小次郎講師秘伝のチャート分析第29回 移動平均線大循環分析 17時間目 世界一わかりやすいテクニカル指標の本格解説 皆さん こんにちは 小次郎講師です 助手のムサシです 本日は大循環分析の17回目 いよいよ大循環分析も完結する ついに完結ですか うれしいような寂しいような 本日のテーマは早仕掛け 試し玉
1 大循環分析の最大テーマ 最後にもう一度大循環分析のテーマを確認する 入門者が勝ち組になるためのポイントは大相場 わかりやすい相場をし っかりと取るということ 年に1回あるいは2回誰でも取れる大相場がある 最近の株式や為替は確かにそうですね そのとりやすい相場を本来取るべき幅しっかりと取れてますか という のが大循環分析を使うメインテーマ 本来取るべき幅とは頭と尻尾は市場に返して 胴体部分ということでし たね 頭と尻尾はくれてやれ というのが有名な相場の格言 大事なので繰り返し説明するが トレンドの発生は大底ではわからな い ある程度上昇してから始めてわかります
それが尻尾 そして トレンドの発生を感じたら買う そしてトレンドがある限り持ち続ける トレンドの終了を感じたら決済 するのだが そのトレンドの終了は天井ではわからない ある程度下落してから始めてわかるんですね それが頭 頭と尻尾は取れない とするとトレンドフォロワーの宿命は小さなトレンドでは儲からないと いうこと 頭と尻尾だけで胴体がほとんどないということだからね 現在 トレンドフォローの戦略を取っている投資家はたくさんいます が 大きなトレンドに出くわさない限り 満足いく利益は得られないと いうことですね かといって逆張りではリスクが大きすぎる 投資家の夢は毎月毎月コンスタントな利益を上げて 年間目標を達成し たいというもの しかし それは残念ながら夢 なぜなら毎月毎月大相場がやってきます かということ プロは年間ベースで利益を上げることを考える なるほど 毎月の積み上げではなくて 大相場が来たときにそれをしっ かりと取れるかが勝負の分かれ目なんですね
ところがほとんどの投資家は小さなトレンドでなんとか勝とうと四苦八 苦しているから 大相場で仕掛けても あっという間に利益確定してし まう だって そのたいしたことのない利益でも 今年1番の利益だっ たりするからね 今まで大相場に出くわしてない人はそうですね 大相場に出くわしたときに そこをしっかりと取れるかどうかがポイン ト そのために有効なのが移動平均線大循環分析 大循環分析はトレンドがある限り 決済のサインが出てこない つまり 大相場をしっかりと取れる 数銘柄をウォッチしていれば 少なくともそのうちのひとつくらいは1 年のうちに大きく上昇する 大きく下降するなんて銘柄がある 去年は株も上がったし 為替は円安に大きく動いたし 原油やユーロド ルの下落は何十年に1回の大相場となった ということで 大循環分析を使っている投資家は大きく利益を上げるこ とが出来た でしょうね ところが そういう大相場は待ち構えていてもなかなかやってこない 大相場がやってこなければ 利益は小さいか損失になる それに平然と耐えて 大相場をぱっくりと取るということが実は勝つた めには一番簡単な方法なのだが 実際にはなかなか実行出来る人が少な い
我慢しきれないんでしょうね トレードはメンタルだからね 途中でいやになって 大相場が来たとき にはエントリーしていないということになる ですね ということで 大循環分析を勉強していくうちに相場の極意が見えてき た 相場の極意ですか 勝敗は大きなトレンドをしっかりと取れるかで決まる 大きなトレンドがない期間にメンタルでくじけないためにワンテンポ早 く仕掛ける 相場の極意 勝敗は大きなトレンドをしっかりと取れるかで決まる 大きなトレンドがない期間にメンタルでくじけないためにワンテン ポ早く仕掛ける
ワンテンポ早く仕掛けるのはメンタル管理なんですか まあ そう言ってしまうと身もふたもないのだけど 勝敗は大きなトレ ンドをしっかりと取れるかどうかで決まるのだということだけは絶対に 忘れないでほしい 2 早仕掛けと試し玉 ワンテンポ早く仕掛けるとは本来の仕掛けタイミングより先に仕掛ける ということ ここまで来て勘違いしている人はいないと思うが 大循環分析の仕掛け タイミングはステージ1で買う ステージ4で売るではない ステージ1でなおかつ3本の線が右肩上がりだったら買う ステージ4でなおかつ3本の線が右肩下がりだったら売る でしたね ここがありとあらゆる価格変動の中で一番エッジがあるところ それを大循環分析は教えてくれる ただし 仕掛けの場としては遅い方なので小さなトレンドだとあっとい う間に終わってしまうことになる
