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2. 図 面 の 記 載 の 基 本 意 匠 法 の 保 護 対 象 となる 物 品 の 形 態 は 大 半 が 立 体 状 の 形 態 をしています しかし そ の 立 体 状 の 形 態 を 意 匠 登 録 出 願 する 際 には 平 面 上 に 記 載 した 図 面 等 によって 表 す 規 定 と なっています つまり 意 匠 権 の 客 体 は 現 実 の 立 体 物 ではなく その 図 面 等 によって 表 わされた 立 体 の 形 態 になります そのため 第 三 者 においても 権 利 の 客 体 である 形 態 を 正 しく 理 解 できるよう 出 願 にあたっての 作 図 方 法 を 詳 細 に 定 めています このように 図 面 等 は 意 匠 権 の 客 体 となる 形 態 が 正 しく 理 解 されるよう 定 められた 作 図 方 法 に 基 づいて 記 載 することが 必 要 であり また 意 匠 権 の 客 体 となる 形 態 の 全 体 が 特 定 したものとして 理 解 されるように 必 要 な 図 を 記 載 することが 必 要 です なお 意 匠 の 理 解 を 助 けるための 図 も 必 要 に 応 じて 記 載 します ( 形 態 の 説 明 のための 図 や 使 用 状 態 図 等 であって 当 該 意 匠 を 構 成 しない 線 等 を 描 き 加 えた 図 は 参 考 図 等 と 表 示 し 当 該 意 匠 の 構 成 要 素 のみを 描 いた 図 と 区 別 します ) 以 下 願 書 に 添 付 する 図 面 の 記 載 の 仕 方 の 基 本 的 内 容 について 説 明 します 書 類 名 図 面 正 面 図 1 右 側 面 図 2 平 面 図 左 側 面 図 3 背 面 図 底 面 図 9

A. 形 態 の 特 定 に 必 要 な 図 について 2A.1 様 式 で 定 められた 作 図 方 法 の 種 類 基 本 的 な 留 意 点 (1) 形 態 の 特 定 に 必 要 な 図 の 作 図 方 法 の 種 類 1 意 匠 が 立 体 状 の 形 態 の 場 合 には 正 投 影 図 法 により 各 図 同 一 縮 尺 で 作 成 した 正 面 図 背 面 図 左 側 面 図 右 側 面 図 平 面 図 及 び 底 面 図 を 一 組 として( 以 下 一 組 の6 面 図 と 称 します ) 表 すことが 基 本 です ( 様 式 6 備 考 8) 2 意 匠 が 立 体 状 の 形 態 の 場 合 に 上 記 の 一 組 の6 面 図 に 代 えて( 一 部 の 図 又 は 全 図 について) 等 角 投 影 図 法 斜 投 影 図 法 によって 表 した 図 とすることができます ( 様 式 6 備 考 9) 3 意 匠 が 平 面 的 な 形 態 の 場 合 は 各 図 同 一 縮 尺 で 作 成 した 表 面 図 及 び 裏 面 図 を 一 組 とします ( 様 式 6 備 考 10) 4 上 記 の 図 面 だけでは その 形 態 を 十 分 表 すことができないときには 断 面 図 拡 大 図 斜 視 図 等 を 加 えることが 必 要 です (これらの 図 も 必 要 図 となります )( 様 式 6 備 考 14) 5 一 組 の6 面 図 等 に 代 えて 意 匠 を 現 した 写 真 ひな 形 又 は 見 本 を 提 出 することも できます なお 物 品 の 部 分 について 意 匠 登 録 を 受 けようとする 部 分 意 匠 の 場 合 は 第 2 章 を 形 状 が 連 続 する 場 合 物 品 の 一 部 分 の 図 示 を 省 略 ( 中 間 部 分 の 省 略 )する 場 合 につい ての 作 図 法 は 第 3 章 を 参 照 して 下 さい (2) 作 図 上 の 基 本 的 な 留 意 点 1 線 の 太 さは 実 線 及 び 破 線 は 約 0.4 mm 切 断 面 を 表 す 平 行 斜 線 及 び 鎖 線 は 約 0.2 mmで 描 きます ( 様 式 6 備 考 5) 2 各 図 ( 正 面 図 背 面 図 参 考 図 等 の 全 図 について)は それぞれ 横 150 mm 縦 113 10

mm 以 内 の 大 きさで 描 きます ( 様 式 6 備 考 6) 3 図 形 ( 参 考 図 である 図 を 除 く )の 中 には 中 心 線 基 線 水 平 線 影 を 表 すため の 細 線 又 は 濃 淡 内 容 を 説 明 するための 指 示 線 符 号 又 は 文 字 その 他 意 匠 を 構 成 しない 線 符 号 又 は 文 字 を 記 入 してはなりません ( 様 式 6 備 考 7)( 陰 については p. (7) 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 する 陰 参 照 ) 例 えば 工 業 製 図 に 見 られる 隠 れ 線 ( 外 観 に 表 れない 内 部 あるいは 裏 側 の 形 状 を 表 す 破 線 )を 必 要 図 に 描 いてはなりません 4 通 常 の 使 用 において 正 面 性 や 天 地 等 の 方 向 性 が 定 まっている 物 品 の 作 図 につい ては その 方 向 性 に 従 った 図 を 描 くことが 望 まれます 5 一 部 の 図 を 写 真 に 代 えることもできますが その 場 合 モノクロ 写 真 でも 各 部 の 濃 淡 等 が 表 れますので 形 状 のみを 表 した 図 とは 整 合 せずに 意 匠 が 特 定 しない 恐 れがあります 写 真 と 図 との 整 合 性 に 注 意 が 必 要 です なお 1つの 図 を 線 図 と 写 真 との 合 成 で 作 図 することはできません (p.38 C. 図 面 代 用 写 真 参 照 ) 2A.2 正 投 影 図 法 による 作 図 正 投 影 図 法 は 立 体 状 の 形 態 について 隣 り 合 う 面 が 相 互 に 直 角 である6 方 向 の 面 に 投 影 した 形 状 を 正 面 図 背 面 図 左 側 面 図 右 側 面 図 平 面 図 及 び 底 面 図 として 描 き ます JIS 規 格 製 図 における 正 投 影 図 と 隠 れ 線 を 描 かない 点 を 除 けば 同 じです 図 1.2-1 のように 各 方 向 に 現 れる 形 状 線 模 様 色 彩 を 各 面 の 図 として 描 きます (1) 正 投 影 図 法 による 作 図 の 場 合 の 留 意 点 1 各 図 同 一 縮 尺 とします 2 一 組 の6 面 図 において 次 の 場 合 は 図 の 記 載 を 省 略 することができます 正 面 図 と 背 面 図 が 同 一 形 又 は 対 称 形 である 場 合 は 背 面 図 を 省 略 できます 左 側 面 図 と 右 側 面 図 が 同 一 形 又 は 対 称 形 である 場 合 は 一 方 の 側 面 図 を 省 略 できま す 平 面 図 と 底 面 図 が 同 一 形 又 は 対 称 形 である 場 合 は 底 面 図 を 省 略 できます なお 図 を 省 略 した 場 合 は 背 面 図 は 正 面 図 と 対 称 につき 省 略 する 等 の 省 略 している 旨 を 意 匠 の 説 明 の 欄 に 記 載 することが 必 要 です 11

