港 区 東 京 都 市 計 画 高 度 地 区 の 絶 対 高 さ 制 限 の 特 例 に 係 る 区 長 の 認 定 及 び 許 可 に 関 する 基 準 の 解 説 1 用 語 の 定 義 (1) 空 地 面 積 及 び 空 地 率 第 2 条 第 1 項 第 3 号 第 4 号 図 空 地 面 積 とは 原 則 として 敷 地 面 積 から 建 築 基 準 法 施 行 令 第 2 条 第 1 項 第 2 号 に 規 定 される 建 築 面 積 を 除 い た 面 積 をいいます ただし 空 地 に 含 められないもの があります 空 地 に 含 められないもの 外 周 縁 部 分 1m 機 械 式 駐 車 場 の 水 平 投 影 面 積 ( 地 盤 面 下 に 収 納 されるものを 除 く) 自 走 式 立 体 駐 車 場 の 水 平 投 影 面 積 1m 1m 空 地 に 含 められるもの 屋 根 のない 駐 車 場 駐 輪 場 敷 地 界 1m 車 路 歩 行 者 通 路 空 地 面 積 ドライエリア 空 地 率 = 敷 地 面 積 100(%) 空 地 率 とは 敷 地 面 積 に 対 する 空 地 面 積 の 割 合 をパー センテージで 表 したものをいいます 外 壁 等 中 心 線 空 地 算 入 部 分 (2) 第 2 条 第 1 項 第 9 号 第 9 条 第 1 項 第 2 号 第 2 項 第 2 号 図 建 築 又 は 設 置 できないもの の 部 分 ( の 庇 バルコニー 等 ) 機 械 式 又 は 自 走 式 駐 車 場 や 駐 輪 ラック ごみ 距 離 地 置 き 場 等 空 地 の 開 放 性 を 妨 げるもの 界 建 築 又 は 設 置 できるもの 線 上 に 設 置 する 塀 やこれにつながる 管 理 上 必 要 な 塀 や 門 ( 界 線 との 間 は 除 設 置 できない きます ) 擁 壁 ドライエリアの 立 ち 上 がり 壁 その 他 地 の 地 表 面 より 下 に 設 置 するもの 設 置 できる 地 界 塀 距 離 軒 庇 地 バルコニー 界 距 離 建 築 できない 設 置 できる 塀 塀 距 離 地 界 門 建 築 できる ドライ エリア 界 1
2 等 に 関 する 整 備 基 準 (1) 接 道 条 件 (4m 未 満 の に 接 する 場 合 ) 第 9 条 第 1 項 第 1 号 図 指 定 容 積 率 が300% 未 満 の 地 域 では 4m 未 満 の に 接 する 場 合 でも 第 一 段 階 の 緩 和 を 受 け ることができます この 場 合 細 街 路 整 備 事 業 を 実 施 する 必 要 があります また その が 区 道 の 場 合 は 細 街 路 整 備 事 業 実 施 後 に 公 共 に 編 入 する 必 要 があります 敷 地 の 対 岸 が 後 退 している 必 要 はありません 細 街 路 整 備 事 業 の 実 施 計 画 地 幅 員 4m 未 満 後 退 線 (2) 接 道 条 件 のただし 書 き 第 9 条 第 1 項 第 1 号 接 道 条 件 のただし 書 きについては 次 に 掲 げるどちらかのみ 適 用 することができます ただし 書 きにより 整 備 する 広 場 や 緑 地 又 は 状 空 地 は 空 地 面 積 に 含 めることはできません Ⅰ 幅 員 が 不 足 する 場 合 ( 幅 員 6m 以 上 の に 敷 地 外 周 の 1/8 以 上 ) 現 況 の 幅 員 と 合 わせて6mとな るように 状 に 空 地 を 整 備 します の 距 離 は 状 に 整 備 した 空 地 の 端 からの 距 離 となります 環 空 地 の 整 備 は 状 に 整 備 した 空 地 の 端 から 行 います Ⅱ 接 道 長 さが 不 足 