目 次 はじめに 1 第 1 章 健 康 寿 命 向 上 対 策 事 業 の 概 要 2 1 背 景 2 事 業 の 目 的 3 事 業 実 施 方 法 3 1) 府 協 議 会 2)ブロック 協 議 会 3) 健 康 寿 命 の 算 出 について 5 第 2 章 府 における 健 康 課 題 と 方 向 性 8 1 地 域 特 性 から 見 た 健 康 課 題 2 府 の 健 康 課 題 と 方 向 性 第 3 章 保 健 所 村 別 の 健 康 実 態 と 課 題 16 乙 訓 保 健 所 管 内 17 北 保 健 所 管 内 35 保 健 所 管 内 69 保 健 所 管 内 95 中 西 保 健 所 管 内 113 中 東 保 健 所 管 内 119 後 保 健 所 管 内 133 第 4 章 これからの 事 業 展 開 155 < 関 係 資 料 >
第1章 は じ め に 健康寿命向上対策事業の概要 1 背景 急速な少子高齢化の進展や生活習慣病の増加等の疾病構造の変化など 社 会を取り巻く状況が著しく変化する中 すべての府民が健康でいきいきと暮ら していくためには 健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる 期間である健康寿命を延伸していくことが大切です 府民の平均寿命は 平成22年において 男性80 29歳 女性86 58歳となっていますが 平成24年6月に厚生労働省が公表した平成22年 の府民の健康寿命は 男性が70 40歳 女性が73 50歳であり 平均 寿命と健康寿命の差が 男性で約10年 女性で約13年と大きいのが現状で す 持続可能な社会保障制度の確立を目指して 今後 医療制度介護保険制度 改革が予定されており 医療と介護の連携強化が求められる中 府では これらを支える村の健康予防事業の取組の強化を図り 府民の健康寿命 を延伸させるため 平成26年度に 健康寿命向上対策事業 を実施し 医療保健栄養運動分野の有識者 関係団体 自体等で構成する府民健 康寿命向上推進協議会を 府及び保健所に設置し 各村で取り組むべき課 題や対応策についての協議を実施してきました この度 推進協議会で検討した健康関連データの分析 健康課題 今後の健 康予防施策について取りまとめ 報告書を作成しました 村の健康課題を保健医療介護を包括した視点で分析した本報告書は 府民の健康寿命の延伸に向けて 地域実態に応じた取組を効果的に実施するた めの基礎資料であり 今後健康長寿日本一を目指し 村関係団体におい て十分ご活用いただければ幸いです 少子高齢化や疾病構造の変化が進む中で こどもから高齢者まですべての国民が共に支え合いな がら希望や生きがいを持ち生活することは全ての人の願いです ライフステージに応じて 健やか で心豊かに生活できる活力ある社会を実現し その結果 社会保障制度が持続可能なものとなるよ う 国は 平成 25 年度から平成 34 年度までの 健康日本 21 第 2 次 を策定し 基本的な方向 の第一の柱に 健康寿命の延伸と健康格差の縮小を掲げています 府においては 平成16年度より 健康長寿日本一事業を掲げ 食栄養及びがん対策を中 心に健康づくりの取り組みを推進してきたところです しかしながら 国が平成22年データにより算出し 平成24年に公表した健康寿命によると 男性70 40歳 全国26位 女性73 50歳 全国28位 と 全国中位の状況にあり 平均寿命との差による介護を要する期間は 男性約10年 女性約13年と長期にわたっています そこで 平成25年度から平成29年度までの きょうと健やか21 府保健医療計画の 一部 においては 健康寿命を全国のトップクラスまで延伸 を目指し 医療保健分野 教育 分野 農林商工分野等の関係機関とオール体制で 健康づくり運動を推進しているところで す さらなる健康寿命延伸のために 本年度 平成 26 年度 は 健康寿命を5年で1歳延伸するとい う具体的な目標を設定した 健康寿命向上対策事業 を創設しました 表1 府と全国との比較 図1 府の健康寿命 2 事業の目的 平成27年3月 府知事 啓二 1 持続可能な社会保障制度の確立を目指して 医療制度介護保険制度改革が予定されている中 医療と介護の連携強化が求められており これらを支える村の健康予防事業の取組の強化を 図り もって府民の健康寿命を延伸させることを 健康寿命向上対策事業 の目的としてい ます 本事業の基本的な考え方は ①有識者関係団体村保健所等 オール体制で村 の健康予防事業を支援すること ②村ごとの健康課題を抽出し 健康予防事業に反映する こと ③継続的なフォローアップにより エビデンスを出す仕組みを構築することにあります 2
健 康 福 祉 部 における 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 目 指 して 現 状 と 課 題 超 高 齢 化 社 会 が 進 展 する する 中 医 療 制 度 度 介 介 護 護 保 保 険 険 制 制 度 が 度 今 が 後 今 とも 後 とも 持 続 持 可 続 能 可 能 なものとしていくことが 不 可 不 欠 可 欠 国 の 動 き 介 護 保 険 制 度 : 要 介 護 護 者 者 に に 重 重 点 点 化 化 要 支 要 援 支 者 援 は 者 は 村 事 村 業 事 に 業 移 に 行 移 行 医 療 保 険 制 度 : 病 床 機 機 能 能 の の 分 分 化 化 連 連 携 携 急 性 急 病 性 床 病 の 床 縮 の 小 縮 小 自 助 共 助 による による 取 組 を 強 化 し し 持 持 続 続 可 可 能 能 な な 安 安 定 した 定 した 社 会 社 システムの 会 システムの 構 築 構 が 築 必 が 要 必 要 重 点 施 策 そのためには そのためには 医 療 と 介 護 護 の の 連 連 携 携 を を 強 強 化 化 するとともに それを するとともに それを 支 える 支 える 健 康 健 康 予 防 予 事 防 業 事 の 業 充 の 実 充 が 実 重 が 要 重 要 連 携 保 険 支 援 医 療 制 度 健 康 予 防 連 携 介 護 保 険 支 援 健 康 予 防 < 式 地 域 包 括 ケアの 推 進 > <が ん 対 策 > < 医 療 護 提 新 供 基 金 体 の 制 設 の 置 (9 整 月 備 ) > 認 知 < 症 総 合 式 対 地 策 域 の 包 推 括 進 ケアの (6 月 ) 推 進 > 条 例 に 基 <が づく 府 ん 民 運 動 対 の 展 策 開 > 医 療 医 療 介 ビジョンの 護 新 基 金 の 策 設 定 置 (27年 ~) 総 認 合 知 リハビリテーション 症 総 合 対 策 の 推 進 