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Research Report by Shared Research Inc. 当 レポートは 掲 載 企 業 のご 依 頼 により 株 式 会 社 シェアードリサーチが 作 成 したものです 投 資 家 用 の 各 企 業 の 取 扱 説 明 書 を 提 供 することを 目 的 としています 正 確 で 客 観 性 中 立 性 を 重 視 し た 分 析 を 行 うべく 弊 社 ではあらゆる 努 力 を 尽 くしています 中 立 的 でない 見 解 の 場 合 は その 見 解 の 出 所 を 常 に 明 示 します 例 えば 経 営 側 により 示 された 見 解 は 常 に 企 業 の 見 解 として 弊 社 に よる 見 解 は 弊 社 見 解 として 提 示 されます 弊 社 の 目 的 は 情 報 を 提 供 することであり 何 かについて 説 得 したり 影 響 を 与 えたりする 意 図 は 持 ち 合 わせておりません ご 意 見 等 がございましたら sr_inquiries@sharedresearch.jp までメールをお 寄 せください ブルームバーグ 端 末 経 由 でも 受 け 付 けております

目 次 要 約 3 主 要 経 営 指 標 の 推 移 4 直 近 更 新 内 容 5 概 略 5 業 績 動 向 6 四 半 期 業 績 動 向 6 今 期 の 会 社 計 画 9 中 期 見 通 し 及 び 経 営 戦 略 12 事 業 内 容 13 ビジネス 概 要 13 収 益 性 分 析 22 市 場 とバリューチェーン 23 SW(Strengths, Weaknesses) 分 析 26 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 27 過 去 の 実 績 27 損 益 計 算 書 40 貸 借 対 照 表 41 ニュース&トピックス 42 その 他 情 報 43 沿 革 43 大 株 主 44 トップマネジメント 44 株 主 還 元 44 企 業 概 要 45 02/46

ザッパラス > 要 約 要 約 占 いを 中 心 としたデジタルコンテンツ 配 信 を 軸 に 事 業 展 開 を 拡 充 株 式 会 社 ザッパラスは 占 いを 中 心 としたデジタルコンテンツ 配 信 を 主 力 事 業 とするインターネット 企 業 であ る 同 社 では このコンテンツ 提 供 を 通 じ ユーザーの 属 性 利 用 履 歴 行 動 履 歴 から 嗜 好 性 心 理 行 動 傾 向 をパターン 化 し 分 析 すること(CRM)を 強 みとし これらデータベースを 活 用 しユーザーに 合 ったコン テンツや 商 品 サービスをメルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 する 手 法 を 用 いてビジネス 展 開 している 設 立 当 初 は ( 株 )NTTドコモ( 東 証 1 部 9437)のiモードサービスの 開 始 (2000 年 )に 伴 い 様 々なコンテン ツの 配 信 を 行 っていた マザーズに 上 場 (2005 年 5 月 に 上 場 )する 意 思 決 定 を 下 した 際 に 事 業 戦 略 を 明 確 化 し 占 いコンテンツを 軸 に 事 業 を 展 開 していくことにした 占 いコンテンツをビジネスドメインにした 背 景 は 1 日 常 の 悩 みや 関 心 ( 恋 愛 金 運 仕 事 など)を 題 材 とした 運 勢 は 毎 日 変 化 するため ユーザーに 毎 日 閲 覧 す る 動 機 を 与 える 2 占 いユーザーは 自 分 の 属 性 等 の 正 確 なデータを 入 力 することになるため そのデータベー スが 占 い 以 外 の 事 業 のマーケティングに 有 効 であることが 挙 げられる ( 後 述 の 事 業 内 容 の 項 参 照 ) 業 績 動 向 同 社 では キャリア 経 由 で 行 う 広 告 集 客 モデルから 脱 却 し 顧 客 に 対 する 独 自 のコンタクトポイントを 確 立 し ようとしている その 顧 客 へのコンタクトポイントを 図 る 指 標 として 同 社 が 注 目 しているのが 同 社 が 提 供 する 独 自 メディアのPV 数 である このため 2014 年 4 月 期 からはユーザーに 対 するコンタクトポンイント 拡 充 の 一 環 として PV 数 の 増 加 に 注 力 している 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 の 売 上 高 は1,447 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 13.8% 減 ) 営 業 利 益 は109 万 円 ( 同 82.1% 増 ) 経 常 利 益 は177 百 万 円 ( 同 178.4% 増 ) 親 会 社 株 主 に 帰 属 する 四 半 期 純 利 益 は197 百 万 円 ( 同 282.0% 増 )となっ た キャリア 公 式 サイトの 売 上 高 が 減 少 したことに 加 え 株 式 会 社 ビーバイイーが 株 式 譲 渡 により 連 結 子 会 社 でなくなった 影 響 により 減 収 となった 利 益 面 については 当 該 株 式 譲 渡 に 伴 い 人 件 費 や 広 告 宣 伝 費 等 の 販 管 費 が 減 少 したことにより 営 業 利 益 が 増 加 した 経 常 利 益 及 び 四 半 期 純 利 益 については 関 係 会 社 株 式 売 却 損 やのれん 減 損 損 失 等 特 別 損 失 の 計 上 はあったものの 為 替 差 益 64 百 万 円 ( 前 年 同 期 は3 百 万 円 )や 投 資 有 価 証 券 売 却 益 154 百 万 円 ( 前 年 同 期 はなし)の 計 上 により 大 幅 増 益 となった 2016 年 4 月 期 は 売 上 高 7,450 百 万 円 ( 前 期 比 1.7% 減 ) 営 業 利 益 は0 百 万 円 を 見 込 む 同 社 は 引 き 続 きユー ザーのニーズに 合 致 したコンテンツ サービスの 拡 充 と 潜 在 ユーザーとのコンタクトポイントを 拡 大 してい くことで 顧 客 基 盤 を 確 立 強 化 し 中 長 期 での 企 業 価 値 向 上 を 目 指 すとしている ( 後 述 の 業 績 動 向 の 項 参 照 ) 同 社 の 強 みと 弱 み SR 社 では 同 社 の 強 みを 高 い 収 益 力 F1 層 (20~34 歳 女 性 ) F2 層 (35 ~49 歳 女 性 )からの 高 い 支 持 監 修 者 に 対 するブランド 力 の3 点 だと 考 えている 一 方 弱 みは レガシープラットフォームへの 依 存 の 高 さ 既 存 事 業 がニッチ 市 場 へ 特 化 既 存 事 業 が 国 内 市 場 に 依 存 にあると 考 えている ( 後 述 の SW(Strengths, Weaknesses) 分 析 の 項 参 照 ) 03/46

ザッパラス > 主 要 経 営 指 標 の 推 移 主 要 経 営 指 標 の 推 移 損 益 計 算 書 08 年 4 月 期 09 年 4 月 期 10 年 4 月 期 11 年 4 月 期 12 年 4 月 期 13 年 4 月 期 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 16 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 会 社 予 想 売 上 高 8,551 10,308 11,225 11,813 10,088 8,890 8,155 7,582 7,450 前 年 比 23.2% 20.6% 8.9% 5.2% 14.6% 11.9% 8.3% 7.0% 1.7% うち コンテンツ 事 業 6,509 8,079 8,828 8,920 7,911 6,741 5,644 4,408 コマース 関 連 事 業 1,655 1,938 2,085 2,640 1,811 1,649 1,620 1,686 海 外 事 業 141 495 517 その 他 事 業 386 291 312 253 366 359 396 971 売 上 総 利 益 5,091 6,671 7,580 7,800 6,861 6,118 5,396 4,549 前 年 比 34.5% 31.0% 13.6% 2.9% 12.0% 10.8% 11.8% 15.7% 売 上 総 利 益 率 59.5% 64.7% 67.5% 66.0% 68.0% 68.8% 66.2% 60.0% 営 業 利 益 1,871 2,709 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 0 前 年 比 49.5% 44.8% 11.3% 1.9% 15.9% 44.9% 49.2% 28.4% 営 業 利 益 率 21.9% 26.3% 26.9% 26.0% 25.6% 16.0% 8.9% 6.8% うち コンテンツ 事 業 2,370 3,152 3,526 3,786 3,234 2,536 1,948 1,637 コマース 関 連 事 業 4 129 187 93 85 71 164 194 海 外 事 業 1 78 83 その 他 事 業 7 59 1 42 128 285 380 158 経 常 利 益 1,883 2,696 3,041 3,090 2,594 1,655 752 729 前 年 比 50.3% 43.2% 12.8% 1.6% 16.0% 36.2% 54.5% 3.2% 経 常 利 益 率 22.0% 26.2% 27.1% 26.2% 25.7% 18.6% 9.2% 9.6% 当 期 純 利 益 1,028 1,581 1,532 1,626 1,579 917 376 242 前 年 比 54.6% 53.8% 3.1% 6.1% 2.9% 41.9% 59.0% 35.5% 純 利 益 率 12.0% 15.3% 13.7% 13.8% 15.7% 10.3% 4.6% 3.2% 一 株 当 たりデータ( 円 株 式 分 割 調 整 後 ) 期 末 発 行 済 株 式 数 13,102 13,276 13,346 13,411 13,471 13,531 13,651 13,651 EPS 79.25 119.66 116.0 131.1 126.7 73.0 29.7 19.0 EPS ( 潜 在 株 式 調 整 後 ) 75.76 116.10 113.4 128.7 124.6 72.3 29.6 DPS 25.00 40.00 42.00 42.00 42.00 42.00 22.00 10.00 BPS 377.80 469.95 465.2 552.6 635.6 661.8 652.7 663.8 貸 借 対 照 表 ( 百 万 円 ) 現 金 預 金 有 価 証 券 3,481 4,344 3,781 4,687 4,800 4,693 5,081 5,738 流 動 資 産 合 計 5,544 6,721 5,880 7,264 7,098 6,724 6,879 7,277 有 形 固 定 資 産 116 86 144 137 175 137 129 89 投 資 その 他 の 資 産 計 633 893 1,052 1,042 1,053 850 864 1,088 無 形 固 定 資 産 413 449 468 331 1,092 2,415 2,185 1,714 資 産 合 計 6,705 8,148 7,544 8,774 9,417 10,126 10,057 10,169 買 掛 金 535 540 480 487 332 304 377 349 短 期 有 利 子 負 債 32 191 184 194 流 動 負 債 合 計 1,726 1,870 1,738 1,846 1,320 1,085 1,182 1,337 長 期 有 利 子 負 債 63 631 484 341 固 定 負 債 合 計 0 2 0 0 64 632 485 341 負 債 合 計 1,726 1,872 1,738 1,846 1,384 1,716 1,667 1,678 純 資 産 合 計 4,980 6,276 5,806 6,928 8,033 8,410 8,390 8,491 有 利 子 負 債 ( 短 期 及 び 長 期 ) 0 0 0 0 95 821 668 535 キャッシュフロー 計 算 書 ( 百 万 円 ) 営 業 活 動 によるキャッシュフロー 1,244 1,671 2,084 1,725 1,637 1,475 1,313 1,124 投 資 活 動 によるキャッシュフロー 651 214 329 411 841 2,126 272 88 財 務 活 動 によるキャッシュフロー 154 294 2,018 508 584 213 660 416 財 務 指 標 総 資 産 経 常 利 益 率 (ROA) 16.8% 21.3% 38.8% 37.9% 28.5% 16.9% 7.5% 7.2% 自 己 資 本 利 益 率 (ROE) 22.8% 28.3% 25.4% 25.5% 21.1% 11.2% 4.5% 2.9% 自 己 資 本 比 率 73.8% 76.6% 76.3% 78.4% 84.4% 82.4% 82.6% 83.1% 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 ** 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している ***2014 年 4 月 期 に1:100の 株 式 分 割 を 実 施 04/46

ザッパラス > 直 近 更 新 内 容 直 近 更 新 内 容 概 略 2015 年 9 月 11 日 株 式 会 社 ザッパラスは2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 決 算 を 発 表 した ( 決 算 短 信 へのリンクはこちら 詳 細 は2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 決 算 項 目 を 参 照 ) 2015 年 7 月 31 日 同 社 は 子 会 社 の 異 動 ( 株 式 譲 渡 )および 特 別 利 益 の 発 生 について 発 表 した (リリース 文 へのリンクはこちら) 同 社 は2015 年 7 月 31 日 開 催 の 取 締 役 会 において オンラインショッピングサイト 藤 巻 百 貨 店 を 運 営 する 連 結 子 会 社 である 株 式 会 社 caramoの 株 式 の 全 てをトランス コスモス 株 式 会 社 ( 東 証 1 部 3715)に 譲 渡 することを 決 議 した この 株 式 譲 渡 によりcaramo 社 は 同 社 の 連 結 子 会 社 から 除 外 される 同 社 では 本 株 式 譲 渡 に 伴 い2016 年 4 月 期 第 2 四 半 期 において 特 別 利 益 235 百 万 円 を 計 上 する 予 定 であるとしている 2015 年 7 月 2 日 2015 年 4 月 期 通 期 決 算 および 同 社 への 取 材 を 踏 まえ レポート 内 容 を 更 新 した 2015 年 6 月 12 日 同 社 は2015 年 4 月 期 通 期 決 算 を 発 表 した 3ヵ 月 以 上 経 過 した 会 社 発 表 はニュース&トピックスへ 05/46