する 場 合 ( 幅 員 6m 以 上 の に 敷 地 外 周 の 1/8 以 上 ) 接 道 する 部 分 の 長 さに 接 道 条 件 に 不 足 する 長 さを 乗 じた 面 積 の 緑 地 又 は 広 場 を に 面 して 確 保 します ( 車 路 エントランス 通 路 等 は 含 みま せん ) 環 空 地 の 整 備 で 歩 道 状 空 地 接 道 部 の 緑 化 を 選 択 する 場 合 は 環 空 地 の 端 からただし 書 きによる 広 場 又 は 緑 地 を 整 備 します 整 備 する 緑 地 又 は 広 場 の 最 も 狭 い 部 分 の 幅 は 4m 以 上 とし 周 長 の 1/8 以 上 を 等 に 面 するものとします 敷 地 周 長 164m 空 地 面 積 =( 敷 地 周 長 の 1/8 の 長 さ- 接 道 長 さ) 接 道 長 さ =(164m 8-15m) 15m = 82.5 m2 2
(3) 環 空 地 の 整 備 について 第 9 条 第 1 項 第 5 号 第 2 項 第 5 号 歩 道 状 空 地 又 は 緑 地 の 整 備 を 選 択 する 場 合 には に 接 する 面 すべてに 対 して 行 います 6m 未 満 の に 接 する 面 については 歩 道 状 空 地 の 整 備 が 必 要 となりますが その 他 の 面 について は 他 の 環 空 地 を 選 択 することもできます ただし 第 2 段 階 の 緩 和 を 受 けるためには 環 空 地 を 二 つ 以 上 選 択 し 整 備 する 必 要 があります 整 備 する 環 空 地 は 他 の 制 度 ( 総 合 設 計 制 度 港 区 みどりを 守 る 条 例 等 )で 整 備 する 空 地 や 緑 地 と 兼 ねることができます 図 第 1 段 階 の 緩 和 の 場 合 第 2 段 階 の 緩 和 の 場 合 空 地 の 整 備 等 :1つ 以 上 選 択 空 地 の 整 備 等 :2つ 以 上 選 択 幅 員 6m 以 上 幅 員 6m 以 上 緑 地 歩 道 状 空 地 緑 地 必 須 とされる 歩 道 状 空 地 必 須 とされる 歩 道 状 空 地 状 の 空 地 状 の 空 地 (4) 接 道 部 緑 化 第 9 条 第 1 項 第 5 号 第 2 項 第 5 号 界 線 に 沿 って 第 一 段 階 の 緩 和 では 幅 員 第 2 段 階 の 緩 和 では 幅 員 3m 以 上 の 緑 地 を 設 け ます 緑 地 とは 樹 木 や 地 被 植 物 などの 枝 葉 で 覆 われている 土 地 や 樹 木 等 と 一 体 的 に 作 られた 池 や 花 壇 草 花 の 植 栽 された 土 地 をいいます 接 道 部 緑 化 の 延 長 の 算 定 方 法 は 港 区 みどりを 守 る 条 例 港 区 みどりを 守 る 条 例 施 行 規 則 に 定 め られているとおりとなります ただし 第 1 段 階 の 緩 和 では4 割 以 上 第 2 段 階 の 緩 和 では 5 割 以 上 を 高 木 又 は 中 木 で 緑 化 する 必 要 があります (5) 歩 道 状 空 地 第 9 条 第 1 項 第 5 号 第 2 項 第 5 号 界 線 に 沿 って 第 一 段 階 の 緩 和 では 幅 員 第 2 段 階 の 緩 和 では3m 以 上 の 歩 道 状 空 地 を 設 けます 歩 道 状 空 地 に 植 栽 をすることはできますが 有 効 幅 員 を 以 上 確 保 する 必 要 があります 原 則 として 接 する と 同 じ 高 さで 整 備 する 必 要 があります 図 第 1 段 階 の 緩 和 第 2 段 階 の 緩 和 幅 員 幅 員 敷 3m 有 効 幅 員 線 界 線 界 3
