第 3 諮 問 庁 の 説 明 要 旨 1 本 件 対 象 公 文 書 の 性 質 (1) 本 件 非 公 開 部 分 異 議 申 立 人 は 原 決 定 において 非 公 開 とした 部 分 のうち 家 屋 評 価 調 書 ( 一 棟 総 括 表 ) 中 の 課 税 床 面 積 非 木 造 家 屋



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の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

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3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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は し が き

工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

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基 準 地 価 格 3 年 に1 度 審 議 直 近 ではH23 年 12 月 に 審 議 土 地 評 価 替 えの 流 れと 固 定 資 産 評 価 審 議 会 基 準 地 とは 土 地 評 価 の 水 準 と 市 町 村 間 の 均 衡 を 確 保 するための 指 標 となるものであり 各 市

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長 は10 年 ) にすべきことを 求 める ⑸ 改 善 意 見 として 事 務 引 継 書 にかかる 個 別 フォルダーの 表 示 について 例 えば 服 務 休 暇 全 般 ( 事 務 引 継 書 を 含 む) といったように 又 は 独 立 した 個 別 フォルダーとして 説 明 を 加 え

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

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(3) その 他 市 長 が 必 要 と 認 める 書 類 ( 補 助 金 の 交 付 決 定 ) 第 6 条 市 長 は 前 条 の 申 請 書 を 受 理 したときは 速 やかにその 内 容 を 審 査 し 補 助 金 を 交 付 すべきものと 認 めたときは 規 則 第 7 条 に 規 定 す

Q7 従 業 員 に 対 する 現 物 給 付 は 報 酬 給 与 額 に 含 まれます A7 法 人 が 役 員 又 は 使 用 人 のために 給 付 する 金 銭 以 外 の 物 又 は 権 利 その 他 経 済 的 利 益 (いわ ゆる 現 物 給 与 )については 所 得 税 において 給

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Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

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2004年度第2回定期監査(学校)事情聴取事項

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

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Page 2 of 5 (2) 個 人 情 報 の 漏 えい 改 ざん 滅 失 棄 損 その 他 の 事 故 を 防 止 すること 2 実 施 機 関 は 不 必 要 となった 個 人 情 報 については 速 やかに 廃 棄 し 又 は 消 去 しなければな ( 個 人 情 報 の 管 理 等 の

平 成 24 年 4 月 1 日 から 平 成 25 年 3 月 31 日 まで 公 益 目 的 事 業 科 目 公 1 公 2 公 3 公 4 法 人 会 計 合 計 共 通 小 計 苦 情 相 談 解 決 研 修 情 報 提 供 保 証 宅 建 取 引 健 全 育 成 Ⅰ. 一 般 正 味 財

目 次 1 報 酬 給 与 額 事 例 1 報 酬 給 与 額 に 含 める 賞 与 の 金 額 が 誤 っていた 事 例 1 事 例 2 役 員 退 職 金 ( 役 員 退 職 慰 労 金 )を 報 酬 給 与 額 として 申 告 して いなかった 事 例 1 事 例 3 持 株 奨 励 金 を

(15) 兵 庫 県 道 高 速 湾 岸 線 (16) 神 戸 市 道 高 速 道 路 2 号 線 (17) 兵 庫 県 道 高 速 北 神 戸 線 (18) 神 戸 市 道 高 速 道 路 北 神 戸 線 (19) 神 戸 市 道 高 速 道 路 湾 岸 線 のうち 上 り 線 については 神 戸

別 紙

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

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に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

Transcription:

諮 問 ( 情 ) 第 27 号 答 申 第 1 審 査 会 の 結 論 特 定 区 分 所 有 家 屋 ( 以 下 本 件 家 屋 という )に 係 る 家 屋 評 価 調 書 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 及 び 図 面 ( 以 下 これらを 本 件 対 象 公 文 書 という )に 記 載 された 課 税 床 面 積 課 税 用 途 延 床 面 積 及 び 求 積 表 ( 以 下 本 件 非 公 開 部 分 という )を 非 公 開 とした 決 定 に ついて 一 部 を 非 公 開 としたことは 妥 当 であるが 別 表 1に 掲 げる 部 分 については 公 開 す べきである 第 2 異 議 申 立 人 の 主 張 要 旨 1 異 議 申 立 ての 趣 旨 本 件 異 議 申 立 ての 趣 旨 は 異 議 申 立 人 が 札 幌 市 情 報 公 開 条 例 ( 平 成 11 年 条 例 第 4 1 号 以 下 条 例 という ) 第 6 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 平 成 18 年 11 月 6 日 に 行 った 本 件 家 屋 の 一 棟 の 建 物 について 固 定 資 産 税 に 係 る 評 価 をした 資 料 ( 課 税 台 帳 及 び 図 面 ) の 公 開 を 求 める 請 求 ( 以 下 本 件 請 求 という )に 対 して 札 幌 市 長 ( 以 下 諮 問 庁 という )が 行 った 一 部 公 開 決 定 ( 以 下 原 決 定 という )のうち 本 件 非 公 開 部 分 を 非 公 開 とする 決 定 を 取 り 消 し その 公 開 を 求 めるというものである 2 異 議 申 立 ての 理 由 原 決 定 は 次 のとおり 違 法 不 当 である (1) 建 物 登 記 簿 において 登 記 床 面 積 が 記 載 されていることから 各 部 屋 の 床 面 積 は 公 に されている 情 報 であると 言 える 原 決 定 は 建 物 登 記 簿 に 登 記 された 一 般 に 知 ること ができる 情 報 までも 非 公 開 とする 誤 った 判 断 をしている さらに 原 決 定 は 固 定 資 産 課 税 台 帳 の 縦 覧 制 度 をも 否 定 するものである (2) 公 開 を 求 めているのは 区 分 登 記 建 物 全 体 に 係 る 情 報 であり 当 該 情 報 から 特 定 の 個 人 を 特 定 できるものではなく 特 定 の 法 人 の 財 産 に 関 する 情 報 にも 該 当 しない ま た 課 税 床 面 積 及 び 延 床 面 積 が 建 物 登 記 簿 の 面 積 と 同 一 のものではない 以 上 建 物 登 記 簿 と 照 合 しても 各 区 分 所 有 者 の 課 税 床 面 積 を 確 認 できるものではない (3) 課 税 用 途 と 各 区 分 所 有 者 の 使 用 状 況 が すべて 一 致 するわけではないことから 課 税 用 途 を 公 開 したとしても 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するものでないことは 明 らかである (4) 諮 問 庁 は 非 公 開 の 理 由 として 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 以 下 法 という ) 第 22 条 の 守 秘 義 務 を 主 張 しているが これは 秘 密 を 漏 らし または 窃 用 することを 禁 止 しているのであり 適 法 手 続 により 公 開 することまで 禁 ずるものでは ない したがって 本 件 対 象 公 文 書 を 公 開 したとしても 法 第 22 条 の 秘 密 を 漏 らす 行 為 には 該 当 しないことから 原 決 定 は 守 秘 義 務 の 内 容 を 取 り 違 えた 不 当 なものであ る (5) 市 が 行 った 本 件 家 屋 の 固 定 資 産 の 評 価 には 明 らかな 誤 りがあると 思 われるが 本 件 非 公 開 部 分 が 公 開 されなければ 所 有 者 は 適 正 に 課 税 がなされているのか 確 認 するこ とができない 1/9

