リトルリーグ 北 関 東 連 盟 [ 安 全 対 策 マニュアル ] リトルリーグ 北 関 東 連 盟 として 連 盟 行 事 における 各 リーグ 選 手 スタッフ 父 母 等 また 第 3 者 の 事 故 災 害 防 止 発 生 時 の 基 本 的 対 処 方 法 を 記 すものです
昨 今 のリトルリーグのグラウンド 環 境 状 況 及 び 天 候 不 順 により リトルリー グ 北 関 東 連 盟 ( 以 下 連 盟 とする)に 所 属 する 各 リーグの 管 理 グラウンドで 如 何 に 事 故 災 害 リスクを 減 少 させるか また 発 生 した 場 合 の 対 処 が 連 盟 とし て 課 題 となっています 事 故 災 害 原 因 には リトルリーグの 持 つ 特 性 選 手 スタッフ 後 援 会 ( 父 母 会 等 )の 不 慣 れや 過 信 による 不 注 意 スタッフの 過 失 管 理 グラウンド 施 設 設 備 備 品 の 瑕 疵 雷 竜 巻 地 震 等 があり グラウンドにおいて の 事 故 災 害 防 止 発 生 時 の 基 本 的 対 処 方 法 を 確 立 することが 重 要 となっていま す リトルリーグの 危 機 管 理 は 各 リーグが 選 手 の 会 費 で 運 営 している 為 最 小 限 の 費 用 で 事 故 災 害 を 防 止 すること その 再 発 を 防 ぐこと またその 発 生 した 場 合 如 何 に 最 善 の 対 処 をするかということです 連 盟 として 連 盟 行 事 ( 公 式 戦 を 含 む)での 事 故 災 害 防 止 回 避 危 険 の 減 少 安 全 の 確 保 の 為 に グラウンドでの 基 本 的 対 処 方 法 について 記 すと 共 に こ の 基 本 的 対 処 方 法 が 連 盟 の 課 題 を 解 消 する 安 全 対 策 マニュアル となること を 望 みます また これを 機 に 連 盟 として 各 リーグが 管 理 グラウンドについても 事 故 災 害 防 止 発 生 時 の 基 本 的 対 処 方 法 を 取 決 めるように 指 導 するものです Ⅰ 連 盟 行 事 ( 公 式 戦 を 含 む)での 責 任 者 連 盟 行 事 特 に 公 式 戦 においては 大 会 責 任 者 をプログラムに 記 載 し 複 数 グ ラウンド 使 用 する 場 合 は グラウンドごとの 責 任 者 も 記 載 します また 各 リ ーグにおいては 引 率 責 任 者 を 帯 同 させなければなりません (1) 責 任 者 とはそのグラウンドにおける 事 故 災 害 防 止 及 び 事 故 災 害 発 生 時 の 危 機 管 理 の 最 高 責 任 者 です (2) 大 会 期 間 中 グラウンドの 責 任 者 が 何 らかの 事 情 があり 常 駐 できない 場 合 は 連 盟 事 務 局 長 に 承 諾 を 得 なければなりません その 場 合 の 責 任 順 位 を 記 します 1 連 盟 役 員 2 連 盟 理 事 3 連 盟 競 技 責 任 者 4 連 盟 審 判 責 任 者 1
5グラウンド 管 理 リーグ( 事 務 局 長 以 下 国 際 登 録 順 位 とする) (3) グラウンドを 提 供 するリーグはファール ホームランボールへの 注 意 喚 起 をすることとします (4) 事 故 災 害 が 発 生 した 場 合 は 緊 急 性 の 有 無 を 責 任 者 が 判 断 し 社 会 通 念 上 の 行 動 を 取 ることとします (5) 事 故 災 害 が 発 生 した 場 合 連 盟 と 各 リーグの 連 絡 が 円 滑 にできる 為 に リーグ 事 務 局 長 の 電 話 番 号 及 びメールアドレスを 連 盟 に 報 告 していた だき 連 盟 との 連 絡 網 を 確 立 します 1 連 盟 事 務 局 長 ( 各 ブロック 長 ) リーグ 事 務 局 長 基 本 的 にはメールを 使 用 します 2 自 然 災 害 が 発 生 