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1 本 件 申 出 の 背 景 事 情 私 法 上 の 権 利 義 務 の 主 体 となり 得 るのは 自 然 人 と 法 人 に 限 られていることから 不 動 産 登 記 においても 不 動 産 の 登 記 名 義 人 は 自 然 人 と 法 人 に 限 られている 町 内 会 や 自 治 会 など 町 又 は 字 の 区 域 その 他 市 町 村 内 の 一 定 の 区 域 に 住 所 を 有 する 者 の 地 縁 に 基 づいて 形 成 された 団 体 ( 以 下 地 縁 団 体 という )は いわゆる 権 利 能 力 なき 社 団 とさ れている 保 有 する 不 動 産 については 社 団 構 成 員 の 総 有 とみなされ 団 体 名 義 による 不 動 産 登 記 は 認 められていない このため 地 縁 団 体 が 保 有 する 不 動 産 は 従 来 から 代 表 者 の 個 人 名 義 又 は 構 成 員 全 員 の 共 有 名 義 として 登 記 されてきた 代 表 者 の 個 人 名 義 で 登 記 されたものは 登 記 簿 上 個 人 所 有 と 変 わらない 表 記 となっている ため 名 義 人 の 死 亡 などにより その 相 続 人 が 相 続 財 産 と 誤 解 して 処 分 するなど 財 産 上 の 種 々 の 問 題 も 生 じている そこで こうした 問 題 に 対 処 するため 平 成 3 年 4 月 に 地 方 自 治 法 の 一 部 改 正 が 行 われ 地 縁 団 体 に 法 人 格 を 付 与 する 認 可 制 度 が 導 入 された しかし 地 縁 団 体 の 法 人 格 認 可 制 度 が 導 入 されても 地 縁 団 体 が 保 有 している 不 動 産 につい ては その 目 的 である 団 体 名 義 へ 所 有 権 の 移 転 の 登 記 は 現 行 不 動 産 登 記 法 上 権 利 状 態 の 確 認 後 でなければ 達 成 できない 実 情 にある 過 去 にも 同 種 の 申 出 を 受 けて 平 成 10 年 3 月 にあっせんした 経 緯 があるが 市 町 村 長 の 証 明 書 の 仕 組 み 等 を 巡 って 法 務 省 及 び 自 治 省 ( 当 時 )の 意 見 が 分 かれ 膠 着 状 態 となり その 後 関 係 機 関 の 担 当 職 員 の 異 動 もあり 平 成 15 年 頃 から 連 絡 も 途 絶 え 未 解 決 のまま 現 在 に 至 っていた そのような 中 高 知 及 び 群 馬 の 両 事 務 所 から 平 成 23 年 11 月 に 相 前 後 して 提 報 されてきたところで ある 2

過 去 のあっせん 要 旨 この 問 題 の 解 決 については 現 行 の 不 動 産 登 記 手 続 に 関 する 特 例 となる 手 続 を 設 け それによって 処 理 する 以 外 に 有 効 な 手 立 てはないように 思 われる このため 国 民 の 要 望 が 強 いことも 踏 まえ 地 縁 団 体 の 法 人 格 取 得 制 度 を 導 入 した 立 法 目 的 を 達 成 するとともに 地 縁 団 体 がその 構 成 員 名 義 で 保 有 している 土 地 の 登 記 上 の 権 利 関 係 の 明 確 を 図 る 観 点 から 地 縁 団 体 によって 戦 前 から 継 続 的 に 所 有 され 管 理 されている 土 地 について 例 えば 一 定 の 期 間 を 限 り 一 定 の 手 続 きを 経 て 作 成 される 市 町 村 長 の 証 明 書 をもって 関 係 相 続 人 全 員 の 戸 籍 謄 本 等 の 書 類 に 代 えるなど 簡 便 な 登 記 手 続 を 認 めるという 臨 時 の 特 例 的 な 制 度 の 創 設 によって 解 決 が 図 られることが 望 まれる この 検 討 に 際 しては 不 動 産 登 記 法 制 との 関 連 性 についての 専 門 的 な 検 討 の 必 要 性 も 認 められるところである したがって 法 務 省 は 必 要 に 応 じて 自 治 省 の 協 力 を 得 つつ この 臨 時 の 特 例 的 な 制 度 の 創 設 の 可 否 を 検 討 し 結 論 を 得 る 必 要 がある また 自 治 省 は 臨 時 の 特 例 的 な 制 度 の 創 設 の 可 否 に 関 する 法 務 省 の 検 討 に 協 力 するとともに その 検 討 の 結 果 を 踏 まえ 対 処 する 必 要 がある ( 平 成 10 年 3 月 27 日 資 料 編 1 参 照 ) 3

回 答 要 旨 自 治 省 ( 当 時 ) あっせんでは 自 治 省 は 臨 時 の 特 例 的 な 制 度 の 創 設 の 可 否 に 関 する 法 務 省 の 検 討 に 協 力 する とともに その 検 討 結 果 を 踏 まえ 対 処 する 必 要 がある とされている これまで 法 務 省 において 町 内 会 等 の 構 成 員 名 義 で 登 記 されている 不 動 産 で 当 該 町 内 会 等 によっ て 第 二 次 世 界 大 戦 前 から 継 続 的 に 所 有 され かつ 管 理 されている 土 地 について その 構 成 員 名 義 から 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 ) 第 260 条 の2に 規 定 する 地 縁 による 団 体 名 義 への 直 接 の 所 有 権 移 転 登 記 を 認 める 特 例 措 置 を 設 けることの 可 否 を 検 討 し 異 議 催 告 などの 手 続 を 経 るなどの 一 定 の 条 件 の 下 にこれを 認 めるという 方 向 で 検 討 を 進 めることとされたところである これを 踏 まえ 法 務 省 の 事 務 担 当 者 から この 方 針 について 情 報 提 供 が 行 われるとともに 異 議 催 告 などの 手 続 の 主 体 及 び 今 後 の 検 討 のために 必 要 な 調 査 の 内 容 等 についての 事 務 的 な 相 談 があっ たところである 今 後 自 治 省 としても これらの 点 についての 法 務 省 の 検 討 を 受 け 必 要 に 応 じ 適 切 に 協 力 してまいりたい ( 平 成 10 年 11 月 27 日 資 料 編 1 参 照 ) 法 務 省 当 省 において 町 内 会 等 の 構 成 員 名 義 で 登 記 されている 不 動 産 で 当 該 町 内 会 等 によって 第 二 次 世 界 大 戦 前 から 継 続 的 に 所 有 され かつ 管 理 されている 土 地 について その 構 成 員 名 義 から 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 ) 第 260 条 の2に 規 定 する 地 縁 による 団 体 名 義 への 直 接 の 所 有 権 移 転 登 記 を 認 める 特 例 措 置 を 設 けることの 可 否 を 検 討 した 結 果 異 議 催 告 などの 手 続 を 経 るなどの 一 定 の 条 件 の 下 にこれを 認 める 方 向 で 自 治 省 との 間 で 異 議 催 告 などの 手 続 の 主 体 及 び 今 後 の 検 討 の ために 必 要 な 調 査 の 内 容 等 についての 協 議 を 開 始 したところである ( 同 年 12 月 3 日 資 料 1 参 照 ) 4

2 地 縁 団 体 について 自 治 会 や 町 内 会 等 の 地 縁 団 体 は 地 域 住 民 相 互 の 親 睦 を 図 ることを 目 的 に 自 主 的 に 組 織 され た 住 民 団 体 で その 起 源 は 明 治 時 代 からといわれているが 戦 後 の 混 乱 期 ( 次 ページ 参 考 : 地 縁 団 体 の 歴 史 参 照 )や 高 度 経 済 成 長 の 時 代 を 経 て 現 在 に 至 っている 地 縁 団 体 の 総 数 は 次 表 のとおり 294,359 団 体 の 数 に 上 り このうち 認 可 を 受 けた 地 縁 団 体 の 数 は35,564 団 体 (12.1%)となっている( 自 治 行 政 局 の 平 成 20 年 4 月 1 日 現 在 の 調 査 結 果 による 都 道 府 県 別 地 縁 団 体 数 については 資 料 編 2 参 照 ) 表 1 地 縁 団 体 の 名 称 別 総 数 の 状 況 ( 単 位 : 団 体 %) 区 分 自 治 会 町 内 会 町 会 部 落 会 区 会 区 その 他 合 計 団 体 数 122,916 66,905 17,634 6,903 3,980 38,880 37,141 294,359 構 成 比 (41.8) (22.7) (6.0) (2.3) (1.4) (13.2) (12.6) (100.0) 表 2 年 度 別 認 可 地 縁 団 体 総 数 等 の 状 況 ( 単 位 : 団 体 ) 区 分 平 成 16 年 度 平 成 17 年 度 平 成 18 年 度 平 成 19 年 度 認 可 地 縁 団 体 総 数 28,863 31,559 33,644 35,564 当 該 期 間 中 の 認 可 地 縁 団 体 数 3,115 2,700 2,096 1,945 当 該 期 間 中 の 認 可 取 消 団 体 数 13 4 11 25 ( 注 ) 認 可 地 縁 団 体 総 数 とは 各 期 間 の 末 時 点 における 認 可 地 縁 団 体 の 総 数 である 5

参 考 : 地 縁 団 体 の 歴 史 昭 和 15 年 9 月 部 落 会 町 内 会 等 整 備 要 領 ( 内 務 省 訓 令 第 17 号 )によって 地 区 住 民 を 基 礎 と する 地 域 的 組 織 であるとともに 市 町 村 の 補 助 的 下 部 組 織 として 位 置 づけられ 全 国 的 に 整 備 が 推 進 された 昭 和 18 年 には 市 制 町 村 制 ( 市 町 村 法 )が 改 正 され 町 内 会 等 は 市 制 町 村 制 の 中 に 法 的 に 位 置 づけられ 市 町 村 長 の 許 可 を 得 た 場 合 町 内 会 等 は 自 己 の 名 をもって 財 産 を 所 有 すること ができることとなった しかし 戦 後 昭 和 22 年 5 月 の 町 内 会 部 落 会 又 はその 連 合 会 等 に 関 す る 解 散 就 職 禁 止 その 他 の 行 為 の 制 限 に 関 する 政 令 ( 政 令 第 15 号 )によって 旧 町 内 会 等 は 解 散 させられることとなった ( 同 政 令 で 旧 町 内 会 等 が 保 有 する 財 産 の 処 分 として 1 構 成 員 の 多 数 をもって 議 決 するところ により 2か 月 以 内 に 土 地 等 を 処 分 すること 2 非 処 分 土 地 等 については 旧 町 内 会 等 の 区 域 の 属 する 市 町 村 に 帰 属 する ものとされた ) 同 政 令 は その 後 昭 和 27 年 4 月 公 布 された ポツダム 宣 言 の 受 諾 に 伴 い 発 する 命 令 に 関 する 件 の 廃 止 に 関 する 法 律 によって 効 力 を 失 い 町 内 会 等 は 復 活 し 現 在 に 至 っている 6

