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消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 A Study on A System of Optional Intermediate Report concerning Consumption Tax 熊 王 征 秀 Ⅰ はじめに 中 小 零 細 企 業 にとって 源 泉 所 得 税 や 消 費 税 の 納 税 資 金 の 確 保 は 深 刻 な 問 題 である これらの 税 金 は 事 業 者 の 利 益 に 関 係 なく 発 生 するものであるから 資 金 管 理 のまま ならない 中 小 事 業 者 は 納 税 資 金 をプールしておくことができず 期 限 内 納 付 ができ ないことも 多 いようである 結 果 不 納 付 加 算 税 や 延 滞 税 が 課 されることにより よ り 一 層 資 金 繰 りに 窮 するようなことにもなりかねない こういった 事 情 を 踏 まえ 平 成 24 年 8 月 10 日 に 成 立 した 社 会 保 障 の 安 定 財 源 の 確 保 等 を 図 る 税 制 の 抜 本 的 な 改 革 を 行 うための 消 費 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 等 の 法 律 により 選 択 による 中 間 申 告 納 付 ができることとなった 前 納 を 選 択 することについ ての 賛 否 両 論 はあるものの 予 定 納 税 ( 中 間 申 告 ) 制 度 は 国 税 収 入 の 安 定 的 な 確 保 という 目 的 の 他 に 納 税 資 金 の 分 割 納 付 による 納 税 資 金 の 管 理 という 効 果 もあること は 事 実 である 本 稿 では 消 費 税 の 中 間 申 告 制 度 について 改 正 内 容 を 確 認 するとともにその 問 題 点 を 検 証 する また 法 人 税 法 における 中 間 申 告 制 度 との 相 違 点 を 確 認 し 消 費 税 の 中 間 申 告 制 度 及 び 源 泉 所 得 税 等 の 納 期 の 特 例 制 度 について 改 正 の 提 案 をする Ⅱ 改 正 法 の 内 容 とその 問 題 点 1 改 正 法 の 内 容 中 間 申 告 の 適 用 除 外 となる 直 前 期 の 年 税 額 ( 国 税 )が48 万 円 以 下 の 事 業 者 は 選 択 により 六 月 中 間 申 告 による 前 納 ( 中 間 申 告 納 付 )ができることとなった 71

直 前 期 の 国 税 の 確 定 年 税 額 (A) 中 間 申 告 回 数 4,800 万 円 <(A) 11 回 ( 一 月 中 間 申 告 ) 400 万 円 <(A) 4,800 万 円 3 回 ( 三 月 中 間 申 告 ) 48 万 円 <(A) 400 万 円 1 回 ( 六 月 中 間 申 告 ) (A) 48 万 円 選 択 中 間 申 告 不 要 ( 注 ) 前 課 税 期 間 実 績 による 申 告 だけでなく 仮 決 算 による 申 告 もできる なお 消 費 税 の 税 率 は 地 方 消 費 税 込 みで 平 成 26 年 4 月 1 日 から8%( 消 費 税 6.3% 地 方 消 費 税 1.7%) 平 成 27 年 10 月 1 日 から10%( 消 費 税 7.8% 地 方 消 費 税 2.2%)に 引 き 上 げとなるが 税 率 引 き 上 げ 後 も 上 記 の 確 定 年 税 額 ( 国 税 )のライ ンは 変 わらない 例 えば 一 月 中 間 申 告 の 判 定 ラインである4,800 万 円 は 消 費 税 率 ( 国 税 )が4% から6.3%に 引 き 上 げになったとしても 7,560 万 円 にはならないということである 6.3% 4,800 万 円 =7,560 万 円 4% 2 適 用 時 期 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 場 合 には 提 出 日 以 後 最 初 に 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 が 到 来 する 期 間 分 から 中 間 申 告 納 付 ができる( 改 消 法 428) また 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 を 提 出 した 場 合 には 提 出 日 以 後 最 初 に 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 が 到 来 する 期 間 分 から 選 択 による 中 間 申 告 は 不 要 となる( 改 消 法 42910) なお 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 しなかった 場 合 には 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 の 提 出 があったものとみなされ その 後 の 中 間 申 告 納 付 は 不 要 となる( 改 消 法 4211) 本 改 正 は 平 成 26 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 課 税 期 間 について 適 用 することができ る( 消 法 附 則 ( 平 24 年 )131) 72

