目 次 はじめに 1 計 画 の 目 的 2 2 本 計 画 の 位 置 づけと 他 の 村 計 画 との 関 係 2 3 計 画 期 間 等 2 4 耐 震 化 の 必 要 性 2 5 本 計 画 の 対 象 とする 建 築 物 3 第 1 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修

川 上 村 耐 震 改 修 促 進 計 画 平 成 20 年 3 月 川 上 村

目 次 はじめに 1 計 画 の 目 的 2 2 本 計 画 の 位 置 づけと 他 の 村 計 画 との 関 係 2 3 計 画 期 間 等 2 4 耐 震 化 の 必 要 性 2 5 本 計 画 の 対 象 とする 建 築 物 3 第 1 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 実 施 に 関 する 目 標 1 想 定 される 地 震 の 規 模 想 定 される 被 害 の 状 況 5 2 耐 震 化 の 現 状 8 3 耐 震 改 修 等 の 目 標 の 設 定 10 第 2 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 るための 施 策 1 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 に 係 る 基 本 的 な 取 組 み 方 針 13 2 耐 震 診 断 改 修 の 促 進 を 図 るための 支 援 策 14 3 安 心 して 耐 震 改 修 を 行 うことができるようにするための 環 境 整 備 14 4 地 震 時 の 建 築 物 の 総 合 的 な 安 全 対 策 に 関 する 事 業 の 概 要 14 5 優 先 的 に 耐 震 化 に 着 手 すべき 建 築 物 の 設 定 14 6 優 先 的 に 耐 震 化 に 着 手 すべき 区 域 の 設 定 15 第 3 建 築 物 の 地 震 に 対 する 安 全 性 の 向 上 に 関 する 啓 発 及 び 知 識 の 普 及 1 住 民 との 連 携 策 及 び 取 組 み 支 援 策 について 16 2 耐 震 改 修 促 進 税 制 等 の 周 知 16 第 4 建 築 基 準 法 による 勧 告 又 は 命 令 等 についての 所 管 行 政 庁 との 連 携 1 法 に 基 づく 指 導 等 の 実 施 に 関 する 所 管 行 政 庁 との 連 携 17 2 建 築 基 準 法 による 勧 告 又 は 命 令 等 の 実 施 に 関 する 特 定 行 政 庁 との 連 携 17 第 5 その 他 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 し 必 要 な 事 項 1 関 係 団 体 による 協 議 会 の 設 置 協 議 会 による 事 業 の 概 要 18 2 その 他 18 別 表 1 19 別 表 2 20

はじめに 1 計 画 の 目 的 川 上 村 耐 震 改 修 促 進 計 画 ( 以 下 本 計 画 という ) は 村 内 の 既 存 建 築 物 の 耐 震 性 能 を 確 保 するため 耐 震 診 断 とその 結 果 に 基 づく 耐 震 改 修 を 促 進 することにより 既 存 建 築 物 の 耐 震 性 能 の 向 上 を 図 り 今 後 予 想 される 地 震 災 害 に 対 して 村 民 の 生 命 財 産 を 守 ること を 目 的 として 策 定 しました 2 本 計 画 の 位 置 づけと 他 の 県 計 画 との 関 係 本 計 画 は 平 成 18 年 1 月 26 日 に 改 正 された 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 7 年 法 律 第 123 号 以 下 法 という ) 第 5 条 に 基 づく 市 町 村 の 耐 震 改 修 促 進 計 画 として 策 定 しています また 本 村 における 他 の 計 画 ( 川 上 村 地 域 防 災 計 画 )との 整 合 を 図 りながら 建 築 物 の 耐 震 化 を 推 進 するために 必 要 な 事 項 に 関 し より 具 体 的 に 定 める こととします 3 計 画 期 間 等 本 計 画 では 平 成 19 年 度 から 27 年 度 までの9 年 間 を 計 画 期 間 とし 目 標 値 の 設 定 や 耐 震 化 へ 向 けた 取 組 みを 行 います 4 耐 震 化 の 必 要 性 (1) 地 震 は いつ どこでおきても 不 思 議 でない 状 況 となっています 平 成 16 年 10 月 には 新 潟 県 中 越 地 震 そして 平 成 17 年 3 月 には 大 地 震 発 生 の 可 能 性 が 低 いと 言 われていた 福 岡 県 でも 福 岡 県 西 方 沖 を 震 源 とする 地 震 が 発 生 して 多 大 な 被 害 をもたらしており 大 地 震 はいつ どこで 発 生 してもおか しくない 状 況 となっています また 東 海 地 震 東 南 海 南 海 地 震 等 について 発 生 の 切 迫 性 が 指 摘 され ひとたび 地 震 が 発 生 すると 被 害 は 甚 大 なものになる と 想 定 されています (2) 大 地 震 時 の 死 因 の 約 9 割 は 建 物 の 倒 壊 によるものです 平 成 7 年 1 月 の 阪 神 淡 路 大 震 災 では 地 震 により 6,434 人 という 多 数 の 方 の 尊 い 人 命 が 奪 われましたが このうち 地 震 による 直 接 的 な 死 者 数 は 5,502 人 であり さらにこの 約 9 割 の 4,831 人 が 住 宅 や 建 築 物 の 倒 壊 等 によるもので した (3) 地 震 による 人 的 経 済 的 被 害 を 軽 減 するために この 教 訓 を 踏 まえ 地 震 による 人 的 経 済 的 被 害 を 少 なくするため 建 築 物