充 実 (6 月 ) がん 条 教 例 育 に がん 基 づく 総 府 合 民 相 運 談 動 の 実 の 施 展 開 北 地 域 医 安 療 心 ビジョンの 医 療 拠 点 の 策 整 定 備 (27 年 ~) 看 総 取 りプロジェクトの 合 リハビリテーション 推 進 (6 月 ) 充 実 全 ての がん 二 次 教 医 療 育 圏 がん で がん 総 標 合 準 医 相 療 談 を 提 の 供 実 施 北 安 心 医 療 拠 点 の 整 備 看 取 りプロジェクトの 推 進 全 ての 二 次 医 療 圏 で がん 標 準 医 療 を 提 供 険 > < 基 盤 整 備 > < 健 康 づくり> < 医 療 保 険 > < 基 盤 整 備 > < 健 康 づ く り> 国 民 健 康 保 険 制 度 の 道 府 県 への 特 別 養 護 老 人 施 設 等 の 施 設 整 備 きょうと 健 康 づくり 実 践 企 業 認 証 一 国 元 民 化 健 ( 康 保 年 険 目 制 途 度 ) の 道 府 県 への 特 別 養 護 老 人 施 設 等 の 施 設 整 備 制 度 きょうと 健 康 づくり 実 践 企 業 認 証 一 後 元 期 高 化 齢 ( 者 医 年 療 目 広 途 域 ) 連 合 への 参 画 介 護 人 材 等 の 育 成 制 度 (26 後 期 年 高 度 齢 中 者 ) 医 療 広 域 連 合 への 参 画 3 介 年 護 間 人 で6 材 等 千 人 の 育 (24~26 成 年 ) 健 康 寿 命 向 上 対 策 福 祉 医 療 助 成 の 充 実 及 び 村 国 保 3 年 間 で6 千 人 (24~26 年 ) 5 年 間 で1 健 年 康 延 寿 伸 命 (6 向 上 月 対 ) 策 への 福 祉 財 医 政 療 支 助 援 成 の 充 実 及 び 村 国 保 5 年 間 で1 年 延 伸 への 財 政 支 援 図 2 健 康 福 祉 部 における 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 目 指 して 3 事 業 実 施 方 法 専 門 家 村 関 係 団 体 等 のオール 体 制 による 府 民 健 康 寿 命 向 上 推 進 協 議 会 を 設 置 し 府 内 村 における 健 康 課 題 の 明 確 化 健 康 寿 命 を 延 伸 するための 今 後 の 効 果 的 な 健 康 予 防 施 策 の 方 向 性 について 検 討 を 行 い 取 り 組 むべき 課 題 や 方 策 について 取 りまとめました 今 後 健 康 実 態 と 課 題 を 踏 まえた 事 業 の 実 施 継 続 的 なフォローアップによる 効 果 検 証 により 府 民 の 健 康 寿 命 を5 年 間 で1 歳 延 伸 することを 目 標 に 取 り 組 むこととしています 1) 府 協 議 会 構 成 : 医 療 医 療 経 済 保 健 栄 養 運 動 の 専 門 家 府 医 師 会 看 護 協 会 栄 養 士 会 長 会 村 会 府 ( 医 療 企 画 課 高 齢 者 支 援 課 健 康 対 策 課 ) 協 議 事 項 :1 各 ブロック 協 議 会 や 村 の 取 組 に 対 して 専 門 的 な 支 援 2 今 後 の 健 康 予 防 対 策 の 方 向 性 村 支 援 等 の 検 討 協 議 内 容 : 表 2 参 照 2)ブロック 協 議 会 構 成 : 保 健 医 療 経 済 の 専 門 家 管 内 村 ( 国 保 担 当 保 健 担 当 介 護 担 当 ) 地 区 医 師 会 歯 科 医 師 会 支 部 保 健 所 協 議 事 項 :1 健 診 レセプト 分 析 結 果 を 活 用 し 取 り 組 むべき 課 題 や 方 策 を 協 議 2 村 毎 の 健 康 課 題 のとりまとめ 対 策 の 検 討 協 議 内 容 : 各 保 健 所 及 び 村 の 健 康 課 題 については 第 4 章 を 参 照 ください 表 2 平 成 26 年 度 府 民 健 康 寿 命 向 上 推 進 協 議 会 等 開 催 状 況 開 催 日 時 府 協 議 会 協 議 会 における 主 な 意 見 等 事 業 の 概 要 説 明 府 の 医 療 介 護 の 状 況 及 び 健 康 課 題 ー 府 戦 略 的 健 康 づくり 推 進 支 援 事 業 報 告 書 よりー 講 師 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 教 授 今 中 雄 一 担 当 者 会 議 1 (6 月 26 日 ) 健 康 寿 命 延 伸 のためには 計 算 式 に 用 いられる 係 数 を 明 らかにすること その 改 善 の 取 り 組 みが 必 要 一 般 論 的 には 認 知 症 寝 たきり 対 策 がんについては 早 世 予 防 のための65 歳 未 満 への 対 策 強 化 が 必 要 レセプト 調 査 に 加 え 健 康 生 活 習 慣 に 関 連 したデータと 合 わせた 分 析 が 必 要 どの 年 齢 階 級 にどう 介 入 するかを 検 討 するにあたり 実 数 が 重 要 であり 健 康 寿 命 延 伸 について 議 論 するときは 補 正 データと 補 正 しないデータをうまく 使 い 分 けることが 必 要 認 知 症 のメジャーリスクは 喫 煙 であり 喫 煙 対 策 の 推 進 と 運 動 栄 養 について 府 民 運 動 を 進 めて 行 くことが 健 康 寿 命 を 延 ばすた めには 大 切 キックオフ 事 業 概 要 等 の 説 明 戦 略 的 健 康 づくり 推 進 支 援 事 業 報 告 書 ( 府 国 保 連 合 会 作 成 ) から 見 える 村 別 健 康 課 題 について( 報 告 意 見 交 換 ) 健 康 課 題 分 析 に 用 いるべき 保 健 統 計 データ 等 について( 協 議 ) 第 1 回 府 協 議 会 (8 月 4 日 ) 各 ブロック 協 議 会 の 運 営 について( 情 報 共 有 ) 健 康 寿 命 算 出 と 各 種 保 健 データの 選 出 について 今 後 のスケジュール 担 当 者 会 議 2 (8 月 11 日 ) ブロック 協 議 会 事 業 趣 旨 説 明 報 告 書 から 見 える 健 康 課 題 の 分 析 実 施 年 代 別 に 健 康 寿 命 を 延 伸 させるための 要 因 や 特 定 の 疾 病 が 撲 滅 されると 歳 伸 びるなどを 考 慮 し 課 題 を 整 理 することが 必 要 実 数 が 少 ない 場 合 でも 男 女 では 行 動 好 みが 違 うので 男 女 別 にデータを 整 理 する 必 要 がある 医 療 や 健 診 