NHK 総 合 テレビ 毎 週 水 曜 日 午 後 8 時 から 放 送 中 http://www.nhk.or.jp/gatten/ ビタミン! 健 康 神 話 の 大 誤 解 2007 年 8 月 22 日 放 送 今 回 の 番 組 について 今 日 のテーマはビタミン たくさんの 健 康 効 果 があるということで 有 名 です しかし 今 年 3 月 一 部 の ビタミンのサプリメントをとると わずかに 死 亡 率 が 上 がる という 論 文 が 発 表 されました 実 は 私 た ちがビタミンに 持 っていたイメージには 多 くの 誤 解 があったのです そこでガッテンが 徹 底 研 究 A~E Kまでビタミンにはたくさんの 種 類 がありますが ある 性 質 さえ 知 れば たったの2 種 類 に 分 けられることが 判 明! それさえ 知 れば 健 康 的 な 摂 り 方 も 丸 わかりです! オープニングクイズ 問 題 :フランスパンの 生 地 にビタミンCを 入 れるとどんな 効 果 が? 答 え:ふっくら 焼 き 上 がる 問 題 :ビタミンDは 何 をすると 体 の 中 で 作 られる? 答 え: 日 光 浴 をする 問 題 :ビタミンB 群 は 何 から 発 見 された? 答 え: 牛 乳 ビタミンC(し)っかりとってプリプリか? 健 康 雑 誌 などを 読 むと ビタミンの 健 康 効 果 がたくさん 紹 介 されています 有 名 なビタミンCだけをとっ てみても コラーゲンを 作 る 老 化 防 止 風 邪 の 予 防 など ところで そもそもビタミンCは 体 の 中 でどう 働 き これらの 効 果 を 生 むのでしょうか? 検 証 しまし た ビタミンCをとるほどコラーゲンができる? 一 般 的 には ビタミンCをとることによってコラーゲンができる といわれています そこで 1 週 間 大 量 にビタミンCを 飲 み 続 けるとどんな 効 果 が 出 るのか 実 験 しました しかし 肌 のコラーゲン 濃 度 を 測
定 できる 器 械 で 調 べてみると 効 果 はほぼないという 結 果 になりました さらに3 週 間 実 験 を 延 長 してみましたが やはり 肌 のコラーゲン 濃 度 はほとんど 増 えていませんでした では ビタミンCとコラーゲンは 関 係 ないのでしょうか? そこで 体 内 でコラーゲンを 作 る 細 胞 をシャーシで 培 養 し ビタミンCを 加 えた 場 合 と 加 えない 場 合 を 調 べると 加 えた 場 合 にだけ たくさんのコラーゲンができることがわかりました ではいったい ビタミンはどんな 働 きをしているのでしょうか? ビタミンは 道 具 コラーゲンを 作 る 細 胞 の 中 では 材 料 を 組 み 立 て 役 が 加 工 して コラーゲン を 完 成 させる とい う 作 業 が 行 われています ここでいう 材 料 はアミノ 酸 で 組 み 立 て 役 は 酵 素 です ではビタミンがどこに 使 われているかというと 実 は 組 み 立 て 役 の 酵 素 が 道 具 として 使 っていまし た ビタミンCは 酵 素 が 材 料 であるアミノ 酸 を 加 工 するための 道 具 として 働 きます ビタミンCがない と 酵 素 はコラーゲンを 作 ることができません しかし ビタミンCがたくさんあればあるほどコラーゲンができるわけではありません ビタミンC 飲 み 続 け 実 験 に 協 力 して 頂 いたみなさんの 場 合 コラーゲンの 濃 度 に 変 化 がなかったのは ビタミンCの 効 果 がなかった のではなく 普 段 の 食 事 で すでに 足 りていた と 考 えられます ビタミンCだけを 過 剰 に 摂 取 しても コラーゲンが 無 限 に 増 えるわけではないのです こうした 酵 素 を 補 う 働 きのことを 補 因 子 と 言 います この 補 因 子 がビタミンの 主 な 働 きで あり 13 種 あるビタミンのうち 10 種 がこの 補 因 子 としての 働 きを 持 っています 最 新 研 究!これがビタミン 不 足 の 恐 怖 だ ビタミンCは コラーゲンを 作 る 酵 素 の 補 因 子 として 働 きます そして コラーゲンは 骨 や 皮 膚 を 作 る 際 に 欠 かせないものです ということは ビタミンCが 不 足 しても 皮 膚 や 骨 が 弱 くなるだけなのでしょう か? 実 は 最 新 の 研 究 で もっと 大 変 なことになることがわかってきました ある 研 究 者 が ビタミンCを 本 来 の40 分 の1と 極 度 に 不 足 させてマウスを 育 てる 実 験 を 行 いました するとはじめのうちは 正 常 に 成 長 したものの 生 まれて 半 年 ほど 経 つと 原 因 不 明 の 症 状 を 示 し 死 んで しまうことがわかりました その 症 状 は 人 間 が 老 化 したときに 起 こす 老 衰 そのもの この 実 験 か ら ビタミンCが 極 度 に 不 足 すると 老 化 が4 倍 の 速 度 で 進 む と 結 論 づけられました
