泌 尿 器 科 専 門 医 のための 研 修 目 標 (2006 年 度 版 ) は じ め に 社 団 法 人 日 本 泌 尿 器 科 学 会 の 専 門 医 制 度 が 正 式 に 発 足 して 15 年 が 経 過 しました この 制 度 は 泌 尿 器 科 学 の 進 歩 に 即 応 して 泌 尿 器 科 医 療 の 健 全 な 発 展 普 及 を 促 し 高 度 の 知 識 と 技 術 を 修 得 した 泌 尿 器 科 臨 床 医 の 養 成 を 図 り 国 民 の 健 康 増 進 に 貢 献 する ことを 目 的 としています この 目 的 を 実 現 するには 泌 尿 器 科 専 門 医 のための 研 修 目 標 を 作 成 しておくことが 必 要 となります 日 本 泌 尿 器 科 学 会 教 育 委 員 会 では 専 門 医 制 度 審 議 会 と 協 力 して 日 本 泌 尿 器 科 学 会 専 門 医 のための 研 修 目 標 を 1994 年 に 作 成 2001 年 度 版 では その 後 の 医 学 の 進 歩 や 他 科 の 研 修 目 標 も 参 考 に 修 正 が 加 えられました 今 回 平 成 2004 年 4 月 より 2 年 間 の 卒 後 初 期 臨 床 研 修 が 必 修 となり 2004 年 3 月 以 降 の 医 学 部 卒 業 者 については 専 門 医 認 定 までの 泌 尿 器 科 専 門 研 修 期 間 等 について 変 更 される こととなり この 期 に 研 修 目 標 の 改 定 を 行 うこととなりました 研 修 目 標 は あくまでも 一 つの 基 準 であって すべてが こうでなくてはならない といったものではありません この 研 修 目 標 を 参 考 にして 各 施 設 に 適 したカリキュラムを 作 成 して 充 実 した 研 修 を していただきたいと 思 います 研 修 目 標 とカリキュラム 専 門 医 としての 研 修 は 泌 尿 器 科 領 域 の 医 療 や 福 祉 に 関 する 社 会 のニーズに 対 応 できること 医 の 倫 理 にもとづく 診 療 を 適 切 に 実 施 できること 境 界 領 域 の 疾 患 の 処 置 についても 正 確 に 対 応 できること 科 学 的 に 検 証 できる 態 度 や 能 力 を 養 うことを 目 標 と しています さらに 医 療 の 本 質 を 認 識 し 患 者 の 生 活 の 質 (QOL)への 配 慮 インフォー ムド コンセント また 適 正 な 情 報 公 開 についての 対 応 能 力 も 目 標 となります 具 体 的 には 泌 尿 器 科 専 門 医 にふさわしい 能 力 が 身 につくような 研 修 目 標 を 設 定 することが 必 要 です ここでは 一 般 目 標 および 行 動 目 標 として 必 ず 経 験 すべき 診 察 法 検 査 手 技, 経 験 すべき 症 例 疾 患 病 態 ( 必 修 症 例 )と 自 ら 外 来 診 療 あるいは 入 院 診 療 で 直 接 診 断 治 療 に 関 わるべき( 重 要 症 例 )と 泌 尿 器 科 専 門 医 として 少 なくとも その 病 態 診 断 治 療 に 対 する 知 識 を 有 しているべき 疾 患 ( 呈 示 症 例 )を 明 確 に 示 し かつ 到 達 目 標 数 を 設 定 することとしました 一 般 目 標 とは 総 論 的 な 研 修 目 標 であり 行 動 目 標 は 一 般 目 標 を 実 現 するための 各 論 的 な 研 修 目 標 を 意 味 しています さら に 研 修 目 標 を 便 宜 的 に 外 来 での 診 療 を 通 して 修 得 するものと 入 院 患 者 の 管 理 を 中 心 として 修 得 するものとに 区 分 しました しかし 研 修 施 設 によっては 外 来 ではなく
むしろ 入 院 患 者 を 通 して 修 得 する 場 合 もあります 外 来 と 入 院 の 区 分 はさほど 重 要 な ものではありません カリキュラムとは 研 修 目 標 に 到 達 するための 計 画 書 です 指 導 医 が 情 熱 を 傾 け 時 間 を 費 し 設 備 を 完 備 しても 不 十 分 なカリキュラムのもとでは 研 修 目 標 に 到 達 する ことはできません 目 標 に 到 達 するためには 綿 密 な 研 修 計 画 が 不 可 欠 です カリキュラムの 作 成 には 研 修 目 標 研 修 資 源 や 方 法 評 価 方 法 が 含 まれます こ の 研 修 目 標 を 参 考 にしていただいて 地 域 や 中 央 でおこなわれる 学 術 大 会 や 卒 後 生 涯 教 育 プログラムへの 参 加 を 含 め それぞれの 施 設 で 実 行 可 能 なカリキュラム をつくり それにそって 研 修 をすすめていただきたいと 思 います 専 門 医 研 修 における 一 般 目 標 1) 医 の 倫 理 に 基 づいた 医 療 の 実 践 を 体 得 し 高 度 の 泌 尿 器 科 専 門 知 識 と 技 術 を 修 得 した 泌 尿 器 科 