R ザッパラス 3770 ザッパラス 業績動向 業績動向 四半期業績動向 15年4月期 四半期業績推移 百万円 16年4月期 16年4月期 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1,678 10.8% 2,091 3.7% 1,800 5.9% 2,013 14.1% 1,447 13.8% 1,052 62.7% 1,156 55.3% 1,115 62.0% 1,225 60.9% 902 62.3% 販管費 前年比 968 13.6% 987 22.6% 941 17.3% 1,087 3.2% 793 18.1% 営業利益 前年比 営業利益率 60 65.9% 3.6% 177 90.1% 8.5% 145 24.1% 8.0% 経常利益 前年比 63 260 58.4% 159.5% 261 5.5% 135 48.6% 6.7% 109 82.1% 7.5% 144 177 43.0% 178.4% 当期利益 前年比 52 160 40.3% 122.0% 250 281 197 397.6% 282.0% 売上高 前年比 売上総利益 売上総利益率 累計値 売上高 前年比 売上総利益 売上総利益率 2Q累計 3Q累計 4Q累計 3Q累計 4Q累計 1Q累計 3,769 5,569 7,582 1,447 10.8% 3.3% 4.2% 7.0% 13.8% 進捗率 通期会予 19.4% 7,450 1.7% 1,052 2,208 3,323 4,549 902 62.7% 58.6% 59.7% 60.0% 62.3% 968 1,955 2,896 3,983 793 13.6% 18.4% 18.0% 14.5% 18.1% 60 237 382 517 109 0 65.9% 11.8% 16.9% 28.4% 82.1% 3.6% 11.3% 21.2% 25.7% 7.5% 729 177 3.2% 178.4% 197 35.5% 282.0% 経常利益 63 324 584 58.4% 28.2% 17.0% 52 211 39 40.3% 33.4% 当期利益 前年比 2Q累計 営業利益率 前年比 1,678 営業利益 前年比 通期会予 1Q累計 販管費 前年比 進捗率 242 出所 会社データよりSR社作成 *表の数値が会社資料とは異なる場合があるが 四捨五入により生じた相違であることに留意 *売上総利益は返品調整引当金の調整額を除いて記載している *当期純利益は 2016年4月期以降は 親会社株主に帰属する当期純利益 2016 年 4 月期第1四半期業績 2016年4月期第1四半期の売上高は1,447百万円 前年同期比13.8%減 営業利益は109万円 同82.1 増 経 常利益は177百万円 同178.4 増 親会社株主に帰属する四半期純利益は197百万円 同282.0 増 となった 引き続きキャリア公式サイトの売上高が減少したことに加え 株式会社ビーバイイーが株式譲渡により連結子会 社でなくなった影響により減収となった 利益面については 当該株式譲渡に伴い人件費や広告宣伝費等の販管 費が減少したことにより営業利益が増加した 経常利益 及び四半期純利益については 関係会社株式売却損や のれん減損損失等特別損失の計上はあったものの 為替差益 64 百万円 前年同期は3百万円 や投資有価証券売 却益 154 百万円 前年同期はなし の計上により大幅増益となった セグメント別の概況は以下のとおり 当第1四半期より 報告セグメントの区分を変更しており 以下の前年同期比については 前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組 み替えた数値で比較している 06/46

ザッパラス > 業 績 動 向 モバイルサービス 事 業 売 上 高 :981 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 16.9% 減 ) 営 業 利 益 :227 百 万 円 ( 同 42.2% 減 ) 主 力 の 占 いサービスにおいては 幅 広 いユーザーに 対 応 したサービスを 提 供 すべく 新 たな 形 式 の 占 いサービス の 企 画 開 発 や 既 存 サービスの 改 善 に 取 り 組 んだ 前 期 末 より 新 たに 提 供 しているチャット 型 占 いアプリ Chapli (チャプリ) は 想 定 どおり これまで 同 社 が 十 分 にリーチできていなかった 若 年 層 を 中 心 に 利 用 されており 鑑 定 件 数 も 順 調 に 増 加 した しかしながら 既 存 のキャリア 公 式 サイト 売 上 高 の 減 少 により 減 収 となった ゲームについては ストーリーに 特 化 したドラマゲームアプリシリーズ six doubts から2タ イトルをリリー スした 想 定 に 届 かなかった 一 部 の 指 標 となる 数 値 について 向 上 を 図 る 等 既 存 2タイトルの 改 善 とともに 新 規 タイトルの 制 作 に 取 り 組 んだ 同 社 は 今 後 タイトルが 揃 い 次 第 数 値 を 鑑 みながら 積 極 的 にプロモーション をかけていくとしている 海 外 事 業 売 上 高 :144 百 万 円 ( 前 年 同 期 期 比 23.4% 増 ) 営 業 損 失 :1 百 万 円 ( 前 年 同 期 は45 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 米 国 での 占 いコンテンツビジネスは 主 に 広 告 収 入 を 収 益 源 に 展 開 しているが 売 上 高 は 為 替 の 影 響 もあり 増 収 と なった 利 益 面 についても 同 社 の 効 率 的 なコンテンツ 運 営 ノウハウの 投 入 や コスト 構 造 の 見 直 しを 実 施 した 結 果 セグメント 損 失 が 減 少 した その 他 の 事 業 売 上 高 :323 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 15.1% 減 ) 営 業 利 益 :0.4 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 営 業 損 失 168 百 万 円 ) その 他 の 事 業 については モバイルサイト 開 発 受 託 やオンラインショッピングサイトの 運 営 のほか 株 式 会 社 PINK において 旅 行 事 業 を 行 っている 売 上 高 は 当 第 1 四 半 期 にビーバイイー 社 が 株 式 譲 渡 により 連 結 子 会 社 でな くなったことから 減 収 となった セグメント 利 益 については 前 述 の 株 式 譲 渡 に 加 え 前 期 末 における 一 部 コマー スサイトの 売 却 オンラインショッピングサイトの 売 上 増 加 により 黒 字 に 転 じた 07/46

ザッパラス > 業 績 動 向 四 半 期 業 績 推 移 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 売 上 高 コンテンツ 1,471 1,469 1,413 1,291 1,146 1,138 1,071 1,052 前 年 比 17.1% 15.6% 14.6% 17.9% 22.1% 22.5% 24.2% 18.5% コマース 関 連 251 367 308 693 227 446 386 626 前 年 比 52.5% 9.9% 2.6% 75.3% 9.5% 21.5% 25.2% 9.7% 海 外 事 業 110 126 134 125 117 109 135 157 前 年 比 4.2% 6.0% 13.4% 0.5% 25.2% その 他 50 55 57 234 189 397 208 178 前 年 比 25.3% 2.1% 8.1% 34.8% 274.0% 616.0% 267.1% 24.0% 営 業 利 益 コンテンツ 589 427 503 428 495 456 440 247 前 年 比 23.5% 34.8% 17.9% 14.1% 16.0% 6.6% 12.5% 42.5% コマース 関 連 93 68 76 73 169 34 102 111 海 外 事 業 32 8 8 30 45 45 7 14 その 他 117 117 83 62 42 34 27 54 累 計 値 1Q 累 計 2Q 累 計 3Q 累 計 4Q 累 計 1Q 累 計 2Q 累 計 3Q 累 計 4Q 累 計 売 上 高 コンテンツ 1,471 2,939 4,353 5,644 1,146 2,284 3,356 4,408 前 年 比 17.1% 16.3% 15.8% 16.3% 22.1% 22.3% 22.9% 21.9% コマース 関 連 251 618 927 1,620 227 674 1,060 1,686 前 年 比 52.5% 34.0% 26.0% 1.7% 9.5% 8.9% 14.3% 4.1% 海 外 事 業 110 236 370 495 117 225 360 517 前 年 比 250.4% 6.0% 4.4% 2.6% 4.4% その 他 50 106 162 396 189 586 793 971 前 年 比 25.3% 14.7% 12.5% 10.3% 274.0% 453.1% 388.4% 145.1% 営 業 利 益 コンテンツ 589 1,016 1,519 1,948 495 950 1,390 1,637 前 年 比 23.5% 28.7% 25.4% 23.2% 16.0% 6.5% 8.5% 16.0% コマース 関 連 93 161 237 164 169 202 305 194 海 外 事 業 32 40 48 78 45 90 97 83 その 他 117 235 317 380 42 76 104 158 出 所 : 同 社 決 算 短 信 などをもとにSR 社 作 成 過 去 の 四 半 期 実 績 は 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 へ 08/46

ザッパラス > 業 績 動 向 今 期 の 会 社 計 画 16 年 4 月 期 予 想 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 16 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 上 期 下 期 通 期 上 期 実 績 下 期 会 予 通 期 会 予 通 期 会 予 売 上 高 3,899 4,256 8,155 3,769 3,813 7,582 7,450 前 年 比 14.8% 1.4% 8.3% 3.3% 10.4% 7.0% 1.7% 売 上 原 価 1,233 1,526 2,760 1,561 1,472 3,033 売 上 総 利 益 2,666 2,729 5,396 2,208 2,341 4,549 前 年 比 16.1% 7.2% 11.8% 17.2% 14.2% 15.7% 売 上 総 利 益 率 68.4% 64.1% 66.2% 58.6% 61.4% 60.0% 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 2,395 2,262 4,656 1,955 2,028 3,983 売 上 高 販 売 管 理 費 率 61.4% 53.1% 57.1% 51.9% 53.2% 52.5% 営 業 利 益 268 454 722 237 280 517 0 前 年 比 70.5% 11.5% 49.2% 11.8% 38.3% 28.4% 営 業 利 益 率 6.9% 10.7% 8.9% 6.3% 7.3% 6.8% 経 常 利 益 253 500 752 324 405 729 前 年 比 72.6% 31.9% 54.5% 28.2% 19.0% 3.2% 経 常 利 益 率 6.5% 11.7% 9.2% 8.6% 10.6% 9.6% 当 期 純 利 益 158 217 376 211 31 242 前 年 比 73.4% 32.4% 59.0% 33.4% 85.8% 35.5% 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 ** 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している 2016 年 4 月 期 は 売 上 高 7,450 百 万 円 ( 前 期 比 1.7% 減 ) 営 業 利 益 は0 百 万 円 を 見 込 む 2016 年 4 月 期 売 上 高 に 関 しては ( 株 )ビーバイイーが 連 結 子 会 社 から 除 外 される 等 コマース 関 連 事 業 の 選 択 と 集 中 の 影 響 により 前 期 比 での 売 上 高 は 減 少 しているが 当 該 事 業 を 除 外 した 前 期 比 では コンテンツ 事 業 を 中 心 に 約 8 億 円 増 加 する 計 画 である 足 枷 であったフィーチャーフォンに 下 げ 止 まりの 傾 向 がみられること 新 た に 投 入 するアプリ サービスの 寄 与 を 見 込 んでいる 一 方 で 新 たなアプリ サービスの 積 極 的 な 販 促 活 動 によ り 広 告 宣 伝 費 等 が 増 加 し 販 管 費 は600 百 万 円 増 とする 計 画 であり 営 業 利 益 は 収 支 均 衡 となる 計 画 である また 経 常 利 益 以 下 の 計 画 は 開 示 していないものの 投 資 有 価 証 券 の 売 却 益 154 百 万 円 を 第 1 四 半 期 に 計 上 する 予 定 であ るとしている なお 前 期 は 体 制 作 りに 難 航 したため 想 定 通 りに 新 規 コンテンツやアプリの 投 入 が 出 来 なかった しかし 体 制 整 備 が 整 ったことにより 遅 れていたコンテンツやアプリも 今 第 1 四 半 期 に 投 入 され 始 めた このため 同 社 は 引 き 続 きユーザーのニーズに 合 致 したコンテンツ サービスの 拡 充 と 潜 在 ユーザーとのコンタクトポイ ントを 拡 大 していくことで 顧 客 基 盤 を 確 立 強 化 し 中 長 期 での 企 業 価 値 向 上 を 目 指 すとしている 同 社 の 今 期 の 主 な 取 り 組 みは 以 下 の 通 りである スマートフォン 市 場 における 占 い 顧 客 基 盤 の 確 立 同 社 によれば 現 在 の 同 社 の 中 心 ユーザー 層 はコア 層 よりになってしまっているとのこと( 下 左 側 図 のグレーの 領 域 ) 現 状 では カジュアルな 顧 客 層 からの 認 知 度 が 低 いとみており このユーザー 層 ( 下 左 側 図 の 点 線 の 領 域 )の 顧 客 獲 得 を 狙 うとしている 同 社 によれば 同 社 が 強 みとしている 占 い 分 野 に 対 するニーズが 急 速 に 減 少 したわけではないため フィーチャーフォン 時 代 に 月 額 課 金 で 占 いを 利 用 していたカジュアルな 顧 客 層 にどのよ うにリーチするかが 課 題 であるとのこと そのため 幅 広 い 層 のユーザーが 滞 留 できるような 顧 客 基 盤 の 構 築 を 目 指 し 占 いの 潜 在 的 ニーズを 引 き 出 す 新 たな 形 式 の 占 いアプリを 提 供 していくとのこと それを 念 頭 においた 新 しいアプリの 企 画 等 に 経 営 資 源 を 集 中 させるとしている 09/46

