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損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

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は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

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国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

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添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

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Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

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キ 短 時 間 労 働 者 の 雇 用 管 理 の 改 善 等 に 関 する 法 律 ( 平 成 5 年 法 律 第 76 号 ) ク 労 働 契 約 法 ( 平 成 19 年 法 律 第 128 号 ) ケ 健 康 保 険 法 ( 大 正 11 年 法 律 第 70 号 ) コ 厚 生 年 金 保

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スライド 1

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

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平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

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行 政 解 釈 上 特 定 商 取 引 法 の 通 信 販 売 における 事 業 者 について 経 産 省 は 販 売 業 者 または 役 務 提 供 事 業 者 とは 販 売 または 役 務 の 提 供 を 業 として 営 む 者 の 意 味 で あり 業 として 営 む とは 営 利 の 意 思

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

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Transcription:

2011 年 ( 平 成 23 年 )1 月 14 日 衆 議 院 議 長 横 路 孝 弘 殿 参 議 院 議 長 西 岡 武 夫 殿 経 済 産 業 大 臣 大 畠 章 宏 殿 中 小 企 業 庁 長 官 髙 原 一 郎 殿 法 制 審 議 会 会 長 青 山 善 充 殿 近 畿 弁 護 士 会 連 合 会 理 事 長 山 﨑 和 友 提 携 リース 契 約 を 規 制 する 法 律 の 制 定 を 求 める 意 見 書 意 見 の 趣 旨 提 携 リース 契 約 において, 主 として 中 小 零 細 事 業 者 に 対 し, 不 適 切 不 合 理 な 勧 誘 によ り 多 数 の 被 害 が 生 じている 現 状 を 踏 まえ,これを 適 切 に 規 制 する 下 記 内 容 を 取 り 入 れた 立 法 措 置 をとるべきである 併 せて, 法 制 審 議 会 における 民 法 ( 債 権 法 ) 改 正 の 検 討 作 業 にお いて, 提 携 リース 被 害 の 実 態 について 配 慮 がなされていないまま,ファイナンスリース 契 約 を 典 型 契 約 に 取 り 込 むことには 反 対 である 記 1 リース 会 社 とサプライヤーとの 一 体 的 取 扱 い サプライヤーがユーザーに 対 して 行 った 説 明 は,リース 会 社 が 行 ったものとして 扱 うという 明 示 の 規 律 を 行 うこと 2 リース 物 件 の 市 価 と 乖 離 したリース 料 総 額 設 定 の 禁 止 リース 会 社 は,リース 物 件 (リース 契 約 の 対 象 物 件 )の 市 場 価 格 の 調 査 義 務 を 負 い, これを 著 しく 超 えるリース 料 総 額 になるリース 契 約 の 締 結 を 禁 止 すること リース 物 件 が 市 販 されていない 場 合, 同 様 の 用 途 とする 他 に 容 易 に 入 手 し 得 る 物 件 に 比 して 価 格 が 高 額 である 場 合,それが 高 額 である 事 実 及 び 特 にその 比 較 において 高 額 な 物 件 をリース 物 件 とする 理 由 を 説 明 すること また, 物 件 価 格 が 不 適 切 であったり,リース 契 約 の 対 価 に 役 務 提 供 の 対 価 分 が 実 質 的 に 含 まれていた 場 合 には,ユーザーは, 当 該 リース 契 約 を 取 り 消 すことができるも のとすること 3 リース 物 件 の 限 定 リース 物 件 は, 動 産 およびソフトウェアに 限 られるものとし, 役 務 はリース 対 象 と はできないことを 明 示 するとともに, 実 質 的 にリース 料 に 役 務 提 供 の 対 価 を 含 める 脱 法 的 な 扱 いを 明 示 的 に 禁 止 すること 4 残 リース 料 上 乗 せリースの 禁 止 リース 契 約 の 締 結 に 際 して, 既 存 のリース 契 約 の 解 約 を 伴 う 場 合 において,その 残 リース 料 を 清 算 するための 費 用 を 新 たなリース 契 約 のリース 料 に 上 乗 せすることを 禁 止 すること 1