図 1.2-1 立 体 物 の 各 面 を 正 投 影 図 として 描 いた 例 E B 平 面 図 (E) C D 左 側 面 図 (C) 正 面 図 (A) 右 側 面 図 (D) 背 面 図 (B) A F 底 面 図 (F) 例 図 1.2-2 正 投 影 図 法 による 作 図 平 面 図 意 匠 に 係 る 物 品 無 線 操 縦 玩 具 左 側 面 図 正 面 図 右 側 面 図 背 面 図 底 面 図 12

図 1.2-3 願 書 添 付 の 図 面 とする 場 合 の 記 載 様 式 例 ( 前 頁 の 無 線 操 縦 玩 具 の 図 面 の 場 合 ) 書 類 名 図 面 1 正 面 図 背 面 図 右 側 面 図 2 * 各 図 の 大 きさは 横 150 mm 縦 113 mmを 越 えて 記 載 することはできません 150 mm 113 mm 左 側 面 図 平 面 図 3 ( 注 ) 意 匠 登 録 出 願 をする 際 には オンライン 出 願 書 面 出 願 にかかわらず この 記 載 例 のよ うに 図 を 縦 一 列 に 記 載 することが 必 要 です ( 様 式 6 備 考 23) 出 願 手 続 きにおける 図 面 の 記 載 様 式 の 詳 細 については 特 許 庁 ホームページ 掲 載 の 意 匠 登 録 出 願 手 続 のガイドライン を 参 照 して 下 さい 底 面 図 意 匠 について 基 準 便 覧 ガイドライン 意 匠 登 録 出 願 手 続 のガイドライン 13

2A.3 等 角 投 影 図 法 及 び 斜 投 影 図 法 による 作 図 等 角 投 影 図 法 及 び 斜 投 影 図 法 は 正 投 影 図 法 により 同 一 縮 尺 で 作 成 された 一 組 の6 面 図 のうち3 図 に 対 応 する 内 容 を1 図 で 表 すことが 可 能 な 図 法 です 下 記 のように 6 面 の 内 の3 面 を1 図 として 表 すもので 8とおりの 図 があります その 内 から2 図 以 上 を 描 くことで6 面 を 表 すことができます 例 えば 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 と 背 面 底 面 及 び 左 側 面 を 表 す 図 の2 図 で6 面 が 表 されます 図 1.2-4 3 面 を 表 す 図 の 種 類 ( 正 立 方 体 を 表 す 場 合 ) 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 正 面 左 側 面 及 び 平 面 を 表 す 図 平 平 正 右 左 正 背 面 左 側 面 及 び 平 面 を 表 す 図 背 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 平 平 背 左 右 背 背 面 底 面 及 び 左 側 面 を 表 す 図 背 面 右 側 面 及 び 底 面 を 表 す 図 背 左 右 背 底 底 正 面 右 側 面 及 び 底 面 を 表 す 図 正 面 底 面 及 び 左 側 面 を 表 す 図 正 右 左 正 底 底 14

(1) 等 角 投 影 図 法 図 1.2-5 等 角 投 影 図 による 作 図 例 三 つの 互 いに 直 交 する 座 標 軸 が 互 いに 120 度 にな るように 描 きます 立 方 体 の 各 辺 相 互 の 実 長 の 比 率 と 図 の 各 辺 相 互 の 長 さの 比 率 は 同 じで す (2) 斜 投 影 図 法 斜 投 影 図 法 において 意 匠 登 録 出 願 に 使 用 できる 図 法 は 寸 法 比 が 客 観 的 に 表 れる 以 下 のキャビネット 図 とカバリエ 図 に 限 られます 図 1.2-5 キャビネット 図 による 作 図 例 幅 : 高 さ: 奥 行 きの 比 率 が 1:1:0.5 となります 傾 角 は 特 に 定 められて いませんが 45 度 が 最 も 多 く 採 用 されます 図 1.2-6 カバリエ 図 による 作 図 例 幅 : 高 さ: 奥 行 きの 比 率 が 1:1:1 となります 傾 角 は 特 に 定 められて いませんが 45 度 が 最 も 多 く 採 用 されています 15

(3) 等 角 投 影 図 法 斜 投 影 図 法 を 使 用 する 際 の 留 意 点 1 正 投 影 図 法 において 基 本 とされている6 面 を 表 す 必 要 があります なお 異 なる 図 によって 同 じ 面 が 複 数 表 されても 問 題 となりません 2 正 投 影 図 法 により 表 した 場 合 に 該 当 する 図 の 表 示 を 記 載 する 必 要 があります 例 えば 正 投 影 図 法 で 表 した 場 合 の 正 面 平 面 右 側 面 に 該 当 する 図 であるときは 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 と 記 載 します ( 様 式 6 備 考 9) 3 斜 投 影 図 法 により 表 した 場 合 は キャビネット 図 又 はカバリエ 図 の 別 及 び 傾 角 を 各 図 ごとに 願 書 の 意 匠 の 説 明 の 欄 に 記 載 する 必 要 があります ( 様 式 6 備 考 9) 4 等 角 投 影 図 法 により 表 した 場 合 は 図 法 の 記 載 は 不 要 です 3 面 を 表 した 図 につ いて 図 法 の 記 載 がない 場 合 は 等 角 投 影 図 法 によるものとして 取 り 扱 います (4) 正 投 影 図 法 とその 他 の 図 法 とを 併 用 する 際 の 留 意 点 1 全 ての 図 で 正 投 影 図 法 において 基 本 とされている6 面 を 表 す 必 要 があります なお 異 なる 図 によって 同 じ 面 が 表 されても 問 題 となりません ( 正 投 影 図 法 の 正 面 図 を 表 し 等 角 投 影 図 法 として 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 が 表 されている 場 合 等 ) 2 全 図 を 同 一 縮 尺 で 記 載 しなければなりません (5) 各 図 法 による 記 載 例 図 1.2-6 正 投 影 図 法 による 作 図 例 平 面 図 左 側 面 図 正 面 図 右 側 面 図 背 面 図 A-A 線 断 面 図 B-B 線 断 面 図 A B 底 面 図 A B 16

