Microsoft Word - ③第1編第1章(1～100）

第 1 編 総 則

1 第 1 節 計 画 の 目 的 理 念 及 び 構 成 第 1 節 計 画 の 目 的 理 念 及 び 構 成 1 計 画 の 目 的 この 計 画 は 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号 以 下 災 対 法 という ) 第 42 条 の 規 定 に 基 づき 伊 根 町 の 区 域 に 係 る 防 災 に 関 し 総 合 化 と 計 画 化 を 図 るため 次 の 事 項 を 定 め そ の 万 全 を 期 すことを 目 的 とする (1) 伊 根 町 の 地 域 に 係 わる 防 災 に 関 し 伊 根 町 及 び 町 の 地 域 内 の 公 共 的 団 体 その 他 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 の 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 網 及 び 伊 根 町 の 概 況 と 災 害 の 記 録 (2) 気 象 等 の 予 報 防 災 施 設 の 新 設 改 良 及 び 保 安 並 びに 訓 練 調 査 その 他 災 害 予 防 計 画 (3) 災 害 対 策 本 部 等 の 運 用 通 信 情 報 及 び 消 防 水 防 海 南 対 策 並 びに 救 助 衛 生 その 他 防 災 施 設 等 の 災 害 応 急 対 策 計 画 (4) 公 共 土 木 施 設 農 林 水 産 等 施 設 及 び 住 宅 中 小 企 業 等 の 災 害 復 旧 計 画 (5) その 他 必 要 な 事 項 2 計 画 の 理 念 この 計 画 に 基 づく 防 災 対 策 は 次 のような 理 念 のもとに 推 進 する (1) 災 害 は 単 なる 自 然 現 象 としてではなく 社 会 的 に 対 応 が 可 能 な 現 象 として 認 識 し 長 期 的 視 点 に 立 って 災 害 に 強 い 地 域 づくりに 努 める (2) 災 害 に 対 しては 防 災 施 設 設 備 整 備 (ハード)と 情 報 教 育 訓 練 (ソフト)の 両 面 か ら 総 合 防 災 システムの 整 備 を 図 り 災 害 を 最 小 限 にとどめるよう 努 める (3) 防 災 対 策 災 害 に 対 する 日 常 の 構 え が 重 要 であり 各 種 施 設 事 業 の 企 画 実 施 に 際 し 防 災 の 観 点 を 取 り 入 れるとともに 平 常 時 から 危 機 管 理 体 制 の 整 備 に 努 める (4) 災 害 発 生 時 には まず 自 分 の 生 命 財 産 は 自 分 で 守 る という 心 構 えと 行 動 が 基 本 と なることを 広 く 啓 発 し 住 民 自 身 自 主 防 災 組 織 等 住 民 相 互 間 の 自 主 的 な 防 災 対 策 の 支 援 に 努 める 3 計 画 の 構 成 本 計 画 は 現 実 の 災 害 に 対 する 対 応 に 即 した 構 成 としており 第 1 編 の 総 則 に 続 いて 第 2 編 を 一 般 計 画 編 第 3 編 を 震 災 対 策 計 画 編 とし それぞれの 災 害 に 対 する 予 防 応 急 復 旧 復 興 等 の 角 段 階 における 諸 施 策 を 示 した また 第 4 編 を 石 油 類 流 出 事 故 対 策 計 画 編 とし 海 上 にお ける 船 舶 事 故 等 による 石 油 類 の 流 出 及 び それに 伴 う 火 災 が 発 生 した 場 合 の 対 策 について 記 述 し た なお 巻 末 には 参 考 資 料 として 本 計 画 に 必 要 な 関 係 資 料 等 を 揚 げた 伊 根 防 1

1 第 1 節 計 画 の 目 的 理 念 及 び 構 成 第 1 編 総 則 第 2 編 一 般 計 画 編 第 3 編 震 災 対 策 計 画 編 伊 根 町 地 域 防 災 計 画 第 4 編 石 油 類 流 出 事 故 対 策 計 画 編 第 5 編 原 子 力 災 害 対 策 計 画 編 参 考 資 料 4 計 画 の 修 正 この 計 画 は 災 対 法 第 42 条 の 規 定 に 基 づき 毎 年 検 討 を 加 え 必 要 があると 認 めるときは これを 修 正 するものとする したがって 各 機 関 は 町 防 災 会 議 の 要 請 により 関 係 ある 事 項 について 指 定 する 期 日 ( 緊 急 を 要 するものについては その 都 度 )までに 計 画 修 正 案 を 町 防 災 会 議 に 提 出 するものとする また 災 対 法 第 42 条 第 3 項 及 び 災 対 法 第 42 条 の 2 の 規 定 に 基 づき 町 内 の 居 住 者 等 から 地 区 防 災 計 画 の 提 案 があった 場 合 は 町 防 災 会 議 の 審 議 のうえ 計 画 の 修 正 を 行 う 5 計 画 の 周 知 徹 底 この 計 画 は 伊 根 町 防 災 会 議 委 員 の 属 する 機 関 をはじめ 関 係 公 共 機 関 等 において 平 素 から 研 究 訓 練 その 他 の 方 法 によって 習 熟 に 努 めるとともに その 機 関 に 係 わる 計 画 については 必 要 に 応 じ 職 員 あるいは 地 域 住 民 に 周 知 徹 底 を 図 るものとする 6 計 画 の 運 用 この 計 画 に 揚 げられた 事 項 を 円 滑 に 運 用 するため 町 及 び 各 機 関 においては 必 要 に 応 じて 細 部 の 活 動 計 画 等 を 作 成 し 万 全 を 期 すものとする 2 伊 根 防

