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ソマリア 沖 の 海 賊 行 為 の 実 態 180 160 140 海 賊 事 件 の 現 状 等 ソマリア 沖 東 南 アジアにおける 海 賊 行 為 等 事 案 170 158 東 南 アジア ソマリア 周 辺 ソマリア 沖 アデン 湾 における 海 賊 行 為 等 事 案 120 100 80 60 40 102 45 83 70 44 111 54 20 0 21 20 10 03 年 04 年 05 年 06 年 07 年 08 年 ( 出 典 : 国 際 海 事 局 ) 特 に 急 増! 出 典 :FOXNEWS 既 遂 未 遂 2008 年 ( 出 典 : 国 際 海 事 局 ) 海 賊 行 為 は 東 南 アジアで 減 少 傾 向 の 中 ソマリア 沖 アデン 湾 では 急 増 昨 年 のソマリア 沖 アデン 湾 における 海 賊 事 案 は 111 件 07 年 の 約 2.5 倍 の 事 案 が 発 生 2009 年 は 6 月 21 日 現 在 で 既 に 昨 年 を 上 回 る143 件 発 生 (うちハイジャックされた 船 舶 は30 隻 ) 2009 年 6 月 21 日 現 在 14 隻 の 船 が 抑 留 され 約 210 名 の 乗 組 員 が 人 質 となっている ソマリア 沖 の 海 賊 事 件 の 特 徴 母 船 と 高 速 の 小 型 ボートを 使 用 船 舶 の 無 線 を 傍 受 GPS 等 で 位 置 を 把 握 して 標 的 を 決 定 自 動 小 銃 ロケットランチャー 等 の 重 火 器 を 所 持 発 砲 するケースも 多 い 船 舶 を 乗 っ 取 り 身 代 金 を 要 求 解 放 までかなりの 長 期 間 を 要 する (ただし 乗 っ 取 られた 台 湾 漁 船 の 船 員 1 名 が 射 殺 されたと 言 われる 事 例 もある) いったん 乗 っ 取 られると 軍 艦 も 人 質 の 人 命 を 優 先 し 付 近 海 域 で 監 視 するに 留 めることがほとんど 3 海 賊 が 利 用 する 母 船 (この 船 舶 でアデン 湾 内 を 移 動 している) 襲 撃 時 に 使 用 される 小 型 船 写 真 :BBC トレードウィンズ フェアプレー 4

乗 組 員 海 賊 海 賊 母 船 に 近 づく 海 賊 が 乗 船 したスピードボート 出 典 :the star.com 2008 年 11 月 28 日 にハイジャックされた リベリア 籍 ケミカルタンカー 出 典 :ミラー 5 homelandsecritynews ロケットランチャーなどを 装 備 する 海 賊 出 典 :IMB 海 賊 が 貨 物 船 に 乗 り 込 む 際 に 使 用 する 梯 子 写 真 :EU 海 軍 6

ソマリア イール モガディッシュ ハイジャックされた 船 舶 のいる 場 所 資 料 :NATO 作 成 7 我 が 国 にとっての 船 舶 航 行 の 安 全 確 保 の 重 要 性 主 要 な 資 源 の 大 部 分 を 輸 入 に 依 存 するなど 外 国 貿 易 の 重 要 度 が 高 い 我 が 国 の 経 済 社 会 及 び 国 民 生 活 にとって 船 舶 航 行 の 安 全 確 保 は 極 めて 重 要 国 際 貨 物 輸 送 における 海 上 輸 送 と 航 空 輸 送 の 分 担 率 航 空 輸 送 0.3% 単 位 : 重 量 海 上 輸 送 99.7% 出 典 :( 社 ) 日 本 物 流 団 体 連 合 会 数 字 でみる 物 流 2007 に 基 づき 国 土 交 通 省 海 事 局 作 成 2005 年 の 数 値 出 典 : 国 土 交 通 省 HP 我 が 国 主 要 品 目 輸 入 依 存 度 (2005 年 ) 原 油 99.6% 天 然 ガス95.8% 鉄 鉱 石 100% 石 炭 99.4% 食 糧 60% 出 典 : ( 財 ) 矢 野 恒 太 記 念 会 日 本 のすがた2007 に 基 づき 国 土 交 通 省 海 事 局 作 成 8

