第 38 回 九 州 代 謝 栄 養 研 究 会 日 時 : 平 成 25 年 3 月 9 日 ( 土 ) 13:00~17:00 会 場 : 福 岡 大 学 メディカルホール 814-0180 福 岡 県 福 岡 市 城 南 区 七 隈 7-45-1 新 診 療 棟 内 当 番 世 話 人 : 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 外 科 前 川 隆 文 事 務 局 : 久 留 米 大 学 医 学 部 外 科 学 講 座 小 児 外 科 部 門
S1-1 当 院 の NST 活 動 の 現 状 と 当 院 職 員 の 意 識 調 査 本 吉 佳 世 永 友 里 沙 松 尾 剛 白 尾 一 定 宮 崎 江 南 病 院 NST 委 員 会 当 院 は 2002 年 より 全 科 型 NST を 開 始 し 12 年 が 経 過 し NST 症 例 数 も 1450 例 に 達 している その 間 診 療 報 酬 の 改 訂 により 栄 養 管 理 実 施 加 算 NST 加 算 など NST の 環 境 は 大 きく 変 化 し てきた 今 回 当 院 に 勤 務 する 医 療 従 事 者 ( 看 護 師 作 業 療 法 士 理 学 療 法 士 放 射 線 技 師 臨 床 工 学 士 事 務 員 など)426 名 を 対 象 に NST 活 動 に 関 するアンケート 調 査 を 行 った NST を 知 っていますかといった 質 問 に 対 し 知 っていると 回 答 した 人 は 84%であったが 実 際 に 関 わったことのあると 答 えた 人 は 全 体 の 65%であった NST 活 動 に 参 加 できない 理 由 や 不 満 がありますか?といった 問 に 対 しては 8%が ある と 回 答 した 加 算 算 定 前 後 で 当 院 の NST 対 象 患 者 数 は 大 きく 変 わりはなかったが 2010 年 度 は 1021 件 ( 約 85 件 / 月 ) 2011 年 度 は 963 件 ( 約 80 件 / 月 )と 減 少 傾 向 にある 当 院 の NST 活 動 の 現 状 とアン ケート 結 果 からみた 問 題 点 について 報 告 する
S1-2 消 化 器 外 科 入 院 棟 看 護 師 の 栄 養 管 理 に 対 する 知 識 向 上 に 向 けての 取 り 組 み ~ 学 習 会 前 後 のアンケート 調 査 を 通 して~ お だ さ と こ 小 田 聡 子 秋 葉 妙 美 上 原 正 子 西 田 由 佳 杉 村 あずさ 西 依 知 哉 吉 田 忍 荒 木 美 和 子 久 留 米 大 学 医 療 センター4 階 西 入 院 棟 Ⅰはじめに 看 護 師 の 栄 養 評 価 に 関 する 知 識 の 向 上 を 目 的 に 学 習 会 を 行 い 結 果 を 検 討 したので 報 告 す る Ⅱ 研 究 方 法 1. 研 究 対 象 : A 入 院 棟 看 護 師 18 名 2. 調 査 方 法 : 自 己 評 価 9 項 目 と 栄 養 管 理 の 知 識 9 項 目 についてのアンケート 結 果 を 学 習 会 前 後 で 比 較 検 討 した 経 験 年 数 別 の 理 解 状 況 を 把 握 のため 看 護 師 経 験 年 数 別 で 正 解 率 を 比 較 した Ⅲ 結 果 学 習 会 後 自 己 評 価 は 4 項 目 向 上 し 栄 養 管 理 の 知 識 では 2 項 目 改 善 した 看 護 師 経 験 年 数 別 の 結 果 では 大 差 はなかった Ⅳ 考 察 学 習 会 により 自 己 評 価 は 高 まったが 実 際 には 栄 養 管 理 の 知 識 の 習 得 が 不 十 分 と 考 えられ た また 栄 養 評 価 の 経 験 年 数 別 の 結 果 からも 経 験 年 数 が 高 いほど 理 解 しているとは 限 ら ないといえた Ⅴ 結 論 栄 養 管 理 の 基 礎 からの 学 習 会 により 知 識 の 向 上 の 傾 向 は 見 られたが 不 十 分 だった 今 後 学 習 会 を 通 して 全 体 的 に 働 きかける 必 要 がある
S1-3 当 院 で 摂 食 嚥 下 リハビリテーションが 処 方 された 患 者 の 栄 養 動 向 吉 田 数 典 3) 中 山 善 文 賀 好 宏 明 4) 佐 伯 覚 寺 松 寛 明 産 業 医 科 大 学 若 松 病 院 リハビリテーション 部 白 山 義 洋 2) 高 橋 洋 子 2) 産 業 医 科 大 学 若 松 病 院 栄 養 部 3) 産 業 医 科 大 学 若 松 病 院 消 化 器 一 般 外 科 産 業 医 科 大 学 第 一 外 科 4) 産 業 医 科 大 学 若 松 病 院 リハビリテーション 科 目 的 当 院 で 摂 食 嚥 下 リハビリテーション( 嚥 下 リハ)を 受 けた 患 者 の 栄 養 動 向 を 調 査 し 今 後 のアプローチに 役 立 てる 基 礎 資 料 を 得 ること 方 法 対 象 は 2012 年 に 嚥 下 リハ 処 方 が 出 された 患 者 42 名 ( 性 別 : 男 29 名 女 13 名 年 齢 :74.6±12.5 歳 主 病 名 : 神 経 筋 疾 患 22 名 廃 用 症 候 群 14 名 その 他 6 名 ) 対 象 者 の 入 院 退 院 時 の 総 蛋 白 (TP) アルブミン(Alb) BMI CRP を 調 査 し 比 較 検 討 した 結 果 TP( 平 均 値 ±SD)6.2 ±0.7 6.1±0.8g/dl Alb3.1±0.6 3.0±0.6g/dl BMI18.8±3.5 18.1±3.4 CRP5.5 ±7.0 0.9±1.3mg/dl であり 入 退 院 時 の 比 較 では BMI と CRP が 有 意 に 低 下 していた (P<0.0 考 察 結 果 から 嚥 下 障 害 患 者 の 栄 養 状 態 ( 特 に 体 重 )は 嚥 下 リハを 行 っ ても 容 易 には 改 善 しないこと また 適 切 な 嚥 下 食 の 決 定 や 姿 勢 調 整 などを 含 む 嚥 下 リ ハが 誤 嚥 を 予 防 し 炎 症 の 鎮 静 化 に 有 効 である 可 能 性 が 示 唆 された