し 連 絡 が 取 れない 場 合 連 盟 ホームページにてインフ ォメーションします Facebook を 使 用 する 場 合 もあります Ⅱ ルール( 慣 習 )の 遵 守 リトルリーグには 独 自 のルール( 慣 習 )がある 為 その 競 技 安 全 性 の 両 面 か らルール( 慣 習 )やグラウンド 施 設 備 品 道 具 の 規 格 基 準 が 規 定 されています ルール( 慣 習 )を 守 っていても 不 可 避 的 事 故 (デッドボール 衝 突 等 )は 起 こって しまいます 事 故 を 最 小 限 にするには 各 リーグスタッフはルール( 慣 習 )を 選 手 後 援 会 ( 父 母 会 等 )に 守 らせることを 徹 底 する 義 務 があります その 一 部 を 記 します (1) 胸 部 保 護 パットの 装 着 (2) ヘルメットの 装 着 (3) 試 合 時 のベンチ 脇 での 素 振 りの 禁 止 (4) ノック 時 の 捕 手 道 具 の 装 着 (5) 所 定 位 置 での 応 援 2
(6) 駐 車 場 での 徐 行 及 び 指 定 場 所 への 駐 車 等 々 Ⅲ グラウンド 施 設 備 品 道 具 の 管 理 練 習 試 合 等 を 行 う 場 合 グラウンド 施 設 備 品 選 手 が 使 用 する 道 具 の 不 具 合 や 破 損 などがないかの 確 認 を 徹 底 します その 為 に 各 リーグスタッフや 連 盟 の 競 技 審 判 員 がグラウンド 施 設 備 品 道 具 を 点 検 し 事 故 を 未 然 に 防 止 する チェックが 重 要 となります その 一 部 を 記 します (1) 練 習 試 合 前 の 道 具 のチェック 1バットの 規 格 破 損 2グローブの 網 目 や 紐 3スパイクの 紐 金 具 4 捕 手 プロテクターの 破 損 等 々 (2) グラウンド 施 設 備 品 のチェック 1 防 護 ネットの 高 さ 不 足 や 破 損 2 防 護 ネット 支 柱 の 安 全 性 3ベンチの 安 全 性 4 内 外 野 のグラウンド 状 態 5ファール ホームランボールの 飛 球 範 囲 6 応 援 席 の 安 全 性 7 本 部 席 等 のテント タープのペグ 等 による 固 定 化 等 々 (3) バックネット バックスクリーンの 延 長 線 上 にボールと 同 色 系 ( 白 等 )の テント タープ 横 断 幕 の 設 置 を 禁 止 Ⅳ 自 然 災 害 への 対 応 リトルリーグ 活 動 は 屋 外 で 行 われる 為 暑 熱 環 境 下 での 熱 中 症 への 対 処 や 落 雷 竜 巻 地 震 等 の 発 生 といった 自 然 災 害 への 対 処 が 重 要 となり ます 発 生 後 の 状 況 を 把 握 し 対 処 することが 大 切 です 3
(1) 熱 中 症 1 予 防 睡 眠 不 足 や 風 邪 ぎみなど 体 調 の 悪 い 時 は 控 えさせる 2 水 分 補 給 定 期 的 に 少 しずつ 水 分 を 補 給 特 に 夏 場 は 汗 と 一 緒 に 塩 分 が 失 われる 為 スポーツドリンクがよい 3 熱 中 症 になった 場 合 涼 しい 日 陰 やクーラーの 効 いた 車 内 などに 移 動 ユニホームをゆるめる 体 を 冷 やす 水 分 を 補 給 (2) 落 雷 遠 くでかすかにでも 雷 鳴 雷 光 を 認 識 したら グラウンドに 落 雷 する 危 険 があると 考 えて 対 処 する 1 早 めの 中 断 選 手 の 安 全 のために 先 ず 試 合 を 中 断 2 落 雷 からの 避 難 安 全 な 空 間 コンクリート 建 造 物 や 自 動 車 等 の 中 に 避 難 危 険 な 空 間 樹 木 直 下 テントのポール 近 く 3 避 難 方 法 雷 鳴 雷 光 が 遠 いうちに 避 難 することが 重 要 日 本 大 気 電 気 学 会 から 引 用 落 雷 が 激 しく 逃 げられない 時 は その 