水 道 水 で30 日 間 栽 培 した その 結 果 全 ての 水 槽 でDOが3.0 mg/l 以 下 そのうち2つが 1.0mg/l 以 下 に 減 少 した( 図 2) このことから WHがDOを 低 下 させる 一 因 であるこ とが 確 かめられた このDOの 降 下 が 従 属 栄 養



Similar documents
する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

高濃度硫化水素削減のための汚泥脱気装置の開発

PowerPoint プレゼンテーション

1

Microsoft Word - hyou1.doc

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66


イオン交換樹脂の試験方法

Taro-H19退職金(修正版).jtd

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

( 約 9.3ml)を 加 えて 磨 砕 して 粥 状 物 とし それを 10g 採 り メタリン 酸 酢 酸 溶 液 で 100mlに 定 容 した これを 濾 過 後 10ml 採 り 5%メタリン 酸 溶 液 を 20ml 加 えて 試 料 とした これにインドフェノール 試 液 (2,6-ジ

目 次 第 1. 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 (1) 土 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 (2) 施 行 者 の 名 称 1 第 2. 施 行 区 1 (1) 施 行 区 の 位 置 1 (2) 施 行 区 位 置 図 1 (3) 施 行 区 の 区 域 1 (4) 施

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

試 験 概 略 試 験 目 的 同 同 一 一 規 規 格 格 の の 電 電 熱 熱 線 線 式 式 ヒーティングユニットを2 台 台 並 並 べ べ 片 片 方 方 のユニットに 遠 遠 赤 赤 外 外 線 線 放 放 射 射 材 材 料 料 である アルミ 合 金 エキスパンションメタルを 組

<4D F736F F D F816988C431816A82BD82A294EC82F08FE38EE882C B582E682A >

Microsoft Word - No.10 西村.doc


第 1 条 適 用 範 囲 本 業 務 方 法 書 は 以 下 の 性 能 評 価 に 適 用 する (1) 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 以 下 令 という ) 第 20 条 の7 第 1 項 第 二 号 表 及 び 令 第 20 条 の 8 第 2 項 の 認 定 に 係 る 性 能 評

現 地 調 査 では 火 口 周 辺 の 地 形 や 噴 気 等 の 状 況 に 変 化 は 見 られませんでした また 赤 外 熱 映 像 装 置 5) による 観 測 では 2015 年 3 月 頃 から5 月 29 日 の 噴 火 前 に 温 度 上 昇 が 認 められていた 新 岳 火 口

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

<4D F736F F D2095CA8E A90DA91B18C9F93A289F1939A8F D8288B3816A5F E646F63>

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

Taro-学校だより学力調査号.jtd

Ⅰ 平成14年度の状況

目 次 第 1 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 等 1 1. 土 地 区 画 整 理 事 業 の 名 称 1 2. 施 行 者 の 名 称 1 第 2 施 行 地 区 1 1. 施 行 地 区 の 位 置 1 2. 施 行 地 区 位 置 図 1 3. 施 行 地 区 の 区 域 1 4

記者発表資料

東北電力株式会社 東通原子力発電所 敷地の地質・地質構造 (コメント回答)

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

Ⅰ 平成14年度の状況

資料3 その2 

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

積 載 せず かつ 燃 料 冷 却 水 及 び 潤 滑 油 の 全 量 を 搭 載 し 自 動 車 製 作 者 が 定 める 工 具 及 び 付 属 品 (スペアタイヤを 含 む )を 全 て 装 備 した 状 態 をいう この 場 合 に おいて 燃 料 の 全 量 を 搭 載 するとは 燃 料

Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 Ⅰ 人 口 の 現 状 分 析 1 人

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (


01.活性化計画(上大久保)

じ 図 河 川 水 質 測 定 地 点 図 思 案 橋 川 河 口 上 の 出 橋 西 ノ 宮 橋 陣 屋 川 橋 大 城 橋 片 の 瀬 猿 尾 橋 中 原 橋 行 徳 北 橋 瀬 ノ 下 大 刀 洗 川 河 口 下 野 久 留 米 大 橋 神 代 橋 善 導 寺 山 橋 筒 川 河

