法 律 の 概 要 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 概 要 ( 制 度 の 見 直 しに 関 する 部 分 ) 本 ページ 以 降 厚 生 年 金 は と 表 記 施 行 日 以

厚 生 年 金 制 度 の 見 直 し 2014 年 4 月 Member of Multinational Group of Actuaries and Consultants

法 律 の 概 要 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 概 要 ( 制 度 の 見 直 しに 関 する 部 分 ) 本 ページ 以 降 厚 生 年 金 は と 表 記 施 行 日 以 後 は の 新 設 を 認 めない 施 行 日 から5 年 間 に 限 り 特 例 解 散 制 度 を 見 直 す 施 行 日 から5 年 後 以 降 は 一 定 の 基 準 を 満 たさない に 対 して 解 散 命 令 を 発 動 できる から 他 の 企 業 年 金 等 への 移 行 について 特 例 を 設 ける 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 財 政 運 営 の 見 直 し 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 施 行 日 から10 年 以 内 に が 解 散 または 他 の 企 業 年 金 に 移 行 するよう 検 討 し 必 要 な 措 置 を 講 ずる 制 度 改 革 プロセス 積 立 水 準 一 定 の 基 準 ( 存 続 基 準 ) 健 全 存 続 または 他 の 企 業 年 金 へ 移 行 代 行 割 れ 予 備 軍 代 行 割 れ 通 常 解 散 または 他 の 企 業 年 金 へ 移 行 自 主 解 散 ( 特 例 解 散 ) 清 算 型 解 散 ( 特 例 解 散 ) 運 営 努 力 なし( 通 常 解 散 ) 特 例 措 置 なし 特 例 期 限 解 散 命 令 ( ) 解 散 命 令 ( ) 基 準 を 満 たさない 場 合 解 散 命 令 時 は 特 例 措 置 なし 施 行 日 (H26.4.1) 代 行 割 れ の 早 期 解 散 促 進 ( 運 営 努 力 期 間 新 制 度 設 計 期 間 ) 5 年 後 (H31.4.1) 代 行 割 れを 二 度 と 起 こさないための 措 置 1

1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 次 ページ 以 降 法 令 等 は 以 下 のとおり 表 記 法 または 改 正 法 : 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 経 過 措 置 政 令 : 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 に 伴 う 経 過 措 置 に 関 する 政 令 整 備 等 省 令 : 公 的 年 金 制 度 の 健 全 性 及 び 信 頼 性 の 確 保 のための 厚 生 年 金 保 険 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 施 行 に 伴 う 厚 生 労 働 省 関 係 省 令 の 整 備 等 及 び 経 過 措 置 に 関 する 省 令 特 例 解 散 通 知 : 自 主 解 散 型 等 の 解 散 に 関 する 特 例 について 2

1.1. 特 例 解 散 のプロセス 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 代 行 割 れでない 代 行 割 れ 自 主 解 散 を 行 う YES 自 主 解 散 型 NO 清 算 型 に 指 定 YES 清 算 型 NO NO 特 例 解 散 の 要 件 に 該 当 YES 5 年 経 過 後 通 常 解 散 特 例 解 散 ( 納 付 額 分 割 納 付 の 特 例 ) 認 定 の 要 件 に 該 当 納 付 期 間 の 延 長 ( 分 割 納 付 を 行 う 場 合 ) 解 散 命 令 ( 特 例 措 置 なし) YES 最 長 30 年 への 延 長 可 NO 最 長 15 年 への 延 長 可 3

1.2. 納 付 額 の 特 例 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (1) 納 付 額 の 特 例 改 正 法 附 則 第 8 条 第 11 条 経 過 措 置 政 令 第 5 条 第 10 条 整 備 等 省 令 第 19 条 が 解 散 した 場 合 は 最 低 責 任 準 備 金 を 国 に 返 還 する 必 要 があるが 従 来 の 特 例 解 散 と 同 様 納 付 額 の 特 例 ( 最 低 責 任 準 備 金 に 代 えて 特 例 額 での 納 付 )の 申 請 が 可 能 代 行 部 分 の 収 入 ( 免 除 保 険 料 等 ) - 代 行 部 分 の 支 出 ( 代 行 給 付 費 等 ) + 利 息 ( 厚 生 年 金 本 体 の 運 用 実 績 ) 設 立 最 低 責 任 準 備 金 将 来 法 で 計 算 (5.5%) H11.9 末 (2) 適 用 要 件 改 正 法 附 則 第 11 条 第 5 項 経 過 措 置 政 令 第 9 条 第 31 条 整 備 等 省 令 第 20 条 第 21 条 特 例 解 散 通 知 第 2-1 納 付 額 の 特 例 を 受 けるためには 側 の 業 務 運 営 上 の 努 力 が 必 要 特 例 額 ( ) 設 立 時 から 過 去 法 で 計 算 最 低 責 任 準 備 金 H11.10 以 降 過 去 法 で 計 算 解 散 純 資 産 額 の 方 が 大 きい 場 合 は 純 資 産 額 効 果 は 各 の 設 立 年 次 等 により 異 なり 特 例 額 の 方 が 大 きくなるケースもある 法 令 上 の 規 定 業 務 運 営 についての 相 当 の 努 力 以 下 の 全 てを 満 たすこと 具 体 的 要 件 1 掛 金 について 次 のいずれかを 満 たすこと A) 申 出 前 2 年 間 適 切 な 年 金 数 理 に 基 づいて 算 定 された 掛 金 を 徴 収 している B) 申 出 前 2 年 間 において の 給 与 総 額 に 対 する 上 乗 せ 部 分 の 掛 金 総 額 の 比 率 が H21 年 度 における 全 の 平 均 的 な 比 率 (2.6%)を 上 回 っている( 全 体 のフ ラスアルファ 水 準 は4 割 として 計 算 ) 徴 収 した 掛 金 の 総 額 1.40 免 除 保 険 料 の 総 額 標 準 報 酬 月 額 標 準 賞 与 額 の 総 額 1+フ ラスアルファ 水 準 - 標 準 報 酬 月 額 標 準 賞 与 額 の 総 額 > 2.6% 2 給 付 抑 制 のための 必 要 な 措 置 を 講 じていること( 次 のいずれか1 以 上 に 当 てはまる 場 合 ) A) 給 付 減 額 B) 選 択 一 時 金 の 停 止 ( 加 算 型 ) C) 代 行 部 分 に 係 る 在 職 等 による 支 給 停 止 措 置 のフ ラスアルファ 部 分 への 適 用 ( 代 行 型 ) 4

