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目 次 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 概 要 (Q1) 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 概 要 について 教 えてください... 1 国 外 転 出 時 課 税 (Q2) 国 外 転 出 時 課 税 とは どのような 制 度 ですか... 5 (Q3) 国 外 転 出 時 課 税 は どのような 方 が 対 象 となりますか... 5 (Q4) 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 資 産 には どのようなものがありますか... 6 (Q5) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては いつ の 価 額 で 判 定 しますか... 6 (Q6) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかの 判 定 に 際 して 含 み 損 がある 有 価 証 券 等 や 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 となる 有 価 証 券 につい ても 対 象 資 産 として 含 める 必 要 はありますか... 7 (Q7) 国 外 転 出 をすることとなりましたが いつまでにどのような 手 続 が 必 要 ですか... 7 (Q8) 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 帰 国 する 予 定 ですが 帰 国 した 際 に 何 か 手 続 は 必 要 ですか... 8 (Q9) 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をする 場 合 で 納 税 するための 資 金 がないときは どうすればいいですか... 9 (Q10) 国 外 転 出 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには どのような 手 続 が 必 要 ですか... 9 (Q11) 国 外 転 出 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるに 当 たって 担 保 を 提 供 する 必 要 があると 聞 きましたが どのような 財 産 を 担 保 として 提 供 でき ますか... 10 (Q12) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けましたが 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 の 一 部 を 譲 渡 しました 納 税 の 必 要 はありま すか... 11 (Q13)Q12 での 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 よりも 下 落 して いる 場 合 には 国 外 転 出 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか... 12

(Q14)Q12 で 有 価 証 券 等 ではなく 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 に 利 益 の 額 が 国 外 転 出 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 ると きは 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか... 12 (Q15) 納 税 猶 予 期 間 が 満 了 した 場 合 何 か 手 続 は 必 要 ですか... 13 (Q16) 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 先 の 国 で 対 象 資 産 の 譲 渡 等 をし 外 国 所 得 税 を 納 付 しましたが 外 国 税 額 控 除 を 適 用 することはできますか... 13 (Q17) 国 外 転 出 時 課 税 により 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 亡 くなりましたが 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 はどのように なりますか... 14 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 (Q18) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 とは どのような 制 度 ですか... 15 (Q19) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 は どのような 方 が 対 象 となりますか... 15 (Q20) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 資 産 には どのようなものがありますか... 16 (Q21) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては いつ の 価 額 で 判 定 しますか... 16 (Q22) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかの 判 定 に 際 して 含 み 損 がある 有 価 証 券 等 や 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 となる 有 価 証 券 につい ても 対 象 資 産 として 含 める 必 要 はありますか... 16 (Q23) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 は いつまでにする 必 要 がありますか... 16 (Q24) 贈 与 の 日 から5 年 以 内 に 贈 与 を 受 けた 親 族 等 ( 非 居 住 者 )が 帰 国 します が 課 税 関 係 はどうなりますか... 17 (Q25) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには どの ような 手 続 が 必 要 ですか... 18 (Q26) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるに 当 たって 担 保 を 提 供 する 必 要 があると 聞 きましたが どのような 財 産 を 担 保 として 提 供 できますか... 19 (Q27) 贈 与 者 が 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けましたが 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 の 一 部 を 受 贈 者 が 譲 渡 しまし た 贈 与 者 は 納 税 の 必 要 はありますか... 19

(Q28)Q27 での 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できます か... 20 (Q29)Q27 で 有 価 証 券 等 ではなく 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 に 利 益 の 額 が 贈 与 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 るときは 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか... 21 (Q30) 納 税 猶 予 期 間 が 満 了 した 場 合 何 か 手 続 は 必 要 ですか... 22 (Q31) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 亡 くなりましたが 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 はどの ようになりますか... 22 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 (Q32) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 とは どのような 制 度 ですか... 23 (Q33) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 は どのような 方 が 対 象 となりますか... 23 (Q34) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 資 産 には どのようなものがありますか... 24 (Q35) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては いつ の 価 額 で 判 定 しますか... 24 (Q36) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかの 判 定 に 際 して 含 み 損 がある 有 価 証 券 等 や 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 となる 有 価 証 券 につい ても 対 象 資 産 として 含 める 必 要 はありますか... 24 (Q37) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 は いつまでにする 必 要 がありますか... 25 (Q38) 相 続 開 始 の 日 から5 年 以 内 に 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 が 帰 国 し ますが 課 税 関 係 はどうなりますか... 25 (Q39) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をする 場 合 で 納 税 するための 資 金 がない ときは どうすればいいですか... 26 (Q40) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには どの ような 手 続 が 必 要 ですか... 27 (Q41) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるに 当 たって 担 保 を 提 供 する 必 要 があると 聞 きましたが どのような 財 産 を 担 保 として 提 供 できますか... 27

(Q42) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けましたが 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 の 一 部 を 譲 渡 しました 納 税 の 必 要 はありますか... 28 (Q43)Q42 での 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 よりも 下 落 して いる 場 合 には 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 は 減 額 でき ますか... 29 (Q44)Q42 で 有 価 証 券 等 ではなく 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 に 利 益 の 額 が 相 続 開 始 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 ると きは 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか... 29 (Q45) 納 税 猶 予 期 間 が 満 了 した 場 合 何 か 手 続 は 必 要 ですか... 30 (Q46) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 により 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 亡 くなりましたが 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 はどの ようになりますか... 31

国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 概 要 (Q1) 国 外 転 出 時 課 税 制 度 の 概 要 について 教 えてください 1 国 外 転 出 時 課 税 制 度 は 平 成 27 年 度 税 制 改 正 において 創 設 され( 平 成 27 年 7 月 1 日 施 行 ) 次 の⑴から⑶までに 掲 げる 時 において 一 定 の 居 住 者 が1 億 円 以 上 の 有 価 証 券 や 未 決 済 の 信 用 取 引 などの 対 象 資 産 ( Q4)を 所 有 等 ( 所 有 又 は 契 約 の 締 結 をいいます 以 下 同 じです )している 場 合 (この 場 合 の 居 住 者 を 対 象 者 といいます 以 下 同 じです )に 次 の⑴から⑶までに 掲 げる 時 に 対 象 資 産 の 譲 渡 又 は 決 済 ( 以 下 譲 渡 等 といいます )があったものとみなし 対 象 資 産 の 含 み 益 に 対 して 所 得 税 が 課 税 される 制 度 です ⑴ 対 象 者 が 国 外 転 出 をする 時 ( Q2~Q17) ⑵ 対 象 者 が 国 外 に 居 住 する 親 族 等 ( 非 居 住 者 )へ 対 象 資 産 の 一 部 又 は 全 部 を 贈 与 する 時 ( Q18~Q31) ⑶ 対 象 者 が 亡 くなり 相 続 又 は 遺 贈 により 国 外 に 居 住 する 相 続 人 又 は 受 遺 者 が 対 象 資 産 の 一 部 又 は 全 部 を 取 得 する 時 ( Q32~Q46) イメージ ⑴ 国 内 国 外 甲 ( 居 住 者 ) ⑵ 国 内 国 外 乙 ( 居 住 者 ) ⑶ 国 内 国 外 丁 ( 居 住 者 ) 国 外 転 出 贈 相 続 遺 贈 ( 注 ) ⑴では 甲 が ⑵では 乙 が ⑶では 丁 の 相 続 人 ( 包 括 受 遺 者 を 含 みます )が 所 得 税 の 確 定 申 告 (⑶は 丁 の 準 確 定 申 告 )をする 必 要 があります 与 甲 ( 非 居 住 者 ) 丙 ( 非 居 住 者 ) 戊 ( 非 居 住 者 ) 1

