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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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(1) 提 案 のコンセプト 1 資 産 名 称 2 概 要 1 資 産 名 称 - 非 西 洋 世 界 における 近 代 化 の 先 駆 け The Modern Industrial Heritage in Kyushu and Yamaguchi Pioneer of Modernization in the non-western World 2 概 要 我 が 国 の 近 代 化 は, 幕 末 における 西 洋 技 術 の 導 入 以 降, 非 西 洋 地 域 で 初 めて,かつ 極 めて 短 期 間 の うちに 飛 躍 的 な 発 展 を 遂 げたという 点 において, 世 界 史 的 にも 特 筆 されるべきである そしてその 飛 躍 的 な 発 展 の 過 程 において, 大 きな 原 動 力 となったのが 九 州 山 口 である この 地 域 は, 日 本 列 島 の 最 西 端 にあってアジア 大 陸 に 最 も 近 いという 地 理 的 特 性 から, 古 来 我 が 国 の 海 外 への 窓 口 であり, 諸 外 国 の 文 化 や 技 術 を 受 容 する 最 前 線 の 役 割 を 担 ってきた 従 って,19 世 紀 以 降, 欧 米 列 強 がアジアへ の 進 出 を 開 始 したとき, 九 州 山 口 は 他 地 域 に 先 んじて 植 民 地 化 への 危 機 感 を 抱 き,ゆえに 近 代 化 に 向 けての 高 いモチベーションをいち 早 く 持 つことができたのであり, 一 連 の 地 域 として 我 が 国 の 近 代 化 に 先 導 的 な 役 割 を 果 たし 得 たのである 当 提 案 においては,そのような 要 衝 性 を 具 備 した 九 州 山 口 が, 我 が 国 近 代 化 の 大 きな 原 動 力 とな ったことを 示 すものとして 主 題 を 設 定 しており, 近 代 化 の 端 緒 から 達 成 までの 流 れにおいて, 相 互 に 密 接 な 関 連 を 有 する4つの 象 徴 的 な 要 素 によりその 内 容 を 構 成 している 第 一 に 自 力 による 近 代 化 である 九 州 山 口 では 近 世 末 において, 鉄 製 大 砲 を 鋳 造 するため, 反 射 炉 や 洋 式 高 炉 の 建 設 が 開 始 された これが 我 が 国 近 代 化 の 端 緒 であるが,この 取 組 は1 冊 のオラン ダ 技 術 書 を 手 本 に, 耐 火 煉 瓦 は 磁 器 生 産 技 術, 基 礎 は 石 造 技 術, 動 力 は 水 車 など, 九 州 に 存 在 してい た 高 い 水 準 の 伝 統 技 術 との 融 合 によって 進 められたものであり,そのように 自 力 で 取 り 組 んだことに 伴 う 近 代 化 への 強 い 志 向 や 技 術 ノウハウの 蓄 積 は,その 後 の 円 滑 な 技 術 導 入 に 資 するものであった 第 二 に 積 極 的 な 技 術 導 入 である 開 国 や 薩 英 戦 争 下 関 事 件 の 経 験 を 契 機 に,イギリスやオラン ダから 積 極 的 な 技 術 導 入 が 行 われ,その 成 果 として 長 崎 製 鉄 所 や 集 成 館 などの 機 械 工 場 群, 蒸 気 機 関 を 利 用 した 洋 式 炭 鉱, 洋 式 船 架 等 が 建 設 され, 各 分 野 において, 動 力 に 蒸 気 機 関 を 用 いた 近 代 機 械 工 業 が 確 立 していくのである 第 三 に 国 内 外 の 石 炭 需 要 への 対 応 である 幕 末 に 端 を 発 し, 明 治 期 に 発 展 を 遂 げた 洋 式 採 炭 技 術 を 背 景 に 石 炭 の 増 産 体 制 が 確 立 され, 