8 年 度 森 泰 吉 郎 記 念 研 究 振 興 基 金 成 果 報 告 書 トップスポーツクラブにおける 地 域 活 動 に 関 する 実 態 調 査 ラグビーを 事 例 に 政 策 メディア 研 究 科 修 士 課 程 年 岩 月 基 洋 研 究 概 要 本 研 究 は 日 本 のトップスポーツにおいて チームが 所 在 する 地 域 (ホームタウン)や 競 技 コミュ ニティ( 少 年 チーム 中 高 部 活 動 大 学 クラブなど)を 対 象 に 実 施 する 活 動 に 着 目 し その 実 態 を 明 らかにするものである 具 体 的 には プロスポーツではない 企 業 スポーツが 行 う 活 動 に 着 目 し その 典 型 例 であるラグビーを 事 例 に 個 々のクラブが 主 に 競 技 を 通 じて 実 施 参 加 している 活 動 に ついて 調 査 を 実 施 する これらの 活 動 の 実 態 調 査 を 通 じて 活 動 要 因 を 明 らかにするとともに 多 種 多 様 な 地 域 関 係 者 を 巻 き 込 んだ 活 動 がチームの 運 営 に 与 える 効 果 を 検 証 する これにより チー ムと 地 域 コミュニティの 関 係 が 構 築 される 地 域 活 動 の 在 り 方 についての 提 案 が 可 能 となる 研 究 背 景 99 年 のサッカーJ リーグ 誕 生 を 契 機 に 日 本 のトップスポーツのプロ 化 が 進 むなか 地 域 密 着 を 掲 げ ホームタウンである 地 域 コミュニティに 向 けた 活 動 を 重 視 しながら 経 営 規 模 を 拡 大 し ていった また これまで 地 域 に 対 して 活 動 を 行 ってこなかったこれはクラブ 運 営 における 戦 略 的 なマーケティングとしてプロ 野 球 特 にパ リーグが 地 域 活 動 に 力 を 入 れ 始 めたことによって 人 気 を 回 復 してきている 一 方 これまでトップスポーツを 支 えてきた 企 業 スポーツ( 企 業 内 のクラブであり 選 手 は 企 業 の 社 員 という 位 置 づけ)は 9 年 代 の 経 済 不 況 を 経 て その 存 続 が 企 業 の 収 益 や 株 主 の 声 に 左 右 され 休 部 廃 部 など 存 続 の 危 機 に 陥 ったケースが 相 次 いだ その 中 で 企 業 スポーツの 典 型 例 であり アマチュアリズムを 長 く 堅 持 してきたラグビーも 99 年 にオープン 化 (プロ 化 )が 容 認 され た 年 には 全 国 リーグであるトップリーグが 誕 生 したが クラブの 運 営 形 態 は ほぼ 企 業 スポー ツのまま 存 在 している プロスポーツが 主 流 になり チームの 運 営 や 競 技 の 発 展 のためには 放 映 権 やスポンサー 収 入 といった 経 済 性 の 追 求 が 必 要 不 可 欠 であり メディアや 広 告 が 重 視 され 市 場 化 されてきている プ ロスポーツでは 集 客 を 含 めた 事 業 の 継 続 性 を 含 んだ 経 済 面 を 考 えるだけでなく チームが 持 って いるリソース( 選 手 技 術 情 報 場 所 )を 提 供 しながら 地 域 に 根 付 き 社 会 に 貢 献 するといった 公 共 性 や 社 会 性 の 確 保 が 必 要 となる 本 研 究 では 企 業 スポーツを 含 むトップスポーツにおいて チームの 運 営 マネジメントには チ
ームの 持 っている 社 会 的 な 価 値 を 地 域 コミュニティや 社 会 に 認 識 されることが 必 要 だという 前 提 の もとに 個 別 場 当 たり 的 な 取 り 組 みでない このつを 両 立 させるような 包 括 的 な 運 営 の 戦 略 を 支 える 地 域 活 動 の 枠 組 みを 検 討 するための 実 態 を 調 査 した 調 査 内 容 ラグビートップリーグチームによる 地 域 活 動 の 実 態 調 査 ラグビートップリーグに 所 属 する 8 チームへのアンケート 調 査 および 関 係 者 へのインタビュー 調 査 から 活 動 の 検 証 を 行 うことで 実 態 の 把 握 を 行 った 調 査 概 要 調 査 対 象 7 