の 耐 震 化 を 図 ることが 有 効 であり 重 要 となります 国 においても 中 央 防 災 会 議 において 決 定 された 建 築 物 の 耐 震 化 緊 急 対 策 方 針 ( 平 成 17 年 9 月 )において 建 築 物 の 耐 震 改 修 については 全 国 的 に 取 り 組 む べき 社 会 全 体 の 国 家 的 な 緊 急 の 課 題 であるとともに 東 海 東 南 海 南 海 地 震 に 関 する 地 震 防 災 戦 略 ( 平 成 17 年 3 月 )においては 10 年 後 に 死 者 数 及 び 経 済 被 害 額 を 被 害 想 定 から 半 減 させることを 目 標 としており これらの 課 題 や 目 標 の 達 成 のためには 緊 急 かつ 最 優 先 に 取 り 組 むべきものとして 位 置 づけられています (4) 耐 震 に 関 する 関 係 法 令 の 改 正 について 地 震 防 災 推 進 会 議 の 提 言 を 踏 まえ 国 において 法 の 改 正 ( 平 成 18 年 1 月 26 日 施 行 )が 行 われました この 改 正 により ア 計 画 的 な 耐 震 化 を 推 進 するため 国 は 基 本 方 針 を 作 成 し 地 方 公 共 団 体 は 耐 震 改 修 促 進 計 画 を 作 成 イ 建 築 物 に 関 する 指 導 等 の 強 化 として (ア) 道 路 を 閉 塞 させるおそれのある 建 築 物 の 指 導 助 言 を 実 施 (イ) 地 方 公 共 団 体 による 指 示 等 の 対 象 に 学 校 老 人 ホーム 等 を 追 加 (ウ) 地 方 公 共 団 体 の 指 示 に 従 わない 特 定 建 築 物 を 公 表 (エ) 倒 壊 の 危 険 性 の 高 い 特 定 建 築 物 については 建 築 基 準 法 により 改 修 を 命 令 等 が 追 加 されました 5 本 計 画 の 対 象 とする 建 築 物 本 計 画 では 特 に 耐 震 化 を 図 るべき 建 築 物 として 以 下 の 建 築 物 を 対 象 としています これは 法 第 4 条 第 1 項 の 規 定 により 国 土 交 通 大 臣 が 定 めた 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 るための 基 本 的 な 方 針 ( 国 土 交 通 省 告 示 第 184 号 以 下 基 本 方 針 という ) 及 び 長 野 県 耐 震 改 修 促 進 計 画 ( 以 下 県 計 画 という ) に おいても 耐 震 化 を 図 ることが 重 要 な 建 築 物 とされています

(1) 住 宅 (2) 特 定 建 築 物 ア 多 数 の 者 が 利 用 する 一 定 規 模 以 上 の 建 築 物 ( 別 表 -1 参 照 以 下 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 という) イ 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 する 一 定 数 量 以 上 の 危 険 物 を 扱 う 建 築 物 ウ 地 震 によって 倒 壊 した 場 合 その 敷 地 に 接 する 道 路 の 通 行 を 妨 げ 多 数 の 者 の 円 滑 な 避 難 を 困 難 にするおそれのあるものとして 本 計 画 に 記 載 された 道 路 に 敷 地 が 接 する 建 築 物 (3) 公 共 建 築 物 公 共 建 築 物 は 平 常 時 の 安 全 確 保 だけでなく 地 震 災 害 時 の 拠 点 となる 施 設 や 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 が 多 いことから 計 画 的 かつ 重 点 的 な 耐 震 化 の 促 進 に 積 極 的 に 取 り 組 みます なお 本 計 画 においては 上 記 (1) (2)ア 及 び(3)の 建 築 物 に 対 する 目 標 を 設 定 すること とし 上 記 (2)のイ 及 びウに 関 しては 今 後 の 調 査 結 果 に 基 づき 耐 震 化 に 向 けた 適 切 な 対 応 を 図 ることとします

第 1 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 実 施 に 関 する 目 標 1 想 定 される 地 震 の 規 模 想 定 される 被 害 の 状 況 長 野 県 において 過 去 に 被 害 をもたらした 地 震 や 主 要 な 活 断 層 の 分 布 状 況 調 査 時 点 で の 科 学 的 知 見 を 踏 まえ 県 内 において 発 生 が 想 定 される 地 震 は 東 海 地 震 以 下 6つの 地 震 が 報 告 されています( 表 1 図 -1) ( 表 -1) 想 定 地 震 の 諸 元 想 定 地 震 名 震 源 諸 元 マグニ チュード ( 1) 長 さ (km) ( 1) 幅 (km) ( 1) 傾 斜 ( 1) 位 置 等 ( 1) 参 考 マグニ チュード ( 2) 東 海 地 震 8.0 115 70 34 W ( 平 成 13 年 想 定 ) 8.0 程 度 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 ( 北 部 ) 8.0 80 20 60 E 小 谷 村 ~ 松 本 市 8.0 程 度 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 ( 中 部 ) 8.0 80 17 90 安 曇 野 市 ~ 富 士 見 町 8.0 程 度 伊 那 谷 断 層 帯 7.9 68 20 60 W 南 箕 輪 村 ~ 阿 智 村 信 濃 川 断 層 帯 7.5 43 21 45 W 飯 山 市 ~ 長 野 市 7.7~7.8 程 度 7.4~7.8 程 度 阿 寺 断 層 系 7.9 62 17 90 王 滝 村 ~ 岐 阜 県 7.8 程 度 ( 1)H14.3 長 野 県 地 震 対 策 基 礎 調 査 報 告 書 による なお 以 下 の 表 における 地 震 動 震 度 及 び 被 害 想 定 等 は 1のマグニチュード 欄 の 数 値 により 算 定 しています また 位 置 等 の 欄 の 市 町 村 名 は 合 併 後 の 市 町 村 名 に 読 み 替 えています ( 2)H18.1 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 による 最 新 の 数 値 を 参 考 として 記 載 してあります ( 図 1) 想 定 震 源 の 位 置 と 大 きさ ( 出 典 :H14.3 長 野 県 地 震 対 策 基 礎 調 査 報 告 書 ) 中 央 防 災 会 議 では 平 成 13 年 より 東 海 地 震 に 関 する 専 門 調 査 会 を 設 置 し 東 海 地 震 に 関 し 震 源 域 の 見 直 しとそ れに 伴 う 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 の 見 直 しを 実 施 上 記 図 のうち 東 海 地 震 は 新 たな 震 源 域 ( 平 成 13 年 想 定 )を 記 載 した