2 国 外 転 出 時 課 税 制 度 においては 次 のとおり 一 定 の 要 件 の 下 減 額 措 置 等 を 受 けることができます ⑴ 国 外 転 出 時 課 税 国 外 転 出 後 の 状 況 減 額 措 置 等 問 番 号 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 帰 国 時 まで 引 き 続 き 所 有 等 してい Q8 帰 国 などした 場 合 る 対 象 資 産 について 国 外 転 出 時 課 税 により 課 された 税 額 を 取 り 消 す ことができます 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 け る 場 合 納 税 猶 予 期 間 (5 年 又 は 10 年 )の 満 了 まで 納 税 を 猶 予 することができま Q9~ 12 す 納 税 猶 予 期 間 中 に 譲 渡 等 し た 際 の 対 象 資 産 の 譲 渡 価 額 譲 渡 等 した 対 象 資 産 について 国 外 転 出 時 課 税 により 課 された 税 額 を Q 13 14 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 より も 下 落 している 場 合 減 額 できます 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 の 対 国 外 転 出 時 から 納 税 猶 予 期 間 の 満 Q15 象 資 産 の 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 よりも 下 落 してい る 場 合 了 日 まで 引 き 続 き 所 有 等 している 対 象 資 産 について 国 外 転 出 時 課 税 により 課 された 税 額 を 減 額 できま す 納 税 猶 予 期 間 中 に 対 象 資 産 国 外 転 出 先 の 国 で 納 付 した 外 国 所 Q16 を 譲 渡 等 した 際 に 外 国 所 得 税 との 二 重 課 税 が 生 じる 場 合 得 税 について 外 国 税 額 控 除 の 適 用 を 受 けることができます ( 注 ) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには 国 外 転 出 の 日 までに 所 轄 税 務 署 へ 納 税 管 理 人 の 届 出 書 の 提 出 をすることが 必 須 となります 2

⑵ 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 贈 与 後 の 状 況 減 額 措 置 等 問 番 号 贈 与 の 日 から5 年 以 内 に 受 贈 帰 国 時 まで 引 き 続 き 受 贈 者 が 所 有 Q24 者 が 帰 国 などした 場 合 等 している 対 象 資 産 について 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 課 された 税 額 を 取 り 消 すことができます 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 け る 場 合 納 税 猶 予 期 間 (5 年 又 は 10 年 )の 満 了 まで 納 税 を 猶 予 することができま Q 25~ 27 す 納 税 猶 予 期 間 中 に 譲 渡 等 し た 際 の 対 象 資 産 の 譲 渡 価 額 譲 渡 等 した 対 象 資 産 について 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 課 された Q 28 29 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 税 額 を 減 額 できます 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 の 対 象 資 産 の 価 額 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 贈 与 の 日 から 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 まで 引 き 続 き 受 贈 者 が 所 有 等 し ている 対 象 資 産 について 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 課 された 税 額 を 減 額 できます Q30 3

⑶ 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 相 続 又 は 遺 贈 後 の 状 況 減 額 措 置 等 問 番 号 相 続 開 始 の 日 から5 年 以 内 に 帰 国 時 まで 相 続 人 又 は 受 遺 者 が 引 Q38 対 象 資 産 を 取 得 した 相 続 人 又 は 受 遺 者 の 全 員 が 帰 国 などし た 場 合 き 続 き 所 有 等 している 対 象 資 産 に ついて 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 によ り 課 された 税 額 を 取 り 消 すことが できます 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 け る 場 合 納 税 猶 予 期 間 (5 年 又 は 10 年 )の 満 了 まで 納 税 を 猶 予 することができま Q 39~ 42 す 納 税 猶 予 期 間 中 に 譲 渡 等 し た 際 の 対 象 資 産 の 譲 渡 価 額 譲 渡 等 した 対 象 資 産 について 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 により 課 された Q 43 44 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 より も 下 落 している 場 合 税 額 を 減 額 できます 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 の 対 相 続 開 始 の 日 から 納 税 猶 予 期 間 の Q45 象 資 産 の 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 よりも 下 落 してい る 場 合 満 了 日 まで 引 き 続 き 相 続 人 又 は 受 遺 者 が 所 有 等 している 対 象 資 産 に ついて 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 によ り 課 された 税 額 を 減 額 できます ( 注 ) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには 相 続 又 は 遺 贈 により 対 象 資 産 を 取 得 した 国 外 に 居 住 する 相 続 人 又 は 受 遺 者 の 全 員 が 被 相 続 人 の 準 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 書 の 提 出 をすることが 必 須 となりま す 4

国 外 転 出 時 課 税 (Q2) 国 外 転 出 時 課 税 とは どのような 制 度 ですか 国 外 転 出 時 課 税 は 国 外 転 出 をする 時 点 で1 億 円 以 上 の 有 価 証 券 や 未 決 済 の 信 用 取 引 などの 対 象 資 産 ( Q4)を 所 有 等 している 一 定 の 居 住 者 ( Q3)に 対 して 国 外 転 出 の 時 に 次 の⑴ 又 は⑵の 金 額 ( 以 下 国 外 転 出 の 時 の 価 額 といいます )で 対 象 資 産 の 譲 渡 等 があったものとみなして その 対 象 資 産 の 含 み 益 に 対 して 所 得 税 が 課 税 される 制 度 で 平 成 27 年 7 月 1 日 以 後 に 国 外 転 出 をする 場 合 に 適 用 されます( 所 法 60の21~3) ⑴ 国 外 転 出 の 前 に 確 定 申 告 書 の 提 出 をする 場 合 国 外 転 出 予 定 日 から 起 算 して3か 月 前 の 日 の1 有 価 証 券 等 の 価 額 に 相 当 する 金 額 及 び2 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 を 決 済 したものとみ なして 算 出 した 利 益 の 額 又 は 損 失 の 額 に 相 当 する 金 額 の 合 計 額 ( 所 法 60の21 二 2 二 3 二 ) なお 国 外 転 出 予 定 日 から 起 算 して3か 月 前 の 日 から 国 外 転 出 までに 新 たに 有 価 証 券 等 を 取 得 又 は 未 決 済 信 用 取 引 等 若 しくは 未 決 済 デリバティブ 取 引 を 契 約 した 場 合 は 取 得 時 又 は 契 約 締 結 時 の 価 額 で 対 象 資 産 の 価 額 を 算 定 します ⑵ 国 外 転 出 後 に 確 定 申 告 書 の 提 出 をする 場 合 国 外 転 出 の 時 の1 有 価 証 券 等 の 価 額 に 相 当 する 金 額 及 び2 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 を 決 済 したものとみなして 算 出 した 利 益 の 額 又 は 損 失 の 額 に 相 当 する 金 額 の 合 計 額 ( 所 法 60の21 一 2 一 3 一 ) 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となる 方 は 所 有 等 している 対 象 資 産 の 譲 渡 等 があった ものとみなして 事 業 所 得 の 金 額 譲 渡 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 を 計 算 し 確 定 申 告 書 を 提 出 するほか 所 得 税 を 納 付 する 必 要 があります (Q3) 国 外 転 出 時 課 税 は どのような 方 が 対 象 となりますか 国 外 転 出 をする 居 住 者 で 次 の⑴ 及 び⑵のいずれにも 該 当 する 方 が 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となります( 所 法 60の25) 5

⑴ 国 外 転 出 の 時 に 所 有 等 している 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 である こと ⑵ 国 外 転 出 の 日 前 10 年 以 内 において 国 内 在 住 期 間 が5 年 を 超 えていること ( 注 ) 国 内 在 住 期 間 の 判 定 に 当 たっては 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 別 表 第 一 の 上 欄 の 在 留 資 格 ( 外 交 教 授 芸 術 経 営 管 理 法 律 会 計 業 務 医 療 研 究 教 育 企 業 内 転 勤 短 期 滞 在 留 学 等 )で 在 留 していた 期 間 は 国 内 在 住 期 間 に 含 まな いこととされています( 所 令 1702 一 ) また 平 成 27 年 6 月 30 日 までに 同 法 別 表 第 二 の 上 欄 の 在 留 資 格 ( 永 住 者 永 住 者 の 配 偶 者 等 )で 在 留 している 期 間 がある 場 合 は その 期 間 は 国 内 在 住 期 間 に 含 まないこととされています( 改 正 所 令 附 則 82) (Q4) 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 資 産 には どのようなものがありますか 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 資 産 には 有 価 証 券 ( 株 式 や 投 資 信 託 など) 匿 名 組 合 契 約 の 出 資 の 持 分 未 決 済 の 信 用 取 引 発 行 日 取 引 及 び 未 決 済 のデリバティブ 取 引 ( 先 物 取 引 オプション 取 引 など)が 該 当 します( 所 法 60の21~3) (Q5) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては いつ の 価 額 で 判 定 しますか 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては 国 外 転 出 の 時 に 国 外 転 出 をする 方 が 所 有 等 しているQ2の⑴ 又 は⑵に 掲 げる 時 ( 日 )の 対 象 資 産 の 金 額 を 基 に 判 定 します( 所 法 60の25) 6