場 で 寝 そべる 4 再 開 の 目 安 ラジオや 電 話 などで 雷 注 意 警 報 の 解 除 を 確 認 して 再 開 5 落 雷 事 故 時 の 応 急 処 置 心 肺 蘇 生 法 ( 人 工 呼 吸 + 胸 骨 圧 迫 : 心 臓 マッサージ)を 施 せば 助 かる 確 率 が 高 い 各 リーグスタッフ 連 盟 競 技 審 判 員 は 心 肺 蘇 生 法 を 習 得 することが 望 ましい (3) 竜 巻 竜 巻 が 身 近 に 迫 ったときの 特 徴 雲 の 底 から 地 上 に 伸 びる 漏 斗 状 の 雲 飛 散 物 が 筒 状 に 舞 い 上 がる 4
気 圧 の 変 化 で 耳 に 異 常 を 感 じた 1 竜 巻 からの 避 難 安 全 な 空 間 コンクリート 建 物 ほとんどのグラウンドの 場 合 近 くに 建 物 がない 為 上 記 特 徴 を 察 知 したら すぐに 避 難 危 険 な 空 間 自 動 車 内 や 樹 木 のそば 2 避 難 方 法 竜 巻 が 遠 いうちに 避 難 することが 重 要 (4) 地 震 地 震 は 突 然 襲 ってくるので 前 もって 避 難 することは 不 可 能 です その 為 被 災 した 場 合 安 全 を 確 認 し 最 寄 りの 指 定 避 難 場 所 に 移 動 することと します 1ラジオ 携 帯 で 被 災 状 況 を 確 認 津 波 の 恐 れがある 場 合 は 高 台 ( 高 いコンクリート 建 物 )に 速 やかに 避 難 2 安 全 を 最 優 先 し 避 難 場 所 へ 移 動 その 際 地 域 避 難 指 示 に 従 います 3Ⅰ-(5)を 参 照 し 連 絡 することとします リ ー グ 浦 和 川 口 越 谷 草 加 川 越 所 沢 飯 能 朝 霞 志 木 新 座 富 士 見 南 浦 和 避 難 場 所 リ ー グ 避 難 場 所 県 立 浦 和 北 高 等 学 校 足 利 足 利 市 立 第 三 中 学 校 川 口 市 立 差 間 小 学 校 上 尾 上 尾 市 立 東 町 小 学 校 越 谷 リトルグラウンド 上 尾 西 上 尾 市 立 平 方 小 学 校 そうか 公 園 グラウンド 宇 都 宮 宇 都 宮 市 立 清 原 中 学 校 川 越 市 立 霞 ヶ 関 南 小 学 校 深 谷 市 県 立 深 谷 高 等 学 校 狭 山 市 立 柏 原 小 学 校 レパーズ さいたま 市 立 馬 宮 東 小 学 校 飯 能 市 民 会 館 大 宮 ライオンズ 武 蔵 野 高 等 学 校 内 間 木 公 民 館 フライヤーズ 大 宮 生 研 センター 志 木 市 立 宗 岡 小 学 校 大 宮 北 さいたま 市 立 宮 原 小 学 校 新 座 馬 場 グラウンド 大 宮 西 さいたま 市 立 別 所 小 学 校 志 木 市 立 宗 岡 第 二 小 学 校 イーグルス さいたま 市 立 芝 川 小 学 校 荒 川 総 合 運 動 公 園 グラウンド 大 宮 東 オリオンズ さいたま 市 立 八 幡 中 学 校 スワローズ 日 本 大 学 大 宮 校 舎 5
Ⅴ AED( 自 動 体 外 式 除 細 動 器 ) AED とは Automated External Defibrillator( 自 動 体 外 式 除 細 動 器 )の 略 で 電 源 を 入 れると 音 声 で 操 作 が 指 示 され 救 助 者 がそれに 従 って 除 細 動 ( 傷 病 者 の 心 臓 に 電 気 ショックを 与 えること)を 行 う 装 置 です AED は 自 動 的 に 心 電 図 を 診 断 し 電 気 ショックを 与 える 必 要 があるかどうか 判 断 しますので 医 学 的 な 知 識 が 少 ない 一 般 市 民 でも 音 声 ガイダンスに 従 った 操 作 で 救 命 処 置 ができます 連 盟 としましては 選 手 にボールの 衝 撃 を 軽 減 するために 胸 部 保 護 パットの 装 着 を 義 務 化 しています しかしながら 心 臓 