年 度 ジャパンラグビートップリーグおよびその 下 部 に 位 置 する 三 地 域 リーグ(トップイースト トップウエスト A トップキュウシュウ A)に 所 属 する 8 チーム 調 査 方 法 郵 送 法 による 質 問 紙 調 査 特 徴 的 な 取 り 組 みをしているチームへのインタビュー 調 査 質 問 紙 調 査 回 答 依 頼 者 活 動 担 当 者 (チームマネージャー 主 務 など 地 域 活 動 社 会 貢 献 活 動 の 活 動 状 況 を 把 握 している 方 ) 調 査 実 施 時 期 7 年 9 月 ~8 年 7 月 アンケート 回 収 率 87%( チーム/8 チーム) 回 収 チーム トップリーグ(=TL) (/4) NEC 九 州 電 力 クボタ 神 戸 製 鋼 コカ コーラウエストジャパン サントリー 三 洋 電 機 東 芝 トヨ タ 自 動 車 日 本 IBM 福 岡 サニックス ヤマハ 発 動 機 リコー トップイースト (=TE) (8/)
秋 田 ノーザンブレッツ 釜 石 シーウェイブス 栗 田 工 業 サントリーフーズ セコム 東 京 ガス 日 本 航 空 明 治 安 田 生 命 トップウエスト A(=TW) (7/7) ワールドファイティングブルズ 近 鉄 ライナーズ ホンダヒート 豊 田 自 動 織 機 NTT ト コモ 関 西 大 阪 府 警 察 中 部 電 力 ラグビー 部 トップキュウシュウ A(=TK) (/) マツダ 中 国 電 力 三 菱 重 工 長 崎 東 芝 大 分 三 菱 自 動 車 水 島 調 査 項 目 調 査 の 前 段 階 として これまで ラグビーが 持 つ 社 会 性 ( 価 値 や 魅 力 )に 関 するインタビュー 調 査 を 全 国 のラグビー 関 係 者 ( 日 本 ラグビーフットボール 協 会 の 職 員 や 都 道 府 県 協 会 の 職 員 小 学 校 中 学 校 高 校 指 導 者 観 戦 者 など) 約 4 名 を 対 象 に 行 った その 結 果 チーム が 地 域 コミュニティを 対 象 に 行 う 活 動 が 以 下 の 項 目 である 把 握 した ラグビー 関 係 者 地 域 住 民 ファンを 対 象 とした クラブ 主 催 のラグビーフェスティバル 小 学 校 中 学 校 ( 私 立 を 含 む)を 対 象 とした ラグビーもしくはタグラグビーの 出 張 授 業 ( 指 導 訪 問 ) 特 定 のクラブ あるいは 不 特 定 のクラブを 対 象 としたグラウンド 開 放 4 ラグビースクール タグラグビー 中 学 校 ラグビー 高 校 ラグビー 大 学 ラグビーへ 実 施 して いる 技 術 指 導 クラブが 主 催 する ラグビー 指 導 者 を 育 成 するための 講 習 会 ( 指 導 者 講 習 会 ) 地 域 のお 祭 りなど クラブが 主 催 者 でないイベントへの 出 展 参 加 各 項 目 について 活 動 状 況 活 動 開 始 時 期 最 近 年 間 の 活 動 実 施 数 や 参 加 者 数 の 推 移 活 動 の 実 施 や 継 続 に 与 えた 要 因 について 質 問 した 調 査 集 計 結 果
項 目 ごとの 集 計 結 果 図 は 上 記 調 査 項 目 である 項 目 について 数 値 データに 置 き 換 え 各 活 動 を 標 準 化 して 加 算 したものである これを 元 にさらに 詳 細 にデータを 見 ていく チーム 名 ラグビーフェスティバル ( 参 加 者 数 / 年 ) 訪 問 授 業 ( 回 / 年 ) グラウンド 開 放 ( 回 / 年 ) 技 術 指 導 ( 回 / 年 ) 指 導 者 講 習 会 ( 回 / 年 ) イベント 参 加 ( 回 / 年 ) 活 動 指 標 ( 注 ) 神 戸 製 鋼 4 4 9.4 福 岡 サニックス 4 8 9 7.7 三 洋 電 機 7 7.7 NEC 4 4..9 コカ コーラ ウエストシ ャハ ン 4. 東 芝. 九 州 電 力 7 8 9 4. ワールド 8.9 釜 石 シーウェイブス.7 クボタ 8. 8.4 ヤマハ 発 動 機 4 9. セコム 9.8 ホンダヒート 4 4 8.. 日 本 IBM 8 8 -. 豊 田 自 動 織 機 4 -. リコー -. サントリー -. 