行 政 改 革 に 関 する 野 党 実 務 者 協 議 共 同 立 法 行 革 プラットフォーム 法 案 について ( 総 合 的 な 行 財 政 改 革 を 推 進 するための 基 盤 の 整 備 に 関 する 法 律 案 ) 1. 行 政 改 革 に 関 する 野 党 実 務 者 協 議 について (1) 構 成 ( 共 同 代 表 ) 前 原 誠 司 衆 議 院 議 員 ( 民 主 党 ) 松 浪 健 太 衆 議 院 議 員 ( 日 本 維 新 の 会 ) 大 熊 利 昭 衆 議 院 議 員 (みんなの 党 ) 小 池 政 就 衆 議 院 議 員 ( 結 いの 党 ) 主 濱 了 参 議 院 議 員 ( 生 活 の 党 ) 浜 田 和 幸 参 議 院 議 員 ( 新 党 改 革 ) ( 共 同 事 務 局 ) 小 川 淳 也 衆 議 院 議 員 ( 民 主 党 ) 今 井 雅 人 衆 議 院 議 員 ( 日 本 維 新 の 会 ) (2)これまでの 議 論 の 経 過 (いずれも 本 年 ) 3 月 20 日 第 1 回 今 後 の 進 め 方 を 協 議 3 月 27 日 第 2 回 共 同 立 法 決 算 審 査 の 活 性 化 合 同 勉 強 会 の 開 催 を 確 認 4 月 9 日 第 3 回 中 長 期 的 な 課 題 について 議 論 4 月 16 日 第 1 回 野 党 行 革 プラットフォーム( 基 金 事 業 について 野 党 合 同 ヒアリング) 4 月 23 日 第 4 回 各 党 の 行 革 財 政 健 全 化 に 関 する 議 員 立 法 を 呈 示 論 点 整 理 5 月 9 日 第 5 回 共 同 立 法 の 骨 格 について 議 論 5 月 14 日 第 6 回 共 同 立 法 の 骨 子 案 について 議 論 5 月 28 日 第 7 回 共 同 立 法 の 要 綱 案 について 議 論 6 月 4 日 第 8 回 共 同 立 法 の 要 綱 案 を 確 認 6 月 11 日 第 2 回 野 党 行 革 プラットフォーム( 共 同 立 法 を 報 告 ) 2. 法 案 概 要 ( 詳 細 は 別 添 参 照 ) 第 1 総 則 1 目 的 2 基 本 理 念 3 国 の 責 務 4 地 方 公 共 団 体 の 責 務 第 2 総 合 的 な 行 政 改 革 の 推 進 のための 基 盤 整 備 1 行 政 事 業 レビューの 法 定 化 2 調 達 の 適 正 化 並 びに 調 達 改 善 改 革 の 作 成 及 び 評 価 3 歳 入 庁 の 設 置 4 一 括 交 付 金 の 創 設 5 公 務 員 の 人 事 評 価 と 無 駄 削 減 との 連 動 強 化 6 行 政 機 関 の 情 報 システムの 改 善 又 は 刷 新 第 3 財 政 健 全 化 に 向 けた 基 盤 整 備 1 会 計 検 査 院 の 機 能 強 化 2 公 会 計 の 導 入 3 国 の 財 政 監 視 機 能 の 強 化 4 予 算 編 成 の 在 り 方 等 の 見 直 し 第 4 施 行 期 日 等 1 施 行 期 日 2 決 算 審 査 の 活 性 化 に 関 する 検 討 3 歳 入 庁 設 置 に 伴 う 社 会 保 険 料 等 の 徴 収 強 化 に 向 けた 検 討 4 国 地 方 の 役 割 分 担 の 抜 本 的 な 見 直 し 等 に 関 する 検 討 以 上
総 合 的 な 行 財 政 改 革 を 推 進 するための 基 盤 の 整 備 に 関 する 法 律 案 要 綱 第 1 総 則 1 目 的 この 法 律 は 我 が 国 の 行 政 及 び 財 政 に 対 する 国 民 の 信 頼 を 速 やかに 回 復 し 並 びに 我 が 国 の 厳 しい 財 政 状 況 に 対 処 するために 中 長 期 的 に 持 続 可 能 な 財 政 運 営 を 確 保 することが 喫 緊 の 課 題 であることに 鑑 み 総 合 的 な 行 財 政 改 革 を 推 進 するための 基 盤 の 整 備 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めることにより 国 の 責 任 ある 行 政 運 営 及 び 財 政 運 営 の 確 保 を 図 り もって 豊 かな 国 民 生 活 及 び 活 力 あ る 国 民 経 済 の 実 現 に 寄 与 することを 