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平成21年10月30日

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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Transcription:

北 本 市 いじめ 自 殺 裁 判 最 高 裁 決 定 を 受 けて 原 告 弁 護 団 支 援 団 より 声 明 メッセージ 2014 年 10 月 7 日 A 弁 護 団 声 明 1 2005 年 に 自 殺 した 埼 玉 県 北 本 市 の 中 学 校 1 年 の 女 子 生 徒 ( 当 時 12 歳 )の 両 親 が 市 と 国 に 計 約 7670 万 円 の 損 害 賠 償 を 求 めた 訴 訟 で 9 月 25 日 最 高 裁 第 一 小 法 廷 ( 白 木 勇 裁 判 長 )は 上 告 上 告 受 理 申 し 立 て いずれも 棄 却 するとの 決 定 をし 両 親 の 敗 訴 とした2 審 東 京 高 裁 判 決 が 確 定 した その 決 定 文 からは 原 告 らの 訴 えに いじめ い じめ 自 殺 に 対 して 正 面 から 向 き 合 い いじめ 防 止 対 策 推 進 法 が 昨 年 制 定 され 今 年 の4 月 から 施 行 されても 司 法 の 今 までのいじめに 対 する 責 任 を 反 省 し 司 法 の 責 任 を 確 立 しようとするものではなく いじめ 問 題 を 解 決 することを 放 棄 するもので 許 されない 2 これまで 多 くのいじめやいじめ 自 殺 事 件 が 繰 り 返 され いじめの 本 質 的 原 因 背 景 も 議 論 されず 教 育 現 場 で 徹 底 した 対 策 もされず 一 昨 年 から 大 津 のいじめ 自 殺 事 件 が 大 き な 契 機 となって 本 件 裁 判 で 被 告 を 国 にしたように 国 にも 原 因 があるとして いじめ 防 止 対 策 推 進 法 が 成 立 し 今 年 度 から 施 行 されている 今 まで 多 くのいじめ いじめ 自 殺 裁 判 が 提 起 されても 学 校 という 密 室 の 中 の 事 件 で あることから 今 まで 本 件 事 件 もそうだが 学 校 や 教 育 委 員 会 の 隠 ぺい 行 為 によって 立 証 困 難 から いじめ 被 害 者 の 立 場 に 立 てない 司 法 の 従 来 の 古 い 枠 組 みから 抜 け 出 せず 多 くの 裁 判 では 被 害 者 遺 族 は 負 け 続 けてきた そのため 裁 判 になっても ならなくても 司 法 対 策 として 現 場 の 学 校 教 師 教 育 委 員 会 は いじめは 認 識 できなかった 社 会 的 に 明 らかにされて 批 判 されても 死 への 予 見 可 能 性 も 因 果 関 係 もなかったとして 今 までの 判 例 のいじめ いじめ 自 殺 裁 判 につい ての 法 的 枠 組 みで 裁 判 になっても 被 告 として 負 けないよう 事 件 直 後 から 教 育 情 報 を 握 っている 被 告 の 事 故 対 応 がなされている 現 状 はいじめの 法 律 ができたとしても 変 わらな い いじめは 特 に 最 近 の 心 理 的 いじめが 見 えないところで 多 くなされているので なお さらそうである 3 本 件 事 件 でも 教 育 委 員 長 も 脅 迫 と 述 べていた 被 害 者 を 塾 に 強 要 した 手 紙 が 発 見 されて 1

