2014 年 度 ( 平 成 26 年 度 ) 事 業 報 告 書 自 2013 年 9 月 01 日 至 2014 年 8 月 31 日 公 益 社 団 法 人 Civic Force 東 京 都 千 代 田 区 九 段 南 4-7-16 1
2014 年 度 事 業 報 告 事 業 報 告 概 要 東 日 本 大 震 災 の 中 長 期 復 興 支 援 及 び 国 内 外 の 災 害 支 援 事 業 中 長 期 復 興 支 援 の 5 本 柱 のうち 1 共 環 (きょうかん)まちづくりプロジェクト~ 地 域 発 住 まいとしご との 創 造 的 復 興 チャレンジ 支 援 2 緑 の 環 (わ)プロジェクト~ 持 続 可 能 な 林 業 と 木 質 バイオマス 活 用 を 通 じて 地 域 を 活 性 化 3 観 光 再 生 プロジェクト~ 訪 れたいまち に 向 けた 官 民 協 働 の 仕 組 みづくりの 3 事 業 は 地 元 の NPO や 企 業 へのフォローアップを 行 い 実 質 的 には 今 期 でもって 終 了 とする 一 方 で 4 命 をつなぐ 翼 プロジェクト~ ヘリを 活 用 した 緊 急 医 療 搬 送 支 援 と5 夢 を 応 援 プロジェクト~ 被 災 3 県 の 学 生 対 象 の 奨 学 金 と 東 北 の 復 興 を 担 う 人 材 を 育 てる 教 育 プログラムは 事 業 計 画 に 沿 い 引 き 続 き 継 続 して 実 施 する 事 務 局 では ホームページや SNS による 事 業 報 告 や 情 報 発 信 を 頻 繁 に 行 い また メルマガの 発 行 月 次 報 告 (マンスリーレポート)の 内 容 の 充 実 を 図 ることで 特 にこれまでの 寄 付 者 に 対 して 被 災 地 の 現 状 や 支 援 内 容 についての 報 告 に 尽 力 した 平 時 からの 緊 急 災 害 時 の 出 動 支 援 プログラム 実 施 体 制 の 構 築 事 業 海 上 自 衛 隊 との 国 内 災 害 を 想 定 した 演 習 や 勉 強 会 の 実 施 また 医 療 機 関 との 連 携 による 訓 練 計 画 策 定 など 前 年 度 からの 継 続 した 活 動 に 加 え 協 定 先 である 静 岡 県 袋 井 市 が 推 進 する 災 害 時 の 地 域 間 共 助 を 促 進 する 協 議 会 に 参 加 し 県 境 を 越 えて 災 害 時 に 複 数 の 地 方 自 治 体 や 市 民 が 相 互 に 支 援 でき るしくみづくりへの 協 力 として 東 北 での 支 援 経 験 の 共 有 を 積 極 的 に 行 った アジア 太 平 洋 災 害 支 援 プラットフォーム 連 携 研 究 事 業 アジアパシフィックアライアンス(A-PAD)に 対 し 災 害 時 の 企 業 と NPO 行 政 の 連 携 による 支 援 活 動 とそのための 準 備 の 必 要 性 について 共 有 し アジア 太 平 洋 地 域 の 国 地 域 における 国 境 を 越 えた 防 災 力 の 向 上 と 大 規 模 災 害 時 の 迅 速 な 支 援 活 動 の 実 現 のために 貢 献 した 2014 年 5 月 には ASEAN 防 災 人 道 支 援 調 整 センター(AHA センター)より 委 託 を 受 け ASEAN 参 加 国 の 行 政 官 の 日 本 研 修 プログラ ムを 企 画 運 営 し 研 修 生 13 名 を 6 日 間 にわたって 受 入 れた また 外 務 省 の 日 本 NGO 連 携 無 償 資 金 協 力 (N 連 )の 助 成 金 を 受 けスリランカにおいて 防 災 力 強 化 を 目 指 したプログラムを 開 始 した 2004 年 にスマトラ 地 震 津 波 の 災 害 を 受 けたスリランカで 10 年 の 節 目 を 迎 える 現 在 被 災 の 経 験 はどのように 地 域 の 防 災 活 動 に 活 かされているかを 検 証 し 防 災 のための 教 材 づくりや 人 材 育 成 を 通 じて 地 域 レベ ル 国 家 レベル 国 際 レベルで 防 災 力 を 強 化 することを 目 標 にしている なお 上 記 AHA センターの 委 託 事 業 スリランカ 事 業 ともに 3 年 事 業 