1. 木 育 とは 何 か 木 育 は 幼 児 期 から 原 体 験 としての 木 材 との 関 わりを 深 め 豊 かなく らしづくり 社 会 づくり そして 森 づくりに 貢 献 する 市 民 の 育 成 をめざす 活 動 です 例 えば 以 下 に 示 すような 活 動 は 代 表 的 な 木 育 の 活 動 です 木 育 の 活 動 は 非 常 に 多 様 であり そして 学 習 対 象 の 年 齢 や 活 動 の 場 を 選 ばない 自 由 度 の 高 い 活 動 なのです 子 どもたちが 木 と 触 れあう 活 動 木 を 使 った 遊 びやものづくりに 親 子 で 挑 戦 学 校 で 木 材 生 産 ( 関 係 ) 者 が 木 についての 出 前 授 業 大 人 が 自 分 のために 趣 味 で 行 うものづくり 森 林 での 間 伐 体 験 と 間 伐 材 の 利 用 についての 学 習 木 育 は 幼 児 から 高 齢 者 までを 対 象 とした 生 涯 にわたる 幅 広 い 活 動 です 木 についての 様 々な 体 験 は 単 に 木 についての 理 解 を 深 めるだけでな く 鋭 い 感 性 や 自 然 への 親 しみ 森 林 や 環 境 問 題 に 対 する 確 かな 理 解 の 基 礎 を 育 むものです 木 材 の 温 かさややさしさを 知 らない 人 からは 木 材 利 用 は 森 林 の 破 壊 や 環 境 の 悪 化 ととられがちです 一 人 ひとりが 考 え 行 動 しなければならない 時 代 だからこそ 木 材 をより よく 使 う 知 恵 と 技 そして 木 材 や 森 林 についての 知 識 と 行 動 力 そして 私 た ちの 暮 らしや 文 化 伝 統 の 形 成 に 大 きく 貢 献 してきた 木 の 伝 統 を 受 け 継 ぐ 確 かな 力 を 育 てたい そんな 強 いおもいが 木 育 という 言 葉 にはこめ られています 平 成 18 年 9 月 に 閣 議 決 定 された 森 林 林 業 基 本 計 画 においても 木 育 を 市 民 や 児 童 の 木 材 に 対 する 親 しみや 木 の 文 化 への 理 解 を 深 めるため 多 様 な 関 係 者 が 連 携 協 力 しながら 材 料 としての 木 材 の 良 さやその 利 用 の 意 義 を 学 ぶ 木 材 利 用 に 関 する 教 育 活 動 と 位 置 づけています 5
2. 充 実 した 木 育 へ 学 習 する 人 の 年 齢 や 経 験 に 応 じた 段 階 を 意 識 することで 従 来 の 木 の 体 験 活 動 が 充 実 した 木 育 へとかわります このテキストでは 木 育 のステップによる 活 動 を 推 奨 しています 具 体 的 には 次 の3つが 木 育 のステップと 呼 ばれています 触 れる 活 動 触 れ 感 じる ステップ 1 創 る 活 動 創 り 楽 しみ 学 ぶ ステップ 2 知 る 活 動 知 り 理 解 し 行 動 する ステップ 3 指 導 者 は 多 様 で 自 由 度 の 高 い 木 育 を 展 開 する 上 で 1 誰 を 対 象 とす るか 2どんな 活 動 を 展 開 するか ねらいを 十 分 に 検 討 し 明 らかにする 必 要 があります このテキストでは 受 講 者 の 発 達 段 階 や 経 験 に 応 じた 触 れる 創 る 知 る の 段 階 的 な 取 組 ( 木 育 のステップによる 活 動 )に よる 展 開 実 施 の 方 法 を わかりやすく 具 体 的 な 活 動 例 を 示 しながら 解 説 しています また 目 標 設 定 から 事 前 の 準 備 安 全 管 理 の 方 法 までを 見 通 す ことのできる 活 動 計 画 チェックリスト 活 動 実 施 計 画 書 安 全 管 理 チェック