S1-4 7 年 間 にわたるNSTの 活 動 実 績 と 今 後 の 課 題 肥 田 幸 青 木 哲 美 すか 3) 5) 平 原 賢 次 4) 元 島 尚 紀 5) 社 会 保 険 田 川 病 院 栄 養 部 歯 科 口 腔 外 科 6) 2) 池 永 千 代 美 7) 医 事 課 滝 口 陽 子 本 原 郁 5) 細 井 真 奈 美 看 護 部 外 科 8) 2) 薬 剤 部 2) 神 崎 美 由 紀 2) 3) 赤 木 哲 也 道 あ 6) 赤 星 誠 一 郎 7) 貝 原 淳 8) 3) 検 査 部 4) リハビリテ-ション 部 始 めに 2006 年 4 月 に 全 科 型 のNSTを 立 ち 上 げ 2010 年 4 月 NST サポートチーム 加 算 を 取 得 している 今 回 活 動 実 績 と 問 題 点 及 び 今 後 の 取 り 組 みについて 報 告 する 活 動 内 容 NST 対 象 患 者 の 抽 出 は1 入 院 時 2 入 院 以 後 の 低 栄 養 時 ラウンドは 週 1 回 の 割 合 で 行 っている 報 告 書 の 他 に ラウンド 一 覧 表 NST 診 療 録 議 事 録 等 を 作 成 し 栄 養 管 理 の 充 実 を 図 っている より 深 く 介 入 するため 多 職 種 による 患 者 担 当 制 を 導 入 ラウンドを 効 率 よく 実 施 する 為 開 始 前 の 患 者 紹 介 終 了 後 のミーティングを 行 いなが らの 報 告 書 作 成 等 の 効 率 化 を 図 っている この 7 年 の 経 験 を 生 かし 各 病 棟 で 異 なって いた 経 腸 栄 養 剤 の 流 し 方 嚥 下 訓 練 食 への 移 行 方 法 等 を 一 部 マニュアル 化 し 広 報 もして いる 今 後 の 課 題 栄 養 管 理 は 充 実 してきたがラウンドメンバーの 負 担 が 多 くなって いる 又 癌 拠 点 病 院 のためターミナル 患 者 の 低 栄 養 等 の 対 処 をどうするかが 当 院 の 現 時 点 での 問 題 である
S1-5 NST 加 算 前 後 での NST のアウトカム 評 価 今 村 恵 美 子 2) 田 崎 亮 子 2) 大 村 亜 有 子 国 家 公 務 員 共 済 組 合 連 合 会 新 別 府 病 院 NST 専 従 3) 菊 池 暢 之 2) 栄 養 管 理 室 3) 外 科 平 成 24 年 4 月 NST 加 算 の 対 象 が 拡 大 され これは 適 切 な NST 活 動 には 適 切 な 評 価 をしていくという 国 の 方 針 であろう 当 院 では 全 科 型 NST が 稼 働 後 10 年 になる NST 加 算 が 新 設 された 平 成 22 年 4 月 から 加 算 申 請 し 月 ~ 金 NST 回 診 カンファレンスを 実 施 し 入 院 患 者 の 栄 養 状 態 の 改 善 に 日 々 努 力 してきた 今 回 NST 加 算 前 後 での NST の アウトカムを 評 価 する 現 在 NST 介 入 患 者 数 は 1 日 平 均 15 名 加 算 前 の 平 成 21 年 と 今 年 24 年 の 活 動 のア ウトカムを 1 か 月 単 位 で 比 較 した TPN 使 用 患 者 数 は 加 算 前 ( 以 下 前 )559 加 算 後 ( 以 下 後 )492 脂 肪 乳 剤 使 用 数 前 169 後 232 経 管 栄 養 患 者 数 は 前 788 後 805 経 口 摂 取 患 者 数 前 5037 後 5068 褥 瘡 発 生 率 前 0.015% 後 0.012% MRSA 発 生 率 前 0.23% 後 0.17% 抗 生 剤 使 用 金 額 は 前 677 万 円 後 477 万 円 医 療 器 材 コストは 前 2560 万 円 後 2150 万 円 在 院 日 数 は 前 16 日 後 14 日 であった また NST 活 動 における 身 体 的 栄 養 評 価 の 改 善 率 は 85% 血 液 学 栄 養 状 態 の 改 善 率 は 65%であった 当 院 では 適 切 な NST 活 動 が 実 施 されていると 考 える
S2-1 クローン 病 術 後 管 理 における 栄 養 療 法 東 大 二 郎 3), 二 見 喜 太 郎, 前 川 隆 文, 松 島 祐 2)3), 別 府 孝 治 2) 3) 4) 4) 松 井 敏 幸, 溝 上 秦 一 朗, 首 藤 麻 希, 金 子 朋 博, 井 上 竜 一 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 外 科, 2) 消 化 器 内 科, 3) NST( 医 師 ), 4) 同 ( 薬 剤 部 ) 2)3), 4), 背 景 クローン 病 (CD)の 術 後 管 理 において 栄 養 療 法 (EN)の 有 用 性 について 検 討 し た 対 象 2005 年 から 2011 年 までに 初 回 腸 管 手 術 を 行 った CD128 例 を 対 象 とし, 再 手 術 をエンドポイントとした 結 果 術 後 EN を 施 行 した 症 例 での 再 手 術 率 は 10.1%で あった EN を 行 わなかった 症 例 での 再 発 率 13.6%と 比 較 すると 3.5% 低 値 であった ま た 生 物 学 的 製 剤 と 再 手 術 率 の 比 較 を 行 うと EN 単 独 症 例 では 再 手 術 率 9.4%で, 生 物 学 的 製 剤 単 独 症 例 の 再 手 術 率 19.0%に 対 し 9.6% 低 値 であった また 生 物 学 的 製 剤 との 組 み 合 わせとしての EN をみると, 生 物 学 的 製 剤 単 独 症 例 での 再 手 術 率 19.0%に 対 し, 生 物 学 的 製 剤 +EN 症 例 では 12.5%と 6.5%の 改 善 を 認 めた 結 語 CD 術 後 管 理 において,EN 症 例 は 生 物 学 的 製 剤 との 再 手 術 の 比 較 では 約 10%の 改 善 がみられ, 生 物 学 的 製 剤 治 療 の 上 乗 せ 効 果 としても 改 善 傾 向 がみられた
S2-2 胸 部 食 道 癌 術 後 空 腸 瘻 チューブが 自 然 逸 脱 した1 症 例 白 尾 一 定 秦 洋 一 桑 畑 太 作 天 辰 仁 彦 社 会 保 険 宮 崎 江 南 病 院 外 科 胸 部 食 道 癌 術 後 58 病 日 に 空 腸 廔 チューブが 自 然 逸 脱 した 症 例 を 経 験 したので 報 告 す る 症 例 は 54 歳 男 性 2012 年 1 月 に 胸 部 食 道 癌 の 診 断 にて 胸 部 食 道 全 摘 空 腸 瘻 は トライツ 靭 帯 より 約 30cm の 部 位 に 空 腸 瘻 専 用 チューブ( 日 本 コヴィディエン 社 製 )を 使 用 した 第 1 病 日 より 経 腸 栄 養 を 20ml/hr にて 開 始 次 第 に 増 加 し 8 病 日 には 1600ml/day 投 与 した 第 27 病 日 化 学 療 法 を 開 始 し 29 病 日 に 退 院 となった 在 宅 にて 400ml 朝 夕 約 2 時 間 で 自 己 注 入 をしていた 第 55 病 日 に 化 学 療 法 目 的 にて 入 院 となる 入 院 後 は 朝 夕 400mlを 約 2 時 間 で 注 入 した 第 58 病 日 の 18 時 栄 養 剤 注 入 直 後 に 激 痛 が 出 現 腹 部 CT 施 行 空 腸 廔 チューブ 逸 脱 による 腹 膜 炎 にて 緊 急 手 術 を 施 行 した 腹 壁 固 定 部 の 空 腸 は 腹 腔 内 に 遊 離 していたが 腸 液 の 漏 れはなかった 腹 腔 内 の 少 量 の 栄 養 剤 を 洗 浄 ドレナージを 行 い 14 病 日 で 退 院 となった 自 然 逸 脱 の 要 因 として 注 入 速 度 と 空 腸 廔 の 腹 壁 固 定 に 吸 収 糸 を 用 いたこととが 考 えられた