専 門 医 の 育 成 を 計 り 国 民 の 健 康 増 進 医 療 の 向 上 に 貢 献 することを 目 的 とする 2) 泌 尿 器 科 専 門 医 の 医 師 像 卒 後 臨 床 研 修 を 終 了 した 後 泌 尿 器 科 学 総 論 一 般 泌 尿 器 科 診 療 泌 尿 器 科 基 本 的 手 術 手 技 に 必 要 な 基 礎 知 識 ならびに 技 術 を 修 得 し 泌 尿 器 科 各 種 関 連 領 域 (サブスペシャリティ)の 基 礎 的 知 識 を 包 括 した 泌 尿 器 科 専 門 医 の 育 成 を 目 指 す 3) 必 須 経 験 症 例 ならびに 必 須 経 験 技 術 等 の 到 達 目 標 数 を 明 確 にし 施 設 間 の 相 互 連 携 を 深 めることにより 施 設 間 格 差 を 極 力 是 正 するような 努 力 を 求 める 専 門 医 研 修 における 行 動 目 標 Ⅰ. 医 療 人 として 必 要 な 基 本 姿 勢 態 度 (1) 患 者 医 師 関 係 患 者 を 全 人 的 に 理 解 し 患 者 家 族 と 良 好 な 人 間 関 係 を 確 立 するために 1) 患 者 家 族 のニーズを 身 体 心 理 社 会 的 側 面 から 把 握 できる 2) 医 師 患 者 家 族 がともに 納 得 できる 医 療 を 行 うためのインフォームド コンセ ントが 実 施 できる 3) 守 秘 義 務 を 果 たし プライバシーへの 配 慮 ができる (2)チーム 医 療 医 療 チームの 構 成 員 としての 役 割 を 理 解 し 保 健 医 療 福 祉 の 幅 広 い 職 種 か らなる 他 のメンバーと 協 調 するために 1) 指 導 医 や 専 門 医 に 適 切 なタイミングでコンサルテーションができる
2) 上 級 及 び 同 僚 医 師 や 他 の 医 療 従 事 者 と 適 切 なコミュニケーションがとれる 3) 同 僚 及 び 後 輩 へ 教 育 的 配 慮 ができる 4) 患 者 の 転 入 転 出 にあたり 情 報 を 交 換 できる 5) 関 係 機 関 や 諸 団 体 の 担 当 者 とコミュニケーションがとれる (3) 問 題 対 応 能 力 患 者 の 問 題 を 把 握 し 問 題 対 応 型 の 思 考 を 行 い 生 涯 にわたる 自 己 学 習 の 習 慣 を 身 に 付 けるために 1) 臨 床 上 の 疑 問 点 を 解 決 するための 情 報 を 収 集 して 評 価 し 当 該 患 者 への 適 応 を 判 断 できる(EM =Evidene sed Mediine の 実 践 ができる ) 2) 自 己 評 価 及 び 第 三 者 による 評 価 を 踏 まえた 問 題 対 応 能 力 の 改 善 ができる 3) 臨 床 研 究 や 治 験 の 意 義 を 理 解 し 研 究 や 学 会 活 動 に 関 心 を 持 つ 4) 自 己 管 理 能 力 を 身 に 付 け 生 涯 にわたり 基 本 的 診 療 能 力 の 向 上 に 努 める (4) 安 全 管 理 (リスクマネジメント) 患 者 及 び 医 療 従 事 者 にとって 安 全 な 医 療 を 遂 行 し 安 全 管 理 の 方 策 を 身 に 付 け 危 機 管 理 に 参 画 するために 1) 医 療 を 行 う 際 の 安 全 確 認 の 考 え 方 を 理 解 し 実 施 できる 2) 医 療 事 故 防 止 及 び 事 故 後 の 対 処 について マニュアルなどに 沿 って 行 動 でき る 3) 病 院 感 染 対 策 (Stndrd Preutions を 含 む )を 理 解 し 実 施 できる 4) 個 人 情 報 保 護 についての 考 え 方 を 理 解 し 実 施 できる 5)カルテ 開 示 など 情 報 公 開 の 考 え 方 を 理 解 し 適 切 に 行 動 できる (5) 症 例 呈 示 チーム 医 療 の 実 践 と 自 己 の 臨 床 能 力 向 上 に 不 可 欠 な 症 例 呈 示 と 意 見 交 換 を 行 うために 1) 症 例 呈 示 と 討 論 ができる 2) 臨 床 症 例 に 関 するカンファレンスや 学 術 集 会 に 参 加 する (6) 医 療 の 社 会 性 医 療 の 持 つ 社 会 的 側 面 の 重 要 性 を 理 解 し 社 会 に 貢 献 するために 1) 医 の 倫 理 生 命 倫 理 について 理 解 し 適 切 に 行 動 できる 2) 保 健 医 療 法 規 制 度 を 理 解 し 適 切 に 行 動 できる ( 参 考 : 厚 生 労 働 省 法 令 等 データベースシステム http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/index.html) 3) 医 療 保 険 公 費 負 担 医 療 を 理 解 し 適 切 に 診 療 できる 4) 医 薬 品 や 医 療 用 具 による 健 康 被 害 の 発 生 防 止 について 理 解 し 適 切 に 行 動 できる