1.3. 分 割 納 付 の 特 例 (1) 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (1) 分 割 納 付 の 特 例 改 正 法 附 則 第 12 条 ~ 第 17 条 経 過 措 置 政 令 第 16 条 第 17 条 整 備 等 省 令 第 22 条 ~ 第 26 条 通 常 は 解 散 時 に 最 低 責 任 準 備 金 を 一 括 で 納 付 する 必 要 があるが 納 付 猶 予 ( 分 割 納 付 )の 申 請 を 行 うことが 可 能 従 来 も 分 割 納 付 の 特 例 が 認 められていたが 今 回 の 改 正 により 以 下 の 見 直 しを 実 施 分 割 納 付 の 特 例 を 受 けるためには 全 事 業 主 が 納 付 計 画 を 提 出 することが 原 則 だが 円 滑 な 解 散 を 促 進 するため 一 部 の 事 業 主 ( 連 帯 債 務 あり)が と 共 同 して 国 に 納 付 する 形 も 認 められる 1 事 業 所 間 の 連 帯 債 務 廃 止 2 利 息 の 固 定 金 利 化 3 最 長 納 付 期 間 の 延 長 現 行 事 業 所 の 一 部 が 倒 産 した 場 合 他 の 事 業 所 が 連 帯 して 負 担 する( が 事 業 主 から 徴 収 し 国 へ 納 付 ) 厚 生 年 金 本 体 の 実 績 運 用 利 回 りに 基 づき 設 定 ( 変 動 金 利 ) 改 正 後 連 帯 債 務 を 廃 止 し 事 業 所 から 国 へ 直 接 納 付 毎 年 4 月 の10 年 国 債 応 募 者 利 回 りに 基 づき 設 定 ( 固 定 金 利 ) 前 年 度 1 年 間 の10 年 国 債 応 募 者 利 回 りの 平 均 を 上 回 る 場 合 は 当 該 前 年 度 の 平 均 利 回 り H26 年 度 :0.63% 15 年 30 年 認 定 の 要 件 に 該 当 する 場 合 (P.7 参 照 ) 納 付 額 < 現 行 > 事 業 主 納 付 額 積 立 金 C 社 D 社 連 帯 債 務 あり 国 < 改 正 後 > ( 原 則 ) 事 業 主 納 付 額 積 立 金 C 社 D 社 連 帯 債 務 なし 国 < 改 正 後 > ( 特 例 ) 事 業 主 納 付 額 積 立 金 C 社 D 社 連 帯 債 務 なし 連 帯 債 務 あり 国 5

1.3. 分 割 納 付 の 特 例 (2) 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (2) 適 用 要 件 改 正 法 附 則 第 12 条 第 7 項 経 過 措 置 政 令 第 12 条 第 31 条 整 備 等 省 令 第 20 条 第 21 条 第 24 条 第 25 条 特 例 解 散 通 知 第 3-1 事 業 主 がそれぞれ 計 画 を 提 出 して 申 請 することとなり 要 件 もそれぞれ 設 定 の 要 件 は 納 付 額 の 特 例 と 同 じ 事 業 主 の 要 件 は 納 付 計 画 の 合 理 性 などが 必 要 法 令 上 の 規 定 業 務 運 営 についての 相 当 の 努 力 納 付 額 の 特 例 と 同 じ 以 下 の 全 てを 満 たすこと 具 体 的 要 件 1 掛 金 について 次 のいずれかを 満 たすこと A) 申 出 前 2 年 間 適 切 な 年 金 数 理 に 基 づいて 算 定 された 掛 金 を 徴 収 している B) 申 出 前 2 年 間 において の 給 与 総 額 に 対 する 上 乗 せ 部 分 の 掛 金 総 額 の 比 率 が H21 年 度 における 全 の 平 均 的 な 比 率 (2.6%)を 上 回 っている( 全 体 のフ ラスアルファ 水 準 は4 割 として 計 算 ) 徴 収 した 掛 金 の 総 額 標 準 報 酬 月 額 標 準 賞 与 額 の 総 額 1.40 1+フ ラスアルファ 水 準 - 免 除 保 険 料 の 総 額 標 準 報 酬 月 額 標 準 賞 与 額 の 総 額 > 2.6% 2 給 付 抑 制 のための 必 要 な 措 置 を 講 じていること( 次 のいずれか1 以 上 に 当 てはまる 場 合 ) A) 給 付 減 額 B) 選 択 一 時 金 の 停 止 ( 加 算 型 ) C) 代 行 部 分 に 係 る 在 職 等 による 支 給 停 止 措 置 のフ ラスアルファ 部 分 への 適 用 ( 代 行 型 ) 納 付 期 間 が5 年 以 内 (やむを 得 ない 場 合 は 10 年 以 内 )であること その 他 事 業 主 が 確 実 に 納 付 できること 以 下 の 全 てを 満 たすこと 1 収 支 の 状 況 等 から 見 て 納 付 の 猶 予 を 受 けようとする 額 およびその 期 間 の 設 定 が 合 理 的 であること 2 納 付 の 猶 予 を 受 けようとする 額 の 年 ごとの 額 の 設 定 が 合 理 的 であること( 均 等 割 時 間 の 経 過 とともに 減 少 等 ) 3 事 業 主 の 負 担 額 が 事 業 主 ごとの 負 担 方 法 その 他 の 事 情 から 見 て 適 正 であること( 報 酬 総 額 加 入 員 人 数 比 等 ) 6

1.3. 分 割 納 付 の 特 例 (3) 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (3) 分 割 納 付 期 間 の 延 長 等 改 正 法 附 則 第 12 条 第 8 項 第 14 条 第 23 条 経 過 措 置 政 令 第 13 条 第 31 条 整 備 等 省 令 第 20 条 第 21 条 第 25 条 特 例 解 散 通 知 第 4 通 常 の 納 付 期 間 は 最 長 10 年 だが 以 下 の 要 件 を 満 たした ( 認 定 )の 事 業 主 は 納 付 計 画 を 最 長 30 年 まで 延 長 できる( 今 回 の 法 改 正 で 最 長 納 付 期 間 を15 年 30 年 に 延 長 ) 最 長 30 年 への 延 長 は 通 常 の 分 割 納 付 の 特 例 と 比 べて の 運 営 について 更 なる 努 力 をしている 等 の 要 件 を 求 める 分 割 納 付 の 承 認 申 請 と 同 時 に 納 付 計 画 の 変 更 の 申 請 を 行 うことができる 法 令 上 の 規 定 業 務 運 営 についての 著 しい 努 力 具 体 的 要 件 分 割 納 付 の 特 例 の 適 用 要 件 ( 前 ページ 参 照 )に 加 えて 以 下 のうち2 以 上 を 満 たすこと 1 掛 金 について 次 のいずれかを 満 たすこと A) 申 出 前 2 年 間 適 切 な 年 金 数 理 に 基 づいて 算 定 された 掛 金 を 徴 収 している B) 申 出 前 2 年 間 において の 給 与 総 額 に 対 する 上 乗 せ 部 分 の 掛 金 総 額 の 比 率 が H23 年 度 における 全 の 平 均 的 な 比 率 (2.6%)を 上 回 っている( 全 体 のフ ラスアルファ 水 準 は3.6 割 として 計 算 ) 徴 収 した 掛 金 の 総 額 標 準 報 酬 月 額 標 準 賞 与 額 の 総 額 1.36 1+フ ラスアルファ 水 準 - 免 除 保 険 料 の 総 額 標 準 報 酬 月 額 標 準 賞 与 額 の 総 額 > 2.6% 事 業 の 継 続 が 極 めて 困 難 2 給 付 減 額 等 給 付 に 要 する 費 用 をできる 限 り 抑 制 していること( 次 のいずれか2 以 上 当 てはまる 場 合 ) A) 給 付 減 額 B) 選 択 一 時 金 の 停 止 ( 加 算 型 ) C) 代 行 部 分 に 係 る 在 職 等 による 支 給 停 止 措 置 のフ ラスアルファ 部 分 への 適 用 ( 代 行 型 ) 3 事 務 コストの 抑 制 その 他 積 立 金 を 増 加 させるために 必 要 な 措 置 (2に 掲 げる 措 置 を 除 く)を 講 じていること 解 散 認 可 ( 清 算 計 画 の 承 認 )が 見 込 まれる 日 までに 掛 金 の 増 加 によって 代 行 割 れを 解 消 することが 困 難 であ ると 見 込 まれること 7