ザッパラス > 業 績 動 向 スマートフォン 市 場 における 占 い 基 盤 の 確 立 占 いユーザー 層 の 拡 大 新 たなCRMの 構 築 コア 幅 広 い 層 のユーザーが 滞 留 できる 占 い 顧 客 基 盤 を 構 築 占 いメディア 恋 愛 悩 み 相 談 層 ゲーム 感 覚 気 晴 らし 層 占 いの 潜 在 的 なニーズを 引 き 出 す 新 たな 形 式 の 占 いアプリを 提 供 NEW 占 い 顧 客 基 盤 チャット 占 い 電 話 占 い 暇 つぶし 層 現 状 の 同 社 ユーザー 層 マス 占 いユーザー 層 分 類 めざす 同 社 ユーザー 層 占 いサイト NEW 占 いアプリ NEW メール 占 い 出 所 : 会 社 資 料 新 たなCRMの 構 築 同 社 によれば 同 社 の 強 みは 一 度 ユーザーになった 顧 客 に 何 度 も 利 用 してもらうことにあったとのこと ライ フタイムバリューを 大 きな 経 営 資 本 とするため このCRMを 再 度 構 築 する チャット 占 いや メール 鑑 定 電 話 占 いなど 多 くのアプリの 投 入 し 顧 客 基 盤 を 拡 大 させていくとしている また 同 社 では コンテンツのパーソナル 化 を 図 るため 知 名 度 の 高 い 占 い 師 のみでなく 知 名 度 の 低 い 占 い 師 (ローカル 占 い 師 や かけだし 占 い 師 セミプロ 占 い 師 )へも 裾 野 を 広 げて 1 対 1のパーソナルサービスを 拡 充 していくとのこと そして 占 いサービスをより 身 近 なものとし 市 場 拡 大 を 狙 うとしている ゲーム 等 新 規 事 業 領 域 への 挑 戦 占 いでの 成 功 モデルをゲームアプリへ 転 用 し 共 通 フォーマット 化 により 多 コンテンツ 展 開 を 図 る 2015 年 5 月 に はゲームアプリ2タイトルをリリースした 第 3 弾 は2015 年 8 月 リリースを 予 定 している 同 社 では 5 月 に 発 売 し た2タイトルをシリーズ 化 し 販 売 する 予 定 であるとのこと この2タイトルについては 現 状 では 継 続 利 用 率 の 水 準 は 高 いものの 課 金 率 があまり 高 くないとのこと そのため 今 第 1 四 半 期 は この2タイトルの 課 金 率 向 上 に 注 力 し 第 2 四 半 期 以 降 に 新 タイトルをリリースする 予 定 としている 同 社 によれば デジタルコンテンツは 集 客 が 課 題 であり 一 度 集 めたユーザーを 最 適 なコンテンツに 配 分 して いく 必 要 があるとのこと このため 今 期 は 新 たなコンテンツの 制 作 についても 積 極 的 に 投 資 していく 意 向 であ るとしている 同 社 では 今 期 の 予 算 作 成 は 売 上 動 向 などについて 読 みにくい 面 はあるが 基 本 的 にコンテン ツ 強 化 とそれに 伴 う 広 告 宣 伝 費 の 増 加 を 前 提 として 営 業 利 益 は 収 支 均 衡 の 計 画 にしたとしている 10/46

ザッパラス > 業 績 動 向 過 去 の 会 社 予 想 と 実 績 の 差 異 期 初 会 社 予 想 と 実 績 08 年 4 月 期 09 年 4 月 期 10 年 4 月 期 11 年 4 月 期 12 年 4 月 期 13 年 4 月 期 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 売 上 高 ( 期 初 予 想 ) 7,637 9,342 11,350 11,230 11,200 12,000 10,100 7,500 売 上 高 ( 実 績 ) 8,551 10,308 11,225 11,813 10,088 8,890 8,155 7,582 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 12.0% 10.3% 1.1% 5.2% 9.9% 25.9% 19.3% 1.1% 営 業 利 益 ( 期 初 予 想 ) 1,421 2,423 3,110 3,020 2,550 2,200 1,000 0 営 業 利 益 ( 実 績 ) 1,871 2,709 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 31.7% 11.8% 3.0% 1.8% 1.3% 35.3% 27.8% 経 常 利 益 ( 期 初 予 想 ) 1,451 2,442 3,100 3,030 2,550 2,200 1,000 0 経 常 利 益 ( 実 績 ) 1,883 2,696 3,041 3,090 2,594 1,655 752 729 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 29.7% 10.4% 1.9% 2.0% 1.7% 24.8% 24.8% 当 期 利 益 ( 期 初 予 想 ) 801 1,440 1,820 1,790 1,510 1,326 620 13 当 期 利 益 ( 実 績 ) 1,028 1,581 1,532 1,626 1,579 917 376 242 期 初 会 予 と 実 績 の 格 差 28.3% 9.8% 15.8% 9.1% 4.6% 30.8% 39.4% 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 **2012 年 4 月 期 の 期 初 予 想 はレンジで 示 されていたために 下 限 値 を 表 記 した 11/46

ザッパラス > 業 績 動 向 中 期 見 通 し 及 び 経 営 戦 略 同 社 は FP 時 代 には 占 いを 中 心 とした 差 別 化 戦 略 が 奏 功 し 業 績 を 拡 大 してきた しかし スマートフォンの 急 速 な 普 及 に 伴 って 収 益 の 主 体 であるFP 向 けのコンテンツ 収 入 の 減 少 が 続 いており 戦 略 の 転 換 を 余 儀 なくさ れている 同 社 によれば 同 社 のコンテンツの 品 質 が 悪 くなったわけでも ARPU(1ユーザー 当 りの 月 次 売 上 高 ) が 下 がったわけでもないとのこと 同 社 は スマートフォンの 急 速 な 普 及 に 伴 い 従 来 のキャリア 向 け 広 告 を 主 体 とした 集 客 モデルの 効 果 が 薄 れつつあることを 問 題 視 している このため 同 社 では キャリア 経 由 で 行 う 広 告 集 客 モデルから 脱 却 し 顧 客 に 対 する 独 自 のコンタクトポイント を 確 立 しようとしている この 一 環 で 同 社 が2014 年 4 月 期 より 注 力 したのが 独 自 のウェブメディアの 立 ち 上 げであ る ユーザーに 魅 力 ある 独 自 メディアを 提 供 することでPV 数 (ページ 閲 覧 回 数 )を 集 め 集 客 力 の 底 上 げを 目 指 した 同 社 のこの 施 策 が 奏 功 し PV 数 は 増 加 傾 向 にある ただし 新 規 メディアの 立 ち 上 げ 遅 れもあり 2015 年 4 月 期 は 同 社 の 想 定 ほどにPV 数 が 伸 びなかった このため 同 社 では 2016 年 4 月 期 以 降 は ウェブメディアの 展 開 に 加 えて 手 薄 であったスマートフォン 向 けサービスの 拡 充 にも 注 力 するとのこと スマートフォンでは 主 流 となっているアプリサービスの 拡 充 により 集 客 の 間 口 をさらに 広 げて 潜 在 顧 客 の 掘 り 起 こしを 進 めるとして いる また 同 社 は 同 時 に 課 金 ポイントに 対 する 戦 略 の 見 直 しも 実 施 している 従 来 の 戦 略 では メディアなどで 集 客 したユーザーを 有 料 コンテンツやコマース 事 業 ( 物 品 販 売 )に 送 客 し 課 金 する 計 画 であった この 戦 略 で は 幅 広 い 課 金 ポイントが 提 供 できるメリットがある 反 面 同 社 の 有 するリソースが 分 散 するデメリットもあっ た このため 同 社 では 当 面 は メディアやアプリと 親 和 性 の 高 い 有 料 コンテンツの 展 開 に 注 力 するとしてい る 12/46

ザッパラス > 事 業 内 容 事 業 内 容 ビジネス 概 要 同 社 は 占 いを 中 心 としたデジタルコンテンツ 配 信 を 主 力 事 業 とするインターネット 企 業 である 同 社 では この コンテンツ 提 供 を 通 じ ユーザーの 属 性 利 用 履 歴 行 動 履 歴 から 嗜 好 性 心 理 行 動 傾 向 をパターン 化 し 分 析 すること(CRM)を 強 みとし これらデータベースを 活 用 しユーザーに 合 ったコンテンツや 商 品 サービスを メルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 する 手 法 を 用 いてビジネス 展 開 している *CRM:Customer Relationship Managementの 略 顧 客 管 理 設 立 当 初 は ( 株 )NTTドコモ( 東 証 1 部 9437)のiモードサービスの 開 始 (2000 年 )に 伴 い 様 々なコンテンツ の 配 信 を 行 っていた マザーズに 上 場 (2005 年 5 月 に 上 場 )する 意 思 決 定 を 下 した 際 に 事 業 戦 略 を 明 確 化 し 占 いコンテンツを 軸 に 事 業 を 展 開 していくことにした 占 いコンテンツをビジネスドメインにした 背 景 は 1 日 常 の 悩 みや 関 心 ( 恋 愛 金 運 仕 事 など)を 題 材 とした 運 勢 は 毎 日 変 化 するため ユーザーに 毎 日 閲 覧 する 動 機 を 与 える 2 占 いユーザーは 自 分 の 属 性 等 の 正 確 なデータを 入 力 することになるため そのデータベースが 占 い 以 外 の 事 業 のマーケティングに 有 効 であることが 挙 げられる * 占 いとは 人 の 心 の 内 や 運 勢 や 未 来 など 直 接 観 察 することのできないものについて 判 断 することをいう 大 まかな 占 術 の 分 類 として 易 やタロットのような 偶 然 性 を 用 いる 方 法 をト 術 占 星 術 や 四 柱 推 命 などの 先 天 的 要 素 ( 誕 生 日 )によっ て 全 体 的 な 運 勢 を 占 う 占 術 を 命 術 と 呼 んで 区 別 し 同 社 の 占 いサイトでは 幅 広 いジャンルを 扱 っている 同 社 の 事 業 領 域 は コンテンツ 事 業 コマース 関 連 事 業 海 外 事 業 その 他 事 業 からなり セグメント 別 売 上 構 成 比 は 各 々58% 22% 7% 13%(2015 年 4 月 期 )となっている セグメント 別 業 績 08 年 4 月 期 09 年 4 月 期 10 年 4 月 期 11 年 4 月 期 12 年 4 月 期 13 年 4 月 期 14 年 4 月 期 15 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 売 上 高 8,551 10,308 11,225 11,813 10,088 8,890 8,155 7,582 コンテンツ 事 業 6,509 8,079 8,828 8,920 7,911 6,741 5,644 4,408 構 成 比 76.1% 78.4% 78.6% 75.5% 78.4% 75.8% 69.2% 58.1% コマース 関 連 事 業 1,655 1,938 2,085 2,640 1,811 1,649 1,620 1,686 構 成 比 19.4% 18.8% 18.6% 22.3% 17.9% 18.5% 19.9% 22.2% 海 外 事 業 141 495 517 構 成 比 1.6% 6.1% 6.8% その 他 事 業 386 291 312 253 366 359 396 971 構 成 比 4.5% 2.8% 2.8% 2.1% 3.6% 4.0% 4.9% 12.8% 営 業 利 益 1,871 2,709 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 コンテンツ 事 業 2,370 3,152 3,526 3,786 3,234 2,536 1,948 1,637 構 成 比 100.5% 94.4% 95.0% 96.6% 98.7% 116.4% 147.0% 136.2% コマース 関 連 事 業 4 129 187 93 85 71 164 194 構 成 比 0.2% 3.9% 5.0% 2.4% 2.6% 3.2% 12.4% 16.1% 海 外 事 業 1 78 83 構 成 比 0.0% 5.9% 6.9% その 他 事 業 7 59 1 42 128 285 380 158 構 成 比 0.3% 1.8% 0.0% 1.1% 3.9% 13.1% 28.7% 13.1% 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 **セグメント 売 上 高 および 営 業 利 益 は 連 結 調 整 前 の 数 字 13/46

ザッパラス > 事 業 内 容 ビジネスモデル コンテンツ 事 業 コンテンツ 事 業 売 上 高 推 移 ( 百 万 円 ) 10,000 8,000 6,000 4,000 5,142 6,509 8,079 8,828 8,920 7,911 6,741 5,644 4,408 2,000 0 出 所 : 同 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 コンテンツ 事 業 の 売 上 高 は44.1 億 円 (2015 年 4 月 期 ) 連 結 売 上 高 の58% 強 を 占 める 同 社 の 中 核 事 業 である 同 事 業 では 従 来 型 の 携 帯 電 話 (フィーチャーフォン) スマートフォンといったモバイル 及 びPC 向 けに 提 供 するコ ンテンツの 企 画 制 作 開 発 運 営 を 行 っている ユーザーがフィーチャーフォンからスマートフォンに 移 行 する 中 で 同 社 もスマートフォンへのシフトを 進 めて いる フィーチャーフォン 向 け 売 上 減 少 に スマートフォン 向 け 売 上 の 成 長 が 追 い 付 かずに ここ 数 年 の 同 事 業 の 売 上 高 は 減 少 傾 向 が 続 いている 四 半 期 ベースのデバイス 別 コンテンツ 売 上 高 の 推 移 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 なお 2015 年 4 月 期 には 同 事 業 におけるスマートフォン 売 上 の 構 成 比 が 初 めて 過 半 数 を 超 えることとなった このため フィーチャーフォン 減 少 の 影 響 も 沈 静 化 に 向 かうとみられる 同 社 では 2016 年 4 月 期 以 降 は 中 核 事 業 であるコンテンツ 事 業 の 立 て 直 し 直 しに 注 力 するとのこと そのため コンテンツ 事 業 以 外 の 事 業 を 一 度 縮 小 し 2016 年 4 月 期 はコンテンツ 事 業 に 経 営 資 源 を 集 中 させるとしている とりわけ 同 社 が 強 みとする 占 いを 中 心 としたコンテンツ 事 業 の 展 開 を 加 速 させる 計 画 を 打 ち 出 している このため 今 後 の 同 事 業 の 動 向 が 注 目 される 14/46