3 地 縁 団 体 への 認 可 制 度 の 導 入 自 治 会 町 内 会 等 の 地 縁 団 体 は 当 該 団 体 名 義 での 不 動 産 登 記 ができないことなど から 財 産 上 の 種 々の 問 題 も 生 じているため 権 利 能 力 の 取 得 によりこれらの 制 約 を 除 去 しうる 途 を 開 くことが 各 方 面 から 強 く 要 望 され そこで 平 成 3 年 4 月 2 日 地 方 自 治 法 の 一 部 改 正 法 ( 法 律 第 24 号 )が 公 布 施 行 され こうした 要 望 を 踏 まえて 新 たに 第 260 条 の2を 規 定 し 法 人 格 を 付 与 する 認 可 制 度 が 導 入 された 地 方 自 治 法 ( 昭 和 二 十 二 年 四 月 十 七 日 法 律 第 六 十 七 号 ) ( 抜 粋 ) 第 二 百 六 十 条 の 二 町 又 は 字 の 区 域 その 他 市 町 村 内 の 一 定 の 区 域 に 住 所 を 有 する 者 の 地 縁 に 基 づいて 形 成 された 団 体 ( 以 下 本 条 において 地 縁 による 団 体 という )は 地 域 的 な 共 同 活 動 のための 不 動 産 又 は 不 動 産 に 関 する 権 利 等 を 保 有 するため 市 町 村 長 の 認 可 を 受 けたときは その 規 約 に 定 める 目 的 の 範 囲 内 において 権 利 を 有 し 義 務 を 負 う 2 前 項 の 認 可 は 地 縁 による 団 体 のうち 次 に 掲 げる 要 件 に 該 当 するものについて その 団 体 の 代 表 者 が 総 務 省 令 で 定 めるところ により 行 う 申 請 に 基 づいて 行 う 一 その 区 域 の 住 民 相 互 の 連 絡 環 境 の 整 備 集 会 施 設 の 維 持 管 理 等 良 好 な 地 域 社 会 の 維 持 及 び 形 成 に 資 する 地 域 的 な 共 同 活 動 を 行 うことを 目 的 とし 現 にその 活 動 を 行 っていると 認 められること 二 その 区 域 が 住 民 にとつて 客 観 的 に 明 らかなものとして 定 められていること 三 その 区 域 に 住 所 を 有 するすべての 個 人 は 構 成 員 となることができるものとし その 相 当 数 の 者 が 現 に 構 成 員 となつていること 四 規 約 を 定 めていること 3 規 約 には 次 に 掲 げる 事 項 が 定 められていなければならない 一 目 的 二 名 称 三 区 域 四 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 五 構 成 員 の 資 格 に 関 する 事 項 六 代 表 者 に 関 する 事 項 七 会 議 に 関 する 事 項 八 資 産 に 関 する 事 項 4 第 二 項 第 二 号 の 区 域 は 当 該 地 縁 による 団 体 が 相 当 の 期 間 にわたつて 存 続 している 区 域 の 現 況 によらなければならない 5 市 町 村 長 は 地 縁 による 団 体 が 第 二 項 各 号 に 掲 げる 要 件 に 該 当 していると 認 めるときは 第 一 項 の 認 可 をしなければならない ( 以 下 略 第 260 条 の2 全 文 は 資 料 編 3 参 照 ) 高 知 市 の 申 請 手 続 の 流 れ 資 料 編 4 参 照 7

4 認 可 を 受 けた 地 縁 団 体 の 名 義 変 更 手 続 (1) 地 方 自 治 法 第 260 条 の2の 規 定 による 市 町 村 長 の 認 可 を 受 けた 地 縁 団 体 は 法 人 格 が 付 与 さ れるとともに 不 動 産 の 所 有 権 等 の 登 記 名 義 人 となることができることとなった 代 表 者 の 個 人 名 義 で 登 記 されている 不 動 産 の 登 記 名 義 を 認 可 後 の 地 縁 団 体 名 義 に 変 える 場 合 登 記 の 目 的 は 登 記 名 義 人 の 表 示 変 更 の 登 記 とされず 所 有 権 の 移 転 登 記 とされている この 場 合 実 質 の 所 有 権 が 移 転 するわけではないが 現 行 不 動 産 登 記 法 上 人 格 を 異 にする 者 への 表 示 変 更 の 登 記 は 認 められていないので 移 転 の 登 記 の 形 式 によるしかないとされてい る( 法 務 省 の 訓 令 通 達 回 答 不 動 産 登 記 関 係 5013 資 料 編 5 参 照 ) (2) このため 認 可 を 受 ける 前 の 地 縁 団 体 の 代 表 者 の 個 人 名 義 で 登 記 が 行 われ 登 記 名 義 人 が 死 亡 している 場 合 などは その 相 続 人 全 員 を 登 記 義 務 者 として 認 可 地 縁 団 体 への 所 有 権 の 移 転 登 記 の 手 続 を 行 わざるを 得 ない 状 況 にある( 不 動 産 登 記 法 第 60 条 第 61 条 第 62 条 ) (3) しかし 戦 前 から 地 縁 団 体 の 所 有 地 であって 当 初 から 登 記 簿 上 の 名 義 人 に 変 動 がないものに ついては 登 記 名 義 人 の 多 くが 既 に 死 亡 しているため 現 時 点 で 上 記 (2)による 所 有 権 の 移 転 登 記 手 続 をとることを 関 係 者 に 求 めることは 相 当 無 理 があると 思 われる 特 に 高 知 の 事 案 のように 登 記 簿 の 表 題 部 のみ107 名 ( 昭 和 11 年 当 時 )の 所 有 者 表 示 登 記 が されているものなどは 現 時 点 では 相 続 人 の 特 定 が 極 めて 困 難 な 状 況 にある 法 務 省 の 基 本 的 認 識 登 記 名 義 人 又 はその 相 続 人 ( 以 下 登 記 名 義 人 等 という )の 関 与 なく 登 記 名 義 人 から 他 の 者 に 権 利 を 移 転 する 登 記 をすることを 認 めると 登 記 名 義 人 の 財 産 権 ( 憲 法 第 29 条 第 1 項 )を 侵 害 する 結 果 となるおそれがあることから 慎 重 に 検 討 する 必 要 がある もっとも あっせんの 趣 旨 を 踏 まえ 特 例 的 な 制 度 の 創 設 を 検 討 することについては 市 町 村 長 が 関 与 する 手 続 を 採 ることによって 適 正 な 登 記 制 度 の 維 持 を 担 保 することが 可 能 であるとの 判 断 の 下 関 係 省 庁 とともに これを 認 める 方 向 で 検 討 を 進 めることとしている 8

5 法 人 格 を 持 たない 地 縁 団 体 の 登 記 手 続 (1) 登 記 名 義 人 私 法 上 の 権 利 義 務 の 主 体 となり 得 るのは 自 然 人 と 法 人 に 限 られることから 不 動 産 登 記 においても 不 動 産 の 権 利 の 登 記 名 義 人 は 自 然 人 と 法 人 に 限 られることとな る 法 人 格 を 持 たない 地 縁 団 体 ( 権 利 能 力 なき 社 団 )を 所 有 権 等 の 登 記 名 義 人 とする 登 記 の 申 請 又 はその 団 体 名 を 冠 記 した 代 表 者 名 義 の 登 記 の 申 請 は これを 受 理 すべき でないとするのが 登 記 事 務 の 取 扱 いとされている( 前 記 法 務 省 の 訓 令 通 達 回 答 注 ) このため 地 縁 団 体 が 保 有 する 不 動 産 は 従 来 から 代 表 者 の 個 人 名 義 又 は 構 成 員 全 員 の 共 有 名 義 による 登 記 がなされてきた 注 : 昭 和 23.6.21 民 事 甲 第 1892 号 民 事 局 長 回 答 昭 和 36.7.21 民 事 三 発 第 625 号 第 三 課 長 回 答 昭 和 47 年 6 月 2 日 最 高 裁 判 決 昭 和 47 年 6 月 2 日 最 高 裁 判 決 に 示 された 見 解 権 利 能 力 なき 社 団 の 資 産 は その 社 団 の 構 成 員 全 員 に 総 有 的 に 帰 属 している 社 団 自 身 が 私 法 上 の 権 利 義 務 の 主 体 となることはないから 社 団 の 資 産 たる 不 動 産 につい ても 登 記 請 求 権 を 有 するものではない 代 表 者 は 社 団 構 成 員 の 総 有 に 属 する 不 動 産 について 構 成 員 全 員 のために 信 託 的 に 社 団 代 表 者 個 人 の 所 有 とされ 受 託 者 たる 地 位 において 自 己 の 名 義 をもって 登 記 することができる 社 団 の 代 表 者 である 旨 の 肩 書 を 付 した 記 載 を 認 めることについては 実 質 において 社 団 を 権 利 者 とする 登 記 を 許 容 することにほかならず このような 登 記 は 許 されない ( 資 料 編 6 参 照 ) 9

(2) 権 利 に 関 する 登 記 の 原 則 地 縁 団 体 ( 権 利 能 力 なき 社 団 )の 代 表 者 名 義 又 は 構 成 員 全 員 による 共 有 名 義 により 登 記 され ている 不 動 産 のうち 高 知 の 事 案 のように 表 題 部 所 有 者 欄 に107 名 の 登 記 があるのみで 所 有 権 保 存 登 記 が 未 了 のまま その 多 くの 所 有 者 が 死 亡 している 場 合 それら 相 続 人 全 員 の 申 請 により 所 有 権 保 存 の 登 記 が 行 われた 後 法 人 格 を 取 得 した 地 縁 団 体 との 共 同 申 請 により 団 体 名 義 へ 移 転 登 記 を 行 うことになる また 群 馬 の 事 案 についても 共 有 名 義 人 の 一 部 が 死 亡 し 相 続 が 発 生 している 場 合 その 相 続 人 全 員 及 び 生 存 共 有 者 全 員 ( 登 記 義 務 者 )と 認 可 地 縁 団 体 ( 登 記 権 利 者 )との 共 同 申 請 により 所 有 権 移 転 登 記 を 行 うことになる 不 動 産 登 記 法 ( 平 成 十 六 年 六 月 十 八 日 法 律 第 百 二 十 三 号 ) ( 抜 粋 下 記 以 外 の 関 係 条 文 は 資 料 編 3 参 照 ) ( 共 同 申 請 ) 第 60 条 権 利 に 関 する 登 記 の 申 請 は 法 令 に 別 段 の 定 めがある 場 合 を 除 き 登 記 権 利 者 及 び 登 記 義 務 者 が 共 同 してしな ければならない ( 登 記 原 因 証 明 情 報 の 提 供 ) 第 61 条 権 利 に 関 する 登 記 を 申 請 する 場 合 には 申 請 人 は 法 令 に 別 段 の 定 めがある 場 合 を 除 き その 申 請 情 報 と 併 せて 登 記 原 因 を 証 する 情 報 の 提 供 しなければならない ( 一 般 承 継 人 による 申 請 ) 第 62 条 登 記 権 利 者 登 記 義 務 者 又 は 登 記 名 義 人 が 権 利 に 関 する 登 記 の 申 請 人 となることができる 場 合 において 当 該 登 記 権 利 者 登 記 義 務 者 又 は 登 記 名 義 人 について 相 続 その 他 の 一 般 承 継 があったときは 相 続 人 その 他 の 一 般 承 継 人 は 当 該 権 利 に 関 する 登 記 を 申 請 することができる ( 判 決 による 登 記 等 ) 第 63 条 第 六 十 条 第 六 十 五 条 又 は 第 八 十 九 条 第 一 項 ( 同 条 第 二 項 ( 第 九 十 五 条 第 二 項 において 準 用 する 場 合 を 含 む ) 及 び 第 九 十 五 条 第 二 項 において 準 用 する 場 合 を 含 む )の 規 定 にかかわらず これらの 規 定 により 申 請 を 共 同 してしなけれ ばならない 者 の 一 方 に 登 記 手 続 をすべきことを 命 ずる 確 定 判 決 による 登 記 は 当 該 申 請 を 共 同 してしなければならない 者 の 他 方 が 単 独 で 申 請 することができる 2 相 続 又 は 法 人 の 合 併 による 権 利 の 移 転 の 登 記 は 登 記 権 利 者 が 単 独 で 申 請 することができる ( 所 有 権 の 保 存 の 登 記 ) 第 74 条 所 有 権 の 保 存 の 登 記 は 次 に 掲 げる 者 以 外 の 者 は 申 請 することができない 一 表 題 部 所 有 者 又 はその 相 続 人 その 他 の 一 般 承 継 人 二 所 有 権 を 有 することが 確 定 判 決 によって 確 認 された 者 10

