CS-120.220 CENTRALIZED LUBRICATING SYSTEM
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概 要 チェンコンベアによる 搬 送 設 備 は 生 産 の 合 理 化 省 力 化 設 備 として 鉄 鋼 自 動 車 などの 各 産 業 に 広 範 に 使 用 され ますます 重 要 な 役 割 を 果 しています このチェン 自 動 給 脂 装 置 は チェンコンベア 稼 動 中 に 工 場 エアを 用 いて 自 動 的 に 給 脂 するも ので チェンと 完 全 に 平 行 移 動 し 自 由 に 追 随 する 独 特 の 機 構 により 確 実 に 給 脂 を 行 ない チ ェン 搬 送 設 備 をもっとも 効 率 よく 運 転 いたします また 独 自 の 制 御 方 式 やコンベア 逆 転 時 の 破 損 防 止 機 構 等 により 今 まで 以 上 の 高 速 給 脂 コンベアの 運 転 条 件 に 応 じた 自 動 給 脂 が 可 能 です 特 長 省 力 と 危 険 作 業 防 止 工 場 エアとコンベアの 移 動 力 により 駆 動 され 容 易 に 確 実 な 自 動 給 脂 ができますので 人 件 費 の 節 約 と 共 に 危 険 作 業 結 脂 の 見 落 しを 防 止 します 設 備 寿 命 の 延 長 駆 動 力 の 減 少 理 想 的 な 給 脂 ができますから 摩 耗 などによる 故 障 を 防 ぎ 設 備 の 稼 動 率 が 向 上 するばかりでなく 動 力 費 の 節 約 も 可 能 です 作 業 能 率 の 向 上 潤 滑 不 良 による 騒 音 や しゃくり 現 象 がなくなり コンベアの 高 速 運 転 によって 作 業 能 率 を 上 げることができます 潤 滑 剤 の 有 効 利 用 自 由 に 給 脂 量 が 調 整 できる 機 構 を 持 ち 適 正 給 脂 によって 潤 滑 剤 を 経 済 的 に 使 用 できます 仕 様 エア 供 給 圧 力 潤 滑 剤 供 給 圧 力 エア 消 費 量 潤 滑 剤 吐 出 量 潤 滑 剤 調 整 量 使 用 潤 滑 剤 0.4~0.5MPa 5~15MPa 1Nr/サイクル(at 0.4MPa) 0.3~2.5cm 3 /ストローク 0.15cm 3 /1 回 転 ( 調 整 ネジ) NLGIちょう 度 No.0~No.1グリース コンベア 横 振 れ 許 容 値 (mm) コンベア 上 下 振 れ 許 容 値 (mm) CS-120 ±6 ±4 CS-220 ±6 ±4 CS-222 ±10 ±4 ガ 質 イ ド 径 (mm) 量 (kg) 30~70 22 30~70 24 80~140 24 給 脂 量 主 機 仕 様 による 使 用 範 囲 は 下 図 を 参 照 してください CS-223 ±10 ±4 120~180 24 周 囲 温 度 5~60 チェンピッチと 速 度 の 関 係 25 コンベア 速 度 と 給 脂 量 の 関 係 (No.1グリース5 軸 受 抵 抗 0.5MPaの 時 ) 20 コンベア 速 度 S (m/min) 15 10 5 CS-120 形 A CS-220 形 給 脂 量 0 (cm 3 /stroke) 2.5 2.0 1.5 1.0 グリース 供 給 圧 力 :P 5MPa 7.5MPa 0.5 0 0 100 200 300 400 500 600 700 チェンピッチP(mm) 給 脂 ニップルのピッチ 0 0 5 10 15 20 コンベア 速 度 S(m/min) 例 : 給 脂 可 能 範 囲 チェンピッチ:250mm コンベア 速 度 :10m/minで 使 用 する 時 両 条 件 の 交 点 はAの 位 置 となり CS-120 形 CS-220 形 が 使 用 可 能 です 横 軸 にチェンピッチ 