就 学 前 の 子 どもに 関 する 教 育 保 育 等 の 総 合 的 な 提 供 の 推 進 に 関 する 法 律 国 会 会 議 録 抜 粋 圃 1 法 律 の 提 案 理 由 及 び 概 要 0 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 )このたび 政 府 から 提 出 いたしました 就 学 前 の 子 どもに 関 する 教 育 保 育 等 の 総 合 的 な 提 供 の 推 進 に 関 する 法 律 案 について その 提 案 理 由 及 び 内 容 の 概 要 を 御 説 明 申 し 上 げます 我 が 国 における 急 速 な 少 子 化 の 進 行 並 びに 家 庭 及 び 地 域 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 に 伴 い 保 護 者 の 就 労 の 有 無 等 にかかわらず 小 学 校 就 学 前 の 子 供 の 教 育 及 び 保 育 に 関 する 多 様 な 需 要 に 適 切 柔 軟 ゆ 対 応 できる 新 たな 枠 組 みが 求 められているところであります この 法 律 案 は こうした 状 況 にかんがみ 地 域 において 子 供 が 健 やかに 育 成 される 環 境 が 整 備 さ れるよう 認 定 こども 園 に 係 る 制 度 を 設 け 幼 稚 園 及 び 保 育 所 等 における 小 学 校 就 学 前 の 子 供 に 対 する 教 育 及 び 保 育 並 びに 保 護 者 に 対 する 子 育 て 支 援 の 総 合 的 な 提 供 を 推 進 するための 措 置 を 講 ずる ものであります 次 に この 法 律 案 の 内 容 の 概 要 について 御 説 明 申 し 上 げます 第 一 に 幼 稚 園 又 は 保 育 所 等 のうち 就 学 前 の 子 供 に 対 する 教 育 及 び 保 育 を 一 体 的 に 提 供 すると ともに 地 域 における 子 育 て 支 援 事 業 を 実 施 するものは 都 道 府 県 知 事 から 認 定 こども 園 としての 認 定 を 受 けることができることとし その 認 定 の 基 準 については 文 部 科 学 大 臣 と 厚 生 労 働 大 臣 が 協 議 して 定 める 基 準 を 参 酌 して 都 道 府 県 が 定 めることとするものであります 第 二 1こ 認 定 こども 園 に 関 する 特 例 として 幼 稚 園 と 保 育 所 とが 一 体 的 に 設 置 される 認 定 こども 園 については 一 その 幼 稚 園 及 び 保 育 所 の 設 置 者 が 学 校 法 人 又 は 社 会 福 祉 法 人 のいずれである 場 合 に も 児 童 福 祉 法 及 び 私 立 学 校 振 興 助 成 法 に 基 づく 助 成 を 受 けることができるよう これらの 法 律 の 特 例 を 規 定 するとともに 認 定 こども 園 である 保 育 所 については その 設 置 者 と 保 護 者 との 直 接 契 約 による 利 用 とし 入 所 する 子 供 や 保 育 料 の 決 定 を 保 育 所 の 設 置 者 が 行 うことができるよう 児 童 福 祉 法 の 特 例 を 規 定 する 等 の 措 置 を 講 ずるものであります 以 上 がこの 法 律 案 の 提 案 理 由 及 びその 内 容 の 概 要 であります ( 平 成 18 年 4 月 12 目 衆 文 部 科 学 委 員 会 ) 2 制 度 化 の 背 景 副 大 臣 ( 馳 浩 君 ) 近 年 の 急 激 な 少 子 化 の 進 行 や 家 庭 地 域 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 に 伴 い 就 学 前 の 子 供 の 教 育 保 育 等 に 関 するニーズは 多 様 化 しており 次 のような 課 題 が 指 摘 されておりました 保 護 者 が 働 いていれば 保 育 所 働 いていなければ 幼 稚 園 となり 保 護 者 の 就 労 の 有 無 で 利 用 施 設 が 限 定 されるため 就 労 形 態 が 多 様 化 する 中 就 労 を 中 断 あるいは 再 開 しても 継 続 して 利 用 するこ とができない 少 子 化 の 進 行 により 子 供 や 兄 弟 の 