1.4. 清 算 型 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (1) 仕 組 み 改 正 法 附 則 第 19 条 ~ 第 25 条 経 過 措 置 政 令 第 18 条 ~ 第 29 条 整 備 等 省 令 第 27 条 財 政 状 況 が 一 定 水 準 に 満 たない に 対 して 解 散 を 促 進 する 清 算 型 の 仕 組 みを 新 たに 導 入 厚 生 労 働 大 臣 が 指 定 した 場 合 は 速 やかに 清 算 計 画 を 提 出 し 直 ちに 解 散 となる( 指 定 は 施 行 日 から5 年 間 限 り) 清 算 型 は 自 主 解 散 型 と 同 様 に 特 例 措 置 の 申 請 を 行 うことができるが 以 下 の 留 意 点 がある 指 定 日 の 翌 月 以 降 から 直 ちに 上 乗 せ 給 付 が 停 止 される 上 乗 せ 給 付 の 再 建 について 十 分 な 検 討 を 行 うことが 困 難 であり 受 給 者 等 が 不 利 益 を 被 る 可 能 性 がある 決 算 報 告 書 厚 生 労 働 省 指 定 第 三 者 委 員 会 の 意 見 聴 取 必 要 に 応 じて 改 善 命 令 等 清 算 計 画 特 例 措 置 申 請 上 乗 せ 給 付 停 止 厚 生 労 働 省 承 認 ( 解 散 ) 納 付 額 の 特 例 分 割 納 付 の 特 例 (2) 清 算 型 指 定 の 要 件 改 正 法 附 則 第 19 条 第 1 項 経 過 措 置 政 令 第 18 条 法 令 上 の 規 定 積 立 金 の 額 が 最 低 責 任 準 備 金 に 政 令 で 定 める 率 を 乗 じて 得 た 額 を 下 回 ること 事 業 の 継 続 が 著 しく 困 難 具 体 的 要 件 事 業 年 度 の 末 日 において 純 資 産 額 < 最 低 責 任 準 備 金 0.8 であること 成 熟 度 が 高 いこと( 次 のいずれかを 満 たすこと) 1 指 定 日 の 前 事 業 年 度 において 給 付 費 等 > 掛 金 等 収 入 であること または 指 定 日 までに 代 行 保 険 料 率 > 免 除 保 険 料 率 となったことがあること 2 指 定 日 において ( 受 給 者 数 + 待 期 者 数 )> 加 入 員 数 であること 業 務 運 営 についての 相 当 の 努 力 特 例 解 散 の 適 用 要 件 と 同 じ(P.4,6 参 照 ) 8

1.5.その 他 (1) 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (1) 解 散 プロセス 第 三 者 委 員 会 ( 社 会 保 障 審 議 会 )による 適 用 要 件 等 の 審 査 特 例 解 散 により 解 散 する は 申 請 ( 指 定 ) 日 の 翌 月 以 降 から 上 乗 せ 給 付 を 支 給 停 止 将 来 返 上 の 認 可 を 受 けた は 最 低 責 任 準 備 金 の 全 部 または 一 部 を 前 納 できる 仕 組 みを 創 設 前 納 できる 金 額 は 積 立 金 - 前 納 する 額 > 代 行 給 付 に 充 てるべき 積 立 金 ( 見 込 額 ) を 満 たす 範 囲 内 代 行 返 上 時 と 同 様 の 条 件 により 最 低 責 任 準 備 金 の 一 部 の 現 物 納 付 ( 国 債 株 式 等 )が 可 能 現 行 理 由 要 件 (2013/10/1~) 母 体 企 業 の 経 営 状 況 の 悪 化 等 撤 廃 改 正 後 手 続 き 要 件 代 議 員 会 の 議 決 代 議 員 定 数 の3/4 以 上 の 多 数 による 議 決 代 議 員 定 数 の2/3 以 上 の 多 数 による 議 決 代 議 員 会 の 議 決 前 の 手 続 き (2013/10/1~) 1 全 事 業 主 の3/4 以 上 の 同 意 2 加 入 員 総 数 の3/4 以 上 の 同 意 3 全 受 給 者 に 対 する 説 明 4 加 入 員 の1/3 以 上 で 組 織 する 労 働 組 合 の 同 意 ( 複 数 あるときは3/4 以 上 の 同 意 で 可 ) 代 議 員 会 の 議 決 要 件 は 合 併 分 割 権 利 義 務 の 移 転 承 継 将 来 返 上 時 も 同 様 に 緩 和 改 正 法 附 則 第 11 条 第 6 項 第 12 条 第 9 項 第 14 条 第 2 項 第 19 項 第 3 項 第 21 条 第 8 項 第 30 条 第 8 項 第 33 条 第 3 項 (2) 解 散 認 可 基 準 の 緩 和 改 正 法 附 則 第 5 条 第 2 項 ( 改 正 前 厚 年 法 第 142 条 第 1 項 第 143 条 第 1 項 第 144 条 の2 第 2 項 第 4 項 附 則 第 32 条 第 1 項 の 読 み 替 え) 解 散 移 行 認 可 基 準 1 全 事 業 主 の2/3 以 上 の 同 意 2 加 入 員 総 数 の2/3 以 上 の 同 意 3 同 左 4 同 左 改 正 法 附 則 第 11 条 第 3 項 第 12 条 第 6 項 第 19 条 第 6 項 改 正 法 附 則 第 10 条 経 過 措 置 政 令 第 7 条 第 8 条 改 正 法 附 則 第 9 条 経 過 措 置 政 令 第 6 条 整 備 等 省 令 第 18 条 (3) 清 算 未 了 特 定 に 関 する 特 例 改 正 法 附 則 第 30 条 ~ 第 32 条 経 過 措 置 政 令 第 36 条 ~ 第 38 条 整 備 等 省 令 第 28 条 ~ 第 30 条 従 前 の 特 例 解 散 制 度 の 適 用 を 受 けて 清 算 中 の ( 清 算 未 了 特 定 )の 各 事 業 主 は 清 算 未 了 特 定 型 納 付 計 画 を 提 出 することで 今 回 の 法 改 正 に 基 づく 分 割 納 付 の 特 例 措 置 を 受 けることができる( 申 請 は 施 行 日 から1 年 以 内 ) 9