地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 ( 1)によると 県 内 において 想 定 される 地 震 発 生 の 確 率 は 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 で 発 生 する 地 震 は 30 年 以 内 の 地 震 発 生 確 率 は14%と 予 想 されており 東 海 地 震 にあっては いつ 起 きてもおかしくない 状 況 にあるとされています( 表 -2) ( 表 -2) 発 生 が 予 想 される 地 震 想 定 地 震 名 2 国 等 の 見 解 公 表 地 震 動 等 の 予 測 3 東 海 地 震 東 南 海 地 震 (1944)で 歪 みが 開 放 されず 安 政 東 海 地 震 (1854) から 約 150 年 間 大 地 震 が 発 生 していな いため 相 当 な 歪 みが 蓄 積 されてい ることから いつ 大 地 震 がおきても おかしくない ( 中 央 防 災 会 議 ) 下 伊 那 地 域 の 平 地 部 及 び 諏 訪 地 域 の 一 部 で 震 度 5 強 その 他 大 北 北 信 地 域 の 一 部 を 除 き 県 内 ほぼ 全 域 で 震 度 4~5 弱 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 30 年 以 内 の 地 震 発 生 確 率 は 14% ( 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 1) ( 北 部 ) 松 本 地 域 から 大 北 地 域 の 平 地 部 及 び 長 野 上 田 諏 訪 地 域 の 平 地 部 の 一 部 等 で 震 度 6 強 ~7 その 周 辺 及 び 伊 那 谷 で 震 度 5 強 以 上 下 伊 那 木 曽 南 佐 久 地 域 の 一 部 を 除 き 県 内 全 域 で 震 度 5 弱 ( 中 部 ) 安 曇 地 域 から 諏 訪 地 域 の 平 地 部 及 び 上 伊 那 地 域 北 部 の 一 部 等 で 震 度 6 強 ~7 その 周 辺 長 野 上 田 佐 久 上 伊 那 の 一 部 で 震 度 5 強 以 上 その 他 北 信 伊 那 地 域 の 一 部 を 除 きほぼ 県 内 全 域 で 震 度 5 弱 伊 那 谷 断 層 帯 30 年 以 内 の 地 震 発 生 確 率 は ほぼ0~7% ( 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 1) 南 信 地 域 の 天 竜 川 周 辺 及 び 諏 訪 湖 周 辺 で 震 度 6 強 ~7 その 周 辺 及 び 長 野 松 本 上 田 佐 久 地 域 の 平 地 部 で 震 度 5 強 以 上 その 他 の 県 内 全 域 で 震 度 4~5 弱 信 濃 川 断 層 帯 30 年 以 内 の 地 震 発 生 確 率 は ほぼ0% ( 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 1) 千 曲 川 に 沿 った 更 埴 地 域 以 北 の 平 地 部 で 震 度 6 強 その 周 辺 及 び 東 信 中 信 の 平 地 部 で 震 度 5 強 以 上 その 他 のほぼ 県 内 全 域 で 震 度 4~5 弱 阿 寺 断 層 系 30 年 以 内 の 地 震 発 生 確 率 は ほぼ0% ( 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 1) 木 曽 地 域 南 部 伊 那 谷 の 一 部 で 震 度 6 強 木 曽 南 部 伊 那 谷 の 平 地 部 松 本 長 野 諏 訪 地 域 の 平 地 部 で 震 度 5 強 以 上 その 他 の 全 県 で 震 度 4~5 弱 1 H18.1 地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 による( 地 震 防 災 対 策 特 別 措 置 法 に 基 づき 文 部 科 学 省 に 設 置 された 政 府 の 特 別 の 機 関 本 部 長 : 文 部 科 学 大 臣 ) 2 想 定 地 震 は 地 震 防 災 対 策 を 検 討 するために 設 定 された 地 震 であり 地 震 を 予 知 したものではなく ま た 近 い 将 来 これらの 地 域 で 想 定 どおりの 地 震 が 発 生 することを 必 ずしも 意 味 するものではありません 3 H14.3 長 野 県 地 震 対 策 基 礎 調 査 報 告 書 による

平 成 14 年 3 月 に 報 告 された 長 野 県 地 震 対 策 基 礎 調 査 では 県 内 の 主 要 な 活 断 層 を もとに 発 生 の 可 能 性 のある 大 規 模 地 震 として5つの 内 陸 型 地 震 と 東 海 地 震 について 震 度 予 測 と 人 的 物 的 な 被 害 を 想 定 し 表 -3 及 び4のとおり 報 告 がなされています また 想 定 した 地 震 以 外 にも 村 内 に 被 害 を 引 き 起 こす 地 震 が 本 村 やその 周 辺 において 発 生 する 可 能 性 があります ( 表 -3) 被 害 想 定 ( 建 築 物 被 害 ) ( 単 位 : 棟 ) 区 分 木 造 建 築 物 非 木 造 建 築 物 合 計 想 定 地 震 名 全 壊 半 壊 大 破 中 破 全 壊 大 破 半 壊 中 破 東 海 地 震 0 8 0 1 0 9 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 ( 北 部 ) 0 0 0 1 0 1 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 ( 中 部 ) 0 2 2 19 2 21 伊 那 谷 断 層 帯 0 0 0 0 0 0 信 濃 川 断 層 帯 0 0 0 0 0 0 阿 寺 断 層 系 0 0 0 0 0 0 ( 1) 東 海 地 震 にあっては H13における 新 たな 想 定 震 源 域 に 基 づく 中 央 防 災 会 議 による 震 度 分 布 を 採 用 した 場 合 の 被 害 想 定 ( 概 算 )を 参 考 として 記 載 ( 出 典 :H14.3 長 野 県 地 震 対 策 基 礎 調 査 報 告 書 ) ( 表 -4) 被 害 想 定 ( 人 的 被 害 ) ( 単 位 : 人 ) 想 定 地 震 名 区 分 死 者 数 重 傷 者 数 軽 傷 者 数 避 難 者 数 東 海 地 震 0 1 11 15 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 ( 北 部 ) 0 0 0 1 糸 魚 川 - 静 岡 構 造 線 ( 中 部 ) 0 1 22 37 伊 那 谷 断 層 帯 0 0 0 1 信 濃 川 断 層 帯 0 0 0 0 阿 寺 断 層 系 0 0 0 0 人 的 被 害 は 季 節 ( 夏 冬 ) 時 刻 別 ( 昼 夜 )に 想 定 しており 上 記 は 冬 の 夜 間 に 発 生 した 場 合 の 被 害 想 定 ( 1) 東 海 地 震 にあっては H13における 新 たな 想 定 震 源 域 に 基 づく 中 央 防 災 会 議 による 震 度 分 布 を 採 用 した 場 合 の 被 害 想 定 ( 概 算 )を 参 考 として 記 載 ( 出 典 :H14.3 長 野 県 地 震 対 策 基 礎 調 査 報 告 書 )