ソマリア 沖 を 航 行 する 船 舶 の 実 態 運 航 状 況 ( 世 界 全 体 ) スエズ 運 河 の 通 航 隻 数 : 年 間 約 1.8 万 隻 (パナマ 運 河 : 約 1.4 万 隻 マ シ 海 峡 :9.3 万 隻 )( 1) コンテナの 荷 動 き: 約 20 百 万 TEU( 全 世 界 のコンテナ 荷 動 きの 約 2 割 ) ( 2) ( 日 本 関 係 ) 通 航 隻 数 : 年 間 約 2,000 隻 ( 世 界 全 体 の 約 11%)( 3) ( 自 動 車 運 搬 船 : 約 41% コンテナ 船 : 約 34% ばら 積 み 船 : 約 9% LNG 船 : 約 6% ケミカル 船 : 約 5%) 日 本 からの 自 動 車 輸 出 台 数 : 約 150 万 台 ( 日 本 からの 総 輸 出 台 数 の 約 2 割 )( 4) 出 典 ( 1) 財 団 法 人 中 東 協 力 セン ター 作 成 EGYPT 在 日 パナマ 大 使 館 HP 海 事 局 調 査 マ シ 通 航 量 調 査 結 果 ( 2) 平 成 20 年 版 海 事 レポー ト 図 表 2-1-2 世 界 のコンテナ の 動 き ( 3) 社 団 法 人 日 本 船 主 協 会 調 査 結 果 ( 4) 社 団 法 人 日 本 自 動 車 工 業 会 HP ソマリア 沖 アデン 湾 は スエズ 運 河 を 経 由 しアジアと 欧 州 を 結 ぶ 極 めて 重 要 な 海 上 交 通 路 非 常 に 広 大 ( 長 さ 約 1,000km 最 大 幅 約 400km)で 海 賊 対 策 が 講 じにくい 同 様 に 海 賊 多 発 地 帯 と 言 われるマラッカ シンガポール 海 峡 は 長 さ 約 500km 最 大 幅 約 140km 通 行 不 能 となった 場 合 の 影 響 東 京 港 ~オランダ ロッテルダム 港 ( 例 ) 航 海 日 数 : 6 日 ~10 日 ( 増 加 ) 航 海 距 離 : 約 6,500km( 増 加 ) アデン 湾 が 使 用 不 可 能 となった 場 合 の 代 替 航 路 ( 喜 望 峰 周 り) アデン 湾 運 航 経 費 の 増 大 輸 送 のサービス 水 準 の 低 下 さらに 海 賊 の 活 動 エリアが 拡 大 傾 向 にあり 迂 回 すれば 安 全 とは 言 い 切 れない 喜 望 峰 海 賊 の 活 動 エリア 拡 大 の 懸 念 9 ソマリア 沖 アデン 湾 における 日 本 関 係 船 舶 の 海 賊 被 害 状 況 ソマリア 沖 アデン 湾 における 日 本 関 係 船 舶 の 海 賊 被 害 状 況 (2007 年 日 本 関 係 船 舶 被 害 ) 被 害 日 時 被 害 場 所 船 名 運 航 会 社 概 要 被 害 船 籍 総 トン 数 船 種 乗 組 員 積 荷 ( 日 本 時 間 ) シンガポール 港 を 出 港 し 欧 州 に 向 け 紅 海 入 口 付 近 を 航 行 中 不 審 船 からロケットラン 12 月 12 日 に 船 舶 は 解 放 物 的 被 害 : 船 用 金 全 て 乗 組 員 の 個 人 の 金 品 全 て 通 信 機 器 及 びPCを 奪 われ た ドーバァル 海 運 チャー 自 動 小 銃 拳 銃 数 丁 を 所 持 した 海 10 月 28 日 GOLDEN アデン 湾 内 賊 により ハイジャックされたもの パナマ 6,253トン ケミカル 1124 頃 NORI 乗 組 員 21 名 は12 月 12 日 に 無 事 解 放 タンカー ( 日 本 ) フィリピン 人 二 等 航 海 士 1 名 が 行 方 不 ハイジャックされた 期 間 米 国 海 軍 が 海 賊 と 明 1 名 はハイジャック 時 に 脱 出 して 無 対 峙 し 船 舶 及 び 乗 組 員 の 解 放 に 向 け 対 応 事 に 当 たった 身 代 金 の 支 払 い 状 況 は 不 明 23 名 韓 国 人 2 フィリピン 人 9 ミャンマー 人 12 ケミカル (2008 年 日 本 関 係 船 舶 被 害 ) 被 害 日 時 被 害 場 所 船 名 運 航 会 社 概 要 被 害 船 籍 総 トン 数 船 種 乗 組 員 積 荷 ( 日 本 時 間 ) 韓 国 ウルサン 港 を 出 港 し サウジアラビア 23 名 船 体 の 左 舷 船 尾 に 直 径 約 20ミリ 程 度 の ヤンブー 港 向 けアデン 湾 を 航 行 中 小 型 不 4 月 21 日 損 傷 ( 貫 通 )を 受 けた アデン 湾 内 高 山 日 本 郵 船 ( 株 ) 審 船 から 銃 火 器 らしきものによって 発 砲 を 受 日 本 150,053トン 原 油 タンカー 日 本 人 7 なし 1010 頃 け 追 跡 されたが 本 船 の 回 避 操 船 によって 乗 組 員 に 被 害 はない フィリピン 追 跡 を 振 り 切 ったもの 16 23 名 スエズ 運 河 を 通 航 し インドに 向 けアデン 湾 船 橋 外 板 に3 発 被 弾 しぺイントが 剥 離 し 7 月 15 日 を 航 行 中 小 型 不 審 船 から 銃 火 器 らしきも た アデン 湾 内 パナマ 11,590トン ケミカル ケミカル CHEMSTAR MOON 飯 野 海 運 ( 株 ) 韓 国 人 3 1945 頃 のによって 発 砲 を 受 け 追 尾 されたが 本 船 タンカー の 回 避 操 船 によって 追 跡 を 振 り 切 ったもの 乗 組 員 に 被 害 はない ミャンマー 人 20 8 月 23 日 1750 頃 シンガポールを 出 港 し サウジアラビア 船 橋 付 近 に 被 弾 したものの 航 行 に 支 20 名 ジェッダ 港 に 向 けアデン 湾 を 航 行 中 小 型 不 アデン 湾 内 AIZU 日 之 出 郵 船 ( 株 ) 審 船 から 銃 火 器 らしきものによって 発 砲 を 受 パナマ 14,103トン 一 般 貨 物 船 障 はない け 追 尾 されたが 本 船 の 回 避 操 船 によって 乗 組 員 に 被 害 なし 追 尾 を 振 り 切 ったもの 全 員 フィリ ピン 人 工 場 等 の 施 設 用 資 材 機 械 類 等 (2009 年 日 本 関 係 船 舶 被 害 ) 被 害 日 時 被 害 場 所 船 名 運 航 会 社 概 要 被 害 船 籍 総 トン 数 船 種 乗 組 員 積 荷 ( 日 本 時 間 ) ケニア モンバサ 港 に 向 け 航 行 中 上 記 日 時 場 所 において2 隻 の 小 型 船 が 接 近 してく るのを 発 見 した 同 日 2218 頃 ( 日 本 時 3 月 22 日 間 ) 小 型 船 は 本 船 右 舷 に 接 近 し 銃 火 器 ら 操 舵 室 の 窓 ガラス 天 井 レーダーマス しきものによって 本 船 に 発 砲 し 操 舵 室 の 窓 トに 数 発 被 弾 18 名 2210 頃 ソマリア 東 方 沖 JASMINE ACE ( 株 ) 商 船 三 井 ケーマン 諸 島 13,038トン 自 動 車 運 搬 船 ガラス 天 井 レーダーマストに 数 発 被 弾 し 乗 組 員 に 被 害 なし た 同 船 は 小 型 船 を 発 見 後 ジグザグ 航 行 によって 回 避 操 船 をとり 小 型 船 を 振 り 切 っ ていたところ 同 日 22:52 頃 ( 日 本 時 間 ) 小 型 船 は 追 跡 を 中 止 した 全 員 フィリ ピン 人 中 古 車 10

船 体 左 舷 側 喫 水 線 ~ 破 口 について~ 直 径 : 約 20ミリメートル 外 板 ( 幅 )18ミリメートル 喫 水 線 付 近 船 底 から 約 11.5メートル 燃 料 油 タンク 等 を 貫 通 燃 料 油 の 漏 れている 様 子 2008 年 4 月 21 日 に 襲 撃 された 日 本 籍 原 油 タンカー TAKAYAMA の 被 害 状 況 11 乗 り 移 ろうとする 海 賊 船 舶 デッキに 残 された 弾 痕 2008 年 8 月 23 日 に 襲 撃 された 日 本 関 係 船 舶 AIZU の 被 害 状 況 12

