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第 14 回 第 15 回 口 頭 弁 論 のご 報 告 弁 護 士 熊 谷 考 人 第 1 第 14 回 第 15 回 口 頭 弁 論 期 日 の 概 要 わせることから 同 13 条 にも 違 反 する 被 告 による 本 件 不 指 定 処 分 を 含 む 無 償 化 からの 排 除 の 一 連 の 行 為 は 日 本 人 拉 致 事 件 が 未 解 決 である ことや 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 や 朝 鮮 総 聯 と 朝 鮮 学 校 のつながりという 外 交 的 政 治 的 理 由 により 行 われており そのような 高 校 無 償 化 法 の 目 的 から 外 れ 曖 昧 模 糊 とした 理 由 を 別 異 取 扱 いの 目 的 とする ことは それ 自 体 正 当 でない また 朝 鮮 高 級 学 校 の 子 どもたちを 高 校 無 償 化 か ら 排 除 することと 日 本 人 拉 致 事 件 のような 外 交 問 題 の 解 決 や 朝 鮮 高 級 学 校 における 就 学 支 援 金 の 流 用 に 対 する 懸 念 との 間 には 何 ら 関 連 性 が 見 いださ れない また 朝 鮮 学 校 以 外 の 学 校 については 流 用 可 能 性 を 全 く 問 うていない 点 をみれば 手 段 とし ての 有 効 性 さえ 欠 いている さらに 教 育 機 関 側 に 対 する 懸 念 を 理 由 に 子 どもたちが 就 学 支 援 金 の 支 給 を 受 ける 途 を 奪 うという 手 段 は 目 的 達 成 のため に 必 要 とは 到 底 いえず 目 的 と 手 段 の 関 連 性 がない 加 えて 就 学 支 援 金 の 法 的 根 拠 となる 規 定 を 削 除 し 朝 鮮 学 校 の 子 どもたちが 就 学 支 援 金 を 受 給 する 途 を 根 こそぎ 奪 うという 手 段 は 取 りうる 手 段 の 中 で 最 も 過 酷 な 手 段 であり 目 的 と 手 段 の 均 衡 性 は 皆 無 であ るから 政 府 の 行 為 は 社 会 権 規 約 2 条 1 項 に 定 める 後 退 的 措 置 禁 止 原 則 及 び2 項 に 定 める 無 差 別 原 則 並 びに 教 育 を 受 ける 権 利 を 定 める 13 条 に 違 反 する 性 に 基 づいて 高 校 無 償 化 から 排 除 された 以 上 日 本 の 公 私 立 高 等 学 校 や 韓 国 学 校 に 在 籍 する 在 日 朝 鮮 人 生 徒 が 就 学 支 援 金 を 受 給 しているからといって 朝 鮮 高 級 学 校 の 生 徒 が 差 別 されていないことになら ない 本 件 不 指 定 処 分 を 含 む 無 償 化 からの 排 除 の 一 連 の 行 為 によって 原 告 らは 中 期 高 等 教 育 における 教 育 の 経 済 的 負 担 を 軽 減 する 就 学 支 援 金 を 受 給 できな かったのであるから 本 件 不 指 定 処 分 を 含 む 無 償 化 からの 排 除 の 一 連 の 行 為 が 人 種 差 別 撤 廃 条 約 第 5 条 (e)(v)に 定 める 教 育 についての 権 利 を 害 する 効 果 を 有 している また 朝 鮮 共 和 国 と 大 韓 民 国 の 砲 撃 戦 を 受 けての 就 学 支 援 金 支 給 対 象 校 指 定 審 査 の 停 止 朝 鮮 共 和 国 による 日 本 人 拉 致 事 件 が 未 解 決 であることを 理 由 とする 省 令 ハの 削 除 や 本 件 不 指 定 処 分 等 は いずれも 朝 鮮 高 級 学 校 生 徒 という 民 族 的 集 団 を 一 律 に 高 校 無 償 化 の 対 象 から 排 除 する あるいは 対 象 に 含 めない 目 的 でなされていることは 明 らかである 人 種 差 別 撤 廃 委 員 会 からの 懸 念 及 び 勧 告 は 日 本 が 批 准 する 人 種 差 別 撤 廃 条 約 に 規 定 された 国 家 報 告 審 査 制 度 ( 人 種 差 別 撤 廃 条 約 9 条 )によるも のであり 留 保 なく 同 条 約 を 批 准 している 以 上 締 約 国 がその 勧 告 を 無 視 して 改 善 に 向 けた 措 置 をとら ないことは 明 らかに 条 約 違 反 となる また 日 本 国 が 締 結 した 条 約 及 び 確 立 された 国 際 法 規 の 遵 守 を 定 める 日 本 国 憲 法 98 条 2 項 日 本 国 憲 法 前 文 にも 反 する 在 となっている そのため 現 在 の 日 本 社 会 では 在 日 朝 鮮 人 の 子 ども 達 が 健 全 に 発 達 するための 自 己 肯 定 間 を 育 むことが 阻 害 されている また 在 日 朝 鮮 人 の 子 ども 達 は 自 分 自 身 の 民 族 的 出 自 について 否 定 的 意 見 に 晒 され 肯 定 感 を 育 むどころか 劣 等 感 を 植 えつけられる 現 状 が 存 在 するため 在 日 朝 鮮 人 の 子 ども 達 が 日 本 社 会 で 民 族 的 アイデンティティを 確 立 することは 困 難 な 状 況 にある そのような 日 本 社 会 の 中 で 朝 鮮 学 校 における 教 育 の 内 容 が 在 日 朝 鮮 人 の 子 ども 達 の 民 族 性 を 養 成 するとともに 在 日 朝 鮮 人 であるという 自 己 イメージ を 肯 定 的 に 捉 えられるようにする 役 割 を 果 たしてお り 1 朝 鮮 学 校 の 民 族 教 育 は 自 己 の 民 族 的 出 自 に ついて 正 しい 知 識 を 与 え 朝 鮮 人 としての 民 族 性 を 養 う 教 育 を 実 施 しており また 2 朝 鮮 学 校 は 何 の 迷 いもなく 在 日 朝 鮮 人 として 生 きることを 保 障 する 安 全 な 家 としての 役 割 を 果 たしていることは 明 ら かである それのみには 留 まらず 3 朝 鮮 学 校 に 通 う 子 ども 達 は 部 活 動 を 通 し 在 日 朝 鮮 人 として 自 己 実 現 を 行 っており 在 日 朝 鮮 人 の 子 ども 達 にとって 朝 鮮 学 校 は アイデンティティの 確 立 に 欠 かすことがで きない 存 在 である 本 件 一 連 の 政 府 の 行 為 は 朝 鮮 学 校 に 通 う 高 校 生 のみを 他 の 外 国 人 学 校 に 通 う 高 校 生 より 劣 位 に 扱 い 日 本 政 府 は 朝 鮮 学 校 のみを 受 給 資 格 がなく 支 援 するに 値 しないとして 無 償 化 適 用 から 排 除 した これにより 朝 鮮 学 校 を 通 じて 自 らの 民 族 的 アイデ ンティティの 確 立 を 図 ってきた 原 告 らは 自 らの 人 格 的 生 存 に 不 可 欠 な 民 族 的 アイデンティティの 形 成 過 程 を 攻 撃 され 自 らの 存 在 自 体 を 国 によって 否 定 さ れたに 等 しい 衝 撃 を 受 け 朝 鮮 学 校 で 培 った 朝 鮮 民 族 としてのアイデンティティが 原 告 らの 人 格 形 成 にとっ て 核 心 となる 部 分 であるが 故 に その 否 定 は 自 らの 人 格 の 否 定 として 受 け 止 められることとなるのである 第 14 回 口 頭 弁 論 期 日 が 2015 年 9 月 14 日 ( 月 ) 14 時 から 名 古 屋 地 方 裁 判 所 で 行 われました また 第 15 回 口 頭 弁 論 期 日 が 2015 年 11 月 30 日 ( 月 ) 14 時 から 名 古 屋 地 方 裁 判 所 で 行 われました いず れの 口 頭 弁 論 期 日 でも 抽 選 が 行 われ 法 廷 の 傍 聴 可 能 人 数 を 超 える 支 援 者 が 集 まりました 第 14 回 口 頭 弁 論 期 日 では 被 告 による 本 件 不 指 定 処 分 を 含 む 愛 知 朝 鮮 高 級 学 校 の 子 どもたちを 高 校 無 償 化 法 の 適 用 から 除 外 する 一 連 の 行 為 が 経 済 的 社 会 的 及 び 文 化 的 権 利 に 関 する 国 際 規 約 に 違 反 することを 述 べる 準 備 書 面 (14) 山 本 かほり 教 授 の 意 見 書 及 び 準 備 書 面 (14)に 関 する 証 拠 を 原 告 側 から 提 出 しました 第 15 回 口 頭 弁 論 期 日 では 被 告 による 本 件 不 指 定 処 分 を 含 む 愛 知 朝 鮮 高 級 学 校 の 子 どもたちを 高 校 無 償 化 法 の 適 用 から 除 外 する 一 連 の 行 為 が 人 種 差 別 撤 廃 