1.5.その 他 (2) 1. 特 例 解 散 制 度 の 見 直 し 等 (4) 法 施 行 後 の 企 業 年 金 連 合 会 改 正 法 附 則 第 37 条 ~ 第 81 条 経 過 措 置 政 令 第 35 条 第 49 条 ~ 第 75 条 整 備 等 省 令 第 48 条 ~ 第 63 条 企 業 年 金 連 合 会 ( 以 下 連 合 会 )は 法 施 行 後 は 存 続 連 合 会 として 存 続 し 代 行 部 分 の 新 規 引 き 受 けは 行 わない 法 施 行 後 に 解 散 した の 代 行 部 分 は 国 に 返 還 中 途 脱 退 者 の 代 行 ( 基 本 ) 部 分 の 連 合 会 への 支 給 義 務 移 転 はできなくなる( 脱 退 一 時 金 相 当 額 残 余 財 産 のみ 移 換 可 ) 法 施 行 後 も 存 続 する は 中 途 脱 退 者 の 記 録 管 理 年 金 給 付 ( 代 行 部 分 + 薄 皮 部 分 )の 支 給 を 行 う 必 要 あり 確 定 給 付 企 業 年 金 法 に 基 づく 新 連 合 会 が 成 立 したときに 存 続 連 合 会 は 解 散 する 解 散 したときは 中 途 脱 退 者 および 解 散 加 入 員 に 対 して 残 余 財 産 を 分 配 ( 新 連 合 会 に 移 換 することも 可 ) DBから 移 換 された 中 途 脱 退 者 等 の 給 付 の 支 給 義 務 は 新 連 合 会 が 承 継 新 たに 拠 出 金 等 を 原 資 として 共 同 運 用 事 業 DB DCへ 移 行 するための 費 用 の 助 成 事 業 の 実 施 が 可 能 共 同 運 用 事 業 のイメージ 図 < 共 同 運 用 > 連 合 会 A DB 拠 出 金 等 交 付 金 拠 出 金 等 交 付 金 A B 運 用 委 託 運 用 損 益 運 用 受 託 機 関 ( 注 ) 実 施 の 是 非 共 同 運 用 事 業 のあり 方 については 今 後 連 合 会 で 検 討 予 定 10

2. 財 政 運 営 の 見 直 し 11

2.1. 法 施 行 後 の 財 政 運 営 2. 財 政 運 営 の 見 直 し (1) 法 施 行 後 の 財 政 運 営 法 施 行 後 5 年 後 以 降 も として 存 続 することを 目 指 す 場 合 は 存 続 を 前 提 とした 財 政 運 営 ( 原 則 的 な 財 政 運 営 ) 法 施 行 後 5 年 以 内 に 解 散 または 代 行 返 上 をする 予 定 の 場 合 は 解 散 または 代 行 返 上 に 向 けた 計 画 に 基 づく 財 政 運 営 ( 特 例 的 な 財 政 運 営 ) < 原 則 的 な 財 政 運 営 > 法 施 行 後 5 年 後 以 降 も として 存 続 することを 目 指 す 場 合 継 続 基 準 非 継 続 基 準 はともに 適 用 存 続 基 準 に 向 けた 段 階 的 な 積 み 立 て < 特 例 的 な 財 政 運 営 > 法 施 行 後 5 年 以 内 に 解 散 または 代 行 返 上 をする 予 定 の 場 合 継 続 基 準 非 継 続 基 準 の 適 用 はなし 解 散 計 画 または 代 行 返 上 計 画 の 策 定 検 証 (2) 法 施 行 後 5 年 後 以 降 の 存 続 基 準 改 正 法 附 則 第 33 条 経 過 措 置 政 令 第 39 条 法 施 行 後 5 年 後 以 降 は 以 下 の 存 続 基 準 を 満 たさない については 厚 生 労 働 大 臣 が 第 三 者 委 員 会 の 意 見 を 聴 いて 解 散 命 令 を 発 動 できる < 存 続 基 準 > ( 代 行 資 産 の 保 全 の 観 点 から 設 定 ) 事 業 年 度 の 末 日 において 以 下 のいずれかの 要 件 を 満 たすこと 1 積 立 金 最 低 責 任 準 備 金 1.5 ( 市 場 環 境 の 短 期 変 動 による 代 行 資 産 の 毀 損 リスクを 回 避 できる 積 立 水 準 ) 2 積 立 金 最 低 積 立 基 準 額 ( 上 乗 せ 部 分 の 積 立 不 足 による 代 行 資 産 の 毀 損 リスクを 回 避 できる 積 立 水 準 ) 12

