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第 2 部 災 害 予 防 計 画 -27-

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第 1 災 害 に 強 い 都 市 空 間 づくり 1 都 市 の 防 災 構 造 化 基 本 方 針 本 市 では 平 成 17 年 12 月 に 策 定 した 新 しい 総 合 計 画 大 阪 市 総 合 計 画 に 基 づき 各 種 の まちづくりを 進 めてきているが 阪 神 淡 路 大 震 災 以 降 全 国 各 地 で 大 規 模 な 地 震 が 頻 発 し 本 市 においても 東 南 海 南 海 地 震 や 上 町 断 層 帯 による 直 下 型 地 震 の 発 生 が 危 惧 されている なか 自 然 災 害 に 対 する 安 全 性 を 高 める とともに 住 宅 を 良 好 に 維 持 更 新 し 次 の 世 代 へ 引 き 継 ぐこと により 災 害 に 強 いまちづくり を 一 層 積 極 的 に 推 進 していくこと とする 災 害 に 強 いまちづくり を 推 進 していくにあたっては 市 街 地 の 特 性 を 十 分 に 踏 まえた 上 で 各 種 整 備 を 実 施 することが 重 要 である 本 市 においては 計 画 的 なまちづくりを 進 め るために 道 路 等 の 都 市 基 盤 施 設 を 先 行 的 総 合 的 に 整 備 する 必 要 のある 地 域 や 都 市 基 盤 施 設 の 整 備 が 不 十 分 なまま 市 街 化 が 進 行 し 防 災 性 の 向 上 の 観 点 から 総 合 的 な 再 整 備 が 必 要 な 地 域 が 存 在 している 災 害 に 強 い 市 街 地 を 形 成 していくためには それらの 整 備 が 必 要 と 判 断 される 地 域 に 対 し それぞれの 地 域 特 性 を 考 慮 した 上 で 道 路 や 公 園 等 の 都 市 基 盤 施 設 の 整 備 を 進 めるとと もに 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 不 燃 化 の 推 進 等 を 行 い 総 合 的 なまちづくりを 実 施 することが 必 要 である 特 に 防 災 面 での 課 題 を 多 く 抱 える 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 においては 地 域 住 民 等 と も 連 携 しながら 安 全 で 安 心 して 暮 らせる 魅 力 あるまちの 実 現 に 向 け 早 急 に 整 備 を 図 るべ く 検 討 を 進 めていくこととし 各 種 事 業 の 積 極 的 な 実 施 により 市 域 全 体 の 防 災 性 の 向 上 を 図 るものとする なお 道 路 や 公 園 等 の 都 市 基 盤 施 設 は 震 災 時 には 防 災 上 災 害 応 急 対 策 活 動 を 実 施 する ための 空 間 あるいは 被 害 軽 減 のための 空 間 としての 役 割 を 担 うオープンスペースとして 機 能 することが 期 待 されるものであり これらに 資 する 空 間 を 整 備 拡 大 することが 都 市 の 防 災 性 の 向 上 を 図 る 施 策 となる ただし それら 整 備 された 空 間 は 災 害 発 生 後 の 時 間 の 経 過 とともに 災 害 応 急 対 策 活 動 上 の 利 用 の 形 態 が 変 化 することを 考 慮 して それらの 役 割 を 担 うにたる 空 間 の 整 備 を 推 進 することとする 概 要 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 については 防 災 上 の 観 点 から その 解 消 に 向 け 特 に 早 急 に 総 合 的 な 整 備 を 推 進 していく( 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 の 防 災 性 の 向 上 の 推 進 ) また 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 以 外 の 再 整 備 が 必 要 な 地 域 に 対 しても 事 業 環 境 が 整 った 地 区 から 順 次 整 備 を 実 施 して いく( 市 街 地 整 備 の 推 進 ) 加 えて 本 市 の 全 域 を 対 象 とした 都 市 基 盤 施 設 の 整 備 にも 努 め る( 防 災 空 間 の 整 備 拡 大 )とともに 臨 海 地 域 等 においても 市 街 地 形 成 への 開 発 ( 新 たな る 防 災 空 間 の 整 備 )を 推 進 していく -29-

1-1 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 の 防 災 性 向 上 の 推 進 市 内 には 老 朽 木 造 住 宅 がなお 多 く 存 在 しているが それらの 多 くはJR 大 阪 環 状 線 外 周 部 の 戦 災 を 免 れた 地 域 を 中 心 に 分 布 しており 防 災 性 や 住 環 境 面 で 様 々な 課 題 を 抱 えた 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 を 形 成 していることから 防 災 まちづくり 計 画 において こうした 複 数 の 被 害 発 生 要 因 が 面 的 に 集 積 している 市 街 地 を 防 災 性 向 上 重 点 地 区 ( 約 3,800ha) と 位 置 づけた また 国 において 大 都 市 圏 の 再 生 に 取 り 組 むため 地 震 時 等 に 大 きな 被 害 が 想 定 される 危 険 な 密 集 市 街 地 について 期 間 を 定 めて 最 低 限 の 安 全 性 を 確 保 するという 方 針 が 出 されたことを 踏 まえ 本 市 においてもこのような 老 朽 住 宅 密 集 市 街 地 の 整 備 を 進 めるにあたり 特 に 優 先 的 な 取 り 組 みが 必 要 な 密 集 住 宅 市 街 地 ( 以 下 優 先 地 区 という )( 約 1,300 ha) を 中 心 に より 重 点 的 に 防 災 性 の 向 上 を 推 進 していくものとしている その 整 備 にあたっては 地 域 住 民 等 とも 連 携 しながら 民 間 活 力 を 最 大 限 引 き 出 すために 各 種 誘 導 手 法 を 活 用 し 老 朽 住 宅 の 自 主 建 替 をはじめ 災 害 時 における 延 焼 拡 大 の 遅 延 や 避 難 消 防 活 動 の 円 滑 化 を 図 るもの とする (1) 計 画 の 目 的 優 先 地 区 は 防 災 の 面 で 多 くの 課 題 を 抱 えていることから その 解 消 を 図 り 市 域 全 体 の 防 災 性 の 向 上 を 促 進 することを 目 的 とする (2) 計 画 の 内 容 幹 線 道 路 や 公 園 等 の 都 市 基 盤 施 設 の 整 備 を 進 め 都 市 の 防 災 骨 格 を 形 成 するとともに 老 朽 木 造 住 宅 の 建 替 えや 耐 震 改 修 等 を 促 進 するため 地 域 住 民 等 と 連 携 を 図 りながら 規 制 誘 導 手 法 等 を 活 用 した 以 下 の 取 り 組 みを 進 め 密 集 住 宅 市 街 地 の 解 消 を 図 る ア イ ウ エ 主 要 生 活 道 路 及 び 狭 あい 道 路 の 整 備 地 区 レベルでの 延 焼 防 止 と 合 わせて 消 防 活 動 や 避 難 の 円 滑 化 を 図 るため 主 要 生 活 道 路 の 整 備 を 推 進 するとともに 建 築 物 の 建 替 えに 合 わせた 沿 道 不 燃 化 を 促 進 する ま た 幅 員 4m 未 満 の 狭 あい 道 路 については 狭 あい 道 路 拡 幅 促 進 整 備 事 業 により 建 築 物 の 個 別 建 替 えに 合 わせて 拡 幅 を 推 進 する まちかど 広 場 の 整 備 災 害 時 における 地 域 の 防 災 拠 点 となるとともに 地 域 住 民 と 連 携 しながら 計 画 づく りや 日 常 的 な 維 持 管 理 等 を 通 じて 地 域 コミュニティの 活 性 化 に 寄 与 する まちかど 広 場 の 整 備 を 行 う 老 朽 住 宅 の 建 替 え 除 却 の 促 進 災 害 時 における 火 災 の 延 焼 を 防 ぐとともに 倒 壊 による 道 路 閉 塞 を 防 止 するため 民 間 老 朽 住 宅 建 替 支 援 事 業 等 により 建 替 建 設 費 への 助 成 や 従 前 居 住 者 に 対 する 家 賃 補 助 ハウジングアドバイザーの 派 遣 等 を 行 い 老 朽 住 宅 の 建 替 えを 促 進 する 特 に 優 先 地 区 では 補 助 内 容 の 優 遇 等 により 建 替 え 除 却 の 更 なる 促 進 を 図 る 面 的 整 備 事 業 の 推 進 生 野 区 南 部 地 区 や 西 成 地 区 等 において 住 環 境 整 備 とあわせて 防 災 まちづくりを 進 め -30-

ていくとともに 防 災 上 の 課 題 が 集 積 し 早 急 な 整 備 が 必 要 であるにもかかわらず 自 主 更 新 が 困 難 な 地 域 等 に 限 って 民 間 活 力 を 最 大 限 活 用 しながら 面 的 整 備 事 業 の 実 施 を 図 る オ 耐 震 改 修 の 促 進 震 災 時 の 建 物 倒 壊 による 圧 死 や 道 路 閉 塞 を 防 ぎ 地 域 の 防 災 性 を 向 上 させるために 耐 震 性 に 問 題 のある 木 造 住 宅 の 耐 震 改 修 に 対 する 補 助 制 度 を 実 施 する 1-2 市 街 地 整 備 の 推 進 施 策 には 具 体 的 に 整 備 事 業 を 実 施 するもの( 市 街 地 再 開 発 事 業 土 地 区 画 整 理 事 業 )と 制 度 として 災 害 に 強 い 市 街 地 の 形 成 を 誘 導 するもの( 地 区 計 画 都 市 再 生 特 別 地 区 防 火 地 域 準 防 火 地 域 )がある それらを 有 効 に 活 用 していくことにより 効 果 的 な 整 備 を 進 め 市 街 地 の 防 災 構 造 化 の 促 進 を 図 っていくものとする 1 市 街 地 再 開 発 事 業 (1) 計 画 の 目 的 都 市 再 開 発 法 に 基 づき 細 分 化 された 敷 地 の 統 合 不 燃 化 された 共 同 建 築 物 の 建 築 公 園 広 場 街 路 等 の 公 共 施 設 の 整 備 等 を 行 うことにより 地 域 の 防 災 性 の 向 上 とともに 都 市 における 土 地 の 合 理 的 かつ 健 全 な 高 度 利 用 と 都 市 機 能 の 更 新 を 図 ることを 目 的 として いる 特 に 阪 神 淡 路 大 震 災 を 契 機 として 災 害 に 対 し 脆 弱 な 市 街 地 において 防 災 上 有 効 な 面 的 整 備 事 業 を 実 施 することにより 安 全 な 市 街 地 を 整 備 することが 必 要 とな っている (2) 計 画 の 内 容 事 業 には 権 利 変 換 方 式 による 第 1 種 市 街 地 再 開 発 事 業 と 管 理 処 分 ( 用 地 買 収 ) 方 式 に よる 第 2 種 市 街 地 再 開 発 事 業 がある 本 市 では 第 2 種 市 街 地 再 開 発 事 業 として 阿 倍 野 地 区 で 事 業 を 推 進 しているが この 事 業 により 緊 急 時 の 避 難 場 所 の 整 備 もあわせて 実 施 し ている また 第 1 種 市 街 地 再 開 発 事 業 として 現 在 茶 屋 町 東 地 区 において 民 間 再 開 発 による 事 業 の 推 進 が 図 られているほか 数 地 区 において 準 備 組 合 が 結 成 され 再 開 発 を 目 指 してい る 今 後 も 民 間 再 開 発 をより 一 層 推 進 するため その 支 援 を 行 っていく 2 土 地 区 画 整 理 事 業 (1) 計 画 の 目 的 土 地 の 交 換 分 合 を 可 能 にする 換 地 手 法 を 用 い 公 共 施 設 の 整 備 改 善 及 び 宅 地 の 利 用 増 進 を 面 的 に 図 ることにより 市 街 地 の 環 境 改 善 及 び 防 災 性 の 向 上 に 貢 献 する 総 合 的 な 基 盤 整 -31-

備 を 行 うものである (2) 計 画 の 内 容 鉄 道 駅 周 辺 における 拠 点 の 形 成 や 既 成 市 街 地 の 良 好 な 居 住 環 境 の 形 成 をめざして 大 阪 駅 北 大 深 東 地 区 や 難 波 地 区 淡 路 駅 周 辺 地 区 三 国 東 地 区 長 吉 東 部 地 区 等 において 事 業 を 実 施 するとともに 市 街 地 再 開 発 事 業 や 住 宅 関 連 事 業 など 他 の 都 市 整 備 手 法 も 導 入 し ながら 総 合 的 なまちづくりを 図 っていく 3 地 区 計 画 (1) 計 画 の 目 的 地 区 計 画 は 地 区 レベルでの 良 好 な 環 境 の 市 街 地 の 整 備 保 全 を 誘 導 する 制 度 であり 用 途 地 域 等 による 一 般 的 な 規 制 に 加 えて 建 築 物 の 用 途 や 形 態 の 制 限 道 路 公 園 等 の 施 設 の 配 置 等 を 定 めるものである なお 都 市 計 画 道 路 の 整 備 を 促 進 させるとともに 沿 道 の まちなみ 整 備 等 を 図 るものとしては セットバック 誘 導 型 地 区 計 画 がある また 工 場 跡 地 等 の 大 規 模 な 低 未 利 用 地 の 土 地 利 用 転 換 や 再 開 発 にあたり 土 地 の 合 理 的 かつ 健 全 な 高 度 利 用 と 都 市 機 能 の 増 進 とを 図 るため 地 区 内 の 公 共 施 設 の 整 備 と 併 せ て 建 築 物 の 用 途 容 積 率 等 の 制 限 を 緩 和 することによって 良 好 なプロジェクトを 誘 導 する 一 体 的 かつ 総 合 的 な 市 街 地 の 再 開 発 又 は 開 発 整 備 を 実 施 すべき 区 域 ( 再 開 発 等 促 進 区 ) を 定 めることができる (2) 計 画 の 内 容 これまでに 合 計 36 地 区 面 積 約 947.6haの 都 市 計 画 決 定 を 行 っており 今 後 もこの 制 度 の 活 用 を 推 進 する 地 区 計 画 ( はセットバック 誘 導 型 ) 三 国 駅 周 辺 地 区 岩 崎 橋 地 区 長 柄 堺 線 沿 道 地 区 西 野 田 中 津 線 沿 道 地 区 加 島 地 域 駅 周 辺 地 区 放 出 駅 周 辺 地 区 長 吉 東 部 地 区 舞 洲 地 区 北 野 都 島 線 沿 道 地 区 御 堂 筋 地 区 南 市 岡 三 丁 目 地 区 淡 路 駅 周 辺 地 区 鶴 見 一 丁 目 地 区 大 淀 南 二 丁 目 地 区 南 堀 江 一 丁 目 地 区 島 屋 四 丁 目 地 区 大 阪 駅 北 地 区 鶴 浜 地 区 平 野 郷 地 区 大 阪 駅 西 地 区 三 国 東 地 区 宗 右 衛 門 町 地 区 福 駅 前 地 区 計 23 地 区 面 積 約 533.0ha 地 区 計 画 ( 再 開 発 等 促 進 区 を 定 めるもの) 天 満 橋 一 丁 目 地 区 船 場 都 心 居 住 促 進 地 区 咲 洲 コスモスクエア 地 区 西 梅 田 地 区 湊 町 地 区 福 島 五 丁 目 地 区 此 花 西 部 臨 海 地 区 難 波 地 区 大 阪 鉄 道 管 理 局 舎 跡 地 地 区 大 宮 五 丁 目 地 区 中 之 島 三 丁 目 中 央 地 区 北 浜 一 丁 目 地 区 神 崎 川 駅 前 地 区 新 町 一 丁 目 地 区 茶 屋 町 地 区 計 15 地 区 面 積 約 420.8ha 4 都 市 再 生 特 別 地 区 (1) 計 画 の 目 的 -32-