については 国 保 データのみでなく 社 保 のデータも 含 めてとる 仕 組 みをつくる 介 護 が 必 要 な 原 因 である 運 動 器 不 安 定 症 はサルコペニア フレイルから 発 生 し 予 防 は 運 動 である 有 酸 素 運 動 は 認 知 症 予 防 にも 繋 がる 府 全 体 で 解 決 すべきことと ブロックごとに 地 域 差 生 活 圏 の 差 を 踏 まえ その 地 域 の 課 題 重 点 層 に 絞 っていくことを 今 後 整 理 する 府 域 の 健 康 課 題 と 地 域 格 差 について 共 有 検 討 各 ブロック 協 議 会 報 告 を 踏 まえ ブロック 別 の 健 康 課 題 について 共 有 検 討 第 2 回 府 協 議 会 ( 月 6 日 ) ブロック 協 議 会 保 健 統 計 データや 村 の 取 組 等 から 健 康 課 題 を 検 討 分 析 高 齢 者 は 動 けるようにして 生 活 の 質 を 上 げる 介 護 予 防 が 重 要 若 い 世 代 は 肥 満 などを 予 防 し 疾 病 予 防 対 策 が 必 要 介 護 予 防 で 必 要 なポイントは 社 会 参 加 活 動 をできるだけ 長 くすること 心 身 の 機 能 をいかに 長 く 維 持 するかの3 点 重 症 化 をいかに 早 くキャッチし 介 入 していくかが 介 護 予 防 健 康 寿 命 延 伸 の 上 で 重 要 村 は 広 域 で 連 携 して 保 健 事 業 を 実 施 しているので 府 はこれらをつなぐ 役 割 をしてはどうか 課 題 が 明 らかになっていない 村 への 支 援 策 課 題 は 出 ているが 活 動 レベルに 落 とし 込 めていない 場 合 の 支 援 策 事 業 は 実 施 しているが 事 業 評 価 に 課 題 がある 場 合 の 支 援 策 について 検 討 が 必 要 寝 たきりから 認 知 症 メタボからロコモへと 年 スパンで 健 康 課 題 が 移 り 変 わっていくことを 地 道 であるがデータを 分 析 すると 成 果 が 見 える がんについては ターゲットとなるがん( 生 命 予 後 のよいがん)を 絞 って 評 価 するのはどうか 府 全 体 の 健 康 予 防 対 策 の 方 向 性 の 検 討 各 ブロック 協 議 会 報 告 を 踏 まえ ブロック 別 の 健 康 課 題 について 共 有 検 討 第 3 回 府 協 議 会 ( 月 2 日 ) 各 ブロックの 運 営 について( 情 報 共 有 ) 健 康 寿 命 算 出 と 各 種 保 健 データの 選 定 について 今 後 のスケジュールについて 担 当 者 会 議 3 ( 月 2 日 ) ブロック 協 議 会 保 健 統 計 データや 村 の 取 組 等 から 健 康 課 題 を 検 討 分 析 各 村 での 詳 細 な 検 討 がなされており 府 域 全 体 の 分 析 と 補 完 して 進 めていくのが 良 い 今 回 は 地 域 集 団 としての 健 康 課 題 を 明 らかにしたものであり 生 活 実 態 を 対 策 に 結 びつけることが 今 後 の 課 題 府 内 各 ブロック 村 の 地 域 診 断 シートを 提 示 助 言 府 内 村 の 平 均 自 立 期 間 と 平 均 要 介 護 期 間 の 算 出 健 康 寿 命 の 延 伸 に 関 与 する 要 因 検 討 第 4 回 府 協 議 会 (12 月 26 日 ) ブロック 協 議 会 ブロック 協 議 会 のまとめ 各 村 健 康 課 題 等 の 集 約 健 康 寿 命 向 上 対 策 事 業 地 域 診 断 シートの 作 成 について 指 導 者 大 学 大 学 院 医 学 研 究 科 人 間 健 康 科 学 専 攻 教 授 桂 敏 樹 担 当 者 会 議 4 (1 月 19 日 ) 地 域 別 年 齢 別 にターゲットをあてた 取 り 組 みの 方 向 性 について 了 たばこについては ほとんどの 疾 患 においてリスクを 高 めるエビデンスがあるため 全 年 齢 に 入 れるべき 運 動 減 塩 についても 全 年 齢 について 対 策 を 講 じていくべき これまでの 検 討 経 過 まとめ 各 ブロック 村 の 健 康 課 題 からみた 府 域 の 健 康 課 題 今 後 の 府 の 取 り 組 みの 方 向 性 ( 総 括 ) 次 年 度 予 算 について 第 5 回 府 協 議 会 (2 月 27 日 ) 3 4
3) 健 康 寿 命 の 算 出 について 府 では 国 が 算 出 している 健 康 寿 命 を5 年 間 で1 歳 延 伸 することを 目 標 としていますが 国 の 定 める 健 康 寿 命 の 定 義 は 健 康 上 の 問 題 で 日 常 生 活 が 制 限 されることなく 生 活 できる 期 間 とされ 日 常 生 活 に 制 限 のない 期 間 の 平 均 は 国 民 生 活 基 礎 調 査 と 生 命 表 を 基 礎 情 報 と し サリバン 法 ( 広 く 用 いられている 健 康 寿 命 の 計 算 法 )を 用 いて 算 定 されています しかし 府 においては 上 記 の 計 算 式 に 当 てはめて 村 の 健 康 寿 命 を 算 出 するには 国 民 生 活 基 礎 調 査 と 同 様 の 調 査 を 実 施 する 必 要 が 生 じるため 毎 年 安 定 的 にデータが 入 手 可 能 な 算 出 方 法 として 研 究 班 による 健 康 寿 命 の 指 標 日 常 生 活 動 作 が 自 立 している 期 間 の 平 均 を 用 いることとしました なお 今 回 の 村 健 康 寿 命 の 算 出 に 用 いたデータは 次 のとおりであり 暫 定 版 としてい ます 表 3 府 内 村 別 の 健 康 寿 命 ( 暫 定 版 ) 男 性 女 性 平 均 寿 命 歳 平 均 歳 平 均 平 均 寿 命 自 立 期 間 自 立 期 間 8.7 78.9 86.8 83. 福 知 8.2 78.5 86.9 83.3 舞 鶴 79.3 78.1 85.9 82.8 綾 部 79.6 78. 86.1 82.6 83.1 81.3 87.3 83.8 宮 8.2 78.5 86.4 83.1 亀 81. 79.7 86.4 83.3 陽 82.5 8.8 87.2 83.8 向 日 82.4 8.6 88. 83.9 長 83.4 81.2 87.8 83.5 八 幡 81.5 79.8 87.3 83.4 辺 82.3 8.4 87.7 83.4 後 79.9 78.5 87.6 84.5 81.1 79.5 86.8 83.3 木 川 81.7 8.2 86.6 83.1 大 崎 82.5 8.9 89.8 85.5 久 御 81.8 79.6 89.5 85.1 井 手 79. 