2.2. 原 則 的 な 財 政 運 営 (1) 2. 財 政 運 営 の 見 直 し (1) 財 政 検 証 継 続 基 準 : 従 来 通 り 適 用 ( 責 任 準 備 金 との 比 較 ) 非 継 続 基 準 : 最 低 積 立 基 準 額 1.0 ( 1) および 最 低 責 任 準 備 金 1.5 ( 2) との 比 較 を 行 う 純 資 産 額 <MAX{ 最 低 積 立 基 準 額 1.0 ( 1) 最 低 責 任 準 備 金 1.05 の 場 合 は 翌 々 年 度 末 までに 以 下 のいずれか の 対 応 が 必 要 ( 法 施 行 後 5 年 間 は 存 続 基 準 に 向 けて 現 行 よりも 厳 しい 基 準 5 年 後 以 降 は 現 行 と 同 じ 基 準 ) ただし 純 資 産 額 >MAX{ 最 低 積 立 基 準 額 0.9 ( 3) 最 低 責 任 準 備 金 1.5 ( 2) } であり かつ 過 去 3 事 業 年 度 のうち2 事 業 年 度 以 上 において 純 資 産 額 >MAX{ 最 低 積 立 基 準 額 1.0 ( 1) 最 低 責 任 準 備 金 1.05} の 場 合 は 対 応 不 要 (ア) 積 立 比 率 に 応 じて 積 立 不 足 を 償 却 する 方 法 法 施 行 後 5 年 間 は 最 低 責 任 準 備 金 1.5 ( 4) に 対 する 不 足 額 までを5 年 償 却 とするよう 改 正 < 現 行 > 15 年 償 却 10 年 償 却 5 年 償 却 純 資 産 額 最 低 積 立 基 準 額 1.0 ( 1) 0.9 0.8 最 低 責 任 準 備 金 1.5 ( 4) < 改 正 後 > 15 年 償 却 10 年 償 却 5 年 償 却 (イ) 回 復 計 画 を 作 成 する 方 法 現 行 の 計 画 に 加 えて H31 年 度 末 に 存 続 基 準 ( 最 低 積 立 基 準 額 と 最 低 責 任 準 備 金 1.5のいずれか 小 さい 額 )まで 回 復 するよう 改 正 純 資 産 額 H.4.1 H32.3.31 最 低 積 立 基 準 額 と 最 低 責 任 準 備 金 1.5 のいずれか 小 さい 額 < 追 加 > 最 低 積 立 基 準 額 1.0 ( 1) と 最 低 責 任 準 備 金 1.05の いずれか 大 きい 額 < 現 行 > H +7.3.31(7 年 以 内 ) ( 注 ) 従 来 は 平 成 28 年 度 までの 経 過 措 置 だったが 当 分 の 間 使 用 可 能 となった ( 注 1) 最 低 積 立 基 準 額 < 最 低 責 任 準 備 金 1.5 ( 4) のときは 最 低 積 立 基 準 額 に 対 する 不 足 額 までを5 年 償 却 ( 注 2) 別 途 最 低 責 任 準 備 金 1.05との 比 較 もあるがここでは 省 略 ( 注 )ア イともに H24 年 度 末 に 代 行 割 れである は 原 則 として H26 年 度 以 降 における 給 与 総 額 に 対 する 掛 金 総 額 の 比 率 がH24 年 度 を 下 回 らないこと 1~ 4は 右 の 経 過 措 置 あり H27.3 H28.3 H29.3 H30.3 H31.3~ 1.0( 1) 0.96 0.98 1.0 1.0 1.0 1.5( 2) 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 0.9( 3) 0.86 0.88 0.9 0.9 0.9 1.5( 4) 1.3 1.4 1.5 1.5 1.5 13

2.2. 原 則 的 な 財 政 運 営 (2) 2. 財 政 運 営 の 見 直 し (2) 法 施 行 後 5 年 後 以 降 の 存 続 基 準 に 係 る 検 証 平 成 30 年 度 の 末 日 以 降 を 基 準 日 とする 財 政 検 証 において 存 続 基 準 ( 最 低 積 立 基 準 額 と 最 低 責 任 準 備 金 1.5のいず れか 小 さい 額 )を 満 たさなかった 場 合 には (1)(イ)の 回 復 計 画 を 作 成 する 方 法 の 例 により 翌 事 業 年 度 の 末 日 におい て 存 続 基 準 を 満 たすために 必 要 な 額 を 翌 事 業 年 度 の 掛 金 額 に 特 例 掛 金 として 追 加 拠 出 しなければならない 存 続 基 準 に 抵 触 純 資 産 額 存 続 基 準 翌 年 度 に 特 例 掛 金 として 追 加 拠 出 純 資 産 額 存 続 基 準 最 低 積 立 基 準 額 と 最 低 責 任 準 備 金 1.5の いずれか 小 さい 額 H.3.31 (3)モニタリングの 強 化 1 各 月 末 における 最 低 責 任 準 備 金 の 額 と 純 資 産 の 額 (6 5 4ヶ 月 前 ) 2 各 四 半 期 末 における 資 産 の 時 価 評 価 額 とその 構 成 割 合 3 各 四 半 期 末 における 母 体 企 業 の 経 営 状 況 4 業 務 委 託 先 に 所 属 していない 年 金 数 理 人 による 財 政 診 断 の 実 施 H +1.3.31 ( 翌 事 業 年 度 末 ) H26.4.1~ H31.4.1~ 1~3は 四 半 期 業 務 報 告 書 の 提 出 時 に 併 せて 報 告 1は 解 散 等 方 針 議 決 報 告 書 を 提 出 し た 場 合 は 記 載 不 要 3は 総 合 型 の 場 合 は 組 織 母 体 または 健 保 組 合 の 運 営 状 況 等 で 可 (4)その 他 給 付 減 額 を 行 う 場 合 のプラスアルファ 水 準 の 下 限 を 代 行 部 分 の1 割 から3 割 以 上 とする(H26.10.1~) H26.10.1 時 点 で3 割 未 満 の は 現 状 維 持 可 解 散 または 代 行 返 上 の 方 針 を 議 決 した は 現 行 どおり1 割 以 上 で 可 最 低 積 立 基 準 額 の 算 定 に 用 いる 予 定 利 率 に0.8~1.2の 係 数 を 乗 じる 措 置 は 法 施 行 後 5 年 後 以 降 は 廃 止 される 予 定 14

2.3. 特 例 的 な 財 政 運 営 2. 財 政 運 営 の 見 直 し (1) 財 政 検 証 解 散 計 画 または 代 行 返 上 計 画 ( 以 下 解 散 計 画 等 )を 実 施 中 の は 財 政 検 証 の 基 準 日 において 解 散 計 画 等 で 定 めた 積 立 目 標 を 達 成 することが 可 能 かどうかの 検 証 を 行 う( 継 続 基 準 非 継 続 基 準 の 適 用 はない) (2) 解 散 計 画 等 の 作 成 および 変 更 整 備 等 省 令 第 43 条 ~ 第 46 条 解 散 計 画 等 には 以 下 の 内 容 を 記 載 し 解 散 代 行 返 上 予 定 日 までの 間 積 立 目 標 達 成 に 必 要 な 掛 金 水 準 を 設 定 する A) 計 画 の 適 用 開 始 日 解 散 代 行 返 上 予 定 日 具 体 的 スケジュール B) 解 散 代 行 返 上 予 定 日 における 最 低 責 任 準 備 金 責 任 準 備 金 または 最 低 積 立 基 準 額 に 対 する 積 立 目 標 等 原 則 として 以 下 の 図 の 条 件 1 と 条 件 2 を 満 たす 必 要 がある 財 政 検 証 の 結 果 積 立 目 標 の 達 成 が 困 難 と 見 込 まれる 場 合 は 積 立 目 標 の 達 成 が 見 込 まれるよう 計 画 を 変 更 し 遅 く とも1 年 以 内 に 変 更 後 の 計 画 を 実 施 すること 1 積 立 水 準 ( 最 低 責 任 準 備 金 責 任 準 備 金 最 低 積 立 基 準 額 のいずれかに 対 する 積 立 水 準 ) 2 総 掛 金 率 ( 給 与 総 額 に 対 する 掛 金 総 額 の 比 率 ) < 条 件 2> 総 掛 金 率 が2より 低 下 しないこと < 条 件 1> 積 立 水 準 が1より 低 下 しないこと 存 続 基 準 計 画 どおり 進 んでいるか 確 認 確 定 している 直 前 の 決 算 年 度 適 用 開 始 日 積 立 目 標 の 達 成 が 困 難 と 見 込 ま れる 場 合 は 解 散 計 画 等 を 変 更 解 散 予 定 日 ( 代 行 返 上 予 定 日 ) 法 施 行 5 年 後 ( 注 ) 確 定 している 直 前 の 決 算 年 度 で 代 行 割 れである は 積 立 水 準 または 不 足 額 が 拡 大 しないこと 代 行 返 上 計 画 ではこれに 加 えて 代 行 返 上 予 定 日 で 代 行 割 れでないこと 15

