第 1 回 (11 月 シーズン) 著 作 権 法 がどのように 構 成 されているか その 仕 組 みを 大 きく 把 握 することを 目 的 として 解 説 コンテンツを 使 う 場 合 に どう 権 利 者 の 許 諾 を 得 なければならないか それとも 許 可 なく 使 用 できるかの 判 断 基 準 を 紹 介 著 作 権 法 の 全 体 構 造 1 著 作 権 法 が 保 護 する5つの 対 象 著 作 権 法 が 定 める5つの 権 利 者 権 利 者 から 許 諾 を 得 るか? 否 か?の 判 断 フロー 1 2 実 演 3 レコード 4 放 送 5 有 線 放 送 という 対 象 物 に 該 当 しない 限 り 保 護 しない 1 著 作 者 2 実 演 家 3 レコード 製 作 者 4 放 送 事 業 者 5 有 線 放 送 事 業 者 とはどのような 人 たちなのか 1 5つの 保 護 対 象 のうち いずれか 一 つ 以 上 に 該 当 する 2 保 護 対 象 の 権 利 の 存 続 期 間 が 満 了 していない 3 外 国 の 権 利 対 象 が 日 本 の 保 護 義 務 に 該 当 する 4 保 護 対 象 の 使 い 方 が 権 利 者 の 禁 止 権 に 該 当 する 5 権 利 者 の 禁 止 権 に 該 当 する 使 い 方 の 場 合 に 権 利 者 の 禁 止 権 が 制 限 される 事 由 のいずれにも 該 当 しない ➀~➄の 問 いかけに 対 し すべて YES の 回 答 が 得 られた 場 合 に 権 利 者 から 許 諾 を 得 る 必 要 がある 芸 能 人 がクイズ 番 組 に 出 演 して クイズの 回 答 をするの は 実 演 ウィキペディアの 画 面 に 載 っている 写 真 を 自 社 のホームページに 載 せるのに 配 信 事 業 者 の 許 諾 はい るか 書 籍 などの 出 版 社 は 権 利 者 にあたる 自 ら 番 組 を 作 らず 他 人 が 制 作 した 番 組 だけを 放 送 していても 権 利 者 と なれる 書 店 が 本 を 客 に 売 る 際 本 の 著 者 の 許 諾 を 得 る 必 要 があ る 有 料 放 送 局 が 放 送 するテニスの 世 界 タイトルマッチ の 放 送 を 飲 食 店 が 店 内 に 入 った 客 に 見 せてもよいか ひとつでも NO ならば 許 諾 を 得 ずに 使 うことができる 1
第 2 回 (11 月 シーズン) 誰 に 許 諾 を 申 請 したらよいのか 許 諾 を 得 ずに 使 った 場 合 どのようなペナルティが 科 されるのかという 著 作 権 法 の 柱 の 部 分 を 紹 介 著 作 権 法 で 保 護 されたコンテンツを 使 う 場 合 著 作 権 法 以 外 の 法 律 も 関 係 してくるので その 主 要 な 部 分 を 網 羅 的 に 解 説 著 作 権 法 の 全 体 構 造 2 許 諾 を 得 ずに 使 った 場 合 の ペナルティ 著 作 権 法 で 許 諾 を 得 る 必 要 はない ケースでも 他 の 法 律 に 照 会 したとき 承 諾 を 得 なけれ ばならない 他 の 法 律 で 違 法 となる ケース 使 うことの 許 諾 を 得 る 権 利 侵 害 をせずにコンテンツを 使 うためには 権 利 者 は 誰 かを 確 認 し そこから 許 諾 を 得 るための 方 法 利 用 許 諾 契 約 という 契 約 上 の 合 意 で 民 法 が 原 則 を 定 め 著 作 権 法 がその 特 則 を 定 めていることを 解 説 権 利 そのものの 譲 渡 を 受 ける 譲 渡 契 約 という 契 約 上 の 合 意 で 著 作 権 の 譲 渡 には 登 録 という 制 度 がある 著 作 権 法 の 登 録 に 関 する 規 定 は 民 法 における 不 動 産 の 登 記 に 関 する 規 定 と 同 じように 理 解 できることの 解 説 著 作 者 実 演 家 の 死 後 も 存 続 す る 権 利 他 人 に 譲 渡 できない 権 利 著 作 権 著 作 隣 接 権 は 著 作 者 実 演 家 の 死 後 その 権 利 を 相 続 することができる 相 続 人 は 民 法 が 定 めていることの 解 説 そもそも 著 作 権 著 作 隣 接 権 は 何 が 対 象 で どのような 権 利 者 なのか? 著 作 者 人 格 権 実 演 家 人 格 権 は その 権 利 を 他 人 に 譲 渡 す ることはできない そもそも 著 作 者 人 格 権 実 演 家 人 格 権 は 何 が 対 象 で どのよ うな 権 利 者 なのか? 