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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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レファレンス 平 成 26 年 6 月 号 資 料 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 政 治 議 会 課 神 田 広 樹 目 次 はじめに Ⅰ 国 会 における 政 党 の 勢 力 配 置 様 態 とその 変 化 Ⅱ 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 Ⅲ 主 要 政 党 の 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 平 成 25 年 ) 資 料 1-1 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 昭 和 30 年 ) 資 料 1-2 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 昭 和 31 年 ~ 昭 和 64 年 ) 資 料 1-3 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 平 成 元 年 ~ 平 成 9 年 ) 資 料 1-4 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 平 成 10 年 ~ 平 成 20 年 ) 資 料 1-5 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 平 成 21 年 ~ 平 成 25 年 ) 資 料 2 主 要 政 党 の 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 平 成 25 年 ) 国 立 国 会 図 書 館 調 査 及 び 立 法 考 査 局 レファレンス 2014. 6 41

はじめに 議 会 制 民 主 主 義 において 政 党 は 不 可 欠 な 存 在 である 日 本 国 憲 法 には 政 党 という 文 言 は 見 当 たらないものの 政 党 の 存 在 が 当 然 に 予 定 されているものとされる (1) 実 際 に 戦 後 のわが 国 では これまでに 多 くの 政 党 が 結 成 されたが 個 々の 政 党 は 時 に 合 併 分 裂 等 を 経 ながら また 時 に 他 党 との 競 争 協 力 の 関 係 を 変 化 させ ながら (2) 議 会 における 政 策 の 審 議 や 政 権 の 形 成 等 重 要 な 役 割 を 担 っている 本 稿 は 戦 後 の 主 な 政 党 の 変 遷 及 び 国 会 にお ける 勢 力 規 模 の 推 移 を 整 理 したものである (3) これらの 動 向 には その 時 々の 社 会 的 経 済 的 状 況 に 加 え 政 党 に 関 する 法 制 度 が 影 響 を 与 え てきた 面 がある それらの 変 化 についても 視 野 に 入 れながら まず 戦 後 の 衆 議 院 及 び 参 議 院 における 政 党 の 勢 力 配 置 の 様 態 とその 変 化 につ いて 概 観 する Ⅰ 国 会 における 政 党 の 勢 力 配 置 様 態 とその 変 化 ポツダム 宣 言 受 諾 後 戦 時 の 翼 賛 体 制 の 構 築 を 主 眼 として 国 会 議 員 を 組 織 していた 団 体 ( 大 日 本 政 治 会 等 )は 解 散 した その 後 GHQ の 指 令 に 基 づいて 言 論 結 社 の 自 由 の 拡 大 がなされ た (4) ことに 伴 い 政 党 の 結 成 や 復 活 が 相 次 いだ 戦 後 初 の 総 選 挙 ( 昭 和 21(1946) 年 4 月 10 日 )は 大 選 挙 区 制 限 連 記 制 により 行 われた (5) 268 も の 政 党 と 名 乗 る 団 体 から 候 補 者 が 擁 立 されただ けでなく 当 選 人 を 出 した 団 体 の 数 も 32 にの ぼった (6) ことから 小 党 乱 立 とそれによる 政 治 的 不 安 定 等 が 懸 念 された (7) しかし その 後 は 衆 議 院 議 員 の 選 挙 制 度 の 改 正 ( 中 選 挙 区 制 への 変 更 ) 等 を 経 て 両 院 において 政 党 数 は 減 少 傾 向 となり 保 守 対 革 新 という 対 立 軸 のもとで 2 つの 勢 力 への 集 中 の 傾 向 がみられた 昭 和 30(1955) 年 の 10 月 から 11 月 にかけて 日 本 社 会 党 の 左 右 統 一 と 自 由 民 主 党 の 結 成 が 相 次 いで 行 われ 1955 年 体 制 ( 又 は 55 年 体 * 本 稿 におけるインターネット 情 報 の 最 終 アクセス 日 は 2014 年 5 月 15 日 である ⑴ 最 高 裁 判 所 大 法 廷 昭 和 45 年 6 月 24 日 判 決 ⑵ 一 般 に 政 党 間 の 競 争 や 協 力 の 様 態 は 政 党 制 ( 政 党 システム)という 概 念 を 用 いて 表 される 岡 沢 憲 芙 早 稲 田 大 学 教 授 は 戦 後 のわが 国 における 政 党 政 治 の 特 徴 の 1 つとして 戦 後 期 の 半 世 紀 というごく 限 られた 期 間 であるにも 拘 わらず 政 党 政 治 システム[ 本 稿 でいう 政 党 制 ]の 世 界 が 非 常 に 大 きな 多 様 性 を 経 験 したこと を 挙 げており 原 子 化 政 党 制 極 端 な 多 党 制 二 大 政 党 制 一 党 優 位 政 党 制 穏 健 な 多 党 制 の 順 に 変 容 していっ た と 述 べている 岡 沢 憲 芙 政 党 政 治 システムの 変 容 55 年 体 制 の 比 較 政 治 学 年 報 政 治 学 1996 号, 1996, p.8; 岡 沢 憲 芙 政 党 堀 江 湛 岡 沢 憲 芙 編 現 代 政 治 学 第 二 版 法 学 書 院, 2002, p.159. ⑶ 本 稿 は 間 柴 泰 治 柳 瀬 晶 子 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 資 料 ) レファレンス 651 号, 2005.4, pp.70-81. <http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_999897_po_065104.pdf?contentno=1&alternativeno=> を 基 に 同 資 料 の 刊 行 以 降 の 動 向 を 含 め 戦 後 のわが 国 における 政 党 の 変 遷 に 関 して 調 査 を 行 い 新 たな 事 項 を 加 えてまとめたも のである ⑷ GHQ によって 昭 和 20(1945) 年 10 月 4 日 に 出 された 政 治 的 公 民 的 及 び 宗 教 的 自 由 に 対 する 制 限 の 除 去 の 件 ( 覚 書 ) (いわゆる 人 権 指 令 )を 受 け 治 安 維 持 法 の 廃 止 等 が 行 われた ただし その 後 の 指 令 等 により 反 民 主 主 義 的 又 は 超 国 家 主 義 的 な 政 党 結 社 等 の 設 立 や 活 動 は 禁 止 された 竹 前 栄 治 中 村 隆 英 監 修, 天 川 晃 ほか 編 ( 伊 藤 悟 解 説 訳 ) GHQ 日 本 占 領 史 第 11 巻 政 党 の 復 活 とその 変 遷 日 本 図 書 センター, 1996, pp.19-25, 161-174. ⑸ この 総 選 挙 において 採 用 された 大 選 挙 区 制 限 連 記 制 とは 議 員 定 数 が 2 人 以 上 ( 大 選 挙 区 )の 各 選 挙 区 ( 都 道 府 県 単 位 ただし 議 員 定 数 15 人 以 上 の 都 道 府 県 は 2 選 挙 区 に 分 割 )において 選 挙 人 が 定 数 未 満 の 1 人 又 は 複 数 の 候 補 者 に 投 票 し( 制 限 連 記 制 ) 当 選 人 が 決 定 される 制 度 であった ⑹ 竹 前 栄 治 中 村 隆 英 監 修, 天 川 晃 ほか 編 ( 小 松 浩 解 説 訳 ) GHQ 日 本 占 領 史 第 10 巻 選 挙 制 度 の 改 革 日 本 図 書 センター, 1996, pp.17-23; 竹 前 中 村 監 修, 天 川 ほか 編 前 掲 注 ⑷, pp.75-78. なお 本 稿 の 資 料 1-1 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 昭 和 30 年 ) においては 当 時 存 在 した 関 係 団 体 のうち 一 部 のみを 掲 載 し ている 42 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 制 ) (8) と 呼 ばれる 政 党 間 の 対 立 の 図 式 が 成 立 し た 両 院 の 上 位 2 政 党 が 一 致 し 昭 和 31(1956) 年 通 常 選 挙 及 び 昭 和 33(1958) 年 総 選 挙 を 経 て 両 院 ともに 上 位 2 政 党 の 議 席 占 有 率 