第 3 諮 問 庁 の 説 明 要 旨 1 本 件 対 象 公 文 書 の 性 質 (1) 本 件 非 公 開 部 分 異 議 申 立 人 は 原 決 定 において 非 公 開 とした 部 分 のうち 家 屋 評 価 調 書 ( 一 棟 総 括 表 ) 中 の 課 税 床 面 積 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 中 の 課 税 床 面 積 課 税 用 途 及 び 延 床 面 積 並 びに 図 面 中 の 求 積 表 の 公 開 を 求 めている なお 課 税 床 面 積 とは 本 件 対 象 公 文 書 中 の 各 専 有 部 分 の 面 積 に 応 じて 算 出 した 床 面 積 を 延 床 面 積 とは 課 税 床 面 積 を 合 計 した1 棟 の 床 面 積 を 指 している (2) 建 物 登 記 簿 上 の 情 報 と 本 件 非 公 開 部 分 の 相 違 点 建 物 登 記 簿 においては 建 物 の 種 類 ( 以 下 登 記 種 類 という )や 床 面 積 ( 以 下 登 記 床 面 積 という ) 等 が 記 載 されており これらは 公 にされている 他 方 本 件 非 公 開 部 分 は 固 定 資 産 の 価 格 を 算 出 するために 調 査 を 行 って 得 た 課 税 情 報 であり 公 にされている 情 報 ではなく 以 下 の 点 において 建 物 登 記 簿 上 の 情 報 と 性 質 が 異 な る ア 登 記 床 面 積 と 課 税 床 面 積 の 相 違 区 分 所 有 家 屋 における 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 は 内 壁 で 囲 まれた 部 分 の 水 平 投 影 床 面 積 であるが 各 専 有 部 分 の 課 税 床 面 積 は 壁 芯 で 計 算 した 各 専 有 部 分 及 び 共 用 部 分 の 合 計 の 床 面 積 であることから これらは 同 一 のものとはならない また 区 分 所 有 家 屋 に 限 らず 増 築 部 分 受 水 槽 室 電 気 室 塔 屋 などが 登 記 さ れていない 場 合 であっても これらは 課 税 床 面 積 に 含 まれることから 課 税 床 面 積 の 合 計 と 登 記 床 面 積 の 合 計 は 必 ずしも 一 致 するものではない イ 登 記 種 類 と 課 税 用 途 の 相 違 登 記 種 類 は 不 動 産 登 記 法 ( 平 成 16 年 法 律 第 123 号 )により 登 記 することと されている 建 物 の 種 類 を 指 す 他 方 課 税 用 途 は 固 定 資 産 の 価 格 を 算 出 するにあ たって 家 屋 に 使 用 される 資 材 の 数 量 や 経 年 により 減 価 する 割 合 により 分 類 し 主 たる 構 造 及 び 用 途 に 応 じて 適 用 するものであり 登 記 種 類 にかかわらず 現 実 の 使 用 状 況 も 考 慮 する このことから 登 記 種 類 と 課 税 用 途 は 必 ずしも 一 致 するもので はない 2 条 例 第 7 条 第 1 号 本 文 該 当 性 (1) 個 人 所 有 部 分 について 区 分 所 有 家 屋 の 課 税 床 面 積 は 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 に 法 定 共 用 部 分 の 登 記 床 面 積 を 当 該 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 割 合 によりあん 分 した 床 面 積 を 加 えて 算 出 している ことから 課 税 床 面 積 及 び 延 床 面 積 を 建 物 登 記 簿 と 照 合 することにより 各 区 分 所 有 者 の 課 税 床 面 積 を 知 ること 又 は 類 推 することができる また 建 物 図 面 中 の 求 積 表 については これを 公 開 することにより 課 税 床 面 積 およ び 延 床 面 積 を 算 出 することができる 課 税 用 途 については 公 開 することにより 各 区 分 所 有 者 の 使 用 状 況 を 知 ることが できる 以 上 のことから 本 件 非 公 開 部 分 は 各 区 分 所 有 者 の 情 報 であり 区 分 所 有 者 が 個 人 2/9