条 約 に 違 反 することを 述 べる 準 備 書 面 (15) 憲 法 13 条 の 人 格 権 を 侵 害 することを 述 べる 準 備 書 面 (16) 田 中 宏 教 授 の 意 見 書 及 び 準 備 書 面 (15) (16) に 関 する 証 拠 を 原 告 側 から 提 出 しました 第 2 第 14 回 第 15 回 口 頭 弁 論 期 日 で 提 出 した 原 告 側 の 準 備 書 面 の 要 旨 1 準 備 書 面 (14)について 被 告 が 本 件 不 指 定 処 分 の 時 点 で 同 号 ハによる 指 定 を 求 める 外 国 人 学 校 がなく 規 定 を 存 続 させる 必 要 がないとの 理 由 で 規 定 を 削 除 したことは 実 現 され た 権 利 状 況 を 後 退 させるものであり 社 会 権 規 約 2 条 1 項 の 後 退 的 措 置 禁 止 の 原 則 に 違 反 し さらに 同 13 条 が 締 約 国 に 課 する 権 利 の 実 現 を 実 質 的 に 損 な 2 準 備 書 面 (15)について 原 告 らは 朝 鮮 民 族 出 身 者 であるからこそ 朝 鮮 高 級 学 校 の 生 徒 としての 地 位 に 基 づいて 高 校 無 償 化 から 排 除 されるに 至 ったのであるから 本 件 不 指 定 処 分 を 含 む 無 償 化 からの 排 除 の 一 連 の 行 為 は 原 告 らの 民 族 的 出 身 に 基 づくものである そして 朝 鮮 学 校 の 生 徒 が 朝 鮮 民 族 出 身 者 であるという 集 団 3 準 備 書 面 (16)について 在 日 朝 鮮 人 は 植 民 地 政 策 の 所 産 であり 日 本 政 府 の 同 化 政 策 にさらされており 本 国 の 分 断 及 び 本 国 と 居 住 国 が 断 絶 関 係 にあるという 特 殊 な 状 況 に 置 か れ 日 本 の 社 会 では 在 日 朝 鮮 人 が 見 えない 存 2 3

0. 本 意 見 書 について 2015 年 9 月 11 日 名 古 屋 地 方 裁 判 所 提 出 鑑 定 意 見 書 要 約 朝 鮮 学 校 で 学 ぶことの 意 味 朝 鮮 学 校 での 営 み 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 との 関 係 をいかに 考 えるのか? 本 意 見 書 は 愛 知 朝 鮮 高 校 無 償 化 裁 判 の 第 14 回 期 日 にあわせて 提 出 したものである 朝 鮮 学 校 と 総 聯 の 関 係 朝 鮮 学 校 と 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 ( 朝 鮮 )の 関 係 を 問 題 視 して 国 は 朝 鮮 高 校 生 への 高 校 無 償 化 適 用 を 排 除 した 愛 知 の 裁 判 の 本 質 は そのことの 不 当 性 を 問 うものである いくつかの 憲 法 の 条 項 に 違 反 するとして 国 家 賠 償 請 求 裁 判 を 行 っているのであるが そのうちの 一 つに 憲 法 13 条 人 格 権 ( 幸 福 追 求 権 ) 侵 害 という 主 張 がある 本 意 見 書 は そのことの 証 拠 ともなるように 朝 鮮 学 校 がそこに 関 わる 人 々にとってどのような 場 である かを 書 いてほしいという 弁 護 団 の 要 請 にしたがって 執 筆 したものである 私 が 在 日 朝 鮮 人 に 関 わる 研 究 をはじめ て 25 年 余 り その 中 で 最 も 心 をこめて 書 いたものの 一 つ である これまで 弁 護 団 が 繰 り 返 し 主 張 してきているように 北 朝 鮮 嫌 悪 北 朝 鮮 バッシング がはびこる 日 本 社 会 にお いて 朝 鮮 との 関 係 の 何 が 問 題 ですか? というシンプ ルな 問 いすら なかなか 消 化 されない 現 状 がある そう し た 現 状 の 中 朝 鮮 高 校 の 高 3 生 た ち の < 祖 国 訪 問 >( 2 週 間 の 朝 鮮 訪 問 ) 同 行 調 査 を 通 じて 朝 鮮 学 校 の 関 係 者 にとっての< 祖 国 >の 意 味 まで 踏 み 込 んで 書 くには 多 く の 迷 いと 葛 藤 があった こ ん な こ と 書 い て や ぶ 蛇 に な ら な い だ ろう か? こ れ で 裁 判 官 を 理 解 させることはできるだろうか? 執 筆 途 中 の 弁 護 団 会 議 で 何 度 も 何 度 もこうした 迷 いと 弱 音 を 出 し つつ そのたびに 弁 護 団 のメンバーにアドバイスされたり 励 まされたりしつつ 約 1 年 をかけて 提 出 までこぎつけ たものである Ⅰ. 意 見 書 の 構 成 意 見 書 の 構 成 は 以 下 の 通 りである 1. はじめに 2. ウリハッキョ と 呼 ばれることの 意 味 私 たちの 学 校 は 私 たちの 故 郷 だ 2-1: 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 の 現 状 2-2: 学 校 生 活 愛 知 県 立 大 学 教 授 山 本 かほり 朝 鮮 語 カリキュラム 行 事 2-3: 保 護 者 たち 2-4: 生 徒 たち 3. アイデンティティ 4. 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 と 朝 鮮 学 校 4-1: < 祖 国 訪 問 > 同 行 調 査 まで 4-2 : < 祖 国 訪 問 > 概 要 4-3: 訪 問 日 程 4-4: 訪 問 中 の 指 導 現 地 指 導 員 たちのメッセージ 4-5: 生 徒 たちがみる< 祖 国 > 祖 国 の 愛 生 徒 たちの 変 化 4-6: < 祖 国 >ということ なぜ< 祖 国 >だと 感 じるの? 5. まとめにかえて ー 在 日 朝 鮮 人 と 民 族 < 祖 国 > ナショナリズム 主 として 2010 年 秋 より 私 が 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 で 行 っている 参 与 観 察 をもとに 当 事 者 たちの 生 にとって 朝 鮮 学 校 や 朝 鮮 がどのような 意 味 をもっているのを 描 き 出 した おそらく 当 事 者 たちにとっては 当 たり 前 の 日 常 や 思 いを 記 述 しただけであるが それでも 当 事 者 が 当 たり 前 すぎて 言 語 化 しにくいことを 日 本 人 であり 研 究 者 である 私 が 外 部 者 としての 立 場 を 守 ろうとしつつ (それが 達 成 できたかどうかは 心 許 ない) できる 限 り 内 在 的 に 理 解 したことを 記 述 した 以 下 その 概 要 をしるしていくことにしたい 1. はじめに この 意 見 書 を 書 くにあたっての 問 題 提 起 である 私 の 朝 鮮 学 校 生 との 出 会 いは 衝 撃 だった 大 学 院 生 時 代 から 在 日 朝 鮮 人 研 究 を 行 い これまで 多 くの 在 日 朝 鮮 人 と 出 会 ってきた 私 であったが 朝 鮮 学 校 の 生 徒 たちの 明 るさ 人 なつこさ にひかれてた この 子 たちはなぜこ んなに 明 るいのだろう? と 考 えるようになったのが 私 が 研 究 をはじめたきっかけである 本 意 見 書 では これまでの 私 の 研 究 をベースに 朝 鮮 学 校 の 生 徒 卒 業 生 保 護 者 など 朝 鮮 学 校 関 係 者 にとっ て 朝 鮮 学 校 がもつ 意 味 を 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 での 日 常 生 活 を 描 きだすことを 通 じて うきぼりにしてみたい つ まり 意 見 陳 述 で 原 告 たちが 無 償 化 からの 除 外 は 私 ( 僕 ) たちの 誇 りを 踏 みにじる 行 為 だ と 何 度 も 述 べていたが そのことの 意 味 を 参 与 観 察 インタビューの 記 録 から 描 き 出 した さらにもう 一 つの 目 標 は 朝 鮮 学 校 と 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 との 関 係 およびその 意 味 について 積 極 的 に 踏 み 込 んで 描 き 出 すことだった 後 に 詳 述 するが 愛 知 朝 高 の 修 学 旅 行 =< 祖 国 訪 問 >への 同 行 調 査 の 記 録 から 日 本 社 会 では 理 解 されにくい 朝 鮮 学 校 がもつ 朝 鮮 への 愛 着 の 中 味 について 考 察 を 行 ったものである 2. ウリハッキョ と 呼 ばれることの 意 味 朝 鮮 学 校 は 私 たちの 故 郷 だ 朝 鮮 学 校 関 係 者 は 朝 鮮 学 校 を 愛 着 をこめて ウリ ハッキョ とよぶ それはなぜか? 