海 賊 行 為 への 対 処 の 国 際 条 約 上 の 位 置 づけ 国 連 海 洋 法 条 約 ( 抄 ) 第 100 条 海 賊 行 為 の 抑 止 のための 協 力 の 義 務 すべての 国 は 最 大 限 に 可 能 な 範 囲 で 公 海 その 他 いずれの 国 の 管 轄 権 にも 服 さない 場 所 における 海 賊 行 為 の 抑 止 に 協 力 する 第 101 条 海 賊 行 為 の 定 義 海 賊 行 為 とは 次 の 行 為 をいう (a) 私 有 の 船 舶 又 は 航 空 機 の 乗 組 員 又 は 旅 客 が 私 的 目 的 のために 行 うすべての 不 法 な 暴 力 行 為 抑 留 又 は 略 奪 行 為 であって 次 のものに 対 して 行 われるもの (i) 公 海 における 他 の 船 舶 若 しくは 航 空 機 又 はこれらの 内 にある 人 若 しくは 財 産 (ii) いずれの 国 の 管 轄 権 にも 服 さない 場 所 にある 船 舶 航 空 機 人 又 は 財 産 (b)(c) ( 略 ) 第 105 条 海 賊 船 舶 又 は 海 賊 航 空 機 の 拿 捕 いずれの 国 も 公 海 その 他 いずれの 国 の 管 轄 権 にも 服 さない 場 所 において 海 賊 船 舶 海 賊 航 空 機 又 は 海 賊 行 為 によって 奪 取 され かつ 海 賊 の 支 配 下 にある 船 舶 又 は 航 空 機 を 拿 捕 し 及 び 当 該 船 舶 又 は 航 空 機 内 の 人 を 逮 捕 し 又 は 財 産 を 押 収 することができる 拿 捕 を 行 った 国 の 裁 判 所 は 科 すべき 刑 罰 を 決 定 することができるものとし また 善 意 の 第 三 者 の 権 利 を 尊 重 することを 条 件 として 当 該 船 舶 航 空 機 又 は 財 産 についてとるべき 措 置 を 決 定 することができる 関 係 船 舶 の 国 籍 等 を 問 わず 航 海 等 における 海 賊 行 為 を 処 罰 することは 我 が 国 の 管 轄 権 として 認 められているとともに 国 際 的 な 要 請 にも 応 えるもの 13 国 連 海 洋 法 条 約 ( 抄 ) 第 107 条 海 賊 行 為 を 理 由 とする 拿 捕 を 行 うことが 認 められる 船 舶 及 び 航 空 機 海 賊 行 為 を 理 由 とする 拿 捕 は 軍 艦 軍 用 航 空 機 その 他 政 府 の 公 務 に 使 用 されていることが 明 らかに 表 示 されておりかつ 識 別 されることのできる 船 舶 又 は 航 空 機 でそのための 権 限 を 与 えられているものによって のみ 行 うことができる 第 110 条 臨 検 の 権 利 条 約 上 の 権 限 に 基 づいて 行 われる 干 渉 行 為 によるものを 除 くほか 公 海 において 第 95 条 及 び 第 96 条 の 規 定 に 基 づいて 完 全 な 免 除 を 与 えられている 船 舶 以 外 の 外 国 船 舶 に 遭 遇 した 軍 艦 が 当 該 外 国 船 舶 を 臨 検 することは 次 のいずれかのことを 疑 うに 足 りる 十 分 な 根 拠 がない 限 り 正 当 と 認 められない (a) 当 該 外 国 船 舶 が 海 賊 行 為 を 行 っていること 1(b)~(e) 2 ( 略 ) 3 疑 いに 根 拠 がないことが 証 明 され かつ 臨 検 を 受 けた 外 国 船 舶 が 疑 いを 正 当 とするいかなる 行 為 も 行 っていなかった 場 合 には 当 該 外 国 船 舶 は 被 った 損 失 又 は 損 害 に 対 する 補 償 を 受 ける 4 ( 略 ) 5 1から3までの 規 定 は 政 府 の 公 務 に 使 用 されていることが 明 らかに 表 示 されておりかつ 識 別 されること のできるその 他 の 船 舶 又 は 航 空 機 で 正 当 な 権 限 を 有 するものについても 準 用 する 対 処 を 行 うことが 認 められるのは 海 上 保 安 庁 の 巡 視 艇 自 衛 隊 の 護 衛 艦 のみ 14

海 洋 基 本 法 ( 平 成 19 年 7 月 20 日 施 行 )( 抄 ) これまでの 経 緯 第 3 条 海 洋 については 海 に 囲 まれた 我 が 国 にとって 海 洋 の 安 全 の 確 保 が 重 要 であることにかんがみ そ の 安 全 の 確 保 のための 取 組 が 積 極 的 に 推 進 されなければならない 第 21 条 国 は 海 に 囲 まれ かつ 主 要 な 資 源 の 大 部 分 を 輸 入 に 依 存 する 我 が 国 の 経 済 社 会 にとって 海 洋 資 源 の 開 発 及 び 利 用 海 上 輸 送 等 の 安 全 が 確 保 され 並 びに 海 洋 における 秩 序 が 維 持 されること が 不 可 欠 であることにかんがみ 海 洋 について 我 が 国 の 平 和 及 び 安 全 の 確 保 並 びに 海 上 の 安 全 及 び 治 安 の 確 保 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 海 洋 基 本 法 案 審 議 の 際 の 国 会 ( 両 院 )における 決 議 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 等 の 規 定 に 基 づく 国 内 法 の 整 備 がいまだ 十 分 でないことにかんがみ 海 洋 に 関 する 我 が 国 の 利 益 を 確 保 し 及 び 海 洋 に 関 する 国 際 的 な 義 務 を 履 行 するため 海 洋 法 に 関 する 国 際 連 合 条 約 その 他 の 国 際 約 束 に 規 定 する 諸 制 度 に 関 する 我 が 国 の 国 内 法 制 を 早 急 に 整 備 すること 15 海 洋 基 本 計 画 ( 平 成 20 年 3 月 18 日 閣 議 決 定 ) 第 1 部 2 海 洋 の 安 全 の 確 保 我 が 国 の 国 益 のためのみならず 海 賊 行 為 海 上 におけるテロ 及 び 海 上 輸 送 による 大 量 破 壊 兵 器 の 拡 散 等 の 防 止 という 国 際 社 会 の 要 請 に 応 えるとの 観 点 から 国 際 法 に 則 し 公 海 上 でこれらの 行 為 を 抑 止 し 取 り 締 まるための 体 制 の 整 備 を 検 討 し 適 切 な 措 置 を 講 じていく 必 要 がある 第 2 部 5 海 洋 の 安 全 の 確 保 (1) 平 和 と 安 全 の 確 保 のための 取 組 ア 周 辺 海 域 等 における 秩 序 の 維 持 国 際 法 に 則 し 公 海 上 で 海 賊 行 為 を 抑 止 し 取 り 締 まるための 体 制 の 整 備 を 検 討 し 適 切 な 措 置 を 講 じる 法 制 チームの 当 面 の 課 題 の 今 後 の 進 め 方 ( 平 成 20 年 2 月 8 日 法 制 チーム 決 定 ) 海 賊 に 対 する 取 締 り ( 現 状 ) 昨 年 世 界 で 発 生 した 海 賊 事 案 等 の 発 生 件 数 は263 件 で 平 成 18 年 の239 件 から24 件 ( 約 10%)の 増 加 昨 年 我 が 国 の 民 間 企 業 が 運 航 する 船 舶 が 海 賊 に 奪 取 されるといった 事 件 が 発 生 事 務 局 は 関 係 省 庁 と 連 携 協 力 して 取 締 りのための 法 制 度 上 の 枠 組 みについて 今 後 検 討 16