の 合 計 が 8 割 を 上 回 る 数 値 となった さらに 昭 和 34 (1959) 年 通 常 選 挙 以 降 の 各 選 挙 では 衆 議 院 第 1 党 (9) が 両 院 ともに 5 割 を 超 える 議 席 を 確 保 するようになった( 政 権 政 党 (10) 上 位 2 政 党 衆 議 院 第 1 党 の 各 選 挙 直 後 の 議 席 占 有 率 について 図 1( 衆 議 院 ) 及 び 図 2( 参 議 院 )を 参 照 ) 1960 年 代 においても 上 位 2 政 党 の 議 席 占 有 率 の 合 計 値 は 両 院 ともに 引 き 続 き 8 割 を 上 回 っていた しかし その 数 値 は 徐 々に 低 下 す るとともに 議 席 を 有 する 政 党 数 の 増 加 傾 向 が みられ 始 めた これは 高 度 経 済 成 長 において 産 業 間 及 び 農 村 都 市 間 における 人 口 構 成 が 変 化 したことに 伴 い 上 位 2 政 党 の 支 持 基 盤 にも 変 化 が 起 きたこと (11) 等 によるものである こ うした 傾 向 は 1970 年 代 も 続 き 1970 年 代 後 半 には 両 院 において 選 挙 直 後 の 衆 議 院 第 1 党 の 保 有 議 席 が 5 割 に 届 かない 場 合 もあるなど 与 野 党 の 勢 力 が 伯 仲 状 態 となった 1980 年 代 には 昭 和 25(1950) 年 以 来 とな る 連 立 政 権 ( 第 2 次 中 曽 根 内 閣 )が 発 足 した その 一 方 衆 議 院 第 1 党 の 議 席 占 有 率 が 両 院 に おいて 低 下 する 傾 向 は おおむね 落 ち 着 きをみ せた この 時 期 に 起 きた 特 徴 的 な 勢 力 配 置 の 変 化 として 第 1 に 昭 和 58(1983) 年 以 降 の 通 常 選 挙 において 新 たに 設 立 された 政 党 が 議 席 を 得 る 事 例 が 従 来 に 比 べて 多 く 起 こるように なったことが 挙 げられる これには 昭 和 57 (1982) 年 の 参 議 院 議 員 選 挙 制 度 の 一 部 改 正 に おいて 従 来 の 全 国 区 選 出 議 員 選 挙 ( 以 下 全 国 区 選 挙 という )に 代 わり 比 例 代 表 選 出 議 員 選 挙 ( 以 下 比 例 代 表 選 挙 という )が 導 入 さ れた (12) ことによって 昭 和 58 年 以 降 の 各 通 常 選 挙 において いわゆる ミニ 政 党 の 設 立 が 相 次 ぎ (13) その 一 部 が 議 席 獲 得 に 成 功 したこ とも 関 係 している 第 2 に 平 成 元 (1989) 年 通 常 選 挙 において 衆 議 院 第 1 党 が 参 議 院 の 改 選 議 席 で 最 も 多 くの 議 席 を 獲 得 できなかった ことが 挙 げられる この 結 果 参 議 院 では ( 非 改 選 議 席 を 含 めた 全 議 席 における) 衆 議 院 第 1 党 の 議 席 占 有 率 が 4 割 程 度 に 低 下 し 従 来 衆 議 ⑺ なお 昭 和 21(1946) 年 総 選 挙 後 同 年 11 月 からおよそ 1 年 にわたって 政 党 数 を 整 理 すること 等 を 目 的 として 政 党 法 の 制 定 について 検 討 がなされ いわゆる 内 務 省 地 方 局 案 及 び 4 党 ( 社 会 党 自 由 党 民 主 党 及 び 国 民 協 同 党 ) 案 という 2 つの 政 党 法 案 要 綱 が 作 成 された これらにおいては 政 党 要 件 として 一 定 数 以 上 の 議 員 を 有 すること 又 は 直 近 の 総 選 挙 若 しくは 通 常 選 挙 において 一 定 数 以 上 の 得 票 を 得 たこと 等 が 挙 げられていた しかしその 後 政 党 法 の 制 定 よりも 全 国 選 挙 管 理 委 員 会 の 設 立 及 び 政 治 腐 敗 防 止 に 関 する 立 法 化 が 優 先 されることとなり 政 党 法 の 制 定 は 立 ち 消 えとなった ⑻ なお 中 北 浩 爾 一 橋 大 学 教 授 は 一 九 五 五 年 体 制 という 概 念 を 最 初 に 使 用 したのは 升 味 準 之 輔 [ 元 東 京 都 立 大 学 ( 現 首 都 大 学 東 京 ) 名 誉 教 授 ]だといわれる と 述 べたうえで 升 味 が 昭 和 39(1964) 年 に 発 表 した 論 文 一 九 五 五 年 の 政 治 体 制 ( 升 味 準 之 輔 一 九 五 五 年 の 政 治 体 制 思 想 480 号, 1964.6, pp.55-72)における 記 述 ( 現 在 の 政 治 体 制 の 構 成 がいつできたかときかれれば 私 はためらわず 一 九 五 五 年 と 答 える つまり その 年 の 秋 におこなわれた 社 会 党 統 一 と 保 守 合 同 が 現 在 の 政 治 体 制 の 額 縁 をつくったのである ( 同, p.55)) 等 に 触 れ 一 九 五 五 年 体 制 という 概 念 は 一 九 五 五 年 に 成 立 した 政 党 制 ( 中 略 ) を 意 味 するものとして 升 味 によっ て 創 出 されたといえる と 指 摘 している 中 北 浩 爾 一 九 五 五 年 体 制 の 成 立 ( 一 ) 法 学 雑 誌 47⑵, 2000.11, pp.2-3. ⑼ 本 稿 において 衆 議 院 第 1 党 とは 衆 議 院 において 最 も 多 くの 議 席 を 有 する 政 党 のことを 指 す ⑽ 政 権 政 党 の 範 囲 について 本 稿 では 首 相 又 は 閣 僚 を 出 している 政 党 に 加 えて 副 大 臣 及 び 政 務 官 ( 平 成 13(2001) 年 1 月 6 日 に 実 施 された 中 央 省 庁 再 編 より 以 前 については 政 務 次 官 )のみを 出 している 政 党 も 含 め ることとした ⑾ 加 藤 淳 子 東 京 大 学 大 学 院 教 授 は 昭 和 30(1955) 年 以 降 のわが 国 における 政 党 制 の 展 開 に 関 する 記 述 のなかで この 時 期 の 高 度 経 済 成 長 における 好 調 な 経 済 発 展 が 第 1 次 産 業 から 第 2 次 及 び 第 3 次 産 業 への 産 業 人 口 の 移 動 並 びに 農 村 部 人 口 の 都 市 部 への 大 幅 な 移 動 を 伴 ったことにより 1960 年 代 を 通 じて 農 村 部 に 組 織 的 支 持 基 盤 を 有 していた 上 位 2 政 党 が 議 席 を 漸 減 させるとともに これら 2 党 から 失 われた 議 席 がその 他 の 主 要 政 党 に 流 れた 結 果 野 党 陣 営 の 多 党 化 が 進 むことになった と 指 摘 している 加 藤 淳 子 日 本 の 政 党 システム 川 人 貞 史 ほか 現 代 の 政 党 と 選 挙 新 版 有 斐 閣, 2011, pp.207-210. レファレンス 2014. 6 43

図 1 政 権 政 党 上 位 2 政 党 衆 議 院 第 1 党 の 議 席 占 有 率 ( 衆 議 院 ) ( 注 ) それぞれの 議 席 占 有 率 は 衆 議 院 議 員 総 選 挙 における 各 政 党 の 獲 得 議 席 数 に 基 づく 数 値 である 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 は 原 則 として 選 挙 時 の 政 権 政 党 による 数 値 であるが 当 該 選 挙 後 に 新 たに 発 足 した 内 閣 ( 以 下 選 挙 後 の 内 閣 という )にお いて 当 該 選 挙 時 の 内 閣 から 政 権 政 党 の 構 成 が 変 化 した 場 合 は 選 挙 後 の 内 閣 における 政 権 政 党 による 数 値 とした(ただし 選 挙 時 の 政 権 政 党 であった 政 党 が 当 該 選 挙 後 に 解 散 し 当 該 政 党 の 所 属 議 員 であった 者 の 大 半 が 選 挙 後 の 内 閣 における 政 権 政 党 のいずれかに 所 属 することとなった 場 合 には 選 挙 時 の 政 権 政 党 による 数 値 とした) なお 1949 年 総 選 挙 後 に 民 主 党 が 連 立 派 と 野 党 派 に 分 裂 し 民 主 自 由 党 と 民 主 党 連 立 派 による 連 立 政 権 ( 第 3 次 吉 田 内 閣 )が 成 立 したが 同 年 総 選 挙 における 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 は ここでは 民 主 自 由 党 の 獲 得 議 席 に 基 づく 数 値 とした ( 出 典 ) 総 務 省 自 治 行 政 局 選 挙 部 党 派 別 当 選 人 数 の 推 移 平 成 21 年 8 月 30 日 執 行 衆 議 院 議 員 総 選 挙 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 結 果 調 [2010], p.24; 平 成 24 年 12 月 16 日 執 行 衆 議 院 議 員 総 選 挙 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 速 報 結 果 総 務 省 ウェブ サイト <http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/shugiin46/index.html> を 基 に 筆 者 作 成 図 2 政 権 政 党 上 位 2 政 党 衆 議 院 第 1 党 の 議 席 占 有 率 ( 参 議 院 ) ( 注 ) それぞれの 議 席 占 有 率 は 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 直 後 の 各 政 党 の 保 有 議 席 数 に 基 づく 数 値 である また 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 は 選 挙 時 の 政 権 政 党 による 数 値 である ( 出 典 ) 総 務 省 自 治 行 政 局 選 挙 部 通 常 選 挙 における 党 派 別 当 選 人 数 の 推 移 平 成 22 年 7 月 11 日 執 行 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 結 果 調 [ 2011], pp.23-24; 第 23 回 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 結 果 調 総 務 省 ウェブサイト <http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/ sangiin23/index.html> を 基 に 筆 者 作 成 44 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 院 第 1 党 が 両 院 ともに 5 割 程 度 の 議 席 を 確 保 してきた 構 図 が 変 化 した 平 成 5(1993) 年 総 選 挙 は いわゆる 1955 年 体 制 の 成 立 以 降 に 実 施 されたそれまでの 総 選 挙 と 比 べ 異 なる 特 徴 が 多 くみられた 第 1 に 総 選 挙 前 に 新 たな 政 党 が 複 数 設 立 されたこ と 等 により 議 席 を 有 する 政 党 の 数 が 増 加 した ことである 昭 和 33(1958) 年 以 降 の 総 選 挙 で は それまで 7 を 超 える 数 の 政 党 が 議 席 を 得 た ことはなかったが 平 成 5 年 総 選 挙 においては 9 党 が 議 席 を 得 た 第 2 に 衆 議 院 第 1 党 の 獲 得 議 席 が 5 割 を 大 きく 割 り 込 んだことに 加 え 上 位 2 政 党 の 議 席 占 有 率 の 合 計 値 が 前 回 の 総 選 挙 時 に 比 べて 2 割 以 上 低 下 したことである どちらも 昭 和 33 年 以 降 の 総 選 挙 ではみられ なかった 変 化 であった 第 3 に 総 選 挙 後 に 発 足 した 8 党 派 による 連 立 政 権 ( 細 川 内 閣 )が 政 権 政 党 に 衆 議 院 第 1 党 を 含 まない 構 成 となっ たことである 政 権 政 党 に 衆 議 院 第 1 党 を 含 ま ない 内 閣 が 発 足 するのは 昭 和 29(1954) 年 以 来 のことであり 昭 和 30 年 のいわゆる 1955 年 体 制 の 成 立 以 降 では 初 めてであった (14) この 時 期 と 前 後 して 政 治 改 革 に 関 する 与 野 党 の 議 論 が 行 われており 平 成 6(1994) 年 には (15) 政 治 改 革 関 連 4 法 及 び 政 党 交 付 金 の 交 付 を 受 ける 政 党 等 に 対 する 法 人 格 の 付 与 に 関 する 法 律 ( 平 成 6 年 11 月 25 日 法 律 第 106 号 以 下 法 人 格 付 与 法 という )が 成 立 した これにより 衆 議 院 議 員 の 選 挙 制 度 の 改 正 ( 中 選 挙 区 制 から 小 選 挙 区 比 例 代 表 並 立 制 への 変 更 )や 政 党 に 対 す る 国 庫 補 助 制 度 ( 政 党 助 成 制 度 )の 導 入 等 政 党 に 関 する 法 制 度 の 導 入 や 変 更 が 行 われ わが 国 の 政 党 を 取 り 巻 く 環 境 も 変 化 することになっ た (16) 平 成 6 年 以 降 は 政 党 間 における 合 併 分 割 等 が 従 来 に 比 べて 多 く 行 われるようになった 一 方 平 成 8(1996) 年 には 選 挙 制 度 改 正 後 初 の 総 選 挙 が 行 われたが 同 年 以 降 の 各 選 挙 に おいて 上 位 2 政 党 の 議 席 占 有 率 の 合 計 値 が 両 院 ともに 上 昇 する 傾 向 がみられるようになっ ⑿ 昭 和 57(1982) 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 までの 参 議 院 議 員 選 挙 制 度 は 都 道 府 県 を 通 じて 各 選 挙 人 が 候 補 者 1 人 に 対 して 投 票 を 行 い その 最 多 数 を 得 た 者 を 当 選 人 とする 全 国 区 選 挙 と 各 都 道 府 県 で 同 様 に 国 会 議 員 を 選 挙 する 地 方 区 選 出 議 員 選 挙 ( 以 下 地 方 区 選 挙 という )との 組 合 せ 方 式 となっていた しかし 通 常 選 挙 の 回 を 重 ねるにつれて 全 国 区 選 挙 に 関 して 有 権 者 にとって 適 切 な 候 補 者 選 択 が 難 しいこと 候 補 者 にとって 膨 大 な 資 金 と 組 織 力 を 必 要 とすることが 問 題 とされた 個 人 本 位 の 選 挙 制 度 による 弊 害 を 是 正 する 等 の 観 点 から 改 革 案 が 検 討 された 結 果 同 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 において 全 国 区 選 挙 に 代 わり 政 党 本 位 の 選 挙 制 度 である 拘 束 名 簿 式 比 例 代 表 選 挙 が 導 入 されることとなった 選 挙 法 制 研 究 会 問 答 式 参 議 院 比 例 代 表 選 挙 制 度 の 解 説 ぎょうせい, 1982, pp.6-7. ⒀ ミニ 政 党 とは 政 治 資 金 規 正 法 上 の 政 党 又 は 政 治 団 体 のうち 所 属 する 国 会 議 員 が 数 人 ( 又 は 不 在 )であ るものの 通 称 である 昭 和 57 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 により 導 入 された 比 例 代 表 選 挙 では 候 補 者 個 人 による 届 出 が 認 められず 公 職 選 挙 法 に 規 定 された 要 件 を 満 たす 団 体 等 でなければ 候 補 者 名 簿 を 届 け 出 ることができないこ ととなった 一 方 同 法 の 定 める 候 補 者 名 簿 提 出 のための 要 件 の 1 つが 当 該 選 挙 における 候 補 者 が 10 人 以 上 であること とされたため 比 例 代 表 選 挙 に 立 候 補 しようとする 者 は 既 存 の 政 党 に 所 属 しなくとも 新 たに 設 立 した 団 体 において 当 該 要 件 を 満 たせば 候 補 者 名 簿 を 提 出 することが 可 能 となった 比 例 代 表 選 挙 に 関 するこ れらの 規 定 が 昭 和 58(1983) 年 通 常 選 挙 においてミニ 政 党 が 増 加 する 背 景 になったと 考 えられる ただし 1990 年 代 の 公 職 選 挙 法 改 正 において 比 例 代 表 選 挙 の 候 補 者 の 供 託 金 の 引 き 上 げや 選 挙 運 動 における 新 聞 広 告 費 に 対 する 公 費 助 成 の 制 限 が 行 われたこと 等 を 背 景 に ミニ 政 党 が 参 戦 しにくくな り 比 例 代 表 選 挙 において 候 補 者 名 簿 を 提 出 する 団 体 の 数 は 平 成 元 (1989) 年 通 常 選 挙 をピークに 減 少 した( ミニ 政 党 に 狭 き 門 読 売 新 聞 2001.7.25) ⒁ なお その 後 に 発 足 した 内 閣 では 政 権 政 党 の 構 成 が 変 化 し 平 成 6(1994) 年 6 月 に 発 足 した 内 閣 ( 村 山 内 閣 ) では 再 び 政 権 政 党 に 第 1 党 を 含 む 構 成 となった ⒂ 公 職 選 挙 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 6 年 2 月 4 日 法 律 第 2 号 ) 衆 議 院 議 員 選 挙 区 画 定 審 議 会 設 置 法 ( 平 成 6 年 2 月 4 日 法 律 第 3 号 ) 政 治 資 金 規 正 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 6 年 2 月 4 日 法 律 第 4 号 ) 及 び 政 党 助 成 法 ( 平 成 6 年 2 月 4 日 法 律 第 5 号 )をいう なお これらの 4 法 はいずれも 施 行 前 の 平 成 6 年 3 月 11 日 にそれぞれその 一 部 が 改 正 された レファレンス 2014. 6 45