5 適 切 な 契 約 内 容 の 説 明 義 務 リース 会 社 及 びサプライヤーは,リース 契 約 の 内 容 についてのリース 会 社 の 概 要 書 面 及 び 契 約 書 面 作 成 交 付 義 務 を 負 い,その 内 容 は,リース 物 件 たる 動 産 及 びソフトウ ェアの 名 称 及 びその 価 格, 当 該 動 産 等 に 附 帯 する 損 害 保 険 費 用 を 含 む 場 合 はその 内 容 及 び 価 格, 当 該 動 産 等 の 設 置 設 定 のための 費 用 を 含 む 場 合 はその 内 容 及 びその 価 格, 中 途 解 約 の 可 否 等 とすること 6 クーリング オフ ユーザーは, 第 6 項 が 定 める 内 容 を 適 正 に 記 載 した 契 約 書 面 を 受 領 した 後 相 当 期 間 は,リース 契 約 のクーリング オフができるものすること 7 支 払 能 力 調 査 義 務 過 量 販 売 の 禁 止 リース 会 社 は,ユーザーの 支 払 能 力 調 査 義 務 を 負 い,その 額 を 超 える 契 約 の 締 結 や 過 量 販 売 を 禁 止 すること 8 厳 格 な 行 政 ルールの 導 入 提 携 リースについては, 販 売 信 用 に 準 ずるものとして, 割 賦 販 売 に 準 じた 規 律 を 設 け, 経 済 産 業 省 等 監 督 官 庁 への 届 出 登 録 義 務 を 課 した 上 で, 報 告 徴 求, 立 入 検 査, 業 務 改 善 命 令 等 の 行 政 ルールを 導 入 すること 2

意 見 の 理 由 第 1 はじめに ファイナンス リース 契 約 とは ユーザーが 企 業 設 備 を 調 達 するにあたって,リー ス 会 社 が 目 的 物 を 販 売 会 社 から 購 入 してユーザーに 貸 与 し, 物 件 の 調 達 費 用 を 基 礎 と して 計 算 したリース 料 を 所 定 の 期 間 分 割 して 支 払 うという 取 引 をいい, 広 く 企 業 の 設 備 調 達 の 手 段 として 活 用 されている ファイナンス リース 契 約 では リース 会 社 が 目 的 物 の 所 有 権 を 取 得 することとされ リース 料 を 完 済 してもユーザーは 目 的 物 を 返 還 する 義 務 があり, 他 方 で,リース 期 間 中 であってもリース 契 約 を 解 約 することがで きないという 特 色 があり,クレジット 契 約 とは 異 なる 性 質 のものとして 理 解 されてい る( 賃 貸 借 と 金 融 の 両 方 の 性 質 がある) 近 年,このファイナンス リースの 仕 組 みを 利 用 し,リース 会 社 と 提 携 関 係 がある サプライヤーの 販 売 員 が, 中 小 零 細 事 業 者 の 自 宅 や 事 業 所 を 訪 問 して, 今 使 っている 電 話 機 はいずれ 使 えなくなる この 電 話 機 に 交 換 すれば 電 話 代 が 今 よりも 安 くなる (リース 料 の 総 額 が 高 くなることは 全 く 告 知 せずに) 新 たにリース 契 約 をした 方 がリ ース 料 が 安 くなる) などといった 虚 偽 や 誤 解 を 生 ぜしめる 内 容 の 勧 誘 を 行 い, 事 業 者 にとって 必 要 でない,あるいは 