1 第 2 節 防 災 の 基 本 方 針 ( 防 災 ビジョン) 第 2 節 防 災 の 基 本 方 針 ( 防 災 ビジョン) 本 町 は 立 地 条 件 からみて 台 風 洪 水 地 震 津 波 等 の 災 害 発 生 原 因 を 内 包 しており これ らの 害 防 止 と 住 民 の 安 全 を 守 ることは 町 の 責 務 であり 防 災 関 係 機 関 の 協 力 を 得 て あらゆる 手 段 方 法 を 用 いて 万 全 を 期 さなければならない 早 急 かつ 安 全 な 対 策 の 樹 立 については 本 町 の 現 況 に 即 し 総 合 的 長 期 的 視 野 に 立 った 防 災 対 策 の 計 画 的 推 進 を 図 る 1 風 水 害 台 風 や 集 中 豪 雨 による 災 害 の 規 模 は 昭 和 40 年 9 月 10 日 の 台 風 23 号 や 昭 和 58 年 9 月 27 日 ~28 日 の 台 風 10 号 平 成 16 年 10 月 20 日 の 台 風 23 号 など 多 くの 台 風 等 による 被 害 の 大 きさで 立 証 済 みであり この 教 訓 を 生 かしてまず 災 害 の 未 然 防 止 の 徹 底 に 努 めなければならない その ため 今 後 の 開 発 計 画 森 林 伐 採 計 画 の 検 討 をはじめ 予 防 治 山 や 河 川 改 修 工 事 海 岸 保 全 事 業 等 の 促 進 などについて 関 係 機 関 関 係 団 体 との 協 議 を 深 め 住 民 の 民 生 安 定 と 生 命 財 産 を 保 護 するという 認 識 に 立 って 総 合 的 な 施 策 を 推 進 する また 災 害 時 にあっては 防 災 行 政 用 無 線 を 活 用 し 災 害 対 策 本 部 から 避 難 時 について 適 格 な 指 示 を 送 り 災 害 を 最 小 限 にとどめるように 努 める 2 火 災 火 災 については 住 民 の 生 活 様 式 の 多 様 化 に 伴 い その 発 生 要 因 も 多 種 多 様 になってきている また 建 築 物 についても 耐 火 構 造 物 が 増 加 してはいるものの 住 宅 密 集 地 は 大 部 分 が 木 造 家 屋 のた め 大 火 によって 大 きな 損 害 を 受 けることも 予 想 される 火 災 を 未 然 に 防 止 するため 住 民 の 火 災 予 防 思 想 の 高 揚 に 努 めるとともに 民 間 企 業 の 自 衛 消 防 意 識 の 向 上 を 図 る 消 防 力 の 充 実 強 化 については 消 防 施 設 及 び 装 備 の 充 実 に 努 めるとともに 団 員 の 研 修 及 び 訓 練 の 強 化 に 努 める 3 震 災 昭 和 2 年 3 月 7 日 に 発 生 した 北 丹 後 地 震 ( 丹 後 大 地 震 )は 網 野 町 附 近 を 震 源 地 とする M7.6 の 最 大 級 のものであり 被 害 は 与 謝 郡 竹 野 郡 熊 野 郡 中 郡 の 4 郡 に 及 んだ 本 町 でも 死 者 3 名 全 半 壊 家 屋 は 1,138 戸 にのぼる 大 きな 被 害 を 受 けた 地 震 による 被 害 は 地 盤 との 関 連 が 非 常 に 強 くなっており 今 後 の 地 震 による 被 害 の 軽 減 策 の 一 環 として 地 盤 の 状 況 を 把 握 することが 必 要 である 本 町 が 経 験 した 最 大 級 の 地 震 は 北 丹 後 地 震 であるが 将 来 同 じような 地 震 が 発 生 した 場 合 に おいても 都 市 化 の 進 展 や 発 生 時 期 等 社 会 的 自 然 的 条 件 の 変 化 により 倒 壊 家 屋 の 増 加 や 火 災 の 発 生 また 地 震 による 津 波 等 被 害 の 増 大 が 予 想 され さらには 阪 神 淡 路 大 震 災 や 東 日 本 大 震 災 のような 大 規 模 な 地 震 も 予 想 されるので これら 地 震 被 害 に 対 し 的 確 な 対 応 ができるよう 態 勢 を 整 えるものとする 伊 根 防 3

1 第 2 節 防 災 の 基 本 方 針 ( 防 災 ビジョン) 4 要 配 慮 者 への 配 慮 地 理 的 条 件 への 対 応 すべての 災 害 に 対 して 要 配 慮 者 である 高 齢 者 や 身 障 者 乳 幼 児 外 国 人 あるいは 観 光 客 へ の 万 全 の 安 全 対 策 を 講 ずる 町 は 防 災 関 係 機 関 関 係 団 体 との 連 携 を 密 にし 有 事 の 際 は 即 対 応 できるよう 体 制 づくりに 努 める 5 住 民 及 び 事 業 所 の 基 本 責 務 住 民 及 び 事 業 所 の 事 業 者 ( 管 理 者 )は 各 々の 防 災 活 動 を 通 じて 防 災 に 寄 与 するとともに 町 が 処 理 する 防 災 業 務 について 自 発 的 に 協 力 する (1) 住 民 の 基 本 責 務 自 らの 命 は 自 ら 守 る のが 防 災 の 基 本 であり 住 民 はこの 観 点 に 立 ち 日 ごろから 自 主 的 に 災 害 等 に 備 え 防 災 訓 練 や 各 種 防 災 知 識 の 普 及 啓 発 活 動 をはじめとする 町 消 防 機 関 の 行 政 が 行 う 防 災 活 動 と 連 携 協 力 する 必 要 がある また 住 民 は 災 害 に 際 しての 警 戒 避 難 活 動 等 における 隣 保 互 助 等 により 災 害 を 未 然 に 防 止 し あるいは 最 小 限 にとどめるため 相 互 に 協 力 するとともに 町 が 実 施 する 防 災 業 務 について 自 発 的 に 協 力 し 住 民 全 体 の 生 命 身 体 及 び 財 産 の 安 全 の 確 保 に 努 めなければ ならない (2) 住 民 及 び 事 業 所 の 基 本 的 責 務 事 業 所 の 事 業 者 ( 管 理 者 )は 町 及 びその 他 の 行 政 機 関 が 実 施 する 防 災 業 務 について 協 力 するとともに 事 業 の 実 施 に 当 たっては 従 業 員 や 顧 客 の 安 全 を 守 りながら 経 済 活 動 の 維 持 地 域 への 貢 献 等 の 役 割 を 果 たすなど その 社 会 的 責 務 を 自 覚 し 災 害 を 防 止 するため 最 大 限 の 努 力 を 払 わなくてはならない 4 伊 根 防

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 本 節 は 町 府 並 びに 町 の 区 域 を 管 轄 する 指 定 地 方 行 政 機 関 指 定 公 共 機 関 指 定 地 方 公 共 機 関 及 び 公 共 団 体 その 他 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 が 町 域 に 係 わる 防 災 に 関 し 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 を 示 す 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 伊 根 町 (1) 伊 根 町 防 災 会 議 及 び 伊 根 町 災 害 対 策 本 部 に 関 する 事 務 (2) 防 災 に 関 する 施 設 組 織 の 整 備 と 訓 練 (3) 災 害 に 関 する 予 警 報 の 連 絡 (4) 災 害 による 被 害 の 調 査 報 告 と 情 報 の 収 集 及 び 広 報 (5) 防 災 思 想 の 普 及 及 び 防 災 訓 練 の 実 施 (6) 自 主 防 災 組 織 の 育 成 指 導 及 びボランティアによる 防 災 活 動 の 環 境 の 整 備 その 他 住 民 の 自 発 的 な 防 災 活 動 の 促 進 (7) 避 難 準 備 情 報 の 伝 達 避 難 の 勧 告 又 は 指 示 (8) 災 害 の 防 除 と 拡 大 の 防 止 (9) 救 助 防 疫 等 被 災 者 の 救 援 保 護 及 び 高 齢 者 障 害 者 乳 幼 児 等 特 に 配 慮 を 必 要 とする 者 に 対 する 防 災 上 必 要 な 措 置 (10) 災 害 応 急 対 策 及 び 復 旧 資 材 等 の 確 保 (11) 被 災 企 業 等 に 対 する 融 資 等 の 対 策 (12) 被 災 町 営 施 設 の 応 急 対 策 (13) 食 料 品 飲 料 水 医 薬 品 等 の 生 活 必 需 品 の 確 保 (14) 災 害 時 における 文 教 対 策 (15) 災 害 対 策 要 員 等 の 動 員 (16) 災 害 時 における 交 通 輸 送 の 確 保 (17) 被 災 施 設 の 復 旧 (18) 管 内 関 係 団 体 が 実 施 する 災 害 応 急 対 策 等 の 調 整 (19) 前 各 号 の 目 的 を 達 成 するための 他 の 地 方 公 共 団 体 との 相 互 協 力 及 び 地 方 公 共 団 体 の 相 互 応 援 に 関 する 協 定 の 締 結 京 都 府 (1) 京 都 府 防 災 会 議 及 び 京 都 府 災 害 対 策 本 部 に 関 する 事 務 (2) 防 災 に 関 する 施 設 組 織 の 整 備 と 訓 練 (3) 災 害 に 関 する 予 警 報 の 連 絡 (4) 災 害 による 被 害 の 調 査 報 告 と 情 報 の 収 集 及 び 広 報 並 びに 被 災 者 に 対 する 的 確 な 情 報 提 供 (5) 防 災 思 想 の 普 及 及 び 防 災 訓 練 の 実 施 (6) 自 主 防 災 組 織 の 育 成 指 導 及 びボランティアによる 防 災 活 動 の 環 境 の 整 備 その 他 住 民 の 自 発 的 な 防 災 活 動 の 促 進 (7) 避 難 の 勧 告 又 は 指 示 伊 根 防 5