として 策 定 し 本 年 度 はその 1 年 目 である 組 織 運 営 においては アジア 太 平 洋 災 害 支 援 プラットフォーム 構 築 事 業 において AHA センターの 委 託 事 業 N 連 の 助 成 金 の 獲 得 ができたという 意 味 において 一 定 の 成 果 を 上 げることができたものの 寄 付 金 は 長 く 低 迷 状 態 にあり 組 織 基 盤 の 確 立 について 課 題 が 残 されている 次 年 度 は 東 北 支 援 事 業 の 命 をつなぐ 翼 プロジェクト~ ヘリを 活 用 した 緊 急 医 療 搬 送 支 援 と 夢 を 応 援 プロジェクト~ 被 災 3 県 の 学 生 対 象 の 奨 学 金 と 東 北 の 復 興 を 担 う 人 材 を 育 てる 教 育 プログラム を 継 続 して 実 施 し 持 続 可 能 なプログラムのため 寄 付 呼 びかけと 一 般 寄 付 やマンスリーサポーターの 獲 得 に 注 力 する また 災 害 発 生 時 に 迅 速 に 支 援 活 動 が 展 開 できるよう 関 係 各 社 との 平 時 からの 連 絡 体 制 の 確 認 を 定 期 的 に 行 う 2
事 業 報 告 詳 細 1. 緊 急 災 害 支 援 事 業 1-1 東 北 災 害 支 援 事 業 1-1-1 NPOパートナー 協 働 事 業 NPO パートナー 協 働 事 業 とは 被 災 地 の 復 興 を 目 的 に 地 元 の NPO と 連 携 して 事 業 を 推 進 するプログラムである 宮 城 県 気 仙 沼 市 を 中 心 に 岩 手 県 宮 城 県 山 形 県 等 各 地 で 支 援 事 業 を 実 施 した 各 事 業 1 年 未 満 の 事 業 期 間 で300 万 円 ~1,000 万 円 規 模 とし 各 団 体 への 業 務 委 託 形 式 をとり 事 業 決 定 は 対 象 組 織 と 事 業 内 容 を 外 部 専 門 家 と 精 査 して 行 い 毎 月 の 報 告 を 求 めるほか 担 当 者 が 外 部 専 門 家 とともに 現 地 に 赴 き 中 間 モニタリング 事 業 終 了 の 評 価 モニ タリングを 実 施 している 2011 年 4 月 から 開 始 している 本 プログラムは 2014 年 8 月 末 時 点 で 計 37 団 体 49 事 業 ( 合 計 約 3..62 億 円 )の 実 績 となった 1-1-2 多 目 的 トレーラー 支 援 事 業 2011 年 に 購 入 した 多 目 的 トレーラーハウス 20 台 のうち 1 台 を 緊 急 対 応 用 として シャワーブ ース 内 蔵 のトレーラーへの 改 造 を 実 施 している 東 北 の 緊 急 対 応 時 に 最 も 高 いニーズのひとつ がお 風 呂 の 提 供 であったこと 一 方 で 湯 沸 しなどの 設 備 の 設 置 に 時 間 を 要 したことなどの 経 験 から 移 動 可 能 で 機 能 性 に 優 れたシャワーブースのトレーラーを 備 蓄 することで さらなる 緊 急 対 応 力 の 強 化 につながるという 考 えに 至 っている なお 他 トレーラーは 気 仙 沼 市 を 中 心 に 市 民 団 体 に 対 して 無 償 貸 与 し 自 治 会 の 集 会 所 や 復 興 商 店 街 の 事 務 所 学 校 の 部 室 や NPO の 事 務 所 や 会 議 室 等 として 使 用 いただいている 1-1-3 中 長 期 復 興 支 援 遣 事 業 以 下 の 5 テーマでの 事 業 を 実 施 した なお このうち 以 下 1~3の 3 事 業 は 2014 年 度 で 終 了 した 1 共 環 (きょうかん)まちづくりプロジェクト ~ 地 域 発 住 まいとしごとの 創 造 的 復 興 チャレンジ 支 援 (2014 年 度 で 終 了 ) 被 災 住 民 の 高 台 移 転 に 伴 う 新 しいまちづくり 計 画 支 援 気 仙 沼 市 小 泉 地 区 大 沢 地 区 など 被 災 地 で 生 まれた 組 織 が 中 心 になり また 気 仙 沼 市 と 協 力 して 集 団 移 転 先 の 新 し いまちづくりのため 専 門 家 派 遣 や 人 材 育 成 などを 支 援 した 2 緑 の 環 (わ)プロジェクト ~ 持 続 可 能 な 林 業 と 木 質 バイオマス 活 用 を 通 じて 地 域 を 活 性 化 (2014 年 度 で 終 了 ) 木 質 バイオマスの 利 用 を 通 じて 持 続 的 な 社 会 の 構 築 をめざすプログラム 地 元 企 業 であ る 気 仙 沼 地 域 開 発 株 式 会 社 に 業 務 委 託 する 形 式 で 木 材 集 積 所 の 運 営 地 域 通 貨 の 試 験 的 利 用 のサポートなどを 行 った さらに 地 元 NPOである 任 意 団 体 しんりんと 協 力 して 個 人 林 業 者 の 育 成 のため きこり 講 座 を 行 うなど 多 面 的 な 支 援 を 行 った 3 観 光 再 生 プロジェクト ~ 訪 れたいまち に 向 けた 官 民 協 働 の 仕 組 みづくり (2014 年 度 で 終 了 ) 宮 城 県 気 仙 沼 市 が 復 興 重 点 事 項 に 掲 げる 観 光 の 戦 略 立 案 をサポートし その 戦 略 を 実 践 する 組 織 として 2013 年 7 月 に 一 般 社 団 法 人 リアス 観 光 プラットフォームの 立 ち 上 げに 参 画 した 3
4 命 をつなぐ 翼 プロジェクト ~ ヘリを 活 用 した 緊 急 医 療 搬 送 支 援 ( 継 続 ) 高 度 医 療 機 関 が 地 域 内 になく 搬 送 するために 仙 台 などの 都 市 まで 2 時 間 半 以 上 の 時 間 を 要 する 気 仙 沼 医 療 圏 にヘリコプターを 常 駐 させ 地 域 医 療 機 関 や 消 防 等 と 協 力 し 救 急 搬 送 を 行 うプログラム 2011 年 設 立 の NPO 法 人 All Round Helicopter(ARH)を 支 援 し て 事 業 を 実 施 した 5 夢 を 応 援 プロジェクト ~ 奨 学 金 地 域 発 の 教 育 プログラムで 若 者 をサポート ( 継 続 ) 震 災 の 影 響 で 就 学 継 続 が 困 難 な 状 況 にある 岩 手 宮 城 福 島 県 の 被 災 地 の 高 校 生 が 社 会 人 になるまで 月 3 万 円 の 奨 学 金 を 給 付 し 併 せて 今 後 の 復 興 を 担 う 人 材 として 多 角 的 な 教 育 プログラムを 実 施 するという 内 容 奨 学 生 同 士 が 情 報 交 換 や 横 のつながりがで きるように 東 京 都 内 岩 手 県 宮 城 県 にて 交 流 会 を 開 催 し また 2014 年 7 月 8 月 には 宮 城 県 気 仙 沼 市 で NPO の 活 動 を 体 験 できる 研 修 プログラムを 実 施 した 1-2 広 島 土 砂 災 害 支 援 2014 年 8 月 に 発 生 した 広 島 市 北 部 の 土 砂 災 害 で 行 方 不 明 者 死 者 は70 名 以 上 を 超 え 一 部 の 住 民 は3カ 月 以 上 の 長 期 にわたる 避 難 生 活 を 余 儀 なくされる 事 態 となった この 状 況 を 受 け シビック フォースでは 募 金 活 動 を 開 始 するとともに 被 災 地 で 即 座 に 活 動 を 開 始 したパートナー 団 体 の 被 災 地 NGO 協 働 センター( 本 部 : 兵 庫 県 )に 高 圧 洗 浄 機 2 台 を 無 償 で 貸 出 すとともに 当 該 団 体 が 実 施 す る 泥 かきや 掃 除 のボランティア 活 動 避 難 所 等 で 避 難 者 の 方 の 心 身 のケアの 一 環 として 行 う 足 湯 活 動 をサポートした 寄 付 金 の 総 額 は81,000 円 (8 月 末 時 点 )となった 2. 