目 次 序 章 は じ め に 第 一 章 日 本 の 資 産 構 成 第 一 節 資 産 構 成 の 現 状 分 析 問 題 点 p3 p4 第 二 節 貯 蓄 か ら 投 資 へ 第 三 節 資 産 構 成 の 海 外 比 較 第 二 章 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 第 三 章 三 世



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根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

2. 居 住 用 財 産 を 売 却 し た 場 合 の 特 例 譲 渡 資 産 は 居 住 用 財 産 で す か? 住 宅 取 得 特 別 控 除 の 適 用 を 受 け て い ま せ ん か? 所 有 期 間 が 1 0 年 を 超 え て い ま す か? 居 住 期 間 は 3 0 年

(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 が 無 い た め 記 載 し て お り ま せ ん 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 区 分 民 間 給 与 A 公 務 員 給 与 B 較 差 A - B 勧 告 ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 国 の 改

別紙3

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

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号 領 命 地 震 長 損 害 医 療 医 療 領 機 構 配 偶 容 引 落 止 借 延 長 象 居 延 長 取 居 開 始 見 直 準 化 仮 係 毎 仮 算 仮 降 止 転 継 津 署 土 祝 開 設 テ ク ス ピ ア 阪 [ 南 海 線 津 駅 下 ]! 復 興 及 び 贈 地 及 び 復

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

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イ ン チ ー ザ ヴ ィ チ ェ ン ツ ァ ヴ ィ ッ ロ ル バ ( ト レ ビ ゾ 近 郊 ) ヴ ィ ン チ ヴ ェ ル バ ニ ア ヴ ェ ロ ー ナ エ リ チ ェ カ タ ー ニ ャ ( 3 月 ~ 1 0 月 ) ( 1 1 月 ~ 2 月 ) 5 0 ユ ー ロ 以 上 介 護

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

スライド 1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

Taro-条文.jtd


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2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 事 委 員 会 の 設 置 なし 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 A B A-B ( 改 定 率 ) 給 与 改 定 率 ( 参 考 ) 国 の 改 定 率 24 年 度 円 円 円 円 ( ) 改

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

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第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

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経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

J A K カ イ ロ プ ラ ク テ ィ ッ ク 協 同 組 合 規 約 ( 目 的 ) 第 1 条 組 合 員 の 権 利 義 務 等 は 定 款 に よ っ て 定 め ら れ て い る が 定 款 の 第 6 条 の 規 定 に よ り 定 款 に 記 載 さ れ な い 必 要 事 項

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17 Vol.103 バ 完 存 将 来 物 水 社 経 環 境 提 社 ざ 何 能 耐 弱 元 積 積 減 流 宅 返 早 進 ペ ア 健 増 皆 ズ 解 説 1 維 象 寡 婦 1 検 討 標

図 表 1 住 開 始 分 ま で の 5 年 間 延 長 さ れ ま し た 住 宅 ロ ー ン 控 除 の た め の フ ロ ー チ ャ ー ト 住 宅 ローンで 住 宅 及 びその 敷 地 を 取 得 し 取 得 の 日 から6か 月 以 内 に 居 住 して いますか? 所 得 金 額 が

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(平成13年9月25日現在)

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

1 総括

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

一般資料選定基準


(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

更 新 申 請 全 般 Q1 宅 建 業 免 許 の 更 新 は ど の よ う に す れ ば よ い の で し ょ う か? A1 申 請 書 類 を 作 成 し 必 要 書 類 を そ ろ え 埼 玉 県 庁 第 二 庁 舎 1 階 建 築 安 全 課 宅 建 業 免 許 担 当 の 窓 口

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

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科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) (H25.4.1) (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.7.1) (H25.4.1) (H25.7.1)

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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平 成 26 年 度 証 券 ゼミナール 大 会 第 テーマ 家 計 における 資 産 構 成 の 在 り 方 について 1 2 関 西 学 院 大 学 阿 萬 ゼミナール 藤 原 班 1

目 次 序 章 は じ め に 第 一 章 日 本 の 資 産 構 成 第 一 節 資 産 構 成 の 現 状 分 析 問 題 点 p3 p4 第 二 節 貯 蓄 か ら 投 資 へ 第 三 節 資 産 構 成 の 海 外 比 較 第 二 章 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 第 三 章 三 世 代 世 帯 と 家 計 資 産 第 一 節 三 世 代 同 居 の メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト p p16 第 二 節 高 齢 者 に お け る 金 融 教 育 第 三 節 三 世 代 世 帯 の リ ス ク に 対 す る 耐 性 第 四 節 三 世 代 同 居 の 促 進 方 法 第 四 章 家 計 資 産 構 成 の 改 善 策 第 一 節 学 生 金 融 教 育 の 推 進 p28 1 第 二 節 NISA 制 度 と 投 資 信 託 の 改 善 第 三 節 好 ま し い 資 産 構 成 の 在 り 方 終 章 お わ り に 参 考 文 献 p3 p36 2 30 2

序 章 はじめに 本 稿 で は 家 計 に お け る 資 産 構 成 を 日 本 の 資 産 構 成 の 現 状 問 題 点 と 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 の 二 つ の 面 か ら 考 察 し て い く こ こ で 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 を 雇 用 生 活 再 分 配 の 三 つ に 分 類 し た 第 一 章 では 家 計 金 融 資 産 を 構 成 す る 項 目 を 1 現 金 預 金 2 株 式 以 外 の 証 券 3 株 式 出 資 金 4 保 険 年 金 準 備 金 その 他 とし 1 現 状 問 題 点 や 海 外 比 較 な ど を 通 し て 日 本 の 資 産 構 成 を 見 て い く 第 二 章 で は 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 か ら 雇 用 形 態 の 現 状 教 育 面 か ら 見 た 家 計 の 経 済 的 負 担 高 齢 化 と い う 問 題 の 存 在 を 浮 き 彫 り に し こ れ ら の 問 題 が 家 計 の 資 産 構 成 に 対 し て ど の よ う な 影 響 を 及 ぼ す の か 考 察 し て い く 第 三 章 で は わ た し た ち 独 自 の ア イ デ ア と し て 三 世 代 世 帯 を 構 成 す る こ と を 提 案 す る 第 一 章 よ り 資 金 的 余 裕 の な さ や 金 融 知 識 の な さ が 投 資 妨 げ 要 因 と な る 第 二 章 よ り 雇 用 の 不 安 定 や 教 育 費 の 問 題 少 子 高 齢 化 に よ る 社 会 保 障 制 度 存 続 の 危 機 と い う 問 題 を 導 き こ れ ら を 解 決 する た め に 三 世 代 同 居 が 1 有 効 で は な い か と 考 え た 三 世 代 同 居 の メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト も 踏 ま え て ど の よ う に 資 産 構 成 に 影 響 し て い く の か 考 察 し た い 第 四 章 で は 日 本 の 資 産 構 成 を 変 え て い く た め に 金 融 教 育 と NISA 制 度 投 資 信 託 の 改 善 を 提 案 し た 現 在 日 本 の 教 育 課 程 で 行 わ れ て い る 金 融 教 育 で は 金 融 シ ス テ ム を 中 心 に 学 習 し て お り 個 人 の 生 活 に 関 す る 金 融 ( パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス ) に つ い て の 内 容 が 取 り 入 れ ら れ て い な い こ の た め 金 融 商 品 に 関 し て の 知 識 が 乏 し く 多 く の 日 本 人 が 現 預 金 を 選 択 し て い る と 考 え ら れ る パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス 教 育 を 行 う こ と に よ り こ の 問 題 を 改 善 し て い き た い そ し て NISA 制 度 と 投 資 信 託 は 複 雑 化 多 種 多 様 化 さ れ て い る そ の ため 金 融 知 識 が 乏 し い 人 に と っ て 理 解 が 困 難 で あ り 金 融 商 品 の 選 択 肢 を 狭 2 め て い る と 考 え ら れ る の で 改 善 の 必 要 が あ る 以 上 の こ と を 踏 ま え 家 計 に お け る 資 産 構 成 の 在 り 方 に つ い て 検 討 し て い く こ と と す る 今 回 の 私 た ち の 論 文 に よ り 各 家 計 の 資 産 構 成 が 再 考 さ れ る と 幸 いである 1 こ の 分 類 は 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 に よ る 3

第 一 章 日 本 の 資 産 構 成 第 一 節 資 産 構 成 の 現 状 分 析 問 題 点 日 本 で は 今 日 ま で 家 計 金 融 資 産 の 約 半 分 を 現 預 金 が 占 め て い る ( 図 表 1 1 参 照 ) な ぜ 現 預 金 中 心 の 資 産 構 成 な の か 主 に 考 え ら れ る 理 由 を 三 つ 挙 げ る 一 つ 目 に 安 全 志 向 の 高 ま り が あ る 土 地 株 式 投 資 の パ フ ォ ー マ ン ス が 悪 か っ たことが あ る ( 図 表 1 2 参 照 ) 二 つ 目 に 年 金 社 会 保 障 な ど に 対 す る 将 来 不 安 が 高 く 家 計 の 生 涯 所 得 期 待 が 高 ま ら な い こ と な ど か ら 安 全 志 向 が 高 ま り 貯 蓄 型 の 資 産 構 成 と な っ た と 考 え ら れ る 生 命 保 険 文 化 セ ン タ ー に よ る ア ン ケ ート 調 査 2よ り 老 後 の 生 活 に 対 し て 不 安 あり の 人 は 全 体 の 86%にも 及 ん だ 三 つ 目 に 歴 史 的 な 政 府 の 政 策 に よ る 影 響 が あ る 明 治 維 新 以 来 国 民 が 郵 便 局 な ど に 預 け た お 金 を 産 業 に 回 す た め に 政 府 は 貯 金 を 奨 励 し て き た 企 業 も 株 式 や 債 券 を 発 行 し 直 接 資 金 調 達 す る よ り 家 計 の 余 剰 資 金 を 銀 行 か ら 間 接 的 に 調 達 し て い る 現 在 も 間 接 金 融 へ の 依 存 度 は 高 い ま ま で あ る 1 預 金 金 利 が 低 金 利 で あ る 今 現 預 金 に 依 存 し て い て も 資 産 は 増 え ず ま た 株 式 市 場 も 活 性 化 し な い 株 式 を 保 有 し て い な い と 経 済 が 上 向 い て も 家 計 は そ の 効 果 を 享 受 す る こ と が で き な い の で あ る 株 式 投 資 が 増 加 す る と リ ス ク マ ネ ー 供 給 量 が 増 加 し 経 済 が 活 性 化 す る 3 そ の 結 果 家 計 の 金 融 資 産 が 増 加 す る 家 計 の 金 融 資 産 総 額 が 増 え て い る こ と が 図 表 1 1 よ り 読 み 取 れ る 14 年 6 月 末 には 1,64 兆 円 4と な り 過 去 最 高 と な っ た 近 年 の 増 加 要 因 に は 図 表 1 2 からわかるように ア ベ ノ ミ ク ス に よ る 株 高 に よ り 保 有 し て い る 株 式 や 投 資 信 託 の 評 価 額 が 上 昇 し た こ と が 挙 げ ら れ る ま た 新 た に 投 資 信 託 を 購 入 す る 人 が 増 え た こ と も 影 響 し て い る だ ろ う 相 対 的 な 金 融 資 産 額 の 増 加 に は 日 本 経 済 規 模 の 拡 大 が 起 因 し て い る と 考 え ら れ る 2 2 公 益 財 団 法 人 生 命 保 険 文 化 セ ン タ ー に よ る 生 活 保 障 に 関 す る 調 査 ア ン ケ ート 調 査 (13)より 引 用 ( http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/.html ) 3 家 計 の 株 式 の 保 有 率 が 高 く な る と 企 業 に リ ス ク マ ネ ー が 回 る 可 能 性 も 高 く な り 経 済 向 上 に つ な が る と 考 え た 4 資 金 循 環 統 計 ( 14 年 第 2 四 半 期 速 報 ) p2 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 よ り デ ータ 引 用 4

図 表 1 1 日 本 の 家 計 の 金 融 資 産 構 成 の 推 移 ( 万 円 ) 家 計 の 金 融 資 産 推 移 1,800 1,600 1,400 1,0 1,000 800 600 400 0 0 1990 91 92 93 94 9 96 97 98 99 00 01 02 03 04 0 06 07 08 09 11 12 13 ( 年 度 ) 現 預 金 投 資 信 託 債 券 株 式 出 資 金 保 険 年 金 準 備 金 その 他 出 所 : デ ー タ コ ー ド 一 覧 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 ( 14) p7 よ り デ ー タ コ ー ド 引 用 1 時 系 列 統 計 デ ー タ 検 索 サ イ ト 日 本 銀 行 よりデ ー タ 引 用 筆 者 作 成 図 表 1-2 日 経 平 均 株 価 の 推 移 ( 円 ) 日 経 平 均 株 価 の 推 移 2,000,000 1,000,000 2,000 0 1990 91 92 93 94 9 96 97 98 99 00 01 02 03 04 0 06 07 08 09 11 12 13 ( 年 ) 出 所 : 日 経 平 均 プ ロ フ ィ ル 日 経 平 均 資 料 室 年 次 デ ー タ よ り デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 30

しかし 金 融 資 産 の 約 70%を 世 帯 主 60 歳 以 上 の 世 帯 が 保 有 しており 少 子 高 齢 化 により 将 来 金 融 資 産 額 は 減 少 す る と 予 測 される 金 融 資 産 額 が 減 少 す る と 経 済 に 悪 影 響 が 及 ぶ 例 え ば 現 在 の よ う に 金 融 資 産 が 潤 沢 で あ れ ば 国 債 を 国 内 消 化 で き る と 言 わ れ て い る が そ れ が 減 る と 国 債 を 海 外 投 資 家 に 売 ら な け れ ば な ら な い 海 外 の 投 資 家 に 購 入 し て も ら う た め に 金 利 を 高 く す る 必 要 性 が 出 て く る が そ う な れ ば さ ら な る 財 政 悪 化 が 起 こ り さ ら に 住 宅 ロ ー ン 金 利 が 上 昇 す る な ど 家 計 に と っ て 痛 手 と な る つ ま り 現 預 金 中 心 の 資 産 構 成 で は 経 済 が 活 性 化 せ ず そ の 結 果 税 収 の 落 ち 込 みに よ る 財 政 悪 化 や 雇 用 の 不 安 定 化 な ど が 起 こ り 家 計 自 身 が 苦 し む こ と に な る の だ こ の 点 が 日 本 の 家 計 資 産 構 成 の 最 大 の 問 題 点 で あ ろ う 図 表 1 3 世 帯 主 年 齢 階 級 別 金 融 資 産 保 有 額 ( 千 円 ),000 世 帯 主 年 齢 階 級 別 金 融 資 産 保 有 額 1 1,000,000,000 0 -,000 平 均 30 歳 未 満 30 ~ 39 40 ~ 49 0 ~ 9 60 ~ 69 70 歳 以 上 ( 歳 ) 二 人 以 上 世 帯 単 身 世 帯 総 世 帯 2 出 所 : 平 成 21 年 全 国 消 費 実 態 調 査 世 帯 主 の 年 齢 階 級 別 1 世 帯 当 た り 資 産 額 総 務 省 統 計 局 よ り デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 注 1) 金 融 資 産 = 貯 蓄 - 負 債 で 求 め て い る 注 2) 二 人 以 上 の 世 帯 勤 労 者 世 帯 の デ ー タ を 使 用 毎 日 新 聞 東 京 朝 刊 6 貢 14 年 月 日 掲 載 を 参 照 6