都 市 再 生 特 別 地 区 は 都 市 の 再 生 の 拠 点 として 都 市 開 発 事 業 等 を 通 じて 緊 急 かつ 重 点 的 に 市 街 地 の 整 備 を 促 進 すべき 地 域 である 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 において 国 が 定 める 当 該 都 市 再 生 緊 急 整 備 地 域 の 整 備 に 関 する 方 針 の 方 向 に 沿 った 都 市 開 発 事 業 等 を 迅 速 に 実 現 するための 地 域 地 区 である (2) 計 画 の 内 容 都 市 の 再 生 に 貢 献 し 土 地 の 合 理 的 かつ 健 全 な 高 度 利 用 を 図 る 特 別 の 用 途 容 積 高 さ 配 列 等 の 建 築 物 の 建 築 を 誘 導 するため これまでに 心 斎 橋 筋 一 丁 目 地 区 淀 屋 橋 地 区 梅 田 二 丁 目 地 区 角 田 町 地 区 大 阪 駅 地 区 西 本 町 一 丁 目 地 区 本 町 三 丁 目 南 地 区 小 松 原 町 地 区 阿 倍 野 筋 一 丁 目 地 区 大 阪 駅 北 地 区 中 之 島 四 つ 橋 筋 地 区 大 阪 駅 西 地 区 難 波 五 丁 目 地 区 今 橋 三 丁 目 地 区 の 計 14 地 区 面 積 約 30.9haの 都 市 計 画 決 定 を 行 っている 5 防 火 地 域 準 防 火 地 域 (1) 計 画 の 目 的 防 火 地 域 準 防 火 地 域 は 市 街 地 における 火 災 の 延 焼 拡 大 の 危 険 を 防 除 するために 定 め るものであり 具 体 的 には 建 築 物 の 構 造 等 の 規 制 により 耐 火 化 を 促 進 し 都 市 の 不 燃 化 を 図 っていこうとするものである (2) 計 画 の 内 容 現 在 本 市 域 においては 防 火 地 域 として 約 2,270ha 準 防 火 地 域 として 約 16,012haが 指 定 され さらに 防 火 地 域 準 防 火 地 域 以 外 の 区 域 についても 建 築 基 準 法 第 22 条 の 規 定 が 適 用 されることで 全 市 域 において 都 市 の 不 燃 化 の 促 進 に 努 めている 特 に 避 難 路 となる 幹 線 道 路 沿 道 では 高 度 地 区 とあわせて 防 火 地 域 の 指 定 を 行 うことで 都 市 の 不 燃 化 を 促 進 している 1-3 防 災 空 間 の 整 備 拡 大 災 害 応 急 対 策 活 動 の 円 滑 な 実 施 避 難 場 所 や 避 難 路 の 確 保 火 災 の 延 焼 防 止 等 を 図 るべく それらの 活 動 に 資 する 公 園 緑 地 道 路 河 川 等 の 整 備 に 努 めることとし 以 下 に 述 べる 事 業 を 推 進 する 1 都 市 公 園 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 都 市 公 園 は 広 域 避 難 場 所 や 一 時 避 難 所 身 近 な 救 護 支 援 活 動 の 場 となる 空 間 となると ともに 延 焼 の 遮 断 帯 を 形 成 するものであることから それら 空 間 の 拡 大 や 機 能 の 充 実 を 図 ることを 目 的 として 整 備 を 実 施 する (2) 計 画 の 内 容 社 会 資 本 整 備 重 点 計 画 に 沿 って 都 市 防 災 に 資 する 都 市 公 園 の 整 備 を 推 進 していく -33-

2 港 湾 緑 地 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 災 害 応 急 対 策 活 動 に 資 するために 設 けられた 港 湾 地 域 での 緑 地 は 一 時 避 難 所 緊 急 物 資 の 集 積 配 送 拠 点 等 の 場 となる 空 間 を 提 供 するものであることから その 立 地 特 性 を 活 かす 機 能 の 充 実 を 図 ることを 目 的 とした 整 備 を 実 施 する (2) 計 画 の 内 容 大 阪 港 港 湾 計 画 に 基 づき 災 害 応 急 対 策 活 動 に 資 する 緑 地 として 再 開 発 による 此 花 西 部 緑 地 鶴 浜 緑 地 等 の 整 備 を 推 進 していく 3 道 路 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 道 路 は 震 災 時 の 避 難 救 援 活 動 を 支 える 緊 急 交 通 路 や 避 難 路 火 災 の 延 焼 を 抑 える 防 災 空 間 ライフラインの 収 容 空 間 などの 役 割 を 果 たす このため 新 設 拡 幅 による 良 好 な 道 路 網 の 充 実 や 機 能 の 向 上 を 図 る 道 路 整 備 を 推 進 する (2) 計 画 の 内 容 社 会 資 本 整 備 重 点 計 画 に 沿 って 幹 線 道 路 網 の 形 成 鉄 道 の 立 体 交 差 化 橋 梁 等 の 震 災 対 策 共 同 溝 電 線 共 同 溝 の 整 備 等 の 道 路 整 備 を 推 進 する 4 水 辺 整 備 (1) 計 画 の 目 的 河 川 等 の 水 辺 空 間 は 災 害 応 急 対 策 活 動 に 資 する 場 であるとともに 延 焼 の 遮 断 帯 を 形 成 するものであることから それら 機 能 にも 配 慮 した 水 辺 整 備 を 実 施 する (2) 計 画 の 内 容 社 会 資 本 整 備 重 点 計 画 に 沿 って 市 域 の 河 川 運 河 において 防 災 に 寄 与 する 水 辺 を 創 出 することに 努 めることとする 5 墓 園 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 墓 園 は 延 焼 の 遮 断 帯 等 に 資 する 空 間 として 機 能 する 貴 重 なオープンスペースであること から その 空 間 の 保 全 を 図 ることを 目 的 として 整 備 を 実 施 する (2) 計 画 の 内 容 市 域 の 墓 園 については 延 焼 の 遮 断 帯 等 に 資 する 空 間 とすべく その 整 備 に 努 めること とする 6 農 地 の 保 全 (1) 計 画 の 目 的 -34-

農 地 は 延 焼 の 遮 断 帯 や 避 難 空 間 などの 防 災 空 間 としての 機 能 をも 有 していることから その 空 間 の 活 用 を 図 ることとする (2) 計 画 の 内 容 市 域 の 農 地 は そのほとんどが 周 辺 区 に 集 中 している 平 成 3 年 の 生 産 緑 地 法 改 正 に 伴 い 農 地 は 保 全 する 農 地 と 宅 地 化 する 農 地 の 区 分 が 行 われたが 防 災 空 間 とし ての 重 要 性 を 考 慮 し その 適 正 な 保 全 に 努 めていく 1-4 新 たなる 防 災 空 間 の 整 備 港 湾 地 域 の 開 発 においては 新 たな 防 災 空 間 を 創 出 しうることも 期 待 される 防 災 機 能 の 付 加 充 実 を 考 慮 した 整 備 に 努 めることとする (1) 計 画 の 目 的 広 域 避 難 場 所 や 一 時 避 難 所 身 近 な 救 護 救 援 活 動 の 場 となる 空 間 として 活 用 すること が 可 能 となるよう 有 効 な 防 災 空 間 の 創 出 を 目 的 として 整 備 を 実 施 する (2) 計 画 の 内 容 咲 洲 舞 洲 夢 洲 の 新 臨 海 部 において 大 阪 の 持 続 的 な 発 展 に 寄 与 する 新 たな 都 市 機 能 の 集 積 を 図 るとともに 在 来 臨 海 部 具 体 的 には 此 花 西 部 臨 海 地 区 築 港 地 区 鶴 浜 地 区 等 の 再 開 発 にあわせて 港 湾 機 能 と 連 携 しながら 防 災 空 間 の 整 備 を 進 める また JR 阪 和 線 沿 線 の 都 市 計 画 道 路 である 天 王 寺 大 和 川 線 において 防 災 空 間 の 整 備 を 進 める -35-

2 避 難 路 避 難 場 所 の 整 備 基 本 方 針 大 規 模 な 地 震 が 発 生 すれば 家 屋 の 倒 壊 や 焼 失 により 多 数 の 市 民 が 避 難 生 活 を 余 儀 なく されたり また 同 時 多 発 火 災 が 発 生 し 延 焼 拡 大 した 場 合 から 生 命 の 安 全 を 確 保 する ために 多 数 の 市 民 を 火 災 に 対 して 安 全 な 空 間 に 収 容 する 必 要 がある これら 市 民 の 避 難 に 備 え り 災 者 及 び 一 時 避 難 者 に 対 する 救 援 救 護 等 の 実 施 や 安 全 確 保 について また 収 容 後 の 生 活 の 確 保 について それらを 円 滑 に 行 いうるよう 事 前 に 措 置 を 講 じておくことは 極 めて 重 要 である このような 観 点 により これまでも 避 難 路 や 避 難 場 所 の 整 備 を 実 施 してきたがさらに 遠 距 離 避 難 の 解 消 や 震 災 直 後 においてコミュニティ 単 位 での 自 立 した 対 応 等 を 目 指 し 空 間 と 施 設 の 新 設 拡 充 及 びその 機 能 の 整 備 を 推 進 していく なお もっぱら 避 難 生 活 を 送 る 場 所 として 整 備 された 避 難 場 所 を 津 波 からの 緊 急 避 難 場 所 と 間 違 わないよう 両 者 の 違 いについて 住 民 への 周 知 徹 底 を 図 るものとする 概 要 広 域 避 難 場 所 収 容 避 難 所 一 時 避 難 所 及 び 避 難 路 の 各 施 設 について その 配 置 や 面 積 を 考 慮 し 今 後 もその 空 間 あるいは 施 設 の 新 設 拡 充 を 図 ることとする 加 えて 震 災 直 後 には それぞれの 施 設 で またそれら 施 設 を 中 心 としたコミュニティ 単 位 で 自 立 した 対 応 がなされるよう それぞれの 施 設 に 対 して 防 災 機 能 の 充 実 を 図 っていく 2-1 広 域 避 難 場 所 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 同 時 多 発 火 災 が 発 生 し 延 焼 拡 大 した 場 合 から 生 命 の 安 全 を 確 保 するため 火 災 に 対 し て 安 全 な 空 間 として 広 域 避 難 場 所 を 確 保 し その 空 間 の 拡 充 や 保 全 に 努 めていく なお 広 域 避 難 場 所 の 整 備 方 針 は 以 下 のとおりとする 原 則 として10ha 以 上 の 規 模 を 有 し または 土 地 利 用 の 状 況 その 他 の 事 情 を 勘 案 して 地 震 災 害 時 における 避 難 上 必 要 な 規 模 を 有 し 周 辺 の 火 災 及 び 浸 水 か ら 安 全 な 形 態 とするとともに 消 防 水 利 災 害 用 資 材 及 び 生 活 必 需 品 の 備 蓄 等 防 災 上 必 要 な 措 置 を 実 施 し 災 害 応 急 対 策 活 動 の 拠 点 としての 機 能 を 確 保 する 収 容 可 能 人 口 は 周 辺 の 火 災 から 安 全 な 面 積 に 対 して 原 則 として1 人 あたり 2m2とし 現 状 でその 確 保 が 困 難 な 地 区 は 1 人 あたり1m2 以 上 として 計 画 す る 概 ね 周 辺 2~4km 以 内 の 地 域 を 避 難 圏 域 とし 圏 域 内 における 避 難 対 象 地 域 -36-

( 不 燃 領 域 率 70% 未 満 及 びそれに 囲 まれた 地 域 )の 人 口 が 収 容 可 能 人 口 を 超 え ないものとする また 一 時 的 に 広 域 避 難 場 所 を 生 活 の 場 とする 可 能 性 もあるため その 避 難 生 活 に 対 応 するための 機 能 の 充 実 も 推 進 する (2) 計 画 の 内 容 広 域 避 難 場 所 としての 空 間 の 整 備 に 加 え 飲 料 用 耐 震 性 貯 水 槽 の 設 置 マンホールトイ レの 設 置 電 話 回 線 等 の 導 入 といった 機 能 の 充 実 を 図 っていく ア 空 間 の 整 備 拡 充 広 域 避 難 場 所 まで 道 路 距 離 で2km 以 上 ある 地 区 については 新 たな 広 域 避 難 場 所 の 確 保 を 検 討 する イ 防 災 機 能 の 充 実 (ア) 飲 料 用 耐 震 性 貯 水 槽 の 設 置 平 成 7 年 度 より 城 北 公 園 を 始 め9 公 園 に 飲 料 用 耐 震 性 貯 水 槽 ( 貯 水 量 :400m 3 / 箇 所 ) を 設 置 した 以 後 広 域 避 難 場 所 に 指 定 されている 公 園 に 対 し 順 次 設 置 を 図 っていく (イ) マンホールトイレの 汚 水 受 け 入 れ 施 設 の 設 置 広 域 避 難 場 所 において マンホールトイレ(トイレとしても 活 用 が 可 能 なマンホー ル 等 )の 整 備 を 推 進 する 2-2 収 容 一 時 避 難 所 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 地 震 により 住 居 等 を 滅 失 したため 継 続 して 救 助 を 要 する 市 民 に 対 し 宿 泊 給 食 等 の 生 活 機 能 を 提 供 する 場 である 収 容 避 難 所 を 指 定 し その 施 設 や 設 備 の 充 実 を 図 っておくこ ととする また 避 難 を 円 滑 に 実 施 するため コミュニティ 単 位 における 安 全 な 空 間 としての 一 時 避 難 所 を 指 定 し その 空 間 の 保 全 や 設 備 の 充 実 を 図 ることとする (2) 計 画 の 内 容 収 容 避 難 所 として 指 定 している 施 設 について 耐 震 性 の 向 上 及 び 防 災 機 能 の 充 実 を 図 る とともに 要 援 護 者 のために 必 要 な 設 備 等 を 整 え 福 祉 避 難 所 として 指 定 する また 一 時 避 難 所 についても その 空 間 の 保 全 及 び 設 備 の 充 実 を 図 ることとする なお 収 容 一 時 避 難 所 の 要 件 は 下 記 のとおりとし 指 定 にあたっては 区 本 部 長 は 関 係 機 関 と 密 接 な 連 携 を 図 り あらかじめ 所 有 者 管 理 者 占 有 者 又 は 関 係 者 の 承 諾 を 得 るものとする 収 容 避 難 所 災 害 に 対 し 安 全 と 考 えられる 建 築 物 で 原 則 として2m2につき1 人 を 基 準 として 50 人 以 上 収 容 することができる 建 物 とする ただし 地 域 の 実 状 に 応 じて 収 容 可 能 人 数 が 50 人 未 満 の 施 設 も 可 能 とする なお 学 校 を 収 容 避 難 所 とする 場 合 は 下 記 の 有 -37-

