目 次 巻 頭 言 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 会 長 五 十 嵐 康 郎 1 1. 研 修 スケジュール 4 2. 研 修 内 容 前 期 集 合 研 修 研 修 第 1 日 目 研 修 1: 親 として 専 門 家 に 期 待 すること 日 本 自 閉 症 協 会 ( 保 護 者 ) 理 事 今 井 忠 秦 野 インクルージョン 保 護 者 中 尾 佑 次 6 研 修 2: 発 達 障 害 の 特 性 理 解 日 本 発 達 障 害 ネットワーク 理 事 長 市 川 宏 伸 16 研 修 3: 虐 待 防 止 と 権 利 擁 護 厚 生 労 働 省 障 害 福 祉 課 地 域 生 活 支 援 推 進 室 虐 待 防 止 専 門 官 曽 根 直 樹 22 研 修 第 2 日 目 研 修 4: 発 達 障 害 福 祉 行 政 の 展 望 厚 生 労 働 省 障 害 福 祉 課 障 害 児 発 達 障 害 者 支 援 室 発 達 障 害 対 策 専 門 官 日 詰 正 文 33 研 修 5: 対 談 特 別 支 援 教 育 の 課 題 と 展 望 文 部 科 学 省 初 等 中 等 教 育 局 特 別 支 援 教 育 課 特 別 支 援 教 育 調 査 官 田 中 裕 一 日 本 自 閉 症 スペクトラム 学 会 事 務 局 長 寺 山 千 代 子 36 研 修 6: 発 達 障 害 支 援 の 現 状 と 課 題 発 達 障 がい 支 援 センター 連 絡 協 議 会 副 会 長 和 田 康 宏 47 研 修 7: 受 容 的 交 流 療 法 社 会 福 祉 法 人 嬉 泉 世 田 谷 区 発 達 障 害 相 談 療 育 センター センター 長 沼 倉 実 53
研 修 8: 構 造 化 された 指 導 や 支 援 のアイデア 横 浜 やまびこの 里 東 やまたレジデンス 支 援 課 長 西 尾 保 暢 61 研 修 第 3 日 目 研 修 9: 自 閉 症 支 援 の 基 礎 となるもの 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 会 長 五 十 嵐 康 郎 66 研 修 10: 自 閉 症 児 への 動 作 法 愛 知 教 育 大 学 教 授 森 崎 博 志 77 後 期 集 合 研 修 研 修 第 1 日 目 研 修 1: 当 事 者 からのメッセージ 発 達 障 害 当 事 者 会 イイトコサガシ 代 表 冠 地 情 79 研 修 2: 発 達 障 害 における 応 用 行 動 分 析 鳥 取 大 学 教 授 井 上 正 彦 85 研 修 第 2 日 目 研 修 3: 高 機 能 広 汎 性 発 達 障 害 PO 法 人 アスぺ エルデの 会 会 長 辻 井 正 次 研 修 4: 発 達 障 害 者 の 就 労 支 援 宇 都 宮 大 学 教 授 梅 永 雄 二 97 研 修 5: アセスメントの 力 を 高 めるためのスーパーバイザーの 役 割 と 事 例 検 討 の 進 め 方 大 正 大 学 教 授 近 藤 直 司 103 研 修 第 3 日 目 研 修 6: 発 達 障 害 を 巡 る 諸 問 題 一 般 社 団 法 人 日 本 自 閉 症 協 会 会 長 山 崎 晃 資 119
3. 実 務 研 修 報 告 125 ( 社 福 ) 侑 愛 会 星 が 丘 寮 ( 社 福 )はるにれの 里 札 幌 市 自 閉 症 支 援 センター ゆい ( 社 福 ) 梅 の 里 障 害 者 支 援 施 設 あいの 家 ( 社 福 )けやきの 郷 初 雁 の 家 ( 社 福 ) 菜 の 花 会 しもふさ 学 園 ( 社 福 ) 嬉 泉 嬉 泉 福 祉 交 流 センター 袖 ヶ 浦 ( 社 福 ) 正 夢 の 会 昭 島 生 活 実 習 所 ( 社 福 ) 川 崎 市 社 会 福 祉 事 業 団 障 害 福 祉 サービス 事 業 川 崎 市 くさぶえの 家 ( 社 福 ) 横 浜 やまびこの 里 東 やまた 工 房 ( 社 福 ) 檜 の 里 自 閉 症 総 合 援 助 センターあさけ 学 園 ( 社 福 )めひの 野 園 うかさ 寮 ( 社 福 ) 北 摂 杉 の 子 会 萩 の 杜 ( 社 福 )あかりの 家 あかりの 家 ( 社 福 ) 三 気 の 会 三 気 の 里 ( 社 福 ) 萌 葱 の 郷 自 閉 症 総 合 援 助 センター めぶき 園 4.アンケート 集 計 結 果 196 5. 修 了 者 名 簿 203