特 に 高 島, 三 池, 筑 豊 などの 豊 富 で 良 質 な 石 炭 は, 国 内 産 業 へ の 供 給 はもちろんのこと, 蒸 気 船 の 燃 料 としても 大 きな 役 割 を 担 い, 世 界 的 にも, 東 アジア 地 域 にお ける 海 運 網 を 支 えたのであった 第 四 に 重 工 業 化 への 転 換 である 増 産 された 豊 富 な 石 炭 を 背 景 に,ドイツの 技 術 を 導 入 して 八 幡 の 地 に 官 営 製 鉄 所 が 建 設 され, 一 連 の 試 行 錯 誤 を 経 て, 操 業 を 軌 道 に 乗 せるに 至 った それは, 従 来 軽 工 業 中 心 に 発 展 してきた 我 が 国 の 産 業 構 造 が 重 工 業 にシフトしていく 上 で, 確 たる 礎 を 築 くもので あった 1994 年 の 世 界 遺 産 委 員 会 において 採 択 された グローバル ストラテジー においては, 世 界 遺 産 の 信 頼 性 を 確 保 する 手 法 として, 特 定 の 歴 史 的 文 化 的 グループに 属 する 複 数 の 資 産 による 広 範 囲 な アプローチ(シリアル ノミネーション)への 移 行 の 必 要 性 が 指 摘 されており, 産 業 遺 産 の 分 野 では, イギリスの コーンウォールと 西 デボンの 鉱 業 景 観 などがその 手 法 を 用 いて 世 界 遺 産 に 登 録 されてい る こうした 中, 当 提 案 は, 我 が 国 初 の 本 格 的 なシリアル ノミネーションによる 提 案 という 点 にお いても 大 変 意 義 深 いものである このように, は, 世 界 的 にも 重 要 な 意 義 を 有 するものとして 国 際 的 にも 高 い 評 価 を 得 ているところであり, 非 西 洋 世 界 において 近 代 化 の 先 駆 けをなした 経 済 大 国 日 本 の 原 点 を 訪 ね, 語 り 継 いでいく 上 で, 極 めて 重 要 な 文 化 遺 産 群 である 1

( 参 考 資 料 1) ストーリーの 概 要 柱 1 自 力 による 近 代 化 日 本 の 近 代 化 工 業 化 は,アジアに 進 出 してきた 欧 米 列 強 の 強 大 な 科 学 技 術 力 軍 事 力 に 脅 威 を 抱 き,これに 対 抗 するため, 西 洋 の 科 学 技 術 を 導 入 して 軍 備 の 近 代 化 を 図 ったことに 端 を 発 する 1840( 天 保 11) 年 にアヘン 戦 争 が 勃 発 し, 中 国 が 小 さな 島 国 イギリスに 完 敗 したことは,アジアの 小 国 日 本 にとって, 文 化 的, 精 神 的, 経 済 的 に 大 きな 衝 撃 となった 幕 府 は 1842 年 に 異 国 船 打 ち 払 い 令 を 廃 止 し, 宥 和 政 策 に 転 じた 一 方 で,これらの 外 圧 に 対 抗 するため, 長 崎 警 備 を 担 当 していた 佐 賀 藩 や, 日 本 の 西 南 端 に 位 置 し, その 勢 力 下 に 琉 球 を 置 いていた 薩 摩 藩 をはじめとする 西 南 雄 藩 が 中 心 となって 海 防 強 化 に 努 め, 自 力 による 鉄 製 大 砲 の 鋳 造 に 取 り 組 むこととなった 大 砲 鋳 造 の 技 術 的 源 泉 は 出 島 を 通 じて 入 手 された 一 冊 の 蘭 書 であり,その 内 容 を 基 に, 鋳 物 師, 陶 工, 石 工 等 による 伝 統 的 な 日 本 の 技 術 と 融 合 させることによって 取 り 組 まれた 鎖 国 時 代 において, 唯 一 の 西 洋 科 学 への 窓 口 であった 長 崎 は, 藩 の 枠 を 超 えて 蘭 学 を 学 ぶ 伝 統 があり,また, 九 州 には 陶 磁 器 生 産 や 石 工 等 の 高 い 技 術 水 準 があった このような 九 州 各 地 の 伝 統 技 術 が, 初 期 の 西 洋 科 学 技 術 の 導 入 を 支 えたのである 蘭 書 のみを 参 考 に 在 来 技 術 との 