CEMSAR Center for Energy Management System Auditors Registration エネルギー マネジメントシステム 審 査 員 評 価 登 録 センター
はじめに 2011 年 6 月 15 日 今 後 のエネルギー 管 理 分 野 における 世 界 標 準 になることが 見 込 まれる 国 際 規 格 ISO50001(エネルギーマネジメントシステム)が 発 行 されました 更 に 2011 年 10 月 20 日 には JIS 規 格 (JIS Q 50001)が 官 報 公 示 されました これにより 省 エネルギー 等 への 企 業 対 応 に 世 界 共 通 の 枠 組 みが 示 されることになるとともに 国 際 的 事 業 活 動 を 行 う 企 業 等 においては 本 規 格 への 適 合 が 求 められるケースが 生 じることも 予 想 されます この 規 格 への 適 合 は 本 規 格 に 精 通 した 人 材 の 育 成 を 通 じ 自 己 評 価 として 行 うこともでき ますが 対 外 的 には 専 門 の 審 査 員 による 審 査 を 通 じて 認 証 される 仕 組 みとなっています こ の 認 証 制 度 は 1 審 査 員 による 審 査 を 通 じて 認 証 登 録 を 行 う 審 査 認 証 機 関 その 前 提 として2 審 査 員 を 養 成 する 研 修 機 関 3 研 修 機 関 が 行 なう 研 修 内 容 の 承 認 と 併 せ 研 修 修 了 者 の 評 価 審 査 員 としての 登 録 を 行 う 審 査 員 評 価 登 録 機 関 により 運 営 されます 財 団 法 人 省 エネルギーセンターは 本 規 格 の 国 際 的 検 討 の 過 程 において 日 本 政 府 による 対 応 をお 手 伝 いし 特 に 本 規 格 と 我 が 国 省 エネ 法 との 整 合 性 ができるだけ 図 られるよう 助 言 し てまいりました この 国 際 的 検 討 過 程 における 経 験 さらにはセンター 設 立 以 来 30 年 以 上 に 亘 る 省 エネ 推 進 のノウハウ 等 を 活 かして 本 認 証 制 度 の 中 で 上 記 3の 審 査 員 評 価 登 録 機 関 の 役 割 を 担 うこととしました ついては センター 内 に エネルギーマネジメントシス テム 審 査 員 評 価 登 録 センター(CEMSAR:セムサール) を 開 設 しましたので 関 係 の 皆 様 に は 是 非 ご 利 用 いただければと 存 じます
ISO50001 の 発 行 International Organization for Standardization ISO 50001 - Energy management 発 行 資 料 より http://www.iso.org/iso/iso_catalogue/management_and_leadership_standards/sp ecific-applications_energy.htm 2011 年 6 月 15 日 国 際 標 準 化 機 構 (ISO: International Organization for Standardization) のエネルギーマネジメントシステム 規 格 ISO50001 が 発 行 されました 既 存 のマネジメント システム 規 格 の ISO9001( 品 質 )や ISO14001( 環 境 )などと 同 様 第 三 者 外 部 監 査 による 認 証 を 取 得 することもできる 規 格 です
ISO50001 とは ISO50001 とは エネルギー 使 用 に 関 して 方 針 目 的 目 標 を 設 定 し 計 画 を 立 て 手 順 を 決 めて 管 理 する 活 動 を 体 系 的 に 実 施 で きるようにした 仕 組 み(これを 組 織 のエネルギーマネジメントシス テム(EnMS と 略 )とよぶ)を 確 立 する 際 に 必 要 な 要 求 事 項 を 定 めた 規 格 です 本 規 格 はエネルギー 効 率 などのパフォーマンスをシステム 全 体 と して 改 善 することを 目 的 とし エネルギーコストの 削 減 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 削 減 につながることを 意 図 したものです また 本 規 格 は ISO において 米 国 中 国 等 エネルギー 消 費 大 国 の 積 極 的 参 画 のもと 検 討 が 進 められ 発 行 に 至 ったものであり 今 後 世 界 標 準 としてひろく 各 国 で 活 用 されていくことが 見 込 まれます
