整 備 に 連 携 して 取 り 組 んでいる 各 機 関 都 建 設 局 都 港 湾 局 都 下 水 道 局 内 容 東 部 低 地 帯 の 河 川 施 設 整 備 計 画 に 基 づき 水 門 排 水 機 場 堤 防 などの 河 川 施 設 の 耐 震 耐 水 対 策 を 推 進 する 東 京 港 海 岸 保 全 施 設 整 備 計 画 に 基 づき 防 潮 堤 水 門 排 水 機 場 等 の 海 岸 保 全 施 設 の 耐 震 耐 水 対 策 等 を 促 進 する 港 湾 施 設 の 耐 震 耐 水 対 策 を 行 い 応 急 復 旧 時 の 資 器 材 の 保 管 荷 捌 き 場 として 機 能 するオープンスペースをふ 頭 内 に 確 保 する 下 水 道 施 設 の 地 震 津 波 対 策 整 備 計 画 に 基 づき 下 水 道 施 設 の 耐 震 対 策 や 耐 水 対 策 高 潮 防 潮 扉 の 遠 方 制 御 による 自 動 化 を 実 施 する 下 水 道 管 や 水 再 生 センター ポンプ 所 の 被 害 に 備 え 災 害 時 における 応 急 復 旧 業 務 に 関 する 協 定 を 締 結 している 民 間 団 体 において 必 要 な 資 器 材 を 整 備 しておくよう 協 力 を 求 める 関 東 地 方 整 備 局 国 の 直 轄 河 川 である 荒 川 江 戸 川 中 川 多 摩 川 について 築 堤 護 岸 高 規 格 堤 防 等 の 整 備 を 実 施 する - 408 -
関 係 計 画 等 東 京 都 用 途 地 域 等 に 関 する 指 定 方 針 及 び 指 定 基 準 ( 平 成 14 年 7 月 東 京 都 ) 江 東 区 地 域 防 災 計 画 ( 平 成 26 年 度 修 正 ) 本 冊 ( 平 成 27 年 3 月 江 東 区 防 災 会 議 ) 表 9.17-8(2) 消 防 防 災 に 関 する 計 画 目 標 等 目 的 施 策 等 ( 防 火 地 域 及 び 準 防 火 地 域 ) 都 市 計 画 で 外 壁 の 後 退 距 離 の 限 度 や 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 の 最 低 限 度 が 定 められた 場 合 など 防 災 上 の 措 置 が 講 じられた 区 域 を 除 き 50%を 超 える 建 ぺい 率 が 指 定 された 区 域 に 準 防 火 地 域 を 指 定 す る この 計 画 は 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 ) 第 42 条 に 基 づき 江 東 区 防 災 会 議 が 作 成 する 本 区 の 地 域 に 係 る 地 域 防 災 計 画 であって 区 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 することを 目 的 とする 基 本 計 画 である 地 震 対 策 江 東 区 の 被 害 想 定 地 震 規 模 等 人 的 被 害 物 的 被 害 その 他 江 東 区 減 災 目 標 江 東 区 目 標 1 目 標 2 目 標 3 東 京 湾 北 部 地 震 M7.3 時 期 等 : 冬 の 18 時 風 速 8m/s 死 者 :449 人 負 傷 者 :10,164 人 目 標 死 者 を 約 6 割 減 少 させる 避 難 者 を 約 4 割 減 少 させる 建 築 物 の 全 壊 焼 失 棟 数 を 約 6 割 減 少 させる 建 物 被 害 :11,007 棟 電 力 施 設 停 電 率 : 43.4% 帰 宅 困 難 者 :178,078 人 災 害 時 要 援 護 者 死 者 数 :204 人 自 力 脱 出 困 難 者 :6,201 人 主 な 対 策 江 東 区 耐 震 改 修 促 進 計 画 に 基 づく 民 間 建 築 物 耐 震 促 進 事 業 家 具 類 の 転 倒 落 下 移 動 防 止 対 策 救 出 救 護 体 制 の 強 化 防 災 まちづくり 対 策 消 防 力 の 充 実 強 化 区 民 や 事 