2 耐 震 化 の 現 状 (1) 建 築 基 準 法 における 構 造 基 準 の 改 正 昭 和 53 年 の 宮 城 県 沖 地 震 等 の 被 害 状 況 を 受 け 昭 和 56 年 に 建 築 基 準 法 の 耐 震 関 係 規 定 が 見 直 されました( 昭 和 56 年 6 月 1 日 施 行 新 耐 震 基 準 ) その 後 発 生 した 阪 神 淡 路 大 震 災 において 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 されたもの( 旧 基 準 による)について 被 害 が 大 きかったことがわかっています( 昭 和 57 年 以 降 の 建 築 物 では 大 破 及 び 中 小 破 の 被 害 があったものが 全 体 の 約 1/4であったのに 対 し 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 したもの では 約 2/3に 達 しています ) 阪 神 淡 路 大 震 災 における 建 築 時 期 による 被 害 状 況 昭 和 56 年 以 前 軽 微 無 被 害 中 小 破 大 破 以 上 昭 和 57 年 以 降 ( 新 耐 震 ) 軽 微 無 被 害 中 小 破 大 破 以 上 0% 20% 40% 60% 80% 100% ( 出 典 : 平 成 7 年 阪 神 淡 路 大 震 災 建 築 震 災 調 査 委 員 会 の 中 間 報 告 ) (2) 建 築 時 期 別 の 住 宅 の 状 況 等 本 村 の 住 宅 戸 数 は 2048 戸 であり 昭 和 55 年 以 前 に 建 築 された 住 宅 は 100 8 戸 で 全 体 の49%を 占 めています ( 表 - 5 ) ( 表 5) 建 築 時 期 別 住 宅 戸 数 ( 単 位 : 戸 ) 建 築 時 期 別 住 宅 の 戸 数 S56 以 降 建 築 1040 戸 50.8% 住 宅 総 数 2048 うち 昭 和 55 年 以 前 建 築 1040 S55 以 前 建 築 1008 戸 49.2% S56 以 降 建 築 S55 以 前 建 築 うち 昭 和 56 年 以 降 建 築 1008

(3) 住 宅 の 耐 震 化 の 現 状 新 耐 震 基 準 で 建 築 された 昭 和 56 年 以 降 の 住 宅 数 に 旧 耐 震 基 準 である 昭 和 55 年 以 前 に 建 築 された 住 宅 のうち 耐 震 性 を 満 たしているもの 及 び 既 に 耐 震 改 修 を 行 い 耐 震 性 を 有 していると 考 えられるものを 加 えると1280 戸 となり 村 内 における 住 宅 の 耐 震 化 率 は 現 状 で62.5%と 推 計 されます( 表 -10-1) ( 表 -10-1) 住 宅 における 耐 震 化 率 の 現 状 ( 単 位 : 戸 ) 持 ち 家 における 耐 震 化 の 現 状 住 宅 総 数 (a) 2048 耐 震 性 を 満 たすもの(b=d+f+g) 1280 768 戸 37,5% 1280 戸 62.5% 耐 震 化 率 (c=b/a) 62.5 % 昭 和 56 年 以 降 に 建 てられたもの(d) 1040 昭 和 55 年 以 前 に 建 てられたもの(e) 1008 耐 震 性 を 満 たすもの 耐 震 性 を 満 たさないもの 又 は 耐 震 性 が 不 明 なもの 既 に 耐 震 性 を 満 たしているもの 又 は 満 たしていると 推 測 されるもの(f) 耐 震 改 修 を 実 施 したことにより 耐 震 性 を 満 たしているもの(g) 耐 震 性 を 満 たさないもの 又 は 耐 震 性 が 不 明 なもの(h) 140 100 768 ( 出 典 :H10 及 び H15 住 宅 土 地 統 計 調 査 から 推 計 ) (4) 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 村 内 に 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 は 7 棟 あります このうち 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された5 棟 のうち 耐 震 性 を 有 するもの 又 は 耐 震 性 を 有 すると 推 測 されるもの 1 棟 に 昭 和 57 年 以 降 に 建 築 されたもの2 棟 を 加 えた 3 棟 が 耐 震 性 を 有 すると 考 えら れます 従 って 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 率 は 現 状 で42.9%と 推 計 されます( 表 -11) 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 の 現 状 ( 表 -11) 特 定 建 築 物 における 耐 震 化 率 の 現 状 ( 単 位 : 棟 ) Ⅱ 4 棟 57.2% Ⅰ 3 棟 42.8% 特 定 建 築 物 総 数 (a) 7 耐 震 性 を 満 たすもの(b=d+f+g) 3 耐 震 化 率 (c=b/a) 42.9% 昭 和 57 年 以 降 に 建 てられたもの(d) 2 昭 和 56 年 以 前 に 建 てられたもの(e) 5 耐 震 性 を 有 しているもの 又 は 有 して いると 推 測 されるもの(f) 耐 震 性 がないもの 又 はないと 推 測 さ れるもの(g) 1 4