シートなど 役 立 つ 資 料 を 添 付 しています 3つの 木 育 のステップの 役 割 を 理 解 し 意 識 することで これまで 行 われてきた ものづくり 教 室 や 学 校 での 出 前 授 業 などが 充 実 した 木 育 の 活 動 となるのです まずは この 木 育 のステップを 十 分 に 読 み 理 解 しましょう リンク 活 動 計 画 チェックリスト(P23) 活 動 実 施 計 画 書 (P24~26) 安 全 管 理 チェックシート(P33~ 34) 木 育 の 進 め 方 のイメージ 触 れる 創 る 知 る の3つのス テップを 通 じて 花 が 開 くようにいろ いろな 力 が 育 まれる 6
活 動 のキーワード おもちゃ 遊 具 楽 しむ 心 地 よさ 体 感 的 理 解 好 奇 心 ステップ1のねらい 木 材 の 良 さを 五 感 を 通 して 体 感 すること 木 材 をはじめ 森 樹 木 など 様 々なものに 好 奇 心 を 持 つこと 木 育 で 最 も 基 本 となることは 木 材 に 親 しみを 持 ってもらうことです 木 材 の 良 さを 知 り 親 しむ 経 験 が 木 材 を 正 しく 利 用 し 森 林 を 守 ろうとす る 気 持 ちのもとになるからです 大 量 消 費 社 会 にあって 日 本 人 が 風 土 の 中 で 大 切 に 扱 ってきた 木 材 または 木 材 製 品 に 愛 着 を 持 ち 木 材 利 用 に 肯 定 的 な 人 間 を 育 てるためには 木 材 についての 理 解 や 利 用 技 術 を 学 ぶよりも 前 に 受 講 者 の 五 感 に 訴 える 木 の 体 験 が 必 要 なのです 指 導 者 として 心 がけたいこと 初 めての 木 体 験 (Wood Start)を 成 功 させる 視 覚 触 覚 嗅 覚 など 五 感 を 働 かせる 活 動 を 取 り 入 れる 好 奇 心 を 高 め 木 から 見 える 様 々な 世 界 へと 導 く 木 材 が 好 き 木 材 と 仲 良 くしたい といった 気 持 ちを 育 て 木 育 の 活 動 を 通 し て 出 会 った 人 と 深 め 共 感 させるこ 触 れる 活 動 は 木 材 についての 最 初 の 体 験 ( 原 体 験 )を 形 成 する 重 要 な 役 割 を 果 たします 学 習 する 人 に 木 の 良 い 印 象 を 与 え 好 奇 心 を 高 める 楽 しい 活 動 となるように 工 夫 し 幅 広 い 年 齢 の 受 講 者 が 木 について 学 ぶきっ かけを 作 ることを 意 識 しましょう このステップでは 説 明 的 な 内 容 や 活 動 から 入 るのではなく 木 の 良 さを 直 感 的 に 体 感 的 に 理 解 できるような 活 動 内 容 から 入 ることが 大 切 です また 五 感 の 中 でも 普 段 あまり 意 識 されることのない 触 覚 や 嗅 覚 をも 働 かせ ることで 印 象 に 残 る 活 動 となるように 工 夫 しましょう 触 れる 対 象 も 幅 広 く 考 えることが 可 能 であり 木 材 製 品 例 えば 楽 器 や 家 具 生 活 雑 貨 などに 触 れる ことから 入 ることで 日 本 の 木 材 文 化 地 域 の 伝 統 歴 史 など 様 々な 木 の 世 界 へと 導 くこともできるでしょう 触 れる 活 動 は 幼 児 等 の 低 年 齢 層 のように 木 材 について 初 めて 触 れる 人 学 ぶ 人 を 対 象 にする 場 合 に 必 要 なステップですが 子 育 て 中 の 人 やはじ めて 孫 を 持 つ 人 などを 対 象 とした 子 育 て 支 援 や 胎 教 に 関 する 木 育 でも 有 効 な 取 り 組 みとなります とが 活 動 のひろがりにつながりま す 木 ってなに? どう してこんなにおいがする の? 木 にはなぜ 模 様 があるの? といった 小 さな 疑 問 や 好 奇 心 を 高 めることは 自 然 や 環 境 に 対 する 確 かな 目 を 育 てることにつながり ひ いては 身 近 な 木 材 から 地 域 の 森 林 や 木 材 木 材 利 用 の 未 来 について 考 えるきっかけとなります 子 育 て 支 援 のツールとし て すくすく 木 育 Wood Start はじめまして 木 育 があります (P39) 7