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 中 間 申 告 納 付 ( 取 りやめ) 中 間 申 告 対 象 期 間 8/31 1/1 6/30 12/31 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の ( 提 出 することの 取 りやめ) 届 出 書 課 税 期 間 3 継 続 適 用 義 務 中 間 申 告 の 選 択 制 度 については 簡 易 課 税 制 度 のような 継 続 適 用 義 務 はない 1 年 間 だけ 中 間 申 告 納 税 をして その 翌 課 税 期 間 から 止 めることもできる 極 端 なケースで は 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 後 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 までに 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 を 提 出 すると 結 果 として 一 度 も 中 間 申 告 納 付 をしないでよいことになる 4 みなし 申 告 と 誤 納 付 の 関 係 中 間 申 告 書 を 期 限 までに 提 出 しなかった 場 合 には 期 限 までに 前 期 実 績 による 中 間 申 告 書 の 提 出 があったものとみなす というみなし 申 告 の 規 定 があるために 無 申 告 加 算 税 が 課 されることはない ただし この 規 定 は 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 す る 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 については 適 用 しないこととされている( 消 法 44 かっこ 書 改 正 法 通 達 15-1-6( 注 )) 上 記 2のとおり 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 期 限 までに 中 間 申 告 書 の 提 出 をしなかった 場 合 には 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する ことの 取 りやめ 届 出 書 の 提 出 があったものとみなされ その 後 の 中 間 申 告 納 付 は 不 要 とされている( 改 消 法 4211) したがって 任 意 の 中 間 申 告 を 選 択 した 事 業 者 は 中 間 申 告 納 付 をしなかった 場 合 でも 延 滞 税 が 課 される 心 配 はない そうすると 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 期 限 までに 中 間 申 告 書 の 提 出 をせず 納 税 だけをした 場 合 には みなし 申 告 の 規 定 は 適 用 されないため 結 果 として 申 告 書 の 提 出 がないままに 納 税 だけが 実 行 されることにな る この 場 合 の 納 税 額 については 更 正 の 請 求 ではなく 単 なる 誤 納 付 として 納 税 者 に 返 金 されることになるものと 思 われる まさか 振 込 手 数 料 を 差 し 引 いて 返 金 はしないであろうから 振 込 手 数 料 は 国 が 負 担 することになるのであろう なお 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 中 間 申 告 書 を 期 限 までに 提 出 したにも 係 わらず 期 限 までに 納 税 をしなかった 場 合 には 原 則 と 73

して 延 滞 税 が 課 されることとなるので 注 意 しなければならない ( 注 ) 免 税 事 業 者 が 申 告 納 税 をしたことによる 納 付 税 額 は 更 正 の 請 求 により 納 税 者 に 返 金 することとされている( 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 の 更 正 等 及 び 加 算 税 の 取 扱 いについて( 事 務 運 営 指 針 ) 第 1 消 費 税 及 び 地 方 消 費 税 の 更 正 等 の 取 扱 い 調 査 等 により 免 税 事 業 者 であることが 判 明 した 場 合 の 確 定 申 告 書 等 の 取 扱 い) 図 表 1 任 意 の 中 間 申 告 書 の 提 出 の 有 無 と 納 税 の 関 係 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 申 告 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 しなかった 場 合 納 期 限 までに 納 税 した 場 合 納 期 限 までに 納 税 しなかった 場 合 誤 納 付 として 納 付 額 が 返 金 される 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 の 提 出 があったものと みなす 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 す る 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 申 告 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 した 場 合 納 期 限 までに 納 税 した 場 合 納 期 限 までに 納 税 しなかった 場 合 通 常 の 中 間 申 告 納 付 となる 延 滞 税 が 課 される 場 合 がある 5 改 正 法 の 読 み 方 と 疑 問 点 任 意 の 中 間 申 告 制 度 については 改 正 法 42 条 8 項 において 次 のように 規 定 されてい る 第 42 条 課 税 資 産 の 譲 渡 等 についての 中 間 申 告 8 第 6 項 第 1 号 に 掲 げる 金 額 が24 万 円 以 下 であることによりその6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 につき 同 項 の 規 定 による 申 告 書 ( 以 下 この 項 及 び 第 11 項 において 6 月 中 間 申 告 書 という )を 提 出 することを 要 しない 事 業 者 が 当 該 6 月 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 を 記 載 した 届 出 書 をその 納 税 地 を 所 轄 する 税 務 署 長 に 提 出 した 場 合 には 当 該 届 出 書 の 提 出 をした 事 業 者 の 当 該 提 出 をした 日 以 後 にその 末 日 が 最 初 に 到 来 する6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 以 後 の6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 ( 同 号 に 掲 げる 金 額 が24 万 円 以 下 であるものに 限 る 第 11 項 において 同 じ )については 第 6 項 ただし 書 の 規 定 は 適 用 しない これを 受 け 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 しなかった 場 合 のみなし 取 りやめの 規 定 74