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 府 出 先 機 関 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 (8) 災 害 の 防 除 と 拡 大 の 防 止 (9) 救 助 防 疫 等 被 災 者 の 救 援 保 護 及 び 高 齢 者 障 害 者 乳 幼 児 等 特 に 配 慮 を 必 要 とする 者 に 対 する 防 災 上 必 要 な 措 置 (10) 災 害 応 急 対 策 及 び 復 旧 資 材 等 の 確 保 (11) 被 災 企 業 等 に 対 する 融 資 等 の 対 策 (12) 被 災 府 営 施 設 の 応 急 対 策 (13) 食 料 品 飲 料 水 医 薬 品 等 の 生 活 必 需 品 の 確 保 (14) 災 害 時 における 文 教 対 策 (15) 災 害 時 における 公 安 の 維 持 (16) 災 害 対 策 要 員 等 の 動 員 (17) 災 害 時 における 交 通 輸 送 の 確 保 (18) 被 災 施 設 の 復 旧 (19) 市 町 村 その 他 の 防 災 機 関 等 の 連 絡 調 整 指 示 斡 旋 等 (20) 前 各 号 の 目 的 を 達 成 するための 他 の 地 方 公 共 団 体 との 相 互 協 力 及 び 地 方 公 共 団 体 の 相 互 応 援 に 関 する 協 定 の 締 結 (1) 京 都 府 丹 後 災 害 対 策 支 部 に 関 する 事 務 (2) 防 災 に 関 する 組 織 の 整 備 と 訓 練 丹 後 広 域 振 興 局 (3) 災 害 に 関 する 予 警 報 の 連 絡 (4) 伊 根 町 災 害 対 策 本 部 自 衛 隊 その 他 関 係 機 関 等 との 連 絡 調 整 (5) 災 害 による 被 害 の 調 査 報 告 と 情 報 の 収 集 及 び 広 報 (6) 被 災 企 業 等 に 対 する 融 資 等 の 対 策 (1) 河 川 海 岸 道 路 橋 梁 砂 防 関 係 施 設 等 の 被 害 状 況 調 査 及 び 応 急 対 策 (2) 水 防 資 材 の 整 備 点 検 及 び 調 達 輸 送 丹 後 土 木 事 務 所 (3) 災 害 による 水 防 活 動 の 指 導 (4) 公 共 土 木 施 設 の 災 害 復 旧 (5) 水 防 に 関 する 予 警 報 の 連 絡 (6) 道 路 除 雪 対 策 (1) 災 害 用 医 薬 品 等 の 整 備 補 給 丹 後 保 健 所 (2) 医 療 機 関 の 被 害 状 況 調 査 及 び 応 急 対 策 (3) 医 療 救 護 防 疫 及 び 飲 料 水 の 供 給 (1) 教 育 関 係 被 害 状 況 の 収 集 整 理 及 び 応 急 対 策 丹 後 教 育 局 (2) 災 害 地 における 児 童 生 徒 の 応 急 教 育 (3) 教 科 書 の 調 達 及 び 配 分 (4) 災 害 時 における 休 校 登 下 校 の 措 置 (1) 災 害 に 関 する 情 報 収 集 (2) 被 災 者 救 出 救 助 及 び 避 難 誘 導 措 置 宮 津 警 察 署 (3) 被 災 地 及 び 避 難 場 所 における 犯 罪 の 予 防 検 挙 (4) 被 災 地 及 びその 周 辺 の 交 通 規 制 (5) 危 険 物 の 保 管 措 置 6 伊 根 防

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 指 定 地 方 行 政 機 関 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 近 畿 管 区 警 察 局 近 畿 財 務 局 近 畿 厚 生 局 近 畿 農 政 局 近 畿 中 国 森 林 管 理 局 近 畿 経 済 産 業 局 中 部 近 畿 産 業 保 安 監 督 部 近 畿 支 部 近 畿 運 輸 局 (1) 管 区 内 警 察 の 指 導 調 整 に 関 すること (2) 他 管 区 警 察 局 との 連 携 に 関 すること (3) 関 係 機 関 との 協 力 に 関 する 事 項 (4) 情 報 の 収 集 及 び 連 絡 に 関 すること (5) 警 察 通 信 の 運 用 に 関 すること (6) 津 波 警 報 の 伝 達 に 関 すること (1) 公 共 土 木 等 被 災 施 設 の 査 定 の 立 会 (2) 地 方 公 共 団 体 に 対 する 災 害 融 資 (3) 国 有 財 産 の 無 償 貸 付 等 (4) 災 害 時 における 金 融 機 関 の 緊 急 措 置 の 指 示 (1) 厚 生 労 働 省 の 所 掌 に 係 る 医 療 施 設 社 会 福 祉 施 設 水 道 施 設 等 及 び これらの 業 務 の 被 害 状 況 に 係 る 情 報 の 収 集 及 び 提 供 所 管 に 係 る 情 報 の 収 集 及 び 提 供 (1) 農 地 及 び 農 業 用 施 設 等 に 関 する 災 害 復 旧 事 業 及 び 災 害 防 除 事 業 の 指 導 並 びに 助 成 (2) 農 業 関 係 被 災 害 状 況 の 収 集 報 告 (3) 農 作 物 蚕 家 畜 等 の 防 災 管 理 指 導 及 び 病 害 虫 の 防 除 指 導 (4) 被 害 農 林 漁 業 者 等 に 対 する 災 害 融 資 のあっ 旋 指 導 (5) 管 理 又 は 建 設 中 の 農 業 用 施 設 の 防 災 管 理 並 びに 災 害 復 旧 (6) 土 地 改 良 機 械 の 緊 急 貸 付 (7) 生 鮮 食 料 品 飼 料 種 もみ 等 の 供 給 あっ 旋 (8) 災 害 時 における 主 要 食 糧 の 応 急 供 給 (1) 国 有 保 安 林 治 山 施 設 地 すべり 防 止 等 の 整 備 (2) 国 有 林 における 予 防 治 山 施 設 による 災 害 予 防 (3) 国 有 林 における 荒 廃 地 の 復 旧 (4) 災 害 対 策 用 資 材 の 供 給 (1) 災 害 時 における 物 資 の 供 給 及 び 物 価 の 安 定 (2) 被 災 商 工 業 鉱 業 の 事 業 者 に 対 する 融 資 のあっ 旋 (3) 電 気 ガス 事 業 に 関 する 復 旧 支 援 対 策 (1) 電 気 火 薬 類 都 市 ガス 高 圧 ガス 液 化 石 油 ガス 施 設 等 の 保 安 の 確 保 (2) 鉱 山 における 危 害 の 防 止 施 設 の 保 全 及 び 鉱 害 の 防 止 についての 保 安 の 確 保 (1) 所 管 する 交 通 施 設 及 び 設 備 の 整 備 についての 指 導 (2) 災 害 時 における 所 管 事 業 に 関 する 情 報 の 収 集 及 び 伝 達 (3) 災 害 時 における 旅 客 輸 送 確 保 に 係 る 代 替 輸 送 迂 回 輸 送 等 の 実 施 の ための 調 整 (4) 災 害 時 における 貨 物 輸 送 確 保 に 係 る 貨 物 運 送 事 業 者 に 対 する 協 力 要 請 (5) 特 に 必 要 があると 認 める 場 合 の 輸 送 命 令 (6) 災 害 時 における 交 通 機 関 利 用 者 への 情 報 の 提 供 伊 根 防 7