も 明 らかに 被 害 者 は 教 師 との 交 換 日 記 で 叩 かれたりされたなどいじめを 訴 えていても 遺 書 には 死 んだのは 学 校 の 美 術 のみんなでも 学 校 の 先 生 でもありません クラスの 一 部 に 勉 強 にテストのせいかも と 書 いてあっても 自 殺 後 のアンケートでも 遺 族 から 無 記 名 の 被 害 者 についてのアンケートを 頼 んでも 被 害 者 についてのいじめについて 聞 くのではなく 残 された 生 徒 の 生 活 につてのアンケートしかやらず またアンケートの うち5200 枚 あったうち4000 枚 保 管 場 所 がないと 廃 棄 してしまい 被 告 のこのよ うな 隠 ぺいをほとんど 裁 判 所 は 無 視 する 二 審 では 親 しい 友 人 が 一 審 でいじめでないとする 判 決 がおかしいと 立 ち 上 がり 友 人 が 自 殺 してしまった 心 の 傷 を 癒 すためにも 丁 寧 にいじめ 事 実 を 目 撃 証 人 として 真 摯 に 真 実 を 証 言 している それでも 裁 判 所 は 長 年 にわたるいじめを 連 続 して 死 へ 至 る 過 程 をバラバラにしいじ めの 専 門 家 の 武 田 横 湯 意 見 書 も 無 視 し これらのいじめをバラバラに 切 断 して 自 殺 の 原 因 となるようないじめがあったと 認 められない として 敗 訴 にしている 4 調 査 報 告 義 務 も 合 理 的 裁 量 ありとしたり 国 に 対 する 責 任 も 国 民 に 対 する 個 別 の 法 的 責 任 は 生 じないと 法 律 要 件 的 な 判 断 で 簡 単 に 否 定 している このような 裁 判 所 の 現 状 を 放 置 していたらどうなるか 立 派 な 法 律 ができても 司 法 の 今 の 現 状 を 変 えなければ 社 会 問 題 となっている 本 件 いじめ いじめ 自 殺 事 件 は 解 決 できない 今 後 もいじめ いじめ 自 殺 は 私 たちがこの 裁 判 で 大 津 のような 事 件 が 起 きることを 予 言 し 起 きてしまったように また 起 きる と 確 信 している いじめ 自 殺 事 件 が 社 会 問 題 となっても できたのは 法 律 のみで 本 件 のようないじめ 被 害 者 に 全 く 役 に 立 たない 裁 判 からも 司 法 が 転 換 して いじめ いじめ 自 殺 が 解 決 でき ることを 別 紙 上 告 理 由 通 り 法 的 構 成 をした 最 高 裁 で 私 たちは 人 権 の 最 後 の 砦 の 役 割 を 求 め 上 告 したがこれを 全 く 裏 切 った 多 くの 人 々にこの 声 明 文 と 原 告 弁 護 団 支 援 団 の アピールをもって 大 法 廷 を 埋 めた100 人 以 上 の 支 援 者 と 全 国 の 子 ども 達 父 母 教 育 関 係 者 に 今 後 もいじめ いじめ 自 殺 をもうこれで 終 わりにするための 行 動 を 続 けてい くことの 声 明 とアピールをする B 弁 護 団 学 者 支 援 者 本 人 のメッセージ 1 弁 護 団 から 誰 に 喰 わせてもらっていると 思 っているんだ! 役 立 たず! 家 庭 の 中 でのこのよう 2