77.4 84.5 81. 原 79.2 78. 85.8 82.4 笠 置 78.8 77.1 85.4 81.6 和 束 78.3 77. 88.3 84.4 精 華 82.3 8.6 88.4 84.1 村 8.3 78.9 88.4 84.5 波 81.1 79.4 88.8 85. 伊 根 79.8 78.4 8.2 77.6 与 謝 野 8. 78.5 87.7 83.9 計 算 方 法 健 康 寿 命 の 算 定 方 法 の 指 針 ( 平 成 24 年 9 月 発 行 平 成 24 年 度 厚 生 労 働 科 学 研 究 費 補 助 金 による 健 康 寿 命 における 将 来 予 測 と 生 活 習 慣 病 対 策 の 費 用 対 効 果 に 関 する 研 究 班 )に 拠 る 利 用 データ ( 府 村 ) 人 口 (H26 年 1 月 1 日 現 在 ) 総 務 省 住 民 基 本 台 帳 年 齢 階 級 別 人 口 ( 区 村 別 ) 年 齢 層 別 死 亡 数 (H22,23,24 の 平 均 ) 府 保 健 福 祉 統 計 第 2 章 人 口 動 態 ( 平 成 24 年 ) 年 齢 層 別 要 介 護 人 数 (H26 年 7 月 現 在 ) 府 国 民 健 康 保 険 団 体 連 合 会 提 供 資 料 ( 全 国 ) 簡 易 生 命 表 (H25 の1 年 間 ) 厚 生 労 働 省 平 成 25 年 簡 易 生 命 表 の 概 況 死 亡 数 (H25 の1 年 間 ) 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 調 査 人 口 (H25 の1 年 間 ) 厚 生 労 働 省 人 口 動 態 調 査 算 定 に 用 いた 人 口 死 亡 数 要 介 護 者 数 のデータ 年 次 が 異 なるため 暫 定 版 としている 人 口 規 模 が 小 さい では 極 小 人 数 の 死 亡 が 計 算 結 果 に 大 きな 影 響 を 与 えることがある 5 6
図 3 府 内 村 の 健 康 寿 命 平 均 自 立 期 間 と 平 均 要 介 護 期 間 < 暫 定 版 > 3.8 3.6 3.1 3.5 3.5 3.3 3.1 3.4 4.1 4.3 3.9 4.3 3.1 4.3 4.4 3.5 3.5 3.9 4.3 3.9 3.8 3.5 3.4 3.8 3.8 3.8 2.6 [ 年 ] 府 女 性 歳 9 8 7 6 5 83.9 84.2 83. 83.3 82.8 82.6 83.8 83.1 83.3 83.8 83.9 83.5 83.4 83.4 84.5 83.3 83.1 85.5 85.1 81. 82.4 81.6 84.4 84.1 84.5 85. 77.6 4 2 府 与 謝 野 伊 根 波 村 精 華 和 束 笠 置 原 井 手 久 御 大 崎 木 川 後 辺 八 幡 長 向 日 陽 亀 宮 綾 部 舞 鶴 福 知 平 均 自 立 期 間 平 均 要 介 護 期 間 214/12/22 大 学 医 学 研 究 科 医 療 経 済 学 分 野 平 均 自 立 期 間 と 平 均 要 介 護 期 間 [ 年 ] 府 女 性 65 歳 9 8 7 6 5 4 4.1 3.9 3.3 3.7 3.7 3.5 3.3 3.6 4.4 4.6 4.1 4.5 3.3 4.5 3.7 3.7 4.6 3.8 3.6 4.2 3.9 4.5 4. 4. 3.2 4. 4. 2 2.2 2.6 2.3 2.1 2.9 21. 2.8 21.2 2.8 2.6 2.3 2.3 21.5 2.3 2.2 23. 21.2 19.1 19.3 19.5 19.7 2.8 2.5 21.5 19.9 2.9 2.4 府 与 謝 野 伊 根 波 村 精 華 和 束 笠 置 原 井 手 久 御 大 崎 木 川 後 辺 八 幡 長 向 日 陽 亀 宮 綾 部 舞 鶴 福 知 平 均 自 立 期 間 平 均 要 介 護 期 間 214/12/22 大 学 医 学 研 究 科 医 療 経 済 学 分 野 第 2 章 府 における 健 康 課 題 と 方 向 性 1 地 域 特 性 から 見 た 健 康 課 題 府 は 北 に 長 く 気 候 産 業 文 化 生 活 様 式 が 部 と 北 部 では 大 きく 異 なります 府 ブロック 協 議 会 では これらの 特 徴 を 踏 まえ 村 別 の 高 齢 化 率 死 亡 統 計 国 保 の 千 人 当 た り 患 者 数 府 民 健 康 栄 養 調 査 による 生 活 要 因 等 から 保 健 所 単 位 としたブロックとしての 取 り 組 みの 方 向 性 を 表 5 に 整 理 しました 部 地 域 は 高 齢 化 率 が2~25%であり がん 心 疾 患 による 死 亡 率 が 高 いことが 特 徴 です また 中 部 北 部 地 域 は 高 齢 化 率 が~4%と 高 率 であり 循 環 器 系 疾 患 による 死 亡 や 自 殺 が 高 くなっているのが 特 徴 です さらに 全 地 域 を 通 じて 腎 不 全 による 死 亡 率 が 高 くなっており 原 因 疾 患 の 多 くを 占 める 糖 尿 病 の 重 症 化 予 防 対 策 を 全 域 で 共 通 して 実 施 していく 必 要 性 が 死 亡 統 計 及 び 国 保 医 療 の 状 況 から 明 らか となっています また 生 活 習 慣 では 部 に 塩 分 摂 取 が 多 く 運 動 不 足 は 北 部 に 多 い 傾 向 が 見 られました これら 地 域 特 性 に 応 じた 取 り 組 みの 方 向 性 としては 部 地 域 は がん 対 策 や 腎 不 全 への 重 症 化 予 防 対 策 高 齢 者 の 多 い 中 部 北 部 地 域 は 糖 尿 病 高 血 圧 症 予 防 や 高 齢 者 のロコモ 予 防 社 会 参 加 の 取 り 組 みの 強 化 が 方 向 性 として 特 に 重 要 であると 思 われます 2 府 の 健 康 課 題 と 方 向 性 平 均 自 立 期 間 と 平 均 要 介 護 期 間 < 暫 定 版 > [ 年 ] 府 男 性 歳 9 1.8 1.8 1.7 1.2 1.6 1.7 1.3 1.7 1.8 2.2 1.7 1.9 1.4 1.6 1.5 1.6 2.2 1.7 1.6 1.2 1.4 1.7 1.7 1.3 1.4 1.5 1.7 8 7 6 5 78.9 78.5 78.1 78. 81.3 78.5 79.7 8.8 8.6 81.2 79.8 8.4 78.5 79.5 8.2 8.9 79.6 77.4 78. 