著 作 者 ( 実 演 家 )が 存 しなくなった 後 も 著 作 者 ( 実 演 家 )が 存 し ていたとしたならばその 著 作 者 ( 実 演 家 ) 人 格 権 の 侵 害 となる 行 為 をしてはならない と 定 められ その 結 果 永 久 に 保 護 されるこ との 解 説 法 人 は 会 社 が 存 続 している 限 り 著 作 者 人 格 権 は 永 久 に 存 続 権 利 者 が 不 明 で 連 絡 できない することになる 権 利 者 が 行 方 不 明 の 場 合 文 化 庁 長 官 が 権 利 者 に 代 わり 許 諾 をしてくれる 規 定 がある これが 裁 定 の 制 度 出 版 権 という 権 利 出 版 社 は 出 版 物 の 紙 面 の 複 製 放 送 ネット 送 信 などに 対 し 何 ら 禁 止 権 をもっていないが 出 版 権 が 定 められ 紙 の 出 版 権 電 子 出 版 権 を 対 象 とする 規 定 が 設 けられていることを 解 民 事 責 任 刑 事 責 任 商 標 法 不 正 競 争 防 止 法 独 占 禁 止 法 説 1 使 う ことの 差 止 め 請 求 2 損 害 賠 償 の 請 求 3 不 当 利 得 の 返 還 請 求 1 著 作 権 侵 害 の 過 失 または 故 意 についての 処 罰 2 権 利 者 の 告 訴 による 親 告 罪 と 非 親 告 罪 3 法 人 の 役 員 あるいは 従 業 員 が 著 作 権 侵 害 罪 を 犯 した 場 合 法 人 にも 高 額 の 罰 金 刑 を 科 する 両 罰 規 定 商 標 法 で 文 字 を 利 用 することに 関 し 商 標 権 者 に 他 の 誰 にも 使 わせない 禁 止 権 を 与 えている 商 標 権 とはどのような 権 利 かを 解 説 プロの 写 真 家 から 写 真 を 放 送 することの 許 諾 を 得 た 番 組 に 録 画 することの 許 諾 も 得 たと 考 えてよいまた こ の 番 組 を 再 放 送 することの 許 諾 も 得 られたと 考 えてよい 県 の ゆるキャラ をデザインしてもらい デザイナーから 著 作 権 の 譲 渡 を 受 けた これを 文 化 庁 に 登 録 しておかな いとどういう 不 都 合 が 生 じる 小 説 のドラマ 化 を 企 画 しているが その 小 説 家 は 死 去 して いる 長 男 が 許 諾 します と 言 って 契 約 書 も 提 示 してき た 信 用 してよい ローマの 休 日 は 既 に 著 作 権 が 消 滅 した 映 画 とされて いる 放 送 時 間 の 関 係 により 一 部 カットして 放 送 したい 問 題 はないと 考 えてよいレオナルド ダ ヴィンチは 既 に 死 後 500 年 が 経 過 している モナリザ を 微 笑 から 泣 き 顔 に 改 変 した 場 合 何 らのリスクもないと 考 えてよい 行 方 不 明 で 許 諾 が 得 られなくても 使 えば 権 利 侵 害 なの か ある 小 説 家 から 新 作 小 説 を 自 社 で 出 版 させてもらうと き 出 版 の 許 諾 を 得 る と 出 版 権 を 設 定 する はどう 違 う を 無 断 で 使 われてから5 年 が 経 過 した 損 害 賠 償 は 請 求 できる 著 作 権 は 消 滅 していると 誤 信 し 許 諾 を 得 ずに 使 ったが 戦 時 加 算 を 見 落 としていた 過 失 犯 として 不 可 罰 でよい 町 並 みを 撮 影 していたら マクドナルドの 商 標 M のマー クが 映 った 許 諾 を 得 る 特 許 庁 に 登 録 がされていない 商 品 や サービス であっても 広 島 県 で 青 山 学 院 という 名 称 の 高 校 を 新 たに 開 校 す 周 知 著 名 として 不 正 競 争 防 止 法 で 保 護 されるケースを 解 説 る 問 題 はない 公 正 な 競 争 を 促 進 することを 目 的 として 知 的 財 産 権 との 絡 みで 音 楽 著 作 権 管 理 団 体 中 で 日 本 音 楽 著 作 権 協 会 のシェア 独 占 禁 止 法 が 関 係 する 例 など 独 占 禁 止 法 の 趣 旨 について 概 は 圧 倒 的 に 高 い 本 法 違 反 要 を 解 説 民 法 著 作 権 の 概 念 は 民 法 で 定 めた 所 有 権 と 類 似 しているので 所 有 権 を 理 解 することで 著 作 権 が 理 解 しやすくなることの 解 説 肖 像 に 関 するプライバシー 権 自 己 の 肖 像 を 同 意 なく 撮 影 され または 公 表 されない 権 利 最 高 裁 判 例 はどう 考 えている パブリシティ 権 自 己 の 肖 像 を 営 利 目 的 で 利 用 されることの 禁 止 権 最 高 裁 判 例 はどう 考 えている 所 有 権 とは 自 己 の 所 有 物 を 自 己 だけが 使 える 権 利 著 作 権 も 同 じように 考 えられるか 2