(Q6) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかの 判 定 に 際 して 含 み 損 がある 有 価 証 券 等 や 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 となる 有 価 証 券 につ いても 対 象 資 産 として 含 める 必 要 はありますか 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては 国 外 転 出 の 時 に 含 み 益 があるかどうかにかかわらず 全 ての 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 で 判 定 しま す ( 注 また 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 ) となる 国 債 地 方 債 等 の 有 価 証 券 についても 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 資 産 として 金 額 基 準 の 判 定 に 含 める 必 要 があります なお 国 外 で 所 有 等 している 対 象 資 産 についても 同 様 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 資 産 として 金 額 基 準 の 判 定 に 含 める 必 要 があります ( 注 ) 国 債 地 方 債 等 の 公 社 債 等 の 譲 渡 による 所 得 は 平 成 28 年 1 月 1 日 から 課 税 対 象 となります (Q7) 国 外 転 出 をすることとなりましたが いつまでにどのような 手 続 が 必 要 ですか 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となる 方 が 1 国 外 転 出 の 時 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をした 場 合 は 国 外 転 出 をした 年 分 の 確 定 申 告 期 限 までにその 年 の 各 種 所 得 に 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 による 所 得 を 含 め て 確 定 申 告 及 び 納 税 をする 必 要 があります( 所 法 60の21 一 2 一 3 一 1201 128) 2 納 税 管 理 人 の 届 出 をしないで 国 外 転 出 をする 場 合 は 国 外 転 出 の 時 までに そ の 年 の1 月 1 日 から 国 外 転 出 の 時 までにおける 各 種 所 得 について 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 による 所 得 を 含 めて 準 確 定 申 告 及 び 納 税 をする 必 要 があります( 所 法 60 の21 二 2 二 3 二 1271 130) 7

参 考 1 国 外 転 出 の 時 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をする 場 合 12/31 納 税 管 理 人 の 届 出 国 外 転 出 の 日 確 定 申 告 書 の 提 出 3/15 ( 対 象 資 産 算 定 時 期 ) ( 申 告 期 限 ) 2 納 税 管 理 人 の 届 出 をしないで 国 外 転 出 をする 場 合 12/31 国 外 転 出 の 予 定 日 の 3 か 月 前 の 日 ( 対 象 資 産 算 定 時 期 ) 準 確 定 申 告 書 の 提 出 国 外 転 出 の 日 ( 申 告 期 限 ) (Q8) 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 帰 国 する 予 定 ですが 帰 国 した 際 に 何 か 手 続 は 必 要 ですか 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をした 方 が 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 帰 国 をした 場 合 その 帰 国 の 時 まで 引 き 続 き 所 有 等 している 対 象 資 産 については 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 がなかったものとして 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の26 一 ) ただし 対 象 資 産 の 所 得 の 計 算 につき その 計 算 の 基 礎 となるべき 事 実 の 全 部 又 は 一 部 について 隠 蔽 又 は 仮 装 があった 場 合 には その 隠 蔽 又 は 仮 装 があった 事 実 に 基 づく 所 得 については 課 税 の 取 消 しをすることはできません( 所 法 60の26ただ し 書 ) 課 税 の 取 消 しをするためには 帰 国 をした 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をする 必 要 があります( 所 法 153の21) なお 1 国 外 転 出 の 日 から5 年 以 内 に 国 外 転 出 時 において 有 していた 対 象 資 産 を 居 住 者 に 贈 与 した 場 合 や 2 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をした 方 が 亡 くなり その 亡 く なった 方 が 国 外 転 出 をした 日 から5 年 以 内 に その 国 外 転 出 時 において 有 していた 対 象 資 産 を 相 続 又 は 遺 贈 により 取 得 した 相 続 人 又 は 受 遺 者 の 全 てが 居 住 者 となっ た 場 合 にも その 贈 与 相 続 又 は 遺 贈 により 移 転 のあった 対 象 資 産 について 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 がなかったものとして 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の26 二 三 ) 8

( 注 1) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 け 納 税 猶 予 の 期 限 を 延 長 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 している 場 合 には 国 外 転 出 の 日 から10 年 以 内 に 上 記 の 帰 国 などをし たときに 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の27) ( 注 2) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けずに 国 外 転 出 の 時 までに 所 得 税 を 納 付 し た 方 が 5 年 以 内 に 帰 国 をした 場 合 に 更 正 の 請 求 を 行 い 所 得 税 が 還 付 され るときには 当 該 更 正 の 請 求 があった 日 の 翌 日 から 起 算 して3か 月 を 経 過 する 日 と 当 該 更 正 の 請 求 に 係 る 更 正 があった 日 の 翌 日 から 起 算 して1か 月 を 経 過 する 日 とのいずれか 早 い 日 の 翌 日 から 当 該 還 付 の 支 払 決 定 日 又 は 充 当 日 までの 期 間 について 還 付 加 算 金 が 発 生 します したがって 納 付 した 日 から 還 付 加 算 金 が 発 生 するわけではありません (Q9) 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をする 場 合 で 納 税 するための 資 金 がないときは どうすればいいですか 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をする 方 が 国 外 転 出 の 時 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をする などの 一 定 の 手 続 を 行 った 場 合 には 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 により 納 付 することと なった 所 得 税 について 国 外 転 出 の 日 から5 年 を 経 過 する 日 まで 納 税 を 猶 予 するこ とができます( 所 法 137の21) 手 続 については Q10をご 覧 ください また 長 期 海 外 滞 在 が 必 要 な 場 合 は 国 外 転 出 の 日 から5 年 を 経 過 する 日 までに 納 税 猶 予 の 期 限 を 延 長 する 旨 の 届 出 書 を 所 轄 税 務 署 へ 提 出 することにより 納 税 猶 予 期 限 を5 年 延 長 ( 合 計 10 年 )することができます( 所 法 137の22) (Q10) 国 外 転 出 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには どのような 手 続 が 必 要 ですか 国 外 転 出 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには まず 国 外 転 出 の 時 までに 所 轄 税 務 署 へ 納 税 管 理 人 の 届 出 をする 必 要 があります 9

また 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をする 年 分 の 確 定 申 告 書 に 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けようとする 旨 を 記 載 するとともに 対 象 資 産 に 関 する 明 細 及 び 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 の 計 算 に 関 する 明 細 などの 書 類 を 添 付 し その 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 までに 納 税 を 猶 予 される 所 得 税 額 及 び 利 子 税 額 に 相 当 する 担 保 を 提 供 する 必 要 がありま す( 所 法 137の21 3) さらに 確 定 申 告 書 の 提 出 後 についても 納 税 猶 予 期 間 中 は 各 年 の12 月 31 日 に おいて 所 有 等 している 対 象 資 産 について 引 き 続 き 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けた い 旨 を 記 載 した 届 出 書 ( 継 続 適 用 届 出 書 )を 同 日 の 属 する 年 の 翌 年 3 月 15 日 ( 土 日 曜 日 の 場 合 は 翌 月 曜 日 )までに 所 轄 税 務 署 へ 提 出 する 必 要 があります( 所 法 137の26) 参 考 納 税 猶 予 の 手 続 の 流 れ 国 外 転 出 の 年 国 外 転 出 の 翌 年 国 外 転 出 の 翌 々 年 国 外 転 出 の 年 から3 年 目 12/31 3/15 12/31 3/15 12/31 3/15 納 税 管 理 人 の 届 出 国 外 転 出 の 日 確 定 申 告 確 定 申 告 期 限 継 続 適 用 継 続 適 用 届 出 書 担 保 提 供 届 出 書 提 出 提 出 期 限 継 続 適 用 継 続 適 用 届 出 書 届 出 書 提 出 提 出 期 限 (Q11) 国 外 転 出 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるに 当 たって 担 保 を 提 供 する 必 要 があると 聞 きましたが どのような 財 産 を 担 保 として 提 供 でき ますか 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をする 方 が 国 外 転 出 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるための 担 保 として 提 供 できる 財 産 は 次 のとおりです 不 動 産 国 債 地 方 債 税 務 署 長 が 確 実 と 認 める 有 価 証 券 税 務 署 長 が 確 実 と 認 める 保 証 人 の 保 証 など ( 国 税 通 則 法 第 50 条 に 掲 げる 財 産 ) 10