目 的 とすること 2 基 本 理 念 総 合 的 な 行 財 政 改 革 の 推 進 は 政 府 及 び 独 立 行 政 法 人 等 の 事 務 及 び 事 業 の 効 率 性 及 び 透 明 性 を 高 め 国 民 による 適 切 な 監 視 の 下 で 行 政 運 営 及 び 財 政 運 営 が 行 われる 体 制 を 整 備 するとともに 健 全 な 財 政 を 実 現 するために 歳 入 を 法 令 に 基 づいて 適 切 に 確 保 し 及 び 歳 出 を 削 減 し 並 びに 事 務 及 び 事 業 の 徹 底 した 効 率 化 を 進 めることを 旨 として 行 われなければならないこと 3 国 の 責 務 国 は 2の 基 本 理 念 にのっとり 総 合 的 な 行 財 政 改 革 を 推 進 するための 基 盤 の 整 備 を 行 う 責 務 を 有 すること 4 地 方 公 共 団 体 の 責 務 地 方 公 共 団 体 は 2の 基 本 理 念 にのっとり 総 合 的 な 行 財 政 改 革 を 推 進 す るための 基 盤 の 整 備 を 行 うよう 努 めなければならないこと 第 2 総 合 的 な 行 政 改 革 を 推 進 するための 基 盤 の 整 備 1 行 政 事 業 レビューによる 事 務 及 び 事 業 の 見 直 し 等 (1) 政 府 は 各 府 省 が 所 掌 する 事 務 及 び 事 業 について 次 に 掲 げる 取 組 ( 行 政 事 業 レビュー)を 実 施 し 定 期 的 に その 事 務 及 び 事 業 の 見 直 しを 行 う ものとすること 1 各 府 省 が 所 掌 する 事 務 及 び 事 業 に 係 る 予 算 の 執 行 状 況 等 について 個 別 の 事 務 及 び 事 業 ごとに 整 理 した 上 で 毎 会 計 年 度 終 了 後 速 やかに 必 要 性 並 びに 経 済 性 効 率 性 及 び 有 効 性 の 観 点 その 他 必 要 な 観 点 から 検 証 して 当 該 事 務 及 び 事 業 の 見 直 しを 行 い その 結 果 を 予 算 の 概 算 要 求 及 び 執 行 に 反 映 させるとともに それらの 結 果 を 公 表 すること 1
2 1の 検 証 を 行 うに 当 たっては 各 府 省 が 所 掌 する 事 務 及 び 事 業 に 係 る 予 算 の 執 行 状 況 等 を 分 かりやすい 形 で 公 表 するとともに 予 算 の 執 行 業 務 の 効 率 化 その 他 行 政 運 営 に 関 する 学 識 経 験 者 の 意 見 を 聴 くこ と この 場 合 において 一 定 以 上 の 規 模 の 事 務 及 び 事 業 その 他 事 務 及 び 事 業 のうち 適 当 と 認 められるものについては 学 識 経 験 者 を 参 画 さ せた 公 開 の 会 合 における 評 価 を 求 めること (2) 行 政 事 業 レビューの 実 施 に 当 たっては (1)1の 公 表 2の 評 価 その 他 の 関 連 する 手 続 について 各 府 省 に 共 通 する 手 続 を 定 め これを 統 一 的 に 実 施 するものとすること 2 調 達 の 効 率 化 並 びに 調 達 改 善 計 画 の 作 成 及 び 評 価 政 府 は 調 達 について 政 府 全 体 としてその 効 率 化 を 推 進 するため 個 別 の 調 達 について 経 済 性 効 率 性 及 び 有 効 性 の 観 点 その 他 必 要 な 観 点 から 検 証 を 行 うものとし 各 府 省 において 次 に 掲 げる 措 置 が 講 ぜられるよう 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとすること 1 調 達 の 効 率 化 を 図 るため 具 体 的 な 目 標 を 定 めるとともに 当 該 目 標 を 達 成 するために 当 該 府 省 が 取 り 組 むべき 事 項 について 定 める 計 画 (2 において 調 達 改 善 計 画 という )を 作 成 し 随 意 契 約 の 見 直 し 各 府 省 が 共 同 して 行 う 調 達 の 推 進 競 り 下 げの 方 法 を 用 いる 調 達 その 他 調 達 の 効 率 化 に 関 する 事 項 について 評 価 を 行 