産 業 医 の 職 務 資 料 健 康 管 理 健 康 診 断 の 種 類 について 健 康 診 断 は 労 働 安 全 衛 生 法 などで 事 業 者 に 実 施 が 義 務 付 けられている 一 般 健 康 診 断 ( 労 働 安 全 衛 生 法 第 66 条 第 1 項 )と 特 殊 健 康 診 断 ( 労 働 安 全 衛 生 法 第 66 条 第 2 3 項 )の 2 種 類 に 加 え 行 政 指 導 による 健 康 診 断 の 3 種 類 があります サナシオサイト Q 健 康 診 断 にはどんな 種 類 がありますか の 項 ご 参 照 健 康 診 断 及 びその 結 果 に 基 づく 措 置 就 業 上 の 適 正 配 置 への 助 言 勧 告 など( 指 針 ) 健 康 診 断 面 接 指 導 健 康 測 定 等 の 結 果 に 基 づき 作 業 環 境 や 作 業 方 法 などの 改 善 を 含 む 事 後 措 置 保 健 指 導 健 康 教 育 など 労 働 者 の 健 康 を 保 持 するため 必 要 があると 認 めるときは 事 業 者 に 対 し 労 働 者 の 健 康 管 理 等 について 必 要 な 勧 告 をすることができます また 労 働 者 の 健 康 障 害 の 防 止 に 関 して 総 括 安 全 衛 生 管 理 者 に 対 する 勧 告 または 衛 生 管 理 者 に 対 する 指 導 助 言 をすることができます 効 果 的 に 助 言 勧 告 するには 産 業 医 の 独 断 で 行 うのではなく 該 当 者 及 び 衛 生 担 当 者 との 十 分 な 話 し 合 いを 行 う サナシオでは 書 式 のひな 形 をご 用 意 しています サナシオサイトのトップページをご 参 照 ください 海 外 派 遣 者 等 の 健 康 管 理 について 海 外 派 遣 労 働 者 の 選 考 海 外 生 活 における 健 康 障 害 や 不 適 応 によって 海 外 派 遣 労 働 者 が 帰 国 を 余 儀 なくされることがないように 選 考 すべきです 医 学 的 には 特 に 大 きな 持 病 がなく 精 神 疾 患 の 既 往 のない 心 身 とも 健 康 な 労 働 者 であれば 派 遣 可 能 と 判 断 される 定 期 健 康 診 断 記 録 派 遣 前 健 康 診 断 記 録 既 往 歴 カウンセラーの 面 接 記 録 などの 総 合 的 資 料 のも と 産 業 医 面 接 することが 望 ましい 海 外 派 遣 労 働 者 に 対 する 派 遣 前 教 育 (H3.1.21 付 基 発 第 39 号 安 全 衛 生 教 育 の 推 進 について より 対 象 者 実 施 時 教 育 内 容 備 考 海 外 派 遣 労 働 者 派 遣 前 派 遣 地 の 安 全 衛 生 対 策 等 の 職 域 における 安 全 衛 生 情 報 労 働 慣 行 及 び 医 療 事 情 治 安 交 通 事 情 等 の 生 活 環 境 における 安 全 衛 生 情 報 に 関 する 事 項 対 象 者 は 企 業 の 海 外 支 店 現 地 法 人 及 び 海 外 提 携 企 業 などに 派 遣 される 労 働 者 であり 原 則 として 派 遣 元 の 企 業 で 実 施 予 防 接 種 に 関 して 入 国 時 などに 予 防 接 種 を 要 求 する 国 ( 地 域 )があるので 予 め 外 務 省 等 のホームページを 確 認 する 必 要 があります また 接 種 の 際 は 証 明 書 を 受 け 取 るようにして 下 さい また このように 必 ず 必 要 な 予 防 接 種 以 外 に 自 主 希 望 接 種 があります 日 本 より 感 染 の 機 会 が 増 える 場 合 がありますので 感 染 予 防 目 的 として 厚 生 労 働 省 が 海 外 渡 航 者 に 対 して 推 奨 しています ただし 10 0% 安 全 というものではありませんので 個 人 希 望 を 前 提 として 自 己 の 判 断 責 任 において 受 診 して 下 さい
