全 養 協 通 信 平 成 22 年 6 月 2 日 発 行 NO. 222 全 国 社 会 福 祉 協 議 会 全 国 児 童 養 護 施 設 協 議 会 東 京 都 千 代 田 区 霞 が 関 3-3-2 新 霞 が 関 ビル 100-8980 TEL03-3581-6503 FAX03-3581-6509 http://www.zenyokyo.gr.jp 全 養 協 の 動 き 全 養 協 通 信 は 全 養 協 事 務 局 から 全 国 の 児 童 養 護 施 設 に 直 送 しています 1. 全 国 児 童 養 護 施 設 協 議 会 倫 理 綱 領 を 承 認 ~ 全 養 協 平 成 22 年 度 第 1 回 協 議 員 総 会 を 開 催 (5 月 17 日 )~ 全 養 協 は 5 月 17 日 に 平 成 22 年 度 第 1 回 協 議 員 総 会 を 開 催 し 前 年 度 事 業 報 告 決 算 今 年 度 事 業 計 画 予 算 について 原 案 どおり 承 認 され あわせて 昨 年 度 から 検 討 を 進 めてきた 全 国 児 童 養 護 施 設 協 議 会 倫 理 綱 領 ( 以 下 倫 理 綱 領 )が 原 案 どおり 承 認 されました 倫 理 綱 領 は 平 成 21 年 4 月 から 施 行 された 改 正 児 童 福 祉 法 における 被 措 置 児 童 等 虐 待 防 止 施 策 また 厚 生 労 働 省 社 会 的 養 護 専 門 委 員 会 における 社 会 的 養 護 関 係 施 設 職 員 の 資 質 向 上 の 提 言 などをふまえ 子 どもの 安 心 安 全 を 守 り 養 育 の 向 上 をはかるべく 全 国 の 児 童 養 護 施 設 の 役 員 施 設 長 職 員 が 守 り めざすべき 内 容 をまとめたものです 総 会 当 日 は 倫 理 綱 領 策 定 メンバーである 高 橋 重 宏 中 央 推 薦 協 議 員 ( 日 本 社 会 事 業 大 学 学 長 )により 子 どもの 最 善 の 利 益 の 実 現 をめざした 倫 理 綱 領 策 定 の 意 義 また 原 則 使 命 10 項 目 の 内 容 を 説 明 しました 全 養 協 では 今 後 各 施 設 が 倫 理 綱 領 を 日 常 的 に 活 用 するための 資 料 等 を 作 成 し 会 員 施 設 関 係 機 関 等 に 配 布 するとともに 全 養 協 大 会 職 員 研 修 会 などをとおして 倫 理 綱 領 の 理 解 をは かるとともに 子 どもの 育 ちを 保 障 する 児 童 養 護 施 設 の 実 践 現 場 において 取 り 組 みの 具 体 化 をはかります 原 則 全 国 児 童 養 護 施 設 協 議 会 倫 理 綱 領 社 会 福 祉 法 人 全 国 社 会 福 祉 協 議 会 全 国 児 童 養 護 施 設 協 議 会 児 童 養 護 施 設 に 携 わるすべての 役 員 職 員 ( 以 下 私 (わたくし)たち という )は 日 本 国 憲 法 世 界 人 権 宣 言 国 連 子 どもの 権 利 に 関 する 条 約 児 童 憲 章 児 童 福 祉 法 児 童 虐 待 の 防 止 等 に 関 する 法 律 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 にかかげられた 理 念 と 定 めを 遵 守 します すべての 子 どもを 人 種 性 別 年 齢 身 体 的 精 神 的 状 況 宗 教 的 文 化 的 背 景 保 護 者 の 社 会 的 地 位 経 済 状 況 等 の 違 いにかかわらず かけがえのない 存 在 として 尊 重 します 使 命 私 たちは 入 所 してきた 子 どもたちが 安 全 に 安 心 した 生 活 を 営 むことができるよう 子 ども の 生 命 (せいめい)と 人 権 を 守 り 育 む 責 務 があります 私 たちは 子 どもの 意 思 を 尊 重 しつつ 子 どもの 成 長 と 発 達 を 育 み 自 己 実 現 と 自 立 のために 継 続 的 な 援 助 を 保 障 する 養 育 をおこない 子 どもの 最 善 の 利 益 の 実 現 をめざします
