総 務 省 統 計 局 平 成 22 年 (2010)6 月 No. 283 国 際 社 会 における 人 口 問 題 と 開 発 国 連 人 口 基 金 東 京 事 務 所 長 池 上 清 子 国 連 難 民 高 等 弁 務 官 事 務 所 (UNHCR), 国 連 本 部, 家 族 計 画 国 際 協 力 財 団 (JOICFP) などを 経 て,2002 年 9 月 から 現 職 7 月 11 日 が 何 の 日 か 知 っていま すか この 日 は,1987 年 7 月 11 日 に 世 界 人 口 が50 億 人 になったことを 記 念 して, 国 連 が 制 定 した 世 界 人 口 デー です 国 際 社 会 に お け る 最 重 要 課 題 の 一 つである 地 球 規 模 の 人 口 問 題 への 関 心 を 高 めること を 目 的 としています 世 界 人 口 は,50 億 人 に 到 達 して からわずか12 年 後 の1999 年 に60 億 人 に 達 しました さらに,2050 年 には90 億 人 を 超 えると 推 計 されて います 一 方 で, 日 本 を 始 めとす る 先 進 国 では 少 子 化 や 高 齢 化 が 課 題 になっています このように, 人 口 問 題 は 国 によって 異 なり,そ れぞれが 独 自 の 解 決 策 を 模 索 する ことが 重 要 です 年 齢 構 成, 出 生 と 死 亡 な ど を 示 す 人 口 動 態 統 計 は, 人 間 開 発 や 社 会 経 済 開 発 の あらゆる 側 面 の 変 化 や 課 題 を 分 析 する 材 料 として 必 要 不 可 欠 なもの で す 正 確 な 人 口 デ ー タ に 基 づ き, 確 かな 政 策 を 立 案 実 施 し, 将 来 を 見 据 えた 政 治 的 意 思 を 形 成 することにつながります 2010 年 は, 多 くの 国 で 国 勢 調 査 が 行 われる 年 です 日 本 では, 精 度 の 高 い 国 勢 調 査 が5 年 ごとに 実 施 されており, 今 年 は10 月 に 予 定 されています しかし 開 発 途 上 国 では, 紛 争 などが 原 因 で,アフガ ニ ス タ ン の よ う に30 年 も の 間, 人 口 調 査 が 実 施 されていない 国 も あります 国 連 人 口 基 金 は, 国 勢 調 査 の た め の 特 別 イニシアチブ (Special Initiative on the Census) を 立 ち 上 げ,データ 収 集 及 び 分 析 技 術 の 強 化,さらに 分 析 に 基 づく 政 策 提 言 などを 支 援 しています 例 えばインドネシアでは, 今 年 5 月 に 国 勢 調 査 が 行 われ,70 万 人 の 調 査 員 が33 州 に 散 在 する9 万 の 村 で 調 査 を 実 施 しました 2000 年 の 調 査 は 紛 争 下 で 行 われたことも あり, 今 年 の 国 勢 調 査 結 果 に 期 待 が 寄 せられています 集 積 された データは 分 析 され,2020 年 までの 人 口 推 計 の 基 礎 として 使 われるほ か, 教 育, 保 健, 雇 用 や 貧 困 削 減 のための 開 発 計 画 の 立 案 に 役 立 て られます また,2015 年 までに 達 成 すべき 八 つのミレニアム 開 発 目 標 (MDG s)は, 明 確 な 数 値 目 標 を 掲 げて 成 果 を 評 価 して, 達 成 の 進 ちょく 状 況 を 把 握 することになっていま す そこでも, 各 国 の 国 勢 調 査 は 重 要 な 役 割 を 果 た し て い ま す MDGsの 中 で 最 も 達 成 が 危 ぶまれ ているのは 目 標 5の 妊 産 婦 の 健 康 改 善 その 進 ちょく 状 況 を 判 断 し,2015 年 までの 取 組 を 策 定 す るために,インドネシアなどの 国 勢 調 