極 めて 高 価 格 のビジネスフォンやOA 機 器 のリース 契 約 を 締 結 させられる 事 例 が 多 発 している 中 には,リース 契 約 書 に 記 載 のない 物 品, 役 務 がリース 契 約 の 対 象 とされているケースも 見 受 けられる 後 日,ユーザーが,リース 会 社 に 対 して 解 約 を 申 し 入 れても,リース 会 社 は,サプ ライヤーの 勧 誘 行 為 については 関 知 しない, 中 途 解 約 は 認 められない, 事 業 者 である から 特 定 商 取 引 法 が 適 用 されずクーリング オフは 認 められない,などとして 一 切 解 約 に 応 じようとしないため,トラブルが 急 増 している このような 悪 質 リース 被 害 の 本 質 は, 消 費 者 及 び 知 識 経 験 がないことにおいては 消 費 者 と 同 様 の 中 小 零 細 事 業 者 に 対 して, 本 来 必 要 ではないリース 物 件 を 虚 偽 勧 誘 によ って 導 入 させたり しかもリース 物 件 の 時 価 と 乖 離 した 高 額 なリース 料 を 支 払 わせな がら,サプライヤーによる 不 適 切 違 法 勧 誘 の 抗 弁 がリース 会 社 に 対 し 切 断 される 約 定 となっているため,リース 契 約 という 法 形 式 が, 不 当 に 濫 用 されているところにあ る 悪 質 リース 被 害 において,ユーザーの 救 済 が 図 られた 裁 判 例 は 一 定 存 在 しているも のの 1,ユーザーが 敗 訴 する 場 合 もある しかも 救 済 裁 判 例 は, 特 定 商 取 引 法 上 のク ーリングオフが 認 められる 範 囲 に 限 定 され リース 契 約 上 の 瑕 疵 を 肯 定 する 裁 判 例 は 少 数 である ユーザーが,リース 会 社 とサプライヤー 間 の 内 部 関 係 を 把 握 するには 限 界 があり ユーザーが 過 大 な 主 張 立 証 責 任 を 負 担 させられている 現 状 にある また, 特 定 商 取 引 法 上 のクーリング オフの 主 張 についても, 事 業 の 規 模,リース 物 件 の 使 用 状 況 及 びリース 物 件 の 必 要 性 等 によって 結 論 が 左 右 されている そして, 何 よりも 被 害 者 である 零 細 事 業 者 自 身 が, 自 らは 事 業 者 であるから 救 済 されないと 諦 めて 泣 き 寝 入 りをするということにある したがって,これら 悪 質 リース 被 害 を 根 絶 し,かつ 防 止 するためには, 以 下 に 述 べ る 内 容 等 について, 新 たな 法 律 をもって 明 確 に 規 定 する 必 要 がある 第 2 提 携 リースによる 被 害 の 拡 大 1 名 古 屋 高 裁 平 成 19 年 11 月 19 日 判 決 ( 判 例 時 報 2010 号 74 頁 )は, 通 信 機 器 販 売 会 社 が 印 刷 画 工 を 行 っていた 者 にビジネスフォンのリース 契 約 を 勧 誘 した 事 案 について, 営 業 のために 若 しくは 営 業 として 締 結 されたもの ( 特 商 法 26 条 1 項 1 号 )であるとは 認 めら れないとして,クーリングオフを 認 めた 3