6 改 善 の 必 要 性 等 について (1) 改 善 の 必 要 性 本 件 は 全 国 的 な 広 がりのある 問 題 ( 注 )であり 解 決 については 現 行 の 不 動 産 登 記 手 続 に 関 する 特 例 と なる 手 続 を 設 け 処 理 する 以 外 に 有 効 な 手 立 てはないとして 過 去 に 地 縁 団 体 によって 戦 前 から 継 続 的 に 所 有 され 管 理 されている 土 地 について 例 えば 一 定 の 手 続 を 経 て 作 成 される 市 町 村 長 の 証 明 書 をもって 関 係 相 続 人 全 員 の 戸 籍 謄 本 等 の 書 類 に 代 えるなど 簡 便 な 登 記 手 続 を 認 めるという 臨 時 の 特 例 的 な 制 度 の 創 設 によって 解 決 が 図 られることが 望 まれる この 検 討 に 際 しては 不 動 産 登 記 法 制 との 関 連 性 についての 専 門 的 な 検 討 の 必 要 性 も 認 められるところである とあっせんしているところである 未 改 善 のまま 放 置 すると 今 後 月 日 の 経 過 とともにその 解 決 は 一 層 困 難 になるため あっせん 趣 旨 に 沿 った 措 置 の 可 及 的 速 やかな 実 現 が 望 まれる 地 縁 団 体 名 義 への 不 動 産 移 転 登 記 手 続 の 改 善 促 進 ( 参 考 図 : 次 ページ 参 照 ) 注 : 全 国 市 長 会 が 平 成 13 年 6 月 に 要 望 事 項 の 一 つとして 認 可 地 縁 団 体 の 不 動 産 登 記 事 務 の 改 善 に 関 する 要 望 を 提 出 ( 資 料 編 7 参 照 ) (2) 改 善 によるメリット 1 法 務 省 代 表 者 の 個 人 名 義 や 構 成 員 全 員 の 共 有 名 義 のままとなっている 不 動 産 に 関 し 実 体 上 の 権 利 関 係 に 即 した 権 利 を 公 示 することにより 国 民 の 権 利 保 全 を 図 り もって 取 引 の 安 全 と 円 滑 を 資 するという 不 動 産 登 記 制 度 の 目 的 にかなうこととなる 2 自 治 行 政 局 地 縁 団 体 による 法 人 格 の 取 得 が 推 進 され 平 成 3 年 の 地 方 自 治 法 の 一 部 改 正 の 趣 旨 の 実 現 に 資 する 3 その 他 ⅰ 地 方 公 共 団 体 が 実 施 する 公 共 工 事 が 円 滑 に 推 進 ⅱ 地 籍 調 査 の 推 進 にも 貢 献 11

地 縁 団 体 名 義 への 不 動 産 移 転 登 記 手 続 の 改 善 促 進 ( 参 考 図 ) 地 縁 団 体 保 有 管 理 不 動 産 [ 登 記 簿 上 の 名 義 人 ] 地 区 代 表 者 団 体 構 成 員 全 員 等 ( 登 記 手 続 ) ( 現 行 ) 不 動 産 登 記 法 に 基 づき 移 転 登 記 には 名 義 人 の 死 亡 の 場 合 その 相 続 人 全 員 の 関 与 が 必 要 ( 改 善 措 置 ) 地 方 自 治 法 に 基 づく 団 体 の 法 人 格 取 得 不 動 産 登 記 手 続 に 関 す る 特 例 を 創 設 し 相 続 人 全 員 の 関 与 に 代 えて 市 町 村 長 の 証 明 書 を 以 て 登 記 申 請 地 縁 団 体 名 義 うち 戦 前 からの 保 有 管 理 不 動 産 改 善 措 置 の 内 容 ( 手 続 の 流 れ) 特 例 措 置 の 対 象 範 囲 戦 前 から 自 治 会 等 地 縁 団 体 が 保 有 管 理 している 不 動 産 であること 地 縁 団 体 は 地 方 自 治 法 第 260 条 の2の 規 定 に 基 づく 法 人 格 を 取 得 しているものであること 市 町 村 長 の 証 明 手 続 市 町 村 長 による 公 示 縦 覧 異 議 の 申 出 の 受 付 地 縁 団 体 の 保 有 地 であることにつき 異 議 の 申 出 がなかった 旨 の 証 明 書 の 交 付 移 転 登 記 手 続 市 町 村 長 から 交 付 を 受 けた 証 明 書 を 添 えて 認 可 地 縁 団 体 ( 登 記 権 利 者 )による 単 独 申 請 12

7 関 係 行 政 機 関 の 意 見 法 務 省 民 事 局 民 事 第 二 課 あっせん に 係 る 特 例 的 な 制 度 を 創 設 する 必 要 性 は 認 めるものの 登 記 名 義 人 等 の 登 記 手 続 上 の 関 与 がないまま その 財 産 権 を 侵 害 することなく 当 該 登 記 名 義 人 から 認 可 地 縁 団 体 名 義 に 登 記 名 義 を 変 更 するためには 当 該 認 可 地 縁 団 体 が 真 実 の 所 有 者 であることが 担 保 される 必 要 があり そのためには 少 なくとも 当 該 登 記 名 義 を 変 更 するに 必 要 な 要 件 を 具 備 した 市 町 村 の 証 明 が 登 記 申 請 の 際 に 提 供 される 必 要 があると 考 えています 今 後 とも 当 省 としては 貴 省 の 担 当 部 局 の 協 力 が 得 られれば 引 き 続 き あっ せん に 係 る 臨 時 の 特 例 的 な 制 度 の 創 設 の 可 否 を 検 討 してまいりたいと 考 えて おります( 平 成 24 年 3 月 6 日 資 料 編 8 参 照 ) 自 治 行 政 局 住 民 制 度 課 現 在 も 地 縁 団 体 名 義 への 不 動 産 移 転 登 記 手 続 の 改 善 (あっせん) ( 平 成 10 年 3 月 27 日 付 総 監 第 84 号 自 治 省 行 政 局 長 宛 総 務 庁 行 政 監 察 局 長 通 知 )に 対 して 地 縁 団 体 名 義 への 不 動 産 移 転 登 記 手 続 の 改 善 について ( 平 成 10 年 11 月 27 日 付 自 治 行 第 85 号 総 務 庁 行 政 監 察 局 長 宛 自 治 行 政 局 長 通 知 )において 回 答 した 内 容 と 同 様 の 見 解 です 今 後 も 引 き 続 き 法 務 省 における 検 討 を 踏 まえ 適 切 な 対 応 協 力 を 行 ってまい りたいと 考 えております( 平 成 24 年 2 月 27 日 ) 13

相 談 申 出 要 旨 特 殊 定 期 乗 車 券 の 払 戻 し 資 料 2 高 齢 者 を 対 象 としたバスの 定 期 券 を 購 入 し ていたが 事 情 が 変 わり 使 用 しないことに なった このため 通 用 期 間 前 に 払 戻 しを 受 けようとしたところ 通 勤 や 通 学 の 定 期 券 より も 割 引 率 が 高 い 特 殊 な 定 期 券 については 同 事 業 者 の 運 送 約 款 の 規 定 に 払 戻 しがで きないとされたことに 納 得 できない 平 成 23 年 10 月 受 付 の 行 政 相 談 1

運 賃 の 届 出 1 制 度 の 概 要 バスの 運 賃 は 次 の3 種 類 の 制 度 があり それぞれ 国 土 交 通 大 臣 に 届 け 出 ることにより 適 用 可 能 1 実 施 運 賃 道 路 運 送 法 第 9 条 第 3 項 の 規 定 により 上 限 運 賃 ( 実 際 に 乗 客 から 徴 収 できる 運 賃 の 上 限 額 で 国 土 交 通 大 臣 の 認 可 を 受 けたもの( 道 路 運 送 法 第 9 条 第 1 項 ))の 範 囲 内 で 届 け 出 た 運 賃 2 協 議 運 賃 道 路 運 送 法 第 9 条 第 4 項 の 規 定 により 地 域 公 共 交 通 会 議 又 は 道 路 運 送 法 施 行 規 則 第 9 条 第 2 項 に 規 定 する 協 議 会 において 合 意 した 運 賃 として 届 け 出 たもの ( 例 )コミュニティバス 3 軽 微 運 賃 道 路 運 送 法 第 9 条 第 1 項 の 旅 客 の 利 益 に 及 ぼす 影 響 が 比 較 的 小 さいも の として 国 土 交 通 省 令 ( 道 路 運 送 法 施 行 規 則 第 10 条 第 1 項 )で 定 める 運 賃 ( 協 議 運 賃 に 該 当 するものを 除 く ) ( 例 ) 定 期 観 光 バス 一 時 的 需 要 のために 運 行 するバス 2

運 賃 の 割 引 バスの 運 賃 の 割 引 は 一 般 乗 合 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 の 運 賃 及 び 料 金 に 関 する 制 度 ( 平 成 13 年 12 月 5 日 付 け 国 自 旅 第 118 号 国 土 交 通 省 自 動 車 交 通 局 長 発 地 方 運 輸 局 長 沖 縄 総 合 事 務 局 長 あて) により 一 般 割 引 運 賃 と 営 業 割 引 運 賃 の2 種 類 を 規 定 また 両 割 引 制 度 にそれぞれ 特 殊 定 期 旅 客 運 賃 を 規 定 1 一 般 割 引 運 賃 実 施 運 賃 のうち 基 本 運 賃 ( 片 道 普 通 旅 客 運 賃 通 勤 定 期 旅 客 運 賃 通 学 定 期 旅 客 運 賃 普 通 回 数 旅 客 運 賃 )を 基 礎 として 適 用 する 旅 客 の 区 分 に 応 じて 一 定 率 又 は 一 定 額 を 減 じて 設 定 する 運 賃 主 な 特 殊 定 期 券 : 乗 継 割 引 定 期 券 企 業 定 期 券 2 営 業 割 引 運 賃 需 要 喚 起 等 を 目 的 として 適 用 する 期 間 又 は 区 間 その 他 の 条 件 を 付 して 設 定 する 運 賃 であって 一 般 割 引 運 賃 以 外 のもの 主 な 特 殊 定 期 券 : 夏 休 み 専 用 定 期 券 敬 老 定 期 券 環 境 定 期 券 3