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

別紙3

新 市 建 設 計 画 の 変 更 に 係 る 新 旧 対 照 表 ページ 変 更 後 変 更 前 表 紙 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 安 中 市 松 井 田 町 合 併 協 議 会 平 成 27 年 3 月 変 更 安 中 市 6 2. 計 画 策 定 の 方 針 (3) 計

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

「節電に対する生活者の行動・意識

<4D F736F F D F8DC4955D89BF92B28F915F8D4C93638DBB90E895942E646F63>

本 日 の 話 題 東 京 湾 再 生 推 進 会 議 の 概 要 具 体 的 な 取 組 内 容 (モニタリング) 環 境 の 現 状 新 しい 取 組 の 例 2

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

<4D F736F F D208ED089EF95DB8CAF89C193FC8FF38BB CC8EC091D492B28DB88C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>


第316回取締役会議案

No.7 アメリカ 合 衆 国 小 規 模 事 例 (そ4) 助 金 も 財 源 になっている しかし 小 規 模 事 業 体 では 連 邦 政 府 から 基 金 はもちろん 市 から 補 助 金 もまったくない が 実 状 である すなわち 給 人 口 が25 人 から100 人 規 模 小 規

Microsoft Word - h doc

<4D F736F F F696E74202D204C C C835B A43976D90858E598B5A8F EF088E4816A2E707074>

表紙

1 総 合 設 計 一 定 規 模 以 上 の 敷 地 面 積 及 び 一 定 割 合 以 上 の 空 地 を 有 する 建 築 計 画 について 特 定 行 政 庁 の 許 可 により 容 積 率 斜 線 制 限 などの 制 限 を 緩 和 する 制 度 である 建 築 敷 地 の 共 同 化 や

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

1 はじめに 財 政 の 役 割 資 源 配 分 ( 公 共 財 供 給 ) 所 得 再 分 配 経 済 安 定 化 ( 景 気 調 整 ) 地 方 自 治 体 の 役 割 は 資 源 配 分 ( 公 共 財 の 安 定 供 給 )とされる ( 所 得 再 分 配 や 経 済 安 定 化 は 国 の

Microsoft Word - 国民年金の加入納付状況H25

平 成 25 年 度 修 繕 費 事 業 計 画 書 様 式 E 自 動 車 事 業 費 ( 款 ) 営 業 費 用 ( 項 ) 車 両 保 存 費 ( 目 ) 車 両 修 繕 費 ( 節 ) 自 動 車 本 部 運 輸 課 車 両 係 ( ) 担 当 者 名 堤 智

調査結果の概要

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

目 次 1.はじめに 1 2. 花 粉 発 生 源 対 策 に 関 する 基 本 方 針 (1) 花 粉 発 生 源 対 策 の 現 状 と 課 題 2 (2) 花 粉 発 生 源 対 策 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 6 3. 花 粉 発 生 源 対 策 区 域 (1) 花 粉 症 対

波佐見町の給与・定員管理等について

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

Microsoft Word - 答申本文.doc

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

大 阪 福 岡 鹿 児 島 前 頁 からの 続 き 35

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

平成28年11月期第3四半期決算短

社会保険加入促進計画に盛込むべき内容

年 8 月 期 1 都 3 県 賃 貸 住 宅 指 標 東 京 都 空 室 率 TVIは 東 京 都 が 前 月 比 0.07 前 年 同 月 比 0.35 東 京 23 区 が 前 月 比 0.07 前 年 同 月 比 0.20 東 京 市 部 が 前 月 比 0.06 前 年 同

<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,6 243,7 185,8 222,9 261,9

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

< F2D A C5817A C495B6817A>

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

PowerPoint プレゼンテーション

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 135,6 243,7 2 級 185,8 37,8 3 級 4 級 222,9 354,7 ( 注 )

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

大 阪 福 岡 鹿 児 島 各 都 市 における 年 平 均 した 平 均 気 温 日 最 高 気 温 日 最 低 気 温 の 長 期 変 化 傾 向 ( 続 き) 28

