2 借 地 権 の 更 新 終 了 1 地 主 と 借 地 人 の 合 意 あり 合 意 更 新 借 地 期 間 の 満 了 2 借 地 人 から 更 新 の 請 求 あり 3 借 地 人 からの 更 新 の 請 求 な しに 土 地 の 使 用 継 続 4 借 地 上 に 建 物 なし 借 地 上



Similar documents
損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

[2] 控 除 限 度 額 繰 越 欠 損 金 を 有 する 法 人 において 欠 損 金 発 生 事 業 年 度 の 翌 事 業 年 度 以 後 の 欠 損 金 の 繰 越 控 除 にあ たっては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 により 次 ページ 以 降 で 解 説 する の 特 例 (

Taro-契約条項(全部)

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

ただし 区 分 は 同 一 の 譲 渡 所 得 であっても 不 動 産 の 譲 渡 損 益 は 不 動 産 の 譲 渡 損 益 どうしで また 株 式 等 の 譲 渡 損 益 は 株 式 等 の 譲 渡 損 益 どうしで それぞれ 通 算 を 行 うことになっています( 次 項 の 損 益 通 算

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給


とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

Ⅴ Ⅵ 目 予 算 編 成 のフローチャートと 決 算 書 類 19 図 表 6 予 算 編 成 のフローチャート 20 図 表 7 収 支 報 告 書 貸 借 対 照 表 財 産 目 録 備 品 台 帳 モデル 21 滞 納 金 回 収 に 関 する 管 理 会 社 の 業 務 と 役 割 25

就 業 規 則 ( 福 利 厚 生 ) 第 章 福 利 厚 生 ( 死 亡 弔 慰 金 等 ) 第 条 法 人 が 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 民 間 社 会 福 祉 施 設 等 職 員 共 済 規 程 に 基 づき 群 馬 県 社 会 福 祉 協 議 会 との 間 において 締 結 す

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

弁護士報酬規定(抜粋)

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

事 業 税 の 外 形 標 準 課 税 事 業 税 は 都 道 府 県 が 所 得 ( 利 益 )に 対 して 課 税 します 1. 個 人 事 業 税 業 種 区 分 税 率 ( 標 準 税 率 ) 第 1 種 事 業 ( 物 品 販 売 業 製 造 業 金 銭 貸 付 業 飲 食 店 業 不 動

<4D F736F F F696E74202D E9197BF36817A92C091DD8F5A91EE82CC8C5F96F AF88D3935F82C982C282A282C F4390B38184>

Microsoft PowerPoint - 基金制度

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

<4D F736F F D F93878CA797708F4390B3816A819A95CA8B4C976C8EAE91E682538B4C8DDA97E12E646F6378>

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

様 式 第 2 号 ( 第 7 条 関 係 中 古 住 宅 賃 借 の 場 合 ) ( 記 入 例 ) 提 出 時 にご 記 入 ください 平 成 年 月 日 泉 佐 野 市 長 様 申 請 者 泉 佐 野 市 空 き 家 バンクに 登 録 され ている 物 件 を 借 りた 場 合 の 引 越 費

目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

任意整理について | 多重債務Q&A | 公益財団法人 日本クレジットカウンセリング協会

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

【労働保険事務組合事務処理規約】

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

資 格 給 付 関 係 ( 問 1) 外 国 人 Aさん(76 歳 )は 在 留 期 間 が3ヶ 月 であることから 長 寿 医 療 の 被 保 険 者 ではない が 在 留 資 格 の 変 更 又 は 在 留 期 間 の 伸 長 により 長 寿 医 療 の 適 用 対 象 となる 場 合 には 国

科 目 予 算 額 決 算 額 差 異 Ⅱ 投 資 活 動 収 支 の 部 1. 投 資 活 動 収 入 特 定 資 産 取 崩 収 入 13,811,848 62,532,864 48,721,016 退 職 給 付 引 当 資 産 取 崩 収 入 2,811,848 54,237,864 51,