これらの 特 殊 な 定 期 券 は 道 路 運 送 法 施 行 規 則 第 9 条 に 基 づき 届 出 により 販 売 可 能 その 場 合 一 般 乗 合 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 の 実 施 運 賃 協 議 運 賃 及 び 軽 微 運 賃 の 届 出 並 びに 変 更 命 令 に 関 する 処 理 要 領 ( 平 成 13 年 12 月 5 日 付 け 国 自 旅 第 117 号 国 土 交 通 省 自 動 車 交 通 局 長 発 各 地 方 運 輸 局 長 沖 縄 総 合 事 務 局 長 あて) で 定 める 運 賃 設 定 ( 変 更 ) 届 出 書 を 国 土 交 通 省 に 提 出 するこ ととされている 運 賃 設 定 ( 変 更 ) 届 出 書 の 記 載 事 項 1. 氏 名 又 は 名 称 及 び 住 所 2. 設 定 又 は 変 更 しようとする 運 賃 ( 料 金 )を 適 用 する 路 線 3. 設 定 又 は 変 更 しようとする 運 賃 ( 料 金 )の 種 類 額 及 び 適 用 方 法 4. 適 用 する 期 間 又 は 区 間 その 他 の 条 件 を 付 す 場 合 には その 条 件 5. 実 施 予 定 日 払 戻 し 不 可 とする 取 扱 いについて 上 記 4の 条 件 として 届 け 出 ることになる 4

運 送 約 款 運 送 約 款 は 国 土 交 通 大 臣 の 認 可 が 必 要 ( 道 路 運 送 法 第 11 条 第 1 項 ) 運 送 約 款 には 事 業 の 種 別 や 運 賃 及 び 料 金 の 収 受 又 は 払 戻 しに 関 す る 事 項 等 について 定 めることとされている( 道 路 運 送 法 施 行 規 則 第 12 条 ) ただし 国 土 交 通 省 が 定 めて 公 示 した 一 般 乗 合 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 標 準 運 送 約 款 ( 昭 和 62 年 運 輸 省 告 示 第 49 号 以 下 標 準 運 送 約 款 とい う )と 同 一 の 運 送 約 款 を 定 めたときは 大 臣 認 可 を 受 けたものとみなす 旨 規 定 ( 道 路 運 送 法 第 11 条 第 3 項 ) また 国 土 交 通 省 は 通 達 ( 注 )により 特 別 の 理 由 がある 場 合 を 除 き 標 準 運 送 約 款 を 採 用 する よう 関 係 事 業 者 等 に 指 導 している ( 注 ) 一 般 乗 合 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 標 準 運 送 約 款 及 び 一 般 貸 切 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 標 準 運 送 約 款 の 制 定 及 び 公 示 について ( 昭 和 62 年 1 月 23 日 付 け 地 自 第 2 号 運 輸 省 地 域 交 通 局 長 発 各 地 方 運 輸 局 長 沖 縄 総 合 事 務 局 長 あて) 5

運 賃 の 払 戻 しについて 旅 客 から 運 賃 払 戻 しの 請 求 があったとき 事 業 者 は 相 当 額 の 手 数 料 を 徴 収 後 払 い 戻 さなければならないとされている( 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 ( 昭 和 31 年 運 輸 省 令 第 44 号 ) 第 9 条 第 1 項 ) 通 用 期 間 前 の 定 期 乗 車 券 は その 運 賃 額 ( 同 条 同 項 第 2 号 ) 標 準 運 送 約 款 にも 同 旨 の 規 定 定 期 乗 車 券 及 び 定 期 回 数 乗 車 券 にあっては 通 用 期 間 前 のものについてはその 運 賃 額 通 用 期 間 内 のものについては 通 用 期 間 の 始 めの 日 から 払 戻 しの 請 求 があった 日 までを 使 用 済 み 期 間 とし これを1 日 2 回 乗 車 の 割 合 で 普 通 旅 客 運 賃 に 換 算 し その 金 額 を 運 賃 額 から 控 除 した 残 額 ( 第 26 条 第 1 項 (3)) しかし 標 準 運 送 約 款 第 20 条 で 特 殊 定 期 乗 車 券 など 特 殊 な 乗 車 券 類 については 発 売 効 力 及 び 特 殊 取 扱 いに 関 する 事 項 でこ の 約 款 の 規 定 と 異 なる 取 扱 いをするものについては 関 係 の 営 業 所 等 に 掲 示 し 又 は 当 該 乗 車 券 類 に 記 載 と 例 外 の 取 扱 いができる 旨 を 規 定 6

2 高 齢 者 割 引 バス 定 期 券 の 払 戻 しの 状 況 高 齢 者 ( 概 ね60 歳 以 上 ) 対 象 の 高 割 引 率 の 定 期 券 を 販 売 してい るバス 事 業 者 (25 社 ( ))のホームページを 確 認 した 結 果 半 数 の 事 業 者 が 原 則 払 い 戻 さない 取 扱 いとする 旨 を 表 示 高 齢 者 割 引 バス 定 期 券 の 払 戻 し 状 況 払 い 戻 して 払 い 戻 して いない いる 48% 52% 定 期 券 を 提 示 のほか 更 に 運 賃 が 必 要 な 種 類 の 定 期 券 ( 例 えば 乗 車 の 際 に 提 示 することによって 全 線 100 円 で 乗 車 できる 高 齢 者 向 けの 定 期 券 )を 販 売 している 事 業 者 は 除 外 した 7

3 国 土 交 通 省 からの 回 答 ( 3 月 8 日 回 答 ) 標 準 運 送 約 款 第 20 条 に 基 づく 約 款 と 異 なる 取 扱 い 標 準 運 送 約 款 第 20 条 で 行 う 異 なる 取 扱 い については どういった 異 なる 取 扱 いをしているかについては 特 に 集 計 していないため 全 体 的 な 状 況 は 承 知 していない 異 なる 取 扱 いについては 様 々なケースが 考 えられることから どこ までの 取 扱 いができるかといった 詳 細 な 基 準 はない( 具 体 のケースに よっては 道 路 運 送 法 第 9 条 第 6 項 に 基 づく 運 賃 の 変 更 命 令 の 対 象 と なる 場 合 がある ) バス 事 業 者 が 運 賃 を 設 定 または 変 更 する 場 合 運 賃 設 定 ( 変 更 ) 届 出 書 を 国 土 交 通 省 に 提 出 することになっており 運 送 約 款 と 異 なる 取 扱 いを 行 う 場 合 は その 適 用 条 件 にその 旨 ( 例 : 払 戻 し 不 可 ) を 記 載 する 必 要 がある 8

旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 第 9 条 第 1 項 は 道 路 運 送 法 第 27 条 第 1 項 旅 客 の 利 便 の 確 保 のために 必 要 な 事 項 として 国 土 交 通 省 令 で 定 めるものを 遵 守 しなければなら ない が 根 拠 になっている 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 では 主 なケースについて 規 定 しているに 過 ぎず 普 通 乗 車 券 定 期 乗 車 券 などに 該 当 しない 特 殊 な 乗 車 券 類 の 特 殊 取 扱 い 等 を 含 めて 網 羅 的 に 規 定 しているものではない こうした 特 殊 取 扱 いについ ては 運 送 約 款 において 規 定 することとしている 旅 客 自 動 車 運 送 事 業 運 輸 規 則 第 9 条 は 制 定 後 の 大 き な 改 正 はない 9

本 件 申 出 についての 見 解 払 戻 しを 行 わない 代 わりに 通 常 の 定 期 券 よりも 大 幅 に 割 り 引 かれた 定 期 券 を 販 売 することは 大 幅 な 割 り 引 きという 利 用 者 にとっての 利 益 も 存 在 しており 一 方 的 に 利 用 者 の 利 益 を 害 するとまでは 言 えないと 考 えている 当 省 では 高 い 割 引 率 の 定 期 券 を 提 供 する 代 償 として 払 戻 しができない 定 期 券 を 販 売 するか 否 かは 事 業 者 の 経 営 判 断 により 可 能 と 考 えている なお 払 戻 しを 義 務 づけた 場 合 は 結 果 として 定 期 券 の 割 引 率 が 下 がってしまう 可 能 性 もあると 思 われる 10

今 回 の 相 談 申 出 の 主 な 原 因 は 事 業 者 の 周 知 が 適 切 に 行 われていなかったことにあると 考 えている これにつ いては 当 省 としても 適 切 な 周 知 の 徹 底 ( 例 えば 窓 口 での 説 明 の 徹 底 窓 口 での 掲 示 など)を 行 っていかなけ ればならないと 考 えている ただし 全 ての 種 類 の 乗 車 券 について 説 明 を 行 うこと は 事 業 者 利 用 者 の 双 方 にとって 負 担 となることから 取 扱 いの 特 殊 さや 利 用 者 に 与 える 影 響 等 の 度 合 いに 応 じ 現 実 的 な 方 法 ( 書 面 の 交 付 等 )により 行 うことが 必 要 と 考 える 11

資 料 3 保 管 場 所 証 明 ( 車 庫 証 明 ) 手 続 の 簡 素 化 相 談 申 出 要 旨 車 庫 証 明 は 車 を 買 い 替 えるたびに 取 得 しなけ ればならないが 買 い 替 え 前 の 車 の 車 庫 を 使 用 する 場 合 は これを 省 略 できるようにして 欲 しい 平 成 23 年 3 月 東 北 管 区 局 受 付 の 行 政 相 談 いわゆる 車 庫 証 明 とは 道 路 使 用 の 適 正 化 道 路 における 危 険 防 止 及 び 道 路 交 通 の 円 滑 化 を 図 る ため 自 動 車 の 保 有 者 等 に 自 動 車 の 保 管 場 所 を 確 保 し 道 路 を 保 管 場 所 とし て 使 用 しないことを 義 務 付 ける 制 度 1

1 制 度 の 概 要 自 動 車 の 保 管 場 所 の 確 保 等 に 関 する 法 律 ( 車 庫 法 ) ( 昭 和 37 年 法 律 第 145 号 ) 自 動 車 保 管 場 所 の 確 保 第 3 条 自 動 車 ( 原 動 機 付 自 転 車 二 輪 の 小 型 自 動 車 二 輪 の 軽 自 動 車 及 び 二 輪 の 小 型 特 殊 自 動 車 を 除 くすべての 自 動 車 )の 保 有 者 は 道 路 上 の 場 所 以 外 の 場 所 において 当 該 自 動 車 の 保 管 場 所 ( 自 動 車 の 使 用 の 本 拠 の 位 置 との 間 の 距 離 その 他 の 事 項 について 政 令 で 定 める 要 件 を 備 えるものに 限 る )を 確 保 しなければならない 自 動 車 登 録 時 の 保 管 場 所 証 明 書 の 提 出 第 4 条 道 路 運 送 車 両 法 第 4 条 ( 中 略 ) に 規 定 する 処 分 ( 軽 自 動 車 小 型 特 殊 自 動 車 及 び 二 輪 の 小 型 自 動 車 を 除 く 自 動 車 の 新 規 登 録 住 所 等 変 更 登 録 所 有 者 変 更 登 録 )を 受 けようとする 者 は 当 該 行 政 庁 ( 国 土 交 通 大 臣 )に 対 して 警 察 署 長 の 交 付 する 道 路 上 の 場 所 以 外 の 場 所 に 当 該 自 動 車 の 保 管 場 所 を 確 保 していることを 証 する 書 面 で 政 令 で 定 めるものを 提 出 しなければならない ただし その 者 が 警 察 署 長 に 対 して 当 該 書 面 に 相 当 するものとして 政 令 で 定 める 通 知 を 当 該 行 政 庁 に 対 して 行 うべきことを 申 請 したときは この 限 りではない 2 当 該 行 政 庁 は 前 項 の 政 令 で 定 める 書 面 の 提 出 又 は 同 項 ただし 書 の 政 令 で 定 める 通 知 がないときは 同 項 の 処 分 をしないものとする 2