効 率 から 有 効 面 積 を 算 出 し 有 効 面 積 1.6 m2につき1 人 として 収 容 可 能 人 数 を 算 出 す るものとする 普 通 教 室 有 効 率 70% 廊 下 有 効 率 50% 屋 内 運 動 場 有 効 率 80% 一 時 避 難 所 広 場 公 園 空 地 等 で 原 則 として1m2につき1 人 を 基 準 として 200 人 以 上 避 難 可 能 な 場 所 とする ただし 地 域 の 実 状 に 応 じて 避 難 可 能 人 数 が 200 人 未 満 の 施 設 も 可 能 とする ア 耐 震 性 の 向 上 収 容 避 難 所 の 大 多 数 を 占 める 小 中 学 校 の 校 舎 の 耐 震 性 を 強 化 するため 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 校 舎 について 耐 震 診 断 の 結 果 に 基 づいて 計 画 的 に 建 替 及 び 耐 震 改 修 を 促 進 する イ 防 災 機 能 の 充 実 小 中 学 校 の 校 舎 の 建 替 えにあたっては 防 災 機 能 の 向 上 に 配 慮 したものとするよう 努 めるとともに 人 にやさしいまちづくり 要 綱 に 基 づき 福 祉 的 な 整 備 を 推 進 する また 防 災 資 機 材 及 び 備 蓄 物 資 の 配 備 を 推 進 する 一 時 避 難 所 についても 防 災 機 能 の 向 上 に 努 めることとする ウ 福 祉 避 難 所 の 指 定 要 援 護 者 のための 特 別 な 配 慮 がなされているなどの 条 件 や 選 定 方 針 を 定 め 収 容 避 難 所 の 一 部 の 部 屋 を 福 祉 避 難 所 として 指 定 する 他 福 祉 避 難 所 としての 利 用 が 求 められる 社 会 福 祉 施 設 等 について 施 設 管 理 者 と 調 整 の 上 350 箇 所 を 目 標 に 区 単 位 で 福 祉 避 難 所 の 指 定 を 行 うとともに 公 的 施 設 や 民 間 の 旅 館 ホテルに 協 力 依 頼 を 行 う また 指 定 した 社 会 福 祉 施 設 に 対 しては 一 定 の 備 蓄 物 資 を 整 備 するとともに 地 域 の 自 主 防 災 組 織 への 積 極 的 な 参 画 を 促 す エ 地 域 における 民 間 施 設 の 避 難 所 指 定 への 支 援 地 域 住 民 が 主 体 となって 民 間 施 設 を 津 波 避 難 ビルに 指 定 するなど 地 域 特 性 を 考 慮 し た 新 たな 避 難 所 指 定 についての 支 援 を 行 う 2-3 津 波 避 難 ビル 等 の 確 保 (1) 計 画 の 目 的 東 南 海 南 海 地 震 等 南 海 トラフによる 巨 大 地 震 に 伴 う 津 波 浸 水 想 定 の 見 直 しに 先 立 ち 速 やかに 実 施 可 能 な 対 策 として 避 難 に 重 点 を 置 いた 対 策 を 進 めることとし そのひとつ として 避 難 場 所 の 確 保 に 努 める 大 阪 市 域 は 津 波 の 来 襲 に 際 して 高 台 への 避 難 が -38-

困 難 な 平 坦 な 低 地 がほとんどであるため 当 面 上 町 台 地 西 側 10 区 ( 西 淀 川 区 此 花 区 港 区 大 正 区 西 成 区 住 之 江 区 淀 川 区 福 島 区 西 区 浪 速 区 )を 対 象 に 津 波 避 難 推 計 人 数 である 約 85 万 人 ( 昼 間 )の 住 民 等 が 津 波 から 緊 急 かつ 一 時 的 に 避 難 退 避 する ための 津 波 避 難 施 設 の 確 保 を 進 める (2) 計 画 の 内 容 堅 固 な 高 層 建 物 等 の 人 工 構 造 物 避 難 者 1 人 当 り 概 ね1.6m2を 確 保 することを 基 本 とす る 想 定 避 難 者 数 ( 暫 定 ) 福 島 区 此 花 区 西 区 港 区 大 正 区 浪 速 区 西 淀 川 区 淀 川 区 住 之 江 区 西 成 区 合 計 津 波 避 難 推 計 人 数 ( 昼 間 ) 66,768 56,314 148,156 60,901 51,294 67,265 69,887 159,794 93,264 72,877 846,520 津 波 避 難 推 計 人 数 ( 夜 間 ) 17,560 24,388 7,504 24,785 30,720 4,093 34,038 38,912 32,712 63,466 278,178 ア 津 波 避 難 ビルの 要 件 1 建 物 の 構 造 原 則 として 鉄 筋 コンクリート 造 または 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 による 構 造 の 建 物 と する ただし 安 全 性 が 確 認 された 場 合 は 鉄 骨 造 についても 指 定 する 2 耐 震 性 新 耐 震 設 計 基 準 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 昭 和 56 年 改 正 )に 適 合 していることを 基 本 とす る イ 避 難 場 所 時 間 原 則 として3 階 相 当 以 上 とするが 津 波 浸 水 想 定 が 定 められた 際 には 必 要 に 応 じて 見 直 す 津 波 警 報 等 が 解 除 されるまで 避 難 者 が 長 時 間 滞 在 しなければならないことも 考 えら れることから 避 難 者 1 人 当 り 概 ね1.6m2を 確 保 することを 基 本 とする ただし 避 難 者 1 人 当 たり 面 積 については 地 域 の 実 状 に 応 じた 設 定 が 可 能 とする 少 しでも 多 くの 施 設 を 確 保 するため 施 設 の 実 態 に 応 じ 避 難 者 の 受 け 入 れ 時 間 の 限 定 ( 営 業 時 間 中 のみ 等 )も 許 容 する ウ 確 保 の 手 順 1 市 及 び 外 郭 団 体 の 施 設 危 機 管 理 室 と 所 管 する 局 が 調 整 の 上 確 保 を 進 める 2 津 波 避 難 拠 点 施 設 観 光 客 等 にもわかりやすい 避 難 施 設 として 各 区 に 拠 点 施 設 を 確 保 するよう 努 める 3 民 間 施 設 地 域 の 民 間 施 設 については 区 役 所 が 地 域 住 民 と 協 働 し 施 設 管 理 者 と 協 定 を 締 結 する 等 確 保 を 進 める 4 複 数 の 区 にまたがる 施 設 -39-

チェーンストア 等 複 数 の 区 にまたがる 施 設 等 市 域 において 一 括 して 協 定 を 締 結 で きるものについては 危 機 管 理 室 にて 対 応 する 5 鉄 道 施 設 道 路 施 設 等 の 活 用 関 西 広 域 連 合 にて 包 括 的 に 検 討 を 進 めている 鉄 道 施 設 や 道 路 施 設 等 の 高 架 部 につい て 地 域 の 実 情 に 応 じて 避 難 施 設 として 確 保 するよう 関 係 機 関 と 協 議 を 進 める 6 新 設 建 築 物 対 象 区 において 新 規 開 発 を 予 定 している 建 築 主 に 対 して 協 力 を 呼 び 掛 ける エ 津 波 避 難 ビル 等 の 周 知 日 頃 から 地 域 住 民 に 当 該 施 設 が 津 浪 避 難 ビル 等 であることを 周 知 するために 図 記 号 を 利 用 した 看 板 又 はステッカー 等 の 整 備 を 行 う 2-4 避 難 路 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 避 難 路 は 広 域 避 難 場 所 に 通 じる 道 路 または 緑 道 であって 避 難 圏 域 内 の 市 民 を 広 域 避 難 場 所 に 迅 速 かつ 安 全 に 避 難 させることを 可 能 とすべく 避 難 に 必 要 な 道 路 等 について 施 設 の 耐 震 性 の 強 化 を 図 るとともに 拡 幅 や 沿 道 の 不 燃 化 等 の 整 備 を 図 っていくこととす る (2) 計 画 の 内 容 指 定 した 避 難 路 に 対 し 道 路 整 備 事 業 の 実 施 や 沿 道 の 不 燃 化 促 進 事 業 を 推 進 する ア 道 路 の 整 備 指 定 した 避 難 路 に 対 し 道 路 の 拡 幅 や 構 造 物 の 耐 震 性 の 強 化 共 同 溝 電 線 共 同 溝 の 整 備 などの 道 路 整 備 を 推 進 する イ 沿 道 の 不 燃 化 避 難 路 沿 道 の 延 焼 に 対 する 安 全 性 を 確 保 するため 都 市 防 災 不 燃 化 促 進 事 業 を 活 用 す ることにより 沿 道 の 不 燃 化 を 推 進 する 2-5 避 難 場 所 等 の 案 内 板 標 識 類 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 広 域 避 難 場 所 を 市 民 に 周 知 するための 案 内 板 と 広 域 避 難 場 所 へ 避 難 誘 導 するための 誘 導 標 識 を 整 備 する また 収 容 避 難 所 や 津 波 避 難 ビルに 指 定 している 施 設 には 市 民 に 周 知 するため 避 難 所 であることを 示 す 表 示 板 を 整 備 する (2) 計 画 の 内 容 ア 広 域 避 難 場 所 の 案 内 板 設 置 広 域 避 難 場 所 の 入 口 付 近 に 避 難 場 所 の 区 域 指 定 目 的 避 難 設 備 などを 市 民 に 周 知 -40-

するための 案 内 板 を 設 置 する イ 避 難 路 における 広 域 避 難 場 所 への 誘 導 標 識 の 設 置 広 域 避 難 場 所 に 至 る 避 難 路 上 に 広 域 避 難 場 所 への 誘 導 標 識 を 設 置 する ウ 収 容 避 難 所 収 容 避 難 所 の 入 口 に 避 難 所 であることを 示 す 表 示 板 を 設 置 する 表 示 は 避 難 所 で あることがひと 目 でわかるよう 標 準 化 された 防 災 ピクトグラムなどを 用 いて 表 現 する エ 津 波 避 難 ビル 津 波 避 難 ビルの 入 口 付 近 に 避 難 所 であること 避 難 可 能 時 間 帯 を 示 す 表 示 板 を 設 置 する 表 示 は 避 難 所 であることがひと 目 でわかるよう 標 準 化 された 防 災 ピクトグラ ムなどを 用 いて 表 現 する オ 避 難 場 所 への 誘 導 表 示 収 容 避 難 所 等 への 誘 導 表 示 について 設 置 箇 所 等 を 地 域 と 調 整 の 上 整 備 する さらに 地 域 特 性 に 応 じた 誘 導 方 法 による 避 難 場 所 等 への 誘 導 表 示 を 地 域 と 協 働 する 等 して 整 備 する -41-

3 都 市 施 設 の 防 災 機 能 の 強 化 基 本 方 針 震 災 時 に 種 々の 災 害 応 急 対 策 活 動 を 迅 速 的 確 に 実 施 するためには 震 災 後 ただちに 被 害 情 報 を 把 握 し それをもとに 指 揮 命 令 を 発 することができる 体 制 を 確 保 するとともに 災 害 応 急 対 策 活 動 の 最 前 線 拠 点 となる 施 設 において 機 能 の 充 実 を 図 る 必 要 がある そのため 防 災 上 必 要 な 機 能 を 持 った 種 々の 防 災 活 動 拠 点 を 整 備 し さらにそれら 相 互 の 連 絡 支 援 がスムーズに 行 えるよう ネットワーク 化 を 図 ることとする 概 要 震 災 時 に 種 々の 災 害 応 急 対 策 活 動 を 迅 速 的 確 に 実 施 するため 防 災 活 動 拠 点 として 各 々の 施 設 を 以 下 のように 位 置 付 ける 中 枢 防 災 活 動 拠 点 基 本 的 役 割 : 全 市 を 対 象 とした 中 枢 機 能 ( 情 報 の 収 集 整 理 指 揮 命 令 等 の 実 施 ) 主 な 施 設 等 : 市 庁 舎 及 び 阿 倍 野 防 災 拠 点 消 防 局 及 びその 代 替 施 設 他 各 分 庁 舎 市 域 防 災 活 動 拠 点 基 本 的 役 割 : 市 民 への 情 報 物 資 水 医 療 等 の 提 供 に 関 する 基 幹 機 能 主 な 施 設 等 : 市 立 病 院 等 浄 配 水 場 備 蓄 倉 庫 輸 送 基 地 広 域 避 難 場 所 地 域 防 災 活 動 拠 点 基 本 的 役 割 : 市 域 防 災 活 動 拠 点 と 連 携 し コミュニティ 防 災 活 動 のサポート 機 能 主 な 施 設 等 : 区 役 所 消 防 署 区 保 健 福 祉 センター コミュニティ 防 災 活 動 拠 点 基 本 的 役 割 : 市 民 への 情 報 物 資 水 医 療 等 のきめ 細 かな 提 供 に 関 する 機 能 主 な 施 設 等 : 収 容 避 難 所 一 時 避 難 所 ( 小 学 校 中 学 校 公 園 等 ) また 緊 急 輸 送 に 資 する 施 設 については 輸 送 基 地 として 陸 上 輸 送 基 地 海 上 輸 送 基 地 航 空 輸 送 基 地 を 指 定 し それらと 防 災 活 動 拠 点 とのネットワークを 考 慮 した 緊 急 交 通 路 を 指 定 し ている 災 害 応 急 対 策 活 動 をより 円 滑 に 実 施 するためには それらの 各 施 設 について 施 設 や 設 備 の 耐 震 化 を 図 るとともに 防 災 機 能 の 整 備 拡 充 を 図 っていくことが 必 要 であり それらを 推 進 していくことが 重 要 な 課 題 である 特 に 中 枢 防 災 活 動 拠 点 において 災 害 対 策 本 部 室 等 の 司 令 塔 機 能 の 整 備 に 努 める また 市 域 における 応 援 部 隊 の 受 入 れ 及 び 活 動 拠 点 備 蓄 拠 点 物 資 輸 送 拠 点 として 府 が 整 備 する 広 域 防 災 拠 点 及 び 広 報 支 援 活 動 拠 点 と 連 携 した 地 域 に 身 近 な 基 礎 自 治 体 レベルの 市 域 防 災 活 動 拠 点 の 整 備 に 努 める また 災 害 応 急 対 策 活 動 に 機 動 性 を 確 保 するため 指 定 基 準 に 基 づき 公 園 河 川 敷 等 から 災 害 時 に 活 用 できるヘリポートを 指 定 しており その 空 間 の 保 全 等 が 重 要 である -42-