の 場 合 にあっては 本 件 非 公 開 情 報 はすべて 個 人 に 関 する 情 報 と 認 められることから 条 例 第 7 条 第 1 号 本 文 に 該 当 する (2) 法 人 所 有 部 分 について 課 税 床 面 積 延 床 面 積 及 び 求 積 表 は 公 開 することによって 法 人 所 有 部 分 の 登 記 床 面 積 と 課 税 床 面 積 の 割 合 を 他 の 個 人 所 有 者 の 登 記 床 面 積 に 乗 じて 個 人 所 有 者 の 課 税 床 面 積 を 知 ること 又 は 類 推 することができる また 区 分 所 有 家 屋 において 同 一 タイプの 専 有 部 分 を 法 人 と 個 人 がそれぞれ 所 有 す る 場 合 など 法 人 所 有 資 産 と 個 人 所 有 資 産 が 同 一 の 場 合 法 人 所 有 部 分 を 公 開 するこ とにより 本 件 家 屋 のパンフレットなど 他 の 情 報 から 個 人 所 有 部 分 についても 明 らか となる 以 上 のことから これらの 情 報 は その 性 質 から 個 人 及 び 法 人 それぞれ 固 有 の 情 報 として 分 離 することができない 情 報 であり 区 分 所 有 者 が 法 人 の 場 合 にあっても 条 例 第 7 条 第 1 号 本 文 に 該 当 する 3 条 例 第 7 条 第 1 号 ただし 書 該 当 性 本 件 非 公 開 部 分 は 上 記 1(2)のとおり 公 にされている 情 報 ではないことから 条 例 第 7 条 第 1 号 ただし 書 アに 該 当 しない また 同 号 イ 及 びウにも 該 当 しない 4 条 例 第 7 条 第 2 号 該 当 性 本 件 非 公 開 部 分 のような 個 別 具 体 の 課 税 情 報 は 調 査 によって 初 めてわかる 法 人 の 内 部 管 理 情 報 であり 公 にされている 情 報 ではない 当 該 情 報 を 公 開 した 場 合 売 買 又 は 賃 貸 借 契 約 等 の 取 引 を 行 う 際 に 有 利 な 交 渉 を 進 められなくなる 等 法 人 の 事 業 運 営 上 の 地 位 が 損 なわれると 認 められる このことから 本 件 非 公 開 部 分 は 所 有 者 が 法 人 の 場 合 条 例 第 7 条 第 2 号 アに 該 当 する また 本 件 非 公 開 部 分 は 人 の 生 命 健 康 生 活 又 は 財 産 を 保 護 するために 公 にす ることが 必 要 であると 認 められる 情 報 とは 認 められないことから 同 号 ただし 書 には 該 当 しない 5 条 例 第 7 条 第 6 号 該 当 性 法 第 22 条 において 規 定 する 秘 密 とは 一 般 に 知 られていない 事 実 であって 当 人 が 他 人 に 知 られないことについて 客 観 的 に 相 当 の 利 益 を 有 すると 認 められる 事 実 とされ ている 本 件 の 場 合 課 税 の 対 象 となる 資 産 が 取 引 等 により 個 人 にも 法 人 にも 移 転 する 可 能 性 があることから 所 有 者 が 個 人 である 場 合 と 法 人 である 場 合 の 両 方 を 考 慮 し いずれか の 場 合 において 当 該 相 当 の 利 益 を 有 すると 認 められる 場 合 には 法 第 22 条 に 規 定 す る 秘 密 に 該 当 する 本 件 非 公 開 部 分 は 上 記 2から4までで 述 べたとおり 一 般 に 知 られていない 課 税 に 関 する 情 報 であり また 本 人 が 他 人 に 知 られないことについて 相 当 の 利 益 を 有 するた め 法 第 22 条 に 規 定 する 秘 密 に 該 当 する したがって 条 例 第 7 条 第 6 号 に 該 当 し 非 公 開 とすべきである なお 法 第 382 条 及 び 第 382 条 の3では 固 定 資 産 課 税 台 帳 の 閲 覧 及 び 台 帳 記 載 3/9