特 定 建 築 物 川 上 中 学 校 校 舎 川 上 中 学 校 体 育 館 川 上 第 1 小 学 校 校 舎 川 上 村 民 体 育 館 野 辺 山 高 原 センター 川 上 第 2 小 学 校 校 舎 ヘルシーパーク 中 央 棟 3 耐 震 改 修 等 の 目 標 の 設 定 (1) 建 替 等 に 伴 う 更 新 による 耐 震 化 率 の 推 計 今 後 の9 年 間 においても 建 築 物 の 老 朽 化 等 に 伴 う 建 替 えや 除 却 により 耐 震 性 を 満 たさない 建 築 物 が 減 るため 建 築 物 全 体 における 耐 震 化 率 は 向 上 します( 以 下 建 替 等 に 伴 う 更 新 という ) こ れ ま での 建 替 え 等 の 動 向 を 踏 まえ これまでと 同 じペースで 建 替 え 等 が 推 移 すると した 場 合 の 平 成 27 年 時 点 における 住 宅 の 耐 震 化 率 を 推 計 します( 表 -12) ( 表 - 12) 建 替 等 に 伴 う 更 新 による 平 成 27 年 における 住 宅 の 耐 震 化 率 の 推 計 ( 単 位 : 戸 ) 平 成 15 年 平 成 27 年 住 宅 の 総 数 (a) 2048 2060 耐 震 性 を 満 たすもの(b=d+f+g) 1280 1622 耐 震 化 率 (c=b/a) 62.5% 78.7% 昭 和 56 年 以 降 に 建 てられたもの(d) 1040 1382 昭 和 55 年 以 前 に 建 てられたもの(e) 1008 678 耐 震 診 断 結 果 が 耐 震 上 支 障 がないとさ れるもの(f) 耐 震 改 修 を 実 施 したことにより 耐 震 性 を 有 するもの(g) 140 140 100 100 耐 震 性 が 不 十 分 なもの(h) 768 438 (2) 耐 震 化 率 の 目 標 の 設 定 国 の 基 本 方 針 において 住 宅 及 び 多 数 の 者 が 利 用 する 建 築 物 の 耐 震 化 率 について 現 状 の 約 75%を 平 成 27 年 までに 少 なくとも9 割 にすることを 目 標 とする と さ れて いること 及 び 県 計 画 の 耐 震 化 率 の 目 標 並 びに 本 村 において 想 定 される 地 震 の 規 模 被 害 の 状 況 及 び 耐 震 化 の 現 状 を 踏 まえ 村 内 の 地 震 被 害 想 定 の 半 減 化 を 目 指 して 平 成 27 年 における 耐 震 化 率 の 目 標 を 以 下 のとおりとします

ア 住 宅 については 耐 震 化 率 の 目 標 を 90%とします イ 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 については 耐 震 化 率 の 目 標 を 90%とします 目 標 の 達 成 に 向 けては 今 後 9 年 間 で 建 替 等 に 伴 う 更 新 による 実 施 数 に 加 え 村 民 に 対 する 周 知 や 施 策 の 推 進 により 住 宅 にあっては232 戸 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 にあっては4 棟 の 耐 震 改 修 が 必 要 になります ( 表 - 13 ) ( 表 - 13 ) 平 成 27 年 における 住 宅 の 耐 震 化 率 の 目 標 ( 単 位 : 戸 ) 住 宅 平 成 15 年 における 住 宅 総 数 (a) 2048 耐 震 性 を 満 たすもの(b) 1280 耐 震 化 率 (c=b/a) 62.5% 平 成 27 年 における 住 宅 総 数 の 推 計 値 (d) 2060 建 替 え 等 がこのままの 状 況 で 推 移 した 場 合 平 成 27 年 の 時 点 で 耐 震 性 を 満 たすと 推 測 されるもの ( 建 替 等 に 伴 う 更 新 による)(e) 建 替 等 に 伴 う 更 新 による 平 成 27 年 における 耐 震 化 率 (f=e/d) 目 標 (90%)を 達 成 するために 平 成 27 年 時 点 で 耐 震 性 を 満 たす 必 要 がある 戸 数 1622 78.7% 1854 平 成 27 年 における 耐 震 化 率 の 目 標 90.0% (3) 地 震 災 害 時 に 特 に 重 要 となる 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 地 震 災 害 時 に 避 難 施 設 となる 場 所 や 防 災 中 枢 機 能 である 村 庁 舎 は 規 模 や 設 置 主 体 ( 民 間 又 は 公 共 )に 関 わらず 特 に 耐 震 化 の 促 進 が 必 要 な 建 築 物 です これらの 施 設 については 耐 震 化 率 の 目 標 値 を90%とします ( 表 -14) ( 表 -14) 避 難 施 設 地 域 名 避 難 所 1 川 端 下 川 端 下 公 民 館 2 梓 山 梓 山 公 民 館 3 梓 山 白 木 屋 旅 館 4 秋 山 川 上 第 2 小 学 校 5 秋 山 梓 山 丸 そ 農 協 6 秋 山 梓 山 秋 山 基 幹 集 落 センター

7 居 倉 居 倉 公 民 館 8 居 倉 民 宿 千 曲 9 居 倉 宗 泉 寺 10 大 深 山 大 深 山 公 民 館 11 大 深 山 川 上 村 中 央 公 民 館 12 大 深 山 川 上 村 文 化 センター 13 原 川 上 村 多 目 的 研 修 センター 14 原 川 上 第 1 小 学 校 15 原 御 所 平 ヘルシーパーク 中 央 棟 16 原 御 所 平 デイ サービスセンター 17 原 御 所 平 川 上 第 1 保 育 園 18 御 所 平 御 所 平 公 民 館 19 御 所 平 長 野 八 ヶ 岳 農 協 川 上 支 所 20 樋 沢 樋 沢 公 民 館 (4) 公 営 住 宅 ( 村 営 住 宅 )の 耐 震 化 の 現 状 及 び 目 標 村 有 施 設 のうち 村 営 住 宅 は 5 団 地 69 戸 を 管 理 しています( 平 成 19 年 4 月 1 日 現 在 ) そ の うち 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 されたものは3 団 地 で 昭 和 57 年 以 降 に 建 築 さ れたものは2 団 地 であり 現 在 の 耐 震 化 率 は40%となっています また 平 成 27 年 における 村 営 住 宅 全 体 の 耐 震 化 率 の 目 標 値 を 100%とします (5) 耐 震 診 断 結 果 の 公 表 等 村 有 施 設 にあっては 耐 震 化 の 状 況 を 別 途 村 のホームページ 等 で 公 表 することとし ます