査 では, 妊 産 婦 死 亡 に 関 する 質 問 項 目 が 加 えられました 9 月 には ミレニアム 開 発 目 標 サミット がニューヨークで 開 催 され,MDGs 達 成 に 向 け, 各 国 が より 一 層 取 り 組 むことを 表 明 する 予 定 です その 際,これからの 開 発 計 画 を 推 進 し,その 成 果 を 見 極 めるためにも, 国 勢 調 査 の 重 要 性 が 改 めて 認 識 されると 思 います 目 次 国 際 社 会 における 人 口 問 題 と 開 発 1 国 勢 調 査 が 悉 皆 調 査 であることのかけがえのない 意 義 ( 藻 谷 浩 介 氏 講 演 録 前 編 ) 2 第 58 回 統 計 グラフ 全 国 コンクール 作 品 募 集 4 平 成 22 年 度 地 方 統 計 職 員 業 務 研 修 ( 中 央 研 修 )の 開 催 5 政 府 統 計 の 総 合 窓 口 (e Stat) がより 使 いやすくなりました! 検 索 メニュー 画 面 のリニューアル 6 営 業 活 動 の 視 点 で 回 収 率 向 上 を 目 指 す 平 成 22 年 国 勢 調 査 に 向 けて 8 都 道 府 県 発 とうけい 通 信 19 9
統 計 調 査 ニュース No.283 国 勢 調 査 が 悉 皆 調 査 であることのかけがえのない 意 義 ( 平 成 22 年 4 月 14 日 ( 水 ) 講 演 録 前 編 ) 日 本 政 策 投 資 銀 行 藻 谷 浩 介 氏 はじめに - 正 しい 対 策 を 採 るために 必 要 不 可 欠 な 統 計 - 皆 様,こんにちは 本 日 は, 皆 様 がお 作 りになられて いる 基 本 統 計 から 見 えてくるシンプルな 事 実 についてお 話 しします 世 の 中 一 般 の 認 識 とは 大 きく 食 い 違 う 事 実 が, 悉 皆 調 査 から 導 かれてくるのです 皆 がそう 言 っていること と 事 実 はずれます 典 型 が, 昨 年 のインフルエンザ 騒 動 でした 当 時 私 はシ ンガポールにいたのですが, 日 本 国 内 でのマスクが 売 り 切 れる 大 騒 動 は 現 地 にも 聞 こえてきました 特 に 関 西 が 深 刻 だと 聞 いて,1か 月 後 に 神 戸 で 結 婚 式 に 出 る 予 定 だった 私 は 大 変 困 ったのです ところが, 実 際 に 神 戸 に 行 った7 月 には,これはまだ 夏 から 秋 にかけての 全 国 的 な 大 流 行 の 前 だったのですが, 皆 さん 騒 ぐのに 飽 きたの か,もうだれ1 人 マスクをしていませんでした 大 流 行 のずっと 前 に 大 騒 ぎし, 本 当 に 流 行 したころにはだれも 話 題 にしないし 警 戒 もしない このとおり,たとえマスコミや 識 者 が 大 合 唱 して いることであっても, 的 を 射 ているとは 限 りません 先 の 例 で 言 えば,ごく 少 数 の 不 幸 な 死 亡 例 が 大 々 的 に 報 道 され 危 機 感 をあおる 一 方 で, 症 状 も 致 死 率 もタミフルが 効 くのも 既 存 のインフルエンザと 変 わらない, 一 定 年 齢 以 上 の 人 は 発 症 しにくい, 空 港 でのチェックやマスクに 予 防 効 果 はないなどの, 統 計 で 把 握 された 事 実 は,なか なか 広 まっていきませんでした 対 照 的 なのがシンガポールでした 熱 帯 ながら 日 本 と 同 じようにインフルエンザは 大 流 行 し, 私 の 二 人 の 子 供 も 発 症 しましたが, 現 地 政 府 は 人 口 の2 倍 分 のタミフル を 備 蓄 しており, 発 症 者 に 個 別 に 粛 々と 対 応 して, 何 の 騒 ぎにもならずに 終 わりました このように, 正 確 な 統 計 数 字 による 全 体 像 の 確 認 がな いまま, 一 面 的 な 把 握 に 基 づくうわさだけが 一 