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目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

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●電力自由化推進法案

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第 節 ○○計画

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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第 節 ○○計画

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公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

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目  次(秦野市地域防災計画)

目 次 第 3 編 災 害 応 急 対 策 計 画 第 1 章 組 織 及 び 動 員... 1 第 1 節 防 災 組 織 明 石 市 防 災 会 議 明 石 市 災 害 対 策 本 部... 1 第 2 節 動 員 配 備 及 び 災 害 対 策 本 部 の 設 置.

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平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

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( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

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は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

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湯沢町耐震改修促進計画

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定款

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

(8) 評 点 2012 年 改 訂 版 高 知 県 木 造 住 宅 耐 震 診 断 マニュアル( 平 成 27 年 6 月 発 行 ) に 基 づく 耐 震 診 断 による 上 部 構 造 評 点 のうち 最 小 の 値 又 は 2012 年 改 訂 版 高 知 県 木 造 住 宅 耐 震 診 断

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

七 の 二 自 然 公 園 法 ( 昭 和 三 十 二 年 法 律 第 百 六 十 一 号 ) 第 二 十 条 第 一 項 に 規 定 する 国 立 公 園 又 は 国 定 公 園 の 特 別 地 域 のうち 同 法 第 二 十 一 条 第 一 項 に 規 定 する 特 別 保 護 地 区 その 他

目 改 正 項 目 軽 自 動 車 率 の 引 上 げ 〇 国 及 び 地 方 を 通 じた 自 動 車 関 連 制 の 見 直 しに 伴 い 軽 自 動 車 の 標 準 率 が 次 のとおり 引 き 上 げられます 車 種 区 分 引 上 げ 幅 50cc 以 下 1,000 円 2,000 円

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ア 運 営 管 理 業 務 に 関 する 事 項 管 理 事 務 所 の 使 用 に 関 すること( 電 話 金 庫 警 備 鍵 等 名 義 変 更 の 必 要 な もの( 電 気 水 道 ガス 機 械 警 備 消 防 計 画 書 危 険 物 取 扱 設 置 許 可 等 )) 年 間 行 事 予 定

Transcription:

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 基 本 方 針 予 防 対 策 第 1 節 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 安 全 対 策 の 促 進 第 2 節 液 状 化 長 周 期 地 震 動 への 対 策 の 強 化 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 応 急 対 策 第 1 節 社 会 公 共 施 設 等 の 応 急 対 策 による 二 次 災 害 防 止 第 2 節 危 険 物 等 の 応 急 措 置 による 危 険 防 止 復 旧 対 策 第 1 節 公 共 の 安 全 確 保 施 設 の 本 来 機 能 の 回 復 基 本 方 針 震 災 時 において 一 人 でも 多 くの 生 命 及 び 貴 重 な 財 産 を 守 るとともに 区 の 都 市 機 能 を 維 持 するためには 都 市 構 造 そのものの 防 災 性 を 高 めていくことが 必 要 である 地 震 に 強 い 都 市 づくりの 実 現 に 向 けて 安 全 な 市 街 地 の 整 備 公 園 などのオープンスペースの 確 保 な どの 取 組 を 推 進 していく 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 安 全 対 策 の 促 進 江 東 区 耐 震 改 修 促 進 計 画 に 基 づき 地 震 発 生 時 に 閉 塞 を 防 ぐべき 道 路 である 緊 急 輸 送 道 路 の 沿 道 建 築 物 公 共 建 築 物 及 び 特 定 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 改 修 を 促 進 す る 特 に 旧 耐 震 基 準 で 建 てられた 戸 建 住 宅 やマンションに 対 し 耐 震 診 断 等 への 助 成 及 び 積 極 的 な 意 識 啓 発 を 行 うことにより 耐 震 化 を 促 進 する また 家 具 類 の 転 倒 落 下 移 動 防 止 等 対 策 の 重 要 性 についても 普 及 啓 発 を 図 る 液 状 化 対 策 の 強 化 都 が 実 施 する 液 状 化 予 測 図 の 見 直 しや 東 京 都 建 築 物 液 状 化 対 策 検 討 委 員 会 の 検 討 を 踏 まえた 木 造 住 宅 などの 建 築 物 を 対 象 とした 液 状 化 対 策 の 指 針 などを 広 く 区 民 に 情 報 提 供 する 48

予 防 対 策 第 1 節 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 安 全 対 策 の 促 進 予 防 対 策 2 第 1 節 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 安 全 対 策 の 促 進 ( 区 地 域 振 興 部 福 祉 部 都 市 整 備 部 教 育 委 員 会 都 下 水 道 局 第 七 消 防 方 面 本 部 深 川 城 東 両 消 防 署 ) 各 種 災 害 から 建 造 物 を 保 護 し その 災 害 の 軽 減 を 図 るとともに 社 会 公 共 施 設 としての 機 能 を 維 持 するため 関 係 機 関 は 相 互 に 連 絡 協 調 を 緊 密 にし その 有 する 機 能 を 発 揮 して 防 災 に 寄 与 するものとする 3 1. 建 築 物 の 耐 震 化 の 促 進 (1) 江 東 区 耐 震 改 修 促 進 計 画 の 策 定 平 成 17 年 度 に 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 が 改 正 され この 法 に 基 づき 平 成 19 年 度 に 江 東 区 耐 震 改 修 促 進 計 画 ( 計 画 期 間 : 平 成 19 年 度 から 平 成 27 年 度 )を 策 定 し た 平 成 28 年 度 以 降 についても 東 京 都 耐 震 改 修 促 進 計 画 の 改 定 を 踏 まえ 江 東 区 耐 震 改 修 促 進 計 画 を 見 直 し 改 定 を 行 う この 計 画 において 防 災 上 重 要 な 公 共 建 築 物 住 宅 民 間 の 特 定 建 築 物 について 平 成 32 年 度 までの 耐 震 化 率 の 目 標 を 設 定 し 現 在 の 耐 震 支 援 事 業 を 強 化 発 展 させ 総 合 的 に 建 築 物 の 耐 震 化 に 取 り 組 む (2) 建 築 物 の 耐 震 性 の 向 上 など 第 1 公 共 建 築 物 の 耐 震 診 断 と 耐 震 補 強 工 事 阪 神 淡 路 大 震 災 の 教 訓 を 踏 まえ 江 東 区 内 の 公 共 施 設 の 建 築 物 については 耐 震 診 断 を 行 い 避 難 所 となる 区 立 小 中 学 校 等 については 計 画 的 に 耐 震 補 強 工 事 を 行 い 平 成 21 年 度 に 完 了 した また 他 の 施 設 にあっても 順 次 耐 震 化 を 図 っていくこととする 本 庁 舎 については 発 災 時 に 災 害 対 策 本 部 となることから 防 災 上 重 要 な 建 築 物 として 免 震 工 事 を 行 った 新 たに 設 計 建 築 する 公 共 建 築 物 については 新 耐 震 の 基 準 を 適 用 するが バランスの とれた 構 造 の 選 定 等 計 画 設 計 施 工 に 当 たっては 阪 神 淡 路 大 震 災 の 被 害 調 査 報 告 を 反 映 させたものとする また 窓 ガラス 等 の 飛 散 落 下 防 止 策 や 備 品 類 の 転 倒 防 止 策 等 の 危 険 防 止 対 策 に 努 め る 49

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 第 2 民 間 建 築 物 建 築 物 の 耐 震 改 修 の 促 進 に 関 する 法 律 の 改 正 により 国 の 耐 震 改 修 に 対 する 補 助 制 度 が 多 様 になったことを 受 け 区 は 以 下 の 耐 震 診 断 改 修 助 成 事 業 に 取 り 組 んでいる 1) 戸 建 木 造 住 宅 耐 震 診 断 補 強 計 画 耐 震 補 強 助 成 事 業 大 地 震 発 生 時 に 木 造 住 宅 の 倒 壊 から 居 住 者 の 生 命 を 守 り また 倒 壊 による 道 路 の 閉 塞 を 防 止 し 避 難 救 助 活 動 に 支 障 をきたさない 安 全 なまちづくりを 目 的 として 木 造 住 宅 耐 震 診 断 士 による 無 料 簡 易 耐 震 診 断 を 行 う 1 木 造 住 宅 耐 震 診 断 士 の 無 料 派 遣 所 有 者 が 居 住 している 昭 和 56 年 5 月 以 前 の 旧 耐 震 基 準 で 建 築 された 在 来 軸 組 工 法 の 戸 建 木 造 2 階 建 て 又 は 平 屋 建 て 住 宅 ( 住 宅 部 分 の 床 面 積 が 過 半 の 併 用 住 宅 を 含 む )に 対 して 木 造 住 宅 耐 震 診 断 士 を 無 料 で 派 遣 し 簡 易 耐 震 診 断 を 行 う 2 耐 震 改 修 助 成 上 記 1の 結 果 改 修 が 必 要 と 判 断 された 住 宅 で 違 反 建 築 でないものについて 精 密 診 断 費 と 補 強 計 画 費 の 合 計 額 ( 上 限 10 万 円 ) 及 び 耐 震 補 強 工 事 費 の 1/2( 上 限 150 万 円 )の 助 成 を 行 う 2) 耐 震 化 アドバイザー 制 度 昭 和 56 年 5 月 以 前 の 旧 耐 震 基 準 で 建 築 された 分 譲 マンションの 管 理 組 合 又 は 対 象 建 築 物 ( 階 数 2 以 上 の 耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 )の 所 有 者 に 対 して 江 東 区 に 登 録 された 耐 震 化 アドバイザーを 無 料 で 派 遣 し 耐 震 改 修 に 必 要 なアドバイスなどを 行 う ( 対 象 建 築 物 ご とに 8 回 まで) 3) 戸 建 非 木 造 住 宅 耐 震 診 断 耐 震 設 計 耐 震 改 修 助 成 事 業 鉄 骨 造 等 の 戸 建 非 木 造 住 宅 について 耐 震 診 断 費 の 2/3( 上 限 100 万 円 ) 耐 震 設 計 費 の 2/3( 上 限 100 万 円 ) 及 び 耐 震 改 修 工 事 費 の 2/3( 上 限 200 万 円 )の 助 成 を 行 う 4) 分 譲 賃 貸 マンション 耐 震 診 断 耐 震 設 計 耐 震 改 修 助 成 事 業 耐 火 構 造 ( 準 耐 火 構 造 を 含 む)のマンションについて 耐 震 診 断 費 の 1/2( 上 限 150 万 円 ) 耐 震 設 計 費 の 1/2( 上 限 150 万 円 ) 及 び 耐 震 改 修 工 事 費 の 1/2( 上 限 1,000 万 円 )の 助 成 を 行 う 5) 住 宅 等 に 係 る 耐 震 改 修 促 進 税 制 ( 所 得 税 法 人 税 固 定 資 産 税 ) 1 住 宅 に 係 る 耐 震 改 修 促 進 税 制 の 創 設 ( 所 得 税 固 定 資 産 税 ) 所 得 税 個 人 が 平 成 25 年 12 月 31 日 までに 一 定 の 区 域 内 において 旧 耐 震 基 準 ( 昭 和 56 年 以 前 の 耐 震 基 準 )により 建 設 された 住 宅 の 耐 震 改 修 工 事 を 行 った 場 合 当 該 耐 震 改 修 工 事 に 要 した 費 用 の 10% 相 当 額 (20 万 円 を 上 限 )を 所 得 税 額 から 控 除 する 固 定 資 産 税 個 人 が 昭 和 56 年 以 前 の 耐 震 基 準 により 建 設 された 住 宅 の 耐 震 改 修 工 事 ( 工 事 費 用 30 万 円 以 上 のもの)を 行 った 場 合 当 該 住 宅 の 120 m2 相 当 部 分 につき 固 定 資 産 税 を 減 額 する 50