縦 軸 にコンベア 速 度 をとり その 交 点 が 給 脂 機 形 式 別 に 示 された 斜 線 の 下 側 にあれば 給 脂 可 能 です 例 : 給 脂 量 調 整 範 囲 グリース 供 給 圧 力 :5MPa コンベア 速 度 :12m/min で 使 用 する 時 の 最 大 給 脂 量 は 2.0cm 3 /Strokeとなります 横 軸 にコンベア 速 度 縦 軸 に 給 脂 量 をとり その 交 点 がグリース 供 給 圧 力 別 に 示 された 斜 線 の 左 側 での 給 脂 量 の 調 整 が 可 能 です 形 式 記 号 説 明 ( 給 脂 機 ) CSー 2 ー ー10 基 本 形 式 チ ェ ン 給 脂 機 デザイン 番 号 電 磁 弁 電 圧 制 御 方 式 給 脂 方 向 ガイド 方 式 給 脂 速 度 機 種 A : AC100V 50/60Hz AC110V 60Hz B : AC200V 50/60Hz AC220V 60Hz(CS-220 形 のみ) T : 給 脂 タイミング 制 御 方 式 (CS-220 形 のみ) R : 右 勝 手 L : 左 勝 手 O : ピンガイド30~70mm 2:ローラガイド80~140mm 3:ローラガイド120~180mm 1 :メカニカル 制 御 方 式 2 : 電 気 制 御 方 式 (リミットスイッチ 及 び 電 磁 弁 による 制 御 ) 2
外 形 寸 法 図 CS-120 形 給 脂 機 部 番 名 称 形 式 記 号 1 2 3 4 5 6 スライドヘッド 組 立 CSS-120L プ ッ シ ュ ガ ン セ ット PGS-35L-2FA4 ガ イド レ バ ー セ ット CSL-120 メカニカルバルブ CMV-120L メカニカルバルブ ス ピ ードコ ントロ ー ラ VM230-02-01 CS-22 形 給 脂 機 部 番 名 称 形 式 記 号 CS-220L CS-222L CS-223L 1 2 3 4 5 6 7 8 9 スライドヘッド 組 立 プッシュガンセット ガイドレバ ーセット 空 気 作 動 弁 電 磁 弁 電 磁 弁 メカニカルバルブ メカニカルバルブ スピードコントローラ CSS-120L PGS-35L-2FA4 CSL-220L CSL-222L CSL-223L VFA3140 VO307- D VO307- D CMV-120L-T VM230-02-01 AS2200-01 備 考 1. 電 磁 弁 のリード 線 接 続 方 法 はDIN 形 ターミナルです 外 径 6~8mmのキャプタイヤケーブルを 使 用 ください 2. 電 磁 弁 は 5 給 脂 タイミング 電 磁 弁 はコンベア 6 運 転 ( 正 転 ) 信 号 用 です 3. 本 図 はCS-223 形 を 示 します 3
取 扱 い 給 脂 装 置 の 運 転 には 別 に 専 用 の 電 気 制 御 盤 を 用 意 しています 計 画 の 際 にお 問 合 せください 尚 給 脂 機 の 運 転 制 御 は 下 記 の 電 磁 弁 を 用 います CS-120 形 : エア 操 作 パネルの 電 磁 弁 CS-220 CS-222 CS-223 形 : 給 脂 機 に 組 込 みの 電 磁 弁 結 脂 機 は 主 機 が 正 転 時 のみ 運 転 してください 主 機 正 転 時 のみ ON する 信 号 をとり 逆 転 時 停 止 時 は 給 脂 機 を 止 めてください 給 脂 機 への 供 給 エア 圧 力 は エア 操 作 パネルの 減 圧 弁 で0.4~0.5MPaに 制 御 します 尚 空 気 回 路 を 潤 滑 するために 定 期 的 に 潤 滑 油 をリュブリケータに 補 給 してください 潤 滑 油 は 夕 一 ビン 油 VG32(JISK2213) 相 当 滴 下 油 量 は 給 脂 機 10~15ストロークに 1 