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 は 改 正 法 42 条 11 項 において 次 のように 規 定 されている 第 42 条 課 税 資 産 の 譲 渡 等 についての 中 間 申 告 11 第 8 項 の 規 定 による 届 出 書 の 提 出 をした 事 業 者 が 当 該 提 出 をした 日 以 後 にそ の 末 日 が 最 初 に 到 来 する6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 以 後 の6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 に 係 る6 月 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 しなかつた 場 合 には 当 該 事 業 者 は 第 9 項 の 規 定 による 届 出 書 を 当 該 6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 にその 納 税 地 を 所 轄 する 税 務 署 長 に 提 出 したものとみなす 第 9 項 の 規 定 による 届 出 書 とは 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 のことである また 中 間 申 告 書 を 期 限 までに 提 出 しなかった 場 合 のみなし 申 告 制 度 については 改 正 法 44 条 において 次 のように 規 定 されている 第 44 条 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 中 間 申 告 書 を 提 出 すべき 事 業 者 がその 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 しな かつた 場 合 ( 第 42 条 第 11 項 の 規 定 の 適 用 を 受 ける 場 合 を 除 く )には その 事 業 者 については その 提 出 期 限 において 税 務 署 長 に 同 条 第 1 項 各 号 第 4 項 各 号 又 は 第 6 項 各 号 に 掲 げる 事 項 を 記 載 した 中 間 申 告 書 の 提 出 があつたものとみなす 同 条 第 1 項 各 号 には1 月 中 間 申 告 書 4 項 各 号 には3 月 中 間 申 告 書 6 項 各 号 には6 月 中 間 申 告 書 の 記 載 事 項 について 規 定 されている ここで 気 になるのが 改 正 法 44 条 のかっこ 書 である ここには 第 42 条 第 11 項 の 規 定 の 適 用 を 受 ける 場 合 を 除 く と 書 かれており この 部 分 について 筆 者 としては 次 の2つの 解 釈 ができるように 思 えるのである 75

42 条 11 項 の 解 釈 取 扱 い 1 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 しない ことにより 即 座 に42 条 11 項 の みな し 取 りやめ の 規 定 が 適 用 されるもの と 解 釈 した 場 合 2 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 しない 場 合 には いったん44 条 の みなし 申 告 の 適 用 の 有 無 にその 判 断 を 委 ね その 上 で 期 限 までに 納 税 もしなかっ た 場 合 に 限 り 初 めて42 条 11 項 の み なし 取 りやめ の 規 定 が 適 用 されるも のと 解 釈 した 場 合 みなし 申 告 の 規 定 は 適 用 されないた め 納 税 だけをした 場 合 には 誤 納 付 と して 取 り 扱 われることになるものと 思 わ れる( 上 記 図 表 1 参 照 ) 期 限 内 に 納 税 だけをした 場 合 には 44 条 の みなし 申 告 の 規 定 が 適 用 される 一 方 で 期 限 内 申 告 も 納 税 もしない 場 合 に は 42 条 11 項 の みなし 取 りやめ の 規 定 が 適 用 されることになる( 下 記 図 表 2 参 照 ) 図 表 2 任 意 の 中 間 申 告 制 度 においてもみなし 申 告 の 規 定 が 適 用 されるものと 解 釈 した 場 合 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 申 告 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 しなかった 場 合 納 期 限 までに 納 税 した 場 合 納 期 限 までに 納 税 しなかった 場 合 中 間 申 告 書 の 提 出 があった ものとみなす 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 の 提 出 があったものと みなす 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 す る 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 が 申 告 期 限 までに 中 間 申 告 書 を 提 出 した 場 合 納 期 限 までに 納 税 した 場 合 納 期 限 までに 納 税 しなかった 場 合 通 常 の 中 間 申 告 納 付 となる 延 滞 税 が 課 される 場 合 がある 上 記 2の 解 釈 の 正 当 性 筆 者 が 上 記 2のような 解 釈 をした 理 由 であるが もし 仮 に1の 解 釈 となるならば 44 条 は 下 記 のように 事 業 者 の 後 にかっこ 書 を 設 け 提 出 しなかった 場 合 の 後 に 設 けられているかっこ 書 を 削 除 すべきだと 考 えたからである 76

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 第 44 条 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 中 間 申 告 書 を 提 出 すべき 事 業 者 ( 第 42 条 第 8 項 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 を 除 く )がその 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 しなかつた 場 合 には その 事 業 者 については その 提 出 期 限 において 税 務 署 長 に 同 条 第 1 項 各 号 第 4 項 各 号 又 は 第 6 項 各 号 に 掲 げる 事 項 を 記 載 した 中 間 申 告 書 の 提 出 があつたものとみな す 第 42 条 第 8 項 の 規 定 による 届 出 書 とは 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 のことである 上 記 2の 解 釈 の 矛 盾 点 ただ この 解 釈 によった 場 合 には 44 条 のかっこ 書 を42 条 11 項 に 移 動 させ 下 記 の ような 条 文 構 成 になっていなければ 法 律 の 整 合 性 がとれないことも 事 実 である 第 42 条 課 税 資 産 の 譲 渡 等 についての 中 間 申 告 11 第 8 項 の 規 定 による 届 出 書 の 提 出 をした 事 業 者 が 当 該 提 出 をした 日 以 後 に その 末 日 が 最 初 に 到 来 する6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 以 後 の6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 に 係 る6 月 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 しなかつた 場 合 ( 第 44 条 の 規 定 の 適 用 を 受 ける 場 合 を 除 く )には 当 該 事 業 者 は 第 9 項 の 規 定 による 届 出 書 を 当 該 6 月 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 にその 納 税 地 を 所 轄 する 税 務 署 長 に 提 出 し たものとみなす 第 44 条 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 中 間 申 告 書 を 提 出 すべき 事 業 者 がその 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 し なかつた 場 合 には その 事 業 者 については その 提 出 期 限 において 税 務 署 長 に 同 条 第 1 項 各 号 第 4 項 各 号 又 は 第 6 項 各 号 に 掲 げる 事 項 を 記 載 した 中 間 申 告 書 の 提 出 があつたものとみなす 6 改 正 法 通 達 の 内 容 とその 問 題 点 平 成 25 年 7 月 1 日 付 で 公 表 された 消 費 税 法 基 本 通 達 の 一 部 改 正 について( 法 令 解 釈 通 達 )では 改 正 法 通 達 15-1-6 及 び15-1-7の 注 意 書 において 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 には みなし 申 告 の 規 定 は 適 用 されない 旨 が 明 記 されている 結 果 上 記 5の2の 解 釈 は 誤 りということになった ( 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 ) 15-1-6 法 第 42 条 第 1 項 第 4 項 又 は 第 6 項 課 税 資 産 の 譲 渡 等 についての 中 間 申 告 の 規 定 により 中 間 申 告 書 を 提 出 すべき 事 業 者 が その 提 出 期 限 までに 77