予 防 対 策 第 1 節 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 安 全 対 策 の 促 進 2 事 業 用 建 築 物 に 係 る 耐 震 改 修 促 進 税 制 の 創 設 ( 所 得 税 法 人 税 ) 事 業 者 が 平 成 25 年 3 月 31 日 までに 耐 震 改 修 促 進 法 に 規 定 する 特 定 建 築 物 ( 事 務 所 百 貨 店 ホテル 賃 貸 住 宅 等 の 多 数 の 者 が 利 用 する 一 定 規 模 以 上 の 建 築 物 )に ついて 同 法 の 認 定 計 画 に 基 づく 耐 震 改 修 工 事 を 行 った 場 合 で 同 法 に 基 づく 耐 震 改 修 に 係 る 指 示 を 受 けていないものを 対 象 として 10%の 特 別 償 却 ができる 措 置 を 講 ずる 6) 地 震 保 険 及 び 建 物 厚 生 共 済 等 に 係 る 保 険 料 掛 金 の 特 例 措 置 ( 所 得 税 個 人 住 民 税 の 所 得 控 除 ) 第 3 緊 急 輸 送 道 路 における 沿 道 建 築 物 の 耐 震 診 断 耐 震 設 計 耐 震 改 修 助 成 事 業 震 災 時 に 道 路 沿 道 建 築 物 の 倒 壊 により 道 路 閉 塞 のおそれがある 建 築 物 について 耐 震 診 断 費 の 2/3( 上 限 200 万 円 ) 耐 震 設 計 費 の 2/3( 上 限 200 万 円 ) 及 び 耐 震 改 修 工 事 費 の 2/3 ( 上 限 2,000 万 円 )の 助 成 を 行 う 2 3 また 緊 急 輸 送 道 路 のうち 特 に 重 要 な 路 線 として 都 が 条 例 で 定 めた 道 路 ( 特 定 緊 急 輸 送 道 路 )については 対 象 建 築 物 の 耐 震 診 断 の 実 施 が 義 務 化 された 当 該 建 築 物 に 対 しては 緊 急 輸 送 道 路 より 充 実 した 助 成 を 行 う 東 京 都 緊 急 輸 送 道 路 ネットワーク 計 画 ( 路 線 図 ) ( 資 料 編 P.275 Ⅲ-27-1 東 京 都 緊 急 輸 送 道 路 ネットワーク 計 画 参 照 ) 第 4 民 間 特 定 建 築 物 における 耐 震 診 断 耐 震 設 計 耐 震 改 修 助 成 事 業 病 院 老 人 ホーム 幼 稚 園 物 品 販 売 店 など 多 くの 人 が 利 用 する 一 定 規 模 以 上 の 建 築 物 について 耐 震 診 断 費 の 1/2( 上 限 150 万 円 ) 耐 震 設 計 費 の 1/2( 上 限 150 万 円 ) 及 び 耐 震 改 修 工 事 費 の 1/2( 上 限 1,000 万 円 )の 助 成 を 行 う (3) 建 築 物 建 築 設 備 に 関 する 定 期 報 告 建 築 基 準 法 に 基 づく 完 了 検 査 や 特 殊 建 築 物 等 定 期 報 告 制 度 等 を 通 じ 高 層 建 築 物 の 安 全 性 を 確 保 する 高 層 建 築 物 の 建 築 について 建 築 基 準 法 に 基 づき 建 築 確 認 中 間 検 査 及 び 完 了 検 査 を 行 い 防 災 上 や 構 造 上 の 安 全 性 を 確 保 する また 既 存 の 超 高 層 建 築 物 及 び 地 下 街 等 に 対 して 建 築 基 準 法 に 基 づく 定 期 報 告 制 度 により 毎 年 あるいは 3 年 ごとに 維 持 保 全 の 状 況 について 報 告 を 求 め 安 全 性 の 確 保 を 図 る 第 1 建 築 物 に 関 する 定 期 報 告 多 人 数 を 収 容 する 特 殊 建 築 物 等 ( 映 画 館 共 同 住 宅 デパート 等 )は その 構 造 防 火 避 難 施 設 建 築 設 備 等 の 不 備 や 欠 陥 により 大 きな 災 害 を 招 くことがあり 特 に 防 災 上 の 注 意 が 必 要 である このため 建 築 基 準 法 第 12 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 区 細 則 で 定 める 特 殊 建 築 物 等 の 所 有 者 又 は 管 理 者 は 定 期 に 建 築 士 及 び 特 殊 建 築 物 調 査 資 格 者 にその 現 状 を 調 査 させ その 結 果 を 報 告 するよう 義 務 づけられている この 報 告 制 度 により 建 築 物 の 維 持 保 全 状 態 を 把 握 し 事 故 を 未 然 に 防 止 するための 適 切 な 指 導 を 行 うとともに 必 要 に 応 じ て 勧 告 を 行 っている 51

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 第 2 建 築 設 備 に 関 する 定 期 報 告 昇 降 機 を 有 する 建 築 物 や 昇 降 機 以 外 の 建 築 設 備 を 有 する 特 殊 建 築 物 等 では 災 害 防 止 と 安 全 確 保 のため これらの 建 築 設 備 が 適 法 かつ 適 切 に 維 持 保 全 されている 必 要 がある そこで 建 築 基 準 法 第 12 条 第 3 項 の 規 定 に 基 づき 昇 降 機 及 び 区 細 則 で 定 める 特 殊 建 築 物 等 に 設 けられた 換 気 設 備 排 煙 設 備 非 常 用 の 照 明 装 置 及 び 給 排 水 設 備 については 設 置 後 の 災 害 防 止 と 安 全 確 保 のため 当 該 設 備 の 所 有 者 等 から 毎 年 定 期 に 検 査 結 果 の 報 告 を 求 め 事 故 の 防 止 と 是 正 指 導 に 努 めている (4) ビル 落 下 物 に 対 する 安 全 性 向 上 ビル 落 下 物 による 被 害 の 未 然 防 止 と 震 災 時 の 安 全 性 確 保 を 推 進 する このため 区 では 既 存 建 築 物 の 外 壁 等 の 落 下 事 故 を 防 止 するため 所 有 者 等 に 対 する 改 善 指 導 を 行 う (5) 避 難 所 等 の 下 水 道 機 能 の 確 保 震 災 が 発 生 した 場 合 においても 下 水 道 機 能 を 確 保 するため 避 難 所 や 避 難 場 所 災 害 拠 点 病 院 などからの 排 水 を 受 け 入 れる 管 きょとマンホールの 接 続 部 を 柔 軟 性 のある 構 造 に 改 良 し 耐 震 性 を 図 っている また 水 再 生 センターに 発 災 時 のし 尿 の 受 入 場 所 を 用 意 している 2. エレベーター 対 策 区 は エレベーター 閉 じ 込 め 防 止 対 策 として 区 施 設 にエレベーター 閉 じ 込 め 防 止 装 置 を 設 置 するとともに 非 常 用 品 を 収 納 したエレベーターチェアを 配 備 する また 早 期 復 旧 として 1 ビル 1 台 のルールの 徹 底 を 推 進 する 3. 落 下 物 家 具 類 の 転 倒 落 下 移 動 の 防 止 区 では 平 成 19 年 度 から 高 齢 者 世 帯 や 重 度 心 身 障 害 者 の 世 帯 に 対 して 家 具 転 倒 防 止 器 具 の 取 付 けを 行 うとともに 家 具 転 倒 防 止 器 具 等 の 防 災 用 品 のあっせんや 区 ホームペー ジ パンフレット 等 による 啓 発 活 動 を 通 して 区 民 の 防 災 意 識 向 上 に 努 めている 消 防 署 では 家 具 類 の 転 倒 落 下 移 動 防 止 対 策 に 係 る 普 及 啓 発 用 資 料 の 作 成 及 び 普 及 啓 発 イベント 講 習 会 等 を 通 じて 室 内 安 全 対 策 の 普 及 啓 発 を 実 施 するとともに 関 係 機 関 関 係 団 体 等 と 連 携 し 対 策 の 周 知 を 図 っている また 区 は 都 と 連 携 しながら 自 動 販 売 機 について 転 倒 防 止 に 努 めるとともに ブロッ ク 塀 については 生 垣 等 緑 化 助 成 を 通 して その 安 全 化 を 図 っている 52

予 防 対 策 第 1 節 建 築 物 の 耐 震 化 及 び 安 全 対 策 の 促 進 4. 文 化 財 施 設 の 安 全 対 策 (1) 事 業 計 画 区 内 には 国 指 定 文 化 財 をはじめ 1,000 件 超 の 文 化 財 が 存 在 する 区 民 や 文 化 財 所 有 者 管 理 者 等 の 文 化 財 に 対 する 防 災 思 想 の 普 及 や 火 災 予 防 の 徹 底 を 図 るため 文 化 財 保 護 強 調 月 間 (10 月 ~11 月 ) 及 び 文 化 財 防 火 デー(1 月 26 日 )を 通 じて 防 災 防 火 意 識 の 高 揚 を 図 る 2 (2) 実 施 計 画 文 化 財 所 有 者 管 理 者 等 には 文 化 財 収 蔵 場 所 及 び 周 辺 における 火 気 使 用 の 制 限 禁 煙 区 域 の 設 定 などの 防 火 措 置 の 徹 底 や 火 災 報 知 設 備 非 常 警 報 設 備 防 火 壁 等 の 防 災 設 備 の 整 備 に 努 めるとともに 定 期 的 な 保 守 点 検 を 実 施 するよう 指 導 を 行 う 3 また 地 震 対 策 として 美 術 工 芸 品 等 の 文 化 財 については 落 下 や 倒 壊 による 損 傷 を 避 け るための 展 示 や 収 蔵 方 法 を 図 り 文 化 財 建 造 物 については 耐 震 性 の 調 査 を 行 うよう 指 導 する さらに 適 切 な 保 護 対 策 の 取 れない 個 人 所 有 等 の 文 化 財 については 区 資 料 館 への 寄 託 を 進 めていく なお 消 防 署 は 管 内 の 文 化 財 施 設 の 所 有 者 又 は 管 理 者 に 対 して 以 下 の 5 項 目 の 点 検 内 容 を 実 施 するよう 指 導 する 1 文 化 財 周 辺 の 整 備 点 検 ア. 文 化 財 の 定 期 的 な 見 回 り 点 検 イ. 文 化 財 周 辺 環 境 の 整 理 整 頓 2 防 災 体 制 の 整 備 ア. 防 災 計 画 の 作 成 イ. ポスターの 掲 示 防 災 訓 練 への 参 加 の 呼 びかけ 3 防 災 訓 練 の 実 施 4 防 災 設 備 の 整 備 と 点 検 外 観 点 検 機 能 点 検 総 合 点 検 代 替 措 置 の 整 備 5 緊 急 時 の 体 制 の 整 備 消 防 機 関 への 円 滑 な 通 報 体 制 の 確 立 隣 者 の 応 援 体 制 文 化 財 防 災 点 検 表 による 定 期 的 な 自 主 点 検 を 行 う 5. 建 造 物 防 災 上 の 注 意 事 項 住 家 事 業 所 等 の 建 造 物 の 災 害 応 急 対 策 は 関 係 機 関 が 所 定 の 計 画 に 従 って 対 処 するほ か 建 造 物 管 理 者 住 民 等 もそれぞれ 次 に 掲 げるような 自 衛 措 置 を 講 ずるものとする 第 1 風 害 に 対 して 1 風 によって 屋 根 が 飛 ばされないような 措 置 を 講 ずること 2 瓦 トタン 屋 根 葺 材 料 が 飛 ばされないよう 補 強 すること 53

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 3 外 壁 の 主 要 な 部 分 に 丸 太 等 で 控 柱 をとること 4 外 壁 の 主 要 な 部 分 に 貫 材 等 で 仮 筋 かいをすること 5 風 が 直 接 屋 内 に 吹 き 込 まないように 開 口 部 を 補 強 すること 6 建 具 が 飛 ばされないように 建 具 は 敷 居 鴨 居 に 繋 結 すること 7 このほか 必 要 と 思 われる 措 置 を 講 ずること 第 2 水 害 に 対 して 1 地 下 室 に 水 が 入 らないような 措 置 を 講 ずること 2 浸 水 しやすい 地 域 では 早 目 に 準 備 をしておくこと 第 3 地 震 災 害 に 対 して 1 地 震 はいつ 起 るか 予 測 が 困 難 なので 平 常 時 においても 高 所 から 物 品 が 落 下 しな いようにしておくこと 2 揺 れを 感 じたり 緊 急 地 震 速 報 を 受 けた 時 は 身 の 安 全 を 最 優 先 に 行 動 するこ と 3 丈 夫 なテーブルの 下 や 物 が 落 ちてこない 倒 れてこない 移 動 してこない 空 間 に 身 を 寄 せ 揺 れが 収 まるまで 様 子 を 見 ること 4 屋 外 で 揺 れを 感 じたら ブロック 塀 などには 近 寄 らないこと 第 4 火 災 に 対 して 1 火 災 を 出 さないため 火 気 使 用 設 備 器 具 使 用 に 際 して 火 災 発 生 のおそれのあ る 設 備 器 具 は 常 に 安 全 な 状 態 で 使 用 すること 2 初 期 消 火 に 十 分 な 消 火 設 備 を 設 けておくこと 3 防 火 設 備 避 難 設 備 消 火 設 備 避 雷 設 備 等 は 常 に 点 検 し 機 能 保 持 に 努 めるこ と 4 避 難 する 場 合 は 風 上 の 安 全 な 場 所 に 避 難 すること 5 このほか 必 要 と 思 われる 措 置 を 講 ずること 第 5 災 害 全 般 に 対 して 1 災 害 には 火 災 が 付 き 物 であるから 初 期 消 火 に 十 分 な 消 火 設 備 を 準 備 しておくこ と 2 鋸 てこ 棒 釘 抜 き 斧 等 を 準 備 しておくこと 3 非 常 持 出 物 は 応 急 食 料 毛 布 貯 金 通 帳 印 鑑 等 最 少 限 に 止 め 一 箇 所 にまとめ ておくこと 4 可 燃 性 ガス 等 を 使 用 する 施 設 のある 場 合 は 元 栓 の 位 置 締 め 方 を 家 族 全 員 に 知 らせておくこと 5 携 帯 ラジオ 家 庭 医 薬 品 を 備 えておくこと 6 災 害 によって 電 線 が 切 断 されることがあるから 十 分 注 意 すること 7 隣 保 共 助 の 方 法 を 講 じておくこと 8 避 難 する 場 合 は 関 係 機 関 の 指 示 誘 導 に 従 うこと 9 公 共 機 関 からの 情 報 を 信 じ デマに 惑 わされないようにすること 54