人 歩 きし てしまい, 局 所 的 な 対 策 に 無 駄 なエネルギーがつぎ 込 ま れる,という 例 は,インフルエンザだけではありません これからお 話 ししますが, 特 に 地 域 経 済 政 策 の 分 野 で は,そうした 思 考 行 動 様 式 の 弊 害 が 目 立 ちます そうした 過 ちを 防 ぐために 必 要 不 可 欠 なのが, 統 計 な のです 御 存 じのとおり, 統 計 調 査 には 二 種 類 あります 一 つはサンプル 調 査,もう 一 つは 悉 皆 調 査 です ほとん どの 統 計 調 査 はサンプル 調 査 ですが, 私 が 統 計 ユーザー として 今 日 ここで 是 非 申 し 上 げたいのは, 数 少 ない 悉 皆 調 査 である 国 勢 調 査 の 結 果 数 字 の 絶 対 数 こそ, 政 策 の 前 提 となる 事 実 認 識 のために 不 可 欠 の, 極 めて 重 要 な ものであり,その 質 を 守 ることがとても 大 事 だというこ とです 以 下 御 説 明 いたしましょう 講 演 の 様 子 雇 用 の 増 減 を 正 しく 把 握 するための 指 標 - 就 業 者 数 - 地 域 経 済 の 状 況 を 把 握 する 際 に 基 本 になるのが, 雇 用 情 勢 です これを 示 す 指 標 として 一 般 に 使 われるのは 有 効 求 人 倍 率 と 失 業 率 ですが,これらは 全 体 像 を 正 確 に 伝 える 数 字 なのでしょうか 2005 年 を 例 に 取 ってみましょう 輸 出 主 導 の 好 景 気 の ころで, 特 に 愛 知 県 に 代 表 される 自 動 車 産 業 地 域 では, 人 手 不 足 が 深 刻 でした 有 効 求 人 倍 率 というのは,ハ ローワーク( 公 共 職 業 安 定 所 )に 登 録 した 求 職 者 に 対 す る 求 人 数 の 割 合 でして,きめ 細 かな 数 字 がリアルタイム で 出 るサンプル 調 査 の 典 型 ですが,これを 見 る 限 りで は, 愛 知 県 はとても 景 気 が 良 いということになり, 実 際 にそのような 新 聞 報 道 もなされていました しかしなが ら, 実 際 に 増 えていたのは 工 場 の 非 正 規 労 働 者 だけで, その 陰 では, 名 古 屋 の 老 舗 百 貨 店 松 坂 屋 と 大 阪 本 店 の 大 丸 の 経 営 統 合 が 象 徴 するように, 消 費 不 況 が 粛 々と 進 ん でいたのです そもそも 有 効 求 人 倍 率 は,だれも 応 募 しない 低 賃 金 労 働 の 求 人 がぶら 下 がり 続 けていれば 上 がるもので,これ が 高 くても 実 際 に 雇 用 が 増 えるかは 保 証 されません 求 人 されている 雇 用 の 質 も 分 からない でも 悉 皆 調 査 であ る 国 勢 調 査 からは,それが 分 かるのです では, 国 勢 調 査 の 結 果 のうち,どの 数 値 を 見 るべきな のでしょう 失 業 率 でしょうか ですが, 新 たに 仕 事 を 得 た 人 の 中 で, 失 業 状 態 から 就 業 状 態 に 戻 った 人 は 何 % でしょう 圧 倒 的 多 数 は, 学 校 を 卒 業 して 就 職 した 人 で あって,これは 失 業 率 には 影 響 しません 少 子 化 で 学 生 の 数 が 減 っていけば, 失 業 率 は 変 わらないまま, 働 いて いる 人 の 数 は 減 っていきます 2 平 成 22 年 (2010)6 月
