2006/6-7 2006 年 度 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー Microsoft Excel の 基 礎 1. Microsoft Excel Microsoft 社 の Excel は 高 度 な 計 算 とグラフ 作 成 に 関 する 機 能 そしてプログラミング 機 能 が 統 合 された 表 計 算 ソフトである 勉 強 や 研 究 に 有 用 なだけでなく 企 業 の 業 務 においても 利 用 されている 多 機 能 なソ フトウェアであるが 本 授 業 ではその 基 本 機 能 に 絞 って 説 明 する まず Excel の 各 部 位 は 以 下 の 名 称 で 呼 ばれる 行 番 号 セル 列 記 号 セルポインタ マウスポインタ クリックするとセルポインタが 移 動 する この 状 態 でマウスをドラッグすると 複 数 のセルを 選 択 することができる ダブルク リックするとセル 内 容 の 編 集 ができる この 状 態 でマウスをドラッグすると セル の 内 容 を 移 動 したりコピーしたりできる この 状 態 でマウスをドラッグすると アク ティブセルの 内 容 がコピーされる Excel にはブック ワークシート セルの3つの 構 成 要 素 がある それぞれの 意 味 は 以 下 の 通 り 要 素 説 明 Excel データの 保 存 単 位 新 規 に Excel ブックを 作 成 した 場 合 ブック には 通 常 3 枚 のワークシートがある 必 要 に 応 じて 追 加 削 除 を 行 うことができる ワークシート マス 目 で 区 切 られたシート 1 枚 の 大 きさは 65,535 行 256 列 セル ワークシートのマス 目 の1つ1つ 列 記 号 と 行 番 号 により 識 別 される(A1 など) 最 大 32,767 文 字 入 力 可 能 ワークシート 見 出 し 2. データ 計 算 式 の 入 力 Excel では 数 値 と 文 字 列 の2つのデータを 扱 うことができる 数 値 データは 計 算 することができる 文 字 列 か 数 値 かの 判 別 は Excel が 自 動 的 に 行 う セルに 数 字 が 入 っている 場 合 には 数 値 それ 以 外 の 文 字 が 含 まれている 場 合 には 文 字 列 として 扱 う(つまり 計 算 できない) データを 入 力 する 際 には 入 力 したいセルにマウスポインタを 合 わせてクリックするか カーソル 移 動 キ ーで 該 当 セルにセルポインタを 移 動 させる セルポインタのあるセルを アクティブセル と 呼 び この 状 態 で 入 力 が 可 能 となる 入 力 終 了 後 Enter キーを 押 すと 通 常 アクティブセルは 下 のセルに 移 動 する ここで 初 めてセルにデータが 入 力 されたこと になる 通 常 数 値 が 入 力 された 場 合 には 右 詰 め 文 字 列 が 入 力 された 場 合 には 左 詰 めで 表 示 される 計 算 を 行 う 際 には セルの 中 に 計 算 式 を 書 く 計 算 式 は = で 始 め 必 ず 半 角 で 入 力 する 例 えば 2 3 という 計 算 をしたい 場 合 には 任 意 のセルに =2*3 と 入 力 して Enter キーを 押 す 計 算 式 を 入 力 した 場 合 セル 上 に 表 示 されるのは 計 算 結 果 である 数 値 入 力 した 計 算 式 文 字 列 表 示 結 果 Excel で 使 用 する 計 算 記 号 並 びに 基 本 的 な 計 算 規 則 は 以 下 の 通 り 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 1
基 本 計 算 ルール (1) 演 算 子 は = で 始 める (2) 演 算 子 (1~4は 優 先 順 位 ) 演 算 子 意 味 算 出 したい 内 容 Excel セル 内 での 入 力 例 表 示 結 果 1 ( ) ( ) 内 の 計 算 を 優 先 (2+3) 5 =(2+3)*5 25 2 ^(circumflex) べき 乗 2 8 =2^8 256 3 *(asterisk) 乗 算 2 5 =2*5 10 /(slash) 除 算 2 5 =2/5 0.4 4 + 加 算 2+5 =2+5 7 - 減 算 2-5 =2-5 -3 (3) &(ampersand) 文 字 列 の 結 合 練 習 0 Excel で 新 規 のファイルを 作 成 し 次 の 数 値 あるいは 数 式 に 合 った 計 算 式 をセル A1~A5 に 入 力 して 結 果 を 得 よ 数 式 には 括 弧 が 無 くても Excel では 必 要 となる 場 合 があるので 注 意 1 5 5 2 2 3 5 + 3 ( 2 3) 5 2 2 + 4 5 5 3 3 + 5 3. 