融 合 により 行 う 近 代 化 には 限 界 があったが,これら 鉄 製 大 砲 鋳 造 の 取 組 から, 九 州 を 中 心 に 洋 式 高 炉 が 生 まれ,こうして, 自 力 による 近 代 化 の 試 みが 始 まったのである 1853( 嘉 永 6) 年 のペリー 艦 隊 の 来 航 以 降, 西 南 雄 藩 の 中 には, 封 建 的 な 既 存 秩 序 の 枠 組 みを 超 え た 教 育 を 目 指 す 私 塾 が 現 れ, 欧 米 列 強 に 対 する 危 機 意 識 を 高 めていった このような 危 機 意 識 の 高 ま りは, 身 分 制 度 にとらわれない 人 材 登 用 を 促 し, 後 に 政 治 産 業 を 牽 引 する 指 導 者 を 生 み 出 した また, 同 年, 幕 府 は 大 船 建 造 禁 止 令 を 解 き, 洋 式 海 軍 の 育 成 のため,オランダの 支 援 のもと, 長 崎 に 海 軍 伝 習 所 を 開 き, 九 州 山 口 を 中 心 とする 諸 藩 も 伝 習 を 受 けた 彼 ら 伝 習 生 の 知 識 はその 後 の 海 運 造 船 業 の 発 展 に 大 いに 貢 献 した それと 並 行 して, 西 南 雄 藩 を 中 心 に 洋 式 艦 船 の 建 造 が 試 みられ, 実 際 にいくつかの 艦 船 が 建 造 され たが, 建 造 に 向 けての 悪 戦 苦 闘 の 中 で, 技 術 的, 費 用 的 な 限 界 を 悟 り,その 結 果, 洋 式 艦 船 の 国 産 を 諦 め, 外 国 からの 購 入 に 転 じた とは 言 え, 自 力 で 建 造 を 試 みようとした 近 代 化 への 強 い 志 向 は,こ の 後 の 日 本 の 工 業 化 を 支 えていく 源 泉 となったのである 長 崎 における 海 軍 伝 習 所 や 幕 府, 諸 藩 による 外 国 蒸 気 船 の 購 入 に 伴 う 船 舶 数 の 増 加 は, 修 船 工 場 の 必 要 性 を 生 み,オランダの 支 援 により 幕 府 は 長 崎 製 鉄 所 を 建 設 したが,それはその 後,フランスの 支 援 による 横 浜 製 鉄 所, 横 須 賀 製 鉄 所 の 建 設 や, 薩 摩 藩 による 集 成 館 機 械 工 場 の 建 設 へとつながった 柱 2 積 極 的 な 技 術 導 入 そのような 中, 対 外 対 抗 政 策 を 見 直 す 契 機 となる 事 件 が 九 州 山 口 で 起 こる 日 本 が 最 初 に 経 験 し た 近 代 戦 争 である 薩 英 戦 争, 下 関 四 国 艦 隊 砲 撃 事 件 である 両 戦 争 において 日 本 と 西 洋 の 科 学 技 術 水 準 の 格 差 を 痛 感 した 薩 長 両 藩 は 攘 夷 派 から 開 国 派 に 転 じ,イギリスと 和 解 提 携 した 後, 幕 府 に 極 秘 でイギリスに 留 学 生 を 派 遣 するなど 軍 備 の 近 代 化 や 産 業 の 育 成 を 積 極 的 に 進 めた こうした 流 れの 中 で, 薩 摩 藩 では 島 津 斉 彬 の 時 代 に 興 された 集 成 館 事 業 が 再 興 され,イギリスやオ ランダの 技 術 を 導 入 し, 日 本 で 最 初 の 洋 式 機 械 工 場 群 が 建 設 された また, 薩 摩 藩 は 英 商 グラバーと 共 同 して,イギリスの 技 術 を 導 入 し, 長 崎 に 日 本 最 初 の 洋 式 船 架 を 建 設 した 一 方, 佐 賀 藩 もグラバ ーと 共 同 して,イギリスの 技 術 を 導 入 し, 長 崎 湾 入 り 口 に 位 置 する 高 島 において 日 本 最 初 の 洋 式 竪 坑 を 掘 削 し, 洋 式 採 炭 技 術 導 入 の 端 緒 をなした 2