事 項 に 係 る 証 明 について 定 めているが 台 帳 の 閲 覧 や 記 載 事 項 の 証 明 を 求 めることがで きる 者 閲 覧 や 記 載 事 項 の 証 明 を 求 めることのできる 範 囲 等 について 制 約 を 設 けており これらの 制 約 に 反 する 閲 覧 及 び 記 載 事 項 の 証 明 の 請 求 は 認 められないこととされてい る このことは 課 税 に 係 る 情 報 については 原 則 として 法 第 22 条 に 規 定 する 秘 密 に 当 り 非 公 開 とすべきものとしていることを 示 すものである 6 本 件 非 公 開 部 分 のうち 公 開 が 妥 当 であると 判 断 した 部 分 本 件 非 公 開 部 分 のうち 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 中 特 定 法 人 が 所 有 する 部 分 における 課 税 用 途 については 以 下 の 理 由 から 公 開 することが 妥 当 である (1) 当 該 部 分 については その 用 途 の 性 質 が 一 般 に 公 にされることを 予 定 しているもの であり これを 公 開 することにより 当 該 法 人 の 権 利 等 を 害 するとは 認 められないこ とから 条 例 第 7 条 第 2 号 に 該 当 しない (2)また 上 記 物 件 を 将 来 第 三 者 ( 個 人 法 人 のいずれも 含 む )が 取 得 した 場 合 新 取 得 者 の 使 用 状 況 に 応 じておのずと 課 税 用 途 が 定 まるのであり 条 例 第 7 条 第 6 号 に も 該 当 しない 7 結 論 上 記 6の 部 分 を 除 いた 部 分 については 条 例 第 7 条 第 1 号 第 2 号 又 は 第 6 号 に 該 当 するため 非 公 開 とした 原 決 定 を 維 持 すべきである 第 4 審 査 会 の 判 断 1 本 件 対 象 公 文 書 本 件 対 象 公 文 書 は 本 件 家 屋 の 固 定 資 産 税 算 出 のために 作 成 された 家 屋 評 価 調 書 ( 一 棟 総 括 表 ) 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 及 び 図 面 である 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 は 家 屋 の 各 部 分 の 評 点 項 目 ごとに 部 分 別 標 準 評 点 数 を 算 出 し た 文 書 であり これを 家 屋 評 価 調 書 ( 一 棟 総 括 表 )において 集 計 総 括 し 再 建 築 費 評 点 数 等 から 一 棟 の 固 定 資 産 評 価 額 を 算 出 している 本 件 家 屋 は 同 一 建 物 内 に 課 税 用 途 の 異 なる 部 分 が 並 存 する 区 分 所 有 家 屋 であることから 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 は それ ぞれの 用 途 に 従 って 特 定 の 法 人 が 所 有 する 部 分 ( 以 下 法 人 部 分 という ) 共 同 住 宅 部 分 ( 以 下 住 宅 部 分 という ) 及 び 区 分 所 有 者 全 員 の 共 用 に 供 される 部 分 ( 以 下 全 体 共 用 部 分 という )に 区 分 して 作 成 されている 2 本 件 非 公 開 部 分 (1) 課 税 床 面 積 及 び 延 床 面 積 家 屋 評 価 調 書 ( 一 棟 総 括 表 )には 一 棟 の 課 税 床 面 積 合 計 のほか 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 が 記 載 されている また 本 件 家 屋 には 法 人 部 分 に 増 築 があったことから 増 築 後 の 一 棟 の 課 税 床 面 積 合 計 についても 掲 載 されている 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 中 には 一 棟 全 体 の 課 税 床 面 積 の 合 計 である 延 床 面 積 が 掲 載 されているほか 法 人 部 分 住 宅 部 分 全 体 共 用 部 分 の 各 々において 課 税 床 面 積 合 計 と 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 が 記 載 されている 図 面 中 の 求 積 表 は 課 税 床 面 積 を 所 有 区 分 や 使 用 実 態 により 細 分 化 した 項 目 を 一 覧 表 に 整 理 したものであり 3 階 部 分 ペントハウス 部 分 及 び 一 棟 の 建 物 全 体 について 4/9

作 成 されている (2) 課 税 用 途 本 件 非 公 開 部 分 である 課 税 用 途 は 住 宅 部 分 及 び 全 体 共 用 部 分 に 係 る 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 に 記 載 されたものである 法 人 部 分 に 係 る 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 の 課 税 用 途 についても 原 決 定 において 諮 問 庁 は 条 例 第 7 条 第 2 号 に 該 当 するとして 非 公 開 としていたが 本 件 異 議 申 立 てを 受 け 再 検 討 を 行 った 結 果 性 質 上 一 般 に 公 にされることを 予 定 しているものであること から 公 開 が 妥 当 であると 判 断 を 変 更 している 異 議 申 立 人 は 本 件 対 象 公 文 書 中 原 決 定 において 非 公 開 とされた 本 件 非 公 開 部 分 に ついてのみを 異 議 申 立 ての 対 象 とし その 公 開 を 求 めるとしていることから 原 決 定 に おける 本 件 非 公 開 部 分 の 非 公 開 情 報 該 当 性 について 以 下 検 討 する 3 条 例 第 7 条 第 1 号 本 文 該 当 性 (1) 課 税 床 面 積 及 び 延 床 面 積 諮 問 庁 は 延 床 面 積 が 判 明 すると 各 区 分 所 有 者 の 専 有 部 分 ( 以 下 区 分 所 有 部 分 という )の 課 税 床 面 積 が 明 らかとなることから 条 例 第 7 条 第 1 号 本 文 に 該 当 する と 主 張 しているので まず 諮 問 庁 の 主 張 を 整 理 し その 上 でそれぞれの 延 床 面 積 につ いて 該 当 性 を 検 討 する ア 延 床 面 積 と 個 別 の 課 税 床 面 積 (ア) 一 般 に 登 記 済 の 区 分 所 有 建 物 における 区 分 所 有 部 分 は 登 記 簿 によってその 所 有 者 がだれであるかを 識 別 できる 一 方 課 税 床 面 積 は 登 記 簿 によっても 公 にさ れていない したがって 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 は 識 別 可 能 な 特 定 の 個 人 の 財 産 に 関 する 情 報 であるとともに 一 般 に 公 にされていない 情 報 であり 条 例 第 7 条 第 1 号 に 該 当 するものとして 非 公 開 とすべきである ところで 諮 問 庁 が 非 公 開 を 主 張 する 課 税 床 面 積 は 個 々の 区 分 所 有 部 分 ごと の 課 税 床 面 積 ではなく 一 棟 の 建 物 全 体 若 しくは 各 階 単 位 又 は 一 棟 の 建 物 のうち 法 人 部 分 若 しくは 住 宅 部 分 に 係 る 全 体 若 しくは 各 階 単 位 の 延 床 面 積 である (イ) 延 床 面 積 は 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 とは 異 なり それ 自 体 は 特 定 の 個 人 を 識 別 できる 情 報 ではない それにもかかわらず 諮 問 庁 が 延 床 面 積 を 条 例 第 7 条 第 1 号 により 非 公 開 と 主 張 する 理 由 は 区 分 所 有 部 分 ごとの 課 税 床 面 積 は 登 記 床 面 積 と 比 例 する 関 係 にあ ることから 延 床 面 積 を 公 開 すると 登 記 簿 と 照 合 することにより 区 分 所 有 部 分 ごとの 課 税 床 面 積 を 算 出 することができるから というものである 仮 に 諮 問 庁 の 説 明 するとおり 延 床 面 積 と 登 記 床 面 積 をもとに 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 を 算 出 することができるのであれば 延 床 面 積 自 体 が 個 人 に 関 する 情 報 ではないとしても 登 記 床 面 積 は 法 令 の 規 定 により 公 にされている 情 報 であ ることから 延 床 面 積 を 公 開 することは 区 分 所 有 者 個 人 に 属 する 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 を 公 開 することと 実 質 的 に 同 じことになる したがって そのような 場 合 は 諮 問 庁 の 主 張 のとおり 延 床 面 積 そのものが 条 例 第 7 条 第 1 号 に 該 当 すると 解 すべきこととなる 5/9