三 菱 自 動 車 水 島 7 -. 三 菱 重 工 長 崎 7. 4 -. 中 部 電 力 -. トヨタ 自 動 車 -.7 秋 田 ノーザンブレッツ.. -.8 中 国 電 力 48 -.8 マツダ. -. 近 鉄 4 -. 東 京 ガス 4 -. 日 本 航 空. -. 明 治 安 田 生 命 -. 栗 田 工 業 -. 大 阪 府 警 察 9 -. サントリーフーズ -. NTTト コモ 関 西 -. 東 芝 大 分 -.4 ( 注 ) 各 活 動 を 標 準 化 して 加 算 した 値 トップリーグ 所 属 トップウエスト 所 属 トップイースト 所 属 トップキュウシュウ 所 属 図 各 活 動 の 集 計 結 果 まとめ( 全 体 ) これらの 結 果 から チームが 地 域 に 出 て 行 くことで 関 係 を 構 築 すると 推 測 される 以 下 の つの 活
動 に 着 目 する ) 小 学 校 中 学 校 を 対 象 とした ラグビーもしくはタグラグビーの 出 張 授 業 ( 指 導 訪 問 ) ) 地 域 のお 祭 りなど クラブが 主 催 者 でないイベントへの 出 展 参 加 ) 小 学 校 中 学 校 を 対 象 とした ラグビーもしくはタグラグビーの 出 張 授 業 ( 指 導 訪 問 ) 出 張 授 業 は 課 外 活 動 ( 例 : 部 活 動 )を 含 まず 授 業 として 行 うものを 指 し チームが 地 域 に 出 て いく 活 動 である しかしながら 9%( チーム)の 実 施 にとどまり 多 くのチームは 出 張 授 業 を 実 施 していない 活 動 しているチームの 多 くは 小 学 校 へのタグラグビー 指 導 を 実 施 している チ ームが 一 度 も 実 施 していない 全 体 小 学 校 へのラグビーの 出 張 授 業 9 4 回 中 学 校 へのラグビーの 出 張 授 業 回 小 学 校 へのタグラグビーの 出 張 授 業 回 ~ 回 回 ~ 回 中 学 校 へのタグラグビーの 出 張 授 業 9 回 以 上 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 図 小 学 校 中 学 校 を 対 象 とした ラグビーもしくはタグラグビーの 訪 問 ) 出 張 授 業 ( 指 導 福 岡 サニックスは 年 間 4 回 ヤマハ 発 動 機 は 年 間 44 回 と 非 常 に 多 くの 出 張 授 業 を 実 施 して いる また 三 洋 電 機 は 974 年 からと 非 常 に 早 い 時 期 から 実 施 している また TL チーム 以 外 で は 釜 石 シーウェイブスが 活 動 に 取 り 組 んでいるのが 特 徴 的 である 表 実 施 数 の 多 いチームの 出 張 授 業 数
中 学 校 へのタグラグビ ーの 出 張 授 業 数 小 学 校 へのタグラグビ ーの 出 張 授 業 数 三 洋 電 機 福 岡 サニックス 4 ヤマハ 発 動 機 8 釜 石 シーウェイブス 4 ) 地 域 の 祭 りなど クラブが 主 催 者 でないイベントへの 出 展 参 加 イベント 参 加 は チームが 外 ( 地 域 )に 出 ていく 活 動 と 母 体 会 社 に 向 けた 内 に 対 する 活 動 の 両 方 がある 母 体 会 社 が 主 催 したイベントに 参 加 していると 回 答 したのは %( チーム)であり 平 均 参 加 回 数 は. 回 であった 母 体 会 社 が 関 わっていないイベントに 参 加 していると 回 答 したのは 48%( チーム)であり 平 均 参 加 回 数 は. 回 であった 全 体 母 体 会 社 が 関 連 する イベントへの 参 加 7 回 回 回 母 体 会 社 が 関 わっていない イベントへの 参 加 9 ~ 回 ~ 回 回 以 上 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 図 イベントへの 参 加 また 各 チームの 参 加 状 況 では 以 下 のことがいえる