予 防 接 種 は 有 効 な 抗 体 がつくまでに2,3 回 の 接 種 を 必 要 とする 場 合 が 多 いため 海 外 赴 任 が 決 まっ た 早 い 段 階 で 予 防 接 種 のスケジュールを 組 む 必 要 があります 主 なワクチンを 下 記 になります 詳 細 は 外 務 省 のホームページやリンク 集 内 のホームページより 確 認 して 下 さい ワクチン 対 象 備 考 A 型 ワクチン 破 傷 風 狂 犬 病 B 型 ワクチン 日 本 脳 炎 途 上 国 に 中 長 期 滞 在 す る 人 冒 険 旅 行 などで 怪 我 を する 可 能 性 の 高 い 人 動 物 と 直 接 接 触 する 機 会 の 多 い 人 血 液 に 接 触 する 可 能 性 のある 人 流 行 地 へ 行 く 人 ( 主 に 東 南 アジアでブタを 飼 っ ている 地 域 ) 2~4 週 間 以 上 の 間 隔 を 開 けて 2 回 接 種 し 更 に 初 回 接 種 後 24 週 間 以 上 の 後 に 3 回 目 を 接 種 する 0 歳 未 満 の 人 は 乳 幼 児 期 に 三 種 混 合 の 予 防 接 種 ですでに 破 傷 風 の 予 防 接 種 は 受 けていますが 過 去 10 年 以 内 に 追 加 の 接 種 を 受 けていな い 人 は 追 加 の 予 防 接 種 を 受 けることをお 薦 めします 最 後 の 接 種 か ら 10 年 間 は 有 効 です 30 歳 以 上 の 方 は 2 週 間 以 上 の 間 隔 を 開 けて 2 回 以 上 接 種 されることをお 薦 めします 4 週 間 間 隔 で 2 回 皮 下 注 更 に 6~12 ヶ 月 後 に 追 加 4 週 間 隔 で 2 回 接 種 し 更 に 20~24 週 を 経 過 した 後 に 3 回 目 を 接 種 する 1~4 週 間 の 間 隔 で 2 回 接 種 副 作 用 の 発 現 に 時 間 がかかることが あるので 出 発 10 日 前 には 終 了 しておく 必 要 がある サナシオクリニックでは 海 外 赴 任 用 のワクチンを 実 施 しています お 問 合 せください 海 外 派 遣 労 働 者 に 対 する 健 康 診 断 ( 労 働 安 全 衛 生 規 則 第 45 条 の 2 項 関 係 ) 法 律 によって 海 外 に6ヶ 月 以 上 派 遣 される 方 は 派 遣 前 と 派 遣 後 日 本 での 健 診 が 義 務 づけられています その 後 の 定 期 健 診 は その 国 の 法 律 に 従 って 実 施 されるのが 原 則 です 海 外 への 携 帯 薬 品 について 持 病 がある 人 は 必 ずかかりつけ 医 と 相 談 して 処 方 してもらって 下 さい また 英 文 の 紹 介 状 を 必 ず 記 入 してもらうようにして 下 さい 市 販 薬 の 1 例 薬 品 の 種 類 鎮 痛 剤 抗 生 物 質 配 合 の 軟 膏 目 薬 化 膿 止 め 軟 膏 鼻 水 止 めの 錠 剤 総 合 感 冒 剤 ステロイド 系 クリーム 日 焼 け 止 め 電 解 質 溶 液 の 粉 末 トローチ うがい 薬 虫 よけスプレー その 他 効 能 軽 い 頭 痛 腹 痛 筋 肉 痛 などを 抑 えます 局 所 的 な 軽 い 切 り 傷 や 擦 り 傷 に 使 