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 (1) 直 轄 公 共 土 木 施 設 の 整 備 と 防 災 管 理 に 関 すること (2) 応 急 復 旧 資 機 材 の 整 備 及 び 備 蓄 に 関 すること (3) 直 轄 公 共 土 木 施 設 の 応 急 点 検 体 制 の 整 備 に 関 すること (4) 指 定 河 川 の 洪 水 予 警 報 水 防 警 報 の 発 表 及 び 伝 達 に 関 すること (5) 災 害 時 の 道 路 通 行 禁 止 と 制 限 及 び 道 路 交 通 の 確 保 に 関 すること 近 畿 地 方 整 備 局 (6) 直 轄 公 共 土 木 施 設 の 二 次 災 害 の 防 止 に 関 すること (7) 港 湾 及 び 海 岸 ( 港 湾 区 域 内 )における 災 害 対 策 の 技 術 指 導 (8) 直 轄 公 共 土 木 施 設 の 復 旧 に 関 すること (9) 港 湾 海 岸 保 全 施 設 等 の 応 急 復 旧 工 法 の 指 導 (10) 災 害 時 の 海 上 の 流 出 油 に 対 する 防 除 措 置 (11) 災 害 時 における 技 術 者 防 災 ヘリ 各 災 害 対 策 車 両 等 による 支 援 大 阪 航 空 局 大 阪 空 港 事 務 所 大 阪 管 区 気 象 台 第 八 管 区 海 上 保 安 本 部 近 畿 総 合 通 信 局 (1) 空 港 ( 航 空 通 信 無 線 施 設 を 含 む ) 及 び 航 空 機 の 保 安 (2) 遭 難 航 空 機 の 捜 索 及 び 救 助 (1) 気 象 地 象 及 び 水 象 の 観 測 並 びにその 成 果 の 収 集 発 表 (2) 気 象 地 象 及 び 水 象 の 予 報 並 びに 警 報 の 発 表 (3) 気 象 地 象 及 び 水 象 の 資 料 及 び 状 況 の 収 集 並 びに 発 表 (1) 海 難 救 助 海 上 警 備 海 上 の 安 全 確 保 (2) 航 路 標 識 等 の 保 全 (3) 災 害 時 における 船 舶 による 救 助 物 資 及 び 避 難 者 の 輸 送 (1) 電 波 の 統 制 管 理 (2) 災 害 時 における 電 気 通 信 の 確 保 及 び 非 常 無 線 通 信 の 運 用 管 理 (3) 非 常 通 信 協 議 会 の 育 成 指 導 (1) 産 業 災 害 予 防 対 策 京 都 労 働 局 自 衛 隊 ( 陸 上 自 衛 隊 第 7 普 通 科 連 隊 海 上 自 衛 隊 舞 鶴 地 方 隊 ) 指 定 公 共 機 関 西 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 ( 京 都 支 店 ) (2) 業 務 上 災 害 及 び 通 勤 途 上 災 害 による 被 災 労 働 者 等 に 対 する 労 働 者 災 害 補 償 保 険 法 に 基 づく 迅 速 な 給 付 の 実 施 (3) 災 害 応 急 対 策 に 必 要 な 労 働 力 の 確 保 (1) 災 害 の 予 防 及 び 災 害 応 急 対 策 の 支 援 (1) 災 害 に 強 く 信 頼 性 の 高 い 通 信 設 備 の 構 築 (2) 電 気 通 信 システムの 一 部 の 被 災 が 他 に 重 大 な 影 響 を 及 ぼさないよ う 信 頼 性 の 向 上 を 図 る (3) 災 害 時 に 重 要 通 信 を 疎 通 させるための 通 信 手 段 の 確 保 (4) 災 害 を 受 けた 通 信 設 備 の 早 期 復 旧 (5) 災 害 復 旧 及 び 被 災 地 における 情 報 流 通 について お 客 様 国 地 方 公 共 団 体 ライフライン 事 業 者 及 び 報 道 機 関 等 との 連 携 8 伊 根 防

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 KDDI 株 式 会 社 ( 関 西 総 支 社 ) (1)~(5) ( 同 上 ) 株 式 会 社 エヌ (1)~(5) ( 同 上 ) ティ ティ ド コモ 関 西 支 社 エヌ ティ テ (1)~(5) ( 同 上 ) ィ コミュニケ ーションズ 株 式 会 社 日 本 赤 十 字 社 ( 京 都 府 支 部 ) (1) 災 害 時 における 救 護 班 の 編 成 並 びに 医 療 及 び 助 産 等 の 救 護 (2) 災 害 時 における 被 災 者 の 救 護 保 護 (3) 災 害 救 助 等 の 防 災 ボランティアの 連 絡 調 整 (4) 義 援 金 の 募 集 及 び 義 援 品 の 募 集 配 分 日 本 放 送 協 会 ( 京 都 放 送 局 ) (1) 住 民 に 対 する 防 災 知 識 の 普 及 と 予 警 報 の 周 知 徹 底 (2) 住 民 に 対 する 災 害 応 急 対 策 等 の 周 知 徹 底 (3) 社 会 事 業 団 等 による 義 援 金 品 の 募 集 配 分 指 定 地 方 公 共 機 関 関 西 電 力 株 式 会 社 ( 京 都 支 店 ) (1) ダム 施 設 等 の 整 備 と 防 災 管 理 (2) 災 害 時 における 電 力 供 給 (3) 被 災 施 設 の 応 急 対 策 及 び 復 旧 (4) 放 射 性 物 質 対 策 日 本 銀 行 ( 京 都 支 店 ) (1) 災 害 時 における 現 地 金 融 機 関 の 緊 急 措 置 についての 指 導 日 本 通 運 株 式 会 社 ( 京 都 支 店 ) (1) 災 害 時 における 貨 物 自 動 車 による 救 助 物 資 の 輸 送 及 び 避 難 の 協 力 (1) 災 害 時 における 郵 便 物 の 送 達 の 確 保 日 本 郵 便 株 式 会 社 (2) (3) 被 災 地 あて 救 助 用 郵 便 物 の 料 金 の 免 除 被 災 者 に 対 する 郵 便 はがき 等 の 無 償 交 付 ( 京 都 中 央 郵 便 局 ) (4) 被 災 者 が 差 し 出 す 郵 便 物 の 料 金 免 除 株 式 会 社 京 都 放 送 一 般 社 団 法 人 京 都 府 医 師 会 株 式 会 社 エフエ ム 京 都 (5) 郵 便 局 の 窓 口 業 務 の 維 持 (1) 住 民 に 対 する 防 災 知 識 の 普 及 と 予 警 報 等 の 周 知 徹 底 (2) 住 民 に 対 する 災 害 応 急 対 策 等 の 周 知 徹 底 (3) 社 会 事 業 団 等 による 義 援 金 品 等 の 募 集 配 分 (1) 災 害 時 における 医 療 救 護 の 実 施 (1) 住 民 に 対 する 防 災 知 識 の 普 及 と 予 警 報 等 の 周 知 徹 底 (2) 住 民 に 対 する 災 害 応 急 対 策 等 の 周 知 徹 底 (3) 社 会 事 業 団 等 による 義 援 金 品 等 の 募 集 配 分 一 般 社 団 法 人 京 都 府 バス 協 会 (1) 協 会 所 属 各 社 との 連 絡 調 整 一 般 社 団 法 人 京 都 府 トラック 協 会 (1) 協 会 所 属 各 社 との 連 絡 調 整 伊 根 防 9