ザッパラス > 事 業 内 容 ところである *フィーチャーフォンとは 通 話 機 能 を 主 体 とし その 他 にカメラやワンセグをはじめとする 機 能 を 搭 載 している 従 来 型 の 携 帯 電 話 のこと *スマートフォンとは iphoneやandroidに 代 表 される パソコンと 同 等 の 機 能 を 持 ち 合 わせた 多 機 能 携 帯 端 末 のこと 同 事 業 で 主 に 同 社 グループが 提 供 するコンテンツは キャリア( 携 帯 電 話 事 業 者 ) 及 びISP(インターネットサー ビスプロバイダー)の 公 式 コンテンツ(キャリア 及 びISPが 審 査 を 行 い 承 認 したコンテンツのこと)となる ユー ザーの 集 客 方 法 は 純 広 告 * アフィリエイト 広 告 *など その 後 会 員 登 録 を 行 ってもらい 日 々コンテンツを 配 信 する コンテンツには 無 料 コンテンツと 有 料 コンテンツがある 無 料 コンテンツの 役 割 は 集 客 の 入 り 口 のための コンテンツであり サービス 利 用 後 に 有 料 課 金 会 員 として 登 録 に 至 るのが 理 想 である 一 方 で 最 初 から 有 料 課 金 会 員 として 登 録 するユーザーもいる * 純 広 告 : インターネット 広 告 において 特 定 のアドネットワークを 経 由 せずに 指 定 の 媒 体 に 掲 載 される 広 告 を 意 味 する *アフィリエイト 広 告 : 成 果 報 酬 型 のインターネット 広 告 アフィリエイトプログラムを 導 入 し そのプログラムに 掲 載 先 として 参 加 してい るアフィリエイトサイトやメールマガジンに 広 告 を 掲 載 してもらい 商 品 購 入 などの 最 終 成 果 またはクリックが 発 生 した 件 数 に 応 じて 広 告 費 用 を 支 払 う コンテンツ 事 業 取 引 の 流 れ コンテンツ 事 業 取 引 の 流 れ 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 フィーチャーフォンでは 月 額 利 用 料 (300 円 )をキャリアが 通 信 料 と 併 せてユーザーに 請 求 する 一 方 スマートフォンのビジネスモデルはフィーチャーフォンとはやや 異 なり 月 額 課 金 と 個 別 課 金 ( 従 量 制 )か らなる 個 別 課 金 は 多 数 の 占 いコンテンツジャンルのアプリの 企 画 配 信 を 行 っており アイテム 各 メニュー の 利 用 量 に 応 じた 従 量 課 金 となっている iphone(app Store*)やAndroid(GooglePlay*)を 経 由 して 販 売 する と Appleや Googleに 手 数 料 を 支 払 うこととなる ユーザーの 会 員 登 録 に 至 る 経 緯 の 内 訳 としては 自 然 流 入 (フィーチャーフォンからの 会 員 + 自 ら 同 社 サービスにアクセスし 会 員 となる)によるケースと CRM(メルマガ リンク 等 )と 純 広 告 アフィリエイト 広 告 経 由 ソーシャルメディアや 口 コミとに 分 けられる *App Store: iphone 向 けアプリのダウンロードサービス 15/46

ザッパラス > 事 業 内 容 *GooglePlay:Android 向 けアプリのダウンロードサービス スマートフォンへの 流 入 状 況 純 広 告 アフィリエイト 広 告 広 告 経 由 アプリマーケット ソーシャルメディア 口 コミ 自 然 流 入 スマートフォン その 他 ( 自 発 的 ) リンク メルマガ 等 CRM 出 所 :ヒアリングをもとにSR 社 作 成 PC 向 けでは ヤフー( 株 )( 東 証 1 部 4689)とコンテンツ 提 携 しており 料 金 体 系 は 全 て 個 別 課 金 となっている コンテンツの 価 格 帯 は 携 帯 電 話 と 比 較 し 高 めのようである ヤフー( 株 )への 手 数 料 に 加 え クレジットカード 決 済 となっているため 回 収 手 数 料 が 発 生 (クレジット 会 社 へ)する 同 社 の 主 要 ユーザーは 主 にF1 層 (20~34 歳 の 女 性 ) F2 層 (35~49 歳 の 女 性 )であり ユーザーの 利 用 パター ンとしては 例 えば 占 いコンテンツの 場 合 何 かの きっかけ( 仕 事 や 恋 愛 における 悩 みなど) で 登 録 し 利 用 を 開 始 する( 対 価 を 支 払 う) ユーザーは 複 数 のサイトを 積 極 的 に 回 遊 する 傾 向 があり その きっかけ が 解 決 されるなど 一 定 期 間 利 用 したのち 多 くのユーザーが 一 度 利 用 を 中 断 してしまうものの 別 の きっかけ が 生 じると 再 び 利 用 を 再 開 するケースも 多 いという 同 社 は ユーザーのLTV(Life Time Valueの 略 顧 客 がその 企 業 に 対 して 将 来 的 にもたらす 利 益 のこと)の 向 上 を 目 指 している スマートフォンでは 多 くのユーザーが 個 別 課 金 を 利 用 しており 各 アイテムの 単 価 は 平 均 して 月 額 300 円 の 課 金 単 価 を 上 回 っているもようである 因 みに 対 面 式 の 占 いでは 著 名 占 い 師 に 対 する 報 酬 は 高 額 に なると1 時 間 数 万 円 にものぼるようだ それと 比 較 すると 占 いコンテンツは 割 安 な 価 格 となる 主 要 の 占 いコンテンツサイトとしての 差 別 化 は 1どのような 占 い 師 を 抱 えているか 2ユーザーフレンドリー ( 読 みやすい)なテキストメッセージを 配 信 しているか 3コンテンツを 量 産 するしくみ 運 営 するしくみが 出 来 ているか が 重 要 と 同 社 はコメントしている 監 修 者 については メディアに 露 出 し 始 めた 占 い 師 に 営 業 を 掛 け て 業 務 契 約 を 結 ぶのが 一 般 的 だが 駆 け 出 しの 占 い 師 をプロモーションすることもある これらは 監 修 者 営 業 と 呼 ばれ 雑 誌 などを 地 道 にチェックし 占 い 師 に 接 触 している また メディア 露 出 の 高 い 著 名 占 い 師 は 当 然 のこ とながら 人 気 があり 占 い 師 自 身 のブランド 力 で 集 客 が 可 能 なため 人 気 占 い 師 を 含 め 多 くの 占 い 師 を 囲 い 込 み ことは 重 要 である 一 方 占 い 師 も 自 らの 売 上 を 増 やすには より 会 員 数 の 多 い 運 営 会 社 と 提 携 した 方 が 有 利 で あり 大 手 企 業 会 員 数 の 多 い 運 営 サイトとの 提 携 を 好 む 傾 向 があり 規 模 が 一 つの 参 入 障 壁 差 別 化 要 因 とも 言 える また 占 いは 毎 日 運 勢 が 変 わるため 日 々アップデートされる そのため テキスト 作 成 は 重 要 である 毎 日 のようにコンテンツとなる 文 章 ( 日 々の 運 勢 )が 更 新 されているが アルゴリズムにより 変 数 (ユーザー 属 性 ) 分 析 はパターン 化 されており 1カ 月 程 度 の 分 量 が 事 前 に 準 備 されているようだ 各 占 い 師 が 鑑 定 した 結 果 を 社 内 のライターが 忠 実 に 表 現 したテキストにおこし その 内 容 を 占 い 師 が 監 修 している 2015 年 4 月 の 占 いコン テンツランキングによると 同 社 の 占 いサイトはTOP10に 数 多 くにランクインしており 総 じてユーザーから 高 16/46

ザッパラス > 事 業 内 容 い 評 価 を 得 ていることがわかる スマートフォン 占 いサイトランキング(2015 年 4 月 現 在 ) 西 洋 占 い 東 洋 占 い 診 断 心 理 1 今 日 の 運 勢 DX 1 細 木 数 子 六 星 占 術 1 江 原 啓 之 2 石 井 ゆかりの 星 読 み 2 スマート 占 いDX 2 青 森 の 神 様 木 村 藤 子 3 365 誕 生 日 大 占 術 3 ゲッターズ 飯 田 の 占 い 3 ゲッターズ 飯 田 流 4 最 後 の 琉 球 ユタはる 4 島 田 秀 平 手 相 占 い 4 開 運 夢 診 断 5 恋 愛 の 神 様 DX 5 奇 跡 の 力 上 地 一 美 5 動 物 占 い 6 鏡 リュウジ 占 星 術 6 安 斎 流 開 運 鑑 定 6 動 物 キャラナビ 7 血 液 型 相 性 診 断 7 七 曜 姓 名 鑑 定 7 大 人 の 関 係 8 運 命 の 恋 占 い 8 ゲッターズ 飯 田 の 姓 名 判 断 8 香 山 リカ 深 層 心 理 学 9 花 凛 100 万 人 感 涙 サロン 9 新 宿 の 母 9 スピリチュアル 夢 診 断 10 運 命 日 10 銀 座 の 母 開 運 姓 名 10 本 物 の 心 理 テスト 同 社 提 供 のコンテンツ 出 所 : 同 社 資 料 NTTドコモメニューリスト 同 社 は 顧 客 の 多 様 なニーズに 対 応 することと CRMノウハウを 活 用 することで 顧 客 に 合 ったコンテンツ 商 品 をメルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 することで LTVを 最 大 化 することを 目 指 している 具 体 的 には 登 録 情 報 ( 性 別 年 齢 職 業 趣 味 )やサイトの 利 用 状 況 ( 利 用 履 歴 行 動 履 歴 )から 顧 客 一 人 一 人 の 心 理 傾 向 行 動 傾 向 趣 味 嗜 好 をパターン 化 し 分 析 することにより 女 性 に 人 気 のコンテンツ( 占 い デコ メ 待 受 ライフスタイルなど)をメルマガ リンク 等 を 活 用 し 訴 求 している 同 社 コンテンツ 事 業 の 売 上 原 価 は 労 務 費 ロイヤリティ 外 注 費 その 他 で 構 成 され 同 事 業 の 売 上 原 価 率 は 26.7%と 低 く 高 収 益 事 業 である(2015 年 4 月 期 ) 占 い 結 果 は 基 本 的 にテキストで 配 信 されサーバー 負 荷 が 軽 く プログラミングにより 内 容 を 自 動 更 新 配 信 するため 運 営 費 が 安 い コンテンツ 事 業 の 費 用 内 訳 (2015 年 4 月 期 ) 7.5% 労 務 費 2.3% 37.1% 12.6% 10.1% 4.2% 4.9% 17.5% 3.1% 原 価 販 管 費 ロイヤリティ 外 注 費 その 他 人 件 費 広 告 宣 伝 費 回 収 代 行 手 数 料 その 他 営 業 利 益 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 *ロイヤリティには 慣 習 ロイヤリティの 他 運 営 業 務 委 託 先 のレベニューシェアも 含 まれている 販 売 管 理 費 では 広 告 宣 伝 費 が 最 大 項 目 であり 2015 年 4 月 期 の 対 売 上 高 比 率 は17.5%であった 同 社 によれば 会 17/46

ザッパラス > 事 業 内 容 員 一 人 当 たり 取 得 コスト(コンテンツ 事 業 の 広 告 宣 伝 費 / 月 額 課 金 会 員 数 )は 一 定 水 準 を 意 識 しているとのこと ただし 販 促 を 強 化 しているスマートフォンの 取 得 コストは フィーチャーフォンよりもやや 高 めになっている もようである コマース 関 連 事 業 コマース 事 業 売 上 高 推 移 1,655 1,938 2,085 2,640 1,811 1,649 1,620 1,686 ( 百 万 円 ) 3,000 2,500 2,000 1,500 1,570 1,000 500 0 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 コマース 関 連 事 業 の 売 上 高 は16.9 億 円 (2015 年 4 月 期 ) 連 結 売 上 高 の 約 20%を 占 める 同 社 では コンテンツ 事 業 と 連 携 することで コマース 事 業 の 拡 充 を 図 る 計 画 であった ただし 立 ち 上 げ 期 にある 事 業 が 多 く 事 業 全 体 では 赤 字 基 調 が 続 いている このため 同 社 では 強 みとするコンテンツ 事 業 の 拡 充 を 優 先 するために 同 事 業 の 選 択 と 集 中 を 進 めている 2015 年 4 月 には 赤 字 事 業 の 売 却 を 実 施 した このため 今 後 は 同 事 業 の 収 益 好 転 が 期 待 される なお 同 事 業 の2015 年 4 月 期 における 内 訳 は 各 種 ショッピングサイトを 運 営 するEコマース 事 業 と 連 結 子 会 社 である 株 式 会 社 ビーバイイー( 自 然 派 化 粧 品 の 卸 売 小 売 事 業 )であった ただし 上 述 したように 同 社 は コンテンツ 事 業 に 注 力 するために 2015 年 4 月 下 期 から 同 事 業 の 選 択 と 集 中 を 進 めている これに 伴 い 2015 年 4 月 期 第 4 四 半 期 には 売 上 高 は 増 加 傾 向 にあるが 立 ち 上 げ 期 で 赤 字 にとどまっている STYLEST ( 女 性 向 け アパレルの 定 期 購 入 型 オンラインショップ)と ユザーの 減 少 傾 向 が 続 いていた 既 存 モバイルコマースサイト の 売 却 を 実 施 した また 競 合 の 参 入 で 競 争 が 激 化 傾 向 にあったビーバイイー 社 についても2015 年 5 月 に 売 却 を 行 っている 同 社 の 過 去 の 売 上 高 の 推 移 をみると2014 年 4 月 期 に 大 きく 落 ち 込 んでいる これはポートフォリオの 見 直 しによ り ( 株 )ジープラス( 携 帯 電 話 の 販 売 )を2012 年 4 月 期 第 3 四 半 期 において 他 社 に 営 業 譲 渡 したためである 今 回 の 一 連 の 売 却 でも 2016 年 4 月 期 の 売 上 高 は12 億 円 程 度 の 減 収 要 因 になるもようである ただし 今 回 の 売 却 事 業 は 赤 字 企 業 が 中 心 であったため 利 益 面 ではプラスになるとのこと このため 2016 年 4 月 期 は 残 された 事 業 の 拡 充 に 注 力 し 同 事 業 の 売 上 利 益 ともに 拡 大 を 目 指 すとしている なお 残 された 事 業 の 中 で 主 なものでは 藤 巻 百 貨 店 と cuna ぞれに 対 して 商 品 を 推 奨 する 提 案 型 の 通 信 販 売 *である select がある 藤 巻 百 貨 店 は 顧 客 それ 18/46