ISO50001 の 特 徴 1) エネルギーパフォーマンスの 改 善 に 重 点 この 規 格 は エネルギーパフォーマンス(エネルギー 原 単 位 等 )の 改 善 を 計 画 的 かつ 効 果 的 に 行 うことに 力 点 をおいています このため 基 本 的 運 用 については いわゆる PDCA( 計 画 実 施 確 認 改 善 措 置 )サイクルの 考 え 方 が 採 用 されています 2) 運 用 体 制 等 の 整 備 及 びその 明 確 化 運 用 に 当 たっては 1 トップマネジメントを 通 じた 体 制 の 確 立 2 基 本 方 針 目 標 計 画 の 策 定 そのためのベースラインや 改 善 指 針 の 設 定 3 改 善 策 及 びその 具 体 的 実 施 方 法 ( 設 備 機 器 の 導 入 方 法 等 を 含 む) 4 計 測 分 析 等 による 効 果 の 測 定 などを 明 確 化 体 系 化 することが 重 視 されます 3) 省 エネ 法 等 との 整 合 この 規 格 は 省 エネ 法 等 国 内 のルールと 整 合 させることにより さらに 合 理 的 かつ 有 効 に 実 施 することができます 例 えば 規 格 の 適 合 に 際 し 省 エネ 法 に 基 づく 管 理 体 制 長 期 計 画 管 理 標 準 等 の 策 定 の 考 え 方 具 体 的 な 改 善 措 置 を 盛 り 込 むことを 通 じて これら 2 つの 規 範 に 沿 ったエネル ギー 管 理 を 同 時 相 乗 的 に 実 行 することが 可 能 です
ISO50001 の 活 用 とそのメリット ISO50001 は 広 い 範 囲 の 組 織 において 活 用 できること 個 々の 組 織 が ISO50001 の 考 え 方 に 沿 って 自 らのエネルギー 管 理 体 系 を 構 築 することを 企 図 していること エネルギーパフォ ーマンスの 改 善 方 法 を 織 り 込 んでいることなどから この 規 格 をエネルギー 管 理 と 省 エネル ギーのために 有 効 に 活 用 していくことが 望 まれます 世 界 的 にも 各 国 で 広 く 活 用 されていく 見 込 みであり 政 府 においても 今 後 の 活 用 方 法 について 検 討 が 行 われています ISO50001 の 特 徴 が 示 しているように 規 格 を 活 用 することで 省 エネルギーと 効 率 向 上 が 図 れ これによってコストダウン 環 境 負 荷 低 減 更 には 企 業 イメージ 向 上 などの 効 果 が 期 待 できます また 我 が 国 省 エネ 法 に 基 づくエネルギー 管 理 を 実 施 している 組 織 では 実 施 体 制 の 整 備 長 期 計 画 や 管 理 標 準 等 に 基 づき 行 われる 改 善 措 置 等 について 確 認 評 価 する 機 会 を 提 供 し 省 エネ 効 果 を 高 めるツールとして 活 用 できます 更 に ISO9001 ISO14001 と 同 様 に 国 際 取 引 において 今 後 この 規 格 への 適 合 を 求 められることも 予 想 され 国 際 ビジネス 等 を 有 利 に 進 める 上 でも 役 立 つものと 考 えられます
EnMS 構 築 ISO50001 に 基 づく EnMS の 構 築 ISO50001 に 基 づく EnMS の 構 築 は 組 織 内 で 本 規 格 に 精 通 した 人 材 を 育 成 の 上 自 ら 規 格 への 適 合 性 を 評 価 し その 結 果 に 基 づき 宣 言 することが 可 能 になっています さらに 自 ら 構 築 したエネルギー 管 理 体 制 の 本 規 格 との 適 合 性 につ いて 対 外 的 な 実 証 性 を 高 めるためには 外 部 の 審 査 認 証 機 関 の 審 査 を 受 け その 認 証 を 受 けることが 有 効 です EnMS 構 築 に 必 要 な 人 材 外 部 認 証 においては 審 査 認 証 機 関 等 で 審 査 活 動 を 行 う 審 査 員 が 置 かれます この 審 査 員 の 資 格 を 取 得 するためには 所 定 の 研 修 を 受 講 の 上 力 量 試 験 に 合 格 する 必 要 があります 組 織 内 で 自 ら EnMS を 確 立 するためには 上 記 審 査 員 と 同 等 の 規 格 に 精 通 した 人 材 の 育 成 確 保 が 必 要 になります