た 特 に 2000 年 代 には 平 成 15(2003) 年 総 選 挙 の 前 後 の 時 期 に 上 位 2 政 党 への 他 党 の 合 併 がそれぞれ 行 われたことも 関 連 して 衆 議 院 におけるその 割 合 が 平 成 15 年 から 平 成 21 (2009) 年 までの 各 総 選 挙 において 8 割 台 後 半 となった 政 権 政 党 の 構 成 という 点 で 平 成 5 年 以 降 の 各 内 閣 は 一 時 期 を 除 き 単 独 政 権 ではなく 2 以 上 の 政 党 による 連 立 政 権 となっている これ は 平 成 元 年 以 降 参 議 院 において 通 常 選 挙 後 に 単 独 で 5 割 を 超 える 議 席 を 有 する 政 党 が 現 れていないことが 要 因 の 1 つと 考 えられてい る (17) なお 平 成 19(2007) 年 の 通 常 選 挙 後 に は 参 議 院 において 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 が 5 割 を 下 回 ることとなったが それに 加 え (い わゆる 1955 年 体 制 が 成 立 した) 昭 和 30 年 11 月 以 降 初 めて 衆 議 院 第 1 党 が 参 議 院 において 最 多 議 席 を 有 しない 状 態 となった 平 成 21 年 総 選 挙 では 昭 和 30 年 以 来 となる 衆 議 院 第 1 党 の 交 代 が 起 こり 政 権 政 党 の 構 成 も 変 化 した このとき 政 権 政 党 が 両 院 ともに 5 割 を 超 える 議 席 を 持 つこととなったが 翌 年 の 平 成 22 (2010) 年 通 常 選 挙 の 結 果 参 議 院 における 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 は 再 び 5 割 を 下 回 った 平 成 24(2012) 年 総 選 挙 前 には 政 党 の 分 裂 等 が 多 くみられ 総 選 挙 で 候 補 者 を 立 てた 政 党 が 12 にのぼった これは 平 成 8 年 以 降 に 行 われた 総 選 挙 のなかで 最 も 多 い 数 である 選 挙 の 結 果 衆 議 院 第 1 党 が 交 代 し 政 権 政 党 の 構 成 も 変 化 した さらに 平 成 25(2013) 年 通 常 選 挙 の 結 果 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 が 参 議 院 に おいて 5 割 を 超 え 参 議 院 において 政 権 政 党 の 議 席 占 有 率 が 5 割 に 満 たない 状 態 が 解 消 され た なお これらの 各 選 挙 の 結 果 両 院 ともに 前 回 に 比 べて 上 位 2 政 党 の 議 席 占 有 率 の 合 計 値 が 減 少 した 特 に 衆 議 院 においては 第 1 党 の 議 席 占 有 率 が 前 2 回 ( 平 成 17(2005) 年 及 び 平 成 21 年 )の 総 選 挙 と 同 様 に 6 割 を 超 えた 一 方 で 上 位 2 政 党 の 議 席 占 有 率 の 合 計 値 は 前 回 総 選 挙 後 に 比 べて 1 割 以 上 も 低 下 し 平 成 26 (2014) 年 2 月 現 在 約 73% となっている ⒃ 政 党 を 取 り 巻 く 制 度 的 条 件 は 各 国 の 政 党 制 に 相 違 を 作 り 出 す 要 因 の 1 つであり 多 様 な 制 度 的 条 件 のなかで も 選 挙 制 度 は 政 党 制 の 形 成 に もっとも 大 きな 効 果 を 及 ぼす ものとされている( 川 人 貞 史 政 党 システム 川 人 ほか 前 掲 注 ⑾, p.100) 現 行 の 小 選 挙 区 比 例 代 表 並 立 制 がわが 国 の 政 党 制 に 与 える 影 響 についても 多 くの 研 究 がなされているが その 一 例 として 有 権 者 が 小 選 挙 区 において 当 選 可 能 性 の 高 い 上 位 2 政 党 の 候 補 者 の いずれかに 投 票 する( 戦 略 投 票 )ようになる 一 方 で 小 政 党 がそのような 有 権 者 の 行 動 を 予 測 して 2 大 政 党 勢 力 へと 結 集 する 等 有 権 者 と 政 党 の 双 方 が 小 選 挙 区 選 挙 を 重 視 して 行 動 することが 考 えられ それにより 2 党 制 化 が 促 進 される との 指 摘 ( 川 人 貞 史 日 本 の 政 党 間 競 争 と 選 挙 同, pp.143-147)がある 一 方 で 比 例 代 表 選 挙 の 存 在 や 小 選 挙 区 選 挙 における 政 党 間 の 選 挙 協 力 の 実 施 等 により 第 3 党 以 下 の 政 党 も 議 席 獲 得 や 影 響 力 の 発 揮 が 可 能 となる との 指 摘 もある( 菅 原 琢 新 党 ブーム を 分 析 する 世 界 806 号, 2010.7, pp.49-50) また 選 挙 制 度 のほかに 政 党 に 対 する 国 庫 補 助 制 度 も 政 党 制 の 形 成 を 左 右 する 制 度 的 要 因 の 1 つに 挙 げる ことができる( 川 人 政 党 システム 同, p.101) わが 国 における 政 党 助 成 制 度 の 導 入 と 政 党 制 の 動 態 との 関 連 性 についても 例 えば 政 党 交 付 金 の 算 定 方 法 として それまでの 選 挙 実 績 に 基 づいて 交 付 される 形 をとっ てい るために 政 党 助 成 制 度 が 新 たな 政 党 の 新 規 参 入 を 阻 害 する との 指 摘 ( 吉 田 徹 二 大 政 党 制 批 判 論 もうひ とつのデモクラシーへ ( 光 文 社 新 書 ) 光 文 社, 2009, pp.82-83)や 制 度 導 入 後 の 政 党 の 離 合 集 散 の 動 向 に 関 して 現 行 の 政 党 助 成 法 における 規 定 内 容 が 年 末 における 政 党 の 結 成 及 び 分 割 等 の 動 向 の 背 景 となっているという 指 摘 ( 岩 崎 正 洋 日 本 の 政 党 システムと 一 党 優 位 政 党 制 岩 崎 正 洋 編 著 政 党 システムの 理 論 と 実 際 2011, おう ふう, pp.337-338; 市 村 充 章 日 本 の 政 党 公 的 助 成 の 課 題 比 較 憲 法 学 研 究 12 号, 2000, p.105 等 )がみられる ⒄ 例 えば 平 成 11(1999) 年 1 月 から 平 成 21(2009) 年 9 月 までの 各 内 閣 は ( 政 権 政 党 の 構 成 の 変 化 を 経 なが らも ) 衆 議 院 第 1 党 が 衆 議 院 において 過 半 数 の 議 席 を 有 する 時 期 も 含 めて 2 以 上 の 政 党 による 連 立 政 権 となっ ていた また 平 成 21 年 8 月 の 総 選 挙 によって 新 たに 衆 議 院 第 1 党 となった 政 党 が 衆 議 院 において 過 半 数 を 大 きく 上 回 る 議 席 を 有 していたにもかかわらず 同 選 挙 後 ( 同 年 9 月 )に 発 足 した 内 閣 ( 鳩 山 由 紀 夫 内 閣 )は 連 立 政 権 であった それらの 主 な 理 由 が 参 議 院 において 過 半 数 の 議 席 を 確 保 するためであったという 指 摘 として 次 の 文 献 を 参 照 竹 中 治 堅 参 議 院 とは 何 か 1947~2010 ( 中 公 叢 書 ) 中 央 公 論 新 社, 2010, pp.191-209, 305-307, 324-325. 46 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 Ⅱ 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 本 稿 の 資 料 1 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 では 昭 和 20(1945) 年 8 月 以 降 の 主 な 政 党 の 設 立 名 称 変 更 合 併 及 び 分 割 等 の 動 向 をまとめた 以 下 同 資 料 において 掲 載 対 象 とする 政 党 の 基 準 を 示 したのち 同 資 料 に 記 載 した 主 な 事 項 について 説 明 する 3 平 成 7(1995) 年 ~ 平 成 25(2013) 年 : 政 党 の 設 立 に 関 する 届 出 を 行 い かつ 国 会 議 員 が 1 名 以 上 所 属 する 団 体 ただし 必 要 に 応 じて 政 治 資 金 規 正 法 上 の( 政 党 以 外 の) 政 治 団 体 についても 一 部 掲 載 した なお 現 在 のわが 国 の 法 律 においては 政 党 の 一 般 的 な 定 義 は 定 められていない ただし 表 2 のとおり 政 治 資 金 規 正 法 のほか 政 党 助 成 法 法 人 格 付 与 法 及 び 公 職 選 挙 法 ( 昭 和 25 ⑴ 掲 載 対 象 とする 政 党 原 則 として 政 治 資 金 規 正 法 ( 昭 和 23 年 7 月 29 日 法 律 第 194 号 )の 政 党 要 件 を 基 に 各 時 点 において 次 の 基 準 を 満 たしている 団 体 を 掲 載 した なお 表 1 