朝 鮮 学 校 は 日 本 の 植 民 地 統 治 下 に 奪 われた 朝 鮮 の 言 葉 や 文 化 を 回 復 するた めに 在 日 朝 鮮 人 たちが 自 らの 手 で 建 てて そして 自 分 たちの 力 で 70 年 もの 間 維 持 運 営 してきた 学 校 である この 間 日 本 政 府 はこの 朝 鮮 学 校 を 一 度 たりとも 支 援 し たことはなく 各 地 方 自 治 体 が 出 してきたわずかな 補 助 金 が 公 的 な 援 助 だった 朝 鮮 学 校 にはいる 公 的 なお 金 は 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 ( 朝 鮮 )が 1957 年 から 送 ってくる 教 育 援 助 費 奨 学 金 が ほとんどの 比 重 をしめ てきた したがって 常 に 財 政 難 に 悩 まされてきた 学 校 を 維 持 するために 朝 鮮 学 校 関 係 者 が 学 校 に 注 いできた 力 は 一 般 の 日 本 人 の 想 像 を 超 える 1 世 の 祖 父 母 が 作 り 2 世 の 父 母 が 守 ってきた 学 校 という 物 語 は 朝 鮮 学 校 の 中 では 繰 り 返 し 語 られるが 実 際 に 生 徒 たちは 自 分 の 身 近 な 人 たちが 直 接 資 金 や 労 力 を 提 供 して 維 持 運 営 してきた 学 校 に 通 っていることを 自 覚 している これまで の 意 見 陳 述 の 中 でも 原 告 たちは 私 たちは 朝 鮮 学 校 の ことを 愛 着 をこめて ウリハッキョ と 呼 びます と 何 度 も 述 べていた ウリハッキョは 日 本 語 に 訳 せば 私 たち の 学 校 ではあるが ウリハッキョという 愛 称 にこめられ た 愛 着 の 意 味 を 調 査 から 明 らかにした 2-1: 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 の 現 状 全 国 の 朝 鮮 学 校 同 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 の 運 営 も 厳 しい 現 状 にあることを 概 説 した 2-2: 学 校 生 活 朝 鮮 学 校 の 学 校 生 活 を 特 徴 づけるものについて 論 じた 朝 鮮 語 : 朝 鮮 学 校 教 育 の 核 となるものである 単 なる 語 学 教 育 を 超 えて 朝 鮮 学 校 にとっては 奪 われた 言 語 を 取 り 戻 すという 意 味 において そし て 日 本 社 会 に 同 化 することの 抵 抗 のシンボルと して 朝 鮮 語 が 位 置 づけられていることを 論 じた カリキュラム: 民 族 科 目 とよばれる 科 目 について 論 じた 行 事 : 運 動 会 など 朝 鮮 学 校 が 行 う 行 事 が 当 事 者 たちにとってもつ 意 味 を 論 じた それは 行 事 を 通 じて 実 感 する 同 胞 との 一 体 感 だ この 一 体 感 は 抽 象 的 なものではなく 運 動 会 という 場 では 具 体 的 なものとして 体 験 され その 核 とな る 学 校 を 守 っていくという 意 識 が 生 徒 たちの 中 に 育 つように 思 われる 生 徒 たちがよく 公 式 の 場 で 言 う 同 胞 社 会 在 日 朝 鮮 人 社 会 というものが 単 なる 抽 象 的 な 概 念 を 超 えて 実 体 的 な コミュ ニティ として 実 践 される 機 会 だとした 2-3: 保 護 者 たち 保 護 者 たちにとって 朝 鮮 学 校 に 子 どもたちを 送 るこ との 意 味 さらには 保 護 者 にとって 朝 鮮 学 校 のもつ 意 味 を 論 じた 2-4: 生 徒 たち 保 護 者 たちが 語 った 朝 鮮 学 校 の 楽 しさ が 継 承 さ れているようである その 背 景 には 朝 鮮 学 校 がそこ に 関 わる 朝 鮮 人 たちにとっては 自 分 のルーツを 否 定 す ることも また 否 定 され ることもなく そして 自 分 のル ー ツに 関 することを 学 ぶこと そして 家 庭 や 学 校 を 通 じ て 継 承 し さらに 獲 得 した 民 族 性 を 何 も 躊 躇 すること なく 表 出 することができる 場 所 であるからだ 朝 鮮 学 校 が 常 に 外 からの 攻 撃 にあう 危 険 性 はある が その 内 部 においては 安 全 な 家 としての 機 能 を している 朝 鮮 人 たちが 自 らの 手 で 設 立 し 運 営 して きた 朝 鮮 学 校 という 空 間 は その 意 味 において 朝 鮮 学 校 に 関 わる 全 ての 人 にとって 日 本 社 会 で 堂 々と 朝 鮮 人 として 生 きていくために 自 分 たちを 育 て 守 ってくれ る 場 所 なのである その 意 味 において 朝 鮮 学 校 は 故 郷 としての 役 割 をもっていると 言 えよう 3. アイデンティティ 本 章 では 日 本 学 校 出 身 の 在 日 朝 鮮 人 たちへの 調 査 か ら 見 えるアイデンティティと 朝 鮮 学 校 の 生 徒 たちがもつアイ デンティティのあり 方 の 違 いについて 論 じてみた 朝 鮮 学 校 で 徹 頭 徹 尾 朝 鮮 人 であること を 否 定 されず のびやかに 朝 鮮 人 として 日 本 社 会 で 生 きる 朝 鮮 学 校 生 徒 のアイデンティティのあり 方 を 肯 定 的 に 論 じてみた 4. 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 と 朝 鮮 高 校 本 意 見 書 のメインの 部 分 でもある 否 定 的 にしか 語 ら れない 朝 鮮 と 朝 鮮 学 校 の 関 係 について それを 内 在 的 に 4 5

理 解 してみようと 3 回 の 愛 知 朝 高 < 祖 国 訪 問 > 同 行 調 査 での 観 察 から 考 察 をしてみた つまり 思 想 教 育 個 人 崇 拝 忠 誠 の 強 要 等 日 本 社 会 が 批 判 のターゲッ トにしている 朝 鮮 学 校 と 朝 鮮 の 関 係 を 朝 高 3 年 生 の 生 徒 たちの< 祖 国 訪 問 > 体 験 の 参 与 観 察 から 描 き 出 してみ たのである 訪 問 前 には 一 体 どんな 社 会 ( 国 )だろう と 半 信 半 疑 だった 生 徒 たちも 2 週 間 の 滞 在 期 間 に 朝 鮮 を 祖 国 だと 考 えるようになる 生 まれ 育 った 日 本 とは 大 きく 異 な る 社 会 政 治 体 制 の 朝 鮮 を ましてや(ほとんどの 生 徒 にとって) 初 めての 朝 鮮 を どうして 祖 国 だと 考 え るようになるのかということを 分 析 してみたものである 紙 面 の 関 係 で 詳 細 は 省 くが 一 言 でまとめれば 自 分 を 説 明 する 必 要 がない 気 楽 さ 在 日 朝 鮮 人 である 自 分 を 受 け と め て も ら え た 在 日 朝 鮮 人 として の 自 分 た ち を 温 かく 歓 迎 してくれた からではないであろうか 生 徒 たち は 朝 鮮 で 居 心 地 の 良 さを 感 じているのである これは すなわち 日 本 社 会 の 在 日 朝 鮮 人 に 対 する 処 遇 の 悪 さを 逆 照 射 しているのではないだろうか 前 節 までで 朝 鮮 学 校 (= 安 全 な 家 )で 守 られて 教 育 を 受 けているからこ そ 自 らの 民 族 をまっすぐに 受 けとめることができると 論 じてきた 言 い 換 えれば 生 徒 たちは 直 接 的 な 差 別 体 験 は 少 ないだろう( 近 年 ネット 上 でも 街 頭 でも 朝 鮮 人 を ターゲットにした 露 骨 な 差 別 =ヘイトスピーチの 横 行 はあ ることは 指 摘 しておかねばならない ) しかしながら 日 本 の 在 日 朝 鮮 人 に 対 する 差 別 的 なまなざしを 感 じながら 生 活 しているのだ 日 本 社 会 の 差 別 的 なまなざしを 日 常 で 感 じているからこそ 同 胞 として 温 かく 迎 え 入 れてく れる 朝 鮮 で 感 動 するのではないだろうか ぎゅ っと 抱 きし め てくれ る 感 覚 だ か ら 祖 国 な ん で す 暑 苦 しいくらいの 愛 をくれて 自 分 を 同 胞 と 迎 えてく れるこの 国 を 祖 国 と 呼 んでいいかなぁ などという 言 葉 に 象 徴 されるものから 生 まれている 感 覚 ではない かと 分 析 した 問 >は 単 なる プロパンガンダ 旅 行 ではないし 生 徒 た ちはそこで 単 に 洗 脳 された 者 たちではないのである 