3-1 防 災 活 動 拠 点 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 震 災 直 後 からより 迅 速 的 確 な 災 害 応 急 対 策 活 動 を 実 施 するために 防 災 活 動 拠 点 が 必 要 な 防 災 機 能 を 保 持 できるよう 特 にライフラインの 途 絶 といった 事 態 にも 対 処 可 能 とす べく 自 立 可 能 な 施 設 整 備 を 推 進 する (2) 計 画 の 内 容 防 災 活 動 拠 点 としての 施 設 について 耐 震 性 の 向 上 により 防 災 機 能 の 充 実 を 図 るととも に 拠 点 施 設 周 辺 街 区 の 不 燃 化 耐 震 化 を 進 め 防 災 上 安 全 な 街 区 の 形 成 に 努 めていく ア 施 設 の 耐 震 性 の 向 上 防 災 活 動 拠 点 施 設 については 建 替 や 耐 震 改 修 を 計 画 的 に 進 めていく また 新 設 建 替 にあたっては 施 設 の 用 途 や 防 災 上 の 重 要 性 に 応 じた 耐 震 性 能 の 確 保 を 推 進 する イ 施 設 の 防 災 機 能 の 充 実 ライフライン 途 絶 に 備 えてのバックアップの 充 実 強 化 を 図 る 具 体 的 には 多 様 な 通 信 手 段 や 非 常 用 電 源 (バッテリー 発 電 機 燃 料 等 )の 確 保 雑 用 水 や 防 火 用 水 の 確 保 を 図 る また 災 害 応 急 対 策 活 動 に 従 事 する 職 員 等 のための 飲 料 水 食 糧 や 生 活 物 資 等 の 備 蓄 などに 努 めていく ウ 防 災 上 安 全 な 街 区 の 形 成 区 役 所 消 防 署 等 を 中 心 に 地 域 防 災 活 動 拠 点 が 比 較 的 集 中 立 地 し 相 互 の 連 携 が 強 化 しうるエリアについて 建 築 物 の 不 燃 化 やライフラインの 耐 震 化 を 進 め 震 災 時 にお ける 最 低 限 の 都 市 機 能 が 維 持 できる 防 災 上 安 全 な 街 区 の 形 成 に 努 めていく 3-2 緊 急 交 通 路 緊 急 輸 送 基 地 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 震 災 時 に 災 害 応 急 対 策 活 動 を 迅 速 的 確 に 実 施 するため 事 前 に 緊 急 輸 送 ネットワーク 及 び 輸 送 基 地 を 指 定 しその 整 備 を 推 進 する (2) 計 画 の 内 容 指 定 された 緊 急 交 通 路 緊 急 輸 送 基 地 について それらを 構 成 する 土 木 施 設 等 の 耐 震 性 の 強 化 を 図 っていく なお 緊 急 交 通 車 両 として 使 用 する 計 画 のある 車 両 について 緊 急 通 行 車 両 事 前 届 出 を 行 い 災 害 時 における 緊 急 輸 送 体 制 の 整 備 を 図 る また 震 災 直 後 陸 上 交 通 には 混 乱 が 生 じる 恐 れがあること 等 を 勘 案 し 大 阪 湾 及 び 市 内 を 縦 横 に 貫 流 している 大 小 多 数 の 河 川 を 利 用 した 水 上 アクセスの 多 重 化 を 図 るとともに 緊 急 物 資 輸 送 に 資 する 物 流 機 能 維 持 のための 耐 震 強 化 岸 壁 の 整 備 を 南 港 地 区 (A1~A3 R1 R2 F7) 此 花 地 区 ( 北 港 ) 港 地 区 ( 安 治 川 1 号 ) 及 び 大 正 地 区 ( 鶴 浜 ) 国 際 海 上 コ ンテナ 輸 送 の 機 能 維 持 に 資 する 耐 震 強 化 岸 壁 の 整 備 を 夢 洲 地 区 において 推 進 する -43-

また 淀 川 において 河 川 管 理 者 ( 国 土 交 通 省 )が 整 備 を 進 めている 緊 急 用 船 着 場 及 び 緊 急 河 川 敷 道 路 を 緊 急 交 通 路 の 補 完 的 機 能 として 有 効 活 用 すべく 関 係 機 関 と 協 議 を 進 める さらに 神 崎 川 等 大 阪 府 管 理 河 川 において 整 備 が 進 められている 防 災 船 着 場 の 災 害 時 活 用 について 関 係 機 関 と 連 携 し 協 議 を 進 める 3-3 防 災 活 動 拠 点 のネットワーク 構 築 (1) 計 画 の 目 的 災 害 応 急 対 策 活 動 を 迅 速 的 確 に 実 施 するには 状 況 を 把 握 しそれをもとに 指 揮 命 令 を 下 す 中 枢 防 災 活 動 拠 点 から 直 接 市 民 にきめ 細 かい 救 援 を 提 供 するコミュニティ 防 災 活 動 拠 点 まで 相 互 の 連 絡 支 援 がスムーズに 行 えるよう 情 報 と 物 流 のネットワークを 構 築 することが 重 要 であるため その 整 備 を 推 進 することとする (2) 計 画 の 内 容 物 流 のネットワーク 化 については 緊 急 交 通 路 の 整 備 により 推 進 を 図 っていく 情 報 通 信 のネットワークの 構 築 については 防 災 活 動 拠 点 となる 各 種 施 設 が 震 災 時 においても 相 互 に 情 報 連 絡 を 迅 速 的 確 に 実 施 しうるように 施 設 や 設 備 の 充 実 強 化 を 図 っていく 3-4 災 害 時 用 ヘリポートの 整 備 (1) 計 画 の 目 的 震 災 直 後 の 情 報 収 集 や 救 助 救 護 活 動 等 において 陸 上 交 通 の 混 乱 等 による 活 動 の 遅 滞 に 対 処 しうるよう 各 区 に 最 低 1ヶ 所 の 災 害 時 に 活 用 できるヘリポート( 災 害 時 用 ヘリポ ート)を 整 備 する また ヘリコプターによる 災 害 応 急 対 策 活 動 の 実 施 が 円 滑 に 行 われる よう 施 設 等 の 整 備 にも 努 めることとする (2) 計 画 の 内 容 指 定 した 災 害 時 用 ヘリポートの 空 間 の 保 全 に 努 める 具 体 的 には 災 害 時 用 ヘリポートとして 利 用 出 来 る 港 湾 緑 地 を 整 備 中 である さらに 震 災 時 に 全 国 から 多 数 のヘリコプターの 飛 来 が 予 想 されるので 駐 機 場 所 燃 料 供 給 パイロットの 休 養 施 設 等 ヘリコプターの 運 用 を 円 滑 に 図 るための 施 設 等 の 整 備 を 図 っていく -44-

第 2 災 害 に 強 い 都 市 施 設 づくり 1 土 木 施 設 の 耐 震 化 基 本 方 針 地 震 による 道 路 橋 梁 鉄 道 河 川 港 湾 施 設 等 の 土 木 施 設 の 被 害 は 震 災 時 の 避 難 災 害 応 急 対 策 活 動 の 障 害 になるばかりでなく 市 民 の 社 会 経 済 的 活 動 に 計 り 知 れない 影 響 を 及 ぼす 震 災 時 において 避 難 救 援 復 旧 活 動 等 に 重 要 な 道 路 橋 梁 鉄 道 港 湾 施 設 につい ては 被 害 を 最 小 限 にとどめ 十 分 にその 機 能 を 果 たすように 耐 震 化 を 図 る また 地 震 による 河 川 港 湾 地 域 の 防 潮 堤 等 の 損 壊 による 浸 水 等 二 次 災 害 を 防 止 するた めに それらの 施 設 等 の 耐 震 化 を 図 る 概 要 土 木 施 設 は 市 民 生 活 社 会 経 済 活 動 を 支 える 都 市 基 盤 施 設 であるので 災 害 時 においても 基 本 的 にはその 機 能 が 維 持 されなければならない しかしながら 施 設 の 供 用 期 間 内 に 発 生 する 確 率 が 極 めて 低 い 大 地 震 に 対 して 土 木 施 設 を 絶 対 に 崩 壊 させないようにすることは 極 めて 難 しい このため 若 干 の 損 傷 を 許 容 するが 大 規 模 な 崩 壊 に 至 らないよう 土 木 構 造 物 の 耐 震 性 向 上 の 指 針 に 基 づき 施 設 の 耐 震 性 向 上 に 努 める なお 防 災 活 動 上 重 要 な 役 割 を 果 た す 施 設 については 被 害 の 軽 減 を 図 り 機 能 の 確 保 につとめるよう 耐 震 性 向 上 を 図 るとともに ネットワークの 強 化 や 相 互 補 完 できる 施 設 の 構 築 など 都 市 全 体 の 防 災 性 を 向 上 していくこと を 基 本 する また 構 造 物 の 耐 震 性 向 上 にあたっては 損 傷 による 機 能 低 下 の 影 響 度 合 い 代 替 施 設 の 有 無 補 強 工 事 の 難 易 度 などを 総 合 的 に 勘 案 し 耐 震 性 能 の 目 標 水 準 を 次 の3 段 階 に 設 定 し 計 画 的 に 耐 震 強 化 を 図 っていく 地 震 直 後 から 所 期 の 機 能 を 発 揮 できる 地 震 直 後 には 一 旦 機 能 を 失 っても 復 旧 により 本 来 の 機 能 を 回 復 できる 地 震 後 に 機 能 を 損 なっても 土 木 構 造 物 全 体 系 の 崩 壊 を 防 ぐ 1-1 道 路 橋 梁 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 道 路 橋 梁 は 平 常 時 には 人 や 車 の 通 行 路 物 資 の 輸 送 路 ライフライン 施 設 地 下 鉄 などの 公 共 公 益 施 設 の 収 容 や 緑 化 の 空 間 など 多 様 な 役 割 を 担 っている また 震 災 時 には 避 難 救 援 活 動 を 支 える 避 難 路 や 緊 急 交 通 路 火 災 の 延 焼 を 抑 える 防 災 空 間 などの 役 割 を 果 たす このため 道 路 の 新 設 拡 幅 による 良 好 な 道 路 網 の 形 成 や 道 路 構 造 物 の 耐 震 化 な -45-

どの 整 備 を 実 施 する (2) 計 画 の 内 容 避 難 路 緊 急 交 通 路 などに 架 かる 橋 梁 について 橋 脚 補 強 落 橋 防 止 桁 の 連 続 化 など の 震 災 対 策 を またその 他 の 道 路 構 造 物 についても 補 修 を 推 進 している また 道 路 管 理 者 は 津 波 防 災 地 域 づくりの 一 環 として 津 波 によって 浸 水 が 予 想 される 道 路 区 域 において 道 路 利 用 者 に 対 し 津 波 の 危 険 があることを 明 示 する 標 識 等 による 周 知 を 行 う 1-2 鉄 道 施 設 の 整 備 ( 地 下 鉄 及 びニュートラム) (1) 計 画 の 目 的 地 下 鉄 及 びニュートラムは 公 共 交 通 機 関 として 多 数 の 人 を 輸 送 していることから 地 震 により 構 造 物 の 破 壊 が 生 じた 場 合 人 命 に 大 きな 被 害 が 生 じるほか 社 会 生 活 にも 多 大 の 支 障 をきたすこととなる このため 鉄 道 施 設 の 耐 震 性 を 向 上 させることが 強 く 求 めら れる また 新 線 の 計 画 に 当 たっては 防 災 面 からも 良 好 な 鉄 道 網 を 形 成 するよう 求 められ ている (2) 計 画 の 内 容 地 下 鉄 及 びニュートラムについては 高 架 橋 梁 部 の 橋 脚 の 耐 震 補 強 やトンネル 部 の 補 強 駅 の 防 災 設 備 の 整 備 等 を 行 う 1-3 河 川 港 湾 施 設 等 の 整 備 1 河 川 施 設 構 造 物 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 河 川 施 設 構 造 物 は 洪 水 等 による 堤 内 地 への 浸 水 を 防 止 するための 治 水 施 設 であり 震 災 時 においてもその 基 本 機 能 が 確 保 できるよう 液 状 化 や 津 波 への 配 慮 が 必 要 である (2) 計 画 の 内 容 近 畿 地 方 整 備 局 大 阪 府 及 び 市 は 地 震 時 の 堤 防 護 岸 の 亀 裂 崩 壊 による 二 次 災 害 ( 津 波 による 浸 水 等 )を 防 止 するため 液 状 化 を 考 慮 した 堤 防 護 岸 の 耐 震 補 強 を 行 う 2 港 湾 海 岸 保 全 施 設 等 構 造 物 の 整 備 (1) 計 画 の 目 的 臨 港 地 区 及 びその 背 後 市 街 地 は 港 湾 海 岸 保 全 施 設 等 が 大 きな 被 害 を 受 けた 場 合 には 浸 水 被 害 などの 発 生 が 危 惧 されるため 震 災 時 においても 港 湾 海 岸 保 全 施 設 等 の 基 本 機 能 が 確 保 できるよう 整 備 を 行 う さらに 震 災 直 後 の 緊 急 物 資 輸 送 及 び 避 難 者 の 輸 送 が 円 滑 に 行 えるよう 耐 震 強 化 岸 壁 等 の 整 備 を 行 い 災 害 に 対 する 強 化 を 図 る -46-