第 二 節 貯 蓄 から 投 資 へ 第 一 節 で 挙 げ た 問 題 点 を 解 決 す る た め に 家 計 の 現 預 金 を 投 資 に 向 け る べ き だ と 考 え た 日 本 経 済 新 聞 の 記 事 6に よると 我 が 国 に は 1,600 兆 円 を 超 え る 家 計 資 産 が あ る そ こ か ら 生 ま れ る 運 用 リ タ ー ン は 国 内 総 生 産 ( GDP)の 成 長 よりも 経 済 的 な イ ン パ ク ト は 大 き い 運 用 リ タ ー ン が 1% 向 上 し た だ け で 得 ら れ る 税 収 は 消 費 税 の 1% 分 を 上 回 る と あ る こ の 記 事 より 家 計 に 滞 る 資 産 は 投 資 に 回 る べ き だ と 考 え ら れ る しかし 図 表 1 4 か ら 分 か る よ う に 投 資 に は 様 々 な 妨 げ 要 因 が 存 在 す る 回 答 割 合 が 高 か っ た 上 位 3 つ を 日 興 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト の ア ン ケ ー ト 調 査 よ り 引 用 し た 投 資 に 向 け る 資 金 的 余 裕 が な か っ た り 株 式 な ど は 元 本 保 証 が さ れ て い な い た め 元 本 割 れ リ ス ク が 存 在 し た り そ も そ も 金 融 知 識 が な い た め 知 ら な い も の に は 手 を 出 さ な い と す る 考 え な ど 多 く 存 在 す る 投 資 を す る 資 金 を つ く る 策 は 後 の 第 三 章 で 世 帯 構 成 の あ り 方 ( 三 世 代 世 帯 核 家 族 世 帯 )の 面 か ら 考 察 す る 知 識 を 身 に つ け る た め の 金 融 教 育 に つ い て は 第 四 章 で 述 べ る 1 そ し て 元 本 割 れ リ ス ク に 関 し て 万 が 一 金 融 機 関 が 破 た ん し た と し て も 預 金 保 険 機 構 に よ り 保 護 さ れ て い る の で 安 全 だ と 考 え る 人 が 多 い が ペ イ オ フ 制 度 に よ り 一 般 預 金 等 は 元 本 1,000 万 円 ま で と 利 息 し か 保 護 さ れ な い さ ら に 預 金 を 時 間 外 に 引 き 出 し を す れ ば 時 間 外 手 数 料 が 発 生 し 元 本 割 れを す る そ の こ と に 気 が 付 か ず 投 資 だ け が 元 本 割 れ リ ス ク が あ る と 考 え る の は 金 融 知 識 不 足 の 表 れ で あ る そ し て 現 預 金 が 必 ず し も 安 心 安 全 だ と は 限 ら な い 現 預 金 に は イ ン フ レ リ ス ク が 伴 っ て い る イ ン フ レ ー シ ョ ン が 起 こ る と 物 価 が 上 昇 し そ の ぶ ん お 金 の 価 値 が 目 減 り す る の で あ る こ こ ま で 預 金 の リ ス ク を 挙 げ た が 投 資 に も リ ス ク は 付 き 物 で あ る 主 な リ ス ク に 価 格 変 動 リ ス ク 為 替 変 動 リ ス ク 信 用 リ ス ク 流 動 性 リ ス ク が 挙 げ 2 ら れ る リ ス ク は リ タ ー ン と 密 接 な 関 係 が あ り リ ス ク が 高 け れ ば リ タ ー ン も 高 くなる 7 し か し ハ イ リ ス ク 商 品 を 購 入 す る と き 少 し で も リ ス ク を 制 御 し た 6 大 機 小 機 家 計 か ら 成 長 へ の 循 環 日 本 経 済 新 聞 朝 刊 14 年 8 月 6 日 17 貢 より 引 用 7 リ ス ク と リ タ ー ン は 経 済 情 勢 な ど に よ っ て 変 化 し 必 ず し も い つ も 同 じ と は 限 ら な い こ と に 注 意 が 必 要 で あ る 7

い と 考 え る で あ ろ う そ の 時 に 有 効 な 方 法 が 分 散 投 資 で あ る 分 散 投 資 の 方 法 に は 金 融 商 品 の 分 散 や 国 際 分 散 通 貨 の 分 散 時 間 の 分 散 な ど 存 在 し こ れ ら を 組 み 合 わ せ る こ と に よ っ て リ ス ク を 制 御 す る こ と が で き る 金 融 商 品 を 自 由 に 選 択 す る こ と が で き る か わ り に 利 益 と 損 失 に つ い て 責 任 を 持 つ こ と を 自 己 責 任 の 原 則 と い う 自 己 責 任 と は 選 ぶ 力 を 身 に つけ る こ と で あ り こ の ために デ ィ ス ク ロ ー ジ ャ ー 誌 を 利 用 し た り 相 場 変 動 を 把 握 で き る よ う に し た り す る こ と が 重 要 で あ る こ の 力 を 身 に つ け る こ と も リ ス クの 制 御 につながる 図 表 1 4 こ れ ま で 投 資 を し な か っ た 理 由 ( 複 数 回 答 可 ) これまで 投 資 をしなかった 理 由 ( 複 数 回 答 可 ) 投 資 をする 資 金 がない 1 元 本 割 れのリスクを 冒 したくないから 知 識 がない 0% % % 30% 40% 0% 60% 70% 出 所 : 投 資 信 託 に 関 す る 意 識 調 査 日 興 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト ( 11) よ り 筆 者 作 成 ( http://www.nikkoam.com/products/goikenban/questionnaire/09 ) 2 第 三 節 資 産 構 成 の 海 外 比 較 こ こ で 諸 外 国 の 資 産 構 成 の 特 徴 を 見 て み る 図 表 1 よりア メ リ カ は 投 資 信 託 や 株 式 出 資 金 の 割 合 が 非 常 に 高 い こ の タ イ プ の 資 産 構 成 は 景 気 変 動 な ど の 影 響 を 受 け や す い イ ギ リ ス は 保 険 年 金 準 備 金 の 割 合 が 高 い イ ギ リ ス の 保 険 年 金 準 備 金 は 日 本 で い う 確 定 拠 出 型 年 金 や 変 額 年 金 保 険 な ど 30 に 類 似 す る 日 本 で は ま だ ま だ 運 用 型 の 保 険 が 普 及 し て お ら ず イ ギ リ ス と の 8

内 容 の 違 い に 着 目 す べ き で あ る ド イ ツ は 債 券 の 割 合 が 高 く 全 体 的 に バ ラ ン スがよい 以 前 は 日 本 と 同 じ く リ ス ク 回 避 的 だ と 言 わ れ て い た が 近 年 は 投 資 信 託 を 通 じ て 株 式 を 保 有 し て い る 日 本 は ド イ ツ に 後 れ を と っ て い る フラン ス は 株 式 出 資 金 や 保 険 年 金 準 備 金 の 割 合 が 比 較 的 高 い フ ラ ン ス は 金 融 改 革 を 行 い そ の 結 果 1984 年 に 割 を 占 めていた 現 預 金 の 比 率 8は 下 がり 株 式 等 の 比 率 を 高 め て い っ た 図 表 1 家 計 金 融 資 産 の 国 際 比 較 家 計 金 融 資 産 の 国 際 比 較 現 預 金 債 券 投 資 信 託 株 式 出 資 金 保 険 年 金 準 備 金 その 他 日 本 3.1% 1.8%.0% 9.1% 26.8% 4.2% ア メ リ カ 13.1%.0% 13.1% 33.% 32.3% 2.9% イ ギ リ ス 28.6% 3.3% 0.9%.63% 3.2% 3.4% 1 ドイツ 38.2% 7.% 11.9% 7.9% 33.9% 0.6% フ ラ ン ス 28.4% 1.4% 6.7% 16.% 39.9% 7.0% 出 所 : 日 米 資 金 循 環 の 日 米 欧 比 較 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 ( 14) p2 より その 他 統 計 で み る 日 本 日 本 統 計 協 会 ( 14) p2,p3 よ り 筆 者 作 成 図 表 1 で 挙 げ た 国 の 中 で 現 預 金 が 0%を 占 めている 国 は 日 本 だけであ る 現 預 金 は 決 し て 活 用 さ れ て い な い わ け で は な い が 投 資 に 比 べ て 経 済 に 与 2 え る 影 響 が 少 な い 第 一 節 の 図 表 1 3 で 示 したように 金 融 資 産 総 額 が こ れ か ら 減 少 す る こ と が 予 測 さ れ る つ ま り 金 融 資 産 を 増 額 さ せ る た め に は ア メ リ カ 型 の よ う に 株 式 出 資 金 を 高 め る 必 要 が あ る ア メ リ カ の 金 融 資 産 総 額 は 8 フ ラ ン ス に み る 企 業 金 融 と 個 人 金 融 資 産 動 向 ユ ー ロ 導 入 前 夜 村 岡 ひ とみ p199 より 引 用 9

14 年 6 月 末 時 点 で 約 67 兆 ドル 9 で あ り 1 ドル=7 円 ( 14 年 月 23 日 時 点 ) で 換 算 す る と 約 7,169 兆 円 の 金 融 資 産 を 保 有 し て い る こ と と な る し かし 貯 蓄 型 の 資 産 構 成 を ア メ リ カ 型 に 完 全 移 行 す る よ り 株 式 出 資 金 よ り ロ ー リ ス ク な 債 券 や 投 資 信 託 の 割 合 を 高 め た り 保 険 年 金 準 備 金 の 割 合 を 高 め た り し て ド イ ツ 型 の よ う な バ ラ ン ス の よ い 資 産 構 成 を 目 指 す ほ う が 実 現 可 能 性 は 高 い 好 ま し い 資 産 構 成 の 在 り 方 に つ い て は 第 四 章 第 三 節 で 述 べ る 第 二 章 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 次 に 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 を 雇 用 生 活 再 分 配 の 3 つ に 分 類 し 家 計 の 資 産 構 成 の あ り 方 を 考 察 す る ま ず 家 計 の 資 産 に 与 え る 問 題 点 と し て 1 雇 用 形 態 の 現 状 2 教 育 面 か ら 見 た 家 計 の 経 済 的 負 担 3 高 齢 化 を 挙 げ る こ れ ら が 家 計 の 貯 蓄 率 の 低 下 を 招 い て い る 主 な 要 因 と 推 測 さ れ る からで あ る 因 果 関 係 を 以 下 で 導 く こ と に す る 1 第 一 に 雇 用 の 面 か ら 分 析 し て い く 雇 用 は 家 計 の 所 得 を 支 え る 大 き な 要 素 で あ り バ ブ ル 崩 壊 以 降 の 経 済 成 長 は 鈍 化 し 失 業 率 は 上 昇 す る な ど 国 民 の 生 活 水 準 は 低 下 傾 向 が 続 い て い る ま た 少 子 高 齢 化 の 進 展 や 製 造 業 に 立 脚 し た 産 業 構 造 は 国 際 競 争 の 影 響 に よ り 企 業 は 非 正 規 雇 用 な ど を 多 く 生 み 出 し た な ぜ な ら 日 本 の 産 業 構 造 の 特 徴 と し て 産 業 全 体 に 占 め る 製 造 業 の 割 合 が 海 外 に 比 べて 高 く そ う い った 産 業 構 造 が 損 益 分 岐 点 の 引 き 下 げ を 狙 っ て い た か ら で あ る 図 表 2-1 よ り 非 正 規 雇 用 者 の 割 合 は 就 業 者 全 体 の 3 分 の 1 を 超 え 特 に 女 性 は 半 数 以 上 が 非 正 規 雇 用 に よ っ て 所 得 を 得 て い る こ と が 分 か る こ う い っ た 非 正 規 雇 用 の 拡 大 は 先 進 国 共 通 の 現 象 で ある 非 正 規 雇 用 者 の 特 徴 は 収 入 2 を 支 出 に 回 さ ざ る を 得 ず 貯 蓄 が で き な い こ と で あ る 9 資 金 循 環 の 日 米 欧 比 較 ( 14 年 第 2 四 半 期 速 報 ) 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 p2 よりデータ 引 用 Yahoo フ ァ イ ナ ン ス よ り デ ータ 引 用