業 所 の 火 災 対 応 力 の 強 化 情 報 伝 達 体 制 の 充 実 津 波 対 策 基 本 方 針 最 大 級 の 地 震 動 によって 防 潮 堤 や 水 門 などが 損 傷 を 受 け 機 能 不 全 に 陥 った 場 合 においては 現 在 の 想 定 を 超 える 浸 水 被 害 の 発 生 も 考 えられる また 東 日 本 大 震 災 の 教 訓 や 河 川 や 運 河 などに 囲 ま れ 海 抜 ゼロメートル 地 帯 を 有 する 本 区 の 地 理 的 特 徴 を 鑑 み 津 波 からの 避 難 スペースの 拡 充 や 津 波 警 報 等 の 情 報 収 集 伝 達 体 制 の 強 化 とともに 防 潮 堤 や 水 門 等 水 防 施 設 の 耐 震 性 の 向 上 に 資 する 施 策 の 確 実 な 実 施 について 国 や 都 に 対 する 継 続 的 な 働 きかけを 行 うなど 総 合 的 に 安 全 安 心 対 策 を 推 進 する 予 防 対 策 応 急 対 策 復 旧 対 策 分 類 項 目 概 要 予 防 対 策 応 急 対 策 復 旧 対 策 地 震 津 波 高 潮 に 対 する 危 機 管 理 体 制 の 強 化 水 防 組 織 津 波 警 報 注 意 報 等 の 伝 達 体 制 の 充 実 強 化 津 波 等 の 水 害 時 に おける 一 時 避 難 施 設 としての 使 用 に 関 する 安 心 協 定 河 川 海 岸 港 湾 施 設 等 の 応 急 対 策 津 波 警 報 注 意 報 等 の 伝 達 体 制 津 波 に 対 する 避 難 誘 導 態 勢 河 川 管 理 施 設 の 応 急 復 旧 緊 急 工 事 等 都 は 高 潮 対 策 センターの2 拠 点 化 や 通 信 網 の 多 重 化 による 相 互 バ ックアップ 機 能 の 強 化 を 図 るとともに 陸 こうの 閉 鎖 等 を 迅 速 確 実 に 行 えるよう 遠 隔 制 御 システムの 導 入 などにより 操 作 体 制 を 強 化 する 都 の 関 係 部 局 が 連 係 し 洪 水 や 高 潮 の 場 合 に 河 川 を 巡 視 し 危 険 な 場 合 には 土 のうの 積 上 げ シートの 設 置 など 水 害 の 被 害 を 未 然 に 防 止 軽 減 する 活 動 ( 水 防 活 動 )を 行 う 地 震 による 津 波 浸 水 被 害 等 を 最 小 限 に 抑 えるため 区 は 津 波 警 報 注 意 報 等 の 情 報 を 迅 速 的 確 に 収 集 し 区 民 や 労 働 者 観 光 客 等 にい ち 早 く 伝 達 する 体 制 の 強 化 に 継 続 的 に 取 り 組 む 区 は 民 間 企 業 や 集 合 住 宅 の 管 理 組 合 等 と 津 波 等 の 水 害 時 における 一 時 避 難 施 設 としての 使 用 に 関 する 安 心 協 定 を 締 結 し 東 京 湾 内 湾 に 大 津 波 警 報 が 発 表 された 場 合 などにおいて 区 民 等 が 一 時 的 に 避 難 できるスペースとして 一 時 避 難 施 設 を 確 保 する 河 川 管 理 施 設 や 海 岸 保 全 施 設 などの 応 急 対 策 について 定 める 各 施 設 が 地 震 津 波 等 により 被 害 を 受 けるおそれがあるときは 水 害 を 警 戒 し 予 防 措 置 を 実 施 する また 被 害 を 受 けたときは 速 やかに 応 急 復 旧 対 策 を 行 う 区 は 都 気 象 庁 及 び 関 係 機 関 と 連 携 し 津 波 警 報 注 意 報 等 の 情 報 を 迅 速 的 確 に 収 集 し 区 民 や 労 働 者 観 光 客 等 にいち 早 く 伝 達 する 体 制 を 確 立 する 区 は 東 京 湾 内 湾 に 津 波 警 報 注 意 報 が 発 表 された 場 合 は 状 況 に 応 じ 水 辺 から 離 れた 安 全 な 場 所 ( 堅 牢 な 建 物 ( 公 共 施 設 等 )の3 階 以 上 など)へ 避 難 するよう 防 災 行 政 無 線 等 を 用 いた 注 意 