4 度 に 亘 る 国 連 安 保 理 決 議 ソマリア 沖 における 海 賊 武 装 強 盗 行 為 への 対 策 に 関 する 国 連 安 保 理 決 議 安 保 理 決 議 採 択 日 決 議 内 容 のポイント 第 1816 号 平 成 20 年 6 月 2 日 全 会 一 致 我 が 国 を 含 む16カ 国 が 共 同 提 案 国 ソマリア 沖 を 商 業 航 路 として 利 用 する 各 国 に 海 賊 等 を 抑 止 する 行 動 を 増 加 調 整 する よう 呼 びかける ソマリア 暫 定 政 府 と 協 力 し 6か 月 の 間 以 下 を 可 能 とすることを 決 定 1 海 賊 行 為 等 の 抑 止 を 目 的 としてソマリア 領 海 に 進 入 すること 2ソマリア 領 海 内 で 武 装 強 盗 行 為 の 抑 止 のためにあらゆる 必 要 な 措 置 をとること 第 1838 号 第 1846 号 第 1851 号 平 成 20 年 10 月 7 日 全 会 一 致 我 が 国 を 含 む19カ 国 が 共 同 提 案 国 平 成 20 年 12 月 2 日 全 会 一 致 我 が 国 を 含 む19カ 国 が 共 同 提 案 国 海 賊 行 為 の 抑 止 のため 特 に 軍 艦 軍 用 機 を 派 遣 して 積 極 的 に 参 加 することを 要 請 活 動 中 の 各 国 に 対 し ソマリア 沖 の 公 海 上 及 び 空 域 において 海 賊 行 為 の 抑 止 のため に 必 要 な 措 置 をとることを 要 請 世 界 食 糧 計 画 (WFP)の 船 舶 を 保 護 する 行 動 (エスコート)の 継 続 を 要 請 各 国 及 び 地 域 機 構 に 対 し 海 賊 抑 止 のための 取 組 みを 調 整 するよう 呼 びかける ソマリア 暫 定 政 府 と 協 力 し 同 政 府 が 国 連 事 務 総 長 に 事 前 通 報 する 各 国 及 び 地 域 機 構 に 対 し 12か 月 の 間 1 海 賊 行 為 等 の 抑 止 を 目 的 としてソマリア 領 海 に 進 入 するこ と 2ソマリア 領 海 内 において 海 上 武 装 強 盗 行 為 の 抑 止 のためにあらゆる 必 要 な 措 置 をとること を 可 能 とすることを 決 定 ( 上 記 第 1816 号 と 同 趣 旨 ) 平 成 20 年 12 月 16 日 各 国 地 域 機 構 等 の 間 の 共 通 のコンタクト ポイントとしての 国 際 協 力 メカニズムを 設 全 会 一 致 我 が 国 は 置 すること 及 び 海 賊 海 上 武 装 強 盗 対 策 に 関 する 情 報 の 調 整 や 法 的 側 面 における 共 同 提 案 国 にはならな 支 援 等 のための 地 域 センターの 設 立 を 検 討 することを 呼 びかける かったが 趣 旨 には 賛 各 国 及 び 地 域 機 構 が 海 賊 等 及 び 海 上 武 装 強 盗 の 抑 止 のために ソマリアにおい 同 て ソマリア 暫 定 政 府 の 要 請 に 基 づき 適 当 なあらゆる 必 要 な 措 置 をとることができるこ (ソマリア 領 海 のみなら とを 決 定 ず 地 上 まで 対 象 地 域 と なったため ) 17 各 国 の 具 体 的 な 行 動 ソマリア 沖 海 賊 対 策 コンタクト グループ 国 連 安 保 理 決 議 第 1851 号 に 従 い ソマリア 沖 海 賊 対 策 コンタクト グループ 設 置 第 1 回 会 合 : 1 月 14 日 4 作 業 部 会 が2 月 下 旬 から3 月 下 旬 にかけて 開 催 第 2 回 会 合 が3 月 下 旬 に 第 3 回 会 合 が5 月 下 旬 に 開 催 第 4 回 会 合 は9 月 に 開 催 予 定 であり 日 本 が 議 長 を 務 める 予 定 軍 艦 等 の 派 遣 米 国 はCTF151 EUはNAVFORを 設 置 軍 艦 軍 用 機 等 を 派 遣 していると 発 表 している 国 : 日 本 米 カナダ 英 仏 独 伊 スペイン ギリシャ デンマーク オランダ ポルトガル スウェーデン ロシア インド 中 国 韓 国 マレーシア シンガポール サウジアラビア トルコ イエメン ケニア 軍 艦 軍 用 機 等 の 派 遣 を 検 討 していると 発 表 している 国 等 : ノルウェー 豪 州 台 湾 UAE イラン バーレーン スイス ベルギー 平 成 21 年 6 月 外 務 省 調 べ 18

( 社 ) 日 本 船 主 協 会 全 日 本 海 員 組 合 の 共 同 声 明 海 運 関 係 者 からの 要 請 アデン 湾 の 海 賊 行 為 へのわが 国 の 早 急 な 対 応 に 関 する 声 明 (2009 年 1 月 9 日 )( 抄 ) わが 国 においても 国 会 政 府 内 において 海 賊 対 策 のための 新 法 制 定 や 現 行 法 の 枠 内 における 対 策 等 を 精 力 的 に 検 討 頂 いていることに 深 く 感 謝 申 し 上 げたい 一 方 アデン 湾 を 航 行 する 船 舶 およびその 乗 組 員 は 今 この 瞬 間 も 海 賊 の 脅 威 に 晒 されているという 状 況 であり 一 刻 も 早 い 対 応 が 求 められている たとえ 艦 船 によるエスコートのみであったとしても 海 賊 行 為 抑 止 に 効 果 が 期 待 でき 現 場 の 乗 組 員 にとっての 安 心 感 は 測 り 知 れないものがあると 考 える 以 上 から わが 国 政 府 関 係 者 に 対 し 船 舶 と 船 員 の 生 命 の 安 全 確 保 のため 国 連 決 議 に 基 づき まずは 現 行 法 の 枠 組 みの 中 で 海 上 自 衛 隊 艦 船 の 派 遣 を 早 急 に 実 施 することを 強 くお 願 いする 海 運 労 使 双 方 にとって 海 賊 行 為 への 対 処 は 喫 緊 の 課 題 また 日 本 経 団 連 会 長 も エネルギー 資 源 の 安 定 確 保 を 図 ることは 日 本 の 生 命 線 であり 経 済 界 にとっても 決 して 他 人 事 ではないとの 理 由 により 補 給 支 援 特 措 法 の 延 長 を 断 固 として 支 持 する 旨 表 明 (2008 年 9 月 8 日 記 者 会 見 ) 当 時 は アフガニスタン 海 上 阻 止 活 動 (CTS-150)の 軍 艦 がこの 地 域 の 海 賊 対 処 も 行 っていた 海 運 のみならず 産 業 界 全 体 として 海 賊 行 為 への 対 処 の 必 要 性 を 認 識 19 与 党 海 賊 対 策 等 に 関 するプロジェクトチーム(PT) 座 長 : 中 谷 元 ( 自 由 民 主 党 ) 佐 藤 茂 樹 ( 公 明 党 ) 1 月 9 日 ( 第 1 回 ) 1 月 22 日 ( 第 5 回 ) 中 間 取 りまとめ 中 間 とりまとめの 概 要 海 賊 対 処 法 案 を3 月 上 旬 を 目 途 に 国 会 に 提 出 し 成 立 を 期 する 当 面 の 応 急 措 置 として 昨 今 のソマリア 周 辺 海 域 における 海 賊 事 案 の 急 増 多 発 が 我 が 国 国 民 の 生 命 及 び 財 産 並 びに 海 上 交 通 の 安 全 に 対 する 深 刻 な 脅 威 となっている 現 状 にかんがみ また 第 一 義 的 に 対 処 すべき 海 上 保 安 庁 が 対 処 することは 極 めて 困 難 である 状 況 から 自 衛 隊 法 第 82 条 の 規 定 に 基 づく 海 上 における 警 備 行 動 ( 海 上 警 備 行 動 )を 発 令 し 自 衛 隊 が 対 処 する ( 司 法 警 察 業 務 に 関 し ては 海 上 保 安 庁 が 当 たる ) 海 上 警 備 行 動 の 保 護 対 象 は 基 本 的 には 日 本 国 民 の 生 命 又 は 財 産 具 体 的 な 保 護 の 対 象 に 関 する 船 舶 運 航 事 業 者 等 との 連 絡 調 整 には 国 土 交 通 省 が 当 たる など 20