のとおり 同 法 の 政 党 要 件 に 関 する 規 定 は これまでに 2 度 の 改 正 が 行 わ れている (18) 1 昭 和 50(1975) 年 以 前 : 政 治 資 金 規 正 法 の 政 党 要 件 を 満 たす 団 体 に 関 する 届 出 状 況 の 年 4 月 15 日 法 律 第 100 号 )という 4 つの 法 律 に おいて 各 法 律 上 の 政 党 等 としての 取 扱 い を 受 けるための 要 件 が 定 められている ⑵ 政 党 の 名 称 政 党 の 設 立 及 び 異 動 に 関 する 届 出 における 政 治 団 体 の 名 称 に 基 づく ただし 昭 和 50 年 以 前 の 時 期 は 官 報 において 政 党 の 届 出 に 関 する 告 示 が 行 われていないため 原 則 とし て 間 柴 柳 瀬 (22) に 依 拠 した 把 握 が 困 難 であるため (19) 昭 和 51(1976) 年 以 降 に 存 在 する 政 党 (20) に 関 連 する 主 要 な 団 体 とした 2 昭 和 51(1976) 年 ~ 平 成 6(1994) 年 : 政 党 の 設 立 (21) に 関 する 届 出 を 行 い かつ 国 会 議 員 が 1 名 以 上 所 属 する 団 体 ⑶ 政 党 の 設 立 等 及 び 名 称 変 更 (23) 政 党 の 設 立 等 及 び 名 称 変 更 の 日 付 は 原 則 として 政 党 の 設 立 及 び 異 動 に 関 する 届 出 が 行 われた 日 とした (24) ただし ( 官 報 において 政 党 の 届 出 に 関 する 告 示 が 行 われていない) 昭 和 50 年 ⒅ 制 定 時 及 び 2 度 の 改 正 時 の 各 法 律 は 順 に 昭 和 23 年 7 月 29 日 法 律 第 194 号 ( 同 日 施 行 ) 昭 和 50 年 7 月 15 日 法 律 第 64 号 ( 昭 和 51(1976) 年 1 月 1 日 施 行 ) 及 び 平 成 6 年 2 月 4 日 法 律 第 4 号 ( 政 党 政 治 団 体 の 要 件 を 規 定 した 第 3 条 第 1 項 及 び 同 条 第 2 項 は 平 成 6(1994) 年 12 月 25 日 施 行 ) ⒆ 現 行 の 政 治 資 金 規 正 法 では 政 党 の 設 立 異 動 ( 政 党 の 名 称 等 の 変 更 ) 等 が 行 われた 場 合 に 当 該 団 体 は 総 務 大 臣 ( 平 成 13(2001) 年 1 月 6 日 の 中 央 省 庁 再 編 までは 自 治 大 臣 )に 対 しそれらの 事 項 に 関 する 届 出 を 行 わな ければならず( 同 法 第 6 条 第 1 項 及 び 第 7 条 第 1 項 ) 届 出 が 行 われた 場 合 総 務 大 臣 は その 主 な 内 容 について 遅 滞 なく 官 報 への 掲 載 等 により 公 表 しなければならない( 同 法 第 7 条 の 2 第 1 項 及 び 同 条 第 3 項 )こととされ ている このうち 政 党 による 届 出 が 行 われた 場 合 の 公 表 義 務 は 昭 和 50(1975) 年 の 政 治 資 金 規 正 法 改 正 によ り 規 定 されたものである 同 年 の 改 正 前 の 同 法 では 政 党 の 設 立 等 が 行 われた 場 合 の 届 出 義 務 について 規 定 して いたのみであり 官 報 への 掲 載 等 による 公 表 を 義 務 付 ける 規 定 は 存 在 しなかった このため 昭 和 50 年 以 前 に ついては 政 治 資 金 規 正 法 の 政 党 要 件 を 満 たす 団 体 に 関 する 届 出 状 況 の 網 羅 的 な 把 握 が 困 難 となっている ⒇ 以 下 本 章 において 政 党 とは 原 則 として 政 治 資 金 規 正 法 上 の 政 党 のことを 指 す(ただし 第 4 節 を 除 く 同 節 については 注 参 照 ) なお ここでいう 政 党 の 設 立 とは 政 治 資 金 規 正 法 の 政 党 要 件 を 満 たす 団 体 を 新 たに 設 立 した 場 合 に 加 え 同 法 上 の( 政 党 以 外 の) 政 治 団 体 が 新 たに 同 法 の 政 党 要 件 を 満 たすこととなった 場 合 も 含 む 以 下 同 様 前 掲 注 ⑶ 参 照 ここでは 従 来 所 属 国 会 議 員 を 有 しなかった 政 党 に 国 会 議 員 が 所 属 することとなった 場 合 も 含 む レファレンス 2014. 6 47

表 1 政 治 資 金 規 正 法 の 政 党 要 件 の 変 遷 ( 注 1) 確 認 団 体 とは 一 般 に 公 職 選 挙 法 の 規 定 に 基 づき 各 種 選 挙 において 総 務 大 臣 ( 平 成 13 年 1 月 6 日 の 中 央 省 庁 再 編 までは 自 治 大 臣 ) 又 は 各 選 挙 管 理 委 員 会 か ら 確 認 書 の 交 付 を 受 けた 団 体 のことを 指 す 確 認 書 の 交 付 を 受 けた 政 治 団 体 は 当 該 選 挙 において 選 挙 期 間 に 一 定 の 政 治 活 動 を 行 うことが 認 められる 昭 和 50 年 政 治 資 金 規 正 法 改 正 時 の 衆 議 院 議 員 総 選 挙 における 確 認 団 体 の 要 件 は 当 該 選 挙 における 所 属 候 補 者 が 25 名 以 上 となっていた なお 平 成 6 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 により 衆 議 院 議 員 総 選 挙 における 確 認 団 体 制 度 は 廃 止 された ( 注 2) 昭 和 50 年 政 治 資 金 規 正 法 改 正 時 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 における 確 認 団 体 の 要 件 は 当 該 選 挙 の 選 挙 区 選 挙 における 所 属 候 補 者 が 10 人 以 上 の 団 体 となっていた この 要 件 は 昭 和 57 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 により 前 掲 の 団 体 又 は 参 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 のいずれかに 該 当 すること と 改 定 された なお 参 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 と は 参 議 院 議 員 選 挙 の 比 例 代 表 選 挙 において 公 職 選 挙 法 に 規 定 された 要 件 を 満 たし 候 補 者 名 簿 の 届 出 を 行 った 団 体 を 指 す 参 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 の 要 件 については 表 2 を 参 照 ( 出 典 ) 筆 者 作 成 表 2 現 行 の 政 党 関 係 法 制 の 政 党 要 件 ( 注 1) 衆 議 院 議 員 選 挙 の 小 選 挙 区 選 挙 において 本 表 に 記 載 した 要 件 を 満 たし 候 補 者 の 届 出 を 行 った 団 体 を 指 す 候 補 者 届 出 政 党 は 公 職 選 挙 法 の 規 定 に 基 づき 当 該 選 挙 において 選 挙 期 間 に 一 定 の 政 治 活 動 を 行 うことが 認 められる ( 注 2) 衆 議 院 議 員 選 挙 又 は 参 議 院 議 員 選 挙 の 比 例 代 表 選 挙 において 本 表 に 記 載 した 要 件 を 満 たし 候 補 者 名 簿 の 届 出 を 行 った 団 体 を 指 す( 衆 議 院 議 員 選 挙 の 場 合 は 衆 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 参 議 院 議 員 選 挙 の 場 合 は 参 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 ) 衆 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 は 公 職 選 挙 法 の 規 定 に 基 づき 当 該 選 挙 において 選 挙 期 間 に 一 定 の 政 治 活 動 を 行 うことが 認 められる(なお 参 議 院 議 員 選 挙 の 比 例 代 表 選 挙 については 確 認 団 体 制 度 によって 確 認 書 の 交 付 を 受 けた 団 体 が 選 挙 期 間 に 一 定 の 政 治 活 動 を 行 うことが 認 められている) なお 参 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 については 昭 和 57 年 に 導 入 されたが 平 成 6 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 まで 表 に 記 載 した 1 2 及 び 4 の 各 要 件 のうち 2 の 要 件 は 以 下 のいずれかの 選 挙 で 小 選 挙 区 選 挙 又 は 比 例 代 表 選 挙 における 全 国 得 票 率 が 4% 以 上 ( 以 下 現 行 の 規 定 と 同 様 ) となっていた ( 注 3) 一 般 に 各 種 選 挙 