平 成 22 年 (2010)6 月 所 労 働 計 年 1.51 以 上 1.21~1.50 0.91~1.20 0.61~0.90 0.30~0.60 2005 年 者 も 全 員 就 業 者 ですが,あにはからんやその 絶 対 数 は, 東 京 都 を 含 め 日 本 中 で 減 少 してい ます 少 子 化 で, 退 職 者 > 新 卒 就 職 者 となっ たのが 原 因 です 増 えたのは, 神 奈 川 県, 愛 知 県, 滋 賀 県, 沖 縄 県 の4 県 のみであり,し かも 前 3 県 での 増 加 は 非 正 規 労 働 者 が 中 心 で 経 済 活 性 化 効 果 は 限 定 的 でした では 沖 縄 県 は?まだ 少 子 化 が 進 んでおら ず, 退 職 者 よりも 新 卒 就 職 者 が 多 かったの です その 分 失 業 者 も 増 えますが, 就 業 者 が 増 えているので 経 済 は 活 性 化 しています 逆 に 首 都 圏 では, 退 職 者 を 若 者 の 流 入 が 補 えなくなっており, 実 際 にも 消 費 の 不 振 が 深 刻 です このように, 国 勢 調 査 という 悉 皆 調 査 の 結 果 と, 現 場 での 実 感 は 必 ず 一 致 するのです 所 国 講 演 資 料 ( 抜 粋 ) 逆 に, 新 たに 仕 事 を 失 った 人 の 圧 倒 的 多 数 は 定 年 退 職 者 でして, 多 くは 失 業 者 ではなく 非 労 働 力 人 口 になりま す つまり, 失 業 率 の 数 字 をいくら 眺 めていても, 実 際 に 働 いている 人 の 増 減 は 分 からないのです 事 実 を 直 視 しましょう 職 を 得 たり 失 ったりする 人 の 圧 倒 的 多 数 は, 新 卒 就 職 したり, 定 年 退 職 したり, 主 婦 だったのが 働 き 出 したり, 辞 めて 主 婦 に 戻 ったりと, 非 労 働 力 人 口 と 就 業 者 の 間 を 行 き 来 しているのです した がって, 地 域 経 済 を 左 右 する 雇 用 の 増 減 を 把 握 するため には, 当 たり 前 ですが 失 業 者 や 求 職 者 の 動 向 だけを 見 て いても 仕 方 がない 本 質 的 に 一 番 重 要 な 絶 対 数,つまり 就 業 者 数 の 増 減 を 見 るべきなのです そこで, 国 勢 調 査 の 結 果 から, 景 気 が 輸 出 主 導 の 回 復 途 上 にあった2000 2005 年 の5 年 間 の 就 業 者 数 の 増 減 を 見 てみましょう 国 勢 調 査 上 の 定 義 では,1 週 間 に1 時 間 でも 賃 労 働 をすれば 就 業 者 になります 非 正 規 労 働 0.0 以 上 0.1 ~ 1.5 1.6 ~ 3.0 3.1 ~ 4.5 4.6 ~ 6.0 6.1 以 下 2000 年 05 年 国 国 勢 調 査 の 正 確 性 - 他 の 統 計 との 連 動 - これまで 国 勢 調 査 の 数 字 は 正 しい とい う 前 提 で 話 してきました 少 なくとも 悉 皆 調 査 ですから, 母 集 団 エラーはありません 東 京 都 と 大 阪 府 では 未 回 答 者 も 増 えています が, 彼 らが 全 員 就 業 者 であると 仮 定 して 計 算 し 直 しても, 御 紹 介 した 結 果 は 全 く 変 わりま せん この 就 業 者 数 の 減 少 という 事 実 は, 同 じく 総 務 省 が 集 計 する 悉 皆 調 査 の, 地 域 住 民 の 課 税 申 告 所 得 額 ( 個 人 所 得 )の 合 計 とも 連 動 し ています 1998 2003 年 では, 東 京 都 と 沖 縄 県 以 外 の 全 道 府 県 で, 個 人 所 得 合 計 が 減 少 しているのです 愛 知 県 でも, 増 えたのは 非 正 規 労 働 者 だけ で, 個 人 所 得 の 合 計 は 減 りました 東 京 都 で 所 得 が 増 えたのは, 地 価 が 下 がった 都 心 でマ ンションが 増 え, 周 辺 県 から 相 対 的 に 高 所 得 の 層 が 戻 っ てきたためであり,1 都 3 県 全 体 の 数 字 は 減 少 です 雇 用 が 増 え 所 得 が 増 えて, 本 当 の 意 味 で 経 済 が 活 性 化 した のは 沖 縄 県 