表 の 作 成 ( 入 力 と 編 集 ) 以 上 のような 要 領 でデータを 入 力 していく 入 力 後 のデータや 表 の 編 集 には 次 のような 方 法 が 使 える (1) 文 字 の 入 力 と 編 集 1データの 修 正 入 力 したデータの 修 正 には 上 書 き 修 正 と 部 分 修 正 の2つの 方 法 が 使 える 上 書 き 修 正 では 入 力 した いセルにセルポインタを 移 動 し そのまま 正 しいデータを 入 力 すればよい 部 分 修 正 の 場 合 には 目 的 のセ ルに 移 動 後 修 正 したいセルをダブルクリックする( 又 は F2 キーを 押 す) セル 内 でカーソルが 移 動 する ようになるので 適 宜 データの 修 正 を 行 う 2データの 削 除 データを 削 除 するには 1つのセルのデータを 削 除 する 方 法 と 範 囲 を 選 択 して 複 数 のセルをまとめて 削 除 する 方 法 がある どちらも セル 又 はセル 範 囲 を 指 定 し Delete キーを 押 せばよい 3データの 移 動 とコピー データの 移 動 とコピーの 方 法 にはいろいろな 方 法 があるが Word で 行 ったように 編 集 切 り 取 り(コ ピー) 編 集 貼 り 付 け の 処 理 を 行 うか セル 範 囲 を 指 定 後 (セルポインタ( 外 枠 ) 部 分 )をド ラッグ&ドロップする そのままドラッグ&ドロップすれば 移 動 Ctrl キーを 押 しながらドラッグ&ドロ ップすれば コピー になる 4オートフィル 同 じデータや 規 則 的 に 連 続 するデータの 入 力 には オートフィル 機 能 が 使 える 例 えば 1 月 ~12 月 というデータを 入 力 したい 場 合 (セル B2 に 1 月 セル C2 に 2 月 セル D2 に 3 月 セル E2 に 4 月 ) セル B2 に 1 月 と 入 力 し セルポインタ 右 下 の (フィルハンドル)をドラッグすれば 連 続 したデ ータを 自 動 的 に 入 力 することが 可 能 である 連 続 したデータの 入 力 ( 例 えば 1 3 5 7 )なら 1 3 のみを 入 力 し 後 はオートフィルを 使 用 すると 簡 単 である オートフィルを 利 用 した 例 5その 他 データを 入 力 する 際 あらかじめデータ 入 力 範 囲 を 選 択 してからデータを 入 力 すると アクティブセルが 選 択 した 範 囲 の 中 だけで 移 動 するので データを 効 率 よく 入 力 することが 可 能 である アクティブセルは 上 から 下 左 から 右 というように 移 動 していく なお 数 値 を 入 力 する 際 は 直 接 入 力 モード(かな 漢 字 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 2
変 換 off)の 状 態 になっているようにすること 補 足 列 幅 の 変 更 セル 内 に 文 字 列 が 入 りきらない 場 合 など 列 幅 を 変 更 して 見 やすくすることができる 列 の 境 界 線 部 分 にマウスポインタを 合 わせ マウスポインタの 形 が 変 わったら クリックしたままマウ スを 動 かす(ドラッグ) 適 当 な 幅 になったところで ドラッグをやめる (2) 表 の 編 集 作 成 した 表 は セル 内 の 文 字 書 式 や 配 置 表 示 形 式 ( 通 貨 カンマ 区 切 りなど) 罫 線 や 網 掛 けなどを 使 っ て 見 やすく 編 集 することができる 以 下 に 編 集 方 法 についてまとめた 1セル 内 の 文 字 の 編 集 セルの 色 罫 線 セルを 指 定 し メニューから 書 式 - セル を 選 択 する(セルを 指 定 後 マウスの 右 ボタンクリッ ク セルの 書 式 設 定 でもよい) 右 上 の 図 のようなダイアログボックスが 表 示 される フォント タブではフォント 名 やサイズを 変 更 できる 配 置 タブを 使 えば 横 位 置 縦 位 置 を 調 整 できる 1つのセル 幅 に 合 わせてすべての 文 字 を 表 示 した 場 合 には 折 り 返 して 全 体 を 表 示 する ボタン をチェックすればよい パターン タブでセルの 背 景 色 が 変 更 できる 罫 線 タブでセルの 枠 に 罫 線 を 引 くことができる 線 の 種 類 ( 実 線 点 線 など)や 太 さなども 選 択 できる 罫 線 の 引 き 方 は Word の 罫 線 と 同 様 2セルの 表 示 形 式 の 変 更 ( 数 値 ) セルに 数 値 が 入 っている 場 合 には カンマ 区 切 りにしたり 少 数 点 の 桁 を 変 更 したりすることができる 変 更 したいセルを 選 択 し ツールバー 上 にある 以 下 のボタンを 押 す 