イ 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 合 計 及 び 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 本 件 家 屋 について 諮 問 庁 に 確 認 したところによると 本 件 家 屋 は 課 税 用 途 の 異 なる 住 宅 部 分 と 法 人 部 分 が 並 存 しており 未 登 記 部 分 を 含 む 共 用 部 分 を 各 区 分 所 有 部 分 へ 配 分 するに 当 たり 共 用 部 分 の 使 用 目 的 等 に 考 慮 して その 一 部 を 法 人 部 分 又 は 住 宅 部 分 のいずれか 一 方 にのみ 配 分 しているため 共 用 部 分 を 加 えた 各 専 有 部 分 に 係 る 課 税 床 面 積 が 対 応 する 登 記 床 面 積 に 比 例 していないことが 判 明 した そのため 本 件 家 屋 においては 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 と 各 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 をもとに 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 を 算 出 することはできず このことは 当 審 査 会 で 実 際 に 計 算 を 試 みることにより 確 認 された したがって 本 件 家 屋 において 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 合 計 を 公 開 しても 上 記 ア(イ)に 述 べた 考 え 方 は 成 立 しないので 条 例 第 7 条 第 1 号 には 該 当 しない また 一 棟 の 建 物 の 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 も これを 公 開 しても 各 区 分 所 有 部 分 に 対 する 課 税 床 面 積 を 算 出 することはできないと 認 められるので 同 様 に 条 例 第 7 条 第 1 号 には 該 当 しない ウ 住 宅 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 及 び 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 本 件 家 屋 について 諮 問 庁 に 確 認 したところによると 本 件 家 屋 は 住 宅 部 分 に 限 れ ば 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 は それぞれの 登 記 床 面 積 に 比 例 するような 方 法 により 計 算 している そこで 当 審 査 会 において 住 宅 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 と 各 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 をもとに 計 算 を 試 みたところ 各 区 分 所 有 部 分 に 対 する 課 税 床 面 積 を 算 出 できる ことが 認 められた よって 住 宅 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 は 上 記 ア(イ)の 考 え 方 により 条 例 第 7 条 第 1 号 に 該 当 すると 認 められる また 住 宅 部 分 の 課 税 床 面 積 の 内 訳 として 記 載 された 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 は 内 訳 という 性 質 上 その 一 部 でも 公 開 することは 住 宅 部 分 の 課 税 床 面 積 を 公 開 しな いことと 相 容 れない 結 果 となるので 同 様 に 非 公 開 とすべきである エ 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 及 び 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 本 件 家 屋 に 関 しては 上 記 イのとおり 法 人 部 分 と 住 宅 部 分 との 課 税 床 面 積 の 割 合 が 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 の 割 合 に 比 例 していないことが 判 明 していることから 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 と 各 専 有 部 分 の 登 記 床 面 積 のみから 直 接 に 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 を 算 出 することはできない しかし 上 記 イのとおり 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 合 計 は 条 例 第 7 条 第 1 号 に 該 当 しないと 解 すべきことから これを 公 開 することを 前 提 に さらに 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 を 公 開 することとした 場 合 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 合 計 から 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 を 差 し 引 くことにより 上 記 ウにより 非 公 開 とすべきものとした 住 宅 部 分 の 課 税 床 面 積 が 導 かれ その 結 果 上 記 ウに 指 摘 したと 同 様 に 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 を 算 出 することができる したがって 本 件 請 求 においては 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 もまた ア(イ)に 述 べたと 実 質 的 に 同 じ 考 え 方 により 条 例 第 7 条 第 1 号 に 該 当 すると 考 えられる 同 様 に 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 合 計 の 内 訳 として 記 載 された 各 階 の 課 税 床 面 積 合 計 は 内 訳 という 性 質 上 その 一 部 でも 公 開 することは 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 を 公 開 しないことと 相 容 れない 結 果 となるので 同 様 に 非 公 開 とすべきである 6/9