だけでした 所 得 が 下 がると,モノが 売 れません 実 際 に 小 売 販 売 額 を 見 ても,1996 2003 年 度 では 沖 縄 県 以 外 の 全 都 道 府 県 で 売 上 が 下 がっています これは 経 済 産 業 省 が 店 舗 を 対 象 に 行 う 悉 皆 調 査 です このような 小 売 販 売 額 と 個 人 所 得 と 就 業 者 数 は,いずれも 悉 皆 調 査 の 結 果 であるだ けにきちんと 連 動 しているのです 国 勢 調 査 のような 悉 皆 調 査 は 要 らないという 人 がいま すが,これらの 基 本 指 標 を 確 認 していないのではないで しょうか 私 は, 毎 月 サンプル 調 査 を 行 い, 定 期 的 に 全 数 調 査 を 行 うことでサンプル 調 査 の 補 正 を 行 う 方 法 が 最 も 合 理 的 だと 思 います 7 月 号 に 続 く 統 計 調 査 ニュース No.283 3
統計調査ニュース No 283 第58回統計グラフ全国コンクール作品募集 統計グラフ全国コンクールは 国民の皆さんに 統計 グラフの作成を通じて 日常生活の中で統計を利用する ことの有用性を知っていただくとともに 統計調査への 理解を深めていただくことを目的に 昭和28年から実施 されており 今年で58回目を迎えました このコンクールは 財 統計情報研究開発センター 以下 開発センター といいます が主催し 総務省 文部科学省等の関係機関の後援及び協賛により 10月18 日の 統計の日 の関連行事として実施されています 昨年 第57回 は 全国の小 中学生から一般の方々 まで 25,916作品に及ぶ多くの応募がありました 特に優秀な作品に贈られる総務大臣特別賞に選ばれた 作品は 千葉県茂原市立萩原小学校6年の中村理沙さん の作品で テーマは かがやけ わたしたちの未来計 画 第3部 小学校5年生及び6年生の児童 特選作 品から選出 でした 総務大臣特別賞 を含む特選受賞作品の表彰は 平 成21年10月23日 金 に東京都渋谷区 あいおい損保新 提出先 締切日 提出先は各都道府県統計協会 統計協会が設置されて いない県においては 県統計主管課 となります 締切日は各都道府県統計協会で異なりますが おおむ ね9月上旬となっています 入賞区分 賞等 各部ごとに特選 入選及び佳作作品が選定され 特選 の中から 特に優秀な作品に対しては 総務大臣特別 賞 及び 文部科学大臣奨励賞 がそれぞれ特別賞とし て贈られます 締切日や応募方法等の問い合わせ先 締切日や応募方法等の詳細は 開発センターのホーム ページ http://www.sinfonica.or.jp/ を御覧いただく か 同センターまでお問い合わせください TEL 033234-7478 宿ホール で開催された統計フォーラム2009の席上で 入選作品の表彰は各都道府県で開催された地方統計大 会 統計功労者表彰式等の席上でそれぞれ行われました また 58点の特選 入選作品は 統計フォーラム2009 の会場で展示されたほか 10月10日 土 12日 月 祝 の3日間 新宿駅西口広場イベントコーナーで開催 された 統計データ グラフフェア の会場においても 展示されました 今年も次のように作品の募集が行われています 皆さんの御応募をお待ちしております 応募資格 第1部 小学校1年生及び2年生の児童 第2部 小学校3年生及び4年生の児童 第3部 小学校5年生及び6年生の児童 第4部 中学校の生徒 第5部 高等学校以上の生徒 学生及び一般 パソコン統計グラフの部 小学校の児童以上 課 題 課題は各部とも自由です ただし 小学校4年生以下 の児童の応募については 児童が自ら観察又は調査した 結果をグラフにしたものとします 規 格 各部とも B2判 仕上げ寸法72.8cm 51.5cm 用 紙ははり合わせでもB2判であれば可 です 4 第57回総務大臣特別賞受賞 千葉県茂原市立萩原小学校6年 受賞時 中村 理沙 さんの作品 平成22年 2010 6月