定款

(3) 区 分 所 有 法 第 7 条 の 先 取 特 権 の 実 行 滞 納 管 理 費 等 に 係 る 債 権 は 区 分 所 有 法 第 7 条 の 先 取 特 権 の 被 担 保 債 権 となってい るため 債 務 名 義 ( 確 定 判 決 等 )を 取 得 せずとも 先 取 特 権 の

ÿþr‰!nn0.z^Ÿ

スライド 1

固定資産評価審査申出とは

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

Microsoft Word 第1章 定款.doc

第1章 総則

を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

2. 賃 貸 アパートの 事 例 [1] 空 室 がある 賃 貸 アパート Q. 被 相 続 人 Aの 相 続 が 開 始 し Aが 所 有 していた 賃 貸 アパート1 棟 ( 貸 室 12 室 )とその 敷 地 は Aの 子 Bが 相 続 により 取 得 し 相 続 税 の までアパートの 貸

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

新ひだか町住宅新築リフォーム等緊急支援補助金交付要綱

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

スライド 1

定 性 的 情 報 財 務 諸 表 等 1. 連 結 経 営 成 績 に 関 する 定 性 的 情 報 当 第 3 四 半 期 連 結 累 計 期 間 の 業 績 は 売 上 高 につきましては 前 年 同 四 半 期 累 計 期 間 比 15.1% 減 少 の 454 億 27 百 万 円 となり

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

1. 決 算 の 概 要 法 人 全 体 として 2,459 億 円 の 当 期 総 利 益 を 計 上 し 末 をもって 繰 越 欠 損 金 を 解 消 しています ( : 当 期 総 利 益 2,092 億 円 ) 中 期 計 画 における 収 支 改 善 項 目 に 関 して ( : 繰 越

既 存 建 築 物 の 建 替 市 街 化 調 整 区 域 で 許 可 を 不 要 とする 取 扱 いについて 既 存 建 築 物 の 建 替 は 以 下 の1)~3)をすべて 満 たしている 場 合 に 可 能 です 1) 建 替 前 の 建 築 物 ( 以 下 既 存 建 築 物 という )につ

H25要綱本文

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が

Microsoft Word )40期決算公開用.doc

Taro-匿名組合 151009 栄

答申第585号

所令要綱

中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

住宅税制について

Taro-29職員退職手当支給規程

<4D F736F F D A581458C9A927A8AEE8F ED8926E81458ED889C681602E646F63>

スライド 1

定款  変更

南伊豆町空き家バンクリフォーム等補助金交付要綱

疑わしい取引の参考事例

税制面での支援

<95CA8E86315F8A6D92E8905C8D908F9182C98AD682B782E B8B4C985E8D8096DA2E786C7378>

1 ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 の 事 業 税 の 課 税 について ガス 供 給 業 を 行 う 法 人 は 収 入 金 額 を 課 税 標 準 として 収 入 割 の 申 告 となります ( 法 72 条 の2 72 条 の 12 第 2 号 ) ガス 供 給 業 とその 他 の 事

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B38FDA8DD72E747874>

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

老 齢 基 礎 年 金 の 計 算 式 (3) 支 給 開 始 年 齢 老 齢 基 礎 年 金 は 原 則 として 65 歳 から 受 け 取 ることができます なお 希 望 すれば 60 歳 から 64 歳 の 間 でも 年 齢 に 応 じて 一 定 割 合 を 減 額 された 年 金 を 受 け

失 によって 告 知 事 項 について 事 実 を 告 げずまたは 不 実 のことを 告 げたときは 共 済 契 約 者 に 対 する 書 面 による 通 知 をもって 共 済 契 約 を 解 除 することができます た だし 当 組 合 がその 事 実 を 知 りまたは 過 失 によってこれを 知

< E8BE08F6D2082C682B DD2E786C7378>


国税連携ファイル記録項目一覧

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

平成16年度

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税


平成18年度弥富町私立幼稚園就園

ー ただお 課 長 を 表 示 するものとする ( 第 三 者 に 対 する 許 諾 ) 第 4 条 甲 は 第 三 者 に 対 して 本 契 約 において 乙 に 与 えた 許 諾 と 同 一 又 は 類 似 の 許 諾 を することができる この 場 合 において 乙 は 甲 に 対 して 当