1 月 30 日 ( 第 7 回 ) 海 賊 新 法 立 案 にあたっての 基 本 的 事 項 をPT 了 承 海 賊 新 法 立 案 に 当 たっての 基 本 的 事 項 の 概 要 海 上 警 備 行 動 によっては 海 賊 対 策 を 行 うに 当 たり 対 応 や 処 置 が 限 られたものになっていることを 踏 まえた 法 案 作 成 の 検 討 のポイント 国 連 海 洋 法 条 約 に 則 したものとするべき 海 賊 対 処 の 主 体 は 第 一 義 的 には 海 上 保 安 庁 であり 同 調 による 対 処 が 極 めて 困 難 な 場 合 に 自 衛 隊 が 対 処 する 原 稿 の 枠 組 みを 基 本 的 な 考 え 方 とすべき 海 上 警 備 行 動 の 保 護 対 象 に 加 え 自 衛 隊 が 外 国 籍 船 についても 海 賊 対 処 行 動 が 行 えるよう 検 討 すべき 重 武 装 で 装 備 した 海 賊 に 対 して 現 実 的 かつ 効 果 的 な 対 処 ができるよう 現 行 の 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 による 対 処 で 不 十 分 かどうかを 検 討 した 上 で 何 の 目 的 でどこまで 武 器 使 用 が 必 要 となるの か 検 討 が 必 要 海 賊 行 為 の 抑 止 取 締 りに 関 する 国 際 協 力 司 法 警 察 業 務 の 運 用 国 民 の 理 解 を 得 る 努 力 国 会 との 関 係 等 について 十 分 留 意 した 検 討 が 行 われるべき 2 月 8 日 ~13 日 現 地 等 調 査 ( 英 エチオピア ジブチ バーレーン ドバイ) 3 月 4 日 ( 第 12 回 ) 海 賊 対 処 法 案 の 骨 子 を 了 解 21 海 上 警 備 行 動 の 発 令 3 月 13 日 海 上 警 備 行 動 の 発 令 護 衛 艦 2 隻 ( さざなみ さみだれ ) 哨 戒 ヘリを 各 艦 に2 機 ずつ 搭 載 護 衛 艦 さざなみ ( 右 )と 護 衛 艦 さみだれ ( 左 ) 乗 員 約 400 名 (1 艦 約 200 名 ) 海 上 保 安 官 8 名 (1 艦 4 名 )が 同 乗 し 司 法 警 察 業 務 を 遂 行 3 月 30 日 護 衛 活 動 の 開 始 固 定 翼 哨 戒 機 P-3C 5 月 15 日 固 定 翼 哨 戒 機 P-3C 派 遣 命 令 発 出 5 月 28 日 本 邦 発 31 日 ジブチ 着 7 月 6 日 第 二 次 派 遣 部 隊 が 出 港 護 衛 艦 2 隻 ( あまぎり はるさめ ) 新 法 による 活 動 を 想 定 22

海 上 警 備 行 動 の 護 衛 対 象 活 動 実 績 護 衛 対 象 船 舶 ア 日 本 籍 船 イ 日 本 人 が 乗 船 する 外 国 籍 船 ウ わが 国 の 船 舶 運 航 事 業 者 が 運 航 する 外 国 籍 船 又 は 我 が 国 の 積 荷 を 輸 送 している 外 国 籍 船 であって 我 が 国 国 民 の 安 定 的 な 経 済 活 動 にとって 重 要 な 船 舶 のいずれかに 該 当 する 船 舶 を 防 衛 省 が 国 土 交 通 省 と 調 整 の 上 護 衛 対 象 とする 護 衛 活 動 実 績 32 回 の 護 衛 活 動 を 実 施 (6 月 29 日 時 点 ) 合 計 96 隻 の 日 本 に 関 係 する 船 舶 を 護 衛 この 間 護 衛 対 象 ではない 外 国 の 船 舶 からの 救 援 要 請 を 受 け 船 員 法 第 14 条 の 規 定 も 踏 まえ LRAD( 指 向 性 大 音 響 発 生 装 置 )による 呼 びかけなど 強 制 力 を 伴 わない 方 法 により 不 審 船 の 接 近 を5 回 抑 止 現 在 までは 結 果 として 適 切 に 対 応 できているが 仮 に 海 賊 船 が 警 告 に 応 じない 場 合 現 行 法 では これ 以 上 の 措 置 がとれない 23 ソマリア 沖 の 海 賊 行 為 に 海 上 保 安 庁 の 巡 視 艇 ではなく 自 衛 隊 の 護 衛 艦 が 対 応 する 理 由 ソマリア 沖 の 海 賊 はロケットランチャー 等 の 重 火 器 で 武 装 しているため これらによる 攻 撃 を 受 けた 場 合 で あっても 被 害 をある 程 度 に 食 い 止 め 業 務 を 継 続 できることが 必 要 また ソマリア 沖 の 海 賊 対 策 は 日 本 からの 距 離 を 考 慮 すれば 長 距 離 を 航 行 できることが 業 務 を 安 定 的 継 続 的 に 実 施 するために 重 要 海 上 保 安 庁 は 要 件 をある 程 度 満 たす 巡 視 船 を 現 在 1 隻 ( しき しま )しか 保 有 していないため 継 続 的 な 業 務 の 実 施 は 困 難 現 状 においては 各 国 は 海 上 警 察 機 関 ではなく 海 軍 の 軍 艦 軍 用 航 空 機 を 派 遣 して 対 応 海 上 保 安 庁 では これまで 他 国 の 軍 艦 等 との 実 際 的 な 連 携 行 動 の 実 績 がないため 急 迫 した 事 態 等 他 国 と 相 互 連 携 が 必 要 な 場 合 に 支 障 を 来 たす 可 能 性 海 上 保 安 庁 は 今 後 も 東 南 アジア 海 域 の 海 賊 等 には 対 応 海 賊 対 処 法 案 において 海 上 保 安 庁 の 責 務 が 改 めて 明 確 化 されたことも 踏 まえ 遠 方 海 域 における 重 大 事 案 への 対 処 のあり 方 について 検 討 24

海 賊 対 処 法 の 概 要 海 賊 行 為 の 定 義 船 舶 ( 軍 艦 等 を 除 く )の 乗 組 員 等 が 私 的 目 的 で 公 海 又 は 我 が 国 領 海 等 において 行 う 1 船 舶 強 取 運 航 支 配 2 船 舶 内 の 財 物 強 取 等 3 船 舶 内 にある 者 の 略 取 4 人 質 強 要 5 1~4の 目 的 での 船 舶 侵 入 損 壊 他 の 船 舶 への 著 しい 接 近 等 凶 器 準 備 航 行 の 行 為 海 賊 行 為 に 関 する 罪 上 記 の 海 賊 行 為 をした 者 は その 危 険 性 悪 質 性 に 応 じた 刑 に 処 する 海 上 保 安 庁 による 海 賊 行 為 への 対 処 海 賊 行 為 への 対 処 は 海 上 保 安 庁 が 必 要 な 措 置 を 実 施 する 海 上 保 安 官 等 は 警 職 法 第 7 条 の 規 定 による 武 器 使 用 のほか 他 の 船 舶 への 著 しい 接 近 等 の 海 賊 行 為 を 制 止 するため 他 に 手 段 がないと 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 のあるときには その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 使 用 ( 停 船 射 撃 )ができる 自 衛 隊 による 海 賊 行 為 への 対 処 防 衛 大 臣 は 海 賊 行 為 に 対 処 するため 特 別 の 必 要 がある 場 合 には 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 海 賊 対 処 行 動 を 命 ずることができる 承 認 を 受 けようとするときは 原 則 対 処 要 項 ( 海 賊 対 処 行 動 の 必 要 性 区 域 部 隊 の 規 模 期 間 等 を 記 載 )を 内 閣 総 理 大 臣 に 提 出 内 閣 総 理 大 臣 は 承 認 をしたとき 等 には 国 会 報 告 を 行 う 自 衛 官 に 海 上 保 安 庁 法 の 所 要 の 規 定 武 器 使 用 に 関 する 警 職 法 本 法 の 規 定 を 準 用 する 25 海 賊 対 処 法 のポイント 目 的 : 第 1 条 関 連 我 が 国 の 経 済 社 会 及 び 国 民 生 活 における 船 舶 航 行 の 安 全 確 保 の 重 要 性 主 要 な 資 源 の 大 部 分 を 輸 入 に 依 存 ソマリア 沖 アデン 湾 は 我 が 国 に 関 係 する 船 舶 が 年 間 約 2000 回 も 通 航 海 賊 行 為 は 東 南 アジアで 減 少 傾 向 の 中 ソマリア 沖 アデン 湾 では 急 増 凶 悪 化 国 連 海 洋 法 条 約 の 趣 旨 すべての 国 に 最 大 限 に 可 能 な 範 囲 で 海 賊 行 為 の 抑 止 のための 協 力 義 務 公 海 等 における 海 賊 行 為 につき 海 賊 船 舶 等 の 国 籍 を 問 わず いずれの 国 も 管 轄 権 の 行 使 が 可 能 これらにかんがみ 海 賊 行 為 の 処 罰 海 賊 行 為 に 適 切 かつ 効 果 的 に 対 処 するために 必 要 な 事 項 を 定 め 海 上 における 公 共 の 安 全 と 秩 序 維 持 を 図 る 26