ザッパラス > 事 業 内 容 藤 巻 百 貨 店 (http://fujimakiselect.com/)は メイドインジャパンの 商 品 にこだわっており 職 人 気 質 が 高 く 数 量 が 限 られている 商 品 群 は 一 度 同 社 に 納 品 されてから 顧 客 に 発 送 される 一 方 同 社 は 物 流 機 能 を 持 たず 比 較 的 数 量 の 多 い 商 品 群 は 直 接 生 産 業 者 から 発 送 されるようだ いずれの 場 合 も 藤 巻 百 貨 店 ** の 商 品 として 発 送 される ユーザーはクレジットカードで 決 済 し 仕 入 れ 代 金 が 生 産 業 者 に 支 払 われ 残 りが 藤 巻 百 貨 店 の 利 益 となる 商 品 は 受 注 してから 発 注 を 行 う 形 式 が 多 く ほぼ 在 庫 リスクはないとのこと コマース 関 連 事 業 の 費 用 項 目 としては 商 品 原 価 が 大 きい ただし 藤 巻 百 貨 店 では 取 扱 商 品 数 500 点 以 上 を 扱 っており(2014 年 6 月 末 時 点 ) 同 社 によると 多 くがメイドインジャパンにこだわった 逸 品 であるため 商 品 単 価 は 高 めのようだ 藤 巻 百 貨 店 は 初 期 費 用 などの 先 行 投 資 費 用 により 赤 字 基 調 であったが 順 調 な 売 上 拡 大 が 続 いており2015 年 4 月 期 に 黒 字 転 換 を 実 現 した このため 2016 年 4 月 期 も 堅 調 な 業 績 拡 大 が 期 待 できるとしている * 同 社 の 従 来 のモバイルコマースの 中 心 は 商 品 群 から 利 用 者 が 検 索 して 希 望 商 品 を 購 入 する 来 店 型 の 通 信 販 売 であった これに 対 して 提 案 型 とは 趣 味 性 の 高 い 商 品 においてカリスマ 性 が 高 く 目 利 きのある 専 門 家 が 厳 選 して 提 案 するというモデルである 商 品 が 未 だ 決 まっていないユーザー 向 け( 専 門 家 の 提 案 を 参 考 にしたい 人 )のサイトといえる ** 藤 巻 百 貨 店 と 言 うサイト 名 はカリスマバイヤーである 藤 巻 幸 大 氏 にちなんだ 名 称 である 同 氏 は 伊 勢 丹 においてカリスマバイヤー として 注 目 され バーニーズ ジャパン 解 放 区 ( 伊 勢 丹 のコンセプトショップ) リ スタイル( 伊 勢 丹 によるセレクトショッ プ) 等 の 事 業 やブランドの 立 ち 上 げを 担 当 した 独 立 後 はアパレル 会 社 や 福 助 ( 株 )の 代 表 取 締 役 等 を 経 て 同 社 が 買 収 した( 株 )ビー バイイーの 社 外 取 締 役 であったことから ビジネスとしての 関 係 が 生 まれた 藤 巻 幸 大 氏 は2014 年 3 月 に 逝 去 したが 現 在 は 藤 巻 氏 のスタイ ルを 踏 襲 して サイトが 継 続 して 運 営 されている 一 方 立 ち 上 げ 期 にある cuna select (ベビー&キッズ 用 品 のオンラインセレクトショップ)も 赤 字 幅 は 順 調 に 縮 小 しているとのこと 今 後 はコンテンツ 事 業 との 連 携 を 図 りながら サービスの 拡 充 を 図 るとしている 藤 巻 百 貨 店 のサイト 出 所 : 藤 巻 百 貨 店 webサイト 19/46

ザッパラス > 事 業 内 容 コマース 関 連 事 業 の 費 用 内 訳 (2015 年 4 月 期 ) 11.5% 商 品 原 価 3.6% 4.6% 16.8% 7.3% 19.2% 56.2% 原 価 販 管 費 荷 造 運 搬 費 その 他 人 件 費 広 告 宣 伝 費 支 払 手 数 料 地 代 家 賃 0.1% 2.7% その 他 営 業 利 益 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 * 支 払 手 数 料 には 販 売 手 数 料 及 び 代 引 き 手 数 料 を 含 む 海 外 事 業 およびその 他 事 業 海 外 事 業 では 米 国 に 拠 点 を 置 く 同 社 100% 子 会 社 であるZappallas,Inc.(U.S.)が 占 いコンテンツビジネスを 展 開 し ている この 米 国 での 占 いコンテンツビジネスは 主 に 広 告 収 入 を 収 益 源 に 展 開 している 一 方 その 他 の 事 業 に ついては モバイルサイト 開 発 受 託 や 電 話 占 いの 運 営 のほか 広 告 販 売 や 有 料 コンテンツへの 送 客 を 目 的 とした 無 料 サイトの 運 営 のほか 株 式 会 社 PINKにおいて 旅 行 事 業 を 行 っている その 他 事 業 の 主 なコンテンツ 電 話 占 い ロバミミ ロバミミのサービスはグチ 相 談 占 いの3つである 電 話 を 介 して 誰 にも 相 談 できな かったもやもやをキキジョウズ( 不 満 や 悩 みを 聞 くプロ. 経 験 に 基 づくアドバイスもする.)や 占 い 師 に 話 すことができる.. 無 料 メディア i 無 料 占 い 恋 愛 や 結 婚 についての 悩 み 人 生 や 仕 事 に 関 する 問 題 など 心 配 や 不 安 を 取 り 去 る 解 決 のヒントに 人 気 の 無 料 占 いコンテンツを 多 数 提 供 している 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 主 要 事 業 の 主 な 商 品 同 社 は ユーザーが 複 数 のサイトを 回 遊 する 行 動 特 性 に 着 目 しサイト 数 を 拡 大 させてきた とりわけ F1 層 から F2 層 を 中 心 としたユーザー 向 けにサービス 商 品 を 提 供 している 20/46

ザッパラス > 事 業 内 容 コンテンツサイト 例 (2015 年 6 月 時 点 ) ンテンツサイト 例 占 い 奇 跡 の 力 上 地 一 美 テレビ 番 組 でも 数 々の 悩 みを 解 決 へと 導 き 話 題 となった 奇 跡 の 力 を 持 つ 未 来 鑑 定 師 上 地 一 美 初 が 相 談 者 の 潜 在 意 識 を 見 通 し 悩 みの 根 源 を 解 明 してくれる 携 帯 占 いサイ ト 365 誕 生 日 大 占 術 まったく 同 じ 星 座 や 血 液 型 の 人 同 士 でも 生 まれた 日 によって 運 命 も 性 格 も 異 なる 本 サイトは 生 まれた 日 から 自 身 の 持 つ 価 値 を 全 て 占 う タロット 占 い 神 秘 の 力 タロットの 世 界 大 人 気!シリーズ 累 計 380 万 ダウンロードの 人 気 を 誇 る タロット 占 い(TAROT READING) の 無 料 版! 知 育 ゲーム キッズドクター 病 院 とお 医 者 さんをテーマにした 知 育 ゲーム 恋 愛 ゲーム エターナルリング PLUS 無 料 版 女 性 向 け 恋 愛 シミュレーションゲーム 200 万 人 が 恋 したオトナの 恋 愛 ゲームが アプリに! 出 所 : 同 社 資 料 よりSR 社 作 成 コンテンツ 事 業 では 2012 年 6 月 よりザッパラスの 占 いコンテンツのサービス ブランドとして cocoloni を 策 定 占 いコンテンツと 言 えば cocoloni とユーザーが 想 起 認 知 するブランド 育 成 を 図 っている 2012 年 8 月 に は 占 い と 恋 愛 の 読 み 物 をコラボ( 連 携 )させたサイト cocoloni PROLO(ココロニプロロ) の 提 供 を 開 始 し 占 い のライトユーザーの 取 り 込 みを 狙 っている 出 所 : 同 社 資 料 より コマースサイトについては 2015 年 3 月 期 の 期 初 の 段 階 ではスマートフォン PC 向 け 藤 巻 百 貨 店 の 他 キッ ズ&ベビー 用 品 のセレクトショップの cuna select(クーナ セレクト) 女 性 向 けアパレルの 定 額 制 オンラ インショッピングサイトの STYLEST(スタイレスト) からなる3サイトを 運 営 していた しかし コンテンツ 事 業 に 集 中 するために 2015 年 4 月 期 第 4 四 半 期 に 売 り 上 げは 増 加 基 調 にあるが 立 ち 上 げに 難 航 している STYLEST を 売 却 している コマースサイト 例 藤 巻 百 貨 店 バッグ 財 布 革 小 物 衣 服 食 器 食 品 など ジャンルの 垣 根 を 越 えて 選 び 抜 かれた 珠 玉 の 逸 品 のみ を 販 売 するオンラインショップ 商 品 の 成 り 立 ちや 歴 史 製 作 者 のこだわりなど 商 品 ひとつひとつが 持 つス トーリーと 共 に 紹 介 している cuna select 妊 婦 や 出 産 してからも 同 じ 目 線 や 感 覚 のまま 商 品 を 選 ぶことができる をコンセプトに 誕 生 したショッピ ングサイト 出 産 祝 いや 内 祝 いに 最 適 なオーガニックなギフトなどを 取 り 揃 えている 出 所 : 同 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 21/46

ザッパラス > 事 業 内 容 収 益 性 分 析 ( 百 万 円 ) 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 連 結 売 上 総 利 益 7,580 7,800 6,861 6,118 5,396 4,549 売 上 総 利 益 率 67.5% 66.0% 68.0% 68.8% 66.2% 60.0% 営 業 利 益 3,016 3,073 2,584 1,423 722 517 営 業 利 益 率 26.9% 26.0% 25.6% 16.0% 8.9% 6.8% EBITDA 3,259 3,528 2,909 1,998 1,288 978 EBITDA マージン 29.0% 29.9% 28.8% 22.5% 15.8% 12.9% 利 益 率 (マージン) 13.7% 13.8% 15.7% 10.3% 4.6% 3.2% 財 務 指 標 総 資 産 利 益 率 (ROA) 38.8% 37.9% 28.5% 16.9% 7.5% 7.2% 自 己 資 本 純 利 益 率 (ROE) 25.4% 25.5% 21.1% 11.2% 4.5% 2.9% 総 資 産 回 転 率 1.43 1.45 1.11 0.91 0.81 0.75 在 庫 回 転 率 250.4 128.5 89.3 58.8 34.3 26.2 在 庫 回 転 日 数 1.5 2.8 4.1 6.2 10.6 13.9 運 転 資 金 ( 百 万 円 ) 1,454 1,971 1,786 1,460 1,276 973 流 動 比 率 338.4% 393.4% 537.7% 620.0% 581.9% 544.2% 当 座 比 率 334.3% 388.0% 529.8% 595.1% 567.2% 523.0% 営 業 活 動 によるCF/ 流 動 負 債 0.14 0.96 1.03 1.23 1.16 0.89 負 債 比 率 56.5% 58.9% 52.3% 40.0% 46.6% 55.3% 営 業 活 動 によるCF/ 負 債 合 計 0.14 0.93 1.18 0.86 0.79 0.67 キャッシュ サイクル( 日 ) 18.3 25.8 39.3 42.1 38.5 36.3 運 転 資 金 増 減 280 517 185 326 184 304 出 所 : 会 社 データよりSR 社 作 成 * 表 の 数 値 が 会 社 資 料 とは 異 なる 場 合 があるが 四 捨 五 入 により 生 じた 相 違 であることに 留 意 ** 売 上 総 利 益 は 返 品 調 整 引 当 金 の 調 整 額 を 除 いて 記 載 している *** 負 債 比 率 はネットデットを 使 用 している 22/46