数 が 減 少 する 中 子 供 の 健 やかな 成 長 にとって 大 切 な 集 団 活 動 や 異 年 齢 交 流 の 機 会 が 不 足 している 特 に 地 方 では 保 育 所 幼 稚 園 別 々では 子 供 集 団 が 小 規 模 化 する 状 況 がある 都 市 部 を 中 心 に 二 万 三 千 人 もの 保 育 所 待 機 児 童 が 存 在 する 一 方 で 幼 稚 園 の 利 用 児 童 はこの 十 年 間 で 十 万 人 減 少 しており 既 存 施 設 の 有 効 活 用 による 待 機 児 童 の 解 消 が 求 められている 核 家 族 化 の 進 行 や 地 域 の 子 育 てカの 低 下 を 背 景 に 幼 稚 園 にも 保 育 所 にも 通 わ ず 家 庭 でゼロ 歳 から 二 歳 の 子 供 を 育 てている 者 への 支 援 が 大 きく 不 足 している 今 回 の 認 定 こども 園 の 制 度 に 関 しては ( 中 略 ) 子 供 の 視 点 に 立 って 就 学 前 の 子 供 に 対 する 教 育 及 び 保 育 と 地 域 における 子 育 て 支 援 を 総 合 的 に 提 供 する 機 能 を 備 える 施 設 を 認 定 こども 園 として 認 定 する 制 度 を 設 け 子 供 が 健 やかに 育 成 される 環 境 の 整 備 を 図 るものであります こういつた 経 緯 から 法 案 を 提 出 させていただいたところであります ( 平 成 18 年 年 月 6 日 参 文 教 科 学 委 員 会 ) 一 1 一
3 認 定 こども 園 制 度 化 のメリット O 大 臣 政 務 官 ( 有 村 治 子 君 ) 今 般 の 認 定 こども 園 の 制 度 化 によっては ( 中 略 ) 保 護 者 が 就 労 の 有 無 によっても 子 供 が 施 設 を 変 わる 必 要 がない 一 貫 した 教 育 保 育 を 受 けられる また 子 供 の 健 や かな 育 ちにとって 大 切 な 集 団 活 動 異 年 齢 交 流 の 機 会 や 規 模 が 確 保 される 待 機 児 童 の 解 消 がねら える また 在 宅 の 子 育 て 家 庭 への 支 援 も 含 む 地 域 のコミュニティーの 子 育 て 支 援 あるいは 子 育 て 力 が 増 すということを 期 待 しております 平 成 18 年 6 月 6 日 参 文 教 科 学 委 員 会 ) 0 副 大 臣 ( 馳 浩 君 ) 認 定 こども 園 となることにより 施 設 にとっては 大 きく 六 点 以 下 のようなメ リットが 考 えられ 周 知 していくことを 準 備 しております 一 つ 認 定 こども 園 の 名 称 は 認 定 を 受 けた 施 設 のみ 使 用 できることとすることにより 教 育 保 育 機 能 及 び 子 育 て 支 援 機 能 が 確 保 された 施 設 である 旨 を 地 域 住 民 に 対 して 示 すことができる 二 つ 目 幼 稚 園 と 保 育 所 とが 一 体 的 に 設 置 されている 施 設 について 学 校 法 人 が 保 育 所 を 設 置 する 場 合 現 在 は 保 育 所 の 運 営 費 は 補 助 されるものの 保 育 所 の 施 設 整 備 費 は 補 助 されないが 学 校 法 人 が 幼 保 連 携 型 の 認 定 こども 園 を 運 営 する 場 合 は 保 育 所 部 分 について 新 たに 施 設 整 備 費 が 補 助 されるこ と 社 会 福 祉 法 人 が 幼 稚 園 を 設 置 する 場 合 現 在 は 幼 稚 園 の 運 営 費 及 び 施 設 整 備 費 は 学 校 法 人 化 を 前 提 としなければ 補 助 されないが 社 会 福 祉 法 人 が 幼 保 連 携 型 の 認 定 こども 園 を 運 営 する 場 合 は 幼 稚 園 部 分 について 幼 稚 園 の 運 営 費 及 び 施 設 整 備 費 が 補 助 される 三 点 目 として 認 定 こども 園 と' して 幼 稚 園 と 保 育 所 とが 一 体 的 に 設 置 される 場 合 には 幼 稚 園 又 は 保 育 所 の 認 可 定 員 の 引 下 げ 等 の 基 準 の 弾 力 化 を 図 ることとしており 幼 稚 園 保 育 所 の 双 方 の 認 可 を 有 するこうした 一 体 化 