平成22年 2010 6月 平成22年度地方統計職員業務研修 中央研修 の開催 地方統計職員業務研修 中央研修 とは 公的統計は 国 都道府県 市区町村 統計調査員の方々 の連携により作成されているところですが 市区町村で は 統計業務に従事している職員のほとんどがほかの業 務との兼務となっています また 指導する立場にある 都道府県統計主管課の職員についても 人事異動サイク ルの短期化等により 必要とされる知識 経験の習得が 必ずしも十分とはいえない状況にあります 一方 統計調査をめぐる環境が厳しさを増す中 昨年 4月の統計法の全面施行を受けて 統計職員の知識の涵 養 能力向上を図るための研修のより一層の充実が必要 となっています 総務省政策統括官室では 地方における研修実施をサ ポートするため 都道府県統計主管課において研修の企 画 運営等に従事している職員及び自ら講師を務める職 員を対象にした地方統計職員業務研修 中央研修 を毎 年度実施しています かん よう 研修の概要 平成 22 年度は 4月 27 日 火 28 日 水 の2日間 東京都新宿区の総務省第2庁舎にいおいて 全都道府県 から計 73 名の参加を得て実施しました 以下 研修の概 要を紹介します 4月 27 日 1日目 1 講義 統計行政の動向と統計法について 講師 政策統括官付統計企画管理官室 統計企画管理官補佐 上田 聖 統計制度の成り立ち 歴史や 昨年4月に全面施行 された統計法のポイント 地方公共団体に係る主な規 定などについて説明がありました 実習の様子 4人1組で実習中 4月 28 日 2日目 1 講義 統計研修所の地方公共団体職員に対する研修 の実施状況について 講師 統計研修所 企画課長 宇田川 惠子 統計研修所で企画 実施している地方公共団体職員を 対象とする研修の実施状況について説明がありました 2 講義 登録調査員に対する研修及び地方統計研修の 実施状況について 講師 政策統括官付統計企画管理 官室 普及指導担当主査 齋藤 賢太 政策統括官室で企画 実施している 登録調査員及 び地方公共団体の統計業務従事職員を対象とする研修 の実施状況について説明がありました 3 班別討議及び討議結果発表 受講者が事前に提出したワークシートに基づき 統 計従事職員の資質向上方策について をテーマとして 8班に分かれて討議を行い その討議結果を全体の場 で発表しました 都道府県や市町村職員 あるいは統 計調査員に必要となる資質を向上させるための具体的 方策について 班ごとに様々な検討が行われました また 討議を通じて各都道府県における研修等の実施 状況の交流がなされ 非常に参考になったとのことです 統計行政の動向と統計法について 講義の様子 2 講義 公的統計の整備に関する基本的な計画の推進 状況 講師 政策統括官付統計企画管理官室 統計企 画管理官補佐 澤村 保則 昨年3月に策定された閣議決定 公的統計の整備に 関する基本的な計画 の概要と 政府におけるこれま での取組状況について説明がありました 3 講義 研修の企画 実施およびプレゼンテーション の技法 講師 株 話し方研究所 主任教授 小島 健二 効果的なコミュニケーションを行うための技法や留 意点についての説明 実習がありました 統計調査ニュース No 283 班別討議の様子 研修を終えて 今回の中央研修を 各都道府県における研修の企画 実施や 業務遂行の際に役立てていただけることを期待 しております また 受講者の皆さんには アンケートを提出していた だいており 頂いた御意見 御要望を踏まえ 今後 研修 内容の一層の充実を図っていきたいと考えております 5
統 計 調 査 ニュース No.283 6 平 成 22 年 (2010)6 月
平 成 22 年 (2010)6 月 統 計 調 査 ニュース No.283 7
統 計 調 査 ニュース No.283 8 平 成 22 年 (2010)6 月
平 成 22 年 (2010)6 月 統 計 調 査 ニュース No.283 9