な 配 偶 者 の 発 言 を 相 手 を 傷 つける 違 法 な 行 為 だと30 年 前 に 誰 が 考 えたでしょう 今 で は それが 家 庭 の 中 で 配 偶 者 を 傷 つける 行 為 としてDV(ドメスティックバイオレンス) と 呼 ばれ 違 法 の 評 価 を 受 け 行 為 者 に やってはいけないこと という 基 準 ( 規 範 )を 突 きつけています 今 回 の 事 件 での 最 大 の 問 題 提 起 は 暴 力 によらないいじめが 被 害 児 童 の 心 を 強 く 傷 つける ものであること そしてその 子 が 亡 くなったことで 周 りにいた 子 どもたちが 同 じように 傷 ついていることが 明 らかにされたことです 大 学 生 となった 当 時 同 級 の 親 友 が 法 廷 でその 実 態 を 証 言 してくれたのです 見 過 ごされてきた( 暴 力 によらない)いじめの 実 態 を 一 日 も 早 く 社 会 が 把 握 し それを 違 法 なものとして 評 価 することが 必 要 です そして そういった 非 暴 力 も 子 どもを 自 死 に 追 い 詰 めるほどのいじめである ことを 理 解 することによってはじめて 子 どもたちに も 現 場 の 教 員 たちにもその 種 のいじめをなくすことが 期 待 できるのです 本 件 は その 意 味 で 非 常 に 大 きく 明 確 な 課 題 を 示 したといえるのです 本 件 裁 判 では 言 葉 によるいじめが 被 害 を 受 ける 子 どもに 対 して 非 常 に 大 きな 苦 しみを 与 えることを 訴 えてきました いじめられている 子 どもは 親 に 心 配 させまいとする 優 しい 心 や 自 分 の 誇 りから 親 にいじめの 事 実 を 言 うのを 躊 躇 います そのため このような 心 理 的 ないじめを 認 識 するためには 教 師 が 教 育 専 門 的 な 目 で 子 どもの 様 子 を 見 る 必 要 とな ります また 学 校 はいじめにより その 生 徒 が 死 を 選 ばざるを 得 なくなることは 珍 しく ありません 現 代 では いじめの 存 在 により 自 死 の 予 見 可 能 性 は 認 められます 本 件 判 決 では いじめの 事 実 の 認 識 の 点 予 見 可 能 性 の 方 法 など いじめ 自 死 事 件 における 法 的 な 問 題 点 を 明 らかにしました 今 後 この 裁 判 例 をもとに いわゆるいじめ 裁 判 の 判 断 基 準 に 関 する 議 論 がより 活 発 に 交 わされ 深 化 すると 共 に いじめの 実 態 により 即 し かつ 密 室 性 や 証 拠 の 偏 在 性 が 高 い 証 拠 構 造 を 克 服 した より 適 正 な 判 断 枠 組 みの 形 成 に 繋 がることを 期 待 したいと 思 います 現 在 の 裁 判 所 は 一 言 で 言 えば いじめ 問 題 の 深 刻 さ 重 大 性 への 共 感 を 欠 いていると 言 わ ざるをえません 弱 者 救 済 の 砦 であるはずの 裁 判 所 が 文 科 省 の 基 準 よりも いじめの 事 実 認 定 につきはるかに 高 いハードルを 設 け いじめ 防 止 義 務 違 反 の 立 証 に 無 用 に 高 いハー ドルを 課 し また 学 校 側 のご 両 親 への 調 査 及 び 報 告 につき 学 校 側 の 幅 広 い 裁 量 を 認 めて いる 状 況 では いじめ 問 題 への 提 訴 は いじめを 受 けた 児 童 生 徒 あるいはその 保 護 者 の 両 親 の 最 後 の 拠 り 所 たりえないでしょう いじめを 正 しく 告 発 してほしいと 考 えている 周 囲 の 友 人 や 関 係 者 の 良 心 にも 反 する 認 定 をすることばかり 増 えてしまうことが 懸 念 されま す 裁 判 所 が 国 民 の 信 頼 に 応 え 正 しくいじめを 受 けた 児 童 生 徒 の 声 なき 声 に 真 摯 に 3

向 き 合 っているか 改 めて 検 証 していかなければならないと 思 います 他 方 いじめの 裁 判 を 起 こすことは とても 勇 気 のいることです 本 件 で 自 死 に 至 った 子 どもが 残 したメッセージは 明 らかにいじめを 示 唆 するものでした そして 裁 判 を 通 じて 密 室 化 されたいじめの 実 態 が 明 らかになりました 裁 判 所 は 自 殺 の 原 因 となるようないじめはないと 判 断 しましたが それは 子 どもの 気 持 ちを 全 く 理 解 しない 判 断 であることを 伝 え 続 ける 必 要 があります 最 高 裁 判 所 への 上 告 は 子 どもが 残 したメッセージを もっと 伝 えたくても 伝 えられなかった 思 いを しっかり 伝 えていく ために 必 要 な 道 のりであったと 思 います ご 両 親 の 勇 気 と 決 断 に 対 し 心 から 敬 意 を 表 し 感 謝 申 し 上 げたいと 思 います 本 件 の 子 どもの 思 いとご 両 親 の 活 動 を 活 かし 裁 判 所 がいじめについても 最 後 の 砦 と なれる 日 が 来 るよう 活 動 を 続 けていきたいと 考 えています 2 学 者 から 子 どもの 不 幸 ないじめ 自 殺 事 件 が 続 いている 真 相 知 りたい 親 たちは 不 本 意 ながら 裁 判 に 助 けを 求 める しかしほとんどその 裁 判 が 親 や 社 会 を 裏 切 って 終 わる 学 校 側 は 情 報 を 独 占 している さらにその 情 報 を 恣 意 的 に 利 用 している そして 学 校 は 強 者 であり 子 どもの 側 は 徹 底 して 弱 者 である その 関 係 の 中 で 予 見 可 能 性 や 相 当 因 果 関 係 を 弱 者 の 側 は 証 明 しなくてはならない 学 校 側 の 情 報 の 独 占 や 恣 意 的 利 用 強 者 弱 者 の 関 係 を 司 法 が 配 慮 すれば 少 しは 状 況 は 変 わるかもしれないが 裁 判 所 も 学 校 側 の 代 理 人 も 全 くそれへの 配 慮 をしない 子 ども 親 の 側 はいつも 泣 かされる 司 法 が 変 わるのにいったい 何 人 の 子 どもが 死 ねばい いのだろうか 3 支 援 者 から 最 高 裁 の 上 告 棄 却 のお 知 らせを 頂 きました 長 くて 辛 い 闘 いであったことと 思 います 本 当 にご 苦 労 様 でした そしてありがとうございました 中 井 様 の 闘 いは 全 国 のいじめ 自 殺 遺 族 にとって 勇 気 と 元 気 を 分 け 与 える ものです 4