施 設 の 運 営 を 行 いやすくなる 四 点 目 として 幼 稚 園 型 にとっては 子 育 て 支 援 の 充 実 や 適 切 な 基 準 の 下 における 長 時 間 保 育 の 実 施 を 地 域 住 民 に 対 して 示 すことができるというメリットがある 五 点 目 と して 保 育 所 型 にとっては 直 接 契 約 となることでより 多 様 な 保 育 サービスを 提 供 できるようにな る 六 点 目 として 少 子 化 が 進 行 している 地 域 における 公 立 幼 稚 園 公 立 保 育 所 の 統 合 を 容 易 にし 運 営 の 効 率 化 を 図 ることができるなど こうしたメリットをしっかりと 周 知 し 制 度 の 普 及 を 図 っ てまいりたいと 考 えております 4 幼 児 期 の 教 育 保 育 子 育 て 支 援 に 対 する 基 本 的 な 考 え 方 0 小 坂 国 務 大 臣 幼 児 期 における 教 育 保 育 というものが その 人 の 人 生 を 左 右 するような そうい った 影 響 を 与 える 時 期 でございますから 国 としても そして 地 域 家 庭 学 校 あるいは 幼 稚 園 保 育 園 こういう 機 関 と 地 域 と 家 庭 が 連 携 をしながら 幼 児 期 においては 特 に 家 庭 がその 基 本 的 な 場 でありまずけれども 第 一 義 的 な 責 任 は 保 護 者 が 負 うということになってまいりまずけれども それを 地 域 社 会 全 体 で 支 援 をしていくという 体 制 が 必 要 であろうと 考 えております そういった 意 味 で 教 育 保 育 の 充 実 を 図 ることが 必 要 でございますから 幼 稚 園 保 育 園 がぞ れぞれの 役 割 に 従 って 機 能 を 発 揮 していくこと また 同 時 に 子 育 てに 対 して 今 日 的 な 大 きな 課 題 は 保 護 者 であるお 父 さん お 母 さんが 働 く 環 境 というものについても 家 庭 を 取 り 巻 く 環 境 とい うものについても 働 き 方 というものについて やはり 見 直 しを 行 っていくことが 必 要 なんではな いかというふうに 考 えております また 同 時 に 地 域 の 子 育 て 支 援 という 機 能 を 充 実 してお 母 さん やお 父 さんを 応 援 してあげなきゃいけない そういった 意 味 のことを 踏 まえて そういった 基 本 的 な 考 えに 立 って 厚 生 労 働 省 を 初 め 関 係 各 省 と 連 携 をしながら 文 部 科 学 省 としても 幼 児 期 におげる 教 育 保 育 の 問 題 に 真 剣 に 取 り 組 んで まいりたいと 考 えております ( 平 成 18 年 4 月 21 日 衆 文 部 科 学 委 員 会 ) 5 幼 稚 園 保 育 所 を 通 じた 機 能 の 強 化 O 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 )これまでも 幼 稚 園 教 育 要 領 と 保 育 所 保 育 指 針 の 整 合 性 の 確 保 や 幼 稚 園 教 諭 免 許 と 保 育 士 資 格 の 併 有 促 進 などによりまして 幼 稚 園 保 育 所 を 通 じた 教 育 保 育 機 能 の 強 化 に 努 めてきたところでございます 認 定 こども 園 においては 教 育 機 能 と 保 育 機 能 の 双 方 の 充 実 が 求 められることから この 制 度 の 実 施 を 契 機 として 幼 稚 園 と 保 育 所 の 関 係 者 の 意 見 交 換 や 相 互 の 交 流 が 更 に 進 められ それぞれが 積 み 上 げてきた 経 験 の 共 有 が 更 に 促 進 されることになると 考 えておるわけでありまして その 結 果 一 2 一