(6) 屋 外 貫 通 通 路 第 9 条 第 1 項 第 5 号 第 2 項 第 5 号 貫 通 通 路 に 植 栽 をすることはできますが 有 効 幅 員 を 以 上 確 保 する 必 要 があります 図 第 1 段 階 の 緩 和 第 2 段 階 の 緩 和 3m 線 線 (7) 広 場 状 空 地 第 9 条 第 1 項 第 5 号 第 2 項 第 5 号 広 場 の 面 積 には 車 路 エントランス 通 路 等 は 含 みません 最 も 狭 い 部 分 の 幅 は 4m 以 上 とします 周 長 の1/8 以 上 を 都 市 計 画 公 園 ( 一 体 的 に 利 用 されるものに 限 る)に 接 する 必 要 があります 一 般 の 人 が 安 全 で 機 能 的 に 利 用 できるような 形 状 配 置 にする 必 要 があります に 接 する 例 公 園 に 接 する 例 第 2 段 階 の 緩 和 の 場 合 第 2 段 階 の 緩 和 の 場 合 必 要 接 面 長 さ6.5m 以 上 17m 9m 幅 員 6m 広 場 状 空 地 貫 通 通 路 公 園 広 場 の 必 要 接 道 長 = 広 場 の 周 長 8 =52 8=6.5m <17m 広 場 の 必 要 接 道 長 = 広 場 の 周 長 8 =52 8=6.5m <17m 4
3 敷 地 が 高 さ 制 限 の 異 なる 地 区 にまたがる 場 合 (1) 絶 対 高 さ 制 限 の 範 囲 ( 緩 和 の 限 度 ) 第 10 条 第 1 項 絶 対 高 さ 制 限 は 地 区 ごとにかかる 制 限 となります したがって 緩 和 についても 地 区 ごとに 考 える ことになります ( 第 1 段 階 の 緩 和 の 場 合 ) ) 指 定 容 積 率 500% 指 定 建 ぺい 率 80% 緩 和 の 限 度 1.5 倍 ) 指 定 容 積 率 300% 指 定 建 ぺい 率 60% 緩 和 の 限 度 1.3 倍 図 に 応 じた 緩 和 28.6m 1.3 倍 2 に 応 じた 緩 和 60m 1.5 倍 40m 界 指 定 値 2 容 積 率 300% 指 定 値 40m 容 積 率 500% (2) 敷 地 面 積 第 10 条 第 2 項 第 2 段 階 の 緩 和 を 受 けるための 敷 地 面 積 条 件 や 絶 対 高 さ 制 限 の 範 囲 を 算 定 する 際 の 敷 地 面 積 は 高 さ 制 限 の 異 なる 地 区 にまたがる 場 合 でも 計 画 敷 地 全 体 の 面 積 で 考 えることができます 図 ( 市 街 地 環 の 向 上 に 資 する の 特 例 の 場 合 ) ) ) 指 定 容 積 率 500% 指 定 容 積 率 300% 指 定 値 40m 指 定 値 2 区 域 の 面 積 600m2 区 域 の 面 積 400m2 敷 地 全 体 の 面 積 1,000m2 絶 対 高 さ 制 限 の 範 囲 )40 {1/4,000 (1,000 1,000)+2.0}=80m )22 {1/4,000 (1,000 1,000)+1.5}=33m 5
(3) 接 道 条 件 緑 化 面 積 空 地 の 整 備 第 10 条 第 3 項 複 数 の 地 区 にまたがる 敷 地 で いくつかの 地 区 について 高 さ 制 限 の 緩 和 を 受 ける 場 合 もっとも 厳 し い 接 道 条 件 に 適 合 する 必 要 があります この 場 合 の 敷 地 周 長 接 道 長 さは 計 画 敷 地 全 体 で 考 えます 複 数 の 地 区 にまたがる 敷 地 でも 一 つの 地 区 のみ 高 さ 制 限 の 緩 和 を 受 ける 場 合 は その 地 区 に 適 用 さ れる 接 道 条 件 に 適 合 すれば 構 いません その 