2.4. 最 低 責 任 準 備 金 の 計 算 方 法 の 見 直 し 2. 財 政 運 営 の 見 直 し (1) 代 行 給 付 費 の 計 算 方 法 の 見 直 し(8 号 方 式 に 用 いる 係 数 の 補 正 およびみなし7 号 方 式 の 導 入 ) 厚 生 労 働 省 告 示 第 95 号 (H26.3.24) 7 号 方 式 厚 生 年 金 本 体 と 同 じ 支 給 停 止 額 により 算 出 現 行 8 号 方 式 代 行 給 付 費 0.875 7 号 方 式 厚 生 年 金 本 体 と 同 じ 支 給 停 止 額 により 算 出 改 正 後 みなし7 号 方 式 (H11.10まで 遡 及 可 ) 在 職 老 齢 年 金 及 び 雇 用 保 険 と の 調 整 については 実 績 を 用 い それ 以 外 は 一 定 率 (0.998)を 用 いて 算 出 8 号 方 式 (H17.4まで 遡 及 可 ) 代 行 給 付 費 0.69~1.0 65 歳 未 満 :0.69 65 歳 以 上 75 歳 未 満 :0.96 75 歳 以 上 :1.0 ( 注 )みなし7 号 方 式 は 原 則 的 な 財 政 運 営 では 使 用 不 可 (2) 計 算 に 用 いる 厚 生 年 金 本 体 の 実 績 利 回 りの 適 用 時 期 のズレ( 期 ズレ)の 補 正 厚 生 労 働 省 告 示 第 95 号 (H26.3.24) 現 行 前 々 年 度 の 厚 生 年 金 本 体 の 運 用 実 績 ( 確 定 値 )を 当 年 分 の 計 算 に 適 用 ( 例 )H24 年 分 (1 月 ~12 月 )の 計 算 H22 年 度 の 実 績 0.26%を 用 いる 改 正 後 期 ズレを 解 消 ( 確 定 値 + 直 近 は 推 計 値 ) ( 例 )H24 年 度 分 (4 月 ~ 翌 年 3 月 )の 計 算 H24 年 度 の 実 績 9.57%を 用 いる 確 定 していない 年 度 は GPIFが 四 半 期 ごとに 公 表 する 運 用 結 果 を 使 用 解 散 計 画 を 提 出 し 分 割 納 付 の 特 例 で 解 散 する の 代 行 割 れ 相 当 額 については 解 散 計 画 提 出 時 ~ 解 散 時 までの 利 子 は 解 散 後 と 同 様 に 国 債 利 回 りとする(H26 年 度 :0.63%) 前 月 末 最 低 責 任 準 備 金 代 行 部 分 の 収 入 ( 免 除 保 険 料 等 ) 利 息 代 行 部 分 の 支 出 ( 代 行 給 付 費 等 ) 当 月 末 最 低 責 任 準 備 金 法 施 行 後 5 年 以 内 に 解 散 または 代 行 返 上 する 場 合 は 現 行 の8 号 方 式 (0.875)および 期 ズレ 解 消 前 の 選 択 も 可 最 低 責 任 準 備 金 の 算 定 方 法 は8 通 り 特 例 解 散 の 場 合 それぞれに 対 して 特 例 額 との 選 択 ができるため 全 16 通 り 16

3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 17

3.1. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 の 概 要 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 (1) 他 の 企 業 年 金 等 への 移 行 支 援 策 < 代 行 割 れはしていないが 上 乗 せ 部 分 は 積 立 不 足 である > 資 産 を 他 の 企 業 年 金 等 へ 移 換 して 退 職 給 付 を 継 続 することを 支 援 最 低 積 立 基 準 額 ( 上 乗 せ 部 分 ) 最 低 責 任 準 備 金 積 立 不 足 積 立 金 上 乗 せ 資 産 ( 残 余 財 産 ) 代 行 資 産 ( 最 低 責 任 準 備 金 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 (DB DB)へ 移 換 確 定 拠 出 年 金 (DC DC)へ 移 換 中 小 企 業 退 職 金 共 済 ( 中 退 共 )へ 移 換 国 へ 返 還 < 代 行 割 れ > 最 低 積 立 基 準 額 ( 上 乗 せ 部 分 ) 積 立 不 足 残 余 財 産 なし DBを 新 たに 実 施 DBを 活 用 した 退 職 給 付 の 再 建 ( 過 去 期 間 を 通 算 )を 支 援 最 低 責 任 準 備 金 積 立 金 代 行 資 産 ( 最 低 責 任 準 備 金 ) 国 へ 返 還 (2) 企 業 年 金 の 選 択 肢 の 多 様 化 キャッシュバランスプランの 給 付 設 計 の 弾 力 化 簡 易 型 DBの 対 象 拡 大 18

3.2.DBへの 移 行 支 援 (1) 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 (1) 解 散 後 残 余 財 産 を 事 業 所 単 位 でDBへ 移 行 できる 仕 組 みの 創 設 改 正 法 附 則 第 35 条 経 過 措 置 政 令 第 40 条 ~ 第 42 条 整 備 等 省 令 第 31 条 第 37 条 第 38 条 ( 解 散 ) 残 余 財 産 の 交 付 DB( 新 設 ) 分 配 既 存 DB 新 設 DB 別 の 事 業 所 が 実 施 しているDBいずれも 可 事 業 所 の 一 部 のみをDBに 移 行 す ることも 可 C 社 C 社 残 余 財 産 の 交 付 D 社 DB( 既 存 ) D 社 C 社 (2) からの 脱 退 一 時 金 相 当 額 を 既 存 DBに 移 換 できるよう 規 制 緩 和 経 過 措 置 政 令 第 3 条 第 3 項 (DB 法 施 行 令 第 73 条 第 6 項 の 読 み 替 え) < 現 行 > ( 脱 退 ) DB 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) DB 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) 脱 退 一 時 金 相 当 額 の 移 換 DB 加 入 から 3ヶ 月 以 内 の 者 だけ 可 既 存 DB DB 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) DB 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) < 改 正 後 > ( 脱 退 ) DB 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) DB 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) 脱 退 一 時 金 相 当 額 の 移 換 DB 加 入 から 3ヶ 月 以 上 の 者 も 可 既 存 DB DB 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) DB 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) 19