定 義 処 罰 : 第 2 条 第 3 条 第 4 条 関 連 船 舶 ( 軍 艦 等 を 除 く)に 乗 り 込 み 又 は 乗 船 した 者 が 私 的 目 的 で 公 海 ( 排 他 的 経 済 水 域 を 含 む) 又 は 我 が 国 領 海 等 において 行 う 以 下 の(1)~(5)に 掲 げるいずれかの 行 為 (1) 船 舶 強 取 運 航 支 配 (2) 船 舶 内 の 財 物 等 強 取 (3) 船 舶 内 にある 者 の 略 取 (4) 人 質 強 要 (5) (1)~(4)の 目 的 での 1 船 舶 進 入 損 壊 5 年 以 下 の 懲 役 2 他 の 船 舶 への 著 しい 接 近 等 3 凶 器 準 備 航 行 3 年 以 下 の 懲 役 無 期 又 は5 年 以 上 の 懲 役 人 を 負 傷 させたときは 無 期 又 は6 年 以 上 の 懲 役 人 を 死 亡 させたときは 死 刑 又 は 無 期 懲 役 船 籍 にかかわらず 保 護 対 象 をすべての 船 舶 に 拡 大 することにより 海 賊 行 為 の 抑 止 について より 一 層 積 極 的 に 協 力 することが 可 能 輸 入 量 の 大 部 分 を 担 う 外 国 籍 船 を 保 護 すべき 我 が 国 の 重 要 な 利 益 を 確 保 可 能 27 海 上 保 安 庁 による 対 処 停 船 射 撃 : 第 5 条 第 6 条 関 連 海 賊 行 為 への 対 処 は 海 上 保 安 庁 が 必 要 な 措 置 ( 警 察 活 動 )を 実 施 海 上 保 安 官 等 は 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 により 武 器 を 使 用 ~ 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 基 本 的 な 考 え 方 ~ 1 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 などのため( 使 用 条 件 ) 2 武 器 の 使 用 が 必 要 であると 認 める 相 当 の 理 由 がある 場 合 に( 相 当 性 ) 3 使 用 する 武 器 の 種 類 方 法 程 度 が 事 態 に 対 処 するために 必 要 な 限 度 で( 比 例 性 ) 武 器 の 使 用 を 認 め 4さらに 危 害 射 撃 をするときは 危 害 を 与 える 以 外 に 手 段 がない 場 合 ( 非 代 替 性 ) ソマリア 沖 の 海 賊 の 実 態 を 踏 まえると 特 に 海 賊 が 船 舶 で 民 間 の 被 害 船 舶 に 接 近 するなどの 行 為 については ( 海 上 での 武 器 使 用 という 特 殊 性 や 海 賊 行 為 の 特 性 を 踏 まえ その 後 の 重 大 な 危 害 の 発 生 を 回 避 するため これらの 行 為 を 行 っている 段 階 で 抑 止 する 必 要 性 が 高 い 他 の 船 舶 に 著 しく 接 近 するなどの 海 賊 行 為 が 現 に 行 われ 他 の 制 止 の 措 置 に 従 わない 場 合 その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 で 海 賊 船 舶 を 停 船 させるために 武 器 を 使 用 することができる 旨 を 規 定 28

海 賊 対 処 法 6 条 による 停 船 射 撃 ( 危 警 害 告 を 射 与 撃 え な 威 い 嚇 射 射 撃 撃 ) さ れ 結 る 果 射 と 撃 し て 危 害 を 与 え て も 許 容 警 察 官 職 務 執 行 法 の 準 用 海 上 保 安 官 ( 自 衛 官 )は 犯 人 の 逮 捕 若 しくは 逃 走 の 防 止 自 己 若 しく は 他 人 に 対 する 防 護 又 は 公 務 執 行 に 対 する 抵 抗 の 抑 止 のため 必 要 であると 認 める 相 当 な 理 由 のある 場 合 その 事 態 に 応 じ 合 理 的 に 必 要 と 判 断 される 限 度 において 武 器 を 使 用 することができる 但 し 以 下 の 場 合 を 除 いて 人 に 危 害 を 与 えては ならない 刑 法 第 36 条 ( 正 当 防 衛 ) 若 しくは 第 37 条 ( 緊 急 避 難 )に 該 当 する 場 合 死 刑 又 は 無 期 若 しくは 長 期 三 年 以 上 の 懲 役 若 しくは 禁 こにあたる 兇 悪 な 罪 を 現 に 犯 した ( 疑 うに 足 りる 充 分 な 理 由 のある) 者 が 警 察 官 の 職 務 の 執 行 に 対 して 抵 抗 し 若 し くは 逃 亡 しようとするとき 等 で これを 防 ぎ 又 は 逮 捕 するために 他 に 手 段 がないと 警 察 官 において 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 のある 場 合 逮 捕 状 による 逮 捕 への 抵 抗 を 防 ぎ 又 は 逮 捕 するために 他 に 手 段 がないと 警 察 官 において 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 のある 場 合 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 規 定 を 補 完 するもの 海 賊 対 処 法 6 条 現 に 行 われている 第 三 条 第 三 項 の 罪 に 当 たる 海 賊 行 為 ( 第 2 条 第 6 号 に 係 るものに 限 る )(5 年 以 下 の 懲 役 )の 制 止 に 当 たり 当 該 海 賊 行 為 を 行 っている 者 が 他 の 制 止 の 措 置 に 従 わず なお 船 舶 を 航 行 させて 当 該 海 賊 行 為 を 継 続 しようとする 場 合 において 当 該 船 舶 の 進 行 を 停 止 させるために 他 に 手 段 がないと 信 ずるに 足 りる 相 当 な 理 由 の あるとき 29 海 賊 対 処 行 動 の 仕 組 み: 第 7 条 第 8 条 関 連 防 衛 大 臣 は 海 賊 行 為 に 対 処 するため 特 別 の 必 要 がある 場 合 には 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 海 賊 対 処 行 動 を 命 ずることができる 特 別 の 必 要 がある 場 合 海 上 保 安 庁 のみでは 海 賊 行 為 に 適 切 に 対 処 することが 不 可 能 又 は 著 しく 困 難 な 場 合 ( 現 行 の 海 上 警 備 行 動 の 仕 組 みと 同 様 ) 対 処 の 際 の 手 続 きの 明 確 化 承 認 を 受 けようとするときは 関 係 行 政 機 関 の 長 と 協 議 して 対 処 要 項 を 作 成 して 内 閣 総 理 大 臣 に 提 出 ( 急 を 要 するときは 行 動 の 概 要 を 通 知 すれば 足 りる) 対 処 要 項 には 海 賊 対 処 行 動 の 必 要 性 区 域 部 隊 の 規 模 期 間 その 他 重 要 事 項 を 記 載 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 受 けようとするときは 関 係 行 政 機 関 の 長 と 協 議 して 海 賊 対 処 行 動 の 必 要 性 等 を 対 処 要 項 の 中 で 明 記 したがって その 必 要 性 を 政 府 全 体 として 適 切 に 判 断 内 閣 総 理 大 臣 が 海 賊 対 処 行 動 を 承 認 したときには 対 処 要 項 の 内 容 を 遅 滞 なく 国 会 に 報 告 ( 終 了 したときは その 結 果 を 遅 滞 なく 国 会 に 報 告 ) 自 衛 隊 が 長 期 間 にわたり 我 が 国 の 領 域 外 で 活 動 することが 想 定 されるため 国 会 への 説 明 責 任 を 十 分 に 果 たし 自 衛 隊 を 適 確 な 文 民 統 制 の 下 で 運 用 自 衛 官 に 海 上 保 安 庁 法 の 所 要 の 規 定 ( 武 器 使 用 に 関 する 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 及 び 停 船 射 撃 の 規 定 )を 準 用 あくまでも 我 が 国 が 管 轄 権 を 有 し 国 内 法 上 の 犯 罪 とされた 行 為 に 対 する 警 察 活 動 30