倫 理 綱 領 1. 私 たちは 子 どもの 利 益 を 最 優 先 した 養 育 をおこないます 一 人 ひとりの 子 どもの 最 善 の 利 益 を 優 先 に 考 え 24 時 間 365 日 の 生 活 をとおして 子 ど もの 自 己 実 現 と 自 立 のために 専 門 性 をもった 養 育 を 展 開 します 2. 私 たちは 子 どもの 理 解 と 受 容 信 頼 関 係 を 大 切 にします 自 らの 思 いこみや 偏 見 をなくし 子 どもをあるがままに 受 けとめ 一 人 ひとりの 子 どもとそ の 個 性 を 理 解 し 意 見 を 尊 重 しながら 子 どもとの 信 頼 関 係 を 大 切 にします 3. 私 たちは 子 どもの 自 己 決 定 と 主 体 性 の 尊 重 につとめます 子 どもが 自 己 の 見 解 を 表 明 し 子 ども 自 身 が 選 択 し 意 思 決 定 できる 機 会 を 保 障 し 支 援 し ます また 子 どもに 必 要 な 情 報 は 適 切 に 提 供 し 説 明 責 任 をはたします 4. 私 たちは 子 どもと 家 族 との 関 係 を 大 切 にした 支 援 をおこないます 関 係 機 関 団 体 と 協 働 し 家 族 との 関 係 調 整 のための 支 援 をおこない 子 どもと 子 どもに とってかけがえのない 家 族 を 継 続 してささえます 5. 私 たちは 子 どものプライバシーの 尊 重 と 秘 密 を 保 持 します 子 どもの 安 全 安 心 な 生 活 を 守 るために 一 人 ひとりのプライバシーを 尊 重 し 秘 密 の 保 持 に つとめます 6. 私 たちは 子 どもへの 差 別 虐 待 を 許 さず 権 利 侵 害 の 防 止 につとめます いかなる 理 由 の 差 別 虐 待 人 権 侵 害 も 決 して 許 さず 子 どもたちの 基 本 的 人 権 と 権 利 を 擁 護 します 7. 私 たちは 最 良 の 養 育 実 践 を 行 うために 専 門 性 の 向 上 をはかります 自 らの 人 間 性 を 高 め 最 良 の 養 育 実 践 をおこなうために 常 に 自 己 研 鑽 につとめ 養 育 と 専 門 性 の 向 上 をはかります 8. 私 たちは 関 係 機 関 や 地 域 と 連 携 し 子 どもを 育 みます 児 童 相 談 所 や 学 校 医 療 機 関 などの 関 係 機 関 や 近 隣 住 民 ボランティアなどと 連 携 し 子 どもを 育 みます 9. 私 たちは 地 域 福 祉 への 積 極 的 な 参 加 と 協 働 につとめます 施 設 のもつ 専 門 知 識 と 技 術 を 活 かし 地 域 社 会 に 協 力 することで 子 育 て 支 援 につとめます 10. 私 たちは 常 に 施 設 環 境 および 運 営 の 改 善 向 上 につとめます 子 どもの 健 康 および 発 達 のための 施 設 環 境 をととのえ 施 設 運 営 に 責 任 をもち 児 童 養 護 施 設 が 高 い 公 共 性 と 専 門 性 を 有 していることを 常 に 自 覚 し 社 会 に 対 して 施 設 の 説 明 責 任 にも とづく 情 報 公 開 と 健 全 で 公 正 かつ 活 力 ある 施 設 運 営 につとめます 2010 年 5 月 17 日 制 定