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 一 般 社 団 法 人 京 都 府 LP ガス 協 会 (1) 液 化 石 油 ガスによる 災 害 の 防 止 及 び 保 安 の 確 保 (2) 災 害 時 における 液 化 石 油 ガスの 供 給 確 保 (3) 協 会 所 属 の 液 化 石 油 ガス 取 扱 機 関 との 連 絡 調 整 (1) 防 災 に 関 する 施 設 組 織 の 整 備 及 び 訓 練 宮 津 与 謝 消 防 組 合 土 地 改 良 区 (2) 災 害 による 被 害 調 査 報 告 情 報 の 収 集 及 び 広 報 (3) 災 害 の 防 除 及 び 拡 大 の 防 止 (4) 被 災 者 の 救 助 及 び 保 護 (1) 水 門 水 路 ため 池 等 の 施 設 の 整 備 及 び 防 災 管 理 (2) 農 地 及 び 農 業 用 施 設 の 被 害 調 査 と 災 害 復 旧 (3) たん 水 の 防 排 除 施 設 の 整 備 と 活 動 公 共 的 団 体 及 び 防 災 上 重 要 な 施 設 の 管 理 者 京 都 農 業 協 同 組 合 京 都 府 漁 業 協 同 組 合 宮 津 地 方 森 林 組 合 伊 根 町 社 会 福 祉 協 議 会 丹 後 海 陸 交 通 株 式 会 社 与 謝 医 師 会 病 院 等 経 営 者 (1) 家 畜 農 作 物 等 の 被 害 対 策 と 被 災 農 家 の 指 導 (2) 農 業 用 資 材 農 薬 肥 料 等 の 復 旧 必 要 資 材 の 確 保 あっ 旋 及 び 配 布 (3) 防 除 の 実 施 と 指 導 (4) 避 難 世 帯 の 生 活 必 要 物 資 の 確 保 あっ 旋 及 び 配 布 (1) 漁 船 漁 具 の 待 避 指 導 (2) 養 殖 施 設 の 管 理 指 導 (3) その 他 被 災 漁 業 者 の 復 旧 指 導 等 (1) 共 同 利 用 施 設 の 災 害 応 急 対 策 及 び 復 旧 (2) 復 旧 資 材 等 の 確 保 あっ 旋 及 び 配 布 (3) 被 災 組 合 員 に 対 する 復 旧 指 導 等 (1) 災 害 時 におけるボランティアの 受 入 れ 活 動 の 調 整 支 援 (2) 被 災 生 活 困 窮 者 に 対 する 生 活 福 祉 資 金 の 融 資 (3) 要 配 慮 者 の 救 援 救 護 の 提 供 協 力 (1) 災 害 時 における 緊 急 避 難 輸 送 (2) 災 害 時 におけるバス 路 線 状 況 の 情 報 収 集 及 び 伝 達 (1) 医 療 施 設 の 整 備 と 避 難 の 訓 練 (2) 災 害 時 における 医 療 の 確 保 及 び 負 傷 者 の 医 療 助 産 救 護 金 融 機 関 (1) 被 災 事 業 者 等 に 対 する 資 金 の 融 資 その 他 の 緊 急 措 置 社 会 福 祉 施 設 経 営 者 区 ( 自 治 区 ) (1) 災 害 時 における 施 設 利 用 者 の 安 全 確 保 (2) 要 配 慮 者 の 救 援 救 護 の 提 供 協 力 (1) 地 域 内 の 住 民 に 対 する 各 種 情 報 の 伝 達 と 災 害 情 報 等 の 通 報 (2) 地 域 内 に 発 生 した 事 項 についての 応 急 措 置 (3) 各 種 機 関 に 対 する 協 力 10 伊 根 防

1 第 3 節 防 災 上 重 要 な 機 関 の 実 施 責 任 と 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 機 関 名 処 理 すべき 事 務 または 業 務 の 大 綱 (1) 副 食 物 販 売 業 者 生 活 必 需 品 販 売 業 者 等 の 調 査 名 簿 の 作 成 及 び 物 商 工 会 等 資 調 達 協 力 (2) 副 食 物 生 活 必 需 品 の 購 入 に 対 する 協 力 液 化 石 油 ガス 取 扱 機 関 (1) 液 化 石 油 ガスの 防 災 管 理 (2) 災 害 時 における 液 化 石 油 ガスの 供 給 伊 根 町 建 設 業 協 会 (1) 伊 根 町 給 水 装 置 工 事 事 業 者 災 害 時 における 公 共 土 木 施 設 応 急 復 旧 対 応 (1) 災 害 時 における 給 水 装 置 応 急 復 旧 対 応 伊 根 防 11

第 4 節 伊 根 町 の 地 勢 と 災 害 要 因 災 害 記 録 1 位 置 本 町 は 京 都 府 の 北 部 丹 後 半 島 の 北 端 に 位 置 し 京 都 市 を 隔 てること 87 km 東 部 から 北 部 は 日 本 海 に 面 し 南 部 は 宮 津 市 西 部 は 京 丹 後 市 に 接 しており 太 鼓 山 権 現 山 を 中 心 とした 山 々 により 境 をなしている 伊 根 町 の 位 置 役 場 の 位 置 広 ぼ う ( km ) 海 抜 ( m ) 面 積 (k m2) 東 経 北 緯 東 西 南 北 最 高 最 低 135 17 35 40 10.6 12.0 683.1 0 62.00 次 表 からわかるように 本 町 の 総 面 積 の 約 80%が 森 林 原 野 で 占 められている 利 用 可 能 な 土 地 についてほとんどが 農 用 地 となっているものの 全 体 に 占 める 割 合 は 7.5%にすぎない し かし わずかな 海 岸 部 の 平 地 を 利 用 して 漁 業 が 営 まれている 12 伊 根 防