S2-3 高 齢 者 胃 癌 患 者 における prognostic nutritional index の 有 用 性 玉 置 裕 香 岩 槻 政 晃 岩 上 志 朗 尾 崎 宣 之 石 本 崇 胤 馬 場 祥 史 坂 本 快 郎 宮 本 裕 士 吉 田 直 矢 渡 邊 雅 之 馬 場 秀 夫 熊 本 大 学 大 学 院 消 化 器 外 科 目 的 高 齢 者 胃 癌 患 者 の 栄 養 評 価 における PNI の 有 用 性 を 明 らかにする 対 象 方 法 2005 年 から 2010 年 までに 胃 切 除 術 を 施 行 した 胃 癌 症 例 295 例 を 75 歳 以 上 の 高 齢 群 (A 群 )99 例 と 75 歳 未 満 の 非 高 齢 群 (NA 群 )196 例 に 分 けて PNI を 比 較 し 術 後 合 併 症 在 院 死 亡 長 期 予 後 と PNI の 関 連 について 検 討 した 結 果 PNI は NA 群 48.6 A 群 44.3 であり A 群 で 有 意 に 低 値 であった 術 後 合 併 症 在 院 死 亡 は NA 群 24.0% 1.0% A 群 27.3% 2.0%に 認 めた 合 併 症 在 院 死 亡 は NA 群 では PNI に 関 連 を 認 めなかっ たが A 群 では 低 い 傾 向 を 認 めた 長 期 予 後 に 関 しては A 群 において PNI 低 値 群 の 予 後 が 有 意 に 不 良 であり 多 変 量 解 析 において PNI 低 値 が 独 立 した 予 後 因 子 であった 結 語 PNI は 高 齢 者 の 栄 養 評 価 に 有 用 であり 合 併 症 および 在 院 死 亡 の 予 測 因 子 となりう るとともに 独 立 した 予 後 因 子 であった
S2-4 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 における 周 術 期 経 口 補 水 療 法 の 検 討 井 上 里 奈 公 立 八 女 総 合 病 院 平 城 守 はじめに 高 齢 者 手 術 が 多 い 当 院 で 経 口 補 水 療 法 の 周 術 期 管 理 導 入 が 可 能 か 検 討 する 手 始 めに 手 術 侵 襲 が 軽 く 経 口 摂 取 開 始 が 早 い 腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出 術 ( 以 下 LC) 経 口 補 水 療 法 パスを 実 施 評 価 した 対 象 方 法 2012 年 2 月 から 11 月 に 当 院 で 実 施 した LC 症 例 の 周 術 期 管 理 を LC パスと 経 口 補 水 療 法 パスで 管 理 した 術 後 3 時 間 後 から 飲 水 飲 水 量 平 均 術 後 尿 量 補 液 追 加 の 有 無 脱 水 症 状 腹 部 症 状 消 化 器 症 状 を 評 価 した 結 果 術 後 3 時 間 目 から 飲 水 開 始 16 例 中 11 例 可 能 飲 水 量 は 平 均 260ml 尿 量 低 下 補 液 追 加 が 必 要 であった 症 例 は 2 例 循 環 動 態 に 問 題 を 生 じた 症 例 は 認 めなかった 考 察 LC は 手 術 侵 襲 も 軽 く 周 術 期 経 過 も 短 い 周 術 前 術 後 の 経 口 補 水 療 法 は 問 題 なく 実 施 可 能 と 考 えられた 侵 襲 の 大 きな 手 術 に 応 用 可 能 か 高 齢 者 に 使 用 可 能 かを 検 討 する 予 定 である まとめ LC における 周 術 期 経 口 補 水 療 法 の 検 討 を 行 った 概 ね 実 施 でき 今 後 のパス 修 正 も 含 め て 検 討 していく 予 定 である
S3-1 小 児 在 宅 静 脈 栄 養 患 者 に 対 する 多 職 種 連 携 の 取 り 組 み 永 田 公 二 手 柴 理 沙 家 入 里 志 木 下 義 晶 田 口 智 章 九 州 大 学 大 学 院 医 学 研 究 院 小 児 外 科 はじめに 在 宅 静 脈 栄 養 (HPN)が 必 要 な 児 は 退 院 後 も 家 庭 での 医 療 的 ケアを 継 続 する 必 要 性 がある 今 年 度 に 当 科 に 入 院 した 患 者 のうち 外 来 で HPN 管 理 へ 移 行 した 2 例 について 利 用 した 社 会 資 源 および 多 職 種 連 携 の 取 り 組 みを 報 告 する 症 例 症 例 1 は Hypoganglionosis の 1 歳 男 児 HPN と 半 消 化 態 栄 養 剤 の 経 口 摂 取 を 併 用 している HPN メニューは 当 科 外 来 から 院 外 処 方 し 市 内 の 薬 局 から 週 2 回 の 割 合 で 自 宅 へ 宅 配 している 症 例 2 は 短 腸 症 候 群 の 1 歳 女 児 HPN と 食 事 の 経 口 摂 取 を 併 用 している 居 住 区 に 無 菌 調 剤 薬 局 はなく 地 域 中 核 病 院 に 依 頼 し 同 病 院 の 薬 剤 部 で HPN メニューを 調 剤 し 同 病 院 付 属 の 訪 問 看 護 ステーションから 宅 配 する 方 針 である 考 察 小 児 在 宅 医 療 を 取 り 巻 く 環 境 は 成 人 とは 異 なり 社 会 的 資 源 に 乏 しい 今 回 在 宅 HPN に 移 行 するにあたり クローズアップされた 社 会 的 問 題 点 と 患 者 家 族 の QOL 向 上 に 向 けた 多 職 種 連 携 の 取 り 組 みを 報 告 する