活 動 のキーワード ものづくり 木 の 性 質 木 工 具 木 製 品 創 造 力 問 題 解 決 ステップ2のねらい 手 や 身 体 を 使 った 創 造 的 な 活 動 により 手 先 の 器 用 さや 豊 かな 人 間 性 を 高 める 創 造 力 や 課 題 解 決 力 など 日 常 生 活 において 非 常 に 重 要 な 役 割 を 果 たすと 考 えられる 力 を 養 う 幼 児 期 から 大 人 にいたるまで 木 材 を 使 った 創 る 活 動 は 人 間 の 知 的 能 力 身 体 的 能 力 の 発 達 に 優 れた 効 果 を 発 揮 するといわれています 構 想 から 設 計 製 作 評 価 にいたる ものづくり の 過 程 において 自 ら 考 えつつ 様 々な 課 題 を 解 決 することは 創 造 的 な 思 考 で 問 題 を 解 決 できる 人 間 を 育 てることに つながります 我 が 国 では 木 材 を 用 いた ものづくり が 盛 んに 行 われてきましたが 現 在 では 社 会 環 境 の 変 化 から その 機 会 は 減 少 してきています ステップ2 のねらいは 具 体 的 には 創 造 的 な 思 考 で 問 題 を 解 決 できること 材 料 として の 特 徴 を 実 感 させることであり これを 創 り 楽 しみ 学 ぶ という 活 動 を 通 して 実 現 することなのです 指 導 者 として 心 がけたいこと 技 能 指 導 ではなく 創 ることで 木 の 良 さ 性 質 を 実 感 させる ものづくり を 通 じて 自 ら 考 え 問 題 を 解 決 させる 無 理 のない 計 画 と 安 全 の 行 き 届 いた 環 境 で 実 施 する 作 ったものに 愛 着 を 持 てるように 教 材 を 準 備 する 木 材 を 使 ってものを 創 る という 活 動 は 知 性 情 操 技 術 の 調 和 した 人 間 の 全 面 的 発 達 に 役 立 つものといわれ 150 年 近 くにわたり 学 校 教 育 の 重 要 な 学 習 活 動 として 位 置 づけられてきまし た それは 木 材 が 比 較 的 軽 軟 で 加 工 性 に 優 れているため その 難 易 度 を 学 習 の 対 象 に 合 わせて 容 易 に 調 整 選 択 することが 可 能 であるか らです ステップ2 創 る 活 動 は 単 にものづくり( 道 具 体 験 )を 目 的 とした ものではありません ステップ1 触 れる 活 動 で 高 まった 木 材 に 対 する 親 しみや 経 験 をさらに 発 展 させ 材 料 としての 特 徴 をしっかりと 実 感 させる ための 重 要 な 段 階 です 創 ることや 道 具 の 使 い 方 に 重 点 を 置 くのではなく より 良 い 木 材 の 使 い 方 木 材 の 良 さが 理 解 できるような 活 動 が 望 まれます そこで 技 能 的 な 指 導 支 援 だけに 終 始 するのではなく 木 材 の 良 さを 確 認 したり 木 材 の 科 学 的 な 特 性 等 に 対 する 好 奇 心 を 喚 起 したりすることで 感 性 を 高 め 自 然 に 対 する 素 直 な 尊 敬 を 深 めさせることが 大 切 です また 自 分 の 作 ったものに 愛 着 を 持 てるように 楽 しく 役 に 立 つものを 作 る 創 る 過 程 を 楽 しむ また 完 成 の 喜 びを 味 わわせるなど 活 動 のねらいや 場 の 雰 囲 気 を 大 切 にしていくことが 重 要 です 木 工 や 木 工 芸 を 通 じた 木 によるものづくり は 我 が 国 の 技 術 や 文 化 の 基 礎 になって いるだけでなく 木 の 良 さを 感 覚 的 に 実 体 験 的 に 深 化 させる 活 動 です 8