巻 頭 言 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 会 長 五 十 嵐 康 郎 一 般 社 団 法 人 日 本 自 閉 症 協 会 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 が 主 催 し 一 般 社 団 法 人 日 本 発 達 障 害 ネットワーク 日 本 自 閉 症 スペクトラム 学 会 発 達 障 害 者 支 援 センター 全 国 連 絡 協 議 会 の 後 援 協 力 による 平 成 26 年 度 発 達 障 害 支 援 スーパーバイザー 養 成 研 修 ( 日 本 財 団 助 成 事 業 )を 完 了 し ましたので 報 告 いたします 日 本 では 教 育 や 福 祉 の 現 場 でのスーパービジョンがなおざりにされ 理 解 不 足 や 間 違 った 支 援 の 結 果 二 次 障 害 が 生 じることも 少 なくありません そのため 発 達 障 害 児 者 への 支 援 を 行 う 発 達 障 害 者 支 援 センター 自 閉 症 関 係 施 設 職 員 及 び 発 達 障 害 児 者 の 医 療 保 健 福 祉 教 育 労 働 の 各 分 野 の 実 務 に 携 わり 実 務 経 験 のある 方 を 対 象 に 第 一 人 者 による 講 義 と 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 加 盟 施 設 での 実 務 研 修 さらには 当 事 者 の 方 々への 支 援 や 事 例 研 究 を 通 して 関 係 機 関 団 体 及 び 地 域 の 核 となるスーパーバイザーを 養 成 することを 目 的 に 本 研 修 を 実 施 しました 大 分 県 では 発 達 障 がい 者 支 援 センター 連 絡 協 議 会 を 実 施 主 体 に 平 成 18 年 度 から 発 達 障 がい 者 支 援 専 門 員 養 成 研 修 を 実 施 しています 支 援 専 門 員 養 成 研 修 の 特 色 は 座 学 としての 講 義 にとど まらず 自 閉 症 専 門 施 設 早 期 療 育 機 関 支 援 学 校 医 療 機 関 等 の 視 察 自 閉 症 専 門 施 設 や 早 期 療 育 機 関 での 実 務 研 修 保 護 者 会 への 参 加 や 当 事 者 支 援 事 例 検 討 等 を 初 級 中 級 上 級 と3 年 間 かけて 学 びます 毎 年 30 名 の 募 集 定 員 を 大 きく 上 回 る150 名 前 後 の 受 講 申 し 込 みがあり 平 成 26 年 度 末 現 在 で161 名 の 支 援 専 門 員 が 誕 生 しました 受 講 者 は 福 祉 教 育 保 育 保 健 医 療 行 政 労 働 と 幅 広 く 高 校 や 大 学 の 教 職 員 の 受 講 もあります 養 成 研 修 修 了 者 で 生 涯 研 修 を 目 的 に 支 援 専 門 員 の 会 を 結 成 し 研 修 会 の 企 画 や 自 閉 症 啓 発 デー 等 の 諸 行 事 の 応 援 スーパーバイザー 派 遣 事 業 等 に 取 り 組 み HKの 取 材 を 受 けたり 厚 生 労 働 省 が 視 察 に 来 県 するなど 高 い 評 価 を 得 ています 年 々 支 援 専 門 員 が 誕 生 し 関 係 諸 機 関 に 発 達 障 害 支 援 専 門 員 が 増 え 続 けることで 発 達 障 害 理 解 と 支 援 の 質 と 関 係 機 関 連 携 が 飛 躍 的 に 向 上 