77.1 77. 8.6 78.9 79.4 78.4 78.5 79.3 4 2 府 与 謝 野 伊 根 波 村 精 華 和 束 笠 置 原 井 手 久 御 大 崎 木 川 後 辺 八 幡 長 向 日 陽 亀 宮 綾 部 舞 鶴 福 知 平 均 自 立 期 間 平 均 要 介 護 期 間 214/12/22 大 学 医 学 研 究 科 医 療 経 済 学 分 野 平 均 自 立 期 間 と 平 均 要 介 護 期 間 < 暫 定 版 > [ 年 ] 府 男 性 65 歳 9 8 7 6 5 4 2.1 2.1 1.9 1.4 1.9 1.9 1.4 1.9 2. 2.5 1.9 2.1 1.6 1.8 1.7 1.8 2.7 1.9 1.4 2.1 1.5 1.9 1.6 1.9 1.7 1.8 2. 2 17.7 17.6 17.5 17.2 19.6 17.8 18.3 19.6 19.1 19.5 18.9 18.9 18. 18. 18. 19.2 19.4 17.2 17.3 18.3 16.6 18. 17.5 18.1 17.7 17.9 18. 府 与 謝 野 伊 根 波 村 精 華 和 束 笠 置 原 井 手 久 御 大 崎 木 川 後 辺 八 幡 長 向 日 陽 亀 宮 綾 部 舞 鶴 福 知 平 均 自 立 期 間 平 均 要 介 護 期 間 214/12/22 大 学 医 学 研 究 科 医 療 経 済 学 分 野 府 の 健 康 データから 分 析 した 主 な 健 康 課 題 と 方 向 性 は 次 の3 点 です 1)がん 心 疾 患 腎 不 全 による 死 亡 率 が 高 いため これらの 疾 患 の 予 防 重 症 化 を 予 防 する 対 策 として 減 塩 及 び 野 菜 摂 取 量 の 増 加 適 正 医 療 を 推 進 する 2) 高 齢 期 の 低 栄 養 ロコモを 予 防 するため 若 い 時 期 からの 運 動 習 慣 活 動 的 な 生 活 習 慣 の 定 着 促 進 3) 各 村 の 健 康 課 題 を 解 決 するための エビデンスのある 健 康 づくり 活 動 への 支 援 また 健 康 寿 命 の 延 伸 に 向 けて 考 慮 すべきこととして 世 代 により 健 康 課 題 が 異 なるため 早 世 予 防 壮 年 期 から 高 齢 期 の 健 康 づくり 介 護 予 防 に 着 目 し 生 涯 を 通 じて 健 康 づくりを 推 進 することが 重 要 であることから 年 代 別 の 対 策 と 方 向 性 について 表 6 に 整 理 しました なお 各 保 健 所 ブロックにおいては さらに 詳 細 に 健 康 データを 多 方 面 から 分 析 し 地 域 の 生 活 実 態 を 踏 まえ より 健 康 寿 命 の 延 伸 に 有 効 と 考 えられる 方 向 性 について 関 係 者 が 検 討 した 結 果 を 第 4 章 に 示 しています よって 疾 病 動 向 から 見 た 各 地 域 の 取 り 組 むべき 方 向 性 と 各 ブロック 協 議 会 で 検 討 された 第 4 章 に 示 す 方 向 性 については 異 なる 部 分 があって 当 然 であり 双 方 向 で 取 り 組 みを 進 めることにより より 一 層 効 果 的 に 健 康 寿 命 の 延 伸 に 働 きかけることができると 考 えています 7 8
取 組 の 方 向 性 がん 対 策 高 血 圧 症 予 防 がん 対 策 ロコモ 予 防 脂 質 異 常 症 予 防 がん 対 策 ロコモ 予 防 糖 尿 病 高 血 圧 症 予 防 がん 対 策 糖 尿 病 高 血 圧 症 予 防 壮 年 期 高 齢 者 のロコモ 予 防 社 会 参 加 高 血 圧 症 予 防 高 齢 者 のロコモ 予 防 社 会 参 加 高 血 圧 症 予 防 高 齢 者 のロコモ 予 防 高 血 圧 症 糖 尿 病 予 防 高 齢 者 のロコモ 予 防 社 会 参 加 高 血 圧 症 糖 尿 病 予 防 高 齢 者 のロコモ 予 防 社 会 参 加 表 6 府 のデータからみた 健 康 寿 命 の 延 伸 に 向 けて 考 慮 すべき 内 容 年 代 予 防 対 策 方 向 性 表 5 疾 病 動 向 か ら 見 た 取 り 組 む べ き 方 向 性 生 活 要 因 (H23 調 査 より) 目 標 未 達 成 8 歩 以 上 (%) ( 平 均 歩 行 数 ) 喫 煙 率 野 菜 摂 取 量 塩 分 肥 満 者 の 割 合 国 保 被 保 険 者 千 人 当 たり 患 者 数 が 多 い 疾 患 ( 基 準 )H24テ ー タ SMRの 高 い 疾 患 (H-14,15-19,2-24で 全 国 と 比 し1 以 上 の 傾 向 が 見 られる) 保 健 所 村 (17.7% 以 上 ) (35g 未 満 ) (g 以 上 ) ( 目 標 値 22% 以 上 ) H23 度 生 活 習 慣 3 疾 患 の 千 人 当 たり 患 者 数 ( 国 保 ) 高 齢 化 率 (H22..1) 23.4 がん( 肺 肝 大 腸 ) 心 疾 患 腎 不 全 189 府 23. がん( 大 腸 肝 肺 )( 女 ) 154 向 日 21.7 大 腸 がん( 女 ) 急 性 心 筋 梗 塞 193 長 21.7 肺 がん( 女 ) 心 不 全 糖 尿 病 脂 質 異 常 症 218 大 崎 24.2 大 腸 がん 腎 不 全 糖 尿 病 脂 質 異 常 症 27 21.7 大 腸 がん( 女 ) 肺 がん( 女 ) 腎 不 全 177 陽 24.2 肺 がん( 男 ) 腎 不 全 ( 女 ) 197 八 幡 21.5 がん( 胃 肝 肺 ) 心 不 全 145 辺 19 肺 がん 腎 不 全 19 久 御 22.2 がん( 胃 大 腸 肺 ) 腎 不 全 14 井 手 26.3 がん( 肝 肺 ) 急 性 心 筋 梗 塞 脳 内 出 血 ( 男 ) 糖 尿 病 235 原 22.1 肺 がん 脳 内 出 血 ( 男 ) 脳 梗 塞 ( 男 ) 腎 不 全 142 木 川 18.6 胃 がん 急 性 心 筋 梗 塞 糖 尿 病 脂 質 異 常 症 233 笠 置 37.7 心 疾 患 192 和 束 32.6 がん( 胃 肺 ) 心 疾 患 脳 血 管 疾 患 糖 尿 病 高 血 圧 症 275 精 華 16.9 肺 がん 心 疾 患 178 35.2 肺 がん 心 疾 患 脳 血 管 疾 患 糖 尿 病 高 血 圧 症 脂 質 異 常 症 297 亀 2.8 胃 がん 脳 内 出 血 腎 不 全 135 29.7 腎 不 全 147 波 34.8 脳 内 出 血 腎 不 全 自 殺 159 乙 訓 北 中 西 福 知 26.4 肝 