その 後, 明 治 政 府 による 殖 産 興 業 政 策 のもと, 九 州 では 官 営 化 された 三 池 炭 鉱, 高 島 炭 鉱, 長 崎 造 船 所 を 中 心 として, 外 国 人 技 術 者 の 指 導 による 近 代 化 が 進 められることとなる 三 池 炭 鉱 高 島 炭 鉱 と 長 崎 造 船 所 は, 貨 客 船 の 受 注 建 造 はもちろんのこと, 鉱 山 機 械 の 修 理 や 製 作 等 を 通 じ, 極 めて 緊 密 な 関 係 のもとに,それぞれ 発 展 を 遂 げていくこととなる なお,このような 外 国 人 技 術 者 による 指 導 は 比 較 的 短 期 間 で 終 了 し, 海 外 留 学 生 や 工 部 大 学 校 出 身 の 日 本 人 技 術 者 の 台 頭 によって,それら 日 本 人 技 術 者 への 代 替 が 急 速 に 行 われた 積 極 的 な 技 術 導 入 はその 後 も 段 階 的 に 継 続 され, 明 治 後 半 期 における 八 幡 製 鐵 所 の 建 設 に 当 たって は, 日 本 人 技 術 者 による 欧 米 視 察 の 結 果, 製 鐵 所 の 設 計 から 建 設 までをドイツの GHH 社 (グーテホ ッフヌンク ヒュッテ 社 )に 委 託 し,ドイツからの 技 術 移 転 やドイツ 人 技 師 の 指 導 のもと, 日 本 の 職 人 の 手 で 組 み 立 てられ, 操 業 が 開 始 された 柱 3 国 内 外 の 石 炭 需 要 への 対 応 19 世 紀 前 半,イギリスをはじめとする 欧 米 列 強 は, 世 界 的 規 模 の 資 本 主 義 経 済 確 立 に 向 けた 最 後 の 舞 台 として, 極 東 地 域,とりわけ 中 国,そして 日 本 を 資 本 主 義 経 済 圏 に 強 力 に 結 びつけようと 極 東 海 域 に 迫 っていた そのような 中, 日 本 の 開 国 は,アメリカによる 太 平 洋 横 断 航 路 の 開 設 につながり, 世 界 の 一 体 化 を 飛 躍 的 に 進 展 させる 画 期 的 な 出 来 事 となった 日 本 の 開 国 によって, 横 浜, 上 海, 香 港 の3つの 開 港 場 は 欧 米 列 強 のアジア 貿 易 の 拠 点 となった 一 方, 長 崎 港 は, 貿 易 額 は 横 浜 港 の1 割 以 下 であったが, 汽 船 寄 港 数 は 横 浜 港 の 数 倍 に 達 しており, 東 アジアの 開 港 場 への 石 炭 運 搬 や 石 炭 補 給 拠 点 として 重 要 な 役 割 を 担 った 長 崎 港 に 貯 蔵 され, 上 海 香 港 に 輸 出 される 高 島, 三 池 を 中 心 とする 九 州 の 石 炭 は, 安 価 で 良 質 であったことから,その 後, 輸 送 網 の 整 備 に 伴 って 発 展 した 筑 豊 の 石 炭 とともに 諸 外 国 の 船 舶 に 供 され, 両 市 場 を 席 巻 した 当 時 の 東 アジアにおける 世 界 的 な 海 運 網 は, 九 州 の 石 炭 によって 支 えられていたと 言 っても 過 言 ではない さらに, 明 治 政 府 によって 立 神 造 船 ドックの 建 設 をみた 長 崎 造 船 所 の 発 展 により, 長 崎 港 は, 極 東 海 域 の 中 央 に 位 置 する, 船 舶 修 理 工 場 とドックを 併 せ 持 つ 国 際 的 な 石 炭 補 給 基 地 として 世 界 的 にその 評 価 を 決 定 的 なものにしていった 明 治 後 半 期 になると, 日 本 の 産 業 革 命 の 進 行 に 伴 って 国 内 市 場 の 石 炭 需 要 が 急 速 に 高 まり,それま で 海 外 への 輸 出 を 中 心 に 展 開 していた 石 炭 産 業 が, 国 内 産 業 に 根 ざしたエネルギー 産 業 としての 性 格 を 有 し 始 める 柱 4 重 工 業 化 への 転 換 国 内 産 業 の 発 展 は 鉄 鋼 に 対 する 需 要 を 急 増 させ, 大 規 模 な 官 営 製 鉄 所 の 建 設 が 待 たれていた 製 鉄 所 の 位 置 選 定 に 当 たっては, 原 料, 輸 送, 水 利, 防 御 等 の 観 点 から 検 討 が 進 められ, 製 鉄 原 料 として 大 量 の 石 炭 を 必 要 