通 貨 % 表 示 カンマ 区 切 り 小 数 点 桁 上 げ 桁 下 げ 3 行 の 挿 入 削 除 挿 入 したい 行 の 下 の 行 番 号 部 分 を 選 択 する メニューから 挿 入 - 行 を 選 択 する 行 を 削 除 する 場 合 には 削 除 したい 行 番 号 部 分 を 選 択 し メニューから 編 集 - 削 除 をクリックする Ctrl + + で 挿 入 Ctrl + - で 削 除 というショートカットキーによる 操 作 も 可 能 4 列 の 挿 入 削 除 挿 入 したい 列 記 号 部 分 を 選 択 する メニューから 挿 入 - 列 を 選 択 する 列 を 削 除 するには 削 除 したい 列 記 号 部 分 を 選 択 し メニューから 編 集 - 削 除 をクリックする Ctrl + + で 挿 入 Ctrl + - で 削 除 というショートカットキーによる 操 作 も 可 能 練 習 1 右 のサンプルと 同 様 の 表 を 作 成 する 1) セル A1 に 支 店 別 売 上 ( 第 1 四 半 期 ) と 入 力 2) セル E2 に 単 位 : 千 円 と 入 力 3) セル A4~A10 までに 支 店 名 を 入 力 4) セル B3 に 目 標 と 入 力 5) セル C3~E3 にオートフィルで 月 名 を 入 力 6) セル B4~E10 に 数 値 (データ) を 入 力 先 に 範 囲 指 定 しておくと 入 力 しやすい 7) サンプル 表 を 参 考 に 書 式 を 変 更 してみる サンプルと 全 く 同 じにならなくてもよい 8) 各 自 の X ドライブ (file_server の[user-id]) に ren1 という 名 前 で 保 存 する サンプル 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 3
行 の 選 択 例 列 の 選 択 例 4.セルの 相 対 参 照 Excel では シート 上 にあるデータを 用 いた 計 算 が 容 易 に 出 来 る 全 てのデータは 列 記 号 と 行 番 号 により 識 別 されるセルに 入 っており そのセルの 識 別 子 を 用 いて 計 算 式 が 書 けるためである 例 えば 下 図 のような データについて 千 葉 市 の 合 計 人 口 を 求 めるには E2 セルに =C2+D2 と 記 述 する( 大 文 字 小 文 字 どちら でもよい) あるいは = と 入 力 後 セル C2 をクリックし + を 入 力 後 セル D2 をクリックしてもよい セルの 識 別 子 を 用 いて 計 算 式 を 書 くことを セルを 参 照 する と 言 う セル 参 照 が 出 来 る 効 果 は 他 の 行 (あるいは 列 )について 同 様 な 計 算 を 行 いたい 場 合 非 常 に 大 きい 例 えば 上 図 の 例 で 銚 子 市 についても 合 計 人 口 を 求 めたい 場 合 には 先 ほど E2 セルに 記 述 した 式 を E3 セルにコピーする 元 の 式 は =C2+D2 だが コピーされた 結 果 は =C3+D3 となる コピー 元 からコピ ー 先 に 対 して 1 行 のズレがあるが そのズレがコピーされた 結 果 に 対 しても 反 映 されている 訳 である これ を セルの 相 対 参 照 と 言 う 準 備 練 習 用 のデータの 入 った Excel ファイルを 各 自 の X ドライブ (file_server の[user-id]) にコ ピーする ファイル 名 は chibadat.xls である(Word のときと 同 様 大 学 のシステムでは 拡 張 子 は 表 示 されていない 従 って ファイル 名 は chibadat と 見 える) 教 材 の 場 所 Y:\Info-Sci\Computer-Literacy\Excel\chibadat.xls 練 習 2 各 自 の X ドライブの chibadat.xls を 開 き 以 下 の 作 業 をおこないなさい 1) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 各 市 区 町 村 の 合 計 人 口 ( 女 性 人 口 + 男 性 人 口 )を E 列 に 計 算 せよ 2) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 柏 市 の 各 年 度 の 合 計 人 口 を E 列 に 計 算 せよ 3) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 各 市 区 町 村 の 1 世 帯 あたり 人 員 数 ( 合 計 人 口 世 帯 数 )を F 列 に 計 算 せよ 4) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 柏 市 