認 証 制 度 のしくみ ISO50001 認 証 過 程 研 修 コースの 評 価 承 認 1 審 査 認 証 機 関 2 審 査 員 評 価 登 録 機 関 3 研 修 機 関 審 査 員 契 約 登 録 力 量 試 験 評 価 研 修 ISO50001 認 証 登 録 審 査 員 審 査 員 候 補 者 審 査 員 資 格 取 得 希 望 者 企 業 等 ISO50001 の 審 査 評 価 登 録 された 審 査 員 は 審 査 認 証 機 関 の 契 約 審 査 員 としてだけ ではなく 企 業 等 の 内 部 審 査 員 としての 活 躍 も 可 能 です 1 審 査 認 証 機 関 : 審 査 員 による 審 査 活 動 に 基 づいて 外 部 認 証 を 行 います 2 審 査 員 評 価 登 録 機 関 : 組 織 内 外 で 審 査 活 動 を 行 う 審 査 員 を 資 格 登 録 します また そのため の 研 修 コースの 承 認 力 量 試 験 を 実 施 します 3 研 修 機 関 : 審 査 員 がエネルギーマネジメントシステム 及 びその 審 査 に 精 通 するた めの 研 修 コースを 企 画 準 備 し 実 施 します 研 修 コースは 審 査 員 評 価 登 録 機 関 の 承 認 を 受 けます
審 査 員 になるためには 1 エネルギーマネジメントシステム 審 査 員 ( 以 下 エネルギー 審 査 員 という )への 登 録 を 希 望 される 方 は 資 格 基 準 を 満 たす 必 要 があります ( 詳 細 はホームページ 参 照 ) なお 新 たに 登 録 を 希 望 するには 研 修 コースを 受 講 する 必 要 があります フォーマル 研 修 コース 資 格 拡 大 研 修 コース 特 定 研 修 コースについて CEMSAR が 承 認 した 研 修 コースを 設 けています 資 格 の 種 類 と 資 格 基 準 エネルギー 審 査 員 資 格 には EnMS 審 査 員 補 EnMS 審 査 員 EnMS 主 任 審 査 員 の 3 種 類 が あります( 下 表 ) 学 歴 研 修 歴 筆 記 試 験 通 常 の 業 務 経 験 エネルギーマネジメン ト 分 野 の 業 務 経 験 ( 及 び 専 門 的 業 務 経 験 ) 審 査 経 験 力 量 の 確 認 エネルギー 審 査 員 の 種 類 と 要 件 EnMS 審 査 員 補 EnMS 審 査 員 EnMS 主 任 審 査 員 中 等 教 育 ( 高 等 学 校 ) 卒 業 または 同 等 以 上 の 学 歴 CEMSAR が 承 認 したエネルギー 審 査 員 研 修 コースを 修 了 していること 上 記 研 修 終 了 後 実 施 される CEMSAR の 力 量 試 験 に 合 格 していること 技 術 的 管 理 的 又 は 専 門 的 立 場 での 業 務 経 験 を 5 年 以 上 有 すること ( 高 専 卒 以 上 の 学 歴 の 場 合 4 年 以 上 ) 上 記 業 務 経 験 のうち 2 年 以 上 はエネルギーマネジメント 分 野 の 知 識 及 び 技 能 に 係 わる 業 務 経 験 であること( 対 象 となる 業 務 経 験 の 詳 細 は 申 請 書 の 説 明 をご 覧 下 さい ) なお 特 に エネルギー 管 理 士 である 場 合 及 び 技 術 士 又 は 電 気 主 任 技 術 者 で 公 的 義 務 による 選 任 に 基 づく 2 年 以 上 のエネルギー 管 理 活 動 実 績 がある 場 合 は 専 門 的 業 務 経 験 として 特 定 研 修 コースの 受 講 に 基 づく 資 格 登 録 対 象 と なります 通 常 の 場 合 3 年 以 内 に 4 回 以 上 2 年 以 内 に 3 回 以 上 資 格 拡 大 の 場 合 専 門 的 業 務 経 験 に 基 づく 場 