工 作 などを 通 じて 材 料 をしっかり 理 解 させることがステップ2のね らいです ステップ2 創 る 活 動 では 無 理 のない 計 画 で 安 全 の 行 き 届 いた 環 境 で 実 施 するために 材 料 の 準 備 製 品 の 前 処 理 (キット 化 )など 事 前 の 準 備 を 受 講 者 の 木 材 についての 知 識 や 経 験 のレベルに 応 じて 検 討 してくださ い 創 る 活 動 の 計 画 と 実 施 は 指 導 者 の 技 術 経 験 や 施 設 設 備 受 講 者 の 年 齢 層 などの 状 況 に 大 きく 依 存 します 指 導 者 が 行 う 一 連 の 配 慮 は 継 続 的 に 木 材 に 接 し 活 用 しようとする 人 間 を 育 てる 重 要 な 要 因 です 以 上 の 留 意 点 を 十 分 に 理 解 した 上 で 実 施 計 画 を 作 成 してください ものづくり を 行 うにあたっては 木 材 の 持 つ 特 性 を 実 感 するための 科 学 実 験 的 な 要 素 ( 例 えば のこぎりの 縦 挽 きと 横 挽 きの 違 いや 木 口 面 と 木 端 面 の 加 工 性 の 違 い 等 )を 活 動 に 取 り 入 れることにより 材 料 としての 特 徴 をしっかりと 捉 えさせることができます また ものづくり の 経 験 をも とに 先 人 たちの 残 した 文 化 遺 産 ( 彫 刻 や 建 築 物 等 )を 技 術 的 な 観 点 から 鑑 賞 し 我 が 国 の 文 化 や 歴 史 に 対 する 尊 敬 や 共 感 できる 素 質 を 育 むことができ ます 創 る 活 動 は 余 暇 活 動 の 一 つとして 個 人 的 に 使 用 する 製 品 を 作 ることが 多 くなりがちです 自 分 のために 作 ることも 楽 しいことですが 人 に 贈 ること やみんなで 使 用 することを 前 提 にした 製 品 の 設 計 や 製 作 は 社 会 的 な 貢 献 へ の 意 欲 家 族 間 のコミュニケーション 思 いやりの 育 成 につながっていきま すので ぜひ 取 り 組 みたい 活 動 の 一 つです リンク Ⅳ. 楽 しく 安 全 な 木 育 活 動 の 実 施 の ために(P29) 創 る という 行 為 を も のを 創 る ことから 自 分 の 生 活 を 創 る 地 域 の 環 境 を 創 る など その 範 囲 を 広 げて 捉 え プログラムを 設 計 できれば 受 講 者 の 発 達 段 階 や 学 習 に 対 するニーズ 木 材 についての 経 験 に 応 じた 多 種 多 様 な 活 動 にすることができます 創 った 作 品 にはタイトル をつけさせましょう 愛 着 を 高 めることにつながります 9