土 地 利 用 の 状 況 平 成 11 年 1 月 1 日 現 在 地 域 区 分 総 面 積 ( k m2 ) 構 成 比 ( % ) 農 用 地 4.66 7.5 田 3.32 5.3 畑 1.34 2.2 森 林 43.57 70.3 原 野 1.71 2.8 池 沼 0.01 0.0 宅 地 0.63 1.0 そ の 他 11.40 18.4 合 計 61.98 100.0 資 料 総 務 課 2 地 形 地 質 本 町 は 鷲 崎 鋤 崎 から 太 鼓 山 碇 峠 権 現 山 を 経 て 経 ヶ 岬 にのびる 尾 根 と 若 狭 湾 に 面 した 海 蝕 崖 に 囲 まれた 町 である 本 町 を 地 形 的 に 分 けると 東 部 の 海 岸 地 域 中 部 の 筒 川 本 流 沿 いの 本 庄 平 野 と 西 部 山 岳 地 帯 と することができる 海 岸 線 が 28 kmに 及 ぶ 東 部 海 岸 地 域 は 山 が 急 峻 にせまり 新 井 野 室 は 民 家 のある 標 高 50m~80m のところは 段 丘 面 で その 前 方 は 海 蝕 崖 となっており 隆 起 地 形 を 示 して いる 新 井 崎 北 方 ののろせ 海 岸 や 蒲 入 北 方 のカマヤ 海 岸 は 断 層 によりできたもので 奇 岩 絶 壁 が 多 く 景 勝 の 地 である 南 部 の 海 岸 は 鷲 崎 鋤 崎 が 突 き 出 て 青 島 とともに 天 然 の 防 波 堤 をなし 波 静 かな 伊 根 湾 を 形 成 している 伊 根 湾 は 三 方 山 に 囲 まれ 入 江 をなし ほとんど 外 海 の 風 波 をうけず おだやかであり 天 然 の 良 港 をなしている この 伊 根 湾 には 海 岸 に 沿 って 横 一 列 に 舟 屋 が 建 ち 並 び 他 に 例 を 見 ない 独 特 の 風 情 をもった 舟 屋 の 集 落 が 形 成 されている 筒 川 の 堆 石 作 用 によってできた 中 部 地 域 の 本 庄 平 野 では クルスノより 本 庄 上 本 庄 宇 治 本 庄 浜 まで 約 3 km 幅 500m にわたる 沖 積 盆 地 で 東 に 向 かって 発 達 しているが 河 成 段 丘 は 認 めら れない 筒 川 本 流 は この 本 庄 沖 積 盆 地 を 貫 流 して 若 狭 湾 本 庄 浜 に 注 いでいる た ん ぼ 本 庄 平 野 は 一 般 に 本 庄 田 圃 と 呼 ばれ 本 町 で 一 番 広 い 穀 倉 地 帯 をなし 本 庄 浜 本 庄 宇 治 本 庄 上 野 尻 等 の 集 落 が 散 在 している 西 部 山 岳 地 域 には 本 町 最 高 峰 である 太 鼓 山 (683m)がそびえておりマキ 尾 笠 山 碇 山 権 現 山 船 津 山 など 500m~600m 級 の 山 が 全 体 に 平 坦 な 山 並 として 遠 望 され 地 質 学 的 には 丹 後 半 島 の 中 央 高 台 といわれるものである 山 すそに 点 在 する 副 ノ 内 足 谷 吉 谷 田 坪 などは 中 央 高 台 の 侵 食 によってできた V 字 形 の 峡 谷 にある 集 落 である 中 央 高 台 の 台 面 である 太 鼓 山 から 碇 峠 にかけては 穏 やかな 地 形 をなして 碇 高 原 とよばれ 冬 は 積 雪 が 多 く 厳 しいが 夏 は 涼 しく 牛 の 飼 育 に 適 し 優 良 な 筒 川 牛 を 産 出 する 大 きな 要 因 と 伊 根 防 13

なっている 地 質 は 中 央 部 が 第 3 紀 層 におおわれ 東 北 部 には 第 3 紀 新 安 山 岩 が 分 布 し 南 部 は 第 3 紀 旧 安 山 岩 が 西 部 には 流 紋 岩 も 見 られる 丹 後 半 島 には 大 きな 断 層 線 がいくつも 見 られるが 宮 津 湾 西 側 の 本 町 からは 野 田 川 に 至 る 急 崖 はかつての 断 層 線 であり 山 頂 から 海 に 伸 びる 谷 は 断 層 崖 に 出 来 た 壮 年 期 の 浸 食 谷 である 段 丘 面 を 追 跡 すると 久 美 浜 湾 から 東 に 行 くほど 高 くなっており 丹 後 半 島 には 西 に 低 く 東 に 高 い 傾 動 隆 起 を 引 きつづき 起 こしていることがわかる 3 自 然 的 要 因 (1) 気 候 当 地 方 は 山 陰 地 方 特 有 の 多 雨 多 湿 の 気 候 であり 四 季 を 通 じて 雨 量 がきわめて 多 く 積 雪 があり 時 に 豪 雪 を 見 る 年 もある 本 町 の 気 象 は 概 観 すると 伊 根 朝 妻 地 区 の 海 岸 部 と 本 庄 筒 川 地 区 の 山 間 部 とでは 気 象 条 件 が 大 きく 異 なり 海 岸 部 の 気 候 は 日 本 海 を 西 から 沿 岸 にそって 北 東 に 進 む 対 馬 海 流 ( 暖 流 )の 影 響 をうけて 山 間 部 と 比 べて 2~3 暖 かい 年 間 降 水 量 は 平 年 2,000mm から 2,500mm であるが 昭 和 47 年 には 山 間 部 では 9 月 に 558mm 降 り 年 間 3,117mm にも 達 している 霜 は 平 年 11 月 初 旬 に 始 まり 翌 年 4 月 初 旬 に 終 わる 降 雪 機 関 は 平 年 で 12 月 初 旬 ~ 翌 年 3 月 中 旬 であり 積 雪 量 は 平 年 海 岸 部 で 50 cm~60 cmで あるが 山 間 部 では 約 2m の 積 雪 がある 昭 和 38 年 の 豪 雪 は 平 地 で 1.5m~2m 山 間 部 では 約 3m を 超 え 寺 領 地 区 では 5.3m を 記 録 した 年 平 均 気 温 分 布 図 ( ) ( 京 都 地 方 気 象 台 ) 平 年 降 水 量 分 布 図 (mm) ( 京 都 地 方 気 象 台 ) (2) 断 層 丹 後 半 島 には 活 断 層 があり 昭 和 2 年 に 発 生 した 丹 後 大 地 震 によって 山 田 断 層 も 活 動 した 伊 根 町 周 辺 に 見 られる 断 層 線 を 作 った 地 震 の 規 模 は 碇 峠 より 太 鼓 山 を 南 東 に 走 るもので M7.3 亀 島 から 北 東 にのびるもので M7.1 経 ヶ 岬 から 蒲 入 海 岸 を 作 ったもので M7.1 となっ ている 14 伊 根 防

丹 後 半 島 断 層 分 布 図 活 断 層 は 自 身 発 生 時 において 大 きな 被 害 をもたらす 可 能 性 もあり 今 後 も 予 断 を 許 されな い 本 町 は 立 地 条 件 からみて 台 風 洪 水 地 震 津 波 等 の 災 害 発 生 原 因 を 内 包 しており こ れらの 災 害 防 止 と 住 民 の 安 全 を 守 ることは 町 の 責 務 であり 関 係 機 関 の 協 力 を 得 て あらゆ る 手 段 方 法 を 用 いて 万 全 を 期 さなければならない 4 社 会 的 要 因 (1) 人 口 本 町 の 人 口 の 推 移 は 多 くの 農 山 村 と 同 様 大 きな 減 少 を 示 しており 昭 和 35 年 の 6,958 人 と 平 成 22 年 の 2,410 人 を 比 較 すると 減 少 率 は 65.4%にも 及 び いわゆる 過 疎 化 減 少 の 抑 制 人 口 の 増 大 は 町 域 活 性 化 の 最 大 の 目 標 といっても 過 言 ではない 状 況 となっている ま た 地 域 別 では 内 陸 部 の 筒 川 地 区 の 減 少 が 最 も 多 くなっており 農 山 村 部 での 過 疎 減 少 が 伊 根 防 15