1 提 携 リースとは, 販 売 店 (サプライヤー)とリース 会 社 との 間 に 提 携 関 係 があるた めサプライヤーがファイナンス リース 契 約 締 結 の 交 渉 申 込 手 続 を 代 行 するリース 契 約 のことである(なお, 経 済 産 業 省 は,このような 提 携 リースのうち, 訪 問 販 売 の 形 式 が 取 られるものを リース 提 携 販 売 の 用 語 で 呼 んでいる 以 下 においては,フ ルペイアウト 方 式 のファイナンス リースでリース 会 社 とサプライヤーとの 間 に 提 携 関 係 があるものを 提 携 リース という ) 本 来,リース 契 約 が 予 定 している 契 約 形 態 は 以 下 のようなものである まず,ユー ザーが 自 らの 事 業 に 使 用 する 機 器 について 導 入 すべき 動 機 を 有 し,これを 取 り 扱 って いるサプライヤーと, 物 件 の 価 格 を 含 めた 協 議 を 行 う これについて 一 括 で 購 入 でき ない 場 合 に 与 信 を 得 る 方 法 として, 金 銭 消 費 貸 借 や 割 賦 販 売, 延 払 などいくつかの 選 択 肢 の 中 からリース 契 約 を 選 択 する このように, 本 来 のファイナンス リース 契 約 では,ユーザーは, 機 器 の 必 要 性 についても,その 価 格 (リース 料 総 額 )の 相 当 性 に ついても 知 識 と 経 験 を 有 していることが 多 い ところが, 電 話 機 や 複 合 機 パソコン,インターネット 設 備,ホームページなど 小 口 物 件 を 対 象 とした 提 携 リースにおいては, 上 記 のような 契 約 形 態 とは 全 く 異 なる 経 過 をたどる まず,ユーザーが 機 器 についての 必 要 性 を 感 じてサプライヤーに 連 絡 を とるというケースは 極 めて 少 ない ほとんどの 場 合, 訪 問 販 売 の 方 法 により 事 業 所 や 自 宅 を 突 然 訪 れたサプライヤーが,ユーザーに 機 器 を 紹 介 し,その 導 入 の 必 要 性 につ いて 欺 罔 や 誤 解 を 生 ぜしめるような 内 容 の 勧 誘 を 行 うので, 機 器 の 必 要 性 についてユ ーザーがじっくりと 熟 慮 検 討 する 余 地 が 少 ない また, 契 約 方 式 についてはリース 契 約 以 外 についてはほとんど 説 明 をせず, 機 器 の 市 価 がどの 程 度 のものかも 説 明 しない ため,リース 料 総 額 が 妥 当 かどうかの 検 討 機 会 は 奪 われたままである また,サプラ イヤーは, 月 額 リース 料 のみを 強 調 し,リース 料 総 額 を 認 識 しないように 説 明 を 行 う ケースが 多 い よって,リース 契 約 が 本 来 予 定 しているような,リース 物 件 の 選 定 や 価 格 設 定 についてユーザーとサプライヤーが 対 等 の 関 係 において 協 議 するという 環 境 がまったく 保 証 されていない サプライヤーは,リース 契 約 によってリース 会 社 から 物 件 価 格 購 入 費 用 を 一 括 で 取 得 するという 利 益 を 得 ることになるが, 他 方,リース 会 社 もまた,リース 契 約 の 法 形 式 上 のメリットを 享 受 することになる すなわち, 中 途 解 約 の 禁 止 と 抗 弁 の 切 断 であ る 後 日, 当 該 機 器 を 導 入 する 必 要 がなかったことや,あまりに 高 額 なリース 料 総 額 を 知 ったユーザーがリース 会 社 に 対 して 解 約 を 申 し 入 れたとしても,リース 会 社 は, サプライヤーの 勧 誘 行 為 はリース 会 社 には 無 関 係 である,リース 契 約 上 中 途 解 約 が 認 められない, 事 業 者 には 特 定 商 取 引 法 が 適 用 されずクーリング オフは 認 められない, などとしてこれを 拒 絶 しうるのである このようなサプライヤーとリース 会 社 のいわば 共 存 共 栄 の 関 係 が,リース 被 害 を 拡 大 させているのである また, 近 年,100 万 円 を 超 えるホームページ 作 成, 管 理 という 役 務 提 供 の 対 価 を 実 質 的 な 目 的 としながら, 形 式 的 には, 市 販 の 安 価 なホームページ 作 成 ソフトと 同 等 以 下 のソフトウェア 等 をリース 物 件 としている 事 案 や, 警 備 契 約 という 役 務 提 供 を 実 質 的 な 目 的 としながら, 形 式 的 には, 安 価 な 警 備 機 器 類 ( 防 犯 カメラ, 録 画 システム など) 等 をリース 物 件 に 設 定 している 事 案 が 発 生 している サプライヤーがホームペ ージを 作 成 しないまま 倒 産 したり あるいはホームページ 作 成 後 の 更 新 サービスをリ ース 料 に 実 質 的 に 含 めながら,サプライヤーが 倒 産 したために 更 新 サービスが 受 けら れないのに, 未 だにリース 会 社 に 対 するリース 料 を 支 払 わされ 続 けている 被 害 者 も 少 なくない このように,リース 契 約 という 法 形 式 が, 悪 質 商 法 のための 道 具 として 濫 用 されて いる 実 態 が 長 年 続 き, 近 年 はその 態 様 も 多 様 化 してきている 4