第 3 回 (12 月 シーズン) 保 護 対 象 を 音 楽 の 実 演 レコードに 限 定 し 音 楽 にまつわる 著 作 権 著 作 隣 接 権 の 問 題 を 網 羅 的 に 説 明 する(その1) 市 販 の 音 楽 CDを 制 作 する 映 像 作 品 に 利 用 するようなケース 楽 譜 をコピーするようなケースなど 利 用 方 法 によって 誰 の どのような 権 利 が 対 象 になるのかを 解 説 音 楽 の の 著 作 者 ( 作 詞 家 作 曲 家 )の 権 利 権 利 の 制 限 実 演 家 ( 歌 唱 者 楽 器 演 奏 家 指 揮 者 など)の 権 利 レコード 製 作 者 の 権 利 ( 業 界 で 原 盤 権 とも 呼 ば れる) 日 本 音 楽 著 作 権 協 会 JASRAC= ジャスラック 著 作 権 著 作 者 人 格 権 複 製 公 衆 への 上 演 公 衆 への 演 奏 公 衆 への 上 映 放 送 有 小 田 和 正 武 道 館 ライブコンサートを(1) 録 音 したCDを(2) 線 放 送 自 動 公 衆 送 信 送 信 可 能 化 受 信 装 置 を 用 いた 公 衆 へ 録 音 録 画 したDVDを タワーレコードが 客 に 販 売 する 場 の 伝 達 公 衆 への 口 述 頒 布 公 衆 への 複 製 物 譲 渡 公 衆 への 合 どの 権 利 がはたらくか 複 製 物 貸 与 編 曲 翻 案 編 曲 翻 案 物 の 利 用 以 上 の 利 用 禁 止 権 みなし 侵 害 行 為 公 表 権 氏 名 表 示 権 同 一 性 保 持 権 みなし 侵 害 行 為 なお 替 え 歌 は 作 詞 家 の 同 一 性 保 持 権 の 侵 害 になるか 著 作 者 人 格 権 は 制 限 されない プロの 歌 手 を 大 学 祭 に 呼 んで 歌 ってもらう 許 諾 は 要 る 非 営 利 無 料 の 演 奏 ほか 録 音 放 送 有 線 放 送 送 信 可 能 化 録 音 物 の 譲 渡 商 業 用 レ WOWOWが 放 送 するサザンのコンサートを 飲 食 店 がリア コードの 公 衆 への 貸 与 以 上 の 利 用 禁 止 権 みなし 侵 害 行 為 ルタイムで 客 に 見 せる 商 業 用 レコードの 二 次 使 用 料 請 求 権 期 間 経 過 商 業 用 レコード TBSラジオが 森 進 一 の 歌 う おふくろさん を 放 送 する の 公 衆 への 貸 与 に 係 る 報 酬 請 求 権 など テレビでBGMを 流 す 演 奏 家 の 氏 名 を 表 示 する 必 要? れない 著 作 権 の 制 限 私 的 使 用 のための 複 製 放 送 事 業 者 による 一 時 的 固 定 引 用 著 作 隣 接 権 報 酬 請 求 権 実 演 家 人 格 権 氏 名 表 示 権 同 一 性 保 持 権 なお 実 演 家 人 格 権 は 制 限 さ 著 作 隣 接 権 の 制 限 私 的 使 用 のための 複 製 放 送 事 業 者 による 一 時 的 固 定 ほか TBSラジオは 音 楽 CDを 放 送 のため 録 音 できるか 著 作 隣 接 権 複 製 送 信 可 能 化 複 製 物 の 譲 渡 商 業 用 レコードの 公 衆 への 音 楽 CDを 劇 場 用 映 画 のBGMとして 録 音 できる 貸 与 以 上 の 利 用 禁 止 権 みなし 侵 害 行 為 報 酬 請 求 権 商 業 用 レコードの 二 次 使 用 料 請 求 権 期 間 経 過 商 業 用 レコード TBSラジオがビクター 発 売 の おふくろさん を 放 送 する の 公 衆 への 貸 与 に 係 る 報 酬 請 求 権 など 著 作 隣 接 権 の 制 限 私 的 使 用 のための 複 製 放 送 事 業 者 による 一 時 的 固 定 ほか TBSラジオは 音 楽 CDを 放 送 のため 録 音 できるか 著 作 権 の 存 続 期 間 と 戦 時 加 算 実 演 家 レコード 製 作 者 の 著 作 隣 接 権 の 存 続 期 間 旧 著 