4. その 他 (1) 期 中 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 ( 連 結 範 囲 の 変 更 を 伴 う 特 定 子 会 社 の 異 動 ) 無 (2) 簡 便 な 会 計 処 理 及 び 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 有

(15) 兵 庫 県 道 高 速 湾 岸 線 (16) 神 戸 市 道 高 速 道 路 2 号 線 (17) 兵 庫 県 道 高 速 北 神 戸 線 (18) 神 戸 市 道 高 速 道 路 北 神 戸 線 (19) 神 戸 市 道 高 速 道 路 湾 岸 線 のうち 上 り 線 については 神 戸

添 付 資 料 の 目 次 1.サマリー 情 報 (その 他 )に 関 する 事 項... 2 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動... 2 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用.

Transcription:

営 ViewPoint 相 談 地 主 家 主 のための 借 地 借 家 法 のポイント 吉 田 覚 部 東 京 室 賃 借 人 の 保 護 を 図 りつつ 賃 貸 人 賃 借 人 の 利 害 の 調 整 を 図 るため 民 法 の 賃 貸 借 の 特 別 法 として 借 地 借 家 法 が 設 けられています 同 法 が 適 用 となるのは 建 物 の 所 有 を 目 的 として 土 地 を 借 りる 場 合 や 建 物 の 賃 貸 借 ( 一 時 使 用 目 的 の 建 物 賃 貸 借 には 不 適 用 ) に 限 定 されます この 場 合 居 住 目 的 でも 事 業 目 的 でも 適 用 されます 一 方 青 空 駐 車 場 として 土 地 を 借 りる 場 合 は 建 物 所 有 の 目 的 となりませんので 同 法 は 適 用 されませ ん また 無 償 で 建 物 を 借 りる( 使 用 貸 借 ) 場 合 は 賃 貸 借 となりませんので 同 法 は 適 用 されません 現 在 の 借 地 借 家 法 は 平 成 4 年 8 月 1 日 に 制 定 されたもので 平 成 4 年 8 月 1 日 以 後 に 結 ばれ た 契 約 についてのみ 適 用 されます 平 成 4 年 7 月 31 日 以 前 に 結 ばれた 契 約 は 原 則 として 旧 法 ( 借 地 法 借 家 法 )が 適 用 されますが 旧 法 時 の 契 約 についても 現 行 法 が 適 用 され ることもあります 今 回 は 賃 貸 人 ( 地 主 家 主 ) 側 に 立 ち 賃 借 人 ( 借 地 人 借 家 人 )との 紛 争 を 避 けるた めに 知 っておきたい 借 地 借 家 法 のいくつかの 重 要 ポイントを 解 説 いたします (なお 本 稿 で 取 り 上 げるのは 普 通 借 地 権 ( 以 下 借 地 権 という) 普 通 借 家 権 ( 以 下 借 家 権 という)に 限 定 し 定 期 借 地 権 定 期 借 家 権 は 取 り 上 げません) 1. 借 地 権 借 家 権 の 期 間 更 新 終 了 [1] 借 地 権 1 借 地 権 の 期 間 存 続 期 間 項 目 期 間 の 定 め なし 旧 法 ( 借 地 法 ) 期 間 の 定 めを する 場 合 堅 固 な 建 物 60 年 30 年 以 上 非 堅 固 な 建 物 30 年 20 年 以 上 更 新 後 の 堅 固 な 建 物 30 年 30 年 以 上 期 間 非 堅 固 な 建 物 20 年 20 年 以 上 期 間 の 定 め なし 借 地 借 家 法 期 間 の 定 めを する 場 合 30 年 30 年 以 上 最 初 の 更 新 :20 年 2 回 目 以 降 の 更 新 : 10 年 最 初 の 更 新 :20 年 以 上 2 回 目 以 降 の 更 新 : 10 年 以 上 1