突 然 死 は 誰 にでも 起 こるかもし れないと 言 われています 万 が 一 の 場 合 に 備 え 各 リーグの 管 理 グラウンドに は 常 置 しておく 必 要 があります AED の 使 用 方 法 や 救 命 処 置 については 各 リーグが 地 域 の 消 防 署 で 講 習 会 を 受 講 することを 推 奨 します (1) 迅 速 な 除 細 動 の 重 要 性 突 然 の 心 停 止 を 起 こした 場 合 の 除 細 動 ( 心 室 細 動 を 起 こした 心 臓 に 電 気 ショックを 与 えること)が 1 分 間 遅 れるたびに 約 10%の 割 合 で 救 命 率 は 低 下 するそうです 救 命 にはできる 限 り 早 く 除 細 動 を 行 うことが 重 要 です (2) 胸 骨 圧 迫 と AED の 組 合 せ 救 命 が 重 要 (3) 救 命 の 手 順 突 然 の 心 停 止 を 起 こした 人 を 救 命 する 場 合 救 命 の 連 鎖 といわれる 4 つの 行 動 を 迅 速 に 行 うことが 重 要 です 1 迅 速 な 119 番 通 報 通 報 から 救 急 車 が 着 くまでに 全 国 平 均 8 分 2 迅 速 な 心 肺 蘇 生 (CPR: Cardiopulmonary Resuscitation) 心 臓 や 呼 吸 が 止 まってしまった 人 に 対 して 胸 骨 圧 迫 ( 心 臓 マッサージ) や 人 工 呼 吸 を 行 うことです 3 迅 速 な 除 細 動 AED を 音 声 ガイダンスに 従 って 使 用 する 4 迅 速 な 高 度 救 命 処 置 ( 救 急 隊 員 の 処 置 ) 6
Ⅵ スポーツ 保 険 加 入 の 義 務 化 保 険 をかけることは 事 故 災 害 防 止 にはなりませんが 危 機 管 理 において 事 故 災 害 発 生 時 の 対 策 として 不 可 欠 です 各 リーグは 選 手 スタッフ 後 援 会 ( 父 母 会 等 )は 漏 れなく 保 険 に 加 入 するべきで 連 盟 としても 推 奨 いたします スポーツ 保 険 制 度 は 活 動 中 や 活 動 場 所 への 交 通 経 路 での 事 故 に 支 払 われる 傷 害 保 険 と 第 3 者 への 賠 償 責 任 保 険 があります 但 し このスポーツ 保 険 制 度 は 最 低 限 の 保 障 内 容 となっている 為 各 リーグが 選 手 スタッフ 後 援 会 ( 父 母 会 等 )へ 保 障 内 容 を 周 知 することが 大 切 です (1) 公 益 財 団 法 人 スポーツ 安 全 協 会 http://www.sportsanzen.org/index.html (2) 最 低 限 の 保 障 である 為 に 不 測 の 事 態 を 招 いた 場 合 には その 被 災 され た 家 族 に 十 分 な 理 解 を 得 る 保 険 金 額 ではありません このことから 万 が 一 に 備 え リーグとして 個 々に 傷 害 保 険 の 加 入 を 薦 めましょう Ⅶ 安 全 に 対 する 認 識 ここまで 記 しました 事 故 災 害 防 止 事 故 災 害 発 生 時 の 対 処 方 法 は 基 本 的 なことです すべてを 施 したとしても 万 全 であるといえません 連 盟 役 員 理 事 競 技 員 審 判 員 広 報 員 各 リーグスタッフ 後 援 会 ( 父 母 会 等 ) の 全 ての 大 人 は 選 手 である 子 供 達 の 為 のボランティア であると 自 覚 する ことが 重 要 です そして このリトルリーグ 活 動 に 携 わる 全 てのボランティアの 方 々が 選 手 で ある 子 供 達 周 辺 にいる 第 3 者 そして 自 らの 安 全 に 対 して 創 意 工 夫 し 実 行 することが 何 よりも 大 切 であると 認 識 しましょう 2013 年 10 月 12 日 作 成 リトルリーグ 北 関 東 連 盟 7