統 計 調 査 ニュース No.283 最 近 の 数 字 人 口 労 働 賃 金 産 業 家 計 ( 二 人 以 上 の 世 帯 ) 物 価 総 人 口 就 業 者 数 完 全 失 業 率 現 金 給 与 総 額 鉱 工 業 サービス 産 業 1 世 帯 当 たり 1 世 帯 当 たり 消 費 者 物 価 指 数 国 内 企 業 ( 推 計 人 口 ) ( 季 調 済 ) ( 規 模 30 人 以 上 ) 生 産 指 数 の 月 間 売 上 高 消 費 支 出 可 処 分 所 得 物 価 指 数 ( 季 調 済 ) (うち 勤 労 者 世 帯 ) 全 国 東 京 都 区 部 千 人 (Pは 万 人 ) 万 人 % 円 H17=100 兆 円 円 円 H17=100 H17=100 H17=100 H21.12 127515 6223 5.2 655,229 90.4 25.4 337,887 768,386 99.6 99.1 102.2 実 H22. 1 P12747 6213 4.9 298,773 94.3 P20.4 291,918 362,227 99.4 98.6 102.3 2 P12743 6185 4.9 291,696 93.7 P20.8 261,163 391,042 99.3 98.6 102.4 数 3 P12738 6210 5.0 307,518 94.8 P26.4 319,991 362,466 99.6 99.0 102.6 4 P12739 6269 5.1 P306,922 P96.0 299,996 383,980 99.6 99.2 P103.0 5 P12736 P99.1 % ポイント % % % % % % % % 前 H21.12 1.7 * 0.1 6.4 * 2.6 4.9 2.1 4.7 1.7 2.2 3.8 年 同 H22. 1 1.3 * 0.3 0.3 * 4.3 P 8.0 1.7 0.4 1.3 2.1 2.2 月 2 1.3 * 0.0 0.5 * 0.6 P 6.1 0.5 1.5 1.1 1.8 1.6 比 3 0.6 * 0.1 2.0 * 1.2 P 5.1 4.4 0.3 1.1 1.7 1.3 4 0.8 * 0.1 P2.6 * P1.3 0.7 0.8 1.2 1.5 P 0.2 注 )P: 速 報 値 *: 前 月 比 家 計 ( 二 人 以 上 の 世 帯 )の 前 年 同 月 比 は 実 質 値 統 計 局 政 策 統 括 官 ( 統 計 基 準 担 当 ) 統 計 研 修 所 の 主 要 行 事 日 程 (2010 年 6 月 7 月 ) 時 期 行 事 等 の 概 要 6 月 4 日 家 計 消 費 状 況 調 査 ( 支 出 関 連 項 目 : 平 成 22 年 4 月 分 速 報 ) 公 表 小 売 物 価 統 計 調 査 ( 自 動 車 ガソリン: 平 成 22 年 5 月 分 ) 公 表 平 成 22 年 度 小 売 物 価 統 計 調 査 実 務 研 修 会 開 催 7 日 統 計 研 修 特 別 講 座 経 済 統 計 入 門 開 講 (~9 日 ) 10 日 統 計 研 修 特 別 講 座 通 信 研 修 統 計 調 査 基 礎 課 程 < 基 礎 > 開 講 (~ 30 日 ) 11 日 家 計 消 費 状 況 調 査 ( 支 出 関 連 項 目 : 平 成 22 年 4 月 分 確 報 ) 公 表 家 計 調 査 ( 家 計 消 費 指 数 : 平 成 22 年 4 月 分 ) 公 表 14 日 平 成 22 年 国 勢 調 査 第 2 次 地 方 別 事 務 打 合 せ 会 開 催 (~23 日 ) 15 日 平 成 22 年 度 家 計 調 査 実 務 研 修 会 開 催 16 日 総 合 統 計 データ 月 報 (6 月 更 新 分 ) 18 日 第 35 回 統 計 委 員 会 21 日 人 口 推 計 ( 平 成 22 年 1 月 1 日 現 在 確 定 値 及 び 平 成 22 年 6 月 1 日 現 在 概 算 値 ) 公 表 PSI 