Ⅱ. 泌 尿 器 科 診 療 における 到 達 目 標 卒 後 臨 床 研 修 を 終 了 した 後 泌 尿 器 科 学 総 論 一 般 泌 尿 器 科 診 療 泌 尿 器 科 基 本 的 手 術 手 技 に 必 要 な 基 礎 知 識 ならびに 技 術 の 修 得 を 目 指 す 泌 尿 器 科 基 礎 知 識 とは 泌 尿 器 科 診 療 に 必 要 な 発 生 学 局 所 解 剖 病 理 腫 瘍 学 病 態 生 理 腎 臓 学 内 分 泌 学 栄 養 代 謝 学 感 染 症 免 疫 学 放 射 線 医 学 麻 酔 学 救 急 医 療 内 視 鏡 外 科 学 等 を 包 括 したものである 到 達 目 標 Ⅰ 泌 尿 器 科 診 療 に 必 要 な 下 記 の 基 礎 的 知 識 を 修 得 し 臨 床 応 用 できる (1) 発 生 学 : 泌 尿 生 殖 器 系 の 発 生 を 熟 知 し 外 性 器 異 常 尿 路 奇 形 などの 診 療 上 必 要 な 発 生 学 的 異 常 の 診 断 ができる (2) 局 所 解 剖 : 手 術 あるいは 画 像 診 断 上 必 要 となる 局 所 解 剖 について 熟 知 する (3) 病 理 学 : 各 種 泌 尿 生 殖 器 疾 患 の 病 理 学 の 特 徴 を 理 解 している 特 に 腎 細 胞 癌 尿 路 上 皮 癌 前 立 腺 癌 前 立 腺 肥 大 症 精 巣 腫 瘍 副 腎 腫 瘍 などの 基 本 的 病 理 像 について 熟 知 し 病 理 組 織 学 的 診 断 内 容 を 理 解 できる (4) 腫 瘍 学 : 1) 発 癌 転 移 増 殖 を 理 解 し 適 確 な 病 期 診 断 ができる 2) 手 術 放 射 線 療 法 化 学 療 法 の 適 応 につき 述 べる 事 ができる 3) 抗 癌 化 学 療 法 の 合 併 症 に 対 し 適 切 な 管 理 ができる 4) 放 射 線 治 療 の 合 併 症 に 対 し 適 切 な 管 理 ができる (5) 病 態 生 理 1) 各 種 泌 尿 器 科 疾 患 における 病 態 生 理 を 理 解 するとともに 周 術 期 管 理 などに 必 要 な 全 身 状 態 に 影 響 する 病 態 生 理 に 習 熟 する 2) 手 術 侵 襲 による 生 体 の 反 応 に 関 わる 病 態 生 理 を 理 解 し 手 術 リスクの 評 価 合 併 症 予 防 の 方 策 を 策 定 できる (6) 術 後 管 理 を 含 めた 各 種 病 態 に 対 する 輸 液 輸 血 の 管 理 ができる (7) 血 液 凝 固 線 溶 系 に 関 わる 病 態 を 理 解 し 出 血 傾 向 に 対 する 対 応 血 栓 症 に 対 する 予 防 ならびに 治 療 法 を 実 践 できる (8) 栄 養 代 謝 学 1) 各 種 病 態 疾 患 に 応 じた 栄 養 管 理 を 理 解 し 経 管 栄 養 中 心 静 脈 栄 養 の 実 践 ができる 2) 外 傷 手 術 などの 侵 襲 に 対 する 生 体 反 応 を 理 解 し 代 謝 の 変 化 に 応 じた 対 応 が 計 れる
(9) 感 染 症 1) 感 染 症 に 対 する 全 般 的 知 識 ならびに 泌 尿 生 殖 器 特 有 の 病 原 微 生 物 に 対 す る 知 識 を 有 し 各 種 病 態 に 応 じた 適 切 な 抗 微 生 物 薬 の 選 択 ができる 2) 微 生 物 薬 の 有 害 事 象 を 熟 知 する 3) 菌 交 代 現 象 を 理 解 し 薬 剤 耐 性 菌 の 発 生 の 危 険 性 を 熟 知 した 上 での 抗 菌 薬 投 与 の 適 応 を 決 定 できる 4) 病 院 感 染 の 発 生 機 序 を 熟 知 し その 予 防 治 療 につき 述 べる 事 ができる (10) 免 疫 学 1)ヒトの 免 疫 反 応 に 関 する 基 礎 的 知 識 を 習 熟 する 2)アナフラキシーショックの 病 態 を 理 解 し 適 切 な 対 応 がとれる 3)GVHD の 発 生 機 序 を 理 解 し その 予 防 診 断 治 療 について 実 践 できる 4) 移 植 免 疫 の 基 礎 につき 理 解 し 拒 絶 反 応 の 診 断 治 療 を 実 践 できる (11) 麻 酔 学 1) 局 所 麻 酔 浸 潤 麻 酔 の 原 理 を 理 解 し 実 施 する 技 術 を 修 得 し 薬 剤 の 極 量 を 述 べることができる 2) 脊 椎 麻 酔 硬 膜 外 麻 酔 全 身 麻 酔 の 原 理 を 理 解 し その 合 併 症 について 熟 知 してこれに 対 応 できる 知 識 を 修 得 する (12) 放 射 線 医 学 1) 各 種 画 像 診 断 の 原 理 を 理 解 し その 適 応 を 決 定 できる 2) 画 像 診 断 に 伴 う 造 影 剤 の 使 用 の 適 応 造 影 剤 に 伴 う 合 併 症 の 発 生 の 危 険 性 を 熟 知 し それに 対 応 できる 3) 放 射 線 治 療 の 基 礎 につき 理 解 し その 適 応 合 併 症 につき 述 べることができ る (13) 救 命 救 急 1) 集 中 治 療 の 基 礎 を 理 解 し その 実 践 ができる 2) 呼 吸 管 理 の 基 礎 的 知 識 を 持 ち 管 理 ができる 3) 蘇 生 術 が 適 確 に 実 施 できる 4)ショックに 対 する 適 切 な 対 応 ができる (14) 腎 臓 病 学 1) 腎 臓 の 生 理 について 理 解 し 各 種 疾 患 に 対 する 基 礎 的 な 知 識 を 述 べることが できる 2) 腎 不 全 に 対 する 病 態 生 理 を 理 解 し 鑑 別 診 断 ができ 対 処 方 法 につき 決 定 で きる