朝 鮮 で 々な 葛 藤 矛 盾 を 感 じながらも それでも 自 分 たちを 同 胞 として 大 歓 迎 する 朝 鮮 の 人 たちの 姿 を 肌 で 感 じる 中 で 朝 鮮 が 自 分 の< 祖 国 >だと 言 い 切 るので ある こうしたかれらなりの 知 的 活 動 を 皮 相 的 に かつ 没 歴 史 的 に 批 判 し 朝 鮮 との 関 係 性 を 理 由 に 堂 々と 公 権 力 が 差 別 ( 本 件 裁 判 の 高 校 無 償 化 からの 排 除 がその 象 徴 である)することの 問 題 に 自 覚 的 になるべきではないだろ うか なお 在 日 朝 鮮 人 の 歴 史 が 100 年 をこえる 中 で 在 日 朝 鮮 人 の 生 き 方 も 実 に 多 になっている 朝 鮮 学 校 に 通 う 在 日 朝 鮮 人 の 児 童 生 徒 たちは 在 日 朝 鮮 人 全 体 の 中 では 1 割 程 度 だとも 言 われている 在 日 朝 鮮 人 にとって 朝 鮮 半 島 への 帰 還 が 非 現 実 的 と なった 現 在 在 日 を 生 きる といったような 在 日 論 と 呼 ばれる 立 場 が 1970 年 代 から 在 日 朝 鮮 人 社 会 では 優 勢 となっている つまり 南 も 北 もない もしくは 南 も 北 も という 立 場 を 主 張 しつつ 在 日 朝 鮮 人 なのだから 本 国 の 分 断 を 在 日 朝 鮮 人 社 会 に 持 ち 込 むのはやめようという 立 場 である その 文 脈 においては 朝 鮮 学 校 で 語 られる 民 族 や< 祖 国 >は 本 質 主 義 的 で 一 枚 岩 だと 在 日 朝 鮮 人 社 会 内 部 からも 批 判 の 的 にされることは 多 い しかし 朝 鮮 学 校 が いまなお 民 族 や< 祖 国 > にこだわるのはなぜなのか? 私 たち 日 本 の 社 会 学 者 が 影 響 を 受 けてきた 西 洋 の 知 では 民 族 やナショナリ ズムは 乗 り 越 えるべき ものとして 捉 えられてきた ま た 国 境 を 越 えて 移 動 流 動 してきた 人 々を ディアスポ ラ と 呼 ぶが 欧 米 の 研 究 は ディアスポラたちが 文 化 の 再 創 造 によって 民 族 / 国 家 を 否 定 し 新 しいもの を 創 造 してきたことを 明 らかにしてきた しかしながら 在 日 朝 鮮 人 たちの 現 実 は いまだ 日 常 において 民 族 や 国 家 といった 問 題 に 直 接 的 に 対 峙 し つつ 生 きざるをえない 朝 鮮 半 島 の 南 北 分 断 日 本 の 植 民 地 / 戦 後 責 任 の 未 清 算 北 朝 鮮 嫌 悪 昨 今 のヘイ トスピーチに 顕 著 にみられるような 排 斥 等 々 在 日 朝 鮮 人 たちは とくに 朝 鮮 と 密 接 な 関 係 をもつ 朝 鮮 学 校 関 係 者 は 日 常 的 に 民 族 国 家 祖 国 といった 問 題 に 向 き 合 っ て 生 きることを 強 いられているのではないだろうか その 意 味 においても 朝 鮮 学 校 が 朝 鮮 を< 祖 国 >とし て 一 見 古 くさく みえる 民 族 やナショナリズムを 語 るこ とは 在 日 朝 鮮 人 たちの 日 本 社 会 での 生 きる 営 みにおい ては 必 要 なものであり それらは 決 して 上 からの 一 方 的 な 押 しつけで 得 たものではなく 生 徒 たち 自 身 が 自 ら 能 動 的 に 獲 得 したものなのである 原 告 からの 手 紙 ( 原 告 番 号 1 番 ) 意 見 陳 述 で 裁 判 の 法 廷 に 立 った 時 の 記 憶 は 約 2 年 経 つ 今 でも 鮮 明 に 覚 えています 目 の 前 に 日 本 政 府 関 係 者 や 相 手 側 の 弁 護 士 がずらっと 座 っていて とても 緊 張 し 同 時 にとても 不 安 な 気 持 ちでいっぱいでした この 高 校 無 償 化 問 題 が 解 決 しないまま 差 別 と 戦 う 後 輩 たちを 残 し 朝 鮮 大 学 に 進 学 することになった 私 は 高 校 卒 業 の 日 後 輩 たちにも 同 胞 たちにも そしてこの 問 題 と 共 に 立 ち 向 かっ てくださる 日 本 の 方 たちにもとても 申 し 訳 ない 気 持 ちで いっぱいでした そんな 気 持 ちが 心 の 中 に 残 るまま 大 学 生 活 を 送 っていた 私 に 法 廷 での 意 見 陳 述 の 話 が 舞 い 込 ん できたのでした 自 分 の 気 持 ちを 政 府 を 相 手 に 直 接 表 現 できる 機 会 なんて 普 通 の 大 学 生 には 与 えられません 私 は 自 分 がその 代 表 として 発 言 していいのかとかなり 悩 みま した 普 段 話 がうまいほうではないし ましてや 政 府 を 相 手 に 意 見 を 述 べるとなると 正 直 自 信 もありませんでし た しかし 私 は 卒 業 して 無 償 化 問 題 に 対 して 何 も 出 来 なかったことにとても 罪 悪 感 を 感 じている 自 分 に 気 づき このままではダメだと 感 じ 法 廷 にたちました 自 分 は 差 別 をされた 当 事 者 なんだ 当 事 者 が 立 ち 上 がらなければ 誰 が 率 先 するんだ そんな 気 持 ちでした 裁 判 を 終 えて 東 京 に 戻 った 私 は 金 曜 闘 争 と 呼 ばれるよ うになった 文 科 省 前 での 高 校 無 償 化 に 対 する 抗 議 闘 争 に 積 極 的 に 参 加 しました どれだけ 叫 べばいいのだろう 奪 われ 続 けた 声 がある こんな 冒 頭 から 始 まる 歌 を 毎 週 金 曜 に 朝 大 生 は 歌 い 声 をあげ 続 けました 暑 い 日 も 寒 い 日 も 雨 の 日 も 雪 の 日 も 途 切 れることなく 闘 い 続 けました そうしているうちにオモニたちを 筆 頭 とする 同 胞 たちや 日 本 の 方 々 南 朝 鮮 からかけつけてくれた 方 た ち そして 東 京 神 奈 川 の 朝 高 生 も 合 流 し 活 動 はもっと 多 きものになっていきました 私 は 文 科 省 前 で 朝 高 生 た ちを 見 るたびに 愛 知 で 共 に 街 頭 宣 伝 活 動 や 裁 判 闘 争 をし ている 同 胞 学 生 の 姿 が 浮 かびました 朝 大 生 としての 最 後 の 金 曜 闘 争 に 参 加 した 日 私 は 周 りの 人 たちを 見 て 全 国 の 同 胞 を 思 って 力 を 合 わせることがどれだけ 大 切 なのか 実 感 しました 皆 さん この 闘 いも 長 期 戦 になり 慣 れと 諦 めとの 忍 耐 勝 負 になってきていると 思 います そんな 時 こそ 横 にいる 人 たちを 頼 りながら 共 に 力 を 合 わせて 闘 っていきましょう 우리가 이 문제해결을 가겨오지 못하고 우리 귀여운 후 배인 동무들을 지금도 계속 투쟁을 해야 할 상황에 놓 이게 했는것을 정말로 미안하게 생각을 합니다. 고교무 상화투쟁은 재판투쟁에까지 이르러 장기화되여있습니 다. 투쟁이 길어지면 길어질수록 사람들의 관심은 낮아 지는 법입니다. 그러나 우리의 이 투쟁은 결코 단념하 면 안되는 투쟁입니다. 이제 더 이상 고교무상화문제라 는 단어가 아이들의 입에서 자연스레 나오는 현실을 묵 인하지 맙시다. 그러기 위해서는 당사자의 소리가 정말 로 중요하다고 생각합니다. 이제 실증이 나고 언제까지 계속하느냐고 생각하는 동무도 속에는 있을것입니다. 그럴 때 한명한명이 우리 학교에 대해서 동포사회에 대 해서 생각을 해봅시다. 우리의 귀중한 것을 지킬수 있 는것은 그것이 귀중하다고 알수 있는 사람밖에 없고 나 는 동무들 모두가 그것을 아는 사람이다고 믿고있습니 다. 