2 このような 提 携 リースの 特 質 を 利 用 した 悪 質 なリース 契 約 に 関 する 相 談 件 数 は, 国 民 生 活 センターの 集 計 によると, 平 成 12 年 から 平 成 17 年 にかけて 年 々 増 加 し, 平 成 12 年 度 には2618 件 であった 相 談 が, 平 成 13 年 度 3511 件, 平 成 14 年 度 4853 件, 平 成 15 年 度 5830 件, 平 成 16 年 度 7352 件, 平 成 17 年 度 86 96 件 と 急 増 してきた その 後, 平 成 18 年 度 5498 件, 平 成 19 年 度 3807 件, 平 成 20 年 度 297 3 件 と 徐 々に 減 少 はしているものの, 未 だ 決 して 少 なくない 相 談 件 数 である また, 国 民 生 活 センター 及 び 各 地 の 消 費 生 活 センターは 消 費 者 の 相 談 窓 口 であって, 悪 質 リ ース 被 害 の 被 害 者 である 事 業 者 の 相 談 を 全 て 掬 い 上 げていないものと 思 われる 他 方, リース 会 社 の 同 業 者 団 体 である 社 団 法 人 リース 事 業 協 会 に 対 する 相 談 件 数 は 平 成 19 年 度 が3778 件, 平 成 20 年 度 が4249 件, 平 成 21 年 度 が4532 件 であり, むしろ 増 加 の 一 途 を 辿 っている 2 更 に,リースの 契 約 対 象 として, 電 話 機 等 から 事 務 用 機 器 以 外 の 物 件,ホームペー ジ 作 成 用 ソフトやSEO 対 策 ソフトに 変 化 し,リース 契 約 を 巧 妙 に 利 用 した 新 たな 被 害 事 案 が 増 加 している リース 事 業 協 会 の 平 成 21 年 度 苦 情 相 談 のうち,ホームペー ジソフト,SEO 対 策 ソフト,セキュリティ 関 連 機 器 の3つの 相 談 は1646 件 にもな っている 第 3 立 法 の 必 要 性 1 特 定 商 取 引 法 の 通 達 改 正 と 苦 情 相 談 傾 向 経 済 産 業 省 は 個 人 事 業 者 等 を 狙 った 電 話 機 リース 訪 問 販 売 に 係 る 苦 情 相 談 の 増 加 をふまえ 平 成 17 年 12 月 6 日 特 定 商 取 引 法 の 通 達 を 改 正 し,リース 提 携 販 売 の ように 一 定 の 仕 組 みの 上 での 複 数 の 者 による 勧 誘 販 売 等 であるが 総 合 してみれ ば 一 つの 訪 問 販 売 を 形 成 していると 認 められるような 場 合 には,いずれも 販 売 業 者 等 に 該 当 することを 明 示 し( 同 法 2 条 販 売 業 者 ) 一 見 事 業 者 名 で 契 約 を 行 っていて も, 事 業 用 というよりも 主 として 個 人 用 家 庭 用 に 使 用 するためのものであった 場 合 は 原 則 として 特 商 法 が 適 用 されることを 明 らかにした( 同 法 26 条 営 業 のために もしくは 営 業 として ) 3 同 省 は 同 日 社 団 法 人 リース 事 業 協 会 に 対 する 指 導 として, 電 話 機 等 リース の 審 査 強 化 提 携 販 売 事 業 者 の 総 点 検 及 び 取 引 停 止 を 含 めた 管 理 強 化 苦 情 相 談 体 制 の 整 備 等 の 取 組 等 の 指 導 を 行 った また, 同 省 は, 平 成 18 年 7 月 25 日, 電 話 機 等 のリースを 勧 誘 していたメディアサポートに 対 し, 上 記 通 達 改 正 をふまえ 特 定 取 引 法 8 条 1 項 に 基 づき 業 務 の 一 部 停 止 命 令 を 出 している しかしながら, 特 定 商 取 引 法 のクーリングオフによる 解 決 は, 中 小 零 細 事 業 者 の 被 害 すべてに 適 用 されるわけではない その 結 果, 上 記 のとおり 提 携 リース 被 害 は 沈 静 化 しているとはいえず,リース 事 業 協 会 の 苦 情 相 談 はむしろ 増 加 傾 向 にある しかも, リース 被 害 は 対 象 物 件 をかえ 多 様 化, 拡 大 の 傾 向 が 見 られる リース 事 業 協 会 は,ホ ームぺージ 等 において 業 務 の 適 正 化 を 目 指 した 告 知 を 繰 り 返 し 行 っているようである が,あくまで 任 意 団 体 に 過 ぎず, 上 記 被 害 の 拡 大 という 事 実 からしても 十 分 な 実 効 性 が 確 保 されているとは 到 底 言 い 難 い 2 司 法 的 救 済 の 限 界 ユーザーは,サプライヤーの 虚 偽 の 説 明 等 の 不 適 切 な 勧 誘 についてリース 会 社 の 責 2 社 団 法 人 リース 事 業 協 会 平 成 22 年 9 月 22 日 付 小 口 リース 取 引 に 係 る 問 題 の 解 消 を 目 指 して 3 経 済 産 業 省 平 成 17 年 12 月 6 日 付 悪 質 な 電 話 機 等 リース 訪 問 販 売 への 対 応 策 について http://www.meti.go.jp/press/20051206002/20051206002.html 5