において 本 表 に 記 載 した 要 件 を 満 たし 総 務 大 臣 ( 平 成 13 年 1 月 6 日 の 中 央 省 庁 再 編 までは 自 治 大 臣 ) 又 は 各 選 挙 管 理 委 員 会 から 確 認 書 の 交 付 を 受 けた 政 治 団 体 を 指 す 確 認 書 の 交 付 を 受 けた 政 治 団 体 は 選 挙 期 間 において 一 定 の 政 治 活 動 を 行 うことが 認 められる 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 における 確 認 団 体 制 度 は 昭 和 29 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 で 導 入 された 昭 和 57 年 の 同 法 改 正 まで 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 における 確 認 団 体 の 要 件 は 表 に 記 載 した1 及 び 2 の 要 件 のうち 2 のみであった なお 衆 議 院 議 員 総 選 挙 における 確 認 団 体 制 度 は 昭 和 27 年 の 公 職 選 挙 法 改 正 で 導 入 された( 要 件 は 当 該 選 挙 における 所 属 候 補 者 が 25 名 以 上 となっていた)が 平 成 6 年 の 同 法 改 正 により 廃 止 された ( 出 典 ) 筆 者 作 成 48 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 以 前 の 時 期 と 従 来 所 属 国 会 議 員 を 有 しなかっ た 政 党 に 国 会 議 員 が 所 属 することとなった 場 合 については 新 聞 報 道 等 を 参 照 した 政 党 に 参 加 する 国 会 議 員 が すべて 同 一 の ( 同 法 上 の) 政 党 に 所 属 していた 者 である 場 合 に 限 ることとした ⑷ 政 党 の 合 併 及 び 分 割 等 1 新 設 合 併 : 政 党 (25) の 合 併 のうち 2 以 上 の 政 党 がすべて 政 治 資 金 規 正 法 に 基 づく 解 散 に 関 する 届 出 (26) を 行 い( 合 併 解 散 政 党 ) 新 たな 政 党 を 設 立 ( 新 設 政 党 )した 場 合 2 存 続 合 併 : 政 党 の 合 併 のうち 1 つの 政 党 が 存 続 し( 存 続 政 党 ) 他 の 政 党 は 政 治 資 金 規 正 法 に 基 づく 解 散 に 関 する 届 出 を 行 い( 合 併 解 散 政 党 ) 当 該 存 続 政 党 に 合 流 し た 場 合 3 分 割 : 政 党 が 政 治 資 金 規 正 法 に 基 づ く 解 散 に 関 する 届 出 を 行 い( 分 割 解 散 政 党 ) 分 割 ( 分 割 政 党 )された 場 合 4 分 派 (27) : 政 治 資 金 規 正 法 上 の 政 党 を 解 散 することなく 所 属 国 会 議 員 の 一 部 が 離 党 し 新 たに 同 法 上 の 政 党 が 設 立 された 場 合 ただし 新 たに 設 立 された( 同 法 上 の) 政 党 の 合 併 及 び 分 割 については 政 党 助 成 法 に 関 連 する 規 定 があるため (28) 同 法 に 規 定 さ れた( 前 述 の1から3に 関 する) 届 出 を 行 った 政 党 の 異 動 のほか 当 該 合 併 に 係 る 合 併 解 散 政 党 又 は 当 該 分 割 に 係 る 分 割 解 散 政 党 の 異 動 を 記 載 した 異 動 の 日 付 は 新 設 合 併 及 び 分 割 の 場 合 ( 当 該 合 併 又 は 当 該 分 割 に 係 る) 政 治 資 金 規 正 法 上 の 政 党 の 設 立 に 関 する 届 出 が 行 われた 日 付 を 記 載 した 存 続 合 併 の 場 合 は ( 当 該 合 併 に 係 る) 同 法 上 の 政 党 の 解 散 に 関 する 届 出 における 解 散 年 月 日 を 記 載 した また 分 派 を 含 む 各 異 動 は 原 則 として 政 党 助 成 法 が 施 行 された 平 成 7 年 1 月 以 降 のもの を 記 載 の 対 象 とした (29) それ 以 前 は ( 政 治 資 金 規 正 法 上 の) 政 党 の 合 併 及 び 分 割 に 関 して 規 定 した 法 律 がなかったため 各 団 体 においてこ れらに 相 当 する 異 動 のあった 場 合 には 間 柴 ただし 官 報 に 掲 載 された 告 示 において 政 党 の 設 立 等 に 関 する 届 出 が 行 われた 日 付 が 記 載 されていない 場 合 がある その 場 合 は 新 聞 報 道 を 参 照 したが それでも 当 該 届 出 が 行 われた 日 付 が 判 明 しなかった 場 合 については 年 月 のみを 記 載 した なお 本 節 に 限 り 政 党 とは 特 に 付 記 のない 場 合 政 党 助 成 法 上 の 政 党 のことを 指 す 政 治 資 金 規 正 法 上 の 政 党 が 解 散 した 場 合 当 該 解 散 政 党 は 総 務 大 臣 ( 平 成 13 年 1 月 6 日 の 中 央 省 庁 再 編 ま では 自 治 大 臣 )に 対 し 解 散 した 旨 及 び 解 散 年 月 日 について 届 け 出 る 必 要 があり( 同 法 第 17 条 第 1 項 ) 届 出 が 行 われた 場 合 ( 政 党 の 設 立 異 動 等 に 関 する 届 出 と 同 様 に) 総 務 大 臣 によってその 主 な 内 容 が 公 表 されること となっている( 同 法 第 17 条 第 3 項 ) 法 律 等 により 規 定 された 概 念 ではないが 分 割 と 区 別 するために 本 稿 では 本 節 に 挙 げた 基 準 に 該 当 するも のを 分 派 とし 合 併 及 び 分 割 と 併 せて 記 載 することとした 政 党 助 成 法 には 政 党 の 合 併 又 は 分 割 が 行 われた 場 合 に 当 該 合 併 又 は 当 該 分 割 に 係 る 政 党 が 政 党 交 付 金 の 交 付 及 び 交 付 額 の 算 定 における 特 例 を 受 けるために 行 う 届 出 が 定 められている 通 常 政 党 が 解 散 した 場 合 には その 年 分 として 当 該 解 散 政 党 に 対 して 交 付 すべき 政 党 交 付 金 ( 未 交 付 金 )は 交 付 されない しかし 政 党 の 合 併 又 は 分 割 に 伴 う 解 散 の 場 合 には 当 該 合 併 に 係 る 新 設 政 党 若 しくは 存 続 政 党 又 は 当 該 分 割 に 係 る 分 割 政 党 は 所 定 の 届 出 を 行 うことで 所 定 の 算 定 方 法 に 基 づき 当 該 解 散 政 党 に 対 する 未 交 付 金 の 全 部 又 は 一 部 の 交 付 を 受 けることができる( 政 党 助 成 法 第 23 条 第 1 項 第 4 項 及 び 第 5 項 ( 合 併 の 場 合 ) 又 は 同 条 第 3 項 第 4 項 及 び 第 5 項 ( 分 割 の 場 合 )) これらの 届 出 が 行 われた 場 合 当 該 新 設 政 党 当 該 存 続 政 党 又 は 当 該 分 割 政 党 に 係 る 未 交 付 金 の 額 が 算 定 されたのち 当 該 政 党 の 名 称 及 び 当 該 未 交 付 金 の 額 について 官 報 において 告 示 が 行 われる( 同 法 第 23 条 第 8 項 ) また 当 該 新 設 政 党 当 該 存 続 政 党 又 は 当 該 分 割 政 党 は 政 党 交 付 金 の 交 付 を 受 けるための 届 出 を 行 う 場 合 に 所 定 の 事 項 を 併 せて 届 け 出 ることで 政 党 交 付 金 の 算 定 にあ たって 特 例 の 適 用 を 受 けることができ( 同 法 第 24 条 第 1 項 第 2 項 及 び 第 4 項 ( 新 設 政 党 又 は 存 続 政 党 の 場 合 ) 又 は 同 法 第 25 条 第 1 項 第 2 項 及 び 第 4 項 ( 分 割 政 党 の 場 合 )) これらの 届 出 が 行 われた 場 合 届 出 のあった 事 項 について 官 報 において 告 示 が 行 われる( 同 法 第 24 条 第 3 項 ( 合 併 の 場 合 ) 又 は 同 法 第 25 条 第 3 項 ( 分 割 の 場 合 )) レファレンス 2014. 6 49