2 借 地 権 の 更 新 終 了 1 地 主 と 借 地 人 の 合 意 あり 合 意 更 新 借 地 期 間 の 満 了 2 借 地 人 から 更 新 の 請 求 あり 3 借 地 人 からの 更 新 の 請 求 な しに 土 地 の 使 用 継 続 4 借 地 上 に 建 物 なし 借 地 上 に 建 物 あ り 地 主 が 借 地 人 に 遅 滞 なく 異 議 を 述 べ ない 地 主 が 借 地 人 に 遅 滞 なく 異 議 を 述 べる 更 新 拒 絶 の 正 当 事 由 なし 更 新 拒 絶 の 正 当 事 由 あり 法 定 更 新 ( 従 前 の 契 約 と 同 一 条 件 で 契 約 を 更 新 したもの とみなされる) 借 地 関 係 終 了 [2] 借 家 権 1 借 家 権 の 期 間 建 物 賃 貸 借 の 期 間 は 最 短 1 年 で 1 年 未 満 の 期 間 の 定 めは 無 効 となり 期 間 の 定 めがないものとさ れます 最 長 期 間 は 特 に 制 限 がありません 2 借 家 権 の 更 新 終 了 家 主 が 借 家 契 約 の 更 新 を 拒 絶 する 場 合 あるいは 期 間 の 定 めのない 借 家 契 約 において 解 約 の 申 し 入 れをする 場 合 には 正 当 事 由 が 必 要 となります 期 間 の 定 めがある 契 約 家 主 又 は 借 家 人 が 期 間 満 了 の1 年 前 ~6か 月 前 まで に 相 手 に 下 記 内 容 の 通 知 1 更 新 しない 旨 2 条 件 を 変 更 し なければ 更 新 しない 旨 通 知 をしない 通 知 をする 期 間 満 了 後 も 借 家 人 が 建 物 の 使 用 を 継 続 借 家 人 が 立 ち 退 く 家 主 が 異 議 を 述 べない 家 主 が 異 議 を 述 べる 法 定 更 新 ( 従 前 の 契 約 と 同 一 条 件 で 契 約 を 更 新 したものと みなされる ただ し その 期 間 は 定 めのないものと みなされる) 契 約 は 更 新 され ない 期 間 の 定 めがない 契 約 家 主 が 賃 貸 借 の 解 約 申 し 入 れ 申 し 入 れの 日 から6か 月 経 過 借 家 人 が 立 ち 退 く 借 家 人 が 建 物 の 使 用 を 継 続 家 主 が 異 議 を 述 べる 家 主 が 異 議 を 述 べない 解 約 による 建 物 賃 貸 借 の 終 了 従 前 と 同 一 条 件 で 更 新 したもの とみなされる 2