앞으로 공부도 소조도 련애도 많은것을 량립해야 하는 청춘시절에 고교무상화투쟁까지 해야 하니 정말로 바쁘다고 생각을 하지만 끝까지 함께 싸워 나갑시다. 5. まとめにかえて ー 在 日 朝 鮮 人 と 民 族 < 祖 国 > ナショナリズム 本 意 見 書 のメインは4 章 である ほとんどの 生 徒 たち が 高 3で 初 めて 訪 問 する< 祖 国 >= 朝 鮮 で それまで 教 科 書 だけで 学 んできた 々な 施 設 や 史 跡 を 訪 問 し そ して 現 地 で 同 年 代 の 朝 鮮 人 学 生 を 中 心 に 交 流 し 自 分 たちなりの 朝 鮮 観 (= 祖 国 観 )を 形 成 することを 現 地 での 同 行 調 査 の 記 録 から 描 き 出 してみた 生 徒 たち が 自 分 たちの 五 感 を 働 かせて 生 徒 たち 自 身 の 言 葉 を 借 りれば < 祖 国 >をつかむ ように 悩 み 考 え もが いている 姿 を 伝 えようとした 日 本 社 会 が 皮 相 的 に 批 判 するように 朝 高 の< 祖 国 訪 日 本 語 訳 最 後 に 後 輩 達 に 伝 えたいことがあります 私 は4 年 前 に 愛 知 朝 高 を 卒 業 しました 私 たちがこの 問 題 を 解 決 することができず 可 愛 い 後 輩 たちを 今 もなお 闘 争 しなければならない 状 況 に 追 いやってしまったことを 本 当 に 申 し 訳 なく 思 います 高 校 無 償 化 闘 争 は 裁 判 闘 争 に まで 至 り 長 期 化 しています 闘 争 が 長 引 けば 長 引 くほど 人 々の 関 心 は 下 がっていくものです しかし 私 たちのこの 闘 争 は 決 して 諦 めてはならない 闘 争 です もうこれ 以 上 高 校 無 償 化 問 題 という 単 語 が 子 どもたちの 口 から 自 然 に 出 る 現 実 を 黙 認 するのはやめましょう そのためには 当 事 者 の 声 が 本 当 に 重 要 だと 思 います もううんざりして いつ まで 続 くのかと 考 える 学 生 も 中 にはいるでしょう そんな とき 一 人 一 人 がウリハッキョについて 同 胞 社 会 につい て 考 えてみましょう 私 たちの 貴 重 なものを 守 ることがで きるのは それが 貴 重 だと 知 っている 人 しかいないし 私 は 君 たちがみんなその 貴 重 さを 知 っている 人 だと 信 じてい ます これから 勉 強 も 部 活 も 恋 愛 も 多 くのことを 両 立 しなければならない 青 春 の 日 々の 中 で 高 校 無 償 化 闘 争 までしなければならなくて 本 当 に 忙 しいと 思 いますが 最 後 まで 共 に 闘 っていきましょう 마지막에 후배들에게 하고 싶은 말이 있습니다. 조고생동무들 나는 4 년전 아이찌조고를 졸업했습니다. 6 7

原 告 からの 手 紙 ( 原 告 番 号 2 番 ) ウリハッキョの 未 来 と 民 族 教 育 の 発 展 の 為 にご 協 力 し てくださっている 在 日 同 胞 と 日 本 の 先 生 方 に 敬 意 を 表 し ます そして 朝 鮮 学 校 にも 差 別 無 く 高 校 無 償 化 制 度 が 適 用 されるべく 共 に 戦 ってくださっている 多 くの 方 々に 感 謝 しています 本 当 にありがとうございます 私 が 本 裁 判 の 原 告 となって 大 学 の4 年 間 を 過 ごし 無 事 卒 業 を 果 たして 社 会 人 としての 新 生 活 を 始 めた 今 新 たな 期 待 に 胸 を 膨 らませながらも 今 も 街 頭 に 立 ち 宣 伝 活 動 や 抗 議 闘 争 を 続 ける 後 輩 達 のことを 思 うと 胸 が 痛 みます 私 達 も 大 学 で 過 ごした4 年 間 毎 週 金 曜 日 に 文 科 省 で 要 請 活 動 や 抗 議 闘 争 を 広 げてまいりました しかし 私 自 身 大 学 で 同 級 生 や 後 輩 達 と 活 動 を 続 ける 中 で 毎 週 行 ってきた 活 動 が 大 学 生 達 にとっても 負 担 となっている との 意 見 を 受 けることもありました 私 も 活 動 を 続 けよ うと 学 友 達 に 投 げかけながら その 意 見 を 不 安 に 思 うこ ともありました 戦 い 自 体 が 長 丁 場 になるにつれて そ のジレンマを 感 じることもありましたが 街 頭 に 出 て 必 死 に 声 を 上 げる 後 輩 達 アボジオモニ 達 を 目 にする 度 私 達 はここで 若 い 新 しい 世 代 である 自 分 達 が 後 退 するわ けにはいかないとお 互 いを 鼓 舞 しながら 私 達 が 発 起 し た 金 曜 闘 争 を 続 けました 金 曜 闘 争 は ウリハッキョの 学 生 のみならず アボジオモニ 達 そして 韓 国 の 方 々ま 2015 年 度 のカンパのご 報 告 とお 礼 で 参 加 してもらえるようになりました また 外 国 の 弁 護 士 が 活 動 内 容 等 について 取 材 に 来 られるほどの 活 動 にまでなりました その 成 果 を 実 感 しつつ 胸 にこみ 上 げるものは 私 達 が 高 校 生 の 時 に 高 校 償 化 問 題 を 解 決 できなかったため 今 も 後 輩 達 が 学 業 や 部 活 動 に 当 てるべき 時 間 を この 活 動 のために 割 いているというこ とに 対 する 責 任 と 申 し 訳 なさ そして 今 も 尚 曖 昧 な 見 解 でウリハッキョを 差 別 し 続 ける 日 本 政 府 に 対 する 怒 り です この 場 を 借 りて 皆 さんにお 願 いしたいことがありま す それは ウリハッキョに 通 う 後 輩 達 の 明 るい 未 来 の ために これからも 支 援 の 輪 をもっと 広 げ 共 に 戦 って いきましょうということです 私 達 がそうだったように 今 の 高 校 生 達 も 勇 気 を 振 り 絞 り 街 頭 に 立 ち 活 動 を 行 っ ているはずです そんな 高 校 生 達 の 励 みになるのは 何 よりも 共 に 戦 っている 人 たちの 声 援 です それが この 戦 いを 勝 利 へと 推 し 進 めていく 力 となり 後 輩 達 がこれ からもウリハッキョを 守 っていく 在 日 朝 鮮 人 として 胸 を 張 って 生 きていく 使 命 感 に 変 わっていくものだと 私 は 確 信 しています 裁 判 自 体 も 長 丁 場 になってはきましたが 後 輩 達 のた め ウリハッキョの 未 来 のため 勝 利 のその 日 まで 共 に 手 と 手 を 取 り 合 って 奮 闘 していきましょう 無 償 化 裁 判 も4 年 目 となりました 長 い 闘 いが 予 想 されますが それを 支 える 支 援 の 輪 も 大 きく 広 がって まいりました 皆 の 熱 いご 支 援 は 原 告 弁 護 団 わたしたち 無 償 化 ネットワークにとっても 大 き な 力 となっています 心 より 感 謝 申 し 上 げます 在 日 本 朝 鮮 登 山 協 会 静 岡 朝 鮮 学 校 友 の 会 有 志 長 野 朝 鮮 初 中 級 学 校 学 父 母 会 平 和 を 求 める 祈 りと 祭 典 実 行 委 員 会 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 オモニ 会 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 52 期 一 同 この 他 無 償 化 ネットワーク 会 員 及 びご 賛 同 者 のみなさまを 始 め 多 くの 方 々にご 支 援 いただいております ありがとうございます Q 朝 鮮 学 校 にも 高 校 無 償 化 が 適 用 される 基 準 が 作 られ 朝 鮮 学 校 への 高 校 無 償 化 適 用 に 向 けた 審 査 が 再 開 されたのに 何 で 朝 鮮 高 校 だけ 無 償 化 されない 結 果 になったの? A:2011 年 8 月 31 日 菅 内 閣 総 辞 職 前 日 朝 鮮 半 島 情 勢 は 砲 撃 事 件 以 前 の 状 態 に 復 したとして 文 部 科 学 大 臣 に 朝 鮮 学 校 を 就 学 支 援 金 対 象 校 とするか の 審 査 手 続 き 再 開 が 指 示 されたよ この 指 示 を 受 けて 文 科 省 は 朝 鮮 学 校 の 審 査 を 再 開 したんだけど 高 校 無 償 化 の 適 用 には 本 来 全 く 関 係 なく 他 の 学 校 については 調 査 すらされていない 教 育 内 容 や 本 国 民 族 団 体 との 関 係 などについて も 執 拗 に 調 査 をするようになったんだ 朝 鮮 学 校 側 は 文 科 省 の 調 査 に 回 答 しなければ 高 校 無 償 化 が 適 用 されないと 考 え やむを 得 ず 文 科 省 からの 調 査 に 誠 実 に 回 答 をしたんだ 民 主 党 政 権 の 終 盤 田 中 眞 紀 子 文 部 科 学 大 臣 が 朝 鮮 学 校 にも 高 校 無 償 化 を 適 用 するのではないか と 期 待 されたものの 同 大 臣 は 朝 鮮 高 校 無 償 化 につき 国 民 がなるほどね と 思 うような 状 況 に ならないと 簡 単 には 判 断 できない 実 質 国 会 で 議 論 をやっていないと 思 うんです 白 紙 に 戻 る 方 が 誠 実 じ ゃな い の か なと 思 って いま す とコメントし 朝 鮮 高 校 への 無 償 化 を 適 用 しないまま 自 民 公 明 両 党 に 政 権 交 代 し 第 二 次 安 倍 内 閣 が 成 立 した んだ 2012 年 12 月 28 日 下 村 博 文 文 部 科 学 大 臣 は 記 者 会 見 で 本 