図 1.2-7 等 角 投 影 図 法 の 例 図 1.2-8 正 投 影 図 法 等 角 投 影 図 法 併 用 例 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 背 面 底 面 及 び 左 側 面 を 表 す 図 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 左 側 面 図 底 面 図 背 面 図 図 1.2-9 キャビネット 図 の 例 図 1.2-10 正 投 影 図 法 キャビネット 図 併 用 例 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 背 面 底 面 及 び 左 側 面 を 表 す 図 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 左 側 面 図 底 面 図 背 面 図 図 1.2-11 カバリエ 図 の 例 図 1.2-12 正 投 影 図 法 カバリエ 図 併 用 例 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 背 面 底 面 及 び 左 側 面 を 表 す 図 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 左 側 面 図 底 面 図 背 面 図 17

2A.4 平 面 的 な 形 態 (シート 状 の 形 態 )の 作 図 意 匠 が 平 面 的 なもの(シート 状 の 形 態 )の 場 合 には 各 図 同 一 縮 尺 で 作 成 した 表 面 図 及 び 裏 面 図 による 一 組 の 図 面 が 基 本 となります( 様 式 6 備 考 10) ただし この 平 面 的 な 形 態 に 該 当 するものは 織 物 地 ハンカチ 等 のように 一 枚 構 造 であって 厚 みが 極 めて 薄 いものに 限 られます 一 枚 構 造 でないものは 例 えば 封 筒 のよ うに 厚 みのない 場 合 であっても 一 組 の6 面 図 で 表 すことが 必 要 です 図 1.2-13 平 面 的 なハンカチの 場 合 の 例 表 面 図 裏 面 図 図 1.2-14 一 枚 構 造 ではない ハンカチ の 場 合 の 例 正 面 図 背 面 図 平 面 図 左 側 面 図 A-A 断 面 図 底 面 図 図 1.2-15 封 筒 の 場 合 の 例 平 面 図 正 面 図 背 面 図 右 側 面 図 18

2A.5 その 他 の 図 の 作 図 前 述 の 各 図 法 によって 一 組 の6 面 を 表 したとしても 各 面 に 凹 凸 がある 等 のため そ の 形 態 を 十 分 に 表 現 できない 場 合 があります 例 えば 図 1.2-15 の 一 組 の6 面 図 からは 図 1.2-16 のように 多 くの 形 態 が 想 起 できることになり したがって 一 組 の6 面 図 だけでは 特 定 の 形 態 を 十 分 表 現 したことにはなりません そこで 出 願 意 匠 の 多 様 な 形 態 に 合 わせて 展 開 図 断 面 図 切 断 部 端 面 図 拡 大 図 斜 視 図 等 を 加 えることによって 特 定 の 形 態 を 十 分 表 現 する 必 要 があります ( 様 式 6 備 考 14) このように 一 組 の6 面 図 だけではその 意 匠 を 十 分 表 現 することができないときに 加 える 図 は 一 組 の6 面 図 と 共 に 特 定 の 形 態 を 表 現 する 上 で 必 要 な 図 となります 図 1.2-15 一 組 の6 面 図 のみの 図 面 の 例 平 面 図 左 側 面 図 正 面 図 右 側 面 図 背 面 図 底 面 図 図 1.2-16 上 記 の 図 面 から 想 起 できる 形 態 の 例 (この 図 の 物 品 が 何 であるかを 考 慮 せず 純 粋 に 形 態 だけを 考 えれば 多 様 な 形 態 が 考 えられます ) 19

(1) 模 様 の 展 開 図 曲 面 に 描 かれた 模 様 を 一 組 の6 面 図 で 正 確 に 表 現 することが 難 しい 場 合 があり ます そのような 場 合 その 曲 面 が 円 筒 形 や 円 錐 形 のような 周 側 面 が 展 開 可 能 な 曲 面 であれば 模 様 の 展 開 図 を 用 いて 模 様 を 表 現 することが 有 効 です 模 様 の 展 開 図 作 成 の 留 意 点 1ここで 言 う 展 開 図 は 折 り 畳 みの 箱 を 開 いて 平 面 状 に 展 開 した 状 態 の 図 等 ではな く 模 様 のみを 表 わすために 転 写 紙 のように 表 現 する 特 殊 な 図 のことです し たがって 模 様 が 描 かれた 面 に 凹 凸 を 有 する 場 合 は 必 要 図 としての 模 様 の 展 開 図 で 表 現 することはできません 2 下 記 の コップ の 例 のように 模 様 の 展 開 図 と 模 様 を 省 略 して 形 状 のみを 表 す 図 とを 併 用 した 図 面 を 一 組 として 意 匠 を 表 すことは 一 組 の6 面 図 に 模 様 を 表 した 場 合 よりも 意 匠 を 正 確 に 表 現 できる 場 合 に 限 って 例 外 的 に 認 めています ( 意 匠 審 査 基 準 21.1.2(1) 10(i)ロ) 3 模 様 の 展 開 図 は 原 則 として 周 側 面 全 体 を 展 開 したように 描 きます 46 面 図 にも 模 様 を 描 き それに 模 様 の 展 開 図 を 加 える 場 合 は 下 記 サイン ペン の 例 のように 周 側 面 の 一 部 を 模 様 の 展 開 図 として 描 くことが 出 来 ま す 図 1.2-17 模 様 の 展 開 図 を 用 いた 例 意 匠 に 係 る 物 品 コップ 模 様 を 省 略 した 正 面 図 A-A 線 断 面 図 側 面 模 様 の 展 開 図 A 平 面 図 A 底 面 図 20