がん( 女 ) 脳 梗 塞 ( 女 ) 腎 不 全 心 疾 患 198 舞 鶴 26.2 がん( 胃 大 腸 肝 肺 ) 急 性 心 筋 梗 塞 脳 血 管 疾 患 腎 不 全 163 綾 部 33.2 脳 内 出 血 腎 不 全 自 殺 糖 尿 病 高 血 圧 症 24 中 東 宮 34.8 肺 がん 心 不 全 自 殺 ( 女 性 ) 193 後.9 肝 がん 自 殺 ( 男 性 ) 糖 尿 病 高 血 圧 症 脂 質 異 常 症 272 伊 根 42.7 がん( 胃 肺 ) 脳 梗 塞 糖 尿 病 高 血 圧 症 脂 質 異 常 症 273 与 謝 野 29.9 脳 梗 塞 腎 不 全 ( 男 ) 自 殺 178 Ⅱ 型 糖 尿 病 6 以 上 ( 府 平 均 53) 高 血 圧 症 25 以 上 ( 府 平 均 19) 脂 質 異 常 症 156 以 上 ( 府 平 均 133) ( 戦 略 的 健 康 づくり 報 告 書 より) 後 乳 幼 児 期 学 童 期 青 年 期 壮 年 期 高 齢 期 早 世 予 防 健 康 づくり 介 護 予 防 がん 予 防 心 疾 患 予 防 自 殺 対 策 脳 血 管 疾 患 心 疾 患 予 防 腎 不 全 低 栄 養 ロコモティブ シンドローム 認 知 症 社 会 参 加 地 域 との 繋 がり 気 持 ちが 前 向 き がん 健 診 受 診 率 向 上 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 受 診 率 向 上 メタボ 予 防 の 生 活 習 慣 の 普 及 啓 発 教 育 タバコ 対 策 自 殺 予 防 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 受 診 率 向 上 メタボ 予 防 対 策 タバコ 対 策 糖 尿 病 重 症 化 予 防 腎 疾 患 対 策 栄 養 のバランス ロコモ 予 防 ( 運 動 活 動 的 な 生 活 ) タバコ 対 策 高 齢 者 の 参 加 できる 場 役 割 の 提 供 9
健 康 寿 命 向 上 対 策 事 業 地 域 診 断 シート 府 健 康 寿 命 向 上 対 策 事 業 地 域 診 断 シート 府 府 総 人 口 2,636,92 人 ( 男 性 1,265,387 人 女 性 1,37,75 人 )(H22 年 ) 高 齢 化 率 23.4% ( 男 性 257,238 人 女 性 348,471 人 ) (H22 年 ) 出 生 数 2,6 人 ( 男 性,388 人 女 性 9,718 人 )(H25 年 ) 出 生 率 7.8 ( 人 口 千 対 ) 死 亡 数 25,332 人 ( 男 性 12 822 人 女 性 12,5 人 )(H25 年 ) 死 亡 率 9.8 ( 人 口 千 対 ) 府 内 の 特 徴 日 本 列 島 のほぼ 中 央 に 位 置 する 府 は 47 道 府 県 中 31 番 目 の 大 きさである 北 に 細 長 い 地 形 をもち 豊 富 な 景 勝 地 や 天 然 の 良 港 に 恵 まれた 後 地 域 大 部 分 が 地 と 小 盆 地 からなる 中 地 域 桂 川 川 木 川 の 三 川 合 流 を 要 に 盆 地 が 広 がる 乙 訓 中 部 相 楽 地 域 で 構 成 されている 古 くから 文 化 の 中 心 である 平 安 を 中 心 に 栄 え 史 跡 も 多 く 伝 承 された 行 事 が 各 地 で 今 も 盛 んである 産 業 は 野 菜 をブランド 化 した 農 業 をはじめ 伝 統 工 業 から 発 展 した 精 密 機 器 情 報 産 業 なども 集 積 し ており 就 業 人 口 は 第 一 次 産 業 が2.1% 第 二 次 産 業 21.9% 第 三 次 産 業 が76%となっている 人 口 構 成 は 政 令 である が 府 内 人 口 の 半 分 以 上 を 占 め 道 府 県 中 では 最 も 多 い 人 口 集 中 率 である 現 状 平 均 寿 命 と 健 康 寿 命 ( 国 算 定 府 方 法 内 ) の 特 徴 平 均 寿 命 順 位 は 上 位 にあるが 健 康 寿 命 の 全 国 順 位 は 中 位 となっており その 差 が 示 す 要 介 護 期 間 は ~13 年 となっている 平 均 寿 命 と 介 護 保 険 認 定 者 数 から 算 出 した 健 康 寿 命 ( 暫 定 版 ) 介 護 保 険 認 定 者 数 から 算 出 した 歳 時 点 平 均 自 立 期 間 (= 健 康 寿 命 )と 平 均 寿 命 を 男 女 別 に 示 す 人 口 動 態 統 計 出 生 の 状 況 合 計 特 殊 出 生 率 は1.26( 平 成 25 年 )と 全 国 でも 低 位 であり 特 に 部 の 小 規 模 村 が 低 く 北 部 は 高 い 傾 向 にある しかし 出 産 可 能 な 女 性 の 数 は 少 なく 出 生 数 も 減 少 傾 向 にあるため 今 後 生 産 年 齢 人 口 の 減 少 が 予 測 されている ( 日 本 人 の 地 域 別 将 来 推 計 人 口 ( 平 成 25 年 3 月 推 計 ) 関 係 資 料 資 -1) 死 亡 統 計 主 な 死 因 の 年 齢 調 整 死 亡 率 道 府 県 順 位 で 見 ると ワースト に 女 性 の 大 腸 がん(14.1) 肺 がん(13.3)が 入 り 心 疾 患 (41.7) 腎 不 全 (5.3)が 全 国 を 上 回 っている また 男 性 は 大 腸 がん(21.4) 肺 がん(43.1) 心 疾 患 (76.2)が 全 国 を 上 回 っている (カッコ 内 は 人 口 万 対 人 数 )( 平 成 22 年 道 府 県 別 にみた 死 因 別 男 女 別 年 齢 調 整 死 亡 率 関 係 資 料 資 -5) 次 に 府 の 主 要 死 因 別 死 亡 率 の 年 次 推 移 を 見 ると 悪 性 新 生 物 と 心 疾 患 肺 炎 の 死 亡 率 が 年 々 上 昇 している また 悪 性 新 生 物 心 疾 患 脳 血 管 疾 患 の 3 大 生 活 習 慣 病 による 死 亡 が 全 体 の 約 55%を 占 めており 死 亡 の 半 数 以 上 が 生 活 習 慣 病 とな っている 府 内 村 の 年 齢 調 整 死 亡 比 (SMR)をみると( 表 5) 府 部 地 域 では 心 疾 患 北 部 部 間 地 域 では 脳 血 管 疾 患 が 高 く 全 域 で 腎 不 全 中 部 ~ 北 部 地 域 で 自 殺 が 高 い 傾 向 が 見 られる ( 資 -8) 医 療 費 統 計 府 の 国 保 レセプト 分 析 による 入 院 医 療 費 の 年 間 