作 権 法 1962 年 発 売 の いつでも 夢 を のCDを 劇 場 用 映 画 に 時 代 (1970 年 以 前 )に 行 われた 実 演 および 音 の 固 定 されたレ 録 音 ビクターの 許 諾 は 要 るか コードの 権 利 存 続 期 間 旧 仲 介 業 務 法 による 唯 一 の 音 楽 の 権 利 管 理 団 体 音 楽 出 版 社 の 意 義 作 詞 家 作 曲 家 との 著 作 権 譲 渡 契 約 のプロモートを 行 う 存 在 作 詞 家 作 曲 家 音 楽 出 版 社 によるJASRACへの 著 作 権 の 信 託 と 信 託 契 約 約 款 の 内 管 理 委 託 範 囲 の 選 択 作 品 データベース 検 索 システム J-WID の 読 み 方 使 用 料 規 程 による の 画 一 管 理 各 種 利 用 に 対 する 使 用 料 の 概 観 法 律 上 の 著 徴 収 した 使 用 料 の 分 配 の 仕 組 み 詞 と 曲 は 共 同 か 結 合 委 託 者 が 使 用 料 の 額 を 定 める 指 し 値 とは? 外 国 曲 が 指 し 値 となる の 利 用 形 態 は? シンクロナイゼーション ライツ とは?その 適 用 範 囲 1970 年 以 前 の 作 品 で レコード 会 社 の 専 属 楽 曲 とは? 作 曲 家 が JASRACと 信 託 契 約 をしていない 場 合 信 託 とは 形 式 的 には 著 作 権 の 譲 渡 にあたる CD 録 音 は 定 価 の6% DVDへの 録 音 は 定 価 の4.5% 替 え 歌 は 作 曲 家 の 同 一 性 保 持 権 の 侵 害 になるか コンサートでの 演 奏 は?CDに 録 音 する 場 合 は? 3
第 4 回 (12 月 シーズン) 保 護 対 象 を 音 楽 の 実 演 レコードに 限 定 し 音 楽 にまつわる 著 作 権 著 作 隣 接 権 の 問 題 を 網 羅 的 に 説 明 する(その2) 日 本 音 楽 著 作 権 協 会 ( 前 回 の 続 き) 実 演 家 とレ コード 製 作 者 の 権 利 処 理 音 楽 著 作 権 に 関 連 する 判 例 裁 判 例 の 研 究 放 送 利 用 における 包 括 許 諾 包 括 徴 収 とは? 放 送 局 が JASRACの 管 理 作 品 を 利 用 できる 範 囲 包 括 許 諾 包 括 徴 収 が 独 占 禁 止 法 違 反 の 嫌 疑 で 公 正 取 引 委 員 会 か ら 排 除 措 置 命 令 を 受 けた 理 由 公 取 委 の 審 決 (2012 年 6 月 12 日 )で 独 占 禁 止 法 違 反 に 当 らないと 逆 転 無 罪 となり さらにこ の 審 決 を 取 消 す 判 決 (2013 年 11 月 1 日 )が 出 され それが 最 高 裁 でも 支 持 された(2015 年 4 月 28 日 判 決 ) JASRACと 放 送 事 業 者 との 今 後 の 包 括 許 諾 包 括 徴 収 契 約 の 行 方 は? 実 演 家 の 権 利 団 体 のいろいろ レコード 製 作 者 の 権 利 団 体 である 日 本 レコード 協 会 JASRAC とは 異 なる 権 利 団 体 としての 特 徴 放 送 実 演 と レコード 実 演 1 法 律 上 の 権 利 の 異 同 2 放 送 実 演 の 権 利 処 理 商 業 用 レコード 1 商 業 用 レコードとは 2 著 作 隣 接 権 の 権 利 処 理 外 国 のレコードを 用 いた 場 合 著 作 権 と 類 似 の 権 利 処 理 が 行 われる 慣 行 3 放 送 番 組 に 用 いたときの 権 利 処 理 実 演 家 レコード 製 作 者 の 権 利 団 体 と 放 送 事 業 者 との 契 約 の JASRACが 原 告 となった 事 件 1 クラブ キャッツアイ 事 件 ( 昭 和 63 年 3 月 15 日 最 高 裁 判 決 ) 2 ビッグエコー 事 件 ( 平 成 11 年 7 月 13 日 東 京 高 裁 判 決 ) 3 ダンス 教 授 事 件 ( 平 成 16 年 3 月 4 日 名 古 屋 高 裁 判 決 ) 旋 律 の 盗 作 疑 惑 がかけられた 事 件 作 曲 家 が 放 送 の 許 諾 をしたか 否 かが 争 点 となった 事 件 CMへの 楽 曲 の 利 用 が 著 作 者 人 格 権 の 侵 害 に 当 るかが 争 点 と なった 事 件 1 ワン レイニー ナイト イン トーキョー 事 件 ( 昭 和 53 年 9 月 7 日 最 高 裁 