2. 正 当 事 由 による 借 地 契 約 借 家 契 約 の 更 新 拒 絶 借 地 借 家 法 では 賃 借 人 を 保 護 するため 賃 貸 借 契 約 の 存 続 期 間 満 了 時 において 賃 借 人 が 更 新 を 望 む 場 合 は 賃 貸 人 に 正 当 事 由 ( 賃 貸 人 が 借 地 契 約 借 家 契 約 の 更 新 を 拒 絶 する 合 理 的 な 理 由 )が ないと 更 新 を 拒 絶 することができません 賃 貸 人 の 一 方 的 な 都 合 で 賃 借 人 に 立 ち 退 いてもらうこと はできません あらかじめ 更 新 しない 特 約 を 設 けても 無 効 となります したがって 賃 貸 人 と しては 借 地 契 約 借 家 契 約 を 新 規 に 結 ぶ 場 合 はこの 点 を 十 分 承 知 しておく 必 要 があります 賃 貸 人 から 更 新 を 拒 絶 するためには 正 当 事 由 が 認 められることが 必 要 です つまり 賃 貸 人 側 の 事 情 が 賃 借 人 側 の 事 情 よりも 優 ると 認 定 された 場 合 は 賃 借 人 を 退 去 させることができるわけです 正 当 事 由 の 有 無 を 判 断 する 要 素 ( 借 地 借 家 の 双 方 ともほぼ 同 じ 内 容 です) 1 賃 貸 人 賃 借 人 の 双 方 が 土 地 建 物 を 必 要 とする 事 情 2 借 地 借 家 に 関 する 従 前 の 経 過 ( 賃 貸 料 延 滞 の 有 無 用 途 違 反 の 有 無 など) 3 利 用 状 況 ( 老 朽 化 など) 4 財 産 上 の 給 付 ( 土 地 建 物 の 明 渡 しを 条 件 として 提 供 する 立 退 料 など) 過 去 の 判 例 より 賃 貸 人 の 正 当 事 由 が 認 められたケースと 認 められなかったケースを ここでは 借 地 契 約 では 立 退 料 との 関 係 借 家 契 約 では 建 物 の 老 朽 化 再 建 築 という 視 点 でご 紹 介 します [1] 借 地 契 約 の 場 合 1 立 ち 退 き 料 を 補 強 条 件 として 賃 貸 人 の 正 当 事 由 を 認 めた 例 ( 東 京 地 裁 昭 和 56 年 4 月 28 日 ) 地 主 側 の 事 情 本 社 事 務 所 は 他 の 場 所 で 賃 借 しているが 賃 貸 人 から 立 退 きを 請 求 され る 可 能 性 が 高 い 借 地 人 側 の 事 情 昭 和 23 年 以 来 本 件 建 物 を 生 活 の 糧 を 得 るためのパチンコ 店 および 建 物 内 店 舗 を 他 へ 賃 貸 して 賃 料 を 得 ている 地 主 が 借 地 人 に 対 して8 億 円 を 正 当 事 由 の 補 完 として 提 供 することに よって 明 渡 しを 求 める 正 当 事 由 は 具 備 される 2 立 ち 退 き 料 を 提 供 しても 賃 貸 人 の 正 当 事 由 を 認 めた 例 ( 東 京 地 裁 昭 和 55 年 11 月 1 日 ) 地 主 側 の 事 情 借 地 人 側 の 事 情 本 件 土 地 の 隣 地 を 駐 車 場 として 賃 貸 中 本 件 土 地 と 一 体 化 することで より 有 効 に 本 件 土 地 を 使 用 したい 養 子 夫 婦 を 迎 えるため 本 件 土 地 を 使 用 したい 会 社 の 倉 庫 として 使 用 自 動 車 オートバイの 部 品 を 収 納 中 で 大 量 の 部 品 を 扱 うため 本 倉 庫 だけでも 不 足 気 味 である 本 件 土 地 に 代 替 しうるような 土 地 を 会 社 の 本 社 から 至 近 の 地 で 探 す ことははなはだ 困 難 で 本 件 土 地 使 用 の 必 要 性 は 高 い 本 件 土 地 を 使 用 する 必 要 性 は 地 主 に 比 して 借 地 人 において 著 しく 高 い ものである 立 退 料 の 提 供 は 正 当 事 由 を 補 強 するもの 3