われます 疲 れ 目 と 抗 生 物 質 入 りの 目 薬 抗 生 物 質 入 りの 軟 膏 切 り 傷 や 擦 り 傷 が 化 膿 した 場 合 に 使 用 風 邪 やアレルギー 水 遊 びによる 鼻 水 のために 風 邪 症 状 虫 刺 されや 日 焼 けによる 局 所 的 なかゆみを 和 らげる 過 度 の 使 用 は 避 けること SPF15 以 上 のもの 激 しい 下 痢 の 間 水 分 の 補 給 に 粉 末 状 のものなどを 安 全 な 水 に 溶 かして 使 用 す る 咽 の 痛 み 乾 燥 防 止 感 染 防 止 口 腔 内 衛 生 保 持 のため ウエストナイルウイルス 日 本 脳 炎 などの 発 生 地 区 絆 創 膏 ガーゼ 包 帯 軽 い 捻 挫 打 撲 用 に 湿 布 薬 体 温 計 など
市 販 薬 においても 必 ず 薬 局 の 薬 剤 師 と 相 談 してから 購 入 してください 抗 生 剤 など 市 販 薬 では 取 扱 していない 薬 品 もあるのでカゼをひきやすい 人 や 体 調 を 崩 しやすい 人 は 1 度 かか りつけ 医 か 産 業 医 に 相 談 してもらって 下 さい 作 業 管 理 作 業 管 理 とは 職 業 性 疾 病 の 予 防 の 観 点 から 作 業 自 体 を 管 理 する 事 を 目 的 として 作 業 方 法 や 作 業 姿 勢 の 改 善 作 業 時 間 や 保 護 具 ( 防 毒 マスク 等 )の 管 理 について 助 言 指 導 を 行 う 作 業 管 理 について 法 律 や 通 達 などがあるので 新 しい 作 業 が 加 わる 場 合 は 確 認 が 必 要 作 業 環 境 管 理 作 業 環 境 管 理 とは 作 業 環 境 中 の 有 害 要 因 を 除 去 し 良 好 な 作 業 環 境 を 得 るための 管 理 をさす 有 害 要 因 の 中 には 作 業 環 境 測 定 で はかりうるものから 人 間 関 係 やストレスなどの 心 理 面 による 環 境 もある 適 正 な 作 業 環 境 が 保 たれるように 助 言 指 導 を 行 う メンタルヘルス 労 働 者 の 心 の 健 康 の 保 持 増 進 のための 指 針 について( 厚 生 労 働 省 による 詳 細 な 案 内 ) 近 年 労 働 者 の 受 けるストレスは 拡 大 する 傾 向 にあり 仕 事 に 関 して 強 い 不 安 やストレスを 感 じている 労 働 者 が6 割 を 超 える 状 況 にあります 更 に 精 神 障 害 等 に 係 る 労 災 補 償 状 況 をみると 請 求 件 数 認 定 件 数 とも 近 年 増 加 傾 向 にあります このような 中 で 心 の 健 康 問 題 が 労 働 者 その 家 族 事 業 場 及 び 社 会 に 与 える 影 響 は 今 日 ますます 大 きくなっており 事 業 場 においてより 積 極 的 に 労 働 者 の 心 の 健 康 に 保 持 増 進 を 図 ることは 非 常 に 重 要 な 課 題 となっています このため 事 業 場 におけるメンタルヘルス 対 策 の 適 切 かつ 有 効 な 実 施 をさらに 推 進 するため 労 働 安 全 衛 生 法 第 70 条 の2 第 1 項 に 基 づく 指 針 として 新 たに 労 働 者 の 心 の 健 康 の 保 持 増 進 のための 指 針 が 公 示 されました 4 つのメンタルヘルスケアの 推 進 メンタルヘルスケアは セルフケア ラインによるケア 事 業 場 内 産 業 保 健 スタッフ 等 によるケア 事 業 場 外 資 源 によるケア があります 産 業 医 は 労 働 者 管 理 監 督 者 の 支 援 及 び 事 業 場 外 資 源 との 連 携 など 重 要 な 役 割 を 担 います