ただし 今 回 の 実 験 はマウスによるものであり 人 間 でも 同 じ 結 果 になるかどうかはわかりません ま た 今 回 の 研 究 を 発 表 した 研 究 者 は ビタミンCを 大 量 にとったからといって 老 化 が 防 止 できるわけでは なく 過 剰 な 摂 取 は 逆 効 果 になる 可 能 性 もある と 話 しています 過 剰 な 摂 取 はしないようにお 願 い 致 します ビタミン 不 足 と 老 化 の 関 係 ビタミンの 不 足 が 老 化 を 引 き 起 こした 理 由 は まだわかっていません しかし ビタミンのある 性 質 が 老 化 と 関 わっているのではないかと 考 えられます 先 ほどビタミンCは コラーゲンを 作 る 酵 素 の 道 具 として 働 くことを 紹 介 しました しかし ビタミ ンCを 道 具 として 使 うのは コラーゲンを 作 る 酵 素 だけではなく ホルモンを 作 る 酵 素 アミノ 酸 を 代 謝 する 酵 素 なども ビタミンCを 道 具 として 使 っていると 考 えられています つまり ビタミンの 多 くは 道 具 として 複 数 の 酵 素 に 使 われます だから 極 度 に 不 足 すると 複 数 の 酵 素 が 同 時 に 働 けなくなり 体 の 健 康 を 維 持 するシステムが 上 手 く 動 かなくなります そのため 老 化 が 進 んでしまったのではないかと 考 えられます なお ビタミンCは 後 ほど 紹 介 する 抗 酸 化 力 によって 体 の 細 胞 を 活 性 酸 素 から 守 る 働 きをしています が それが 低 下 したことも 老 化 が 進 んだ 一 因 だと 考 えられています 衝 撃!ビタミンは 悪 者? では 逆 に ビタミンを 摂 りすぎた 場 合 には 何 が 起 きるのでしょうか? 実 は 最 近 衝 撃 の 研 究 結 果 が 発 表 されました ビタミンの 健 康 効 果 の 一 つに 抗 酸 化 力 があります ビタミンAやEなどは がんや 心 筋 梗 塞 の 原 因 と も 言 われる 活 性 酸 素 から 細 胞 を 守 ってくれる 働 きがあるのです ならば たくさん 摂 れば 怖 い 病 気 を 予 防 できるかもしれません
しかし 今 年 3 月 アメリカの 有 名 な 科 学 雑 誌 に ビタミンAやEのサプリメントをとると わずかに 死 亡 率 が 上 がる という 研 究 が 発 表 されました 日 本 の 専 門 家 に 意 見 を 聞 くと 一 部 の 抗 酸 化 ビタミンを 摂 りすぎると 活 性 酸 素 への 防 御 システムに 悪 い 影 響 が 出 るかもしれない と 言 うのです いったい ど ういうことなのでしょうか? ビタミンには とりすぎてはいけないものもある 摂 りすぎてはいけないビタミンとは 何 でしょうか? それを 知 るために こんな 実 験 をしてみました 一 人 暮 らしで 食 生 活 が 乱 れがちな 大 学 生 に 栄 養 士 の 指 導 のもと 1 週 間 ビタミンタップリの 食 生 活 をし てもらいました その 後 いったんビタミンが 不 足 しがちなふだんの 食 生 活 に 戻 ってもらいました 血 液 中 の 濃 度 が 減 ってしまったビタミンがあるいっぽうで 全 く 変 化 がなかったビタミンもあったのです 実 はビタミンには 体 に 貯 めやすいもの と 貯 めにくいもの があるのです その 違 いは 水 に 溶 ける 性 質 があるか 油 に 溶 ける 性 質 があるかがポイントになります 貯 まりにくいビタミンと 貯 まりやすいビタミン 貯 まりにくいビタミン B 群 (B1 B2 B6 ナイアシン ビオチン パントテン 酸 葉 酸 ) C 貯 まりやすいビタミン A D E K B12 B12は 水 に 溶 けますが 例 外 的 に 貯 まりやすい 性 質 があります 貯 まりにくいビタミンは 過 剰 にとっても 問 題 が 出 にくいものの 不 足 しやすい 性 質 があります 貯 まり やすいビタミンは 体 内 に 貯 蔵 されるため 不 足 することはまれです しかし 逆 にサプリメントなどで 過 剰 に 摂 りすぎると 問 題 が 起 きる 可 能 性 もあります(ただし B12に 関 しては 摂 りすぎによる 問 題 が 起 きる 可 能 性 はほとんどありません)
