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第 66 回 税 理 士 試 験 解 答 速 報 固 定 資 産 税 本 解 答 は 平 成 28 年 8 月 12 日 16 時 に 学 校 法 人 大 原 学 園 が 独 自 に 作 成 したもので 予 告 なしに 内 容 を 変 更 する 場 合 が あります また 本 解 答 は 学 校 法 人 大 原 学 園 が 独 自 の 見 解 で 作 成 / 提 供 しており 試 験 機 関 による 本 試 験 の 結 果 等 につい て 保 証 するものではありません 本 解 答 の 著 作 権 は 学 校 法 人 大 原 学 園 に 帰 属 します 無 断 転 用 転 載 を 禁 じます

本 試 験 模 範 解 答 固 定 資 産 税 第 一 問 問 1 1 住 宅 用 地 に 対 する 課 税 標 準 の 特 例 (1) 宅 地 のうち 住 宅 用 地 については 住 宅 政 策 上 の 見 地 から 次 のような 課 税 標 準 の 特 例 が 認 められている 小 規 模 住 宅 用 地 価 格 の6 分 の1 一 般 住 宅 用 地 価 格 の3 分 の1 なお 住 宅 用 地 とは 専 用 住 宅 又 は 併 用 住 宅 の 敷 地 の 用 に 供 されている 土 地 ( 空 家 等 対 策 の 推 進 に 関 する 特 別 措 置 法 により 所 有 者 等 に 対 し 勧 告 がされた 特 定 空 家 等 の 敷 地 の 用 に 供 されている 土 地 を 除 く )をいう (2) 住 宅 用 地 の 認 定 及 び 小 規 模 住 宅 用 地 の 認 定 1 住 宅 用 地 の 面 積 (5 点 ) 専 用 住 宅 の 敷 地 の 用 に 供 されている 土 地 については 床 面 積 の10 倍 を 限 度 として 算 定 された 面 積 が 住 宅 用 地 の 面 積 となるが 併 用 住 宅 の 敷 地 の 用 に 供 されている 土 地 については 床 面 積 の10 倍 を 限 度 として 算 定 さ れた 面 積 に 居 住 部 分 の 割 合 に 応 じた 率 を 乗 じて 得 た 数 値 が 住 宅 用 地 の 面 積 となる (2 点 ) 2 宅 地 の 区 分 (イ) 小 規 模 住 宅 用 地 イ 住 宅 用 地 の 面 積 が200m2 以 下 の 場 合 には 住 宅 用 地 のすべてが 小 規 模 住 宅 用 地 となる ロ 住 宅 用 地 の 面 積 が200m2を 超 える 場 合 には 1 住 居 あたりの 住 宅 用 地 の 面 積 を 算 定 し その 面 積 が200 m2 以 下 の 場 合 には 住 宅 用 地 のすべてが 小 規 模 住 宅 用 地 となり その 面 積 が200m2を 超 える 場 合 には 200 m2 住 居 の 数 が 小 規 模 住 宅 用 地 となる (2 点 ) (ロ) 一 般 住 宅 用 地 住 宅 用 地 の 面 積 から 小 規 模 住 宅 用 地 の 面 積 を 控 除 した 数 値 が 一 般 住 宅 用 地 の 面 積 となる (1 点 ) 2 住 宅 用 地 が 同 一 の 者 によって 所 有 されていない 場 合 数 筆 の 土 地 にわたり1 戸 の 住 宅 が 存 するなど 数 筆 の 土 地 が 一 体 として 利 用 されているような 場 合 には その 数 筆 ( 一 画 地 )をもって 住 宅 の 敷 地 の 用 に 供 されている 土 地 と 認 定 され 当 該 一 画 地 について 住 宅 用 地 の 課 税 標 準 の 特 例 が 適 用 されることとなる しかし 固 定 資 産 税 は 所 有 者 ごとに 課 税 されるものであるため 住 宅 の 敷 地 が 同 一 の 者 によって 所 有 されてお らず かつ 宅 地 の 区 分 が2 以 上 に 分 かれる 場 合 における 各 所 有 者 ごとの 住 宅 用 地 部 分 及 び 小 規 模 住 宅 用 地 部 分 は それぞれ 以 下 のように 帰 属 させることとなる (2 点 ) (1) 住 宅 用 地 が 同 一 の 者 によって 所 有 されていない 場 合 の 取 扱 い (2) 小 規 模 住 宅 用 地 が 同 一 の 者 によって 所 有 されていない 場 合 の 取 扱 い 別 荘 の 敷 地 の 用 に 供 されている 土 地 については 住 宅 用 地 とされないため 住 宅 用 地 に 対 する 課 税 標 準 の 特 例 の 対 象 からは 除 かれる 4 住 宅 用 地 に 係 る 申 告 (1) 趣 旨 各 人 が 所 有 する 土 地 に 係 一 画 地 に 係 る = る 住 宅 用 地 の 面 積 住 宅 用 地 の 面 積 各 人 が 所 有 する 土 地 の 面 積 当 該 土 地 の 総 面 積 各 所 有 者 に 係 る 一 画 地 に 係 る 小 規 模 住 各 人 が 所 有 する 住 宅 用 地 の 面 積 = 小 規 模 住 宅 用 地 の 面 積 宅 用 地 の 面 積 一 画 地 に 係 る 住 宅 用 地 の 面 積 3 別 荘 の 取 扱 い (1 点 ) (1 点 ) (4 点 ) 1