喚 起 を 行 う 東 京 湾 内 湾 に 大 津 波 警 報 が 発 表 された 場 合 は 堅 牢 な 建 物 ( 公 共 施 設 等 )の3 階 以 上 に 加 え 協 定 及 び 覚 書 に 基 づく 一 時 避 難 施 設 も 避 難 先 とする その 際 は 施 設 管 理 者 に 協 力 を 要 請 するとともに 防 災 行 政 無 線 等 あらゆる 媒 体 を 活 用 し 区 民 等 の 避 難 誘 導 を 行 う 区 の 河 川 管 理 施 設 の 応 急 復 旧 所 管 施 設 の 緊 急 工 事 等 を 行 う - 409 -
関 係 計 画 等 江 東 区 オリンピッ ク パラリンピッ クまちづくり 基 本 計 画 ( 平 成 27 年 6 月 江 東 区 ) 表 9.17-8(3) 消 防 防 災 に 関 する 計 画 目 標 等 目 的 施 策 等 江 東 湾 岸 エリアの 10 の 視 点 とその 方 針 視 点 6. 防 災 東 京 で 一 番 安 全 安 心 なまち 方 針 1 高 い 防 災 機 能 を 備 えたオリンピック パラリンピック 施 設 を 整 備 するとともに 災 害 時 にも 都 市 機 能 が 継 続 する 持 続 可 能 なまちをつくります 江 東 湾 岸 エリア 全 体 の 実 施 案 施 設 利 用 者 にとって 安 全 性 の 高 い 施 設 計 画 ( 計 画 構 造 設 備 ) 競 技 施 設 の 防 災 拠 点 化 ( 防 災 備 蓄 倉 庫 独 立 電 源 かまどベンチ マンホールトイレ 等 の 設 置 一 時 滞 在 施 設 機 能 の 付 与 等 ) 救 援 物 資 搬 入 仮 置 きスペースの 確 保 - 410 -
9.17.2 予 測 (1) 予 測 事 項 予 測 事 項 は 以 下 に 示 すとおりとした 1) 耐 震 性 の 程 度 2) 津 波 対 策 の 程 度 3) 防 火 性 の 程 度 (2) 予 測 の 対 象 時 点 予 測 の 対 象 時 点 は 火 災 地 震 からの 安 全 性 の 確 保 が 必 要 な 期 間 とし 東 京 2020 大 会 の 大 会 開 催 前 大 会 開 催 中 大 会 開 催 後 の 全 期 間 のうち 大 会 開 催 後 とした (3) 予 測 地 域 予 測 地 域 は 計 画 地 及 びその 周 辺 地 域 とした (4) 予 測 手 法 予 測 は 施 工 計 画 等 から 推 定 する 方 法 によった (5) 予 測 結 果 1) 耐 震 性 の 程 度 本 事 業 は 多 数 の 方 々が 利 用 する 施 設 として 安 全 性 を 確 保 する 必 要 がある 計 画 地 は 液 状 化 の 可 能 性 がある 地 域 に 位 置 しているが 締 固 め 工 法 による 液 状 化 対 策 を 行 う 計 画 として おり 地 盤 の 安 定 性 は 確 保 される さらに 本 事 業 では 表 9.17-9 及 び 表 9.17-10 に 示 すと おり 構 造 体 について 耐 震 安 全 性 の 分 類 は II 類 とし 公 共 性 が 高 い 施 設 として 大 地 震 動 後 構 造 体 の 大 きな 補 修 をすることなく 構 造 物 を 使 用 できることを 目 標 とし 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 十 分 な 機 能 確 保 が 図 られるものとする としている また 本 事 業 は 競 技 施 設 の 防 災 拠 点 化 の 一 環 として 災 害 時 に 帰 宅 困 難 者 のための 一 時 滞 在 施 設 として 利 用 する 計 画 としていることから 屋 根 構 造 には 免 震 構 造 を 採 用 する 計 画 として いる 建 築 物 の 構 造 架 構 形 式 基 礎 形 式 は 表 9.17-11 に 示 すとおりである 本 建 築 物 は 免 震 建 物 となるため 耐 震 性 を 客 観 的 に 担 保 するものとして 大 臣 認 定 取 得 を 前 提 とし 耐 震 安 全 性 