予 防 対 策 第 2 節 液 状 化 長 周 期 地 震 動 への 対 策 の 強 化 第 2 節 液 状 化 長 周 期 地 震 動 への 対 策 の 強 化 ( 区 都 市 整 備 部 土 木 部 都 下 水 道 局 第 七 消 防 方 面 本 部 深 川 城 東 両 消 防 署 ) 2 1. 液 状 化 対 策 の 強 化 液 状 化 被 害 の 発 生 危 険 性 のある 箇 所 について インフラ 施 設 等 の 液 状 化 対 策 区 民 への 情 報 提 供 など 適 切 な 対 策 を 講 じていく ( 資 料 編 P.189 Ⅲ-6 東 京 の 液 状 化 予 測 参 照 ) 木 造 住 宅 などの 建 築 物 について 液 状 化 のおそれがある 地 域 において 建 築 確 認 審 査 などの 機 会 を 捉 え 建 築 物 の 設 計 者 などに 対 して 的 確 な 対 策 を 講 じるよう 促 してい く 液 状 化 のおそれのある 地 域 に 公 共 施 設 等 の 工 事 をする 際 液 状 化 対 策 として 建 物 自 体 を 強 化 する 方 法 地 盤 を 改 良 する 方 法 などを 採 用 し 公 共 建 築 物 の 液 状 化 対 策 を 促 進 する また 大 規 模 な 開 発 を 行 う 場 合 関 係 者 との 連 絡 調 整 について 考 慮 する 都 下 水 道 局 は マンホールの 浮 上 抑 制 対 策 などの 液 状 化 対 策 を 進 める 3 2. 長 周 期 地 震 動 対 策 の 強 化 消 防 署 は 超 高 層 建 築 物 等 における 長 周 期 地 震 動 の 危 険 性 や 家 具 等 の 転 倒 落 下 移 動 防 止 措 置 等 の 重 要 性 について 広 く 区 民 や 事 業 者 に 周 知 し 高 層 階 における 室 内 安 全 対 策 を 促 進 するとともに 危 険 物 等 施 設 における 被 害 防 止 と 安 全 対 策 を 推 進 する 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 ( 区 総 務 部 地 域 振 興 部 福 祉 部 都 市 整 備 部 第 七 消 防 方 面 本 部 深 川 城 東 両 消 防 署 深 川 城 東 東 京 湾 岸 各 警 察 署 ) 地 震 による 火 災 や 延 焼 等 の 防 止 を 図 るため 消 防 水 利 の 整 備 や 消 防 活 動 路 の 確 保 等 の 防 火 安 全 対 策 を 推 進 する 1. 消 防 水 利 の 整 備 防 火 安 全 対 策 (1) 建 造 物 防 災 計 画 消 防 法 に 基 づく 防 火 管 理 者 の 選 任 業 務 を 有 する 対 象 物 及 び 屋 内 消 火 栓 自 動 火 災 報 知 設 備 等 の 設 置 義 務 となる 対 象 物 について 次 のとおり 指 導 を 行 う 第 1 一 般 建 造 物 1 建 築 基 準 法 に 基 づく 消 防 署 長 の 消 防 同 意 に 際 して 防 火 防 災 設 備 を 関 係 法 令 の 基 準 に 適 合 した 状 態 に 施 工 するよう 指 導 する 55

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 2 消 防 関 係 法 令 に 基 づく 立 入 検 査 を 実 施 し 災 害 予 防 についての 指 導 に 当 たるとと もに 消 防 用 設 備 及 び 防 火 避 難 用 設 備 等 の 設 置 維 持 管 理 について 火 災 予 防 上 の 見 地 から 必 要 な 指 導 を 行 う 第 2 高 層 建 築 物 ( 高 さ 45m 以 上 の 建 築 物 ) 第 1 の1 及 び2に 準 ずるほか 防 火 管 理 態 勢 の 強 化 を 図 る (2) 不 燃 化 促 進 計 画 第 1 基 本 計 画 江 東 防 災 6 拠 点 の 一 つとして 位 置 づけられている 木 場 地 区 は 木 場 公 園 が 災 害 時 には 避 難 場 所 として 機 能 するよう 公 園 の 周 囲 約 43.9 ヘクタールを 不 燃 化 促 進 区 域 に 指 定 し この 区 域 内 の 建 築 物 を 重 点 的 に 不 燃 化 し より 安 全 な 避 難 場 所 に 整 備 してきたところであ る( 平 成 10 年 9 月 30 日 事 業 終 了 ) さらに 区 内 各 所 の 避 難 場 所 まで 安 全 に 避 難 できるよう 避 難 場 所 につながる 12 路 線 の 幹 線 道 路 沿 いを 不 燃 化 促 進 区 域 に 指 定 し この 区 域 を 帯 状 の 延 焼 防 止 遮 断 帯 としての 機 能 を 発 揮 させるため 重 点 的 に 不 燃 化 を 図 った 第 2 不 燃 化 促 進 助 成 制 度 不 燃 化 促 進 区 域 内 の 建 築 物 の 不 燃 化 を 積 極 的 に 促 進 することを 目 的 として 木 場 地 区 に ついては 昭 和 56 年 4 月 江 東 区 都 市 防 災 不 燃 化 促 進 助 成 金 交 付 要 綱 を 制 定 し 事 業 を 実 施 してきたが 平 成 10 年 9 月 30 日 をもって 事 業 を 終 了 した 続 いて 幹 線 道 路 沿 線 について は 昭 和 58 年 3 月 東 京 都 江 東 区 不 燃 建 築 物 促 進 助 成 条 例 を 制 定 し 不 燃 化 促 進 区 域 内 に 不 燃 建 築 物 を 建 築 する 建 築 主 に 対 して 建 築 費 の 一 部 を 助 成 することにより 不 燃 化 を 促 進 してきた 平 成 16 年 度 中 に 事 業 目 標 である 不 燃 化 率 70% 以 上 を 12 路 線 全 てにおい て 達 成 したため 平 成 17 年 3 月 31 日 をもって 不 燃 化 促 進 事 業 は 終 了 した (3) 出 火 防 止 計 画 地 震 時 には その 震 動 等 により 火 気 使 用 設 備 器 具 及 び 危 険 物 化 学 薬 品 等 から 相 当 数 の 出 火 が 予 想 される 現 状 から 指 導 を 強 化 する 等 安 全 対 策 を 強 力 に 推 進 するとともに 区 民 に 対 して 防 災 意 識 の 高 揚 と 行 動 力 の 向 上 を 図 り 出 火 を 防 止 する 第 1 火 気 使 用 設 備 器 具 の 安 全 化 現 在 都 内 で 使 用 されている 火 気 使 用 設 備 器 具 等 は 膨 大 な 数 であり 地 震 時 にこれ らの 火 気 使 用 設 備 器 具 等 から 出 火 する 危 険 性 は 極 めて 高 い このことから 東 京 都 火 災 予 防 条 例 に 基 づき 対 震 安 全 装 置 付 石 油 ストーブの 普 及 の 徹 底 火 気 使 用 設 備 器 具 周 囲 の 保 有 距 離 の 基 準 化 並 びに 火 気 使 用 設 備 の 固 定 等 各 種 安 全 対 策 の 推 進 を 図 っている 石 油 ストーブ 等 の 対 震 自 動 消 火 装 置 の 機 能 確 保 のための 点 検 整 備 の 徹 底 家 具 転 倒 防 止 対 策 の 必 要 性 について さらに 指 導 を 強 化 するとともに 燃 料 消 費 量 が 多 く 高 温 で 熱 量 も 大 きい 工 業 炉 については 地 震 時 における 工 業 炉 の 出 火 危 険 と 対 策 の 提 言 を 踏 まえ 工 業 炉 等 を 使 用 する 事 業 所 の 立 入 検 査 により 地 震 時 の 安 全 指 導 の 強 化 を 図 る 56

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 第 2 電 気 設 備 等 の 安 全 化 電 気 設 備 の 安 全 対 策 については 火 災 予 防 条 例 に 定 める 出 火 延 焼 防 止 の 規 制 や 熟 練 者 による 維 持 管 理 の 義 務 付 けなどにより 推 進 を 図 るとともに 耐 震 化 及 び 不 燃 化 を 強 力 に 指 導 していく また 電 気 器 具 や 配 線 からの 出 火 を 防 止 するため 感 震 機 能 付 分 電 盤 等 の 普 及 促 進 を 図 るとともに 信 頼 性 の 高 い 安 全 装 置 の 設 置 について 指 導 する さらに 発 災 直 後 の 出 火 以 外 にも 地 震 発 生 から 数 日 後 の 復 電 による 通 電 火 災 等 が 発 生 する 可 能 性 があることに 留 意 し 区 民 への 指 導 を 行 う 第 3 その 他 出 火 防 止 のための 査 察 指 導 2 3 人 命 への 影 響 が 極 めて 高 い 地 下 街 飲 食 店 百 貨 店 病 院 多 量 の 火 気 を 使 用 する 工 場 及 び 作 業 場 等 に 対 して 立 入 検 査 を 実 施 し 火 気 使 用 設 備 器 具 の 固 定 当 該 設 備 器 具 へ の 可 燃 物 の 転 倒 落 下 移 動 防 止 措 置 地 震 発 生 時 の 対 策 として 従 業 員 の 対 応 要 領 等 を 指 導 する その 他 の 事 業 所 や 一 般 住 宅 等 についても 立 入 検 査 及 び 防 火 診 断 を 通 じて 同 様 の 指 導 を 行 うとともに 地 震 後 の 出 火 防 止 を 徹 底 するため 安 全 確 保 要 領 について 指 導 する 製 造 所 特 定 屋 外 タンク 貯 蔵 所 給 油 取 扱 所 ( 営 業 用 ) 化 学 反 応 工 程 を 有 する 一 般 取 扱 所 等 に 対 しても 立 入 検 査 を 実 施 し これらの 施 設 を 保 有 する 事 業 所 に 対 して 適 正 な 貯 蔵 取 扱 い 及 び 出 火 危 険 の 排 除 のための 安 全 対 策 についての 指 導 を 強 化 する さらに 各 事 業 所 に 対 して 東 京 都 震 災 対 策 条 例 に 基 づく 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 を 指 導 する 第 4 区 民 指 導 の 強 化 各 家 庭 からの 出 火 や 火 災 の 拡 大 防 止 を 図 るため 住 宅 用 火 災 警 報 器 をはじめ 住 宅 用 防 災 機 器 等 の 普 及 を 図 る また 住 宅 火 災 による 死 者 を 減 少 させるため 住 宅 防 火 10の 心 得 や 地 震 時 の 備 えを 周 知 するため 地 震 に 対 する10の 備 え 地 震 その 時 10のポイント を 活 用 した 防 災 教 育 を 推 進 するとともに 実 践 的 な 防 災 訓 練 を 通 じて 区 民 の 防 災 行 動 力 の 向 上 を 図 る 1) 住 宅 防 火 10の 心 得 の 周 知 1 調 理 中 は こんろから 離 れないようにしましょう 2 寝 たばこは 絶 対 にやめましょう 3 ストーブの 周 りに 物 を 置 かないようにしましょう 4 家 の 周 りを 整 理 整 頓 しましょう 5 ライターやマッチを 子 供 の 手 の 届 く 場 所 に 置 かないようにしましょう 6 コンセントの 掃 除 を 心 掛 けましょう 7 住 宅 用 火 災 警 報 器 を 全 ての 居 室 台 所 階 段 に 設 置 し 定 期 的 な 作 動 確 認 をしまし ょう 8 寝 具 類 やエプロン カーテンなどは 防 炎 品 にしましょう 9 万 が 一 に 備 え 消 火 器 を 設 置 し 使 い 方 を 覚 えましょう 10 ご 近 所 同 士 で 声 をかけあい 火 の 用 心 に 心 掛 けましょう 57