オ 求 積 表 求 積 表 の 個 別 の 項 目 と 数 値 は すでに 公 になっている 登 記 床 面 積 とは 別 の 調 査 によってはじめてわかる 課 税 情 報 であり 床 面 積 を 算 出 するための 具 体 的 な 根 拠 と なるものである これらの 数 値 を 公 にすると 住 宅 部 分 等 の 課 税 床 面 積 が 明 らかに なり 上 記 ウのとおり 各 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 を 算 出 することができる した がって 当 該 情 報 は 条 例 第 7 条 第 1 号 に 該 当 すると 認 められる ただし 各 階 の 課 税 床 面 積 の 合 計 は 上 記 イにおける 各 階 の 課 税 床 面 積 と 同 じで あり すでに 条 例 第 7 条 第 1 号 には 該 当 しないという 判 断 をしていることから 公 開 するのが 妥 当 である カ 条 例 第 7 条 第 1 号 ただし 書 ア 該 当 性 異 議 申 立 人 は 原 決 定 において 登 記 簿 に 登 記 され 一 般 に 知 ることができる 情 報 までも 非 公 開 とする 誤 った 判 断 がなされていると 主 張 しているが 本 件 非 公 開 部 分 を 見 分 したところ 登 記 簿 に 登 記 された 数 値 は 掲 載 されていなかった さらに 異 議 申 立 人 は 原 決 定 が 固 定 資 産 課 税 台 帳 の 縦 覧 制 度 をも 否 定 するもの であると 主 張 しているが 固 定 資 産 税 の 縦 覧 制 度 は 他 の 固 定 資 産 の 評 価 額 との 比 較 を 通 じて 自 分 の 固 定 資 産 の 評 価 額 が 適 正 かどうかを 判 断 できるように 1ヶ 月 程 度 の 期 間 を 区 切 り 同 一 区 内 に 同 種 の 固 定 資 産 を 持 つ 納 税 者 に 限 り 縦 覧 ができると いうものであり 縦 覧 できる 対 象 者 や 期 間 を 限 定 している すなわち この 縦 覧 制 度 は 本 来 非 公 開 としている 課 税 情 報 を 課 税 の 適 正 さに 対 する 納 税 者 の 信 頼 を 確 保 する 必 要 があるとの 政 策 的 観 点 から 時 期 及 び 対 象 者 を 限 定 して 例 外 的 に 縦 覧 を 認 めたものと 考 えられる したがって 本 件 非 公 開 部 分 が 法 令 若 しくは 他 の 条 例 の 規 定 により 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されている 情 報 とは 認 められないことから 条 例 第 7 条 第 1 号 ただし 書 アには 該 当 しない (2) 課 税 用 途 課 税 用 途 は 非 木 造 家 屋 評 価 計 算 書 に 掲 載 されている 各 区 分 であり 住 宅 部 分 及 び 共 用 部 分 の 課 税 用 途 については 非 公 開 を 維 持 すべきものとしている ア 住 宅 部 分 の 課 税 用 途 は 区 分 所 有 者 個 人 に 関 する 情 報 としての 性 質 を 有 すること は 確 かであるが 本 件 請 求 に 対 し 課 税 用 途 欄 のすぐ 上 の 欄 の 区 分 所 有 60 戸 札 幌 アスレチックマンション の 記 載 を 原 決 定 において 公 開 していること 区 分 所 有 建 物 について 通 常 付 される 名 称 を 用 途 として 記 載 しているにすぎないこと 及 び 本 件 家 屋 の 用 途 は 外 観 上 からも 明 らかであることから 既 に 公 知 の 情 報 といって 差 し 支 えなく 条 例 第 7 条 第 1 号 アに 該 当 し 公 開 とすべきである イ 共 用 部 分 の 課 税 用 途 は 各 区 分 所 有 者 個 人 に 共 通 する 個 人 に 関 する 情 報 という 要 素 はあるとしても 当 該 課 税 用 途 欄 の 記 載 内 容 は 課 税 用 途 を 異 にする 法 人 部 分 及 び 住 宅 部 分 を 合 わせた 全 体 の 共 用 部 分 であることを 示 す 趣 旨 に 過 ぎないと 認 めら れる そして 法 人 部 分 の 課 税 用 途 について 諮 問 庁 は 原 決 定 を 変 更 し 公 開 相 当 と 判 断 していること 及 び 住 宅 部 分 の 課 税 用 途 も 上 記 アにより 公 開 相 当 と 判 断 されるこ とからすれば 共 用 部 分 の 課 税 用 途 のみ 非 公 開 とすべき 理 由 はない よって 条 例 第 7 条 第 1 号 アに 該 当 し 公 開 とすべきである 7/9