ザッパラス > 事 業 内 容 市 場 とバリューチェーン マーケット 概 略 スマートフォンの 急 速 な 普 及 に 伴 いモバイルコンテンツを 取 り 巻 く 環 境 は 大 きく 変 化 している 一 般 社 団 法 人 モ バイル コンテンツ フオーラムが2014 年 7 月 24 日 に 公 表 した 2013 年 モバイルコンテンツ 関 連 市 場 規 模 調 査 に よれば モバイルコンテンツとモバイルコマースからなるモバイル 関 連 市 場 の2013 年 の 市 場 規 模 は 前 年 比 28% 増 の3 兆 142 億 円 下 図 にみられるように とりわけスマートフォン 向 けモバイル 市 場 の 拡 大 に 牽 引 され 全 体 の 市 場 規 模 も 順 調 に 拡 大 している モバイルコンテンツ 及 びモバイルコマース 市 場 規 模 の 推 移 ( 億 円 ) 30,500 25,500 モハ イルコンテンツ 市 場 (フィーチャーフォン) モハ イルコンテンツ 市 場 (スマートフォン) モハ イルコマース 市 場 23,507 30,142 20,500 15,500 10,500 5,500 500 4,500 19,061 19,359 16,550 15,206 13,524 14,997 11,601 11,716 9,307 10,085 9,681 8,689 7,329 5,641 806 3,717 8,336 3,666 4,272 4,835 5,525 6,465 6,539 4,793 2,447 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 出 所 : 一 般 財 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラムの 資 料 をもとにSR 社 作 成 モバイルコンテンツ 市 場 同 調 査 によれば モバイル 関 連 市 場 のうち 2013 年 のモバイルコンテンツ(フィーチャーフォン 市 場 スマート フォン 等 市 場 )の 市 場 規 模 は 前 年 比 27% 増 の10,783 億 円 であった 内 訳 をみると フィーチャーフォン 市 場 が 同 49% 減 の 2,477 億 円 であったが スマートフォン 等 市 場 が 同 124% 増 の8,336 億 円 であった スマートフォンの 普 及 に 伴 い コンテンツ 市 場 も 既 存 のフィーチャーフォンからスマートフォンへのシフトが 加 速 していることが 見 て 取 れる 同 調 査 によれば 2012 年 のモバイルコンテンツ 関 連 市 場 は スマートフォンの 普 及 によって 市 場 に 大 きな 変 化 が 顕 在 化 した 年 であった 同 調 査 では モバイルコンテンツ 市 場 において フィーチャーフォン 時 代 のキャリア 公 式 サイトにおける 月 額 課 金 モデルからスマートフォンのiOSとAndroidに 代 表 されるグローバルOS 上 での 多 様 な プラットフォームモデルへの 転 換 が 進 展 したと 報 告 している 2013 年 はその 動 きがさらに 活 発 化 している また 同 調 査 によれば 2013 年 のフィーチャーフォン 向 けの 占 いコンテンツの 市 場 規 模 は 前 年 比 42% 減 の71 億 円 となった 減 少 はしたものの 市 場 全 体 の 減 少 幅 よりも 小 さかったため 構 成 比 は 同 0.4ポイント 増 の2.9%となっ た 23/46

ザッパラス > 事 業 内 容 フィーチャーフォン 占 い 市 場 規 模 推 移 ( 億 円 ) 250 200 182 200 191 185 180 150 122 100 71 50 0 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 2012 年 2013 年 出 所 : 一 般 社 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラムなどの 資 料 をもとにSR 社 作 成 同 調 査 では フィーチャーフォン 市 場 とスマートフォン 等 市 場 ではデータの 集 計 方 法 が 異 なっている スマート フォン 向 けモバイルコンテンツ 市 場 の 内 訳 については 4つの 分 類 (ゲーム ソーシャルゲーム 等 市 場 動 画 映 像 配 信 市 場 音 楽 コンテンツ 市 場 その 他 )で 開 示 しており 占 いコンテンツの 動 向 については 言 及 していな い ただし 現 在 のスマートフォン 市 場 向 けコンテンツの 拡 大 はゲーム ソーシャルゲーム 等 の 市 場 の 隆 盛 が 大 きく 寄 与 していると 結 論 付 けている モバイルコンテンツ(スマートフォン 等 ) 市 場 の 内 訳 分 類 2011 年 2012 年 2013 年 前 年 比 概 要 ゲーム ソーシャルゲーム 等 市 場 481 2607 5597 114.7% オンラインゲーム SNS 等 での 課 金 コンテンツ アバター アイテム 等 購 入 可 能 な 道 具 類 を 含 む 動 画 映 像 配 信 市 場 262 960 266.4% スマートフォン 等 で 利 用 可 能 な 動 画 映 像 配 信 コンテンツ 電 子 書 籍 市 場 * 684 スマートフォン 等 で 利 用 可 能 な 書 籍 コミック 雑 誌 コンテンツ 音 楽 コンテンツ 市 場 198 398 101.0% スマートフォン 等 で 利 用 可 能 な 配 信 された 音 楽 コンテンツ その 他 325 650 697 7.2% 合 計 806 3717 8336 124.3% 出 所 : 一 般 社 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラム 調 査 * 電 子 書 籍 は2013 年 より 調 査 項 目 に 追 加 一 般 的 には スマートフォンユーザーの 方 がコンテンツの 利 用 頻 度 やコンテンツ 単 価 が 高 いと 見 られている SR 社 では 占 いコンテンツは 女 性 を 中 心 に 根 強 いコンテンツであるが 同 社 の 売 上 動 向 を 見 る 限 りスマートフォン ユーザーのニーズを 十 分 に 取 り 込 めていないと 思 われる このため スマートフォンのユーザーの 基 盤 が 拡 大 す るのにあわせて 如 何 に 占 いコンテンツをユーザーに 訴 求 するかが 今 後 の 鍵 になると 見 られる コマース 市 場 モバイル 関 連 市 場 のうち 2013 年 のモバイルコマースの 市 場 規 模 はサービス 系 市 場 の 拡 大 が 大 きく 寄 与 し 前 年 比 29% 増 の19,359 億 円 であった 内 訳 をみると 物 販 系 市 場 が 同 39% 増 の9,555 億 円 サービス 系 市 場 が 同 19% 増 の 7,490 億 円 トランザクション 系 市 場 が 同 26% 増 の2,314 億 円 といずれの 市 場 も 順 調 に 拡 大 している 同 調 査 では モバイルコマース 市 場 は PCと 同 等 の 表 現 力 を 持 ち 携 帯 電 話 と 同 様 に 時 と 場 所 を 選 ばず 簡 便 に 利 用 できるス マートフォンの 増 加 により ユーザー 層 利 用 シーンともに 広 がり 順 調 に 拡 大 しているとしている 24/46

ザッパラス > 事 業 内 容 モバイルコマース 市 場 の 内 訳 ( 億 円 ) 20,000 19,359 18,000 トランザクション 系 市 場 2,314 16,000 サービス 系 市 場 14,997 14,000 物 販 系 市 場 1,838 11,716 7,490 12,000 9,681 10,085 1,628 10,000 8,689 6,281 1,542 1,584 8,000 7,329 1,422 4,249 1,231 6,000 3,891 4,109 3,497 2,806 9,555 4,000 5,839 6,878 2,000 3,292 3,770 4,248 4,392 0 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 出 所 : 一 般 財 団 法 人 モバイル コンテンツ フォーラムの 資 料 などをもとにSR 社 作 成 顧 客 コンテンツ 事 業 においてはF1 F2 層 (20 代 から40 代 の 女 性 )の 顧 客 が 主 要 セグメントであり 女 性 が 全 体 の7~8 割 を 占 める サプライヤー 占 いコンテンツにおいてのサプライヤーは 監 修 者 である 占 い 師 となる 同 社 の 委 託 先 となる 占 い 師 は100 名 を 超 え る メディア 露 出 の 高 い 著 名 占 い 師 は 当 然 のことながら 人 気 があり 人 気 占 い 師 を 含 めた 数 多 くの 占 い 師 の 囲 い 込 みは 重 要 である コマース 事 業 におけるサプライヤーは 商 品 を 供 給 している 生 産 業 者 となり 食 料 品 から 衣 料 品 まで 幅 広 いジャ ンルとなる 参 入 障 壁 監 修 者 は 会 員 数 の 多 い 運 営 サイトとの 提 携 を 好 む 傾 向 があり( 自 らの 収 入 に 結 び 付 くため) 企 業 規 模 が 監 修 者 の 囲 い 込 みに 有 効 であり 参 入 障 壁 差 別 化 要 因 となっている 一 方 コマース 関 連 事 業 における 参 入 障 壁 は 低 い このことは 同 社 も 十 分 認 識 しており 価 格 訴 求 ではなく 提 案 型 の 商 品 展 開 で 差 別 化 を 図 っている 競 合 環 境 同 社 および 2011 年 モバイルコンテンツ 関 連 市 場 規 模 調 査 によると 同 社 はモバイル 占 いコンテンツ 市 場 にお いて30% 前 後 の 市 場 シェアを 誇 る 競 合 先 としては ( 株 )メディア 工 房 ( 東 証 マザーズ3815) ( 株 )エムティー アイ(JASDAQ 9438) 未 上 場 では ( 株 )ポッケ(( 株 )ベルシステム24の 子 会 社 )などが 挙 げられる メディ ア 工 房 は 占 いコンテンツの 専 業 として 事 業 展 開 しているが 売 上 規 模 は 同 社 の1/4 程 度 (2012 年 度 )である 25/46