土 地 については 原 則 として 申 告 義 務 は 課 されていないが 住 宅 用 地 については 課 税 標 準 の 特 例 措 置 が 講 じら れており 必 要 な 事 項 を 把 握 するために 次 の 様 な 申 告 制 度 が 設 けられている (1 点 ) (2) 住 宅 用 地 に 係 る 申 告 1 市 町 村 長 は 住 宅 用 地 の 所 有 者 に 当 該 市 町 村 の 条 例 の 定 めるところによって 当 該 年 度 の 賦 課 期 日 現 在 における 当 該 住 宅 用 地 について 次 の 事 項 を 申 告 させることができる (イ) その 所 在 及 び 面 積 (ロ) その 上 に 存 する 家 屋 の 床 面 積 及 び 用 途 (ハ) その 上 に 存 する 住 居 の 数 (ニ) その 他 固 定 資 産 税 の 賦 課 徴 収 に 関 し 必 要 な 事 項 ただし 前 年 度 の 賦 課 期 日 における 住 宅 用 地 の 所 有 者 が 引 き 続 き 当 該 住 宅 用 地 を 所 有 し かつ その 申 告 すべき 事 項 に 異 動 がない 場 合 は この 限 りでない (4 点 ) 2 市 町 村 長 は 当 該 年 度 の 賦 課 期 日 において 住 宅 用 地 から 住 宅 用 地 以 外 の 土 地 への 変 更 があり かつ 当 該 土 地 の 所 有 者 が 前 年 度 の 賦 課 期 日 から 引 き 続 き 当 該 土 地 を 所 有 している 場 合 には 当 該 土 地 の 所 有 者 に 当 該 市 町 村 の 条 例 の 定 めるところによって その 旨 を 申 告 させることができる (2 点 ) 2