S3-2 ω3 系 脂 肪 乳 剤 の 投 与 により 腸 管 不 全 関 連 肝 障 害 の 著 明 な 改 善 を 認 めた 一 例 大 西 峻 加 治 建 向 井 基 林 田 良 啓 武 藤 充 松 藤 凡 鹿 児 島 大 学 病 院 小 児 外 科 症 例 は1 才 7ヶ 月 女 児 疾 患 は Hypogenesis of ganglia で 最 終 的 にトライツ 靱 帯 から50cmに 腸 瘻 を 造 設 された 静 脈 栄 養 から 離 脱 できず 次 第 に 肝 トランスア ミナーゼが 上 昇 し 静 脈 栄 養 の 投 与 熱 量 を 増 加 できない 状 態 が 続 いた 次 第 に 栄 養 状 態 が 悪 化 し 血 液 凝 固 能 も 低 下 したが ω3 系 脂 肪 乳 剤 (Omegaven ) 投 与 により 著 明 な 肝 機 能 栄 養 状 態 が 改 善 し 1 歳 時 には HPN へ 移 行 することができた Hypogenesis of ganglia はヒルシュスプルング 病 類 縁 疾 患 のひとつで 静 脈 栄 養 が 長 期 に 及 べば 腸 管 不 全 関 連 肝 障 害 (intestinal failure-associated liver disease, IFALD)から 死 に 至 ることがある 一 方 ω3 系 脂 肪 乳 剤 は 胆 汁 うっ 滞 肝 炎 線 維 化 を 軽 減 する 作 用 を 有 すると 考 えられている 今 回 我 々はω3 系 脂 肪 乳 剤 投 与 により IFALD の 改 善 が 見 られた 症 例 を 経 験 したので 報 告 する
S3-3 成 分 栄 養 剤 にアレルギー 症 状 を 呈 した 新 生 児 ミルクアレルギーの 1 例 山 内 健 白 井 剛 竜 田 恭 介 有 馬 透 北 九 州 市 立 医 療 センター 小 児 外 科 症 例 は 在 胎 36 週 体 重 3095g にて 出 生 した 男 児 呼 吸 障 害 のため 他 院 NICU に 入 院 し ミルクの 経 口 投 与 を 開 始 すると 3 生 日 より 血 便 あり ミルクアレルギーが 疑 われたが 高 度 加 水 分 解 乳 でも 血 便 を 認 め 12 生 日 よりエレンタール P ( 以 下 ED-P)の 投 与 が 開 始 された しかし 胃 排 泄 不 良 のため ED-P も 投 与 できず 当 院 へ 転 院 し 中 心 静 脈 栄 養 を 行 った 糖 電 解 質 液 は 経 口 投 与 できたが ED-P や 脂 肪 乳 剤 を 投 与 すると 胃 排 泄 不 良 と なり 腹 部 X 線 写 真 にて 腸 管 ガス 像 が 消 失 した 大 豆 成 分 を 含 まないアミノ 酸 乳 である エレメンタルフォーミュラ や 母 乳 は 投 与 でき 以 後 は 良 好 な 経 過 をとった 大 豆 やミ ルクの IgE-RAST は 陰 性 リンパ 球 刺 激 試 験 では 粉 ミルクは 陽 性 (1474%)でミルクアレ ルギーと 診 断 したが ED-P は 陰 性 (167% cut off 値 180%)であった ED-P とイントラ リポス の 両 方 に 症 状 を 呈 したことから 大 豆 成 分 に 対 するアレルギーが 疑 われた
S3-4 当 科 におけるミキサー 食 注 入 法 を 導 入 した 胃 瘻 栄 養 児 の 検 討 稲 村 幸 雄 大 畠 雅 之 小 坂 太 一 郎 松 本 彩 江 口 晋 永 安 武 長 崎 大 学 病 院 小 児 外 科 胃 瘻 の 栄 養 管 理 において 半 固 形 化 栄 養 剤 の 短 時 間 投 与 の 有 用 性 が 報 告 されている 当 科 では 胃 瘻 患 児 に 対 してミキサー 食 の 注 入 による 栄 養 法 の 導 入 を 2009 年 12 月 から 開 始 し た 2009 年 12 月 から 2012 年 12 月 の 3 年 間 で ミキサー 食 注 入 を 導 入 した 胃 瘻 患 児 は 全 部 で 21 例 そのうちミキサー 食 完 全 移 行 は 10 例 経 腸 栄 養 剤 との 併 用 は 11 例 であった 基 礎 疾 患 は 先 天 性 疾 患 10 例 ( 脳 形 成 異 常 4 例 代 謝 異 常 2 例 奇 形 症 候 群 2 例 染 色 体 異 常 1 例 骨 形 成 異 常 1 例 ) 低 酸 素 性 虚 血 性 脳 症 後 8 例 ウィルス 感 染 症 2 例 先 天 性 食 道 閉 鎖 症 の 術 後 吻 合 部 狭 窄 1 例 で ミキサー 食 導 入 時 の 患 児 の 平 均 年 齢 6 歳 6 ヵ 月 導 入 前 の 平 均 体 重 13.3 kgであった これらの 症 例 に 対 してミキサー 食 導 入 前 後 の 栄 養 の 内 容 投 与 法 や 合 併 症 問 題 点 患 児 の 体 重 などを 検 討 した ミキサー 食 栄 養 法 の 導 入 に 関 しては 県 内 の 他 施 設 との 格 差 があり 今 後 の 課 題 である
S4-1 当 科 における 末 梢 挿 入 式 中 心 静 脈 カテーテル(PICC)の 使 用 経 験 七 種 伸 行 吉 田 索 小 松 崎 尚 子 古 賀 義 法 小 島 伸 一 郎 石 井 信 二 深 堀 優 浅 桐 公 男 八 木 実 田 中 芳 明 久 留 米 大 学 医 学 部 外 科 学 講 座 小 児 外 科 部 門 久 留 米 大 学 病 院 医 療 安 全 管 理 部 2) 2) 当 科 においてセルジンガータイプのポリウレタン 製 末 梢 挿 入 式 中 心 静 脈 カテーテル (PICC)キット 挿 入 を 試 みた 9 名 14 例 について 使 用 経 験 を 報 告 する. 対 象 症 例 9 名 の 平 均 年 齢 は 4 歳 5 ヶ 月 (0 歳 1 ヶ 月 ~18 歳 6 ヶ 月 ) 基 礎 疾 患 は 胆 道 閉 鎖 症 2 名 2 例 先 天 性 胆 道 拡 張 2 名 3 例 先 天 性 食 道 閉 鎖 TEF 再 開 通 1 名 2 例 CAM1 名 1 例 重 症 心 身 障 害 児 3 名 6 例 であった.ガイドワイヤー 迷 入 による 留 置 不 能 1 例 ( 右 上 腕 )を 除 き 上 大 静 脈 に 9 例 ( 右 上 腕 7 例 左 上 腕 2 例 ) 下 大 静 脈 に 4 例 ( 右 下 肢 2 例 左 下 肢 2 例 )の 13 例 で 合 併 症 なく 挿 入 可 能 であった.13 例 の 平 均 留 置 期 間 は 11.2 日 (3~29 日 ) 留 置 中 の 合 併 症 は 内 腔 血 栓 閉 塞 1 例 血 流 感 染 疑 い 1 例 であったセル ジンガー 法 による PICC 挿 入 は 高 い 成 功 率 と 安 全 性 が 確 認 できた. 留 置 中 の 合 併 症 対 策 として 抗 凝 固 や 固 定 方 法 等 のカテーテル 管 理 に 工 夫 が 必 用 である.