日 の 閣 僚 懇 談 会 で 私 から 朝 鮮 学 校 については 拉 致 問 題 の 進 展 がないこと 朝 鮮 総 連 と 密 接 な 関 係 にあり 教 育 内 容 人 事 財 政 にその 影 響 が 及 んでいること 等 から 現 時 点 で の 指 定 には 国 民 の 理 解 が 得 られず 不 指 定 の 方 向 で 手 続 を 進 めたい 旨 を 提 案 したところ 総 理 からも その 方 向 でしっかり 進 めていただきたい 旨 の 御 指 示 がございました このため 野 党 時 代 に 自 民 党 の 議 員 立 法 として 国 会 に 提 出 した 朝 鮮 学 校 の 指 定 の 第 6 回 無 償 化 裁 判 が 提 起 される までの 流 れって?2 前 回 日 本 政 府 が 朝 鮮 学 校 への 高 校 無 償 化 適 用 に 向 けた 審 査 を 停 止 してしまったところまで 説 明 をしたよね (ととり 通 信 第 14 号 参 照 ) 今 回 は その 審 査 が 再 開 されてから 無 償 化 裁 判 が 提 起 されるまでの 流 れを 説 明 するね 根 拠 を 削 除 する 改 正 法 案 と 同 趣 旨 の 改 正 を 省 令 改 正 により 行 うこととし 本 日 からパブリック コメ ントを 実 施 することにいたします と 発 表 したよ Q その 後 どのような 流 れで 朝 鮮 学 校 への 無 償 化 適 用 を 求 めて 訴 訟 提 起 等 に 至 ったの? A: 安 倍 政 権 では 朝 鮮 学 校 への 無 償 化 適 用 が 実 現 す る 可 能 性 は 極 めて 小 さいと 考 えられたことから 行 政 への 働 きかけだけではなく 司 法 による 公 正 な 判 断 を 求 め 全 国 で 訴 訟 提 起 を 検 討 するようになっ たんだ そして 2 0 1 3 年 1 月 2 4 日 愛 知 朝 鮮 高 級 学 校 在 校 生 卒 業 生 5 名 が 原 告 となり 国 家 賠 償 請 求 訴 訟 を 名 古 屋 地 裁 に 提 訴 ( 愛 知 第 一 次 訴 訟 )するに 至 った んだよ なお 同 日 大 阪 でも 大 阪 朝 鮮 学 園 が 原 告 となり 同 校 を 就 学 支 援 金 支 給 対 象 校 に 指 定 するよう 大 阪 地 裁 に 行 政 訴 訟 が 提 起 されたよ 第 一 次 提 訴 後 の 2013 年 2 月 20 日 パブリック コメントに 賛 成 とほぼ 同 数 の 反 対 意 見 が 集 まった にも 関 わらず 朝 鮮 学 校 への 無 償 化 適 用 の 根 拠 省 令 ( 規 程 ハ)を 削 除 し 下 村 文 部 科 学 大 臣 は 朝 鮮 学 校 の 高 校 無 償 化 の 根 拠 省 令 を 廃 止 したこと 等 を 理 由 として 全 朝 鮮 高 校 を 高 校 無 償 化 対 象 校 として 指 定 しない 旨 の 処 分 の 通 知 してきたんだ その 後 2013 年 8 月 1 日 には 広 島 朝 鮮 学 園 広 島 朝 鮮 中 高 級 学 校 高 級 部 の 在 校 生 卒 業 生 110 名 が 原 告 となり 行 政 訴 訟 国 家 賠 償 訴 訟 を 提 起 し たよ 愛 知 も 2013 年 12 月 19 日 第 一 次 訴 訟 提 起 に 続 き 愛 知 朝 鮮 高 級 学 校 在 校 生 卒 業 生 5 名 が 新 たに 原 告 となり 国 家 賠 償 請 求 訴 訟 を 名 古 屋 地 裁 に 提 訴 ( 愛 知 第 二 次 訴 訟 )したんだ なお 同 日 九 州 朝 鮮 中 高 級 学 校 高 級 部 の 在 校 生 卒 業 生 計 67 名 も 国 家 賠 償 請 求 訴 訟 を 福 岡 地 裁 小 倉 支 部 に 提 訴 し た よ そして 最 後 に 2 0 1 4 年 2 月 1 7 日 東 京 朝 鮮 高 級 学 校 在 校 生 62 名 が 国 家 賠 償 請 求 訴 訟 を 東 京 地 裁 に 提 訴 し 現 在 に 至 るよ 8 9

無 償 化 デー 報 告 無 償 化 ネットワーク 愛 知 は 無 償 化 問 題 を 訴 える 運 動 を 停 滞 させることなく 裁 判 闘 争 を 長 いスパン で 盛 り 上 げるために 毎 月 24 日 前 後 ( 提 訴 日 が1 月 2 4 日 ) を 無 償 化 デ ー と し て 2 0 1 4 年 9 月 よ り 々 な 企 画 を 行 って 参 りました 報 告 第 11 回 無 償 化 デー:7 月 4 日 ( 土 ) 第 11 回 無 償 化 デーは 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 にて 真 夏 の 大 焼 肉 会 を 行 いました 愛 知 中 高 の 学 生 たち 学 校 の 先 生 オモニ 会 弁 護 団 の 先 生 そして 支 援 者 総 勢 約 50 人 が 集 まりました 七 輪 を 囲 んで 煙 がもうもうと 立 ち 込 める 朝 鮮 式 焼 肉 を 楽 しみながら 今 後 の 活 動 について 熱 く 語 り 合 いました (この 時 の 会 話 をきっかけに 中 高 祭 で の 学 生 と 無 償 化 ネットのコラボが 実 現 しました )ま た 会 の 途 中 には 参 加 者 のリレートーク 学 生 オ モニ 会 弁 護 団 の 歌 も 加 わり 大 盛 り 上 がり 裁 判 支 援 の 広 がりを 実 感 しました 長 い 闘 いであることは 確 かですが 正 面 突 破 を 目 指 す 愛 知 の 裁 判 です 当 事 者 と 支 援 者 と 手 を 取 り 合 って 頑 張 りたいと 思 います 第 14 回 無 償 化 デー:10 月 24 日 ( 土 ) 第 14 回 無 償 化 デーは 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 にて 交 換 授 業 を 行 いました 朝 鮮 学 校 のこと そこに 通 う 学 生 たちの 姿 を 少 しでも 多 くの 人 に 知 ってもらいたいと 2015 年 2 月 に 交 換 授 業 を 行 って 以 来 2 度 目 の 企 画 となりました 今 回 は 主 催 の 予 想 をはるかに 上 回 る 人 数 が 参 加 しました 特 に 目 立 ったのは 日 本 人 学 生 の 姿 で した 朝 鮮 学 校 は 初 めてという 参 加 者 も 多 くみえ 地 道 な 取 り 組 み が 少 しずつでも 実 を 結 びはじめて いることを 感 じました 授 業 を 担 当 してくださった 日 本 の 学 校 の 先 生 方 からも またやりたい というお 声 もいただき ました また 今 回 は 朝 鮮 学 校 の 教 員 による 日 本 の 学 生 たち 向 けの 授 業 もあり 文 字 通 りの 交 換 授 業 となりました 交 換 授 業 後 に 行 われた 学 生 たちによる 芸 術 公 演 も 大 好 評 で 感 動 し 涙 する 人 い ました また 在 日 本 朝 鮮 登 山 協 会 さんからのカ ンパの 授 与 式 も 行 われました 公 演 後 にはオモニ 会 手 製 の 朝 鮮 料 理 をいただき ながら 授 業 を 行 った 先 生 方 や 参 加 した 日 本 人 学 生 たちと 交 流 を 深 めることができました 無 償 化 裁 判 は 単 にお 金 だけの 問 題 ではありませ ん 日 本 社 会 に 存 在 する 朝 鮮 人 差 別 朝 鮮 蔑 視 を 克 服 するための 闘 いでもあります 今 後 も 熱 いご 支 援 をよろしくお 願 いします 第 16 回 無 償 化 デー:12 月 18 日 ( 金 ) 18:30 より 無 償 化 適 用 を 求 める 年 末 街 頭 宣 伝 を 行 いました 寒 空 の 下 足 早 に 去 っていく 人 も 多 くいましたが 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 の 生 徒 による 思 いのこもった イラストのポケットティッシュ 3,000 個 を 配 り 切 る ことができました 支 援 者 も 順 々にマイクを 握 り 街 行 く 人 々に 熱 く 訴 えました 愛 知 県 立 大 学 教 授 樋 口 浩 造 さん 朝 鮮 学 校 にとって 当 たり 前 の 無 償 化 を 当 たり 前 にさ せるための 戦 いを 応 援 します でも ここでは 少 し 気 楽 に 自 分 の 話 をさせてください 研 究 者 にありがちな 東 アジアに 理 解 を 示 す(ふうの) 良 識 あるリベラリスト( 左 翼 ) の 一 人 であったろう 僕 が もう 一 歩 踏 み 込 んで 考 えたり 動 いたりしたいと 思 うよ うになったのは 2003 年 からです この 年 初 めて 家 族 全 員 で 中 国 