職 場 復 帰 の 流 れ 心 の 健 康 問 題 により 休 業 した 労 働 者 の 職 場 復 帰 支 援 の 手 引 き (パンフレット http://www.jaish.gr.jp/information/mental/return_all.pdf) 第 1 ステップ 病 気 休 業 開 始 及 び 休 業 中 のケア 第 2ステップ 主 治 医 による 職 場 復 帰 の 判 断 第 3ステップ 職 場 復 帰 の 可 否 の 判 断 及 び 職 場 復 帰 支 援 プランの 作 成 第 4ステップ 最 終 的 な 職 場 復 帰 の 決 定 職 場 復 帰 第 5ステップ 職 場 復 帰 後 のフォローアップ メンタルヘルスに 対 しての 姿 勢 メンタル 障 害 などの 場 合 は 家 族 の 方 を 含 めた 合 意 や 連 絡 が 必 要 な 場 合 があります 休 職 や 復 職 の 場 合 には 主 治 医 の 診 断 書 が 必 要 になります この 場 合 業 務 内 容 によっては 就 業 を 制 限 せねばならない 場 合 もありますので 産 業 医 へ 意 見 書 の 提 出 を 求 め 診 断 書 と 共 に 保 存 します 就 業 にあたり 具 体 的 な 病 状 が 必 要 な 場 合 は 産 業 医 から 主 治 医 に 病 状 と 業 務 に 関 する 照 会 をします この 場 合 も 本 人 を 含 めた 話 し 合 いの 中 での 合 意 を 基 本 とし 書 面 で 記 録 を 残 します 精 神 障 害 等 の 労 災 補 償 状 況 H19 年 度 H20 年 度 H21 年 度 H22 年 度 H23 年 度 H24 年 度 精 神 障 害 等 うち 自 殺 ( 未 遂 を 含 む) 請 求 件 数 952 927 1136 1181 1272 1257 決 定 件 数 812 862 852 1061 1074 1217 請 求 件 数 164 148 157 171 202 169 決 定 件 数 178 161 140 170 176 203 出 典 : 厚 生 労 働 省 ホームページ 脳 心 臓 疾 患 及 び 精 神 障 害 等 に 係 る 労 災 補 償 状 況 ( 平 成 24 年 度 )について より
定 期 巡 視 安 全 衛 生 規 則 第 15 条 により 産 業 医 は 少 なくとも 毎 月 1 回 作 業 場 を 巡 視 し 作 業 方 法 または 衛 生 状 態 に 有 害 のおそれがあるときに 必 要 な 措 置 を 講 じなければならないとされています 安 全 衛 生 委 員 会 衛 生 委 員 会 労 働 衛 生 管 理 体 制 の 組 織 一 員 として 産 業 医 も 参 加 する 過 重 労 働 者 に 対 する 医 師 面 接 従 来 までは 平 成 14 年 2 月 12 日 基 発 第 0212001 号 過 重 労 働 による 健 康 障 害 防 止 のための 総 合 対 策 に 基 づいて 実 施 されていましたが 法 制 化 はされていませんでした しかし 平 成 18 年 4 月 1 日 に 労 働 安 全 衛 生 法 等 の 一 部 が 改 正 され 新 たに 過 重 労 働 者 に 対 する 産 業 医 面 接 が 労 働 安 全 衛 生 法 第 66 条 には 法 制 化 されました これに 伴 い 平 成 14 年 2 月 12 日 基 発 第 02120 01 号 は 廃 止 され 新 たに 平 成 18 年 3 月 17 日 付 け 基 発 0317008 号 が 策 定 されました