い 当 該 評 価 に 基 づき 調 達 の 改 善 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとすること 2 調 達 改 善 計 画 の 内 容 及 び 実 施 の 状 況 について 定 期 的 に 検 証 し その 検 証 の 結 果 を 公 開 するとともに 当 該 結 果 に 基 づき 調 達 の 改 善 のため に 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとすること 3 歳 入 庁 の 設 置 政 府 は 別 に 法 律 で 定 めるところにより 内 閣 府 の 外 局 として 内 国 税 の 賦 課 及 び 徴 収 に 関 する 事 務 等 並 びに 労 働 保 険 料 の 徴 収 等 に 関 する 事 務 及 び 年 金 保 険 料 等 の 徴 収 等 に 関 する 事 務 を 一 元 的 に 行 う 歳 入 庁 を 置 くために 必 要 な 法 制 上 の 措 置 その 他 の 措 置 を 講 ずるものとすること 4 一 括 交 付 金 の 交 付 (1) 国 は 国 と 地 方 公 共 団 体 の 関 係 の 抜 本 的 な 改 革 が 行 われるまでの 間 の 措 置 として 毎 年 度 地 方 公 共 団 体 に 対 して 裁 量 的 に 使 用 することができ る 財 源 として 一 括 交 付 金 を 交 付 するものとすること (2) 国 は 一 括 交 付 金 の 交 付 に 当 たっては 地 方 自 治 の 本 旨 を 尊 重 するもの とし 条 件 を 付 し 又 はその 使 途 を 制 限 してはならないこと (3) 地 方 公 共 団 体 は 一 括 交 付 金 が 国 民 から 徴 収 された 税 金 その 他 の 貴 重 な 2
財 源 で 賄 われるものであることに 留 意 し 一 括 交 付 金 を 公 正 かつ 効 率 的 に 使 用 しなければならないこと (4) 一 括 交 付 金 に 関 する 事 務 は 内 閣 府 において 行 うものとすること 5 人 事 評 価 における 行 政 の 事 務 及 び 事 業 の 効 率 化 等 に 関 する 目 標 の 設 定 等 政 府 は 政 府 全 体 としての 行 政 の 事 務 及 び 事 業 の 効 率 化 を 図 り 並 びに 歳 出 の 無 駄 の 排 除 を 徹 底 するため 内 閣 人 事 局 による 幹 部 人 事 一 元 化 制 度 の 導 入 も 踏 まえ 国 家 公 務 員 の 人 事 評 価 において 当 該 効 率 化 及 び 当 該 無 駄 の 排 除 に 関 する 目 標 の 設 定 を 指 示 する 取 組 を 行 うよう 標 準 職 務 遂 行 能 力 の 見 直 しその 他 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとすること 6 行 政 機 関 の 情 報 システムの 改 善 又 は 刷 新 等 政 府 は 行 政 機 関 の 情 報 システムに 関 し その 現 況 並 びに 短 期 及 び 中 長 期 の 見 通 しを 踏 まえ 国 民 の 利 便 性 の 向 上 行 政 手 続 の 簡 素 化 行 政 の 事 務 及 び 事 業 の 効 率 化 並 びに 情 報 システムに 係 る 経 費 の 削 減 等 の 観 点 から その 調 達 及 び 運 用 の 改 善 又 は 刷 新 を 進 めるとともに 当 該 改 善 又 は 刷 新 に 係 る 効 果 の 定 量 的 な 評 価 及 び 公 表 の 在 り 方 について 検 討 し 必 要 な 措 置 を 講 ずるもの とすること 第 3 財 政 健 全 化 に 向 けた 基 盤 の 整 備 1 会 計 検 査 院 の 機 能 の 強 化 会 計 検 査 院 の 機 能 については その 強 化 を 図 るため 次 の 措 置 その 他 の 法 制 上 の 措 置 が 講 ぜられるものとすること 1 実 地 の 検 査 をした 結 果 等 の 検 査 報 告 への 掲 記 の 義 務 付 け 2 検 査 報 告 に 掲 記 された 不 当 事 項 への 対 処 に 関 する 検 査 制 度 の 創 設 及 び 懲 戒 の 処 分 を 要 求 することができる 場 合 