認 定 こども 園 はもちろん すべての 幼 稚 園 保 育 所 を 通 じた 教 育 保 育 機 能 の 一 層 の 強 化 が 図 られ ることになると 期 待 をいたしております また 認 定 こども 園 におきましては 地 域 の 子 育 て 支 援 を 必 須 の 機 能 としていることから 幼 稚 園 保 育 所 を 通 じた 子 育 て 支 援 機 能 の 充 実 も 期 待 されるところでございます このように 幼 稚 園 保 育 所 を 通 じた 教 育 保 育 並 びに 子 育 て 支 援 機 能 の 強 化 に 向 けて 厚 生 労 働 省 と 協 力 しながら 制 度 の 充 実 を 図 ってまいりたいと 存 じます 6 幼 保 一 元 化 との 関 係 O 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 ) 私 どもは 幼 児 期 の 多 様 な 教 育 そして 保 育 のニーズに 適 切 に また 地 域 のニーズにも 対 応 できるようにするためには 制 度 そのものを 一 元 化 して 一 律 な 対 応 を 求 めるよ りは 地 域 の 実 情 をつぶさに 見 た 上 で 利 用 者 のための 新 たな 選 択 肢 を 提 供 することが 重 要 ではな いかと こう 考 え 今 般 の 法 律 案 は こうした 基 本 的 な 考 えの 下 に 教 育 保 育 及 び 子 育 ての 支 援 を 総 合 的 に 提 供 する 機 能 を 持 つ 施 設 を 都 道 府 県 知 事 が 認 定 こども 園 として 認 定 する 仕 組 みとしたも のでございます したがいまして 今 回 の 法 律 案 によりまして 幼 稚 園 保 育 所 を 認 定 こども 園 に 統 合 しようとす るものではなくて 今 後 とも 幼 稚 園 保 育 所 そしてそれに 加 えて 認 定 こども 園 が それぞれ 相 まって 地 域 の 実 情 を 把 握 した 上 でそこに 合 った 制 度 として 就 学 前 の 教 育 保 育 機 能 が 提 供 される ように そういう 機 能 の 充 実 を 一 層 図 ることを 期 待 して 制 度 設 計 をしたものでございます 皿 認 定 こども 園 の 認 定 1 認 定 権 者 0 銭 谷 政 府 参 考 人 認 定 こども 園 は 幼 児 教 育 機 能 と 保 育 機 能 の 双 方 の 機 能 を 有 するものでございまし て 両 者 を 適 切 に 判 断 できるのは 幼 稚 園 保 育 所 双 方 の 認 可 権 限 を 有 する 都 道 府 県 であると 考 えら れることから 認 定 につきましては 都 道 府 県 知 事 が 行 うこととしているものでございます ただし 保 育 行 政 において 政 令 市 中 核 市 が 保 育 所 の 認 可 も 含 めまして 主 体 的 な 役 割 を 担 って いることを 踏 まえまして 都 道 府 県 知 事 が 保 育 所 等 を 認 定 こども 園 として 認 定 する 場 合 には 法 律 の 十 一 条 第 一 項 の 規 定 によりまして 政 令 市 中 核 市 に 協 議 すべきものとしているところでござい ます また 都 道 府 県 による 認 定 基 準 の 策 定 に 際 しましては 政 令 市 中 核 市 の 意 向 に 配 慮 するよう 促 してまいりたいと 考 えております 2 認 定 基 準 の 基 本 的 考 え 方 政 府 参 考 人 ( 銭 谷 眞 美 君 ) 認 定 こども 園 につきましては 一 定 の 質 を 確 保 した 上 で 地 域 の 実 情 に 応 じた 対 応 が 可 能 となるように その 認 定 基 準 につきましては 国 が 定 める 指 針 を 参 酌 して 都 道 府 県 が 条 例 で 定 めるということにいたしております この 場 合 保 育 に 欠 ける 子 供 も 欠 けない 子 供 も 受 け 入 れ 教 育 保 育 を 提 供 する 及 び 子 育 て 支 援 事 業 を 実 施 をするというこの 二 点 につきましては 認 定 こども 園 としての 基 本 的 な 機 能 でございますので これは 法 案 の 規 定 により 全 国 共 通 に 確 保 さ れるものといたしております そこで 認 定 基 準 に 関 する 国 の 指 針 の 内 容 としては 以 上 の 点 を 踏 まえまして 次 のような 項 目 について 定 めることを 考 えております 第 一 が 職 員 の 配 置 でございます 第 二 が 職 員 の 資 格 第 二 が 施 設 設 備 第 四 が 提 供 される 教 育 保 育 の 内 容 第 五 が 保 育 者 の 資 質 向 上 等 について 第 六 が 子 育 て 支 援 について 第 七 が 安 全 