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ストックマネジメント ① 施設の状況 面バンド工法を採用しました 対象となる管水路は ダグタイル鋳鉄管で管経 本工法による施工は 以下の手順で行いました φ 700 1000 で昭和 42 年に完成し 40 年程が ⅰ ゴムの輪を継ぎ手に沿ってセットする 写 経過しています 近年 漏水事故が毎年のように 発生しており 畑かんの断水 周辺への浸水が発 真 3 ⅱ ステンレスの輪をゴムの輪に沿わせる 写 生する状況でした 写真 1 真 4 ⅲ ステンレスの輪を内側からジャッキで隙 間がないように押しつけ ボルトで留める 写真 5 6 内面バンド工法の採用により 全面更新と比べ 大幅なコスト縮減が図られました しかしながら 本地区で工事を実施しているの は すでに漏水が発生している管水路や不具合が 生じている設備です 幸い大きな事故が発生して いないものの標準耐用年数を超過している施設も 少なくないことから 今後 そのような施設に対す るストックマネジメントの取組が課題となります 写真 1 2 農道環境整備事業 有明地区 ② 管路の改修 有明大橋は 鹿児島県の大隅半島西部に位置す 機能診断を行った結果 既設管本体からの漏水 る志布志市有明町を流れる二級河川菱田川とその はほとんどなく 漏水の原因は継ぎ手部の劣化 写 谷を渡る上路式逆ロ ゼ鋼桁橋とポステン PC 単 真 2 によるものと確認されました このこと 純 T 桁橋からなる合計の橋長が 366. 8 m の道路 から 継ぎ手部のみの補修を行う工法として 内 橋で 昭和 56 年に広域営農団地農道整備事業の 写真 2 写真 3 写真 4 写真 5 写真 6 写真 7 完成 25

曽於 2 期地区で架橋されました 一方 架橋後 30 年余りが経過し 老朽化が進 んでいます また 防災上も重要路線となってい るため地震時における対策が必要となっています 農道環境整備事業有明地区は 橋梁塗装と落橋 防止を実施しています ここでは 耐震補強と落橋防止システムについ て紹介します ① 施設の状況 逆ロ ゼ鋼桁橋は 架橋から 10 年後の平成 3 年に団体営事業で再塗装を実施していますが そ 写真 9 の後 15 年以上経過すると写真のように塗装が劣 化し鋼材の腐食が確認されました 写真 8 性能が向上しており 15 年から 20 年のサイクル で再塗装することで対応できるようになりました 写真 9 ③ 耐震性向上と落橋防止システム ⅰ 橋脚補強 構造部材の耐震性向上 大規模地震動においては 橋脚が破壊や倒壊 をして橋桁が落橋することを防止するため 橋 脚補強 が基本となります 有明大橋の補強工法は 既設橋梁の耐震補 H17.4 強工法事例集 H17.4 財 海洋架橋 橋梁調 写真 8-3- また 昭和 47 年の道路橋示方書により設計施 工がなされた橋梁であることから 落橋防止シス 査会 の耐震補強工法の選定フローより選定 しコンクリート巻立て工法 写真 10 を採 用しました ⅱ 落橋防止システムの構築 テム 落橋防止 変位制限装置共 を有しません 落橋防止システムの構築とは ①落橋防止装 このことから 現行の耐震基準を満たしていない 置 写真 11 12 の強化 ②変位制限装置 ことから 地震動を受けた際に最悪の場合 落橋 の強化 ③桁かかり長の確保 ④段差防止構造 する恐れがありました の設置 写真 13 の 4 つの総称です ② 橋梁塗装 有明大橋は ローゼ橋部と PC 橋部からなる 昭和 56 年の建設時や平成 3 年の再塗装時は 10 ことから それぞれに検討を行いました 年に 1 度の塗装が必要でしたが 現在 塗料の まず ローゼ橋の落橋防止構造は A1 橋台と 26

ストックマネジメント 写真 10 写真 11 PC 橋部 写真 12 ローゼ橋部 写真 13 桁 P0 橋脚と桁とをチェーンで連結する緩衝 PC ケーブルでそれぞれの桁を連結しました チェーンを設置しました 変位制限構造については コンクリート壁を 変位制限構造については P0 橋脚側に橋軸 既設の橋座に設置して 橋軸方向及び橋軸直角 と橋軸直角方向の 2 方向への変位に対応する緩 方向への変位に対応させる構造としました 衝チェーンの土台である鋼製ブラケットと一体 段差防止構造については 鋼桁ではなく 支 型の構造としました 承高さも 40 以下となるため段差防止構造は なお A1 側のヒンジ支承は 道路橋示方書 必要ありませんでした の変位制限構造に対する耐荷力を有していたた 最後に 桁かかり長については ローゼ橋 め 今回の工事で新たに変位制限構造を設けま PC 橋側ともに既存の構造で満足していたため せんでした 新たに増設する必要はありませんでした 段差防止構造については 示方書で 高さ 本事業で橋脚補強と落橋防止システムの設置 40 以上の鋼製支承を用いる場合は段差防止 を行うまで有明大橋は 橋桁が橋台と橋脚に載 構造を桁端部に設置すること となっており っていただけの構造でしたが 今回 耐震性 A1 側の支承が 78 と 40 以上であったこと 安全性に優れた新たな有明大橋として 生まれ から段差防止構造を設置しました 変わりました 次に PC 橋の落橋防止構造ですが P0 橋脚 及び A2 橋台とそれぞれの PC 桁とをチェーン 3 今後の展開方向 で連結するローゼ橋側と同じく緩衝チェーンを 本県のストックマネジメントの取り組みは ま 設置しました だ始まったばかりです また P1 P2 P3 P4 P5 橋脚部においては そこで 長期的な戦略である施設の長寿命化と 既設横桁にコンクリートで打ち増し補強を行い ライフサイクルの最適化に向けた基本的な方針を 27