(2) 計 画 の 内 容 ア 港 湾 施 設 の 耐 震 補 強 液 状 化 対 策 の 推 進 イ 防 潮 堤 等 の 耐 震 補 強 液 状 化 対 策 の 推 進 ウ 東 南 海 南 海 地 震 における 津 波 対 策 の 推 進 -47-

2 建 築 物 の 耐 震 化 不 燃 化 基 本 方 針 阪 神 淡 路 大 震 災 においては 特 に 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 建 築 物 の 被 害 が 大 きかっ たことから このような 既 存 建 築 物 については 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 に 基 づき 策 定 した 大 阪 市 耐 震 改 修 促 進 計 画 により 耐 震 診 断 改 修 や 建 替 えを 促 進 する また 新 築 建 築 物 にあっては 耐 震 性 が 確 保 されるよう 努 める 特 に 市 設 建 築 物 については 防 災 活 動 拠 点 としての 役 割 や 建 物 の 用 途 に 応 じて 耐 震 性 の 向 上 を 図 る また 民 間 建 築 物 については 耐 震 性 の 向 上 や 不 燃 化 の 促 進 に 向 け 支 援 規 制 誘 導 普 及 啓 発 を 行 っていく 概 要 阪 神 淡 路 大 震 災 においては 木 造 非 木 造 併 せて 約 26 万 棟 の 建 築 物 に 倒 壊 等 の 被 害 が 発 生 した 特 に 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 建 築 物 の 被 害 が 大 きかった この 教 訓 を 生 かし 既 存 建 築 物 については 平 成 18 年 1 月 に 改 正 された 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 ( 平 成 7 年 制 定 ) に 基 づき 策 定 した 大 阪 市 耐 震 改 修 促 進 計 画 により 耐 震 診 断 改 修 や 建 替 えを 促 進 する また 新 築 建 築 物 については 適 切 な 設 計 施 工 がなされ 耐 震 性 が 確 保 されるよう 指 導 に 努 める 特 に 市 設 建 築 物 については 防 災 活 動 拠 点 としての 役 割 や 建 物 の 用 途 に 応 じ 公 共 建 築 物 の 地 震 防 災 機 能 向 上 の 指 針 に 基 づき 総 合 的 な 耐 震 性 の 向 上 を 図 っていく また 既 存 民 間 建 築 物 については その 所 有 者 が 個 人 の 生 命 財 産 に 及 ぼす 影 響 はもとより 周 辺 地 域 に 及 ぼす 影 響 についても 十 分 に 認 識 することが 重 要 であり 所 有 者 が 自 主 的 に 行 う 耐 震 化 の 取 り 組 みに 対 し 支 援 や 普 及 啓 発 等 を 積 極 的 に 行 う 大 阪 市 耐 震 改 修 促 進 計 画 東 南 海 南 海 地 震 及 び 上 町 断 層 帯 地 震 による 人 的 被 害 や 経 済 被 害 の 軽 減 を 図 るため 平 成 27 年 度 における 住 宅 及 び 特 定 建 築 物 の 耐 震 化 率 90%を 目 標 に 耐 震 化 の 促 進 に 取 り 組 む なお 災 害 対 策 の 拠 点 となる 区 役 所 や 消 防 署 及 び 避 難 所 に 指 定 されている 小 中 学 校 等 の 災 害 時 に 重 要 な 役 割 を 担 う 市 設 建 築 物 については 平 成 27 年 度 までの 耐 震 化 の 完 了 をめざ す 特 定 建 築 物 とは 耐 震 改 修 促 進 法 第 6 条 に 定 められている 多 数 の 者 が 利 用 する 一 定 規 模 以 上 の 学 校 病 院 百 貨 店 事 務 所 などの 建 築 物 (6 条 一 号 ) 危 険 物 の 貯 蔵 場 又 は 処 理 場 の 用 途 に 供 する 建 築 物 (6 条 二 号 ) 地 震 によって 倒 壊 した 場 合 においてその 敷 地 に 接 する 道 路 の 通 行 を 妨 げ 多 数 の 者 の 円 滑 な 避 難 を 困 難 とするおそれがある 建 築 物 (6 条 三 号 ) をいう -48-

2-1 市 設 建 築 物 の 耐 震 化 不 燃 化 の 促 進 (1) 計 画 の 目 的 公 共 建 築 物 の 多 くは 災 害 時 に 種 々の 災 害 応 急 対 策 活 動 を 迅 速 的 確 に 実 施 するための 防 災 活 動 拠 点 としての 役 割 が 期 待 されている しかし 阪 神 淡 路 大 震 災 では 公 共 建 築 物 も 多 くの 被 害 を 受 け 災 害 応 急 対 策 活 動 や 行 政 サービスの 提 供 にも 重 大 な 支 障 が 生 じたという 事 例 があった また 建 築 物 の 構 造 体 には 被 害 はなかったが ライフライン 施 設 の 被 害 により 設 備 が 機 能 せず 同 様 の 支 障 が 生 じたという 事 例 もあった 本 市 においては 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 建 築 物 が 多 いことや ライフライン 途 絶 に 対 する 対 応 が 不 十 分 であること 等 の 問 題 点 がある このようなことから 市 設 建 築 物 の 整 備 にあたっては 先 の 阪 神 淡 路 大 震 災 の 教 訓 を 踏 まえ より 広 い 観 点 から 総 合 的 な 防 災 機 能 の 向 上 を 図 る 必 要 がある (2) 計 画 の 内 容 建 替 や 新 築 にあたっては 建 築 物 の 耐 震 設 計 指 針 に 基 づき 防 災 活 動 拠 点 としての 役 割 や 建 物 の 用 途 に 応 じて 耐 震 性 の 確 保 及 び 通 信 手 段 の 多 重 化 や 非 常 用 電 源 の 確 保 雑 用 水 や 消 火 用 の 貯 水 槽 の 設 置 等 ライフライン 途 絶 への 対 応 を 進 める 改 修 にあたっては 建 築 物 の 耐 震 改 修 指 針 に 基 づき 構 造 体 や 設 備 の 耐 震 性 向 上 とと もに ライフライン 途 絶 対 策 も 含 めた 検 討 を 行 う なお 災 害 時 に 重 要 な 役 割 を 担 う 災 害 対 策 施 設 等 のうち 耐 震 性 が 不 十 分 であるものについては 施 設 の 役 割 や 用 途 等 を 踏 まえ 市 設 建 築 物 耐 震 改 修 計 画 に 基 づき 計 画 的 に 建 替 や 耐 震 改 修 を 進 める また 非 構 造 部 材 の 脱 落 防 止 等 の 落 下 対 策 長 周 期 地 震 動 対 策 等 について 国 の 動 向 等 を 踏 まえて 対 策 の 検 討 を 行 う 市 営 住 宅 については 一 定 の 年 限 を 経 過 し 老 朽 化 した 中 層 住 宅 等 の 建 て 替 えを 進 める とともに 耐 震 診 断 の 結 果 に 基 づき 耐 震 性 の 向 上 を 図 る 2-2 民 間 建 築 物 の 耐 震 化 不 燃 化 の 促 進 (1) 計 画 の 目 的 市 民 の 生 命 や 財 産 を 守 り 災 害 に 強 いまちづくりを 目 指 すため 新 築 建 築 物 の 耐 震 性 の 向 上 不 燃 化 の 促 進 を 図 るとともに 耐 震 性 が 不 十 分 である 民 間 建 築 物 の 改 修 や 建 替 の 促 進 を 図 る (2) 計 画 の 内 容 ア 耐 震 改 修 や 建 替 支 援 として 以 下 の 取 り 組 みを 進 める 木 造 戸 建 住 宅 等 の 耐 震 診 断 費 や 耐 震 改 修 費 に 対 する 補 助 の 推 進 民 間 老 朽 住 宅 の 建 替 に 対 する 建 設 費 補 助 従 前 居 住 者 家 賃 補 助 や 建 設 資 金 融 資 な どの 支 援 -49-

中 小 企 業 向 け 各 種 制 度 融 資 の 活 用 イ 耐 震 性 向 上 のため 以 下 の 取 り 組 みを 行 う 民 間 建 築 物 の 耐 震 化 促 進 のため 大 阪 市 耐 震 改 修 支 援 機 構 や 建 築 関 係 団 体 との 連 携 等 により 様 々な 普 及 啓 発 や 情 報 提 供 を 実 施 市 民 向 け 相 談 窓 口 の 運 営 ウ 耐 火 建 築 物 等 の 建 設 促 進 のため 以 下 の 取 り 組 みを 行 う 避 難 路 沿 道 の 不 燃 化 促 進 のため 都 市 防 災 不 燃 化 促 進 事 業 により 耐 火 建 築 物 等 の 建 設 を 促 進 エ 建 築 物 の 不 燃 化 促 進 のため 以 下 の 取 り 組 みを 行 う 都 市 計 画 法 に 基 づく 防 火 地 域 準 防 火 地 域 の 指 定 とともに 平 成 16 年 度 から 建 ぺい 率 の 緩 和 とあわせた 防 火 規 制 の 強 化 による 建 築 物 の 不 燃 化 を 実 施 してきて おり 今 後 構 造 等 の 規 制 による 建 築 物 の 不 燃 化 について 検 討 を 行 う オ 非 構 造 部 材 の 脱 落 防 止 等 の 落 下 対 策 長 周 期 地 震 動 対 策 等 について 国 による 法 整 備 等 に 基 づく 対 策 の 普 及 啓 発 を 諮 る -50-

3 ライフライン 施 設 の 耐 震 化 基 本 方 針 ライフライン 施 設 は 市 民 の 日 常 生 活 や 都 市 活 動 を 支 える 基 盤 として 不 可 欠 のものであ る 地 震 によりライフラインに 支 障 が 生 じると 平 常 の 市 民 生 活 が 困 難 となるほか 救 援 や 復 旧 活 動 への 大 きな 障 害 ともなる したがって 各 ライフライン 施 設 が 震 災 時 においても 十 分 に 機 能 し 市 民 生 活 への 影 響 を 最 小 限 にとどめるよう 耐 震 化 を 図 る 概 要 上 水 道 下 水 道 電 気 ガス 電 話 共 同 溝 電 線 共 同 溝 等 のライフライン 施 設 は 豊 かな 市 民 生 活 や 高 度 に 集 積 した 大 都 市 機 能 を 支 える 重 要 な 都 市 基 盤 である 阪 神 淡 路 大 震 災 にお いては これらのライフラインが 各 地 で 寸 断 され 機 能 停 止 したため 阪 神 間 では 長 期 にわた り 市 民 の 生 活 が 困 難 になったほか 救 援 や 復 旧 活 動 にも 大 きな 影 響 が 生 じた また 今 世 紀 前 半 に 発 生 することが 予 想 されている 東 南 海 南 海 地 震 では 広 域 的 な 災 害 が 予 想 されている このため 震 災 時 における 機 能 維 持 と 早 期 復 旧 を 目 標 とし 各 ライフライン 施 設 の 特 性 に 応 じて 基 幹 施 設 や 管 路 等 の 耐 震 化 を 進 めるとともに 多 重 性 代 替 性 のあるネットワークを 形 成 するため 市 域 における 供 給 単 位 の 適 正 なブロック 化 に 努 めていく また 主 要 な 防 災 活 動 拠 点 に 対 する 上 水 道 下 水 道 等 のライフラインについてもその 重 要 性 を 考 慮 して 信 頼 性 の 向 上 を 図 る 3-1 上 水 道 施 設 の 耐 震 化 (1) 基 本 方 針 上 水 道 は 生 活 の 基 幹 となる 施 設 であることから 震 災 時 においても 迅 速 かつ 円 滑 な 給 水 が 可 能 な 水 道 システムの 構 築 をめざす (2) 計 画 の 内 容 以 下 に 示 す 震 災 対 策 を 行 っていく 1 基 幹 施 設 の 耐 震 性 強 化 取 浄 配 水 場 等 の 土 木 構 造 物 については 震 災 時 の 全 面 停 止 及 び 広 域 的 な 断 水 を 回 避 するため 耐 震 化 すべき 浄 水 系 統 を 設 定 し 効 率 的 に 耐 震 化 を 実 施 する 管 路 施 設 については 管 路 全 体 のうち 送 水 管 配 水 幹 線 防 災 拠 点 に 至 るルートを 優 先 的 に 耐 震 化 するとともに 更 新 する 管 路 については 全 て 耐 震 性 能 の 高 い 鋼 管 あるいは 離 脱 防 止 継 手 を 有 するダクタイル 鋳 鉄 管 とする 事 業 所 については 想 定 地 震 に 対 しても 機 能 を 保 全 するための 耐 震 化 を 実 施 し 震 災 後 の 緊 急 対 策 に 係 る 中 枢 機 能 を 確 保 する -51-

2 給 配 水 拠 点 ネットワークの 整 備 配 水 池 の 増 設 及 び 配 水 場 の 新 設 等 により 市 内 にバランスよく 給 配 水 拠 点 を 配 置 す るとともに 応 急 活 動 基 地 として 必 要 な 整 備 を 併 せて 行 う 3 配 水 系 統 間 の 相 互 融 通 性 の 向 上 震 災 後 における 緊 急 的 かつ 弾 力 的 な 配 水 運 用 を 可 能 とするため 市 内 配 水 系 統 間 の 連 絡 管 整 備 等 による 幹 線 ネットワークの 強 化 を 図 るとともに 隣 接 する 水 道 事 業 体 との 緊 急 時 用 連 絡 管 の 整 備 により 給 水 の 安 定 性 向 上 を 図 る 4 停 電 対 策 想 定 地 震 に 対 しても 取 浄 配 水 場 運 用 に 不 可 欠 な 電 力 を 安 定 して 確 保 するため 受 電 設 備 の 信 頼 性 強 化 と 送 電 停 止 対 策 を 行 う 5 資 材 保 有 体 制 の 維 持 震 災 後 の 応 急 対 策 を 円 滑 に 進 めるため 市 内 にバランスよく 配 置 された 資 材 格 納 施 設 に 収 容 避 難 所 等 への 拠 点 応 急 給 水 や 医 療 施 設 等 への 運 搬 応 急 給 水 に 必 要 となる 応 急 給 水 用 資 器 材 及 び 管 路 の 応 急 復 旧 に 必 要 な 応 急 復 旧 用 資 機 材 を 確 保 しており 震 災 時 にも 確 実 に 使 用 できるよう 維 持 管 理 を 行 う 6 情 報 通 信 システムの 信 頼 性 強 化 震 災 後 における 組 織 的 な 即 応 体 制 の 発 動 や 水 道 施 設 の 被 害 状 況 の 早 期 把 握 等 一 連 の 震 災 対 策 を 円 滑 に 行 うための 情 報 通 信 手 段 の 安 定 確 保 を 図 る 7 津 波 対 策 淀 川 大 堰 上 流 への 津 波 遡 上 時 の 取 水 停 止 マニュアルに 基 づき 東 南 海 南 海 地 震 に 伴 う 津 波 を 想 定 した 対 策 を 行 う また 津 波 浸 水 による 水 道 供 給 機 能 の 低 下 を 回 避 するため 浄 配 水 場 において は 防 潮 扉 の 設 置 重 要 機 器 を 高 所 へ 移 設 するなど 浸 水 対 策 を 行 う 3-2 下 水 道 施 設 の 耐 震 化 (1) 基 本 方 針 下 水 道 施 設 は 震 災 などにより 下 水 道 の 機 能 が 停 止 した 場 合 トイレの 使 用 ができなく なる 他 公 共 用 水 域 への 未 処 理 下 水 の 流 出 による 公 衆 衛 生 の 悪 化 や 避 難 地 等 で 浸 水 被 害 の 二 次 災 害 などにより 市 民 生 活 に 大 きな 影 響 を 与 え 安 全 で 衛 生 的 な 生 活 環 境 確 保 のために は 不 可 欠 な 施 設 であり 住 民 生 活 を 支 える 重 要 なライフラインのひとつである 地 震 発 生 時 には 下 水 道 が 有 する 最 低 限 の 機 能 確 保 として 流 下 機 能 の 確 保 排 水 機 能 の 確 保 及 び 緊 急 交 通 路 などの 交 通 機 能 を 確 保 するため 下 水 道 施 設 の 耐 震 化 を 図 っていく (2) 計 画 の 内 容 対 策 の 実 施 にあたっては 下 水 道 施 設 の 耐 震 化 及 び 下 水 道 施 設 の 防 災 施 設 としての 活 用 を 基 本 方 針 として 次 の 施 策 を 実 施 していく -52-