S4-2 演 題 : 最 近 の 皮 下 埋 め 込 み 型 中 心 静 脈 ポート 造 設 術 について( 鎖 骨 下 静 脈 アプローチと 内 頸 静 脈 脈 アプローチとの 比 較 から) 沢 津 橋 佑 典 長 尾 祐 一 佐 藤 永 洋 中 山 善 文 山 口 幸 二 産 業 医 科 大 学 第 一 外 科 栄 養 状 態 不 良 の 患 者 は 点 滴 加 療 を 受 ける 頻 度 が 健 常 者 より 多 く 点 滴 を 繰 り 返 すと 末 梢 血 管 ルート 確 保 が 困 難 になることが 多 い これを 解 決 する 方 法 として 以 前 から 悪 性 腫 瘍 に 対 する 抗 癌 剤 治 療 において 開 発 された 皮 下 埋 め 込 み 型 中 心 静 脈 ポートの 有 用 性 が 報 告 されていたが 近 年 のその 手 技 自 体 の 安 全 性 が 問 われ 始 めている 我 々は 従 来 のランドマーク 法 による 鎖 骨 下 静 脈 アプローチ( 鎖 骨 下 法 )と 2012 年 1 月 から 導 入 した 超 音 波 ガイド 下 内 頸 静 脈 穿 刺 による 内 頸 静 脈 アプローチ 皮 下 埋 め 込 み 型 中 心 静 脈 ポート 造 設 術 ( 内 頸 静 脈 法 )を 手 技 の 安 全 性 や 合 併 発 症 率 などについて 2 つ の 方 法 を 比 較 したところ 内 頸 静 脈 アプロ-チは 鎖 骨 下 静 脈 アプローチより 安 全 性 有 用 性 に 優 れている 可 能 性 が 得 られたため 若 干 の 文 献 的 考 察 をふまえて 報 告 する
S4-3 在 宅 経 静 脈 栄 養 (HPN) 時 に 鉄 過 剰 を 示 した 2 例 平 川 浩 明 石 橋 生 哉 村 上 英 嗣 田 中 克 明 亀 井 英 樹 内 田 信 治 白 水 和 雄 2) 緒 方 裕 久 留 米 大 学 医 療 センター 外 科 久 留 米 大 学 医 学 部 外 科 2) 微 量 元 素 は 完 全 静 脈 栄 養 時 に 必 ず 投 与 する 必 要 があるが 日 本 の 微 量 元 素 製 剤 には 鉄 が 含 まれており HPN 管 理 時 に 鉄 過 剰 をきたすリスクが 報 告 されている 今 回 我 々は 在 宅 経 静 脈 栄 養 施 行 患 者 に 血 清 フェリチンの 増 加 を 認 めたので 報 告 する 症 例 1 は 66 歳 男 性 18 年 前 に 胃 癌 術 後 上 腸 間 膜 血 栓 症 となり 小 腸 大 量 切 除 し 短 腸 症 候 群 と なっていた 2012 年 11 月 黄 疸 をきたし 入 院 入 院 中 に 血 清 フェリチンを 測 定 したと ころ 高 値 を 示 したため 微 量 元 素 製 剤 投 与 を 中 止 とし 経 過 を 観 察 したが 経 過 中 に 肝 不 全 となった 症 例 2 は 42 歳 女 性 5 年 前 に 子 宮 癌 で 放 射 線 治 療 を 受 け その 後 放 射 線 腸 炎 に 起 因 するイレウスを 繰 り 返 し 約 4 年 前 から TPN 管 理 となり 現 在 HPN 管 理 中 である 当 院 で HPN 管 理 開 始 することになり 血 清 フェリチンを 測 定 したところ 高 値 を 示 した HPN 管 理 中 の 鉄 投 与 量 には 注 意 が 必 要 であり 鉄 を 含 まない 微 量 元 素 製 剤 が 望 まれる
S5-1 モルシン 処 理 豆 腐 の 単 回 投 与 による 腸 管 吸 収 性 について 飯 田 綾 香 山 元 涼 子 片 桐 義 範 舟 木 淳 子 黒 田 理 恵 子 2) 上 田 京 子 2) 中 村 強 福 岡 女 子 大 学 大 学 院 人 間 環 境 学 研 究 科 2) 福 岡 県 工 業 技 術 センター 生 物 食 品 研 究 所 目 的 高 齢 者 の 問 題 の 一 つに 消 化 吸 収 能 の 低 下 がある そこで 本 研 究 では 高 齢 者 に おいても 良 好 な 栄 養 価 を 有 すると 思 われるタンパク 質 加 水 分 解 物 (モルシン 処 理 豆 腐 ) を 用 いて その 消 化 吸 収 性 を 検 討 した 方 法 7 週 齢 SD 系 雄 性 ラットを 開 腹 後 総 胆 管 を 結 紮 して 膵 液 分 泌 を 障 害 させた 次 いでモルシン 処 理 豆 腐 (M 群 )あるいは 対 照 用 豆 腐 (C 群 )を 胃 内 に 投 与 した 後 90 分 間 経 時 的 に 門 脈 血 を 採 取 し 血 中 遊 離 アミノ 酸 分 析 を 行 った 結 果 M 群 は 血 中 遊 離 アミノ 酸 濃 度 の 変 化 率 において 必 須 アミノ 酸 (EAA) 及 び 総 アミノ 酸 (TAA)の 早 期 上 昇 がみられた また アミノ 酸 吸 収 量 でも M 群 の EAA と TAA は 高 い 傾 向 がみられた 考 察 高 齢 者 を 想 定 して 作 製 した 消 化 吸 収 能 低 下 ラット を 用 いた 結 果 モルシン 処 理 豆 腐 は 優 れた 消 化 吸 収 性 を 示 し 栄 養 価 の 高 いタンパク 源 であることが 示 唆 された 今 後 モルシン 処 理 豆 腐 の 栄 養 学 的 な 有 用 性 については 長 期 投 与 による 検 討 も 加 えたい
S5-2 間 接 熱 量 測 定 及 び 体 成 分 分 析 の 有 用 性 鳥 越 律 子 佐 々 木 君 枝 馬 場 真 二 辻 義 明 上 野 隆 登 2) 田 中 芳 明 朝 倉 医 師 会 病 院 NST 2) 久 留 米 大 学 医 学 部 附 属 病 院 医 療 安 全 管 理 部 目 的 と 方 法 健 常 者 (10 名 平 均 55.9 歳 ) 外 来 患 者 (11 名 平 均 54.5 歳 ) 入 院 患 者 (10 名 平 均 52.2 歳 )の 3 群 を 対 象 に 間 接 熱 量 測 定 による 安 静 時 エネルギー 消 費 量 ( 以 下 実 測 REE 値 )と Harris-Benedict 式 にストレス 係 数 を 乗 じて 求 めた 推 定 安 静 時 エネルギー 消 費 量 ( 以 下 H-B 推 定 値 )とを 比 較 検 討 した また 実 測 REE 値 と 体 成 分 分 析 との 関 連 についても 比 較 検 討 した 結 果 と 考 察 すべての 群 で 実 測 REE 値 と H-B 推 定 値 とに 有 意 な 相 関 を 認 め それらの 解 離 の 少 ない 外 来 患 者 は H-B 推 定 値 よる 栄 養 管 理 が 可 能 と 考 えられた 一 方 入 院 患 者 は 骨 格 筋 量 が 有 意 に 少 なく 水 分 貯 留 傾 向 にあり 実 測 REE 値 と 体 成 分 との 相 関 は 弱 く 正 確 なエネルギー 必 要 量 の 算 出 には 間 接 熱 量 測 定 が 有 用 と 思 われた 健 常 者 外 来 患 者 は 実 測 REE 値 と 骨 格 筋 量 を 反 映 する 指 標 とに 強 い 相 関 を 認 め エネルギー 消 費 量 に 対 す る 骨 格 筋 量 の 影 響 が 強 く 示 唆 された 結 語 間 接 熱 量 測 定 体 成 分 分 析 は 病 態 下 の 栄 養 管 理 に 有 用 と 考 えられた