第 2 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 るための 施 策 1 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 に 係 る 基 本 的 な 取 組 み 方 針 (1) 耐 震 化 の 推 進 のための 役 割 分 担 ( 図 -5) ア 住 宅 や 建 築 物 の 所 有 者 ( 以 下 所 有 者 という ) 現 在 コスト 問 題 のほか 信 頼 できる 事 業 者 が 分 からない 等 の 情 報 不 足 や 自 分 だけ は 大 丈 夫 という 思 いもあって 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 は 進 んでいない 状 況 にあります 住 宅 や 建 築 物 の 耐 震 化 を 進 めるためには 所 有 者 が 建 築 物 の 耐 震 化 や 防 災 対 策 を 自 らの 問 題 又 は 地 域 の 問 題 としてとらえ 自 助 努 力 により 取 り 組 むことが 不 可 欠 です 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 を 積 極 的 に 行 うことのほか 地 震 保 険 への 加 入 や 耐 震 改 修 促 進 税 制 の 活 用 等 も 考 えられます イ 関 係 団 体 等 建 築 関 係 団 体 や NPOにあっては 村 民 が 自 ら 耐 震 化 を 行 う 際 専 門 家 としての 立 場 から 適 切 なアドバイスを 行 うとともに 行 政 と 連 携 を 図 り 耐 震 化 の 推 進 を 技 術 的 な 側 面 からサポートすることが 必 要 です ウ 村 村 は 住 民 に 最 も 身 近 な 地 方 公 共 団 体 として 地 域 の 実 状 に 応 じて 所 有 者 にとっ て 耐 震 診 断 や 耐 震 改 修 を 行 いやすい 環 境 を 整 え 負 担 軽 減 のための 支 援 策 の 構 築 など 必 要 な 施 策 を 県 や 関 係 団 体 等 と 連 携 しながら 実 施 するものとします エ 県 県 は 所 有 者 の 取 組 みをできる 限 り 支 援 する 観 点 から 必 要 な 施 策 を 市 町 村 や 関 係 団 体 等 と 連 携 しながら 実 施 することが 必 要 です ( 図 -5) 耐 震 化 を 推 進 するための 役 割 分 担 (イメージ) 村 民 自 治 会 等 自 助 耐 震 化 の 主 役 は 村 民 自 らの 生 命 財 産 は 自 ら 守 る 支 援 建 築 関 係 団 体 ( 建 築 設 計 団 体 住 宅 供 給 公 社 等 ) N P O 村 県 身 近 な 地 方 公 共 団 体 として 住 民 を 支 援 行 政 県 民 及 び 市 町 村 を 支 援 国 法 や 制 度 などの 整 備 ( 補 助 制 度 )

2 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 を 図 るための 支 援 策 (1) 補 助 事 業 等 の 実 施 ア 住 宅 に 関 する 支 援 村 では 住 宅 の 耐 震 化 を 促 進 するため 県 と 連 携 しながら 昭 和 56 年 以 前 の 住 宅 及 び 避 難 施 設 となる 建 築 物 について 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 に 対 し 支 援 していきます ( 表 -15) ( 表 - 15) 事 業 の 概 要 区 分 耐 震 診 断 耐 震 改 修 ( 補 強 ) 地 震 被 害 軽 減 対 策 対 象 建 築 物 助 成 内 容 補 助 対 象 経 費 補 助 率 昭 和 56 年 以 前 の 住 宅 避 難 施 設 となる 建 築 物 市 町 村 が 耐 震 診 断 士 の 派 遣 に 要 する 経 費 に 助 成 簡 易 診 断 6 千 円 / 戸 精 密 診 断 3 万 円 / 戸 国 :1/2 県 :1/4 市 町 村 :1/4 耐 震 改 修 ( 補 強 ) 工 事 に 要 する 経 費 に 助 成 全 ての 住 宅 市 町 村 が 家 具 転 倒 防 止 器 具 の 給 付 に 要 する 経 費 に 助 成 120 万 円 / 戸 2 千 円 / 戸 建 築 主 :1/2 県 :1/4 市 町 村 :1/4 県 :1/2 市 町 村 :1/2 既 存 木 造 住 宅 の 耐 震 改 修 を 行 いやすくするためには 低 コストかつ 簡 易 な 工 法 など が 求 められており 長 野 県 既 存 木 造 住 宅 耐 震 化 評 価 委 員 会 により 評 価 された 新 た な 耐 震 補 強 器 具 ( 耐 震 金 物 ) 等 に 関 しても 村 民 に 周 知 しながら 住 宅 の 耐 震 化 を 進 め ます ( 別 表 2) 3 安 心 して 耐 震 改 修 を 行 うことができるようにするための 環 境 整 備 近 年 リフォーム 工 事 契 約 に 伴 う 消 費 者 被 害 が 社 会 問 題 化 しており 所 有 者 が 安 心 して 耐 震 改 修 を 実 施 することができる 環 境 の 整 備 が 重 要 となります (1) 住 民 等 が 耐 震 改 修 等 を 行 いやすい 環 境 の 整 備 個 人 住 宅 にあっては 全 世 帯 を 対 象 にした 啓 発 パンフレットの 配 布 や 広 報 紙 の 活 用 に より 耐 震 化 の 必 要 性 について 周 知 を 図 ります (2) 耐 震 改 修 等 に 関 する 相 談 窓 口 の 設 置 耐 震 改 修 等 に 関 する 相 談 に 対 応 するため 村 に 耐 震 改 修 相 談 窓 口 を 設 けることと します 4 地 震 時 の 建 築 物 の 総 合 的 な 安 全 対 策 に 関 する 事 業 の 概 要 建 築 物 の 耐 震 化 のほか 次 の 事 項 を 含 めた 総 合 的 な 安 全 対 策 を 推 進 します ブロック 塀 等 の 転 倒 防 止 対 策 地 震 時 ブロック 塀 や 擁 壁 が 転 倒 するとその 下 敷 きになり 死 傷 者 が 発 生 します 今 後 も 建 築 物 防 災 週 間 等 の 機 会 をとおして 通 学 路 等 を 中 心 に 危 険 個 所 の 点 検 指 導 を 進 め ます また 地 域 住 民 が 自 ら 地 域 内 の 危 険 個 所 の 点 検 を 行 う 活 動 を 支 援 します

5 優 先 的 に 耐 震 化 に 着 手 すべき 建 築 物 の 設 定 名 称 用 途 建 築 年 避 難 場 所 指 定 川 上 第 1 小 学 校 学 校 S54 川 上 村 中 央 公 民 館 事 務 所 S49 川 端 下 公 民 館 集 会 所 S50 梓 山 公 民 館 集 会 所 S48 秋 山 公 民 館 集 会 所 S53 居 倉 公 民 館 集 会 所 S42 御 所 平 公 民 館 集 会 所 S49 樋 沢 公 民 館 集 会 所 S46 川 上 村 村 民 体 育 館 体 育 館 S55 川 上 村 役 場 事 務 所 S54 当 該 施 設 は 避 難 場 所 指 定 あるいは 災 害 時 の 拠 点 となる 施 設 であるため 優 先 的 に 着 手 する 建 築 物 として 設 定 6 重 点 的 に 耐 震 化 すべき 区 域 の 設 定 全 村 村 内 の 公 平 性 を 保 つ 観 点 から 全 域 を 重 点 地 区 として 設 定