図 1.2-18 模 様 の 展 開 図 を 用 いた 例 平 面 図 意 匠 に 係 る 物 品 サインペン 左 側 面 図 正 面 図 右 側 面 図 背 面 図 A A 部 側 面 模 様 の 展 開 図 底 面 図 (2) 断 面 図 外 観 の 凹 凸 の 態 様 を 正 確 に 表 現 するには 断 面 図 が 有 効 です 次 ページの スピーカ ーボックス の 例 では 一 組 の6 面 図 等 だけでは 上 下 の 間 隙 部 の 構 成 態 様 が 不 明 で す それら 不 明 点 は 断 面 図 によって 明 確 にすることができます 断 面 図 作 成 の 留 意 点 11つの 断 面 図 から 凹 凸 の 形 態 全 体 を 表 現 できないときは 縦 断 面 横 断 面 異 な る 位 置 の 断 面 等 複 数 の 断 面 図 が 必 要 になります 2どの 部 分 の 断 面 かを 示 すために 一 組 の6 面 図 中 の1 図 に 切 断 箇 所 を 約 0.2 mm の 太 さの 鎖 線 で 描 き その 鎖 線 の 両 端 には 符 号 をつけて 切 断 面 を 描 いた 方 向 を 矢 印 で 示 します ( 様 式 6 備 考 5 15) このとき 鎖 線 等 が 図 形 に 触 れないように 注 意 してください 3 切 断 面 ( 肉 厚 面 等 )には 約 0.2mmの 太 さの 平 行 斜 線 を 引 きます ( 様 式 6 備 考 5 15) 4 意 匠 は 物 品 の 外 観 形 態 ですから 内 部 機 構 そのものを 表 わす 必 要 がない 場 合 は 省 略 することができます その 場 合 図 の 表 示 を 内 部 機 構 を 省 略 した(または 内 部 機 構 の 概 略 を 示 す ) 断 面 図 とします 5 断 面 図 には 切 断 面 を 描 いた 方 向 に 現 れる 外 観 ( 物 品 を 実 際 に 切 断 し その 切 断 21

面 を 正 面 に 向 けたとき 現 れる 外 観 )も 描 くことが 必 要 です ( スピーカーボック ス の 断 面 図 の 例 では 隅 丸 四 角 柱 状 の4つの 稜 部 の 輪 郭 線 等 が 切 断 面 を 描 い た 方 向 に 現 れる 外 観 として 描 かれています ) 図 1.2-19 断 面 図 の 記 載 例 意 匠 に 係 る 物 品 スピーカーボックス 平 面 図 正 面 図 斜 視 図 内 部 機 構 を 省 略 したA-A 断 面 図 底 面 図 22

(3) 切 断 部 端 面 図 断 面 図 が 切 断 面 から 視 線 の 方 向 の 後 方 に 見 える 形 態 を 含 めて 描 かなければな らないのに 対 して 切 断 部 端 面 図 は 切 断 面 の 形 態 のみを 描 くものですから 作 図 労 力 が 断 面 図 より 少 なくて 済 みます 切 断 部 だけの 形 態 を 表 せばよいときには 切 断 部 端 面 図 が 有 効 です 図 1.2-20 切 断 部 端 面 図 の 記 載 例 平 面 図 断 面 図 として 描 くと このようになります 正 面 図 A-A 線 切 断 部 端 面 図 A-A 線 断 面 図 23

(4) 組 合 せ 断 面 図 等 前 記 の 断 面 図 切 断 部 端 面 図 の 他 に 組 合 せ 断 面 図 組 合 せ 切 断 部 端 面 図 片 側 断 面 図 斜 視 断 面 図 一 部 切 り 欠 き 斜 視 断 面 図 によって 凹 凸 形 態 等 を 表 すことができます これらの 図 は 二 以 上 の 方 向 の 平 面 に 切 断 された 切 断 面 を 表 すも のです そのため 切 断 箇 所 を 折 れ 線 状 に 図 中 に 示 すことが 必 要 な 場 合 があり その 場 合 は 切 断 箇 所 を 示 す 図 を 参 考 図 として 加 えます なお 切 断 箇 所 切 断 面 の 描 く 方 向 を 示 す 鎖 線 矢 印 符 号 切 断 面 の 描 き 方 等 については 前 記 断 面 図 の 場 合 と 同 様 です 組 合 せ 断 面 図 組 合 せ 切 断 部 端 面 図 組 合 せ 断 面 図 等 作 成 の 留 意 点 1これらの 図 は 二 以 上 の 平 面 で 切 断 した 断 面 又 は 端 面 を 組 み 合 わせて 一 つの 断 面 図 又 は 端 面 図 とするものです 2 曲 がりに 沿 った 中 心 面 で 切 断 する 場 合 は 切 断 箇 所 を 一 本 の 折 れ 線 鎖 線 で 描 いて 示 します( 図 1.2-21 ) 平 行 な2 平 面 で 切 断 する 場 合 は 切 断 箇 所 を 示 す 鎖 線 を 任 意 の 位 置 でつないで 描 きます( 図 1.2-22 ) いずれの 場 合 も 鎖 線 を 図 中 に 描 くことになるので 切 断 箇 所 を 示 す 参 考 図 が 必 要 です ( 一 組 の6 面 図 等 の 図 中 には 意 匠 を 構 成 しない 線 等 を 描 くことはできません( 様 式 6 備 考 7) ) 3 切 断 箇 所 を 示 す 折 れ 線 鎖 線 の 折 れ 曲 がり 部 にも 符 号 を 付 けます 折 れ 線 鎖 線 の 両 端 に 付 ける 符 号 も 合 わせて 全 て 異 なる 符 号 とします 4 切 断 面 を 描 く 面 は いずれもその 切 断 面 の 直 角 方 向 の 形 態 として 表 します 5 組 合 せ 断 面 図 等 にも 切 断 箇 所 の 折 れ 曲 がり 部 の 符 号 と 同 じ 符 号 を 記 入 しま す 24