図 表 2 1 男 女 別 雇 用 者 に 占 め る 非 正 規 の 職 員 従 業 員 の 割 合 の 推 移 男 女 別 雇 用 者 に 占 める 非 正 規 の 職 員 従 業 員 の 割 合 の 推 移 (%) 70 60 0 40 30 44 39.1 24.6 21.7 9.9 11.1 2.9 31.9 16.3.2 7. 3. 38.2 19.9 22.1 0 平 成 4 年 平 成 9 年 平 成 14 年 平 成 19 年 平 成 24 年 総 数 男 性 女 性 出 所 : 就 業 構 造 基 本 調 査 総 務 省 統 計 局 ( 14) よ り 筆 者 作 成 1 第 二 に 生 活 の 面 と し て 子 供 の 養 育 費 に つ い て 分 析 す る 文 部 科 学 省 に よ る と 平 成 24 年 度 の 子 供 の 学 習 費 総 額 の 平 均 は 図 表 2 2 の 通 り で あ る 例 え ば す べ て 私 立 の 学 校 に 通 っ た 場 合 で あ れ ば 1 年 間 の 総 学 習 費 は 約 1,678 万 円 に な る こ れ に 出 産 育 児 費 用 や 食 費 医 療 費 な ど を 加 え る と 約 3,000 万 円 以 上 にの ぼ る 図 表 2 2 子 供 の 学 習 費 総 額 ( 平 成 24 年 度 ) < 単 位 ; 円 > 公 立 私 立 幼 稚 園 (3 年 ) 660,000 1,460,000 小 学 校 1,830,000 8,40,000 中 学 校 1,30,000 3,890,000 高 等 学 校 1,160,000 2,890,000 出 所 : 平 成 24 年 度 子 供 の 学 習 費 調 査 文 部 科 学 省 よ り 筆 者 作 成 しかし 先 述 の 通 り 現 状 で は 非 正 規 雇 用 の 拡 大 により 収 入 が 低 下 し て い る に も 関 わ ら ず 共 働 き ができていない 内 閣 府 が 平 成 24 年 3 月 に 発 表 し た 都 市 と 地 方 に お け る 子 育 て 環 境 に 関 す る 調 査 に よ る と 未 就 園 か ら 小 学 校 ま で 11

の 子 を 持 つ 女 性 の 保 育 所 幼 稚 園 子 育 て 支 援 サ ー ビ ス に 対 す る 不 満 要 望 は 送 り 迎 え の 時 間 な ど に 融 通 を 利 か せ て 欲 し い が 22.7%と 最 も 多 く 次 い で 受 入 児 童 枠 が 少 な い が 18.9% 延 長 保 育 預 か り 保 育 が で き な い し に く い が 18.%と な っ て い る こ の 調 査 か ら 共 働 き が で き る 環 境 が 整 備 さ れ て いないこ と が う か が え る そ れ に 対 し 図 表 2 3 を 見 る と 子 ど も 一 人 世 帯 の 平 均 貯 蓄 率 は 子 ど も が 大 学 に 入 る こ ろ に は マ イ ナ ス に な っ て い る こ と が 分 か る 多 額 な 養 育 費 に 対 し 収 入 は 低 下 し て お り さ ら に 共 働 き さ え で き な い の で あ る ま た 低 賃 金 で あ る が ゆ え に 支 出 に 回 さ ざ る を 得 な い と い う 事 態 で あ り ま す ま す 貯 蓄 率 は 低 下 傾 向 に な る 図 表 2 3 子 ども 1 人 世 帯 の 平 均 貯 蓄 率 1% % 9.4% 11.7% 14.0% 9.8% 1 % 0% -1.6% -% -% -7.6% 2 歳 以 下 3~6 歳 小 学 生 中 学 生 高 校 生 大 学 生 出 所 : 平 成 21 年 全 国 消 費 実 態 調 査 総 務 省 統 計 局 よ り 筆 者 作 成 2 また 図 表 2 4 からも 経 済 的 負 担 の 大 き さ や 出 費 が か さ む こ と が 挙 げ ら れ て お り 家 計 の 経 済 状 態 を 圧 迫 し て い る と 読 み 取 れ る 30 12

図 表 2 4 子 育 て を し て い て 負 担 不 安 に 思 う こ と に つ い て 負 担 に 思 うことは 特 にない 将 来 予 想 される 子 どもにかかる 経 済 的 負 担 子 どもが 病 気 のとき 11.8% 19.0% 37.6% 40.0% 33.% 36.9% 仕 事 が 十 分 にできない 7.1%.7% 夫 婦 で 楽 しむ 時 間 がない 18.7% 2.1% 子 育 ての 出 費 がかさむ 子 育 てによる 身 体 の 疲 れが 大 きい 18.6% 27.6% 36.% 41.% 夫 妻 出 所 : 都 市 と 地 方 に お け る 子 育 て 環 境 に 関 す る 調 査 内 閣 府 ( 12) p7 より 筆 者 作 成 第 三 に 人 口 高 齢 化 の 面 か ら 分 析 し て い く 高 齢 化 に よ り 今 後 社 会 保 障 費 1 は 増 大 し て い く こ と が 予 想 さ れ る ま た 現 行 の 公 的 年 金 制 度 の 持 続 可 能 性 も 懸 念 さ れ て お り 第 一 章 第 一 節 で 挙 げ た ア ン ケ ー ト 調 査 11か ら も わ か る よ う に 年 金 に 対 し て 不 安 を 抱 い て い る 人 は 多 い 実 際 平 成 12 年 年 金 改 正 に よ る 見 直 し 後 も な お 将 来 の 厚 生 年 金 給 付 額 の う ち 現 在 の 保 険 料 率 国 庫 負 担 で ま か な え る 部 分 は 全 体 の 約 4 分 の 3 に と ど ま り 不 足 分 約 30 兆 円 を 将 来 世 代 の 負 担 を 増 や す こ と で ま か な う こ と に な っ て い る 日 本 で は 現 役 時 代 が 所 得 の 一 部 を 貯 蓄 に 回 し 高 齢 期 に そ の 貯 蓄 を 取 り 崩 し て 消 費 す る ラ イ フ サ イ ク ル 仮 説 と い う も の が 存 在 す る こ の よ う な 考 え 方 に よ り 近 年 高 齢 化 に 伴 っ て 貯 蓄 率 が 低 下 し て い る 日 本 の 高 齢 者 の 貯 蓄 行 動 12 からも 60 歳 以 上 の 家 計 貯 蓄 率 が 大 き く 低 下 し て い る こ と が 分 か る ま た 日 2 本 全 体 の 家 計 貯 蓄 率 を 見 て も 1970 年 代 には % 以 上 であったが 年 には 2.%に な っ て い る 一 方 図 表 2 の 通 り 高 齢 化 が 進 ん で い る ド イ ツ や フ ラ ン ス で は 貯 蓄 率 は そ れ ほ ど 低 下 し て お ら ず 高 齢 化 と 貯 蓄 率 低 下 の 関 係 性 11 公 益 財 団 法 人 生 命 保 険 文 化 セ ン タ ー に よ る 生 活 保 障 に 関 す る 調 査 ア ン ケ ート 調 査 (13)より 引 用 http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/.html 12 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 ワ ー キ ン グ ペ ー パ ー ( 平 成 12 年 8 月 )より 引 用 13

は 見 ら れ な い フ ラ ン ス で は 手 厚 い 家 族 手 当 な ど の 社 会 保 障 に 加 え 比 較 的 早 い 段 階 か ら 多 様 な 保 育 シ ス テ ム を 整 備 し た 結 果 女 性 の 社 会 進 出 が 進 ん だ し か し 年 金 な ど の 社 会 保 障 制 度 を 維 持 す る た め に 国 と し て 必 要 な 家 族 政 策 を 行 う の は 当 然 の 責 務 で あ る と の 認 識 か ら 他 の 先 進 国 と 比 べ て 高 い 出 生 率 を 維 持 す る こ と が 可 能 と な っ て い る 一 方 ド イ ツ は 児 童 手 当 は フ ラ ン ス な み に 手 厚 い も の で あ る が 保 育 施 設 の 整 備 が 遅 れ て い た こ と や 保 育 時 間 の 短 さ な ど か ら 女 性 に と っ て 育 児 の 負 担 が 大 き く 低 い 出 生 率 と な っ た こ の よ う な 社 会 保 障 制 度 の 水 準 の 違 い か ら 日 本 人 は 自 分 の 将 来 の た め に 貯 蓄 す る と い う 考 え 方 を 持 つ よ う に な っ た と 考 え ら れ る 日 本 郵 政 公 社 の 調 査 によると 60 歳 代 の 約 6 割 70 歳 以 上 の 約 割 が 病 気 や 介 護 に 備 え る た め に 貯 蓄 を 増 や す と 回 答 し て お り 図 表 2 6 からも 分 かるよ う に 高 齢 者 の 予 備 的 貯 蓄 動 機 は 強 い 13 図 表 2 日 独 仏 の 貯 蓄 率 動 向 1 (%) 18 16 14 12 8 6 4 2 0 日 独 仏 の 貯 蓄 率 199 00 0 11 12 13 14 ( 年 ) 2 日 本 ドイツ フランス 出 所 : 統 計 で み る 日 本 日 本 統 計 協 会 ( 14) p1 よ り 筆 者 作 成 13 家 計 貯 蓄 率 の 低 下 は 今 後 も 続 く の か み ず ほ 総 合 研 究 所 ( 07) p を 参 照 14

図 表 2 6 年 齢 階 層 別 貯 蓄 動 機 出 所 : 家 計 貯 蓄 率 の 低 下 は 今 後 も 続 く の か み ず ほ 総 合 研 究 所 ( 07) p6 よ り 引 用 し か し 少 子 高 齢 化 が 与 え る 影 響 は 悪 い も の ば か り で は な い 我 が 国 の 家 計 1 は 金 融 資 産 の 多 く の 割 合 を 高 齢 者 が 保 有 し て い る た め 高 齢 化 に よ り こ う し た 傾 向 は ま す ま す 強 く な る と 言 わ れ て い る ま た 高 齢 期 の 生 活 ス タ イ ル と し て 高 齢 期 を 自 己 啓 発 し 積 極 的 か つ 活 動 的 に 行 動 し よ う と 考 え て い る 層 が 現 れ 始 め て い る と の 指 摘 が あ る こ れ ら の 人 た ち は ア ク テ ィ ブ シ ニ ア 層 と 呼 ば れ 金 融 資 産 選 択 に 対 す る 考 え 方 と し て は 利 回 り や キ ャ ピ タ ル ゲ イ ン を 重 視 証 券 会 社 の 利 用 の 経 験 が 多 い 有 価 証 券 保 有 比 率 が 高 い な ど の 特 徴 が あ る と さ れ て い る ア ク テ ィ ブ シ ニ ア 層 は 時 間 に 余 裕 が あ る 富 裕 層 で か つ 金 融 に 関 す る 知 識 も 比 較 的 豊 富 で あ る 層 だ と 考 え ら れ る の で こ の 層 が 増 加 す る と 将 来 の 高 齢 者 層 の リ ス ク 資 産 へ の 選 択 志 向 が 高 ま る こ と に な る し た が っ て 高 齢 化 に よ る 社 会 保 障 制 度 の 悪 化 に 対 し 貯 蓄 を す る と い う 今 2 の 日 本 の 考 え 方 で は な く ア ク テ ィ ブ シ ニ ア 層 に タ ー ゲ ッ ト を 絞 っ た り 方 法 を 明 確 に し た り す る な ど し て 投 資 に 回 す 必 要 が あ る 可 能 性 と し て は 財 務 省 に よ れ ば 公 的 年 金 制 度 の 見 直 し に よ り 私 的 な 年 金 制 度 ま た は 個 人 に よ る 長 期 の 資 金 運 用 の 重 要 性 が 高 ま っ て く る こ と が 考 え ら れ る と さ れ て い る 14 特 14 家 計 の 貯 蓄 率 と 金 融 資 産 選 択 行 動 の 変 化 及 び そ れ ら の 我 が 国 の 資 金 の 流 れ へ の 影 響 に つ い て 財 務 省 21 世 紀 の 資 金 の 流 れ の 構 造 変 革 に 関 す る 研 究 会 1

に 老 後 の た め の 資 産 形 成 を 目 的 と し て 個 人 で 長 期 の 資 金 運 用 を 行 っ て い く 場 合 短 期 的 に は 価 格 変 動 リ ス ク が あ っ て も 長 期 運 用 に よ り 比 較 的 高 い 収 益 率 が 期 待 で き る よ う な 資 産 に 投 資 す る イ ン セ テ ィ ブ が 高 ま る ま た 現 在 検 討 さ れ て い る 確 定 拠 出 型 年 金 の 導 入 は 家 計 の 投 資 信 託 に 対 す る 学 習 効 果 や 投 資 家 教 育 の 充 実 が 期 待 で き る こ と か ら こ れ が 投 資 信 託 等 の リ ス ク 資 産 へ の シ フ ト の き っ か け と な る こ と が 考 え ら れ る と さ れ て い る さ ら に 公 的 介 護 保 険 制 度 の 導 入 は 個 々 の 家 計 の 介 護 リ ス ク を 限 定 す る こ と に よ り 介 護 の た め の 貯 蓄 の 必 要 性 を 低 下 さ せ る と と も に そ れ に 伴 っ て 発 生 す る 余 資 の 一 部 に つ い て は リ ス ク 資 産 へ 配 分 さ れ る 可 能 性 も あ る こ の よ う な 可 能 性 を 確 実 に 投 資 に 向 け る た め の 方 法 を 第 三 章 で 述 べ る 第 三 章 三 世 代 世 帯 と 家 計 資 産 第 一 節 三 世 代 同 居 の メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト 1 第 二 章 で は 家 計 を 取 り 巻 く 環 境 か ら 今 の 日 本 の 資 産 構 成 の 問 題 点 を 挙 げ た 具 体 的 に は 非 正 規 雇 用 の 拡 大 に よ り 収 入 が 低 下 し て い る う え 環 境 が 整 備 さ れ て い な い た め 共 働 き も で き ず 貯 蓄 や 投 資 に 回 す 資 金 的 余 裕 が な い と い う 現 状 が 明 ら か に な っ た こ こ で 私 た ち は 独 自 案 と し て 三 世 代 同 居 を 推 進 し 家 計 の 支 出 を 効 率 化 し て 資 金 的 余 裕 を つ く る こ と を 提 案 す る な ぜ 三 世 代 同 居 を す る と 資 金 的 余 裕 が で き る の か 説 明 す る と 規 模 の 経 済 が 核 家 族 世 帯 の よ う な 少 人 数 の 世 帯 に は 働 き に く く 一 人 当 た り の 消 費 額 が 大 き く な る か ら だ さ らに 図 表 3 1 からわかるように 高 齢 者 世 帯 と 世 帯 主 60 歳 以 下 の 世 帯 で は 支 出 項 目 に 違 い が あ る 一 つ 目 に 教 育 費 二 つ 目 に 保 険 医 療 費 だ 世 帯 主 60 歳 以 下 の 世 帯 で は 子 ど も に 教 育 費 が か か る た め 大 き な 負 担 と な る そ れ に 対 し 高 2 齢 者 世 帯 で は 病 気 や け が を す る 機 会 が 増 え 保 険 医 療 費 の 負 担 が 増 え る こ れ を 三 世 代 同 居 す る こ と に よ り お 互 い に カ バ ー し あ え る と 考 え た を 参 照 ( http://www.mof.go.jp/about_ mof/councils/henkaku/report/hk007b2.ht m#0 2-02) 16