(30) 柳 瀬 及 び 新 聞 報 道 等 を 参 照 し 合 同 分 裂 等 の 表 現 を 使 用 した ⑸ 政 党 の 要 件 喪 失 及 び 解 散 等 1 要 件 喪 失 : 政 治 資 金 規 正 法 の 政 党 要 件 を 満 たさなくなった 場 合 2 国 会 議 員 不 在 に : 当 該 団 体 に 所 属 する 国 会 議 員 を 有 しなくなり かつ 当 該 団 体 が 引 き 続 き 政 治 資 金 規 正 法 の 政 党 要 件 を 満 たしている 場 合 3 解 散 : 政 党 の 解 散 に 関 する 届 出 を 行 っ た 場 合 各 異 動 の 日 付 は 前 述 の1の 場 合 政 党 でな くなったことに 関 する 告 示 (31) の 記 載 内 容 に 基 づく 3の 場 合 は 政 党 の 解 散 に 関 する 届 出 に おける 解 散 年 月 日 を 記 載 した ただし 前 述 の1 及 び3に 相 当 する 異 動 のうち( 官 報 にお いて 政 党 の 届 出 に 関 する 告 示 が 行 われていない) 昭 和 50 年 以 前 に 起 きたものと 前 述 の2の 場 合 (32) については 間 柴 柳 瀬 及 び 新 聞 報 道 等 を 参 照 した Ⅲ 主 要 政 党 の 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 平 成 25 年 ) 本 稿 の 資 料 2 主 要 政 党 の 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 平 成 25 年 ) では 戦 後 の 各 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 各 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 における 主 な 政 党 の 議 席 数 の 変 化 をまとめたほ か 戦 後 の 各 内 閣 の 名 称 等 及 び 各 内 閣 における 政 権 政 党 等 の 構 成 主 要 政 党 の 動 向 並 びに 政 党 関 係 法 制 の 制 定 改 正 についても 記 載 した 以 下 同 資 料 に 記 載 した 各 項 目 について 説 明 する ⑴ 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 ( 国 会 内 勢 力 表 ) 戦 後 の 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 について 選 挙 前 及 び 選 挙 後 における 主 要 政 党 の 保 有 議 席 及 び 欠 員 数 を それぞれ 記 載 し た 各 選 挙 の 選 挙 前 における 各 政 党 の 保 有 議 席 数 及 び 欠 員 数 各 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 の 選 挙 前 に おける 各 政 党 の 改 選 対 象 議 席 数 及 び 改 選 対 象 欠 員 数 は 新 聞 報 道 に 依 拠 した また 各 選 挙 に おける 各 政 党 の 獲 得 議 席 数 は 原 則 として 平 成 21 年 8 月 30 日 執 行 衆 議 院 議 員 総 選 挙 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 結 果 調 又 は 平 成 22 年 7 月 11 日 執 行 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 結 果 調 に 依 拠 した (33) ⑵ 内 閣 昭 和 20(1945) 年 8 月 以 降 に 発 足 した 各 内 閣 の 名 称 及 び 成 立 等 の 日 付 並 びに 各 内 閣 における 政 権 政 党 等 の 構 成 を 記 載 した 各 内 閣 の 名 称 並 びに 各 内 閣 の 成 立 及 び 改 造 の 日 付 は 首 相 官 邸 ウェブサイト (34) に 依 拠 した 各 内 閣 における 政 権 政 党 及 び 閣 外 協 力 を 行 う 政 党 (35) の 構 成 は 主 に 歴 代 内 閣 首 相 事 典 (36) を 参 照 したほか 適 宜 新 聞 報 道 等 を 基 に 記 載 し た また 各 内 閣 の 任 期 中 に 政 権 政 党 等 の 構 成 に 変 化 があった 場 合 には その 旨 を 注 記 等 に 記 載 した ⑶ 主 要 政 党 の 動 向 本 稿 の 資 料 1 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 に 掲 載 している 政 党 に 関 する 動 向 ( 設 立 名 称 変 更 合 併 及 び 分 割 等 )について 主 要 なものを 記 載 した ただし 平 成 6 年 12 月 31 日 以 前 における 合 併 又 は 分 割 であっても 平 成 元 (1989) 年 7 月 23 日 ( 第 15 回 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 の 執 行 日 ) 以 降 に 行 われたものであり かつ 政 党 助 成 法 附 則 第 4 条 に 基 づき 合 併 又 は 分 割 に 関 する 届 出 が 遡 って 行 われた 場 合 は 記 載 した 前 掲 注 ⑶ 参 照 政 党 が 政 治 資 金 規 正 法 第 3 条 第 2 項 の 規 定 に 該 当 しなくなったことにより 政 党 でなくなった 場 合 総 務 大 臣 によってその 旨 が 公 表 されることとなっている( 同 法 第 7 条 の 2 第 3 項 ) 前 掲 注 ⑶ 参 照 50 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 ⑷ 政 党 関 係 法 制 の 制 定 改 正 本 稿 第 Ⅱ 章 ⑴において 取 り 上 げた 4 法 ( 政 治 資 金 規 正 法 政 党 助 成 法 法 人 格 付 与 法 及 び 公 職 選 挙 法 )を 中 心 に (37) 政 党 の 活 動 に 関 係 する 規 定 を 設 けた 主 な 法 律 の 制 定 及 び 改 正 を 取 り 上 げ 日 本 国 憲 法 及 び 各 法 律 の 公 布 年 月 日 並 びに 制 定 又 は 改 正 の 概 要 を 記 載 した ただし 記 載 の 対 象 は 原 則 として 選 挙 制 度 各 院 の 議 員 定 数 又 は 各 法 律 の 政 党 要 件 のうちの いずれかの 事 項 に 関 係 するもののみとした 参 考 文 献 自 治 省 選 挙 部 政 党 助 成 室 編 逐 条 解 説 政 党 助 成 法 法 人 格 付 与 法 ぎょうせい, 1997. 政 治 資 金 制 度 研 究 会 編 逐 条 解 説 政 治 資 金 規 正 法 改 訂 版 ぎょうせい, 2000. 安 田 充 荒 川 敦 編 著 逐 条 解 説 公 職 選 挙 法 ( 上 ) ぎょうせい, 2009. 同 逐 条 解 説 公 職 選 挙 法 ( 下 ) ぎょうせい, 2009. (かんだ ひろき) 総 務 省 自 治 行 政 局 選 挙 部 党 派 別 当 選 人 数 の 推 移 平 成 21 年 8 月 30 日 執 行 衆 議 院 議 員 総 選 挙 最 高 裁 判 所 裁 判 官 国 民 審 査 結 果 調 [2010], p.24; 同 通 常 選 挙 における 党 派 別 当 選 人 数 の 推 移 平 成 22 年 7 月 11 日 執 行 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 結 果 調 [2011], pp.23-24. ただし 上 記 資 料 の 刊 行 後 に 実 施 された 第 46 回 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 第 23 回 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 については 総 務 省 ウェブサイトに 掲 載 されている 速 報 結 果 (<http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/shugiin46/index. html> 及 び <http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/data/sangiin23/index.html> )を 参 照 した なお 資 料 2 主 要 政 党 の 国 会 内 勢 力 の 推 移 における 各 選 挙 の 国 会 内 勢 力 表 に 関 して 記 載 する 政 党 の 範 囲 や 諸 派 に 含 まれる 団 体 の 範 囲 は 原 則 として 上 記 資 料 に 依 拠 した(ただし 上 記 資 料 に 掲 載 されている 団 体 であっても 資 料 1 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 に 掲 載 していないものは 諸 派 に 含 めた) そのため 本 稿 の 資 料 1 に 掲 載 した 政 党 でも 諸 派 に 含 めたものがある 歴 代 内 閣 首 相 官 邸 ウェブサイト <http://www.kantei.go.jp/jp/rekidainaikaku/> 本 稿 において 閣 外 協 力 を 行 う 政 党 とは 政 府 役 職 者 を 出 さないが その 政 府 の 政 策 に 協 力 する 政 党 のこ とを 指 す 鳥 海 靖 編 歴 代 内 閣 首 相 事 典 吉 川 弘 文 館, 2009. なお 4 法 以 外 の 法 律 において 政 党 の 変 遷 と 関 連 のある 事 項 が 定 められている 例 として 国 会 法 ( 昭 和 22 年 4 月 30 日 法 律 第 79 号 )における 比 例 代 表 選 出 議 員 の 政 党 間 移 動 の 制 限 に 関 する 規 定 ( 同 法 第 109 条 の 2)が 挙 げられる( 本 規 定 と 関 連 する 内 容 は 公 職 選 挙 法 における 比 例 代 表 選 出 議 員 の 選 挙 における 所 属 政 党 等 の 移 動 による 当 選 人 の 失 格 に 関 する 規 定 ( 同 法 第 99 条 の 2)においても 定 められている) レファレンス 2014. 6 51