3) 腎 移 植 の 基 礎 につき 理 解 し 移 植 手 技 免 疫 抑 制 療 法 につき 述 べることがで きる 4) 慢 性 腎 不 全 の 基 礎 的 知 識 を 理 解 し 対 処 法 について 述 べることができる (15) 内 分 泌 学 1) 副 腎 および 精 巣 の 生 理 に 習 熟 し それぞれの 疾 患 に 伴 う 各 種 ホルモン 学 的 異 常 症 状 を 理 解 した 上 で 鑑 別 診 断 必 要 な 内 分 泌 学 的 検 査 の 適 応 治 療 方 針 の 決 定 ができる 2) 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 ) 疾 患 の 病 態 生 理 を 理 解 し 診 断 治 療 法 の 選 択 ができ る 3) 先 天 性 疾 患 に 伴 う 内 分 泌 異 常 の 病 態 生 理 を 理 解 し 診 断 治 療 の 選 択 ができ る (16) 内 視 鏡 外 科 学 1) 尿 路 内 視 鏡 の 構 造 と 機 能 を 理 解 し 基 本 的 な 経 尿 道 的 検 査 と 手 術 を 実 施 でき る 2) 体 腔 鏡 手 術 に 必 要 な 知 識 を 習 得 し 助 手 をつとめることができる 到 達 目 標 Ⅱ 泌 尿 器 科 診 療 における 各 種 症 状 徴 候 を 判 断 し 鑑 別 診 断 に 役 立 てることができる. 排 尿 痛. 疝 痛 発 作. 頻 尿 D. 排 尿 困 難 E. 尿 閉 F. 尿 失 禁 G. 二 段 排 尿 H. 尿 線 の 異 常 I. 遺 尿 J. 膿 尿 K. 混 濁 尿 L. 血 尿 M. 多 尿 N. 乏 尿 O. 無 尿 P. 尿 道 分 泌 物
Q. 腹 部 腫 瘤 R. 陰 嚢 内 腫 瘤 S. 性 器 発 育 異 常 T. 男 性 不 妊 U. 勃 起 および 射 精 障 害 到 達 目 標 Ⅲ 泌 尿 器 科 診 療 に 必 要 な 診 察 法 検 査 に 習 熟 し その 臨 床 応 用 ができる. 自 ら 実 施 し 結 果 を 判 定 評 価 することができる 腎 腹 部 の 診 察 ( 視 診 双 手 診 V 叩 打 診 など) 膀 胱 の 診 察 ( 視 診 触 診 打 診 双 手 診 など) 男 性 外 陰 部 鼠 径 部 の 診 察 ( 視 診 触 診 陰 嚢 透 照 法 など) 直 腸 診 ( 前 立 腺 の 触 診 ) 女 性 外 陰 部 鼠 径 部 の 診 察 ( 視 診 触 診 内 診 双 手 診 など) 神 経 学 的 検 査 ( 外 肛 門 括 約 筋 の 緊 張 度 挙 睾 筋 反 射 など) 検 尿 ( 採 尿 法 尿 性 状 の 肉 眼 的 異 常 の 鑑 別 生 化 学 的 および 顕 微 鏡 的 検 査 ) 内 視 鏡 検 査 ( 尿 道 膀 胱 鏡 検 査 尿 管 カテーテル 法 など) 超 音 波 画 像 診 断 法 ( 腎 前 立 腺 膀 胱 陰 嚢 内 容 など) ウロダイナミックス( 排 尿 日 誌 尿 流 測 定 膀 胱 内 圧 測 定 など) 生 検 ( 膀 胱 前 立 腺 精 巣 ) 尿 道 分 泌 物 前 立 腺 液 の 検 査 X 線 検 査 ( 各 種 膀 胱 造 影 尿 道 膀 胱 造 影 など). 指 示 依 頼 を 行 い または 指 導 医 のもとで 実 施 し 自 ら 結 果 を 判 定 または 評 価 することができる 検 尿 ( 細 菌 学 的 ) 血 液 生 化 学 内 分 泌 検 査 ( 下 垂 体 副 腎 精 巣 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 ) 検 査 ) 精 液 検 査 腎 生 検 X 線 検 査 (KU IVP DIP RP P 血 管 造 影 T など) 核 医 学 画 像 診 断 法 (レノグラム 腎 シンチ 骨 シンチ 副 腎 シンチ 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 )シンチなど)