海 上 警 備 行 動 ( 自 衛 隊 法 第 82 条 ) 命 令 権 者 防 衛 大 臣 防 衛 大 臣 対 象 となる 事 態 手 続 対 象 船 舶 武 器 使 用 権 限 国 会 の 関 与 海 賊 対 処 にかかる 海 上 警 備 行 動 と 海 賊 対 処 行 動 の 比 較 海 上 における 人 命 若 しくは 財 産 の 保 護 又 は 治 安 の 維 持 のため 特 別 の 必 要 がある 場 合 防 衛 大 臣 が 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 自 衛 隊 の 部 隊 に 命 ずる 海 賊 対 処 行 動 ( 海 賊 対 処 法 第 7 条 ) 海 賊 行 為 に 対 処 するため 特 別 の 必 要 がある 場 合 防 衛 大 臣 が 内 閣 総 理 大 臣 の 承 認 を 得 て 自 衛 隊 の 部 隊 に 命 ずる +自 衛 隊 の 派 遣 手 続 を 明 確 化 - 防 衛 大 臣 は 関 係 行 政 機 関 の 長 と 協 議 して 対 処 要 項 を 作 成 し 内 閣 総 理 大 臣 に 提 出 ( 急 を 要 する 時 は 通 知 ) - 対 処 要 項 には 1 海 賊 対 処 行 動 の 必 要 性 2 区 域 3 部 隊 の 規 模 期 間 4その 他 重 要 事 項 について 記 載 我 が 国 関 係 船 舶 国 籍 を 問 わない - 日 本 船 舶 - 日 本 人 が 乗 船 する 外 国 籍 船 - 我 が 国 の 船 舶 運 航 事 業 者 が 運 航 する 外 国 籍 船 又 は 我 が 国 の 積 荷 を 輸 送 している 外 国 籍 船 であって 我 が 国 国 民 の 安 定 的 な 経 済 活 動 にとって 重 要 な 船 舶 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 準 用 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 の 準 用 +上 記 を 補 完 するものとして 新 たな 武 器 使 用 権 限 を 整 備 - 他 の 船 舶 への 著 しい 接 近 等 の 海 賊 行 為 を 制 止 するための 停 船 射 撃 規 定 なし 国 会 の 関 与 について 明 確 に 規 定 - 内 閣 総 理 大 臣 は 承 認 をしたとき 及 び 海 賊 対 処 行 動 が 終 了 したときに 国 会 報 告 31 我 が 国 の 輸 出 入 と 日 本 関 係 船 舶 輸 出 輸 入 60 積 取 比 率 (%) 輸 送 量 ( 百 万 トン) 外 国 用 船 輸 送 量 100 600 輸 送 量 ( 百 万 トン) 55 日 本 籍 船 輸 送 量 積 取 比 率 (%) 我 が 国 商 船 隊 積 取 比 率 90 54 50 外 国 用 船 積 取 比 率 53 80 500 404.2 412.0 日 本 籍 船 積 取 比 率 440.7 490.6 429.3 430.1 487.3 475.8 484.3 457.2 45 71.8 70.8 69.7 44 70 68.4 66.6 66.4 67.4 64.9 64.8 40 42 38 40 400 61.8 33 35 37 60 32 35 61.6 60.0 59.5 30 43.4 50 56.4 58.3 300 55.4 55.0 55.9 55.5 56.1 25 38.4 外 国 用 船 輸 送 量 37.9 37.7 41.7 34.4 31.6 32.2 32.3 33.8 40 日 本 籍 船 輸 送 量 20 30.4 我 が 国 商 船 隊 積 取 比 率 36.9 36.4 36.2 32.9 30.1 29.2 31.0 30.9 32.4 30 200 外 国 用 船 積 取 比 率 15 119.8 日 本 籍 船 積 取 比 率 118.4 20 98.1 10 100 85.3 75.9 64.3 5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.8 1.8 2.1 2.4 10 16.4 60.3 15.8 53.5 45.9 43.1 12.5 11.0 10.0 0 1.7 1.5 1.5 1.4 1.2 1.2 1.4 1.3 1.5 1.6 0 8.1 7.4 6.6 5.6 5.3 ( 年 ) 0 10(1998) 11(1999) 12(2000) 13(2001) 14(2002) 15(2003) 16(2004) 17(2005) 18(2006) 19(2007) 10(1998) 11(1999) 12(2000) 13(2001) 14(2002) 15(2003) 16(2004) 17(2005) 18(2006) 19(2007) 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 ( 年 ) ( 出 典 ) 国 土 交 通 省 海 事 局 調 べ 積 取 比 率 : 我 が 国 発 着 の 全 海 上 輸 送 量 のうち 我 が 国 商 船 隊 による 輸 送 量 の 割 合 ( 出 典 ) 国 土 交 通 省 海 事 局 調 べ 我 が 国 の 輸 出 入 の 主 な 担 い 手 である 我 が 国 商 船 隊 約 2300 隻 に 占 める 日 本 籍 船 はわずか90 隻 余 り その 他 は 外 国 籍 船 であり 貿 易 量 の 大 部 分 を 外 国 船 籍 が 輸 送 しているのが 現 状 運 航 事 業 者 (オペレーター) 日 本 企 業 日 本 郵 船 商 船 三 井 川 崎 汽 船 等 自 己 所 有 / 用 船 用 船 ( 仕 組 み 船 ) 用 船 ( 関 係 仕 組 み 船 ) 用 船 ( 日 本 商 船 隊 約 2,300 隻 ) 船 舶 貸 渡 業 者 (オーナー) 日 本 籍 船 ( 日 本 企 業 ) 92 隻 便 宜 置 籍 船 ( 日 本 企 業 運 航 事 業 者 の 海 外 子 会 社 ) 約 700 隻 便 宜 置 籍 船 (その 他 の 日 本 企 業 (オーナー)の 海 外 子 会 社 ) 約 1,100 隻 外 国 籍 船 ( 外 国 企 業 ) 約 400 隻 便 宜 置 籍 船 のほとんどは100% 日 本 企 業 の 子 会 社 32