<4D F736F F F696E74202D E338C8E323793FA89EF8CA997708E9197BF5F B93C782DD8EE682E890EA97705D>

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

出 水 時 の 予 測 対 象 は ダムサイト 濁 水 とダムの 堤 体 の 工 事 原 石 の 採 取 の 工 事 建 設 発 生 土 の 処 理 の 工 事 施 工 設 備 及 び 工 事 用 道 路 の 設 置 の 工 事 道 路 の 付 替 の 工 事 に おいて 降 雨 時 に 発 生 す

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

設 問 4(5) 主 として 知 識 に 関 する 問 題 地 球 自 然 事 象 についての 知 識 理 解 ( 短 答 式 ) (6) 主 として 活 用 に 関 する 問 題 地 球 科 学 的 な 思 考 表 現 ( 選 択 式 ) 水 が 水 蒸 気 になる 現 象 について 科 学 的

財政再計算結果_色変更.indd

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 ( 単 位 : 円 ) 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 413,

スライド 1

現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

資料3 家電エコポイント制度の政策効果等について

第4回税制調査会 総4-1

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

Transcription:

第 53 回 日 本 学 生 科 学 賞 入 選 3 等 第 53 回 静 岡 県 学 生 科 学 賞 県 教 育 長 賞 3 ホテイアオイのつくるバイオループ 学 校 法 人 静 岡 理 工 科 大 学 静 岡 北 高 等 学 校 科 学 部 水 質 班 2 年 五 島 菜 々 鈴 木 圭 祐 高 橋 周 平 瀧 田 祐 介 村 田 稔 恭 1.はじめに ホテイアオイ( 以 後 は 英 語 名 がWater HyacinthよりWHと 表 記 ) は 南 米 原 産 の 多 年 草 であり 7ヵ 月 で200 万 倍 1) になる 異 常 繁 殖 が 報 告 されている 巴 川 は 全 長 18kmの2 級 河 川 である 麻 機 遊 水 地 はその 中 流 に 位 置 し 総 面 積 は86haである 遊 水 地 では 水 面 の 3 割 がWHで 覆 われている WHが 大 繁 殖 している 水 域 ( 以 後 は 密 集 域 と 表 記 )の 水 が 異 様 に 透 き 通 って 見 えたことが 本 研 究 のきっか けである 更 に 溶 存 酸 素 濃 度 ( 以 降 はDOと 表 記 )の 異 常 な 低 さに 図 1 バイオループの 定 義 