判 決 ) 2 どこまでも 行 こう VS 記 念 樹 事 件 ( 平 成 14 年 9 月 6 日 東 京 高 裁 判 決 ) 3 どこまでも 行 こう VS 記 念 樹 事 件 第 2 次 訴 訟 ( 平 成 15 年 1 2 月 19 日 東 京 地 裁 判 決 平 成 17 年 2 月 17 日 東 京 高 裁 判 決 ) TBS 愛 の 劇 場 オープニング 楽 曲 事 件 ( 平 成 23 年 8 月 9 日 東 京 高 裁 判 決 ) アサツーディ ケイ 事 件 ( 平 成 14 年 11 月 21 日 東 京 地 裁 判 決 ) 作 詞 家 作 曲 家 がJASRACから イーライセンスに 管 理 を 移 したとしても 包 括 使 用 料 は 減 額 されないので 放 送 局 がイーライセンスに 新 たに 使 用 料 を 支 払 う 分 放 送 局 に 追 加 負 担 が 生 じてしまう 包 括 使 用 料 を 減 額 できる 権 利 の 信 託 を 受 けている 紅 白 歌 合 戦 での 歌 手 の 歌 唱 は 放 送 実 演 外 国 盤 CDを 劇 場 用 映 画 に 用 いる 場 合 外 国 の 作 詞 家 作 曲 家 ( 著 作 権 者 )だけでなく 外 国 のレコード 製 作 者 実 演 家 の 許 諾 も 得 る 必 要 がある 1は 音 声 のみを 再 生 するカラオケスナックで 客 が 歌 唱 を 行 った 事 件 であり その 歌 唱 は その 場 に 居 る 不 特 定 の 客 が 聞 ける 状 態 にある 2は カラオケボックスの 個 室 で レーザーディスク C D 通 信 などのカラオケ 装 置 を 用 い 客 が 仲 間 内 に 聞 か せるために 歌 唱 するもの 3は 社 交 ダンス 教 室 で 社 交 ダンスを 教 授 する 際 に 音 楽 CDを 再 生 したもの 123は 著 作 権 のうち 公 衆 への 演 奏 権 侵 害 の 成 否 が 問 題 となっている 1は 旋 律 の 類 似 が 先 行 楽 曲 をまねて 生 じたものでは なく 偶 然 に 一 致 した 場 合 に 著 作 権 侵 害 となるかが 問 われた 2は 旋 律 の 類 似 部 分 を 子 細 に 分 析 し 著 作 権 侵 害 を 認 定 したもの 3は 旋 律 類 似 の 侵 害 曲 を 複 製 したレコード 会 社 放 送 し た 放 送 局 権 利 を 管 理 した 音 楽 出 版 社 さらにはJASRAC のそれぞれ 過 失 責 任 が 問 われたもの 委 嘱 によりオープニング 楽 曲 の 作 曲 をした 作 曲 家 が 楽 曲 の 放 送 を 許 諾 していない と 放 送 局 に 主 張 し 1320 万 円 の 支 払 を 請 求 した 事 件 清 涼 飲 料 水 のテレビCMに 坂 本 龍 一 氏 の 著 名 な 楽 曲 を 使 おうとした 広 告 代 理 店 が 坂 本 氏 から 著 作 者 人 格 権 の 侵 害 に 当 るとの 主 張 をされたことによる 事 件 4
第 5 回 (1 月 シーズン) としての 保 護 対 象 になる 美 術 建 築 写 真 映 画 に 特 有 の 争 点 問 題 点 を 解 明 する 判 例 裁 判 例 が 多 ので それらの 事 例 を 通 じて 著 作 権 法 の 理 解 を 深 める 美 術 関 係 の 建 築 関 係 の 写 真 関 係 の 肖 像 権 等 映 画 関 係 の 著 作 権 著 作 権 の 制 限 美 術 の における 所 有 者 の 権 利 = 擬 似 権 利 書 書 体 (タイプフェイス ロゴデ ザイン)の 性 = 擬 似 権 利 応 用 美 術 ( 実 用 に 供 されあるいは 産 業 上 利 用 される 美 的 な 創 作 物 ) の 性 美 術 の と 著 作 権 の 制 限 規 定 引 用 公 衆 への 原 作 品 展 示 権 という 特 有 の 権 利 美 術 の の 原 作 品 の 所 有 者 による 展 示 公 開 の 美 術 の 等 の 利 用 美 術 の の 展 示 に 伴 う 複 製 美 術 の 著 作 物 の 譲 渡 等 の 申 出 に 伴 う 複 製 顔 真 卿 自 書 告 身 帖 事 件 ( 最 高 裁 昭 和 59 年 1 月 20 日 判 決 ) Asahiロゴマーク 事 件 ( 平 成 10 年 6 月 25 日 最 高 裁 判 決 ) ゴナ 書 体 事 件 ( 平 成 12 年 9 月 7 日 最 高 裁 判 決 ) キャラクターの 性 サザエさん 事 件 ( 東 京 地 裁 昭 和 51 年 