1 管 路 施 設 の 耐 震 化 管 路 施 設 の 耐 震 化 は 避 難 地 などでのトイレの 使 用 を 確 保 するため 広 域 避 難 場 所 一 時 避 難 場 所 等 の 避 難 地 と 下 水 処 理 場 を 結 ぶ 管 渠 の 耐 震 化 緊 急 交 通 路 などの 交 通 機 能 を 確 保 するため 緊 急 輸 送 路 及 び 避 難 路 並 びに 軌 道 の 下 に 布 設 されている 管 渠 の 耐 震 化 を 重 点 的 に 実 施 していく 2 下 水 処 理 場 抽 水 所 の 耐 震 化 下 水 処 理 場 抽 水 所 の 耐 震 化 は 下 水 道 が 有 すべき 最 低 限 の 下 水 処 理 雨 水 排 除 機 能 を 確 保 し 公 共 用 水 域 の 汚 染 や 浸 水 などの 二 次 災 害 を 防 止 する 地 震 発 生 時 に 下 水 処 理 機 能 の 確 保 として 建 築 物 の 耐 震 化 停 電 時 の 機 能 の 確 保 として 自 家 発 電 施 設 の 整 備 また 下 水 道 機 能 のバックアップ 対 策 として 下 水 処 理 場 間 のネ ットワーク 化 を 図 っていく なお 最 低 限 の 下 水 処 理 や 雨 水 排 除 機 能 を 確 保 するため 改 築 更 新 を 基 本 とした 耐 震 対 策 を 検 討 していく 建 築 物 については 昭 和 56 年 以 前 に 建 築 された 主 な 建 物 について 耐 震 診 断 を 実 施 し た 結 果 を 踏 まえて 耐 震 改 修 実 施 計 画 を 策 定 し 平 成 14 年 度 から 耐 震 改 修 を 実 施 している 今 後 は 市 設 建 築 物 耐 震 改 修 計 画 に 基 づき 計 画 的 に 耐 震 性 の 向 上 を 図 っていく 地 震 発 生 時 に 下 水 処 理 場 で 最 低 限 の 水 処 理 を 行 うための 自 家 発 電 施 設 については 平 成 23 年 度 までに 全 下 水 処 理 場 12 施 設 のうち 10 下 水 処 理 場 で 整 備 しており 今 後 も 残 り 2 下 水 処 理 場 で 整 備 を 行 っていく 3 防 火 生 活 雑 用 水 供 給 設 備 の 整 備 下 水 処 理 場 で 高 度 処 理 された 水 の 再 利 用 として 消 防 用 水 として 利 用 するとともに 市 民 の 生 活 雑 用 水 として 提 供 できる 処 理 水 供 給 設 備 の 整 備 を 行 う 全 下 水 処 理 場 12 施 設 のうち 平 成 23 年 度 までに8 処 理 場 において 整 備 を 行 っており 残 る4 下 水 処 理 場 については 高 度 処 理 施 設 の 整 備 に 併 せて 順 次 整 備 を 図 っていく 4 マンホールトイレの 整 備 災 害 時 に 避 難 者 のトイレ 使 用 を 確 保 するため 広 域 避 難 場 所 にマンホールトイレの 整 備 を 行 う マンホールトイレの 整 備 は 広 域 避 難 場 所 33 箇 所 のうち 平 成 23 年 度 末 現 在 24 箇 所 (1,307 個 )の 設 置 を 行 っており 残 り9 箇 所 の 広 域 避 難 場 所 については 関 係 機 関 と 調 整 を 行 い 協 議 が 整 い 次 第 整 備 を 図 っていく また 広 域 避 難 場 所 以 外 においても 169 個 のマンホールトイレの 設 置 を 行 っており 収 容 避 難 所 周 辺 のマンホールについてもマ ンホールトイレとして 利 用 できるように 関 係 先 と 協 議 を 行 っていく 5 津 波 対 策 津 波 の 到 達 が 予 想 される 場 合 には 影 響 のある 下 水 処 理 場 抽 水 所 は 防 潮 扉 を 閉 鎖 する また 放 流 堰 が 防 潮 提 より 低 い 場 所 については 放 流 ゲートを 全 閉 し 津 波 の 進 入 を 防 止 する 6 バックアップ 体 制 地 震 時 等 の 災 害 時 において 職 員 のみでは 十 分 な 対 応 ができない 場 合 を 想 定 し 下 水 道 -53-

施 設 の 調 査 や 応 急 措 置 等 の 災 害 支 援 対 策 として 各 種 団 体 と 下 記 の 協 定 を 締 結 している 災 害 時 における 応 援 復 旧 対 策 の 協 力 に 関 する 協 定 締 結 相 手 : 社 団 法 人 日 本 建 設 業 連 合 会 関 西 支 部 社 団 法 人 大 阪 建 設 業 協 会 社 団 法 人 日 本 下 水 道 管 路 管 理 業 協 会 関 西 支 部 仮 設 トイレ 汚 水 受 入 れ 施 設 の 設 置 に 関 する 協 定 書 締 結 相 手 : 社 団 法 人 日 本 建 設 業 連 合 会 関 西 支 部 下 水 道 台 帳 システムの 防 災 対 策 に 関 する 覚 書 締 結 都 市 : 札 幌 市 京 都 市 広 島 市 福 岡 市 下 水 道 災 害 時 おける 大 都 市 間 の 連 絡 連 携 体 制 に 関 するルール 締 結 都 市 : 東 京 都 及 び 政 令 指 定 都 市 3-3 電 気 施 設 の 耐 震 化 等 (1) 基 本 方 針 阪 神 淡 路 大 震 災 を 契 機 に 耐 震 診 断 等 を 行 い 必 要 な 対 策 を 講 じるとともに 万 一 被 災 しても 早 期 復 旧 が 可 能 な 設 備 づくりをめざす (2) 計 画 の 内 容 1 耐 震 化 各 設 備 の 耐 震 化 は 概 ね 達 成 しており 今 後 の 設 備 の 新 設 等 においても 以 下 のとお り 耐 震 設 計 を 行 う a. 火 力 発 電 設 備 機 器 の 耐 震 は 発 電 所 設 備 の 重 要 度 その 地 域 で 予 想 される 地 震 動 等 を 勘 案 するほ か 発 電 用 火 力 設 備 に 関 する 技 術 基 準 等 に 基 づいて 設 計 を 行 う また 建 物 については 建 築 基 準 法 による 耐 震 設 計 を 行 う b. 送 配 電 設 備 電 気 設 備 の 技 術 基 準 に 規 定 されている 風 圧 荷 重 が 地 震 動 による 荷 重 を 上 回 るため 同 基 準 に 基 づき 設 計 を 行 う 地 中 送 配 電 線 路 は 地 盤 条 件 に 応 じて 可 とう 性 のある 継 手 や 可 とう 性 のある 管 路 を 採 用 するなど 耐 震 性 を 配 慮 した 設 計 を 行 う c. 変 電 設 備 機 器 の 耐 震 は 変 電 所 設 備 の 重 要 度 その 地 域 で 予 想 される 地 震 動 等 を 勘 案 した 設 計 を 行 う 2 耐 水 化 ( 津 波 対 策 ) a. 送 配 電 設 備 地 中 送 配 電 線 路 については ケーブルヘッドの 位 置 の 適 正 化 等 による 防 水 対 策 を -54-

実 施 する b. 変 電 設 備 浸 冠 水 のおそれのある 箇 所 は 床 面 のかさあげ 窓 の 改 造 出 入 口 の 角 落 し 防 水 扉 の 取 付 け ケーブルダクト 密 閉 化 等 を 行 うが 建 物 の 構 造 上 上 記 防 水 対 策 の 不 可 能 な 箇 所 では 屋 内 機 器 のかさあげを 実 施 する また 屋 外 機 器 は 基 本 的 にかさあげを 行 うが かさあげが 困 難 なものについては 防 水 耐 水 構 造 化 または 防 水 壁 等 を 組 み 合 わせて 対 処 する 3 4 5 6 多 重 化 電 力 供 給 系 統 については 被 害 を 受 けた 場 合 にも 他 の 健 全 な 設 備 を 活 用 して 再 送 電 できるようなネットワーク 状 の 設 備 とする また コンピューターシステムについては 重 要 データファイルの 多 重 化 や 分 散 保 管 復 旧 処 理 方 法 等 のバックアップ 体 制 の 整 備 を 図 る 維 持 保 全 更 新 電 気 設 備 については 常 に 技 術 基 準 に 適 合 するよう 維 持 することおよび 事 故 の 未 然 防 止 を 図 ることを 目 的 として それぞれの 設 備 実 態 等 に 応 じて 計 画 を 作 成 し 巡 視 点 検 および 検 査 を 行 う また 巡 視 点 検 および 検 査 において 技 術 基 準 に 適 合 しない 事 項 または 各 設 備 の 健 全 な 運 転 継 続 等 に 支 障 となる 事 項 等 保 安 上 改 善 を 要 する 事 項 を 発 見 した 場 合 は 直 ちに 必 要 な 措 置 を 講 じるとともに 必 要 に 応 じて 引 き 続 き 恒 久 的 な 対 策 を 検 討 実 施 する バックアップ 体 制 他 電 力 会 社 等 と 協 調 し 電 力 要 員 資 材 輸 送 力 等 の 相 互 融 通 等 災 害 時 におけ る 相 互 応 援 体 制 を 整 備 する その 他 各 事 業 所 は 災 害 に 備 え 平 常 時 から 復 旧 用 資 材 工 具 消 耗 品 等 を 確 保 するとと もに 災 害 対 策 用 資 機 材 等 の 輸 送 計 画 を 樹 立 し 車 両 舟 艇 ヘリコプター 等 による 輸 送 力 確 保 に 努 める 3-4 ガス 施 設 の 耐 震 化 (1) 基 本 方 針 大 阪 ガス では 阪 神 淡 路 大 震 災 での 貴 重 な 経 験 を 踏 まえて それまでの 地 震 対 策 を 練 り 直 し 一 段 と 強 化 した 地 震 対 策 5ヵ 年 計 画 を 平 成 8 年 1 月 に 策 定 した 現 在 この 5ヶ 年 計 画 は 完 了 したが さらなる 地 震 対 策 を 推 進 する (2) 計 画 の 内 容 1 耐 震 化 -55-

大 阪 ガス では 予 防 対 策 と 発 災 後 の 緊 急 復 旧 対 策 を 組 み 合 わせた 総 合 的 な 対 策 を 推 進 している 大 震 災 発 生 後 にその 教 訓 を 生 かして 集 中 的 に 地 震 防 災 レベルの 向 上 を 図 る ことはもちろん 重 要 であるが 長 期 間 にわたって 継 続 して 着 実 に 対 策 を 実 行 し 総 合 的 な 地 震 防 災 力 の 改 善 向 上 を 行 い 人 命 に 重 大 な 影 響 を 与 えないことを 基 本 目 標 としてガ ス 設 備 の 強 化 と 保 全 に 努 めることとしている そのなかで 導 管 については 昭 和 54 年 からポリエチレン 管 を 導 入 してきた ポリエチ レンは 土 中 に 埋 設 しても 腐 食 せず さらに 可 とう 性 も 高 い 耐 久 性 に 優 れた 半 永 久 的 な 寿 命 を 持 つ 導 管 材 料 である 現 在 大 阪 市 内 のポリエチレン 管 の 敷 設 延 長 は 約 780 kmとなり 低 圧 導 管 に 占 める 割 合 も 約 20%である なお ポリエチレン 管 を 含 め 耐 震 導 管 の 比 率 は 約 75%に 至 っている ( 平 成 19 年 3 月 末 現 在 ) 地 震 に 強 い 設 備 予 防 対 策 ガス 設 備 の 耐 震 性 のさらなる 向 上 製 造 設 備 供 給 設 備 技 術 開 発 二 次 災 害 の 防 止 緊 急 時 対 応 策 情 報 収 集 機 能 の 強 化 供 給 停 止 システムの 再 構 築 通 信 システムの 強 化 地 震 被 害 予 告 システムの 構 築 早 期 の 供 給 再 開 復 旧 対 策 マニュアルの 整 備 復 旧 セクターの 設 定 受 付 機 能 広 報 活 動 の 強 化 兵 站 機 能 の 強 化 顧 客 支 援 技 術 開 発 ( 大 阪 ガス 資 料 ) ( 大 阪 ガス 資 料 ) 2 多 重 化 非 常 時 には 情 報 収 集 のために 無 線 通 信 ネットワークが 極 めて 重 要 な 役 割 を 果 たすこ とから 無 線 通 信 ネットワークの 信 頼 性 向 上 を 目 的 として 通 信 ネットワークの 多 重 化 に 努 める 3 維 持 保 全 a.ガス 事 業 法 保 安 関 係 諸 規 程 等 に 基 づく 施 設 設 備 の 維 持 保 全 並 びに 常 時 監 視 を 行 う b. 施 設 ( 管 路 )の 老 朽 度 に 応 じて 更 新 予 備 施 設 の 整 備 等 を 計 画 的 に 推 進 する 4 バックアップ 体 制 -56-