に 行 き 8 月 から 12 月 まで 北 京 で 暮 らしまし た その 時 は 毎 日 が 冒 険 のようなただ 楽 しいだけの 日 々 でしたが 帰 国 後 日 本 の 違 うところが 見 えるようになっ たのです 5 ヶ 月 弱 の 中 国 滞 在 で 外 国 人 として 親 切 に されたことは 数 え 切 れないほどでしたが 日 本 人 だとい うことで 嫌 な 目 を 見 たことは 一 度 もありませんでした(そ の 後 数 回 ありましたし 安 倍 政 権 以 降 風 当 たりは 相 当 き つくなっています) なのに 日 本 に 帰 ってみたら 中 国 や 韓 国 から 来 た 留 学 生 への 日 本 社 会 の 対 応 は とても 冷 たいことが 分 かってきたのです あんなに 親 切 にして くれた 中 国 人 が 日 本 に 来 たら なぜ 冷 遇 されなければ ならないのか という 思 いを 持 ちました もう 一 歩 の 踏 み 込 みは まず 私 の 大 学 の 留 学 生 への 関 わりから 始 まったのだと 思 います 存 在 すら 知 らなかっ た 常 時 携 帯 の 外 国 人 登 録 証 を 初 めて 留 学 生 に 見 せて もらったのもこの 頃 です ゼミの 留 学 生 で 携 帯 してい なかったために 警 察 署 に 連 れて 行 かれ ゼミのコンパに 出 られないなどということもありました 本 音 を 言 わず その 場 さえ 良 ければという 日 本 人 のつきあい 方 について 行 けず 留 学 時 の 夢 とは 裏 腹 に 日 本 人 の 友 達 ができな い(いらない) 留 学 生 を 日 常 的 に 目 にするようになりま した 下 宿 を 決 めるのが バイト 先 での 叱 声 が 入 管 で 嫌 な 目 に 就 職 してもビザが 下 りない こまごま 留 学 生 を 取 り 巻 く 悪 環 境 を 見 る 中 で こうした 外 国 人 への 冷 遇 が そもそも 植 民 地 時 代 の 在 日 朝 鮮 人 ( 台 湾 人 )を 念 頭 に 置 いた 戦 後 一 貫 した 外 国 人 管 理 政 策 の 延 長 な のだと 理 解 するようになりました そして 在 日 が 日 本 社 会 の 中 で 戦 い 続 け 少 しずつでも 自 分 たちの 居 場 所 を 確 保 していく 戦 後 の 歴 史 を わずかながらも 知 るように なってきたのです といっても 僕 は 何 か 行 動 を 起 こしているわけではな いし 論 文 を 公 にしてるわけでもありません ささやか ですが 朝 鮮 学 校 の 文 化 祭 や 運 動 会 に 参 加 させてもらい (ビールを 飲 んで) ついでに 若 い 学 生 たちにも 一 緒 にそれを 経 験 してもらう そんなことの 繰 り 返 しです ちょ うど 秋 田 ( 花 岡 )や 愛 知 ( 大 府 )での 中 国 人 強 制 連 行 の 慰 霊 祭 や 南 京 大 虐 殺 証 言 集 会 ( 名 古 屋 )に 学 生 とともに 参 加 するように そしてゼミで 事 前 に 関 連 の 論 文 を 読 むようにするくらいでしょうか 学 生 が 中 国 キライ 韓 国 キライ 朝 鮮 コワイ などと 平 気 で 言 えるこの 社 会 を お 互 いに 空 気 を 読 み 合 っ て 差 別 社 会 を 継 続 させている 有 り を 変 えなければな らないと 思 います そのために 地 味 ですが これまで の 小 さな 動 きを 継 続 するのかな と 考 えています あま りお 役 には 立 てませんが 外 堀 を 遠 くで 埋 めるように 次 世 代 につないでいけるよう 頑 張 るつもりです 裁 判 勝 ちましょうね 僕 はただの 外 野 の 応 援 団 です が おかしいものはおかしいと 司 法 の 正 当 な 判 断 を 勝 ち 取 りたいですね 10 11

11 月 無 償 化 デー シンポジウム 戦 後 70 年 の 朝 鮮 学 校 の 歩 み の 報 告 中 高 祭 感 想 11 月 8 日 にシンポジウム 戦 後 70 年 の 朝 鮮 学 校 の 歩 み を 行 いました このシンポジウムは USM (ウリハッキョサポートネットメンバーズ)と 共 催 で 行 い 約 50 人 の 方 々が 参 加 してくださいました シンポジウム 第 一 部 の 基 調 講 演 を 東 京 学 芸 大 学 一 橋 大 学 非 常 勤 講 師 の 呉 永 鎬 (オヨンホ) 先 生 に していただきました 講 演 のテーマは 守 ってき たもの つくってきたものとしての 朝 鮮 学 校 史 在 日 朝 鮮 人 の 脱 植 民 地 化 の 取 り 組 み でした 呉 先 生 は 朝 鮮 学 校 の 歴 史 を 見 る 視 点 として 朝 鮮 学 校 の 民 族 教 育 が 1 在 日 朝 鮮 人 による 主 体 的 取 り 組 みであるということ 2 闘 争 と 創 造 の 歴 史 守 り つくらなければならない 状 況 が 常 にあり 続 けたという 2 点 を 示 されました また 朝 鮮 学 校 の 意 味 とは 植 民 地 主 義 を 克 服 し 朝 鮮 人 とし ての 生 を 取 り 戻 す 被 支 配 者 自 らの 脱 植 民 地 化 の 取 り 組 みにあるということが 強 調 されました そのうえで テーマである 守 ってきたもの とは 闘 争 運 動 の 歴 史 であるということ また 闘 争 運 動 の 理 由 として 1 反 共 主 義 植 民 地 主 義 に 基 づく 日 本 政 府 の 政 策 2 教 育 制 度 の 周 縁 に 位 置 づくゆえの 制 度 的 制 限 が 挙 げられ 目 的 とし ては 朝 鮮 人 として 人 間 形 成 する 場 の 確 保 とい うものが 挙 げられました 特 に 日 本 政 府 による 学 校 閉 鎖 措 置 (1948 年 1 ~ 4 月 1949 年 10 月 ~ 11 月 )とそれに 対 する 朝 鮮 学 校 側 の 対 応 在 日 朝 鮮 人 への 義 務 教 育 が 恩 恵 教 育 へと 変 化 していく 過 程 朝 鮮 学 校 の 法 的 地 位 問 題 などを 具 体 例 や 資 料 を 用 いながら 詳 しく 説 明 いただきまし た 後 半 は つくってきたもの として 学 校 をつくる 教 科 書 を つくる 学 校 文 化 をつくるという 3 つの 視 点 から 子 どもたちを 朝 鮮 人 として 育 てる 教 育 を 行 う 学 校 として 組 織 運 営 するためのあら ゆるものを 在 日 朝 鮮 人 の 実 情 に 合 わせてつくりあげてきたことが 説 明 されました そして 最 後 に 朝 鮮 学 校 史 が 問 いかけるものとし て 1 非 日 常 の 日 常 化 2 祖 国 の 存 在 3 連 帯 の 可 能 性 について 話 していただきました 盛 りだく さんの 内 容 を 資 料 を 示 しながら わかりやすく 講 演 していただきました 第 二 部 のパネルディスカッションには 引 き 続 き 呉 先 生 と 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 オモニ 会 会 長 の 金 癸 任 (キムゲイン)さん 前 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 校 長 で 現 愛 知 朝 鮮 学 園 理 事 長 の 金 伸 治 (キムシ ンチ) 先 生 コーディネーターとして 愛 知 県 立 大 学 教 授 の 山 本 かほり 先 生 に 登 壇 いただきました 民 族 教 育 70 年 を 考 える というテーマで 行 い それぞれの 学 生 時 代 はどうだったのか 朝 鮮 学 校 とはどんな 存 在 なのか なぜ 民 族 を 守 るのか 守 らなければならないのかなど それぞれの 立 場 か ら 朝 鮮 学 校 民 族 教 育 への 思 いを 語 っていただき ました 途 中 で 会 場 の 在 日 朝 鮮 人 学 生 からの 声 も あり 会 場 全 体 で 朝 鮮 学 校 の 民 族 教 育 について 考 える 場 になりました 今 後 もこのようなシンポジウムなどを 通 して 日 本 の 朝 鮮 学 校 民 族 教 育 をめぐる 諸 問 題 を 捉 え 直 し 解 決 のため 裁 判 とウリハッキョ 支 援 に 尽 力 し ていきたいと 思 います 2015 年 11 月 15 日 に 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 にて 中 高 祭 ( 文 化 祭 )が 行 われました 一 般 公 開 される 行 事 で 学 父 母 を 中 心 に 多 くの 人 が 集 まります 朝 鮮 学 校 の 多 くの 行 事 がそうであるように 在 日 朝 鮮 人 にとって の 大 切 な 場 