問 2 1 償 却 資 産 の 範 囲 (1) 償 却 資 産 とは 土 地 及 び 家 屋 以 外 の 事 業 の 用 に 供 することができる 資 産 でその 減 価 償 却 額 又 は 減 価 償 却 費 が 法 人 税 法 又 は 所 得 税 法 の 規 定 による 所 得 の 計 算 上 損 金 又 は 必 要 な 経 費 に 算 入 されるものをいう なお これに 類 する 資 産 で 法 人 税 又 は 所 得 税 を 課 されない 者 が 所 有 するものは 課 税 客 体 たる 償 却 資 産 に 含 ま れる (2) 次 の1から5の 資 産 は 課 税 客 体 たる 償 却 資 産 から 除 かれる 1 鉱 業 権 漁 業 権 特 許 権 その 他 の 無 形 減 価 償 却 資 産 (3 点 ) 2 取 得 価 額 が 少 額 である 資 産 その 他 の 政 令 で 定 める 資 産 (いわゆる 少 額 の 減 価 償 却 資 産 又 は 一 括 償 却 資 産 ) 3 取 得 価 額 20 万 円 未 満 のリース 資 産 4 自 動 車 税 の 種 別 割 の 課 税 客 体 である 自 動 車 並 びに 軽 自 動 車 税 の 種 別 割 の 課 税 客 体 である 原 動 機 付 自 転 車 軽 自 動 車 小 型 特 殊 自 動 車 及 び 二 輪 の 小 型 自 動 車 5 牛 馬 果 樹 その 他 の 生 物 (3 点 ) (3) 事 業 の 用 に 供 することができる 資 産 とは 現 実 に 事 業 の 用 に 供 しているもののみをいうものではなく 遊 休 未 稼 働 の 状 態 である 資 産 であっても 事 業 の 用 に 供 し 得 る 状 態 の 資 産 であればこれに 含 まれる (2 点 ) (4) 次 の1から4の 資 産 は 現 実 に 減 価 償 却 額 又 は 減 価 償 却 費 が 損 金 又 は 必 要 な 経 費 に 算 入 されていないもので あるが 本 来 減 価 償 却 のできる 資 産 であるから 事 業 の 用 に 供 し 得 る 状 態 のものであれば 課 税 客 体 たる 償 却 資 産 に 含 まれる 1 帳 簿 に 記 録 されていない 簿 外 資 産 2 すでに 減 価 償 却 を 終 わっている 償 却 済 資 産 3 赤 字 決 算 のため 減 価 償 却 を 行 っていない 資 産 4 建 設 仮 勘 定 として 経 理 されている 資 産 でその 一 部 が 賦 課 期 日 現 在 すでに 完 成 し 使 用 されているもの (2 点 ) (5) 特 定 附 帯 設 備 ( 家 屋 の 附 帯 設 備 であって 当 該 家 屋 の 所 有 者 以 外 の 者 がその 事 業 の 用 に 供 するため 取 り 付 け たものであり かつ 当 該 家 屋 に 付 合 したことにより 当 該 家 屋 の 所 有 者 が 所 有 することとなったもの)につい ては 当 該 取 り 付 けた 者 の 事 業 の 用 に 供 することができる 資 産 である 場 合 に 限 り 当 該 取 り 付 けた 者 を 所 有 者 とみなし 当 該 特 定 附 帯 設 備 のうち 家 屋 に 属 する 部 分 は 家 屋 以 外 の 資 産 ( 償 却 資 産 )とみなして 固 定 資 産 税 を 課 することができる (2 点 ) (6) 課 税 客 体 となり 得 るか 否 かは 賦 課 期 日 ( 当 該 年 度 の 初 日 の 属 する 年 の1 月 1 日 をいう )における 現 況 に より 判 定 される 2 償 却 資 産 の 評 価 方 法 (1) 償 却 資 産 の 評 価 (1 点 ) 償 却 資 産 の 評 価 は 前 年 中 に 取 得 された 償 却 資 産 にあっては 当 該 償 却 資 産 の 取 得 価 額 を 前 年 前 に 取 得 され た 償 却 資 産 にあっては 当 該 償 却 資 産 の 前 年 度 の 評 価 額 を 基 準 とし 当 該 償 却 資 産 の 耐 用 年 数 に 応 ずる 減 価 を 考 慮 して 下 記 の 算 式 により 算 出 する (2 点 ) 1 前 年 中 に 取 得 されたもの 当 該 償 却 資 産 の 取 得 価 額 当 該 償 却 資 産 の 取 得 価 額 2 前 年 前 に 取 得 されたもの 前 年 度 の 評 価 額 前 年 度 の 評 価 額 減 価 率 減 価 率 2 (2 点 ) なお 前 年 前 に 取 得 された 償 却 資 産 で 当 該 年 度 において 新 たに 課 税 されるものの 評 価 は 上 記 1 及 び2に 準 じて 行 うものとする (2 点 ) 3