割 合 が 最 も 高 い 疾 患 は 脳 梗 塞 であり 次 に 肺 炎 急 性 気 管 支 炎 統 合 失 調 症 股 関 節 大 腿 近 位 骨 折 認 知 症 の 順 であった 村 国 保 被 保 険 者 (4-74 歳 を 対 象 ) 千 人 当 たり 患 者 数 は 高 血 圧 症 19 脂 質 異 常 症 133 Ⅱ 型 糖 尿 病 53 インシュリンまたは 人 工 透 析 14 となり 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 (75 歳 以 上 を 対 象 ) 千 人 当 たり 患 者 数 は 高 血 圧 症 34 脂 質 異 常 症 167 Ⅱ 型 糖 尿 病 72 インシュリンまたは 人 工 透 析 26とそれぞれ 増 加 して いる 上 記 に 関 連 し より 重 篤 な 疾 患 である 脳 梗 塞 は5/17 慢 性 腎 不 全 で2/6 心 不 全 で2/16 狭 心 症 等 で7/12(4-74 歳 /75 歳 以 上 : 保 険 者 千 人 当 たり 入 院 患 者 数 )となっていた ( 戦 略 的 健 康 づくり 推 進 支 援 事 業 報 告 書 平 成 24 年 度 ) 患 者 調 査 からみた 受 療 率 では 外 来 では 虚 血 性 心 疾 患 が 全 国 比 で 高 く( 対 全 国 比 1.2) 入 院 では 心 疾 患 ( 高 血 圧 性 疾 患 除 く)が 高 くなっている( 同 1.3) ( 平 成 23 年 患 者 調 査 ) 次 に 府 域 において 村 国 保 被 保 険 者 (4-74 歳 対 象 ) 千 人 当 たり 患 者 数 の 多 い 疾 患 と 地 域 の 関 連 を 見 ると 北 部 と 部 間 地 域 で 高 血 圧 患 者 数 が 多 く 糖 尿 病 腎 不 全 は 府 内 広 域 で 患 者 数 が 多 く 見 られる 介 護 保 険 事 業 統 計 第 一 号 被 保 険 者 に 占 める 認 定 者 の 割 合 は 道 府 県 間 で18 位 と 高 位 で 推 移 している ( 平 成 24 年 度 末 道 府 県 別 第 一 号 被 保 険 者 に 占 める 認 定 者 数 の 割 合 ) 平 成 25 年 国 民 生 活 基 礎 調 査 より 介 護 が 必 要 となった 主 な 原 因 をみると 軽 度 では 関 節 疾 患 と 高 齢 によ る 衰 弱 中 ~ 高 度 では 脳 血 管 疾 患 認 知 症 軽 度 から 高 度 を 通 じて 生 じる 転 倒 による 骨 折 など 介 護 重 症 度 ごとに 原 因 疾 患 が 異 なっている また 性 差 が 大 きいことが 知 られ 女 性 はどの 介 護 度 でも 転 倒 骨 折 関 節 疾 患 が 多 いのに 対 し 男 性 は 脳 血 管 疾 患 心 疾 患 が 原 因 疾 患 であることが 多 い 府 域 のいくつかの 地 域 で 実 施 された 調 査 においても 同 様 の 傾 向 が 見 られた ( 第 3 章 保 健 所 村 別 の 健 康 実 態 と 課 題 ) 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 事 業 統 計 健 診 受 診 率 ( 平 成 22 年 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 実 施 結 果 に 関 するデータ) 次 に 府 域 では 資 -53 のとおり 村 国 保 における 特 定 健 診 受 診 率 には 大 きな 格 差 がある BMI( 肥 満 )の 状 況 32.%.% 28.% 26.% 24.% 6% 5% 4% % 2% 府 と 全 国 の 健 診 受 診 率 比 較 4~44 歳 45~49 歳 5~54 歳 55~59 歳 6~64 歳 65~69 歳 7~74 歳 府 男 性 府 女 性 全 国 男 性 全 国 女 性 BMI25. 以 上 の 割 合 : 男 性 府 全 国 府 全 国 府 全 国 28 年 度 29 年 度 2 年 度 全 保 険 者 で 実 施 して いる 特 定 健 診 受 診 率 の 平 均 は 男 性 41. 6% 女 性 29.9% と 全 国 平 均 を 下 回 っ ている さらに 年 代 ごとの 平 均 を 見 ると 就 業 年 代 (4~5 歳 代 )で は 男 性 は 平 均 を 上 回 っているが 6 歳 代 以 降 の 受 診 率 は 全 国 平 均 を 下 回 っている < 単 年 度 > 府 保 健 医 療 計 画 目 標 数 値 と 比 較 すると 肥 満 者 の 割 合 は 目 標 が 男 性 22% 以 下 女 性 が 17.5% 以 下 としているが 男 性 については 全 て の 年 代 で 目 標 値 を 達 成 していない < 年 次 推 移 > 男 性 でBMIが25を 超 える 人 の 割 合 は 3 年 間 を 通 して 増 加 している ( 平 成 2~ 22 年 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 実 施 結 果 に 関 するデータ) 11 12
健 康 寿 命 向 上 対 策 事 業 地 域 診 断 シート 府 < 府 域 > 国 保 特 定 健 診 受 診 者 のデータでは 特 に 部 人 口 集 積 地 域 と 中 部 から 北 部 の 一 部 でBMIも しくは 腹 囲 が 高 い 者 の 割 合 が 多 い LDLの 状 況 < 単 年 度 > 男 女 とも5 歳 代 以 降 の 年 代 で 全 国 平 均 を 上 回 っている 12mg/dl( 保 健 指 導 判 定 値 )を 超 える 者 の 割 合 も 各 年 代 において 全 国 平 均 より 高 くなっている 特 に 男 性 は4 歳 代 前 半 で 保 健 指 導 判 定 値 超 えの 者 がす でに54.8%を 占 めている ( 平 成 22 年 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 実 施 結 果 に 関 するデータ) < 府 域 > 国 保 特 定 健 診 受 診 者 のデータでは 部 地 域 北 部 の 一 部 で 高 い 傾 向 を 示 し 隣 接 している 村 であっても 異 なる 傾 向 が 見 られた BMI(やせ)の 状 況 < 単 年 度 > 女 性 では 4 歳 代 前 半 のやせ 割 合 (16.4%)が 全 国 平 均 (14%)より 高 くなっているのをはじめ 全 年 代 を 通 じて 全 国 平 均 値 を 上 回 っている 一 方 7 歳 代 前 半 のやせ 割 合 も 全 国 平 均 を 上 回 ることは 低 栄 養 のリスクが 高 いと 考 えられる ( 平 成 22 年 特 定 健 康 診 査 特 定 保 健 指 導 の 実 施 結 果 に 関 するデータ) 高 血 圧 の 状 況 < 府 域 > 国 保 特 定 健 診 受 診 者 データでは 中 部 から 北 部 地 域 と 部 地 域 の 一 部 で 高 い 割 合 を 示 している がん 検 診 事 業 統 計 村 で 行 われているがん 検 診 の 受 診 率 は 乳 がん 以 外 のがんで 道 府 県 間 順 位 は 下 位 である また 村 間 での 受 診 率 には 大 きな 格 差 がある ( 平 成 24 年 度 地 域 保 健 健 康 増 進 事 業 報 告 ) 25. 