図 1.2-21 組 合 せ 断 面 図 の 考 え 方 と 記 載 例 折 れ 曲 がり 部 実 線 部 が 切 断 折 れ 曲 がり 部 切 断 面 α 切 断 面 を 描 く 切 断 面 β 切 断 面 γ 切 断 面 を 描 く 左 図 の3 方 向 の 各 断 面 の 図 を 結 合 させ 1 図 とし て 描 きます A-B-C-D 線 組 合 せ 断 面 図 参 考 平 面 図 D B C A B C ( 注 ) 切 断 面 の 屈 折 部 分 の 稜 線 は 描 きません 図 1.2-22 組 合 せ 断 面 図 の 記 載 例 参 考 正 面 図 A-B-C-D 線 組 合 せ 断 面 図 A C B B,C D 25

図 1.2-23 組 合 せ 断 面 図 の 記 載 例 参 考 平 面 図 A-B-C-D-E 線 組 合 せ 断 面 図 E C B D C,D B A 片 側 断 面 図 片 側 断 面 図 は 回 転 体 又 はそれに 準 じる 立 体 について 回 転 軸 で 直 交 する 切 断 面 によって 全 体 の 1/4 を 切 断 し その 片 側 の 切 断 面 を 断 面 として 表 す 図 です 片 側 断 面 図 作 成 の 留 意 点 1 切 断 箇 所 を 図 中 に 描 かなくてよいので 一 組 の6 面 図 の 内 の 一 図 で 切 断 箇 所 示 す ことができます ( 切 断 箇 所 を 示 す 鎖 線 を 図 形 に 触 れないようにして 下 さい ) 2 切 断 箇 所 に 記 入 する 符 号 は 屈 折 部 には 必 要 ありません 一 点 鎖 線 の 両 端 部 には 符 号 を 付 け かつ その 両 端 部 には 矢 印 で 切 断 面 を 描 く 方 向 をしめして 下 さい なお 一 点 鎖 線 の 端 部 に 記 入 する 符 号 は 同 一 でもかまいません 3 断 面 を 描 く 切 断 面 と 直 角 の 方 向 で 断 面 図 を 描 きます 26

図 1.2-24 片 側 断 面 図 の 記 載 例 正 面 図 A-A 線 片 側 断 面 図 A A 斜 視 片 側 断 面 図 斜 視 片 側 断 面 図 は 回 転 体 又 はそれに 準 じる 立 体 について 回 転 軸 で 直 交 する 切 断 面 によって 全 体 の 1/4 を 切 断 し その 切 断 した 状 態 を 斜 視 図 として 表 す 図 です 斜 視 片 側 断 面 図 作 成 の 留 意 点 1 斜 視 片 側 断 面 図 を 形 態 の 特 定 に 必 要 な 図 とする 場 合 は 斜 視 片 側 断 面 図 の 図 の 表 示 図 の 種 別 の 説 明 を 等 角 投 影 図 法 斜 投 影 図 法 による 場 合 と 同 様 に 記 載 することが 必 要 です なお 断 面 図 ですから 一 組 の6 面 図 に 代 えることはで きません 2 切 断 箇 所 の 表 示 の 仕 方 は 片 側 断 面 図 と 同 様 です 図 1.2-25 斜 視 片 側 断 面 図 の 記 載 例 A 正 面 図 正 面 平 面 及 び 右 側 面 を 表 す 図 に おける A-A 線 斜 視 片 側 断 面 図 A 27

(5) 拡 大 図 部 分 拡 大 図 拡 大 図 は 一 組 の6 面 図 等 の 縮 尺 では 図 形 が 小 さすぎて 形 態 を 明 確 に 表 す ことができない 場 合 に 図 の 全 体 を 同 一 プロポーションで 拡 大 して 表 す 図 です 部 分 拡 大 図 は 一 組 の6 面 図 等 の 縮 尺 では 一 部 分 の 図 形 が 小 さすぎて そ の 部 分 の 形 態 を 明 確 に 表 すことができない 場 合 に その 部 分 を 拡 大 して 表 す 図 です 部 分 拡 大 図 作 成 の 留 意 点 1 部 分 拡 大 図 がどこの 箇 所 であるかを その 部 分 の 元 とした 図 ( 一 組 の6 面 図 中 の 任 意 の1 図 )に 拡 大 箇 所 を 記 入 し 示 すことが 必 要 です その 場 合 拡 大 箇 所 を 約 0.2mmの 一 点 鎖 線 の 指 示 線 で 示 します 指 示 線 は 図 形 の 中 に 記 入 してはいけ ません また 一 点 鎖 線 の 端 部 に 矢 印 を 設 け 部 分 拡 大 図 を 描 いた 方 向 を 示 すとと もに 符 号 を 記 入 します ( 様 式 6 備 考 5 16) 2 元 の 図 における 縦 横 比 (プロポーション)を 変 えないで そのまま 拡 大 して 表 現 することが 必 要 です ただし 元 の 図 が 小 さくて 正 確 に 描 くことが 困 難 な 場 合 は 部 分 拡 大 図 の 形 態 と 正 確 に 一 致 させることができない 訳 ですから 部 分 拡 大 図 の 形 態 に 相 当 する 部 分 の 元 の 図 は 部 分 拡 大 図 の 形 態 と 概 略 整 合 するよう 描 けば 不 一 致 とはされません 3 指 示 線 によって 区 切 られた 周 縁 は 実 際 に 該 部 を 切 断 した 形 態 を 表 すように 実 線 で 表 します 図 1.2-27 部 分 の 区 切 り 方 と 指 示 線 の 記 載 例 面 図 面 図 面 図 面 図 A-B 部 分 拡 大 図 C-C 部 分 拡 大 図 D-D 部 分 拡 大 図 E-E 部 分 拡 大 図 28

図 1.2-28 部 分 拡 大 図 の 記 載 例 ( 街 路 灯 ) 意 匠 に 係 る 物 品 街 路 灯 左 側 面 図 正 面 図 A-A 部 分 拡 大 図 図 1.2-29 部 分 拡 大 図 の 記 載 例 意 匠 に 係 る 物 品 染 帯 A 平 面 図 B A B A-A 部 分 拡 大 図 B-B 部 分 拡 大 図 29