検 討 として 時 刻 歴 応 答 解 析 1 を 行 う 予 定 である したがって 耐 震 性 は 確 保 されると 予 測 する 1: 時 刻 歴 応 答 解 析 とは 主 に 高 層 建 築 物 等 に 用 いられている 構 造 計 算 方 法 のこと 建 築 物 を 質 量 ばね 減 衰 でモデル 化 した 上 で 地 表 面 に 時 間 とともに 変 化 する 地 動 加 速 度 を 与 え 建 築 物 の 各 階 の 応 答 加 速 度 速 度 変 位 を 計 算 する 方 法 である ちなみに 応 答 とは 地 震 や 強 風 などの 外 部 の 刺 激 を 受 けて 建 築 物 が 振 動 する 現 象 を 指 す ( 出 典 :weblio 辞 書 http://www.weblio.jp/content/%e6%99%82%e5%88%bb%e6%ad%b4%e5%bf%9c%e7%ad%94%e8%a7%a3%e6%9e%90) - 411 -
表 9.17-9 建 築 物 の 種 類 別 に 求 められる 耐 震 安 全 性 分 類 目 標 水 準 対 象 とする 施 設 用 途 例 用 途 係 数 I 大 地 震 動 後 構 造 体 の 補 修 をす ることなく 建 築 物 を 使 用 でき ることを 目 標 とし 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 十 分 な 機 能 確 保 が 図 られている (1) 災 害 応 急 対 策 活 動 に 必 要 な 施 設 のうち 特 に 重 要 な 施 設 (2) 多 量 の 危 険 物 を 貯 蔵 又 は 使 用 する 施 設 その 他 これに 類 する 施 設 本 庁 舎 地 域 防 災 センター 防 災 通 信 施 設 消 防 署 警 察 署 上 記 の 付 属 施 設 ( 職 務 住 宅 宿 舎 は 分 類 Ⅱ ) 1.5 Ⅱ 大 地 震 動 後 構 造 体 の 大 きな 補 修 をすることなく 建 築 物 を 使 用 できることを 目 標 とし 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 機 能 確 保 が 図 られている (1) 災 害 応 急 対 策 活 動 に 必 要 な 施 設 (2) 地 域 防 災 計 画 において 避 難 所 等 として 位 置 付 けられた 施 設 (3) 危 険 物 を 貯 蔵 又 は 使 用 する 施 設 (4) 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 た だし 分 類 Ⅰに 該 当 する 施 設 は 除 く Ⅲ 大 地 震 動 により 構 造 体 の 部 分 的 な 損 傷 は 生 じるが 建 築 物 全 体 の 耐 力 の 低 下 は 著 しくない ことを 目 標 とし 人 命 の 安 全 確 保 が 図 られている 分 類 Ⅰ 及 びⅡ 以 外 の 施 設 注 ) 赤 枠 が 本 事 業 で 求 められる 耐 震 性 の 分 類 を 示 す 出 典 : 構 造 設 計 指 針 ( 平 成 28 年 1 月 東 京 都 財 務 局 ) 一 般 庁 舎 病 院 保 健 所 福 祉 施 設 集 会 所 会 館 等 学 校 図 書 館 社 会 文 化 教 育 施 設 等 大 規 模 体 育 館 ホール 施 設 等 市 場 施 設 備 蓄 倉 庫 防 災 用 品 庫 防 災 用 設 備 施 設 等 上 記 の 付 属 施 設 寄 宿 舎 共 同 住 宅 宿 舎 工 場 車 庫 渡 り 廊 下 等 都 市 施 設 については 別 に 考 慮 する 1.25 1.0 表 9.17-10 非 構 造 材 に 求 められる 耐 震 安 全 性 分 類 耐 震 安 全 性 の 目 標 対 象 とする 施 設 A 大 地 震 動 後 災 害 応 急 対 策 活 動 等 を 円 滑 に 行 ううえ 又 は 危 険 物 の 管 理 のうえで 支 障 となる 建 築 非 構 造 部 材 の 損 傷 移 動 等 が 発 生 しないことを 目 標 とし 