軽 自 動 車 の 保 管 場 所 の 届 出 第 5 条 軽 自 動 車 である 自 動 車 を 新 規 に 運 行 の 用 に 供 しようとするときは 当 該 軽 自 動 車 の 保 有 者 は 当 該 自 動 車 の 保 管 場 所 の 位 置 を 管 轄 する 警 察 署 長 に 当 該 自 動 車 の 使 用 の 本 拠 の 位 置 保 管 場 所 の 位 置 その 他 政 令 で 定 める 事 項 を 届 け 出 なければならない 保 管 場 所 標 章 の 表 示 第 6 条 警 察 署 長 は 第 4 条 第 1 項 の 政 令 で 定 める 書 面 を 交 付 したとき 同 項 ただし 書 の 政 令 で 定 める 通 知 を 行 っ たとき 又 は 前 条 の 規 定 による 届 出 を 受 理 したときは 当 該 自 動 車 の 保 有 者 に 対 し 当 該 自 動 車 の 保 管 場 所 の 位 置 等 について 表 示 する 国 家 公 安 委 員 会 規 則 で 定 める 様 式 の 保 管 場 所 標 章 を 交 付 しなければならない 2 前 項 の 規 定 により 保 管 場 所 標 章 の 交 付 を 受 けた 者 は 国 家 公 安 委 員 会 規 則 で 定 めるところにより 当 該 自 動 車 に 保 管 場 所 標 章 を 表 示 しなければならない ( 以 下 略 ) 保 管 場 所 の 変 更 届 出 第 7 条 自 動 車 の 保 有 者 は 第 4 条 第 1 項 の 政 令 で 定 める 書 面 若 しくは 同 項 ただし 書 の 政 令 で 定 める 通 知 におい て 証 された 保 管 場 所 の 位 置 を 変 更 したとき 又 は 第 5 条 の 規 定 による 届 出 に 係 る 保 管 場 所 の 位 置 を 変 更 したとき は 変 更 した 日 から15 日 以 内 に 変 更 後 の 保 管 場 所 の 位 置 を 管 轄 する 警 察 署 長 に 当 該 自 動 車 の 使 用 の 本 拠 の 位 置 変 更 後 の 保 管 場 所 の 位 置 その 他 政 令 で 定 める 事 項 を 届 け 出 なければならない ( 以 下 略 ) 2 ( 略 ) 3

( 参 考 ) 保 管 場 所 証 明 申 請 受 理 件 数 保 管 場 所 標 章 交 付 件 数 の 推 移 12,000,000 10,436,026 10,000,000 8,000,000 9,180,178 8,474,110 9,680,736 7,877,328 9,109,789 7,357,806 8,361,949 7,646,600 8,753,620 6,000,000 4,000,000 2,000,000 0 平 成 18 年 平 成 19 年 平 成 20 年 平 成 21 年 平 成 22 年 保 管 場 所 証 明 申 請 受 理 件 数 保 管 場 所 標 章 交 付 件 数 注 1: 警 察 庁 交 通 局 の 資 料 に 基 づき 当 局 が 作 成 した 注 2: 保 管 場 所 標 章 交 付 件 数 には 軽 自 動 車 分 や 再 交 付 を 含 むため 証 明 申 請 件 数 よりも 多 くなっている 4

(1) 保 管 場 所 証 明 申 請 の 手 続 き( 警 視 庁 の 例 )( 普 通 車 / 窓 口 申 請 の 場 合 ) 数 日 間 1 保 管 場 所 証 明 申 請 書 の 提 出 申 請 手 数 料 の 納 付 保 管 場 所 標 章 交 付 申 請 書 の 提 出 警 察 署 へ 出 頭 ( 本 人 又 は 代 理 人 ) ⅰ 書 類 の 確 認 ( 不 備 があれば 補 正 ) ⅱ 申 請 書 の 受 理 ⅲ 書 面 審 査 ⅳ 現 地 調 査 2 保 管 場 所 証 明 書 の 交 付 保 管 場 所 標 章 番 号 通 知 書 標 章 の 交 付 標 章 交 付 手 数 料 の 納 付 警 察 署 へ 出 頭 ( 本 人 又 は 代 理 人 ) 3 保 管 場 所 証 明 書 の 提 出 運 輸 支 局 へ 出 頭 ( 本 人 又 は 代 理 人 ) ( 以 下 運 輸 支 局 での 登 録 手 続 き) 提 出 書 類 1 自 動 車 保 管 場 所 証 明 申 請 書 車 名 型 式 車 台 番 号 自 動 車 の 大 きさ( 長 さ 幅 高 さ) 自 動 車 の 使 用 の 本 拠 の 位 置 自 動 車 の 保 管 場 所 の 位 置 ( 添 付 書 類 ) ア 保 管 場 所 の 使 用 権 原 書 自 己 所 有 の 場 合 自 認 書 他 者 所 有 の 場 合 使 用 承 諾 証 明 書 ( 契 約 書 の 写 し 等 でも 可 ) イ 保 管 場 所 の 所 在 図 使 用 の 本 拠 の 位 置 と 保 管 場 所 との 位 置 関 係 や 距 離 等 を 示 す 図 面 買 い 替 えで 使 用 の 本 拠 の 位 置 保 管 場 所 とも 旧 自 動 車 と 変 更 がなく 申 請 時 点 で 旧 自 動 車 を 保 有 している 場 合 や 使 用 の 本 拠 の 位 置 と 保 管 場 所 の 位 置 が 同 一 の 場 合 は 申 請 書 に 旧 自 動 車 の 標 章 番 号 を 記 載 することにより 添 付 省 略 可 ウ 保 管 場 所 の 配 置 図 保 管 場 所 の 大 きさ 周 囲 の 建 物 接 し ている 道 路 の 幅 員 等 を 示 す 図 面 2 保 管 場 所 標 章 交 付 申 請 書 警 察 署 窓 口 備 え 付 けのものは1と2 枚 一 組 の 複 写 式 ( 記 載 内 容 は 保 管 場 所 証 明 申 請 書 と 同 じ) 5

(2) 保 管 場 所 届 出 の 手 続 ( 警 視 庁 の 例 ) ( 軽 自 動 車 / 窓 口 申 請 の 場 合 ) 通 常 即 日 1 保 管 場 所 届 出 書 の 提 出 保 管 場 所 標 章 交 付 申 請 書 の 提 出 警 察 署 へ 出 頭 ( 本 人 又 は 代 理 人 ) または 郵 送 ⅰ 書 類 の 確 認 ( 不 備 があれば 補 正 ( 郵 送 の 場 合 は 不 受 理 )) ⅱ 届 出 書 の 受 理 2 保 管 場 所 標 章 番 号 通 知 書 標 章 の 交 付 標 章 交 付 手 数 料 の 納 付 通 常 即 日 交 付 届 出 書 の 提 出 が 郵 送 の 場 合 警 察 署 へ 出 頭 ( 本 人 又 は 代 理 人 ) 提 出 書 類 1 自 動 車 保 管 場 所 届 出 書 ( 添 付 書 類 ) ア 保 管 場 所 の 使 用 権 原 書 イ 保 管 場 所 の 所 在 図 買 い 替 えで 使 用 の 本 拠 の 位 置 保 管 場 所 とも 旧 自 動 車 と 変 更 がなく 申 請 時 点 で 旧 自 動 車 を 保 有 している 場 合 や 使 用 の 本 拠 の 位 置 と 保 管 場 所 の 位 置 が 同 一 の 場 合 は 申 請 書 に 旧 自 動 車 の 標 章 番 号 を 記 載 することにより 添 付 省 略 可 ウ 保 管 場 所 の 配 置 図 2 保 管 場 所 標 章 交 付 申 請 書 警 察 署 窓 口 備 え 付 けのものは1と2 枚 一 組 の 複 写 式 ( 記 載 内 容 は 自 動 車 保 管 場 所 証 明 申 請 書 と 同 じ) いずれも 記 載 事 項 は 申 請 と 同 じ 6

自 動 車 保 管 場 所 証 明 申 請 書 の 記 載 例 ( 警 視 庁 HPより) 7

所 在 図 配 置 図 の 記 載 例 ( 警 視 庁 HPより) 所 在 図 : 当 該 申 請 に 係 る 使 用 の 本 拠 の 位 置 並 びに 当 該 申 請 に 係 る 場 所 の 付 近 の 道 路 及 び 目 標 となる 地 物 を 表 示 した 当 該 申 請 に 係 る 場 所 を 表 示 したもの 配 置 図 : 当 該 申 請 に 係 る 場 所 並 びに 当 該 申 請 に 係 る 場 所 の 周 囲 の 建 物 空 地 及 び 道 路 を 表 示 したもの( 当 該 申 請 に 係 る 場 所 にあってはその 平 面 の 寸 法 道 路 にあってはその 幅 員 を 明 記 ) 自 動 車 の 保 管 場 所 の 確 保 等 に 関 する 法 律 施 行 規 則 ( 平 成 3 年 国 家 公 安 委 員 会 規 則 第 1 号 ) 第 1 条 第 2 項 8