の 拡 大 3 会 計 検 査 院 による 検 察 庁 への 告 発 制 度 の 創 設 2 公 会 計 の 導 入 政 府 は 企 業 会 計 の 慣 行 を 参 考 とした 複 式 簿 記 及 び 発 生 主 義 による 国 の 財 務 書 類 等 の 作 成 並 びに 当 該 財 務 書 類 等 の 国 会 への 提 出 等 による 財 務 情 報 の 開 示 等 を 行 うことができるよう 必 要 な 法 制 上 の 措 置 を 講 ずるものとすること 3 国 の 財 政 の 監 視 機 能 の 強 化 国 の 財 政 を 監 視 する 機 能 については その 強 化 を 図 るため 政 策 の 評 価 そ の 他 の 行 政 改 革 に 資 する 施 策 を 担 当 する 総 務 省 の 部 局 その 他 の 既 存 の 行 政 改 革 を 所 掌 する 組 織 との 整 理 が 行 われた 上 で 次 の 機 能 を 担 う 組 織 を 創 設 する 3
等 必 要 な 法 制 上 の 措 置 が 講 ぜられるものとすること 1 政 府 が 定 める 中 期 的 な 財 政 運 営 の 目 標 と 内 外 の 経 済 及 び 財 政 状 況 との 整 合 性 に 関 する 検 証 並 びに 国 の 財 政 の 健 全 化 の 推 進 に 関 する 計 画 の 実 施 状 況 の 監 視 2 正 確 性 効 率 性 適 正 性 及 び 透 明 性 の 観 点 その 他 必 要 な 観 点 からの 政 府 の 事 務 及 び 事 業 に 関 する 監 視 調 査 及 び 評 価 3 政 府 に 設 けられた 基 金 その 他 の 国 の 保 有 する 財 産 並 びに 国 の 出 資 に 係 る 基 金 及 びファンドに 対 する 監 視 4 予 算 編 成 の 在 り 方 等 の 見 直 し 政 府 は 補 正 予 算 を 含 む 予 算 の 編 成 に 関 し 国 の 責 任 ある 財 政 運 営 の 確 保 等 の 観 点 からその 在 り 方 を 見 直 すとともに 国 民 に 分 かりやすい 形 で かつ 国 民 が 利 用 し 又 は 活 用 しやすい 方 法 により 情 報 を 提 供 するための 方 策 を 検 討 し 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとすること 第 4 施 行 期 日 等 1 施 行 期 日 この 法 律 は 公 布 の 日 から 施 行 すること 2 検 討 (1) 衆 議 院 の 決 算 行 政 監 視 委 員 会 並 びに 参 議 院 の 決 算 委 員 会 及 び 行 政 監 視 委 員 会 における 審 議 の 在 り 方 については より 一 層 の 活 性 化 が 図 られるよう 政 府 による 決 算 の 国 会 への 提 出 の 早 期 化 国 会 において 歳 出 の 経 済 性 効 率 性 及 び 有 効 性 の 観 点 その 他 必 要 な 観 点 から 各 府 省 が 所 掌 する 事 務 及 び 事 業 の 検 証 を 行 う 行 政 監 視 に 関 する 仕 組 みの 充 実 その 他 必 要 な 措 置 が 講 ぜら れるものとすること (2) 政 府 は 第 2の3により 歳 入 庁 を 設 置 するに 当 たり 労 働 保 険 料 及 び 年 金 保 険 料 等 の 徴 収 等 に 関 する 事 務 と 内 国 税 の 賦 課 及 び 徴 収 に 関 する 事 務 と の 一 体 化 により 実 効 性 及 び 効 率 性 が 向 上 されるよう 検 討 を 行 い その 結 果 に 基 づいて 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとすること (3) 政 府 は 第 2の4(1)の 趣 旨 を 踏 まえ 国 と 地 方 公 共 団 体 の 役 割 分 担 の 抜 本 的 な 見 直 し 並 びに 事 務 及 び 事 業 の 移 譲 を 進 めるとともに 国 の 行 政 機 関 の 地 方 支 分 部 局 の 見 直 し 及 び 広 域 行 政 制 度 の 在 り 方 について 道 州 制 の 導 入 も 含 めた 検 討 を 速 やかに 行 い その 結 果 に 基 づいて 必 要 な 措 置 を 講 ずるも のとすること 4