中 間 申 告 書 又 は 法 第 43 条 第 1 項 仮 決 算 をした 場 合 の 中 間 申 告 書 の 記 載 事 項 等 に 規 定 する 申 告 書 を 提 出 しなかった 場 合 には その 事 業 者 については それぞれ の 提 出 期 限 において 中 間 申 告 書 の 提 出 があったものとして 法 第 42 条 第 1 項 第 1 号 第 4 項 第 1 号 又 は 第 6 項 第 1 号 の 規 定 により 計 算 した 消 費 税 額 が 直 ちに 確 定 することになるのであるから 留 意 する ( 注 ) 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 している 事 業 者 が 当 該 提 出 をした 日 以 後 にその 末 日 が 最 初 に 到 来 する 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 以 後 の 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 に 係 る 六 月 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 しな かった 場 合 には 法 第 42 条 第 11 項 任 意 の 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 の 規 定 により 当 該 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 に 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 することの 取 りやめ 届 出 書 の 提 出 があったものとみなされ 法 第 44 条 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 の 規 定 により 中 間 申 告 書 の 提 出 が あったものとはみなされないことに 留 意 する ( 中 間 申 告 書 を 提 出 した 者 の 意 義 ) 15-1-7 法 第 45 条 第 1 項 第 6 号 課 税 資 産 の 譲 渡 等 についての 確 定 申 告 第 48 条 課 税 資 産 の 譲 渡 等 についての 中 間 申 告 による 納 付 第 53 条 第 1 項 中 間 納 付 額 の 控 除 不 足 額 の 還 付 及 び 第 55 条 第 1 項 確 定 申 告 等 に 係 る 更 正 等 又 は 決 定 による 中 間 納 付 額 の 控 除 不 足 額 の 還 付 に 規 定 する 中 間 申 告 書 を 提 出 した 事 業 者 又 は 中 間 申 告 書 を 提 出 した 者 には 法 第 44 条 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 の 規 定 により 中 間 申 告 書 の 提 出 があったものとみなされる 事 業 者 を 含 むのであるから 留 意 する ( 注 ) 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 している 事 業 者 が 当 該 提 出 をした 日 以 後 にその 末 日 が 最 初 に 到 来 する 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 以 後 の 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 に 係 る 六 月 中 間 申 告 書 をその 提 出 期 限 までに 提 出 しなかっ た 場 合 には 法 第 42 条 第 11 項 任 意 の 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 の 規 定 により 当 該 六 月 中 間 申 告 対 象 期 間 の 末 日 に 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 す ることの 取 りやめ 届 出 書 の 提 出 があったものとみなされ 法 第 44 条 中 間 申 告 書 の 提 出 がない 場 合 の 特 例 の 規 定 により 中 間 申 告 書 の 提 出 があったもの とはみなされないことに 留 意 する 改 正 法 通 達 15-1-6と15-1-7の( 注 )は 一 字 一 句 同 文 である 7 実 務 上 の 問 題 点 国 税 の 申 告 書 は 本 来 であれば 期 限 内 に 提 出 しなければならず 期 限 内 申 告 がない 場 合 には たとえ 期 限 内 に 納 税 を 済 ませていたとしても 原 則 として 無 申 告 加 算 税 が 78