NEC クボタは 母 体 会 社 が 関 連 するイベント への 参 加 数 が 多 い 神 戸 製 鋼 福 岡 サニックスは 母 体 会 社 が 関 わっていないイベント への 参 加 数 が 多 い 表 イベントへの 参 加 数 が 多 いチーム 母 体 会 社 が 関 連 する イベントへの 参 加 母 体 会 社 が 関 わってい ないイベントへの 参 加 NEC 8 神 戸 製 鋼 東 芝 福 岡 サニックス クボタ 釜 石 シーウェイブス 参 加 数 が 回 以 上 のチームを 抽 出 母 体 会 社 が 関 わっているイベントよりも 母 体 会 社 が 関 わっていないイベントへの 参 加 の 割 合 が 大 き い 全 体 の 参 加 総 数 で 見 比 べると およそ 倍 になっている 活 動 数 は TL チームが 7%を 占 める
4 8 7 4 7 トップリーグ 全 体 母 体 会 社 が 関 連 する イベントへの 参 加 母 体 会 社 が 関 わっていない イベントへの 参 加 図 イベントへの 参 加 総 数 全 体 /TL 各 活 動 を 始 めた 時 期 ( 年 ) ほとんどの 項 目 で 年 以 降 に 活 動 を 始 めているチームが 多 い 学 校 への 出 張 授 業 や イベントへの 出 展 参 加 といった 地 域 に 出 ていく 要 素 の 強 い 活 動 は 年 以 降 に 始 めている チームの 割 合 が 比 較 的 多 い TL チームは 年 のトップリーグが 創 設 された 時 期 に 活 動 を 始 め ていると 推 測 される これは 企 業 スポーツチームの 休 廃 部 数 が 減 少 し 始 めた 時 期 とも 重 なっている ともいえる 全 体 ~99 99~994 99~999 ~4 ~ ラグビーフェスティバル 学 校 への 出 張 授 業 グラウンド 開 放 7 ラグビースクール 等 への 支 援 4 指 導 者 講 習 会 イベントへの 出 展 参 加 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 図 4 各 活 動 を 始 めた 時 期 ( 年 ) 全 体
TL ~99 99~994 99~999 ~4 ~ ラグビーフェスティバル 7 学 校 への 出 張 授 業 4 グラウンド 開 放 ラグビースクール 等 への 支 援 指 導 者 講 習 会 イベントへの 出 展 参 加 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 図 各 活 動 を 始 めた 時 期 ( 年 ) TL 最 近 年 間 の 各 活 動 の 実 施 回 数 や 参 加 者 数 等 の 推 移 各 活 動 の 回 数 は 全 体 的 に 増 えているといえる 特 に 学 校 への 出 張 授 業 と イベントへの 出 典 参 加 が 他 の 項 目 と 比 較 して 増 えている 割 合 が 大 きいといえる 全 体 減 った 変 わらない 増 えている ラグビーフェスティバル 9 学 校 への 出 張 授 業 グラウンド 開 放 ラグビースクール 等 への 支 援 4 指 導 者 講 習 会 イベントへの 出 展 参 加 4 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 図 最 近 年 間 の 各 活 動 の 実 施 回 数 や 参 加 者 数 等 の 推 移
各 活 動 の 実 施 や 活 動 継 続 に 影 響 を 与 えた 要 因 各 活 動 の 実 施 や 継 続 に 最 も 影 響 を 与 えた 要 因 は 全 体 的 に 地 域 (ラグビー 関 係 者 / 地 域 住 民 /ファン)からの 要 望 が 多 いといえる 番 目 に 影 響 を 与 えた 要 因 は 競 技 振 興 (ラグビー 普 及 / 観 戦 者 増 加 )への 有 効 性 や 社 会 地 域 貢 献 (クラブ( 会 社 )の 社 会 貢 献 / 地 域 活 性 化 ) に 対 す る 認 識 のためであるといえる 全 体 ラグビーフェスティバル 7 学 校 への 出 張 授 業 グラウンド 開 放 4 ラグビースクール 等 への 支 援 9 7 指 導 者 講 習 会 イベントへの 出 展 参 加 9 7 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 地 域 からの 