特 に 進 行 している 区 分 年 度 人 口 及 び 世 帯 数 の 推 移 昭 35 昭 40 昭 45 昭 50 昭 55 昭 60 平 2 平 7 平 12 平 17 平 22 人 口 ( 人 ) 6,958 5,784 4,779 4,283 4,021 3,792 3,586 3,361 3,112 2,718 2,410 世 帯 数 ( 世 帯 ) 1,398 1,288 1,176 1,133 1,097 1,089 1,038 1,042 1,056 975 939 人 / 世 帯 5.0 4.5 4.1 3.8 3.7 3.5 3.5 3.2 2.9 2.8 2.6 ( 資 料 国 勢 調 査 ) 出 生 率 の 低 下 による 年 少 人 口 の 減 少 と 年 々 進 む 高 齢 化 さらに 産 業 構 造 の 変 化 に 伴 う 昼 間 人 の 流 出 率 の 増 加 等 が 着 実 に 進 んでおり 防 火 力 の 面 からも 重 要 な 課 題 である (2) 産 業 ア 農 業 本 町 の 産 業 は 農 林 水 産 業 を 中 心 とした 第 1 次 産 業 を 基 幹 としている 農 業 は 農 業 の 生 産 基 盤 の 条 件 設 備 はほぼ 完 了 し 優 良 農 地 の 保 全 確 保 が 図 られたが 水 稲 中 心 の 土 地 利 用 型 の 単 作 経 営 で 零 細 な 家 族 的 農 業 が 主 流 を 占 め 他 産 業 との 兼 業 形 態 が 極 めて 高 くなっている また 農 業 従 事 者 の 高 齢 化 及 び 兼 業 化 の 進 行 等 による 離 農 現 象 や 過 疎 化 の 進 行 により 総 農 業 家 数 も 減 少 を 続 けており 農 地 の 荒 廃 化 が 目 立 ち 始 めている このため 防 災 面 からも 整 備 を 図 っていく 必 要 がある イ 林 業 本 町 の 林 野 面 積 は 5,093ha でそのうち 民 有 林 中 の 人 工 林 率 は 35.3%となっている 近 年 の 木 材 価 格 の 低 迷 等 から 林 業 経 営 にたいする 意 欲 も 全 体 的 に 低 く 従 事 者 の 高 齢 化 担 い 手 不 足 から 山 林 の 管 理 が 不 十 分 となってきている しかし 町 の 林 野 面 積 は 町 域 の 82%を 占 め 森 林 のもつ 水 源 涵 養 防 火 産 業 保 養 機 能 など 多 様 な 機 能 を 踏 まえると 今 後 とも 森 林 の 保 全 と 有 効 活 用 はぜひとも 進 める べきものであり 林 業 作 業 道 等 の 基 盤 整 備 を 促 進 するとともに リゾート 観 光 とも 連 携 を 図 りつつ 多 面 的 な 林 業 復 興 を 推 進 していく 必 要 がある ウ 水 産 業 漁 業 においては 伊 根 新 井 泊 浦 島 本 庄 の5 漁 港 を 基 地 に 運 営 されており 年 間 水 揚 げ 2,949t 6 億 円 ( 平 成 23 年 )にのぼり 水 産 物 を 消 費 者 に 安 定 的 に 供 給 する 基 地 とともに 産 業 振 興 及 び 定 住 促 進 を 図 るうえで 重 要 な 役 割 を 果 たしている 漁 業 経 営 者 は 輸 入 水 産 物 の 増 大 による 産 地 魚 価 の 低 迷 投 下 資 本 の 増 大 により 所 得 率 が 低 下 しており 流 通 の 改 善 組 織 基 盤 の 強 化 さらに 水 揚 港 としての 関 連 産 業 の 育 成 が 必 要 となっている また 漁 村 整 備 は 漁 業 生 産 を 支 える 漁 港 などの 基 盤 整 備 によ り 安 全 性 機 能 性 の 向 上 が 必 要 である エ 商 工 業 工 業 は 地 理 的 条 件 に 恵 まれず 農 林 漁 業 との 兼 業 による 家 内 工 業 として 推 移 してき た 昭 和 36 年 の 導 入 以 来 急 速 に 増 大 した 機 業 も 近 年 の 繊 維 業 界 の 構 造 的 不 況 から 受 注 は 安 定 せず 就 業 者 の 高 齢 化 後 継 者 難 の 状 況 にある しかし 繊 維 関 連 業 は 本 町 工 16 伊 根 防

業 の 大 部 分 を 占 めるものであり 住 民 の 定 住 促 進 を 図 る 上 でも 経 営 基 盤 の 改 善 を 促 進 していく 必 要 がある また 京 都 縦 貫 自 動 車 道 等 広 域 幹 線 道 路 網 の 整 備 と 合 わせて 機 業 誘 致 を 推 進 し 人 口 U ターンや 新 たな 人 口 増 を 誘 発 していくことも 過 疎 化 の 抑 制 人 口 増 対 策 さらに 防 火 力 向 上 の 面 からも 必 要 不 可 欠 の 方 策 である オ 観 光 観 光 の 面 からは 海 と 山 に 囲 まれ 恵 まれた 自 然 環 境 舟 屋 の 町 並 み 徐 福 浦 島 伝 説 などの 種 々な 歴 史 資 源 49.3 度 の 温 泉 の 湧 出 府 下 一 の 漁 獲 高 を 誇 る 水 産 業 など 多 様 な 地 域 資 源 を 有 しており 年 々 入 込 客 数 は 増 加 している 観 光 拠 点 施 設 整 備 として 平 成 5 年 舟 屋 の 里 公 園 の 竣 工 により 観 光 入 込 み 客 も 大 幅 に 増 加 した 今 後 国 民 の 余 暇 時 間 の 増 大 広 域 幹 線 道 路 網 の 整 備 による 京 阪 神 地 域 との 時 間 短 縮 化 が 進 み 平 成 元 年 度 には 丹 後 リゾート 構 想 が 国 の 承 認 を 受 けていること 等 から 入 込 み 客 数 の 飛 躍 的 な 増 大 も 予 想 される しかし 土 地 に 不 案 内 な 観 光 客 は 災 害 発 生 時 には 要 配 慮 者 となる 可 能 性 があるため 防 災 の 面 からの 対 策 も 必 要 である 産 業 別 人 口 の 動 向 ( 国 勢 調 査 ) 昭 和 昭 和 昭 和 昭 和 昭 和 昭 和 区 分 35 年 実 数 40 年 実 数 増 減 率 45 年 実 数 増 減 率 50 年 実 数 増 減 率 55 年 実 数 増 減 率 60 年 実 数 増 減 率 人 人 % 人 % 人 % 人 % 人 % 総 数 3,661 3,000 18.1 2,811 23.2 2,533 30.8 2,455 32.9 2,289 37.5 第 1 次 産 業 就 業 人 口 第 2 次 産 業 就 業 人 口 第 3 次 産 業 就 業 人 口 区 分 3,024 2,189 27.6 1,489 50.8 1,092 63.9 856 71.7 960 68.3 135 341 152.6 651 382.2 845 525.9 795 488.9 692 412.6 502 469 6.6 669 33.3 593 18.1 804 60.2 637 26.9 平 成 平 成 平 成 平 成 平 成 2 年 7 年 12 年 17 年 22 年 実 数 増 減 率 実 数 増 減 率 実 数 増 減 率 実 数 増 減 率 実 数 増 減 率 人 % 人 % 人 % 人 % 人 % 総 数 1,992 45.6 1,849 49.5 1,561 57.4 1,332 63.6 1,114 69.6 第 1 次 産 業 就 業 人 口 第 2 次 産 業 就 業 人 口 723 76.1 550 81.8 392 87.0 412 86.4 312 89.7 636 371.1 484 258.5 286 111.9 213 57.8 173 28.1 第 3 次 産 業 633 26.1 815 62.4 883 75.9 707 40.8 629 25.3 就 業 人 口 増 減 率 は 昭 和 35 年 を 基 準 として 算 出 伊 根 防 17