5 月 26 日 判 決 ) 赤 とんぼ 博 多 人 形 事 件 ( 昭 和 48 年 2 月 7 日 長 崎 地 裁 佐 世 保 支 部 決 定 ) 商 業 広 告 事 件 ( 昭 和 60 年 3 月 29 日 大 阪 地 裁 判 決 ) プードルぬいぐるみ 事 件 ( 平 成 20 年 7 月 4 日 東 京 地 裁 判 決 ) 引 用 により 権 利 者 の 許 諾 を 得 ずに 複 製 できるケースがある かを 検 証 藤 田 嗣 治 絵 画 事 件 ( 東 京 地 裁 昭 和 60 年 10 月 17 日 判 決 ) バー ンズ コレクション 事 件 ( 東 京 地 裁 平 成 10 年 10 月 20 日 判 決 ) 脱 ゴーマニズム 宣 言 事 件 ( 東 京 高 裁 平 成 12 年 4 月 25 日 判 決 ) 美 術 鑑 定 証 書 事 件 ( 知 的 財 産 高 裁 平 成 22 年 10 月 31 日 判 決 ) 建 築 の に 関 する 著 作 権 の ほとんどの 利 用 において 著 作 権 が 制 限 されている 特 徴 写 真 の の 創 作 性 平 面 で 表 現 される 美 術 の ( 絵 画 版 画 )を 撮 影 した 写 真 の 創 作 性 版 画 の 写 真 事 件 ( 平 成 10 年 11 月 30 日 東 京 地 裁 判 決 ) 立 体 で 表 現 される 美 術 の ( 彫 刻 )を 撮 影 した 写 真 の 創 作 性 人 物 の 肖 像 を 撮 影 した 写 真 の の 創 作 性 写 真 の の 著 作 権 侵 害 の 基 東 被 京 写 アウトサイダーズ 体 の 並 べ 方 を 真 似 事 たケース=スイカ 件 ( 東 京 地 裁 平 成 写 18 真 年 事 12 件 ( 月 東 21 京 高 日 裁 判 準 平 成 13 年 6 月 21 日 判 決 ) 風 景 写 真 を 見 て そのまま 水 彩 画 に 書 き 移 した 事 件 = 祇 園 祭 水 彩 画 模 写 事 件 ( 東 京 地 裁 平 成 20 年 3 月 13 日 判 決 ) 同 じ 被 写 体 を 撮 影 した 事 件 = 廃 墟 写 真 事 件 ( 知 的 財 産 高 裁 平 成 23 年 5 月 10 日 判 決 ) レオナール フジタの 絵 画 展 覧 会 でフジタの 絵 画 を 見 せる のに 許 諾 は 必 要 中 国 唐 代 (8 世 紀 )の 書 家 の 著 作 になる 書 の 所 有 者 が 所 有 者 の 承 諾 を 得 ずにこの 書 を 出 版 した 者 に 対 し 出 版 物 の 販 売 の 差 止 めを 求 めた 事 件 観 光 バスの 車 体 に サザエさん カツオ ワカメの 各 頭 部 の 似 顔 絵 を 描 いて 貸 切 バスの 営 業 を 行 っていたバス 会 社 に 著 作 権 者 が 損 害 賠 償 の 支 払 を 請 求 した 事 件 近 代 日 本 の 絵 画 史 を 述 べた 論 文 中 の 補 足 図 版 と 称 し て フジタの 絵 画 12 点 を 掲 載 して 出 版 した 事 件 展 覧 会 の 入 場 券 にピカソの 絵 画 を 印 刷 した 事 件 批 評 目 的 によ る 漫 画 の 引 用 の 是 非 引 用 する 側 が である 必 要 があるかが 問 われた 事 件 東 京 スカイツリーを 撮 影 した 絵 葉 書 を 販 売 できる スイカ 事 件 では 東 京 地 裁 は 非 侵 害 東 京 高 裁 は 逆 転 侵 害 とした 水 彩 画 への 書 き 移 しを 侵 害 とした 廃 墟 写 真 事 件 では 地 裁 高 裁 とも 非 侵 害 とした 写 真 の の 同 一 性 保 持 権 侵 パロディ モンタージュ 写 真 事 件 ( 最 高 裁 昭 和 55 年 3 月 28 日 判 害 の 基 準 決 最 高 裁 昭 和 61 年 5 月 30 日 判 決 ) 写 真 の の 著 作 権 の 存 続 期 公 表 後 10 年 間 公 表 後 50 年 間 死 後 50 年 間 公 表 後 10 年 が 経 過 し 権 利 消 滅 した 写 真 の 保 護 は 復 活 し 間 ないので 自 由 に 利 用 できる 肖 像 に 関 するプライバシー 権 自 己 の 肖 像 を 同 意 なく 撮 影 され または 公 表 されない 権 利 最 高 裁 判 例 はどう 考 えている パブリシティ 権 自 己 の 肖 像 を 営 利 目 的 で 利 用 されることの 禁 止 権 最 高 裁 判 例 はどう 考 えている 映 画 の 定 義 著 