結局仕掛けポイントというのは 早く仕掛けることが出来るけど騙しが 多いか 騙しは少ないが 仕掛けが遅いのでトレンドが終わってしまう ことがあるか どちらを選ぶかってことしかない 究極の選択ですね 3本の線が右肩上がりというのは大切な視点でね そこで初めて安心し て買っていける 手じまいをステージの変化まで待たずに 価格がちょっとでも下落した らすぐ手じまいというルールに変えたら 実は勝率がもの凄くアップす る そうなんですか そっちの方がいいかも ただし 大きな利益は取れない 大循環分析は大きなトレンドをしっかりと取るということがメインテー マだから 途中で下がってもステージが変わらない限り我慢する とすると小さなトレンドでは利益がなくなったり 損切りになったりす る そこを必要経費と思わない限り大相場が取れない そこをわかっている人だけが勝ち組になり それをいつまでたっても理 解出来ない人が負け組になる
耳が痛いです この話を大前提として そうは言っても小さな相場でも取りたい それは万人共通 とすると通常の仕掛けポイントの前に仕掛けることが 必要となってくる 下図をご覧 残念ながらあまり大きなトレンドではない ステージ1になって三本の線が右肩上がりになったのはA地点 それを確認してから買ったのでは損切りになってしまう
なるほど 若干ですが 損切りになってますね でもステージ⑥ B地点 ステージ⑤ C地点 で買うことが出来た らこのトレンドも取れる 確かに やっぱり早く買うって大事なんですね いやいや 今回のように順行で小さいながらトレンドがあったからBや Cで買うことが成功につながったが ステージ5から4に戻ったり ス テージ6から5に戻ったりすることがいくらでもある 早く仕掛ければ仕掛けるほど それだけ騙しも多くなる それは困りました そのために今まで3次元分析を学んで来たのだよ 早仕掛け 試し玉を しても成功の確率が高いのはどこかを3次元分析で読み取るのだよ その説明をする前に ムサシ君 早仕掛け 試し玉をもう一度説明して もらおう 読者の中で初めての人がいるかもしれないのでね もう頭に入ってますよ 試し玉は通常取引する量の3分の1から5分の1の量 要は失敗しても痛 くもかゆくもない量を試しに仕掛けてみること 成功したら 通常の取 引するタイミングで 再度通常の取引量 もう一度仕掛ける
正解 早仕掛けは 早仕掛けは 通常の取引量と同じ量を通常の仕掛けタイミングより早く 仕掛けること その後 通常の仕掛けタイミングに来たらどうする 早仕掛けのときは本来仕掛ける量をもう仕掛けてますので 何もしませ ん では ワンテンポ早く仕掛けるための基本的考え方を教えよう 早仕掛けポイント ステージ5 6で3本の線が右肩上がり ステージ6 1で短期 中期上昇 長期横ばいに変化 試し玉ポイント ステージ5で短期 中期上昇 長期横ばいに変化 ステージ6 1で短期上昇 中期横ばい 長期下降がはっきりとゆるや かに
なるほど これを覚えているとどこで仕掛けていいかすぐにわかります ね 但し 検証もせずに 丸暗記で使っても成功しない 必ず 自分で自分の取引する銘柄 取引する足 日足とか時間足とか で検証して 確認をしてから使うように というのはもうここまで来れ ばわかってくれていると思うが どんな手法でも騙しがあるのでね 当たり外れの中で最終的に利益を取るということをしっかりと心に刻み つけておいてほしい 了解 そして上記のルールは厳しめに書いている 上記のうち 短期の上昇は必須 中期 長期の 上昇 と書いてあると ころは 平行 でも可 横ばい と書いてあるところは 今までの 流れが変わっていればやや下がっていても可 はっきりと下降がゆるやかに と書いてあるところは 下降に変化 が見られれば可 と言われる しかし 条件を緩めれば緩めるほど 騙しも増えていくので やはり自 分で検証してから使ってほしい もちろんです 上記を表にまとめてみた