<5461726F2D83588367815B834A815B8B4B90A79640939982CC89F08EDF8145>



Similar documents
する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

Taro-データ公安委員会相互協力事

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

●労働基準法等の一部を改正する法律案

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令


頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

1

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

を 行 わなければならない 適 正 な 運 用 方 針 を 厳 格 に 運 用 することによっては じめて 人 がみだりにその 容 ぼう 等 を 撮 影 されない 自 由 や 権 利 の 保 護 と 犯 罪 発 生 の 抑 止 という 防 犯 カメラの 設 置 目 的 との 調 和 が 実 現 され

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

疑わしい取引の参考事例

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この


(15) 兵 庫 県 道 高 速 湾 岸 線 (16) 神 戸 市 道 高 速 道 路 2 号 線 (17) 兵 庫 県 道 高 速 北 神 戸 線 (18) 神 戸 市 道 高 速 道 路 北 神 戸 線 (19) 神 戸 市 道 高 速 道 路 湾 岸 線 のうち 上 り 線 については 神 戸


答申第585号

別 添 巡 回 連 絡 実 施 要 領 第 1 趣 旨 この 要 領 は 埼 玉 県 地 域 警 察 運 営 規 程 ( 平 成 15 年 埼 玉 県 警 察 本 部 訓 令 第 51 号 以 下 運 営 規 程 という ) 第 5 条 第 2 項 第 4 号 イの 規 定 に 基 づき 巡 回 連

<4D F736F F D20D8BDB8CFC8BCDED2DDC482A882E682D1BADDCCDFD7B2B1DDBD8B4B92F E646F63>

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

<947A957A8E9197BF C E786C73>

●電力自由化推進法案

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

弁護士報酬規定(抜粋)

定款

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

大阪府電子調達システムの開発業務 (第一期)に係る仕様書案に対する意見招請のお知らせ

Taro-29職員退職手当支給規程

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

< F2D926E88E6895E977089DB81608E528CFB8CA78C788E4082CC8D71>

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

●幼児教育振興法案

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

国 税 クレジットカード 納 付 の 創 設 国 税 のクレジットカード 納 付 については マイナンバー 制 度 の 活 用 による 年 金 保 険 料 税 に 係 る 利 便 性 向 上 に 関 するアクションプログラム( 報 告 書 ) においてその 導 入 の 方 向 性 が 示 されている

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

役員退職手当規程

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

(別紙3)保険会社向けの総合的な監督指針の一部を改正する(案)

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

< F2D CA795F18CB48D E B835E816A20>

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

2 生 活 安 全 部 地 域 課 鉄 道 警 察 隊 長 ( 以 下 隊 長 という )は 被 害 相 談 所 の 名 称 を 記 載 した 表 示 板 を 庁 舎 入 口 付 近 に 掲 出 するものとする 3 隊 長 は 臨 時 の 被 害 相 談 所 を 設 置 するときは 当 該 相 談

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

当 が 支 払 われない 場 合 において 前 項 第 2 号 に 該 当 するときは 機 構 は 当 該 遺 族 に 対 し 第 2 項 に 規 定 する 事 情 を 勘 案 して 当 該 退 職 手 当 の 全 部 又 は 一 部 を 支 給 しないこととする 措 置 を 行 うことができる 5

shokuin-taisyoku

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~


honbu-38H06_kunrei31


の 権 限 と 責 任 を 明 確 に 定 め,これを 学 内 外 に 公 表 し, 関 係 者 に 周 知 するものとする ( 不 正 防 止 計 画 ) 第 6 条 最 高 管 理 責 任 者 は, 公 的 研 究 費 の 不 正 使 用 の 防 止 計 画 ( 以 下 不 正 防 止 計 画

目     次

Taro-07-1提言概要.jtd

新居浜市印鑑登録及び証明書発行保護事務取扱要領

Taro-事務処理要綱250820

特 定 が 必 要 であり, 法 7 条 の 裁 量 的 開 示 を 求 める 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 本 件 開 示 請 求 について 本 件 開 示 請 求 は, 処 分 庁 に 対 して, 特 定 法 人 が 大 森 税 務 署 に 提 出 した, 特 定 期 間 の

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<4D F736F F D208D4C93878CA793AE95A888A48CEC835A E815B8CA C8FF7936E977697CC2E646F63>

平成24年度開設予定大学院等一覧(判定を「不可」とするもの)

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

Page 2 of 5 (2) 個 人 情 報 の 漏 えい 改 ざん 滅 失 棄 損 その 他 の 事 故 を 防 止 すること 2 実 施 機 関 は 不 必 要 となった 個 人 情 報 については 速 やかに 廃 棄 し 又 は 消 去 しなければな ( 個 人 情 報 の 管 理 等 の

<4D F736F F D20819A819A819A819A92808FF089F090E05F95FA92758EA9935D8ED48FF097E15F32352E31302E38>

とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

親 族 には 限 られないが 同 居 とは 法 第 5 条 第 5 項 の 同 居 の 親 族 と 同 じ 概 念 で ある 具 体 的 には 同 一 の 家 屋 であっても 中 が 壁 等 で 仕 切 られており 家 計 炊 事 等 を 一 切 別 個 にしていて 全 くの 別 世 帯 とみなされ

<4D F736F F D208E9197BF A955B895E93AE82CC8B4B90A C982C282A282C42E646F6378>

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

Transcription:

生 活 安 全 部 生 活 安 全 企 画 課 長 各 警 察 署 長 殿 大 通 達 甲 ( 生 企 ) 第 1 7 号 平 成 2 5 年 1 1 月 2 5 日 簿 冊 名 本 部 例 規 (1 年 ) 警 察 署 例 規 保 存 期 間 本 部 1 年 警 察 署 常 用 生 活 安 全 部 長 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 等 の 解 釈 及 び 運 用 上 の 留 意 事 項 について ( 通 達 ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 12 年 法 律 第 81 号 以 下 法 という ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 施 行 令 ( 平 成 12 年 政 令 第 467 号 以 下 施 行 令 と いう ) ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 平 成 12 年 国 家 公 安 委 員 会 規 則 第 18 号 以 下 規 則 という ) 及 びストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づ く 意 見 の 聴 取 の 実 施 に 関 する 規 則 ( 平 成 12 年 国 家 公 安 委 員 会 規 則 第 19 号 )の 解 釈 及 び 運 用 上 の 留 意 事 項 について 下 記 のとおり 定 めたので 事 務 処 理 上 遺 憾 のないようにされたい 記 第 1 法 の 目 的 ( 法 第 1 条 関 係 ) 法 は 個 人 の 身 体 自 由 及 び 名 誉 に 対 する 危 害 の 発 生 を 防 止 し あわせて 国 民 の 生 活 の 安 全 と 平 穏 に 資 すること を 目 的 としている これは ストーカー 行 為 等 が その 相 手 方 に 不 安 を 覚 えさせ 生 活 の 安 全 と 平 穏 を 害 する 行 為 であるとともに 次 第 に 行 為 が 悪 質 化 して 凶 悪 犯 罪 にまで 発 展 しかねないものであることを 捉 え 犯 罪 等 の 被 害 の 発 生 を 防 止 する 観 点 からストーカー 行 為 等 の 規 制 を 行 うことを 明 らかにしたものである 第 2 規 制 の 対 象 ( 法 第 2 条 関 係 ) 法 の 規 制 の 対 象 となるのは つきまとい 等 及 び ストーカー 行 為 である 1 つきまとい 等 ( 法 第 2 条 第 1 項 ) 特 定 の 者 に 対 する 恋 愛 感 情 その 他 の 好 意 の 感 情 又 はそれが 満 たされなかったことに 対 する 怨 恨 の 感 情 を 充 足 する 目 的 で 当 該 特 定 の 者 又 はその 配 偶 者 直 系 若 しくは 同 居 の 親 族 その 他 当 該 特 定 の 者 と 社 会 生 活 において 密 接 な 関 係 を 有 する 者 に 対 し 法 第 2 条 第 1 項 各 号 の 行 為 をすることをいう (1) 行 為 の 目 的 好 意 の 感 情 とは 好 きな 気 持 ち 親 愛 感 のことをいう 充 足 する 目 的 で 行 うものとしていることから 相 手 方 にそれが 受 け 入 れられること 又 はそれに 応 えて 何 らかの 行 動 を 取 ることを 望 むものであることが 必 要 となる 恋 愛 感 情 のほか 女 優 等 に 対 する 憧 れの 感 情 等 が 含 まれるものと 解 される 怨 恨 の 感 情 とは 恨 み 憎 しみの 感 情 である 好 意 の 感 情 が 満 たされなかった ことに 対 する 怨 恨 の 感 情 であることから 自 分 の 好 意 が 相 手 に 受 け 入 れられないため

にその 好 意 の 感 情 が 怨 恨 の 感 情 に 転 化 したものであることが 必 要 となる なお これらの 感 情 は 男 女 間 に 限 って 抱 かれるものではないが 不 特 定 の 者 の 中 の 一 人 に 対 して 向 けられた 感 情 ではなく 特 定 の 者 に 向 けられた 特 別 な 感 情 を 抱 いてい る 必 要 がある (2) 行 為 の 対 象 者 特 定 の 者 とは 好 意 の 感 情 又 はそれが 満 たされなかったことに 対 する 怨 恨 の 感 情 を 抱 かれている 者 である 社 会 生 活 において 密 接 な 関 係 を 有 する 者 とは 特 定 の 者 の 身 上 安 全 等 を 配 慮 する 立 場 にある 者 であり その 者 のために 特 定 の 者 に 対 する 好 意 の 感 情 が 満 たされない 又 はその 者 に 対 して 嫌 がらせを 行 うことによって 特 定 の 者 を 心 理 的 に 圧 迫 し その 意 思 決 定 を 左 右 しかねないというような 場 合 が 該 当 すると 解 される 具 体 的 には その 恋 人 友 人 職 場 の 上 司 等 が 考 えられる (3) 具 体 的 行 為 ア つきまとい 待 ち 伏 せし 進 路 に 立 ちふさがり 住 居 勤 務 先 学 校 その 他 その 通 常 所 在 する 場 所 ( 以 下 住 居 等 という )の 付 近 において 見 張 りをし 又 は 住 居 等 に 押 し 掛 けること( 第 1 号 ) 見 張 り とは 一 定 時 間 継 続 的 に 動 静 を 見 守 ることをいう したがって 単 に 住 居 等 の 前 を 通 過 するのみでは 見 張 り と 認 定 することは 困 難 であるが 住 居 等 を 注 視 しながらその 周 辺 を 周 回 する 短 時 間 に 繰 り 返 しその 前 を 通 過 して 注 視 する などの 状 況 があった 場 合 には 見 張 り と 評 価 することができる 押 し 掛 け とは 住 居 等 の 平 穏 が 害 されるような 態 様 で 行 われる 訪 問 であって 社 会 通 念 上 容 認 されないものをいう したがって 拒 絶 されているにもかかわらず 繰 り 返 し 訪 れる 深 夜 に 訪 れる ドアを 乱 暴 に 叩 くなどの 状 況 があった 場 合 には 押 し 掛 け と 認 定 することができると 解 される なお この 押 し 掛 け 時 に 被 害 者 が 在 宅 しているか 否 かは 問 わない また 飲 食 店 等 のように 不 特 定 の 人 間 が 出 入 りすることが 予 定 されている 場 所 については 前 記 要 件 を 充 足 しているかについて より 慎 重 に 吟 味 することが 必 要 であるが あらかじめ 店 主 から 出 入 禁 止 を 通 告 されていたなどの 状 況 があった 場 合 には 認 定 することができると 解 される イ その 行 動 を 監 視 していると 思 わせるような 事 項 を 告 げ 又 はその 知 り 得 る 状 態 に 置 くこと( 第 2 号 ) その 行 動 であることから 告 げるなどする 相 手 方 すなわち 好 意 の 感 情 等 を 向 けている 特 定 の 者 に 対 して 告 げるなどする 場 合 は 当 該 特 定 の 者 の 社 会 生 活 に おいて 密 接 な 関 係 を 有 する 者 に 対 して 告 げるなどする 場 合 は 当 該 密 接 な 関 係 を 有 す る 者 の 行 動 に 関 する 事 項 となる 監 視 していると 思 わせるような 事 項 を 告 げたと 認 定 するためには 行 為 の 相 手 方 の 行 動 を 監 視 していると 思 わせるような 程 度 に 至 ることが 必 要 であるところ 例 えば 俺 はお 前 をいつも 監 視 しているぞ などと 行 為 者 が 相 手 方 の 行 動 を 監 視 している 旨 を 明 示 的 に 述 べる 場 合 のほか 必 ずしもその 点 が 明 示 的 に 述 べられてい なくても 行 為 者 が 相 手 方 を 監 視 していなければ 知 ることができないような 事 項 を