(6) 斜 視 図 ( 等 角 投 影 図 キャビネット 図 カバリエ 図 を 除 く) 斜 視 図 は 単 に 斜 め 方 向 から 看 取 できる 形 態 を 表 した 図 一 般 を 指 します 前 述 した 等 角 投 影 図 キャビネット 図 カバリエ 図 も 含 まれますが これらの 図 以 外 の 斜 視 図 を 一 組 の6 面 図 に 代 えるものとすることはできません しかし これら 以 外 の 斜 視 図 は その 斜 角 を 定 める 規 定 もなく 対 象 物 品 に 応 じた 描 き 方 ができるので 有 用 な 図 と 言 えます 特 に 凹 凸 を 表 すには 有 効 であり その 場 合 の 斜 視 図 は 一 組 の6 面 図 等 で 凹 凸 の 態 様 が 十 分 表 現 できない 場 合 の 必 要 図 となります また 一 組 の6 面 図 のように 形 態 を 正 確 に 表 せない 短 所 がありますが 物 体 が 人 間 に 見 える 様 子 に 近 い 形 を 一 図 で 表 現 できるという 長 所 を 持 っていますので 意 匠 の 要 旨 を 表 現 する 図 とし て 有 用 です 斜 視 図 作 成 の 留 意 点 1 意 匠 出 願 の 図 面 に 斜 視 図 を 記 載 する 場 合 は 正 投 影 図 法 によって 表 す6 面 を 斜 め 方 向 から 観 察 した 場 合 の 形 態 を 表 すものとします 2 一 組 の6 面 図 によって 表 される 形 態 との 整 合 性 をできるだけ 取 ることが 必 要 です 凹 凸 部 分 を 表 すことを 主 目 的 としたものであっても 斜 視 図 全 体 が 一 組 の6 面 図 と 整 合 が 取 れていないと 一 組 の6 面 図 により 表 された 形 態 における 凹 凸 の 態 様 を 表 したものとすることができない 場 合 があり その 結 果 形 態 が 不 明 確 である ことになります 図 1.2-30 斜 視 図 の 記 載 例 30

(7) 開 閉 部 を 有 する 場 合 分 離 する 場 合 形 態 が 変 化 する 場 合 等 を 表 す 図 開 閉 部 を 有 する 場 合 等 の 作 図 の 留 意 点 ( 具 体 的 な 作 図 方 法 は 形 態 別 の 作 図 方 法 p.64 参 照 ) 1 開 閉 部 を 有 し 開 いた 状 態 の 形 態 を 表 す 必 要 がある 場 合 分 離 した 状 態 ( 分 離 した 各 部 分 の 形 態 )を 表 す 必 要 がある 場 合 は 扉 を 開 いた 状 態 の 斜 視 図 雄 部 正 面 図 雌 部 正 面 図 等 必 要 とされる 形 態 を 表 す 図 を 加 えることが 必 要 です これ らの 図 は 形 態 を 特 定 するために 必 要 な 図 ですから 正 確 に 描 くことが 必 要 です 2 形 態 が 変 化 する 場 合 において その 変 化 の 前 後 にわたる 形 態 を 意 匠 登 録 出 願 する 際 は 変 化 の 途 中 の 状 態 の 斜 視 図 変 化 をした 状 態 の 斜 視 図 通 電 状 態 の 正 面 図 等 の 図 を 加 え 変 化 の 態 様 を 明 らかにすることが 必 要 です これらの 図 は 形 態 を 特 定 するために 必 要 な 図 ですから 正 確 に 描 くことが 必 要 です (8) 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 する 陰 立 体 表 面 が 曲 面 状 の 凹 凸 である 等 の 形 態 については その 凹 凸 を 断 面 図 で 表 すと 多 数 の 断 面 図 が 必 要 な 場 合 があります このような 場 合 の 有 効 な 方 法 として 図 に 陰 を 描 く 方 法 があります 陰 は 立 体 の 表 現 として 描 くもので 影 ではありません 陰 を 描 く 場 合 の 留 意 点 1 陰 は 線 点 その 他 で 表 します( 様 式 6 備 考 7) 2 陰 を 描 いた 場 合 は その 旨 及 び 陰 が 線 点 等 のいずれであるかを 意 匠 の 説 明 の 欄 に 記 載 することが 必 要 です( 様 式 6 備 考 7) その 記 載 がないと それら の 線 点 等 は 表 面 の 模 様 として 扱 われることになりますので 注 意 して 下 さい 3 陰 を 表 す 点 等 の 描 き 方 は できるだけ 現 実 の 立 体 形 状 から 観 察 される 濃 淡 を 模 して 描 くことが 望 まれます 例 えば 左 斜 め 上 方 45 度 から 平 行 光 線 を 照 射 し たときの 濃 淡 のように 線 点 等 を 疎 密 に 描 き 陰 とします 4 形 状 線 と 区 別 できるように 陰 を 表 す 線 は 形 状 線 より 細 く 陰 を 表 す 点 も 形 状 線 の 幅 より 小 さい 径 として 下 さい 形 状 線 と 陰 が 区 別 できないと 形 態 が 不 明 確 になる 場 合 がありますので 注 意 して 下 さい 31

図 1.2-31 陰 と 影 の 違 い 光 束 陰 影 図 1.2-32 陰 を 点 で 表 した 場 合 の 記 載 例 平 面 図 斜 視 図 意 匠 の 説 明 各 部 の 表 面 部 全 面 に 表 された 点 は いずれも 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 するための 正 面 図 右 側 面 図 ものである 図 1.2-33 陰 を 線 で 表 した 場 合 の 記 載 例 平 面 図 意 匠 の 説 明 正 面 図 及 び 平 面 図 の 略 下 半 部 分 に 表 された 略 水 平 平 行 状 細 線 平 面 左 側 面 図 正 面 図 図 の 右 方 細 径 略 中 央 及 び 左 右 寄 り に 表 された 垂 直 平 行 状 細 線 左 側 面 図 の 略 右 半 部 分 に 表 された 放 射 状 斜 視 図 細 線 右 側 面 図 の 略 中 央 部 分 に 表 さ れた 垂 直 平 行 状 細 線 及 び 外 周 部 付 近 に 表 された 円 弧 状 細 線 は いずれ も 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 するための ものである 32