2 検 討 の 方 向 性 申 出 にある 買 い 替 え 時 の 保 管 場 所 証 明 の 省 略 については 警 察 庁 は 保 管 場 所 証 明 は 自 動 車 ごと に 行 われるものであるので 買 い 替 えであって 買 い 替 え 前 の 車 と 同 一 の 車 庫 を 使 用 する 場 合 であっても 省 略 はできない との 見 解 車 庫 法 第 3 条 では 自 動 車 の 保 有 者 に 対 し 当 該 自 動 車 の 保 管 場 所 の 確 保 を 義 務 付 け 現 行 法 を 前 提 とすれば 買 い 替 え 時 であっても 車 庫 証 明 の 省 略 は 困 難 と 思 料 本 件 相 談 の 主 旨 は 車 庫 証 明 手 続 きの 簡 素 化 を 求 めるもの その 観 点 から 事 実 上 相 談 の 解 決 に 資 するよう 本 事 務 が 各 都 道 府 県 の 自 治 事 務 である 点 に 留 意 しつつ 警 察 署 への 出 頭 緩 和 など 申 請 者 の 負 担 軽 減 策 について 検 討 具 体 的 には 以 下 のとおり 1 郵 送 による 保 管 場 所 証 明 申 請 書 の 提 出 1 保 管 場 所 届 出 書 ( 軽 自 動 車 等 )については 郵 送 による 提 出 が 可 能 ( 平 成 8 年 2 月 29 日 警 察 庁 交 通 局 都 市 交 通 対 策 課 長 通 知 ) 2 保 管 場 所 証 明 書 保 管 場 所 標 章 については 各 都 道 府 県 警 察 と 一 定 の 要 件 を 満 たす 者 とが 協 定 等 を 締 結 し 当 該 者 が 申 請 者 等 と 契 約 を 結 ぶ 方 法 により 郵 送 による 交 付 ( 当 該 者 による 受 領 の 代 行 及 び 申 請 者 宛 ての 郵 送 )が 可 能 ( 平 成 13 年 3 月 19 日 警 察 庁 交 通 局 交 通 規 制 課 長 通 知 ) 24 年 2 月 現 在 千 葉 長 野 山 口 の3 県 で 本 方 法 を 実 施 2 自 動 車 の 買 替 で 旧 自 動 車 と 同 一 の 車 庫 を 保 管 場 所 とする 場 合 の 配 置 図 の 添 付 省 略 所 在 図 については 買 い 替 えの 場 合 で 使 用 の 本 拠 の 位 置 保 管 場 所 ともに 旧 自 動 車 と 変 更 がなく 申 請 時 点 で 旧 自 動 車 を 保 有 している 場 合 は 申 請 書 に 旧 自 動 車 の 標 章 番 号 を 記 載 することにより 添 付 を 省 略 する ことが 可 能 9

3 警 察 庁 の 見 解 ( 平 成 24 年 2 月 8 日 22 日 28 日 : 交 通 局 交 通 規 制 課 ) (1) 郵 送 による 保 管 場 所 証 明 申 請 書 の 提 出 について 1 申 請 書 類 添 付 書 類 の 記 載 漏 れ 等 が 多 く( 明 確 なデータは 無 い) 郵 送 による 申 請 では 記 載 事 項 等 に 誤 りがあった 場 合 の 補 正 作 業 ( 電 話 による 連 絡 指 示 申 請 書 類 の 返 送 再 送 等 )が 行 政 側 申 請 者 側 の 双 方 にとって 負 担 となる 2 担 当 職 員 が1~2 人 という 警 察 署 がほとんどで 郵 送 を 認 めた 場 合 業 務 量 の 増 加 に 対 応 できないお それがある 3 保 管 場 所 届 出 は 既 に 郵 送 を 認 めているが 届 出 がほとんど 代 理 人 ( 自 動 車 販 売 店 等 )により 行 われて いることもあり 活 用 実 績 はごくわずかである( 警 察 庁 によると 各 都 道 府 県 警 察 本 部 とも 年 間 数 万 件 単 位 の 届 出 がある 中 郵 送 による 届 出 はそのうちごくわずか( 数 件 程 度 )である) 4 保 管 場 所 証 明 書 標 章 の 交 付 については 平 成 13 年 から 一 定 の 要 件 を 満 たす 者 と 協 定 を 締 結 し そ の 者 が 申 請 者 等 と 契 約 を 結 ぶことで 受 領 の 代 行 及 び 郵 送 を 行 える 仕 組 みを 整 備 したが 導 入 している のは3 県 のみで 活 用 実 績 も 少 ない( 警 察 庁 によると 3 県 とも 数 万 件 単 位 の 申 請 がある 中 この 仕 組 み の 利 用 数 はわずかである) 5 電 子 申 請 を 利 用 すれば 申 請 時 の 出 頭 は 不 要 であり また 交 付 時 も 自 動 車 販 売 店 を 通 じた 代 理 受 領 が 可 能 であり 出 頭 せずに 手 続 きが 終 了 する なお 現 在 電 子 申 請 が 利 用 できるのは10 都 府 県 のみであるが 平 成 24 年 度 以 降 順 次 全 国 的 に 拡 大 する 予 定 である また 現 在 は 新 車 の 型 式 登 録 車 のみ 申 請 が 可 能 だが 今 後 中 古 自 動 車 に 係 る 申 請 や 転 居 に 伴 う 変 更 申 請 などにも 対 象 を 拡 大 する 予 定 である (2 月 22 日 28 日 ) 本 事 務 は 自 治 事 務 であり 警 察 庁 から 各 都 道 府 県 警 察 に 対 して 郵 送 提 出 を 認 めるよう 指 導 することは できない( 郵 送 提 出 を 認 めるかどうかは 各 都 道 府 県 警 察 の 判 断 になる) 郵 送 による 提 出 を 認 めることにより 電 子 申 請 の 利 用 拡 大 に 影 響 が 出 ることを 懸 念 10

(2) 配 置 図 の 添 付 省 略 について 1 配 置 図 は 保 管 場 所 の 位 置 が 適 正 か 保 管 場 所 の 大 きさは 十 分 か( 書 面 審 査 ) 保 管 場 所 内 に 工 作 物 等 がなく 申 請 どおり 十 分 な 広 さが 確 保 されているか( 現 地 調 査 ) 等 を 確 認 するために 用 いるものである 2 買 い 替 えであり 旧 自 動 車 の 保 管 場 所 と 同 一 の 場 所 を 新 自 動 車 の 保 管 場 所 とする 場 合 当 該 保 管 場 所 が 旧 自 動 車 の 保 管 場 所 として その 申 請 時 に 適 正 に 確 保 されていたことは 確 認 できる したがって ⅰ) 新 自 動 車 が 旧 自 動 車 と 同 一 又 は 旧 自 動 車 よりも 小 さいものであって ⅱ) 旧 自 動 車 の 保 管 場 所 が( 民 間 賃 貸 駐 車 場 のように) 明 確 に 区 画 されたものであり 現 地 調 査 の 際 にど こが 保 管 場 所 なのか(= 位 置 や 大 きさ)が 確 実 に 把 握 できる という 状 況 であれば 理 論 上 は 仮 に 配 置 図 が 無 かったとしても 書 面 審 査 は 行 えないものの 現 地 調 査 により 当 該 保 管 場 所 が 新 自 動 車 の 保 管 場 所 として 基 準 に 適 合 したものかどうかの 確 認 が 行 えるケースも あると 考 えられる 3 しかし 現 実 的 には 例 えば 旧 自 動 車 の 保 管 場 所 が 個 人 住 宅 の 敷 地 内 や 空 き 地 の 一 部 分 等 で どこ が 駐 車 スペースなのか 判 然 としない 場 合 には 現 地 調 査 により 新 自 動 車 の 保 管 場 所 の 位 置 や 大 きさが 特 定 できないので 審 査 が 行 えない また 民 間 賃 貸 駐 車 場 であっても 例 えば 契 約 書 上 の 位 置 ( 駐 車 場 名 や 駐 車 位 置 番 号 )が 現 地 で 表 示 されていない 契 約 書 に 駐 車 場 の 位 置 ( 住 居 表 示 )の 記 載 があって も 現 地 に 住 居 表 示 がない 等 現 地 調 査 により 保 管 場 所 が 適 正 に 確 保 されていることが 確 認 できないケー スも 想 定 される 4 各 都 道 府 県 警 察 では 保 管 場 所 証 明 のデータベースを 整 備 しているが 配 置 図 の 情 報 はデータベース に 蓄 積 されていない 配 置 図 自 体 は 申 請 の 添 付 書 類 として 取 り 扱 われており 一 般 的 には 証 明 書 交 付 後 決 裁 関 係 書 類 として 紙 で 数 年 保 管 後 廃 棄 している 5 このため 申 請 者 から 旧 自 動 車 の 標 章 番 号 等 の 情 報 提 供 があっても その 情 報 を 基 に 旧 自 動 車 の 保 管 場 所 の 配 置 図 を 探 し 出 すことは 困 難 である( 旧 自 動 車 に 係 る 申 請 が 古 いものの 場 合 配 置 図 自 体 が 廃 棄 されている) (2 月 22 日 28 日 ) 各 都 道 府 県 警 察 において 文 書 保 存 期 間 を 延 長 して 配 置 図 を 保 存 しておくことは コストが 大 きく 難 しい 添 付 省 略 を 認 めるには 国 家 公 安 委 員 会 規 則 の 改 正 が 必 要 その 際 1 各 都 道 府 県 で 保 存 期 間 が 区 々となっている 書 類 の 活 用 を 一 律 に 規 則 で 記 載 できるか 2 旧 車 と 同 一 という 条 件 設 定 をどうする か またそれをどう 規 則 に 記 載 できるかの 検 討 が 必 要 であり 相 当 困 難 と 思 われる 11

保 管 場 所 証 明 審 査 ま で 数 日 間 そ の 後 は 1 ~ 2 日 間 ( 参 考 ) 電 子 申 請 ( 自 動 車 保 有 関 係 手 続 のワンストップサービスシステム) による 手 続 き 1 事 前 準 備 自 賠 責 保 険 共 済 の 契 約 電 子 証 明 書 の 取 得 利 用 環 境 の 準 備 ( 希 望 する 場 合 ) 標 章 等 の 代 理 受 領 の 契 約 2 電 子 申 請 書 の 提 出 運 輸 支 局 での 書 類 の 確 認 ( 不 備 があれ ば 補 正 ) 受 理 3 申 請 手 数 料 の 納 付 ( 電 子 納 付 ) ⅰ) 警 察 署 での 保 管 場 所 証 明 審 査 ⅱへ ⅱ) 運 輸 支 局 での 検 査 登 録 審 査 ⅲへ ⅲ) 都 道 府 県 税 事 務 所 での 自 動 車 2 税 の 税 額 確 定 ⅳ) 審 査 結 果 納 税 額 の 通 知 4 交 付 手 数 料 税 の 納 付 ( 電 子 納 付 ) 5 保 管 場 所 標 章 等 の 交 付 ( 警 察 から) 車 検 証 等 の 交 付 ( 運 輸 支 局 から) 行 える 手 続 き 1 自 動 車 検 査 登 録 ( 運 輸 支 局 等 ) ( 現 在 は 新 車 の 型 式 指 定 車 のみ( 今 後 拡 大 予 定 )) 2 保 管 場 所 証 明 申 請 ( 警 察 署 ) 3 自 動 車 税 等 の 申 告 ( 都 道 府 県 税 事 務 所 ) 利 用 できる 都 道 府 県 :10 都 道 府 県 岩 手 群 馬 茨 城 東 京 神 奈 川 埼 玉 静 岡 愛 知 大 阪 兵 庫 提 出 書 類 は 窓 口 申 請 と 同 じ 補 正 もシステムを 通 じて 実 施 運 輸 支 局 警 察 署 へ 出 頭 ( 本 人 又 は 代 理 人 ) 代 理 人 ( 販 売 店 ) 受 領 の 場 合 本 部 一 括 交 付 の 仕 組 み あり 販 売 店 による 標 章 の 代 理 受 領 ( 本 部 一 括 交 付 ) の 流 れ 1 各 警 察 署 で 交 付 予 定 の 標 章 等 を 都 道 府 県 警 本 部 に 集 約 2 ( 社 ) 日 本 自 動 車 販 売 協 会 連 合 会 ( 自 販 連 )の 支 部 が 一 括 して 代 理 受 領 3 各 販 売 店 が 自 販 連 支 部 から 受 領 4 各 販 売 店 から 申 請 者 に 交 付 12