述 べる 場 合 もこれに 当 たり 得 る 告 げ るとは 相 手 方 に 直 接 伝 達 することである その 方 法 について 限 定 はな く 口 頭 文 書 ( 手 紙 張 り 紙 等 )による 伝 達 のほか 電 子 メールを 送 信 する 方 法 も 含 まれる( 第 7 号 及 び 第 8 号 において 同 じ ) その 知 り 得 る 状 態 に 置 く とは 直 接 相 手 方 に 伝 達 するものではないものの 相 手 方 が 日 常 生 活 において 了 知 し 得 る 範 囲 内 に 到 達 させることをいう( 第 7 号 及 び 第 8 号 において 同 じ ) ウ 面 会 交 際 その 他 の 義 務 のないことを 行 うことを 要 求 すること( 第 3 号 ) (ア) 一 般 的 事 項 義 務 のないこと とは およそ 問 題 となっているような 要 求 をすることが 第 三 者 からみて 不 当 であると 評 価 できるものと 解 される 会 いませんか 等 単 なる 提 案 と 解 される 文 言 であっても 断 固 拒 否 して いるにもかかわらず 毎 日 会 いませんか と 執 ように 言 う 場 合 会 わなければ 僕 は 死 ぬかもしれない と 脅 迫 的 文 言 を 伴 って 言 う 場 合 等 は 全 体 的 に 見 て 義 務 のないことを 行 うことを 要 求 しているものと 捉 えることができる 同 様 に 関 わりを 持 つことを 拒 否 しているにもかかわらず 一 方 的 に 物 品 を 届 ける 行 為 は 物 品 の 受 取 を 要 求 すること と 捉 え 義 務 のないことを 行 うこ とを 要 求 していると 認 定 することができると 解 される また 結 婚 しちゃいやだ 等 と 不 作 為 を 要 求 する 場 合 であっても 義 務 のな いことを 行 うことを 要 求 する に 該 当 する 要 求 の 手 段 は 限 定 されておらず 口 頭 文 書 ( 手 紙 張 り 紙 等 )による 伝 達 の ほか 電 子 メールを 送 信 して 行 う 場 合 も 対 象 となる (イ) 義 務 の 有 無 基 本 的 に 真 に 義 務 のないこと といえるのかどうかについて 慎 重 に 検 討 す る 必 要 がある 例 えば 金 を 返 せ 等 と 要 求 する 場 合 において 被 害 者 が 実 際 に 金 を 借 りていて 返 済 期 限 が 過 ぎている 場 合 には 金 を 返 せ と 要 求 することは 正 当 な 権 利 であるが 金 銭 のやり 取 りはあるものの 贈 与 されたものと 評 価 すべき 場 合 には 金 を 返 せ と 要 求 することは 正 当 な 権 利 とはいえない このように 当 事 者 の 権 利 関 係 を 踏 まえて 検 討 しなければならない (ウ) 正 当 な 権 利 実 際 に 債 権 を 有 し 要 求 することについて 行 為 者 が 正 当 な 権 利 を 有 していると いえる 場 合 であっても 当 該 権 利 の 濫 用 に 当 たるときは 義 務 のないことを 行 うことを 要 求 する に 該 当 すると 認 められる 例 えば 被 害 者 との 間 に 生 まれた 子 に 対 する 親 権 を 口 実 に 面 会 を 求 める 事 案 や 生 活 費 慰 謝 料 等 の 要 求 を 口 実 に 復 縁 又 は 面 会 を 求 める 事 案 は 第 3 号 該 当 行 為 と 解 することができる 場 合 がある エ 著 しく 粗 野 又 は 乱 暴 な 言 動 をすること( 第 4 号 ) 著 しく 粗 野 な 言 動 とは 場 所 柄 をわきまえない 相 応 の 礼 儀 を 守 らないぶし つけな 言 動 又 は 動 作 のうち 一 般 人 から 見 て 放 置 できない 程 度 に 強 度 な 場 合 をいい 乱 暴 な 言 動 とは 不 当 に 荒 々しい 言 語 動 作 であって 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 )に 定 める 暴 行 脅 迫 に 至 らないものを 含 むと 解 される

著 しく 粗 野 又 は 乱 暴 な 言 動 の 手 段 については 特 に 限 定 はなく 電 話 電 子 メール 手 紙 等 音 声 文 字 を 手 段 として 行 われるものでもこれに 当 たり 得 るし また 行 為 者 が その 相 手 方 に 対 し 第 三 者 をしてその 言 動 を 伝 えさせたり その 言 動 を 録 音 録 画 したデータ 記 録 媒 体 等 を 送 付 することも 該 当 し 得 ると 考 えられ る オ 電 話 をかけて 何 も 告 げず 又 は 拒 まれたにもかかわらず 連 続 して 電 話 をかけ ファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 若 しくは 電 子 メールを 送 信 すること( 第 5 号 ) (ア) 電 話 をかけて 何 も 告 げず 電 話 をかけて 何 も 告 げず とは 行 為 の 相 手 方 に 電 話 をかけ その 相 手 方 が 電 話 に 出 たにもかかわらず 何 も 言 わないことであり 電 話 をかけて 何 も 言 わ ないで 沈 黙 を 保 つ という 行 為 のほか 電 話 をかけて 何 も 言 わないで 切 る と いう 行 為 も 含 むものと 解 される ただし 一 旦 は 電 話 がつながる という 状 態 が 確 保 されることが 必 要 であると 解 される (イ) 拒 まれたにもかかわらず 拒 まれた こと すなわち 行 為 の 相 手 方 が 電 話 をかけられることなどを 拒 絶 していることが 必 要 となる この 拒 絶 には 黙 示 のものも 含 まれるが 行 為 者 が 拒 絶 を 認 識 していることが 必 要 である したがって 相 手 方 が 電 話 番 号 を 変 更 し た 場 合 には 行 為 者 が 単 に 変 更 の 事 実 を 知 ったのみでは 足 りず 自 らが 拒 まれて いることを 認 識 していることが 必 要 となる また 相 手 方 が 着 信 拒 否 設 定 等 を した 場 合 であっても その 旨 が 通 知 されない 設 定 であれば それだけで 直 ちに 拒 まれたにもかかわらず に 当 たるとはいえない (ウ) 連 続 して 連 続 して とは 短 時 間 や 短 期 間 に 何 度 も という 意 味 であり 具 体 的 に は 個 々の 事 案 により 判 断 されることとなるが 例 えば 連 日 のように 定 時 に 電 話 がかかったりファクシミリや 電 子 メールが 送 信 されるような 場 合 時 間 は 不 規 則 でも1 日 に1 回 はこのような 行 為 が 続 く 場 合 等 にはつきまとい 等 に 当 たるものと 解 される なお 電 話 ファクシミリ 及 び 電 子 メールの 内 容 は どのようなものでもよい (エ) 電 話 をかけ 電 話 をかけ とは 通 話 状 態 となる 必 要 はなく 着 信 拒 否 設 定 により 音 が 鳴 らない 場 合 においても 着 信 履 歴 から 連 続 して 電 話 をかけたことが 認 められれば 電 話 をかけ に 該 当 するものと 解 される (オ) 電 子 メールを 送 信 すること 電 子 メール とは 特 定 電 子 メールの 送 信 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 14 年 法 律 第 26 号 ) 第 2 条 第 1 号 の 電 子 メールと 同 様 であり 特 定 の 者 に 対 し 通 信 文 その 他 の 情 報 をその 使 用 する 通 信 端 末 機 器 ( 入 出 力 装 置 を 含 む )の 映 像 面 に 表 示 されるようにすることにより 伝 達 するための 電 気 通 信 ( 有 線 無 線 その 他 の 電 磁 的 方 式 により 符 号 音 響 又 は 影 像 を 送 り 伝 え 又 は 受 けることをいう( 電 気 通 信 事 業 法 ( 昭 和 59 年 法 律 第 86 号 ) 第 2 条 第 1 号 ) )であって その 全 部 若 しくは 一 部 においてSMTP(シンプル メール トランスファー プロトコル)

が 用 いられる 通 信 方 式 を 用 いるもの 又 は 携 帯 して 使 用 する 通 信 端 末 機 器 に 電 話 番 号 を 送 受 信 のために 用 いて 通 信 文 その 他 の 情 報 を 伝 達 する 通 信 方 式 を 用 い るもの をいうと 解 される その 全 部 若 しくは 一 部 においてSMTP(シンプル メール トランスファ ー プロトコル)が 用 いられる 通 信 方 式 を 用 いるもの にはパソコン 携 帯 電 話 端 末 によるEメールのほか Yahoo!メールやGmailといったウェブメールサービ スを 利 用 したものが 含 まれ 携 帯 して 使 用 する 通 信 端 末 機 器 に 電 話 番 号 を 送 受 信 のために 用 いて 通 信 文 その 他 の 情 報 を 伝 達 する 通 信 方 式 を 用 いるもの には SMS(ショート メッセージ サービス 携 帯 電 話 同 士 で 短 い 文 字 メッセージ を 電 話 番 号 宛 てに 送 信 できるサービスをいう )が 含 まれるものと 解 されるが 例 えば Facebookやmixi 等 におけるメッセージ 機 能 等 のうち その 全 部 若 しくは 一 部 においてSMTP(シンプル メール トランスファー プロトコル)が 用 いられる 通 信 方 式 を 用 いるもの 又 は 携 帯 して 使 用 する 通 信 端 末 機 器 に 電 話 番 号 を 送 受 信 のために 用 いて 通 信 文 その 他 の 情 報 を 伝 達 する 通 信 方 式 を 用 いるも の に 該 当 しないものであれば 電 子 メール には 含 まれないものと 解 される また 電 子 メールを 送 信 すること については 受 信 拒 否 設 定 をしていたり 電 子 メールの 着 信 音 が 鳴 らない 設 定 にしたりしているなどのために 個 々の 電 子 メールの 着 信 の 時 点 で 相 手 方 である 受 信 者 がそのことを 認 識 し 得 ない 状 態 であ っても 受 信 履 歴 等 から 電 子 メールが 送 信 されたことを 受 信 者 が 認 識 し 得 るので あれば 電 子 メールを 送 信 すること に 該 当 するものと 解 される なお メーリングリストを 利 用 したり 自 動 送 信 設 定 を 用 いたりするなどして 電 子 メールを 送 信 する 場 合 についても これらの 方 法 を 用 いて 相 手 方 に 電 子 メール を 送 信 することを 意 図 して 送 信 したのであれば 電 子 メールを 送 信 すること に 該 当 し 得 ると 考 えられる カ 汚 物 動 物 の 死 体 その 他 の 著 しく 不 快 又 は 嫌 悪 の 情 を 催 させるような 物 を 送 付 し 又 はその 知 り 得 る 状 態 に 置 くこと( 第 6 号 ) 著 しく 不 快 又 は 嫌 悪 の 情 を 催 させるような 物 とは ひどく 快 くないと 感 じさ せ 又 は 不 愉 快 に 感 じさせるような 物 であるが 社 会 通 念 上 客 観 的 にそのように 評 価 できる 物 であることが 必 要 であると 解 される キ その 名 誉 を 害 する 事 項 を 告 げ 又 はその 知 り 得 る 状 態 に 置 くこと( 第 7 号 ) 名 誉 を 害 する 事 項 とは 対 象 者 の 社 会 的 評 価 を 害 し 名 誉 感 情 を 害 する 事 柄 を 告 げるなどすれば 足 り 事 実 を 摘 示 することまでは 要 しないと 考 えられる ク その 性 的 羞 恥 心 を 害 する 事 項 を 告 げ 若 しくはその 知 り 得 る 状 態 に 置 き 又 はその 性 的 羞 恥 心 を 害 する 文 書 図 画 その 他 の 物 を 送 付 し 若 しくはその 知 り 得 る 状 態 に 置 くこと( 第 8 号 ) 性 的 羞 恥 心 を 害 する とは 望 んでもいないのに 性 的 に 恥 ずかしいと 思 う 気 持 ちを 起 こさせて 精 神 の 平 穏 を 害 することをいい 刑 法 に 定 める わいせつ にまで 至 らないものも 含 まれると 解 される また 行 為 の 相 手 方 のみの 性 的 羞 恥 心 を 害 するものであっても 対 象 となると 解 さ れる