を 含 む 管 理 運 営 等 についてでございます 都 道 府 県 におきましては この 指 針 を 参 酌 をしていただきまして 条 例 により これらの 項 目 に ついては 必 ず 何 らかの 基 準 を 置 いていただくということになると 考 えております なお 各 部 道 府 県 が 認 定 基 準 を 策 定 をする 際 には この 国 の 指 針 を 参 酌 しつつ 地 域 の 実 情 に 応 じて 質 の 確 保 の 観 点 から 都 道 府 県 議 会 等 で 十 分 御 審 議 をいただいた 上 策 定 をしていただくということになるわけ でございます 一 3 一
こうした 質 を 確 保 しつつ 地 域 の 実 情 に 応 じた 対 応 を 可 能 にする 認 定 こども 園 制 度 の 趣 旨 につき まして 利 用 者 の 方 に 混 乱 を 招 かないように 私 どもも 十 分 周 知 を 図 ってまいりたいと 考 えておりま す 3 国 の 指 針 と 質 の 確 保 O 銭 谷 政 府 参 考 人 認 定 こども 園 につきましては 地 域 の 実 情 に 応 じて 柔 軟 に 対 応 できるように 幼 稚 園 保 育 所 いずれの 認 可 も 有 しない 地 方 裁 量 型 も 含 めまして 四 つの 類 型 を 認 めることとしてい るわけでございますが 国 として 支 援 をし 推 進 すべき 教 育 保 育 の 水 準 は 基 本 的 に 現 在 の 幼 稚 園 保 育 所 の 水 準 であると 考 えております このため 認 定 基 準 に 関 する 国 の 指 針 におきましても 例 えば 三 歳 から 五 歳 児 の 職 員 配 置 につ いては 幼 稚 園 と 同 様 に 学 級 ごとに 職 員 を 配 置 しつつ 長 時 間 利 用 する 子 供 については 保 育 所 と 同 様 の 職 員 を 確 保 し 個 別 対 応 が 可 能 な 体 制 とする 教 育 保 育 の 内 容 につきましては 幼 稚 園 教 育 要 領 保 育 所 保 育 指 針 の 目 標 が 達 成 されるよう 教 育 保 育 を 行 うなど 幼 稚 園 保 育 所 双 方 の 水 準 を 満 たすことを 基 本 として 定 めることといたしているところでございます 皿 行 政 体 制 1 国 の 行 政 体 制 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 ) 今 回 の 認 定 こども 園 制 度 につきましては ただいま 御 指 摘 のように 文 部 科 学 省 と 厚 生 労 働 省 がしっかり 連 携 をしていくということでスタートをさせていただくわけでご ざいます 多 様 化 する 就 学 前 の 子 供 の 教 育 及 び 保 育 のニーズに 適 切 かつ 柔 軟 に 対 応 できるように 新 たな 枠 組 みとしてこのような 制 度 を 設 けさせていただくことにつきまして 文 部 科 学 省 と 厚 生 労 働 省 が 連 携 協 力 して 教 育 行 政 と 福 祉 行 政 そして 総 合 的 な 展 開 を 図 っていくことが 必 要 だと 思 って おります 具 体 的 には 両 省 は 協 力 して 幼 保 連 携 推 進 室 を 設 け 一 体 的 な 事 務 処 理 体 制 を 取 るなどの 措 置 を 行 って 両 省 で 緊 密 連 携 協 力 を 図 りつつ 制 度 の 適 切 円 滑 な 施 行 に 努 めてまいりたいと 存 じます 2 地 方 の 行 政 体 制 0 副 大 臣 ( 馳 浩 君 ) 認 定 こども 園 制 度 を 円 滑 に 実 施 していくためには 利 用 者 や 施 設 の 立 場 に 立 っ て 窓 口 事 務 などの 一 本 化 を 図 ることが 重 要 であると 考 えております このため 法 律 案 においても 地 方 自 治 体 の 関 係 機 関 間 の 連 携 協 力 義 務 を 規 定 しているところであります これは 法 案 の 第 十 一 条 第 二 項 のところでございます これに 基 づいて 幼 児 期 の 教 育 保 育 に 関 する 保 護 者 向 けサービス 窓 ロの 一 本 化 認 定 こども 園 の 認 定 申 請 及 び 幼 稚 園 保 育 所 の 認 可 申 請 の 受 付 窓 口 の 一 本 