本 社 指 令 機 能 が 停 止 した 場 合 に 備 えて 本 社 と 同 じ 指 令 機 能 を 維 持 するために バック アップセンターとして 京 都 サブセンターを 建 設 した 5 耐 水 化 ( 津 波 対 策 ) 各 行 政 機 関 の 対 応 と 整 合 性 を 図 り 具 体 的 な 地 震 津 波 に 対 する 対 策 を 推 進 していく 6 その 他 a. 緊 急 時 ガス 供 給 停 止 システムを 強 化 する 感 震 自 動 ガス 遮 断 方 式 及 び 遠 隔 ガス 遮 断 方 式 によって 導 管 網 のブロック 単 位 でガス 供 給 を 遮 断 するシステムの 活 用 により 被 災 地 区 の 供 給 停 止 の 迅 速 化 を 図 る 基 準 値 以 上 の 揺 れを 感 知 すると 自 動 的 に 一 般 家 庭 及 び 業 務 用 の 都 市 ガス 供 給 を 停 止 するマイコンメーターの 設 置 促 進 を 図 る 地 震 発 生 とほぼ 同 時 (マイコン 遮 断 ) 震 度 5 弱 以 上 の 地 震 を 感 知 した ら マイコンメーターがお 客 さま 宅 のガスを 直 ちに 止 めます ガ スメーターの99% 以 上 がこのマ イコンメーターです 地 震 発 生 とほぼ 同 時 ( 第 一 次 緊 急 停 止 ) 地 震 計 の 値 が 一 定 (60カイン) 以 上 になった 地 域 は 5 万 戸 単 位 で 整 圧 器 (ガスの 圧 力 を 変 える 装 置 )がガスを 自 動 的 に 止 めます すべての 中 圧 B 整 圧 器 (2837ヶ) がこの 機 能 を 持 っています -57- 地 震 発 生 後 速 やかに ( 第 二 次 緊 急 停 止 ) ガス 管 に 大 きな 被 害 が 出 て 緊 急 にガス 停 止 が 必 要 な 地 域 は 10 万 戸 単 位 で 大 阪 ガスからの 遠 隔 操 作 でガスを 止 めます すべ ての 中 圧 A 整 圧 器 (359ヶ)がこの 機 能 を 持 っています

b. 防 災 訓 練 の 実 施 情 報 収 集 蓮 絡 体 制 及 び 他 機 関 との 協 力 体 制 の 充 実 強 化 緊 急 対 応 応 急 復 旧 の 手 順 の 熟 知 並 びに 防 災 意 識 の 高 揚 を 図 るため 計 画 的 に 防 災 訓 練 を 実 施 する (3) 今 後 の 予 定 災 害 によるガスの 漏 洩 を 防 止 するため ガス 施 設 設 備 の 強 化 と 保 全 に 努 める a.ガス 設 備 ( 製 造 所 供 給 所 等 )について 各 種 災 害 に 耐 え 得 る 十 分 な 強 度 の 確 保 を 図 る b. 高 圧 中 圧 低 圧 のそれぞれのガス 導 管 継 手 には 耐 震 性 の 高 い 管 材 料 及 び 伸 縮 可 動 性 継 手 の 使 用 に 努 める 特 に 低 圧 導 管 に 可 動 性 の 高 いポリエチレン 管 の 使 用 を 促 進 する 今 後 発 生 率 が 高 いといわれている 東 南 海 南 海 地 震 において 津 波 が 発 生 すると 予 測 されており この 津 波 対 策 についても 各 行 政 機 関 の 整 合 を 図 りながら 対 策 を 進 め る また 東 南 海 南 海 地 震 の 発 生 前 には 直 下 型 地 震 がいくつか 発 生 するとも 言 わ れており それらの 最 新 予 測 等 の 情 報 を 確 実 に 把 握 するとともに 継 続 して 予 防 対 策 緊 急 時 対 策 復 旧 対 策 を 着 実 に 実 行 し 防 災 レベルの 維 持 向 上 に 努 めていく 3-5 電 話 施 設 の 耐 震 化 (1) 基 本 方 針 災 害 による 通 信 の 途 絶 を 防 止 するため 電 気 通 信 設 備 及 びその 付 帯 設 備 ( 建 物 を 含 む 以 下 電 気 通 信 設 備 等 という )の 強 化 と 保 全 に 努 める (2) 計 画 の 内 容 1 耐 震 化 主 要 な 電 気 通 信 設 備 等 について 耐 震 化 済 み 電 力 設 備 関 連 で 予 備 電 源 としての 発 電 装 置 の 冷 却 水 槽 等 の 耐 震 対 策 を 実 施 2 耐 水 化 ( 津 波 対 策 等 ) a. 豪 雨 洪 水 高 潮 又 は 津 波 のおそれがある 地 域 の 電 気 通 信 設 備 等 について 耐 水 構 造 化 を 行 う 水 防 設 備 の 必 要 な 局 舎 等 については 防 水 板 の 設 置 を 行 う b. 電 気 通 信 設 備 等 の 高 信 頼 化 ( 防 災 設 計 )で 暴 風 のおそれがある 地 域 については 耐 風 構 造 化 を 行 い 火 災 に 備 えて 耐 火 構 造 化 を 行 う 3 多 重 化 a. 主 要 な 伝 送 路 を 多 ルート 構 成 又 はループ 構 造 とする b. 主 要 な 中 継 交 換 機 を 分 散 設 置 する 4 維 持 保 全 更 新 a. 大 都 市 において とう 道 ( 共 同 溝 を 含 む) 網 を 構 築 する b. 通 信 ケーブルの 地 中 化 を 推 進 する -58-

5 バックアップ 体 制 a. 主 要 な 電 気 通 信 設 備 について 必 要 な 予 備 電 源 を 設 置 する b. 重 要 加 入 者 については 当 該 加 入 者 との 協 議 により 加 入 者 系 伝 送 路 の 信 頼 性 を 確 保 するため 2ルート 化 を 推 進 する 6 その 他 電 気 通 信 設 備 の 設 備 記 録 等 重 要 書 類 並 びに 通 信 処 理 システム 及 び 通 信 システム 等 のフ ァイル 類 について 災 害 時 における 滅 失 又 は 損 壊 を 防 止 するため 保 管 場 所 の 分 散 耐 火 構 造 容 器 への 保 管 等 の 措 置 を 講 ずる 3-6 共 同 溝 電 線 共 同 溝 の 整 備 (1) 基 本 方 針 共 同 溝 電 線 共 同 溝 は 道 路 構 造 を 保 全 するとともにライフラインの 安 全 性 信 頼 性 を 向 上 させる また 震 災 による 都 市 機 能 の 障 害 が 広 域 化 長 期 化 することを 防 止 する このため 共 同 溝 電 線 共 同 溝 のネットワーク 形 成 の 推 進 を 図 っていく (2) 計 画 の 内 容 共 同 溝 は 関 係 機 関 と 協 力 して 広 域 的 観 点 から 計 画 的 な 整 備 を また 電 線 共 同 溝 は 無 電 柱 化 推 進 計 画 等 にもとづき 整 備 を 推 進 していく -59-

4 公 益 事 業 者 の 震 災 予 防 計 画 4-1 高 速 道 路 の 予 防 計 画 ( 阪 神 高 速 道 路 株 式 会 社 西 日 本 高 速 道 路 株 式 会 社 ) (1) 計 画 の 目 的 阪 神 淡 路 大 震 災 では 高 架 部 分 の 橋 脚 の 倒 壊 橋 桁 落 下 等 の 甚 大 な 被 害 が 発 生 し 周 辺 道 路 へ 与 える 二 次 災 害 も 大 きなものであった 震 災 時 において そのような 被 害 が 発 生 し 救 援 救 護 復 旧 活 動 の 支 障 とならないよう 既 設 の 橋 梁 高 架 部 に 対 し 耐 震 診 断 を 行 い その 結 果 に 基 づき 耐 震 補 強 落 橋 防 止 対 策 等 を 行 っている (2) 計 画 の 内 容 ア 耐 震 対 策 阪 神 淡 路 大 震 災 の 結 果 を 踏 まえた 国 土 交 通 省 の 橋 高 架 の 道 路 等 の 新 設 及 び 補 強 に 係 わる 当 面 の 措 置 について 及 び 平 成 8 年 11 月 改 訂 の 道 路 橋 示 方 書 に 基 づき 主 に 以 下 に 示 す 耐 震 補 強 工 事 を 行 っている (ア) 橋 脚 補 強 工 事 (イ) 落 橋 防 止 装 置 改 良 工 事 (ウ) 支 承 取 替 工 事 (エ) 橋 脚 連 続 化 工 事 イ 災 害 警 備 体 制 の 確 立 阪 神 高 速 道 路 及 び 近 畿 自 動 車 道 の 災 害 時 における 交 通 を 確 保 し 当 該 道 路 が 災 害 時 に おいても 都 市 高 速 道 路 としての 社 会 的 役 割 を 果 たすべく 体 制 の 整 備 に 努 める (ア) 地 震 計 の 追 加 設 置 (イ) 防 災 中 枢 機 能 の 強 化 及 び 非 常 時 の 参 集 体 制 の 強 化 (ウ) 各 種 施 設 による 車 両 通 行 機 能 の 強 化 及 び 避 難 誘 導 計 画 等 の 整 備 (エ) 道 路 通 行 規 制 の 実 施 基 準 の 整 備 防 災 知 識 の 普 及 (オ) 収 集 観 測 機 器 通 信 手 段 情 報 提 供 施 設 等 の 整 備 (カ) 人 員 資 機 材 及 び 物 資 の 確 保 各 種 資 料 の 整 備 保 全 (キ) 総 合 防 災 施 設 の 整 備 (ク) 広 域 的 な 応 援 体 制 の 確 保 (ケ) 防 災 教 育 制 度 等 の 整 備 4-2 鉄 軌 道 事 業 者 の 予 防 計 画 1 大 阪 市 交 通 局 (1) 計 画 の 方 針 -60-

阪 神 淡 路 大 震 災 後 の 近 畿 運 輸 局 からの 当 面 の 指 示 ( 平 成 7 年 7 月 31 日 )に 基 づき 作 成 した 既 存 の 鉄 道 構 造 物 の 緊 急 耐 震 補 強 計 画 等 に 従 い 構 造 物 の 補 強 工 事 を 進 めるとともに 新 しい 設 計 基 準 が 定 められた 段 階 で 再 度 見 直 しを 実 施 するものとする (2) 計 画 の 内 容 ア 高 架 橋 梁 部 の 耐 震 補 強 イ ずい 道 の 補 強 ウ 建 築 物 の 耐 震 診 断 及 び 耐 震 補 強 (3) 災 害 警 備 体 制 の 確 立 ア 災 害 時 活 動 体 制 の 指 針 の 整 備 イ 各 施 設 の 警 備 計 画 要 注 意 箇 所 の 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 計 画 等 の 周 知 徹 底 ウ 災 害 応 急 対 策 用 資 機 材 の 備 蓄 及 び 調 達 計 画 の 確 立 エ 防 災 訓 練 の 実 施 2 西 日 本 旅 客 鉄 道 株 式 会 社 等 (JR 西 日 本 JR 貨 物 JR 東 海 ) (1) 計 画 の 方 針 阪 神 淡 路 大 震 災 後 近 畿 運 輸 局 からの 当 面 の 指 示 ( 平 成 7 年 7 月 31 日 付 )に 基 づき 既 存 の 鉄 道 構 造 物 の 緊 急 耐 震 補 強 計 画 を 作 成 した 当 面 はこの 緊 急 耐 震 補 強 計 画 に 従 って 補 強 工 事 を 進 め 新 しい 設 計 基 準 が 定 められた 段 階 で 再 度 見 直 しを 実 施 するものとする (2) 計 画 の 内 容 ア 耐 震 対 策 以 下 の 耐 震 補 強 を 新 幹 線 から 優 先 的 に 実 施 する (ア) ラーメン 高 架 橋 ラーメン 橋 台 の 補 強 (イ) 落 橋 防 止 工 (ウ) 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 補 強 イ 災 害 警 備 体 制 の 確 立 列 車 運 転 の 安 全 確 保 のため 災 害 発 生 の 恐 れがある 場 合 に 必 要 な 次 の 計 画 を 毎 年 度 当 初 において 策 定 する (ア) 気 象 観 測 機 器 の 整 備 及 び 観 測 報 告 (イ) 警 戒 発 令 基 準 ( 第 1 種 第 2 種 )を 地 域 気 象 条 件 により 定 める (ウ) 各 施 設 の 警 備 計 画 表 の 作 成 要 注 意 箇 所 に 対 する 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 等 の 周 知 徹 底 を 図 る (エ) 災 害 応 急 復 旧 に 必 要 な 機 器 及 び 資 材 の 準 備 調 達 計 画 を 立 てる (オ) 職 員 の 非 常 召 集 計 画 及 び 訓 練 計 画 を 立 てる 3 阪 神 電 気 鉄 道 株 式 会 社 (1) 災 害 予 防 計 画 の 方 針 地 震 災 害 を 予 防 するため 鉄 道 施 設 の 維 持 改 良 に 努 めるとともに 次 の 事 項 の 防 災 体 制 を -61-

整 えておくものとする (2) 鉄 道 施 設 の 保 守 改 良 ア 高 架 橋 橋 梁 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 イ 河 川 改 良 に 伴 う 橋 梁 改 良 ウ 法 面 土 留 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 エ 隧 道 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 オ 建 物 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 カ 線 路 周 辺 の 環 境 条 件 の 変 化 による 災 害 予 防 の 強 化 キ その 他 防 災 上 必 要 な 設 備 改 良 (3) 災 害 警 備 体 制 の 確 立 ア 震 度 計 等 を 用 いた 継 続 的 監 視 体 制 の 確 立 イ 災 害 時 の 配 備 体 制 の 確 立 ウ 各 施 設 の 警 備 計 画 要 注 意 箇 所 の 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 計 画 等 の 周 知 徹 底 エ 災 害 応 急 対 策 用 資 機 材 の 備 蓄 及 び 調 達 計 画 の 確 立 オ 防 災 訓 練 の 実 施 4 阪 急 電 鉄 株 式 会 社 (1) 災 害 予 防 計 画 の 方 針 災 害 を 予 防 するため 列 車 運 転 の 安 全 確 保 に 必 要 な 線 路 及 び 諸 設 備 の 実 態 と 周 囲 の 諸 条 件 を 把 握 し 鉄 道 施 設 の 維 持 改 良 に 努 めるとともに 各 種 災 害 に 対 処 し 得 る 体 制 を 整 備 して おくものとする (2) 鉄 道 施 設 の 維 持 改 良 計 画 ア 橋 梁 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 イ 河 川 改 修 に 伴 う 橋 梁 改 良 ウ 法 面 土 留 擁 壁 等 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 エ 建 物 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 オ 電 線 路 支 持 物 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 カ その 他 防 災 上 必 要 な 設 備 改 良 (3) 災 害 警 備 体 制 の 確 立 ア 気 象 観 測 機 器 地 震 計 の 整 備 イ 災 害 時 の 配 備 体 制 の 確 立 ウ 各 施 設 の 警 備 計 画 要 注 意 箇 所 の 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 計 画 の 周 知 徹 底 エ 災 害 応 急 対 策 用 資 機 材 の 備 蓄 及 び 調 達 計 画 の 確 立 オ 防 災 訓 練 の 実 施 5 京 阪 電 気 鉄 道 株 式 会 社 (1) 災 害 予 防 計 画 方 針 -62-