(2) 評 価 額 の 最 低 限 度 償 却 資 産 の 評 価 額 は 当 該 償 却 資 産 の 評 価 額 が 当 該 償 却 資 産 の 取 得 価 額 又 は 改 良 費 の 価 額 の100 分 の5に 相 当 する 額 を 下 ることとなる 場 合 には 当 該 100 分 の5に 相 当 する 額 とする (3 点 ) (3) 改 良 費 償 却 資 産 の 改 良 のため 支 出 した 金 額 ( 以 下 改 良 費 の 価 額 という )がある 場 合 において 当 該 改 良 を 加 えられたことにより 増 価 した 部 分 の 評 価 は 当 該 改 良 を 加 えられた 償 却 資 産 の 取 得 価 額 又 は 前 年 度 の 評 価 額 と 区 分 して 当 該 改 良 費 の 価 額 を 基 準 とし 上 記 に 準 じて 行 う (3 点 ) 4

第 二 問 採 点 箇 所 8 点 3 点 2 点 問 1 各 区 分 所 有 者 の 平 成 28 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 A B C D E F 854,600 円 409,300 円 710,700 円 1,032,600 円 685,700 円 630,000 円 計 算 過 程 平 成 28 年 度 分 < 宅 地 > (1) 宅 地 の 区 分 1 住 宅 用 地 の 判 定 (イ) 200m2+50m2 150m2+25m2 2 =1.25 A 150m2 1.25=187.5m2 B( 居 住 用 ) B( 事 務 所 用 ) 25m2 1.25=31.25m2 (ロ) +200m2 750m2+50m2 =1.25 A 187.5m2 1.25=234.37m2 B( 居 住 用 ) 31.25m2 1.25=39.06m2 D( 居 住 用 ) 30m2 1.25=37.5m2 E1 F 100m2 1.25=125m2 150m2 1.25=187.5m2 234.37m2+39.06m2+37.5m2+125m2+187.5m2 = 623.43m2 1,000m2 1,000m2 1 4 2 住 宅 用 地 の 面 積 (イ) 1,000m2 10=10,000m2 1,400m2 (ロ) 1 2 623.43m2 1,000m2 <3 4 (ハ) (イ) (ロ)=1,050m2 3 宅 地 の 区 分 小 規 模 住 宅 用 地 1,050m2>200m2 住 居 の 数 5 1,400m2 0.75 1,050m2 1,050m2 >200m2 200m2 5=1,000m2 5 一 般 住 宅 用 地 1,050m21,000m2=50m2 非 住 宅 用 地 1,400m21,050m2=350m2 (2) 小 規 模 住 宅 用 地 1 比 準 課 税 標 準 額 50m2 350m2 168,000,000 1,000m2 1,400m2 9,000,000 120,000,000 600m2 =15,000,000 1,000m2 適 用 あり ( 単 位 : 円 ) 5

2 本 来 の 税 額 (イ) 168,000,000 1,000m2 1,400m2 1 6 =20,000,000 (ロ) (イ) 1.4 100 =280,000 3 調 整 税 額 (イ) 1+2(イ) 5 100 =16,000,000 (ロ) (イ) 1.4 100 =224,000 4 判 定 2>3 5 下 限 下 限 の 判 定 を 行 う 2(イ) 0.2 1.4 100 =56,000 224,000 56,000 16,000,000 (3) 一 般 住 宅 用 地 1 比 準 課 税 標 準 額 168,000,000 50m2 1,400m2 3,600,000 120,000,000 200m2 =900,000 1,000m2 2 本 来 の 税 額 (イ) 168,000,000 50m2 1,400m2 1 3 =2,000,000 (ロ) (イ) 1.4 100 =28,000 3 調 整 税 額 (イ) 1+2(イ) 5 100 =1,000,000 (ロ) (イ) 1.4 100 =14,000 4 判 定 2>3 5 下 限 下 限 の 判 定 を 行 う 2(イ) 0.2 1.4 100 =5,600 14,000 5,600 1,000,000 (4) 非 住 宅 用 地 1 比 準 課 税 標 準 額 168,000,000 350m2 1,400m2 18,000,000 120,000,000 200m2 =31,500,000 1,000m2 6