することから 国 の 事 業 として 全 国 規 模 で 取 り 組 む ことを 提 案 してきましたが 実 施 に 至 らなかったことから 日 本 財 団 の 助 成 により スーパーバ イザー 養 成 研 修 を 実 施 する 運 びとなりました 前 期 後 期 集 合 研 修 各 3 日 間 ( 合 計 6 日 間 )の 集 合 研 修 と 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 加 盟 法 人 の 中 から15 法 人 を 指 定 し 2 法 人 を 選 択 して4~5 日 間 ( 合 計 8~10 日 間 )の 実 務 研 修 を 受 け 当 事 者 団 体 への 支 援 を 経 験 し 全 ての 研 修 報 告 を 提 出 した 者 にスーパーバイザー 養 成 研 修 修 了 証 を 交 付 します
1 年 間 で20 日 間 程 度 の 研 修 に 参 加 し 20 本 以 上 の 報 告 書 の 提 出 を 義 務 付 けていることから かなりハードな 研 修 になっています 96 名 の 研 修 受 講 者 に 対 して 平 成 27 年 7 月 2 日 現 在 で 44 名 が 修 了 しました 集 合 研 修 は 当 事 者 親 行 政 マン 実 践 家 研 究 者 医 師 等 幅 広 い 立 場 の 方 からの 様 々な 視 点 理 念 実 践 方 法 論 を 前 期 後 期 合 わせて16コマの 講 義 と 演 習 を 行 いました 実 務 研 修 は 各 法 人 の 特 色 を 生 かして 講 義 視 察 実 務 研 修 を 行 いました 全 ての 集 合 研 修 の 講 義 と 実 務 研 修 に 対 して 大 変 参 考 になった と 参 考 になった を 合 わ せて90%を 超 える 受 講 者 の 高 い 評 価 を 得 ることができました 研 修 全 体 を 通 しての 記 述 には 日 程 がハードで 厳 しかったが 大 変 勉 強 になった 県 内 外 の 人 とのネットワークができた 中 身 の 濃 い 集 合 研 修 と 全 国 規 模 での 実 務 研 修 と 実 りの 多 い 研 修 だった 今 まで 受 けた 研 修 の 中 で 最 も 有 意 義 だった 修 了 者 が 参 加 できるステップアップ 研 修 フォローアップ 研 修 を 希 望 します 等 様 々な 意 見 がありました また 実 務 研 修 受 入 法 人 からも 支 援 を 見 直 す 良 い 機 会 と なった 職 員 にとって 良 い 学 びと 交 流 の 場 になった 等 の 感 想 が 寄 せられました 本 養 成 研 修 を 多 くの 人 が 求 めていること 発 達 障 害 理 解 支 援 の 質 向 上 と 関 係 機 関 連 携 の 決 定 打 となりうる ことを 再 確 認 しました 自 閉 症 を 始 めとする 発 達 障 害 の 二 次 障 害 や 強 度 行 動 障 害 の 予 防 と 改 善 は 発 達 障 害 の 支 援 に 携 わる 者 が 発 達 障 害 の 特 性 について 知 識 と 理 解 を 深 めるとともに 発 達 障 害 支 援 に 関 する 理 論 や 援 助 技 術 福 祉 サービスのあり 方 等 について 謙 虚 に 広 く 学 び ライフステージを 通 した 実 践 によっ て 研 鑽 し 続 けることが 求 められます 私 が 自 閉 症 支 援 に 携 わって44 年 が 経 ちましたが 昭 和 46 年 に 滝 乃 川 学 園 児 童 部 重 度 棟 に 勤 務 した 当 初 の 自 閉 症 児 は 自 傷 他 害 物 壊 し 飛 び 出 し 等 の 激 しい 行 動 障 害 を 伴 う 悲 惨 な 様 相 を 呈 していました その 原 因 は 施 錠 された 座 敷 牢 のような 劣 悪 な 環 境 と 支 援 者 が 定 着 しないため に 支 援 者 との 信 頼 関 係 が 成 立 していないことにありました 環 境 を 改 