(9)コンピュータ グラフィックスを 使 用 した 図 コンピュータ グラフィックス(CG)で 作 成 された 図 は 形 態 が 写 真 のように 表 されたものであっても 人 為 的 に 描 いた 図 であるので その 図 を 記 載 した 書 類 は 図 面 になります したがって 基 本 的 には 図 面 の 様 式 に 基 づき 作 成 することが 必 要 です CGによる 作 成 の 場 合 の 留 意 点 1 形 状 線 を 表 さない 図 も 認 めています 2 形 状 線 を 表 さない 図 の 場 合 は 必 要 に 応 じて 背 景 に 彩 色 を 施 します ( 外 形 形 状 を 明 確 にするために 必 要 な 場 合 の 例 外 的 な 扱 いとして 認 めています ) 背 景 の 彩 色 は 出 願 に 意 匠 に 含 まれていない 単 一 色 にし 背 景 の 彩 色 である 旨 を 意 匠 の 説 明 の 欄 に 記 載 して 下 さい 3 陰 としての 明 度 変 化 を 表 している 図 については その 明 度 変 化 が 陰 であ る 旨 を 意 匠 の 説 明 の 欄 に 記 載 することが 必 要 です 4 色 彩 を 有 する 意 匠 に 陰 を 表 した 図 で 色 彩 を 明 確 にする 必 要 がある 場 合 は 陰 を 付 さない 状 態 の 正 面 図 等 を 加 えて 下 さい 5デジタルカメラで 撮 影 したデータを 活 用 し 作 図 した 場 合 も( 一 部 を 切 り 取 り 線 図 に 加 える 等 ) CGと 同 様 に 図 として 扱 います ただし デジタルカメラで 撮 影 したデータを 意 匠 を 構 成 しない 要 素 の 消 去 色 彩 調 整 等 程 度 の 加 工 をして 表 した 場 合 は 写 真 になります 33

図 1.2-34 CGによる 図 の 記 載 例 意 匠 の 説 明 斜 視 図 の 表 面 部 全 面 に 表 された 濃 淡 は いずれも 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 するためのものである 各 図 の 周 辺 部 に 表 された 色 彩 ( 黒 色 )は 形 状 を 明 確 にするための 背 景 である 図 1.2-35 CGによる 図 の 記 載 例 ( 彩 色 を 明 確 にする 場 合 ) 平 面 図 意 匠 の 説 明 正 面 図 及 び 右 側 面 図 の 表 面 部 全 面 に 表 された 濃 淡 は いずれ も 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 するためのものである 正 面 図 右 側 面 図 陰 を 付 さない 状 態 の 陰 を 付 さない 状 態 の 正 面 図 右 側 面 図 34

B. 意 匠 の 理 解 を 助 けるための 図 及 び 透 明 部 等 を 示 す 図 について 一 組 の6 面 図 等 の 他 に 物 品 の 説 明 や 透 明 部 を 示 すために 補 足 的 に 図 を 用 いる 必 要 がある 場 合 は 参 考 図 を 加 えます( 様 式 6 備 考 14) 参 考 図 には 各 部 の 機 能 等 を 示 す 図 物 品 の 使 用 目 的 方 法 を 示 す 図 透 明 部 又 は 透 光 性 部 を 示 す 図 等 があります そして これらの 参 考 図 は 意 匠 登 録 出 願 の 意 匠 の 形 態 そのものを 表 す 図 ではないので 図 形 の 中 に 中 心 線 基 線 水 平 線 影 を 表 すための 細 線 又 は 濃 淡 内 容 を 説 明 するための 指 示 線 符 号 又 は 文 字 その 他 意 匠 を 構 成 しない 線 符 号 又 は 文 字 を 記 入 することができま す( 様 式 6 備 考 7) 2B.1 各 部 の 機 能 等 を 示 す 参 考 図 各 部 の 具 体 的 構 成 態 様 や 物 品 の 使 用 方 法 等 を 表 すには 各 部 の 機 能 等 を 示 す 参 考 図 が 有 効 です この 参 考 図 は 一 組 の6 面 図 等 のいずれかの 図 と 同 様 の 図 に 指 示 線 文 字 符 号 等 を 加 えて 描 く 方 法 が 一 般 的 ですが 一 組 の6 面 図 等 で 表 される 形 態 のどの 部 分 を 示 したものかを 理 解 できるように 表 せば 良 いものです 図 1.2-36 各 部 の 機 能 を 示 す 参 考 図 の 記 載 例 各 部 の 機 能 を 示 す 参 考 正 面 図 風 呂 温 度 表 示 風 呂 燃 焼 ランプ 風 呂 温 度 設 定 スイッチ 風 呂 スイッチ ( 注 ) 説 明 用 のため その 他 の 図 は 省 略 しています 35

2B.2 使 用 状 態 を 示 す 参 考 図 従 来 の 知 識 ではその 物 品 の 使 用 目 的 方 法 等 がわからないために 意 匠 を 理 解 すること ができない 場 合 には 願 書 の 意 匠 に 係 る 物 品 の 説 明 の 欄 に 使 用 目 的 使 用 方 法 使 用 状 態 等 物 品 の 理 解 を 助 けることができるような 説 明 を 記 載 しますが それとともに 必 要 に 応 じて 使 用 状 態 参 考 図 等 を 加 えます 使 用 状 態 参 考 図 等 は 描 き 方 の 制 約 がないので 当 該 物 品 以 外 のものを 合 わせて 描 くことができます( 例 えば 部 品 の 出 願 に おいて 部 品 を 組 み 込 んだ 状 態 の 使 用 状 態 参 考 図 とする) ただし 6 面 図 等 によっ て 表 される 形 態 と 使 用 状 態 参 考 図 に 表 された 形 態 が 大 きく 異 なる 等 の 場 合 は 当 該 意 匠 を 説 明 したものとして 扱 われないことにもなりますので 注 意 が 必 要 です 図 1.2-38 使 用 状 態 を 示 す 参 考 図 の 記 載 例 意 匠 に 係 る 物 品 電 気 コネクタ 用 後 端 キャップ 意 匠 に 係 る 物 品 の 説 明 本 物 品 は 電 気 コネクタ 用 ハウジングの 後 端 部 に 被 せられて 一 対 の 係 止 片 により 固 定 され 該 ハウジングから 導 出 される 電 線 を 折 り 曲 げ つつ 周 壁 の 切 欠 部 より 引 き 出 す 使 用 状 態 を 示 す 参 考 斜 視 図 36