合 通 常 の 場 合 資 格 拡 大 の 場 合 専 門 的 業 務 経 験 に 基 づく 場 合 不 要 個 人 的 特 質 に 関 し 業 務 上 の 関 係 が 1 年 以 上 ある 所 属 組 織 の 責 任 者 等 の 推 薦 (EnMS 審 査 員 EnMS 主 任 審 査 員 について も 必 要 な 場 合 があります ) QMS,EMS 審 査 経 験 2 年 以 内 に 3 回 以 上 QMS,EMS リータ ー 経 験 2 年 以 内 に 3 回 以 上 特 定 のエネルギーマネジメント 活 動 ( 具 体 的 条 件 は AA 100 を 参 照 してください) に 関 する 経 験 3 年 以 内 に 4 回 以 上 審 査 力 量 に 関 し EnMS 主 任 審 査 員 の 推 薦 又 は EnMS 審 査 力 量 に 関 す るレポートによる 確 認 EnMS 審 査 力 量 に 関 するレポートに よる 確 認 リーダー 力 量 に 関 し EnMS 主 任 審 査 員 の 推 薦 又 は EnMS 審 査 力 量 に 関 するレポー トによる 確 認 EnMS 審 査 力 量 に 関 するレポートによる 確 認
審 査 員 になるためには 2 研 修 コースと 力 量 試 験 登 録 を 希 望 される 方 は CEMSAR が 認 定 した 研 修 機 関 において 所 定 の 研 修 コースを 修 了 し CEMSAR の 行 う 力 量 試 験 に 合 格 する 必 要 があります 研 修 コースには それぞれ 受 講 対 象 者 が 異 なります( 下 表 ) コース 名 フォーマル コース 資 格 拡 大 コース 特 定 研 修 コース コースの 概 要 1 審 査 の 原 則 手 順 及 び 技 法 2EnMS 規 格 及 び 関 連 する 基 準 類 3エネルギー 審 査 員 特 有 の 知 識 及 び 技 能 等 のカリキュラムからなり 審 査 経 験 の 無 い 受 講 者 の 場 合 でも 必 要 な 知 識 及 び 技 能 を 習 得 できることを 狙 いとするコース 2EnMS 規 格 及 び 関 連 する 基 準 類 3エネルギー 審 査 員 特 有 の 知 識 及 び 技 能 等 のカリキュラムを 中 心 とし QMS 及 び EMS 審 査 員 資 格 を 認 めら れた 受 講 者 が 必 要 な 知 識 及 び 技 能 を 習 得 できる ことを 狙 いとするコース 1 審 査 の 原 則 手 順 及 び 技 法 2EnMS 規 格 及 び 関 連 する 基 準 類 3エネルギー 審 査 員 特 有 の 知 識 及 び 技 能 の 一 部 等 のカリキュラムからなり エ ネルギーマネジメントの 専 門 的 業 務 経 験 を 認 め られた 人 が 必 要 な 知 識 及 び 技 能 を 習 得 できるこ とを 狙 いとするコース 研 修 コースの 種 類 と 受 講 対 象 者 注 : は 推 奨 コース は 受 講 可 能 コース は 受 講 不 可 コース 一 般 受 講 対 象 者 品 質 審 査 員 又 は 環 境 審 査 員 エネルギーマネジメン トの 専 門 的 業 務 経 験 を 認 められた 人 力 量 試 験 は 研 修 コース 終 了 後 CEMSAR が 研 修 機 関 へ 実 施 を 依 頼 して 行 います 試 験 問 題 は 1 監 査 の 原 則 手 順 及 び 技 法 2エネルギーマネジメントシステム 規 格 及 び 関 連 する 基 準 類 3エネルギー 審 査 員 に 特 有 の 知 識 及 び 技 能 に 関 する 選 択 式 及 び 記 述 式 の 組 合 せで 試 験 時 間 は 120 分 の 筆 記 試 験 です
審 査 員 になるためには 3 登 録 までの 概 略 フロー 申 請 から 登 録 までの 手 続 きの 概 略 フローは 下 図 の 通 りです 審 査 員 評 価 登 録 手 順 申 請 書 類 提 出 申 請 料 払 込 登 録 確 認 通 知 受 付 確 認 登 録 書 類 提 出 登 録 料 納 入 適 受 理 通 知 登 録 受 付 書 類 審 査 登 録 証 明 書 不 合 格 通 知 不 合 格 判 定 登 録 合 格
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