善 し 施 錠 を 撤 廃 し 日 中 活 動 を 提 供 し 毎 日 入 浴 や 外 出 機 会 を 設 け 教 育 権 の 保 障 に 取 り 組 むことで 行 動 障 害 が 改 善 され るとともに 生 活 面 や 情 緒 面 での 大 きな 成 長 がみられました 44 年 の 実 践 から 自 閉 症 支 援 の 基 本 は 安 全 で 清 潔 な 生 活 環 境 の 整 備 当 たり 前 の 生 活 を 実 現 すること 安 心 感 と 信 頼 関 係 に 基 づいて 支 援 すること スーパービジョンを 得 て 事 例 検 討 を 重 ねて 支 援 と 支 援 者 の 質 の 向 上 を 図 ること 個 人 プレーではなく チームとして 理 念 を 共 有 し 意 思 統 一 を 図 ることの 重 要 性 を 学 びました 先 駆 者 の 実 践 には 多 くの 学 びがあり 特 定 の 理 論 や 技 法 に 囚 われることはマイナスだというこ とをこれまでの 歴 史 が 証 明 しています 私 自 身 は セガンの 生 理 学 的 教 育 モンテッソーリ 教 育 糸 賀 一 雄 先 生 の 福 祉 の 思 想 や 発 達 保 障 理 論 行 動 療 法 受 容 的 交 流 療 法 動 作 法 TEACCプログラム 応 用 行 動 分 析 心 理 劇 等 々 様 々な 理 論 や 技 法 から 学 ぶと ともに 重 度 の 知 的 障 害 を 伴 う 自 閉 症 で 行 動 障 害 の 激 しい 人 への 支 援 に 取 り 組 んできましたが 現 在 も 不 勉 強 と 未 熟 さを 痛 感 しています 自 閉 症 療 育 や 行 動 障 害 への 支 援 にとって 環 境 調 整 と 構 造 化 は 重 要 ですが 環 境 調 整 や 構 造 化 で こと 足 りるものではありません 親 や 支 援 者 の 無 理 解 な 対 応 からの 拒 否 や 自 傷 他 害 物 壊 し 等 の 行 動 障 害 は 自 己 防 衛 と 考 えられます 彼 らの 行 動 と 行 動 の 背 景 を 読 み 解 きながら 愛 と 共 感 を 持 って 対 応 することが 重 要 です 支 援 者 は 様 々な 理 論 や 技 法 を 単 なる 知 識 に 留 めるのではなく 血 肉 化 し 実 際 の 生 活 や 支 援 の 場 面 で 即 興 的 に 支 援 者 としての 最 良 の 役 割 を 演 じることが 自 閉 症 療 育 の 神 髄 です これまで 様 々な 経 験 をしてまいりましたが 2 事 例 を 上 げたいと 思 います
食 事 中 に 鼻 糞 をつける 真 似 をして 相 手 が 嫌 な 顔 をしたり 叱 られることを 楽 しんでいる 利 用 者 がいました 私 が 隣 に 座 ると 鼻 糞 をつける 真 似 をしてきたので ペロリと 舐 める 真 似 をしたと ころ 鼻 糞 をつける 行 動 がなくなったばかりでなく 私 に 親 愛 の 情 を 示 すようになりました 彼 は 自 分 の 全 てが 受 け 入 れられたと 感 じたのだと 思 います 対 人 関 係 が 苦 手 で こだわりが 強 く 気 に 入 らないことがあると 大 暴 れする 利 用 者 がいました 臨 海 学 校 のプールで 手 をとり 合 って 潜 りっこ をするという 遊 びを 共 有 してから 友 情 の ような 関 係 が 生 まれました 彼 は どんな 時 にも 私 だけは 受 け 入 れてくれるようになり 落 ち 着 いて 暮 らせるようになりました 2 事 例 は 心 理 劇 やカウンセリング ミラーニューロン 等 の 様 々な 理 論 や 技 法 と 実 践 が 融 合 して 即 興 的 に 対 応 したものです 理 論 や 技 法 で 簡 単 に 説 明 がつくものではありません 支 援 者 として 生 計 を 立 てている 以 上 松 井 秀 喜 や 錦 織 圭 のようなプロ 意 識 を 持 たなければなりません プロとして 先 人 たちの 理 論 や 技 法 に 