2. 15.. 5.. 府 村 がん 検 診 受 診 率 の 推 移 H19 H2 H21 H22 H23 H24 胃 がん 肺 がん 大 腸 がん 乳 がん 子 宮 がん 保 健 事 業 歩 数 の 状 況 国 民 健 康 栄 養 調 査 結 果 からみた 府 民 の 一 日 歩 数 平 均 は 男 性 で21 位 758 歩 女 性 で3 位 7422 歩 であった 府 の 保 健 医 療 計 画 目 標 数 値 と 比 較 し て 男 女 ともあと 約 歩 不 足 している ( 平 成 24 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 ) 府 域 の 歩 数 は 8 以 上 歩 いているのはいずれも 部 地 域 で あり 北 部 地 域 は 歩 数 が 少 ない 傾 向 にある 9 8 7 6438 6 25. 2. 15.. 5.. 歩 数 の 平 均 値 (2 64 歳 男 性 ) 平 均 :779 歩 がん 検 診 受 診 率 全 国 値 との 比 較 (H24) 胃 がん 肺 がん 大 腸 がん 乳 がん 子 宮 がん 府 内 村 平 均 758 全 国 平 均 8858 宮 県 鳥 取 県 長 崎 県 高 知 県 広 島 県 青 森 県 形 県 熊 本 県 北 海 道 三 重 県 香 川 県 栃 木 県 愛 媛 県 府 奈 良 県 茨 県 口 県 愛 知 県 宮 崎 県 大 阪 府 東 岐 阜 県 埼 玉 県 兵 庫 県 8. 7. 6. 5. 4.. 2... 32.2 28.7 健 康 寿 命 向 上 対 策 事 業 地 域 診 断 シート 府 野 菜 摂 取 の 状 況 国 民 健 康 栄 養 調 査 結 果 からみた 府 民 の 一 日 野 菜 摂 取 量 は 男 性 で28 位 285g 女 性 で18 位 284 gだった 特 に 男 性 では 全 国 平 均 を 下 回 っている 府 域 の 現 状 は 表 5(p9) 資 -5 のとおり いずれの 地 域 でも 目 標 値 を 下 回 っている 脂 肪 摂 取 の 状 況 府 民 健 康 栄 養 調 査 での 脂 質 摂 取 量 平 均 値 は 男 性 壮 年 期 で 全 国 より 多 く( 歳 代 66.2g) また 経 年 で 見 ても 全 国 では 減 少 しているが 府 では 増 加 していた ( 歳 代 全 国 H 65.9g 63.8g 府 同 6.1g 66.2g) ( 平 成 23 年 府 民 健 康 栄 養 調 査 ) 食 塩 摂 取 量 の 状 況 国 民 健 康 栄 養 調 査 結 果 からは 摂 取 量 の 低 い 方 から 男 性 で8 位.7g 女 性 で21 位 9.5gであ った 全 国 的 にみると 塩 分 摂 取 の 地 域 格 差 は 縮 小 してきている 食 塩 摂 取 量 の 目 標 値 は 府 保 健 医 療 計 画 では 9g 健 康 日 本 21 第 二 次 の 目 標 値 では8gと 定 めているが いずれの 目 標 値 にも 達 していない ( 平 成 24 年 国 民 健 康 栄 養 調 査 ) 府 域 でみると 表 5(p9) 資 -5 のとおりであり この 調 査 結 果 では 部 地 域 の 方 が 塩 分 摂 取 量 が 高 くなっていた ( 平 成 23 年 府 民 健 康 栄 養 調 査 ) 就 寝 前 の 夕 食 国 保 特 定 健 診 問 診 票 からみた 府 内 村 の 就 寝 前 2 時 間 以 内 に 夕 食 をとる 習 慣 の 回 答 をみると 男 性 が 女 性 より8ポイントほど 高 くなっている ( 府 域 平 均 : 男 性 16.8% 女 性 8.6%) ( 資 -51 平 成 24 年 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 法 定 報 告 結 果 ) 喫 煙 者 の 割 合 喫 煙 率 ( 男 女 ) 3 年 おきに 調 査 される 喫 煙 者 の 割 合 5 は 府 全 体 では 特 に 男 性 で 順 調 に 4 低 下 している 平 成 25 年 調 査 では 喫 煙 率 の 低 い 方 男 性 2 から 男 性 2 位 女 性 16 位 となった 女 性 しかし 男 性 に 比 べ 女 性 の 低 下 割 合 は 低 い (H16-H25 国 民 生 活 基 礎 調 査 ) 府 域 では 最 も 高 い 村 と 低 いとこ H16 H19 H22 H25 ろでは 15 ポイントほどの 差 があっ た ( 資 -51 平 成 24 年 特 定 健 診 特 定 保 健 指 導 法 定 報 告 結 果 ) ソーシャルキャピタル きょうと 健 康 長 寿 推 進 府 民 会 議 構 成 団 体 47 団 体 ( 平 成 26 年 8 月 末 現 在 ) 食 生 活 改 善 推 進 員 1,674 名 ( 平 成 25 年 度 末 現 在 ) 認 知 症 キャラバンメイト 数 3,98 名 ( 平 成 26 年 6 月 末 現 在 ) 認 知 症 サポーター 数 6,463 名 ( 平 成 26 年 6 月 末 現 在 ) 自 分 の 地 域 で 問 題 がおきたら 力 を 合 わせて 解 決 する 自 分 の 地 域 で 問 題 がおきたら 力 を 合 わせて 解 決 する(そう 思 うの 合 計 n=116: 男 性 ) 49.2 46.6 6.3 64. 62.5 52.1 ブロック 間 でかなり 大 きい 回 答 割 合 の 差 が 見 られる ( 平 成 23 年 府 民 健 康 栄 養 調 査 ) 8. 7. 6. 5. 4.. 2... 自 分 の 地 域 で 問 題 がおきたら 力 を 合 わせて 解 決 する(そう 思 うの 合 計 n=1291: 女 性 ) 41.7 38.1 52.7 55.4 6.1 72.2 66.7 55.8 13 14