任 を 追 及 するためには,リース 契 約 の 瑕 疵 を 主 張 して 同 契 約 からの 拘 束 を 解 放 するか リース 会 社 自 身 の 説 明 務 違 反, 不 法 行 為 に 基 づく 損 害 賠 償 責 任 ないしは 使 用 者 責 任 に 基 づく 損 害 賠 償 責 任 などの 法 的 責 任 を 追 及 するほかない しかし, 提 携 リース 契 約 に 関 し 特 定 商 取 引 法 が 適 用 される 場 面 は, 営 業 行 為 を 適 用 除 外 としている 関 係 で 限 定 的 である また,リース 会 社 がサプライヤーの 行 為 につい て 負 うべき 義 務 規 範 は, 例 えば 割 賦 販 売 法 における 加 盟 店 調 査 義 務 業 務 適 正 化 義 務 等 とは 異 なり, 明 文 化 されていないため, 個 々の 裁 判 所 の 判 断 によって 司 法 的 救 済 が 受 けられない 場 合 もあり,その 救 済 には 限 界 もある 3 立 法 の 必 要 性 提 携 リース 被 害 がこのように 多 発 する 原 因 は,いわゆる 物 品 の 与 信 販 売 を 司 る 法 体 系 の 欠 陥 にある すなわち, 物 品 購 入 の 対 価 を 一 括 で 支 払 うことができない 場 合, 第 三 者 の 金 融 によってこれを 可 能 とする 方 法 は, 金 銭 消 費 貸 借, 割 賦 販 売,そしてリー スの 三 種 類 が 考 えられる このうち, 前 二 者 については, 貸 金 業 法, 利 息 制 限 法, 出 資 法 及 び 割 賦 販 売 法 という,いずれも 監 督 官 庁 を 有 する 業 法 規 制 法 が 存 在 している にもかかわらず,リースのみ 規 制 法 が 全 くなく, 野 放 しになっているというのが 現 状 である このような 状 況 下 では, 悪 質 リース 被 害 は, 規 制 が 存 在 しないリースの 分 野 で 多 発 することは 容 易 に 推 測 できるところであり,まさに 貸 金 業 法 や 利 息 制 限 法 割 賦 販 売 法 を 脱 法 する 手 段 として 用 いられているのが 被 害 の 現 状 である このように, 貸 金 業 法 や 割 賦 販 売 法 等 の 規 制 を 脱 法 する 形 式 で 生 じている 提 携 リー ス 被 害 の 増 加 を 防 止 する 上 で, 適 切 な 法 規 制 を 行 うことは,まさに 急 務 である そし て,リース 会 社 とサプライヤーの 関 係 及 びこれに 基 づくリース 会 社 が 負 うべき 義 務 に ついては, 立 法 によって 明 確 化 する 以 外 に 救 済 方 法 は 限 定 されている 4 法 制 審 議 会 における 民 法 ( 債 権 法 ) 改 正 の 議 論 現 在, 法 務 省 法 制 審 議 会 において 民 法 ( 債 権 法 ) 改 正 に 向 けた 議 論 が 行 われており, 学 者 グループが 作 成 した 債 権 法 改 正 の 基 本 方 針 においては,ファイナンスリース 契 約 を 典 型 契 約 として 民 法 典 に 規 定 するとの 提 案 がなされている しかしながら, 債 権 法 改 正 の 基 本 方 針 には,リース 契 約 の 基 本 型 のみが 記 載 されているだけで, 上 記 のような 提 携 リース 契 約 による 被 害 実 態 や 病 理 現 象 については 何 ら 考 慮 されておらず, 立 法 としては 極 めて 不 十 分 である むしろ,そればかりか,リース 契 約 にいわば 法 に よるお 墨 付 きを 与 え, 提 携 リース 被 害 をさらに 増 加 させかねず 民 法 の 典 型 契 約 に 盛 り 込 むことは 反 対 である 第 4 規 制 の 具 体 的 内 容 とその 理 由 1 リース 会 社 とサプライヤーとの 一 体 的 取 扱 い ファイナンス リース 契 約,ないし 提 携 リースにおいては,サプライヤーの 不 当 勧 誘 が 行 われた 場 合 あるいはリース 物 件 に 瑕 疵 があった 場 合,ユーザーは 抗 弁 事 由 を リース 会 社 に 主 張 できない 旨 約 定 されている しかし,リース 会 社 は, 自 らは 営 業 活 動 を 行 うことなく, 提 携 しているサプライヤーを 手 足 のごとく 使 い,リース 契 約 の 締 結 に 関 する 事 実 行 為 のほとんど 全 てを 委 ねているのであるから, 両 者 は 密 接 不 可 分 な 関 係 にあり サプライヤーの 不 当 勧 誘 やリース 物 件 の 瑕 疵 に 関 し ユーザーの 抗 弁 事 由 はリース 会 社 に 対 抗 できことを 原 則 とすべきである そのため サプライヤーがユ ーザーに 対 して 行 なった 説 明 は,リース 会 社 が 行 ったものとして 扱 うという 明 示 の 規 律 を 設 けるべきである なお, 判 例 上,リース 会 社 とサプライヤーとの 関 係 は, 割 賦 購 入 あっせんの 場 合 の, 販 売 業 者 と 割 賦 購 入 あっせん 業 者 との 関 係 よりもさらに 密 接 な 関 係 にあるということ ができる ( 神 戸 簡 判 平 成 16 年 6 月 25 日, 判 例 集 未 登 載 )としたものもあるが, 上 記 被 害 実 態 のとおり,このような 密 接 な 関 係 にもかかわらず,リース 会 社 の 管 理 監 6