2 ストーカー 行 為 ( 法 第 2 条 第 2 項 ) (1) 反 復 してすること ストーカー 行 為 とは つきまとい 等 を 反 復 してすることである( 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 から 第 4 号 までに 掲 げる 行 為 については 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しく は 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 される 不 安 を 覚 えさせるような 方 法 によ り 行 われる 場 合 に 限 る ) 法 制 定 時 は 法 第 3 条 に 違 反 する 警 告 禁 止 命 令 等 の 行 政 規 制 と 刑 事 罰 とのバラン ス 人 権 への 配 慮 等 法 の 慎 重 な 運 用 が 強 く 求 められていたことから 法 第 2 条 第 1 項 の 同 一 の 号 のつきまとい 等 を 反 復 した 場 合 にストーカー 行 為 が 成 立 するものとして 運 用 していた しかし ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 第 2 条 第 2 項 の ス トーカー 行 為 とは 同 条 第 1 項 第 1 号 から 第 8 号 までに 掲 げる つきまとい 等 の うち いずれかの 行 為 をすることを 反 復 する 行 為 をいい 特 定 の 行 為 あるいは 特 定 の 号 に 掲 げられた 行 為 を 反 復 する 場 合 に 限 るものではないと 解 すべき とする 最 高 裁 判 所 の 判 例 ( 最 高 裁 判 所 第 二 小 法 廷 平 成 17 年 11 月 25 日 平 成 16 年 (あ) 第 2571 号 最 高 裁 判 所 刑 事 判 例 集 59 巻 9 号 1819 頁 )も 示 されており 被 害 者 のより 適 切 な 保 護 に 資 す るため 法 第 2 条 第 1 項 各 号 に 定 められた 行 為 が 全 体 として 反 復 したと 認 められれば ストーカー 行 為 が 成 立 するものと 解 される (2) 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 さ れる 不 安 を 覚 えさせるような 方 法 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 さ れる 不 安 を 覚 えさせるような 方 法 とは 社 会 通 念 上 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 されるのではないか 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 されるのではないか と 相 手 方 を 心 配 させると 評 価 できる 程 度 のものである 必 要 がある この 方 法 は 相 手 方 に 直 接 向 けられたならば 不 安 を 覚 えさせる 行 為 であると 社 会 通 念 上 認 められるものであれば 相 手 方 が 不 在 時 に 行 われた 当 該 行 為 も 含 まれる 第 3 つきまとい 等 をして 不 安 を 覚 えさせる 行 為 の 禁 止 ( 法 第 3 条 関 係 ) 法 第 3 条 は つきまとい 等 をして その 相 手 方 に 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 される 不 安 を 覚 えさせることを 禁 止 している ど のような 方 法 でつきまとい 等 が 行 われようが その 相 手 方 が 不 安 を 覚 えれば 法 第 3 条 に 違 反 したこととなる なお 行 為 が 行 われた 時 点 では 不 安 を 覚 えさせない 場 合 例 えば 相 手 方 が 不 在 の 場 合 の 押 し 掛 けや 相 手 方 に 直 接 向 けられていない 粗 野 又 は 乱 暴 な 言 動 が 行 われた 場 合 であって も 後 で 相 手 方 がこれらの 言 動 を 認 識 した 時 点 で 不 安 を 覚 えたときは 同 様 に 法 第 3 条 違 反 となる 第 4 警 告 ( 法 第 4 条 関 係 ) 1 警 告 の 主 体 ( 法 第 10 条 第 2 項 ) 警 告 は 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 の 住 所 若 しくは 居 所 若 しくは 当 該 申 出 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をした 者 の 住 所 ( 日 本 国 内 に 住 所 がないとき 又 は 住 所 が 知 れないときは 居 所 以 下 住 所 等 という )の 所 在 地 又 は 当 該 行 為 が 行 われた 地 ( 以 下 事 案 関 係 地 という )を 管 轄 する 警 視 総 監 若 しくは 道 府 県 警 察 本 部 長 又 は 警

察 署 長 ( 以 下 警 察 本 部 長 等 という )が 行 う 申 出 人 は 住 所 地 以 外 の 場 所 に 居 住 していることがあることから 申 出 の 便 宜 のため また 警 告 により 行 為 者 に 申 出 人 の 所 在 する 場 所 を 推 察 されないようにするため 申 出 人 の 居 所 や 行 為 者 の 住 所 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 も 警 告 をすることができることとさ れている このような 趣 旨 に 鑑 み 事 案 関 係 地 が 複 数 都 道 府 県 にわたる 場 合 における 警 告 の 主 体 の 決 定 は 申 出 人 の 保 護 に 最 も 資 するのはどこかという 観 点 から 行 わなければならない 2 警 告 の 申 出 等 ( 法 第 4 条 第 1 項 ) (1) 警 告 の 申 出 の 受 理 は 警 察 本 部 長 等 が 警 告 申 出 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 1 号 )の 提 出 を 受 けることにより 行 われる 警 告 の 申 出 があった 場 合 には 申 出 に 係 る 行 為 がつきまとい 等 でないことが 明 らか な 場 合 を 除 き 受 理 すること (2) 個 人 の 身 体 自 由 及 び 名 誉 に 対 する 危 害 の 発 生 の 防 止 と 国 民 の 生 活 の 安 全 と 平 穏 を 確 保 するという 法 目 的 を 達 成 するためには 法 に 基 づく 警 告 を 迅 速 に 行 う 必 要 がある したがって 相 談 を 受 けたストーカー 事 案 が 明 らかにつきまとい 等 に 該 当 しない 場 合 を 除 き 速 やかに 調 査 を 行 い 警 告 を 実 施 すること 速 やかに 警 告 を 実 施 することが できない 場 合 は 当 該 申 出 をした 者 にその 旨 及 びその 理 由 を 説 明 するなど 理 解 が 得 られるよう 努 めること 3 警 告 の 要 件 ( 法 第 4 条 第 1 項 ) 警 告 の 要 件 は 警 告 の 申 出 があり 当 該 申 出 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 が あると 認 められ かつ 当 該 行 為 をした 者 が 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をするおそれがある と 認 められることである 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 であるから 警 告 の 申 出 をした 者 が 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 される 不 安 を 覚 えているこ とが 必 要 となる (1) 警 告 の 申 出 をした 者 が 不 安 を 覚 えていることの 認 定 警 告 の 申 出 をした 者 が 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 される 不 安 を 覚 えていることについては 当 該 申 出 をした 者 か ら 直 接 話 を 聞 いて 判 断 するほかはない このままでは 何 らかの 危 害 を 加 えられるので はないか 家 に 何 度 も 押 し 掛 けられたり 周 りで 騒 がれて 家 に 居 れなくなってしまうの ではないか 誹 謗 中 傷 されるのではないか どこに 行 ってもついてこられる 監 視 さ れることからどこへも 行 けないなどの 具 体 的 な 不 安 の 内 容 を 当 該 申 出 をした 者 から 聴 取 し 不 安 を 覚 えていることを 記 録 の 上 その 状 況 を 明 らかにしておくこと (2) 反 復 のおそれの 認 定 ア 原 則 原 則 として 申 出 のあった 時 点 で 既 に 複 数 回 つきまとい 等 が 行 われていることが 確 認 できる 場 合 には 反 復 のおそれを 認 定 すること また 法 第 2 条 第 1 項 の 異 な る 号 についてつきまとい 等 がなされた 場 合 には それぞれの 号 に 係 る 行 為 が1 回 ず つしか 確 認 できなくても 反 復 のおそれを 認 定 して 差 し 支 えない なお つきまとい 等 が1 回 しか 確 認 できない 場 合 であっても 当 該 つきまとい 等

の 行 為 者 が 過 去 にも 同 様 の 事 案 を 行 っている 場 合 又 は 警 告 の 申 出 をした 者 や 参 考 人 からの 事 情 聴 取 結 果 等 から 明 らかになった 当 該 行 為 者 の 言 動 等 により 反 復 して 行 われる 可 能 性 が 強 いと 判 断 できる 場 合 には 反 復 のおそれを 認 定 してよい イ 釈 放 時 の 警 告 刑 事 事 件 の 被 疑 者 として 留 置 されていたなどの 者 についても 釈 放 前 に 事 情 聴 取 を 実 施 して 反 省 の 程 度 等 を 見 極 めるとともに 以 前 に 警 察 から 指 導 を 受 けたり 誓 約 書 を 提 出 したりしているにもかかわらず 行 為 を 繰 り 返 している 状 況 の 有 無 等 を 勘 案 し 反 復 のおそれを 認 定 することができる (3) 調 査 の 程 度 警 告 を 行 うに 当 たっては 刑 事 事 件 における 捜 査 ほど 厳 格 に 調 査 を 行 う 必 要 はなく 警 察 において 要 件 を 認 定 できるものであれば 足 りる 恣 意 的 に 警 告 を 行 うことは 厳 に 慎 まなければならないが 法 の 目 的 に 鑑 みれば 行 為 があったことを 認 定 するために 必 要 以 上 の 裏 付 け 調 査 を 行 うことにより 警 告 等 の 被 害 を 防 止 するための 行 政 措 置 が 遅 延 することは 避 ける 必 要 がある 4 警 告 の 内 容 等 ( 法 第 4 条 第 1 項 ) 警 告 は 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をしてはならない 旨 を 伝 達 するものである 当 該 行 為 とは 申 出 に 係 る 法 第 3 条 に 違 反 すると 認 められる 行 為 である 法 制 定 時 は 法 第 2 条 第 1 項 各 号 の 行 為 類 型 を 基 本 に 実 際 に 行 われた 各 号 の 行 為 に ついてのみ 警 告 を 行 うべきものとして 運 用 していた しかし ストーカー 行 為 について 最 高 裁 判 所 の 判 例 も 示 されており 警 告 の 内 容 となる 当 該 行 為 を 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 全 ての 号 に 係 る 法 第 3 条 に 違 反 すると 認 められる 行 為 であると 捉 えることが 申 出 人 の 保 護 に 資 することから 警 告 の 申 出 をした 者 に 対 して 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する いずれかの 号 に 該 当 する 第 3 条 に 違 反 する 行 為 があり かつ 反 復 のおそれが 認 められ れば 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 全 ての 号 に 係 る 行 為 をしてはならない 旨 を 警 告 すること 5 警 告 の 方 式 ( 法 第 4 条 第 1 項 ) 警 告 は 警 告 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 2 号 )を 交 付 して 行 う ただし 緊 急 を 要 し 警 告 書 を 交 付 するいとまがない 場 合 であって 当 該 警 告 の 内 容 が 複 雑 なものでないときは 口 頭 で 行 うことができる (1) 警 告 を 実 施 するに 当 たっては 警 察 署 においては 警 察 署 長 の 警 察 本 部 においては 生 活 安 全 部 長 の 指 揮 を 受 けて 行 うこと (2) 警 告 書 の 交 付 は 警 告 書 を 警 告 を 受 ける 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 とする 警 告 を 受 ける 者 が 他 の 都 道 府 県 警 察 の 管 轄 区 域 内 に 居 住 している 場 合 は 相 互 に 連 携 を 取 り 警 告 書 の 交 付 を 依 頼 するなどして 差 し 支 えない やむを 得 ない 事 情 がある 場 合 には 郵 送 により 送 達 して 行 うこととする また その 際 は 郵 便 物 を 配 達 した 事 実 が 記 録 さ れる 手 法 を 用 いること なお 警 告 の 効 力 は 客 観 的 に 相 手 方 が 内 容 を 了 知 できる 状 態 となった 時 点 から 発 生 することから 警 告 書 を 交 付 して 警 告 したにもかかわらず 警 告 を 受 ける 者 が 警 告 書 を 受 け 取 らなかった 場 合 であっても 既 に 警 告 は 実 施 されていることとなり 効 力 は 生 じることとなる 6 口 頭 による 警 告 ( 法 第 4 条 第 1 項 )