列 車 運 転 の 安 全 確 保 に 必 要 な 線 路 及 び 諸 設 備 の 維 持 改 良 に 努 めるとともに 地 震 時 に 対 処 し 得 る 体 制 を 整 備 しておくものとする (2) 施 設 の 維 持 改 良 計 画 ア 落 橋 対 策 として 橋 台 拡 幅 ズレ 止 め 桁 連 結 を 施 工 イ 高 架 橋 及 び 高 架 橋 上 のコンクリート 柱 の 補 強 ウ 橋 上 駅 舎 変 電 所 信 号 所 の 補 強 エ 駅 や 機 器 室 にある 電 気 関 係 機 器 の 倒 壊 防 止 のための 補 強 オ 車 庫 内 で 仮 置 中 の 車 体 の 転 倒 防 止 カ 法 面 土 留 擁 壁 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 (3) 地 震 時 体 制 の 確 立 ア 地 震 計 の 設 置 イ 災 害 時 の 連 絡 体 制 配 備 体 制 の 確 立 ウ 各 施 設 の 警 備 計 画 要 注 意 箇 所 の 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 計 画 等 の 周 知 徹 底 エ 非 常 用 器 材 飲 料 水 食 料 の 調 達 方 法 の 確 立 オ 防 災 訓 練 の 実 施 6 近 畿 日 本 鉄 道 株 式 会 社 (1) 災 害 予 防 計 画 の 方 針 列 車 運 転 の 安 全 確 保 に 必 要 な 線 路 及 び 諸 設 備 の 実 態 と 周 囲 の 諸 条 件 を 把 握 し 施 設 の 維 持 改 良 に 努 めるとともに 各 種 災 害 に 対 処 し 得 る 体 制 を 整 備 しておくものとする (2) 防 災 施 設 の 維 持 改 良 計 画 ア 高 架 橋 橋 梁 の 耐 震 補 強 イ 河 川 改 修 に 伴 う 橋 梁 改 良 ウ 法 面 土 留 擁 壁 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 エ 隧 道 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 オ 建 物 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 カ 線 路 周 辺 の 環 境 条 件 の 変 化 による 災 害 予 防 の 強 化 キ 電 線 路 支 持 物 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 ク その 他 防 災 上 必 要 な 設 備 改 良 (3) 災 害 警 備 体 制 の 確 立 ア 気 象 観 測 機 器 地 震 計 の 整 備 イ 災 害 時 の 連 絡 体 制 配 備 体 制 の 確 立 ウ 各 施 設 の 警 備 計 画 要 注 意 箇 所 の 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 計 画 等 の 周 知 徹 底 エ 災 害 応 急 対 策 用 資 機 材 の 備 蓄 及 び 調 達 計 画 の 確 立 オ 防 災 訓 練 の 実 施 7 南 海 電 気 鉄 道 株 式 会 社 -63-

災 害 を 予 防 するため おおむね 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 計 画 実 施 する (1) 防 災 設 備 の 維 持 改 良 計 画 ア 橋 梁 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 イ 河 川 改 良 に 伴 う 橋 梁 改 良 ウ 法 面 土 留 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 エ 建 物 等 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 オ 電 線 路 支 持 物 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 カ その 他 防 災 上 必 要 な 設 備 改 良 (2) 災 害 警 備 体 制 の 確 立 ア 気 象 観 測 機 器 の 整 備 イ 災 害 時 の 配 備 体 制 の 確 立 ウ 各 施 設 の 警 備 計 画 要 注 意 箇 所 の 警 備 方 法 列 車 運 転 規 制 計 画 等 の 周 知 徹 底 エ 災 害 応 急 対 策 用 資 機 材 の 備 蓄 及 び 調 達 計 画 の 確 立 オ 防 災 訓 練 の 実 施 8 阪 堺 電 気 軌 道 株 式 会 社 (1) 災 害 予 防 計 画 の 方 針 電 車 運 転 の 安 全 確 保 に 必 要 な 線 路 及 び 諸 施 設 の 維 持 改 良 に 努 めるとともに 各 種 災 害 に 対 処 し 得 る 体 制 を 整 備 しておくものとする (2) 設 備 の 維 持 改 良 計 画 ア 施 設 設 備 の 定 期 的 点 検 と 計 画 的 な 保 守 補 強 イ 橋 梁 の 維 持 補 修 又 は 改 良 強 化 ウ 法 面 土 留 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 エ 電 線 路 支 持 物 の 維 持 補 修 並 びに 改 良 強 化 オ 沿 線 電 話 等 の 通 信 設 備 の 充 実 (3) 処 理 体 制 の 確 立 ア 気 象 情 報 の 収 集 および 連 絡 体 制 の 確 立 イ 要 注 意 箇 所 の 警 備 体 制 の 周 知 徹 底 ウ 救 急 機 関 への 要 請 経 路 の 確 認 エ 各 現 場 機 関 の 処 理 体 制 の 確 立 オ 監 督 官 庁 への 連 絡 方 法 の 確 認 (4) 係 員 に 対 する 教 育 ア 異 常 時 における 通 報 連 絡 体 制 の 確 認 イ 処 理 体 制 についての 周 知 ウ 防 災 訓 練 の 実 施 -64-

4-3 放 送 事 業 者 の 予 防 計 画 ( 日 本 放 送 協 会 大 阪 放 送 局 ) 災 害 時 の 放 送 が 確 保 されるよう 放 送 施 設 設 備 の 強 化 と 保 全 に 努 める 災 害 対 策 規 定 ( 災 害 対 策 実 施 細 目 )に 基 づき 放 送 施 設 局 舎 設 備 等 について 各 種 予 防 措 置 を 講 ずる -65-

第 3 災 害 に 強 い 人 と 組 織 づくり 1 防 災 活 動 体 制 の 整 備 基 本 方 針 震 災 時 迅 速 な 災 害 応 急 対 策 を 実 施 するためには 災 害 対 策 本 部 等 の 危 機 管 理 機 能 を 保 持 しなければならない 地 震 は 勤 務 時 間 内 外 を 問 わず 発 生 するものであるため 本 市 にお いては 危 機 管 理 機 能 の 充 実 に 努 める 危 機 管 理 機 能 の 低 下 は 地 震 による 被 害 の 程 度 や 平 常 時 の 防 災 対 策 要 員 の 熟 練 の 程 度 防 災 関 係 機 関 の 相 互 理 解 の 程 度 によっても 発 生 するおそれがあり 要 員 を 配 備 するだけで は 不 十 分 なものである そのため 地 震 発 生 直 後 の 情 報 機 能 意 思 決 定 機 能 を 迅 速 的 確 に 立 ち 上 げることとし 災 害 対 策 に 必 要 な 施 設 や 設 備 を 常 備 強 化 し 平 常 時 の 訓 練 等 により 市 各 部 局 や 関 係 機 関 が 習 熟 できる 体 制 を 整 えていく また 地 震 により 市 庁 舎 が 被 災 し 市 本 部 が 機 能 低 下 に 陥 った 場 合 の 体 制 確 保 にも 努 める 1-1 災 害 対 策 本 部 運 用 計 画 の 強 化 (1) 計 画 の 目 的 災 害 対 策 本 部 の 施 設 設 備 配 置 等 の 改 善 を 行 い 地 震 発 生 後 の 迅 速 な 災 害 対 策 本 部 の 機 能 の 立 ち 上 げ 防 災 関 係 機 関 等 との 緊 密 な 連 携 による 災 害 応 急 対 策 復 旧 対 策 の 実 施 を 図 る (2) 計 画 の 内 容 ア 災 害 対 策 関 連 室 の 確 保 災 害 対 策 業 務 の 円 滑 な 実 施 を 図 るため 本 部 の 下 に 設 置 される 各 種 調 整 班 や 広 域 応 援 で 派 遣 される 国 府 警 察 自 衛 隊 等 の 防 災 関 係 機 関 との 調 整 のため 事 前 に 各 機 関 の 災 害 対 策 関 連 室 を 配 置 し 必 要 機 器 の 設 置 を 行 う イ 必 要 資 機 材 の 事 前 配 備 総 合 防 災 情 報 システム 有 線 無 線 機 器 及 び 各 種 防 災 図 面 災 害 時 の 運 用 マニュアル 等 の 防 災 用 資 料 を 災 害 対 策 関 連 室 等 に 常 備 し 地 震 発 生 後 の 迅 速 な 運 用 開 始 を 図 る ウ 報 道 機 関 との 協 力 体 制 報 道 機 関 に 対 しては 情 報 を 提 供 できる 場 所 等 を 設 け 常 に 情 報 を 公 開 できるよう 被 害 情 報 措 置 情 報 等 を 順 次 掲 示 又 はファイル 化 し 自 由 にコピーできるようにする エ 通 信 施 設 の 多 重 化 災 害 対 策 関 連 室 等 における 総 合 防 災 情 報 システムの 整 備 をはじめ 有 線 電 話 回 線 や 無 線 関 連 設 備 の 増 強 を 図 り 災 害 時 の 情 報 機 能 の 拡 大 を 図 る -66-

オ 非 常 電 源 の 機 能 強 化 自 家 発 電 装 置 等 の 非 常 電 源 の 機 能 強 化 を 図 り 地 震 時 において 停 電 が 発 生 した 場 合 に おいても 本 部 機 能 の 確 保 を 図 る 1-2 災 害 対 策 本 部 の 代 替 補 完 機 能 の 充 実 (1) 計 画 の 目 的 地 震 により 市 庁 舎 が 被 災 し 市 本 部 の 機 能 が 低 下 した 場 合 には 阿 倍 野 防 災 拠 点 を 活 用 し 体 制 確 保 に 努 める (2) 計 画 の 内 容 ア 代 替 機 能 地 震 により 市 庁 舎 が 被 災 し 市 本 部 が 設 置 できない 場 合 には 重 要 な 初 期 初 動 体 制 を 確 保 するため 市 本 部 機 能 を 阿 倍 野 防 災 拠 点 で 代 替 する イ 補 完 機 能 市 庁 舎 に 市 本 部 が 設 置 された 場 合 には 災 害 情 報 の 収 集 提 供 他 都 市 からの 応 援 隊 や 物 資 の 受 け 入 れ ボランティアの 受 け 付 け 登 録 調 整 市 民 からの 相 談 等 の 災 害 応 急 活 動 を 支 援 する 拠 点 として 阿 倍 野 防 災 拠 点 で 市 本 部 機 能 を 補 完 する 1-3 災 害 対 策 用 職 員 住 宅 の 確 保 (1) 計 画 の 目 的 夜 間 休 日 等 の 勤 務 時 間 外 に 地 震 等 の 災 害 が 発 生 した 場 合 に 災 害 対 策 本 部 や 区 災 害 対 策 本 部 の 初 期 初 動 体 制 を 確 立 する 目 的 で 災 害 対 策 用 職 員 住 宅 の 確 保 を 図 っている (2) 計 画 の 内 容 災 害 対 策 本 部 及 び 区 災 害 対 策 本 部 における 緊 急 事 態 への 迅 速 かつ 的 確 な 対 応 を 行 うため 初 期 初 動 体 制 の 指 揮 をとる 職 員 として 市 長 が 指 定 する 職 員 ( 指 定 職 員 という )が 自 宅 から30 分 以 内 に 出 勤 できない 場 合 には 災 害 対 策 用 職 員 住 宅 を 確 保 し 市 民 の 安 全 確 保 に 資 する 1-4 初 期 初 動 体 制 の 強 化 (1) 計 画 の 目 的 震 災 時 には 職 員 自 身 も 被 災 者 となり 参 集 不 能 となることが 予 測 されることから 所 属 の 分 掌 事 務 を 遂 行 するため 所 属 長 に 代 わり 意 思 決 定 を 行 うことができる 代 行 者 を 指 定 するとともに 直 近 参 集 体 制 の 拡 充 に 努 め 初 期 初 動 体 制 の 強 化 を 図 る -67-

(2) 計 画 の 内 容 各 所 属 は 分 掌 事 務 を 遂 行 するため 所 属 長 に 代 わり 意 思 決 定 を 行 う 代 行 者 氏 名 及 び その 順 位 を 部 局 別 行 動 マニュアル 区 別 行 動 マニュアル に 定 めておくものとする また 所 属 長 は 代 行 者 氏 名 及 びその 順 位 を 市 長 に 報 告 しなければならない 区 災 害 対 策 本 部 及 び 避 難 収 容 所 の 設 置 運 営 に 必 要 な 人 員 を 確 保 するため 区 役 所 を 除 く 関 係 所 属 の 区 内 居 住 者 から 各 区 役 所 への 直 近 参 集 者 として 登 録 する 1-5 自 治 体 被 災 による 行 政 機 能 の 低 下 等 への 対 策 (1) 計 画 の 目 的 大 規 模 災 害 によって 自 ら 被 災 することで 行 政 機 能 が 大 幅 に 低 下 し 災 害 対 応 が 困 難 とな ることをも 視 野 に 入 れて 必 要 な 体 制 整 備 に 努 める (2) 計 画 の 内 容 ア 被 災 者 支 援 システムの 導 入 被 災 者 支 援 システムの 導 入 に 努 める イ 市 町 村 における 業 務 BCP( 業 務 継 続 計 画 )の 作 成 運 用 に 努 めるなど 自 らの 業 務 継 続 のための 体 制 整 備 を 行 う ウ 相 互 応 援 体 制 の 強 化 相 互 応 援 協 定 の 締 結 など 府 外 も 含 めた 市 町 村 間 の 相 互 応 援 体 制 の 強 化 に 努 める -68-