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 十 分 な 機 能 確 保 が 図 られるものとする 大 地 震 動 により 建 築 非 構 造 部 材 の 損 傷 移 動 等 が 発 生 する 場 合 B でも 人 命 の 安 全 確 保 と 二 次 災 害 の 防 止 が 図 られていることを 目 標 とする 注 ) 赤 枠 が 本 事 業 で 求 められる 耐 震 性 の 分 類 を 示 す 出 典 : 構 造 設 計 指 針 ( 平 成 28 年 1 月 東 京 都 財 務 局 ) (1) 災 害 応 急 対 策 活 動 に 必 要 な 施 設 (2) 危 険 物 を 貯 蔵 又 は 使 用 する 施 設 (3) 地 域 防 災 計 画 において 避 難 所 等 として 位 置 付 けられた 施 設 (1) (2)は 構 造 体 の 用 途 区 分 と 同 じ (1) 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 (2)その 他 分 類 Ⅰ 以 外 の 施 設 項 目 表 9.17-11 構 造 計 画 概 要 構 造 形 式 屋 根 : 免 震 構 造 上 部 構 造 : 制 振 構 造 規 模 地 上 5 階 構 造 種 別 上 部 構 造 鉄 骨 造 2~5F 鉄 骨 造 1F 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 架 構 形 式 上 部 構 造 長 辺 方 向 にメイントラスを 短 辺 方 向 にサブトラスを 配 置 2~5F ブレース 付 きラーメン 構 造 1F 耐 震 壁 付 きラーメン 構 造 基 礎 形 式 杭 基 礎 ( 回 転 圧 入 工 法 による 鋼 管 杭 ) 液 状 化 対 策 として 締 固 め 工 法 内 容 - 412 -
2) 津 波 対 策 の 程 度 計 画 地 は 災 害 時 には 帰 宅 困 難 者 の 一 時 滞 在 施 設 としての 利 用 を 予 定 している 都 が 整 備 す る 堤 外 地 防 潮 堤 内 に 位 置 しており 計 画 地 の 北 ~ 東 側 の 沿 岸 部 には 堤 外 地 防 潮 堤 ( 防 潮 堤 頂 部 は 約 T.P.+4.5m)が 整 備 されている 計 画 地 及 びその 周 辺 の 地 盤 高 は 約 T.P.+4m 程 度 であり 高 潮 津 波 に 対 する 安 全 性 は 確 保 されると 考 えられる したがって 区 の 地 域 防 災 計 画 に 沿 った 津 波 対 策 が 実 施 されると 予 測 する 3) 防 火 性 の 程 度 計 画 地 は 準 防 火 地 域 であり 災 害 時 には 帰 宅 困 難 者 の 一 時 滞 在 施 設 の 利 用 を 想 定 している さらに 本 事 業 は 表 9.17-12 に 示 す 建 築 基 準 法 で 定 める 耐 火 建 築 物 に 該 当 し 同 法 第 2 条 に 掲 げる 基 準 を 満 たす 計 画 としている さらに 東 京 都 建 築 安 全 条 例 ( 昭 和 25 年 東 京 都 条 例 第 89 号 )に 定 める 特 殊 建 築 物 として 耐 火 構 造 とし 消 防 法 施 行 令 ( 昭 和 36 年 政 令 37 号 )に 定 め る 防 火 対 象 物 として 建 築 基 準 法 施 行 令 消 防 法 施 行 令 及 び 東 京 都 火 災 予 防 条 例 ( 昭 和 23 年 東 京 都 条 例 第 105 号 )の 基 準 を 満 たす 消 火 設 備 等 の 設 置 避 難 及 び 防 火 の 管 理 等 を 計 画 して いる 法 令 等 表 9.17-12 本 事 業 の 建 築 物 の 防 火 性 に 係 る 基 準 等 防 火 性 に 関 連 し 該 当 する 主 な 基 準 等 建 築 基 準 法 第 二 条 第 九 号 の 二 耐 火 建 築 物 次 に 掲 げる 基 準 に 適 合 する 建 築 物 をいう イ その 主 要 構 造 部 が(1) 又 