S5-3 ペプチド 栄 養 剤 を 用 いた 栄 養 管 理 佐 々 木 君 枝 鳥 越 律 子 馬 場 真 二 辻 義 明 上 野 隆 登 2) 田 中 芳 明 朝 倉 医 師 会 病 院 NST 2) 久 留 米 大 学 医 学 部 附 属 病 院 医 療 安 全 管 理 部 はじめに ホエイペプチドを 窒 素 源 に 用 いた 栄 養 剤 ペプタメンを 用 いた 栄 養 管 理 を 実 施 した 2 症 例 について 報 告 する 症 例 症 例 1;85 歳 女 性 左 大 腿 骨 頸 部 骨 折 術 後 の 心 不 全 肺 炎 併 発 症 例 症 例 2;78 歳 女 性 閉 塞 性 動 脈 硬 化 症 にて 左 下 肢 切 断 周 術 期 症 例 2 症 例 とも 栄 養 剤 はペプタメン AF とペプタメンスタンダードを 併 用 し 間 接 熱 量 測 定 と 体 成 分 分 析 を 実 施 した 結 果 症 例 1 は 経 過 中 に 右 膝 関 節 炎 を 発 症 し 一 旦 CRP 値 は 上 昇 Alb 値 は 低 下 したが その 後 も 約 10 日 間 の 栄 養 療 法 継 続 により 安 静 時 エネ ルギー 量 は 増 加 し 体 成 分 分 析 では 除 脂 肪 量 四 肢 筋 量 体 細 胞 量 ( 何 れも 骨 格 筋 量 の 指 標 )の 増 加 を 認 めた 症 例 2 はペプタメン AF にて 術 前 栄 養 管 理 を 実 施 して ALB 値 は 上 昇 し 輸 血 を 要 さず 手 術 終 了 術 後 も Alb 値 は 上 昇 した 考 察 結 語 ペプタメン AF による 栄 養 管 理 で 栄 養 状 態 の 改 善 が 示 唆 された 間 接 熱 量 測 定 と 体 成 分 分 析 は 栄 養 管 理 に 有 用 と 考 えられた
S5-4 当 院 における CONUT 栄 養 評 価 法 垰 田 直 美, 篠 原 克 幸, 藤 原 信 一 郎, 吉 留 菜 々 2), 花 田 輝 代 2), 石 橋 美 由 紀 2), 大 畑 千 賀 3), 大 村 久 美 子 3), 原 珠 美 3), 溝 上 麗 3), 松 本 未 希 3), 金 子 4) 4) 4) 5) 5) 5) 朋 博, 首 藤 麻 希, 井 上 竜 一, 松 嶋 祐, 別 府 孝 浩, 溝 上 泰 一 郎, 東 大 二 郎 5) 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 NST: 臨 床 検 査 部,2) 栄 養 部,3) 看 護 部,4) 薬 剤 部,5) 医 師 背 景 と 目 的 血 清 アルブミン(Alb)は 半 減 期 が 長 く, 早 期 の 栄 養 不 良 の 判 定 には 不 向 きである 一 方, 半 減 期 の 短 い rapid turnover protein の 測 定 には 経 費 がかかる そこで, 多 く 測 定 される Alb 末 梢 血 リンパ 球 数 総 コレステロールの 3 項 目 を 組 み 合 わせた 指 標 CONUT を 用 いた 栄 養 評 価 を 試 みた 対 象 2012 年 1 月 ~9 月 の 入 院 患 者 方 法 と 結 果 CONUT は, 正 常 および 軽 度 中 度 高 度 異 常 の 四 段 階 評 価 をする 入 院 して 初 めて 各 段 階 の CONUT レベルに 評 価 されたときには Alb>3.0 g/dl であったが,そ の 後 2 週 間 以 内 に Alb 3.0 g/dl に 低 下 した 患 者 数 を 調 査 した ただし, 期 間 内 に 手 術 実 施 があったデータは 除 く 正 常 で 6.8%, 軽 度 異 常 で 21.9%, 中 度 異 常 で 43.9%で あった まとめ CONUT 評 価 は,Alb 単 独 指 標 よりも 早 期 に, 患 者 の 栄 養 不 良 状 態 を 発 見 できると 考 える
S5-5 プロトンポンプ 阻 害 薬 (PPI)の 経 鼻 経 口 胃 チューブからの 注 入 に 関 する 検 討 柴 田 由 香 里 2) 中 目 順 子 深 水 知 英 2) 福 田 ゆかり2) 田 中 睦 美 2) 出 口 尚 寿 2) 大 脇 哲 洋 2) 武 田 泰 生 鹿 児 島 大 学 病 院 薬 剤 部 2) 鹿 児 島 大 学 病 院 NST 目 的 鹿 児 島 大 学 病 院 において 経 鼻 経 口 胃 チューブからの PPI の 注 入 にはタケプ ロン OD 錠 の 使 用 を 推 奨 してきたが 注 入 時 のチューブ 閉 塞 の 報 告 があったため その 要 因 について 調 査 を 行 った また タケプロン OD 錠 の 代 替 薬 として 2011 年 に 製 造 承 認 されたネキシウム カプセルのチューブ 通 過 性 について 検 討 を 行 った 方 法 2012 年 8 月 ICU/ 耳 鼻 咽 喉 科 / 歯 科 病 棟 に 勤 務 する 看 護 師 83 名 を 対 象 にチ ューブ 閉 塞 の 経 験 閉 塞 時 の 溶 解 液 の 種 類 等 についてアンケート 調 査 を 行 った チュー ブ 通 過 性 は 5mL の 水 に 懸 濁 した 薬 剤 の 乾 燥 重 量 を 8Fr 栄 養 カテーテル(JMS) 通 過 前 後 で 比 較 した(n=5) 結 果 考 察 チューブ 閉 塞 の 経 験 者 は 6 名 であり そのうち 5 名 が 微 温 湯 を 使 用 して いた チューブ 通 過 性 の 平 均 は タケプロン OD 錠 は 94.3% ネキシウム カプセルは 72.4%であった 結 論 注 入 手 技 は 看 護 師 間 で 異 なっており 薬 剤 毎 に 適 切 な 手 技 について 情 報 提 供 を 行 う 必 要 があると 考 えられた