(Q12) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けましたが 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 の 一 部 を 譲 渡 しました 納 税 の 必 要 はありま すか 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 を 譲 渡 した 場 合 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 のうちその 譲 渡 をした 部 分 の 金 額 に 応 じた 所 得 税 について 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 するため 譲 渡 の 日 から4か 月 以 内 に 利 子 税 と 併 せて 納 付 す る 必 要 があります( 所 法 137の25 12) 上 記 の 場 合 に 限 らず 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 を 受 けた 対 象 資 産 について 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 場 合 には 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 し その 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 から4か 月 以 内 に 利 子 税 と 併 せて 所 得 税 を 納 付 する 必 要 があります また その 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 から4か 月 以 内 にその 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 対 象 資 産 の 種 類 名 称 又 は 銘 柄 及 び 単 位 数 並 びに 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 することとなる 所 得 税 の 計 算 に 関 する 明 細 などを 記 載 した 書 類 を 所 轄 税 務 署 へ 提 出 しなければなりません( 所 令 266の25) なお 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 の 取 扱 いについては Q13をご 覧 ください ( 注 ) 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 資 産 の 一 部 を 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 し た 場 合 など 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 した 場 合 には 法 定 申 告 期 限 の 翌 日 から 納 税 猶 予 期 限 までの 期 間 について 利 子 税 がかかります ( ) なお 利 子 税 の 割 合 は 年 7.3%と 特 例 基 準 割 合 のいずれか 低 い 割 合 を 適 用 します( 措 法 931) 特 例 基 準 割 合 とは 各 年 の 前 々 年 の10 月 から 前 年 の9 月 までの 各 月 にお ける 銀 行 の 短 期 貸 出 約 定 平 均 金 利 の 合 計 を12で 除 して 得 た 割 合 として 各 年 の 前 年 の12 月 15 日 までに 財 務 大 臣 が 告 示 する 割 合 に 年 1%を 加 算 した 割 合 をいいます なお 平 成 27 年 における 利 子 税 の 割 合 は 年 1.8%です 11

(Q13)Q12での 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 よりも 下 落 し ている 場 合 には 国 外 転 出 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できま すか 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 を 譲 渡 した 場 合 で その 譲 渡 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 有 価 証 券 等 の 価 額 よりも 下 落 しているときは その 下 落 した 価 額 で 国 外 転 出 の 時 に 譲 渡 したものとみなして 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 を した 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができます( 所 法 60の28 一 ) この 場 合 には その 譲 渡 の 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の22) なお 国 外 転 出 の 時 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をしている 方 が 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 対 象 資 産 を 譲 渡 した 場 合 には その 譲 渡 した 対 象 資 産 について 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けることはできませんが( 所 法 137の21) その 譲 渡 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には その 譲 渡 価 額 で 国 外 転 出 の 時 に 譲 渡 したものとみなして 申 告 をすることができます( 所 法 60の29) (Q14)Q12で 有 価 証 券 等 ではなく 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティ ブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 に 利 益 の 額 が 国 外 転 出 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 る ときは 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 時 課 税 の 対 象 となった 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 で その 決 済 時 の 利 益 の 額 が 国 外 転 出 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 るときは その 決 済 時 の 額 で 国 外 転 出 の 時 に 決 済 をしたものとみなし て 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができます( 所 法 60の28 二 五 ) また 上 記 の 場 合 に 限 らず 次 の 場 合 においても 決 済 時 の 額 で 国 外 転 出 の 時 に 決 済 をしたものとみなして 所 得 税 を 再 計 算 することができます ⑴ 国 外 転 出 の 時 に 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 により 損 失 が 生 じ 実 際 の 決 済 時 の 損 失 の 額 が 国 外 転 出 の 時 の 損 失 の 額 を 上 回 る 場 合 ( 所 法 60の28 三 六 ) 12

⑵ 国 外 転 出 の 時 に 国 外 転 出 時 課 税 の 適 用 により 利 益 が 生 じ 実 際 の 決 済 時 に 損 失 が 生 じた 場 合 ( 所 法 60の28 四 七 ) これらの 場 合 には その 決 済 の 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の22) なお 国 外 転 出 の 時 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をしている 方 が 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 対 象 資 産 の 決 済 をした 場 合 には その 決 済 をした 対 象 資 産 について 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けることはできませんが( 所 法 137の21) その 決 済 時 の 利 益 の 額 が 国 外 転 出 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 る 場 合 には その 決 済 時 の 額 で 国 外 転 出 の 時 に 決 済 したものとみなして 申 告 をすることができます( 上 記 ⑴ 及 び⑵に 掲 げる 場 合 も 同 様 に その 決 済 時 の 額 で 申 告 をすることができます )( 所 法 60の29) (Q15) 納 税 猶 予 期 間 が 満 了 した 場 合 何 か 手 続 は 必 要 ですか 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けた 方 は 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 ( 国 外 転 出 の 日 から5 年 又 は10 年 を 経 過 する 日 )までに 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 及 び 利 子 税 を 納 付 する 必 要 があります( 所 法 137の21) なお 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 において 国 外 転 出 の 時 から 引 き 続 き 所 有 等 して いる 対 象 資 産 の 価 額 が 国 外 転 出 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 国 外 転 出 の 時 に 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 の 価 額 で 譲 渡 等 したものとみなして 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができます( 所 法 60の210) この 場 合 には 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすること で 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の23) (Q16) 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 先 の 国 で 対 象 資 産 の 譲 渡 等 をし 外 国 所 得 税 を 納 付 しましたが 外 国 税 額 控 除 を 適 用 することはできますか 国 外 転 出 時 課 税 の 申 告 をした 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 先 の 国 で 対 象 資 産 を 譲 渡 等 した 場 合 において 国 外 転 出 先 の 国 が 国 外 転 出 時 課 税 による 課 税 に 伴 13

う 二 重 課 税 を 調 整 しない 国 であるときは 外 国 税 額 控 除 を 適 用 することで 国 外 転 出 時 課 税 により 課 された 所 得 税 と 国 外 転 出 先 の 国 で 課 された 外 国 所 得 税 の 二 重 課 税 を 調 整 することができます( 所 法 95の2) 国 外 転 出 時 課 税 における 外 国 税 額 控 除 を 適 用 するためには 外 国 所 得 税 を 納 付 することとなる 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をする 必 要 があります( 所 法 153の 5) なお 更 正 の 請 求 をする 場 合 には 更 正 の 請 求 書 に 外 国 税 額 控 除 に 関 する 明 細 書 外 国 所 得 税 を 課 されたことを 証 する 書 類 その 他 一 定 の 書 類 の 添 付 が 必 要 と なります( 所 法 955) (Q17) 国 外 転 出 時 課 税 により 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 亡 くなりましたが 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 はどのよう になりますか 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 までに 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 亡 くなられ た 場 合 には 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 の 納 付 義 務 は 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けて いた 方 の 相 続 人 が 承 継 することとなります( 所 法 137の213) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 の 相 続 人 のうち 非 居 住 者 である 方 は 相 続 開 始 があったことを 知 った 日 の 翌 日 から4か 月 以 内 に 納 税 管 理 人 の 届 出 をする 必 要 があります( 既 に 納 税 管 理 人 の 届 出 をしている 場 合 を 除 きます )( 所 令 266の28) なお 納 税 猶 予 の 期 間 については 亡 くなった 方 の 残 存 期 間 を 引 き 継 ぐこととな ります( 所 令 266の27) 14