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 課 されることとなる( 国 通 66) ただし 前 期 実 績 による 中 間 申 告 書 については そ の 計 算 が 簡 単 であり あえて 無 申 告 の 場 合 の 決 定 処 分 をする 必 要 もないことから 消 費 税 に 限 らず 法 人 税 や 法 人 住 民 税 についても みなし 申 告 の 規 定 が 設 けられてい る 消 費 税 や 法 人 税 の 中 間 申 告 書 であるが 申 告 ( 納 付 ) 期 限 の1か 月 前 位 になると 所 轄 税 務 署 から 申 告 書 と 納 付 書 が 切 取 線 で 繋 がった 状 態 で 定 形 の 封 筒 に 封 入 されて 送 られてくる 前 期 実 績 の 中 間 申 告 書 には 申 告 金 額 やその 計 算 過 程 などは 既 に 印 字 されているので 追 加 の 記 載 事 項 は 会 社 名 と 税 理 士 の 署 名 くらいなものである こう いった 事 情 もあり 実 務 の 現 場 では 中 間 申 告 書 の 提 出 はせずに 納 税 だけをする 会 社 や 税 理 士 事 務 所 も 多 いのである 余 談 ではあるが 筆 者 が10 年 ほど 前 に 某 税 務 署 に 郵 送 で 中 間 申 告 書 を 送 ったところ 収 受 印 が 押 されないままに 申 告 書 が 返 信 されてきたことがある 総 務 課 に 苦 情 の 電 話 を 入 れたところ みなし 申 告 の 規 定 があるから 気 にしないでください と 軽 くあし らわれたことがあった つまるところ 中 間 申 告 書 の 提 出 については 実 務 上 の 重 要 性 は 事 実 上 ないということである しかし 前 述 のように 任 意 の 中 間 申 告 制 度 を 選 択 した 場 合 には このみなし 申 告 制 度 が 適 用 されないこととなったので 今 後 は 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 の 中 間 申 告 書 は 他 の 中 間 申 告 書 と 区 別 して 管 理 しなければ ならないことになる さらに 驚 くことに 改 正 基 本 通 達 によれば 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 した 事 業 者 は たとえ 直 前 期 が 免 税 事 業 者 であることや 直 前 期 が 還 付 申 告 であることにより 確 定 税 額 がゼロとなる 場 合 でも ゼロ 円 と 記 載 した 中 間 申 告 書 を 提 出 しない 限 り 中 間 申 告 の 効 力 はリセットされてしまうのである( 改 消 基 通 15-1-1の2) あまりにも 使 い 勝 手 が 悪 いというか 実 務 に 無 頓 着 な 制 度 ではなかろ うか? 任 意 の 中 間 申 告 書 を 提 出 する 旨 の 届 出 書 の 効 力 は 中 間 申 告 書 の 提 出 を 怠 らな い 限 り 免 税 事 業 者 となってから 再 び 課 税 事 業 者 となる 場 合 にもその 効 力 は 存 続 する ( 改 消 基 通 15-1-1の3) しかし 一 回 でもその 提 出 を 怠 ったとたんにその 効 力 は 消 滅 し 再 び 届 出 書 の 提 出 が 必 要 となるのである 積 極 的 に 消 費 税 を 前 納 しようと 頑 張 っている 小 規 模 事 業 者 に 対 し あまりにも 気 配 りが 足 りないのではなかろうか? 立 法 や 通 達 の 制 定 に 携 わる 方 々には 是 非 とももう 少 し 使 い 勝 手 の 良 い 制 度 に 改 めることをお 願 いしたい 79

Ⅲ 地 方 消 費 税 の 取 扱 い 消 費 税 法 の 改 正 に 伴 い 地 方 消 費 税 の 中 間 納 付 譲 渡 割 額 の 計 算 については 平 成 26 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 課 税 期 間 から 下 記 の 算 式 により 計 算 することになる( 地 法 72の87 地 法 附 則 ( 平 24 年 )3) 17 国 税 ( 消 費 税 )の 中 間 申 告 税 額 = 中 間 納 付 譲 渡 割 額 ( 百 円 未 満 切 捨 ) 63 計 算 例 直 前 期 の 確 定 申 告 書 ( 抜 粋 )が 次 のとおりである 場 合 平 成 26 年 4 月 1 日 ~ 平 成 27 年 3 月 31 日 課 税 期 間 における 中 間 申 告 による 納 付 税 額 は 次 のように 計 算 する この 申 告 書 による 消 費 税 の 税 額 の 計 算 差 引 税 額 1,300,000 中 間 納 付 税 額 600,000 納 付 税 額 700,000 この 申 告 書 による 地 方 消 費 税 の 税 額 の 計 算 譲 渡 割 額 ( 納 税 額 ) 325,000 中 間 納 付 譲 渡 割 額 150,000 納 付 譲 渡 割 額 175,000 1 中 間 申 告 回 数 の 判 定 480,000 円 <1,300,000 円 4,000,000 円 したがって 中 間 申 告 回 数 は1 回 ( 六 月 中 間 申 告 )となる 2 消 費 税 ( 国 税 )の 中 間 申 告 納 付 額 の 計 算 中 間 申 告 による 納 付 税 額 ( 国 税 )の 計 算 は 前 期 の 差 引 税 額 をまず 前 期 の 課 税 期 間 80