ザッパラス > 事 業 内 容 SW(Strengths, Weaknesses) 分 析 強 み(Strengths) 高 い 収 益 力 : 同 社 は 占 い を 中 心 にコンテンツを 量 産 する 体 制 を 構 築 し オペレーションを 標 準 化 すること により サイトを 効 率 的 に 運 用 してきた 設 備 投 資 は 少 なく 済 み 従 ってフリーキャッシュフローは 安 定 して プラスで 推 移 している こういった 高 い 収 益 力 と 財 務 の 健 全 性 は 今 後 の 新 規 投 資 やM&A 実 施 などの 際 に 有 利 に 働 く 上 外 部 環 境 の 悪 化 への 耐 久 性 の 高 さを 示 すだろう F1 層 (20~34 歳 女 性 )からの 高 い 支 持 : 同 社 のコア 会 員 層 は 20 代 から30 代 の 女 性 という 可 処 分 所 得 の 多 い セグメントである そしてこのF1 層 の 豊 富 な 登 録 データと 強 固 な 会 員 基 盤 CRMノウハウがあり この 消 費 旺 盛 なセグメントに 即 したビジネス 展 開 ができる 監 修 者 に 対 するブランド 力 : 同 社 は 占 い 師 や 料 理 人 など 監 修 者 に 対 する 訴 求 力 が 強 い 監 修 者 は 自 らの 売 上 を 増 やすには より 会 員 数 の 多 い 運 営 会 社 と 提 携 した 方 が 有 利 であり 大 手 企 業 会 員 数 の 多 い 運 営 サイトと の 提 携 を 好 む 傾 向 がある 運 営 サイトとしても 監 修 者 のブランド 力 で 集 客 が 可 能 なため 人 気 監 修 者 の 囲 い 込 みは 重 要 である 弱 み(Weaknesses) レガシープラットフォームへの 依 存 が 高 かった: 同 社 は フィーチャーフォンにおいて 占 いコンテンツ 市 場 の 高 いマーケットシェアを 保 持 していた このことは 強 みでもある 反 面 スマートフォンという 新 たなプラッ トフォームが 普 及 しつつある 現 在 において 同 社 は 人 材 強 化 を 含 めビジネスの 再 構 築 を 強 いられている 過 去 のトラックレコードを 鑑 みれば 同 社 がスマートフォンにおいても 高 いシェアを 保 持 していく 可 能 性 は 高 い が 現 時 点 においては 試 行 段 階 である 既 存 事 業 がニッチ 市 場 へ 特 化 : 同 社 が 現 行 のポジションを 築 く 上 で プラスに 寄 与 したニッチ 市 場 への 特 化 は 逆 にいえば 同 社 の 専 門 性 が 特 定 分 野 に 絞 られていることである 新 規 事 業 を 立 ち 上 げる 際 には その 専 門 性 を 活 かしきれるか 否 かは 現 段 階 では 不 透 明 さを 残 している 同 社 は コマース 関 連 事 業 への 展 開 を 進 めていた が 強 みのあるコンテンツ 事 業 の 拡 充 を 優 先 するために 2015 年 4 月 期 後 半 より コマース 事 業 の 選 択 と 集 中 を 進 めている 既 存 事 業 が 国 内 市 場 に 依 存 : 国 内 市 場 においては 成 長 余 地 が 限 られている 一 方 海 外 市 場 には 同 社 の 国 内 での 成 功 モデルやノウハウを 活 用 していけば 大 きなポテンシャルがあると 考 えられ 同 社 はその 展 開 に 着 手 した 一 方 同 社 は2012 年 4 月 期 までは 国 内 市 場 に 依 存 していたため 海 外 展 開 に 関 しては 現 地 の 情 報 や 言 語 の 問 題 など クリアしなければならない 点 も 多 い 2012 年 12 月 に 買 収 したDaily Insight Groupを 軸 に 海 外 展 開 を 図 っ ている 点 は 正 しい 戦 略 として 評 価 できよう 大 々 的 に 成 功 できるか 否 かはまだ 不 透 明 な 状 態 であるが 今 後 の 展 開 が 期 待 される 26/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 過 去 の 実 績 2015 年 4 月 期 通 期 業 績 2015 年 4 月 期 の 売 上 高 は7,582 百 万 円 ( 前 期 比 7.0% 減 ) 営 業 利 益 は517 百 万 円 ( 同 28.4% 減 ) 経 常 利 益 は729 百 万 円 ( 同 3.2% 減 ) 当 期 純 利 益 は242 百 万 円 ( 同 35.5% 減 )となった その 他 の 事 業 及 びコマース 関 連 事 業 は 増 収 となったが 収 益 の 柱 であるコンテンツ 事 業 において フィーチャー フォンを 中 心 としたユーザーの 減 少 が 続 き 全 体 では 減 収 となった 営 業 利 益 については コスト 管 理 の 徹 底 に より 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 を 削 減 したが 利 益 率 の 高 いコンテンツ 事 業 の 減 収 により 前 期 比 で28.4% 減 益 となっ た 一 方 経 常 利 益 では 為 替 差 益 を 計 上 したことなどにより 前 期 比 3.2% 減 益 となった なお 連 結 子 会 社 である ビーバイイー 社 の 固 定 資 産 及 びのれん 未 償 却 残 高 の 全 額 378 百 万 円 の 減 損 損 失 を 特 別 損 失 に 計 上 した さらに ビーバイイー 社 の 株 式 譲 渡 契 約 締 結 に 伴 う 関 係 会 社 株 式 評 価 損 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 の 計 上 等 により 法 人 税 等 調 整 額 が 133 百 万 円 となった この 結 果 当 期 純 利 益 は 前 期 比 35.5% 減 益 となった 四 半 期 ベースの 業 績 動 向 ( 百 万 円 ) 2014/4 1Q 2Q 3Q 4Q 2015/4 1Q 2Q 3Q 4Q 売 上 高 1,882 2,017 1,912 2,343 1,678 2,091 1,800 2,013 売 上 原 価 587 646 581 945 626 935 684 787 売 上 原 価 率 31.2% 32.0% 30.4% 40.3% 37.3% 44.7% 38.0% 39.1% 労 務 費 129 147 138 156 135 138 108 111 ロイヤリティ 152 137 142 126 116 120 116 112 商 品 原 価 169 239 206 547 230 550 340 386 外 注 費 112 100 101 97 75 64 75 120 その 他 経 費 57 64 37 50 94 80 68 74 他 勘 定 振 替 34 42 45 33 26 19 24 17 販 管 費 1,120 1,275 1,138 1,123 968 987 941 1,087 販 管 費 率 59.5% 63.2% 59.5% 47.9% 57.7% 47.2% 52.3% 54.0% 人 件 費 226 247 243 290 284 297 287 303 広 告 宣 伝 費 367 474 368 318 209 222 204 320 回 収 代 行 手 数 料 182 185 177 161 137 144 136 139 のれん 償 却 費 54 54 56 57 57 58 62 51 その 他 経 費 288 312 292 295 278 263 250 272 営 業 利 益 175 93 191 263 60 177 145 135 営 業 利 益 率 9.3% 4.6% 10.0% 11.2% 3.6% 8.5% 8.0% 6.7% 経 常 利 益 152 100 247 253 63 260 261 144 経 常 利 益 率 8.1% 5.0% 12.9% 10.8% 3.8% 12.5% 14.5% 7.2% 当 期 純 利 益 86 72 161 56 52 160 250 281 当 期 純 利 益 率 4.6% 3.6% 8.4% 2.4% 3.1% 7.6% 13.9% 14.0% 出 所 : 同 社 決 算 説 明 会 資 料 をもとにSR 社 作 成 デバイス 別 コンテンツ 売 上 については フィーチャーフォン 向 けの 減 少 幅 は 縮 小 してきてはいるが フィーチャー フォンの 減 少 にスマートフォン 向 けの 成 長 が 追 い 付 いていない このため コンテンツ 事 業 全 体 では 減 収 となっ た 27/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 なお 事 前 の 通 期 会 社 計 画 に 対 する 進 捗 率 は 売 上 高 が98.1%にとどまったものの 営 業 利 益 は103.3%となった 利 益 面 で 上 振 れたのは 下 期 に 計 画 していたスマートフォンコンテンツの 立 ち 上 げが 遅 れたことで 計 画 してい た 広 告 宣 伝 費 が 使 えなかったことが 一 因 である 同 社 によれば 新 規 コンテンツを 生 み 出 すための 体 制 づくりに 手 間 取 ったことが 一 因 であり 必 ずしもポジティブな 理 由 ではない ただし 同 社 によれば 2016 年 4 月 期 第 1 四 半 期 からは 遅 れていたコンテンツ(2つのゲームアプリ)の 投 入 が 実 現 し 順 調 に 立 ち 上 がり 始 めたとしてい る このため 同 社 では 2015 年 4 月 期 の 第 4 四 半 期 より 経 営 資 源 を 中 核 事 業 であるコンテンツ 事 業 に 集 中 させる 戦 略 を 打 ち 出 している また この 一 環 で コマース 事 業 においては 選 択 と 集 中 を 進 めており 立 ち 上 げに 難 航 している 事 業 や 業 績 が 低 迷 している 事 業 の 売 却 を 実 施 している 四 半 期 ベースの 売 上 高 及 び 営 業 利 益 の 推 移 ( 百 万 円 ) 出 所 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 セグメント 別 の 概 況 は 以 下 のとおり コンテンツ 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は4,408 百 万 円 ( 前 期 比 21.9% 減 ) 営 業 利 益 は1,637 百 万 円 ( 同 16.0% 減 )であった 同 事 業 では 引 き 続 きフィーチャーフォンユーザーが 緩 やかに 減 少 したことにより 減 収 となったが コスト 管 理 の 徹 底 によりセグメント 利 益 率 は 改 善 した なお 当 第 4 四 半 期 には 若 年 齢 層 向 けカジュアル 占 いアプリ Chapli (チャプリ) をオープンし 従 来 とは 異 なる 形 式 の 占 いサービスの 提 供 を 開 始 した また 占 い 以 外 の 新 たなジャ ンルへ 挑 戦 すべくゲームコンテンツの 開 発 のほか 大 人 の 独 身 女 性 向 けに 素 敵 な 体 験 を 提 供 するサービス solomono(ソロモーノ) をオープンするなど 新 たなサービスの 企 画 開 発 に 積 極 的 に 取 り 組 んだ 2015 年 4 月 期 は 新 規 メディアの 立 ち 上 げに 注 力 し 集 客 メディアPV 数 (ページ 閲 覧 数 )を 増 やすことで 集 客 力 の 強 化 を 図 る 計 画 であった このPV 数 については 2015 年 5 月 末 時 点 で 約 3.9 百 万 PVとなった 趨 勢 的 に 増 加 傾 向 にあるが 新 規 コンテンツの 投 入 遅 れなどもあり 同 社 の 想 定 水 準 には 満 たなかったもようである 一 方 新 サー ビスの 提 供 では 2015 年 4 月 22 日 にオープンしたチャット 占 い Chapli の 鑑 定 件 数 は 約 2か 月 で4,000 件 超 と 好 調 な 滑 り 出 しとなった 同 社 によれば Chapli は 若 年 層 向 けのカジュアルなアプリであり 収 益 よりも むし ろ 集 客 効 果 を 期 待 しているとのこと 2016 年 4 月 期 はこれらの 占 いアプリやゲームアプリの 拡 充 をフックとして フィーチャーフォン 時 代 にカジュアルなアプリを 利 用 していた 層 の 取 り 込 みを 図 るとしている 28/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 集 客 メディアPV 数 の 推 移 ( 百 万 PV) 40.0 35.0 30.0 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 出 所 : 同 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 コマース 関 連 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は1,686 百 万 円 ( 前 期 比 4.0% 増 ) 営 業 損 失 は194 百 万 円 ( 前 期 は 営 業 損 失 164 百 万 円 )であった 同 事 業 は 増 収 は 確 保 したものの 立 ち 上 げ 期 の 事 業 もあり 事 業 全 体 では 赤 字 基 調 が 続 いている このため 同 社 では2016 年 4 月 期 に 向 けて 同 事 業 の 選 択 と 集 中 を 実 施 した 通 販 サイト 藤 巻 百 貨 店 やベビー&キッズ 用 品 のオンラインセレクトショップ cuna select が 着 実 に 成 長 した とりわけ 藤 巻 百 貨 店 の 業 績 は 順 調 に 推 移 しており 売 上 高 は 前 期 比 で2 桁 増 となった この 結 果 藤 巻 百 貨 店 は 当 期 で 黒 字 に 転 換 し 継 続 的 に 利 益 を 生 み 出 せる 規 模 へと 拡 大 した 一 方 女 性 向 けアパレルの 定 期 購 入 型 オンラインショップ STYLEST は 売 上 高 は 増 加 しているが 継 続 的 に 計 画 を 下 回 って 推 移 していることから 当 初 想 定 していた 事 業 規 模 へと 拡 大 さ せるには 時 間 を 要 すると 判 断 し 当 第 4 四 半 期 に 他 社 へ 譲 渡 した また ユーザーの 減 少 が 続 いている 既 存 モバイルコマースサイトについても 他 社 へ 譲 渡 した ビーバイイー 社 は 当 第 4 四 半 期 に 主 力 商 品 のリニューアルを 行 ったことから 売 上 高 は 増 加 したが 競 争 激 化 のため 商 品 原 価 や 販 売 管 理 費 等 コストが 増 加 する 結 果 となった また 同 社 グループ 戦 略 を 検 討 した 結 果 同 社 は2015 年 5 月 に 保 有 するビーバイイー 社 の 株 式 全 てを 譲 渡 し これによりビーバイイー 社 は 同 社 連 結 子 会 社 から 除 外 された 海 外 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は517 百 万 円 ( 前 期 比 4.4% 増 ) 営 業 損 失 は83 百 万 円 ( 前 期 は78 百 万 円 の 営 業 損 失 )であった 米 国 での 占 いコンテンツビジネスは 主 に 広 告 収 入 を 収 益 源 に 展 開 しているが 売 上 高 は 為 替 の 影 響 もあり 増 収 と なった 利 益 面 についても 同 社 の 効 率 的 なコンテンツ 運 営 ノウハウの 投 入 や コスト 構 造 の 見 直 しを 実 施 した 結 果 ドルベースではセグメント 損 失 が 減 少 したが 円 安 による 為 替 換 算 の 影 響 が 加 わった その 他 の 事 業 同 事 業 の 売 上 高 は971 百 万 円 ( 前 期 比 145.2% 増 ) 営 業 損 失 は158 百 万 円 ( 前 期 は 営 業 損 失 380 百 万 円 )であった 売 上 高 は 旅 行 事 業 の 売 上 増 に 加 え 開 発 受 託 電 話 占 いの 増 加 により 増 収 となった また 売 上 高 の 増 加 に 加 え 広 告 宣 伝 費 等 コスト 減 少 により セグメント 損 失 が 減 少 した 29/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 2015 年 4 月 期 第 3 四 半 期 業 績 2015 年 4 月 期 第 3 四 半 期 の 売 上 高 は5,569 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 4.2% 減 ) 営 業 利 益 382 百 万 円 ( 同 16.9% 減 ) 経 常 利 益 584 百 万 円 ( 同 17.0% 増 ) 四 半 期 純 損 失 39 百 万 円 ( 前 年 同 期 は 四 半 期 純 利 益 319 百 万 円 )となった 売 上 高 については 収 益 の 柱 であるコンテンツ 事 業 において フィーチャーフォンユーザーの 減 少 が 続 いたこと から 前 年 同 期 比 で 減 収 となったものの その 他 の 事 業 及 びコマース 関 連 事 業 は 増 収 となった また コスト 管 理 の 徹 底 により 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 を 削 減 したが 利 益 率 の 高 いコンテンツ 事 業 の 減 収 により 営 業 利 益 は 減 少 し た なお 四 半 期 別 の 売 上 原 価 率 の 推 移 をみると 第 3 四 半 期 の 比 率 は 直 前 の 第 2 四 半 期 に 比 べて6.7ポイント 低 い38.0% となった 主 因 は 商 品 原 価 と 労 務 費 が 減 少 したためである 商 品 原 価 が 減 少 したのは 新 製 品 の 端 境 期 で 商 品 販 売 の 比 率 が 低 下 したためである 一 方 労 務 費 に 関 しては コンテンツ 事 業 の 既 存 サービスのスリム 化 の 効 果 により 低 下 した ただし 同 事 業 では 第 4 四 半 期 以 降 は 新 サービスを 相 次 いで 立 ち 上 げることもあり 再 度 上 昇 する 可 能 性 もあると 見 られる 連 結 売 上 原 価 の 四 半 期 推 移 2014 年 4 月 期 2015 年 4 月 期 ( 百 万 円 ) 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 労 務 費 138 156 135 138 108 ロイヤリティ 142 126 116 120 116 商 品 原 価 206 547 230 550 340 外 注 費 101 97 75 64 75 その 他 経 費 37 50 94 80 68 他 勘 定 振 替 45 33 26 19 24 売 上 原 価 合 計 581 945 626 935 684 売 上 原 価 率 30.4% 40.3% 37.3% 44.7% 38.0% 注 : 会 社 資 料 をもとにSR 社 作 成 経 常 利 益 については 為 替 差 益 の 計 上 により 増 加 した また 連 結 子 会 社 である( 株 )ビーバイイーの 最 近 の 業 績 動 向 を 踏 まえ 固 定 資 産 及 びのれん 未 償 却 残 高 の 全 額 378 百 万 円 の 減 損 損 失 を 特 別 損 失 に 計 上 した モバイルビジネスを 取 り 巻 く 環 境 については スマートフォンの 普 及 が 続 いており ( 株 )MM 総 研 では 国 内 ス マートフォン 契 約 率 が2014 年 3 月 末 の47.0%から2019 年 3 月 末 には70.9%に 達 すると 予 想 している このような 環 境 下 同 社 は 増 加 するスマートフォンユーザーを 取 り 込 むべく 新 たな 集 客 の 仕 組 みづくりに 努 めるほか 同 社 主 要 顧 客 層 (20 代 ~40 代 の 女 性 )のニーズに 合 致 した 商 品 ラインナップの 拡 充 に 努 めた 同 社 が 注 力 する 集 客 メディアのPV 数 は 季 節 的 な 変 動 はあるものの 取 り 扱 いメディアの 拡 充 効 果 などにより 趨 勢 的 な 増 加 傾 向 は 続 いている 当 第 3 四 半 期 では 新 年 における 占 い 需 要 の 盛 り 上 がりにより 2015 年 1 月 のPV が 大 きく 増 加 した 2015 年 2 月 はその 反 動 で 減 少 したが 趨 勢 的 には 上 昇 傾 向 は 続 いているもようである 30/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 集 客 メディアPV 数 の 推 移 出 所 : 同 社 資 料 * 集 客 メディアPV 数 は i 無 料 占 い PROLO Tarot.com.jp ウートピ NewSphereの 合 計 なお 第 3 四 半 期 の 業 績 結 果 を 受 けて 同 社 は 通 期 業 績 の 修 正 を 発 表 した 修 正 後 の 通 期 計 画 および 修 正 理 由 は 以 下 の 通 りである 2015 年 4 月 期 通 期 業 績 予 想 配 当 予 想 修 正 売 上 高 : 7,730 百 万 円 ( 前 回 予 想 7,500 百 万 円 ) 営 業 利 益 : 500 百 万 円 ( 同 0 百 万 円 ) 経 常 利 益 : 700 百 万 円 ( 同 0 百 万 円 ) 当 期 純 利 益 : 60 百 万 円 ( 同 13 百 万 円 ) 期 末 配 当 : 10 円 ( 同 未 定 ) 修 正 の 理 由 売 上 高 については 主 力 のコンテンツ 事 業 においてフィーチャーフォンユーザーの 減 少 が 想 定 よりも 少 なく 既 存 の 占 いサービスが 期 初 の 想 定 よりも 好 調 に 推 移 していることから 増 加 する 見 込 みとなった 利 益 面 については 売 上 高 の 増 加 要 因 に 加 え 新 規 サービスの 投 入 の 遅 れもありコストが 計 画 を 下 回 って 推 移 していることから 上 方 修 正 した 特 別 損 失 の 計 上 同 社 連 結 子 会 社 である( 株 )ビーバイイーの 主 力 製 品 である 自 然 派 シャンプー 分 野 において 競 争 が 激 化 している ため 商 品 力 や 営 業 力 の 強 化 を 図 ることで 売 上 高 を 維 持 しきた しかしこれらの 施 策 によるコストの 増 加 をカバー するまでには 至 らず 継 続 的 に 事 業 計 画 を 下 回 って 推 移 する 見 込 みとなり 当 初 想 定 の 収 益 達 成 には 時 間 を 要 す ると 判 断 した その 結 果 固 定 資 産 及 びのれんの 未 償 却 残 高 の 全 額 378 百 万 円 の 減 損 損 失 を 特 別 損 失 に 計 上 した 配 当 修 正 の 理 由 2015 年 4 月 期 については 不 透 明 な 事 業 環 境 を 鑑 み 期 初 における 配 当 予 想 を 未 定 としていたが 業 績 や 事 業 投 31/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 資 の 進 捗 度 合 い 営 業 外 損 益 や 特 別 損 益 の 内 容 を 斟 酌 し1 株 当 たり 年 間 配 当 金 額 を10 円 とした 修 正 後 の 通 期 計 画 に 対 する 当 第 3 四 半 期 の 進 捗 率 は 売 上 高 で72.0%( 前 年 同 期 は71.3%) 営 業 利 益 で76.3%( 同 63.6%)である 当 第 3 四 半 期 の 進 捗 率 は 売 上 高 営 業 利 益 ともに 前 年 同 期 を 上 回 っている 逆 算 すれば 第 4 四 半 期 の 利 益 水 準 は 前 年 同 期 に 比 べ 大 幅 に 落 ち 込 むことになる 同 社 ではこの 理 由 として 2015 年 4 月 を 目 途 に 恋 愛 ゲームなどの 新 サービスを 投 入 予 定 であり この 立 ち 上 げ 費 用 を 織 り 込 んでいるとのこと 同 社 では 来 期 に 向 けて これら 新 サービスの 立 ち 上 げに 注 力 し 売 上 の 拡 大 を 狙 うとしている 各 セグメントの 業 績 動 向 は 以 下 の 通 りである コンテンツ 事 業 売 上 高 3,356 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 22.9% 減 ) 営 業 利 益 1,390 百 万 円 ( 同 8.5% 減 ) 拡 大 するスマートフォンユーザーを 取 り 込 むべく 新 たな 集 客 の 仕 組 みづくりに 努 めるほか 継 続 して 新 規 コンテ ンツの 投 入 や 新 サービスの 企 画 開 発 などに 取 り 組 んだ 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 においては フィーチャーフォ ンユーザーの 減 少 に 加 え スマートフォン 向 け 新 サ ービスの 企 画 開 発 の 遅 れにより 売 上 高 が 減 少 したが コスト 管 理 の 徹 底 によりセグメント 利 益 率 は 改 善 した 同 セグメントの 利 益 水 準 は 社 内 計 画 に 対 して 大 幅 に 上 振 れているとのこと その 理 由 は 利 益 率 の 高 いフィー チャーフォンユーザーの 減 少 幅 が 想 定 よりも 小 幅 にとどまったこと 当 第 3 四 半 期 の 始 動 を 計 画 していた 新 サービ スの 遅 れにより 見 込 んでいた 立 ち 上 げ 費 用 が 発 生 しなかったこと の2 点 を 挙 げている 同 社 では 開 始 が 遅 れ た 新 サービスに 関 しては 2015 年 4 月 をめどに 始 動 する 計 画 であるとしている コマース 関 連 事 業 売 上 高 は1,060 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 14.3% 増 ) 営 業 損 失 は305 百 万 円 ( 前 年 同 期 は237 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 藤 巻 百 貨 店 や ベビー&キッズ 用 品 のオンラインセレクトショップ cuna select 女 性 向 けアパレルの 定 期 購 入 型 オンラインショップ STYLEST が 成 長 し 前 年 同 期 比 で 単 体 事 業 の 売 上 高 は 増 加 した 一 方 子 会 社 の ビーバイイー 社 は 主 力 製 品 である 自 然 派 シャンプー 分 野 において 相 次 ぐ 競 合 の 参 入 により 競 争 が 激 化 し 新 商 品 の 投 入 により 前 年 同 期 比 で 増 収 となったものの 競 争 力 を 維 持 すべく 商 品 力 及 び 営 業 力 を 強 化 したことによ り 商 品 原 価 や 販 売 促 進 費 等 コストが 増 加 する 結 果 となった 同 社 によれば 社 内 計 画 に 対 して 子 会 社 のビーバイイー 社 の 業 績 は 下 振 れたが 単 体 事 業 の 上 振 れで 相 殺 し セグメント 全 体 ではほぼ 想 定 通 りの 水 準 を 確 保 したとのこと なお ビーバイイー 社 は 第 4 四 半 期 に 新 製 品 の 投 入 を 計 画 しており 巻 き 返 しを 図 るとしている 海 外 事 業 売 上 高 は360 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 2.6% 減 ) 営 業 損 失 は97 百 万 円 ( 前 年 同 期 は48 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 米 国 に 拠 点 を 置 く 同 社 100% 子 会 社 Zappallas,Inc.(U.S.)が 占 いコンテンツビジネスを 展 開 している 第 3 四 半 期 に おいては 着 実 に 利 益 を 生 み 出 せる 体 制 を 構 築 すべく 同 社 の 効 率 的 なコンテンツ 運 営 ノウハウの 投 入 や コス ト 構 造 の 見 直 しを 実 施 したため 一 時 的 にコストが 増 加 したが 着 実 に 利 益 を 生 み 出 せる 体 制 へと 変 化 している 32/46