腎 機 能 検 査 (クレアチニン クリアランス 分 腎 機 能 検 査 など) MRI 検 査 到 達 目 標 Ⅳ 各 種 泌 尿 器 科 疾 患 を 理 解 し その 鑑 別 診 断 ができる 必 須 : 日 常 診 療 でよく 遭 遇 する 疾 患 で 複 数 例 以 上 の 治 療 を 経 験 することが 望 まれる 疾 患 重 要 :たとえ 直 接 治 療 経 験 がなくともカンファレンス 等 を 通 じての 経 験 が 望 まれる 疾 患 呈 示 : 少 なくとも 知 識 として 病 態 を 把 握 し 鑑 別 診 断 をできることが 望 まれる 疾 患 腎 および 腎 盂 の 先 天 異 常 尿 管 の 先 天 異 常 膀 胱 および 尿 膜 管 の 先 天 異 常 尿 道 の 先 天 異 常 精 巣 の 先 天 異 常 陰 茎 および 陰 嚢 の 先 天 異 常 単 純 性 嚢 胞 嚢 胞 腎 重 複 腎 盂 尿 管 海 綿 腎 馬 蹄 鉄 腎 先 天 性 水 腎 症 単 腎 症 骨 盤 腎 回 転 異 常 低 形 成 異 形 成 腎 腎 杯 憩 室 膀 胱 尿 管 逆 流 症 異 所 開 口 尿 管 瘤 尿 管 狭 窄 巨 大 尿 管 症 大 静 脈 後 尿 管 尿 膜 管 開 存 膀 胱 憩 室 膀 胱 外 反 尿 道 憩 室 尿 道 狭 窄 尿 道 下 裂 前 部 後 部 尿 道 弁 尿 道 直 腸 瘻 尿 道 上 裂 停 留 精 巣 非 触 知 精 巣 精 巣 転 位 単 精 巣 症 包 茎 埋 没 陰 茎 矮 小 陰 茎 陰 茎 前 位 陰 嚢 ランキング
ランキング 腎 尿 管 損 傷 腎 損 傷 開 放 性 損 傷 尿 管 膣 瘻 膀 胱 尿 道 損 傷 尿 道 損 傷 膀 胱 損 傷 膀 胱 膣 瘻 陰 茎 損 傷 陰 茎 折 症 精 巣 損 傷 精 巣 損 傷 副 腎 腫 瘍 クッシング 症 候 群 褐 色 細 胞 腫 原 発 性 アルドステロン 症 副 腎 癌 ( 原 発 性 転 移 性 ) 内 分 泌 非 活 性 腫 瘍 腎 腫 瘍 腎 細 胞 癌 ( 腎 癌 ) 良 性 腫 瘍 ( 血 管 筋 脂 肪 腫 など) 腎 芽 細 胞 腫 (ウィルムス 腫 瘍 ) 腎 盂 および 尿 管 腫 瘍 悪 性 腫 瘍 良 性 腫 瘍 膀 胱 腫 瘍 悪 性 腫 瘍 良 性 腫 瘍 尿 道 腫 瘍 悪 性 腫 瘍 良 性 腫 瘍 前 立 腺 腫 瘍 前 立 腺 肥 大 症 前 立 腺 癌 精 巣 腫 瘍 悪 性 腫 瘍 良 性 腫 瘍 陰 茎 腫 瘍 悪 性 腫 瘍 良 性 腫 瘍 その 他 の 腫 瘍 後 腹 膜 腫 瘍 尿 膜 管 腫 瘍 神 経 芽 細 胞 腫 エンドメトリオーシス 上 部 尿 路 結 石 腎 結 石 尿 管 結 石 下 部 尿 路 結 石 膀 胱 結 石 尿 道 結 石 その 他 の 結 石 関 連 疾 患 高 尿 酸 尿 症 高 カルシウム 尿 症 尿 細 管 性 アシドーシス 高 蓚 酸 尿 症 腎 石 灰 症 シスチン 尿 症 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 ) 疾 患 二 次 性 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 ) 機 能 亢 進 症 原 発 性 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 ) 機 能 亢 進 症
性 分 化 異 常 性 成 熟 異 常 男 性 不 妊 症 非 特 異 的 感 染 症 尿 路 性 器 結 核 性 感 染 症 寄 生 虫 疾 患 真 菌 感 染 症 下 部 尿 路 機 能 障 害 真 性 半 陰 陽 クラインフェルター 症 候 群 男 性 ( 仮 性 ) 半 陰 陽 女 性 ( 仮 性 ) 半 陰 陽 思 春 期 早 発 症 思 春 期 遅 延 症 低 ゴナドトロピン 性 類 宦 官 症 高 ゴナドトロピン 性 類 宦 官 症 特 発 性 男 性 不 妊 症 続 発 性 男 性 不 妊 症 閉 塞 性 無 精 子 症 非 閉 塞 性 無 精 子 症 複 雑 性 腎 盂 腎 炎 単 純 性 膀 胱 炎 複 雑 性 膀 胱 炎 尿 道 炎 急 性 細 菌 性 前 立 腺 炎 急 性 精 巣 上 体 炎 亀 頭 包 皮 炎 単 純 性 腎 盂 腎 炎 腎 周 囲 膿 瘍 慢 性 細 菌 性 前 立 腺 炎 非 細 菌 性 前 立 腺 炎 ( 慢 性 骨 盤 内 疼 痛 症 候 群 ) 細 菌 性 ショック 精 巣 炎 膿 腎 症 腎 膿 瘍 尿 路 結 核 精 巣 上 体 結 核 前 立 腺 結 核 淋 菌 感 染 症 性 器 クラミジア 感 染 症 性 器 ヘルペスウイルス 感 染 症 尖 圭 コンジローマ トリコモナス 感 染 症 カンジダ 感 染 症 フィラリア 性 乳 糜 尿 症 トリコモナス 感 染 症 カンジダ 感 染 症 過 活 動 膀 胱 ( 切 迫 性 尿 失 禁 を 含 む) 腹 圧 性 尿 失 禁 神 経 因 性 膀 胱 夜 尿 症 ( 遺 尿 症 ) 神 経 性 頻 尿 ランキング