は(2)のいずれかに 該 当 すること (1) 耐 火 構 造 であること (2) 次 に 掲 げる 性 能 ( 外 壁 以 外 の 主 要 構 造 部 にあっては (i)に 掲 げる 性 能 に 限 る)に 関 して 政 令 で 定 める 技 術 的 基 準 に 適 合 するものであること (i) 当 該 建 築 物 の 構 造 建 築 設 備 及 び 用 途 に 応 じて 屋 内 において 発 生 が 予 測 される 火 災 による 火 熱 に 当 該 火 災 が 終 了 するまで 耐 えること (ⅱ) 当 該 建 築 物 の 周 囲 において 発 生 する 通 常 の 火 災 による 火 熱 に 当 該 火 災 が 終 了 するまで 耐 え ること ロ その 外 壁 の 開 口 部 で 延 焼 のおそれのある 部 分 に 防 火 戸 その 他 の 政 令 で 定 める 防 火 設 備 (そ の 構 造 が 遮 炎 性 能 ( 通 常 の 火 災 時 における 火 炎 を 有 効 に 遮 るために 防 火 設 備 に 必 要 とされる 性 能 をいう)に 関 して 政 令 で 定 める 技 術 的 基 準 に 適 合 するもので 建 設 大 臣 が 定 めた 構 造 方 法 を 用 いるもの 又 は 建 設 大 臣 の 認 定 を 受 けたものに 限 る)を 有 すること 別 表 第 一 (い) 耐 火 建 築 物 等 ( 一 ) 観 覧 場 に 該 当 第 62 条 準 防 火 地 域 内 の 建 築 物 耐 火 建 築 物 地 階 を 除 く 階 数 が4 以 上 である 建 築 物 に 該 当 東 京 都 建 築 安 第 9 条 特 殊 建 築 物 特 殊 建 築 物 全 条 例 第 7 項 観 覧 場 に 該 当 消 防 法 施 行 令 第 6 条 別 表 1 (1) イ 観 覧 場 に 該 当 防 火 対 象 物 東 京 都 火 災 予 防 条 例 第 5 章 消 防 用 設 備 等 の 技 術 上 の 基 準 の 付 加 ( 第 35 条 ~ 第 47 条 ) 第 6 章 避 難 及 び 防 火 の 管 理 等 ( 第 48 条 ~ 第 55 条 の5) 消 防 法 施 行 令 別 表 第 1に 掲 げる 複 合 用 途 防 火 対 象 物 として 遵 守 する 必 要 がある 本 事 業 の 防 火 設 備 等 は 消 防 法 及 び 東 京 都 条 例 による 設 置 義 務 深 川 消 防 暑 枝 川 出 張 所 との 協 議 を 踏 まえ 表 9.17-13 に 示 すとおりの 設 備 等 を 設 置 する 計 画 としている 以 上 から 本 事 業 は 建 築 基 準 法 東 京 都 建 築 安 全 条 例 消 防 法 及 び 東 京 都 火 災 予 防 条 例 の 基 準 を 満 たすとともに 不 特 定 多 数 の 人 々が 利 用 する 施 設 として 耐 火 建 築 物 としての 基 準 を 満 足 する 計 画 としている - 413 -
表 9.17-13 本 事 業 における 防 火 設 備 設 置 計 画 分 類 消 火 設 備 等 : 設 置 -: 設 置 なし 発 見 通 報 自 動 火 災 報 知 設 備 非 常 電 話 非 常 警 報 装 置 (ガス 漏 れ 警 報 設 備 ) 火 災 通 報 装 置 総 合 操 作 盤 ( 中 央 監 視 制 御 設 備 ) 避 難 誘 導 非 常 照 明 設 備 誘 導 灯 及 び 誘 導 標 識 避 難 器 具 - 初 期 消 火 消 火 器 具 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 不 活 性 ガス 消 火 設 備 粉 末 消 火 設 備 - ハロゲン 化 物 消 火 設 備 - 泡 消 火 設 備 本 格 消 火 非 常 用 進 入 口 屋 外 消 火 栓 設 備 動 力 消 防 ポンプ 設 備 - 排 煙 設 備 消 防 用 水 連 結 送 水 管 その 他 非 常 電 源 設 備 避 雷 設 備 ( 外 部 雷 保 護 設 備 内 部 雷 保 護 設 備 ) したがって 防 火 性 