ザッパラス > 過 去 の 実 績 および 財 務 諸 表 同 事 業 では 今 上 期 に 実 施 した 体 制 見 直 し 効 果 が 顕 在 化 しはじめた 四 半 期 ベースの 業 績 では 当 第 3 半 期 は 季 節 要 因 で 広 告 需 要 が 盛 り 上 がったこともあり 償 却 前 の 営 業 利 益 で 黒 字 転 換 を 実 現 している その 他 の 事 業 売 上 高 は793 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 388.4% 増 ) 営 業 損 失 は104 百 万 円 ( 前 年 同 期 は317 百 万 円 の 営 業 損 失 ) 第 3 四 半 期 においては 季 節 要 因 による 旅 行 事 業 の 売 上 増 加 に 加 え 開 発 受 託 の 増 加 及 び 電 話 占 いの 着 実 な 成 長 により 前 年 同 期 比 で 増 収 となった また 売 上 高 の 増 加 に 加 え 広 告 宣 伝 費 等 コストの 減 少 により 営 業 損 失 が 減 少 した 同 社 によれば 旅 行 事 業 が 社 内 想 定 以 上 に 堅 調 に 推 移 しており その 他 の 事 業 全 体 でも 会 社 計 画 を 上 回 る 水 準 で 推 移 しているもようである 2015 年 4 月 期 第 2 四 半 期 業 績 2015 年 4 月 期 第 2 四 半 期 の 売 上 高 は3,769 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 3.3% 減 ) 営 業 利 益 237 百 万 円 ( 同 11.8% 減 ) 経 常 利 益 324 百 万 円 ( 同 28.2% 増 ) 四 半 期 純 利 益 211 百 万 円 ( 同 33.4% 増 )となった 通 期 業 績 予 想 は 変 更 していな い 売 上 高 については 収 益 の 柱 であるコンテンツ 事 業 において フィーチャーフォンユーザーの 減 少 が 続 いたこと から 前 年 同 期 比 で 減 収 となったものの その 他 の 事 業 及 びコマース 関 連 事 業 は 増 収 となった また コスト 管 理 の 徹 底 により 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 を 削 減 したが 利 益 率 の 高 いコンテンツ 事 業 の 減 収 により 営 業 利 益 は 減 少 し た 経 常 利 益 四 半 期 純 利 益 については 為 替 差 益 の 計 上 や 貸 倒 引 当 金 繰 入 額 の 減 少 等 により 増 益 となった モバイルビジネスを 取 り 巻 く 環 境 については スマートフォンの 普 及 が 続 いており ( 株 )MM 総 研 では 国 内 ス マートフォン 契 約 率 が2014 年 3 月 末 の47.0%から2019 年 3 月 末 には70.9%に 達 すると 予 想 している このような 環 境 下 同 社 は 増 加 するスマートフォンユーザーを 取 り 込 むべく 新 たな 集 客 の 仕 組 みづくりに 努 めるほか 同 社 主 要 顧 客 層 (20 代 ~40 代 の 女 性 )のニーズに 合 致 した 商 品 ラインナップの 拡 充 に 努 めた 通 期 計 画 に 対 する 売 上 高 の 進 捗 率 は50.3%( 前 年 同 期 は47.8%)となった 第 1 四 半 期 の 売 上 高 については コマー ス 関 連 事 業 が 一 時 的 な 売 上 の 落 ち 込 みで 出 遅 れたが コンテンツ 事 業 の 上 振 れでカバーした 第 2 四 半 期 は スマー トフォン 向 けサービスの 新 規 サイトの 投 入 遅 れなどから コンテンツ 事 業 の 伸 びが 減 速 したが コマース 関 連 事 業 においては 一 時 的 要 因 の 消 失 と 子 会 社 における 新 製 品 効 果 などにより 第 1 四 半 期 の 出 遅 れを 挽 回 した この 結 果 上 期 の 連 結 売 上 高 は 会 社 計 画 を 若 干 上 回 る 水 準 を 確 保 したもようである 営 業 利 益 も 会 社 計 画 に 対 して 上 振 れたもようである 同 社 は この 主 因 として 相 対 的 に 利 幅 の 高 いフィーチャー フォン 向 けサービスの 減 少 幅 が 想 定 よりも 小 幅 にとどまっているためとしている また 今 期 はスマートフォン 向 けコンテンツ 事 業 拡 充 のための 戦 略 的 投 資 を 見 込 んでいるが 上 期 はこの 展 開 に 出 遅 れたことで 開 発 費 や 広 告 宣 伝 費 などの 費 用 も 想 定 ほどに 発 生 しなかったことも 利 益 上 振 れの 一 因 であったとのこと このため 同 社 では 通 期 の 利 益 計 画 に 関 しては 期 初 計 画 据 え 置 きとしている セグメント 別 の 概 況 は 以 下 の 通 りである 33/46