国 内 外 の 大 規 模 災 害 時 支 援 のためのプラットフォーム 構 築 事 業 前 年 に 引 き 続 き 地 方 自 治 体 医 療 機 関 自 衛 隊 との 災 害 時 を 想 定 した 支 援 体 制 準 備 を 行 った ま ず 2013 年 9 月 の 防 災 の 日 に 静 岡 県 袋 井 市 との 協 定 に 基 づく 防 災 訓 練 を 実 施 し 東 北 支 援 で 活 用 した 野 外 用 シャワーブースの 展 示 等 を 行 った また 亀 田 総 合 病 院 ( 千 葉 県 鴨 川 市 )と 災 害 時 の 支 援 体 制 準 備 のための 勉 強 会 を 複 数 回 にわたって 実 施 し 2014 年 6 月 には 愛 知 県 にて 地 元 の NPO 愛 知 ネット が 主 催 する 防 災 イベントに 合 わせて パートナーNPO の All Round Helicopter(ARH)と 連 携 し ヘリコプ ターを 使 って 亀 田 病 院 から 想 定 被 災 地 の 愛 知 県 岡 崎 市 に 向 けて 医 療 従 事 者 を 急 行 させるデモンストレ ーションを 実 施 した 緊 急 災 害 時 のヘリの 活 用 と 医 療 従 事 者 との 連 携 という 点 において 関 係 者 を 巻 き 込 んだ 一 歩 進 んだ 訓 練 が 実 施 できた 海 上 自 衛 隊 とは おおすみ 型 輸 送 艦 等 が 災 害 時 の 会 場 プラット フォームとして 機 能 し 民 間 のヘリコプターによる 給 油 等 も 可 能 となるように 準 備 していくことを 積 極 的 に すすめた また 静 岡 県 袋 井 市 が 推 進 する 災 害 時 の 地 域 間 共 助 を 促 進 する 協 議 会 に 参 加 し 県 境 を 越 えて 災 害 時 に 複 数 の 地 方 自 治 体 や 市 民 が 相 互 に 支 援 できるしくみづくりへの 協 力 として 東 北 での 支 援 経 験 の 共 有 を 積 極 的 に 行 った これは 国 土 交 通 省 広 域 的 地 域 間 共 助 推 進 事 業 であり シビックフォース は 2013 年 から 2 年 連 続 で 協 議 員 として 正 式 に 参 加 している 4
3. アジア 太 平 洋 連 携 研 究 事 業 3-1 アジアパシフィック アライアンス 運 営 支 援 アジアパシフィック アライアンス(Asia-Pacific Alliance for Disaster Management)(A-PAD)とは 2012 年 設 立 のアジア 太 平 洋 地 域 における 緊 急 災 害 対 応 の 地 域 組 織 である この 組 織 は 政 府 企 業 NGOが 参 加 するプラットフォームが 災 害 時 に 資 金 物 資 の 受 け 皿 となってNGOが 迅 速 な 支 援 を 行 うしくみで アジアの 各 国 地 域 にネットワークを 敷 いており 各 国 プラットフォーム 間 で 相 互 支 援 を 行 うことでさらなる 大 規 模 な 災 害 にも 対 応 できる 能 力 を 持 つ ファウンダーは 日 本 韓 国 インド ネシア フィリピン スリランカの5か 国 で 2014 年 度 はバングラディシュ ミャンマーが 参 加 に 向 け て 活 動 を 始 めた この 組 織 の 活 動 資 金 獲 得 と 活 動 領 域 の 拡 大 に 向 けて 本 年 度 は 各 国 省 庁 や 企 業 東 南 アジア 諸 国 連 合 (ASEAN)はじめ 国 際 機 関 との 折 衝 に 注 力 した なお 本 事 業 は 日 本 の 災 害 援 助 の 連 携 モデル(シビックフォースモデル)を 拡 散 する 活 動 として A-PADの 事 務 局 (Management Office) 業 務 を 継 続 して 支 援 していく 3-2 フィリピン レイテ 島 台 風 (ハイエン) 被 災 者 支 援 2013 年 11 月 8 日 にフィリピン 中 部 を 通 過 した 大 型 台 風 30 号 の 影 響 で フィリピン 中 部 のレイテ 島 サマール 島 は 破 滅 的 な 被 害 を 受 けた 被 災 地 となったレイテ 島 は 貧 困 層 が 多 く 暮 らし 災 害 対 策 も 十 分 ではなかったこともあり 被 災 者 数 は1,400 万 人 以 上 にのぼり 被 災 状 況 からの 回 復 まで 長 期 化 することとなった A-PADメンバーであり パートナー 団 体 であるCDRC(Citizens Disaster Response Center) から 支 援 要 請 を 受 け シビックフォースとして 即 日 寄 付 受 付 の 指 定 口 座 を 設 け るとともに ジャパンプラットフォームからの 助 成 金 8,908,524 円 を 受 けて 緊 急 支 援 事 業 を 