化 補 助 金 申 請 窓 口 の 一 本 化 などの 事 務 の 一 元 的 な 対 応 が 図 られるように 促 してまいりたいと 思 います また 都 道 府 県 と 市 町 村 の 関 係 については 基 本 的 には 都 道 府 県 においても 市 町 村 においても 窓 ロを 設 けていただくようにしつつ 両 者 がしっかりと 連 携 をして 認 定 こども 園 の 認 定 など 都 道 府 県 が 権 限 を 有 する 事 項 については 市 町 村 や 特 別 区 が 相 談 に 応 じた 場 合 にはしっかりと 都 道 府 県 につないでいただけるように また 保 育 の 実 施 にかかわる 事 項 など 市 町 村 や 特 別 区 が 権 限 を 有 す る 事 項 については 都 道 府 県 が 相 談 に 応 じた 場 合 にはしっかりと 市 町 村 につないでいただけるよう に 促 すとともに 地 域 の 実 情 に 応 じて 認 定 事 務 を 市 町 村 や 特 別 区 を 経 由 して 行 うなどの 工 夫 も 促 し てまいりたいと 考 えております ( 平 成 18 年 5 月 30 日 参 文 教 科 学 委 員 会 ) IV 財 政 措 0 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 ) 国 の 財 政 措 置 は 幼 稚 園 保 育 所 の 認 可 を 受 けた 施 設 に 対 して 行 うこと としております 幼 稚 園 と 保 育 所 が 一 体 的 に 設 置 される 認 定 こども 園 に 関 しては 幼 稚 園 や 保 育 所 一 4 一
が 円 滑 に 移 行 し 地 域 のニーズに 柔 軟 に 対 応 できるよう 財 政 措 置 の 特 例 等 を 講 ずることとしており ます ( 平 成 18 年 5 月 19 日 参 本 会 議 ) 0 白 石 政 府 参 考 人 質 の 確 保 という 観 点 から 保 育 に 関 する 国 の 財 政 措 置 は 保 育 所 それから 幼 稚 園 につきましては 幼 稚 園 それぞれの 認 可 を 受 けた 施 設 に 対 して 行 うということで 国 の 財 政 措 置 は 今 の 基 準 以 上 のものとして それぞれ 認 可 を 受 けているものに 対 して 補 助 をするということをする ことによりまして いわゆる 地 方 裁 量 型 の 認 定 こども 園 として 認 可 を 受 けていない 施 設 に 一 方 的 に 活 用 がシフトすることがないようにというふうに 配 慮 いたしたいと 考 えております V 利 用 形 態 幼 児 の 受 け 入 1 児 童 福 祉 法 の 特 例 0 白 石 政 府 参 考 人 認 定 こども 園 におきましては 直 接 契 約 ということで 施 設 による 利 用 料 設 定 が 可 能 ということになるわけでございますが その 認 定 こども 園 が 保 育 所 の 場 合 を 御 説 明 いたします と 保 育 所 である 限 りにおきましては 保 育 に 欠 けると 市 町 村 が 認 めたお 子 さんについては 正 当 な 理 由 がない 限 りその 入 所 は 拒 めないわけでございますし また サービスの 提 供 に 要 した 費 用 を 勘 案 して 保 護 者 の 家 計 に 与 える 影 響 も 考 慮 して 決 めるとされておりますその 利 用 料 自 由 に 設 定 ができるものの その 考 慮 して 決 める 利 用 料 の 設 定 が 不 適 切 であるというふうに 市 町 村 が 判 断 した 場 合 には 変 更 を 命 じることができるというふうな 形 をとっておりまして モラルハザードのような ことが 起 きないような 仕 組 みにしているというふうに 私 どもは 考 えております ( 平 成 18 年 4 月 21 日 衆 文 部 科 学 委 員 会 ) 2 公 正 な 選 考 馳 副 大 臣 低 所 得 者 の 方 障 害 をお 持 ちの 方 が 利 用 を 申 請 するに 当 たって まず 基 本 的 に 入 りロで 排 除 されないような 仕 組 みということと そして 利 用 者 が 希 望 の 手 を 挙 げる 人 が 多 ければ や はり 抽 せんなのか あるいは 優 先 順 位 なのか そういったことも 公 表 して 