滴 としてください 給 脂 機 運 転 中 は 圧 力 5~15MPaで 潤 滑 剤 を 常 時 加 圧 供 給 し 給 脂 機 停 止 中 は 供 給 ラインを 開 放 してください 主 機 側 へ 取 付 ける 給 脂 ニップルは 給 脂 ノズルの 保 護 と 外 部 もれ 防 止 の ため 専 用 ニップル ( 右 図 )をご 使 用 ください ( 別 手 配 ) 給 脂 ニップル 形 式 X A B T109-5P2 PF 1/4 17 19.6 T109-5P3 PF 3/8 19 21.9 主 機 への 取 付 位 置 は 下 記 寸 法 となる 取 付 としてください ピンガイドの 場 合 ローラガイドの 場 合 プッシュガン 先 端 の 注 入 ノズル(ウレタンゴム 製 )は 消 耗 品 です 給 脂 時 シール 状 態 を 確 認 の 上 定 期 的 に 取 替 えてください 給 脂 機 は 動 作 が 速 く 高 出 力 をもっていますので 運 転 中 (または 加 圧 中 )は 絶 対 に 触 れないでください 防 熱 防 塵 と 併 せて 必 要 により 保 護 力 バーを 設 けてください 4
システム 系 統 図 ( 例 ) 構 成 1a 1b チェン 給 脂 機 チェン 給 脂 機 CS-120L CS-120R 2 ポ ン プ ACP 形 エア 駆 動 ポンプ 3 4 エア 操 作 パネル 電 気 制 御 盤 ACP 形 操 作 パネル EP 形 制 御 盤 5 リミット ス イッチ ニップル 位 置 検 出 用 (CS-22 形 のみ) (CS-22 形 で 使 用 ) ポンプ エア 操 作 パネル 及 び 制 御 盤 につきましては お 客 様 の 仕 様 により 異 なります 別 途 打 合 せが 必 要 です 5
作 動 説 明 給 脂 機 回 路 図 (CS-120 形 ) 給 脂 機 はコンベアにより 駆 動 されるためのガイドレバー 1 給 脂 ニップルを 捕 捉 し 定 量 給 脂 するプッシュガン および コンベアと 2 平 行 往 復 するスライドヘッド を 3 備 えており 空 圧 制 御 回 路 による 無 理 のない 自 動 給 脂 を 行 ないます エア 圧 力 が 供 給 されると ガイドレバー が 1 飛 び 出 し 待 機 すると 共 に シリンダ 4 (ロツ ド 側 は 常 時 加 圧 )のヘッド 側 を 加 圧 し シリンダ 出 力 とリターンスプリング の 5 押 し 戻 し 力 をバランスさせます スライドヘッド がコンベアにより 3 駆 動 され 給 脂 位 置 にくると 3wayメカニカルバルブ II が 作 動 し プッシュガン が 2 飛 び 出 し 給 脂 ニップルを 捕 捉 潤 滑 剤 を 注 入 します 給 脂 が 完 了 すると 3wayメカニカルバルブ が II 閉 じ プッシュガ ン が 2 引 込 みます スライドヘッド がさらに 3 移 動 すると 5Wayメカニカルバルブ が I 切 換 り ガイドレバー が 1 引 込 み 同 時 にシリンダ のヘッド 4 側 を 開 放 し シリンダ 引 戻 し 力 および リターンス プリング の 5 押 し 戻 し 力 によリスライドヘッド を 3 初 期 位 置 に 復 帰 させます 尚 復 帰 速 度 の 調 整 はスピードコントローラ で 6 行 ないます 給 脂 機 動 作 順 序 コンベアと 共 に 平 行 移 動 する 無 理 のない 給 脂 動 作 1 初 期 位 置 ( 停 止 位 置 ) 2 待 機 位 置 3 スライドヘッドが 移 動 開 始 チェンピン の A 軌 道 内 には 何 もなく コンベアは 自 由 に 通 過 します エアが 供 給 されると ガイドレバー がチェンピン 1 チェンピン がガイドレバー に A 1 当 たり スライド の A 軌 道 内 に 飛 び 出 