図 表 3 1 高 齢 者 世 帯 と 世 帯 主 60 歳 以 下 世 帯 の 支 出 内 訳 高 齢 者 世 帯 と 世 帯 主 60 歳 以 下 世 帯 の 支 出 内 訳 ( 円 ) 70,000 60,000 0,000 40,000 30,000,000,000 0 高 齢 者 60 歳 以 下 出 所 : 家 計 調 査 年 報 ( 家 計 収 支 編 ) 平 成 2 年 家 計 の 概 況 総 務 省 統 計 局 よ り 筆 者 作 成 1 図 表 3 2 同 居 の メ リ ッ ト 同 居 のメリット ( 子 世 帯 ) 育 児 の 日 常 的 サポート 家 事 の 日 常 的 サポート 親 の 健 康 状 態 をすぐに 把 握 できる ( 親 世 帯 ) 万 が 一 の 時 に 安 心 孫 の 成 長 を 間 近 に 見 る 楽 しみ 2 生 活 面 で 相 互 に 助 け 合 える 0% % 40% 60% 出 所 : 同 居 に 関 す る WEB ア ン ケ ー ト 調 査 パ ナ ホ ー ム 株 式 会 社 ( 12)よ り 筆 者 作 成 ( http://www.panahome.jp/kurashi/report/04/) 図 表 3 2 より 三 世 代 同 居 のメリットとして 生 活 を 互 い に 助 け 合 う こ と が 30 で き る ほ か 親 か ら 育 児 家 事 の サ ポ ー ト を 受 け る こ と や 親 の 健 康 状 態 を す 17

ぐ に 把 握 で き る こ と が 挙 げ ら れ る 生 活 面 で 助 け 合 え る こ と に 生 活 費 の 抑 制 も 含 まれる さ ら に 住 宅 購 入 費 を 削 減 す る こ と が で き る と い う 回 答 も あ り 支 出 を 削 減 で き る こ と は 確 か だ 図 表 3 1 か ら わ か る よ う に 住 居 費 は 家 計 に と っ て 大 き な 負 担 に な っ て い る 住 宅 の 購 入 は 家 計 の 三 大 支 出 と い わ れ て き た 図 表 3 3 より 個 人 の 持 ち 家 率 は 割 を 超 え て いるが 全 国 の 土 地 の 価 格 は 1991 年 を ピ ー ク に 減 少 し 近 年 は 横 ば い で あ る 1 現 状 で は 人 気 の 高 い 都 市 の 地 価 は 高 く 地 方 を 含 め 人 気 の な い 土 地 の 価 格 は 下 が り 続 け 全 体 的 に み る と 今 後 も 上 昇 す る と は 考 え ら れ な い さ ら に 現 在 は 超 低 金 利 で 落 ち 着 い て い る が 長 期 国 債 の 金 利 が イ ン フ レ ー シ ョ ン に よ り 回 復 し 住 宅 金 利 が 上 昇 す る 可 能 性 が あ る 3,000 万 円 のローンで 年 利 % と す れ ば 年 間 10 万 円 の 負 担 で あ る や は り 家 計 資 産 と し て の 住 宅 の 持 つ 価 値 は 大 き い 図 表 3 3 持 ち 家 率 の 推 移 1 (%) 6 持 ち 家 率 の 推 移 63 61 9 7 1983 1988 1993 1998 03 08 ( 年 ) 出 所 : 住 宅 土 地 統 計 調 査 総 務 省 統 計 局 よ り デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 2 次 に デ メ リ ッ ト と し て 食 事 の 好 み の 違 い や ジ ェ ネ レ ー シ ョ ン ギ ャ ッ プ 生 活 ス タ イ ル の 違 い な ど が 挙 げ ら れ る( 図 表 3 4 参 照 ) 高 齢 者 は 若 年 層 に 比 べ 就 寝 時 間 が 早 い 傾 向 に あ り そ れ に 対 し て 気 を 遣 い ス ト レ ス に な る こ と も あ るようだ さ ら に 親 世 帯 の 回 答 で 子 世 帯 に 干 渉 し す ぎ て し ま う と あ る が 1 土 地 代 データ HP を 参 照 (http://www.tochidai.info/) 18

こ の 点 に 関 し て は 子 世 帯 も 同 様 で 親 に 金 銭 面 で 依 存 し て し ま う と い う 問 題 が 起 こりうる し か し メ リ ッ ト デ メ リ ッ ト 両 者 を 見 比 べ て み る と 子 世 帯 も 親 世 帯 もデ メ リ ッ ト が メ リ ッ ト に 比 べ て 全 体 的 に 低 い こ と が 読 み 取 れ る つ ま り 三 世 代 同 居 に は 悪 い 面 も あ る け れ ど 良 い 面 の ほ う が 多 く あ り 家 事 育 児 の サ ポ ー ト や 生 活 面 で の 相 互 援 助 な ど 家 計 の 経 済 に 関 わ る 事 項 は メ リ ッ ト に 集 中 し て い る こ と が わ か る こ こ で 同 居 の デ メ リ ッ ト を 解 消 す る た め に 二 世 帯 住 宅 や 近 居 隣 居 を 提 案 す る 近 く に 住 む こ と に よ っ て 育 児 の サ ポ ー ト な ど 生 活 の 助 け 合 い は 可 能 に な り 保 育 費 な ど の 養 育 費 を 削 減 す る こ と が で き さ らに 共 働 き も 可 能 と な る そ し て 気 遣 い に よ る ス ト レ ス や 食 事 の 好 み の 違 い な ど の ズ レ が 生 じ る こ と も な い ( 子 世 帯 ) 親 世 帯 への 気 遣 いのストレス 図 表 3 4 同 居 の デ メ リ ッ ト 同 居 のデメリット 1 友 人 を 家 に 呼 びづらい 世 帯 間 の 価 値 観 の 違 い ( 親 世 帯 ) 世 帯 間 の 価 値 観 の 違 いによるストレス 子 世 帯 に 干 渉 し 過 ぎてしまう 食 事 の 好 みの 違 い 0% % % 30% 40% 0% 60% 出 所 : 同 居 に 関 す る WEB ア ン ケ ー ト 調 査 パ ナ ホ ー ム 株 式 会 社 ( 12)よ り 筆 者 作 成 ( http://www.panahome.jp/kurashi/report/04/) こ の よ う に 三 世 代 同 居 に は 費 用 を 削 減 す る こ と が で き る と い う メ リ ッ ト が あり 資 金 不 足 を 要 因 に 挙 げ て い る 人 が 投 資 を で き る よ う に な る さ ら に 住 宅 2 の 継 承 も で き 非 金 融 資 産 で あ る 住 宅 を 持 つ こ と が 可 能 と な る 資 産 構 成 の 在 り 方 を 変 え て い く に は 三 世 代 世 帯 を 構 成 す る こ と が 効 果 的 で あ る 近 年 都 市 化 が 進 み 地 方 流 出 が 増 え 三 世 代 世 帯 数 が 減 少 し て い る こ と は 図 表 3 よ り 明 ら か で あ る こ の よ う な 時 代 の 流 れ の 中 で ど の よ う に 三 世 代 世 帯 を 促 進 し て い く のか 第 三 章 第 四 節 で 述 べ た い 30 19

図 表 3 三 世 代 世 帯 数 ( 万 世 帯 ) 700 三 世 代 世 帯 数 60 600 0 00 40 400 30 197 80 8 90 9 00 0 ( 年 ) 出 所 : 国 勢 調 査 総 務 省 統 計 局 よ り デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 1 こ こ で 私 た ち は 核 家 族 世 帯 と 三 世 代 世 帯 に 場 合 分 け し 独 自 の ラ イ フ プ ラ ン を 考 案 し て み る 図 表 3 6 筆 者 の ラ イ フ プ ラ ン 筆 者 の ラ イ フ プ ラ ン ( 三 世 代 世 帯 ) 筆 者 の ラ イ フ プ ラ ン ( 核 家 族 ) 年 齢 イベント 支 出 収 入 年 齢 イベント 支 出 収 入 2 歳 結 婚 夫 婦 の 年 収 00 万 2 歳 結 婚 夫 婦 の 年 収 00 万 27 歳 出 産 費 用 4 万 2 歳 賃 貸 賃 貸 料 年 間 1 万 31 歳 私 立 幼 稚 園 入 園 教 育 費 年 間 48 万 27 歳 出 産 費 用 4 万 33 歳 私 立 小 学 校 入 学 教 育 費 年 間 142 万 28 歳 公 立 保 育 園 入 園 教 育 費 年 間 22 万 39 歳 私 立 中 学 校 入 学 教 育 費 年 間 129 万 33 歳 公 立 小 学 校 入 学 教 育 費 年 間 30 万 42 歳 私 立 高 校 入 学 教 育 費 年 間 96 万 39 歳 公 立 中 学 校 入 学 教 育 費 年 間 4 万 4 歳 私 立 大 学 入 学 教 育 費 年 間 82 万 42 歳 公 立 高 校 入 学 教 育 費 年 間 38 万 0 歳 子 ども 結 婚 結 婚 費 用 0 万 4 歳 国 立 大 学 入 学 教 育 費 年 間 2 万 60 歳 退 職 退 職 金 2,280 万 0 歳 子 ども 結 婚 結 婚 費 用 180 万 6 歳 年 金 受 給 開 始 夫 婦 月 23 万 60 歳 退 職 退 職 金 2,280 万

6 歳 海 外 旅 行 費 用 0 万 6 歳 年 金 受 給 開 始 夫 婦 月 23 万 6 歳 国 内 一 周 旅 行 費 用 0 万 注 1) 高 校 ま で の 教 育 費 は 子 ど も の 総 学 習 費 調 査 文 部 科 学 省 ( 12) よ り 引 用 注 2) 大 学 の 教 育 費 は 国 立 大 学 と 私 立 大 学 の 授 業 料 等 の 推 移 文 部 科 学 省 ( 04) よ り 引 用 注 3) 退 職 金 は 労 働 条 件 総 合 調 査 厚 生 労 働 省 ( 08) よ り 引 用 注 4) 年 金 は 報 道 発 表 資 料 平 成 2 年 4 月 から 9 月 ま で の 年 金 額 は 平 成 24 年 度 と 同 額 厚 生 労 働 省 ( 13) よ り デ ー タ 引 用 注 ) 上 記 以 外 の 支 出 収 入 は 筆 者 考 案 ま ず 三 世 代 世 帯 の 場 合 両 親 に 子 育 て を 支 援 し て も ら え る と 考 え て 幼 稚 園 か ら 入 園 す る こ と と し た 共 働 き を し て い て も 延 滞 保 育 を す る 必 要 が な い の で 余 分 な 養 育 費 を 出 費 し な く て よ い と 考 え た この 余 裕 資 金 と な っ た 資 金 の 一 部 を 将 来 の 教 育 費 や 旅 行 費 の た め に 運 用 す る こ と が で き る 運 用 に よ り 利 益 を 得 て 定 年 後 に は 海 外 旅 行 に 行 き た い と 考 え そ の た め に 若 い 世 代 に リ ス ク を 許 容 し 積 極 的 に 運 用 す る こ と に し た 一 方 核 家 族 世 帯 は ま ず 住 居 費 が 必 要 と な る こ こ が 三 世 代 世 帯 と の 最 も 1 大 き な 違 い で あ る そ し て 共 働 き を し た い の で あ れ ば 子 ど も を 保 育 園 に 預 け な く て は な ら な い さ ら に 退 勤 が 遅 く な る の で あ れ ば 延 滞 保 育 を し な く て は い け な い の で 養 育 費 の 負 担 が 大 き く な る 収 入 と 支 出 に 差 が な く な り 貯 蓄 を す る こ と で 精 い っ ぱ い と な っ て し ま う と 考 え ら れ る し か し 定 年 後 に 国 内 一 周 旅 行 を し た い と 考 え る が リ ス ク を 回 避 し た い の で 財 形 貯 蓄 16を 開 始 する こ の よ う に ラ イ フ プ ラ ン と 資 金 計 画 を 立 て る と い つ ど の よ う な イ ベ ン ト が あ り ど れ だ け の 資 金 が 必 要 か さ ら に 自 分 に 合 っ た 世 帯 構 成 は 三 世 代 世 帯 な の か そ れ と も 核 家 族 世 帯 な の か 把 握 す る こ と が で き る そ し て 三 世 代 世 帯 16 こ こ で は 財 形 貯 蓄 の 中 の 勤 労 者 財 産 形 成 貯 蓄 ( 一 般 財 形 貯 蓄 ) と す る 勤 労 者 財 産 形 成 貯 蓄 と は 勤 労 者 が 金 融 機 関 な ど と 契 約 を 結 ん で 3 年 以 上 の 期 間 に わ た っ て 定 期 的 に 賃 金 か ら の 控 除 ( 天 引 ) に よ り 事 業 主 を 通 じ て 積 み 立 て て い く 目 的 を 問 わ な い 使 途 自 由 な 貯 蓄 の こ と と 定 義 さ れ て い る 厚 生 労 働 省 HP より 引 用 ( http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/rousei/kinrousya/980831_2.htm ) 21