裁 判 での 闘 いをこれ 以 上 進 めることはできないのでしょうが 一 般 市 民 と して いじめの 撲 滅 などを 訴 え 続 けることはできるのではないでしょうか 上 告 棄 却 という 悔 しい 報 告 を 配 信 されたお 気 持 ちを 想 像 するだけで 心 臓 が 締 め 付 けられています どうぞご 家 族 の 皆 様 が 手 を 取 り 合 って 少 しでも 前 向 きにこれからも 進 んで 行 かれることを 強 く 祈 念 しています 重 ね 重 ね 報 告 を 頂 戴 したことを 感 謝 申 し 上 げます 上 告 棄 却 の 判 決 お 知 らせありがとうございました あまりに 残 念 で 悔 しいことですね でも やれることはすべてやってこられたのですから 御 自 分 たちのことを 責 めないでくださいね 佑 美 さんも 天 国 からよくやってくれたよ といって くれているとおもいます 9 年 戦 い 続 けるのは 大 変 なことです そのおかげで 問 題 が 広 く 知 られることになり いじめ 対 策 への 取 り 組 みに 拍 車 もかかったので 無 駄 ではなかったとおもいます 子 どもの 状 況 は まだまだで これからです 中 井 裁 判 から 学 んだことを 踏 まえてこれからも 頑 張 っていきたいとおもいます 4 遺 族 本 人 から 娘 が 尊 い 命 を 失 った 2005 年 10 月 11 日 の 事 件 発 生 後 9 年 の 年 月 を 要 して 戦 ってきた 埼 玉 県 北 本 市 立 北 本 中 学 校 いじめ 自 殺 事 件 訴 訟 に 対 し 最 高 裁 は 2014 年 9 月 25 日 付 で 本 件 上 告 を 棄 却 する 本 件 を 上 告 審 として 受 理 しない との 不 当 決 定 がなされました 東 京 地 裁 高 裁 での 不 当 判 決 を 経 て 2013 年 5 月 8 日 に 上 告 の 申 し 立 てを 行 ってから 1 年 4 か 月 あまりに 簡 単 で 無 念 の 連 絡 でした 皆 様 の 温 かいご 支 援 の 下 弁 護 団 ととも に 精 一 杯 闘 ってきましたが 上 告 棄 却 という 判 断 がなされました 5

娘 はもう 戻 ってきません 残 念 ですが 娘 の 人 としての 尊 厳 を 回 復 してあげることは 出 来 ませんでした いじめは 人 権 侵 害 であり ときに 尊 い 命 を 失 わせる 大 きな 罪 になります いじめは 絶 対 に 許 されない 行 為 だと 思 います 裁 判 所 文 科 省 教 育 委 員 会 学 校 は いじめ 自 殺 に 対 し 真 摯 に 向 き 合 って 頂 きたいと 思 います 私 達 は いじめで 尊 い 命 を 失 う 子 供 たちが 出 なくなることを 悲 しむ 遺 族 が 出 な いことを 心 から 願 っています 学 校 は 学 びの 場 です いじめの 無 い 子 ども 達 が 安 心 して 通 える 学 校 を 作 って 頂 きたい 皆 様 の 長 い 間 の 温 かいご 支 援 に 心 からお 礼 を 申 し 上 げます 6