S6-1 超 高 齢 患 者 の 術 前 術 後 の 栄 養 管 理 ~ 患 者 家 族 の 希 望 を 叶 える 食 事 援 助 ~ 溝 上 麗 釜 付 彩 乃 佐 々 木 彩 美 ¹) 大 畑 千 賀 ¹) 大 村 久 美 子 ¹) 原 珠 美 ¹) 松 本 未 希 ¹) 吉 留 菜 々²) 花 田 輝 代 ²) 石 橋 美 由 紀 ²) 金 子 朋 博 ³) 首 藤 麻 希 ³) 井 上 竜 一 ³) 垰 田 直 美 ⁴) 藤 原 信 一 郎 ⁴) 松 嶋 祐 ⁵) 別 府 孝 浩 ⁵) 溝 上 泰 一 郎 ⁵) 東 大 二 郎 ⁵) ¹) 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 NST( 看 護 部 ) ²) 同 ( 栄 養 部 ) ³) 同 ( 薬 剤 部 ) ⁴) 同 ( 検 査 部 ) ⁵) 同 ( 医 師 ) 当 院 の 大 腿 骨 頚 部 骨 折 患 者 は 平 均 年 齢 82.6 歳 で 高 齢 患 者 が 多 く 入 院 時 に 嚥 下 機 能 低 下 や 低 栄 養 状 態 をみとめる 患 者 も 多 い 当 院 整 形 外 科 病 棟 では 平 成 23 年 度 より 手 術 前 よりNST 介 入 を 依 頼 し 術 前 術 後 を 通 して 栄 養 管 理 を 行 っている 今 回 左 大 腿 骨 転 子 部 骨 折 右 大 腿 骨 顆 上 骨 折 で 手 術 目 的 のため 入 院 した 91 歳 の 超 高 齢 患 者 に 術 前 から 関 わった 結 果 を 報 告 する 手 術 に 向 け 誤 嚥 予 防 栄 養 状 態 維 持 ( 入 院 時 Alb3.1g/dl)を 目 的 とし 入 院 翌 日 よりNST 介 入 言 語 聴 覚 士 による 嚥 下 評 価 看 護 師 による 嚥 下 訓 練 と 口 腔 ケア 食 事 形 態 の 変 更 栄 養 強 化 食 品 の 追 加 本 人 の 嗜 好 に 合 わせた 食 事 内 容 の 検 討 を 行 い 週 1 回 のNSTカンファレンスで 評 価 を 行 った 結 果 入 院 中 肺 炎 を 合 併 したが 誤 嚥 することなく 患 者 家 族 が 望 んでいた 経 口 摂 取 が 可 能 となり 術 後 車 椅 子 までADLを 拡 大 することができた
S6-2 創 傷 治 癒 に 対 するアバンド 投 与 の 効 果 投 与 群 と 非 投 与 群 を 比 較 検 討 して 前 間 真 弓 洋 黒 岩 智 子 福 山 惠 三 好 篤 佐 賀 大 学 医 学 部 附 属 病 院 NST 林 章 浩 池 田 弘 典 檜 垣 真 由 美 椛 島 久 美 子 田 籠 康 宮 﨑 耕 治 水 田 敏 彦 はじめに アバンド は HMB L-グルタミン L-アルギニン 配 合 飲 料 で 創 傷 治 癒 に 効 果 があるとされているが 適 正 な 栄 養 介 入 例 への 付 加 効 果 については 明 らかではな い 方 法 対 象 は NST 介 入 した 28 例 で アバンド 投 与 群 16 例 と 12 例 の 非 投 与 群 を 比 較 した 介 入 4 週 後 の 創 部 の 状 態 を 悪 化 不 変 改 善 治 癒 に 分 類 し 血 液 検 査 の 変 化 とともに 2 群 の 比 較 を 行 った 結 果 投 与 群 ( 投 与 期 間 19.1 ± 5.1 日 )と 非 投 与 群 でエネルギーおよび 蛋 白 充 足 率 に 差 はなかった 創 傷 の 悪 化 / 不 変 / 改 善 / 治 癒 は 投 与 群 で 0 例 /2 例 /14 例 /0 例 非 投 与 群 で 0 例 /6 例 /6 例 /0 例 であり 有 意 に 投 与 群 で 改 善 例 が 多 かった 血 液 検 査 の 栄 養 及 び 炎 症 の 指 標 の 変 化 は 2 群 間 で 有 意 差 はなかったが 投 与 群 で BUN 上 昇 を 示 す 例 が 見 られた 結 論 適 切 な 栄 養 介 入 下 においてアバンド を 投 与 することは 創 傷 治 癒 に 促 進 的 に 作 用 する 可 能 性 がある
S6-3 増 粘 剤 を 用 いた 経 腸 栄 養 剤 の 胃 内 半 固 形 化 の 試 み 吉 留 菜 々 花 田 輝 代 石 橋 美 由 紀 大 畑 千 賀 2) 大 村 久 美 子 2) 原 珠 美 2) 溝 上 麗 2) 松 本 未 希 2) 金 子 朋 博 3) 首 藤 麻 希 3) 井 上 竜 一 3) 垰 田 直 4) 4) 5) 5) 5) 美 藤 原 信 一 郎 松 嶋 祐 別 府 孝 浩 溝 上 泰 一 郎 東 大 二 郎 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 NST( 栄 養 部 ) 2) 同 ( 看 護 部 ) 3) 同 ( 薬 剤 部 ) 4) 同 ( 検 査 部 ) 5) 同 ( 医 師 ) 5) 目 的 近 年 胃 食 道 逆 流 や 下 痢 など 液 体 栄 養 剤 に 関 連 した 合 併 症 を 防 止 する 目 的 で 半 固 形 化 栄 養 法 が 普 及 している その 中 でもペクチン 液 を 先 行 投 与 し その 後 に 経 腸 栄 養 剤 を 投 与 する 胃 内 半 固 形 化 法 が 新 しい 試 みとして 報 告 されている 今 回 当 院 における 経 腸 栄 養 剤 専 用 増 粘 剤 リフラノンを 用 いた 胃 内 半 固 形 化 栄 養 法 について 検 討 を 行 った ので 報 告 する 方 法 当 院 採 用 の 経 腸 栄 養 剤 9 種 をリフラノンに 滴 下 しその 物 性 の 変 化 及 び 人 工 胃 液 下 での 変 化 を 検 討 した また リフラノンを 用 いて 胃 内 半 固 形 化 栄 養 法 を 行 った 患 者 9 例 ( 消 化 器 疾 患 を 認 めない 脳 外 科 疾 患 8 例 呼 吸 器 疾 患 1 例 )におけ る 嘔 吐 及 び 下 痢 の 有 無 について 検 討 した 結 果 経 腸 栄 養 剤 9 種 をリフラノンに 滴 下 後 種 類 によって 差 異 はあるものの 10 分 以 内 で 半 固 形 となった また 患 者 9 例 ( 平 均 投 与 日 数 20 日 )において 嘔 吐 及 び 持 続 する 下 痢 はみられなかった