の ほ う が 支 出 を 削 減 で き 資 金 的 余 裕 が 生 ま れ る こ と が 明 確 に な る の で あ る 第 二 節 高 齢 者 における 金 融 教 育 私 たちは 独 自 案 と し て 高 齢 者 に 金 融 教 育 を 行 い 三 世 代 世 帯 内 で 祖 父 母 か ら 子 供 孫 に 金 融 教 育 を 施 す こ と を 提 案 す る そ の た め に は 高 齢 者 の 特 有 の 性 質 や 高 齢 者 の 金 融 教 育 の 現 状 を き ち ん と 理 解 す る 必 要 が あ る か つ て の 貯 蓄 増 強 か ら 貯 蓄 か ら 投 資 へ と い う 時 代 の 変 化 を 経 験 し な が ら そ の 変 化 に 対 応 す る 難 し さ を 感 じ そ の 変 化 に ど の よ う に 対 処 す れ ば よ い の か そ の 対 処 方 法 に 困 っ て い る 多 く は 高 齢 者 な の で は な い だ ろ う か こ れ ま で の よ う に 退 職 ま で 働 い た お 金 を 預 金 し そ の 金 利 と 年 金 で 老 後 を 過 ご す こ と が 難 し く な っ て き て い て ま た 近 年 成 立 し た 医 療 制 度 改 革 関 連 法 案 な ど も 高 齢 者 に と っ て 老 後 の 生 活 に 不 安 を 与 え る 一 要 因 と な っ て い る 高 齢 者 に 多 く み ら れ る の が リ ス ク に 対 す る 考 え 方 の 違 い で あ る リ ス ク と は た し か に 危 険 危 険 度 と い う 意 味 で あ る が 金 融 で は 預 貯 金 や 証 券 投 資 1 な ど の 資 金 運 用 に 際 し て の リ ス ク と は 将 来 損 を す る の か 少 し だ け 得 を す る の か そ れ と も 予 想 以 上 に 得 を す る の か 等 が 決 定 さ れ て い な い こ と を 指 す 17 の で あ る し か し 高 齢 者 を 含 め 一 般 の 多 く の 人 は 前 者 の 意 味 で と り や す い 以 前 の よ う な 銀 行 に 預 け て お け ば 大 丈 夫 と い っ た 考 え は リ ス ク が な い = 安 全 で あ る と い っ た 意 味 で あ っ た よ う に 思 わ れ る し か し ペ イ オ フ 解 禁 に よ り そ の 神 話 も 崩 れ 去 っ て き て い る ま た 高 齢 者 の 年 代 に な る と 教 育 と い う よ り も 意 欲 の あ る 人 だ け が 啓 発 的 に 学 ん で い る の が 現 状 で あ る 高 齢 者 に お け る 金 融 教 育 に お い て 今 後 必 要 と な っ て く る こ と と は 何 で あ ろ う か 私 た ち が 必 要 だ と 思 う 一 つ 目 は 高 齢 者 の 方 が 老 後 豊 か な 生 活 を 送 る た め に 現 状 を し っ か り 把 握 し そ の た め に 何 が 必 要 か を 学 ぶ こ と が で き る 金 融 2 教 育 で あ る こ れ だ け で は 曖 昧 な の で 老 後 に 必 要 な 貯 蓄 額 と い う 形 で 例 に 挙 げてみる 総 務 省 統 計 局 の 平 成 17 年 家 計 調 査 の デ ー タ に よ る と 60 歳 以 上 の 人 の 貯 蓄 額 の 平 均 は 2,19 万 円 と な っ て い る し か し 実 際 に 多 く の 貯 蓄 を 持 っ て い る 17 証 券 用 語 解 説 集 野 村 證 券 株 式 会 社 ホ ー ム ペ ー ジ よ り 引 用 22

の は 一 部 の 資 産 家 の 高 齢 者 で ほ と ん ど の 場 合 1,000 万 円 以 下 の 貯 蓄 し か な い 事 が 推 測 で き る こ れ ら を ふ ま え て 老 後 に 必 要 な 生 活 費 か ら 一 生 涯 に 貰 え る 年 金 を 差 し 引 い た 老 後 に 必 要 な 貯 蓄 額 は 以 下 の よ う に な る 厚 生 労 働 省 の 統 計 調 査 18によると 平 均 余 命 は 男 性 79 歳 女 性 86 歳 であり 60 歳 から 年 金 が 支 給 されるとすると 男 女 それぞれの 年 金 受 給 年 数 は 男 性 19 年 女 性 26 年 と な る 平 均 す る と 22. 年 となるので 年 金 受 給 年 数 を 22. 年 と し て 以 下 の 計 算 を 行 う 一 生 涯 で 貰 え る 夫 婦 の 年 金 額 22. 年 276 万 円 = 6,2 万 円 毎 月 の 年 金 額 は 夫 婦 で 月 額 23 万 円 ( 年 額 276 万 円 )とする 19 老 後 に 必 要 な 生 活 費 生 命 保 険 文 化 セ ン タ ー の 調 査 デ ー タ よ り 最 低 日 常 生 活 費 の 平 均 は 月 額 24.2 万 円 ( 年 額 290.4 万 円 )で あ り ゆ と り あ る 老 後 の 生 活 費 は 月 額 37.9 万 円 ( 年 額 44.8 万 円 )で あ る 1 最 低 日 常 生 活 費 の 老 後 の 総 生 活 費 290.4 万 円 22. 年 = 6,36 万 円 ゆ と り あ る 老 後 の 総 生 活 費 44.8 万 円 22. 年 =,233 万 円 日 常 生 活 費 用 以 外 の 支 出 と し て 住 宅 の 修 理 改 築 費 子 供 の 結 婚 援 助 費 用 海 外 国 内 旅 行 費 用 車 の 買 い 換 え 等 が 存 在 し 一 般 的 に 約 2,000 万 円 必 要 だ と 言 わ れ て い る こ れ ら を 踏 ま え て 老 後 に 必 要 な 貯 蓄 額 を 算 出 す る と 最 低 日 常 生 活 を 送 る 場 合 6,36 万 円 - 6,2 万 円 +2,000 万 円 = 2,326 万 円 必 要 ゆ と り あ る 老 後 の 生 活 を 送 る 場 合 2,233 万 円 - 6,2 万 円 +2,000 万 円 =6,023 万 円 必 要 こ の こ と を 知 ら さ れ た と き 多 く の 高 齢 者 は 驚 く だ ろ う な ぜ な ら 平 均 貯 蓄 額 よ り 老 後 に 必 要 な 額 が 多 い か ら で あ る つ ま り あ る 一 定 の 年 数 が 経 つ と 18 平 均 余 命 の 年 次 推 移 厚 生 労 働 省 ( ) よ り デ ー タ 引 用 19 報 道 発 表 資 料 平 成 2 年 4 月 か ら 9 月 ま で の 年 金 額 は 平 成 24 年 度 と 同 額 厚 生 労 働 省 ( 13) よ り デ ー タ 引 用 23

貯 金 を 切 り 崩 し て 生 活 す る ど こ ろ か 赤 字 の 生 活 で あ る 高 齢 者 の 多 く は 貯 蓄 か ら 投 資 へ と 環 境 が 変 わ っ た も の の そ の た め に 日 常 生 活 に お い て ど の よ う な 変 化 が 起 き て い て な ぜ 必 要 な の か 実 感 す る 機 会 が 少 な い よ う に 思 わ れ る こ の こ と を 三 世 代 世 帯 間 で 祖 父 母 か ら 孫 へ 教 え る 過 程 と し て ま ず 高 齢 者 に き ち ん と 金 融 教 育 を 施 し 投 資 に 関 す る 知 識 を 持 っ た 上 で 子 や 孫 に 伝 え て 行 く こ と が 肝 心 で あ る 具 体 的 な 例 を 挙 げ て 現 実 に 目 を 向 け て も ら い そ の た め に は 何 が 必 要 か 不 足 分 を ど の よ う に 補 う の か 低 金 利 の 時 代 で は 預 金 だ け で は 資 産 が 増 え な い の で 投 資 も 必 要 で は な い の か という 段 階 を ふ ん だ 教 育 が 必 要 に な っ て く る 図 表 3 7 のように 0 歳 以 上 の 個 人 投 資 家 は 7 割 以 上 で 高 い と い う 特 徴 が 挙 げ ら れ る 高 齢 者 は 時 間 に 余 裕 が あ り 投 資 す る 環 境 は 整 っ て い る か ら だ と 言 える そ の 高 齢 者 が 個 人 投 資 家 と し て 株 式 投 資 を 行 う こ と で 市 場 の 活 性 化 を 図 り 家 庭 内 金 融 教 育 の 普 及 を 期 待 す る 図 表 3 7 個 人 投 資 家 の 年 齢 層 と 証 券 保 有 額 ( 時 価 ) 1 年 齢 層 証 券 ( 株 式 投 資 信 託 公 社 債 ) 保 有 額 歳 代 2% 0 万 円 未 満 22% 30 歳 代 % 0~300 万 円 2% 40 歳 代 17% 300~00 万 円 14% 0 歳 代 23% 00~00 万 円 14% 60 歳 代 31% 00 万 円 以 上 19% 70 歳 代 以 上 18% 無 回 答 6% 0% % % 30% 40% 0% % % 1% % 2% 30% 2 出 所 : 個 人 投 資 家 の 証 券 投 資 に 関 す る 意 識 調 査 日 本 証 券 業 協 会 ( 12) p1 p2 より デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 日 本 にお け る 個 人 投 資 家 の 現 状 は イ ン タ ー ネ ッ ト の 普 及 及 び 超 低 金 利 時 代 の 影 響 も あ り 株 式 投 資 を 始 め と す る 金 融 商 品 に 対 し て 非 常 に 高 い 関 心 を も っ て い る し か し 現 状 は 個 人 投 資 家 の 数 が 市 場 全 体 に 占 め る 割 合 は 低 い も の と な っ 30 ている 現 在 株 式 投 資 を 行 っ て い な い が 株 式 に 対 し て 興 味 を 持 っ て い る 人 ( 以 24

下 潜 在 投 資 家 )の 存 在 が 影 響 し て い る か ら で あ る 潜 在 投 資 家 が 株 式 投 資 を しない 理 由 の 大 半 は 株 式 に 対 す る 間 違 っ た 考 え 方 や そ も そ も 株 式 を は じ め と す る 金 融 に 対 す る 知 識 が な い た め 投 資 に 踏 み 切 れ な い と い う 消 極 的 な 理 由 が 考 えられる こ れ ま で に 投 資 教 育 を 受 け た 事 の な い 人 は そ も そ も ど う す れ ば 株 式 投 資 等 の 投 資 を 始 め ら れ る の か と い う こ と が わ か ら な い ケ ー ス が あ る し かし 以 上 の 問 題 は 金 融 教 育 を 受 け て い れ ば 比 較 的 容 易 に 解 決 で き る は ず で あ る そ れ は な ぜ か と い う と 投 資 ス キ ル を 身 に つ け る 事 で 合 理 的 な 投 資 行 動 が 可 能 であると 考 え ら れ る か ら で あ る ま た 証 券 会 社 や 金 融 機 関 等 の 情 報 を 鵜 呑 み に し な い た め に も 金 融 の 知 識 を 身 に 付 け る 事 は 非 常 に 重 要 で あ る 金 融 商 品 を 売 る 側 は 自 社 の 都 合 の い い よ う に 商 品 の 勧 誘 を 行 い 商 品 に つ い て 良 い 点 は 強 調 す る が 欠 点 は あ ま り 言 わ な い 誘 因 が あ る 潜 在 的 投 資 家 は せ っ か く 貯 め た 資 金 を 目 減 り さ せ な い よ う に ま た 騙 さ れ な い よ う に 自 分 の こ と は 自 分 で 守 れ る だ け の 知 識 を 身 に 付 け て お か な け れ ば な ら な い 高 齢 者 に お け る 金 融 教 育 は ど の よ う に 行 う べ き で あ る か こ れ は NPO 法 人 1 の 投 資 ク ラ ブ や 公 的 機 関 が セ ミ ナ ー 等 を 開 い て 行 う の が 最 も よ い と 思 わ れ る 証 券 会 社 が セ ミ ナ ー 等 を 行 っ て い る 場 合 も あ る が 証 券 会 社 が 開 催 す る 講 義 な ど は そ の 証 券 会 社 に と っ て は 顧 客 獲 得 の 格 好 の 場 で あ る か ら 自 社 に と っ て 有 利 な 点 は 教 え る が 不 利 な 点 は 教 え な い の で は な い か と い う 懸 念 が あ る か ら で あ る 全 く 知 識 の な い 人 は 講 義 の 内 容 を 鵜 呑 み に し て し ま う 可 能 性 が 極 め て 高 い し た が っ て 高 齢 者 に 対 し て の 金 融 教 育 を 行 う 機 関 は 営 利 目 的 で な い こ と が 望 ま し い 第 三 節 三 世 代 世 帯 のリスクに 対 する 耐 性 図 表 3 8 より 三 世 代 世 帯 の 平 均 所 得 額 が 最 も 高 いことがわかるが これ 2 は 一 世 帯 当 た り の 勤 労 者 数 が ほ か の 世 帯 よ り 多 い か ら で あ る と 考 え ら れ る さ ら に 夫 婦 共 働 き が で き る こ と も 平 均 所 得 増 額 の 要 因 で あ ろう 私 た ち は 世 代 の 異 な る 勤 労 者 が 同 一 世 帯 に 存 在 す る こ と で 世 代 間 で リ ス ク シ ェ ア を す る こ と が で き 所 得 変 動 の リ ス ク が 低 減 さ れ る と 考 え た さ ら に 三 世 代 世 帯 は ほ か の 世 帯 に 比 べ 資 産 規 模 が 大 き く な る こ と も 読 み 取 れ る 30 2

図 表 3 8 世 帯 構 造 別 平 均 所 得 金 額 ( 万 円 ) 900 世 帯 構 造 別 平 均 所 得 金 額 (13) 800 700 600 00 400 300 0 0 0 単 独 世 帯 核 家 族 世 帯 三 世 代 世 帯 その 他 の 世 帯 出 所 : 平 成 2 年 国 民 生 活 基 礎 調 査 厚 生 労 働 省 よ り デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 1 図 表 3 9 は 世 帯 構 造 別 一 世 帯 当 た り 平 均 所 得 金 額 の 増 減 率 を 示 し て い る リ ー マ ン シ ョ ッ ク が 08 年 9 月 に 起 こ り 家 計 に 対 し て 大 き な ダ メ ー ジ を 与 えた 07 年 から 08 年 に か け て の 対 前 年 比 は 核 家 族 世 帯 は 上 昇 三 世 代 世 帯 は 低 下 し て い る が 08 年 から 09 年 に か け て 核 家 族 世 帯 は 低 下 三 世 代 世 帯 は 上 昇 し て い る ま た 11 年 3 月 に 東 日 本 大 震 災 が 起 こ っ た 11 年 の 対 前 年 比 は 総 世 帯 で 見 て も 核 家 族 世 帯 で 見 て も 低 下 し て い る が 三 世 代 世 帯 は 影 響 を 受 け て い な い と い え る こ の 事 実 よ り 三 世 代 世 帯 の ほ う が 景 気 変 動 な ど の リ ス ク に 左 右 さ れ に く く 経 済 的 シ ョ ッ ク が 起 こ っ て も 回 復 が 早 い と 言 え る 三 世 代 世 帯 を 構 成 す る こ と に よ り 家 計 を 経 済 的 シ ョ ッ ク に 左 右 さ れ に く く 所 得 変 動 リ ス ク を 回 避 で き る 主 体 に す る そ し て 資 金 的 余 裕 を 2 生 み 出 し 資 産 構 成 を 変 え ら れ る よ う に す る べ き で あ る 特 に 震 災 の 影 響 が 大 き か っ た 地 域 ( 岩 手 県 宮 城 県 福 島 県 ) の デ ー タ を 除 く も の で あ る こ と に 注 意 が 必 要 で あ る 26