は 確 保 されると 予 測 する なお 本 事 業 では 災 害 時 における 帰 宅 困 難 者 の 一 時 滞 在 施 設 としての 利 用 を 予 定 している 緊 急 時 の 避 難 経 路 は 現 時 点 において 5,000 席 レガシーモードにて 図 9.17-8 に 示 すとお り 2 階 客 席 の 在 館 者 は 日 常 動 線 となる2 階 人 工 地 盤 へ 避 難 する 計 画 とし 公 園 までの 人 工 地 盤 は 十 分 な 滞 留 面 積 を 確 保 する 今 後 全 館 安 全 避 難 検 証 2 を 用 いて 本 建 築 物 の 避 難 安 全 性 の 法 適 合 性 確 認 を 行 い 評 定 機 関 ( 避 難 安 全 検 証 部 会 ) 等 との 協 議 を 踏 まえながら 非 常 時 でも 迷 わず 避 難 できるよう 計 画 する 図 9.17-8 緊 急 時 避 難 経 路 2: 全 館 安 全 避 難 検 証 とは 建 物 内 のすべての 在 館 者 が 地 上 への 避 難 を 完 了 するまで 煙 により 避 難 に 支 障 があっ てはならないというもの 建 築 基 準 法 告 示 に 定 められた 方 法 で 検 証 する ( 参 考 : 大 型 閉 鎖 店 舗 再 生 等 対 策 の 総 合 プロデュース 人 材 育 成 事 業 講 義 テキスト 都 市 系 経 済 産 業 省 HP http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/ji04_10_25.pdf) - 414 -
9.17.3 ミティゲーション (1) 予 測 に 反 映 した 措 置 建 築 基 準 法 東 京 都 建 築 安 全 条 例 消 防 法 及 び 東 京 都 火 災 予 防 条 例 に 準 拠 する 耐 震 基 準 防 火 基 準 を 満 たした 計 画 とする 災 害 時 の 避 難 経 路 は 評 定 機 関 ( 避 難 安 全 検 証 部 会 ) 等 との 協 議 を 踏 まえながら 非 常 時 で も 迷 わず 避 難 できるよう 計 画 する 9.17.4 評 価 (1) 評 価 の 指 標 評 価 の 指 標 は 関 連 法 令 等 の 耐 震 基 準 地 域 防 災 計 画 の 目 標 との 整 合 性 防 火 基 準 とした (2) 評 価 の 結 果 1) 耐 震 性 の 程 度 本 事 業 は 構 造 設 計 指 針 ( 東 京 都 財 務 局 )に 基 づき 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 である として 大 地 震 発 生 時 においても 人 命 の 安 全 確 保 に 加 えて 機 能 確 保 の 基 準 を 満 足 する 設 計 とな っている 以 上 のことから 江 東 区 や 東 京 都 の 防 災 計 画 等 との 整 合 が 図 られており 評 価 の 指 標 は 満 足 するものと 考 える 2) 津 波 対 策 の 程 度 本 事 業 は 上 記 のとおり 帰 宅 困 難 者 の 一 時 滞 在 施 設 としての 利 用 を 想 定 している また 設 計 地 盤 高 さを 約 T.P.+4m 以 上 とすることで 高 潮 津 波 に 対 する 安 全 性 は 確 保 されている 以 上 のことから 江 東 区 や 東 京 都 の 防 災 計 画 等 との 整 合 が 図 られており 評 価 の 指 標 は 満 足 するものと 考 える 3) 防 火 性 の 程 度 本 事 業 は 建 築 基 準 法 東 京 都 建 築 安 全 条 例 消 防 法 及 び 東 京 都 火 災 予 防 条 例 に 基 づき 耐 火 建 築 物 及 び 防 火 対 象 物 として 基 準 を 満 足 する 計 画 となっており 防 火 性 は 確 保 される 以 上 のことから 施 設 の 防 火 基 準 との 整 合 が 図 られており 評 価 の 指 標 は 満 足 するものと 考 える - 415 -
- 416-9.17 消 防 防 災