S6-4 浮 腫 患 者 における 摂 取 塩 分 量 からみた 栄 養 食 事 指 導 の 効 果 阿 部 真 世 後 藤 美 奈 西 別 府 病 院 栄 養 管 理 室 宮 本 陽 子 看 護 部 2) 2) 春 田 典 子 外 科 3) 唐 原 和 秀 3) 目 的 当 院 の 九 州 リンパ 浮 腫 センターへの 入 院 患 者 の 病 態 改 善 目 的 で 塩 分 と 肥 満 への 対 処 の ため 実 施 している 栄 養 食 事 指 導 の 効 果 を 検 討 方 法 対 象 : 平 成 24 年 4 月 ~7 月 入 院 患 者 26 名 男 女 比 =1:25 塩 分 エネルギー 制 限 食 を 提 供 栄 養 食 事 指 導 は2 回 実 施 入 院 時 退 院 時 退 院 1 ヶ 月 後 3 ヶ 月 後 の 随 時 尿 から 塩 分 摂 取 量 を 測 定 再 来 時 に 退 院 後 自 宅 での 3 日 間 分 の 食 事 記 録 表 を 回 収 し 効 果 を 判 定 結 果 BMI 入 院 時 28.0kg/m 2 退 院 時 26.4 kg/m 2 であった 塩 分 摂 取 量 は 入 院 時 平 均 10.6± 2.75g 退 院 時 平 均 8.8±1.79g となった 退 院 1ヶ 月 後 計 測 できた 患 者 は 5 名 中 4 名 は 平 均 1g 摂 取 塩 分 量 が 増 加 し 1 名 は 1.2g 減 少 3 日 間 の 食 事 記 録 提 は 3 例 分 析 考 察 退 院 時 は 食 事 や 浮 腫 の 軽 減 やリハビリのため BMI 塩 分 摂 取 量 は 減 少 しかし 再 来 後 は 摂 取 塩 分 量 の 再 増 加 することから より 効 果 的 な 栄 養 食 事 指 導 が 必 要 と 考 える
S6-5 抗 がん 剤 治 療 による 口 腔 粘 膜 炎 に 対 するロペラミド 含 嗽 液 の 効 果 金 子 朋 博 首 藤 麻 希 井 上 竜 一 吉 留 菜 々 2) 花 田 輝 代 石 橋 美 由 紀 2) 3 大 畑 千 賀 ) 3 大 村 久 美 子 ) 3 原 珠 美 ) 溝 上 麗 3 松 本 未 希 ) 4) 4) 5) 垰 田 直 美 藤 原 信 一 郎 松 嶋 祐 別 府 孝 浩 溝 上 泰 一 郎 5) 東 大 二 郎 5) 2) 3 ) 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 NST( 薬 剤 部 ) 2) 同 ( 栄 養 部 ) 3 ) 同 ( 看 護 部 ) 4) 同 ( 検 査 部 ) 5) 同 ( 医 師 ) 5) 目 的 一 般 的 に 抗 がん 剤 治 療 に 伴 う 口 腔 粘 膜 炎 に 対 してキシロカイン 含 嗽 液 が 用 い られるが 本 剤 は 局 所 麻 酔 薬 であるため 味 覚 障 害 や 嚥 下 機 能 の 低 下 による 誤 嚥 のリス クがある 一 方 ロペラミドはオピオイド 受 容 体 を 介 した 鎮 痛 作 用 があることが 知 られ ている そこで 抗 がん 剤 治 療 により 口 腔 粘 膜 炎 を 発 症 した 患 者 に 対 して ロペラミド 含 嗽 液 の 効 果 を 検 討 した 対 象 方 法 2009 年 4 月 ~2012 年 3 月 抗 がん 剤 治 療 中 で 当 院 の 栄 養 サポートチ ーム( 以 下 NST)に 介 入 依 頼 があった 患 者 11 例 にロペラミド 含 嗽 を 試 してもらった また 同 時 期 に 標 準 療 法 がなされた 患 者 11 例 (キシロカイン 含 嗽 )を 比 較 対 象 群 とした 両 群 とも 毎 食 前 30 分 にうがいさせ 食 事 摂 取 量 等 を 調 査 した 結 果 ロペラミド 含 嗽 群 ではキシロカイン 含 嗽 群 と 比 べて うがい 開 始 2 日 目 から 食 事 摂 取 量 が 有 意 に 増 加 した 考 察 ロペラミド 含 嗽 は 抗 がん 剤 治 療 に 伴 う 口 腔 粘 膜 炎 に 対 して 有 効 な 対 処 法 の1つ であると 考 えられる
S6-6 レモンを 用 いた 経 腸 栄 養 剤 の 急 速 投 与 の 検 討 山 本 澄 子 頼 永 桂 山 田 由 李 子 用 松 美 咲 福 岡 大 学 病 院 看 護 部 後 藤 妙 子 福 岡 大 学 筑 紫 病 院 看 護 部 Ⅰ. 研 究 目 的 脳 血 管 障 害 で 早 期 リハビリを 必 要 とする 患 者 に 対 し レモン 果 汁 ( 以 後 レモン)を 用 いた 経 腸 栄 養 剤 の 急 速 投 与 が ADL 拡 大 にもたらす 効 果 について 明 らかにする Ⅱ. 研 究 の 実 際 1 日 3 回 の 経 腸 栄 養 剤 投 与 前 に レモン 20ml 白 湯 10ml を 注 入 ライフロン 6 400ml を 急 速 投 与 その 後 白 湯 10ml レモン 20ml 白 湯 10ml の 順 で 注 入 し 胃 内 の 栄 養 剤 を 半 固 形 化 し 終 了 する Ⅲ. 結 果 および 考 察 対 象 : 椎 骨 動 脈 解 離 による 構 音 嚥 下 障 害 を 認 めた 患 者 2 名 両 者 共 に 経 腸 栄 養 中 の 嘔 吐 や 逆 流 はみられず A 氏 は 発 症 8 日 目 より B 氏 は 9 日 目 よりレモンを 用 いた 急 速 投 与 を 開 始 した 20 分 間 の 急 速 投 与 を 行 い 注 入 の 前 後 では 嘔 吐 や 腸 蠕 動 の 亢 進 腹 満 感 は 認 められなかった 両 者 は 発 症 2 日 目 よりP T OT STによるリハビリテーションを 開 始 した 急 速 投 与 による 時 間 短 縮 でリ ハビリに 費 やす 時 間 が 40 分 (2 単 位 )から 90 分 (4.5 単 位 )に 増 え A 氏 は 入 院 時 B.I:0 点 が 退 院 時 75 点 に B 氏 は 入 院 時 B.I:45 点 が 退 院 時 75 点 へ 上 昇 した 両 者 ともにADL 拡 大 と 共 に 食 への 欲 求 が 強 くなり A 氏 はレモンを 用 いた 急 速 投 与 から 8 日 目 で 経 口 食 事 摂 取 が 開 始 され B 氏 も 急 速 投 与 から 12 日 目 には 1 日 2 食 の 経 口 摂 取 が 可 能 となった レモンを 用 いた 急 速 投 与 において 便 秘 以 外 の 消 化 器 症 状 は 認 められず 2 名 に 対 する 急 速 投 与 は 有 効 であったと 考 える 両 者 は 声 帯 麻 痺 によ る 嗄 声 がみられたが 注 入 時 の 看 護 師 との 会 話 や 発 声 訓 練 が" 食 やリハビリ 意 欲 に 繋 がり 発 声 する 機 会 が 増 え 嚥 下 機 能 亢 進 の 治 療 的 アプローチへと 繋 ぐことができた 従 来 の 注 入 時 間 は 約 120 分 であったが 約 20 分 の 注 入 で 短 縮 した 時 間 をリハビリの 時 間 に 移 行 した 結 果 2 名 共 にADLスコアの 上 昇 がみられた