活 動 のキーワード 木 材 利 用 環 境 理 解 くらしと 文 化 行 動 力 判 断 力 賢 い 消 費 者 ステップ3のねらい 木 材 の 利 用 と 環 境 の 関 係 を 理 解 させ 環 境 に 配 慮 した 行 動 のための 判 断 力 を 養 う 森 林 育 成 活 動 等 への 参 画 に 積 極 的 な 姿 勢 を 育 む 木 材 製 品 を 選 択 利 用 できる 賢 い 消 費 者 としての 資 質 を 高 める 木 材 に 親 しみ その 特 徴 を 理 解 した 人 は 木 材 を 使 ったり 生 活 に 取 り 入 れたりすることに 積 極 的 になるでしょう しかし 木 材 の 利 用 や 森 林 の 伐 採 には 常 に 負 のイメージがつきまとい 森 林 や 木 材 が 好 きな 人 や 木 材 関 係 者 で さえ 誤 った 認 識 を 持 っていることが 少 なくありません ステップ3 知 る 活 動 では 適 正 に 管 理 された 森 林 から 伐 採 された 木 材 を 使 うという 誰 にでもできる 行 動 が 森 林 の 持 続 的 管 理 や 環 境 の 改 善 に 大 きく 貢 献 することを 学 ぶ 活 動 です 適 切 な 統 計 資 料 や 読 み 物 絵 図 表 などを 使 いながら 木 材 の 利 用 と 森 林 環 境 の 関 係 を 理 解 させ 環 境 に 配 慮 した 行 動 のための 判 断 力 を 養 います 木 材 製 品 を 選 択 利 用 できる 賢 い 消 費 者 としての 資 質 や 森 林 育 成 活 動 等 へ の 参 画 に 積 極 的 な 姿 勢 を 育 みます ステップ3 知 る 活 動 は 木 材 の 適 切 な 利 用 や 指 導 者 として 心 がけたいこと 科 学 的 なデータや 確 かな 情 報 をわかりやすく 提 供 する 木 材 利 用 と 生 活 環 境 との 関 係 を 具 体 的 に 学 ぶ 活 動 を 取 り 入 れる 実 際 に 行 動 する 力 を 育 てる 講 義 形 式 の 知 識 伝 達 の 場 にならないよう 活 動 を 工 夫 する 森 林 の 健 全 化 に 向 けて 現 状 や 役 割 の 理 解 関 心 意 欲 の 向 上 とともに 具 体 の 行 動 力 を 身 に 付 けさせるこ とを 目 標 とした 木 育 の 最 後 の 段 階 として 位 置 づけられます 自 然 材 料 としての 木 材 は 我 が 国 の 風 土 の 中 で 生 活 に 欠 かせない 材 料 とし て 扱 われ 文 化 や 伝 統 を 築 く 上 で 重 要 な 役 割 を 果 たしてきました しかしな がら 安 価 な 石 油 化 学 製 品 や 新 素 材 の 開 発 によって 生 活 の 中 での 木 材 の 位 置 づけは 低 いものとして 扱 われるようになっています しかし 高 温 多 湿 な 気 候 の 我 が 国 では 昔 も 今 も 木 材 の 価 値 や 利 用 の 意 義 は 高 く 環 境 の 改 善 に 向 けてはさらに 利 用 を 推 進 することが 必 要 です ステップ3 知 る 活 動 では 木 材 と 環 境 文 化 くらしの 関 係 について 科 学 的 な 知 見 や 確 かな 情 報 をわかりやすい 形 で 提 供 することにより 木 材 の 利 用 と 社 会 や 環 境 の 関 係 を 理 解 した 人 間 を 育 みます 10
木 材 利 用 が 環 境 破 壊 につながるわけではない ということが 理 解 され たとしても それが 具 体 の 行 動 につながらなければ ステップ3 知 る 活 動 のねらいが 達 成 されたとはいえません 環 境 問 題 の 解 決 には 知 ることと 同 時 に 関 心 を 高 めること や 積 極 的 な 姿 勢 問 題 に 出 会 ったときの 適 切 な 判 断 力 問 題 解 決 力 などを 育 てることを 目 標 とし それを 行 動 す る というさらに 高 い 目 標 へとつなげることを 意 識 する 必 要 があります 木 材 利 用 と 環 境 生 活 との 関 係 について 気 づくことをきっかけに 日 々の 行 動 や 生 活 環 境 への 影 響 を 具 体 的 に 学 ぶ 