[2] 借 家 契 約 の 場 合 1 古 い 建 物 の 取 り 壊 しに 賃 貸 人 の 正 当 事 由 を 認 めた 例 ( 東 京 地 裁 平 成 元 年 7 月 4 日 ) 家 主 側 の 事 情 借 家 人 側 の 事 情 借 家 人 付 建 物 とその 建 物 の 借 地 権 を 相 続 したが 建 物 の 老 朽 化 が 激 し く 放 置 しておくと 建 物 の 朽 廃 により 借 地 権 が 消 滅 する 危 険 性 があ る 相 続 税 を 滞 納 中 で 自 分 の 銀 行 預 金 の 差 押 さえも 受 けており 本 物 件 を 売 却 処 分 して 滞 納 分 を 支 払 いたい 高 齢 夫 婦 年 金 生 活 者 で 別 の 場 所 に 住 居 を 求 めることは 困 難 である 既 に 独 立 した 子 供 との 同 居 も 困 難 である 無 条 件 での 明 渡 しについて 正 当 事 由 はないが 建 物 の 老 朽 化 の 状 況 か ら 借 家 人 が 明 け 渡 しを 余 儀 なくされるのは 時 間 の 問 題 他 所 に 住 居 を 求 めるための 立 退 料 (700 万 円 )の 支 払 を 補 強 条 件 として 正 当 事 由 は 具 備 される 2 建 物 が 老 朽 化 しているが 賃 貸 人 の 正 当 事 由 を 認 めなかった 例 ( 東 京 地 裁 昭 和 55 年 6 月 30 日 ) 家 主 側 の 事 情 建 物 が 朽 廃 に 近 い 状 態 で 大 修 繕 を 加 えても 社 会 的 経 済 的 効 用 を 回 復 す ることは 不 可 能 借 家 人 側 の 事 情 6 人 家 族 で 現 在 の 収 入 では 生 活 に 余 裕 無 く 建 物 を 明 渡 すと 生 活 に 困 る 建 物 が 朽 廃 にあるが 居 住 用 建 物 としての 効 用 を 喪 失 するまでにはなお 5 年 を 要 する 借 家 人 が 転 居 を 強 いられると 生 活 上 経 済 上 の 不 利 益 が かなり 大 きい [3] 更 新 料 更 新 料 は 法 律 により 支 払 いが 義 務 付 けられているものではありません 賃 貸 人 からどのような 場 合 に 更 新 料 を 請 求 できるのかという 点 については 次 の2つの 判 例 が 参 考 になります 1 更 新 料 の 取 り 決 めがなかった 場 合 賃 貸 人 の 請 求 があれば 当 然 に 賃 借 人 に 更 新 料 の 支 払 義 務 が 生 ずる 商 慣 習 または 事 実 たる 慣 習 はない ( 最 高 裁 昭 和 51 年 10 月 1 日 ) 2 更 新 料 の 支 払 いが 合 意 されていた 場 合 更 新 料 の 不 払 いは 賃 借 人 の 債 務 不 履 行 として 賃 貸 人 からの 契 約 解 除 の 理 由 となる ( 最 高 裁 昭 和 59 年 4 月 20 日 ) したがって 賃 貸 人 が 更 新 料 を 徴 収 する 場 合 は 後 日 の 紛 争 を 回 避 するためにも 契 約 書 ではっ きりと 更 新 料 支 払 いの 合 意 を 得 ておくことが 必 要 です 4

3. 地 代 家 賃 の 値 上 げ 方 法 [1] 地 代 家 賃 の 増 額 を 請 求 できる 場 合 借 地 借 家 法 では 賃 貸 人 が 賃 料 の 増 額 を 請 求 できる 場 合 を 以 下 に 限 定 しています 1 当 該 土 地 建 物 に 対 する 公 租 公 課 の 増 加 2 当 該 土 地 建 物 の 価 格 の 上 昇 3その 他 の 経 済 事 情 の 変 動 ( 急 激 な 物 価 の 上 昇 など) 4 近 傍 類 似 の 土 地 近 傍 同 種 の 建 物 の 賃 料 と 比 較 して 不 相 当 [2] 地 代 家 賃 値 上 げの 特 約 自 動 改 定 特 約 一 定 の 期 間 賃 料 を 増 額 しないという 特 約 がある 場 合 はそれに 従 います 固 定 資 産 税 の 増 加 に 応 じて 増 額 する 等 の 自 動 改 定 (いわゆるスライド) 特 約 については 有 効 と 認 められるためには 基 準 となるものが 法 律 で 定 められているもの 等 で 相 当 である 場 合 や その 増 加 率 が 社 会 的 に 妥 当 なもの であることが 必 要 とされています また 増 額 に 応 じない 場 合 は 建 物 を 明 渡 す など 賃 借 人 に 不 合 理 な 条 項 は 無 効 とされています [3] 地 代 家 賃 値 上 げの 紛 争 解 決 手 段 地 代 家 賃 の 値 上 げについて 当 事 者 間 で 話 し 合 いがつかないときは 裁 判 所 へ 申 し 立 てて 賃 料 を 決 定 してもらうことができます この 場 合 いきなり 訴 訟 を 提 起 することはできません まず 調 停 を 申 し 立 てることが 必 要 です ( 調 停 前 置 主 義 ) 調 停 の 申 し 立 ては 紛 争 の 目 的 となっている 土 地 建 物 の 所 在 地 を 管 轄 する 簡 易 裁 判 所 または 地 方 裁 判 所 ( 当 事 者 が 合 意 で 定 めた 場 合 )となります 調 停 の 申 し 立 てがあると 調 停 委 員 会 が 調 停 期 日 を 定 めて 当 事 者 を 呼 び 出 し 当 事 者 の 主 張 を 聴 き 証 拠 を 調 べ 調 停 の 合 意 の 成 立 に 努 めます 調 停 が 成 立 すると 確 定 と 同 一 の 効 力 が 発 生 しますので 調 停 条 項 を 履 行 しない 場 合 は 調 停 調 書 を 債 務 名 義 として 強 制 執 行 が 可 能 となります また 調 停 が 成 立 後 は 控 訴 上 告 はできません 調 停 が 不 成 立 となった 場 合 は 訴 訟 を 提 起 することができます 5