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 2) 地 震 に 対 する10の 備 え の 周 知 1 身 の 安 全 の 備 え 家 具 類 の 転 倒 落 下 移 動 防 止 対 策 をしておこう けがの 防 止 対 策 をしておこう 家 屋 や 塀 の 強 度 を 確 認 しておこう 2 初 動 対 応 の 備 え 消 火 の 備 えをしておこう 火 災 発 生 の 早 期 発 見 と 防 止 対 策 をしておこう 非 常 用 品 を 備 えておこう 3 確 かな 行 動 の 備 え 家 族 で 話 し 合 っておこう 地 域 の 危 険 性 を 把 握 しておこう 防 災 知 識 を 身 につけておこう 防 災 行 動 力 を 高 めておこう 3) 地 震 その 時 10のポイント の 周 知 1 地 震 時 の 行 動 地 震 だ!まず 身 の 安 全 2 地 震 直 後 の 行 動 落 ちついて 火 の 元 確 認 初 期 消 火 あわてた 行 動 けがのもと 窓 や 戸 を 開 け 出 口 を 確 保 門 や 塀 には 近 寄 らない 3 地 震 後 の 行 動 火 災 や 津 波 確 かな 避 難 正 しい 情 報 確 かな 行 動 確 かめ 合 おう わが 家 の 安 全 隣 の 安 否 協 力 し 合 って 救 出 救 護 避 難 の 前 に 安 全 確 認 電 気 ガス (4) 初 期 消 火 態 勢 の 強 化 地 震 時 の 延 焼 火 災 を 防 止 するためには 出 火 防 止 とともに 初 期 消 火 対 策 の 確 立 が 肝 要 で ある このため 消 防 用 設 備 等 の 適 正 化 初 期 消 火 資 器 材 の 普 及 並 びに 家 庭 事 業 所 に 対 す る 防 災 教 育 防 災 訓 練 を 通 じた 普 及 啓 発 活 動 により 区 民 の 防 災 行 動 力 を 高 め 初 期 消 火 態 勢 を 確 立 する 第 1 消 防 用 設 備 等 の 適 正 化 指 導 防 火 対 象 物 に 設 置 されている 消 防 用 設 備 等 については 地 震 時 においても 十 分 にその 機 能 が 発 揮 され 発 生 した 火 災 を 初 期 のうちに 消 火 することができるよう 耐 震 措 置 の 実 施 に ついてさらに 指 導 を 進 めるとともに 過 去 の 地 震 被 害 調 査 結 果 等 を 参 考 に 屋 内 消 火 栓 設 備 スプリンクラー 設 備 の 貯 水 槽 加 圧 送 水 装 置 非 常 電 源 配 管 等 が 地 震 時 に 確 実 な 機 能 確 保 が 図 れるよう 指 導 を 強 化 する 58

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 また 避 難 行 動 要 支 援 者 や 不 特 定 多 数 の 人 を 収 容 する 病 院 社 会 福 祉 施 設 物 品 販 売 店 舗 等 については 特 にスプリンクラー 設 備 の 設 置 促 進 を 図 っていく 第 2 出 火 防 止 器 具 及 び 初 期 消 火 資 器 材 の 普 及 震 災 時 における 同 時 多 発 火 災 を 防 止 するためには 家 庭 や 事 業 所 等 における 出 火 防 止 や 初 期 消 火 が 不 可 欠 である 2 1) 消 火 器 の 整 備 同 時 多 発 火 災 の 発 生 は 延 焼 火 災 となって 拡 大 し 多 くの 被 害 が 生 じることが 予 想 され る 区 では これらに 対 処 するため 出 火 時 における 初 期 消 火 の 重 要 性 に 鑑 み 昭 和 46 47 51 平 成 6 11 及 び 14 年 度 で 区 内 全 域 に 対 してABC 粉 末 10 型 消 火 器 及 び 強 化 液 6 型 消 火 器 3,064 本 を 配 置 し 有 事 に 際 し 使 用 不 能 器 のないよう 随 時 点 検 を 実 施 している ま た 平 成 2 年 度 に 消 火 器 格 納 箱 を 新 しいデザインに 変 更 し 平 成 7 年 度 までに 取 り 替 えを 完 了 した 3 なお 昭 和 51 年 度 には 生 活 保 護 世 帯 を 対 象 に 防 災 用 品 整 備 の 一 助 としてABC 粉 末 4 型 消 火 器 2,413 本 を 購 入 し 各 世 帯 に 配 布 した 地 区 別 配 置 本 数 地 区 種 類 強 化 液 粉 末 計 白 河 258 134 392 富 岡 183 82 265 豊 洲 203 107 310 小 松 橋 197 71 268 東 陽 190 61 251 亀 戸 300 142 442 大 島 254 104 358 砂 町 366 169 535 南 砂 171 72 243 合 計 2,122 942 3,064 2) 家 庭 用 消 火 器 薬 剤 詰 替 あっせん 助 成 地 震 による 火 災 発 生 時 の 初 期 消 火 対 策 として 家 庭 用 消 火 器 の 普 及 を 図 る 目 的 から 区 において 家 庭 用 消 火 器 を 廉 価 で 購 入 できるよう 消 火 器 の 購 入 及 び 消 火 器 の 薬 剤 詰 替 の 費 用 を 一 部 助 成 する 家 庭 用 消 火 器 薬 剤 詰 替 あっせん 助 成 事 業 を 実 施 している また 消 火 器 の 安 全 な 回 収 とリサイクルを 推 進 するため 一 般 社 団 法 人 日 本 消 火 器 工 業 59

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 会 は 平 成 22 年 1 月 より 消 火 器 リサイクルシールの 貼 付 と 廃 消 火 器 回 収 システムを 導 入 し た これに 伴 い 消 火 器 の 回 収 窓 口 が 広 がり 確 実 なリサイクルが 可 能 になったことで 効 率 的 な 回 収 システムが 構 築 された 第 3 区 民 事 業 所 の 自 主 防 災 体 制 の 強 化 1) 区 民 の 防 災 行 動 力 の 向 上 区 民 一 般 を 対 象 とした 基 礎 訓 練 都 民 防 災 教 育 センター( 防 災 館 )の 体 験 コーナー 等 を 活 用 した 体 験 訓 練 及 び 災 害 協 力 隊 等 を 対 象 とした 発 災 対 応 型 訓 練 を 推 進 する また 地 域 の 協 力 体 制 づくりを 進 め 避 難 行 動 要 支 援 者 への 支 援 を 含 めた 地 域 ぐるみの 防 災 行 動 力 の 向 上 を 図 る 2) 事 業 所 の 自 主 防 災 体 制 の 強 化 全 ての 事 業 所 に 対 する 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 の 指 導 を 行 うとともに 各 種 訓 練 や 指 導 等 を 通 じて 自 衛 消 防 隊 の 活 動 能 力 の 充 実 強 化 及 び 帰 宅 困 難 者 対 策 の 促 進 を 図 る また 事 業 所 相 互 間 の 協 力 体 制 及 び 災 害 協 力 隊 等 との 連 携 を 強 めるとともに 保 有 資 機 ( 器 ) 材 を 整 備 し 地 域 との 協 力 体 制 づくりを 推 進 する 第 4 事 業 所 防 災 体 制 の 充 実 1) 事 業 所 自 衛 消 防 隊 の 防 災 体 制 の 充 実 強 化 事 業 所 に 対 して 震 災 を 想 定 した 自 衛 消 防 訓 練 の 指 導 を 推 進 する 特 に 自 衛 消 防 活 動 中 核 要 員 の 配 置 義 務 のあるホテル 百 貨 店 など 多 数 の 収 容 人 員 を 有 する 一 定 規 模 以 上 の 事 業 所 は 自 衛 消 防 活 動 中 核 要 員 を 中 心 とした 自 衛 消 防 訓 練 等 の 指 導 を 推 進 する また 防 火 管 理 者 の 選 任 を 要 しない 事 業 所 は 自 衛 消 防 の 組 織 を 編 成 し 自 衛 消 防 訓 練 を 行 うとともに 震 災 発 生 時 においては 編 成 された 組 織 が 自 衛 消 防 隊 として 有 効 に 活 動 できるよう 自 衛 消 防 隊 の 訓 練 等 の 指 導 を 推 進 する 2) 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 指 導 事 業 者 は その 用 途 や 規 模 に 関 わらず 事 業 所 単 位 に 事 業 所 防 災 計 画 が 義 務 付 けられてい る このうち 防 火 管 理 者 の 選 任 を 要 する 事 業 所 については 消 防 署 が 震 災 に 備 えての 事 前 計 画 震 災 時 の 活 動 計 画 施 設 再 開 までの 復 旧 計 画 について 消 防 計 画 に 定 めるよう 指 導 し 防 火 管 理 者 の 選 任 を 要 しない 事 業 所 についても 消 防 署 は 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 を 指 導 す る また 都 市 ガス 電 気 鉄 道 軌 道 等 高 速 道 路 及 び 通 信 の 防 災 対 策 上 重 要 な 施 設 を 管 理 する 事 業 者 に 対 して 消 防 署 は 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 を 指 導 する 3) 危 険 物 施 設 の 防 災 組 織 危 険 物 施 設 は 災 害 が 発 生 した 場 合 周 囲 に 及 ぼす 影 響 が 大 きいことから 事 業 所 の 自 主 防 災 体 制 の 強 化 及 び 相 互 間 の 応 援 体 制 を 確 立 するよう 推 進 する 60

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 4) 事 業 所 自 衛 消 防 訓 練 の 指 導 事 業 所 の 自 衛 消 防 組 織 が 地 震 時 において 迅 速 的 確 な 防 災 活 動 を 行 うため 消 防 計 画 又 は 事 業 所 防 災 計 画 に 基 づく 各 種 自 衛 消 防 訓 練 を 積 み 重 ね 組 織 構 成 員 一 人 ひとりが 必 要 な 知 識 技 術 を 身 につけておくことが 必 要 である このため 各 消 防 署 では これまでも 事 業 所 が 定 期 的 に 行 う 消 火 通 報 連 絡 避 難 等 の 自 衛 消 防 訓 練 指 導 や 防 災 に 関 する 講 習 会 等 を 行 ってきた 特 に 百 貨 店 病 院 ホテル 等 不 特 定 多 数 の 者 を 収 容 する 事 業 所 及 び 電 気 ガス 等 大 規 模 事 業 所 については 自 衛 消 防 隊 を 組 織 させ 消 火 訓 練 や 避 難 訓 練 等 の 自 衛 消 防 訓 練 を 年 間 2 回 以 上 実 施 するよう 指 導 している 2 3 今 後 も 事 業 所 自 衛 消 防 組 織 の 活 性 化 を 図 るため 訓 練 を 積 極 的 に 実 施 するよう 各 事 業 所 に 働 きかけていくとともに 各 種 訓 練 の 技 術 指 導 に 努 めていく 第 5 避 難 行 動 要 支 援 者 の 安 全 体 制 の 確 保 (1)これまでの 経 緯 阪 神 淡 路 大 震 災 や 東 日 本 大 震 災 では 高 齢 者 や 障 害 者 などの 避 難 行 動 要 支 援 者 が 多 数 犠 牲 となった こうした 教 訓 を 踏 まえ 国 は 平 成 25 年 6 月 に 災 害 対 策 基 本 法 を 改 正 するとと もに これまでの 災 害 時 要 援 護 者 の 避 難 支 援 ガイドライン を 改 定 して 同 年 8 月 に 避 難 行 動 要 支 援 者 の 避 難 行 動 支 援 に 関 する 取 組 指 針 を 策 定 し 自 治 体 に 速 やかな 対 応 を 求 めて いる 一 方 これまで 区 では 災 害 協 力 隊 が 作 成 保 管 している 防 災 カルテ とあわせ 区 が 保 有 する 災 害 時 要 援 護 者 情 報 を 警 察 署 消 防 署 へ 提 供 してきた しかし 災 害 対 策 基 本 法 の 改 正 を 受 けて より 一 層 の 避 難 行 動 要 支 援 者 の 支 援 体 制 の 整 備 を 図 るため 今 後 次 の 取 組 を 実 施 する 予 定 である (2) 今 後 の 取 り 組 み 災 害 対 策 基 本 法 では 高 齢 者 障 害 者 乳 幼 児 その 他 特 に 配 慮 を 要 する 者 を 要 配 慮 者 と 定 義 しているが 本 区 では 要 配 慮 者 のうち 災 害 時 に 自 ら 避 難 することが 困 難 な 避 難 行 動 要 支 援 者 を 以 下 のとおり 定 義 し 避 難 行 動 要 支 援 者 名 簿 を 作 成 して 原 則 年 1 回 の 更 新 を 行 う なお 詳 細 は 本 計 画 の 下 位 計 画 である 江 東 区 避 難 行 動 支 援 プラン( 全 体 計 画 ) に 記 載 している 避 難 行 動 要 支 援 者 1 75 歳 以 上 のひとり 暮 らしの 高 齢 者 又 は 75 歳 以 上 のみの 世 帯 の 世 帯 員 である 者 2 介 護 保 険 制 度 における 要 介 護 3 から 5 に 該 当 する 者 ただし 特 別 養 護 老 人 ホームに 入 所 している 者 を 除 く 3 身 体 障 害 者 手 帳 の 肢 体 視 覚 聴 覚 障 害 の 1 級 から 2 級 に 該 当 する 者 4 愛 の 手 帳 の 1 度 から 2 度 に 該 当 する 者 5 上 記 1~4に 該 当 しない 要 配 慮 者 のうち 災 害 時 の 避 難 に 支 援 を 希 望 する 者 61