ランキング 尿 路 閉 塞 性 疾 患 上 部 尿 路 閉 塞 性 疾 患 下 部 尿 路 閉 塞 性 疾 患 ( 前 立 腺 肥 大 症 を 含 む) 腎 不 全 慢 性 腎 不 全 急 性 腎 不 全 腎 性 高 血 圧 腎 血 管 性 高 血 圧 腎 実 質 性 高 血 圧 腎 血 管 性 病 変 腎 動 脈 狭 窄 腎 梗 塞 腎 動 脈 瘤 腎 動 静 脈 瘻 ナットクラッカー 現 象 その 他 の 腎 疾 患 腎 下 垂 ( 遊 走 腎 ) 特 発 性 腎 出 血 移 植 腎 拒 絶 反 応 慢 性 移 植 腎 症 移 植 腎 急 性 尿 細 管 壊 死 その 他 の 尿 管 および 後 腹 膜 疾 患 後 腹 膜 ( 腔 ) 線 維 ( 化 ) 症 その 他 の 膀 胱 疾 患 間 質 性 膀 胱 炎 膀 胱 憩 室 出 血 性 膀 胱 炎 放 射 線 性 膀 胱 炎 膀 胱 瘤 膀 胱 異 物 その 他 の 尿 道 疾 患 尿 道 狭 窄 尿 道 カルンクル 尿 道 異 物 尿 道 憩 室 尿 道 脱 その 他 の 陰 嚢 内 容 の 疾 患 精 巣 水 瘤 精 索 静 脈 瘤 精 索 捻 転 症 精 索 水 瘤 精 液 瘤 その 他 の 男 性 器 疾 患 性 機 能 障 害 ( 勃 起 射 精 障 害 ) 血 精 液 症 形 成 性 陰 茎 硬 化 症 (ペイロニー 病 ) 持 続 勃 起 症
到 達 目 標 Ⅴ その 他 泌 尿 器 科 専 門 医 として 習 熟 すべき 目 標 1. リハビリテーション 尿 路 変 向 術 後 の 患 者 神 経 因 性 膀 胱 の 患 者 透 析 の 患 者 などに 適 切 な 助 言 がで きる 2. 経 過 観 察 定 期 的 な 経 過 観 察 の 必 要 性 のある 疾 患 または 病 態 を 理 解 し 通 院 計 画 を 立 案 でき る 3. 救 急 偶 発 症 外 来 で 可 能 な 救 急 処 置 ができ 診 療 に 伴 う 偶 発 症 に 対 処 できる 尿 閉 膀 胱 タンポナーデ ショック(urosepsis) 急 性 陰 嚢 症 尿 路 閉 塞 による 疝 痛 発 作 嵌 頓 包 茎 など 到 達 目 標 Ⅵ 入 院 診 療 における 研 修 目 標 主 治 医 として 泌 尿 器 科 領 域 の 基 本 的 臨 床 能 力 を 持 ち 入 院 患 者 に 対 して 全 身 局 所 管 理 が 適 切 に 行 える. 主 治 医 としての 基 本 的 能 力 入 院 患 者 について 次 のことが 適 切 に 行 える 1. 正 確 かつ 詳 細 な 問 診 を 行 い 記 載 する 2. 全 身 局 所 の 診 察 を 行 い その 所 見 を 記 載 する 3. 必 要 な 一 般 検 査 を 選 択 し また 結 果 を 判 定 できる 4. 患 者 の 病 態 の 考 察 と 分 析 を 行 い 適 切 な 治 療 計 画 を 立 てる 5. 病 因 についての 考 察 と 分 析 が 行 える 6. 同 科 あるいは 他 科 の 医 師 と 立 ち 合 いで 診 察 ( 対 診 )する 必 要 性 を 判 断 し 実 行 する 7. 必 要 な 予 薬 処 置 などの 治 療 を 行 い 経 過 を 観 察 し 記 載 する 8. 退 院 の 時 期 の 判 定 を 適 切 に 下 し 退 院 後 の 指 導 をする 9. 上 級 医 への 報 告 連 絡 当 直 医 への 申 し 送 り 退 院 時 の 外 来 あるいは 関 連 医 療 機 関 への 申 し 送 りを 確 実 に 行 う 10. 正 確 な 診 療 録 を 作 成 し 問 題 点 があれば 考 察 を 加 える また 医 療 情 報 開 示 に 耐 えうる 診 療 録 とする 11. 看 護 師 その 他 の 医 療 従 事 者 との 円 滑 な 連 携 を 保 つ 12. 患 者 家 族 に 対 し 正 しく 情 報 を 伝 え 了 解 のうえで 医 療 を 進 める 13. 医 療 関 係 法 規 にのっとった 適 切 な 対 応 をする( 診 断 書 死 亡 診 断 書 各 種 証 明 書 麻 薬 の 取 扱 い 伝 染 病 についての 対 処 廃 棄 物 の 取 扱 いなど)
14. 病 院 感 染 の 防 止 について 配 慮 し 具 体 的 に 対 応 できる 15. 後 進 の 指 導 に 参 加 する 16. 必 要 に 応 じて 症 例 の 提 示 報 告 をする. 全 身 管 理 入 院 患 者 に 対 して 次 の 基 本 的 な 全 身 管 理 を 適 切 に 行 うことができる 1. 術 前 術 後 の 全 身 管 理 と 対 応 Ⅰ. 術 前 : 年 齢 性 別 に 関 連 する 特 異 的 事 項 既 往 歴 生 活 歴 合 併 症 疾 患 固 有 の 特 殊 な 状 態 および 術 前 検 査 の 所 見 を 総 合 して 手 術 時 期 や 術 式 な どを 判 断 し またリスクおよび 合 併 症 を 予 測 してそれらに 適 切 に 対 応 する Ⅱ. 術 後 : 術 後 の 一 般 的 対 応 ができる たとえば 種 々の 病 態 に 対 応 して 輸 血 栄 養 補 給 補 液 薬 剤 ( 抗 菌 薬 ステロイドなど)の 投 与 を 適 切 に 行 い 安 静 度 などを 指 示 する 2. 非 手 術 例 の 全 身 管 理 と 対 応 Ⅰ. 保 存 的 治 療 やインターベンション 治 療 の 適 応 を 理 解 し 適 切 な 治 療 計 画 と 管 理 を 行 う Ⅱ. 