実 施 した 緊 急 支 援 物 資 の 配 給 事 業 として スタッフ3 名 を 現 地 に 派 遣 し 世 帯 ごと(1 世 帯 あたり6 人 を 想 定 ) に1 週 間 分 の 食 料 生 活 物 資 としてパッケージ(Relief Pack)をつくり 1900 世 帯 に 対 して 配 布 を 行 っ た さらに 緊 急 支 援 のため 日 本 国 内 に 保 管 していたエマージェンシーテント( 緊 急 避 難 用 テント 最 大 10 人 収 容 可 能 )960 張 りを 輸 送 し 被 災 地 にて 配 布 展 張 支 援 を 行 った 翌 2014 年 1 月 からは CDRCとその 地 域 支 部 LCDE(レイテ 開 発 センター)と 協 力 して レイテ 島 北 部 の3 地 区 の806 世 帯 に 対 し 生 活 再 建 を 支 える 農 業 支 援 として 農 具 と 米 やとうもろこし 豆 やほか 野 菜 の 種 子 を 配 布 した なお 本 事 業 には 総 額 約 2126 万 円 のご 寄 付 をいただいた 3-3 スリランカ 防 災 教 育 プログラム スリランカは 2004 年 のスマトラ 沖 地 震 の 津 波 により 甚 大 な 被 害 を 受 けた 津 波 被 害 の 経 験 と 頻 発 する 水 害 地 滑 り 干 ばつ 等 の 自 然 災 害 への 対 応 や 26 年 間 続 いた 内 戦 後 の 復 興 経 済 格 差 の 解 消 等 の 課 題 が 多 い 中 防 災 体 制 の 強 化 についても 重 要 課 題 として 挙 げられている スマトラ 沖 地 震 の 被 災 後 には 防 災 省 や 災 害 管 理 センターが 設 立 され 災 害 対 応 のための 仕 組 みが 強 化 さ れてきたものの 小 規 模 の 災 害 でさえも 十 分 に 機 能 していない 現 状 があり シビックフォースでは コミュニティの 災 害 対 応 能 力 強 化 や 行 政 機 関 企 業 と 連 携 しながらマルチアクターによるコミュニ ティ 地 方 中 央 レベルの 連 携 体 制 を 構 築 し 被 災 の 軽 減 や 被 災 後 の 一 日 も 早 い 復 興 につなげら れるようなプログラムを 外 務 省 の NGO 連 携 無 償 資 金 協 力 の 助 成 金 を 受 けて 実 施 することになった A-PAD メンバーであり パートナー 団 体 である CHA(Consortium of Humanitarian Agencies)と 協 力 し 2014 年 2 月 からの 開 始 で 3 年 事 業 の 1 年 目 にあたる 本 年 度 は 防 災 教 育 のカリキュラム 5
を 策 定 し 2014 年 8 月 末 までにスリランカ 国 内 各 地 で 19 回 のワークショップを 実 施 した 予 算 は 3 年 間 で 約 9,050 万 円 そのうち 初 年 度 にあたる 2014 年 度 は 30,081,695 円 が 外 務 省 により 承 認 された 3-4 AHAセンター 防 災 担 当 官 研 修 プログラム 災 害 支 援 プラットフォーム 構 築 の 実 現 に 向 けた 活 動 の 一 環 として 2014 年 5 月 にはASEAN 防 災 人 道 支 援 調 整 センター(AHAセンター)より 委 託 を 受 け ASEAN 参 加 国 の 行 政 官 の 日 本 研 修 プロ グラムの 企 画 運 営 し 7か 国 からの 研 修 生 13 名 を6 日 間 にわたって 受 入 れた 東 日 本 大 震 災 の 被 災 地 である 宮 城 県 気 仙 沼 市 や 岩 手 県 陸 前 高 田 市 訪 問 市 役 所 や 仮 設 住 宅 地 元 のNPOなどの 視 察 のほか 東 京 では 総 理 官 邸 訪 問 防 災 省 によるレクチャーを 通 じて 日 本 の 災 害 対 応 の 方 針 や 実 績 課 題 を 多 方 面 から 知 っていただき 各 国 の 防 災 力 の 強 化 に 貢 献 することができた 次 年 度 も 引 き 続 き 研 修 を 受 け 入 れる 予 定 であり 本 事 業 を 通 じてASEANとの 持 続 的 な 協 力 体 制 を 築 いていく 方 針 である 以 上 6