の 各 年 度 の 1 世 帯 あたり 人 員 数 を F 列 に 計 算 せよ 補 足 ファイルの 保 存 Excel ファイルは 次 回 の 授 業 でも 使 用 するので 各 自 の X ドライブに 名 前 を 付 けて 保 存 せよ ファイル 名 は mychibadat とする ファイルの 保 存 方 法 や 以 下 の 通 り 新 規 に 作 成 したデータを 保 存 する 場 合 : メニューから ファイル 名 前 をつけて 保 存 すでにあったファイルを 上 書 きで 保 存 する 場 合 : メニューから ファイル 上 書 き 保 存 オリジナルのファイル chibadat.xls も 保 存 しておくとよい 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 4
5. 関 数 の 利 用 例 えば 各 自 のファイル mychibadat.xls のシート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 全 市 区 町 村 の 合 計 世 帯 数 ( 要 するに 千 葉 県 の 世 帯 数 )をセル B81 に 求 めたい 場 合 演 算 子 のみを 使 用 して 計 算 式 を 書 くと =B2+B3+ +B79+B80 となり とても 面 倒 である Excel には 定 型 的 な 計 算 をまとめた 関 数 と 呼 ばれるものが あり これを 利 用 すると 面 倒 な 計 算 式 も 簡 潔 に 書 ける 場 合 がある 合 計 を 求 める 場 合 は SUM(セルの 範 囲 ) という 関 数 があるので この 例 では =SUM(B2:B80) とセル B81 に 記 述 する なお 関 数 に 与 えるセル 範 囲 は マウスのド ラッグにより 自 動 的 に 入 力 することができる Excel には 右 記 以 外 にも 多 くの 関 数 が 用 意 されている 詳 細 はヘルプを 参 照 されたい 統 計 関 数 などの 利 用 について はデータ 解 析 Aで 学 習 する 関 数 =SUM( 範 囲 ) =AVERAGE( 範 囲 ) =MAX( 範 囲 ) =MIN( 範 囲 ) =STDEVP( 数 値 ) =SQRT( 数 値 ) 機 能 合 計 値 を 求 める 平 均 値 を 求 める 最 大 値 を 求 める 最 小 値 を 求 める 母 標 準 偏 差 を 算 出 平 方 根 を 算 出 練 習 3 mychibadat.xls について 以 下 の 作 業 をおこないなさい 1) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 全 市 区 町 村 の 合 計 世 帯 数 をセル B81 に 求 めよ 2) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 全 市 区 町 村 の 合 計 女 性 人 口 をセル C81 に 合 計 男 性 人 口 をセル D81 に 合 計 人 口 を E81 に 求 めよ 前 問 で B81 に 記 述 した 式 を コピーすればよい 3) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 市 区 町 村 間 の 平 均 世 帯 数 をセル B82 に 求 めよ 平 均 を 求 める 場 合 は AVERAGE(セルの 範 囲 ) という 関 数 が 利 用 可 能 である 4) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 市 区 町 村 間 の 平 均 女 性 人 口 をセル C82 に 平 均 男 性 人 口 をセル D82 に 平 均 人 口 を E82 に 求 めよ 6. 相 対 参 照 と 絶 対 参 照 の 組 み 合 わせ 例 えば シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 1972 年 を 基 準 とした 各 年 度 の 世 帯 数 の 伸 び( 比 )を G 列 に 計 算 したい 場 合 割 られる 数 ( 分 子 に 相 当 )はセル B2~B33 であるが 割 る 数 ( 分 母 に 相 当 )は 常 にセル B2 である よって 単 純 に G2 セルに =B2/B2 と 入 力 して G3 以 降 のセルにコピーすることはできない 通 常 セル( 式 )のコピーを 行 った 場 合 にはセルは 相 対 参 照 される 従 って 下 にコピーした 場 合 には 行 番 号 が 1 つずつ 増 え 横 にコピーした 場 合 には 列 記 号 が 1 つずつ 増 えていく 今 回 の 事 例 では G2 セルに =B2/B2 が 入 力 されており これを 下 の 行 にコピーすると 式 には =B3/B3 が 入 る また G2 セルに =B2/B2 