4. 借 地 契 約 借 家 契 約 の 解 除 [1] 地 代 家 賃 の 増 額 を 請 求 できる 場 合 売 買 契 約 のような 商 取 引 契 約 の 場 合 債 務 者 が1 回 でも 支 払 い 義 務 を 怠 れば 債 務 不 履 行 となり 債 権 者 は 一 定 の 要 件 のもとに 契 約 を 解 除 することができます これに 対 して 賃 貸 借 契 約 は 継 続 して 存 在 する 契 約 で 当 事 者 間 の 信 頼 関 係 により 維 持 されている ことから 1 回 程 度 の 些 細 な 賃 料 の 不 払 いが 直 ちに 契 約 解 除 の 原 因 となるわけではありません(ただ し 賃 料 の 不 払 いが 何 回 かあったりすると 契 約 解 除 の 原 因 には 至 らなくても 更 新 拒 絶 の 正 当 事 由 となることがあります) どの 程 度 の 期 間 不 払 いが 継 続 した 場 合 賃 貸 人 から 契 約 を 解 除 することができるかという 点 につ いては 一 概 には 言 えませんが 当 事 者 間 の 信 頼 関 係 が 崩 れるに 至 った 時 点 とされています 判 例 では 不 払 い 回 数 だけではなく 不 払 いの 額 不 払 いに 対 する 当 事 者 の 態 度 等 が 判 断 要 素 となって います 契 約 の 解 除 には 先 ず 一 定 の 期 日 までに 滞 納 している 賃 料 を 支 払 うように 催 告 することが 必 要 で す 賃 貸 人 がこのような 催 告 を 行 うことは 賃 借 人 との 信 頼 関 係 を 基 礎 とする 借 地 借 家 法 の 趣 旨 にの っとった 適 切 な 方 法 であるとされています [2] 賃 借 人 の 無 断 用 途 変 更 や 無 断 増 改 築 による 契 約 解 除 借 家 契 約 において 賃 借 人 が 賃 貸 人 に 無 断 で 用 途 変 更 や 増 改 築 等 を 行 った 場 合 に 賃 貸 人 からの 契 約 解 除 の 可 否 が 争 われることがあります 賃 借 人 は 賃 貸 借 契 約 終 了 時 には 建 物 を 返 還 する 義 務 を 負 うため それまでは 善 良 なる 管 理 者 の 注 意 義 務 をもって 借 家 を 保 管 する 義 務 を 負 います 判 例 では 賃 借 人 が 賃 貸 人 に 無 断 で 用 途 変 更 や 増 改 築 等 を 実 施 したことにより 当 該 建 物 が 損 傷 を 受 けて 原 状 回 復 が 困 難 となり 賃 貸 人 が 不 利 益 を 被 るような 場 合 には 契 約 解 除 を 認 めています 5. 造 作 買 取 請 求 権 への 対 応 賃 借 人 が 賃 貸 人 の 同 意 を 得 て 入 れた 造 作 については 賃 貸 借 契 約 終 了 時 に 賃 借 人 が 賃 貸 人 に 対 し て 時 価 で 買 い 取 ることを 請 求 することができます この 買 取 請 求 権 は 強 行 規 定 ではないので 当 事 者 間 の 契 約 で 外 すことが 可 能 です そこで 賃 貸 人 としては 造 作 の 取 り 付 けに 際 して 同 意 はするが 契 約 終 了 時 の 買 取 りはしない 旨 の 特 約 ( 賃 借 物 にかかった 有 益 費 や 必 要 費 の 償 還 を 求 めない 特 約 も 付 け るのが 通 常 です)を 設 けておくことにより 買 取 請 求 を 被 るリスクを 回 避 することができます 旧 法 下 で 結 ばれた 賃 貸 借 契 約 についても 現 行 法 下 での 当 事 者 間 の 合 意 によりこのような 特 約 を 設 けることも 可 能 です 6