全 養 協 の 動 き 2. 内 閣 府 ( 少 子 化 対 策 ) 泉 大 臣 政 務 官 と 懇 談 (5 月 20 日 ) ~ 子 ども 子 育 て 新 システム 検 討 会 議 の 議 論 をふまえ 社 会 的 養 護 の 課 題 を 要 望 ~ 養 護 乳 児 母 子 の3 施 設 協 議 会 会 長 が 協 働 で 要 望 平 成 22 年 5 月 20 日 全 国 児 童 養 護 施 設 協 議 会 ( 中 田 浩 会 長 ) 全 国 乳 児 福 祉 協 議 会 ( 長 井 晶 子 会 長 ) 全 国 母 子 生 活 支 援 施 設 協 議 会 ( 兜 森 和 夫 会 長 )の3 施 設 協 議 会 会 長 は 内 閣 府 泉 健 太 大 臣 政 務 官 ( 少 子 化 対 策 )に 対 して 社 会 的 養 護 各 施 設 の 現 状 と 課 題 について 説 明 し 今 後 の 施 策 充 実 を 要 望 しました 子 ども 子 育 て 新 システム 検 討 会 議 の 中 心 メンバー 泉 健 太 政 務 官 は 今 年 1 月 に 少 子 化 社 会 対 策 会 議 で 決 定 された 子 ども 子 育 て 新 システム 検 討 会 議 ( 以 下 検 討 会 議 ) 作 業 グループ 主 査 として 幼 保 一 体 化 を 含 む 新 たな 次 世 代 育 成 支 援 のための 包 括 的 一 元 的 なシステム 構 築 について 検 討 を 進 める 中 心 メンバーです 今 回 の 懇 談 は 3 施 設 協 議 会 会 長 が 4 月 2 日 に 厚 生 労 働 省 雇 用 均 等 児 童 家 庭 局 の 壱 岐 典 子 局 長 に 次 年 度 予 算 要 望 を 行 った 際 社 会 的 養 護 各 施 設 の 現 状 と 課 題 について 政 務 官 等 に 説 明 の 機 会 を 設 けるよう 要 望 していたものです 新 システム の 議 論 をふまえ 社 会 的 養 護 の 課 題 について 要 望 検 討 会 議 が4 月 27 日 に 発 表 した 子 ども 子 育 て 新 システムの 基 本 的 方 向 は すべての 子 どもへの 良 質 な 成 育 環 境 を 保 障 し 子 どもを 大 切 にする 社 会 を 実 現 するため 子 ども 子 育 てを 社 会 全 体 で 支 援 しようとするものです このため 政 府 の 推 進 体 制 と 財 源 の 一 元 化 基 礎 自 治 体 ( 市 区 町 村 )の 重 視 等 のシステムを 構 築 していくことをめざしています このような 基 本 的 方 向 について 3 施 設 協 議 会 会 長 が 協 働 で 以 下 の4 点 について 泉 政 務 官 に 要 望 を 行 いました 1 子 どもの 社 会 的 養 護 を 保 障 するための 公 的 責 任 ( 措 置 制 度 等 )の 明 確 化 2 職 員 配 置 基 準 面 積 基 準 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 の 抜 本 的 な 見 直 し 3 安 心 こども 基 金 による 社 会 的 養 護 の 拡 充 に 向 けた 取 り 組 みの 継 続 4 子 ども 子 育 て 新 システムにおける 社 会 的 養 護 を 必 要 とする 子 どもへの 育 ちの 保 障 このうち 1の 公 的 責 任 の 明 確 化 について 泉 政 務 官 からは 社 会 的 養 護 に 関 しては 国 として の 公 的 責 任 はあるものの 基 礎 自 治 体 ( 市 区 町 村 )のかかわり 方 についても 検 討 していく との 説 明 がありました また 他 の 要 望 事 項 について 泉 政 務 官 は 最 低 基 準 の 抜 本 的 見 直 しはどこにお 金 をかけるのか 優 先 順 