口 頭 による 警 告 は 既 に 警 告 をすることが 決 定 されている 場 合 において 警 告 の 申 出 をした 者 に 対 して 正 に 警 告 の 対 象 者 が 警 告 に 係 るつきまとい 等 を 行 おうとしているのを 現 認 したとき 等 真 に 必 要 な 場 合 に 限 定 して 行 うこと なお 口 頭 で 警 告 を 行 った 場 合 には 速 やかに 警 告 を 受 けた 者 に 警 告 書 を 交 付 又 は 送 付 すること( 警 告 書 の 日 付 は 口 頭 で 警 告 を 行 った 日 とすること ) 7 警 告 に 係 る 通 知 ( 法 第 4 条 第 3 項 及 び 第 4 項 ) (1) 警 察 本 部 長 等 は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 の 申 出 をした 者 に 通 知 すること 当 該 通 知 は 書 面 によることを 要 しないが 当 該 申 出 をした 者 から 書 面 による 通 知 の 申 立 てがあった 場 合 には 警 告 を 実 施 したことを 明 らかにする 書 面 を 交 付 すること なお 書 面 による 通 知 は 書 面 を 当 該 申 出 をした 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 とする 直 接 手 渡 すことが 困 難 な 場 合 等 には 郵 送 等 により 送 達 して 行 うこととして 差 し 支 え ないが その 際 は 郵 便 物 を 配 達 した 事 実 が 記 録 される 手 法 を 用 い また 申 出 人 のも とに 届 くよう 送 付 先 に 留 意 すること (2) 警 察 本 部 長 等 は 警 告 をしなかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 の 申 出 をした 者 に 通 知 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 3 号 )により 通 知 すること なお 通 知 書 による 通 知 は 通 知 書 を 当 該 申 出 をした 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 と し その 際 当 該 申 出 をした 者 に 対 し 口 頭 で 当 該 通 知 の 内 容 を 説 明 するなど 警 告 を しなかったことについて 理 解 が 得 られるよう 努 めること 直 接 手 渡 すことが 困 難 な 場 合 等 には 郵 送 等 により 送 達 して 行 うこととして 差 し 支 えないが その 際 は 郵 便 物 を 配 達 した 事 実 が 記 録 される 手 法 を 用 い また 申 出 人 のもとに 届 くよう 送 付 先 に 留 意 すること 8 都 道 府 県 公 安 委 員 会 への 報 告 ( 法 第 4 条 第 5 項 ) 都 道 府 県 公 安 委 員 会 ( 方 面 公 安 委 員 会 を 含 む 以 下 公 安 委 員 会 という )に 対 す る 報 告 義 務 は 警 告 違 反 があった 場 合 の 禁 止 命 令 等 を 公 安 委 員 会 が 行 うこととなってい るため 聴 聞 禁 止 命 令 等 に 関 する 事 務 が 滞 ることのないよう 制 度 上 必 要 な 情 報 が 公 安 委 員 会 に 伝 達 されるように 設 けられたものである 第 5 禁 止 命 令 等 ( 法 第 5 条 関 係 ) 1 禁 止 命 令 等 の 主 体 ( 法 第 10 条 第 1 項 ) 禁 止 命 令 等 は 命 令 を 受 ける 者 が 違 反 した 警 告 に 係 る 申 出 をした 者 の 住 所 若 しくは 居 所 若 しくは 当 該 禁 止 命 令 等 に 係 る 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をした 者 の 住 所 等 の 所 在 地 又 は 当 該 行 為 が 行 われた 地 を 管 轄 する 公 安 委 員 会 が 行 う 禁 止 命 令 等 は 違 反 した 場 合 に 罰 則 が 設 けられていることから その 手 続 に 慎 重 を 期 すため 公 安 委 員 会 が 行 うこととされたものと 解 される 申 出 人 は 住 所 地 以 外 の 場 所 に 居 住 していることがあることから 申 出 の 便 宜 のため また 禁 止 命 令 等 により 行 為 者 に 申 出 人 の 所 在 する 場 所 を 推 察 されないようにするため 申 出 人 の 居 所 や 行 為 者 の 住 所 地 を 管 轄 する 公 安 委 員 会 も 禁 止 命 令 等 をすることができる こととされている このような 趣 旨 に 鑑 み 事 案 関 係 地 が 複 数 都 道 府 県 にわたる 場 合 における 禁 止 命 令 等 の 主 体 の 決 定 は 申 出 人 の 保 護 に 最 も 資 するのはどこかという 観 点 から 行 わなければな

らない 2 禁 止 命 令 等 の 申 出 ( 法 第 5 条 第 1 項 ) (1) 禁 止 命 令 等 は 警 告 に 係 る 申 出 をした 者 の 申 出 により 又 は 職 権 で 行 う 従 来 から 禁 止 命 令 等 は 警 告 に 係 る 申 出 をした 者 の 申 立 てに 基 づいて 又 は 公 安 委 員 会 として の 独 自 の 判 断 により 行 っていたが 改 正 法 により 申 出 によっても 禁 止 命 令 等 をする ことができることが 明 確 にされたものである 申 出 があった 場 合 で 禁 止 命 令 等 をした とき 又 はしなかったときは 速 やかに 当 該 申 出 をした 者 にその 通 知 をしなければなら ない 法 第 5 条 第 1 項 の 申 出 の 受 理 は 公 安 委 員 会 が 禁 止 命 令 等 申 出 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 4 号 )の 提 出 を 受 けることにより 行 う (2) 公 安 委 員 会 は 職 権 により 禁 止 命 令 等 をすることができ 禁 止 命 令 等 の 申 出 がある 場 合 であっても 当 該 申 出 を 受 けている 公 安 委 員 会 とは 異 なる 公 安 委 員 会 が 職 権 によ り 禁 止 命 令 等 をすることができることに 留 意 すること この 場 合 にも 申 出 人 に 対 す る 禁 止 命 令 等 の 通 知 を 行 うこと 3 禁 止 命 令 等 の 要 件 ( 法 第 5 条 第 1 項 ) 禁 止 命 令 等 の 要 件 は 警 告 を 受 けた 者 が 当 該 警 告 に 従 わずに 当 該 警 告 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をした 場 合 において 当 該 行 為 をした 者 が 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をするおそれがあると 認 められることである (1) 警 告 違 反 の 認 定 ア 当 該 警 告 に 係 る 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 とは 警 告 が 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 全 ての 号 に 係 る 行 為 をしてはならない 旨 を 命 ずることから いずれの 号 に 規 定 するつきまとい 等 が 行 われた 場 合 であっても 禁 止 命 令 等 の 対 象 となる イ 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をしてはならない とは 警 告 に 違 反 して 反 復 してする こと つまり 単 に 複 数 回 繰 り 返 すことを 禁 止 するものではなく 警 告 の 原 因 とな った 行 為 の 反 復 と 評 価 できないような 新 たなつきまとい 等 を 行 った 場 合 には 警 告 違 反 にならないことを 明 らかにしようとしたものと 解 される したがって 原 因 とな った 行 為 の 反 復 であると 認 められる 場 合 には 警 告 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 を1 回 でも 行 えば 警 告 に 違 反 したこととなる 原 因 となった 行 為 の 反 復 であ ると 認 められるかは 行 為 の 時 間 的 間 隔 行 為 者 の 意 思 行 為 の 態 様 等 を 考 慮 して 判 断 することとなる なお 警 告 の 申 出 をした 者 に 対 する 好 意 の 感 情 を 充 足 する 目 的 で 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 を 行 ったため 警 告 を 受 けた 者 が 当 該 警 告 を 受 けたことにより 当 該 好 意 の 感 情 が 充 足 されなかったことに 対 する 怨 恨 の 感 情 を 抱 き 当 該 怨 恨 の 感 情 を 充 足 する 目 的 で 当 該 警 告 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 を 行 った 場 合 にも 後 者 の 怨 恨 の 感 情 は 前 者 の 好 意 の 感 情 から 生 じたものであることから 当 該 警 告 に 従 わずに 当 該 警 告 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をしたことと 解 される (2) 反 復 のおそれの 認 定 警 告 違 反 の 事 実 をもって 警 告 に 違 反 した 者 が 収 監 されたなどによりつきまとい 等 を 行 い 得 ない 状 況 になっているなどの 特 段 の 事 情 がない 限 り 反 復 のおそれを 認 定 し てよい

4 禁 止 命 令 等 の 内 容 ( 法 第 5 条 第 1 項 第 14 条 ) 禁 止 命 令 等 の 内 容 は 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をしてはならないこと 又 は 更 に 反 復 して 当 該 行 為 が 行 われることを 防 止 するために 必 要 な 事 項 である 当 該 行 為 とは 警 告 に 従 わずに 行 われた 法 第 2 条 第 1 項 各 号 に 規 定 する 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 であるから 同 項 に 規 定 する 全 てのつきまとい 等 を 禁 止 すること となる 第 2 号 の 命 令 は あくまで 第 1 号 の 命 令 の 実 効 性 を 担 保 するための 補 充 的 なものであ り 第 2 号 の 命 令 のみを 行 う 意 味 はない なお 第 1 号 の 命 令 については 罰 則 の 対 象 となっているが 第 2 号 の 命 令 については 罰 則 の 対 象 となっていない 5 聴 聞 ( 法 第 5 条 第 2 項 ) 禁 止 命 令 等 を 行 うに 当 たっては 事 前 手 続 として 行 政 手 続 法 ( 平 成 5 年 法 律 第 88 号 ) の 聴 聞 を 行 うこととなっている 行 政 手 続 法 第 13 条 第 1 項 の 基 準 に 従 えば 弁 明 の 機 会 を 付 与 すれば 足 りるものの 法 で 規 制 されているつきまとい 等 が 日 常 生 活 において 容 易 に 行 われるものを 含 んでいるため 特 に 手 続 に 慎 重 を 期 するために 聴 聞 を 行 うこととされ たものと 解 される 具 体 的 な 手 続 は 行 政 手 続 法 及 び 聴 聞 及 び 弁 明 の 機 会 の 付 与 に 関 する 規 則 ( 平 成 6 年 国 家 公 安 委 員 会 規 則 第 26 号 )に 従 って 行 われることになるが 次 のことに 留 意 すること (1) 聴 聞 は 非 公 開 とすること (2) 聴 聞 の 主 宰 者 は 公 安 委 員 会 の 委 員 又 は 聴 聞 を 主 宰 するについて 必 要 な 法 律 に 関 す る 知 識 経 験 を 有 し かつ 公 正 な 判 断 をすることができると 認 められる 警 察 職 員 のう ちから 指 名 されることとなるが( 聴 聞 及 び 弁 明 の 機 会 の 付 与 に 関 する 規 則 第 3 条 第 2 項 ) 禁 止 命 令 等 に 係 る 聴 聞 については 警 察 職 員 のうちから 指 名 することが 望 まし い 主 宰 者 の 指 名 は あらかじめ 特 定 の 者 を 指 定 しておくことが 望 ましいが 警 察 職 員 のうちから 指 名 する 場 合 には 原 則 として 警 視 以 上 の 階 級 の 者 の 中 から 指 名 してお くこと 6 禁 止 命 令 等 の 方 式 ( 法 第 5 条 第 1 項 ) 禁 止 命 令 等 は 禁 止 等 命 令 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 5 号 )を 交 付 して 行 う (1) 禁 止 等 命 令 書 の 交 付 は 禁 止 等 命 令 書 を 禁 止 命 令 等 を 受 ける 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 とする 禁 止 命 令 等 を 受 ける 者 が 他 の 都 道 府 県 警 察 の 管 轄 区 域 内 に 居 住 している 場 合 は 相 互 に 連 携 を 取 り 禁 止 等 命 令 書 の 交 付 を 依 頼 するなどして 差 し 支 えない やむを 得 ない 事 情 がある 場 合 には 郵 送 により 送 達 して 行 うこととする また その 際 は 郵 便 物 を 配 達 した 事 実 が 記 録 される 手 法 を 用 いること なお 禁 止 命 令 等 の 効 力 は 客 観 的 に 相 手 方 が 内 容 を 了 知 できる 状 態 となった 時 点 から 発 生 することから 禁 止 等 命 令 書 を 交 付 して 警 告 したにもかかわらず 禁 止 命 令 等 を 受 ける 者 が 禁 止 等 命 令 書 を 受 け 取 らなかった 場 合 であっても 既 に 禁 止 命 令 等 は 実 施 されていることとなり 効 力 は 生 じることとなる (2) 禁 止 等 命 令 書 の 交 付 に 当 たっては 禁 止 命 令 等 を 受 ける 者 に 対 し 行 政 事 件 訴 訟 法 ( 昭 和 37 年 法 律 第 139 号 ) 第 46 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 取 消 訴 訟 の 提 起 ができる 旨 を