第 3 建 築 物 の 地 震 に 対 する 安 全 性 の 向 上 に 関 する 啓 発 及 び 知 識 の 普 及 1 地 域 との 連 携 策 及 び 取 り 組 み 支 援 策 について 地 域 の 人 々が 生 活 の 場 を 皆 で 守 るという 考 え 方 が 重 要 です 地 域 において 地 震 防 災 対 策 に 取 り 組 むことは 地 震 発 生 時 の 適 切 な 対 応 に 効 果 的 であるば かりでなく 平 常 時 の 防 災 訓 練 や 地 域 における 危 険 箇 所 の 改 善 等 の 点 検 活 動 等 自 主 防 災 活 動 が 重 要 であることから 村 において 啓 発 や 必 要 な 支 援 を 行 います 2 耐 震 改 修 促 進 税 制 等 の 周 知 個 人 が 一 定 の 区 域 内 において 住 宅 の 耐 震 改 修 を 行 った 場 合 当 該 改 修 に 要 した 費 用 の 10% 相 当 額 ( 上 限 20 万 円 )を 所 得 税 額 から 控 除 できるなど 平 成 18 年 4 月 から 耐 震 改 修 促 進 税 制 が 開 始 されました こうした 税 制 ( 住 宅 の 耐 震 改 修 に 係 る 所 得 税 の 特 別 控 除 )の 適 用 を 受 けるためには 村 に よる 耐 震 改 修 に 関 する 補 助 制 度 の 対 象 となる 区 域 の 住 宅 に 限 定 されていることから 耐 震 改 修 の 促 進 につなげるため 制 度 の 周 知 を 徹 底 します

第 4 建 築 基 準 法 による 勧 告 又 は 命 令 等 についての 所 管 行 政 庁 との 連 携 1 法 に 基 づく 指 導 等 の 実 施 に 関 する 所 管 行 政 庁 との 連 携 県 計 画 において 所 管 行 政 庁 は すべての 特 定 建 築 物 の 所 有 者 に 対 して 法 に 基 づく 指 導 及 び 助 言 を 行 うこととしていることから 本 村 においても 村 内 の 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 を 促 進 するため 所 管 行 政 庁 と 連 携 して 対 応 します( 表 -16) 県 計 画 における 所 管 行 政 庁 による 実 施 方 針 (1) 指 導 及 び 助 言 : 耐 震 化 の 必 要 性 や 改 修 に 関 する 説 明 又 は 文 書 の 送 付 (2) 指 示 : 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 に 関 して 実 施 すべき 事 項 を 具 体 的 に 記 載 した 指 示 書 を 交 付 (3) 公 表 : 公 報 やホームページへの 登 載 各 地 方 事 務 所 等 へ 掲 示 ( 表 -16) 区 分 努 力 義 務 指 導 及 び 助 言 指 示 公 表 法 特 定 建 築 物 ( 法 第 6 条 法 7 条 第 1 項 ) 特 定 建 築 物 ( 法 7 条 第 2 項 ) 指 示 を 受 けた 所 有 者 が 正 当 な 理 由 がなく その 指 示 に 従 わなかった 場 合 2 建 築 基 準 法 による 勧 告 又 は 命 令 等 の 実 施 に 関 する 特 定 行 政 庁 との 連 携 (1) 県 計 画 においては 所 管 行 政 庁 が 法 第 7 条 第 3 項 に 基 づき 公 表 を 行 ったにもかかわら ず 所 有 者 が 耐 震 改 修 を 行 わない 場 合 には 構 造 耐 力 上 主 要 な 部 分 の 地 震 に 対 する 安 全 性 について 著 しく 保 安 上 危 険 であると 認 められる 建 築 物 については 特 定 行 政 庁 ( 所 管 行 政 庁 と 同 じ ) は 建 築 基 準 法 第 10 条 第 3 項 による 命 令 を 行 うこととされて いることから 特 定 行 政 庁 と 連 携 して 対 応 します (2) 同 様 に 損 傷 腐 食 その 他 の 劣 化 が 進 み そのまま 放 置 すれば 著 しく 保 安 上 危 険 で あると 認 められる 建 築 物 については 特 定 行 政 庁 が 同 条 第 1 項 に 基 づく 勧 告 や 同 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づく 命 令 を 行 うこととされていることから 特 定 行 政 庁 と 連 携 して 対 応 します 所 管 行 政 庁 とは 佐 久 地 方 事 務 所

第 5 その 他 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 し 必 要 な 事 項 1 関 係 団 体 による 協 議 会 の 設 置 協 議 会 による 事 業 の 概 要 本 計 画 を 実 施 するにあたり 今 後 県 及 び 関 係 団 体 等 との 協 議 会 設 置 について 検 討 します 2 その 他 本 計 画 は 目 標 値 の 達 成 状 況 等 について 毎 年 評 価 及 び 検 証 を 行 うほか 必 要 に 応 じて 見 直 すこととします