作 権 法 が 定 める 映 画 ( 動 画 )の 定 義 何 が 映 画 の に 該 当 する か 典 型 的 な 映 画 の = 劇 場 用 映 画 テレビ 番 組 と 劇 場 用 映 画 と の 映 画 の としての 相 違 点 テレビCM は 劇 場 用 映 画 と 法 的 性 格 が 異 なる 映 画 の 著 作 物 か 著 作 者 が 著 作 権 を 取 得 でき る 映 画 の は 存 在 するか 登 山 者 がスマホで 撮 影 した 御 嶽 山 噴 火 の 映 像 防 犯 カメラにより 撮 影 された 映 像 テレビのドラマ 番 組 パラエティ 番 組 テレビCM 錦 織 圭 選 手 の 全 米 オープンでのテニスの 試 合 の 中 継 映 像 著 作 者 は 誰 モダン オーサー( 現 代 的 著 作 者 ) とは? クラシカル オー サー( 古 典 的 著 作 者 ) とは? 映 画 の において 両 者 が 取 得 する 権 利 の 違 い 著 作 権 を 取 得 する 映 画 製 作 者 とは 何 映 画 会 社 に 限 られるの 映 画 の における 出 演 俳 優 = 映 像 実 演 家 の 権 利 モダン オーサーの 権 利 に 相 違 点 はある クラシカル オーサーの 権 利 に 相 違 点 はある 出 演 俳 優 = 映 像 実 演 家 の 権 利 に 相 違 点 はある 映 画 製 作 者 となる 者 は CM 制 作 会 社 か 広 告 代 理 店 か 広 告 主 か ケーズデンキ ブルボン テレビCM 事 件 ( 平 成 24 年 10 月 25 日 知 的 財 産 高 裁 判 決 ) スマホで 個 人 が 撮 影 した 映 像 は 資 金 を 必 要 とせず 映 画 製 作 者 という 概 念 は 存 在 しない 防 犯 カメラは 自 動 式 の 撮 影 テニスの 映 像 は 動 画 表 現 はされているが 生 放 送 である スマホでの 撮 影 映 像 は の 創 作 のための 多 額 の 資 金 を 必 要 としない 監 督 は? プロデューサー は? 撮 影 カメラマン は? 原 作 の 小 説 家 は? 脚 本 家 は? 劇 伴 音 楽 の 作 曲 家 は? 放 送 局 の 制 作 番 組 の 場 合 クラシカルオーサーの 権 利 に 相 違 点 はない 知 的 財 産 高 裁 は 映 画 製 作 者 を 広 告 主 であるとした 撮 影 した 個 人 が 著 作 者 であり 著 作 権 も 取 得 する 5
映 画 の の 著 作 権 の 存 続 旧 著 作 権 法 時 代 (1970 年 以 前 )における 独 創 性 を 有 する 映 劇 場 用 映 画 は 公 表 後 30 年 間 の 保 護 があったが ニュー 期 間 画 と 独 創 性 を 欠 く 映 画 の 存 続 期 間 の 相 違 旧 著 作 権 法 時 代 の 団 体 著 作 名 義 による 存 続 期 間 ~いわゆる 1953 年 問 題 旧 著 作 権 法 時 代 の 個 人 著 作 名 義 による 存 続 期 間 ~ 死 後 38 年 間 問 題 新 著 作 権 法 時 代 は 公 表 後 70 年 間 による 一 律 保 護 スフィルムは 公 表 後 10 年 間 の 保 護 しかなかった 黒 澤 明 監 督 は1998 年 死 去 なので 2036 年 までは 著 作 権 が 存 続 していることになる 6
第 6 回 (1 月 シーズン) としての 保 護 対 象 になる 言 語 舞 踊 等 創 作 性 の 是 非 権 利 侵 害 の 判 断 基 準 などを 検 討 共 同 二 次 的 編 集 など 特 殊 な さらに 著 作 者 を 法 人 等 とする 職 務 著 作 の 論 点 についても 解 説 著 作 権 の 制 限 の 中 で 私 的 使 用 のための 複 製 について 法 律 の 規 定 判 例 などについて 網 羅 的 に 検 討 解 説 言 語 関 係 の 舞 踊 関 係 の 特 殊 な 著 作 権 法 の 特 別 規 定 事 実 の 伝 達 に 過 ぎない 雑 報 及 び 事 実 の 報 道 権 利 の 目 的 とならない 創 作 性 の 有 無 新 聞 の 見 出 し ( 東 京 地 裁 平 成 16 年 3 月 24 日 判 決 ) 雑 誌 の 読 者 に 宛 てた 挨 拶 文 ( 平 成 7 年 12 月 18 日 東 京 地 裁 判 決 ) 日 本 の 城 の 定 義 文 ( 東 京 地 裁 平 成 6 年 4 月 25 日 判 決 ) 交 通 標 語 ( 東 京 地 裁 平 