図 表 3 9 世 帯 構 造 別 1 世 帯 当 た り 平 均 所 得 金 額 増 減 率 ( 対 前 年 比 ) (%) % 4% 世 帯 構 造 別 1 世 帯 当 たり 平 均 所 得 金 額 増 減 率 ( 対 前 年 比 ) 3% 2% 1% 0% -1% -2% -3% -4% 0 06 07 08 09 11 12 13 ( 年 ) 総 数 核 家 族 三 世 代 出 所 : 国 民 生 活 基 礎 調 査 厚 生 労 働 省 よ り デ ー タ 引 用 筆 者 作 成 1 注 1) 増 減 率 = ( 分 析 対 象 年 の 金 額 分 析 対 象 年 の 前 年 の 金 額 ) 分 析 対 象 年 の 前 年 の 金 額 0( % ) よ り 算 出 注 2) 年 の 数 値 は 岩 手 県 宮 城 県 福 島 県 を 除 く デ ー タ 注 3) 11 年 の デ ー タ は 福 島 県 を 除 く デ ー タ 第 四 節 三 世 代 同 居 の 促 進 方 法 日 本 で は 核 家 族 化 が 進 み 同 居 を 望 む 人 も 年 々 減 少 傾 向 に あ る 同 居 を 望 ま な く な っ て い る な か で ど の よ う に し て 同 居 を 促 進 す る の か を 考 え た 一 つ 目 に 同 居 用 の 住 宅 を 購 入 す る 際 に 住 宅 ロ ー ン の 金 利 を 優 遇 す る 二 つ 目 に 転 居 費 用 や リ フ ォ ー ム 費 用 の 援 助 を 提 案 す る 一 つ 目 の 住 宅 ロ ー ン 金 利 優 遇 に つ い て 埼 玉 県 で は 親 と 子 が 同 居 す る た め に 2 住 宅 を 建 設 購 入 す る 人 向 け に り そ な 銀 行 と 共 同 し て 住 宅 ロ ー ン の 金 利 マ イ ナス 1.% と す る 制 度 が あ る こ の 制 度 は 14 年 6 月 2 日 に 埼 玉 の 家 家 族 の き ず な 応 援!! 住 宅 ロ ー ン 21 と し て 発 表 さ れ た こ の 政 策 の 特 徴 と し て 県 と 地 方 金 融 機 関 が 協 力 し て い る こ と だ 金 利 の 引 き 下 げ は 金 融 機 関 の 協 力 な 21 埼 玉 県 HP を 参 照 (http://www.pref.saitama.lg.jp/site/renkei/renkei - ki.html) 27

し に は 行 え な い も の で あ る 三 世 代 同 居 数 が と り わ け 低 く 家 賃 や 住 居 費 が 高 額 な 都 市 部 に お い て こ の 策 は 有 効 的 で あ る と 考 え る 二 つ 目 の 転 居 費 用 と リ フ ォ ー ム 費 用 の 援 助 に つ い て は 高 槻 市 が 行 っ て い る 三 世 代 世 帯 同 居 の 推 進 方 法 に つ い て 説 明 し た い 22 高 槻 市 で も 少 子 高 齢 化 が 急 速 に 進 ん で お り 深 刻 な 問 題 と さ れ て い る 人 口 は そ の 地 域 の 勢 い を 示 す も の さ しのひとつで ピ ラ ミ ッ ド 型 の 方 が バ ラ ン ス も 良 く 安 定 し て い る と 言 わ れ て い るため 団 塊 ジ ュ ニ ア 世 代 以 降 の 人 口 を 増 や す べ く 子 育 て 世 代 に 高 槻 市 に 転 居 定 住 し て も ら い た い と 今 回 の 補 助 金 制 度 を 打 ち 出 し て い る 子 ど も 世 代 が 市 外 か ら 高 槻 市 に 転 入 す る 場 合 は 最 大 で 万 円 を 補 助 し 市 内 で の 転 居 の 場 合 は 最 大 で 万 円 を 補 助 さ れ る ま た 親 が 高 槻 市 に 居 住 孫 の い る 子 ど も 世 代 が 親 と 同 居 す る た め に 家 を リ フ ォ ー ム さ れ る 場 合 に も 補 助 金 を 交 付 さ れ る こ の 場 合 も 子 ど も 世 代 が 市 外 か ら 高 槻 市 へ 転 入 す る 場 合 は 最 大 で 万 円 を 補 助 し 市 内 で 転 居 す る 場 合 は 最 大 で 万 円 を 補 助 さ れ る こ の 制 度 の メ リ ッ ト は 引 っ 越 し 費 用 程 度 を 市 が 補 助 す る こ と で 転 居 を 考 え て お ら れ る 子 ど も 1 世 代 の 背 中 を 押 す こ と に つ な が る と 考 え ら れ る こ の よ う な 補 助 金 は 大 阪 府 内 で は 初 の 制 度 で 全 国 的 に 見 て も 非 常 に 先 進 的 な 制 度 で あ る 23 こ の 他 に も 近 居 促 進 制 度 と し て UR 都 市 機 構 では 対 象 の 物 件 に 近 居 した 場 合 年 間 家 賃 を % 下 げ る と い っ た プ ラ ン を 実 行 し て い る ま た 福 井 県 で 同 様 に 同 居 促 進 の ために 企 画 が あ り 三 世 代 同 居 を し た い と 考 え る 世 帯 と 三 世 代 同 居 推 進 に 意 欲 的 な 行 政 側 と が よ く 合 致 し て い る と 考 え ら れ る 24 第 四 章 家 計 資 産 構 成 の 改 善 策 第 一 節 学 生 金 融 教 育 の 推 進 2 第 三 章 で は 三 世 代 世 帯 に よ っ て 資 金 的 余 裕 を つ く り 貯 蓄 や 投 資 に 向 け る 22 高 槻 市 HP を 参 照 ( http://www.city.takatsuki.osaka.jp/shisei/kohokocho/buchoshitsu/kako/h2 /toshi_h2/toshi703.html) 23 こ れ ら 促 進 方 法 だ け で は マ イ ホ ー ム を 取 得 す る 費 用 等 に 比 べ て 補 助 金 が か な り 少 額 で あ る と い う 問 題 は 残 っ て い る 24 福 井 県 は ふ く い の 未 来 を 創 り 隊 に よ る ふ く い 子 宝 大 作 戦 に よ る 引 越 費 用 の 助 成 を 行 っ て い る 28

こ と を 中 心 に 述 べ た し か し 資 金 的 余 裕 が あ っ て も 金 融 知 識 が な い た め に 投 資 を 避 け る 傾 向 が あ る と 第 一 章 で 述 べ た そ こ で 学 生 に 対 し て 金 融 教 育 を す る ために 二 つ 提 案 する 一 つ 目 は 中 学 校 か ら 大 学 で 個 人 の 金 融 教 育 を 導 入 す る こ と で あ る 日 本 では パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス と い う 個 人 の 金 融 リ テ ラ シ ー を 高 め る た め の 専 門 的 な 授 業 が 行 わ れ て い な い 文 部 科 学 省 の 学 習 指 導 要 領 に 中 学 校 の 社 会 で は 公 民 的 分 野 に お い て 身 近 な 消 費 生 活 を 中 心 に 経 済 活 動 の 意 義 を 理 解 さ せ る と と も に 価 格 の 働 き に 着 目 さ せ て 市 場 経 済 の 基 本 的 な 考 え 方 に つ い て 理 解 さ せ る と あ る 高 校 の 政 治 経 済 で は 現 代 の 日 本 経 済 及 び 世 界 経 済 の 動 向 に つ い て 関 心 を 高 め 日 本 経 済 の 国 際 化 を は じ め と す る 経 済 生 活 の 変 化 現 代 経 済 の 機 能 に つ い て 理 解 さ せ る と と も に そ の 特 質 を 探 究 さ せ 経 済 に つ い て の 基 本 的 な 見 方 や 考 え 方 を 身 に 付 け さ せ る とある 2 こ の よ う に 金 融 の 仕 組 みや 機 能 経 済 の 動 向 に つ い て 学 ん で い る こ と が わ か る そ し て 大 学 の 講 義 でも 金 融 シ ス テ ム や 金 融 の 歴 史 な ど を 学 ぶ 機 会 が 多 い 日 常 生 活 の た め に 必 1 要 な 金 融 知 識 としては 金 融 の 仕 組 み を 学 ぶ こ と よ り も 預 貯 金 や 投 資 信 託 な ど の 金 融 商 品 の 種 類 や ク レ ジ ッ ト カ ー ド などに つ い て 学 ぶ こ と が 重 要 で あ る と 考 える 日 本 版 ビ ッ グ バ ン に よ り 銀 行 は さ ま ざ ま な 金 融 商 品 を 取 り 扱 う よ う に な っ た 金 融 商 品 の 多 種 多 様 化 に 伴 い 私 た ち の 金 融 知 識 も 豊 富 に す べ き で ある ま た ラ イ フ プ ラ ン の 作 成 方 法 も 金 融 教 育 の 一 環 と し て 行 う べ き で あ る ラ イ フ プ ラ ン を 作 る こ と は 自 分 に あ っ た 金 融 商 品 を 考 え る こ と に つ な が り 資 産 を 形 成 す る 上 で 非 常 に 重 要 な こ と で あ る 例 え ば 将 来 マ イ ホ ー ム を 持 ち た い 旅 行 に 定 期 的 に 行 き た い な ど ラ イ フ デ ザ イ ン に 応 じ た プ ラ ン を 立 て て い く こ と が 必 要 と な る 少 子 高 齢 化 な ど の 影 響 に よ り 一 生 独 身 で 暮 ら す シ ン グ ル 世 帯 や 共 働 き で 子 育 て を す る 世 帯 な ど ラ イ フ デ ザ イ ン も 幅 広 く な っ て き た 2 多 く の 人 は 近 視 眼 的 で あ り 将 来 の 見 通 し を 立 て る 機 会 が 少 な い し か し 金 融 商 品 を 選 択 す る 際 に は ラ イ フ プ ラ ン を 明 確 に し 資 金 目 的 を 確 か め て そ れ に 2 学 習 指 導 要 領 文 部 科 学 省 HP よ り 引 用 学 習 指 導 要 領 と は 全 国 の ど の 地 域 で 教 育 を 受 け て も 一 定 の 水 準 の 教 育 を 受 け ら れ る よ う に す る た め 学 校 教 育 法 等 に 基 づ き 各 学 校 で 教 育 課 程 を 編 成 す る 際 の 基 準 と さ れ て い る ( 中 学 : http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/cs/13067.htm )( 高 校 : http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/cs/1314.htm ) 29

ふ さ わ し い 金 融 商 品 の 選 択 を し て い か な け れ ば な ら な い し か し な が ら 金 融 教 育 の 問 題 は 世 界 各 国 で 起 こ っ て い る 総 授 業 時 間 数 が 限 ら れ て い る が た め に 金 融 と い う 授 業 科 目 を 取 り 入 れ ら れ な か っ た り 金 融 の 指 導 が で き る 教 師 が 不 足 し て い た り と 満 足 に 教 育 を 行 う こ と が で き る 環 境 が 整 っ て い な い 26 授 業 数 確 保 の た め に 課 外 授 業 を 行 っ た り 土 曜 日 午 前 中 の 授 業 実 施 を し た り す る と 金 融 教 育 を 良 く 思 っ て い な い 人 か ら 批 判 を 受 け る だろう そ ん な 中 ア メ リ カ は CEE( 経 済 教 育 協 議 会 ) と い う 非 営 利 団 体 が パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス 教 育 の 基 準 を 定 め テ キ ス ト も 出 版 し 金 融 教 育 の 普 及 を 担 っ て い る 日 本 と ア メ リ カ の 大 き な 違 い は 国 家 の 学 習 指 導 要 領 の 有 無 で あ り 日 本 で は 文 部 科 学 省 が 学 習 指 導 要 領 を 定 め て い る の で 早 急 に 学 習 指 導 要 領 に パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス 教 育 を 盛 り 込 ん で い く べ き で あ る 二 つ 目 に わ た し た ち は 独 自 の 提 案 と し て 大 学 に 金 融 教 育 の 場 を 兼 ね た 銀 行 の 支 店 を 誘 致 す る こ と を 提 案 す る 大 学 生 に な る と 銀 行 に 行 く 機 会 も 増 え る 口 座 開 設 し た い 人 だ け で な く 投 資 信 託 を 始 め た い 人 保 険 に 加 入 し た い 人 な ど 1 の た め に も 大 学 に 銀 行 の 支 店 が あ れ ば 活 用 で き る ま た 大 学 内 銀 行 で の 金 融 教 育 プ ロ グ ラ ム と し て 大 学 生 向 け の 投 資 信 託 を 開 発 し 現 預 金 以 外 の 金 融 資 産 の 保 有 を 促 す 例 え ば 次 の よ う な 大 学 生 向 け 商 品 の 企 画 が 考 え ら れ る ( A) 販 売 手 数 料 無 料 信 託 報 酬 の 引 き 下 げ ( B) 業 界 別 投 資 信 託 27 ( C) 学 生 自 身 が フ ァ ン ド 設 計 に 参 加 す る 販 売 手 数 料 に よ り 損 失 が で る こ と を 防 ぐ た め に 無 料 化 す る さ ら に 信 託 報 酬 は 信 託 財 産 の 資 産 額 に 応 じ て 徴 収 さ れ る の が 一 般 的 で あ る が そ れ を 資 産 額 の 半 分 に 応 じ て 徴 収 す る よ う に し 手 数 料 を 引 き 下 げ る そ う す る こ と で ア ル バ イ ト で 稼 い だ お 金 で 投 資 信 託 を 購 入 し や す く な る 2 続 い て 業 界 別 投 資 信 託 と は 興 味 が あ る 業 界 に 投 資 で き る 商 品 で あ る 例 26 高 ま る 金 融 教 育 の 重 要 性 国 家 が 取 り 組 む べ き 課 題 に 週 刊 エ コ ノ ミ ス ト 13 年 月 1 日 2 貢 を 参 照 27 実 際 の 販 売 例 と し て 野 村 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト 株 式 会 社 の 野 村 世 界 業 種 別 投 資 シ リ ー ズ と い う 商 品 が あ る 金 融 半 導 体 資 源 ヘ ル ス ケ ア に 分 け ら れ て い る ( http://www.nomura-am.co.jp/fund/funddetail.php?fundcd=140470) 30