資 料 1-1 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 昭 和 30 年 ) 52 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 資 料 1-2 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 昭 和 31 年 ~ 昭 和 64 年 ) レファレンス 2014. 6 53

資 料 1-3 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 平 成 元 年 ~ 平 成 9 年 ) 54 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 資 料 1-4 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 平 成 10 年 ~ 平 成 20 年 ) レファレンス 2014. 6 55

資 料 1-5 戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 ( 平 成 21 年 ~ 平 成 25 年 ) 56 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 凡 例 : 各 政 党 の 設 立 等 変 遷 政 党 の 合 併 及 び 分 割 等 衆 議 院 議 員 総 選 挙 及 び 参 議 院 議 員 通 常 選 挙 レファレンス 2014. 6 57

資 料 2 主 要 政 党 の 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 昭 和 20 年 8 月 ~ 平 成 25 年 ) 58 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 レファレンス 2014. 6 59

60 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 レファレンス 2014. 6 61

62 レファレンス 2014. 6

戦 後 主 要 政 党 の 変 遷 と 国 会 内 勢 力 の 推 移 ( 注 1) 昭 和 25 年 2 月 10 日 民 主 自 由 党 と 民 主 党 連 立 派 が 合 同 以 後 は 民 主 自 由 党 ( 同 年 3 月 1 日 自 由 党 に 改 称 )による 単 独 政 権 ( 注 2) 自 由 党 は 鳩 山 派 の 離 党 によって 分 裂 昭 和 28 年 3 月 22 日 鳩 山 派 は 新 党 を 結 成 (その 後 同 年 11 月 29 日 に 新 党 側 の 一 部 国 会 議 員 が 再 び 自 由 党 に 合 流 ) 同 時 期 の 両 党 について ここでは 鳩 山 派 の 新 党 を 鳩 山 自 由 党 自 由 党 を 吉 田 自 由 党 と 呼 ぶこととした ( 注 3) 昭 和 55 年 6 月 12 日 大 平 正 芳 首 相 が 死 去 同 日 をもって 第 2 次 大 平 内 閣 は 総 辞 職 し 伊 東 正 義 官 房 長 官 が 首 相 臨 時 代 理 となったが ここでは 省 略 した ( 注 4) 1 公 職 選 挙 法 改 正 法 2 衆 議 院 議 員 選 挙 区 画 定 審 議 会 設 置 法 3 政 治 資 金 規 正 法 改 正 法 及 び4 政 党 助 成 法 の 総 称 4 法 のうち ( 本 資 料 の 記 載 対 象 であ る) 選 挙 制 度 各 院 の 議 員 定 数 又 は 各 法 律 の 政 党 要 件 のうちのいずれかの 事 項 に 関 係 する 法 律 は 1 3 及 び4である 1 3 及 び4の 概 要 は 以 下 の 通 り 1 衆 議 院 議 員 選 挙 制 度 を 小 選 挙 区 比 例 代 表 並 立 制 に 変 更 し 衆 議 院 の 定 数 を 500 に 変 更 小 選 挙 区 選 挙 における 候 補 者 届 出 政 党 の 要 件 及 び 比 例 代 表 選 挙 におけ る 名 簿 届 出 政 党 等 の 要 件 を 新 設 衆 議 院 議 員 総 選 挙 における 確 認 団 体 制 度 の 廃 止 3 政 治 資 金 規 正 法 における 政 党 要 件 の 改 正 4 政 党 助 成 制 度 の 導 入 ( 注 5) 政 権 政 党 の 構 成 は 社 会 党 新 生 党 公 明 党 日 本 新 党 民 社 党 新 党 さきがけ 社 会 民 主 連 合 民 主 改 革 連 合 ( 閣 僚 なし 政 務 次 官 のみ) ( 注 6) 政 権 政 党 の 構 成 は 新 生 党 公 明 党 日 本 新 党 民 社 党 新 党 自 由 党 民 主 改 革 連 合 ( 閣 僚 なし 政 務 次 官 のみ) また 閣 外 協 力 を 行 った 政 党 は 新 党 さきがけ 新 党 みらい ( 注 7) 平 成 10 年 6 月 1 日 社 会 民 主 党 新 党 さきがけが 閣 外 協 力 を 解 消 ( 注 8) 平 成 14 年 12 月 23 日 に 保 守 党 は 解 散 し 同 年 12 月 26 日 に 同 党 の 分 割 政 党 である 保 守 新 党 が 設 立 以 後 は 自 由 民 主 党 公 明 党 保 守 新 党 の 3 党 によ る 連 立 政 権 ( 注 9) 平 成 22 年 5 月 30 日 社 会 民 主 党 が 連 立 離 脱 を 決 定 ( 注 10) 衆 議 院 小 選 挙 区 選 出 議 員 の 選 挙 区 間 における 人 口 較 差 を 緊 急 に 是 正 するための 公 職 選 挙 法 及 び 衆 議 院 議 員 選 挙 区 画 定 審 議 会 設 置 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 24 年 11 月 26 日 法 律 第 95 号 )の 略 称 ( 注 11) 衆 議 院 小 選 挙 区 選 出 議 員 の 選 挙 区 間 における 人 口 較 差 を 緊 急 に 是 正 するための 公 職 選 挙 法 及 び 衆 議 院 議 員 選 挙 区 画 定 審 議 会 設 置 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 25 年 6 月 28 日 法 律 第 68 号 )の 略 称 レファレンス 2014. 6 63

凡 例 : 国 会 内 勢 力 表 内 閣 政 党 名 略 称 一 覧 あ 行 維 新 日 本 維 新 の 会 右 社 日 本 社 会 党 ( 右 派 ) か 行 改 ク( 平 10~12) 改 革 クラブ 改 ク( 平 20~22) 改 革 クラブ 改 進 改 進 党 革 自 革 新 自 由 連 合 共 産 日 本 共 産 党 協 同 日 本 協 同 党 ク 連 新 自 由 クラブ 民 主 連 合 ( 注 1) 公 明 公 明 政 治 連 盟 公 明 党 公 明 国 協 国 民 協 同 党 国 新 国 民 新 党 国 民 国 民 民 主 党 さ 行 さき 新 党 さきがけ 左 社 日 本 社 会 党 ( 左 派 ) サラ サラリーマン 新 党 自 ク 新 自 由 クラブ 自 民 自 由 民 主 党 社 会 日 本 社 会 党 社 市 社 会 市 民 連 合 社 民 社 連 社 会 民 主 党 社 会 民 主 連 合 自 由 ( 昭 20~23, 25~30)( 日 本 ) 自 由 党 自 由 ( 平 10~15) 自 連 新 改 新 進 新 生 新 日 進 歩 ( 昭 20~22) 進 歩 ( 平 1~4) スポ 生 活 税 金 た 行 大 地 たち 自 由 党 ( 政 党 ) 自 由 連 合 新 党 改 革 新 進 党 新 生 党 新 党 日 本 日 本 進 歩 党 進 歩 党 スポーツ 平 和 党 生 活 の 党 税 金 党 新 党 大 地 たちあがれ 日 本 同 志 参 議 院 同 志 会 ( 注 2) な 行 二 院 第 二 院 クラブ 日 新 日 本 新 党 は 行 鳩 自 鳩 山 自 由 党 福 祉 福 祉 党 平 和 平 和 市 民 保 守 保 守 党 保 新 保 守 新 党 ま 行 みど みどりの 風 未 来 日 本 未 来 の 党 みん みんなの 党 民 改 民 主 改 革 連 合 民 自 民 主 自 由 党 民 社 民 主 社 会 党 民 社 党 民 主 ( 昭 22~25) 民 主 党 民 主 ( 昭 29~30) 日 本 民 主 党 民 主 ( 平 8~) 民 主 党 無 会 無 所 属 の 会 や 行 吉 自 吉 田 自 由 党 ら 行 緑 風 緑 風 会 ( 注 3) 連 合 連 合 の 会 労 農 労 働 者 農 民 党 ( 以 上 略 称 の 50 音 順 ) 無 無 所 属 ( 注 1) 第 13 回 通 常 選 挙 ( 昭 和 58(1983) 年 6 月 26 日 執 行 )において 新 自 由 クラブおよび 社 会 民 主 連 合 の 両 政 党 が 届 出 を 行 った 参 議 院 名 簿 届 出 政 党 等 ( 注 2) 参 議 院 における 会 派 ( 注 3) 参 議 院 における 会 派 64 レファレンス 2014. 6