悪 性 腫 瘍 の 放 射 線 治 療 および 化 学 療 法 による 合 併 症 の 管 理 Ⅲ.その 他 の 疾 患 ( 重 症 感 染 症 など)の 管 理 3. 偶 発 症 ( 発 熱 出 血 循 環 不 全 呼 吸 障 害 意 識 障 害 ショックなど)に 対 して 迅 速 かつ 適 確 な 処 置 をとり さらに 蘇 生 術 を 行 うことができる たとえば 血 管 確 保 気 道 確 保 心 電 計 によるモニターリングなど 4. 他 科 の 疾 患 を 併 有 する 場 合 その 対 応 と 関 連 科 医 師 との 適 切 な 連 携 をとるこ とができる たとえば 心 疾 患 糖 尿 病 肝 障 害 胃 十 二 指 腸 潰 瘍 高 血 圧 ア レルギー 性 疾 患 緑 内 障 精 神 医 学 的 疾 患 など 5.ターミナルケアの 経 験 を 持 ち 下 記 のような 項 目 について 適 切 な 対 応 ができ る Ⅰ. 患 者 の 不 安 と 疼 痛 への 配 慮 Ⅱ. 患 者 の 家 族 への 配 慮 Ⅲ. 転 帰 の 見 通 し 予 後 の 判 断 Ⅳ. 死 亡 の 確 認 Ⅴ. 病 理 解 剖 について 家 族 との 折 衝 6. 入 院 中 の 全 身 的 なリハビリテーションに 対 し 理 解 をもち 関 連 各 科 との 連 携 を とる 7. 臨 床 経 過 と 剖 検 所 見 との 関 係 を 検 討 し 考 察 できる. 専 門 領 域 の 技 術
1. 入 院 患 者 の 治 療 の 項 目 に 設 定 してある 自 ら 術 者 となる 手 術 ( 別 表 の 技 術 度 に 相 当 する 手 術 )について 患 者 の 術 前 術 後 の 管 理 を 適 切 に 行 うことが できる それ 以 上 のレベルの 手 術 については 指 導 医 の 監 督 のもとに 管 理 で きる 2. 非 手 術 患 者 については 例 えば 次 のような 専 門 的 治 療 を 主 体 性 を 持 って 施 行 し その 効 果 につき 正 しく 評 価 できる Ⅰ. 悪 性 腫 瘍 に 対 する 放 射 線 治 療 化 学 療 法 および 免 疫 療 法 重 症 感 染 症 に 対 する 適 確 な 抗 菌 薬 の 使 用 自 己 免 疫 疾 患 に 対 するステロイドなどの 正 し い 使 用 など Ⅱ. その 他 の 病 態 に 対 する 保 存 的 治 療 Ⅲ. 疼 痛 に 対 する 適 切 な 処 置 3. 検 査 については 必 要 に 応 じて 適 宜 選 択 し 適 切 な 検 査 の 順 序 に 従 って 実 施 し 診 断 ならびに 治 療 計 画 立 案 に 役 立 てることができる 4. 救 急 医 療 を 要 する 疾 患 の 初 期 診 療 が 独 立 して あるいは 必 要 な 他 科 の 医 師 と 協 力 してできる 腎 外 傷 膀 胱 外 傷 精 索 捻 転 症 など 5. 次 のような 処 置 指 導 を 適 切 におこなうことができる 自 己 導 尿 の 指 導 留 置 カテーテルの 管 理 尿 路 変 向 後 のストーマ カテーテルの 管 理 透 析 患 者 に 対 する 水 分 摂 取 食 事 指 導 など 到 達 目 標 VII 手 術 に 関 連 した 研 修 目 標 泌 尿 器 科 領 域 の 基 本 的 治 療 に 関 する 意 義 原 理 を 理 解 し 適 応 を 決 め 手 術 手 技 を 習 得 し 治 療 前 後 の 管 理 ができる. 手 術 に 関 する 一 般 的 知 識 技 能 を 習 得 する 1. 疾 患 の 種 類 と 程 度 および 患 者 の 状 態 に 応 じて 手 術 の 適 応 と 術 式 を 判 断 しう る 2. 手 術 によって 起 こりうる 偶 発 症 および 手 術 後 の 合 併 症 続 発 症 機 能 障 害 について あらかじめ 説 明 し 同 意 を 得 る 3. 術 中 起 こりうる 変 化 に 対 応 できる( 救 急 処 置 術 式 の 変 更 など) 4. 麻 酔 ( 局 所 硬 膜 外 脊 髄 気 管 内 挿 管 のうちのいくつか)ができる 5. 手 術 器 械 や 材 料 を 正 しく 使 用 できる 6. 手 術 に 必 要 な 準 備 を 指 示 できる( 術 前 術 後 処 置 を 含 む) 7. 手 術 介 助 者 を 指 導 し 協 調 して 作 業 できる