(3) 交 通 本 町 は 一 般 国 道 178 号 により 宮 津 市 及 び 丹 後 町 に 連 絡 が 保 たれている ほかに 近 隣 市 町 に 通 ずる 路 線 は 主 要 地 方 道 弥 栄 本 庄 線 一 般 府 道 久 僧 伊 根 線 下 世 屋 本 庄 線 であり 国 道 を 含 め これらの 路 線 は 整 備 が 必 要 な 区 間 も 多 く 残 されており 今 後 はバイパス 及 びトンネル 等 の 改 良 整 備 が 望 まれる これらの 骨 格 的 幹 線 の 整 備 と 併 せ 集 落 間 の 連 絡 道 集 落 道 冬 季 積 雪 により 通 行 困 難 となる 漁 港 関 連 道 等 生 活 に 密 着 した 道 路 や 観 光 の 軸 線 ともなりうる 道 路 網 の 形 成 等 が 必 要 となっている また 冬 期 間 における 除 雪 については 一 層 の 迅 速 化 が 望 まれるが 融 雪 装 置 等 の 導 入 に より 機 械 除 雪 の 困 難 を 解 消 することが 必 要 である 町 内 唯 一 の 交 通 機 関 である 民 営 バスについては 運 行 回 数 及 び 時 間 帯 等 の 問 題 もあり 乗 客 は 減 少 の 傾 向 にある 本 町 では 小 集 落 が 点 在 しており 日 常 生 活 もさることながら 災 害 発 生 時 における 緊 急 輸 送 路 非 難 路 等 の 確 保 という 点 からみても 今 後 さらに 連 絡 網 の 充 実 を 図 る 必 要 がある 5 過 去 における 災 害 の 概 要 本 町 は 毎 年 のように 襲 来 する 台 風 等 による 風 水 害 が 最 もおおく 時 には 町 に 大 きな 被 害 を 及 ぼ している また 昭 和 2 年 及 び 平 成 9 年 に 起 きた 貨 物 船 油 流 出 事 故 のように 広 い 範 囲 に 海 洋 汚 染 をもたらすような 事 故 災 害 も 起 きている なお これらの 災 害 は 次 の 一 覧 表 のとおりである 18 伊 根 防

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1 第 5 節 震 災 の 想 定 第 5 節 震 災 の 想 定 1 基 本 方 針 本 節 における 地 震 被 害 想 定 を 行 うに 当 たっては 簡 易 型 地 震 被 害 想 定 システム ( 消 防 科 学 総 合 センター 発 行 )を 用 いた これにより 得 られた 結 果 は 現 時 点 で 予 想 される 本 町 の 最 大 被 害 見 積 の 把 握 に 当 たっての 一 つの 目 安 であり 本 計 画 ( 震 災 対 策 計 画 編 )の 前 提 とするものである なお 平 成 24 年 8 月 29 日 には 南 海 トラフにおける 巨 大 地 震 に 関 する 震 度 津 波 等 の 想 定 が 公 表 されている この 想 定 では 最 大 の 想 定 震 度 が 5 強 となっており 下 記 の 想 定 地 震 の 震 度 を 下 回 ることが 想 定 されている 2 伊 根 町 の 想 定 地 震 [ 新 編 ] 日 本 の 活 断 層 - 分 布 図 と 資 料 ( 東 京 大 学 出 版 会 発 行 )によると 伊 根 町 付 近 において 過 去 に 発 生 した 主 な 地 震 は 4 つある( 次 図 参 照 ) この 4 つの 地 震 について 簡 易 型 地 震 被 害 想 定 システム ( 消 防 科 学 総 合 センター 発 行 )を 用 いて 調 査 を 行 った 結 果 宮 津 市 と 与 謝 野 町 ( 旧 野 田 川 町 域 )の 境 付 近 を 震 源 地 とするM7.3 の 地 震 が 本 町 に 最 も 影 響 を 及 ぼすこ とが 分 かった したがって 本 町 における 想 定 地 震 をこの 地 震 と 定 めた なお 簡 易 型 地 震 被 害 想 定 システム を 用 いるに 当 たっては 阪 神 淡 路 大 震 災 を 教 訓 とす るため 想 定 地 震 発 生 日 時 は 1 月 17 日 午 前 5 時 46 分 とした 想 定 地 震 項 目 想 定 内 容 震 源 位 置 北 緯 35 32 東 経 135 09 震 源 の 深 さ 10 km マグニチュード 7.3 地 震 発 生 日 時 1 月 17 日 午 前 5 時 46 分 36 伊 根 防

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1 第 5 節 震 災 の 想 定 3 被 害 予 測 想 定 地 震 について 簡 易 型 地 震 被 害 想 定 システム を 用 いて 調 査 した 結 果 は 次 のとおりであ る (1) 震 度 予 測 海 岸 沿 いで 震 度 6 強 内 陸 で 震 度 5 強 ~6 弱 である 町 域 全 体 にわたって 強 い 揺 れが 生 じ ると 考 えられる (2) 死 者 発 生 数 町 域 において 死 者 が 発 生 する 可 能 性 は 低 いが 最 悪 の 場 合 数 人 の 死 者 が 出 ることが 考 えられる また このことから 負 傷 者 が 発 生 する 可 能 性 は 低 くないと 推 定 される 38 伊 根 防

1 第 5 節 震 災 の 想 定 (3) 出 火 発 生 数 想 定 地 震 により 火 事 が 発 生 する 可 能 性 は 低 いが これは 地 震 発 生 時 刻 を 午 前 5 時 46 分 と 設 定 していることを 考 慮 にいれなければならない 住 民 が 家 事 等 のために 火 を 使 うことが 多 い 時 間 帯 であれば 出 火 危 険 度 は 高 まると 推 測 されるため 注 意 が 必 要 である (4) 家 屋 被 害 数 町 域 全 体 で およそ 10~20 棟 程 度 の 被 害 が 予 想 される 伊 根 防 39

1 第 5 節 震 災 の 想 定 4 防 災 課 題 の 整 理 (1) 地 震 火 災 の 延 焼 火 災 発 生 の 危 険 性 が 比 較 的 高 いと 予 測 されている 地 区 は 木 造 密 集 地 域 で 狭 隘 な 道 路 が 多 く 延 焼 危 険 度 も 高 い 地 震 発 生 時 には 建 物 等 の 倒 壊 により 消 防 車 両 等 の 通 行 が 妨 げら れる 可 能 性 がある したがって 火 災 の 延 焼 に 対 し 現 有 の 消 火 力 だけで 対 応 することは 困 難 であるため 自 主 防 災 組 織 等 による 迅 速 な 初 期 消 火 活 動 と 迅 速 な 広 域 応 援 体 制 の 確 立 が 重 要 である また 消 防 水 利 施 設 についても 震 災 時 に 消 火 栓 が 機 能 障 害 を 起 こす 可 能 性 を 考 慮 して 耐 震 性 水 槽 等 の 整 備 に 努 める (2) 重 要 防 災 施 設 の 被 災 による 防 災 機 能 の 低 下 地 震 災 害 に 対 する 危 険 度 が 高 い 地 域 は 多 くの 木 造 住 宅 密 集 地 域 であるため そのような 地 区 内 には 避 難 場 所 等 に 指 定 されている 施 設 や 災 害 時 の 拠 点 となる 重 要 防 災 施 設 も 多 い したがって これらの 施 設 も 被 害 を 受 ける 可 能 性 が 高 い このため 防 災 上 重 要 な 施 設 については 耐 震 点 検 診 断 等 を 実 施 し 必 要 に 応 じて 適 切 な 補 強 工 事 等 を 実 施 する 必 要 がある また 避 難 施 設 については 耐 震 性 の 向 上 に 加 え 地 震 災 害 や 土 砂 災 害 等 に 対 する 安 全 性 の 確 保 に 努 める 必 要 がある 40(~100) 伊 根 防