書 面 で 教 示 する 必 要 があることに 留 意 すること 7 禁 止 命 令 等 に 係 る 通 知 ( 法 第 5 条 第 4 項 及 び 第 5 項 ) (1) 禁 止 命 令 等 の 申 出 を 受 けた 公 安 委 員 会 は 禁 止 命 令 等 をしたときは 速 やかに そ の 内 容 及 び 日 時 を 当 該 申 出 をした 者 に 通 知 すること 当 該 通 知 は 書 面 によることを 要 しないが 当 該 申 出 をした 者 から 書 面 による 通 知 の 申 立 てがあった 場 合 には 禁 止 命 令 等 を 実 施 したことを 明 らかにする 書 面 を 交 付 する こと なお 書 面 による 通 知 は 書 面 を 当 該 申 出 をした 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 とする 直 接 手 渡 すことが 困 難 な 場 合 等 には 郵 送 等 により 送 達 して 行 うこととして 差 し 支 え ないが その 際 は 郵 便 物 を 配 達 した 事 実 が 記 録 される 手 法 を 用 い また 申 出 人 のも とに 届 くよう 送 付 先 に 留 意 すること (2) 禁 止 命 令 等 の 申 出 を 受 けた 公 安 委 員 会 は 禁 止 命 令 等 をしなかったときは 速 やか に その 旨 及 び 理 由 を 当 該 申 出 をした 者 に 通 知 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 6 号 )により 通 知 すること なお 通 知 書 による 通 知 は 通 知 書 を 当 該 申 出 をした 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 と し その 際 当 該 申 出 をした 者 に 対 し 口 頭 で 当 該 通 知 の 内 容 を 説 明 するなど 禁 止 命 令 等 をしなかったことについて 理 解 が 得 られるよう 努 めること 直 接 手 渡 すことが 困 難 な 場 合 等 には 郵 送 等 により 送 達 して 行 うこととして 差 し 支 えないが その 際 は 郵 便 物 を 配 達 した 事 実 が 記 録 される 手 法 を 用 い また 申 出 人 のもとに 届 くよう 送 付 先 に 留 意 すること (3) 公 安 委 員 会 が 職 権 により 禁 止 命 令 等 を 行 う 場 合 にあっては 通 知 をすることは 法 律 上 求 められていないが 当 該 禁 止 命 令 等 に 係 る 事 案 に 関 する 警 告 の 申 出 をした 者 に 対 し 前 記 (1)に 準 じて 禁 止 命 令 等 を 実 施 した 旨 を 通 知 するよう 努 めること 第 6 仮 の 命 令 ( 法 第 6 条 関 係 ) 警 告 の 申 出 を 受 けた 場 合 において 当 該 申 出 をした 者 の 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 し くは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 されることを 防 止 するために 緊 急 の 必 要 が あると 認 めるときは 警 告 に 代 えて 仮 の 命 令 が 行 われることとなる 同 一 の 事 実 について 警 告 と 仮 の 命 令 を 同 時 に 行 うことはできない また 同 一 事 案 について 同 一 の 者 に 複 数 の 警 察 本 部 長 等 が 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うこと のないよう 法 第 6 条 第 2 項 が 設 けられている 1 仮 の 命 令 の 主 体 ( 法 第 10 条 第 2 項 ) 仮 の 命 令 は 警 告 の 主 体 と 同 様 警 告 の 申 出 をした 者 の 住 所 若 しくは 居 所 若 しくは 当 該 申 出 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をした 者 の 住 所 等 の 所 在 地 又 は 当 該 行 為 が 行 われた 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 が 行 う 2 仮 の 命 令 の 要 件 ( 法 第 6 条 第 1 項 ) 仮 の 命 令 の 要 件 は 警 告 の 申 出 があり 当 該 申 出 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 ( 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 に 掲 げる 行 為 に 係 るものに 限 る )があると 認 められ かつ 当 該 行 為 をした 者 が 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をするおそれがあると 認 められるとともに 当 該 申 出 をした 者 の 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 されることを 防 止 するために 緊 急 の 必 要 があると 認 められることである

警 告 と 異 なり 仮 の 命 令 を 受 ける 者 は 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 に 掲 げる 行 為 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をした 者 に 限 定 されている 緊 急 の 必 要 がある とは 行 為 の 態 様 頻 度 期 間 及 び 警 告 の 申 出 をした 者 の 心 理 状 態 等 から 判 断 して 当 該 申 出 をした 者 の 権 利 自 由 に 対 する 侵 害 の 発 生 を 防 止 するた めには 警 告 聴 聞 等 の 手 続 を 経 ずに 禁 止 命 令 等 を 行 う 必 要 があると 認 められる 場 合 で あると 解 される この 緊 急 の 必 要 性 の 判 断 は 慎 重 に 行 わなければならない 正 に 申 出 人 に 危 険 が 迫 っ ている 場 合 には 申 出 人 に 対 する 何 らかの 犯 罪 が 成 立 していることも 考 えられるため 行 為 者 を 検 挙 し 隔 離 することにも 配 意 すること 3 仮 の 命 令 の 内 容 ( 法 第 6 条 第 1 項 ) 仮 の 命 令 の 内 容 は 更 に 反 復 して 当 該 行 為 をしてはならない ことである 当 該 行 為 とは 警 告 及 び 禁 止 等 命 令 の 内 容 と 同 様 に 警 告 の 申 出 に 係 る 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 と 解 することが 適 当 であるから 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 全 て の 号 に 係 る 行 為 をしてはならない 旨 を 命 ずることとする なお 禁 止 命 令 等 のように 更 に 反 復 して 当 該 行 為 が 行 われることを 防 止 するため に 必 要 な 事 項 を 命 ずることはできない 4 仮 の 命 令 の 方 式 ( 法 第 6 条 第 1 項 ) 仮 の 命 令 は 仮 命 令 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 7 号 )を 交 付 して 行 う (1) 仮 の 命 令 は その 趣 旨 に 鑑 み 仮 の 命 令 を 実 施 するために 必 要 な 事 実 の 調 査 を 速 や かに 行 うこと (2) 仮 の 命 令 を 実 施 するに 当 たっては 警 察 署 においては 警 察 署 長 の 警 察 本 部 におい ては 生 活 安 全 部 長 の 指 揮 を 受 けて 行 うこと (3) 仮 命 令 書 の 交 付 は 仮 命 令 書 を 仮 の 命 令 を 受 ける 者 に 直 接 手 渡 すことを 原 則 とする 仮 の 命 令 を 受 ける 者 が 他 の 都 道 府 県 警 察 の 管 轄 区 域 内 に 居 住 している 場 合 は 相 互 に 連 携 を 取 り 仮 命 令 書 の 交 付 を 依 頼 するなどして 差 し 支 えない やむを 得 ない 事 情 が ある 場 合 には 郵 送 により 送 達 して 行 うこととする また その 際 は 郵 便 物 を 配 達 し た 事 実 が 記 録 される 手 法 を 用 いること なお 仮 の 命 令 の 効 力 は 客 観 的 に 相 手 方 が 内 容 を 了 知 できる 状 態 となった 時 点 か ら 発 生 することから 仮 命 令 書 を 交 付 して 仮 の 命 令 をしたにもかかわらず 仮 の 命 令 を 受 ける 者 が 仮 命 令 書 を 受 け 取 らなかった 場 合 であっても 既 に 仮 の 命 令 は 実 施 され ていることとなり 効 力 は 生 じることとなる (4) 仮 命 令 書 の 交 付 に 当 たっては 仮 の 命 令 を 受 ける 者 に 対 し 仮 の 命 令 の 効 力 がある 期 間 に 限 り 行 政 不 服 審 査 法 ( 昭 和 37 年 法 律 第 160 号 ) 第 57 条 第 1 項 の 規 定 による 審 査 請 求 ができる 旨 及 び 行 政 事 件 訴 訟 法 第 46 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 取 消 訴 訟 の 提 起 が できる 旨 をそれぞれ 書 面 で 教 示 する 必 要 があることに 留 意 すること (5) 仮 の 命 令 を 実 施 した 際 には 当 該 仮 の 命 令 に 係 る 警 告 の 申 出 をした 者 に 対 し 仮 の 命 令 を 実 施 した 旨 を 通 知 すること 5 口 頭 による 仮 の 命 令 ( 法 第 6 条 第 1 項 ) 口 頭 による 仮 の 命 令 は 口 頭 による 警 告 と 同 様 既 に 仮 の 命 令 をすることが 決 定 され ている 場 合 において 警 告 の 申 出 をした 者 に 対 して 正 に 仮 の 命 令 の 対 象 者 が 仮 の 命 令 に

係 るつきまとい 等 を 行 おうとしているのを 現 認 したとき 等 真 に 必 要 な 場 合 に 限 定 して 行 うこと なお 口 頭 で 仮 の 命 令 を 行 った 場 合 には 速 やかに 仮 の 命 令 を 受 けた 者 に 仮 命 令 書 を 交 付 又 は 送 付 すること( 仮 命 令 書 の 日 付 は 口 頭 で 警 告 を 行 った 日 とすること ) 6 仮 の 命 令 の 効 力 ( 法 第 6 条 第 3 項 第 5 項 第 7 項 及 び 第 9 項 ) 仮 の 命 令 を 行 う 緊 急 の 必 要 性 及 び 命 令 を 受 ける 者 の 権 利 保 護 を 考 慮 して 仮 の 命 令 の 効 力 は これが 行 われた 日 から 起 算 して15 日 間 に 限 定 され その 間 に 公 安 委 員 会 が 意 見 の 聴 取 を 行 い その 結 果 当 該 仮 の 命 令 が 不 当 でないと 認 められる 場 合 は 禁 止 命 令 等 が 行 われ そうでない 場 合 は 当 該 仮 の 命 令 はその 効 力 を 失 うこととなっている 7 公 安 委 員 会 への 報 告 ( 法 第 6 条 第 4 項 ) 警 察 本 部 長 等 は 仮 の 命 令 をしたときは 直 ちに 当 該 仮 の 命 令 の 内 容 等 を 公 安 委 員 会 に 報 告 しなければならないこととされている 当 該 報 告 義 務 は 公 安 委 員 会 が15 日 以 内 に 意 見 の 聴 取 を 行 い 禁 止 命 令 等 を 行 うか 仮 の 命 令 の 効 力 を 失 わせなければならないことから これらの 事 務 が 滞 りなく 行 われるよ うに 設 けられたものと 解 される 直 ちに とあるのは 警 告 を 行 った 場 合 に 速 やか に 報 告 することとされていることに 鑑 み 特 に15 日 間 にこれらの 事 務 を 処 理 しなけれ ばならないことから 直 ちに とされたものであり 例 えば 夜 間 に 仮 の 命 令 を 行 っ た 場 合 に その 夜 のうちに 報 告 することまでを 求 めるものではないと 解 される 8 意 見 の 聴 取 ( 法 第 6 条 第 5 項 及 び 第 6 項 施 行 令 第 1 条 ) 意 見 の 聴 取 は 仮 の 命 令 を 受 けた 者 に 仮 の 命 令 が 不 当 でなかったどうかについて 意 見 陳 述 の 機 会 を 与 えるものであり 仮 の 命 令 の 事 後 手 続 であるとともに その 後 に 行 われ る 禁 止 命 令 等 の 事 前 手 続 でもあると 解 される 法 第 6 条 第 7 項 において 意 見 の 聴 取 の 結 果 仮 の 命 令 が 不 当 でないと 認 められると きは 聴 聞 を 行 わないで 禁 止 命 令 等 を 行 うことができるとされているのは 15 日 間 とい う 短 期 間 に 仮 の 命 令 が 行 われた 時 点 で 当 該 仮 の 命 令 が 不 当 でないことが 認 められれば 同 一 内 容 の 禁 止 命 令 等 を 行 うのに 改 めて 聴 聞 を 行 う 必 要 はないとされたものと 解 され る したがって 意 見 の 聴 取 においては 仮 の 命 令 の 正 当 性 すなわち 仮 の 命 令 を 行 った 時 点 において 法 第 3 条 違 反 の 事 実 があったか 反 復 のおそれが 認 定 されるものであ ったか 及 び 緊 急 の 必 要 が 認 められるものであったかについて 審 理 されることとなる 意 見 の 聴 取 は 行 政 手 続 法 第 3 章 第 2 節 ( 第 28 条 を 除 く )の 規 定 が 準 用 されている ほか ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づく 意 見 の 聴 取 の 実 施 に 関 す る 規 則 に 従 って 行 うこととなるが 次 のことに 留 意 すること (1) 意 見 の 聴 取 は 非 公 開 とすること (2) 意 見 の 聴 取 の 主 宰 者 は 公 安 委 員 会 の 委 員 又 は 意 見 の 聴 取 を 主 宰 するについて 必 要 な 法 律 に 関 する 知 識 経 験 を 有 し かつ 公 正 な 判 断 をすることができると 認 められる 警 察 職 員 のうちから 指 名 されることとなるが(ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 の 規 定 に 基 づく 意 見 の 聴 取 の 実 施 に 関 する 規 則 第 2 条 第 2 項 ) 仮 の 命 令 に 係 る 意 見 の 聴 取 については 警 察 職 員 のうちから 指 名 することが 望 ましい 主 宰 者 の 指 名 は あらかじめ 特 定 の 者 を 指 定 しておくことが 望 ましいが 警 察 職 員 のうちから 指 名 する 場 合 には 原 則 として 警 視 以 上 の 階 級 の 者 の 中 から 指 名 してお