3.2.DBへの 移 行 支 援 (2) 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 ( 参 考 ) からDBへの 移 行 方 法 総 合 型 全 事 業 所 でDB 移 行 一 部 事 業 所 がDB 移 行 1 代 行 返 上 2 解 散 後 全 事 業 所 が 残 余 財 産 を 移 換 ( 新 設 ) 3 一 部 事 業 所 が 任 意 脱 退 し 残 りの 事 業 所 が 代 行 返 上 4 一 部 事 業 所 が 任 意 脱 退 し 脱 退 一 時 金 相 当 額 を 移 換 5 一 部 事 業 所 が 権 利 義 務 を 移 転 6 分 割 後 一 方 の が 代 行 返 上 7 解 散 後 一 部 事 業 所 が 残 余 財 産 を 移 換 ( 新 設 ) <3のイメージ 図 > C 社 <5のイメージ 図 > C 社 <6のイメージ 図 > A C 社 D 社 分 割 任 意 脱 退 代 行 返 上 権 利 義 務 移 転 A B C 社 D 社 代 行 返 上 DB C 社 DB C 社 DB 解 散 等 ( 注 ) 解 散 または 代 行 返 上 の 方 針 を 議 決 した については 人 数 要 件 を 10 人 以 上 に 緩 和 経 過 措 置 政 令 第 47 条 20

3.2.DBへの 移 行 支 援 (3) 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 (3) 財 政 運 営 基 準 の 緩 和 整 備 等 省 令 第 9 条 第 32 条 ~ 第 36 条 掛 金 の 額 の 算 定 の 特 例 ( ) 非 継 続 基 準 抵 触 時 の 掛 金 の 額 の 特 例 ( ) 特 別 掛 金 の 算 定 定 率 償 却 以 外 定 率 償 却 許 容 繰 越 不 足 金 の 計 算 方 法 ( 掛 金 収 入 ベース) 特 例 措 置 予 定 償 却 期 間 を 最 長 20 年 から 30 年 へ 延 長 償 却 割 合 の 下 限 を 15% から 10%+H26.4.1から 移 行 日 までの 年 数 0.5% へ 緩 和 標 準 掛 金 の 現 価 計 算 で 使 用 する 年 数 を 20 年 から 30 年 -H26.4.1から 移 行 日 まで の 年 数 へ 延 長 積 立 比 率 に 応 じた 掛 金 設 定 積 立 比 率 に 応 じた 額 を 算 定 する 際 の 係 数 を 以 下 のように 緩 和 ( 下 図 参 照 ) 積 立 比 率 0.9~1.0: 1/15 を 1/25 積 立 比 率 0.8~0.9: 1/10 を 1/20 積 立 比 率 0.8 未 満 : 1/5 を 1/15 ( 注 )H27.3.31 以 降 は 分 母 を 毎 年 1ずつ 減 少 させ H36.3.31 以 降 は 現 行 と 同 じ 回 復 計 画 による 掛 金 設 定 最 低 保 全 給 付 の 特 例 ( 権 利 義 務 を 移 転 した 場 合 ) 回 復 計 画 の 期 間 を 最 長 7 年 から 10 年 へ 延 長 ( 注 )H34.3.31 以 降 は 毎 年 1 年 ずつ 減 少 させ H36.3.31 以 降 は 現 行 と 同 じ7 年 なお 従 来 はH30.3.30までの 経 過 措 置 だったが 当 分 の 間 使 用 可 権 利 義 務 承 継 により 増 加 する 最 低 保 全 給 付 を5 年 間 で 認 識 可 以 下 のいずれかに 該 当 する 場 合 代 行 返 上 する 場 合 一 部 事 業 所 の 権 利 義 務 を 移 転 する 場 合 解 散 して 残 余 財 産 をDBに 移 換 する 場 合 代 行 割 れ が 特 例 解 散 して 新 たに DBを 実 施 して 過 去 期 間 を 通 算 する 場 合 積 立 比 率 に 応 じた 掛 金 設 定 最 低 積 立 基 準 額 A B C 純 資 産 額 積 立 比 率 1.0 0.9 H29.3.30までは 経 過 措 置 あり < 現 行 > A : 15 年 償 却 B : 10 年 償 却 C : 5 年 償 却 0.8 15 A/15 +B/10 +C/5 <~H27.3.30> 25 年 償 却 20 年 償 却 15 年 償 却 A/25 +B/20 +C/15 <~H28.3.30> 24 年 償 却 19 年 償 却 14 年 償 却 A/24 +B/19 +C/14 ( 注 )カッコ 内 は 積 立 比 率 に 応 じた 額 21

3.3.DCへの 移 行 支 援 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 (1) からの 脱 退 一 時 金 相 当 額 を 既 存 DCに 移 換 できるよう 規 制 緩 和 経 過 措 置 政 令 第 4 条 < 現 行 > ( 脱 退 ) DC 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) 脱 退 一 時 金 相 当 額 の 移 換 DC 加 入 から 3ヶ 月 以 内 の 者 だけ 可 DC DC 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) < 改 正 後 > ( 脱 退 ) DC 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) 脱 退 一 時 金 相 当 額 の 移 換 DC 加 入 から 3ヶ 月 以 上 の 者 も 可 DC DC 加 入 者 (3ヶ 月 未 満 ) DC 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) DC 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) DC 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) DC 加 入 者 (3ヶ 月 以 上 ) (2) 解 散 後 にDCに 移 行 する 場 合 の 積 立 基 準 に 関 する 規 制 緩 和 経 過 措 置 政 令 第 3 条 第 2 項 ( 廃 止 前 令 第 41 条 の5( 第 3 号 を 除 く)の 適 用 ) < 現 行 > 積 立 不 足 を 解 消 しなければ DC 移 換 できない < 改 正 後 > 積 立 不 足 があっても DC 移 換 が 可 能 最 低 積 立 基 準 額 ( 上 乗 せ 部 分 ) 積 立 不 足 DCへ 移 換 最 低 積 立 基 準 額 ( 上 乗 せ 部 分 ) 積 立 不 足 DCへ 移 換 最 低 責 任 準 備 金 積 立 金 最 低 責 任 準 備 金 積 立 金 22