自 衛 隊 の 国 際 平 和 協 力 活 動 との 比 較 ( 武 器 使 用 国 会 関 与 ) 法 律 国 際 平 和 協 力 法 ( 平 成 4 年 ) テロ 対 策 特 措 法 ( 平 成 13 年 ) イラク 支 援 特 措 法 ( 平 成 15 年 ) 補 給 支 援 特 措 法 ( 平 成 20 年 ) 海 賊 対 処 法 ( 平 成 21 年 ) 活 動 国 際 平 和 協 力 業 務 委 託 に 基 づく 輸 送 協 力 支 援 活 動 としての 物 品 及 び 役 務 の 提 供 捜 索 救 助 活 動 被 災 民 救 援 活 動 人 道 復 興 支 援 活 動 安 全 確 保 支 援 活 動 としての 物 品 及 び 役 務 の 提 供 補 給 支 援 活 動 としての 物 品 及 び 役 務 の 提 供 国 際 的 な 安 全 保 障 環 境 を 改 善 するために 国 際 社 会 が 協 力 して 行 う 活 動 ( 国 際 平 和 協 力 活 動 ) 海 賊 行 為 に 対 処 するため 必 要 な 行 動 犯 罪 行 為 である 海 賊 行 為 への 対 処 ( 警 察 活 動 ) いわば 自 己 保 存 のための 自 然 権 的 権 利 というべきものとされる 武 器 使 用 職 務 遂 行 のための 武 器 使 用 武 器 使 用 一 定 の 職 務 に 従 事 する 自 衛 官 が 自 分 自 身 と 一 定 の 要 件 を 満 たす 自 分 以 外 の 者 の 生 命 身 体 を 防 護 するために 認 められた 武 器 使 用 職 務 を 遂 行 するための 手 段 という 性 格 は 有 していない 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 の 要 件 に 該 当 する 場 合 の 他 人 に 危 害 を 加 えてはならない 海 賊 対 処 行 動 を 命 ぜられた 自 衛 隊 の 自 衛 官 について 警 察 官 職 務 執 行 法 第 7 条 に 基 づく 武 器 の 使 用 が 可 能 正 当 防 衛 又 は 緊 急 避 難 の 要 件 に 該 当 する 場 合 の 他 人 に 危 害 を 加 えてはならない + 他 の 船 舶 への 著 しい 接 近 等 の 海 賊 行 為 を 制 止 するための 停 船 射 撃 国 会 報 告 計 画 の 決 定 変 更 措 置 の 終 了 時 等 に 国 会 報 告 を 行 う 国 会 の 関 与 について 明 確 に 規 定 海 賊 対 処 行 動 についての 総 理 の 承 認 海 賊 対 処 行 動 の 終 了 不 要 国 会 承 認 PKF 本 体 業 務 の 実 施 につき 事 前 承 認 ( 当 該 業 務 以 外 は 不 要 ) 対 応 措 置 の 実 施 に つき 事 後 承 認 (20 日 以 内 ) 対 応 措 置 の 実 施 につき 事 後 承 認 (20 日 以 内 ) 不 要 33 海 賊 対 処 法 案 の 審 議 の 経 過 成 立 3 月 13 日 法 案 閣 議 決 定 提 出 衆 議 院 4 月 14 日 本 会 議 4 月 15 日 ~ 海 賊 テロ 対 策 特 別 委 員 会 4 月 23 日 海 賊 テロ 対 策 特 別 委 員 会 採 決 ( 可 決 ) 4 月 23 日 本 会 議 採 決 ( 可 決 ) 与 野 党 修 正 協 議 決 裂 参 議 院 5 月 27 日 本 会 議 5 月 28 日 ~ 外 交 防 衛 委 員 会 6 月 18 日 外 交 防 衛 委 員 会 採 決 ( 否 決 ) 6 月 19 日 本 会 議 採 決 ( 否 決 ) 民 主 党 修 正 案 が 配 布 されたが 審 議 されず 衆 議 院 6 月 19 日 本 会 議 採 決 ( 再 可 決 ) 6 月 24 日 公 布 7 月 24 日 施 行 ( 予 定 ) ( 法 附 則 第 1 条 により 公 布 から30 日 後 ) 34

海 賊 対 処 法 施 行 後 の 運 用 護 衛 対 象 とできる 船 舶 が 全 船 舶 に 拡 大 各 護 衛 艦 が 護 衛 できる 船 舶 の 数 や 派 遣 できる 護 衛 艦 の 数 に 限 りがあることを 考 えると すべて 船 舶 を 我 が 国 が 護 衛 するということは 現 実 的 ではなく 日 本 の 経 済 社 会 に 与 える 影 響 の 度 合 い 国 民 生 活 にとっての 重 要 度 などを 踏 まえて 対 処 の 要 否 を 判 断 することとなる 当 面 現 在 のエスコート 方 式 による 護 衛 を 継 続 するものと 想 定 される 海 賊 対 処 法 により 将 来 国 際 的 な 連 携 により 船 舶 の 安 全 航 行 をより 効 果 的 に 確 保 する 方 策 を 模 索 できる 可 能 性 例 えば エスコートを 行 っている 他 国 の 艦 船 と 連 携 して エスコートを 多 頻 度 化 したり 様 々なス ピードに 対 応 することができれば 日 本 関 係 船 舶 を 含 めた 船 舶 をより 効 果 的 に 護 衛 する ことが 可 能 となる 複 数 国 の 艦 船 が 地 域 を 分 担 して 海 賊 行 為 の 取 締 りを 行 うような 取 組 みが 始 まった 場 合 に 参 加 して 役 割 を 果 たすことが 可 能 となる 35 ソマリアの 治 安 安 定 化 のための 国 際 的 取 組 み ソマリアにおける 無 政 府 状 態 の 継 続 ソマリア 周 辺 国 の 取 締 能 力 不 足 問 題 の 根 本 的 解 決 ソマリアの 情 勢 の 安 定 化 に 向 けた 国 際 社 会 の 取 組 み AMISOM(AUソマリアミッョ ン)の 強 化 国 連 安 保 理 決 議 ( 第 1863 号 ) 国 際 関 係 間 の 議 論 (ソマリア 国 際 コンタクト グルー プ(ICG)) 海 賊 事 案 の 頻 発 喫 緊 の 課 題 海 賊 事 案 に 対 処 するための 各 国 の 具 体 的 行 動 4 本 の 国 連 安 保 理 決 議 ( 第 1816 号 第 1838 号 第 1 846 号 第 1851 号 ) 軍 艦 軍 用 機 等 の 派 遣 関 係 国 間 の 調 整 (ソマリア 沖 海 賊 対 策 コンタクト グループ) 中 長 期 的 課 題 周 辺 諸 国 等 の 取 締 り 能 力 向 上 に 向 けた 支 援 各 国 国 際 機 関 等 による 支 援 関 係 国 間 の 議 論 (ソマリア 周 辺 海 域 海 賊 対 策 地 域 会 合 等 ) 36