着 目 し 密 集 域 では 植 物 プランクトンの 減 少 により 捕 食 食 物 連 鎖 が 弱 まり 植 物 プランクトンが 排 出 する 有 機 物 2) の 代 りにWHが 微 生 物 食 物 連 鎖 の 起 点 となる 溶 存 物 質 を 排 出 し 細 菌 による 著 しいDO 低 下 が 起 こるのではないかと 考 えた 図 1に 示 す 循 環 を ホテイアオイのつくるバイオループ ( 以 降 はBL と 表 記 )と 定 義 した 上 で 密 集 域 においてBLが 形 成 されるという 独 自 の 仮 説 を 立 てた 本 稿 では こ の 仮 説 の 検 証 結 果 と 周 囲 の 水 環 境 に 与 える 影 響 を 考 察 した 2.ホテイアオイのつくるバイオループの 検 証 ⑴ホテイアオイが 水 中 に 溶 存 物 質 を 排 出 することの 検 証 採 取 したWHを 水 道 水 で 洗 浄 後 水 道 水 を 入 れた 水 槽 に 入 れ 室 内 で30 日 間 栽 培 した 2 週 間 目 頃 から WHの 葉 柄 や 根 に 沿 って 細 菌 のコロニーと 思 われる 白 い 物 質 が 現 れ 30 日 後 には 明 確 化 し たことから WHは 水 に 接 している 部 分 から 溶 存 物 質 を 排 出 する 可 能 性 があると 考 えた 検 証 1 WHが 排 出 する 溶 存 物 質 の 特 徴 を 知 る 方 法 1 密 集 域 にあるWH フサモ マツモ オオカナダモを 水 道 水 で20 日 間 栽 培 し 栽 培 水 に 含 まれる 溶 存 物 質 を 分 析 した 栽 培 水 を 孔 径 0.22μmフィルタで 濾 過 後 全 窒 素 (TN) ア ンモニア 態 窒 素 (NH4-N) 亜 硝 酸 態 窒 素 (NO2-N) 硝 酸 態 窒 素 (NO3-N) COD 値 ( 化 学 的 酸 素 要 求 量 )を 測 定 した 有 機 態 窒 素 濃 度 はTN-(NH4-N+NO2-N+NO3-N)で 算 出 した 結 果 1 WH 栽 培 水 の 窒 素 成 分 は 24 時 間 後 と20 日 後 共 に 全 窒 素 中 の 有 機 態 窒 素 の 割 合 が 大 き い COD と 有 機 態 窒 素 濃 度 の 比 較 から 栽 培 水 中 の 有 機 物 に 占 める 窒 素 の 割 合 が 約 1 割 を 占 めることが 分 かった 文 献 1) によると WHの 全 糖 濃 度 は27 ~ 36% WH100g 中 にはアミノ 酸 が0.2 ~ 1.5g 含 まれるため これらの 有 機 態 窒 素 はアミノ 酸 であり COD 値 を 上 昇 させた 主 な 有 機 物 は 糖 であると 推 理 した ⑵ 従 属 栄 養 細 菌 の 急 速 な 増 殖 によりホテイアオイが 大 繁 殖 した 水 中 が 無 酸 素 化 することの 検 証 遊 水 地 からWHを 採 取 し 洗 浄 後 不 透 明 な5つの20l 水 槽 の 表 面 に 隙 間 なく 入 れ 室 内 に 設 置 し 11