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 避 難 行 動 要 支 援 者 及 び 要 配 慮 者 には 適 切 な 防 災 行 動 を 取 りにくい 個 々の 特 性 があるため 避 難 支 援 者 ( )は その 点 を 十 分 認 識 した 上 で 適 切 な 対 応 をとることが 重 要 である 避 難 支 援 者 避 難 行 動 要 支 援 者 の 安 否 確 認 や 情 報 提 供 避 難 誘 導 等 を 行 う 者 ( 区 警 察 消 防 社 会 福 祉 協 議 会 災 害 協 力 隊 民 生 児 童 委 員 地 域 包 括 支 援 センター 職 員 在 宅 介 護 支 援 セ ンター 職 員 その 他 の 福 祉 関 係 機 関 拠 点 避 難 所 ( 区 立 小 中 学 校 )に 設 置 する 学 校 避 難 所 運 営 協 力 本 部 において 編 成 する 救 援 班 ) 区 は あくまでも 避 難 支 援 者 の 可 能 な 範 囲 で 要 支 援 者 への 日 頃 の 声 掛 けや いざという 時 の 安 否 確 認 避 難 の 手 助 けをお 願 いするものであり 責 任 を 負 うものではないことを 避 難 支 援 者 に 周 知 する また 避 難 支 援 者 が 地 域 の 実 情 や 災 害 の 状 況 に 応 じて 可 能 な 範 囲 で 避 難 支 援 等 を 行 えるよう 避 難 支 援 者 の 安 全 確 保 に 十 分 配 慮 する 避 難 行 動 要 支 援 者 名 簿 の 作 成 と 共 有 避 難 行 動 要 支 援 者 を 掲 載 した 名 簿 を 作 成 し 原 則 年 1 回 の 更 新 で 消 防 署 警 察 署 社 会 福 祉 協 議 会 に 加 え 災 害 協 力 隊 民 生 児 童 委 員 地 域 包 括 支 援 センター 在 宅 介 護 支 援 センターへ 提 供 し 拠 点 避 難 所 ( 区 立 小 中 学 校 )に 配 置 していく 予 定 である なお 災 害 協 力 隊 民 生 児 童 委 員 地 域 包 括 支 援 センター 在 宅 介 護 支 援 センターに ついては 名 簿 登 録 者 本 人 から 個 人 情 報 の 外 部 提 供 についての 同 意 を 得 た 上 で 名 簿 を 提 供 する ( 消 防 署 警 察 署 社 会 福 祉 協 議 会 については 本 人 同 意 の 有 無 に 関 わらず 名 簿 を 提 供 する ) 避 難 行 動 要 支 援 者 名 簿 に 掲 載 する 項 目 名 簿 には 原 則 として 区 で 保 有 する 情 報 に 基 づき 以 下 の 項 目 を 掲 載 する 1 氏 名 2 性 別 3 生 年 月 日 4 住 所 ( 居 所 ) 5 電 話 番 号 6FAX 番 号 7 登 録 事 由 ( 登 録 される 事 由 となる 身 体 状 態 等 の 別 ) 8 同 意 届 出 の 有 無 居 所 電 話 番 号 FAX 番 号 は 本 人 から 提 出 される 届 出 書 等 により 把 握 を 行 う 個 人 情 報 保 護 対 策 区 では 避 難 行 動 要 支 援 者 の 個 人 情 報 を 保 護 するため 名 簿 提 供 先 団 体 に 対 して 以 下 の 個 人 情 報 の 保 護 対 策 を 講 じる 62

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 1 教 示 書 による 教 示 以 下 の 内 容 を 規 定 した 教 示 書 による 教 示 を 行 う 災 害 対 策 基 本 法 個 人 情 報 保 護 条 例 及 び 本 教 示 書 の 規 定 の 遵 守 訪 問 等 調 査 実 施 時 における 個 人 情 報 の 管 理 名 簿 の 保 管 方 法 災 害 時 の 使 用 名 簿 の 返 還 など 2 誓 約 書 の 徴 取 災 害 対 策 基 本 法 個 人 情 報 保 護 条 例 及 び 教 示 書 の 規 定 の 遵 守 について 記 載 した 誓 約 書 を 名 簿 提 供 先 団 体 の 代 表 者 名 簿 管 理 者 名 簿 使 用 者 から 徴 取 する 2 3 避 難 のための 情 報 伝 達 第 2 部 第 10 章 応 急 対 策 第 2 節 1. 避 難 の 勧 告 及 び 指 示 の 基 準 並 びに 伝 達 の 方 法 参 照 1) 地 域 における 安 全 体 制 の 確 保 避 難 行 動 要 支 援 者 の 安 全 確 保 については 災 害 協 力 隊 や 地 域 住 民 による 協 力 連 携 体 制 を 平 常 時 から 確 立 しておく 必 要 がある このため 近 隣 あるいは 地 域 住 民 との 日 常 的 なふ れあいを 基 盤 とした 地 域 協 力 体 制 を 指 導 している 2) 社 会 福 祉 施 設 等 の 安 全 対 策 社 会 福 祉 施 設 等 においては 初 期 消 火 避 難 誘 導 等 が 極 めて 重 要 であることから 施 設 と 周 辺 地 域 の 事 業 所 町 会 等 との 間 及 び 施 設 相 互 間 の 災 害 時 応 援 協 定 の 締 結 を 促 進 してい る また 各 施 設 の 自 衛 消 防 訓 練 において 適 切 な 避 難 行 動 を 習 得 できるよう 指 導 してい る 3) 消 防 の 地 域 協 力 体 制 づくり 消 防 署 は 避 難 行 動 要 支 援 者 に 対 する 緊 急 時 の 救 護 について 地 域 住 民 災 害 協 力 隊 及 び 事 業 所 の 支 援 協 力 を 得 るための 地 域 協 力 体 制 づくりに 努 めるものとする また 町 会 自 治 会 等 と 連 携 し 自 主 防 災 意 識 の 啓 発 を 図 り 地 域 協 力 体 制 づくりにつ いて 助 言 するほか 必 要 な 情 報 を 提 供 するなど 構 築 に 向 けた 支 援 を 行 う (5) 火 災 拡 大 防 止 計 画 第 1 消 防 活 動 体 制 の 整 備 強 化 1) 江 東 区 内 の 常 備 消 防 区 内 の 常 備 消 防 は 2 消 防 署 1 消 防 分 署 7 消 防 出 張 所 消 防 車 両 等 57 台 を 擁 し 災 害 に 備 えている 消 防 署 においては 平 時 の 消 防 力 を 地 震 時 においても 最 大 限 に 活 用 するため 地 震 被 害 の 態 様 に 即 した 各 種 の 震 災 消 防 計 画 を 策 定 し 有 事 即 応 体 制 の 確 立 を 図 る 63

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 消 防 車 両 の 現 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 深 川 消 防 署 ポンプ 車 化 学 車 はしご 車 救 助 車 屈 折 放 水 塔 車 活 動 二 輪 車 救 急 車 その 他 合 計 9 2 1 1 1 2 4 12 32 城 東 消 防 署 ポンプ 車 化 学 車 はしご 車 救 助 車 特 殊 災 害 対 策 車 補 給 車 救 急 車 その 他 合 計 6 2 1 1 1 1 4 9 25 2) 装 備 資 機 ( 器 ) 材 の 整 備 地 震 時 において 常 備 消 防 力 を 最 大 限 有 効 に 活 用 するため 震 災 の 態 様 に 応 じた 資 機 ( 器 ) 材 の 整 備 を 図 る 1 消 防 隊 用 可 搬 ポンプ 路 面 の 損 壊 道 路 周 辺 建 物 の 倒 壊 あるいは 地 盤 の 液 状 化 により 消 防 ポンプ 車 の 活 動 が 困 難 となる 地 域 が 広 範 囲 に 予 想 されることから この 地 域 の 消 防 活 動 体 制 を 確 保 するため 消 防 隊 用 可 搬 ポンプの 整 備 に 努 める 2 大 規 模 災 害 用 個 人 装 備 震 災 時 に 消 防 機 動 力 を 最 大 限 有 効 に 活 用 するため 消 防 車 両 等 の 整 備 と 併 せ 個 人 用 装 備 品 の 配 置 に 努 める 3) 消 防 水 利 の 整 備 東 京 消 防 庁 は 震 災 時 の 市 街 地 大 火 に 備 えた 巨 大 水 利 として 深 井 戸 や 耐 震 性 を 有 する 防 火 水 槽 の 整 備 及 び 木 造 住 宅 密 集 地 域 等 の 道 路 狭 あい 地 域 に 設 置 されている 消 火 栓 排 水 栓 の 水 道 施 設 について 都 水 道 局 と 連 携 し 自 主 防 災 組 織 が 初 期 消 火 に 使 用 する 水 源 とし て 活 用 を 図 る また 都 区 及 び 関 係 機 関 と 連 携 して 河 川 海 等 あらゆる 水 源 の 有 効 活 用 を 図 り 消 防 水 利 の 確 保 に 努 める 区 においても 耐 震 性 を 有 する 防 火 水 槽 等 の 整 備 を 推 進 するとともに 都 や 消 防 署 と 連 携 した 水 利 整 備 方 策 の 推 進 に 努 める 区 が 公 共 施 設 及 び 特 殊 建 築 物 を 整 備 するときには 東 京 都 震 災 対 策 条 例 第 27 条 に 基 づき 防 火 水 槽 等 の 確 保 に 努 める また 民 間 の 開 発 事 業 等 に 際 しては 都 市 計 画 法 の 開 発 行 為 に 伴 う 協 議 や 各 区 における 宅 地 開 発 等 に 関 する 条 例 及 び 指 導 要 綱 に 基 づき 防 火 水 槽 等 の 確 保 に 努 める ( 資 料 編 P.221 Ⅲ-14 防 火 用 水 利 一 覧 表 参 照 ) 4) 消 防 団 体 制 の 強 化 本 区 内 における 消 防 団 は 2 団 18 分 団 で 定 数 570 名 である これらの 消 防 団 員 は 震 災 時 には 消 防 署 隊 と 連 携 し 消 防 活 動 に 当 たるとともに 平 常 時 には 住 民 に 対 し 初 期 消 火 応 急 救 護 等 の 技 術 的 な 訓 練 指 導 を 行 うなど 地 域 住 民 の 中 核 として 重 要 な 役 割 を 担 ってい る( 資 料 編 P.218 Ⅲ-13 消 防 団 受 持 区 域 及 び 消 防 団 格 納 庫 所 在 地 表 図 参 照 ) 64