電 子 申 請 の 利 用 実 績 450,000 399,969 46.44% 50.00 400,000 利 用 件 数 ( 左 目 盛 り) 45.00 350,000 利 用 率 ( 右 目 盛 り) 329,126 24.89% 40.00 300,000 35.00 250,000 200,000 150,000 142,068 10.10% 30.00 25.00 20.00 15.00 100,000 50,000 0 10.00 33,600 416 8,109 11,175 2.60% 5.00 0.12% 0.59% 0.73% 0.00 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 (12 月 まで) 平 成 23 年 4 月 ~12 月 の 電 子 申 請 利 用 実 績 運 輸 支 局 岩 手 茨 城 群 馬 埼 玉 東 京 神 奈 川 静 岡 愛 知 大 阪 兵 庫 電 子 申 請 件 数 4,035 7,298 11,947 50,746 76,056 47,559 39,813 79,659 52,890 29,966 自 動 車 登 録 件 数 19,211 45,531 37,631 97,138 141,741 120,801 63,041 160,239 104,836 71,167 電 子 申 請 利 用 率 21.0% 16.0% 31.7% 52.2% 53.7% 39.4% 63.2% 49.7% 50.5% 42.1% 13

軽 自 動 車 の 廃 車 に 係 る 届 出 の 郵 送 による 受 付 資 料 4 相 談 申 出 要 旨 軽 自 動 車 を 廃 車 にするときは 郵 送 での 届 出 が 認 められてい ない 一 部 の 市 区 町 村 では 125cc 以 下 の 原 動 機 付 自 転 車 のナ ンバープレートの 返 納 も 含 め 廃 車 手 続 を 郵 送 で 行 うことができ る 軽 自 動 車 は バイクと 同 じように 登 録 制 度 がないのだから 郵 送 で 廃 車 できるようにしてほしい 1 平 成 23 年 4 月 東 北 管 区 行 政 評 価 局 受 付 の 行 政 相 談 2 申 出 要 旨 は 申 出 内 容 を 一 部 補 正 し その 意 図 を 簡 潔 に 記 載 している

1 自 動 車 の 登 録 検 査 制 度 の 概 要 区 分 登 録 出 頭 義 務 検 査 車 両 番 号 標 電 子 申 請 登 録 義 務 付 け ( 法 第 4 条 ) 登 録 自 動 車 における 自 動 車 原 則 出 頭 を 義 務 付 け 検 査 義 務 付 け ( 法 58 条 ) 保 有 関 係 手 続 のワンストップ 登 録 自 動 車 登 録 は 登 録 権 利 者 及 び 登 録 義 務 者 検 査 合 格 = 自 動 車 検 査 証 交 付 サービス(OSS) 又 はこれらの 代 理 人 が 出 頭 して 申 請 し ( 法 60 条 ) 対 象 なければならない 自 動 車 検 査 証 の 備 付 義 務 対 象 手 続 : 型 式 指 定 車 の 新 車 新 規 電 子 申 請 の 場 合 は 出 頭 することを 要 ( 法 66 条 ) 登 録 しない ( 自 動 車 登 録 令 第 10 条 ) 自 動 車 保 管 場 所 証 明 の 申 請 登 録 制 度 なし 自 動 車 の 検 査 登 録 の 申 請 検 査 : 出 頭 主 義 を 採 用 自 動 車 登 番 号 標 の 表 示 義 務 自 動 車 諸 税 の 申 告 納 付 ( 登 録 自 動 車 : 法 19 条 ) 稼 働 開 始 < 参 考 > 車 両 番 号 標 の 表 示 義 務 平 成 17 年 12 月 25 日 昭 和 26 年 の 法 施 行 当 時 は 自 動 車 の 区 分 ( 軽 自 動 車 : 法 73 条 ) 稼 働 地 域 =10 都 府 県 なく 軽 自 動 車 も 登 録 の 対 象 出 頭 して 登 録 岩 手 群 馬 茨 城 埼 玉 東 京 申 請 しなければならないとされていた 自 動 車 検 査 証 の 返 納 義 務 神 奈 川 静 岡 愛 知 大 阪 軽 自 動 車 昭 和 27 年 の 法 改 正 により 軽 自 動 車 の 登 ( 法 69 条 ) 兵 庫 録 制 度 検 査 制 度 が 廃 止 された( 著 しい 自 利 用 実 績 動 車 の 増 加 重 点 的 な 行 政 の 執 行 が 必 要 と 自 動 車 登 録 番 号 標 の 廃 棄 平 成 21 年 度 :142,068 件 ( 利 用 なったこと 軽 自 動 車 は 当 時 少 なく 事 故 返 納 等 義 務 ( 法 20 条 ) 率 :10.1%) 率 が 比 較 的 低 い 状 況 にあったこと ) 車 両 番 号 標 ( 軽 自 動 車 ) 平 成 22 年 11 月 :27,238 件 ( 利 用 昭 和 47 年 の 法 改 正 により 軽 自 動 車 が 検 査 については 法 に 規 定 なし 率 :29.7%) 対 象 とされ 軽 自 動 車 検 査 協 会 を 設 置 し 軽 自 動 車 については OSS 化 を 進 検 査 に 関 する 業 務 を 同 協 会 が 行 うこととな めるに 当 たって 軽 自 動 車 税 の 徴 収 った を 行 っている 市 区 町 村 (1,747 市 区 法 = 道 路 運 送 車 両 法 町 村 (23.4.1 現 在 ))のシステムの ネットワーク 化 が 不 可 欠 であるが これら 自 治 体 の 取 組 は 未 だ 本 格 化 していない 状 況 にある

2 軽 自 動 車 の 検 査 証 車 両 番 号 標 (ナンバープレート)の 交 付 返 納 等 1 軽 自 動 車 の 検 査 車 両 番 号 の 指 定 等 の 業 務 の 実 施 主 体 軽 自 動 車 検 査 協 会 ( 国 土 交 通 大 臣 は 軽 自 動 車 検 査 協 会 に 自 動 車 の 検 査 に 関 する 業 務 であって 軽 自 動 車 に 係 るものを 行 わせるものとする 道 路 運 送 車 両 法 第 74 条 の3 第 1 項 ) 1 道 路 運 送 車 両 法 第 74 条 の3 第 1 項 国 土 交 通 大 臣 は 次 章 の 規 定 により 軽 自 動 車 検 査 協 会 が 設 立 されたときは 軽 自 動 車 検 査 協 会 に この 章 に 規 定 する 自 動 車 の 検 査 に 関 する 業 務 ( 第 61 条 の2 及 び 第 63 条 第 1 項 の 規 定 による 事 務 を 除 く )であって 軽 自 動 車 に 係 るもの ( 以 下 軽 自 動 車 の 検 査 事 務 という )を 行 わせるものとする 2 軽 自 動 車 検 査 協 会 = 道 路 運 送 車 両 法 により 設 立 された 民 間 法 人 主 たる 事 務 所 :1( 軽 自 動 車 検 査 協 会 ) 従 たる 事 務 所 :53( 主 管 事 務 所 9 事 務 所 44) 支 所 分 室 :36 3 軽 自 動 車 : 二 輪 自 動 車 以 外 の 自 動 車 等 で 長 さ 3.4m 以 下 幅 1.48m 以 下 高 さ 2.0m 以 下 ( 内 燃 機 関 を 原 動 機 と するものにあっては 総 排 気 量 が 0.660 リットル 以 下 )のもの 二 輪 車 で 長 さ 2.5m 以 下 幅 1.30m 以 下 高 さ 2.0m 以 下 ( 内 燃 機 関 を 原 動 機 とするものにあっては 総 排 気 量 が 0.250 リットル 以 下 )のもの 2 自 動 車 検 査 証 の 交 付 及 び 車 両 番 号 の 指 定 新 規 継 続 検 査 の 結 果 保 安 基 準 に 適 合 等 自 動 車 検 査 証 ( 車 検 証 ) の 交 付 車 両 番 号 の 指 定 ( 道 路 運 送 車 両 法 第 60 条 ) 3 車 両 番 号 標 の 表 示 義 務 検 査 対 象 軽 自 動 車 は 指 定 を 受 けた 車 両 番 号 を 記 載 した 車 両 番 号 標 を 表 示 しなければ 運 行 の 用 に 供 してはならない( 道 路 運 送 車 両 法 第 73 条 )

4 自 動 車 検 査 証 の 返 納 義 務 自 動 車 の 使 用 者 は 当 該 自 動 車 が 滅 失 解 体 又 はその 用 途 を 廃 止 したとき 等 の 場 合 にはその 事 由 があった 日 から 15 日 以 内 に 返 納 しなければならない( 道 路 運 送 車 両 法 第 69 条 ) 道 路 運 送 車 両 法 第 69 条 ( 抄 ) 自 動 車 の 所 有 者 は 当 該 自 動 車 について 次 に 掲 げる 事 由 があったときは その 事 由 があった 日 ( 当 該 事 由 が 使 用 済 自 動 車 の 解 体 である 場 合 にあっては 解 体 報 告 記 録 がなされたことを 知 った 日 )から 15 日 以 内 に 当 該 自 動 車 検 査 証 を 国 土 交 通 大 臣 ( 注 )に 返 納 しなければならない 一 当 該 自 動 車 が 滅 失 し 解 体 し ( 整 備 又 は 改 造 のために 解 体 する 場 合 を 除 く ) 又 は 自 動 車 の 用 途 を 廃 止 したとき 二 当 該 自 動 車 の 車 台 が 当 該 自 動 車 の 新 規 登 録 の 際 ( 検 査 対 象 軽 自 動 車 及 び 二 輪 の 小 型 自 動 車 にあっては 車 両 番 号 の 指 定 の 際 ) 存 したものでなくなったとき 三 当 該 自 動 車 について 第 15 条 の2 第 1 項 の 申 請 に 基 づく 輸 出 抹 消 仮 登 録 又 は 第 16 条 第 1 項 の 申 請 に 基 づく 一 時 抹 消 登 録 があったとき 四 当 該 自 動 車 について 次 条 第 3 項 の 規 定 による 届 出 に 基 づく 輸 出 予 定 届 出 証 明 書 の 交 付 がされたとき 5 解 体 等 に 係 る 届 出 義 務 検 査 対 象 軽 自 動 車 の 所 有 者 は 当 該 自 動 車 が 滅 失, 解 体 又 はその 用 途 を 廃 止 したとき 等 の 場 合 にはその 事 由 があった 日 から 15 日 以 内 に 届 け 出 なければならない( 道 路 運 送 車 両 法 第 69 条 の2) 道 路 運 送 車 両 法 第 69 条 の2( 抄 ) 検 査 対 象 軽 自 動 車 又 は 二 輪 の 小 型 自 動 車 ( 国 土 交 通 省 令 で 定 めるものを 除 く )の 所 有 者 は 当 該 自 動 車 について 前 条 第 1 項 第 1 号 又 は 第 2 号 に 掲 げる 事 由 があったときは その 事 由 があった 日 ( 当 該 事 由 が 使 用 済 自 動 車 の 解 体 である 場 合 にあっては 解 体 報 告 記 録 がなされたことを 知 った 日 )から 15 日 以 内 に 国 土 交 通 省 令 で 定 めるところにより その 旨 を 国 土 交 通 大 臣 ( 注 )に 届 け 出 なければならない ( 注 ) 道 路 運 送 車 両 法 第 74 条 の 4: 軽 自 動 車 検 査 協 会 が 行 う 検 査 事 務 に 関 してこの 章 ( 第 5 章 道 路 運 送 車 両 の 検 査 ) の 規 定 を 適 用 する 場 合 においては これらの 規 定 中 国 土 交 通 大 臣 とあるのは 軽 自 動 車 検 査 協 会 とする