督 責 任 が 果 たされているとは 到 底 言 い 難 いのが 現 状 である サプライヤーがユーザー に 対 して 行 なった 説 明 は,リース 会 社 が 行 ったものと 扱 うという 明 文 の 規 定 を 設 け, サプライヤーによる 不 適 切 な 勧 誘 行 為 等 があった 場 合 には,ユーザーはリース 契 約 を 取 り 消 すことができることを 明 文 で 定 めるべきである 2 リース 物 件 の 市 価 と 乖 離 したリース 料 総 額 設 定 の 禁 止 (1) 提 携 リースにおいては, 機 器 購 入 の 動 機 がユーザーにあるかどうかが 疑 問 である 事 例 が 多 く,そのため,リース 料 総 額 が,サプライヤーにとって 一 方 的 に 有 利 に 設 定 さ れる 危 険 性 が 高 い よって,リース 会 社 は,リース 物 件 の 市 場 価 格 の 調 査 義 務 を 負 い,これを 著 しく 超 えるリース 料 総 額 になるリース 契 約 の 締 結 を 禁 止 すべきである (2) また,リース 契 約 の 本 質 は 設 備 の 売 買 及 び 賃 貸 借 なのであるから, 設 備 ではない 役 務 を 含 ましめることは,そもそもリース 契 約 の 本 質 に 反 する しかしながら, 役 務 提 供 をリース 契 約 の 法 形 式 をとって 行 う 被 害 が 拡 大 していることは 上 記 述 べたとおりで ある このような 偽 装 された 役 務 提 供 リース 契 約 は,とくにソフトウェアリースの 形 態 をとることが 多 い ソフトウェアの 価 格 の 適 正 性 はユーザーにとってわかりにくい ためである このような 役 務 提 供 リース 契 約 による 被 害 を 防 止 するためには,リース 契 約 の 対 象 がソフトウェアであることや, 同 様 の 用 途 とする 他 に 容 易 に 入 手 し 得 るソフトウェア に 比 して 価 格 が 高 額 である 場 合 には, 当 該 リース 物 件 となるソフトウェアが 高 額 であ る 事 実 や, 特 にその 比 較 において 高 額 なソフトウェアをリース 物 件 とする 理 由 につい てユーザーに 説 明 すべきである (3) そして,リース 会 社 は, 一 般 に, 相 応 の 規 模 を 有 する 大 企 業 であることが 多 く,リ ース 物 件 の 市 場 価 格 の 調 査 は 容 易 であり,かつ,リース 物 件 を 不 当 に 高 額 にしたり, 不 当 に 高 額 なホームページ 作 成 ソフトをリース 物 件 とするリース 契 約 についての 苦 情 が 多 発 していることを 熟 知 しているのであるから,このような 調 査 義 務 を 負 わせても 何 ら 不 合 理 ではない さらに,リース 会 社 がこの 調 査 を 怠 った 結 果,リース 物 件 価 格 が 不 適 切 であったり, リース 契 約 の 対 価 としてソフトウェアないしその 使 用 許 諾 権 以 外 の 役 務 提 供 の 費 用 が 実 質 的 に 含 まれていた 場 合 には,ユーザーに 取 消 権 を 付 与 すべきである 3 リース 物 件 の 限 定, 残 リース 料 上 乗 せリースの 禁 止 等 設 備 の 売 買 及 び 賃 貸 借 というリース 契 約 の 本 質 上,リース 物 件 の 適 格 性 が 認 められ るためには,それが 返 還 されること, 移 動 できるものであること, 汎 用 性 があるもの であると,そして 特 定 できるものであることが 必 要 なのであり,リース 料 の 算 定 基 準 は,1 基 本 額 ( 物 件 購 入 価 格 残 存 価 格 が 生 じている 場 合 は 物 件 購 入 価 格 残 存 価 格 ), 2 金 利,3 固 定 資 産 税,4 保 険 料,5 販 売 管 理 費 用 ( 手 数 料 ) 及 び6 利 益 等 であり, これらの 合 計 がリース 料 総 額 となる よって, 悪 質 なリース 被 害 を 防 止 し, 適 切 なリース 契 約 を 締 結 するには, 上 記 のよ うな 役 務 提 供 費 用 を 実 質 的 に 含 ませることを 禁 止 するほか, 既 存 のリース 契 約 の 解 約 を 伴 う 場 合 において,その 残 リース 料 を 清 算 するための 費 用 を 新 たなリース 契 約 のリ ース 料 に 上 乗 せするという 残 リース 料 上 乗 せリースをも 禁 止 しなければならない このような 残 リース 料 上 乗 せリースは, 期 間 中 に 不 要 な 中 途 解 約 を 繰 り 返 して,リ ース 料 総 額 を 雪 だるま 式 に 増 加 させ, 他 方,サプライヤーはリース 契 約 の 実 績 をあげ るという 次 々リース の 温 床 となっており,とくに 規 制 が 必 要 である 4 適 切 な 契 約 内 容 の 説 明 義 務 リース 契 約 の 仕 組 みは 複 雑 であり, 事 業 者 といえどもこれを 理 解 することは 容 易 で はない しかしながら, 現 在 の 提 携 リース 契 約 で 用 いられている 契 約 書 には,リース 物 件 (これも 物 品 の 型 式 等 が 記 載 されていないケースがしばしばである)と 月 額 のリ 7