国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 (Q18) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 とは どのような 制 度 ですか 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 は 贈 与 をする 時 点 で1 億 円 以 上 の 有 価 証 券 や 未 決 済 の 信 用 取 引 などの 対 象 資 産 ( Q4)を 所 有 等 している 一 定 の 居 住 者 ( Q19)が 国 外 に 居 住 する 親 族 等 ( 非 居 住 者 )へ 対 象 資 産 の 全 部 又 は 一 部 ( 以 下 贈 与 対 象 資 産 といいま す )を 贈 与 したときに 贈 与 対 象 資 産 の 譲 渡 等 があったものとみなして その 贈 与 対 象 資 産 の 含 み 益 に 対 して 贈 与 者 に 所 得 税 が 課 税 される 制 度 で 平 成 27 年 7 月 1 日 以 後 に 行 われる 贈 与 について 適 用 されます( 所 法 60の31~3) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となる 贈 与 者 は 贈 与 対 象 資 産 の 譲 渡 等 があったも のとみなして 事 業 所 得 の 金 額 譲 渡 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 を 計 算 し 確 定 申 告 書 を 提 出 するほか 所 得 税 を 納 付 する 必 要 があります (Q19) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 は どのような 方 が 対 象 となりますか 国 外 に 居 住 する 親 族 等 ( 非 居 住 者 )へ 対 象 資 産 の 全 部 又 は 一 部 の 贈 与 をする 居 住 者 で 次 の⑴ 及 び⑵のいずれにも 該 当 する 方 が 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となり ます( 所 法 60の35) ⑴ 贈 与 の 時 に 所 有 等 している 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 であること ⑵ 贈 与 の 日 前 10 年 以 内 において 国 内 在 住 期 間 が5 年 を 超 えていること ( 注 ) 国 内 在 住 期 間 の 判 定 に 当 たっては 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 別 表 第 一 の 上 欄 の 在 留 資 格 ( 外 交 教 授 芸 術 経 営 管 理 法 律 会 計 業 務 医 療 研 究 教 育 企 業 内 転 勤 短 期 滞 在 留 学 等 )で 在 留 していた 期 間 は 国 内 在 住 期 間 に 含 まないこととされています( 所 令 170の21) また 平 成 27 年 6 月 30 日 までに 同 法 別 表 第 二 の 上 欄 の 在 留 資 格 ( 永 住 者 永 住 者 の 配 偶 者 等 )で 在 留 している 期 間 がある 場 合 は その 期 間 は 国 内 在 住 期 間 に 含 まないこととされています( 改 正 所 令 附 則 82) 15

(Q20) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 資 産 には どのようなものがありますか Q4の 対 象 資 産 と 同 じです (Q21) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては いつ の 価 額 で 判 定 しますか 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては 贈 与 の 時 に 贈 与 者 が 所 有 等 している 対 象 資 産 の 次 の⑴ 及 び⑵に 掲 げる 時 の 金 額 の 合 計 額 を 基 に 判 定 します( 所 法 60 条 の35) ⑴ 対 象 資 産 が 有 価 証 券 等 である 場 合 贈 与 の 時 の 有 価 証 券 等 の 価 額 に 相 当 する 金 額 ( 所 法 60 条 の31) ⑵ 対 象 資 産 が 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 である 場 合 贈 与 の 時 に 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 を 決 済 したものとみ なして 算 出 した 利 益 の 額 又 は 損 失 の 額 に 相 当 する 金 額 ( 所 法 60 条 の32 3) (Q22) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかの 判 定 に 際 して 含 み 損 がある 有 価 証 券 等 や 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 となる 有 価 証 券 につ いても 対 象 資 産 として 含 める 必 要 はありますか Q6を 参 照 してください (Q23) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 は いつまでにする 必 要 がありますか 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をする 場 合 は 贈 与 者 は 贈 与 をした 日 の 属 する 年 分 の 確 定 申 告 期 限 までに その 年 の 各 種 所 得 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 適 用 による 所 得 を 含 めて 確 定 申 告 及 び 納 税 をする 必 要 があります( 所 法 60の31 2 3 1201 128) 16

(Q24) 贈 与 の 日 から5 年 以 内 に 贈 与 を 受 けた 親 族 等 ( 非 居 住 者 )が 帰 国 しますが 課 税 関 係 はどうなりますか 贈 与 対 象 資 産 の 贈 与 を 受 けた 非 居 住 者 ( 以 下 受 贈 者 といいます )が 贈 与 の 日 か ら5 年 以 内 に 帰 国 をした 場 合 その 帰 国 の 時 まで 引 き 続 き 所 有 等 している 贈 与 対 象 資 産 については 贈 与 者 は 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 適 用 がなかったものとして 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の36 一 ) ただし 対 象 資 産 の 所 得 の 計 算 につき その 計 算 の 基 礎 となるべき 事 実 の 全 部 又 は 一 部 について 隠 蔽 又 は 仮 装 があった 場 合 には その 隠 蔽 又 は 仮 装 があった 事 実 に 基 づく 所 得 については 課 税 の 取 消 しをすることはできません( 所 法 60の36) 課 税 の 取 消 しをするためには 贈 与 者 は 受 贈 者 が 帰 国 をした 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をする 必 要 があります( 所 法 153の31) なお 1 贈 与 の 日 から5 年 以 内 に 受 贈 者 が 贈 与 対 象 資 産 を 居 住 者 に 贈 与 した 場 合 や 2 受 贈 者 が 亡 くなり その 贈 与 の 日 から5 年 以 内 に その 亡 くなった 受 贈 者 から 相 続 又 は 遺 贈 により 贈 与 対 象 資 産 を 取 得 した 相 続 人 又 は 受 遺 者 の 全 てが 居 住 者 となった 場 合 にも 贈 与 者 は その 贈 与 相 続 又 は 遺 贈 により 移 転 のあった 贈 与 対 象 資 産 について 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 適 用 がなかったものとして 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の36 二 三 ) ( 注 1) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 け 納 税 猶 予 の 期 限 を 延 長 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 している 場 合 には 贈 与 の 日 から10 年 以 内 に 受 贈 者 が 上 記 の 帰 国 などをし たときに 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の37) ( 注 2) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けずに 所 得 税 を 納 付 した 方 が 5 年 以 内 に 受 贈 者 が 帰 国 をした 場 合 に 更 正 の 請 求 を 行 い 所 得 税 が 還 付 されるときには 当 該 更 正 の 請 求 があった 日 の 翌 日 から 起 算 して3か 月 を 経 過 する 日 と 当 該 更 正 の 請 求 に 係 る 更 正 があった 日 の 翌 日 から 起 算 して1か 月 を 経 過 する 日 との いずれか 早 い 日 の 翌 日 から 当 該 還 付 の 支 払 決 定 日 又 は 充 当 日 までの 期 間 に ついて 還 付 加 算 金 が 発 生 します したがって 納 付 した 日 から 還 付 加 算 金 が 発 生 するわけではありません 17

(Q25) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには ど のような 手 続 が 必 要 ですか 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をする 方 ( 贈 与 者 )が 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をする 年 分 の 確 定 申 告 書 に 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けようとする 旨 を 記 載 する とともに 対 象 資 産 に 関 する 明 細 及 び 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 の 計 算 に 関 する 明 細 な どの 書 類 を 添 付 し その 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 までに 納 税 を 猶 予 される 所 得 税 額 及 び 利 子 税 額 に 相 当 する 担 保 を 提 供 した 場 合 は 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 について 贈 与 の 日 から5 年 を 経 過 する 日 まで 納 税 を 猶 予 することが できます( 所 法 137の31 4) また 贈 与 者 は 確 定 申 告 書 の 提 出 後 についても 納 税 猶 予 期 間 中 は 各 年 の12 月 31 日 において 受 贈 者 が 所 有 等 している 贈 与 対 象 資 産 について 引 き 続 き 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けたい 旨 を 記 載 した 届 出 書 ( 継 続 適 用 届 出 書 )を 同 日 の 属 する 年 の 翌 年 3 月 15 日 ( 土 日 曜 日 の 場 合 は 翌 月 曜 日 )までに 所 轄 税 務 署 へ 提 出 する 必 要 があり ます( 所 法 137の37) さらに 贈 与 の 日 から5 年 を 経 過 する 日 までに 納 税 猶 予 の 期 限 を 延 長 する 旨 の 届 出 書 を 所 轄 税 務 署 へ 提 出 することにより 納 税 猶 予 期 限 を5 年 延 長 ( 合 計 10 年 )する ことができます( 所 法 137の33) ( 注 ) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 ける 場 合 は 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 ける 旨 などを 受 贈 者 へ 連 絡 することとなります 参 考 納 税 猶 予 の 手 続 の 流 れ 贈 与 の 年 贈 与 の 翌 年 贈 与 の 翌 々 年 贈 与 の 年 から3 年 目 12/31 3/15 12/31 3/15 12/31 3/15 非 居 住 者 へ 贈 与 確 定 申 告 担 保 提 供 確 定 申 告 期 限 継 続 適 用 継 続 適 用 届 出 書 届 出 書 提 出 提 出 期 限 継 続 適 用 継 続 適 用 届 出 書 届 出 書 提 出 提 出 期 限 18