水 道 水 で30 日 間 栽 培 した その 結 果 全 ての 水 槽 でDOが3.0 mg/l 以 下 そのうち2つが 1.0mg/l 以 下 に 減 少 した( 図 2) このことから WHがDOを 低 下 させる 一 因 であるこ とが 確 かめられた このDOの 降 下 が 従 属 栄 養 細 菌 の 増 殖 によるものであることを 確 かめるために 検 証 2を 行 った 検 証 2 WHからの 溶 存 物 質 と 従 属 栄 養 細 菌 によって 急 速 なDO 低 下 が 起 きることを 検 証 する 方 法 2 滅 菌 したフラスコに 栽 培 水 から 抽 出 した 従 属 栄 養 細 菌 とWHから 溶 出 した 溶 存 物 質 を 入 れ DO 計 図 2 水 槽 内 のDOの 推 移 をフラスコに 挿 入 した 後 密 封 した 30 で 培 養 し 培 養 中 のDOの 変 化 を 測 定 した 対 照 実 験 として 細 菌 のみと 溶 存 物 質 のみのサンプ ルを 同 条 件 で 培 養 した 準 備 1 図 2の5つの 水 槽 のうち 最 も 無 酸 素 化 が 進 行 した 水 槽 3から 採 水 し その 水 を 孔 径 6μm フィルタで 濾 過 した 濾 液 を 孔 径 0.7μmフィルタで0.1l 濾 過 し 細 菌 のみを 抽 出 した 準 備 2 WH40gをミキサーで 粉 砕 し イオン 交 換 水 1lに 加 え 900rpmで1 時 間 攪 拌 した 攪 拌 した 溶 液 を 孔 径 0.2μmフィルタで 濾 過 滅 菌 し WHの 溶 存 物 質 だけを 抽 出 した 結 果 2 従 属 栄 養 細 菌 とWHから 抽 出 した 溶 存 物 質 を 共 に 入 れた 場 合 のみ 急 激 なDO 低 下 が 起 きた WHの 溶 存 物 質 のみの 場 合 のDO 低 下 はわずかなため 溶 存 物 質 が 化 学 的 に 酸 化 する 際 に 起 きたと 考 えられる 細 菌 だけを 入 れた 場 合 の DOはほとんど 変 化 しなかった 以 上 から WHの 溶 存 物 質 を 従 属 栄 養 細 菌 が 消 費 する 際 に 水 中 の 酸 素 を 消 費 し 急 速 なDO 低 下 が 起 きることが 示 唆 された 検 証 3 DO 低 下 に 関 するアミノ 酸 と 糖 の 関 与 を 調 べる 検 証 1と2よりWHの 溶 存 物 質 にアミノ 酸 と 糖 が 含 有 されること WHの 溶 存 物 質 を 細 菌 が 消 費 し 貧 酸 素 化 することが 示 唆 され た 検 証 3では 検 証 2の 実 験 セットでWHの 溶 存 物 質 の 代 りにアミノ 酸 と 糖 を 添 加 し こ れらのBLにおける 水 中 の 無 酸 素 化 への 関 与 を 明 確 にする 方 法 3 滅 菌 した5つのフラスコに 準 備 1で 抽 出 した 従 属 栄 養 細 菌 と 下 記 の 準 備 3のアミノ 酸 溶 液 とブドウ 糖 溶 液 とWHの 溶 存 物 質 をそれぞれ 入 れ DO 計 をフラスコに 挿 入 した 後 密 封 する 30 で 培 養 し 培 養 期 間 中 のDOの 変 化 を 測 定 した 準 備 3 イオン 交 換 水 1lにペプトンをそれぞれ0.022g 0.044g 1.65g 加 え 実 験 時 に0.02g/l 0.04g/l 1.5g/lの 濃 度 になるアミノ 酸 溶 液 をつくった 同 様 にブドウ 糖 をそれぞれ 0.022g 1.1gを 加 え 実 験 時 に0.02g/l 1.0g/lの 濃 度 になるブドウ 糖 溶 液 をつくった 結 果 3 アミノ 酸 濃 度 が 高 いほどDOの 低 下 速 度 が 大 きいた め DO 低 下 へのアミノ 酸 の 関 与 が 分 かった ブド ウ 糖 濃 度 を 変 えてもDO 低 下 が 緩 やかなことから 糖 の 関 与 は 低 いことが 分 かった 以 上 から WH 栽 培 水 から 抽 出 した 細 菌 は 糖 よりもアミノ 酸 を 多 く 消 費 する または WHが 排 出 する 成 分 は 糖 がアミノ 酸 より 圧 倒 的 に 多 く WH 栽 培 水 には 糖 が 十 分 にある 可 能 性 がある どちらの 場 合 でも 溶 存 アミノ 酸 が 従 属 栄 養 細 菌 の 増 殖 を 制 限 している 要 因 になっていると 考 えられた 12