としていた 当 時 においては, 特 に 石 炭 産 地 への 近 接 が 重 視 された その 結 果, 筑 豊 炭 田 をはじめ 九 州 北 部 の 石 炭 産 地 に 近 接 する 八 幡 への 官 営 製 鉄 所 の 立 地 が 決 定 し,1901( 明 治 34) 年 に, 我 が 国 初 の 大 規 模 な 銑 鋼 一 貫 製 鉄 所 として,ドイツの 技 術 を 導 入 して 建 設 された しかし, 創 業 当 初 より 雇 用 していたドイツ 人 技 師 からは 有 益 な 技 術 指 導 は 得 られないまま, 技 術 的 問 題 によって 高 炉 操 業 は1 年 半 で 中 止 を 余 儀 なくされた その 後 この 問 題 は, 野 呂 景 義 及 びドイツに 派 遣 された 海 外 製 鉄 研 修 生 ら 我 が 国 の 先 駆 的 な 技 術 者 達 により 克 服 され, 以 後, 八 幡 製 鐵 所 の 銑 鉄 鋼 材 生 産 高 は 急 上 昇 を 遂 げ, 日 本 における 近 代 鉄 鋼 業 の 発 展 に 貢 献 することとなったが,このことは 軽 工 業 中 心 に 発 展 してきた 日 本 の 産 業 構 造 が 重 工 業 にシフトしていく 新 たな 出 発 点 をなした こうして, 幕 末 の 幕 府, 雄 藩 の 対 外 対 抗 としての 近 代 化 への 取 組 を 開 始 した 時 点 から, 約 50 年 とい う 短 期 間 で, 日 本 は 近 代 化 の 大 きな 転 機 を 迎 えたのである 3

( 参 考 資 料 2) コンセプトのポイント コンセプトのポイント 19 世 紀 以 降,その 地 理 的 特 性 により, 欧 米 列 強 からの 圧 力 や 影 響 をいち 早 く,そして 大 きく 受 けうる 位 置 にあった 九 州 山 口 が, 日 本 の 近 代 化 に 向 けて 高 いモチベーションを 維 持 しながら, 日 本 が 非 西 洋 地 域 で 初 めて,かつ 極 めて 短 期 間 のうちに 近 代 化 を 果 たしてい く 過 程 において, 大 きな 原 動 力 となったことを 示 すもの 柱 1 自 力 による 近 代 化 日 本 の 近 代 化 は, 近 世 末 における 欧 米 列 強 の 東 アジア 進 出 に 伴 う 圧 力 に 対 する 海 防 強 化 策 として, 幕 府 や 雄 藩 による 鉄 製 大 砲 の 鋳 造 と 洋 式 艦 船 の 建 造 に 端 を 発 したが,それらは 西 洋 先 進 諸 国 の 技 術 書 を 基 に, 高 い 水 準 の 伝 統 技 術 との 融 合 によって 取 り 組 まれた 柱 2 積 極 的 な 技 術 導 入 開 国 などを 契 機 として, 幕 府 や 雄 藩 は 西 洋 先 進 諸 国 からの 積 極 的 な 技 術 導 入 に 転 じ, 外 国 機 械 の 導 入 や 外 国 人 技 術 者 の 指 導 による 取 組 を 開 始 し,それは 明 治 政 府 の 富 国 強 兵 殖 産 興 業 政 策 に 継 承 さ れた 柱 3 国 内 外 の 石 炭 需 要 への 対 応 欧 米 列 強 による 東 アジア 地 域 における 石 炭 補 給 基 地 の 要 求 の 高 まりや, 国 内 産 業 の 発 展 に 伴 うエネ ルギー 源 としての 石 炭 需 要 の 増 加 に 対 し, 他 地 域 に 先 駆 けて 近 代 化 を 遂 げ, 増 産 された 九 州 の 石 炭 が 応 えた 柱 4 重 工 業 化 への 転 換 ドイツ 技 術 の 移 植 によって 官 営 八 幡 製 鐵 所 が 設 立 され, 創 業 時 の 技 術 的 問 題 を 克 服 して 操 業 を 軌 道 に 乗 せ, 日 本 の 近 代 鉄 鋼 業 の 発 展 に 貢 献 したが,これは 軽 工 業 中 心 に 発 展 してきた 日 本 の 産 業 構 造 が 重 工 業 にシフトしていく 新 たな 出 発 点 をなした 世 界 史 的 意 義 日 本 の 伝 統 技 術 と 西 洋 技 術 との 融 合 石 炭 による 世 界 的 な 海 運 への 貢 献 海 外 との 積 極 的 な 交 流 極 めて 短 期 間 での 近 代 化 の 達 成 4