2 負 担 水 準 (イ) 1 168,000,000 350m2 =0.75 1,400m2 (ロ) (イ)>0.7 引 き 下 げ 措 置 3 課 税 標 準 < 固 定 資 産 税 額 > (1) 課 税 標 準 額 168,000,000 350m2 1,400m2 0.7=29,400,000 16,000,000+1,000,000+29,400,000=46,400,000 300,000 (2) 全 体 税 額 (1) 1.4 100 =649,600 (3) 補 正 割 合 の 判 定 A 1,400m2 187.5m2 =328.12m2>200m2 46,400,000 円 ( 千 円 未 満 切 捨 ) 二 号 B( 居 住 用 ) 1,400m2 31.25m2 2 31.25m2 62.5m2 =54.68m2 200m2 一 号 D( 居 住 用 ) 1,400m2 30m2 =52.5m2 200m2 E1 F 1,400m2 100m2 =175m2 200m2 1,400m2 150m2 =262.5m2>200m2 1,400m2 31.25m2+30m2+100m2 + 187.5m2+150m2 =872.81m2 1,000m2 一 号 一 号 二 号 二 号 ロ B( 事 務 所 用 ) C D( 事 務 所 用 ) E2 居 住 用 以 外 三 号 (4) 一 号 二 号 ロの 者 の 税 額 1 補 正 割 合 2 税 額 1 46,400,000 16,000,000 1,400m2 1,000m2 =224 464 A (2) 187.5m2 1 =73,500 B( 居 住 用 ) (2) 62.5m2 31.25m2 62.5m2 D( 居 住 用 ) (2) 30m2 1 =11,760 1 =12,250 7

E1 F (5) 三 号 の 者 の 税 額 1 補 正 割 合 (2) 100m2 1 =39,200 (2) 150m2 1 =58,800 649,600(73,500+12,250+11,760+39,200+58,800) 649,600 31.25m2+100m2+120m2+50m2 = 454,090 244,615 2 税 額 B( 事 務 所 用 ) (2) 62.5m2 31.25m2 62.5m2 C (2) 100m2 1 =150,735 D( 事 務 所 用 ) (2) 120m2 1 =180,882 E2 (6)Bの 税 額 (7)Dの 税 額 (8)Eの 税 額 < 家 屋 > 12,250+47,104=59,354 11,760+180,882=192,642 39,200+75,367=114,567 (1) 法 附 則 15の62の 判 定 1 建 築 時 期 一 定 期 間 内 に 新 築 2 居 住 用 専 有 部 分 A B D( 居 住 用 ) E F 3 床 面 積 要 件 自 己 用 (2) 50m2 1 =75,367 234.37m2 234.37m2 1 2 39.06m2 39.06m2 2 1 2 37.5m2 37.5m2 1 2 125m2 187.5m2 1 2 187.5m2 187.5m2 1 2 可 可 可 可 可 可 1 =47,104 A 50m2 234.37m2 280m2 可 (234.37m2>120m2 120m2) 8