検 証 4 ホテイアオイのつくるバイオループ における 無 酸 素 化 が 従 属 栄 養 細 菌 の 増 殖 によって 起 きることを 確 かめる 方 法 4 検 証 3のペプトン 濃 度 0.02g/lの 実 験 セットを 用 い 懸 濁 態 濃 度 と 懸 濁 態 起 因 のCOD 値 ( 以 降 はP-CODと 表 記 )を3 時 間 ごとに 測 定 した 1 懸 濁 態 濃 度 (OD)は 紫 外 線 可 視 分 光 光 度 計 で 測 定 した660nmの 吸 光 度 と 定 義 した 2P-COD=T-COD-D-CODと 定 義 した T-COD(Total COD)はフラスコから 採 水 した 溶 液 のCOD 値 D-CODは 同 サンプルの 孔 径 0.22μmフィルタによる 濾 液 のCOD 値 である 結 果 4 ODは 白 濁 の 度 合 いを 定 量 化 している フラスコ 内 に 入 れた 有 機 物 はWH 栽 培 水 中 の 溶 存 物 質 と 細 菌 ペプトン であるため P-COD 値 は 細 菌 起 因 の 有 機 物 の 濃 度 であ る DO 低 下 は 培 養 を 開 始 してから6~ 12 時 間 後 が 顕 著 である ODとP-CODはその 前 後 6 時 間 である18 時 間 後 までに 増 加 が 確 認 できた 以 上 から WH 栽 培 水 から 抽 出 した 細 菌 にアミノ 酸 を 与 えると 細 菌 の 個 体 数 が 増 加 し DOが 低 下 することが 分 かった 検 証 1よりWHが 排 出 する 溶 存 物 質 にはアミノ 酸 が 含 まれているので 密 集 域 では WHが 排 出 する 溶 存 物 質 によって 従 属 栄 養 細 菌 の 増 殖 し 無 酸 素 化 が 起 きることが 指 示 された ⑶ 水 中 が 無 酸 素 化 することにより 無 機 リンが 溶 出 することを 検 証 する 検 証 5 無 酸 素 化 することによって 遊 水 地 の 底 泥 から 無 機 リンが 溶 出 することを 検 証 する 方 法 5 遊 水 地 の 底 泥 と 水 WHを 採 取 し 40lの 樽 に 入 れ 屋 上 で1ヶ 月 栽 培 した 後 栽 培 した 水 を 採 取 孔 径 6μmフィルタで 濾 過 し 従 属 栄 養 細 菌 を 含 んだ 水 を300g 抽 出 した 滅 菌 した1lフラスコに 遊 水 地 の 底 泥 30gと 抽 出 した 水 300g イオン 交 換 水 800gを 入 れ ペプ トンを 添 加 し 密 封 した 30 で 培 養 し PO4 濃 度 の 変 化 を 測 定 した 結 果 5 添 加 したアミノ 酸 の 量 に 比 例 して PO4の 溶 出 量 が 増 加 した ことから 以 下 の1~3が 分 かった 1 結 果 3より 嫌 気 状 態 が 保 持 された 時 間 が 長 いほど 溶 出 する 無 機 リンの 量 が 増 加 す る 2 結 果 4より 従 属 栄 養 細 菌 が 多 いほど 溶 出 した 無 機 リン の 量 が 増 加 する 3 遊 水 地 の 底 泥 には 大 量 のリン 酸 が 蓄 積 さ れている 可 能 性 がある 検 証 6 遊 水 地 の 密 集 域 がつくる 貧 酸 素 状 態 と 無 機 リン 濃 度 の 関 連 性 を 明 確 にする 方 法 6 密 集 域 と 周 辺 の35 地 点 のDOとPO4 濃 度 を 測 定 した 底 泥 付 近 からバンドン 採 水 器 を 用 い て 嫌 気 を 保 持 しながら 採 水 後 ゴムチュー ブを 装 着 したシ リ ン ジ と0.2μ mフィルタ 濾 過 器 を 用 いて 濾 過 し 濾 液 のPO4 を 測 定 した 13