(Q26) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるに 当 たって 担 保 を 提 供 する 必 要 があると 聞 きましたが どのような 財 産 を 担 保 として 提 供 できますか 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をする 方 ( 贈 与 者 )が 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるための 担 保 として 提 供 できる 財 産 は 次 のとおりです 不 動 産 国 債 地 方 債 税 務 署 長 が 確 実 と 認 める 有 価 証 券 税 務 署 長 が 確 実 と 認 める 保 証 人 の 保 証 など ( 国 税 通 則 法 第 50 条 に 掲 げる 財 産 ) (Q27) 贈 与 者 が 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けましたが 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 の 一 部 を 受 贈 者 が 譲 渡 しま した 贈 与 者 は 納 税 の 必 要 はありますか 受 贈 者 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 を 譲 渡 した 場 合 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 のうちその 譲 渡 をした 部 分 の 金 額 に 応 じた 所 得 税 について 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 するため 贈 与 者 は 譲 渡 の 日 から4か 月 以 内 に 利 子 税 と 併 せて 納 付 する 必 要 があります( 所 法 137の36 14) 上 記 の 場 合 に 限 らず 贈 与 対 象 資 産 について 受 贈 者 が 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 場 合 には 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 し 贈 与 者 は その 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 から4か 月 以 内 に 利 子 税 と 併 せて 所 得 税 を 納 付 する 必 要 があります また 贈 与 者 はその 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 から4か 月 以 内 にその 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 贈 与 対 象 資 産 の 種 類 名 称 又 は 銘 柄 及 び 単 位 数 並 びに 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 することとなる 所 得 税 の 計 算 に 関 する 明 細 などを 記 載 した 書 類 を 所 轄 税 務 署 へ 提 出 しなければなりません( 所 令 266の310) 19

なお その 贈 与 対 象 資 産 の 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 受 贈 者 は 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 贈 与 対 象 資 産 の 種 類 銘 柄 及 び 数 等 を 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 か ら2か 月 以 内 に 贈 与 者 に 対 して 通 知 しなければなりません( 所 法 60の39) 贈 与 対 象 資 産 の 譲 渡 価 額 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 の 取 扱 いに ついては Q28をご 覧 ください ( 注 ) 納 税 猶 予 期 間 中 に 贈 与 対 象 資 産 の 一 部 を 受 贈 者 が 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 した 場 合 など 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 した 場 合 には 法 定 申 告 期 限 の 翌 日 から 納 税 猶 予 期 限 までの 期 間 について 利 子 税 がかかります ( ) なお 利 子 税 の 割 合 は 年 7.3%と 特 例 基 準 割 合 のいずれか 低 い 割 合 を 適 用 します( 措 法 931) 特 例 基 準 割 合 とは 各 年 の 前 々 年 の10 月 から 前 年 の9 月 までの 各 月 におけ る 銀 行 の 短 期 貸 出 約 定 平 均 金 利 の 合 計 を12で 除 して 得 た 割 合 として 各 年 の 前 年 の12 月 15 日 までに 財 務 大 臣 が 告 示 する 割 合 に 年 1%を 加 算 した 割 合 を いいます なお 平 成 27 年 における 利 子 税 の 割 合 は 年 1.8%です (Q28)Q27での 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できます か 受 贈 者 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 を 譲 渡 した 場 合 で その 譲 渡 価 額 が 贈 与 の 時 の 有 価 証 券 等 の 価 額 よりも 下 落 している ときは 贈 与 者 はその 下 落 した 価 額 で 贈 与 の 時 に 譲 渡 したものとみなして 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができます( 所 法 60の3 8 一 ) この 場 合 には 贈 与 者 はその 譲 渡 の 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の32) なお 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 受 贈 者 が 贈 与 対 象 資 産 を 譲 渡 した 場 合 には 贈 与 者 は その 譲 渡 した 贈 与 対 象 資 産 について 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 20

受 けることはできませんが( 所 法 137の31) その 譲 渡 価 額 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 贈 与 者 は 受 贈 者 の 譲 渡 価 額 で 贈 与 の 時 に 譲 渡 したものとみ なして 申 告 をすることができます( 所 法 60の310 一 ) (Q29)Q27で 有 価 証 券 等 ではなく 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 に 利 益 の 額 が 贈 与 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 るとき は 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか 受 贈 者 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 対 象 となった 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 で その 決 済 時 の 利 益 の 額 が 贈 与 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 るときは その 決 済 時 の 額 で 贈 与 の 時 に 決 済 をしたものと みなして 贈 与 者 は 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 する ことができます( 所 法 60の38 二 五 ) また 上 記 の 場 合 に 限 らず 次 の 場 合 においても 決 済 時 の 額 で 贈 与 の 時 に 決 済 をしたものとみなして 贈 与 者 は 所 得 税 を 再 計 算 することができます ⑴ 贈 与 の 時 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 適 用 により 損 失 が 生 じ 実 際 の 受 贈 者 の 決 済 時 の 損 失 の 額 が 贈 与 の 時 の 損 失 の 額 を 上 回 る 場 合 ( 所 法 60の38 三 六 ) ⑵ 贈 与 の 時 に 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 適 用 により 利 益 が 生 じ 実 際 の 受 贈 者 の 決 済 時 に 損 失 が 生 じた 場 合 ( 所 法 60の38 四 七 ) これらの 場 合 には 贈 与 者 はその 決 済 の 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をするこ とで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の32) なお 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 受 贈 者 が 贈 与 対 象 資 産 の 決 済 をし た 場 合 には 贈 与 者 はその 決 済 をした 贈 与 対 象 資 産 について 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けることはできませんが( 所 法 137の31) その 決 済 時 の 利 益 の 額 が 贈 与 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 る 場 合 には その 決 済 時 の 額 で 贈 与 の 時 に 決 済 したものとみなして 申 告 をすることができます( 上 記 ⑴ 及 び⑵に 掲 げる 場 合 も 同 様 に その 決 済 時 の 額 で 申 告 をす ることができます )( 所 法 60の310 一 ) 21

(Q30) 納 税 猶 予 期 間 が 満 了 した 場 合 何 か 手 続 は 必 要 ですか 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けた 方 ( 贈 与 者 )は 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 ( 贈 与 の 日 から5 年 又 は10 年 を 経 過 する 日 )までに 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 及 び 利 子 税 を 納 付 する 必 要 があります( 所 法 137の31) なお 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 において 贈 与 の 日 から 受 贈 者 が 引 き 続 き 所 有 等 し ている 贈 与 対 象 資 産 の 価 額 が 贈 与 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 贈 与 者 は 贈 与 の 時 に 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 の 価 額 で 贈 与 対 象 資 産 を 譲 渡 等 したものとみ なして 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができ ます( 所 法 60の311) この 場 合 には 贈 与 者 は 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をす ることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の33) (Q31) 国 外 転 出 ( 贈 与 ) 時 課 税 により 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 亡 くなりましたが 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 はどの ようになりますか 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 までに 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 ( 贈 与 者 )が 亡 く なられた 場 合 には 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 の 納 付 義 務 は 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 の 相 続 人 が 承 継 することとなります( 所 法 137の315) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 の 相 続 人 のうち 非 居 住 者 である 方 は 相 続 開 始 があったことを 知 った 日 の 翌 日 から4か 月 以 内 に 納 税 管 理 人 の 届 出 をする 必 要 があります( 既 に 納 税 管 理 人 の 届 出 をしている 場 合 を 除 きます )( 所 令 266の315) なお 納 税 猶 予 の 期 間 については 亡 くなった 方 の 残 存 期 間 を 引 き 継 ぐこととな ります( 所 令 266の314) 22