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 の 月 数 で 除 し いったん 円 未 満 切 り 捨 てにした 上 で6を 乗 じて 計 算 し 納 付 税 額 の 端 数 は 百 円 未 満 切 り 捨 てにする 1,300,000 円 12ヶ 月 108,333 円 ( 円 未 満 切 捨 ) 108,333 円 6=649,998 円 649,900 円 ( 百 円 未 満 切 捨 ) 上 記 の 計 算 式 であるが 前 期 の 差 引 税 額 に6を 乗 じてから12で 割 った 場 合 には 納 付 税 額 は 次 のようになる 1,300,000 円 6 12=650,000 円 つまり 掛 割 の 順 序 を 間 違 えると 納 付 税 額 が100 円 狂 うということである 3 地 方 消 費 税 の 中 間 申 告 納 付 額 地 方 消 費 税 の 中 間 申 告 納 付 額 ( 中 間 納 付 譲 渡 割 額 )の 計 算 は 消 費 税 ( 国 税 )の 確 定 金 額 ( 百 円 未 満 の 端 数 を 切 り 捨 てにした 後 の 金 額 )に63 分 の17を 乗 じて 計 算 し 納 付 税 額 の 端 数 は 百 円 未 満 切 り 捨 てにする 17 649,900 円 =175,369 円 175,300 円 ( 百 円 未 満 切 捨 ) 63 国 税 ( 消 費 税 )の 計 算 のように 63で 除 して 円 未 満 の 端 数 を 切 り 捨 てにするの ではなく 17を 乗 じてから63で 除 し その 後 で 百 円 未 満 の 端 数 を 切 り 捨 てにする ( 地 法 72の871) 4 中 間 申 告 による 納 付 税 額 計 649,900 円 +175,300 円 =825,200 円 Ⅳ 法 人 税 法 における 中 間 申 告 との 相 違 点 1 法 人 税 の 仮 決 算 との 関 係 直 前 期 の 年 税 額 ( 国 税 )が400 万 円 を 超 え 4,800 万 円 以 下 の 事 業 者 は 課 税 期 間 中 に 延 3 回 の 中 間 申 告 が 義 務 付 けられているが 例 えば1 回 目 の 中 間 申 告 を 前 期 実 績 に より 申 告 し 2 回 目 の 中 間 申 告 は 仮 決 算 の 方 法 によることも 認 められる( 消 基 通 15-1-2) つまり 1 回 目 から3 回 目 まで 中 間 申 告 の 方 法 を 継 続 する 必 要 はないということ である ちなみに 三 月 中 間 申 告 の 場 合 には 2 回 目 の 中 間 申 告 期 限 は 法 人 税 の 中 間 申 告 書 の 提 出 期 限 と 同 じになる 法 人 税 の 中 間 申 告 で 仮 決 算 をする 場 合 には 上 半 期 の6か 月 を 一 事 業 年 度 とみなして 決 算 をするわけであるが この 場 合 に 消 費 税 の 申 告 も 上 半 期 の6か 月 間 の 実 績 に 基 づいて 計 算 をし 算 出 した 消 費 税 額 から1 回 目 の 中 間 納 付 額 を 差 し 引 いて 申 告 をするようなことは 認 められない 消 費 税 の 中 間 申 告 は あくま でも3か 月 ごとに 定 められた 中 間 申 告 対 象 期 間 により 計 算 しなければいけないわけで 81

あり 法 人 税 の 仮 決 算 とはまったく 違 うのである 三 月 中 間 申 告 の 場 合 の 中 間 申 告 対 象 期 間 3ヶ 月 3ヶ 月 3ヶ 月 具 体 例 三 月 中 間 申 告 の 適 用 対 象 事 業 者 である12 月 決 算 法 人 のケース 6ヶ 月 法 人 税 および 消 費 税 (2 回 目 )の 申 告 期 限 1/1 4/1 5/31 6/30 8/31 12/31 1 回 目 の 申 告 で A 円 を 申 告 納 付 1/1~6/30の 実 績 によ り 差 引 税 額 B 円 を 算 出 し B-A= 中 間 申 告 額 とすることはできない 2 仮 決 算 による 中 間 申 告 の 制 限 法 人 税 における 前 期 実 績 による 中 間 申 告 額 は 次 の 算 式 により 計 算 することとされて いる( 法 法 711) 6 前 事 業 年 度 の 確 定 法 人 税 額 前 事 業 年 度 の 月 数 平 成 23 年 度 改 正 では 次 の1 又 は2に 該 当 する 場 合 には 仮 決 算 による 法 人 税 の 中 間 申 告 が 提 出 できないこととなった( 法 法 721ただし 書 ) 1 前 期 実 績 による 中 間 申 告 額 が10 万 円 以 下 の 場 合 又 はない 場 合 2 仮 決 算 による 中 間 申 告 額 が 上 記 算 式 により 計 算 した 前 期 実 績 による 中 間 申 告 額 を 超 える 場 合 中 間 申 告 による 納 付 法 人 税 額 が 確 定 法 人 税 額 を 上 回 る 場 合 には この 超 える 金 額 に ついては 中 間 申 告 期 限 の 翌 日 を 起 算 日 として4.3%(4%+ 基 準 割 引 率 ( 公 定 歩 合 )) の 率 により 還 付 加 算 金 が 計 算 される( 法 法 79 措 法 93 95) 本 改 正 は この 非 常 識 なまでに 利 回 りのよい 還 付 加 算 金 を 目 的 にした 中 間 申 告 を 制 御 するために 設 けられた ものである 82