B( 居 住 用 ) 39.06m2<50m2 不 可 D( 居 住 用 ) 37.5m2<50m2 不 可 E1 50m2 125m2 280m2 可 (125m2>120m2 120m2) F 50m2 187.5m2 280m2 可 (187.5m2>120m2 120m2) 平 成 28 年 度 から5 年 度 間 適 用 あり (2) 減 額 する 税 額 1 専 有 部 分 税 額 A B C D( 居 住 用 ) D( 事 務 所 用 ) E F 2 減 額 する 税 額 A 320,000,000 1.4 100 1,050,000 120m2 234.37m2 1 2 =268,805 187.5m2 =1,050,000 62.5m2 =350,000 100m2 =560,000 30m2 =168,000 120m2 =672,000 150m2 =840,000 E F 840,000 120m2 187.5m2 1 2 =268,800 < 固 定 資 産 税 額 > (1) 課 税 標 準 額 320,000,000 200,000 (2) 税 額 A 1,050,000268,805=781,195 B 350,000 C 560,000 D 168,000+672,000=840,000 E F 840,000268,800=571,200 < 納 付 税 額 > A 73,500+781,195=854,695 B 59,354+350,000=409,354 C 150,735+560,000=710,735 D 192,642+840,000=1,032,642 E 114,567+571,200=685,767 F 58,800+571,200=630,000 320,000,000 円 ( 千 円 未 満 切 捨 ) 9

A 854,600 円 ( 百 円 未 満 切 捨 ) B 409,300 円 ( ) C 710,700 円 ( ) D 1,032,600 円 ( ) E 685,700 円 ( ) F 630,000 円 ( ) 10

問 2 平 成 28 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 21,000 円 計 算 過 程 平 成 28 年 度 分 < 田 > (1) 農 地 の 判 定 三 大 都 市 圏 内 の 特 定 市 の 市 街 化 区 域 内 に 所 在 (2) 比 準 課 税 標 準 額 5,760,000 11,250,000 19,900,000 =3,256,281 類 似 土 地 の 前 年 度 課 税 標 準 額 1 仮 定 計 算 の 判 定 前 年 度 において 軽 減 率 の 適 用 を 受 け かつ 本 則 課 税 2 平 成 27 年 度 分 の 仮 定 計 算 (イ) みなし 前 年 度 課 税 標 準 額 5,400,000 (ロ) 本 来 の 税 額 イ 21,600,000 1 3 =7,200,000 ロ イ 1.4 100 =100,800 (ハ) 調 整 税 額 イ (イ)+(ロ) イ 5 100 =5,760,000 特 定 市 街 化 区 域 農 地 仮 定 計 算 を 行 う ( 単 位 : 円 ) ロ イ 1.4 100 =80,640 (ニ) 判 定 (ロ)>(ハ) (ホ) 下 限 下 限 の 判 定 を 行 う (3) 本 来 の 税 額 (ロ) イ 0.2 1.4 100 =20,160 80,640 20,160 5,760,000 1 11,250,000 1 3 =3,750,000 2 1 0.4=1,500,000 3 2 1.4 100 =21,000 11

(4) 調 整 税 額 1 (2)+(3)1 5 100 =3,443,781 2 1 1.4 100 =48,212 (5) 判 定 (3) (4) < 固 定 資 産 税 額 > (1) 課 税 標 準 額 (2) 税 額 1,500,000 300,000 1,500,000 1,500,000 円 ( 千 円 未 満 切 捨 ) (1) 1.4 100 =21,000 21,000 円 ( 百 円 未 満 切 捨 ) 12