結 果 6 35 地 点 のDOとPO4 濃 度 には 負 の 相 関 が 見 られた 密 集 域 ではDOが0 1mg/lかつPO4 濃 度 が0.5mg/l 以 上 であり 他 の 水 域 と 比 較 すると 貧 酸 素 かつ 無 機 リン 濃 度 が 高 いこと が 明 確 である また DOは 密 集 域 に 近 付 くにつれて 減 少 し PO4 濃 度 の 増 加 から 密 集 域 がDO 低 下 と 無 機 リン 濃 度 上 昇 に 関 与 していることが 分 かった 結 果 5より 密 集 域 で は 安 定 した 嫌 気 状 態 が 長 時 間 保 たれていることが 分 かった 3.ホテイアオイのつくるバイオループが 周 囲 の 水 環 境 に 与 える 影 響 検 証 6ではBLにより 底 泥 付 近 から 高 濃 度 の 無 機 リンが 溶 出 している ことが 分 かった 図 3は 遊 水 地 における 流 入 から 放 流 までのリン 酸 態 リン( 以 降 はPO4-Pと 表 記 ) 濃 度 の 変 化 を 晴 天 時 と 降 雨 後 に 調 査 した 結 果 である 密 集 域 付 近 である 流 入 地 点 AとBでは 晴 天 時 の 方 がPO4-P 濃 度 が 高 く 密 集 域 から 離 れた 連 結 地 点 Cと 放 流 地 点 Dでは 降 雨 後 の 方 が PO4-P 濃 度 が 高 くなっていることから BLによって 溶 出 した 無 機 リン が 他 の 水 域 や 河 川 へ 負 荷 を 与 えていることが 分 かった 図 4に 遊 水 地 の 流 入 から 放 流 までのCOD 値 とNO3 濃 度 を 示 した 流 入 地 点 AとB 付 近 に 密 集 域 があり 流 入 地 点 AとBからの 流 入 水 は 密 集 域 を 通 り 遊 水 地 の 図 3 PO4-P 濃 度 比 較 他 の 水 域 へ 流 出 している 図 4より 密 集 域 に 流 入 前 の 濃 度 より 密 集 域 から 流 出 後 のNO3 濃 度 が 低 下 する 傾 向 があることから WHまたは 従 属 栄 養 細 菌 によって 消 費 または 脱 窒 された 可 能 性 が 示 唆 された COD 値 はNO3 濃 度 の 変 化 と 反 対 に 密 集 域 から 流 出 後 の 方 が 高 いことか ら 密 集 域 から 流 出 した 無 機 栄 養 塩 により 植 物 プランクトン 等 が 増 殖 することで 有 機 物 濃 度 を 高 めていると 推 測 された 以 上 から 密 集 域 で は 窒 素 濃 度 の 低 下 と 遮 光 により 植 物 プランク 図 4 遊 水 地 の 流 入 から 放 流 までのCOD 値 とNO3 トンの 増 殖 が 抑 えられているが その 周 囲 の 水 域 では 植 物 プランクトンが 増 殖 する 状 況 になりやすい という 仮 説 を 立 てた 検 証 7 WH 繁 殖 時 期 と 密 集 域 の 周 囲 の 無 機 栄 養 塩 濃 度 と 植 物 プランクトン 増 殖 の 関 係 をみる 方 法 7 麻 機 遊 水 地 では4~ 12 月 にWHが 繁 殖 する 密 集 域 から200m 離 れている 水 域 で NO3と PO4 濃 度 COD 値 とクロロフィル 濃 度 を 約 一 年 間 測 定 し 無 機 栄 養 塩 と 植 物 プランクト ン 濃 度 を 比 較 した クロロフィル 濃 度 の 算 出 は 三 波 長 吸 光 光 度 法 を 用 いた 結 果 7 WHが 大 繁 殖 しなかった1~3 月 と NO3 濃 度 が 高 い 期 間 が 一 致 したこと から 遊 水 地 に 流 入 するNO3が 年 間 を 通 して 一 定 であると 仮 定 すると WH の 大 繁 殖 が 窒 素 濃 度 を 低 下 させる 一 因 になっていると 考 えられる 一 般 的 に 植 物 プランクトンは 組 成 比 (N: P=16:1)に 近 い 栄 養 塩 を 含 有 する 水 域 において 増 殖 が 著 しい 1~3 月 以 外 の 遊 水 地 において リン 濃 度 に 対 して 窒 素 濃 度 が16 倍 に 満 たない 状 態 ( 以 降 は 窒 素 制 限 と 表 記 )のため 植 物 プランクトンの 増 殖 が 抑 制 14