( 参 考 資 料 3) コンセプトの 年 代 幅 コンセプトの 年 代 幅 嘉 永 安 政 万 延 文 久 元 治 慶 応 明 治 3 柱 1 1850 4 恵 美 須 ヶ 鼻 造 船 所 凡 例 1851 5 1852 6 集 松 下 村 塾 1853 1 柱 柱 柱 柱 成 1854 2 館 萩 反 射 炉 1 2 3 4 1855 3 新 関 関 関 関 1856 4 波 1857 5 係 係 係 係 止 1858 6 砲 1859 1 台 1860 1 1861 2 柱 2 1862 3 1863 1 前 田 砲 台 1864 1 1865 2 1866 3 グ 1867 1 柱 3 1868 2 ラ 鹿 1869 3 バ 児 北 1870 4 集 島 渓 1871 5 住 成 紡 井 1872 6 宅 1873 7 館 績 小 坑 1874 8 機 所 菅 1875 9 械 技 修 1876 10 工 師 船 1877 11 場 館 場 1878 12 1879 13 1880 14 1881 15 1882 16 1883 17 1884 18 1885 19 1886 20 1887 21 1888 22 1889 23 三 1890 24 角 1891 25 伊 藤 伝 右 衛 門 邸 西 1892 26 港 端 1893 27 伊 田 竪 坑 櫓 1894 28 施 島 1895 29 設 炭 1896 30 坑 柱 4 1897 31 1898 32 1899 33 本 1900 34 事 1901 35 鍛 務 1902 36 宮 冶 東 1903 37 原 万 所 工 田 1904 38 坑 田 高 場 第 1905 39 施 坑 取 一 1906 40 西 設 施 家 高 1907 41 設 田 1908 42 住 二 炉 岸 1909 43 宅 本 壁 1910 44 煙 1911 45 突 1912 5

3 資 産 の 全 体 像 を 示 す 写 真 自 力 による 近 代 化 を 示 す 遺 産 群 旧 集 成 館 萩 反 射 炉 恵 美 須 ヶ 鼻 造 船 所 跡 松 下 村 塾 鋳 砲 造 船 人 物 積 極 的 な 技 術 導 入 を 示 す 遺 産 群 新 波 止 砲 台 跡 前 田 砲 台 跡 小 菅 修 船 場 跡 前 田 砲 台 跡 旧 集 成 館 機 械 工 場 小 菅 修 船 旧 グラバー 住 宅 鹿 場 児 跡 島 紡 旧 績 グラバー 所 技 師 館 住 宅 旧 鹿 児 島 紡 績 所 技 師 館 契 機 国 内 外 の 石 炭 需 要 への 対 応 を 示 す 遺 産 群 造 機 造 船 人 物 北 渓 井 坑 跡 旧 高 取 家 住 宅 三 池 炭 鉱 宮 原 坑 施 設 旧 伊 藤 伝 右 衛 門 邸 伊 田 竪 坑 第 一 第 二 煙 突 端 島 炭 坑 三 池 炭 鉱 旧 万 田 坑 施 設 三 角 西 港 施 設 伊 田 竪 坑 櫓 高 島 炭 田 三 池 炭 田 筑 豊 炭 田 重 工 業 化 への 転 換 を 示 す 遺 産 群 旧 鍛 冶 工 場 鍛 冶 場 東 田 第 一 高 炉 跡 旧 本 事 務 所 官 営 八 幡 製 鐵 所 西 田 岸 壁 6

4 資 産 の 全 体 を 包 括 する 図 面 恵 美 須 ヶ 鼻 造 船 所 跡 萩 反 射 炉 松 下 村 塾 東 田 第 一 高 炉 跡 旧 本 事 務 所 旧 鍛 冶 工 場 西 田 岸 壁 前 田 砲 台 跡 旧 伊 藤 伝 右 衛 門 邸 伊 田 竪 坑 櫓 伊 田 竪 坑 第 一 第 二 煙 突 旧 高 取 家 住 宅 三 池 炭 鉱 宮 原 坑 施 設 三 池 炭 鉱 旧 万 田 坑 施 設 北 渓 井 坑 跡 端 島 炭 坑 旧 グラバー 住 宅 小 菅 修 船 場 跡 三 角 旧 港 ( 三 角 西 港 ) 施 設 旧 集 成 館 旧 集 成 館 機 械 工 場 旧 鹿 児 島 紡 績 所 技 師 館 新 波 止 砲 台 跡 0 50km 7