学 び 実 践 の 場 での 研 鑽 を 重 ね 人 格 を 磨 くことが 求 めら れています かなり 厳 しいことを 申 し 上 げたかもしれませんが 奥 深 く 困 難 であるからこそ 自 閉 症 を 始 めとする 発 達 障 害 支 援 の 醍 醐 味 があるのです 研 鑽 すればするほど 自 らの 未 熟 さを 知 り 無 限 の 可 能 性 が 開 けるのです 何 時 間 かの 座 学 やマニュアルで 自 閉 症 療 育 や 行 動 障 害 への 対 応 が 身 につくものではありませんし 本 養 成 研 修 も 自 閉 症 や 発 達 障 害 のほんの 一 部 を 学 ぶにすぎません 本 養 成 研 修 を 修 了 することでスーパーバイザーへのスタート 地 点 に 立 ったと 考 えるべきだと 思 い ます 本 養 成 研 修 を 重 ねて さらに 充 実 し 洗 練 されたものにすることで 発 達 障 害 の 理 解 者 とスー パーバイザーを 養 成 し 機 関 の 壁 を 超 えた 連 携 を 構 築 することで 全 ての 発 達 障 害 児 者 が 豊 か な 人 生 をおくることのできる 共 生 社 会 実 現 を 目 指 します 発 達 障 害 者 支 援 センターを 事 務 局 に 国 の 事 業 として 全 国 各 地 で 実 施 される 日 が 来 ることを 切 に 希 望 して 本 報 告 書 の 巻 頭 言 とします
平 成 26 年 度 発 達 障 害 支 援 スーパーバイザー 養 成 研 修 ( 日 本 財 団 助 成 ) 前 期 集 合 研 修 会 場 日 本 財 団 大 会 議 室 日 程 内 容 研 修 会 日 研 修 内 容 講 師 7 月 18 日 ( 金 ) 7 月 19 日 ( 土 ) 7 月 20 日 ( 日 ) 開 講 式 13:00~13:40 親 として 専 門 家 に 期 待 すること 13:40~14:40 発 達 障 害 の 特 性 理 解 14:50~15:50 虐 待 防 止 と 権 利 擁 護 16:00~17:00 交 流 会 17:30~19:30 発 達 障 害 福 祉 行 政 の 展 望 9:00~10:00 対 談 特 別 支 援 教 育 の 課 題 と 展 望 10:10~11:40 発 達 障 害 支 援 の 現 状 と 課 題 12:40~13:40 受 容 的 交 流 療 法 13:50~15:20 構 造 化 された 指 導 や 支 援 のアイデア 15:30~17:00 自 閉 症 支 援 の 基 礎 となるもの 9:00~10:30 自 閉 症 の 動 作 法 10:40~12:10 日 本 自 閉 症 協 会 ( 保 護 者 ) 理 事 今 井 忠 氏 秦 野 インクルージョン 保 護 者 中 尾 佑 次 氏 日 本 発 達 障 害 ネットワーク 理 事 長 市 川 宏 伸 氏 厚 生 労 働 省 障 害 福 祉 課 地 域 生 活 支 援 推 進 室 虐 待 防 止 専 門 官 曽 根 直 樹 氏 厚 生 労 働 省 障 害 福 祉 課 障 害 児 発 達 障 害 者 支 援 室 発 達 障 害 対 策 専 門 官 日 詰 正 文 氏 文 部 科 学 省 初 等 中 等 教 育 局 特 別 支 援 教 育 課 特 別 支 援 教 育 調 査 官 田 中 裕 一 氏 日 本 自 閉 症 スペクトラム 学 会 事 務 局 長 寺 山 千 代 子 氏 発 達 障 がい 者 支 援 センター 連 絡 協 議 会 副 会 長 和 田 康 宏 氏 社 会 福 祉 法 人 嬉 泉 世 田 谷 区 発 達 障 害 相 談 療 育 センター センター 長 沼 倉 実 氏 横 浜 やまびこの 里 東 やまたレジデンス 支 援 課 長 西 尾 保 暢 氏 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 会 長 五 十 嵐 康 郎 氏 愛 知 教 育 大 学 教 授 森 崎 博 志 氏