の 一 つとなっています 当 日 は 司 会 もこなし 中 高 祭 成 功 の ために 活 躍 した 高 智 蓮 (コウチリョン) さんに 感 想 を 聞 きました 後 半 は 愛 知 中 高 の 学 生 代 表 とともに 決 議 文 の 宣 誓 を 行 った 熊 谷 考 人 弁 護 士 の 感 想 です 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 高 級 部 3 年 高 智 蓮 朝 鮮 舞 踊 声 楽 吹 奏 楽 チャンダンすべてがと 高 校 生 活 最 後 の 中 高 祭 は 毎 年 に 比 べて 学 ても 素 晴 らしい 出 来 栄 えで 圧 倒 されました 昼 食 は 生 中 心 の 思 い 出 深 い 中 高 祭 となりました 忙 しい 学 生 達 の 作 る 美 味 しい 焼 肉 丼 などでお 腹 を 満 たし 中 学 生 達 が 一 丸 となって 準 備 を 頑 張 ったので 午 後 からのバンド 演 奏 ハモチュンゴ 中 高 ダンス 当 日 は 沢 山 の 人 がウリハッキョに 集 まり 皆 の 笑 C-1 ウリマル 大 喜 利 などを 楽 しく 拝 見 させていた 顔 に 花 が 咲 きました だきました 今 年 は 新 しい 企 画 にもチャレンジしました 私 は 今 年 度 初 めて 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 校 の 文 特 に 青 年 の 主 張 では 普 段 伝 えられない 想 化 祭 と 運 動 会 に 参 加 させていただきました 高 校 いや 感 謝 の 気 持 ちなどを 堂 々と 朝 鮮 学 生 らしく 主 無 償 化 の 裁 判 や 街 宣 行 動 などで 会 うときとは 異 な 張 し 沢 山 の 父 母 達 が 笑 顔 や 涙 を 浮 かべてました り 学 生 達 が 何 の 不 安 も 感 じることなく のびの 朝 高 生 とネットワーク 愛 知 の 合 同 企 画 では ソ びと 楽 しそうにしている 姿 を 見 ることができ これが リヨモヨラ ノレヨオノラ を 共 に 歌 いあげ 高 校 本 来 の 彼 らの 顔 であるということを 再 確 認 しまし 無 償 化 が 適 用 されるその 日 まで 団 結 し 戦 い 抜 い た また 学 父 母 のみならず 在 日 朝 鮮 人 同 胞 の てみせるという 熱 い 決 意 をしました 方 々が 各 地 から 学 校 に 集 まり 学 生 達 を 温 かく 見 朝 高 生 として 無 償 化 問 題 と 戦 えるのは 残 りわず 守 り 共 に 楽 しまれている 姿 がとても 印 象 的 でした かですが 後 輩 達 にしっかりと 意 志 を 受 け 継 いで このような 光 景 は 日 本 の 高 校 ではまず 見 られない よりこの 活 動 が 活 性 化 し 私 達 の 明 るい 未 来 が 姿 で 朝 鮮 学 校 の 素 晴 らしいところの1つだと 思 い 実 現 することを 願 い これからも 戦 っていきます ました 決 意 の 場 でもあった 中 高 祭 は 高 3 の 私 にとっ 文 化 祭 では ネットワーク 愛 知 と 朝 鮮 中 高 級 学 て 何 にも 変 えられない 深 い 思 い 出 となりました 校 の 学 生 代 表 で 明 る い 未 来 を テ ー マ と し た 決 議 文 を 宣 誓 しました 学 校 で 学 生 達 が 見 せる 心 底 2015 年 11 月 15 日 ( 日 )に 愛 知 朝 鮮 中 高 級 学 楽 しそうな 姿 が どこでも 普 通 に 見 られる 明 るい 校 で 開 催 された 愛 知 朝 鮮 中 高 祭 に 参 加 させて 未 来 を 構 築 していくために 高 校 無 償 化 問 題 も いただきました 午 前 中 の 芸 術 公 演 は 1 年 の 中 で 含 め 益 々 頑 張 っていかなければいけないと 決 意 を 1 番 完 成 度 が 高 いと 言 われる 時 期 の 公 演 だけあり 新 たにしたとても 貴 重 な 一 日 でした 12 13

松 井 宏 介 朝 鮮 高 校 にも ネットワーク 愛 知 事 務 局 次 長 の 松 井 宏 介 です 次 長 は 局 長 を 補 佐 し 時 には 局 長 の 仕 事 を 代 行 する 立 場 にあります しかし 実 態 は 裁 判 の 傍 聴 に 参 加 できず 人 手 が 必 要 なイ ベントにもほとんど 関 わることができていません 月 1 回 の 事 務 局 会 議 に 参 加 するのが 精 一 杯 の 状 況 です 次 長 という 職 を 形 式 的 に 務 めていますが きちんと 努 めていると 言 える 状 態 ではなく 心 苦 しくかつ 申 し 訳 なく 思 っている 次 第 です 月 1 回 の 事 務 局 会 議 では 裁 判 の 進 捗 状 況 弁 護 団 会 議 の 内 容 ネットワーク 愛 知 の 財 政 状 況 等 の 報 告 が 行 われます そして 直 近 の1か 月 間 の とりくみの 反 省 当 面 のとりくみの 進 め 方 とと り 通 信 の 編 集 等 について 議 論 を 交 わします 今 日 の 政 治 状 況 に 照 らすと 私 たちが 非 常 に 重 い 課 題 を 背 負 っていることは 言 うまでもありま せん しかし 会 議 の 議 論 は 事 務 局 長 の 人 柄 と 采 配 によって 重 苦 しくなることもなく 軽 く 流 れることもなく 常 に 真 摯 かつ 前 向 きな 姿 勢 で 進 んでいると 私 は 思 っています 会 議 は 名 古 屋 駅 の 東 に 位 置 する 愛 知 県 産 業 労 働 センター(WINC 愛 知 )の 15 階 で 行 われます この 建 物 の 所 在 地 は 名 古 屋 市 中 村 区 名 駅 四 丁 目 です 私 の 子 どもの 頃 の 記 憶 では この 辺 りは 堀 内 町 と 呼 ばれていたような 気 がします 堀 内 さん という 方 がこの 辺 りの 地 主 さんであったことが 町 名 の 由 来 のようです 今 も 第 堀 内 ビル と 銘 打 つビルが 幾 つかあります 名 古 屋 駅 周 辺 の 町 名 変 更 は 1977 年 に 広 範 囲 に わたって 行 われ 名 駅 〇 丁 目 とか 名 駅 南 丁 目 なる 町 名 が 出 現 しました 私 には これらの 新 し い 町 名 の 付 け 方 がとても 奇 異 に 感 じられるのです 駅 の 名 前 には 駅 が 所 在 する 土 地 の 名 前 を 当 てる のが 当 たり 前 と 思 うからです 名 古 屋 にある 大 き な 駅 だから 名 古 屋 駅 となるのはわかりますが 駅 の 名 前 が 町 名 になるのは 本 末 転 倒 で 理 解 しがた いところです しかも 名 古 屋 駅 〇 丁 目 ではなく 名 駅 〇 丁 目 と 短 縮 形 になっていることも 私 の 違 和 感 を 増 幅 させています 名 古 屋 という 呼 称 は ひらがなにしてもわずか 3 文 字 しかなく 縮 めないと 面 倒 なほど 長 いもの とは 思 えません それでも 名 古 屋 の 人 たちは( 私 も 子 どもの 頃 から) 名 古 屋 駅 のことを 名 駅 と 言 い 続 けています なお 発 音 は メイ 駅 ではなく メー 駅 です メー 駅 = 名 古 屋 駅 及 びその 周 辺 という 方 程 式 を 理 解 できるのは 名 古 屋 が 生 活 圏 と 重 なっている 人 だけでしょう とにかく 名 古 屋 に 何 かの 言 葉 が 続 くときに は 名 古 屋 の 部 分 が 名 (メー) と 短 縮 形 になることがよくあります 名 古 屋 大 学 は 名 大 名 古 屋 工 業 大 学 は 名 工 大 と 呼 ばれています 東 京 大 学 = 東 大 京 都 大 学 = 京 大 の 例 からすれば 名 古 屋 大 学 = 名 大 は 方 程 式 として 成 り 立 ってい るように 見 えます しかし メー 大 = 名 古 屋 大 学 という 方 程 式 が 通 用 するのは 東 海 三 県 に 限 られ ると 思 います 東 海 三 県 以 外 で メー 大 と 言 えば 明 治 大 学 を 指 すのが 一 般 的 でしょう 今 この 原 稿 を 打 っているワープロソフトでは めいだい と 入 力 すると 明 大 が 筆 頭 に 出 てきました 14 15

ととり 通 信 15 号 2016 年 月 日 発 行 発 行 : 朝 鮮 高 校 無 償 化 ネット 愛 知 URL http://mushouka.aichi.jp/ e-mail:mushoukanet.aichi@gmail.co FAX:0562-97-1829 編 集 :USM ~웃음~ウリハッキョサポートネットメンバーズ デザイン:( 株 )アトリエ ハル