月 報 (6 月 ) 刊 行 統 計 研 修 専 科 PCを 用 いた 統 計 入 門 開 講 (~25 日 ) 時 期 行 事 等 の 概 要 5 日 統 計 研 修 専 科 国 民 県 民 経 済 計 算 開 講 (~9 日 ) 9 日 統 計 研 修 特 別 講 座 通 信 研 修 統 計 調 査 基 礎 課 程 基 礎 開 講 (~ 30 日 ) 12 日 個 人 企 業 経 済 調 査 ( 構 造 編 : 平 成 21 年 結 果 ) 公 表 統 計 研 修 特 別 講 座 中 堅 職 員 課 程 開 講 (~15 日 ) 13 日 家 計 消 費 状 況 調 査 ( 支 出 関 連 項 目 : 平 成 22 年 5 月 分 確 報 ) 公 表 家 計 調 査 ( 家 計 消 費 指 数 : 平 成 22 年 5 月 分 ) 公 表 16 日 総 合 統 計 データ 月 報 (7 月 更 新 分 ) 第 36 回 統 計 委 員 会 20 日 人 口 推 計 ( 平 成 22 年 2 月 1 日 現 在 確 定 値 及 び 平 成 22 年 7 月 1 日 現 在 概 算 値 ) 公 表 22 日 PSI 月 報 (7 月 ) 刊 行 26 日 統 計 研 修 専 科 人 口 推 計 開 講 (~30 日 ) 29 日 住 民 基 本 台 帳 人 口 移 動 報 告 ( 平 成 22 年 6 月 分 ) 公 表 サービス 産 業 動 向 調 査 ( 平 成 22 年 5 月 分 速 報, 平 成 22 年 2 月 分 確 報 ) 公 表 30 日 労 働 力 調 査 ( 基 本 集 計 ) 平 成 22 年 6 月 分 及 び 平 成 22 年 4~6 月 期 平 均 ( 速 報 ) 公 表 24 日 平 成 22 年 度 個 人 企 業 経 済 調 査 実 務 研 修 会 開 催 家 計 調 査 ( 二 人 以 上 の 世 帯 : 平 成 22 年 6 月 分 速 報 ) 公 表 25 日 消 費 者 物 価 指 数 ( 全 国 : 平 成 22 年 5 月 分, 東 京 都 区 部 : 平 成 22 年 6 月 中 旬 速 報 値 ), 消 費 者 物 価 地 域 差 指 数 ( 平 成 21 年 平 均 ) 公 表 小 売 物 価 統 計 調 査 平 成 22 年 5 月 分 ( 東 京 都 区 部 : 平 成 22 年 6 月 分 ) 公 表 28 日 住 民 基 本 台 帳 人 口 移 動 報 告 ( 平 成 22 年 5 月 分 ) 公 表 29 日 労 働 力 調 査 ( 基 本 集 計 ) 平 成 22 年 5 月 分 ( 速 報 ) 公 表 家 計 調 査 ( 二 人 以 上 の 世 帯 : 平 成 22 年 5 月 分 速 報 ) 公 表 統 計 でみる 市 区 町 村 のすがた 2010 刊 行 平 成 21 年 経 済 センサス 基 礎 調 査 速 報 概 数 集 計 公 表 30 日 サービス 産 業 動 向 調 査 ( 平 成 22 年 4 月 分 速 報, 平 成 22 年 1 月 分 確 報 ) 公 表 7 月 2 日 小 売 物 価 統 計 調 査 ( 自 動 車 ガソリン: 平 成 22 年 6 月 分 ) 公 表 5 日 家 計 消 費 状 況 調 査 ( 支 出 関 連 項 目 : 平 成 22 年 5 月 分 速 報 ) 公 表 家 計 調 査 ( 貯 蓄 負 債 編 : 平 成 22 年 1~3 月 期 平 均 ) 公 表 消 費 者 物 価 指 数 ( 全 国 : 平 成 22 年 6 月 分, 東 京 都 区 部 : 平 成 22 年 7 月 中 旬 速 報 値 ) 公 表 小 売 物 価 統 計 調 査 平 成 22 年 6 月 分 ( 東 京 都 区 部 : 平 成 22 年 7 月 分 ) 公 表 平 成 21 年 全 国 消 費 実 態 調 査 ( 主 要 耐 久 消 費 財 に 関 する 結 果 速 報 ) 公 表 総 務 計 10 平 成 22 年 (2010)6 月