し 待 機 します ヘッド がコンベアと 3 共 に 移 動 を 始 めます プッシュガン 給 脂 動 作 追 随 自 由 度 の 大 きいフレキシブル 給 脂 ノズルと 確 実 な 計 量 給 脂 機 構 のプッシュガン 図 ー1 待 機 位 置 給 脂 機 待 機 位 置 では エア 通 路 は A 開 放 され 潤 滑 剤 通 路 B には 給 脂 機 運 転 中 常 時 ポンプにより 潤 滑 剤 が 加 圧 供 給 さ れています 通 路 切 換 動 作 バルブ 本 体 およびエアピストン はスプリング により 7 8 9 押 し 戻 され バルブピストン はスプリング により 10 11 押 し 出 され 通 路 と を B C 連 通 しています 計 量 動 作 計 量 ピストン の 12 両 側 室 は D E 共 に 加 圧 され 差 圧 力 により 計 量 ピストン は 12 右 動 し 潤 滑 剤 を 計 量 します 図 ー1 6
給 脂 機 回 路 図 (CS-220 形 ) CS-220 形 はコンベア 進 行 方 向 が 正 転 時 のみ 給 脂 機 を 運 転 するための3Way 電 磁 弁 (コンベア III 正 転 時 のみ 励 磁 逆 転 および 停 止 時 は 消 磁 )および 給 脂 ニップル 位 置 を 検 出 して 給 脂 タイミングをとるための3Way 電 磁 弁 により IV 作 動 制 御 を 行 ないます コンベアが 移 動 して 給 脂 ニップルが 定 位 置 にくると 位 置 検 出 スイッチ( 図 示 せず)が 働 き 3Way 電 磁 弁 を IV 励 磁 します 3Way 電 磁 弁 は III 給 脂 機 運 転 中 常 時 励 磁 されており パイロットラインが 加 圧 されて 5Way 空 気 作 動 弁 が V 切 換 り ガイドレバー が 1 飛 び 出 します 以 下 CS-120 形 の 場 合 と 同 様 に 作 動 します 給 脂 が 完 了 し スライドヘッドがさらに 移 動 すると 5Wayメカニカルバルブ が 1 切 換 り パイロットラインが 開 放 されて5Way 空 気 作 動 弁 が V 切 換 ります 以 下 CS-120 形 の 場 合 と 同 様 にガイドレバー が 1 引 込 み スライドヘッド を 3 初 期 位 置 に 復 帰 させます 4 給 脂 開 始 5 給 脂 完 了 6 待 機 位 置 へ 復 帰 プッシュガン が 2 飛 び 出 し 給 脂 ニップルを 捕 捉 給 脂 が 完 了 するとプッシュガン が 2 引 込 みます ガイドレバー が 1 引 込 み スライドヘッド が 3 2 すると 同 時 に 一 定 量 の 潤 滑 剤 を 注 入 します の 待 機 位 置 に 戻 ります 図 ー2 給 脂 位 置 スライドヘッドが 移 動 して 給 脂 位 置 にくるとエア 通 路 が A 加 圧 されます 通 路 切 換 動 作 バルブ 本 体 バルブピストン および エアピストン が1 7 10 8 体 となって 押 し 出 され 先 端 の 給 脂 ノズルが 給 脂 ニップルを 捕 捉 すると バルブピストン が 10 切 換 り 通 路 と を B C 遮 断 と C F を 連 通 します 給 脂 動 作 計 量 ピストン は 12 潤 滑 剤 供 給 圧 力 により 左 動 し 室 の E 潤 滑 剤 を 通 路 を C F 通 じてコンベアに 給 脂 します 図 ー2 給 脂 が 完 了 すると エア 通 路 は A 再 び 開 放 され スプリング および 9 11 潤 滑 剤 供 給 圧 力 により 待 機 位 置 に 復 帰 します 7
保守点検 8
保守点検 9
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CAT.21(15.00.000) FS