え ば 食 品 業 界 に 興 味 が あ り 就 職 を 考 え て い る と す る 業 界 分 析 も 兼 ね て 動 向 を 知 り た い と き に 業 界 別 投 資 信 託 が あ れ ば よ い と 考 え た し か し 同 一 業 界 に 投 資 し て 万 が 一 そ の 業 界 の み に 危 機 が 訪 れ る と い け な い の で 専 門 家 に よ り 一 部 資 金 を 他 の 業 界 へ 分 散 投 資 を 行 う こ と と す る 最 後 に 学 生 が フ ァ ン ド を つ く る と は 専 門 家 と と も に ど こ に 投 資 を す る か 考 え る 機 会 を 設 け て 自 分 で 投 資 先 を 決 定 す る こ と である こ れ も 業 界 分 析 を 兼 ね る こ と が で き る 興 味 関 心 の あ る 企 業 を 選 択 し 分 散 投 資 を 行 う 投 資 先 は 格 付 け や 業 界 動 向 を み て 専 門 家 が 決 め た 企 業 か ら 選 択 す る こ と と す る 類 似 例 と し て 日 経 STOCK リーグ 28 が 挙 げ ら れ る 日 経 STOCK リ ー グ は バ ー チ ャ ル 株 式 投 資 で あ り ( C)の 商 品 と 実 際 に 運 用 す る 点 が 異 な る が ポ ー ト フ ォ リ オ を 作 成 す る 点 が 似 て い る の で 挙 げ た こ れ ら は 投 資 に 興 味 関 心 を 持 ち 卒 業 後 も 投 資 を 継 続 し て 行 え る よ う に 力 を つ け る こ と を 目 的 と す る 投 資 を す る 際 に は 経 済 の 動 き や 企 業 に つ い て も 知 っ て お か な け れ ば な ら な い こ れ に よ り 身 に つ け た 情 報 は 就 職 活 動 に お い て も 有 1 効 活 用 で き る の で 一 石 二 鳥 だ と 考 え る ここで 大 手 銀 行 の 営 業 姿 勢 を 見 て み る 29 三 菱 東 京 UFJ 銀 行 は 初 心 者 向 け 商 品 を 開 発 す る 三 井 住 友 銀 行 は グ ロ ー バ ル か つ 高 度 な サ ー ビ ス を 望 む 富 裕 層 向 け の 金 融 商 品 の 開 発 ま た 若 年 層 向 け に 休 日 や 平 日 の 時 間 外 の 活 用 に よ り 利 便 性 の 向 上 を 図 る み ず ほ 銀 行 は ビ ッ グ デ ー タ の 活 用 や ス マ ー ト フ ォ ン を 利 用 し た サ ー ビ ス の 拡 大 を 図 る と 唱 っ て い る こ の よ う に 各 銀 行 は 顧 客 に 合 わ せ た 商 品 開 発 や 営 業 方 法 を 取 り 入 れ て い る の で こ れ に 倣 い 大 学 生 向 け 投 資 信 託 も 学 生 の ニ ー ズ や 資 産 規 模 に 合 わ せ た 商 品 と し て 企 画 し た 我 々が 所 属 す る 関 西 学 院 大 学 の 上 ヶ 原 キ ャ ン パ ス に お い て は 在 籍 者 数 17,1 人 (14 年 月 1 日 時 点 ) 30 約 2 万 人 も の 顧 客 が 存 在 す る 大 学 に 銀 2 行 を 誘 致 す れ ば 顧 客 増 加 や 金 融 へ の 興 味 関 心 の 高 ま り に つ な が る と 考 え る 28 日 経 STOCK リ ー グ は 支 給 さ れ る 仮 想 の 00 万 円 を 元 手 に 実 際 の 株 価 に 基 づ い て イ ン タ ー ネ ッ ト で 株 式 売 買 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 行 い ポ ー ト フ ォ リ オ の 作 成 運 用 を 体 験 す る こ と が で き る シ ス テ ム と さ れ て い る ( https://stockleague.nikkei.co.jp/login/index.aspx) 29 金 融 ニ ッ ポ ン 日 本 経 済 新 聞 朝 刊 14 年 月 17 日 31 項 を 参 照 30 関 西 学 院 大 学 HP 在 学 数 よ り 引 用 ( http://www.kwansei.ac.jp/kikaku/kikaku_004166.html ) 31

顧 客 数 が 増 え る こ と に よ っ て 大 学 生 向 け 投 資 信 託 に よ る 手 数 料 収 入 の 減 少 も 少 な か ら ず 補 う こ と が で き 銀 行 側 に メ リ ッ ト が あ る そして 銀 行 行 員 に よ る 金 融 セ ミ ナ ー を 定 期 的 に 大 学 で 開 催 す る こ と に よ っ て 自 己 資 産 に 関 心 を 持 た せ 資 産 管 理 を 促 し 資 産 構 成 の 在 り 方 に つ い て 学 生 が 自 ら の ラ イ フ プ ラ ン と 絡 め 合 わ せ 考 え さ せ る 機 会 を 提 供 す る 第 二 節 NISA 制 度 と 投 資 信 託 の 改 善 こ の 節 では NISA 制 度 と 投 資 信 託 の 改 善 す べ き 点 を 挙 げ た い 第 三 章 で 三 世 代 同 居 を し て 費 用 を 削 減 し 資 金 的 余 裕 を 生 み 出 し て 貯 蓄 や 投 資 に 回 す べき だ と 述 べ た そ こ で 余 裕 資 金 を 投 資 に 向 け 資 産 構 成 で 1.9% し か 占 め て い ない 有 価 証 券 の シ ェ ア 拡 大 を 目 指 す た め に 制 度 と 商 品 の 改 善 が 欠 か せ な い と 考 え た の で 述 べ る 1 NISA 制 度 の 改 善 日 本 経 済 新 聞 31に よ る と 積 み 立 て 型 NISA を 申 し 込 ん だ 口 座 数 が 9 月 末 1 で 18 万 強 投 資 額 が 約 40 億 円 になった 積 み 立 て 型 は 毎 月 一 定 額 で 同 じ 金 融 商 品 を 購 入 す る こ と が で き リ ス ク 分 散 効 果 も あ る NISA のもととなる ISA 32 は 非 課 税 期 間 の 制 限 が な く 年 間 の 非 課 税 投 資 額 の 制 限 は あ る も の の 非 課 税 投 資 額 の 上 限 は な い 預 金 よ り ハ イ リ ス ク で は あ る が 利 益 が 非 課 税 に な り 年 間 の 非 課 税 投 資 額 が 引 き 上 げ ら れ る と 魅 力 が 増 す の で はないか そして 対 象 商 品 の 制 限 を 緩 和 す る こ と が 日 本 の 投 資 促 進 に 必 要 だ 31 14 年 月 日 朝 刊 1 貢 よ り 引 用 32 ISA と は 英 国 で 投 資 貯 蓄 の 譲 渡 益 配 当 利 息 が 非 課 税 と な る 口 座 個 人 向 け の 投 資 貯 蓄 奨 励 制 度 と し て 1999 年 に 導 入 毎 年 1 万 1,880 ポンド を 上 限 と し て 配 当 譲 渡 益 利 息 が 非 課 税 と な る ( 14 年 3 月 現 在 ) と 定 義 さ れ て い る コ ト バ ン ク よ り 引 用 ( https://kotobank.jp/word/isa- 280) 09 年 度 の ISA 口 座 開 設 者 に よ る 拠 出 額 の 所 得 分 布 別 の 分 析 で は ISA 口 座 保 有 者 が 最 も 多 い の は 年 間 所 得 が 1 万 ポ ン ド ~ 1 万 9,999 ポンド ( 約 140 万 円 ~ 約 279 万 9,860 円 ) の 水 準 で 全 体 の 約 3 割 を 占 め 年 間 所 得 が 2 万 ポ ン ド 未 満 の 層 が 口 座 保 有 者 全 体 の 半 分 以 上 を 占 め る 高 所 得 者 層 は 株 式 型 ISA に 資 金 を 拠 出 す る 傾 向 が 強 く 低 所 得 者 層 は 預 金 型 ISA を 好 む 傾 向 が あ る 総 じ て ISA 制 度 は 定 着 し つ つ あ り 投 資 家 の 裾 野 拡 大 に 一 定 の 効 果 を あ げ て い る 金 融 所 得 税 制 の 変 遷 と 現 状 日 本 版 ISA の 導 入 を 踏 ま え て 国 立 国 会 図 書 館 ( 13) より 引 用 32

と 考 える 債 券 は ミ ド ル リ ス ク ミ ド ル リ タ ー ン の 商 品 と さ れ て お り リ ス ク 回 避 的 な 日 本 人 に と っ て 始 め や す い も の だ と 考 え る こ れ を か な え る た め に は 制 限 の 撤 廃 が 必 要 不 可 欠 と な る 2 投 資 信 託 の 改 善 投 資 信 託 を 購 入 す る と 販 売 手 数 料 保 有 期 間 に は 信 託 報 酬 な ど 費 用 が か か る 販 売 手 数 料 が か か ら な い ノ ー ロ ー ド 型 と 呼 ば れ る 商 品 も あ る が ま だ ま だ 少 な い ち な み に ノ ー ロ ー ド 型 の 例 と し て MRF や MMF が 挙 げ ら れ る リ タ ー ン を 得 ら れ て も 手 数 料 を 差 し 引 か れ て 元 本 割 れ す る ケ ー ス も あ り 本 当 に 投 資 信 託 の 販 売 数 を 増 や し た り 家 計 の 投 資 割 合 を 増 や し て 資 産 構 成 を 変 え た り す る に は 手 数 料 を 引 き 下 げ る か 無 料 に す る か す べ き で あ る 以 上 の 二 つ の 改 善 策 は 現 在 投 資 を し て い る 人 こ れ か ら 始 め る 人 NISA 制 度 を 利 用 し て い る 人 こ れ か ら 利 用 を 始 め る 人 両 者 に と っ て メ リ ッ ト が 生 ま れ る よ う に 考 案 し た 1 第 三 節 好 ましい 資 産 構 成 の 在 り 方 第 一 章 で 現 預 金 比 率 を 下 げ 有 価 証 券 比 率 を 高 め て ア メ リ カ 型 に 近 づ け る べ き だ が 完 全 移 行 す る の は 困 難 極 ま り な い そ こ で ド イ ツ 型 の よ う に バ ラ ン ス の よ い 資 産 構 成 を 目 指 せ ば よ い と 述 べ た こ れ は 日 本 全 体 を 平 均 し た 際 の 家 計 に お け る 理 想 的 な 資 産 構 成 で あ り 個 々 の 家 計 を 考 察 す る と 現 在 の 日 本 型 資 産 構 成 の ほ う が 家 計 に と っ て 身 の 丈 に 合 っ て い る 場 合 も あ る そ こ で 私 た ち は 家 計 属 性 ご と の 好 ま し い 資 産 構 成 を 提 案 す る こ れ ま で 三 世 代 世 帯 と 核 家 族 世 帯 に 分 類 し て 考 察 し て き た の で こ の 節 に お い て も 三 世 代 世 帯 に お け る 資 産 構 成 の 在 り 方 と 核 家 族 世 帯 に お け る 資 産 構 成 の 在 り 方 を 提 案 し た い 2 ま ず 三 世 代 世 帯 に は 養 育 費 や 住 居 費 な ど の 諸 費 用 削 減 効 果 が あ り 余 裕 資 金 が 生 ま れ や す い 年 の 日 本 全 体 に お け る 三 世 代 世 帯 の 割 合 は 7.9% 33 で あり 三 世 代 世 帯 の 貯 蓄 を 投 資 に 向 け る こ と が で き れ ば 日 本 全 体 の 資 産 構 成 に お け る 有 価 証 券 比 率 が 少 し で も 高 ま る だ ろ う 社 会 保 障 制 度 維 持 の 不 確 実 性 33 平 成 24 年 グラフでみる 世 帯 の 状 況 国 民 生 活 基 礎 調 査 ( 平 成 22 年 )の 結 果 か ら 厚 生 労 働 省 大 臣 官 房 統 計 情 報 部 p6 よりデータ 引 用 33