別 表 1( 多 数 の 者 が 利 用 する 特 定 建 築 物 ) 規 模 用 途 ( 指 導 助 言 対 象 ) 参 考 ( 指 示 対 象 ) 幼 稚 園 保 育 所 階 数 2 以 上 かつ 500m2 以 上 階 数 2 以 上 かつ 750m2 以 上 小 学 校 中 学 校 中 等 教 育 学 校 の 前 期 課 程 盲 学 校 聾 学 校 若 しくは 養 護 学 校 階 数 2 以 上 かつ 1,000m2 以 上 階 数 2 以 上 かつ 1,500m2 以 上 学 校 ( 上 記 学 校 を 除 く ) 階 数 3 以 上 かつ 1,000m2 以 上 老 人 ホーム 老 人 短 期 入 所 施 設 身 体 障 害 者 福 祉 ホームその 他 これらに 類 するもの 老 人 福 祉 センター 児 童 厚 生 施 設 身 体 障 害 者 福 祉 センターその 他 これらに 類 するもの 階 数 2 以 上 かつ 1,000m2 以 上 階 数 2 以 上 かつ 1,000m2 以 上 階 数 2 以 上 かつ 2,000m2 以 上 階 数 2 以 上 かつ 2,000m2 以 上 体 育 館 ( 一 般 公 共 の 用 に 供 されるもの) 1,000m2 以 上 2,000m2 以 上 病 院 診 療 所 ボーリング 場 スケート 場 水 泳 場 その 他 これらに 類 する 運 動 施 設 劇 場 観 覧 場 映 画 館 又 は 演 芸 場 階 数 3 以 上 かつ 2,000m2 以 上 集 会 場 公 会 堂 展 示 場 卸 売 市 場 百 貨 店 マーケットその 他 の 物 品 販 売 業 を 営 む 店 舗 ホテル 又 は 旅 館 賃 貸 住 宅 ( 共 同 住 宅 に 限 る ) 寄 宿 舎 又 は 下 宿 階 数 3 以 上 かつ 2,000m2 以 上 事 務 所 博 物 館 美 術 館 又 は 図 書 館 遊 技 場 階 数 3 以 上 かつ 1,000m2 以 上 公 衆 浴 場 飲 食 店 キャバレー 料 理 店 ナイト クラブ ダンスホールその 他 これらに 類 するもの 理 髪 店 質 屋 貸 衣 装 屋 銀 行 その 他 これらに 類 するサービス 業 を 営 む 店 舗 工 場 車 両 の 停 車 場 又 は 船 舶 若 しくは 航 空 機 の 発 着 場 を 構 成 する 建 築 物 で 旅 客 の 乗 降 又 は 待 合 いの 用 に 供 するもの 自 動 車 車 庫 その 他 の 自 動 車 又 は 自 転 車 の 停 留 又 は 駐 車 のための 施 設 郵 便 局 保 健 所 税 務 署 その 他 これらに 類 する 公 益 上 必 要 な 建 築 物 階 数 3 以 上 かつ 2,000m2 以 上 階 数 3 以 上 かつ 2,000m2 以 上 階 数 3 以 上 かつ 2,000m2 以 上 階 数 3 以 上 かつ 2,000m2 以 上

別 表 2( 既 存 木 造 住 宅 の 耐 震 性 を 向 上 させると 評 価 した 耐 震 補 強 工 法 ) ( 長 野 県 既 存 建 築 物 耐 震 化 評 価 委 員 会 ) NO 評 価 年 月 日 業 者 名 工 法 の 名 称 概 要 外 観 1 H17.5.26 江 戸 川 木 材 工 業 東 京 都 江 東 区 03-3521-3190 ホームページ htp://www.edogawamokuzai. co.jp/ GHハイブリット 制 震 工 法 地 震 力 をオイルダンパで 吸 収 する ことで 建 築 物 の 変 形 量 を 減 ずる 工 法 GHハイブリット 2 H17.5.26 鴻 池 組 大 阪 市 中 央 区 06-6244-3588 ホームページ http://ww.konoike.co.jp/ 仕 口 ダンパー 地 震 力 を 仕 口 ダンパで 吸 収 するこ とで 建 築 物 の 変 形 量 を 減 ずる 工 法 仕 口 タ ンパー 3 H17.5.26 グランデータ 東 京 都 立 川 市 045-523-7800 ホームページ htp://www.grandata.co.jp/ 外 付 GDブレース 工 法 外 付 フ レースにより 木 造 住 宅 の 壁 量 を 補 う 補 強 工 法 外 付 GDブレース 4 H18.11.30 J 建 築 システム 札 幌 市 南 区 011-573-779 ホームページ http://ww.jkenchiku.co.jp/ J- 耐 震 開 口 フレーム 開 口 部 に 構 造 用 集 成 材 等 で 形 成 したBOX 型 や 門 型 のフレームを 設 置 することにより 壁 量 を 補 う 補 強 工 法 J- 耐 震 開 口 フレーム 5 H18.11.30 6 H19.7.20 シーク 研 究 所 神 奈 川 県 横 浜 市 045-780-155 ホームページ http://i-shec.jp/ ( 株 )サカエ 愛 知 県 豊 明 市 東 海 EC( 株 ) 愛 知 県 名 古 屋 市 0562-93-161 ホームページ http://powerguard.jp/ 耐 震 ポール 工 法 パワーガード 建 物 を 耐 震 ポールによって 外 部 か ら 補 強 し 建 物 の 倒 壊 を 防 止 する 工 法 制 震 金 具 パワーガードを 用 いて 既 存 のフレームを 補 強 する 工 法 耐 震 ホ ール 工 法 ハ ワーガード 7 H19.7.20 8 H19.7.20 大 建 工 業 株 式 会 社 東 京 都 中 央 区 03-3249-4832 ホームページ htp://www.daiken.jp/index _no.html ( 株 )JSP 東 京 都 千 代 田 区 中 村 物 産 ( 株 ) 宮 城 県 仙 台 市 022-308-5250 ホームページ http://ww.nakamurajishin.com/ ダイライト 耐 震 壁 マゼランを 用 いた 耐 震 補 強 工 法 既 存 の 床 天 井 を 壊 さずに 内 壁 に 耐 震 パネルを 取 り 付 けて 補 強 す る 工 法 大 壁 仕 様 真 壁 仕 様 及 び 入 隅 仕 様 がある 軸 組 の 仕 口 部 に 板 ばねと 発 砲 樹 脂 から 構 成 されるマゼランを 用 いて 補 強 する 工 法 タ イライト 耐 震 壁 マゼランによる 補 強 工 法 9 H19.7.20 エイム( 株 ) 埼 玉 県 川 口 市 048-224-8160 ホームページ http://www.aimkk.com/ かべつよし モイスかべつよし 耐 震 ボードとして かべつよ し はミディアム デンシティ ファイバーボー ド モイスかべつよし は 繊 維 混 入 ケイ 酸 カルシウム 板 を 既 存 内 壁 に 留 め 付 け 補 強 する 工 法 既 存 の 床 天 井 を 壊 さずに 施 工 可 能 かべつよし 10 H19.7.20 エイム( 株 ) 埼 玉 県 川 口 市 048-224-8160 ホームページ http://www.aimkk.com/ ひかりかべつよし 採 光 と 通 風 を 取 ることができる 繊 維 強 化 プラスチックの 面 材 を 既 存 内 壁 に 留 め 付 けて 耐 震 補 強 する 工 法 かべつよし 平 成 19 年 7 月 30 日 現 在