要 望 社 会 地 域 貢 献 競 技 振 興 他 との 兼 ね 合 い 図 7 各 活 動 の 実 施 や 活 動 継 続 に 一 番 影 響 を 与 えた 要 因 ラグビーフェスティバル 8 9 学 校 への 出 張 授 業 グラウンド 開 放 4 7 ラグビースクール 等 への 支 援 8 9 指 導 者 講 習 会 イベントへの 出 展 参 加 8 8 % % % % 4% % % 7% 8% 9% % 地 域 からの 要 望 社 会 地 域 貢 献 競 技 振 興 他 との 兼 ね 合 い 図 8 各 活 動 の 実 施 や 活 動 継 続 に 二 番 目 に 影 響 を 与 えた 要 因
また その 他 の 地 域 活 動 として 地 域 清 掃 活 動 の 実 施 と 回 答 したのが チームであった さらに 募 金 活 動 と 回 答 したのが チームであった 以 上 より アンケート 調 査 結 果 のまとめとして 次 のことがいえる トップリーグ 所 属 チームは 積 極 的 に 地 域 活 動 を 行 っていた 学 校 への 出 張 授 業 は 実 施 チーム 数 は 少 なく 実 施 しているチームの 中 でも 回 数 にかな り 差 が 見 られた 母 体 会 社 が 関 係 するイベント よりも 母 体 会 社 が 関 わっていないイベント への 参 加 の 方 が 多 かった 過 去 年 間 で 地 域 活 動 の 実 施 回 数 や 参 加 数 は 増 えていた 地 域 活 動 の 実 施 や 継 続 に 影 響 を 与 える 一 番 の 要 因 は 地 域 からの 要 望 であった まとめ スポーツチームが 活 動 によって 地 域 社 会 に 出 ていくことは 地 域 の 要 請 に 基 づいているため 非 常 に 有 効 な 社 会 貢 献 の 手 段 であることがいえる またこのような 活 動 が 継 続 し 地 域 にチームが 認 知 されることで 地 域 にとって 一 つのシンボル 的 な 役 割 をはたしていくといえる 特 に 学 校 に 対 する 活 動 は 行 政 と 連 携 することで 可 能 になるため チーム 市 民 行 政 といった 多 様 な 関 係 者 の 協 働 を 生 むことになる これは 地 域 活 動 における 一 つの 成 果 であると 考 えられる その 一 方 地 域 にとっての 効 果 だけでなく 地 域 との 活 動 に 参 加 した 選 手 の 意 識 向 上 という 効 果 がある 競 技 に 取 り 組 む 姿 勢 など 所 属 チームの 母 体 企 業 の 社 員 にも 範 となるよい 影 響 を 与 えると いうことがあげられる これらの 活 動 が 地 域 だけでなく その 競 技 関 係 者 にとっての 貢 献 活 動 普 及 につながることが チームを 所 有 する 企 業 が 行 う 地 域 社 会 貢 献 活 動 の 一 つとして 効 果 的 な 情 報 発 信 媒 体 と 位 置 付 け ことができる つまり 地 域 にとってのチームやそれを 支 援 する 企 業 の 評 判 を 高 めていくことにつな がるといえる
以 上 から 地 域 活 動 を 通 じて チームや 地 域 コミュニティとの 関 係 構 築 あるいはその 両 者 にとって 効 果 があるということがいえる 参 考 文 献 沢 野 雅 彦, 企 業 スポーツの 栄 光 と 挫 折 ( 青 弓 社 ライブラリー), 佐 伯 年 詩 雄, 現 代 企 業 スポーツ 論 ヨーロッパ 企 業 のスポーツ 支 援 調 査 に 基 づく 経 営 戦 略 資 源 としての 活 用,4 内 海 和 雄,アマチュアリズム 論 差 別 なきスポーツ 理 念 の 探 求 へ( 創 文 企 画 ),7 内 海 和 雄,プロ スポーツ 論 スポーツ 文 化 の 開 拓 者 ( 創 文 企 画 ),4 ニッポン の 未 来 を 支 える 企 業 とスポーツのパートナーシップを 求 めて( 報 告 書 ), 文 部 科 学 省 : 企 業 スポーツに 関 する 調 査 研 究 有 識 者 会 議, 平 成 年 企 業 とスポーツの 新 しい 関 係 構 築 に 向 けて, 経 済 産 業 省 : 企 業 スポーツ 懇 談 会, 平 成 年