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 そのため 都 市 構 造 人 口 動 態 職 業 構 成 など 都 市 の 特 性 に 対 応 した 事 業 所 団 員 等 消 防 団 員 の 確 保 策 を 推 進 し 区 民 に 対 する 防 災 指 導 体 制 の 充 実 を 図 るとともに 消 防 団 組 織 を 強 化 する また 消 防 団 員 の 活 動 拠 点 である 分 団 本 部 で 地 域 に 集 会 所 がない 分 団 に 大 型 の 分 団 本 部 を 整 備 する 2 さらに 可 搬 ポンプ 積 載 車 ( 緊 急 車 )を 増 強 し 消 防 団 の 機 動 力 向 上 と 迅 速 な 出 動 態 勢 の 充 実 を 図 るなど 震 災 時 の 消 防 団 活 動 体 制 の 充 実 強 化 を 図 る なお 消 防 団 員 が 生 業 において 使 用 する 資 格 を 震 災 等 の 大 規 模 災 害 時 に 有 効 に 活 用 で きる 体 制 の 整 備 救 助 資 機 ( 器 ) 材 及 び 携 帯 通 信 機 器 の 整 備 に 努 める 3 5) 消 防 活 動 路 等 の 確 保 震 災 時 においては 建 物 電 柱 等 の 倒 壊 により 消 防 車 両 等 が 通 行 不 能 になることが 予 想 されることから 消 防 活 動 路 を 確 保 するため 消 防 活 動 に 必 要 な 幹 線 的 道 路 の 拡 幅 袋 小 路 のない 道 路 ネットワークの 整 備 狭 あいな 道 路 の 広 幅 員 化 U 宇 溝 等 の 暗 きょ 化 架 空 電 線 の 埋 設 化 コーナー 部 分 の 隅 切 り 整 備 などを 関 係 機 関 と 検 討 するとともに 震 災 消 防 活 動 が 効 果 的 に 行 えるよう 道 路 啓 開 について 警 察 署 との 連 携 体 制 を 継 続 する 6) 消 防 活 動 が 困 難 な 地 域 への 対 策 震 災 時 には 道 路 の 狭 あいに 加 え 木 造 住 宅 の 密 集 等 により 消 防 活 動 が 著 しく 阻 害 され る 区 域 が 発 生 することが 予 想 される このため 消 防 水 利 の 充 実 消 防 隊 用 可 搬 ポンプ 等 の 整 備 消 防 団 体 制 の 充 実 等 の 施 策 を 推 進 するとともに 消 火 活 動 の 阻 害 要 因 の 把 握 及 び 分 析 並 びに 延 焼 火 災 に 関 する 調 査 研 究 結 果 を 活 用 し 防 災 都 市 づくり 事 業 等 に 対 して 消 防 活 動 の 立 場 から 意 見 反 映 を 図 り 消 火 活 動 が 困 難 な 地 域 の 解 消 に 努 める 7) 地 域 防 災 体 制 の 確 立 火 災 予 防 審 議 会 の 答 申 防 災 市 民 組 織 等 の 地 震 時 消 火 活 動 力 の 現 状 と 対 策 に 基 づき 次 の 対 策 を 推 進 する 1 事 業 所 と 災 害 協 力 隊 等 との 連 携 体 制 地 震 時 に 火 災 等 の 災 害 から 区 民 や 地 域 社 会 を 守 るには 地 域 ぐるみの 対 応 が 必 要 であることから 地 域 の 災 害 協 力 隊 と 事 業 所 の 自 衛 消 防 隊 等 が 相 互 に 協 力 して 連 携 できる 体 制 を 整 備 するほか 店 舗 併 用 住 宅 のような 防 火 管 理 義 務 のない 小 規 模 事 業 所 については 地 域 の 災 害 協 力 隊 等 の 一 員 として 活 動 するよう 指 導 する 2 避 難 行 動 要 支 援 者 に 対 する 協 力 体 制 高 齢 者 や 障 害 者 等 の 避 難 行 動 要 支 援 者 は 災 害 等 が 発 生 した 場 合 に 自 力 による 避 難 等 が 困 難 である このため これらの 避 難 行 動 要 支 援 者 の 人 命 安 全 確 保 のため 避 難 行 動 要 支 援 者 家 庭 に 対 する 近 隣 住 民 の 協 力 体 制 づくり 及 び 社 会 福 祉 施 設 等 に 対 する 近 隣 災 害 協 力 隊 等 の 協 力 体 制 づくりを 推 進 する 3 災 害 時 支 援 ボランティアの 育 成 地 震 災 害 などの 大 規 模 災 害 発 生 時 に 消 防 機 関 と 協 力 して 災 害 の 拡 大 を 防 ぎ 被 65

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 害 を 減 少 させるため 専 門 的 な 知 識 技 術 を 有 する 災 害 時 支 援 ボランティアを 育 成 する 4 合 同 防 災 訓 練 の 実 施 地 域 の 防 災 力 を 向 上 させるには 消 防 機 関 の 活 動 に 加 え 専 門 的 な 知 識 技 能 を 有 す る 災 害 時 支 援 ボランティアの 支 援 活 動 並 びに 災 害 協 力 隊 及 び 事 業 所 の 自 衛 消 防 隊 等 の 協 力 が 必 要 であることから これらの 組 織 間 の 連 携 促 進 を 目 的 として 定 期 的 な 合 同 防 災 訓 練 の 実 施 を 推 進 する 8) 災 害 協 力 隊 の 充 実 区 は 災 害 協 力 隊 の 防 火 班 として 位 置 づけられている 消 火 隊 の 編 成 拡 大 を 図 るとともに 平 成 24 年 度 には 消 防 活 動 の 困 難 な 地 域 への 対 策 として スタンドパイプの 整 備 を 推 進 し た 消 防 署 は 災 害 協 力 隊 が 行 う 各 種 訓 練 の 一 層 の 充 実 を 図 るため 区 と 連 携 し 訓 練 の 技 術 指 導 実 技 体 験 訓 練 等 に 必 要 な 資 機 ( 器 ) 材 を 整 備 する また 災 害 協 力 隊 の 役 割 を 踏 まえた 実 践 的 な 訓 練 指 導 を 実 施 するとともに 訓 練 を 通 じ て 発 災 時 における 災 害 協 力 隊 の 任 務 の 周 知 に 努 める なお 区 は 未 結 成 地 域 の 解 消 を 図 るとともに 区 民 の 自 主 的 な 参 加 を 促 すため 周 知 を 行 う 第 2 防 災 空 地 の 確 保 1) 方 針 本 区 防 災 対 策 の 諸 施 策 の 一 環 として 特 に 震 災 対 策 に 重 点 を 置 いて 災 害 対 策 を 確 立 す る 必 要 があるが 中 でも 地 震 発 生 に 伴 い 起 こるであろう 火 災 の 発 生 さらには 延 焼 を 誘 発 し 大 火 災 になるおそれのあるとき 延 焼 の 拡 大 防 止 により 被 害 を 最 小 限 度 にとどめる 対 策 が 必 要 である そのため 区 は 昭 和 49 年 10 月 江 東 区 防 災 空 地 条 例 を 制 定 し 区 内 火 災 危 険 地 域 に 順 次 防 災 空 地 を 設 置 し 災 害 から 区 民 の 生 命 財 産 を 守 るべく 推 進 してきた 2) 設 置 方 法 上 記 1の 方 針 に 基 づき 次 の 方 法 により 防 災 空 地 を 設 置 する 1 防 災 空 地 の 機 能 災 害 が 発 生 した 際 その 被 害 を 最 小 限 に 防 止 するため 震 災 に 伴 い 発 生 するおそれ のある 二 次 災 害 の 火 災 については 延 焼 拡 大 防 止 とともに 消 火 活 動 の 拠 点 とする 付 近 住 民 の 避 難 時 の 一 時 集 合 場 所 とする なお 平 常 時 においては 公 園 に 準 ずる 簡 易 な 運 動 のできる 憩 いの 広 場 としての 機 能 を 持 たせる 66

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 2 防 災 空 地 の 設 置 地 域 及 び 規 模 防 災 空 地 の 設 置 地 域 については その 目 的 から 延 焼 拡 大 防 止 機 能 を 必 要 とする 地 域 すなわち 火 災 危 険 地 域 を 選 定 する 選 定 にあたっては 既 存 の 市 街 地 形 態 を 調 査 し 道 路 河 川 公 園 等 延 焼 拡 大 防 止 機 能 を 有 する 空 間 地 帯 及 び 物 理 的 延 焼 防 止 帯 としての 耐 火 建 造 物 群 を 考 慮 する 規 模 については 500 m2のスペースを 最 低 基 準 とする 2 3 防 災 空 地 の 設 備 延 焼 拡 大 防 止 の 目 的 から 基 本 的 に 延 焼 の 媒 体 となる 設 備 は 当 然 に 除 外 するとと もに 火 災 時 の 消 火 活 動 の 拠 点 となるため その 活 動 に 支 障 のないよう 防 災 空 地 は 原 則 として 全 面 平 地 の 状 態 を 確 保 する 3 防 災 空 地 の 管 理 上 周 囲 をフェンス 設 備 することにより 車 等 の 侵 入 駐 車 を 防 止 し 空 地 機 能 を 確 保 するとともに 境 界 の 明 確 化 を 図 る 延 焼 拡 大 防 止 のための 積 極 的 消 火 活 動 を 保 障 するため 地 下 貯 水 槽 を 設 置 する 平 常 時 は 簡 易 運 動 場 と 憩 いの 場 所 としての 公 園 機 能 を 持 つため 休 息 用 ベンチ 照 明 灯 の 設 置 と 緑 化 推 進 の 施 策 ともあいまって 植 栽 するが 森 林 的 植 樹 による 延 焼 の 媒 体 化 を 避 けるとともに 消 火 活 動 に 支 障 のないよう 樹 木 間 隔 を 配 慮 し 周 辺 部 分 に 常 緑 で 防 火 効 果 が 高 い 高 木 及 び 灌 木 類 により 緑 化 する 4 防 災 空 地 の 指 定 防 災 空 地 の 機 能 を 最 も 多 く 有 する 空 間 地 帯 としての 既 存 の 公 園 運 動 場 等 につい ては 区 並 びに 国 又 は 他 の 地 方 公 共 団 体 及 び 民 間 の 所 有 又 は 管 理 するもので 防 災 空 地 設 置 地 域 にある 場 合 は これを 防 災 空 地 として 同 意 を 得 て 指 定 する 指 定 した 防 災 空 地 については それぞれの 所 有 者 又 は 管 理 者 において 管 理 するも のとするが 管 理 上 の 指 導 助 言 をしていくものとする 3) 現 況 1 設 置 防 災 空 地 設 置 防 災 空 地 大 島 2-27-19 2,897.8 m2 2 指 定 防 災 空 地 区 立 公 園 123 か 所 609,086.18 m2 区 立 児 童 遊 園 5 か 所 2,661.75 m2 区 営 運 動 場 2 か 所 11,741.00 m2 都 立 公 園 1 か 所 80,889.95 m2 区 内 事 業 所 9 か 所 148,030.18 m2 計 140 か 所 852,409.06 m2 昭 和 53 年 江 東 区 告 示 第 73 号 67

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 2. 危 険 物 施 設 高 圧 ガス 毒 物 劇 物 取 扱 施 設 等 の 安 全 化 (1) 石 油 等 危 険 物 施 設 の 安 全 化 江 東 区 内 の 石 油 等 の 危 険 物 施 設 は 次 のとおりである 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 貯 蔵 所 取 扱 所 製 屋 屋 屋 屋 地 移 簡 区 分 造 所 内 貯 蔵 外 貯 蔵 内 タ ン ク 貯 蔵 外 タ ン ク 貯 蔵 下 タ ン ク 貯 蔵 動 タ ン ク 貯 蔵 易 タ ン ク 貯 蔵 給 油 取 扱 所 営 自 業 家 販 売 取 扱 所 一 般 取 扱 所 移 送 取 扱 所 合 計 所 所 所 所 所 所 所 用 用 施 設 数 1 116 9 48 42 154 67 0 42 61 22 152 0 714 これらの 危 険 物 施 設 は 出 火 のみならず 延 焼 拡 大 の 要 因 ともなる このため 従 来 から 査 察 や 業 界 に 対 する 集 合 教 育 により 安 全 化 を 進 めてきたところである 今 後 は これらの 施 設 に 対 し 耐 震 性 強 化 の 指 導 自 主 防 災 体 制 の 整 備 防 災 資 器 材 の 整 備 促 進 立 入 検 査 の 強 化 などにより 出 火 防 止 や 流 出 防 止 対 策 適 正 な 貯 蔵 取 扱 いの 指 導 を 図 っていく (2) 化 学 薬 品 の 安 全 化 地 震 時 における 危 険 物 化 学 薬 品 からの 出 火 は 宮 城 県 沖 地 震 ( 昭 和 53 年 6 月 )の 例 を みても 出 火 原 因 の 中 で 大 きな 比 率 を 占 めている 東 京 消 防 庁 で 行 った 化 学 薬 品 等 の 混 合 混 触 による 出 火 性 状 を 調 査 研 究 し 約 6,000 種 類 の 組 合 せによる 出 火 危 険 性 の 予 測 評 価 をもとに 各 消 防 署 においてはより 具 体 的 な 安 全 対 策 を 推 進 する また 昭 和 62 年 3 月 火 災 予 防 審 議 会 が 答 申 した 地 震 時 における 地 域 別 の 総 合 出 火 危 険 予 測 と 対 策 の 提 言 を 踏 まえ 化 学 薬 品 を 取 り 扱 う 学 校 病 院 研 究 所 等 に 対 しては 個 別 的 具 体 的 な 安 全 対 策 及 びこれらの 保 管 の 適 正 化 を 指 導 するとともに 事 業 所 に 対 しては 実 態 調 査 を 行 うことにより 個 別 的 な 安 全 対 策 を 推 進 する 68