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 ところで 消 費 税 の 中 間 申 告 については 法 人 税 のような 制 限 規 定 が 設 けられていな い 消 費 税 は 法 人 税 のように 所 得 金 額 を 基 に 税 額 を 計 算 するわけではないので 高 額 な 設 備 投 資 でもない 限 り 仮 決 算 による 中 間 申 告 額 が 確 定 税 額 を 上 回 るようなこと は 起 こらないものと 考 えられる こういった 理 由 から 消 費 税 の 中 間 申 告 については 法 人 税 のような 取 扱 いがないものと 推 察 されるのである Ⅴ 任 意 の 中 間 申 告 制 度 及 び 源 泉 所 得 税 等 の 納 期 の 特 例 制 度 についての 提 言 1 任 意 の 中 間 申 告 制 度 の 拡 充 についての 提 案 改 正 により 新 設 された 中 間 申 告 制 度 は 消 費 税 の 滞 納 防 止 と 徴 税 の 効 率 化 の 観 点 か ら 非 常 に 有 効 であると 思 われる そこで この 制 度 を 更 に 拡 充 し 中 間 申 告 義 務 の 有 無 にかかわらず 一 月 中 間 申 告 や 三 月 中 間 申 告 についても 選 択 することができるよう にすることを 提 案 したい また 前 納 報 奨 金 制 度 を 設 けることにより 納 税 者 の 積 極 的 な 中 間 申 告 制 度 の 活 用 を 促 すべきである ただし 還 付 加 算 金 を 目 当 てに 前 納 することを 防 止 するために 確 定 申 告 で 中 間 申 告 納 付 額 が 還 付 となる 場 合 には 選 択 による 中 間 申 告 制 度 によらない 場 合 の 前 期 実 績 による 中 間 申 告 納 付 額 を 基 に 計 算 した 還 付 加 算 金 を 超 える 部 分 の 金 額 は なかったも のとみなす 旨 の 規 定 を 設 けることが 必 要 である つまり 還 付 加 算 金 は 前 期 実 績 によ る 中 間 納 付 額 を 基 に 計 算 した 金 額 が 限 度 になるということである また 三 月 中 間 申 告 の 適 用 対 象 事 業 者 が 六 月 中 間 申 告 を 選 択 することは 認 めない また 一 月 中 間 申 告 の 適 用 対 象 事 業 者 が 三 月 中 間 申 告 又 は 六 月 中 間 申 告 を 選 択 する ことは 認 めないこととすれば 従 来 の 中 間 申 告 制 度 と 矛 盾 することもなく 事 業 者 に してみてもより 使 い 勝 手 の 良 い 制 度 になるものと 思 われる 課 税 庁 のサイドからみて も 滞 納 の 防 止 や 税 務 署 の 徴 税 コストの 削 減 になり メリットが 大 きいものと 思 える のである 83

中 間 申 告 の 選 択 方 法 前 期 の 確 定 税 額 による 区 分 選 択 する 中 間 申 告 の 区 分 要 否 一 月 中 間 申 告 三 月 中 間 申 告 三 月 中 間 申 告 六 月 中 間 申 告 一 月 中 間 申 告 六 月 中 間 申 告 六 月 中 間 申 告 一 月 中 間 申 告 三 月 中 間 申 告 還 付 加 算 金 の 計 算 例 12 月 決 算 法 人 において 直 前 期 の 年 税 額 ( 国 税 )が2,400,000 円 当 期 の 確 定 年 税 額 が1,000,000 円 還 付 金 の 支 払 決 定 日 が3 月 10 日 の 場 合 の 還 付 加 算 金 の 計 算 につい て 考 えてみる 1 中 間 申 告 回 数 の 判 定 480,000 円 <2,400,000 円 4,000,000 円 上 記 のとおり 六 月 中 間 申 告 の 適 用 対 象 となる 事 業 者 が 三 月 中 間 申 告 を 選 択 した 場 合 について 試 算 する 2 六 月 中 間 申 告 によった 場 合 の 還 付 税 額 2,400,000 円 12 6=1,200,000 円 1,200,000 円 -1,000,000 円 =200,000 円 3 六 月 中 間 申 告 によった 場 合 の 還 付 加 算 金 9/1~3/10 191 日 六 月 中 間 申 告 による 場 合 の 納 期 限 の 翌 日 は9 月 1 日 になる( 消 法 533 前 文 ) 200,000 円 4.3% 191 日 /365 日 4,500 円 4 三 月 中 間 申 告 によった 場 合 の 還 付 税 額 2,400,000 円 12 3=600,000 円 600,000 円 3=1,800,000 円 1,800,000 円 -1,000,000 円 =800,000 円 5 三 月 中 間 申 告 によった 場 合 の 還 付 加 算 金 12/1~3/10 100 日 三 月 中 間 申 告 による 場 合 の3 回 目 の 納 期 限 の 翌 日 は12 月 1 日 になる 200,000 円 4.3% 191 日 /365 日 +(800,000 円 -200,000 円 ) 4.3% 100 日 /365 日 11,568 円 84