場 合 も 敷 地 周 長 接 道 長 さは 計 画 敷 地 全 体 で 考 えます 緑 化 面 積 空 地 の 整 備 については 一 つの 地 区 のみ 絶 対 高 さ 制 限 の 緩 和 を 受 ける 場 合 も 計 画 敷 地 全 体 で 適 合 する 必 要 があります 第 1 段 階 の 緩 和 と 第 2 段 階 の 緩 和 を 併 用 する 場 合 は 第 2 段 階 の 基 準 に 適 合 する 必 要 があります 図 のみ 超 える 場 合 両 方 超 える 場 合 に 応 じた 緩 和 に 応 じた 緩 和 に 応 じた 緩 和 環 空 地 環 空 地 界 界 指 定 値 2 容 積 率 300% 指 定 値 40m 容 積 率 500% 指 定 値 2 容 積 率 300% 指 定 値 40m 容 積 率 500% 指 定 容 積 率 300% 以 下 の 接 道 条 件 に 適 合 指 定 容 積 率 400 以 上 の 接 道 条 件 に 適 合 (4) 空 地 率 第 10 条 第 3 項 高 さ 制 限 の 緩 和 を 受 ける 地 区 ごとに 満 足 する 必 要 があります 複 数 の 地 区 にまたがる 場 合 でも どちらかの 地 区 にまとめて 空 地 を 確 保 することはできません 高 さ 制 限 の 緩 和 を 受 けない 地 区 については 空 地 率 に 適 合 する 必 要 はありません のみ 超 える 場 合 ) 指 定 建 ぺい 率 60% 必 要 空 地 率 45% のみ 空 地 率 が 45% 図 両 方 超 える 場 合 ) 指 定 建 ぺい 率 80% 必 要 空 地 率 35% ) 指 定 建 ぺい 率 60% 必 要 空 地 率 45% は 空 地 率 が35% は 空 地 率 が 45% 6
4 建 築 基 準 法 第 86 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 認 定 を 受 ける 場 合 第 11 条 図 第 2 段 階 の 緩 和 を 受 けるための 敷 地 面 積 条 件 や 絶 対 高 さ 制 限 の 範 囲 を 算 定 する 際 の 敷 地 面 積 は 一 団 の 敷 地 全 体 の 面 積 となります 接 道 条 件 緑 化 面 積 空 地 の 整 備 について 一 団 の 敷 地 全 体 で 適 合 する 必 要 があります 空 地 率 については 絶 対 高 さ 制 限 の 緩 和 を 受 ける の 仮 想 敷 地 で 適 合 する 必 要 があります 一 団 の 敷 地 内 の 他 の 仮 想 敷 地 内 で 空 地 を 確 保 することはできません 仮 想 敷 地 の 界 線 広 場 状 空 地 ( 選 択 ) A 歩 道 状 空 地 ( 選 択 ) B C 緩 和 を 活 用 する 緩 和 を 活 用 しない 空 地 率 を 算 定 する 範 囲 5 敷 地 内 に 都 市 計 画 がある 場 合 の 取 扱 い (1) 空 地 率 第 12 条 第 1 項 計 画 敷 地 面 積 から 都 市 計 画 にかかる 部 分 の 面 積 を 引 いた 面 積 で 空 地 率 を 算 定 します 都 市 計 画 にかかる 部 分 以 外 で 空 地 率 に 適 合 する 必 要 があります 図 都 市 計 画 計 画 線 敷 地 空 地 面 積 から 除 く 部 分 空 地 率 を 算 定 する 範 囲 (2) 空 地 整 備 第 12 条 第 2 項 の 距 離 は 都 市 計 画 計 画 線 の 端 から の 距 離 となります 環 空 地 の 整 備 は 都 市 計 画 計 画 線 の 端 から 行 います 図 都 市 計 画 計 画 線 敷 地 接 道 部 緑 化 歩 道 状 空 地 等 7