国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 (Q32) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 とは どのような 制 度 ですか 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 は 相 続 開 始 の 時 点 で1 億 円 以 上 の 有 価 証 券 や 未 決 済 の 信 用 取 引 などの 対 象 資 産 ( Q4)を 所 有 等 している 一 定 の 居 住 者 ( Q33)が 亡 くな り 国 外 に 居 住 する 相 続 人 又 は 受 遺 者 ( 以 下 非 居 住 者 である 相 続 人 等 といいます )が その 相 続 又 は 遺 贈 により 対 象 資 産 の 全 部 又 は 一 部 ( 以 下 相 続 対 象 資 産 といいます ) を 取 得 した 場 合 は その 相 続 又 は 遺 贈 の 時 に 取 得 した 相 続 対 象 資 産 について 譲 渡 等 があったものとみなして 相 続 対 象 資 産 の 含 み 益 に 対 して 被 相 続 人 に 所 得 税 が 課 税 される 制 度 で 平 成 27 年 7 月 1 日 以 後 の 相 続 又 は 遺 贈 について 適 用 されます( 所 法 60の31~3) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となる 方 ( 以 下 適 用 被 相 続 人 等 といいます )の 相 続 人 は 相 続 対 象 資 産 の 譲 渡 等 があったものとみなして 事 業 所 得 の 金 額 譲 渡 所 得 の 金 額 又 は 雑 所 得 の 金 額 を 計 算 し 適 用 被 相 続 人 等 の 準 確 定 申 告 書 を 提 出 するほか 所 得 税 を 納 付 する 必 要 があります (Q33) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 は どのような 方 が 対 象 となりますか 次 の⑴ 及 び⑵のいずれにも 該 当 する 居 住 者 が 亡 くなった 場 合 に その 相 続 又 は 遺 贈 により 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 相 続 対 象 資 産 を 取 得 したときは 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となります( 所 法 60の35) ⑴ 相 続 開 始 の 時 に 所 有 等 している 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 である こと ⑵ 相 続 開 始 の 日 前 10 年 以 内 において 国 内 在 住 期 間 が5 年 を 超 えていること ( 注 ) 国 内 在 住 期 間 の 判 定 に 当 たっては 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 別 表 第 一 の 上 欄 の 在 留 資 格 ( 外 交 教 授 芸 術 経 営 管 理 法 律 会 計 業 務 医 療 研 究 教 育 企 業 内 転 勤 短 期 滞 在 留 学 等 )で 在 留 していた 期 間 は 国 内 在 住 期 間 に 含 まないこととされています( 所 令 170の21) 23

また 平 成 27 年 6 月 30 日 までに 同 法 別 表 第 二 の 上 欄 の 在 留 資 格 ( 永 住 者 永 住 者 の 配 偶 者 等 )で 在 留 している 期 間 がある 場 合 は その 期 間 は 国 内 在 住 期 間 に 含 まないこととされています( 改 正 所 令 附 則 82) (Q34) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 資 産 には どのようなものがありますか Q4の 対 象 資 産 と 同 じです (Q35) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては いつ の 価 額 で 判 定 しますか 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかについては 相 続 開 始 の 時 に 適 用 被 相 続 人 等 が 所 有 等 している 対 象 資 産 の 次 の⑴ 及 び⑵に 掲 げる 金 額 の 合 計 額 を 基 に 判 定 します( 所 法 60 条 の35) ⑴ 対 象 資 産 が 有 価 証 券 等 である 場 合 相 続 開 始 の 時 の 有 価 証 券 等 の 価 額 に 相 当 する 金 額 ( 所 法 60の31) ⑵ 対 象 資 産 が 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 である 場 合 相 続 開 始 の 時 に 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 を 決 済 したもの とみなして 算 出 した 利 益 の 額 又 は 損 失 の 額 に 相 当 する 金 額 ( 所 法 60の32 3) (Q36) 対 象 資 産 の 価 額 の 合 計 額 が1 億 円 以 上 となるかどうかの 判 定 に 際 して 含 み 損 がある 有 価 証 券 等 や 譲 渡 による 所 得 が 非 課 税 となる 有 価 証 券 につ いても 対 象 資 産 として 含 める 必 要 はありますか Q6を 参 照 してください 24

(Q37) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 は いつまでにする 必 要 がありますか 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をする 場 合 は 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 相 続 開 始 があったことを 知 った 日 の 翌 日 から4か 月 を 経 過 した 日 の 前 日 までに その 年 の 各 種 所 得 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 適 用 による 所 得 を 含 めて 適 用 被 相 続 人 等 の 準 確 定 申 告 及 び 納 税 をする 必 要 があります( 所 法 60の31 2 3 1251 129) (Q38) 相 続 開 始 の 日 から5 年 以 内 に 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 が 帰 国 し ますが 課 税 関 係 はどうなりますか 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 相 続 開 始 の 日 から5 年 以 内 に 帰 国 をした 場 合 その 帰 国 の 時 まで 引 き 続 き 所 有 等 している 相 続 対 象 資 産 につい ては 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 適 用 被 相 続 人 等 の 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 適 用 がなかったものとして 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の36 一 ) 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 複 数 いる 場 合 には その 非 居 住 者 である 相 続 人 等 の 全 員 が 帰 国 をしたときに 課 税 の 取 消 しをすることができま す ただし 対 象 資 産 の 所 得 の 計 算 につき その 計 算 の 基 礎 となるべき 事 実 の 全 部 又 は 一 部 について 隠 蔽 又 は 仮 装 があった 場 合 には その 隠 蔽 又 は 仮 装 があった 事 実 に 基 づく 所 得 については 課 税 の 取 消 しをすることはできません( 所 法 60の36) 課 税 の 取 消 しをするためには 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 の 全 員 が 帰 国 をした 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をする 必 要 があります( 所 法 153の31) なお 1 相 続 開 始 の 日 から5 年 以 内 に 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 がその 相 続 対 象 資 産 を 居 住 者 に 贈 与 した 場 合 や 2 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 亡 くなり 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 開 始 の 日 から5 年 以 内 に その 亡 くなった 非 居 住 者 である 相 続 人 等 から 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 相 続 人 又 は 受 遺 者 の 全 てが 居 住 者 となった 場 合 にも 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 贈 与 相 続 又 は 遺 贈 により 取 得 した 相 続 対 象 資 産 について 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 適 用 25

がなかったものとして 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60の36 二 三 ) ( 注 1) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 け 納 税 猶 予 の 期 限 を 延 長 する 旨 の 届 出 書 を 提 出 している 場 合 には 相 続 開 始 の 日 から10 年 以 内 に 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 上 記 の 帰 国 などをしたときに 課 税 の 取 消 しをすることができます( 所 法 60 の37) ( 注 2) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けずに 所 得 税 を 納 付 した 方 が 5 年 以 内 に 非 居 住 者 である 相 続 人 等 の 全 員 が 帰 国 をした 場 合 に 更 正 の 請 求 を 行 い 所 得 税 が 還 付 されるときには 当 該 更 正 の 請 求 があった 日 の 翌 日 から 起 算 して3か 月 を 経 過 する 日 と 当 該 更 正 の 請 求 に 係 る 更 正 があった 日 の 翌 日 から 起 算 して1か 月 を 経 過 する 日 とのいずれか 早 い 日 の 翌 日 から 当 該 還 付 の 支 払 決 定 日 又 は 充 当 日 までの 期 間 について 還 付 加 算 金 が 発 生 します したがって 納 付 した 日 から 還 付 加 算 金 が 発 生 するわけではありません (Q39) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をする 場 合 で 納 税 するための 資 金 がない ときは どうすればいいですか 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をするなど 一 定 の 手 続 を 行 った 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 適 用 により 納 付 することとなった 所 得 税 について 相 続 開 始 の 日 から5 年 を 経 過 する 日 まで 納 税 を 猶 予 することができま す( 所 法 137の32) 手 続 については Q40をご 覧 ください また 相 続 開 始 の 日 から5 年 を 経 過 する 日 までに 納 税 猶 予 の 期 限 を 延 長 する 旨 の 届 出 書 を 所 轄 税 務 署 へ 提 出 することにより 納 税 猶 予 期 限 を5 年 延 長 ( 合 計 10 年 )す ることができます( 所 法 137の33) 26