されていると 考 えられる 1~3 月 以 外 のCODとクロロフィル 濃 度 がほぼ 一 定 になって いることから 窒 素 制 限 のために 植 物 プランクトンの 増 殖 が 抑 制 されていることが 分 かっ た 1~3 月 はWHの 減 少 により 窒 素 制 限 が 解 除 されたが 水 温 の 低 下 により 増 殖 が 抑 制 されたと 考 えた 以 上 より 現 状 は WHの 大 増 殖 により 無 機 栄 養 塩 が 密 集 域 で 止 められ ているが WHを 駆 除 すると 植 物 プランクトンが 増 殖 して 淡 水 赤 潮 やアオコを 引 き 起 す 危 険 性 があると 示 唆 された 検 証 8 WHが 排 出 する 溶 存 物 質 が 植 物 プランクトンの 増 殖 に 与 える 影 響 をみる 検 証 7では 栄 養 塩 濃 度 上 昇 による 植 物 プランクトンが 大 増 殖 する 可 能 性 があることを 述 べた この 検 証 では 2で 検 証 したBLの 起 点 であるWHが 排 出 する 溶 存 物 質 が 植 物 プランクトンの 増 殖 に 与 える 影 響 について 検 証 する 方 法 8 密 集 域 から200m 離 れた 水 域 から 採 水 した N:Pを10:1に 調 整 後 検 証 2の 準 備 2で 抽 出 したWHの 溶 存 物 質 を 添 加 したものとしないものを 水 温 30 14W 蛍 光 灯 8 本 照 射 を 保 ち 2 週 間 培 養 し 植 物 プランクトンの 増 殖 の 様 子 を 顕 微 鏡 で 比 較 した 結 果 8 WHから 抽 出 した 溶 存 物 質 を 添 加 したフラスコにおいて 特 定 の 植 物 プランクトンだけが 増 殖 する 現 象 が 起 きた 5 月 の 遊 水 地 からの 採 水 にWHから 抽 出 した 溶 存 物 質 を 添 加 した 結 果 ミカヅキモだけが 増 殖 し 単 離 された 状 態 になった 6 月 と7 月 の 遊 水 地 からの 採 水 にWHから 抽 出 した 溶 存 物 質 を 添 加 した 結 果 それぞれアオコの 原 因 となるミクロキス ティスと 同 目 である 藍 藻 や 窒 素 固 定 ができるアナベナと 同 目 である 藍 藻 だけが 増 殖 した どの 場 合 もWHの 溶 存 物 質 を 添 加 していないサンプルでは 植 物 プランクトンは 増 殖 した が 単 離 された 状 態 にはならなかったため WHの 溶 存 物 質 が 特 定 の 植 物 プランクトンの 増 殖 を 促 進 または 抑 制 する 効 果 があると 推 測 された 4.まとめ 本 稿 では WHが 排 出 する 溶 存 物 質 が 微 生 物 食 物 連 鎖 の 起 点 となり 従 属 栄 養 細 菌 が 急 速 に 増 殖 し DO 低 下 が 起 きることを 明 らかにした 更 にDO 低 下 が 進 み 水 中 の 無 酸 素 化 により 底 泥 から 無 機 リン が 溶 出 し WHの 繁 殖 を 促 進 する 一 因 になることを 示 した これらの 一 連 の 循 環 を 本 稿 では ホテイア オイのつくるバイオループ と 定 義 した WHが 大 繁 殖 した 水 域 とその 付 近 水 域 では BLの 影 響 によっ て 窒 素 制 限 と 無 機 リン 濃 度 上 昇 が 起 きるため 窒 素 固 定 ができるアナベナ 等 の 藍 藻 類 が 大 繁 殖 する 可 能 性 がある また WHの 溶 存 物 質 を 添 加 した 培 養 実 験 の 結 果 から 大 繁 殖 したWH 群 を 駆 除 した 直 後 には 遮 光 や 窒 素 制 限 が 解 除 され 特 定 の 植 物 プランクトンだけが 増 殖 する 可 能 性 がある 特 定 の 植 物 プラン クトンだけに 限 定 された 水 域 に 土 壌 から 溶 出 した 無 機 リンとBLに 閉 じ 込 められていた 無 機 窒 素 が 流 入 すれば 特 定 の 種 の 植 物 プランクトンだけが 増 殖 する 危 険 性 が 高 い 培 養 実 験 の 結 果 から WHの 異 常 繁 殖 とアオコ 発 生 を 関 連 付 ける 手 掛 かりを 得 た 5. 今 後 の 課 題 密 集 域 の 周 囲 の 水 質 と 植 物 プランクトン 相 の 調 査 を 継 続 することにより 実 験 室 で 起 きたアオコ 発 生 が 遊 水 地 で 起 きている 証 拠 を 収 集 し WH 大 繁 殖 とアオコ 発 生 の 因 果 関 係 を 明 確 にする 更 に ホテ イアオイのつくるバイオループ を 考 慮 したWHの 駆 除 方 法 や 水 質 環 境 改 善 策 を 考 案 したい 6. 参 考 文 献 ⑴ 石 井 猛.ホテイアオイは 地 球 を 救 う. 増 補 1 版, 内 田 老 鶴 圃,1996,126p. ⑵ 日 本 微 生 物 生 態 学 会 教 育 研 究 部 会. 微 生 物 生 態 学 入 門. 日 科 技 連,2004,273p. 15