が 入 力 されており これを 横 の 列 にコピーすると 式 には =C2/C2 が 入 ることになる 以 上 のように 相 対 参 照 の 特 徴 は コピー 元 からコピー 先 への 行 と 列 の 違 いが 計 算 式 中 のセルの 参 照 先 に 反 映 することであったが 計 算 によっては 行 や 列 を 固 定 したい 場 合 がある 前 述 の 例 では 割 る 数 の 行 は 常 に 2 に 固 定 しておきたい こうした 場 合 には 絶 対 参 照 を 組 み 合 わせて 計 算 式 を 記 述 する 絶 対 参 照 は 計 算 式 中 の 固 定 したい 部 分 に $ を 付 加 することにより 行 う 列 を 固 定 したい 場 合 には 列 記 号 の 前 に 行 を 固 定 したい 場 合 には 行 番 号 の 前 に $ を 付 加 する 前 述 の 例 では 割 る 数 の 行 を 固 定 したい ので セル G2 に 記 述 する 式 は =B2/B$2 とし この 式 をセル G3~G33 にコピーすれ ばよい 式 を 入 力 する 場 合 には コピーした 場 合 =B2/B$2 と 入 力 して に 行 と 列 のどちらを 固 定 しておくと 便 利 G3 以 降 のセルにコピー か をよく 考 えて 式 を 入 力 するようにする 補 足 絶 対 参 照 と 相 対 参 照 の 切 り 替 え セルに B2 などのセル 参 照 を 入 力 中 に F4 キー を 押 すと 相 対 参 照 絶 対 参 照 の 指 定 の 切 り 替 えができ る F4 キーを 押 す 回 数 : 1 回 $B$2 絶 対 参 照 2 回 B$2 列 は 相 対 行 は 絶 対 参 照 3 回 $B2 列 は 絶 対 行 は 相 対 参 照 4 回 B2 相 対 参 照 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 5
練 習 4 mychibadat.xls について 以 下 の 作 業 をおこないなさい 1) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 1972 年 を 基 準 とした 世 帯 数 の 伸 び( 各 年 の 世 帯 数 1972 年 の 世 帯 数 )を G 列 に 求 めよ 2) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 1972 年 を 基 準 とした 女 性 人 口 の 伸 びを H 列 に 男 性 人 口 の 伸 びを I 列 に 合 計 人 口 の 伸 びを J 列 に 1 世 帯 あたり 人 員 数 の 伸 びを K 列 に 求 めよ 前 問 で 記 述 した 式 をコピ ーすればよい 3) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 各 市 区 町 村 の 世 帯 数 が 千 葉 県 全 体 に 占 める 割 合 ( 各 市 区 町 村 の 世 帯 数 千 葉 県 合 計 世 帯 数 )を G 列 に 求 めよ 4) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 各 市 区 町 村 が 千 葉 県 全 体 に 占 める 割 合 に 関 して 女 性 人 口 に ついては H 列 に 男 性 人 口 については I 列 に 合 計 人 口 については J 列 に 求 めよ 5) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 各 年 度 の 1 世 帯 あたり 女 性 人 員 数 と 男 性 人 員 数 を それぞれ L 列 と M 列 に 求 めよ 6) シート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 において 各 市 区 町 村 の 1 世 帯 あたり 女 性 人 員 数 と 男 性 人 員 数 を それ ぞれ K 列 と L 列 に 求 めよ 7.グラフの 作 成 数 字 だけ 眺 めていても 分 からなかったことが グラフにしたとたん 見 えてくるといったことは 頻 繁 にある また 人 にデータを 説 明 する 際 にも グラフは 強 力 な 方 法 である Excel に 入 力 されたデータは 容 易 にグラ フにして 見 ることができ その 種 類 も 多 様 である グラフを 作 成 する 際 には やみくもにグラフを 作 成 すればよいというものではない 一 般 的 には 次 の 基 準 に 基 づいて 使 用 するグラフを 決 定 する グラフの 種 類 棒 グラフ 折 れ 線 グラフ 円 グラフ 散 布 図 レーダーチャート 複 合 グラフ 用 途 項 目 間 の 大 小 比 較 時 間 の 経 過 に 対 しての 推 移 構 成 要 素 の 内 訳 割 合 や 