2B.3 透 明 部 を 示 す 参 考 図 等 形 態 の 一 部 が 透 明 又 は 透 光 性 を 有 するものを 表 す 場 合 意 匠 の 説 明 の 記 載 だけでは 透 明 等 の 部 分 がどこであるか 理 解 できないものについては 透 明 部 を 示 す 参 考 図 等 を 6 面 図 等 に 加 えることによって 明 示 することが 必 要 です 透 けて 見 える 部 分 をそのま ま 表 す 場 合 図 形 が 不 透 明 体 より 複 雑 になり 形 態 を 正 確 に 理 解 することが 困 難 になる ので 透 明 等 の 部 分 が 意 匠 の 説 明 の 記 載 によって 分 かるものでも 透 明 部 を 示 す 参 考 図 等 を 加 えることは 有 用 です ( 透 明 等 についての 具 体 的 な 作 図 方 法 は 形 態 特 徴 別 の 表 し 方 p.72 透 明 また は 透 光 性 を 有 するものの 場 合 を 参 照 ) 図 1.2-37 透 明 部 を 示 す 参 考 図 の 記 載 例 意 匠 に 係 る 物 品 テレビジョン 受 像 機 用 台 意 匠 の 説 明 透 明 部 を 示 した 参 考 図 中 斜 線 部 は 透 明 である 正 面 図 扉 を 開 けた 斜 視 図 透 明 部 を 示 した 参 考 図 37

C. 図 面 代 用 写 真 について 図 を 記 載 した 図 面 に 代 えて 写 真 を 添 付 して 意 匠 登 録 出 願 をすることができます 写 真 とする 場 合 も 形 態 の 表 し 方 は 図 面 の 場 合 と 同 じです つまり 一 組 の6 面 図 等 の 各 図 そ れぞれを 図 が 表 す 面 と 同 じ 方 向 の 面 を 撮 影 した 写 真 に 置 き 換 えた 表 し 方 となます 図 面 代 用 写 真 の 場 合 の 留 意 点 1 意 匠 を 構 成 しないもの( 背 景 陰 ではない 影 鏡 面 状 部 分 への 写 り 込 み 等 )が 写 らないよう 注 意 が 必 要 です 2 凹 凸 等 に 現 れる 濃 淡 の 陰 (p.35 立 体 表 面 の 形 状 を 特 定 する 陰 参 照 )が 模 様 と 区 別 しづらい 場 合 は 意 匠 の 説 明 の 欄 に その 区 別 を 記 載 して 下 さい 3 背 景 部 や 台 の 面 が 模 様 等 として 写 らないよう 白 色 布 黒 色 布 等 の 同 一 のもので 背 景 部 や 台 を 覆 う 等 当 該 意 匠 を 構 成 しない 模 様 等 が 写 らない 撮 影 環 境 で 撮 影 し て 下 さい 4 前 方 が 大 きく 後 方 が 小 さく 写 るパース 状 にできるだけならないような 撮 影 方 法 で 撮 影 して 下 さい 5デジタル 写 真 の 撮 影 データ 等 について 形 態 を 鮮 明 にする 意 匠 を 構 成 しないも のを 消 去 する 等 の 操 作 を 加 えたものも 写 真 とすることができます ( 操 作 後 の 写 真 データによって 表 された 形 態 が 出 願 意 匠 になります ) 6 写 真 と 図 を 組 み 合 わせて 一 組 の6 面 図 等 とすることができます その 場 合 写 真 と 図 の 整 合 性 に 注 意 が 必 要 です 例 えば 写 真 には 意 匠 の 要 旨 に 関 わる 濃 淡 が 表 されているにも 関 わらず 図 が 形 状 のみを 表 したものであるときは 写 真 と 図 が 整 合 しないものであるので 特 定 した 形 態 が 表 されていないことになります な お 出 願 手 続 においては 写 真 と 図 を 分 けて 書 類 名 をそれぞれ 写 真 図 面 と する 必 要 があります 7 写 真 に 線 図 を 描 き 加 えて1つの 写 真 とすることはできません なお CGによる 作 図 において 一 部 に 写 真 データを 活 用 したものは 図 となります (p.33 コ ンピュータグラフィックを 使 用 した 図 参 照 ) 38

図 1.2-39 写 真 を 貼 付 した 例 39

D. 見 本 ひな 形 について 一 部 の 物 品 については 図 面 に 代 えて 見 本 又 はひな 形 を 添 付 して 意 匠 登 録 出 願 すること ができます 見 本 又 はひな 形 により 意 匠 を 表 すことができるものは 規 則 に 定 められた 材 質 大 きさ 等 が 制 限 の 範 囲 内 のものに 限 られます 図 面 代 用 とすることができる 見 本 ひな 型 の 制 限 ( 意 匠 法 施 行 規 則 第 5 条 ) 1こわれにくいもの 容 易 に 変 形 変 質 しないもの 例 えば ガラス 製 のもの 自 然 劣 化 し 易 いもの 自 然 変 色 し 易 いもの 自 然 溶 解 し 易 いもの 腐 敗 するもの 等 はこれに 該 当 しません 2 取 扱 い 又 は 保 存 に 不 便 でないもの 例 えば 鋭 い 針 があり 取 扱 いが 危 険 なもの 重 いもので 所 定 の 袋 で 保 持 できない もの 等 はこれに 該 当 しません 3 所 定 の 袋 に 収 めた 場 合 その 厚 さが7mm 以 下 のもの 4 大 きさが 縦 26cm 横 19cm 以 下 のもの ただし 薄 い 布 地 又 は 紙 地 の 場 合 は 縦 横 それぞれ1m 以 下 のもの 5 布 地 又 は 紙 地 で 縦 横 それぞれ1m 以 下 の 場 合 でも 7mm 以 下 の 厚 さに 折 りたた んで 所 定 の 袋 に 収 めることができるもの 40