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 主 な 指 導 事 項 1 化 学 薬 品 容 器 の 転 倒 落 下 防 止 措 置 2 化 学 薬 品 収 納 棚 の 転 倒 防 止 措 置 3 混 合 混 触 発 火 性 物 品 の 近 接 貯 蔵 防 止 措 置 4 化 学 薬 品 等 収 納 場 所 の 整 理 整 頓 5 初 期 消 火 資 器 材 の 整 備 2 (3) 有 毒 物 質 等 の 安 全 化 第 1 届 出 状 況 1) 放 射 線 施 設 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 3 種 別 Ni 63 X 線 Co 60 イリジウム その 他 合 計 施 設 数 15 0 3 2 63 83 2) 高 圧 ガス 施 設 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 種 別 L.P.G C 2 H 2 O 2 CO 2 フレオン その 他 合 計 施 設 数 140 34 26 5 1 36 242 第 2 高 圧 ガス 有 害 物 質 等 の 安 全 化 1) 高 圧 ガス 保 管 施 設 消 防 署 は 高 圧 ガス 取 扱 事 務 所 の 震 災 時 の 安 全 性 確 保 のため 東 京 都 震 災 対 策 条 例 に 基 づく 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 を 指 導 する 2) 毒 物 劇 物 取 扱 施 設 消 防 署 は 毒 物 劇 物 取 扱 施 設 を 有 する 事 業 所 の 震 災 時 の 安 全 性 確 保 のため 東 京 都 震 災 対 策 条 例 に 基 づく 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 を 指 導 する 3) 放 射 線 等 使 用 施 設 消 防 署 は 放 射 線 等 使 用 施 設 を 有 する 事 業 所 の 震 災 時 の 安 全 性 確 保 のため 東 京 都 震 災 対 策 条 例 に 基 づく 事 業 所 防 災 計 画 の 作 成 を 指 導 する 第 3 放 射 線 等 使 用 施 設 消 防 署 は 放 射 線 物 質 を 保 有 する 施 設 に 対 し 火 災 予 防 条 例 第 59 条 により その 品 名 数 量 その 他 貯 蔵 取 扱 いに 関 し 消 防 活 動 上 必 要 な 事 項 の 届 出 について 指 導 する また 消 防 法 第 8 条 に 該 当 する 事 業 所 に 対 しては 消 防 計 画 を 樹 立 し 予 防 管 理 組 織 及 び 自 衛 消 防 組 織 を 強 化 することにより 防 火 管 理 を 中 心 とした 自 主 保 安 体 制 を 確 立 するよう 指 導 する また 立 入 検 査 を 実 施 して 防 災 設 備 の 維 持 管 理 の 適 正 を 図 ると 同 時 に 装 備 資 器 材 の 充 実 を 図 り 災 害 に 対 処 する 69

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 3. 危 険 物 等 の 輸 送 の 安 全 化 石 油 類 高 圧 ガスの 輸 送 はタンクローリー トラックなどにより 行 われており 都 内 の 走 行 車 両 台 数 は 4,000 台 に 達 している 石 油 類 高 圧 ガスを 大 量 に 輸 送 する 場 合 車 両 走 行 については 転 倒 転 落 防 止 義 務 警 戒 標 識 等 の 標 示 義 務 消 火 器 等 安 全 器 材 の 携 帯 義 務 等 種 々の 規 制 が 行 われている 昭 和 60 年 5 月 目 黒 区 で 発 生 したタンクローリー 火 災 は 改 めてこの 種 の 災 害 の 社 会 に 及 ぼす 影 響 の 大 きさが 指 摘 されたところである 今 後 も 関 係 行 政 機 関 と 連 携 した 危 険 物 車 両 の 運 行 の 安 全 性 を 高 めるとともに 保 安 管 理 の 徹 底 を 図 る さらに 輸 送 車 両 の 事 故 を 想 定 した 訓 練 を 実 施 し 保 安 意 識 の 高 揚 に 努 める 1 タンクローリーについては 立 入 検 査 を 適 宜 実 施 し 構 造 設 備 等 については 法 令 基 準 に 適 合 させるとともに 当 該 基 準 が 維 持 されるよう 指 導 を 強 化 する また 指 導 に 当 たっては 隣 接 各 県 と 連 携 を 密 にし 安 全 指 導 を 進 める 2 鉄 道 タンク 車 による 危 険 物 輸 送 については 東 京 都 震 災 対 策 条 例 に 基 づいて 関 係 事 業 所 が 作 成 した 防 災 計 画 の 遵 守 徹 底 を 図 る 3 タンカーによる 危 険 物 輸 送 について 受 入 施 設 を 有 する 事 業 所 に 対 して 荷 役 中 における 被 害 の 軽 減 を 図 るための 各 種 対 策 の 指 導 を 強 化 する 4 トラック 等 の 危 険 物 を 運 搬 する 車 両 についても タンクローリーと 同 様 に 適 宜 立 入 検 査 を 実 施 し 安 全 対 策 を 進 める 5 危 険 物 の 運 搬 又 は 移 送 中 における 事 故 時 の 措 置 連 絡 用 資 料 (イエローカード) の 車 両 積 載 を 確 認 し 活 用 の 推 進 を 図 る 4. 劇 場 百 貨 店 及 び 地 下 施 設 等 の 安 全 化 第 1 劇 場 百 貨 店 等 の 混 乱 防 止 大 地 震 発 生 時 不 特 定 多 数 の 人 々が 集 まる 劇 場 百 貨 店 においては 激 しい 地 震 動 によ る 停 電 や 落 下 物 あるいは 火 災 などのため 人 々が 出 入 口 に 殺 到 するなど 大 きな 混 乱 が 生 ず る 可 能 性 がある このため 各 消 防 署 では 次 の 項 目 に 基 づく 訓 練 指 導 を 推 進 している 1 防 災 計 画 に 掲 げた 対 策 項 目 ア. 非 常 災 害 対 策 本 部 の 開 設 運 営 施 設 設 備 の 被 害 状 況 の 把 握 イ. 来 場 者 の 避 難 誘 導 迂 回 路 一 方 通 行 の 設 定 等 避 難 誘 導 等 経 路 の 決 定 階 段 規 制 ウ. 来 場 者 への 規 制 放 送 設 備 の 活 用 非 常 照 明 の 早 期 確 立 行 政 機 関 への 応 援 要 請 2 従 業 員 に 対 する 教 育 訓 練 の 実 施 70

予 防 対 策 第 3 節 出 火 延 焼 等 の 防 止 第 2 共 同 溝 及 び 洞 道 の 安 全 対 策 昭 和 59 年 11 月 に 世 田 谷 電 話 局 の 洞 道 内 で 発 生 した 地 下 ケーブル 火 災 は 極 めて 困 難 な 消 防 活 動 を 余 儀 なくされるとともに 長 期 にわたり 約 9 万 戸 の 電 話 通 信 回 線 の 不 通 により 経 済 的 社 会 的 混 乱 を 招 き 都 市 型 災 害 として 社 会 に 大 きな 影 響 を 与 えた このような 都 市 型 災 害 に 対 処 するため 一 定 規 模 以 上 の 洞 道 共 同 溝 について 消 防 活 動 上 必 要 な 事 項 を 制 度 化 し 事 前 の 消 防 対 策 を 確 立 する 2 3 71

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 応 急 対 策 第 1 節 社 会 公 共 施 設 等 の 応 急 対 策 による 二 次 災 害 防 止 ( 区 総 務 部 都 市 整 備 部 土 木 部 教 育 委 員 会 第 七 消 防 方 面 本 部 深 川 城 東 両 消 防 署 ) 1. 公 共 土 木 施 設 等 の 応 急 対 策 公 共 土 木 施 設 等 が 地 震 津 波 等 により 被 害 を 受 けるおそれがあるときは 水 害 を 警 戒 防 御 する 被 害 を 受 けたときは 速 やかに 応 急 対 策 を 行 う また 二 次 災 害 危 険 地 区 調 査 を 実 施 するとともに 延 焼 火 災 危 険 物 の 流 出 などの 二 次 災 害 危 険 地 域 から 住 民 等 の 避 難 誘 導 を 行 い 二 次 災 害 を 防 止 する ( 第 2 部 第 5 章 津 波 等 対 策 参 照 ) 2. 社 会 公 共 施 設 等 の 応 急 対 策 地 震 が 発 生 したとき 応 急 対 策 上 重 要 な 役 割 を 果 たす 社 会 公 共 施 設 等 について 余 震 等 による 倒 壊 仕 上 部 材 の 落 下 等 から 生 じる 二 次 災 害 を 防 止 するため 早 期 に 被 害 状 況 を 調 査 し 使 用 できるかどうかを 応 急 的 に 判 定 する 区 立 の 公 共 建 築 物 が 被 災 した 場 合 必 要 に 応 じて 応 急 危 険 度 判 定 を 実 施 する その 判 定 業 務 が 困 難 な 場 合 都 災 害 対 策 本 部 に 判 定 実 施 の 支 援 を 要 請 応 急 危 険 度 判 定 技 術 者 が 不 足 する 場 合 他 団 体 への 協 力 要 請 社 会 公 共 施 設 の 管 理 者 から 判 定 実 施 の 支 援 要 請 があった 場 合 公 共 建 築 物 に 準 じて 社 会 公 共 施 設 の 判 定 を 実 施 本 庁 舎 学 校 等 の 公 共 施 設 は 大 半 が 災 害 対 策 本 部 の 施 設 又 は 避 難 所 として 指 定 されてい る 関 係 上 被 災 したときは 直 ちに 応 急 修 理 を 行 う 必 要 があるので 事 故 発 生 の 報 告 に 基 づ き 人 員 資 材 等 を 迅 速 に 輸 送 し 修 理 を 行 うものとする 電 気 ガス 水 道 等 の 復 旧 や 仮 設 電 話 等 の 設 置 に 関 しては 優 先 して 対 応 する 必 要 のあ る 施 設 をあらかじめ 定 めるなど 関 係 機 関 の 協 力 を 得 て 優 先 復 旧 計 画 の 策 定 に 努 める 第 2 節 危 険 物 等 の 応 急 措 置 による 危 険 防 止 ( 東 京 海 上 保 安 部 都 港 湾 局 東 京 湾 岸 警 察 署 第 七 消 防 方 面 本 部 深 川 城 東 両 消 防 署 ) 危 険 物 保 管 施 設 は 地 震 火 災 及 び 水 災 に 際 し 火 薬 類 保 管 施 設 は 火 災 に 際 し 放 射 性 物 質 高 圧 ガス 及 び 毒 物 劇 物 保 管 施 設 は 火 災 及 び 大 量 放 出 に 際 し 住 民 の 生 命 身 体 及 び 財 産 を 災 害 から 保 護 するため 関 係 各 機 関 は 緊 密 な 協 調 のもとに 活 動 を 開 始 するものと 72