平 成 26 年 度 発 達 障 害 支 援 スーパーバイザー 養 成 研 修 ( 後 期 集 合 研 修 ) < 会 場 > 日 本 財 団 大 会 議 室 ( 東 京 都 港 区 赤 坂 1-2-2 日 本 財 団 ビル) < 日 時 > 平 成 27 年 3 月 13 日 ( 金 ) 12:30~ 受 付 / 13:00~ 開 始 研 修 会 日 3 月 13 日 ( 金 ) 研 修 内 容 開 講 式 13:00~13:40 当 事 者 からのメッセージ 13:50~15:20 発 達 障 害 の 応 用 行 動 分 析 15:30~17:00 講 師 発 達 障 害 当 事 者 会 イイトコサガシ 代 表 冠 地 情 氏 鳥 取 大 学 大 学 院 教 授 井 上 雅 彦 氏 3 月 14 日 ( 土 ) 3 月 15 日 ( 日 ) 交 流 会 17:30~19:30 高 機 能 広 汎 性 発 達 障 害 PO 法 人 アスペ エルデの 会 9:30~11:00 会 長 辻 井 正 次 氏 発 達 障 害 の 就 労 支 援 宇 都 宮 大 学 11:10~12:40 教 授 梅 永 雄 二 氏 アセスメントの 力 を 高 めるためのス ーパーバイザーの 役 割 と 事 例 検 討 大 正 大 学 人 間 学 部 臨 床 心 理 学 科 の 進 め 方 教 授 近 藤 直 司 氏 13:40~17:00 発 達 障 害 を 巡 る 諸 問 題 一 般 社 団 法 人 日 本 自 閉 症 協 会 9:00~10:30 会 長 山 崎 晃 資 氏 研 修 報 告 10:40~12:00 主 催 者 修 了 式 ( 講 評 修 了 証 交 付 ) 12:00~12:30
前 期 集 合 研 修
印 刷 配 付 用 2014.7.18 於 : 日 本 財 団 大 会 議 室 日 本 自 閉 症 協 会 全 国 自 閉 症 者 施 設 協 議 会 発 達 障 害 支 援 スーパーバイザー 養 成 研 修 親 として 専 門 家 に 期 待 すること 一 般 社 団 法 人 日 本 自 閉 症 協 会 理 事 今 井 忠 前 書 き a. 私 よりも 妻 ( 母 親 )のほうが 何 倍 も 苦 労 b. 本 人 に 日 常 的 にエンドレスで 接 していて 初 めて 大 変 さがわかる c. この 逃 げることのできない 仕 事 をどうしたら 少 し でも 面 白 いものにできるか d. 夫 婦 家 族 本 人 にとって 良 かったと 思 える 人 生 にしたい e. 周 囲 の 人 と 違 う 人 生 だが それも 面 白 い 1 2 1. 私 の 息 子 a. 1991 年 2 月 生 まれ 23 歳 b. 生 後 すぐにダウン 症 + 知 的 障 害 と 告 げられた が その 後 自 閉 症 もあると 診 断 された c. 医 師 療 育 機 関 養 護 学 校 入 所 施 設 地 域 資 源 の 助 けがあった d. その 過 程 で 思 ってきたことをお 話 ししたい 3 経 過 まとめ a. ダウン 症 との 出 会 い 障 害 の 勉 強 b. 障 害 児 の 誕 生 稀 なことではないと 知 った c. 長 い 病 気 との 戦 い d. 母 親 の 負 担 e. 障 害 児 学 童 保 育 f. 東 京 に 転 居 東 京 の 異 質 さ g. 養 護 学 校 ( 将 来 のためというしごき) h. 強 度 行 動 障 害 自 閉 症 との 出 会 い i. 精 神 科 薬 の 難 しさ j. 入 所 施 設 利 用 k. 成 人 期 の 地 域 での 生 活 に 向 けて 4 関 わっていただいた 方 々 a. 医 師 小 児 科 医 精 神 科 医 b. 周 囲 親 やご 近 所 上 司 c. 北 九 州 市 立 総 合 療 育 センター d. 親 の 仲 間 e. 養 護 学 校 f. 児 童 入 所 施 設 g. 地 域 資 源 2. 専 門 家 について 5 6