位 を 考 えていく 必 要 があること 安 心 こども 基 金 の 継 続 については 取 り 組 んでいるとこ ろであること 新 システムにおける 社 会 的 養 護 の 位 置 づけとしては 社 会 的 養 護 の 課 題 を 考 える と 新 システムに 書 き 込 んでいくことでよいのかどうか 再 検 討 したい 等 の 発 言 がありました 5 月 31 日 にあらためて 内 閣 府 泉 健 太 政 務 官 文 部 科 学 省 高 井 美 穂 政 務 官 に 要 望 また5 月 31 日 には 全 養 協 の 中 田 浩 会 長 土 田 秀 行 副 会 長 が あらためて 内 閣 府 の 泉 健 太 政 務 官 文 部 科 学 省 の 高 井 美 穂 政 務 官 に 面 会 し 懇 談 要 望 しました 内 閣 府 の 泉 健 太 政 務 官 には 5 月 20 日 に 引 き 続 き2 回 目 の 要 望 となりましたが 前 回 の3 種
別 協 議 会 が 協 働 しての 要 望 をふまえ 社 会 的 養 護 を 保 障 するための 措 置 制 度 等 の 堅 持 また 児 童 福 祉 施 設 最 低 基 準 にかかわる 条 例 委 任 等 の 課 題 を 説 明 しました また 文 部 科 学 省 の 高 井 美 穂 政 務 官 には 子 ども 子 育 て 新 システム 検 討 会 議 作 業 グルー プのメンバーであることから 社 会 的 養 護 を 保 障 するための 公 的 責 任 を 明 確 にしていくよう 要 望 しました 参 考 資 料 1 子 ども 子 育 てビジョン の 全 文 は 内 閣 府 ホームページからダウンロードできます http://www8.cao.go.jp/shoushi/vision/index.html 内 閣 府 トップページ 共 生 社 会 少 子 化 対 策 子 ども 子 育 てビジョン 参 考 資 料 2 子 ども 若 者 ビジョン( 仮 称 ) の 骨 子 は 内 閣 府 ホームページからダウンロードできます http://www5.cao.go.jp/seisakukaigi/shiryou/0030-100518/top.html 内 閣 府 トップページ 活 動 について 内 閣 府 政 策 会 議 第 30 回 ( 平 成 22 年 5 月 18 日 ) 子 ども 若 者 ビジョン( 素 案 概 要 ) 国 の 動 き 3. 社 保 審 児 童 部 会 第 9 回 社 会 的 養 護 専 門 委 員 会 開 催 (5 月 27 日 ) 厚 生 労 働 省 は5 月 27 日 昨 年 11 月 開 催 以 来 半 年 ぶりとなる 社 会 保 障 審 議 会 児 童 部 会 社 会 的 養 護 専 門 委 員 会 ( 第 9 回 )を 開 催 しました 今 回 の 専 門 委 員 会 は 最 近 の 次 世 代 育 成 支 援 等 にかかわる 諸 議 論 の 方 向 性 について 報 告 され るとともに 昨 年 11 月 に 同 専 門 委 員 会 で 報 告 された 児 童 養 護 施 設 等 を 対 象 として 実 施 された タイムスタディ 調 査 について 職 員 の 負 担 感 などに 着 目 した 集 計 分 析 結 果 が 報 告 されました 地 方 主 権 改 革 推 進 一 括 法 案 による 最 低 基 準 の 地 方 自 治 体 への 条 例 委 任 について 最 近 の 次 世 代 育 成 支 援 等 にかかわる 議 論 の 方 向 性 などについては すでに 参 議 院 で 可 決 現 在 衆 議 院 で 審 議 中 の 地 域 主 権 改 革 一 括 法 案 について 地 方 分 権 にともない 懸 念 される 児 童 福 祉 施 設 等 の 地 域 間 格 差 で 子 どもの 