周 知 の 事 実 の 中 で 選 ば れていくんだということ また 実 際 に 認 定 こども 園 に 入 った 後 に 所 得 が 低 くなってしまうという 事 態 も 想 定 されるわけですから そういった 事 態 にも 十 分 対 応 していけるようにということの 配 慮 もあってしかるべきと 考 えております そういったことを 含 めての 国 の 指 針 に 基 づいて 各 都 道 府 県 で 条 例 として 決 めていただいて 運 営 に 入 っていただく ( 中 略 ) 入 りロの 部 分 というものは 公 平 な 形 透 明 性 を 持 って 運 営 されるよ うにスタートすることが 重 要 である 略 ) 圃 10~2 歳 児 への 対 応 0 政 府 参 考 人 ( 白 石 順 一 君 ) 就 学 前 のお 子 さんのうち 三 歳 以 上 のお 子 さんにつきましては その 多 くが 幼 稚 園 又 は 保 育 所 のいずれかを 利 用 しております これに 対 しまして ゼロ 歳 から 二 歳 児 のお 子 さんにつきましては 待 機 児 童 の 多 くがこの 年 齢 層 であるというものの 一 方 で 全 体 としまして は 例 えばゼロ 歳 児 の 九 三 %は 御 家 庭 で 子 育 てをされておるというふうな 実 態 がございます こうした 状 況 を 踏 まえますと ゼロー 二 歳 児 の 保 育 というのは 認 定 の 必 須 要 件 とはしない 確 か にやっていただいて 構 わないんですが 必 須 ではなくて むしろそういう 在 宅 の 子 育 て 家 庭 への 支 援 ということを 考 えれば 地 域 の 子 育 て 支 援 の 提 供 ということを 通 じて 子 育 てに 応 援 をしていく 施 設 になろうと そのために 地 域 の 子 育 て 支 援 の 提 供 を 認 定 の 必 須 要 件 とするというふうなことに したわけでございます これによりまして それは 確 かにゼロー 二 歳 児 の 保 育 ということを 通 じた 方 がゼロ 歳 からの 発 達 の 連 続 性 への 考 慮 ということについてはより 直 接 的 になるわけではございまずけれども まずはこ 一 5 一
ういう 子 育 て 支 援 の 提 供 というふうな 形 でゼロ 歳 からの 発 達 の 連 続 性 というものに 関 する 一 定 の 考 慮 がなされるのではないかと このように 考 えております 2 子 どもの 安 全 の 確 保 O 政 府 参 考 人 ( 銭 谷 眞 美 君 ) 認 定 こども 園 における 子 供 の 安 全 の 確 保 に 関 する 事 項 につきましては 国 の 指 針 においてこれを 定 め 各 部 道 府 県 の 認 定 基 準 に 盛 り 込 まれるようにしたいと 考 えておりま して 各 施 設 類 型 を 通 じまして いずれの 施 設 類 型 であってもきちんと 安 全 の 確 保 が 図 れるように 努 めてまいりたいというふうに 考 えているところでございます ( 平 成 ゴ8 年 5 月 30 日 参 文 教 科 学 委 員 会 ) 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 ) 地 方 裁 量 型 につきましては 事 故 時 の 補 償 が 適 切 になされるように 任 意 保 険 の 利 用 などにつきまして 国 の 指 針 で 定 める 尋 とにいたしたいと 思 っております 国 の 指 針 で 定 めると 同 時 に 各 部 道 府 県 の 認 定 基 準 に 盛 り 込 むようにいたしたいと このように 思 います ( 平 成 18 年 5 月 30 日 参 文 教 科 学 委 員 会 ) 3 職 員 の 資 質 向 上 O 副 大 臣 ( 馳 浩 君 ) 認 定 こども 園 の 子 育 て 支 援 事 業 については より 専 門 性 を 重 視 した 取 組 の 強 化 を 図 ってい(ことが 重 要 と 考 えております 具 体 的 には 子 育 て 支 援 に 必 要 な 資 質 を 高 めるための 研 修 モデル 例 の 作 成 など 職 員 の 専 門 性 を 高 めるための 研 修 の 充 実 臨 床 心 理 士 など 高 度 な 専 門 性 を 有 する 者 や 専 門 機 関 との 連 携 など 専 門 性 向 上 