6. 賃 貸 人 が 賃 借 人 に 請 求 できる 原 状 回 復 費 用 の 範 囲 賃 貸 住 宅 の 賃 借 人 は 契 約 終 了 時 に 建 物 の 原 状 を 回 復 して 賃 貸 人 に 明 渡 す 義 務 を 負 います この 原 状 回 復 の 費 用 負 担 のあり 方 等 について 最 近 も 賃 貸 人 と 賃 借 人 との 間 でトラブルが 発 生 する 場 合 が 多 く 見 受 けられます そこで こうしたトラブルを 未 然 に 防 止 する 観 点 から 平 成 10 年 国 土 交 通 省 が 賃 貸 住 宅 の 原 状 回 復 をめぐるトラブル 事 例 とガイドライン を 発 表 しました このガイドラインにおいて 原 状 回 復 とは 賃 借 人 の 居 住 使 用 により 発 生 した 建 物 価 値 の 減 少 のうち 賃 借 人 の 故 意 過 失 善 管 注 意 義 務 違 反 その 他 通 常 の 使 用 を 超 えるような 使 用 による 損 耗 毀 損 を 復 旧 すること と 定 義 しています このガイドラインは 法 的 な 強 制 力 はありませんが 指 針 と して 参 考 になります 以 下 に 本 ガイドラインの 主 なものをご 紹 介 します 賃 借 人 が 通 常 の 住 まい 方 使 い 方 をしていても 発 生 すると 考 えられるもの 費 用 は 原 則 として 賃 貸 人 の 負 担 家 具 の 設 置 による 床 カーペットのへこみ 設 置 跡 畳 の 変 色 フローリングの 色 落 ち( 日 照 建 物 構 造 欠 陥 による 雨 漏 りなどで 発 生 したもの) テレビ 冷 蔵 庫 等 の 後 部 壁 面 の 黒 ずみ(いわゆる 電 気 ヤケ) 壁 に 貼 ったポスターや 絵 画 の 跡 エアコン( 賃 借 人 所 有 ) 設 置 による 壁 のビス 穴 跡 網 入 りガラスの 亀 裂 ( 構 造 により 自 然 に 発 生 したも の) 鍵 の 取 替 え( 破 損 鍵 紛 失 のない 場 合 ) 賃 借 人 の 使 い 方 次 第 で 発 生 したりしなかったりするも の( 明 らかに 通 常 の 使 用 による 結 果 とはいえないもの) 費 用 は 原 則 として 賃 借 人 の 負 担 引 越 作 業 で 生 じたキズ フローリングの 色 落 ち( 賃 借 人 の 不 注 意 で 雨 が 吹 き 込 んだことなどによるもの) 壁 等 のくぎ 穴 ネジ 穴 ( 重 量 物 をかけるためにあ けたもので 下 地 ボードの 張 替 えが 必 要 な 程 度 のもの) クーラー( 賃 借 人 所 有 )からの 水 漏 れし 放 置 し たため 壁 が 腐 食 天 井 に 直 接 つけた 照 明 器 具 の 跡 内 容 は2006 年 9 月 28 日 時 点 の 情 報 に 基 づいて 作 成 されたものです 本 情 報 は 法 律 会 計 税 務 等 の 一 般 的 なご 説 明 をしたものです 個 別 具 体 的 な 法 律 上 会 計 上 税 務 上 等 の 判 断 や 対 策 などについては 専 門 家 ( 弁 護 士 公 認 会 計 士 税 理 士 等 )にご ください また 本 情 報 の 全 部 または 一 部 を 無 断 で 複 写 (コピー)することは 著 作 権 法 上 での 例 外 を 除 き 禁 じられています みずほ 総 合 研 究 所 部 東 京 室 03-3591-7077 / 大 阪 室 06-6226-1701 http://www.mizuho-ri.co.jp/ 7