くこと (3) 生 活 安 全 部 生 活 安 全 企 画 課 長 は 意 見 の 聴 取 を 行 った 結 果 禁 止 命 令 等 を 行 わない 場 合 には 速 やかに その 理 由 を 警 察 庁 生 活 安 全 局 生 活 安 全 企 画 課 に 報 告 すること 9 意 見 の 聴 取 後 に 行 われる 禁 止 命 令 等 ( 法 第 6 条 第 7 項 及 び 第 8 項 ) 意 見 の 聴 取 の 結 果 仮 の 命 令 が 不 当 でないと 認 められた 場 合 に 行 われる 禁 止 命 令 等 の 内 容 は 当 該 禁 止 命 令 等 が 緊 急 の 必 要 性 を 考 慮 して 法 第 3 条 違 反 の 事 実 が1 回 しかない にもかかわらず 行 うこととしたものであるため 仮 の 命 令 と 同 一 の 内 容 とすべきものと 解 される したがって その 内 容 は 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 全 ての 号 に 係 る 法 第 3 条 違 反 を 禁 止 するものに 限 定 され 法 第 5 条 第 1 項 第 2 号 の 命 令 を 行 うことはできないものと 解 される なお 法 第 6 条 第 7 項 の 規 定 により 禁 止 命 令 等 が 行 われたときは 仮 の 命 令 は その 効 力 を 失 うこととされている 10 仮 の 命 令 を 受 けた 者 の 所 在 が 不 明 である 場 合 の 当 該 仮 の 命 令 の 有 効 期 間 ( 法 第 6 条 第 10 項 ) 仮 の 命 令 を 受 けた 者 の 所 在 が 不 明 であるため 準 用 される 行 政 手 続 法 第 15 条 第 3 項 の 規 定 により 意 見 の 聴 取 の 通 知 を 掲 示 によって 行 う 場 合 には 当 該 掲 示 の 日 から2 週 間 を 経 過 した 日 に 通 知 が 仮 の 命 令 を 受 けた 者 に 到 達 したものとみなされることから 意 見 の 聴 取 の 期 日 は 当 該 通 知 の 日 から2 週 間 を 経 過 した 日 から 相 当 な 期 間 を 経 過 した 日 に 設 定 しなければならないため 法 第 6 条 第 5 項 の 規 定 にかかわらず 当 該 仮 の 命 令 をした 日 から15 日 経 過 した 日 以 降 に 意 見 の 聴 取 を 行 うこととなると 解 される したがって この 場 合 の 仮 の 命 令 の 有 効 期 間 は 15 日 以 上 になるものと 解 される 第 7 行 政 措 置 と 捜 査 の 優 先 判 断 警 告 の 申 出 に 係 る 事 案 についてストーカー 行 為 等 その 他 の 犯 罪 が 成 立 している 場 合 に 行 政 措 置 と 捜 査 のいずれを 優 先 させるかについては 当 該 申 出 をした 者 の 意 思 を 尊 重 しつ つ 決 定 することが 必 要 である 被 害 者 の 意 思 を 確 認 する 際 には 起 きるかも 知 れない 危 険 及 び 警 察 の 行 う 保 護 対 策 について 十 分 に 説 明 を 行 い 被 害 届 の 提 出 を 積 極 的 に 促 すこと また 恋 愛 感 情 等 のもつれに 起 因 する 暴 力 的 事 案 は 事 態 が 急 展 開 して 重 大 事 件 に 発 展 す る 可 能 性 が 大 きいこと 及 び 行 為 者 が 被 害 者 に 対 し 強 い 執 着 心 や 支 配 意 識 を 抱 いているこ となどに 留 意 し 適 切 な 対 応 を 検 討 すること なお 捜 査 を 先 行 し 被 疑 者 を 逮 捕 した 場 合 でも 反 復 のおそれが 認 定 できれば 被 疑 者 を 釈 放 する 時 点 で 警 告 を 実 施 することも 差 し 支 えない 第 8 禁 止 命 令 等 を 行 う 公 安 委 員 会 等 ( 法 第 10 条 関 係 ) 1 管 轄 権 の 所 在 前 記 第 4の1 第 5の1 及 び 第 6の1のとおり 警 告 若 しくは 仮 の 命 令 をすることの できる 警 察 本 部 長 等 又 は 禁 止 命 令 等 並 びに 法 第 5 条 第 2 項 の 聴 聞 及 び 意 見 の 聴 取 をする ことのできる 公 安 委 員 会 は 事 案 関 係 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 又 は 公 安 委 員 会 とされ ている (1) 住 所 とは 人 が 生 活 の 本 拠 とする 場 所 のことをいうと 解 される( 民 法 ( 明 治 29 年 法 律 第 89 号 ) 第 22 条 )

また 居 所 とは 人 が 多 少 継 続 して 居 住 している 場 所 であるが その 場 所 とそ の 人 との 生 活 の 結 び 付 きが 住 所 ほど 密 接 でないものをいうと 解 される (2) 申 出 人 の 居 所 については 特 段 の 事 情 のない 限 り 当 該 申 出 をした 者 が 居 所 とし て 申 告 したものをもって 居 所 として 取 り 扱 うこととして 差 し 支 えない (3) 行 為 者 の 住 所 については 当 該 行 為 者 やその 関 係 者 からの 聴 取 等 により 生 活 の 本 拠 とする 場 所 を 特 定 すること 住 所 が 日 本 国 内 にないとき とは 生 活 の 本 拠 が 日 本 国 外 にある 場 合 又 は 日 本 国 内 外 いずれにもない 場 合 をいい 例 えば 海 外 で 生 活 している 行 為 者 が 一 時 的 に 日 本 にいる 相 手 方 の 元 に 押 し 掛 けるような 場 合 が 想 定 される 住 所 が 知 れないとき とは 住 所 がどこであるのか 警 察 の 調 査 によっても 確 知 できない 場 合 をいい 例 え ば 行 為 者 が 知 人 宅 等 を 転 々とし 生 活 の 本 拠 とする 場 所 が 一 に 特 定 できないような 場 合 が 想 定 される (4) 当 該 行 為 が 行 われた 地 とは つきまとい 等 であって 相 手 方 に 不 安 を 覚 えさせ ていると 認 められる 行 為 を 行 った 地 である 待 ち 伏 せる 押 し 掛 ける 著 しく 粗 野 又 は 乱 暴 な 言 動 をするなどの 場 合 は 当 該 行 為 を 行 った 地 汚 物 動 物 の 死 体 その 他 の 著 しく 不 快 又 は 嫌 悪 の 情 を 催 させる 物 等 を 送 付 した 場 合 は 当 該 物 品 を 行 為 者 が 送 付 する ための 行 為 を 行 った 地 電 話 をかける 電 子 メールを 送 信 するなどの 場 合 は 当 該 電 話 をかけ 電 子 メールを 送 信 するための 行 為 を 行 った 地 であると 解 される (5) 申 出 人 は 警 告 の 申 出 をした 後 所 要 の 調 査 手 続 を 行 っている 間 に 居 所 を 変 える ことがあるが 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 とは 警 告 する 時 点 におい て 申 出 人 又 は 行 為 者 が 正 に 居 住 している 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 を 指 し 以 前 の 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 は 警 告 等 の 主 体 にはならない こ れは 禁 止 命 令 等 を 行 う 公 安 委 員 会 についても 同 様 である そのため 特 に 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 することを 根 拠 に 警 告 聴 聞 禁 止 命 令 等 を 実 施 する 際 は 把 握 している 居 所 から 変 更 はないか 確 実 に 申 出 人 に 対 して 確 認 をすること また 行 為 者 に 関 しては 住 所 が 日 本 国 内 にないとき 又 は 住 所 が 知 れないときに 限 り 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 が 警 告 等 の 主 体 となるため 行 為 者 の 住 所 が 判 明 すれば 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 は 警 告 等 を 行 うことができないも のと 解 される そのため 行 為 者 の 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 本 部 長 等 が 警 告 等 を 実 施 する 場 合 には この 点 に 留 意 すること 2 事 案 に 関 する 情 報 の 共 有 一 の 事 案 に 関 し 警 告 又 は 仮 の 命 令 について 管 轄 権 を 有 する 警 察 本 部 長 等 や 禁 止 命 令 等 並 びに 法 第 5 条 第 2 項 の 聴 聞 及 び 意 見 の 聴 取 について 管 轄 権 を 有 する 公 安 委 員 会 がそ れぞれ 複 数 存 在 することが 想 定 されることから 申 出 を 受 けた 都 道 府 県 警 察 は 当 該 事 案 における 事 案 関 係 地 を 把 握 し 速 やかに 管 轄 権 を 有 する 都 道 府 県 警 察 と 情 報 を 共 有 す ること また 事 案 関 係 地 の 変 更 や 追 加 があった 場 合 には これらの 情 報 を 認 知 した 警 察 本 部 は その 連 絡 担 当 者 を 介 し 他 の 関 係 する 警 察 本 部 の 連 絡 担 当 者 全 員 に 対 し 速 やかに その 旨 を 連 絡 して 情 報 の 共 有 を 図 ること 3 警 告 を 行 う 警 察 本 部 長 等 の 決 定

(1) 一 の 事 案 について 警 告 又 は 仮 の 命 令 をする 必 要 が 認 められた 場 合 において 法 第 10 条 第 2 項 の 警 察 本 部 長 等 が 複 数 存 在 するときは 申 出 人 の 意 思 申 出 人 等 の 安 全 確 保 事 後 の 調 査 捜 査 の 効 率 的 遂 行 行 為 者 の 特 性 等 を 踏 まえ 事 案 関 係 地 が 複 数 都 道 府 県 に 所 在 する 場 合 には 関 係 都 道 府 県 警 察 間 で 調 整 を 図 り 当 該 事 案 に 係 る 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うべき 警 察 本 部 長 等 を 決 定 すること また 複 数 の 警 察 本 部 長 等 が 同 一 の 申 出 人 から 同 一 の 事 案 について 警 告 の 申 出 を 受 理 した 場 合 も 同 様 とすること (2) 前 記 (1)に 基 づく 決 定 がなされた 後 であっても 管 轄 権 を 有 する 警 察 本 部 長 等 に 変 更 追 加 が 生 じたときは その 都 度 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うべき 警 察 本 部 長 等 を 変 更 する 必 要 があるかについて 関 係 都 道 府 県 警 察 間 で 調 整 を 図 り 変 更 の 必 要 があると 認 められる 場 合 には 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うべき 警 察 本 部 長 等 を 新 たに 決 定 するこ と (3) 前 記 (1) 及 び(2)の 結 果 警 告 の 申 出 を 受 けていない 警 察 本 部 長 等 が 当 該 申 出 に 係 る 事 案 について 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うべきこととなった 場 合 には 当 該 申 出 をした 者 に 再 度 警 告 の 申 出 を 行 わせることなく 当 該 申 出 を 受 理 した 警 察 本 部 長 等 が 当 該 申 出 に 係 る 警 告 申 出 書 及 び 関 係 書 類 等 を 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うこととなった 警 察 本 部 長 等 に 送 付 することとし 当 該 送 付 を 受 けたことによって 当 該 警 察 本 部 長 等 は 当 該 申 出 をした 者 から 警 告 の 申 出 があったものと 扱 うこととする この 場 合 警 告 の 申 出 を 受 理 した 警 察 本 部 長 等 は 申 出 人 にその 旨 連 絡 し 警 告 申 出 書 等 の 送 付 を 受 けた 警 察 本 部 長 等 は 当 該 警 告 申 出 書 に 受 理 番 号 を 付 すなどの 受 理 手 続 を 行 うこと 4 禁 止 命 令 等 を 行 う 公 安 委 員 会 の 決 定 (1) 一 の 事 案 について 禁 止 命 令 等 をする 必 要 が 認 められた 場 合 において 法 第 10 条 第 1 項 の 公 安 委 員 会 が 複 数 存 在 するときは 前 記 3(1)と 同 様 に 申 出 人 の 意 思 申 出 人 等 の 安 全 確 保 事 後 の 調 査 捜 査 の 効 率 的 遂 行 行 為 者 の 特 性 等 を 踏 まえ 関 係 都 道 府 県 警 察 間 で 調 整 を 図 り 当 該 事 案 に 係 る 禁 止 命 令 等 を 行 うべき 公 安 委 員 会 を 決 定 す ること 管 轄 権 を 有 する 複 数 の 公 安 委 員 会 のうち 一 の 公 安 委 員 会 が 法 第 5 条 第 1 項 の 申 出 を 受 けている 場 合 は 当 該 申 出 を 受 けた 公 安 委 員 会 が 禁 止 命 令 等 を 行 うことを 原 則 とす るが このような 場 合 であっても 前 記 の 各 種 事 情 を 踏 まえて 禁 止 命 令 等 を 行 うべき 公 安 委 員 会 を 決 定 すること なお 当 該 申 出 を 受 けた 公 安 委 員 会 以 外 の 公 安 委 員 会 が 職 権 で 禁 止 命 令 等 を 行 うべ きことが 決 定 されたときは 安 全 確 保 の 観 点 等 から 職 権 により 禁 止 命 令 等 を 行 うこと と 判 断 した 旨 について 当 該 申 出 をした 者 に 対 して 説 明 を 尽 くすこと (2) 前 記 (1)に 基 づく 決 定 がなされた 後 であっても 管 轄 権 を 有 する 公 安 委 員 会 に 変 更 追 加 が 生 じたときは その 都 度 禁 止 命 令 等 並 びに 法 第 5 条 第 2 項 の 聴 聞 及 び 意 見 の 聴 取 を 行 うべき 公 安 委 員 会 を 変 更 する 必 要 があるかについて 関 係 都 道 府 県 警 察 間 で 調 整 を 図 り 変 更 の 必 要 があると 認 められた 場 合 には 禁 止 命 令 等 並 びに 法 第 5 条 第 2 項 の 聴 聞 及 び 意 見 の 聴 取 を 行 うべき 公 安 委 員 会 を 新 たに 決 定 すること 5 届 出 の 受 理 に 当 たっての 留 意 点 (1) 事 案 関 係 地 を 管 轄 しない 警 察 署 に 警 告 の 申 出 があった 場 合 であっても 警 察 本 部 長