最 善 の 利 益 が 保 障 できなくなってしまうのではないかとの 意 見 が 専 門 委 員 会 の 委 員 として 参 画 する 全 養 協 の 藤 野 興 一 副 会 長 をはじめ 乳 児 院 母 子 生 活 支 援 施 設 の 関 係 者 から 出 されました 厚 生 労 働 省 の 香 取 照 幸 審 議 官 は 地 方 分 権 にかかわる 児 童 福 祉 施 設 等 の 最 低 基 準 をすべて 条 例 に 委 任 することについては 1 人 員 配 置 基 準 2 居 室 面 積 基 準 3 人 権 に 直 結 する 運 営 基 準 を 国 が 省 令 で 設 定 する 従 うべき 基 準 として 設 定 することを 説 明 しました また 子 ど も 子 育 て 新 システム 検 討 会 議 については 財 源 問 題 は 切 り 離 せず ここに 措 置 施 設 である 社 会 的 養 護 をどのように 位 置 づけるかは 検 討 途 中 であることが 説 明 されました 委 員 からは 地 方 自 治 体 の 現 状 の 財 政 事 情 からすれば 社 会 的 養 護 への 予 算 配 分 は 大 変 厳 し く 従 うべき 基 準 以 外 は 条 例 の 基 準 を 低 く 抑 えたものにならざるを 得 ない 可 能 性 があるこ とも 指 摘 されました
タイムスタディ 調 査 の 集 計 分 析 について タイムスタディ 調 査 については 職 員 の 負 担 感 に 着 目 した 集 計 結 果 が 示 されましたが 専 門 委 員 会 委 員 からは つぎの 意 見 が 出 されました ( 児 童 養 護 施 設 における) 大 舎 小 舎 で 比 較 した 場 合 職 員 の 感 じるストレス 度 について 小 舎 のほうが 高 いのは 当 然 である 個 別 的 な 養 育 が 進 めば 進 むほど 子 どもとの 関 係 が 近 く なり 職 員 のストレスは 大 きくなる 個 別 的 な 養 育 がされれば 子 どもとの 関 係 が 一 層 築 かれ 子 どもはさらに 養 育 者 に 対 して さまざまな 要 求 を 行 う 職 員 の 負 担 感 が 増 す 結 果 は 今 の 養 育 の 現 状 を 示 すにはよい 結 果 で はないか 今 後 の 専 門 委 員 会 の 開 催 予 定 については 未 定 であり 専 門 委 員 会 と 学 識 者 等 による 勉 強 会 を 交 互 に 行 っていくとの 説 明 がありました 委 員 会 の 関 係 資 料 は 近 日 中 に 厚 生 労 働 省 ホームページに 掲 載 されます http://www.mhlw.go.jp/shingi/hosho.html#jidou-senmon 厚 生 労 働 省 トップページ 審 議 会 研 究 会 等 社 会 保 障 審 議 会 児 童 部 会 社 会 的 養 護 専 門 委 員 会 第 9 回 国 の 動 き 4. 社 保 審 児 童 部 会 親 権 の 在 り 方 に 関 する 専 門 委 員 会 ( 第 2 回 ) 開 催 ~ 施 設 長 の 権 限 が 親 権 に 優 先 する 制 度 について 議 論 (5 月 31 日 )~ 施 設 長 の 権 限 と 親 権 の 関 係 をテーマに 協 議 厚 生 労 働 省 は 5 月 31 日 社 会 保 障 審 議 会 児 童 部 会 児 童 虐 待 防 止 のための 親 権 の 在 り 方 に 関 する 専 門 委 員 会 ( 第 2 回 ) ( 委 員 長 : 才 村 純 関 西 学 院 大 学 教 授 )を 開 催 しました 今 回 は 施 設 入 所 等 の 措 置 がとられている 場 合 に 親 権 を 部 分 的 に 制 限 する 制 度 について( 施 設 長 等 