消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 6 還 付 される 還 付 加 算 金 3<5 4,500 円 2 源 泉 所 得 税 等 の 納 期 の 特 例 制 度 についての 改 正 の 提 案 源 泉 徴 収 をした 所 得 税 及 び 復 興 特 別 所 得 税 については その 源 泉 徴 収 の 対 象 となる 所 得 を 支 払 った 月 の 翌 月 10 日 までに 納 付 しなければならないこととされている( 所 法 181) ただし 給 与 の 支 給 人 員 が 常 時 10 人 未 満 である 源 泉 徴 収 義 務 者 については そ の 納 付 手 続 を 簡 素 化 するために 1 月 から6 月 までに 支 払 った 所 得 に 対 する 源 泉 徴 収 税 額 については7 月 10 日 までに 7 月 から12 月 までに 支 払 った 所 得 に 対 する 源 泉 徴 収 税 額 については 翌 年 1 月 20 日 までに 納 付 すればよいこととされている( 所 法 216) 小 規 模 な 個 人 事 業 者 や 法 人 は 資 金 繰 りの 都 合 もあり 納 期 の 特 例 制 度 の 適 用 を 受 けて 年 に2 回 だけ 納 付 をするのが 一 般 的 であろう この 場 合 において 半 年 分 の 源 泉 税 等 をまとめて 納 付 することになると 納 税 資 金 を 運 転 資 金 に 流 用 することなどが 多 く 結 果 納 税 資 金 の 管 理 もできないことから いざ 納 期 限 となったときに 資 金 不 足 となることも 多 いようである 源 泉 税 の 納 付 がたとえ1 日 でも 遅 れた 場 合 原 則 と して5%の 不 納 付 加 算 税 が 課 されることとなるので 源 泉 税 の 納 付 遅 延 には 特 に 注 意 する 必 要 がある そこで 源 泉 税 の 滞 納 を 防 止 するために 選 択 による 納 税 制 度 の 新 設 を 提 案 したい < 具 体 例 > 納 期 の 特 例 制 度 の 適 用 を 受 けている 個 人 事 業 者 が 3 月 に20 万 円 の 納 税 をした 後 に 1 月 ~6 月 期 間 中 の 源 泉 税 が50 万 円 と 確 定 した 場 合 には7 月 10 日 の 上 期 の 源 泉 税 は30 万 円 (50 万 円 -20 万 円 )だけ 納 税 すればよい 納 期 の 特 例 制 度 の 適 用 対 象 事 業 者 が 月 次 の 納 付 に 変 更 した 場 合 には どうしても 月 によっては 資 金 繰 りの 都 合 が 付 かないこともあろうかと 思 われる そこで 現 行 の 納 期 の 特 例 制 度 の 特 権 を 維 持 しつつ その 期 間 の 範 囲 内 で 任 意 の 前 納 を 認 める 制 度 を 新 設 してはどうかと 考 えた 次 第 である Ⅵ おわりに 平 成 25 年 10 月 1 日 安 倍 内 閣 は 平 成 26 年 4 月 1 日 から 消 費 税 率 を8%に 引 き 上 げる ことを 正 式 に 閣 議 決 定 した また 条 景 気 弾 力 条 項 ( 附 則 18 条 )による 縛 りはあるも のの 消 費 税 率 は 平 成 27 年 10 月 1 日 から10%に 引 き 上 げになることが 国 会 で 可 決 され ている 景 気 の 先 行 きが 不 透 明 な 中 今 後 懸 念 されるのは 所 得 に 関 係 なく 課 税 され 85

る 消 費 税 の 滞 納 問 題 と 給 与 等 に 対 して 課 税 される 源 泉 税 の 滞 納 問 題 である 当 たり 前 の 話 であるが いくら 税 率 を 引 き 上 げても 滞 納 が 増 えてしまったのでは 画 に 描 い た 餅 である 経 済 対 策 もさることながら 官 民 が 協 力 して 滞 納 防 止 のための 手 段 を 工 夫 することが 今 後 必 要 ではないだろうか < 参 考 文 献 > 月 刊 税 理 2013 年 6 月 号 (ぎょうせい)45 頁 ~57 頁 中 間 申 告 の 選 択 制 度 / 熊 王 征 秀 著 月 刊 税 理 2013 年 10 月 号 (ぎょうせい)129 頁 ~135 頁 消 費 税 の 任 意 の 中 間 申 告 制 度 に 関 する 一 考 察 / 熊 王 征 秀 著 (くまおう まさひで 大 原 大 学 院 大 学 会 計 研 究 科 准 教 授 ) 86