3.4.その 他 (1) 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 (1) 中 退 共 への 移 行 支 援 改 正 法 附 則 第 36 条 経 過 措 置 政 令 第 43 条 ~ 第 46 条 整 備 等 省 令 第 39 条 ~ 第 42 条 解 散 後 企 業 単 位 で 中 退 共 へ 移 行 できる 仕 組 みを 創 設 ( 残 余 財 産 を 交 付 ) (2)キャッシュバランスプランの 給 付 設 計 の 弾 力 化 整 備 等 省 令 第 2 条 ( 改 正 後 DB 規 則 第 26 条 第 3 項 第 29 条 ) 年 金 額 算 定 に 用 いる 予 定 利 率 ( 年 金 給 付 利 率 )は 下 限 予 定 利 率 以 下 (0 以 上 )での 設 定 を 許 容 再 評 価 等 に 用 いる 指 標 に 積 立 金 の 運 用 利 回 りの 実 績 を 追 加 し 単 年 度 で 0 を 下 回 ることを 許 容 ( 通 算 で 0 以 上 ) 年 金 額 算 定 再 評 価 等 に 用 いる 率 内 容 現 行 改 正 後 予 定 利 率 ( 額 改 定 を 行 う 場 合 ) 予 定 死 亡 率 指 標 前 回 の 財 政 計 算 の 計 算 基 準 日 以 降 の 日 における 最 も 低 い 下 限 予 定 利 率 ( 1) 以 上 前 回 の 財 政 計 算 で 用 いた 予 定 死 亡 率 1 定 率 2 国 債 の 利 回 りその 他 客 観 的 な 指 標 ( 消 費 者 物 価 指 数 賃 金 指 数 東 証 株 価 指 数 等 ) 3 1,2の 組 み 合 わせ 4 2,3に 上 下 限 を 設 定 0 以 上 ( 2) 下 限 単 年 度 で0 以 上 通 算 で0 以 上 1 10 年 国 債 応 募 者 利 回 りの1 年 平 均 と5 年 平 均 のいずれか 低 い 率 加 入 者 等 の 実 績 及 び 予 測 に 基 づき 合 理 的 に 設 定 可 1 定 率 2 国 債 の 利 回 りその 他 客 観 的 な 指 標 ( 消 費 者 物 価 指 数 賃 金 指 数 東 証 株 価 指 数 等 ) 3 積 立 金 の 運 用 利 回 りの 実 績 4 1~3の 組 み 合 わせ 5 2~4に 上 下 限 を 設 定 2 選 択 一 時 金 の 要 件 ( 下 限 予 定 利 率 で 計 算 した 年 金 の 現 価 相 当 額 を 上 回 らないこと)が 緩 和 されて いないため 年 金 給 付 利 率 を 下 限 予 定 利 率 未 満 とすると 選 択 一 時 金 が 年 金 原 資 を 下 回 る ( 例 ) 年 金 原 資 1,000 万 円 10 年 確 定 年 金 年 金 給 付 利 率 0% 下 限 予 定 利 率 0.7%( 年 金 現 価 率 9.6536) 年 金 年 額 =100 万 円 選 択 一 時 金 ( 上 限 )=965 万 円 <1,000 万 円 入 社 単 年 度 で 指 標 が0を 下 回 ってもOK ( 残 高 が 前 年 を 下 回 ってもOK) 仮 想 個 人 勘 定 残 高 持 分 付 与 額 の 累 計 給 付 額 退 職 ここで 退 職 した 場 合 は 持 分 付 与 額 の 累 計 を 支 給 ( 指 標 は 通 算 で0 以 上 元 本 保 証 ) 23

3.4.その 他 (2) 3. 上 乗 せ 部 分 の 支 援 策 (3)DBの 承 認 認 可 事 項 の 緩 和 整 備 等 省 令 第 2 条 ( 改 正 後 DB 規 則 第 7 条 第 1 項 第 10 条 ) 給 付 設 計 に 係 る 変 更 のうち 軽 微 な 変 更 権 利 義 務 の 移 転 承 継 に 関 する 事 項 等 について 届 出 事 項 へ 緩 和 市 町 村 の 単 なる 名 称 変 更 は 届 出 不 要 事 項 へ 緩 和 < 届 出 事 項 への 緩 和 > 給 付 の 種 類 受 給 の 要 件 額 の 算 定 方 法 給 付 の 方 法 に 関 する 事 項 ( 給 付 設 計 の 軽 微 な 変 更 に 限 り 給 付 減 額 に 係 る 場 合 を 除 く) 掛 金 の 拠 出 に 関 する 事 項 のうち 上 記 の 給 付 設 計 の 軽 微 な 変 更 に 伴 い 掛 金 の 変 更 を 行 う 場 合 権 利 義 務 の 移 転 / 承 継 に 関 する 事 項 脱 退 一 時 金 相 当 額 の 移 換 に 関 する 事 項 (3) 受 託 保 証 型 DBの 適 用 拡 大 整 備 等 省 令 第 2 条 ( 改 正 後 DB 規 則 4 条 第 3 項 第 52 条 第 2 項 第 65 条 第 117 条 第 2 項 ) 加 入 者 の 有 無 にかかわらず 積 立 不 足 が 発 生 しない 制 度 ( 積 立 金 数 理 債 務 )を 受 託 保 証 型 DBとする 受 託 保 証 型 DBを 簡 易 基 準 のDBとし 加 入 者 がいる 受 託 保 証 型 DBについては 給 付 の 額 の 改 定 が 可 能 受 託 保 証 型 DBの 最 低 積 立 基 準 額 は 数 理 債 務 の 額 に 基 づき 合 理 的 に 計 算 した 額 を 使 用 可 能 一 般 勘 定 100% で 運 用 する 運 用 実 績 連 動 型 CB を 想 定 < 加 入 者 がいる 受 託 保 証 型 DBにおける 手 続 の 簡 素 化 等 > 運 用 の 基 本 方 針 の 設 定 不 要 事 業 報 告 書 に 記 載 する 内 容 の 一 部 省 略 : 加 入 者 及 び 給 付 の 種 類 ごとの 受 給 権 者 に 関 する 事 項 給 付 の 支 給 状 況 及 び 掛 金 の 拠 出 状 況 に 関 する 事 項 : 積 立 金 の 運 用 に 関 する 事 項 受 託 業 務 の 委 託 先 及 び 当 該 委 託 の 内 容 に 関 する 事 項 の 事 業 内 容 ~に 関 する 事 項 決 算 報 告 書 に 記 載 する 内 容 の 一 部 省 略 : 積 立 金 の 額 と 責 任 準 備 金 の 額 及 び 最 低 積 立 基 準 額 並 びに 積 立 上 限 額 との 比 較 ~を 示 した 書 類 : 貸 借 対 照 表 損 益 計 算 書 24