の 権 限 と 親 権 の 関 係 ) を 主 なテーマに 施 設 長 等 の 措 置 が 親 権 に 優 先 する 制 度 のあり 方 等 について 議 論 が 行 われました 児 童 福 祉 法 の 改 正 を 前 提 とした3つの 案 を 提 示 委 員 会 では 児 童 福 祉 法 第 47 条 2 項 の 改 正 により 1 親 権 者 の 意 向 にかかわらず 施 設 長 が 必 要 な 措 置 をとる 権 限 をもつ 2 親 権 者 の 意 向 に 沿 うと 児 童 の 福 祉 が 図 られないと 考 えられる 場 合 にのみ 施 設 長 が 必 要 な 措 置 をとる 権 限 をもつ 3 対 立 した 場 合 には 都 道 府 県 児 童 福 祉 審 議 会 の 意 見 を 聴 いて 必 要 な 措 置 をとることがで きる とする3 案 が 提 示 され 活 発 な 意 見 交 換 が 行 われました 委 員 からは 家 庭 復 帰 や 家 族 再 統 合 の 可 能 性 の 観 点 その 権 限 をもつことによる 施 設 長 等 の 負
担 の 大 きさや 資 質 資 格 の 観 点 から 慎 重 であるべきとする 意 見 や 親 権 制 限 の 正 当 化 の 根 拠 に 関 する 質 疑 身 上 監 護 としての 施 設 入 所 への 同 意 が はたして 医 療 の 実 施 等 個 々のケースの 同 意 と みなせるのか などの 課 題 が 提 示 されました 今 後 本 委 員 会 は 6 月 22 日 7 月 27 日 と 継 続 して 開 催 されます また 7 月 27 日 には 施 設 関 係 者 からのヒアリングも 実 施 される 予 定 です なお 親 権 に 係 る 制 度 の 見 直 しについては 法 務 省 の 法 制 審 議 会 でも 主 に 民 法 上 の 観 点 から 並 行 して 議 論 がすすめられています 委 員 会 の 関 係 資 料 は 近 日 中 に 厚 労 省 ホームページに 掲 載 されます http://www.mhlw.go.jp/shingi/hosho.html#jidou-g-boushi 厚 生 労 働 省 トップページ 審 議 会 研 究 会 等 社 会 保 障 審 議 会 児 童 部 会 親 権 の 在 り 方 に 関 する 専 門 委 員 会 第 2 回 お 知 らせ 5. 全 国 児 童 養 護 施 設 新 任 施 設 長 研 修 会 開 催 (7 月 8~10 日 ) ~ 就 任 5 年 以 内 の 施 設 長 を 対 象 に 実 施 します ぜひご 参 加 ください~ 全 養 協 では 新 任 施 設 長 を 対 象 に 全 国 児 童 養 護 施 設 新 任 施 設 長 研 修 会 を 初 めて 開 催 しま す 現 在 児 童 養 護 施 設 は 虐 待 等 を 原 因 とした 入 所 児 童 の 増 加 等 により 子 どもひとり 一 人 に 寄 り 添 った 養 育 と これまで 以 上 に 高 い 職 員 の 専 門 性 が 求 められつつあります このような 状 況 のなか 本 会 では 児 童 養 護 施 設 職 員 の 質 的 向 上 をめざして 児 童 養 護 施 設 の 研 修 体 系 構 築 を 進 めており あらたに 標 記 研 修 会 を 別 添 開 催 要 綱 のとおり 開 催 するものです 研 修 内 容 は 施 設 長 の 使 命 や 役 割 運 営 ( 経 営 ) 管 理 の 基 礎 養 育 のあり 方 権 利 擁 護 への 取 り 組 みなど 児 童 養 護 施 設 長 として 共 通 かつ 基 本 となる 知 識 や 技 能 の 習 得 を 図 ることを 目 的 に 就 任 5 年 以 内 ( 平 成 22 年 4 月 に 施 設 長 に 就 任 