合 格 ラインの 読 み 第 二 問 については 基 本 的 な 項 目 からの 出 題 であったため 正 確 に 解 答 することが 可 能 であったと 思 われます 第 一 問 については 問 1 2 共 に 用 語 指 定 形 式 での 出 題 でした 本 形 式 での 出 題 は 平 成 20 年 度 本 試 験 以 来 です ま た 一 部 解 答 要 求 事 項 の 読 み 取 りが 難 しい 部 分 がありましたので 何 を 解 答 すべきか 悩 まれた 方 が 多 かったものと 思 われます なお 設 問 ごとの 配 点 の 内 訳 が 不 明 でしたが これは 平 成 26 年 度 本 試 験 以 降 3 年 連 続 のこととなります 以 下 に 合 格 のための 要 素 判 断 基 準 を 設 問 ごとにまとめておきましたので 参 考 にしてください 第 一 問 問 1は 住 宅 用 地 の 特 例 に 関 する 知 識 を 問 う 問 題 でした 住 宅 用 地 に 対 する 課 税 標 準 の 特 例 に 関 する 内 容 につ いては 与 えられた 用 語 に 係 る 部 分 を 触 れることができれば 問 題 ないものと 思 われます 住 宅 用 地 が 同 一 の 者 によっ て 所 有 されていない 場 合 については 模 範 解 答 通 りの 解 答 は 出 来 なかったことと 思 われますので ここでの 失 点 は 合 否 に 影 響 しないでしょう なお 別 荘 の 取 扱 い や 住 宅 用 地 に 係 る 申 告 については 確 実 に 得 点 したいところで す 問 2は 課 税 客 体 となる 償 却 資 産 の 範 囲 及 び 評 価 方 法 に 関 する 知 識 を 問 う 問 題 でした 課 税 客 体 となる 償 却 資 産 の 範 囲 に 関 しては 特 に 難 解 な 論 点 はないため 用 語 に 係 る 部 分 を 確 実 に 解 答 するとともに 解 答 時 間 に 応 じて 用 語 が 関 連 しない 部 分 も 解 答 するとよいと 思 われます 評 価 方 法 は 固 定 資 産 評 価 基 準 に 関 する 出 題 であり 償 却 資 産 をテーマとした 出 題 は 初 出 題 でした しかし 償 却 資 産 については 土 地 家 屋 とは 異 なり 計 算 の 知 識 を 活 かして 解 答 することが 可 能 であるため 自 分 の 言 葉 であったとしても 内 容 次 第 では 十 分 加 点 対 象 になり 得 るものと 思 われます 第 二 問 問 1は 区 分 所 有 家 屋 及 び 特 定 共 用 土 地 をテーマとする 問 題 でした 特 に 難 解 な 論 点 はないため 最 終 値 を 確 実 に 合 わせたいところです なお 共 用 部 分 について 面 積 に1m2 未 満 の 端 数 が 生 じましたが 模 範 解 答 では 不 動 産 登 記 規 則 に 定 める 取 扱 いに 準 じて1m2の100 分 の1 未 満 ( 小 数 点 第 2 位 未 満 )の 端 数 は 切 り 捨 てております なお 切 り 捨 て をしなかった 場 合 には Aの 最 終 値 が 854,700 円 となりますが この 数 値 でも 問 題 ないものと 思 われます 問 2は 特 定 市 街 化 区 域 農 地 をテーマとする 問 題 でした 当 該 土 地 について 地 目 の 変 換 等 の 事 情 が 生 じている ため 軽 減 率 及 び 比 準 課 税 標 準 額 の 取 扱 いについて 注 意 が 必 要 でした 軽 減 率 については 類 似 土 地 の 軽 減 率 に 合 わせるため 0.4 を 使 用 します 比 準 課 税 標 準 額 については その 算 出 において 用 いる 類 似 土 地 の 前 年 度 課 税 標 準 額 につき 仮 定 計 算 考 慮 後 の 数 値 を 用 いることとなるため これを 各 自 で 算 出 することが 必 要 でした 問 1と 同 様 最 終 値 を 確 実 に 合 わせたいところです 以 上 のことから 合 格 を 確 実 なものとするためには 第 一 問 では41 点 第 二 問 では50 点 合 計 で91 点 が 必 要 と なります また 受 験 生 全 体 の 出 来 にもよりますが 合 格 のためには 計 算 における 端 数 処 理 や 大 勢 に 影 響 のないミスによる 失 点 を 考 慮 しても 第 一 問 では34 点 第 二 問 では47 点 合 計 で81 点 以 上 は 必 要 と 思 われます 13 14

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