ース 料 が 記 載 されているだけで,いかなる 物 件 をリースし,なぜこのリース 料 総 額 と なるのかの 内 訳 すら 記 載 されていない これらに 加 え,リース 契 約 の 内 容, 仕 組 み, 中 途 解 約 の 可 否 等 の 重 要 な 事 項 について,リース 契 約 書 上 に 明 示 し,かつリース 会 社 に 厳 格 な 説 明 義 務 を 負 わせることにより, 悪 質 な 提 携 リース 被 害 の 防 止 が 期 待 できる したがって,リース 会 社 及 びサプライヤーは,リース 契 約 書 の 内 容 について,1 動 産 及 びソフトウェアの 名 称 及 びその 価 格, 当 該 動 産 等 に 附 帯 する 損 害 保 険 費 用 がある 場 合 はその 内 容 及 び 価 格, 当 該 動 産 等 の 設 置 設 定 のための 費 用 がある 場 合 はその 内 容 及 びその 価 格,2リース 契 約 の 対 象 がソフトウェアであり, 同 様 の 用 途 とする 他 に 容 易 に 入 手 し 得 るソフトウェアに 比 して 価 格 が 高 額 である 場 合,それが 高 額 である 事 実 及 び 特 にその 比 較 において 高 額 なソフトウェアをリース 物 件 とする 理 由,3 中 途 解 約 の 可 否, 及 び5 契 約 書 面 を 受 領 した 後 相 当 期 間 はリース 契 約 のクーリング オフが できること(クーリング オフ 権 については5で 述 べる)を 明 示 し,またその 内 容 に ついての 説 明 義 務 を 負 うべきである 5 クーリング オフ ユーザーは, 前 述 した 契 約 書 面 を 受 領 した 後 相 当 期 間 は,リース 契 約 のクーリング オフができるようにするべきである 何 故 なら, 提 携 リース 契 約 におけるユーザーの 地 位 は, 事 業 者 であったとしても, 上 記 の 法 に 定 められた 消 費 者 の 地 位 と 同 様 に,リース 会 社 との 間 に 構 造 的 な 格 差 が 存 し, 契 約 時 に, 契 約 内 容 についての 熟 慮 がなされないままに 締 結 に 至 っているケ ースが 多 く, 熟 慮 期 間 を 設 けることが 必 要 であり,かつ, 勧 誘 者 側 にも, 適 切 な 内 容 の 契 約 書 面 を 交 付 させ, 説 明 義 務 を 十 分 に 果 たさせる 契 機 となるからである 6 支 払 能 力 調 査 義 務 過 量 販 売 の 禁 止 リース 会 社 は, 割 賦 販 売 法 と 同 様 に,ユーザの 支 払 能 力 調 査 義 務 を 負 い,その 額 を 超 える 契 約 の 締 結 や 過 量 販 売 を 禁 止 すべきである リース 被 害 においては,ユーザーの 資 力 からして 極 めて 不 相 当 な 金 額 ( 例 えば 年 間 の 所 得 の 半 分 以 上 の 年 間 リース 料 を 支 払 わせるものもある)をリース 料 総 額 とする 契 約 が 締 結 されていたり,また,リース 物 件 も,ユーザーが 真 に 必 要 とするものに 比 し て, 質 的 にも 量 的 にも 過 剰 な 事 案 が 多 々 存 在 するのであるから,リース 会 社 は,ユー ザーの 支 払 能 力 調 査 義 務 を 負 い,その 額 を 超 える 契 約 や,あるいは,ユーザーにとっ て 不 必 要 なリース 物 件 について 質 的 量 的 に 過 剰 な 販 売 が 行 われないように 配 慮 する 義 務 を 負 うとすべきである 7 厳 格 な 行 政 ルールの 導 入 上 記 述 べたような 規 制 について,これを 真 に 実 効 あらしめるためには, 行 政 による エンフォースメントが 必 要 不 可 欠 であり,リース 業 については 経 産 省 ないし 消 費 者 庁 への 登 録 制 とし, 立 入 検 査, 改 善 命 令 等 の 行 政 監 督 権 限 に 服 することにするべきであ る リース 業 については, 貸 金 業 登 録 をしているリース 会 社 もあるが,リース 業 自 体 に ついては, 現 在 は, 特 段 何 らの 登 録 も 必 要 とされてはいない しかしながら, 上 記 の とおりリースによる 被 害 は 拡 大 しており,リース 事 業 協 会 の 自 浄 能 力 もないから, 経 済 産 業 省 ないし 消 費 者 庁 等 への 登 録 制 とし, 立 入 検 査, 改 善 命 令 等 の 行 政 監 督 権 限 に 服 させ,もって, 不 当 勧 誘 の 排 除 を 目 指 すべきである 以 上 8