した 方 を 含 みます)の 施 設 長 を 対 象 とします つきましては 対 象 となる 児 童 養 護 施 設 長 のみなさんにおかれましては ぜひご 受 講 ください ますようお 願 い 申 しあげます 日 時 : 平 成 22 年 7 月 8 日 ( 木 )~10 日 ( 土 ) 会 場 : 全 社 協 会 議 室 ( 東 京 都 千 代 田 区 ) 参 加 費 :20,000 円 ( 宿 泊 費 昼 食 費 交 流 会 費 は 別 となります) 定 員 :100 名 ( 受 講 要 件 を 確 認 のうえ 原 則 として 先 着 順 となります) 詳 細 は 全 養 協 ホームページにも 掲 載 しています http://www.zenyokyo.gr.jp
お 知 らせ 6. 産 経 新 聞 明 日 への 旅 立 ち 基 金 が 実 施 されます ~ 来 年 春 の 進 学 に 際 し 本 年 夏 までに 奨 学 金 授 与 を 決 定 します~ 産 経 新 聞 社 産 経 新 聞 厚 生 文 化 事 業 団 東 京 本 社 管 内 連 合 産 経 会 では 現 在 児 童 養 護 施 設 で 生 活 し 来 春 に 大 学 短 大 専 門 学 校 等 に 進 学 を 予 定 している 児 童 を 対 象 に 標 記 の 奨 学 資 金 助 成 事 業 を 実 施 します 本 事 業 は 全 養 協 も 後 援 し 実 施 3 年 次 目 を 迎 えますが 主 催 者 である 産 経 新 聞 の 販 売 店 組 織 の 方 々が 拠 出 する 基 金 により 運 営 するため 対 象 地 域 は 産 経 新 聞 販 売 店 組 織 のある 下 記 の 都 県 とな ります 対 象 都 県 の 児 童 養 護 施 設 には 主 催 者 から 直 接 実 施 要 綱 が 届 きますので 活 用 をご 検 討 くださ い < 募 集 の 対 象 となる 都 府 県 > 青 森 県 岩 手 県 秋 田 県 山 形 県 宮 城 県 福 島 県 群 馬 県 栃 木 県 茨 城 県 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈 川 県 静 岡 県 山 梨 県 長 野 県 新 潟 県 お 知 らせ 7. 全 養 協 全 国 大 会 研 修 会 予 定 今 年 度 の 全 養 協 全 国 大 会 研 修 会 予 定 です ぜひ 参 加 をご 予 定 ください なお 各 大 会 研 修 会 等 の 案 内 は 各 施 設 に 直 接 ご 案 内 するとともに 全 養 協 ホームページに 掲 載 します 期 日 会 議 研 修 名 開 催 地 等 < 全 養 協 主 催 会 議 > 平 成 22 年 7 月 8 日 ( 木 ) ~10 日 ( 土 ) 全 国 児 童 養 護 施 設 新 任 施 設 長 研 修 会 全 社 協 会 議 室 11 月 17 日 ( 水 ) ~19 日 ( 金 ) 平 成 23 年 1 月 31 日 ( 月 ) ~2 月 2 日 ( 水 ) 第 64 回 全 国 児 童 養 護 施 設 長 研 究 協 議 会 平 成 23 年 度 全 国 児 童 養 護 施 設 中 堅 職 員 研 修 会 岡 山 県 岡 山 市 岡 山 コンベンションセンター 東 京 都 渋 谷 区 国 立 オリンピック 記 念 青 少 年 総 合 センター
< 全 社 協 主 催 会 議 ( 全 養 協 共 催 )> 平 成 22 年 7 月 ~8 月 頃 子 ども 家 庭 政 策 を 実 現 する 全 国 フォー ラム( 仮 称 ) 全 社 協 灘 尾 ホール 平 成 23 年 1 月 24 日 ( 月 ) ~25 日 ( 火 ) 平 成 23 年 度 ファミリーソーシャルワーク 研 修 会 全 社 協 灘 尾 ホール