が 高 ま り さ ら に イ ン フ レ ー シ ョ ン に よ る 物 価 高 騰 で 家 計 経 済 は 悪 化 し て い く 一 方 で あ る 有 価 証 券 比 率 を 高 め て い か な け れ ば 赤 字 家 計 が 増 加 し て い く 日 本 経 済 に と っ て も 家 計 に と っ て も 三 世 代 世 帯 の 有 価 証 券 比 率 向 上 は 欠 か せ な い よ っ て 三 世 代 世 帯 に お け る 好 ま し い 資 産 構 成 の 在 り 方 は 現 預 金 比 率 を 下 げ 有 価 証 券 比 率 を 高 め た も の で あ る 続 い て 核 家 族 世 帯 に お け る 資 産 構 成 の 在 り 方 を 提 案 す る 核 家 族 世 帯 は 夫 婦 共 働 き を し よ う と 思 え ば 子 ど も を 保 育 園 に 預 け な く て は い け な い さ ら に 賃 貸 契 約 し 毎 月 家 賃 を 支 払 っ て 住 む か 住 宅 購 入 を し 住 宅 ロ ー ン を 組 ま な け れ ば な ら な い 三 世 代 世 帯 に 比 べ 支 出 が 多 く な り そ の 結 果 余 裕 資 金 が 生 ま れ な い 余 裕 資 金 が な い に も 関 わ ら ず リ ス ク 性 資 産 で あ る 有 価 証 券 の 比 率 を 高 め る こ と は 困 難 で あ る 近 視 眼 的 な 考 え 方 に よ っ て 起 こ る 年 金 未 納 問 題 を 防 ぎ 保 険 年 金 準 備 金 の 比 率 を 低 下 さ せ な い た め に も 財 形 貯 蓄 を す べ き だ と 考 え た 財 形 貯 蓄 に つ い て は 第 三 章 第 一 節 で 述 べ た と お り だ 核 家 族 世 帯 に は 今 の 日 本 の 資 産 構 成 が 合 っ て い る と 考 え る し か し 核 家 族 世 帯 で も 近 居 や 隣 居 1 を し 養 育 費 な ど を 削 減 し 余 裕 資 金 を 生 み 出 し て 有 価 証 券 の 比 率 を 高 め る こ と も 可 能 で あ る 核 家 族 世 帯 は 日 本 の 9.8% 34 も 占 め る 世 帯 構 造 で あ り 核 家 族 世 帯 の 経 済 に 対 す る 影 響 は 非 常 に 大 き い も の だ と 考 え る 少 し で も 多 く の 核 家 族 世 帯 に 有 価 証 券 比 率 を 高 め て も ら う た め に 近 居 隣 居 を 推 進 し た い そし て 近 居 隣 居 が 困 難 な 核 家 族 世 帯 に は 現 在 の 日 本 型 資 産 構 成 が 好 ま し い 資 産 構 成 で あ る と 考 え る 明 確 に 資 産 構 成 の 割 合 を 算 出 す る こ と は 非 現 実 的 だ と 考 え た の で 以 上 の よ う な 結 論 を 導 い た 資 産 構 成 の 有 価 証 券 比 率 を 日 本 経 済 に 刺 激 を 与 え ら れ る よ う に 高 め そ こ か ら 日 本 に と っ て 最 適 な 資 産 構 成 の 割 合 を 導 き 日 本 独 自 の 資 産 構 成 の 在 り 方 を 創 出 す べ き で あ る 2 経 済 の 担 い 手 で も あ る 家 計 に 良 い 影 響 を 与 え る た め に は リ ス ク 性 資 産 で あ る 有 価 証 券 の 割 合 を 増 や す べ き で あ り そ の た め に は 国 を 挙 げ て 金 融 教 育 に 取 り 組 み 商 品 や 制 度 を 改 善 す べ き で あ る 私 た ち は 家 計 の 資 産 構 成 の 在 り 方 を 変 えて 家 計 を 日 本 を 豊 か に す る た め に 以 上 の こ と を 提 案 し た 34 平 成 24 年 グラフでみる 世 帯 の 状 況 国 民 生 活 基 礎 調 査 ( 平 成 22 年 )の 結 果 か ら 厚 生 労 働 省 大 臣 官 房 統 計 情 報 部 p6 よりデータ 引 用 34

終 章 おわりに 本 稿 では 家 計 に お け る 資 産 構 成 の 在 り 方 に つ い て ま ず 現 状 分 析 を 行 い 問 題 点 を 導 い た そ の 結 果 現 預 金 中 心 の 資 産 構 成 で は リ ス ク マ ネ ー が 供 給 さ れ ず 経 済 が 低 迷 し 最 終 的 に 家 計 に 悪 影 響 が 及 ぶ こ と が わ か っ た し か し 貯 蓄 型 の 資 産 構 成 を 投 資 型 に 向 け て い く 過 程 で 様 々 な 投 資 妨 げ 要 因 が 存 在 す る そ の 中 で ど の よ う に 投 資 を 促 進 し 資 産 構 成 を 変 え て い く か 大 き く 分 け て 三 世 代 同 居 を 促 進 し て 投 資 資 金 を つ く る 方 法 と 金 融 教 育 を 行 う 方 法 提 案 し た 三 世 代 世 帯 と な り 両 親 に 子 育 て の 支 援 を し て も ら う こ と で 夫 婦 共 働 き が で き る よ う に な り 資 金 を 増 や す こ と が で き る と い う 考 え で あ る 三 世 代 同 居 に は 多 く の メ リ ッ ト が あ り そ の 中 で も 養 育 費 な ど 諸 費 用 の 削 減 効 果 や 景 気 変 動 リ ス ク に 対 す る 耐 性 が あ る こ と は 家 計 に と っ て 大 変 大 き な 利 点 に な る そして 三 世 代 世 帯 を 増 や す た め の 具 体 策 が 住 宅 ロ ー ン 金 利 の 引 き 下 げ と 転 居 の 際 に 補 助 金 を 交 付 す る 方 法 で あ る そ し て 余 裕 資 金 を 生 み 出 し 投 資 に 向 け 有 価 1 証 券 比 率 を 高 め 資 産 構 成 を 変 え て い く こ と を 目 指 す そして 第 一 章 で 日 本 で 投 資 が す す ま な い 理 由 と し て 安 全 志 向 と 金 融 教 育 不 足 を 挙 げ た そ の 中 で 金 融 教 育 に 視 点 を 置 き 第 四 章 で は 個 人 の フ ァ イ ナ ン ス 教 育 を し て い く べ き だ と 論 じ た 多 種 多 様 な 金 融 商 品 が 存 在 す る 中 で 最 適 な 金 融 商 品 を 選 択 で き る よ う に な る た め に 金 融 教 育 を 普 及 さ せ ラ イ フ プ ラ ン を 立 て ら れ る よ う に す る べ き だ と 考 え る た だ し 今 の 日 本 に と っ て 大 幅 に 投 資 を 増 や す こ と が 本 当 に 良 い こ と な の か に つ い て は 疑 問 が 残 る ア メ リ カ な ど の 投 資 が 活 発 な 国 に 追 随 し て も 国 民 性 や 文 化 が 異 な る の で 成 功 す る と は 限 ら な い ド イ ツ の よ う に バ ラ ン ス の よ い 資 産 構 成 を 目 指 し 海 外 の 成 功 例 を 取 り 入 れ つ つ 日 本 な ら で は の 家 計 に お け る 2 資 産 構 成 を 構 築 し て い く べ き だ と 私 た ち は 考 え る 将 来 経 済 に 不 安 を 抱 か ず 豊 か な 生 活 を 送 る た め に 資 産 構 成 は 見 直 さ れ な け れ ば な ら な い そ の た め に 私 た ち の 提 案 が 活 用 さ れ 深 く 議 論 さ れ る べ き である 30 3

ウェブページ 参 考 文 献 資 金 循 環 統 計 日 本 銀 行 調 査 統 計 局 http://www.boj.or.jp/statistics/sj/index.htm/ ワ ー キ ン グ ペ ー パ ー 日 銀 レ ビ ュ ー http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/index.htm/ 第 一 章 家 計 負 担 の 現 状 と 教 育 投 資 の 水 準 文 部 科 学 白 書 平 成 21 年 度 文 部 科 学 省 http://www. mext.go.jp/b_ menu/hakusho/html/hpab0901/detail/1296707.htm 国 立 大 学 と 私 立 大 学 の 授 業 料 等 の 推 移 文 部 科 学 省 http://www.mext.go.jp/b_ menu/shingi/kokuritu/00/gijiroku/0602921/00 /002.htm 学 習 指 導 要 領 文 部 科 学 省 1 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/cs/index.htm 金 融 教 育 に 関 す る 国 際 比 較 ( 0) 金 融 庁 http://www.fsa.go.jp/news/newsj/16/singi/f-0024-1/02.pdf 第 1 部 第 1 章 消 費 者 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 情 勢 の 動 向 と 消 費 者 行 動 意 識 消 費 者 問 題 及 び 消 費 者 政 策 に 関 す る 報 告 ( 09~ 11 年 度 ) 消 費 者 庁 http://www.caa.go.jp/adjustments/houkoku/setumei_1_1_2.html 全 国 消 費 実 態 調 査 総 務 省 統 計 局 http://www.stat.go.jp/data/zensho/09/index.htm 家 計 調 査 年 報 ( 家 計 収 支 編 ) 平 成 2 年 家 計 の 概 況 総 務 省 統 計 局 http://www.stat.go.jp/data/kakei/13np/index.htm 2 住 宅 土 地 統 計 調 査 総 務 省 統 計 局 http://www.stat.go.jp/jyutaku_13/index.htm 国 勢 調 査 総 務 省 統 計 局 http://www.stat.go.jp/data/kokusei/1/index.htm 家 計 の 貯 蓄 率 と 金 融 資 産 選 択 行 動 の 変 化 及 び そ れ ら の 我 が 国 の 資 金 の 流 れ 30 へ の 影 響 に つ い て 財 務 省 21 世 紀 の 資 金 の 流 れ の 構 造 変 革 に 関 す る 研 究 会 36

http://www.mof.go.jp/about_ mof/councils/henkaku/report/hk007b2.htm#0 2-02 労 働 条 件 総 合 調 査 厚 生 労 働 省 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/11-23.html 報 道 発 表 資 料 平 成 2 年 4 月 から 9 月 ま で の 年 金 額 は 平 成 24 年 度 と 同 額 厚 生 労 働 省 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9800002tg08.html/ 財 形 貯 蓄 制 度 厚 生 労 働 省 http://www2.mhlw.go.jp/topics/seido/rousei/kinrousya/980831_2.htm 平 均 余 命 の 年 次 推 移 厚 生 労 働 省 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life/sankou02.html お 金 の 取 扱 説 明 書 日 興 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト 株 式 会 社 http://www.okanenotorisetsu.jp/jyunbi/step4/st ep4-3.html 金 融 広 報 中 央 委 員 会 1 http://www.shiruporuto.jp/ 個 人 投 資 家 の 証 券 投 資 に 関 す る 意 識 調 査 日 本 証 券 業 協 会 http://www.jsda.or.jp/shiryo/chousa/kojn_isiki.html Yahoo ファイナンス マ ー ケ ッ ト 日 経 平 均 株 価 http://finance.yahoo.co.jp/ く ら し ラ イ ブ ラ リ ー 快 適 な 二 世 帯 同 居 の 秘 訣 と は パ ナ ホ ー ム 株 式 会 社 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.panahome.jp/kurashi/report/04/ 公 益 財 団 法 人 生 命 保 険 文 化 セ ン タ ー に よ る 生 活 保 障 に 関 す る 調 査 http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/.html 2 日 経 平 均 プ ロ フ ィ ル http://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/data 日 経 STOCK リーグ https://stockleague.nikkei.co.jp/login/index.aspx 土 地 代 デ ー タ 30 http://www.tochidai.info/ 37

証 券 用 語 解 説 集 野 村 證 券 株 式 会 社 http://www.nomura.co.jp/terms/ 野 村 世 界 業 種 別 投 資 シ リ ー ズ 野 村 ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト 株 式 会 社 http://www.nomura-am.co.jp/fund/funddetail.php?fundcd=140470 埼 玉 の 家 の ご 案 内 埼 玉 県 ホ ー ム ペ ー ジ http://www.pref.saitama.lg.jp/site/renkei/renkei-ki.html 高 槻 市 は 住 宅 政 策 で 3 世 代 の 同 居 近 居 を 応 援 し ま す! 高 槻 市 ホ ー ム ページ http://www.city.takatsuki.osaka.jp/shisei/kohokocho/buchoshitsu/kako/h2 /toshi_h2/toshi703.html 在 学 数 関 西 学 院 大 学 http://www.kwansei.ac.jp/kikaku/kikaku_004166.html コ ト バ ン ク https://kotobank.jp/word/isa-280 1 UR 都 市 機 構 http://www.ur-net.go.jp/kosodate-net/system/system03.html 図 書 普 通 の 人 が ゼ ロ か ら 始 め る 資 産 づ く り 日 本 経 済 新 聞 出 版 社 (12) 日 本 新 聞 経 済 社 学 校 で は 教 え て く れ な い お 金 の 授 業 PHP エ デ ィ タ ー ズ グ ル ー プ ( 14) 山 崎 元 超 簡 単 お 金 の 運 用 術 朝 日 新 書 ( 13) 山 崎 元 金 融 商 品 な ん で も 百 科 と き わ 総 合 サ ー ビ ス 株 式 会 社 ( ) 金 融 広 報 中 2 央 委 員 会 統 計 で み る 日 本 日 本 統 計 協 会 ( 14) 国 家 が 個 人 資 産 を 奪 う 日 平 凡 社 ( 13) 清 水 洋 お 金 を 知 る 技 術 殖 や す 技 術 朝 日 新 書 ( 08) 小 宮 一 慶 30 38

文 献 太 田 智 之 家 計 貯 蓄 率 の 低 下 は 今 後 も 続 く の か み ず ほ 総 合 研 究 所 ( 07) 森 祐 司 高 齢 化 が も た ら す 家 計 貯 蓄 率 へ の イ ン パ ク ト 大 和 総 研 ( 12) 菅 井 徹 郎 パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス と パ ー ソ ナ ル フ ァ イ ナ ン ス 教 育 に つ い て 東 洋 英 和 女 学 院 大 学 大 学 院 ( ) 前 田 俊 之 対 照 的 な フ ラ ン ス と ド イ ツ ~ そ の 問 題 点 ば か り が 似 通 っ て い る 日 本 の 悩 ま し さ ~ ニ ッ セ イ 基 礎 研 究 所 ( 12) 保 志 泰 矢 作 大 祐 ア ベ ノ ミ ク ス と 家 計 資 産 ~ 貯 蓄 か ら 投 資 へ の 実 現 メ カ ニ ズ ム を 考 え る ~ 大 和 総 研 調 査 季 報 ( 13) 村 岡 ひ と み フ ラ ン ス に み る 企 業 金 融 と 個 人 金 融 資 産 動 向 ユ ー ロ 導 入 前 夜 金 融 広 報 中 央 委 員 会 行 動 経 済 学 の 金 融 教 育 へ の 応 用 の 重 要 性 ( 12) 内 閣 府 都 市 と 地 方 に お け る 子 育 て 環 境 に 関 す る 調 査 ( 12) 1 内 閣 府 年 次 経 済 財 政 報 告 需 要 の 創 造 に よ る 成 長 力 の 強 化 ( ) 文 部 科 学 省 平 成 24 年 度 子 供 の 学 習 費 調 査 の 結 果 に つ い て ( 14) 厚 生 労 働 省 大 臣 官 房 統 計 情 報 部 平 成 24 年 グ ラ フ で み る 世 帯 の 状 況 国 民 生 活 基 礎 調 査 ( 平 成 22 年 ) の 結 果 か ら 福 井 県 ホ ー ム ペ ー ジ ふ く い 子 宝 大 作 戦 国 立 国 会 図 書 館 金 融 所 得 税 制 の 変 遷 と 現 状 日 本 版 ISA の 導 入 を 踏 ま え て ( 13) 雑 誌 週 刊 エ コ ノ ミ ス ト 2 金 融 教 育 高 ま る 金 融 教 育 の 重 要 性 国 家 が 取 り 組 む べ き 課 題 に = 淺 野 忠 克 13 年 月 1 日 30 39