が 法 第 10 条 第 2 項 の 警 察 本 部 長 等 であるときは 当 該 警 察 署 において 警 察 本 部 長 名 に より 申 出 を 受 理 し 当 該 申 出 に 係 る 事 案 の 概 要 等 を 考 慮 して 生 活 安 全 部 生 活 安 全 企 画 課 の 調 整 により 申 出 に 係 る 事 案 を 処 理 にするのに 適 切 な 所 属 に 引 き 継 ぐこと (2) 警 察 本 部 長 が 法 第 10 条 第 2 項 の 警 察 本 部 長 等 でないために 前 記 (1)の 取 扱 いができ ない 場 合 は 事 案 関 係 地 を 管 轄 する 都 道 府 県 警 察 と 連 携 し 例 えば 申 出 人 の 同 意 の 下 に 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 うべき 警 察 本 部 長 等 に 代 わって 事 情 聴 取 を 行 うなど 当 該 申 出 をした 者 の 負 担 に 配 意 した 適 切 な 対 応 を 取 ること (3) 法 第 10 条 第 1 項 の 公 安 委 員 会 でない 公 安 委 員 会 の 管 理 する 都 道 府 県 警 察 に 法 第 5 条 第 1 項 の 申 出 があった 場 合 は 当 該 申 出 に 係 る 管 轄 を 有 する 都 道 府 県 警 察 と 連 携 し 例 えば 申 出 人 の 同 意 の 下 に 禁 止 命 令 等 を 行 うべき 公 安 委 員 会 に 代 わって 事 情 聴 取 を 行 うなど 当 該 申 出 をした 者 の 負 担 に 配 意 した 適 切 な 対 応 を 取 ること 6 警 告 若 しくは 仮 の 命 令 又 は 禁 止 命 令 等 を 行 った 際 の 留 意 点 (1) 警 告 又 は 仮 の 命 令 が 重 複 して 行 われることを 防 ぐため 事 案 関 係 地 が 複 数 都 道 府 県 にわたる 事 案 について 警 察 本 部 長 等 が 警 告 又 は 仮 の 命 令 を 行 った 場 合 には 事 案 関 係 地 を 管 轄 する 都 道 府 県 警 察 に 対 し 速 やかにその 旨 を 連 絡 すること (2) 禁 止 命 令 等 が 重 複 して 行 われることを 防 ぐため 事 案 関 係 地 が 複 数 都 道 府 県 にわた る 事 案 について 公 安 委 員 会 が 禁 止 命 令 等 を 行 った 場 合 には 事 案 関 係 地 を 管 轄 する 都 道 府 県 警 察 に 対 し 速 やかにその 旨 を 連 絡 すること 第 9 警 察 本 部 長 等 の 援 助 等 ( 法 第 7 条 及 び 第 8 条 関 係 ) 1 警 察 本 部 長 等 の 援 助 ( 法 第 7 条 ) 警 察 本 部 長 等 が ストーカー 行 為 又 は 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 ( 以 下 ストー カー 行 為 等 という )の 被 害 者 が 自 ら 当 該 ストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 を 防 止 しよう とする 努 力 を 支 援 する 措 置 を 講 じるよう 法 第 7 条 の 規 定 が 設 けられたものである (1) 援 助 の 主 体 援 助 の 申 出 をした 者 等 の 住 所 には 関 係 なく 援 助 を 受 けたい 旨 の 申 出 があった 場 合 には 当 該 申 出 に 係 る 行 為 がストーカー 行 為 等 でないことが 明 らかなとき 又 は 当 該 申 出 を 相 当 と 認 められないときを 除 き 申 出 のあった 警 察 本 部 長 等 がこれを 受 理 して 援 助 を 行 うこととなる ただし 援 助 の 内 容 によっては 特 定 の 警 察 本 部 長 等 が 行 う ことが 適 当 な 場 合 もあるため このような 場 合 は 当 該 特 定 の 警 察 本 部 長 等 が 申 出 を 受 理 し 援 助 を 行 うこととする なお 規 則 第 12 条 第 2 号 における 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 をした 者 の 氏 名 及 び 住 所 その 他 の 連 絡 先 を 教 示 すること の 援 助 を 求 める 申 出 の 場 合 は 当 該 申 出 に 係 る ストーカー 行 為 等 について 警 告 の 申 出 又 は 告 訴 を 受 けている 警 察 本 部 長 等 があれば 当 該 警 察 本 部 長 等 が 同 条 第 7 号 における 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 について 警 告 禁 止 命 令 等 又 は 仮 の 命 令 を 実 施 したことを 明 らかにする 書 面 を 交 付 すること の 援 助 を 求 める 申 出 の 場 合 は 当 該 申 出 に 係 る 警 告 若 しくは 仮 の 命 令 を 行 った 又 は 禁 止 命 令 等 に 関 する 事 務 を 処 理 した 警 察 本 部 長 等 が 申 出 を 受 理 することとする (2) 援 助 の 要 件 援 助 の 要 件 は ストーカー 行 為 等 の 相 手 方 から 援 助 を 受 けたい 旨 の 申 出 があり そ の 申 出 が 相 当 と 認 められることである

申 出 の 受 理 は 援 助 申 出 書 ( 規 則 別 記 様 式 第 8 号 )の 提 出 を 受 けることにより 行 わ れる 申 出 が 相 当 と 認 められる とは 援 助 の 規 定 が 設 けられた 趣 旨 に 照 らし 当 該 申 出 を 求 める 理 由 及 び 内 容 が 適 当 であると 認 められることと 解 される すなわち 当 該 申 出 に 係 る 行 為 がストーカー 行 為 等 でないことが 明 らかなとき 又 は 行 為 者 に 対 して 仕 返 しするなどの 援 助 の 規 定 を 悪 用 しようというものは 相 当 と 認 められないことと なる (3) 援 助 の 内 容 援 助 の 内 容 は 次 のとおりである ア ストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 を 自 ら 防 止 するための 措 置 を 教 示 すること( 法 第 7 条 第 1 項 ) イ 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 をした 者 に 対 し 当 該 申 出 をした 者 が 当 該 ストーカ ー 行 為 等 に 係 る 被 害 を 防 止 するための 交 渉 ( 以 下 被 害 防 止 交 渉 という )を 円 滑 に 行 うために 必 要 な 事 項 を 連 絡 すること( 規 則 第 12 条 第 1 号 ) ウ 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 をした 者 の 氏 名 及 び 住 所 その 他 の 連 絡 先 を 教 示 する こと( 同 条 第 2 号 ) エ 被 害 防 止 交 渉 を 行 う 際 の 心 構 え 交 渉 方 法 その 他 の 被 害 防 止 交 渉 に 関 する 事 項 に ついて 助 言 すること( 同 条 第 3 号 ) オ ストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 関 する 活 動 を 行 っている 民 間 の 団 体 その 他 の 組 織 がある 場 合 にあっては 当 該 組 織 を 紹 介 すること( 同 条 第 4 号 ) カ 被 害 防 止 交 渉 を 行 う 場 所 として 警 察 施 設 を 利 用 させること( 同 条 第 5 号 ) キ 防 犯 ブザーその 他 ストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 資 する 物 品 の 教 示 又 は 貸 出 しをすること( 同 条 第 6 号 ) ク 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 について 警 告 禁 止 命 令 等 又 は 仮 の 命 令 を 実 施 した ことを 明 らかにする 書 面 を 交 付 すること( 同 条 第 7 号 ) ケ その 他 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 を 自 ら 防 止 するために 適 当 と 認 め る 援 助 を 行 うこと( 同 条 第 8 号 ) (4) 援 助 の 実 施 ア 援 助 の 対 象 は ストーカー 行 為 等 の 被 害 者 であるが 次 の 援 助 を 受 けたい 旨 の 申 出 があった 場 合 には 申 出 に 係 る 行 為 が 明 らかにストーカー 行 為 等 に 該 当 しない 場 合 を 除 き 援 助 を 行 うこと 被 害 を 自 ら 防 止 するための 措 置 を 教 示 すること( 法 第 7 条 第 1 項 ) 被 害 防 止 交 渉 を 行 う 際 の 心 構 え 交 渉 方 法 その 他 の 被 害 防 止 交 渉 に 関 する 事 項 について 助 言 すること( 規 則 第 12 条 第 3 号 ) ストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 関 する 活 動 を 行 っている 民 間 の 団 体 そ の 他 の 組 織 がある 場 合 にあっては 当 該 組 織 を 紹 介 すること( 同 条 第 4 号 ) 防 犯 ブザーその 他 ストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 の 防 止 に 資 する 物 品 の 教 示 又 は 貸 出 しをすること( 同 条 第 6 号 ) その 他 申 出 に 係 るストーカー 行 為 等 に 係 る 被 害 を 自 ら 防 止 するために 適 当 と 認 める 援 助 を 行 うこと( 同 条 第 8 号 ただし 弁 護 士 医 師 の 紹 介 等 その 場 で