成 13 年 5 月 30 日 判 決 ) 夢 は 時 間 を 裏 切 らない の 創 作 性 ( 平 成 20 年 12 月 26 日 東 京 地 裁 判 決 ) 短 文 表 現 ~ 箱 根 富 士 屋 ホテル 物 語 事 件 ( 平 成 22 年 7 月 14 日 知 的 財 産 高 裁 判 決 ) 言 語 表 現 が 創 作 性 を 欠 き ではないとした 判 断 が 多 くなされている 多 くの を 引 きながら その 判 断 の 基 準 を 探 る 著 作 権 侵 害 の 成 否 判 断 の 基 準 江 差 追 分 事 件 ( 最 高 裁 平 成 13 年 6 月 28 日 判 決 ) 江 差 追 分 事 件 は 翻 案 の 意 義 を 明 らかにし 何 が 翻 案 権 侵 害 となるかの 基 準 を 示 した これを 理 解 すれば 他 の 事 件 での 侵 害 の 成 否 が 判 断 できる 振 付 等 の 権 利 ベジャール 振 付 事 件 ( 東 京 地 裁 平 成 10 年 11 月 20 日 判 決 ) Shall we ダンス? 振 付 事 件 ( 東 京 地 裁 平 成 24 年 2 月 28 日 判 決 ) 共 同 法 律 上 の 規 定 ( 定 義 規 定 第 64 条 第 65 条 ) 結 合 との 相 違 点 二 次 的 との 相 違 点 二 次 的 法 律 上 の 規 定 ( 定 義 規 定 第 11 条 第 19 条 1 項 第 27 条 第 2 8 条 ) キャンディ キャンディ 事 件 ( 最 高 裁 平 成 13 年 10 月 25 日 判 決 ) やわらかい 生 活 事 件 ( 東 京 地 裁 平 成 22 年 9 月 10 日 判 決 ) 編 集 法 律 上 の 規 定 ( 第 12 条 ) 松 本 清 張 作 品 リスト 事 件 ( 東 京 地 裁 平 成 11 年 2 月 25 日 判 決 ) 色 画 用 紙 見 本 帳 事 件 ( 平 成 12 年 3 月 23 日 判 決 ) 特 殊 な 著 作 者 職 務 著 作 私 的 使 用 のための 複 製 デジタル 化 社 会 の 中 での の 私 的 使 用 法 律 上 の 規 定 ( 第 15 条 ) その 成 立 要 件 法 律 上 の 規 定 ( 第 30 条 )とその 改 正 の 歴 史 個 人 的 家 庭 内 その 他 これに 準 ずる 限 られた 範 囲 内 の 意 義 使 用 する 者 公 衆 向 けに 設 置 された 自 動 複 製 機 器 技 術 的 保 護 手 段 の 回 避 違 法 アップロードの を 受 信 して 行 う 行 為 の 違 法 化 犯 罪 の 成 立 要 件 私 的 録 音 録 画 補 償 金 書 籍 のスキャンによる 電 子 化 ~ 自 炊 代 行 事 件 ( 平 成 25 年 9 月 30 日 同 年 10 月 30 日 東 京 地 裁 判 決 ) 最 近 の 動 向 まねきTV 事 件 最 高 裁 判 決 ( 平 成 23 年 1 月 18 日 ) ロクラクⅡ 事 件 最 高 裁 判 決 ( 平 成 23 年 1 月 20 日 ) 漫 画 のストーリー 作 家 と 作 画 家 が 異 なる 場 合 作 画 家 が 描 いた 主 人 公 キャンディの 絵 画 のみをハンカチなどに 複 製 する 場 合 ストーリー 作 家 の 許 諾 も 得 る 必 要 がある 個 人 的 目 的 での 複 製 を 会 社 のコピー 機 を 用 いて 行 った ら 合 法 的 な 複 製 使 用 する 者 が 複 製 しなければな らないので 断 裁 した 書 籍 を 業 者 に 複 製 してもらうのは 業 者 を 複 製 の 主 体 とみる 限 り 個 人 的 に 見 るだけの 目 的 であっても 合 法 的 な 複 製 にならない まねきTV 事 件 は 東 京 の 各 放 送 局 の 放 送 を 受 信 する ベースステーション という 機 器 をインターネットに 接 続 し 顧 客 が 海 外 で 専 用 モニターを 操 作 し 東 京 の 放 送 をリ アルタイムで 視 聴 できるというサービス ロクラクⅡ 事 件 は 静 岡 東 京 の 各 放 送 局 の 放 送 を 受 信 する 親 機 ロクラ ク という 機 器 をインターネットに 接 続 し 海 外 で 顧 客 が 子 機 ロクラク を 操 作 し 東 京 の 放 送 を 録 音 録 画 できるとい うサービス これらが 放 送 事 業 者 の 著 作 隣 接 権 を 侵 害 す るか 否 かが 問 題 となり 最 高 裁 まで 争 われた 7