議 論 の 前 提 として a. すべてのタイプの 自 閉 症 当 事 者 に 遭 遇 する 支 援 者 などいないと 思 う b. その 専 門 家 の 支 援 が 合 うタイプが 集 まる 合 わないタイプは 去 る c. なので 自 分 のやり 方 の 有 効 性 は 信 じつ つも 誰 にも 有 効 だと 思 ってはいけない 7 間 違 いやすい 認 識 a. 直 った 成 長 した そこに 慣 れただけ その 人 に 慣 れただけ b. 自 分 のやり 方 に 効 果 があった 一 要 因 に 過 ぎない そんな 単 純 なことではない c. 私 のほうが 専 門 家 でわかっている 日 ごろ 生 活 している 親 がつかんでいる 情 報 は 意 外 に 重 要 ただし よく 聞 き 分 けること 事 実 に 関 する 情 報 を 大 事 にすること d. もっと 任 せてくれたらというのは 危 険 信 号 思 い 上 がり 8 専 門 性 よりも 大 事 なこと 専 門 性 を 高 めたからといって 障 害 者 への 連 帯 感 が 育 つわけではない むしろ 専 門 家 は 治 療 効 果 が 期 待 できない 人 を 嫌 う 傾 向 を 持 つ 専 門 性 を 生 か せ た こ と が 嬉 し い 専 門 性 ( 専 門 家 ) 近 づかない? 人 間 性 ( 尊 厳 平 等 連 帯 ) 助 けたい 力 になってあげたい 尊 厳 平 等 連 帯 という 感 覚 を 醸 成 することのほうがじつは 難 しいのではないか 9 3. 支 援 論 〇 10 支 援 が 障 害 を 重 くするという 現 実 a. 生 来 の 障 害 ( 一 次 障 害 ) + b. 定 型 者 中 心 社 会 に 適 応 させようとする 支 援 が 二 次 的 な 障 害 を 生 む ( 二 次 障 害 ) + c. 医 療 : 向 精 神 薬 の 多 種 多 量 服 用 によって 精 神 身 体 症 状 が 生 じる( 薬 剤 性 三 次 障 害 ) 悲 惨! 11 人 の 幸 せに 関 わる 仕 事 で 陥 りやすいこと a. パターナリズム 支 援 者 の 幸 せ 観 を 押 し 付 けていないか b. いつの 間 にか 支 援 者 が 主 人 公 になっていな いか c. 過 去 成 功 したと 思 っている 方 法 にこだわっ ていないか d. 親 も 同 類 12
二 つの 考 え 方 受 容 教 育 訓 練 調 教 親 を 問 題 にすることについて 本 人 の 幸 せ 重 視 か 周 囲 との 折 り 合 い 重 視 か a. 親 を 問 題 にして 何 かが 解 決 するだろうか 発 達 障 害 児 者 個 性 を 尊 重 し 自 我 の 成 長 を 図 る 周 囲 が 求 めるタイプに する b. 親 は 支 援 者 や 医 者 と 異 なり 縁 が 切 れない c. 支 援 の 内 容 がそもそも 問 題 なのでは? d. 親 は 批 判 されると 疲 れる 批 判 を 避 ける お 子 さんのためという 親 教 育 はウンザリ e. 親 を 孤 立 させてはならない 親 の 味 方 になれ ば 親 は 変 わるし 子 も 変 わる 13 14 入 所 施 設 の 難 しさ マネジメントは 人 間 工 学 的 に 考 えると 至 難 a. 職 員 の 効 率 優 先 ( 根 源 ) 集 団 行 動 ( 水 場 ) 向 精 神 薬 etc b. 閉 鎖 性 ( 抑 制 力 が 効 かない) 地 域 的 人 的 地 域 コミュニティーと 隔 離 外 の 目 外 の 風 を 嬉 しいと 思 っているか 行 き 過 ぎた 自 己 完 結 c. 支 配 性 空 間 の 支 配 者 は 職 員? それとも 利 用 者? 自 分 の 空 間 がなくても 安 心 か d. 職 員 文 化 の 腐 敗 の 進 行 支 配 型 管 理 型 職 員 が 徐 々にはびこり 障 害 者 の 側 に 立 つ 職 員 はやがて 去 る トップも 重 宝 がる 辞 めた 職 員 からの 聞 き 取 りこそ 重 要 15 ありがとうございました 16
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