4 条 例 第 7 条 第 6 号 該 当 性 諮 問 庁 は 第 6 号 該 当 も 主 張 しているので 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 ( 合 計 各 階 ) 及 び 住 宅 部 分 共 用 部 分 の 課 税 用 途 が 第 6 号 に 該 当 するかどうか 検 討 する 法 第 22 条 の 秘 密 とは 一 般 に 知 られていない 事 実 であって 本 人 が 他 人 に 知 られな いことについて 客 観 的 に 相 当 の 利 益 を 有 する 事 実 をいう 一 棟 の 建 物 の 課 税 床 面 積 ( 合 計 各 階 )については 3(1)イで 検 討 したとおり 本 件 家 屋 の 場 合 これを 公 にしても 特 定 の 個 人 又 は 法 人 の 所 有 する 区 分 所 有 部 分 の 課 税 床 面 積 が 明 らかになるものではないから 本 人 が 他 人 に 知 られないことについて 客 観 的 に 相 当 の 利 益 が 認 められる 余 地 はない また 課 税 用 途 については 3(2)で 検 討 したとおり 本 件 家 屋 において 用 途 は 非 公 知 性 が 希 薄 であるのみならず その 記 載 内 容 が 他 人 に 知 られることによる 不 利 益 もほ とんど 想 定 し 難 い よって 法 第 22 条 の 秘 密 に 当 たるとはいえない 5 条 例 第 7 条 第 2 号 該 当 性 法 人 部 分 の 課 税 床 面 積 につき 諮 問 庁 は 第 2 号 該 当 も 主 張 するが 既 に 第 1 号 該 当 によ り 非 公 開 相 当 と 判 断 したので 当 審 査 会 として この 主 張 について 判 断 するまでもない 6 結 論 以 上 3~5により 第 1のとおり 結 論 する 7 審 議 経 過 次 表 のとおり 8/9

年 月 日 審 査 経 過 平 成 19 年 7 月 19 日 平 成 19 年 7 月 20 日 平 成 19 年 8 月 9 日 ( 第 40 回 審 査 会 ) 平 成 19 年 8 月 28 日 ( 第 41 回 審 査 会 ) 平 成 19 年 9 月 11 日 ( 第 42 回 審 査 会 ) 平 成 19 年 9 月 25 日 ( 第 43 回 審 査 会 ) 平 成 19 年 11 月 29 日 諮 問 書 及 び 諮 問 庁 の 一 部 公 開 理 由 説 明 書 を 受 理 異 議 申 立 人 に 諮 問 庁 の 一 部 公 開 理 由 説 明 書 を 送 付 するとと もに 意 見 書 の 提 出 を 要 請 事 案 の 概 要 説 明 異 議 申 立 人 からの 意 見 聴 取 及 び 諮 問 庁 からの 事 情 聴 取 審 議 審 議 答 申 9/9