比 率 分 布 や 2 変 数 間 の 相 関 関 係 複 数 の 特 性 のバランス 比 較 ( 棒 )と 推 移 ( 折 れ 線 )などを1つのグラフで 示 す グラフ 作 成 の 手 順 は 以 下 の 通 り 1) グラフ 化 したいデータの 入 ったセル 範 囲 をマウスで 選 択 する この 時 行 ラベルや 列 ラベルも 範 囲 に 含 むように 注 意 する 離 れた 範 囲 を 選 択 する 場 合 には Ctrl キーを 押 しながら 範 囲 選 択 を 行 う 2) ツールバー 上 のグラフ 作 成 ボタン をクリックする 3) グラフ 作 成 ウィザード が 表 示 されたら グラフの 種 類 を 選 び 次 へ をクリックする 4) グラフウィザード-2/4-グラフの 元 のデータ 画 面 で 小 さく 表 示 され るグラフを 確 認 する データ 範 囲 タブをクリックし 系 列 チェックボッ クスにおいて 正 しいデータの 方 向 を 選 択 する 次 に 系 列 タブをクリッ クする 1 系 列 の 中 に 項 目 軸 ラベルに 使 用 するものが 含 まれている 場 合 は その 系 列 を 選 択 して 削 除 をクリックする 2 項 目 軸 ラベルに 使 用 が 空 欄 になっている 場 合 は カーソルを 本 欄 に 移 動 し Excel のシートにおいて ラベルが 入 力 されているセルを マウスで 選 択 する 5) グラフウィザード-3/4-グラフオプション 画 面 で タイトルや 軸 名 称 を 設 定 する その 他 凡 例 の 位 置 や 目 盛 線 の 設 定 などもできる 6) グラフウィザード-4/4-グラフの 作 成 場 所 で グラフの 場 所 を 指 定 する オブジェクトを 選 択 する と Excel シート 内 にグラフオブジェクトが 作 成 される 新 しいシートを 選 択 すると グラフだけからな るシートが 作 成 される 指 定 が 終 わったら 完 了 をクリックする 7) オブジェクトとして 作 成 した 場 合 Excel シート 内 に 小 さなグラフが 表 示 されるので 適 当 な 場 所 に 移 動 し 大 きさを 調 整 する 8) グラフの 細 部 について 変 更 したい 個 所 がある 場 合 には グラフ 上 のその 部 分 をマウスでダブルクリック する 例 えば 軸 の 書 式 設 定 を 行 いたい 場 合 は その 軸 をダブルクリックする 文 字 の 大 きさや 線 の 色 な 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 6
ど グラフのほとんどの 部 分 は この 方 法 で 変 更 可 能 である 練 習 5 mychibadat.xls について 以 下 の 作 業 をおこないなさい 1) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 世 帯 数 の 変 動 を 棒 グラフで 示 せ 2) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 女 性 人 口 と 男 性 人 口 のデータを 用 い 積 上 げグラフを 利 用 して 合 計 人 口 の 変 動 を 示 せ 3) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 1 世 帯 あたり 人 員 数 の 変 動 を 折 れ 線 グラフで 示 せ 4) シート 各 年 度 柏 市 人 口 において 1972 年 を 基 準 とした 各 年 度 の 女 性 人 口 と 男 性 人 口 の 伸 びを 1 つ の 折 れ 線 グラフで 示 せ 8.Excel のグラフを Word に 貼 る(レポートの 作 成 ) Word は 文 書 を 作 成 するのが 得 意 で Excel は 計 算 したりグラフを 作 ったりするのが 得 意 である どちらも 研 究 や 仕 事 には 不 可 欠 なので 双 方 を 組 み 合 わせて 使 うことが 多 い 作 成 したグラフを PowerPoint に 貼 り 付 け プレゼンテーションを 行 うことも 可 能 である ここでは Excel で 作 成 したグラフを Word の 文 書 に 貼 り 付 けることを 説 明 するが グラフ 以 外 の 表 や Excel 以 外 のアプリケーションで 作 成 したもの( 絵 や 写 真 など)も その 手 順 は 同 様 である 1) Excel と Word の 双 方 を 起 動 しておく 2) Excel でグラフを 作 成 する 3) Word に 貼 り 付 けたいグラフをマウスで 選 択 し Ctrl キーを 押 しながら c を 押 す(コピー) 4) Word の 文 書 で グラフを 貼 り 付 けたい 位 置 にカーソルを 移 動 する 但 し 貼 り 付 