3 自 動 車 検 査 証 の 返 納 及 び 解 体 届 出 (1) 自 動 車 検 査 証 の 返 納 を 伴 う 解 体 届 出 = 軽 自 動 車 の 自 動 車 検 査 証 の 返 納 届 出 と 同 時 に 解 体 届 出 を 行 う 届 出 届 出 者 自 動 車 検 査 証 返 納 届 出 書 同 時 解 体 届 出 書 に 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 書 届 出 自 動 車 検 査 証 車 両 番 号 標 (ナンバープレート) 軽 自 動 車 税 申 告 書 納 税 義 務 消 滅 に 係 る 申 告 ( 出 頭 ) 徴 税 事 務 所 ( 出 頭 ) 検 査 協 会 事 務 所 等 届 出 受 理 ( 出 頭 ) 車 検 証 の 無 効 の 措 置 電 子 情 報 処 理 システム に 記 録 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 ナンバー 返 納 事 務 所 の 受 付 等 交 付 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 書 付 表 1( 注 ) 注 : 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 書 付 表 1は 同 申 請 書 を 提 出 することにより 電 算 システムで 出 力 されて 申 請 者 へ 交 付 され その 場 で 申 請 者 が 確 認 する 所 有 者 は 納 付 済 重 量 税 額 や 算 定 日 を 正 確 に 把 握 できないため 当 該 付 表 により 内 容 を 確 認 する 必 要 がある( 金 額 に 疑 義 がある 場 合 はその 場 で 説 明 を 受 けることができる)

(2) 解 体 届 出 = 既 に 一 時 使 用 中 止 の 手 続 を 行 い その 後 軽 自 動 車 を 解 体 したときに 行 う 届 出 届 出 者 最 寄 りの 検 査 協 会 事 務 所 等 受 理 解 体 届 出 書 同 時 届 出 に 電 子 情 報 処 理 システム 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 書 届 出 ( 出 頭 ) に 記 録 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 の 受 付 自 動 車 検 査 証 返 納 証 明 書 等 交 付 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 書 付 表 1( 注 ) 注 : 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 書 付 表 1は 同 申 請 書 を 提 出 することにより 電 算 システムで 出 力 されて 申 請 者 へ 交 付 され その 場 で 申 請 者 が 確 認 する 所 有 者 は 納 付 済 重 量 税 額 や 算 定 日 を 正 確 に 把 握 できないため 当 該 付 表 により 内 容 を 確 認 する 必 要 がある( 金 額 に 疑 義 がある 場 合 はその 場 で 説 明 を 受 けることができる)

4 自 動 車 検 査 証 の 返 納 及 び 解 体 届 出 の 件 数 平 成 22 年 度 自 動 車 検 査 証 の 返 納 = 約 15 万 4,000 件 (うち 重 量 税 還 付 約 6 万 1,000 件 ) を 伴 う 解 体 届 出 解 体 届 出 検 査 証 返 納 届 出 = 約 54 万 6,000 件 (うち 重 量 税 還 付 約 26 万 6,000 件 ) = 約 166 万 件 参 考 検 査 対 象 軽 自 動 車 保 有 車 両 数 ( 平 成 24 年 1 月 末 ) = 約 2,767 万 台 うち 自 家 用 車 = 約 2,743 万 台 新 規 継 続 検 査 件 数 ( 平 成 22 年 度 ) = 新 規 検 査 : 約 200 万 件 = 継 続 検 査 : 約 1,048 万 件

国 土 交 通 省 の 意 見 ( 平 成 24 年 3 月 13 日 回 答 ) 1 軽 自 動 車 の 車 検 制 度 は 登 録 制 度 に 代 わる 機 能 を 有 するものであることは 司 法 判 断 においても 最 高 裁 判 決 に 至 る まで 一 貫 して 認 められているところ 車 検 制 度 は 軽 自 動 車 に 関 しては 所 有 権 を 公 示 する 自 動 車 登 録 制 度 に 代 わり 事 実 上 権 利 の 所 在 を 推 認 さ せる 機 能 を 有 する( 平 成 12 年 9 月 福 岡 高 裁 宮 崎 支 部 ) 2 出 頭 主 義 の 合 理 性 については 司 法 判 断 においても 最 高 裁 判 決 に 至 るまで 一 貫 して 認 められているところ 申 請 書 類 等 に 不 備 がある 場 合 に 即 日 補 正 による 手 続 きの 迅 速 かつ 的 確 な 処 理 を 図 るには 申 請 者 の 出 頭 が 必 要 で あること 車 検 証 の 記 載 内 容 の 真 正 を 担 保 するには 申 請 者 の 出 頭 を 求 めて 被 告 検 査 協 会 から 業 務 委 託 されている 軽 自 動 車 検 査 協 会 職 員 と 直 接 対 面 し 確 認 させることが 最 も 効 果 的 であること 事 務 処 理 を 速 やかに 行 い 軽 自 動 車 税 納 付 主 体 をめぐるトラブルの 発 生 を 防 止 する 必 要 があること 等 の 出 頭 主 義 を 採 用 する 合 理 性 も 認 められ る ( 平 成 11 年 11 月 16 日 鹿 児 島 地 方 裁 判 所 ) 郵 送 による 申 請 が 可 能 になれば 本 人 による 郵 送 申 請 が 増 加 するものと 考 えられ そうなれば 訂 正 等 を 要 す る 申 請 が 一 層 増 えるであろうし かつ 電 話 などで 訂 正 を 促 そうとしても 連 絡 の 取 れない 場 合 や 連 絡 が 取 れ ても 迅 速 適 切 に 補 正 されない 場 合 などが 発 生 し 業 務 量 が 増 加 するとともに 処 理 が 停 滞 することは 明 らかで ある このような 観 点 から 出 頭 主 義 を 採 用 する 合 理 性 は 認 められ 記 入 申 請 及 び 検 査 証 の 返 納 についてこれとは 別 異 に 解 すべきであるとは 言 えない ( 平 成 12 年 9 月 福 岡 高 裁 宮 崎 支 部 ) 申 請 者 の 意 志 を 確 認 して 申 請 内 容 の 真 正 を 確 保 する 必 要 があり また 手 続 きの 迅 速 かつ 的 確 な 処 理 を 図 り 軽 自 動 車 税 納 付 主 体 をめぐるトラブルの 発 生 を 防 止 するなど これら 諸 制 度 を 遺 漏 なく 運 営 するとともに 申 請 人 の 便 宜 を 図 る 必 要 がある そして そのためには 申 請 者 又 は 代 理 人 の 出 頭 を 求 めて 被 訴 訟 人 検 査 協 会 ないし 業

務 委 託 されている 軽 自 動 車 検 査 協 会 の 職 員 と 直 接 対 面 し 申 請 意 志 を 確 認 することやその 結 果 に 基 づいて 即 時 に 補 正 を 促 すことが 効 果 的 である ( 平 成 12 年 9 月 福 岡 高 裁 宮 崎 支 部 ) 職 員 が 申 請 人 本 人 と 面 識 がない 場 合 でも 単 に 所 有 者 の 名 前 で 虚 偽 の 申 請 書 類 一 式 を 郵 送 するのに 比 べて 自 ら 出 頭 して 又 は 代 理 人 を 出 頭 させてまで 虚 偽 の 申 請 をしようとする 者 は 少 ないであろうし その 場 合 申 請 時 の 態 度 などから 発 覚 することもありうる また 代 理 人 による 場 合 でも 通 常 は 代 理 人 と 申 請 人 代 理 人 と 被 訴 訟 人 検 査 協 会 らとの 間 には 面 識 ないしは 一 定 の 信 頼 関 係 があると 考 えられるから 真 正 確 保 の 方 法 としては 有 効 である ( 平 成 12 年 9 月 福 岡 高 裁 宮 崎 支 部 ) 3 なお ユーザー 本 人 の 解 体 届 出 による 申 請 の 場 合 半 数 以 上 の 申 請 において 補 正 が 必 要 であったという 調 査 ( ) もあり 郵 送 による 申 請 が 可 能 になれば 本 人 による 郵 送 申 請 が 増 加 するものと 考 えられ そうなれば 訂 正 等 を 要 する 申 請 が 一 層 増 えるであろうし かつ 電 話 などで 訂 正 を 促 そうとしても 連 絡 の 取 れない 場 合 や 連 絡 が 取 れても 迅 速 適 切 に 補 正 されない 場 合 などが 発 生 し 業 務 量 が 増 加 するとともに 処 理 が 停 滞 することにな る これは ユーザー 全 体 の 不 利 益 に 繋 がることになることから 郵 送 による 申 請 をみとめることは 適 当 でない 平 成 24 年 2 月 に 全 国 ( 沖 縄 を 除 く)9 事 務 所 において 調 査 したもの (ユーザー 本 人 の 申 請 件 数 約 270 件 うち 補 正 が 必 要 だった 件 数 約 140 件 ) 4 さらに 自 動 車 諸 税 の 税 制 面 からも 申 請 者 にとって 以 下 のようなメリットがある 解 体 届 出 の 際 当 該 自 動 車 の 車 検 有 効 期 間 に 残 存 期 間 がある 場 合 は 解 体 届 出 と 同 時 に 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 をする 場 合 にのみ 申 請 者 は 自 動 車 重 量 税 の 還 付 を 受 ける 事 が 可 能 となっていることから 申 請 者 が 不 利 益 を 被 らないよう 解 体 届 出 と 同 時 に 自 動 車 重 量 税 還 付 申 請 をするかどうかの 真 意 をその 場 で 申 請 者 に 確 認 することが 必 要 である

解 体 届 出 ( 検 査 証 返 納 届 出 も 同 じ)を 行 う 場 合 に 軽 自 動 車 税 の 申 告 を 徴 税 機 関 ( 市 区 町 村 )へ 行 うこととなる が 仮 に 郵 送 での 届 出 を 認 めたとしても 申 請 者 は 別 途 市 区 町 村 へ 出 向 く 必 要 があり 申 請 者 の 利 便 に 繋 がらな いが 出 頭 による 届 出 の 場 合 には 一 連 の 手 続 きが 検 査 場 内 ( 委 託 を 受 けた 関 係 団 体 ) 又 は 同 一 敷 地 内 において 完 結 させることが 可 能 であり 申 請 者 の 利 便 に 繋 がっている 軽 自 動 車 税 は4 月 1 日 現 在 の 使 用 者 に 課 税 されるため 郵 送 での 届 出 により 申 告 内 容 の 確 認 等 の 補 正 作 業 で 手 続 きが 終 了 した 日 が4 月 1 日 以 降 となってしまった 場 合 軽 自 動 車 税 が 課 税 されることになり 申 請 者 が 不 利 益 を 被 ることになるが 出 頭 による 届 出 の 場 合 には その 場 で 補 正 作 業 が 可 能 であり 申 請 者 が 不 利 益 を 被 ること はない