8. 術 後 の 局 所 および 全 身 の 管 理 ができ 変 化 に 対 応 しうる 9. 一 般 外 科 ならびに 内 視 鏡 外 科 的 手 技 を 修 得 する 10. 消 毒 術 中 感 染 と その 予 防 についての 知 識 がある 11. 手 術 に 関 連 した 事 項 について 他 科 あるいは 他 医 と 協 調 して 作 業 ができる. 泌 尿 器 科 領 域 の 基 本 的 な 手 術 ができる 一 定 レベルの 泌 尿 器 科 手 術 を 適 切 に 実 施 し 得 る 知 識 と 技 術 を 修 得 し その 臨 床 応 用 ができる 別 表 のごとく 手 術 を 以 下 の 3 群 に 分 けて 習 得 目 標 を 示 す. 手 術 法 の 原 理 と 術 式 を 理 解 し 執 刀 医 として 実 施 できる. 手 術 法 の 原 理 と 術 式 を 理 解 し 指 導 医 の 下 で 手 術 を 自 ら 実 施 できる. 手 術 法 の 原 理 と 術 式 を 理 解 し 手 術 の 助 手 をつとめることができる 1. 下 記 領 域 別 手 術 を 術 者 あるいは 助 手 として 経 験 する 1) 副 腎 腎 の 手 術 (20 例 )( 開 放 及 び 体 腔 鏡 下 手 術 を 含 む) 根 治 的 腎 摘 除 術 5 例 を 含 む 2) 尿 管 膀 胱 の 手 術 (40 例 )( 内 視 鏡 手 術 を 含 む) 膀 胱 全 摘 除 術 2 例 を 含 む 3) 前 立 腺 の 手 術 (35 例 ) 前 立 腺 全 摘 除 術 5 例 を 含 む 4) 陰 嚢 内 容 臓 器 尿 道 の 手 術 (15 例 ) 5) ESWL (10 例 ) 6) 小 児 泌 尿 器 科 手 術 ( 上 記 各 領 域 における 各 種 手 術 と 重 複 可 )(10 例 ) 7) 体 腔 鏡 下 または 内 視 鏡 補 助 下 の 手 術 ( 上 記 各 領 域 における 各 種 手 術 と 重 複 可 )(10 例 ) 8) その 他 の 泌 尿 器 科 関 連 手 術 (10 例 ) 2. 前 記 の 領 域 別 分 野 にかかわらず 術 者 としての 経 験 が 50 例 以 上 であること 3. 1 患 者 に 対 して 複 数 の 手 術 を 行 った 場 合 また 一 人 の 術 者 が 複 数 の 手 術 手 技 を 実 施 した 場 合 は 手 術 件 数 の 重 複 を 認 める 別 表
手 術 術 式 1 副 腎 腎 の 手 術 (20 例 ) ( 開 放 及 び 体 腔 鏡 下 手 術 を 含 む) 単 純 腎 摘 除 術 経 皮 的 腎 瘻 造 設 術 副 腎 摘 除 術 腎 部 分 切 除 術 根 治 的 腎 摘 除 術 腎 盂 形 成 術 腎 尿 管 全 摘 除 術 経 皮 的 腎 尿 管 砕 石 術 (PNL) 腎 血 管 再 建 術 腎 移 植 術 ( 自 家 生 体 死 体 ) ドナー 腎 摘 除 術 2 尿 管 膀 胱 の 手 術 (40 例 ) ( 内 視 鏡 手 術 を 含 む) 経 尿 道 的 膀 胱 腫 瘍 切 除 術 経 尿 道 的 膀 胱 生 検 術 経 尿 道 的 膀 胱 砕 石 術 経 尿 道 的 膀 胱 異 物 除 去 術 経 皮 的 膀 胱 瘻 造 設 術 膀 胱 全 摘 除 術 回 腸 ( 結 腸 ) 導 管 造 設 術 膀 胱 部 分 切 除 術 尿 管 皮 膚 瘻 術 尿 管 膀 胱 新 吻 合 術 (VUR 防 止 手 術 を 含 む) 経 皮 的 尿 管 砕 石 術 経 尿 道 的 尿 管 砕 石 術 (TUL) 膀 胱 拡 大 術 膀 胱 膣 瘻 閉 鎖 術 腸 管 利 用 代 用 膀 胱 造 設 術 ontinent reservoir 造 設 術 腎 盂 尿 管 の 内 視 鏡 的 手 術 3 前 立 腺 の 手 術 (35 例 ) 経 尿 道 的 前 立 腺 切 除 術 (レーザー 手 術 を 含 む) 前 立 腺 摘 除 術 ( 前 立 腺 被 膜 下 摘 除 術 ) 前 立 腺 全 摘 除 術 技 術 度
手 術 術 式 技 術 度 4 陰 嚢 内 容 臓 器 尿 道 の 手 術 (15 例 ) 精 巣 上 体 摘 除 術 精 索 静 脈 瘤 根 治 術 精 巣 固 定 術 精 巣 生 検 術 精 巣 摘 除 術 高 位 精 巣 摘 除 術 精 巣 水 瘤 根 治 術 精 索 水 腫 根 治 術 精 管 切 断 ( 結 紮 ) 術 経 尿 道 的 内 尿 道 切 開 術 女 子 尿 失 禁 根 治 術 (スリング 手 術 ) 尿 道 形 成 術 精 管 精 管 吻 合 術 精 巣 上 体 ( 副 睾 丸 ) 精 管 吻 合 術 5 ESWL (10 例 ) 体 外 衝 撃 波 砕 石 術 (ESWL) 6 小 児 泌 尿 器 科 手 術 ( 上 記 各 領 域 における 各 種 手 術 と 重 複 可 ) (10 例 ) 精 巣 固 定 術 腎 盂 形 成 術 VUR 防 止 術 尿 道 形 成 術 7 体 腔 鏡 下 または 内 視 鏡 補 助 下 の 手 術 ( 上 記 各 領 域 における 各 種 手 術 と 重 複 可 ) (10 例 ) 8 その 他 の 泌 尿 器 科 関 連 手 術 (10 例 ) DJ カテーテル 留 置 術 包 皮 環 状 切 除 術 包 皮 背 面 切 開 術 尿 道 カルンクル 切 除 術 外 尿 道 口 切 開 術 経 尿 道 的 前 立 腺 高 温 度 治 療 陰 茎 切 断 術 ブラッドアクセス 造 設 術 腎 生 検 PD 用 チューブ 設 置 術 陰 茎 プロステーシス 挿 入 術 後 腹 膜 腔 リンパ 節 郭 清 術 上 皮 小 体 ( 副 甲 状 腺 ) 摘 出 術 人 工 括 約 筋 挿 入 術 陰 茎 形 成 術