対 応 できるものに 限 る ) イ 被 害 防 止 交 渉 を 行 う 場 所 として 警 察 施 設 を 利 用 させる 場 合 には 援 助 の 申 出 をし た 者 に 第 三 者 を 立 ち 会 わさせるとともに 警 察 職 員 に 緊 急 の 場 合 に 対 応 できるよう 待 機 させること 当 該 申 出 をした 者 が 第 三 者 を 立 ち 会 わさせることができない 場 合 は 両 当 事 者 の 了 解 を 得 て 警 察 職 員 に 立 ち 会 わせること ウ 警 告 等 を 実 施 したことを 明 らかにする 書 面 については 被 害 者 が 関 係 行 政 機 関 や 事 業 者 等 に 被 害 防 止 措 置 を 要 請 する 際 に 被 害 者 であることを 明 らかにすることで 迅 速 な 協 力 を 得 られるようにするためのものであることを 踏 まえ 特 段 の 必 要 のな い 限 り 警 告 等 を 受 けた 者 の 氏 名 住 所 等 の 人 定 事 項 を 記 載 しないこと (5) 関 係 行 政 機 関 等 との 連 携 ( 法 第 7 条 第 2 項 ) 警 察 本 部 長 等 は 援 助 を 行 うに 当 たっては 関 係 行 政 機 関 又 は 関 係 のある 公 私 の 団 体 と 緊 密 な 連 携 を 図 るよう 努 めなければならないこととされている 関 係 行 政 機 関 又 は 関 係 のある 公 私 の 団 体 とは ストーカー 行 為 等 の 被 害 者 に 対 する 支 援 活 動 を 行 っている 機 関 その 他 の 被 害 防 止 に 資 する 活 動 を 行 っている 機 関 及 び 団 体 である ストーカー 行 為 等 の 被 害 者 に 対 する 被 害 を 防 止 するためには 警 察 によ る 活 動 だけでは 限 界 もあり 被 害 者 に 対 する 適 切 な 支 援 を 行 うため これらの 機 関 等 と 連 携 を 図 っていくこと (6) 警 察 本 部 長 等 によるその 他 の 措 置 ( 法 第 7 条 第 3 項 ) 警 察 本 部 長 等 は 前 記 (3)の 援 助 のほか 事 案 に 応 じて 被 害 者 支 援 のための 措 置 を 講 ずるよう 努 めなければならないこととされている すなわち 具 体 的 な 事 案 に 応 じて 被 害 者 に 対 する 防 犯 指 導 パトロール 強 化 等 の 警 戒 措 置 等 ストーカー 行 為 等 の 被 害 者 に 対 する 必 要 な 措 置 を 講 ずるものとする 2 国 地 方 公 共 団 体 等 の 支 援 ( 法 第 8 条 ) ストーカー 行 為 等 の 発 生 の 防 止 及 び 被 害 者 の 支 援 については 国 地 方 公 共 団 体 関 係 事 業 者 等 がそれぞれの 立 場 で 必 要 な 措 置 を 講 じていくことが 重 要 であることから 法 第 8 条 の 規 定 が 設 けられたものと 解 される (1) 国 及 び 地 方 公 共 団 体 ( 法 第 8 条 第 1 項 及 び 第 2 項 ) 国 及 び 地 方 公 共 団 体 は 広 報 啓 発 活 動 被 害 者 の 支 援 及 び 民 間 の 自 主 的 な 組 織 活 動 の 支 援 に 努 めなければならないこととされている また これらの 支 援 等 を 図 るため 必 要 な 体 制 の 整 備 民 間 の 自 主 的 な 組 織 活 動 の 支 援 に 係 る 施 策 を 実 施 するために 必 要 な 財 政 上 の 措 置 その 他 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めることとされている (2) 関 係 事 業 者 ( 法 第 8 条 第 3 項 ) ストーカー 行 為 等 に 係 る 役 務 の 提 供 を 行 った 関 係 事 業 者 は 当 該 ストーカー 行 為 等 の 相 手 方 からの 求 めに 応 じて 当 該 ストーカー 行 為 等 が 行 われることを 防 止 するため の 措 置 を 講 ずること 等 に 努 めるものとされている 具 体 的 な 措 置 を 講 じることを 義 務 付 けるものではないが 関 係 事 業 者 は 被 害 者 からの 求 めに 応 じて 可 能 な 範 囲 で 必 要 な 措 置 を 講 じていくべきものと 解 される (3) 地 域 住 民 ( 法 第 8 条 第 4 項 ) ストーカー 行 為 等 が 行 われている 地 域 の 住 民 は 当 該 ストーカー 行 為 等 の 相 手 方 に 対 する 援 助 に 努 めるものとされている 前 記 (2)と 同 様 に 具 体 的 な 措 置 を 義 務 付 け

るほどのものではない 第 10 報 告 徴 収 等 ( 法 第 9 条 関 係 ) 警 告 禁 止 命 令 等 又 は 仮 の 命 令 を 実 施 するために 必 要 な 報 告 徴 収 の 規 定 が 設 けられてい る 報 告 等 を 求 める 相 手 方 は 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 した 者 又 は 警 告 若 しくは 仮 の 命 令 を 受 けた 者 その 他 の 関 係 者 である その 他 の 関 係 者 とは 法 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 等 に 関 する 事 実 背 景 等 を 知 っている 者 当 該 行 為 の 実 行 に 関 係 した 者 等 と 解 される 法 第 9 条 の 規 定 により 報 告 等 を 求 められた 者 は 原 則 として 報 告 すべき 義 務 を 負 うもの と 解 されるが 当 該 義 務 の 履 行 を 強 制 する 方 法 はない 第 11 住 所 移 転 時 の 措 置 ( 法 第 10 条 及 び 規 則 第 10 条 関 係 ) 1 公 安 委 員 会 の 通 知 ( 法 第 10 条 第 3 項 ) 公 安 委 員 会 は 警 告 又 は 仮 の 命 令 があった 場 合 において 当 該 警 告 又 は 仮 の 命 令 に 係 る 申 出 をした 者 がその 住 所 又 は 居 所 を 他 の 公 安 委 員 会 の 管 轄 区 域 内 に 移 転 したとき 又 は 当 該 申 出 に 係 る 第 3 条 の 規 定 に 違 反 する 行 為 をした 者 がその 住 所 等 を 他 の 公 安 委 員 会 の 管 轄 区 域 内 に 移 転 したときは 速 やかに 当 該 警 告 又 は 仮 の 命 令 の 内 容 等 を 当 該 他 の 公 安 委 員 会 に 通 知 することとされている ただし 公 安 委 員 会 が 当 該 警 告 又 は 仮 の 命 令 に 係 る 事 案 に 関 する 聴 聞 又 は 意 見 の 聴 取 を 終 了 している 場 合 には 当 該 公 安 委 員 会 が 当 該 聴 聞 又 は 意 見 の 聴 取 に 係 る 禁 止 命 令 等 を 行 うこととなる これは 公 安 委 員 会 が 聴 聞 又 は 意 見 の 聴 取 が 終 了 しているのであれば 他 の 公 安 委 員 会 に 禁 止 命 令 等 に 関 する 事 務 を 引 き 継 ぐよりも 聴 聞 又 は 意 見 の 聴 取 を 行 った 公 安 委 員 会 が 禁 止 命 令 等 を 行 う 方 が 迅 速 に 対 応 することができ 当 該 申 出 をした 者 の 保 護 の 観 点 から 望 ましいと 考 えられる ためである なお その 管 理 する 都 道 府 県 警 察 において 警 告 又 は 仮 の 命 令 が 行 われていない 公 安 委 員 会 が 当 該 警 告 の 申 出 をした 者 又 は 行 為 者 の 移 転 について 認 知 した 場 合 は 各 都 道 府 県 警 察 の 連 絡 担 当 者 間 で 情 報 共 有 を 図 り 連 携 して 対 応 すること 2 住 所 又 は 居 所 の 移 転 に 関 する 届 出 ( 規 則 第 10 条 ) 警 告 の 申 出 をした 者 は 警 察 署 の 管 轄 区 域 を 異 にして 住 所 又 は 居 所 を 移 転 しようとす るときは 移 転 後 の 住 所 又 は 居 所 を 現 在 の 住 所 又 は 居 所 の 所 在 地 を 管 轄 する 警 察 署 長 に 届 け 出 なければならないこととされている 届 出 の 方 法 は 口 頭 等 でもよい 当 該 申 出 をした 者 の 保 護 のためには 住 所 及 び 居 所 の 確 実 な 把 握 が 肝 要 であることについて 当 該 申 出 をした 者 に 説 明 を 尽 くすこと 第 12 罰 則 ( 法 第 13 条 第 14 条 及 び 第 15 条 関 係 ) 1 ストーカー 行 為 罪 ( 法 第 13 条 関 係 ) ストーカー 行 為 をした 者 は 6 月 以 下 の 懲 役 又 は50 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 せられる 本 罪 は 親 告 罪 となっている (1) 反 復 して 行 われていること つきまとい 等 を 反 復 してすることの 反 復 の 意 味 は 複 数 回 繰 り 返 してという 意 味 ではあるが ストーカー 行 為 として 検 挙 するに 当 たっては ある 程 度 執 ように 行 わ れている 状 況 があり 悪 性 が 強 いと 認 められる 場 合 に 検 挙 措 置 を 講 ずること (2) 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 され

るような 方 法 社 会 通 念 上 相 手 方 にこれらの 不 安 を 覚 えさせると 評 価 できる 程 度 のものである 必 要 があるが 被 害 者 が 不 安 を 覚 えているのであれば 通 常 不 安 を 覚 えさせる 方 法 で 行 われているものと 解 される 2 禁 止 命 令 等 違 反 ( 法 第 14 条 関 係 ) 禁 止 命 令 等 違 反 の 認 定 に 当 たっては 警 告 違 反 を 認 定 する 場 合 と 同 様 に 当 該 違 反 に 係 る 行 為 が 禁 止 命 令 等 の 原 因 となった 行 為 の 反 復 であると 評 価 できる 場 合 に 禁 止 命 令 等 違 反 を 認 定 すること (1) 第 14 条 第 1 項 禁 止 命 令 等 ( 第 5 条 第 1 項 第 1 号 に 係 るものに 限 る 以 下 同 じ )に 違 反 してスト ーカー 行 為 をした 者 は 1 年 以 下 の 懲 役 又 は100 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 せられる 禁 止 命 令 等 に 違 反 してストーカー 行 為 を 行 った 場 合 であるから 禁 止 命 令 等 を 受 け た 者 が 当 該 禁 止 命 令 等 を 受 けた 後 に 反 復 して 当 該 禁 止 命 令 等 に 係 るつきまとい 等 を 行 った 場 合 の 罰 則 である (2) 第 14 条 第 2 項 禁 止 命 令 等 に 違 反 してつきまとい 等 をすることにより ストーカー 行 為 をした 者 は 1 年 以 下 の 懲 役 又 は100 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 せられる 禁 止 命 令 等 に 違 反 してつきまとい 等 を 行 った 場 合 において 当 該 禁 止 命 令 等 の 対 象 となった 行 為 と 命 令 違 反 の 行 為 を 通 じて 評 価 すると 結 果 としてストーカー 行 為 が 成 立 している 場 合 の 罰 則 である 3 第 15 条 違 反 禁 止 命 令 等 に 違 反 した 者 は 50 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 せられる 禁 止 命 令 等 に 違 反 してもストーカー 行 為 が 成 立 しない 場 合 すなわち 法 第 2 条 第 1 項 第 1 号 から 第 4 号 までの 類 型 のつきまとい 等 を 身 体 の 安 全 住 居 等 の 平 穏 若 しくは 名 誉 が 害 され 又 は 行 動 の 自 由 が 著 しく 害 される 不 安 を 覚 えさせない 方 法 で 行 っていた 場 合 にのみ 成 立 する 第 13 適 用 上 の 留 意 事 項 ( 法 第 16 条 関 係 ) 1 法 の 適 切 な 運 用 ( 法 第 16 条 ) 法 の 適 用 に 当 たっては 国 民 の 権 利 を 不 当 に 侵 害 しないように 留 意 し その 本 来 の 目 的 を 逸 脱 して 他 の 目 的 のためにこれを 濫 用 することがあってはならないこととされてい る 法 第 2 条 第 1 項 各 号 の 行 為 の 中 には 日 常 生 活 において 容 易 に 行 われやすいものも 含 まれており 法 の 運 用 いかんによっては 人 権 侵 害 との 非 難 を 受 けるおそれがあるため 法 の 適 切 な 運 用 に 留 意 すること なお 同 一 事 案 について 警 告 が 行 われることをなくすほか 法 の 運 用 を 効 率 的 に 行 う ための 警 告 の 申 出 の 受 理 警 告 の 実 施 状 況 等 法 の 運 用 に 関 する 情 報 を 生 活 安 全 部 生 活 安 全 企 画 課 において 一 元 管 理 すること 2 個 人 情 報 の 適 切 な 取 扱 い ストーカー 行 為 者 は 相 手 方 に 強 い 執 着 心 と 支 配 意 識 を 抱 いていることが 多 く 相 手 方 が 住 所 等 を 変 えた 場 合 には 当 該 場 所 を 探 し 出 そうとする 傾 向 にある 事 案 対 応 を 通 じ て 警 察 には 多 くの 個 人 情 報 が 保 有 されているが 被 害 者 の 氏 名 住 所 及 び 居 所 について

は 被 害 者 の 生 命 身 体 を 保 護 する 上 で 特 に 重 要 な 個 人 情 報 であることを 認 識 し 書 類 はもとよりのこと 言 動 等 においても 被 害 者 に 係 る 情 報 等 の 扱 いには 十 分 留 意 すること ( 生 活 安 全 企 画 課 子 ども 女 性 を 守 る 特 別 対 策 班 )