専 門 家 の 話 私 たちの 体 にはビタミンを 貯 蔵 する 細 胞 や 組 織 があり その 容 量 をオーバーするほど 過 剰 にとった 場 合 に 悪 い 影 響 が 出 ると 考 えられます 普 通 の 食 生 活 で 摂 っている 人 や ビタミン 剤 を 用 量 を 守 って 飲 んで いる 人 が 問 題 になることはまずありません ただし 病 気 を 予 防 しよう と よかれと 思 ってサプリメントなどを 過 剰 に 飲 んでしまう 人 もいます そうした 方 は ぜひ 注 意 してください 日 本 人 が 普 通 の 食 生 活 で ビタミンの 多 い 食 材 を 注 意 して 摂 っていれば 不 足 することはまずありませ ん しかし 十 分 な 食 事 をとれない 高 齢 者 などは ビタミン 不 足 になるケースもあります そうした 人 は 補 給 のためにマルチビタミンのようなサプリメントをとることも 有 効 です 実 習 コーナー 中 国 料 理 でビタミンタップリメニュー ひんやりすっきりトマト 冷 麺 (2 人 分 ) 材 料 トマト( 芯 を 除 いて 乱 切 りにしたもの) 中 1 個 レモン( 乱 切 り) 1 個 ゴマペースト 大 さじ2 塩 小 さじ3 分 の2 ラー 油 小 さじ2 分 の1 しょうゆ 小 さじ2 はちみつ 大 さじ2 氷 130グラム 青 赤 ピーマン( 種 をのぞいて 乱 切 りにしたもの) 各 1 個 貝 割 れ( 下 の 部 分 を 除 く) 2 分 の1 束 中 華 麺 ( 湯 がいて 冷 やしたもの) 2 玉 作 り 方. ミキサーにトマト レモン ゴマペースト 塩 ラー 油 しょうゆ はちみつ 氷 を 入 れて 粉 砕 しジュース 状 にする
2. 赤 青 ピーマンをいれさら 粒 上 に 粉 砕 しソースを 作 る 3. お 皿 に 麺 を 少 し 高 めに 盛 り 周 囲 からソースを 流 しいれ 貝 割 れを 盛 り 付 けできあがり お 皿 やスプーンなどキンキンに 冷 やして 食 べるとさらに 美 味 しいです 食 欲 倍 増!モロヘイヤと 卵 のオイスターソース 炒 め(2 人 分 ) 材 料 モロヘイヤ( 葉 の 部 分 だけ) 1 束 白 ねぎ(みじん 切 り) 大 さじ1 しょうが(みじん 切 り) 大 さじ1 卵 ( 割 りほぐしたもの) 3 個 サラダ 油 大 さじ5 合 わせ 調 味 料 オイスターソース 大 さじ1 砂 糖 小 さじ1 しょうゆ 大 さじ1 水 大 さじ4 片 栗 粉 小 さじ2 ごま 油 小 さじ1 作 り 方. 中 華 鍋 を 強 火 で 余 熱 し 大 さじ2の 油 を 入 れてなじませ 中 火 にし モロヘイヤを 入 れてさっと 炒 める 2. バットに 炒 めたモロヘイヤを 取 り 出 し 油 大 さじ3を 入 れてなじませ 卵 を 入 れて 軽 くかき 混 ぜ ながら 半 熟 状 態 にし モロヘイヤを 戻 して 混 ぜ 合 わせる 3. 合 わせ 調 味 料 を 全 体 にふりかけザックリ 炒 めたらできあがり 色 鮮 やか! 豚 肉 とピーラー 野 菜 の 温 サラダ(2 人 分 )
材 料 サラダ 油 大 さじ3 豚 バラスライス( 食 べやすい 大 きさに 切 る) 100グラム にんにく(みじん 切 り) 小 さじ1 レモン( 厚 さ1ミリの 半 月 切 り) 2 分 の1 個 ニンジン きゅうり(ピーラーで 薄 くむいたもの) 各 40グラム(3 分 の1 本 ) ダイコン 40グラム ミックスハーブ 20グラム 合 わせ 調 味 料 しょうゆ 大 さじ1と2 分 の1 砂 糖 小 さじ2 ごま 油 小 さじ1 水 大 さじ4 トウバンジャン 小 さじ2 酢 小 さじ2 作 り 方. お 皿 に 野 菜 を 盛 りつける 2. 中 華 鍋 を 強 火 で 余 熱 し 油 大 さじ3を 入 れてなじませ 中 火 にして 豚 肉 をほぐしながら 炒 める 3. ほぐれたらにんにくを 入 れて 軽 く 炒 め 合 わせ 調 味 料 とレモンを 入 れ ひと 煮 立 ちしたら [1] にかけてできあがり Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved. 許 可 なく 転 載 することを 禁 じます