応 急 対 策 第 2 節 危 険 物 等 の 応 急 措 置 による 危 険 防 止 する 1 危 険 物 保 管 施 設 は 震 害 水 害 のおそれのある 低 水 位 地 域 沿 岸 地 域 等 にある 屋 外 タンク 貯 蔵 所 を 目 標 とする 2 火 薬 類 保 管 施 設 は 火 災 等 による 被 害 拡 大 のおそれがある 施 設 を 目 標 とする 3 放 射 性 物 質 保 管 施 設 は 大 量 貯 蔵 所 を 目 標 とする 4 高 圧 ガス 保 管 施 設 は 大 量 貯 蔵 所 を 目 標 とする 5 毒 物 劇 物 保 管 施 設 は 大 量 貯 蔵 所 及 び 取 扱 所 を 目 標 とする 2 1. 危 険 物 施 設 高 圧 ガス 毒 物 劇 物 取 扱 施 設 等 の 応 急 措 置 3 区 は ここで 掲 げる 全 ての 事 態 において 関 係 機 関 と 連 携 して 情 報 収 集 を 行 うとともに 必 要 に 応 じて 避 難 勧 告 や 避 難 指 示 を 行 い 避 難 所 を 開 設 し 情 報 を 提 供 する (1) 石 油 類 等 危 険 物 保 管 施 設 の 応 急 措 置 関 係 事 業 所 の 管 理 者 危 険 物 保 安 監 督 者 及 び 危 険 物 取 扱 者 に 対 して 次 に 掲 げる 措 置 を 当 該 危 険 物 施 設 の 実 態 に 応 じて 講 ずるよう 指 導 する 1 危 険 物 の 流 出 あるいは 爆 発 等 のおそれのある 作 業 及 び 移 送 を 停 止 するとともに 施 設 の 応 急 点 検 と 出 火 等 の 防 止 措 置 2 混 触 発 火 等 による 火 災 の 防 止 措 置 と 初 期 消 火 活 動 並 びにタンク 破 壊 等 による 流 出 及 び 異 常 反 応 浸 水 等 による 広 域 拡 散 の 防 止 措 置 と 応 急 対 策 3 危 険 物 による 災 害 発 生 時 の 自 主 防 災 活 動 組 織 と 活 動 要 領 の 制 定 4 災 害 状 況 の 把 握 及 び 状 況 に 応 じた 従 業 員 周 辺 地 域 住 民 に 対 する 人 命 安 全 措 置 並 びに 防 災 機 関 との 連 携 活 動 (2) 高 圧 ガス 保 管 施 設 の 応 急 措 置 消 防 署 は ガスの 拡 散 が 急 速 で 人 命 危 険 が 著 しく 切 迫 しているときの 避 難 の 勧 告 又 は 指 示 を 行 うとともに 事 故 時 の 広 報 活 動 及 び 警 戒 区 域 に 対 する 規 制 を 行 う また 関 係 機 関 との 間 に 必 要 な 情 報 連 絡 を 行 い これらの 施 設 に 対 する 災 害 応 急 対 策 に ついては 第 2 部 第 6 章 応 急 対 策 第 2 節 の 消 火 救 助 救 急 活 動 により 実 施 する (3) 毒 物 劇 物 取 扱 施 設 の 応 急 措 置 消 防 署 は 有 毒 物 質 等 の 拡 散 が 急 速 で 人 命 危 険 が 著 しく 切 迫 しているときの 避 難 勧 告 又 は 指 示 を 行 うとともに 事 故 時 の 広 報 活 動 及 び 警 戒 区 域 に 対 する 規 制 を 行 う また 関 係 機 関 との 間 に 情 報 連 絡 を 行 い これらの 施 設 に 対 する 災 害 応 急 対 策 について は 第 2 部 第 6 章 応 急 対 策 第 2 節 の 消 火 救 助 救 急 活 動 により 対 処 する (4) 化 学 物 質 関 連 施 設 の 応 急 措 置 科 学 物 質 対 策 として 適 正 管 理 化 学 物 質 取 扱 事 業 者 から 事 故 に 関 する 情 報 を 収 集 し 必 要 に 応 じて 同 事 業 者 に 応 急 措 置 を 実 施 するよう 指 示 するとともに 関 係 機 関 に 情 報 を 提 供 73

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 する PCB 対 策 として PCB 保 管 事 業 者 等 から 事 故 に 関 する 情 報 を 収 集 し 必 要 に 応 じて 同 事 業 者 等 に 破 損 漏 洩 している 機 器 の 調 査 確 認 を 行 うとともに 応 急 措 置 の 実 施 及 び PCB 汚 染 状 況 を 表 示 するよう 指 示 する また 関 係 機 関 に 情 報 を 提 供 する (5) 放 射 線 等 使 用 施 設 の 応 急 措 置 東 京 消 防 庁 は 放 射 性 物 質 の 露 出 流 出 による 人 命 危 険 の 排 除 を 図 ることを 主 眼 とし 次 の 各 措 置 をとるよう 使 用 者 に 要 請 する 1 施 設 の 破 壊 による 放 射 線 源 の 露 出 流 出 の 防 止 を 図 るための 緊 急 措 置 2 放 射 線 源 の 露 出 流 出 に 伴 う 危 険 区 域 の 設 定 等 人 命 安 全 に 関 する 応 急 措 置 また 事 故 の 状 況 に 応 じ 火 災 の 消 火 延 焼 の 防 止 警 戒 区 域 の 設 定 救 助 救 急 等 に 関 する 必 要 な 措 置 を 実 施 する 国 業 界 団 体 都 所 管 局 警 視 庁 事 業 所 総 合 防 災 部 区 市 町 村 東 京 消 防 庁 一 般 的 な 事 故 報 告 等 の 流 れ 2. 危 険 物 輸 送 車 両 等 の 応 急 対 策 (1) 高 圧 ガス 輸 送 車 両 等 の 応 急 対 策 消 防 署 は 交 通 規 制 等 について 関 係 機 関 と 密 接 な 情 報 連 絡 を 行 うとともに 災 害 応 急 対 策 は 第 2 部 第 6 章 応 急 対 策 第 2 節 の 消 火 救 助 救 急 活 動 により 対 処 する (2) 核 燃 料 物 質 輸 送 車 両 の 応 急 対 策 東 京 消 防 庁 が 事 故 の 通 報 を 受 けた 場 合 は 直 ちにその 旨 を 都 総 務 局 に 通 報 するとともに 事 故 の 状 況 に 応 じ 火 災 の 消 火 延 焼 の 防 止 警 戒 区 域 の 設 定 救 助 救 急 等 に 関 する 必 要 な 措 置 を 実 施 する 74

応 急 対 策 第 2 節 危 険 物 等 の 応 急 措 置 による 危 険 防 止 事 業 者 等 ( 輸 送 事 業 者 事 業 者 現 場 責 任 者 ) 最 寄 りの 警 察 機 関 最 寄 りの 消 防 機 関 都 道 府 県 警 本 部 都 道 府 県 消 防 防 災 主 管 部 局 放 射 性 物 質 輸 送 事 故 対 策 会 議 文 部 科 学 省 経 済 産 業 省 国 土 交 通 省 警 察 庁 総 務 省 消 防 庁 2 3 最 寄 りの 海 上 保 安 部 署 管 区 海 上 保 安 本 部 海 上 保 安 庁 3. 流 出 油 流 木 の 応 急 対 策 (1) 流 出 油 応 急 災 害 対 策 計 画 ここでは 海 上 及 び 河 川 において 船 舶 の 座 礁 衝 突 火 災 等 の 事 故 が 発 生 し 又 は 沿 岸 の 危 険 物 貯 蔵 所 の 事 故 等 により 大 量 の 油 が 流 出 した 場 合 あるいは これに 伴 う 油 火 災 が 発 生 した 場 合 人 命 の 救 出 消 火 活 動 油 拡 散 防 止 及 び 沿 岸 住 民 への 被 害 防 止 等 を 図 る ため 関 係 機 関 のとるべき 措 置 について 定 める( 東 京 海 上 保 安 部 における 措 置 については 第 2 部 第 4 章 応 急 対 策 第 3 節 河 川 港 湾 施 設 等 参 照 ) 第 1 通 報 連 絡 体 制 通 報 連 絡 態 勢 は 次 のとおりとする 通 報 連 絡 者 発 見 者 江 東 区 通 報 受 理 者 東 京 海 上 保 安 部 東 京 都 東 京 消 防 庁 警 視 庁 第 2 災 害 発 生 時 の 措 置 関 係 機 関 と 協 力 し 情 報 収 集 や 状 況 調 査 を 行 うとともに 舟 艇 で 負 傷 者 被 災 者 の 避 難 誘 導 及 び 救 出 活 動 火 災 発 生 時 には 初 期 消 火 及 び 延 焼 防 止 に 当 たる また 再 発 事 故 防 止 のため 現 場 への 立 入 禁 止 又 は 制 限 し 付 近 の 警 戒 を 実 施 する なお 消 防 機 関 の 対 応 措 置 については 次 のとおりである 75

第 2 部 災 害 予 防 応 急 復 旧 計 画 1) 災 害 発 生 時 の 作 業 態 勢 1 人 命 救 肋 2 オイルフェンスの 展 張 3 流 出 油 の 処 理 火 災 発 生 防 止 のための 油 処 理 剤 の 散 布 4 初 期 消 火 及 び 延 焼 防 止 措 置 5 警 戒 及 び 立 入 制 限 6 油 処 理 剤 消 火 剤 オイルフェンス 等 の 応 急 資 材 の 調 達 輸 送 7 避 難 船 移 動 に 係 る 関 係 機 関 への 要 請 8 タンカーバージによる 残 油 移 替 に 係 る 関 係 機 関 への 要 請 9 関 係 機 関 に 対 する 船 艇 航 空 機 の 動 員 要 請 10 消 火 資 器 材 の 確 保 11 その 他 の 応 急 処 理 2) その 他 1 海 上 及 び 河 川 における 火 気 使 用 禁 止 に 係 る 広 報 2 沿 岸 住 民 及 び 危 険 物 貯 蔵 所 等 に 対 する 火 気 管 理 の 指 導 広 報 3 沿 岸 住 民 への 被 害 拡 大 防 止 措 置 の 指 導 4 沿 岸 住 民 に 対 する 避 難 勧 告 退 去 命 令 の 伝 達 及 び 避 難 誘 導 5 危 険 物 貯 蔵 所 の 自 衛 措 置 の 強 化 指 導 6 その 他 必 要 な 措 置 第 3 流 出 油 の 防 除 都 及 び 港 湾 漁 港 河 川 及 び 海 岸 の 管 理 者 は 必 要 に 応 じ 協 力 して 沿 岸 に 漂 着 した 油 の 除 去 のための 措 置 を 実 施 する また 区 は 沿 岸 に 漂 着 した 油 の 除 去 作 業 に 対 処 するため オイルフェンス 等 の 備 蓄 を 行 い 速 やかに 対 応 する 態 勢 を 整 えるものとする (2) 流 木 応 急 災 害 対 策 計 画 消 防 署 は 関 係 機 関 からの 通 報 により 必 要 と 認 められる 場 合 は 状 況 に 応 じて 消 防 艇 等 を 出 場 させ 監 視 警 戒 に 当 たる ( 東 京 海 上 保 安 部 における 措 置 については 第 2 部 第 1 章 区 の 基 本 的 理 念 と 役 割 参 照 ) 4. 危 険 動 物 の 逸 走 時 対 策 消 防 署 は 情 報 の 受 理 及 び 伝 達 並 びに 被 害 者 の 救 助 及 び 搬 送 を 行 う また 区 は 危 険 動 物 の 逸 走 時 において 必 要 に 応 じて 次 の 措 置 を 行 う 1 住 民 に 対 する 避 難 の 勧 告 又 は 指 示 2 住 民 の 避 難 誘 導 3 避 難 所 の 開 設 4 避 難 住 民 の 保 護 5 情 報 提 供 6 関 係 機 関 との 連 絡 76

復 旧 対 策 第 1 節 公 共 の 安 全 確 保 施 設 の 本 来 機 能 の 回 復 復 旧 対 策 2 第 1 節 公 共 の 安 全 確 保 施 設 の 本 来 機 能 の 回 復 ( 区 総 務 部 都 市 整 備 部 土 木 部 教 育 委 員 会 第 七 消 防 方 面 本 部 深 川 城 東 両 消 防 署 ) 1. 河 川 施 設 等 の 復 旧 3 河 川 管 理 施 設 については 氾 濫 水 による 被 害 の 拡 大 を 防 止 するために 速 やかに 施 設 の 復 旧 に 努 める ( 第 2 部 第 5 章 津 波 等 対 策 参 照 ) 2. 社 会 公 共 施 設 等 の 復 旧 施 設 の 被 害 状 況 を 調 査 し 復 旧 を 実 施 する 被 災 施 設 の 復 旧 に 当 たっては 原 状 復 旧 を 基 本 にしつつも 再 度 の 災 害 防 止 等 の 観 点 から 可 能 な 限 り 改 良 復 旧 を 行 うことが 望 まし い 77