に 着 目 した 取 組 について 国 が 定 める 指 針 通 知 などにより 促 してまいりたいと 考 えておりま す 一 0 大 臣 政 務 官 ( 有 村 治 子 君 )やはり 認 定 こども 園 を 終 えた 子 供 たちは 当 然 小 学 校 へ 入 学 することに なるため 小 学 校 教 育 との 連 携 については 体 験 や 遊 びを 通 じて 学 ぶことになっている 幼 児 期 の 教 育 と そして 教 科 等 の 学 習 を 中 心 とする 小 学 校 教 育 との 円 滑 な 接 続 が 必 要 になってまいります 具 体 的 には 教 育 保 育 の 内 容 を 工 夫 するぽか 地 域 の 小 学 校 との 交 流 活 動 や 小 学 校 教 員 との 合 同 研 修 などを 促 して 園 児 児 童 の 交 流 職 員 同 士 の 交 流 などが 有 効 であると 考 えております Q 国 務 大 臣.( 小 坂 憲 次 君 ) 幼 稚 園 において 幼 児 の 学 籍 及 び 指 導 に 関 する 記 録 としての 指 導 要 録 の 作 成 そして 進 学 先 小 学 校 への 送 付 が 法 律 上 義 務 付 けられているわけですけれども 一 方 で 保 育 所 に おいては 幼 稚 園 における 指 導 要 録 と 同 様 の 書 類 の 作 成 義 務 がないわけですけれども 多 くの 施 設 において 保 育 経 過 記 録 といったようないわゆる 指 導 要 録 に 相 当 するものを 幼 稚 園 の 同 じよう な 内 容 のものを 書 類 が 作 成 をされております ただし これらの 書 類 については 必 ずしも 小 学 校 への 送 付 を 義 務 付 けられておりませんので 必 ずしも 送 付 されているとは 限 りませんけれども 御 指 摘 のような 総 合 施 設 モデル 評 価 委 員 会 の 報 告 等 においても 小 学 校 の 連 携 の 観 点 から この 指 導 要 録 あるいはこれに 相 当 する 保 育 所 の 保 育 経 過 記 録 などもできるだけ 提 供 するような 円 滑 な 接 続 を 図 る 必 要 があると 指 摘 をしております このことから 認 定 こども 園 におけるこどもの 記 録 に ついては 小 学 校 との 積 極 的 な 情 報 の 共 有 を 図 るべく 相 互 の 理 解 を 図 っていくように 私 どもとして も 指 導 をしてまいりたいと 存 じます ( 平 成 18 年 5 月 30 日 参 文 教 科 学 委 員 会 ) 0 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 ) 小 学 校 への 円 滑 な 接 続 ということは 大 変 重 要 なことだと 思 っております そのような 意 味 から 子 供 の 発 達 や 学 びの 連 続 性 を 確 保 する 観 点 から 小 学 校 教 育 への 接 続 に 向 け て 保 育 における 保 育 経 過 記 録 また 幼 稚 園 の 指 導 要 録 この 内 容 を 含 む 様 々な 書 類 についてはで きる 限 り 様 式 の 統 一 化 を 図 るような そういう 努 力 をさせていきたいと 思 っております 一 6 一
5 幼 保 連 携 型 の 認 定 こども 園 に 関 する 幼 稚 園 保 育 所 の 認 可 定 員 の 特 例 0 国 務 大 臣 ( 小 坂 憲 次 君 ) 本 来 ならば 単 独 であれば10 名 では 保 育 所 を 設 置 できませんけれども 幼 稚 園 に 併 設 することによって10 名 でも 保 育 所 の 認 可 をするということになり ます また 保 育 所 があるけれども 幼 稚 園 がないところで 幼 稚 園 児 の 皆 さんが 一 定 数 いると この 場 合 何 人 にするかということは 若 干 検 討 を 要 する 部 分 でありますが 私 としては 幼 稚 園 が10 人 いれ ば 保 育 所 を 設 置 できるんであれば 逆 の 場 合 も10 名 で 幼 稚 園 を 設 置 できるようにすべきだろうと いうふうには 私 も 考 えているところでございまして 今 検 討 を 指 示 しておりますが 基 準 を 最 終 的 に 明 確 にさせていただきたいと 思 っております 一 7 一