けたグラフは 後 でマ ウスにより 移 動 可 能 なため カーソルの 位 置 に 厳 密 にこだわる 必 要 はない 5) Word メニューバーから 編 集 形 式 を 選 択 して 貼 り 付 け を 選 択 する 貼 り 付 け と リンク 貼 り 付 け のどちらかを 選 択 でき 貼 り 付 け の 場 合 は 形 式 として Microsoft Excel グラフ オブジェク ト と 図 が 選 択 できる 一 方 リンク 貼 り 付 け では Microsoft Excel グラフ オブジェクト の みが 選 択 可 能 である グラフオブジェクトはその 元 となるデータを 含 むので Word 上 に 貼 り 付 けられたグラフをダブルクリ ックすることにより 修 正 などの 編 集 が 可 能 である 但 し 膨 大 なデータを 使 用 して 作 成 したグラフを オブジェクトとして 貼 り 付 け を 行 うと Word 文 書 のファイルサイズが 大 きくなり 動 作 が 遅 くなる 上 ディスク スペースを 浪 費 する 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 7
リンク 貼 り 付 け は 当 該 オブジェクトへの 参 照 情 報 を Word 側 に 持 つだけなので Word 文 書 のフ ァイルサイズを 抑 制 することができる しかし Word 側 でそのグラフの 編 集 を 行 う 場 合 リンク 元 の Excel ファイルが 必 要 となるので ファイルの 移 動 やコピー 時 に 注 意 が 必 要 である 6) 貼 り 付 ける 形 式 等 を 選 択 したら OK をクリックする Word 文 書 上 にグラフが 表 示 されるので 適 当 な 位 置 に 移 動 するとともに 大 きさを 調 整 する また 文 字 列 の 回 りこみ 等 の 設 定 も 行 う 課 題 各 自 のファイル mychibadat.xls のシート 2004 年 度 千 葉 県 人 口 では 人 口 などに 関 する 千 葉 県 内 の 市 町 村 間 比 較 が 可 能 である また シート 各 年 度 柏 市 人 口 では 柏 市 の 人 口 などについて 1972 年 から 2003 年 までの 時 系 列 変 動 をみることができる 各 自 適 当 な 分 析 テーマを 設 定 して グラフを 用 いた 分 析 を 行 い その 結 果 を 報 告 するレポートを Word で 作 成 せよ Word ファイルは chibacomment.doc として 保 存 せよ 提 出 期 限 方 法 は 担 当 教 員 の 指 示 に 従 うこと レポートは A4 用 紙 1 枚 に 収 まるようにし Excel で 作 成 したグラフが 1 つ 以 上 掲 載 されていなければなら ない また グラフより 読 み 取 れることを 簡 潔 にまとめたコメントも 必 須 である コメント 部 は レポート として 文 章 化 されていることが 望 ましいが 作 成 したグラフを 見 て 何 がわかったか といった 点 について 箇 条 書 きとしてまとめてもよい グラフとコメントの 配 置 にも 工 夫 しよう レポートの 書 式 としては タイトルを 1 行 目 中 央 揃 えで 入 れ 2 行 目 に 右 揃 えで 学 籍 番 号 と 氏 名 を 入 れる グラフやコメントなどの 本 文 は 3 行 目 以 降 に 記 述 せよ 練 習 5-1 世 帯 数 140000 120000 100000 80000 60000 40000 20000 0 1972 1976 1980 1984 1988 1992 1996 2000 年 度 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 8
練 習 5-2 2002 1999 1996 1993 1990 年 度 1987 1984 1981 1978 1975 1972 女 性 人 口 男 性 人 口 0 50000 100000 150000 200000 250000 300000 350000 人 口 練 習 5-3 4 3.5 1 世 帯 あたり 人 員 数 3 2.5 2 1.5 1 0.5 0 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 年 度 練 習 5-4 2.5 人 口 の 伸 び(1972 年 を1とする) 2 1.5 1 0.5 女 性 人 口 の 伸 び 男 性 人 口 の 伸 び 0 1972 1974 1976 1978 1980 1982 1984 1986 年 度 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 麗 澤 大 学 外 国 語 学 部 コンピュータ リテラシー 資 料 2006 年 版 Excel の 基 礎 9