活 動 を 取 り 入 れることにより 木 材 製 品 を 選 択 利 用 できる 人 間 そして 環 境 に 配 慮 した 行 動 ができる 人 間 の 素 養 が 高 まります 知 る 活 動 を 計 画 する 際 には 行 動 することによる 変 化 の 具 体 例 ( 例 え ば 地 球 温 暖 化 を 防 ぐ 等 )を 示 したり 市 民 として 取 り 組 む 環 境 対 策 への 参 加 意 識 や 貢 献 の 喜 びなどを 実 感 できる 活 動 を 取 り 入 れたりすることが 重 要 です 重 要 なことは 一 つひとつの 活 動 や 生 活 の 行 動 が すべて 何 らかの 形 で 環 境 と つながり を 持 っていることを 示 すことです 知 る 活 動 は どうしても 座 学 的 な 知 識 伝 達 の 場 になりがちです 活 動 を 豊 かにするために ワークショップ 形 式 の 活 動 や 簡 単 な 実 験 を 含 めること 映 像 資 料 などを 活 用 すること 学 習 の 場 の 設 定 を 工 夫 することなどが 大 切 で す 言 葉 だけでなく 写 真 を 用 いたり 具 体 物 を 用 意 したり 場 合 によって は 場 所 を 屋 外 にすることも 検 討 してください 受 講 者 の 自 ら 学 ぶ 意 欲 を 醸 成 するためにどのようなコンテンツが 必 要 か 検 討 する 必 要 があります ステップ3 知 る 活 動 では 木 材 に 関 する 体 験 活 動 から 森 林 のはた らき 林 業 の 役 割 など さらなる 好 奇 心 を 喚 起 する 活 動 を 体 験 させることに より 森 林 体 験 活 動 への 参 画 はもとより 直 接 的 間 接 的 を 問 わず 森 林 育 成 活 動 へ 参 画 する 人 間 が 育 まれることが 期 待 されます 木 材 で 育 った 人 た ち が 木 材 を 育 てる 活 動 へと 直 接 的 間 接 的 に 参 加 し それを 次 世 代 に つなげていく そのメッセージの 発 信 が 木 育 の 重 要 な 役 割 になります 活 動 の 中 で 必 要 な 資 料 を 提 示 することは 重 要 なこ とですが 受 講 者 の 知 識 理 解 の 状 況 発 達 の 段 階 に 応 じて 表 現 や 構 成 の 方 法 を 変 更 することが 重 要 で す 低 年 齢 層 には 物 語 にしたり 絵 本 や 紙 芝 居 などにしたりして 提 示 することも 有 効 です リンク 木 育 ノート や 紙 芝 居 などの 支 援 ツールが 利 用 できます (P39) 11
3. 木 育 のステップごとの 活 動 目 標 触 れる 創 る 知 る の3つのステップは 木 育 の 基 本 的 な 流 れ や 計 画 の 方 向 性 を 示 すものであり 絶 対 的 な 工 程 ではありません 例 えば 受 講 者 の 木 材 に 対 する 認 識 や 理 解 度 に 応 じて 一 部 のステップを 省 略 したり ステップの 順 序 を 組 み 替 えたりすることもできます さらに 複 数 のステッ プを 並 行 させた 多 様 な 活 動 の 場 を 作 ることによって 子 どもから 大 人 まで 幅 広 い 受 講 者 を 木 育 の 世 界 へとスムーズに 誘 うことができます 木 育 を 進 めるにあたっては 受 講 者 の 年 齢 や 知 識 これまでの 経 験 さ らに 木 材 に 対 する 認 識 理 解 度 にあわせて( 例 えば 幼 児 用 小 中 学 生 用 成 人 用 等 ) 対 応 することが 適 当 と 考 えられます 次 に 示 す 表 を 参 考 にしなが ら どのような 活 動 がどの 年 齢 層 に 適 当 か 十 分 に 検 討 してください 12