(Q40) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには ど のような 手 続 が 必 要 ですか 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるためには まず 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 の 全 員 が 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 期 限 ( 相 続 開 始 があったことを 知 った 日 の 翌 日 から4か 月 を 経 過 した 日 の 前 日 )までに 納 税 管 理 人 の 届 出 をする 必 要 があ ります また 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をする 準 確 定 申 告 書 に 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けようとする 旨 を 記 載 するとともに 対 象 資 産 に 関 する 明 細 及 び 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 の 計 算 に 関 する 明 細 などの 書 類 を 添 付 し そ の 準 確 定 申 告 書 の 提 出 期 限 までに 納 税 を 猶 予 される 所 得 税 額 及 び 利 子 税 額 に 相 当 する 担 保 を 提 供 する 必 要 があります( 所 法 137の32 4) さらに 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 適 用 被 相 続 人 等 の 準 確 定 申 告 書 の 提 出 後 に ついても 納 税 猶 予 期 間 中 は 各 年 の12 月 31 日 において 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 所 有 等 している 相 続 対 象 資 産 について 引 き 続 き 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けたい 旨 を 記 載 した 届 出 書 ( 継 続 適 用 届 出 書 )を 同 日 の 属 する 年 の 翌 年 3 月 15 日 ( 土 日 曜 日 の 場 合 は 翌 月 曜 日 )までに 所 轄 税 務 署 へ 提 出 する 必 要 があ ります( 所 法 137の37) (Q41) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるに 当 たって 担 保 を 提 供 する 必 要 があると 聞 きましたが どのような 財 産 を 担 保 として 提 供 できますか 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をする 方 ( 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 )が 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けるための 担 保 として 提 供 できる 財 産 は 次 のとおりです 不 動 産 国 債 地 方 債 税 務 署 長 が 確 実 と 認 める 有 価 証 券 27

税 務 署 長 が 確 実 と 認 める 保 証 人 の 保 証 など ( 国 税 通 則 法 第 50 条 に 掲 げる 財 産 ) (Q42) 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けましたが 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 の 一 部 を 譲 渡 しました 納 税 の 必 要 はありますか 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 を 譲 渡 した 場 合 納 税 猶 予 分 の 所 得 税 額 の うちその 譲 渡 をした 部 分 の 金 額 に 応 じた 所 得 税 について 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 す るため 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 譲 渡 の 日 から4か 月 以 内 に 利 子 税 と 併 せて 納 付 する 必 要 があります( 所 法 137の36 14) 上 記 の 場 合 に 限 らず 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 相 続 対 象 資 産 について 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 場 合 には 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 し 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 から4か 月 以 内 に 利 子 税 と 併 せて 所 得 税 を 納 付 する 必 要 があります また 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 があった 日 から4か 月 以 内 にその 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 をした 相 続 対 象 資 産 の 種 類 名 称 又 は 銘 柄 及 び 単 位 数 並 びに 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 することとなる 所 得 税 の 計 算 に 関 する 明 細 など を 記 載 した 書 類 を 所 轄 税 務 署 へ 提 出 しなければなりません( 所 令 266の310) なお 相 続 対 象 資 産 の 譲 渡 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 の 取 扱 いについては Q43をご 覧 ください ( 注 ) 納 税 猶 予 期 間 中 に 相 続 対 象 資 産 の 一 部 を 譲 渡 決 済 又 は 贈 与 した 場 合 など 納 税 猶 予 の 期 限 が 確 定 した 場 合 には 法 定 申 告 期 限 の 翌 日 から 納 税 猶 予 期 限 ま での 期 間 について 利 子 税 がかかります なお 利 子 税 の 割 合 は 年 7.3%と 特 例 基 準 割 合 ( ) のいずれか 低 い 割 合 を 適 用 します( 措 法 931) 特 例 基 準 割 合 とは 各 年 の 前 々 年 の10 月 から 前 年 の9 月 までの 各 月 におけ る 銀 行 の 短 期 貸 出 約 定 平 均 金 利 の 合 計 を12で 除 して 得 た 割 合 として 各 年 の 28

前 年 の12 月 15 日 までに 財 務 大 臣 が 告 示 する 割 合 に 年 1%を 加 算 した 割 合 を いいます なお 平 成 27 年 における 利 子 税 の 割 合 は 年 1.8%です (Q43)Q42での 有 価 証 券 等 の 譲 渡 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 よりも 下 落 して いる 場 合 には 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 により 課 税 された 所 得 税 は 減 額 で きますか 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となった 有 価 証 券 等 を 譲 渡 した 場 合 で その 譲 渡 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 有 価 証 券 等 の 価 額 よりも 下 落 しているときは 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 下 落 した 価 額 で 相 続 開 始 の 時 に 譲 渡 したものとみなして 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができます( 所 法 60の38 一 ) この 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 譲 渡 の 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の32) なお 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 相 続 対 象 資 産 を 譲 渡 した 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 譲 渡 した 相 続 対 象 資 産 について 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けることはできま せんが( 所 法 137の32) その 譲 渡 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 非 居 住 者 である 相 続 人 等 の 譲 渡 価 額 で 相 続 開 始 の 時 に 譲 渡 したものとみなして 申 告 をすることができます( 所 法 60の310 二 ) (Q44)Q42で 有 価 証 券 等 ではなく 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 済 をした 場 合 に 利 益 の 額 が 相 続 開 始 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 ると きは 課 税 された 所 得 税 は 減 額 できますか 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 対 象 となった 未 決 済 信 用 取 引 等 又 は 未 決 済 デリバティブ 取 引 の 決 29

済 をした 場 合 で その 決 済 時 の 利 益 の 額 が 相 続 開 始 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 るときは その 決 済 時 の 額 で 相 続 開 始 の 時 に 決 済 したものとみなして 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 所 得 税 を 再 計 算 することができま す( 所 法 60の38 二 五 ) また 上 記 の 場 合 に 限 らず 次 の 場 合 においても 決 済 時 の 額 で 相 続 開 始 の 時 に 決 済 をしたものとみなして 所 得 税 を 再 計 算 することができます ⑴ 相 続 開 始 の 時 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 適 用 により 損 失 が 生 じ 実 際 の 決 済 時 の 損 失 の 額 が 相 続 開 始 の 時 の 損 失 の 額 を 上 回 る 場 合 ( 所 法 60の38 三 六 ) ⑵ 相 続 開 始 の 時 に 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 適 用 により 利 益 が 生 じ 実 際 の 決 済 時 に 損 失 が 生 じた 場 合 ( 所 法 60の38 四 七 ) これらの 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 決 済 の 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の32) なお 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 期 限 までに 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 相 続 対 象 資 産 の 決 済 をした 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は その 決 済 をした 相 続 対 象 資 産 について 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けることはでき ませんが( 所 法 137の31) その 決 済 時 の 利 益 の 額 が 相 続 開 始 の 時 の 利 益 の 額 を 下 回 る 場 合 には 決 済 時 の 額 で 相 続 開 始 の 時 に 決 済 したものとして 申 告 をすることがで きます( 上 記 ⑴ 及 び⑵に 掲 げる 場 合 も 同 様 に 決 済 時 の 額 で 申 告 をすることができます )( 所 法 60 の310 二 ) (Q45) 納 税 猶 予 期 間 が 満 了 した 場 合 何 か 手 続 は 必 要 ですか 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けた 方 ( 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 )は 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 ( 相 続 開 始 の 日 から5 年 又 は10 年 を 経 過 する 日 )までに 納 税 を 猶 予 された 所 得 税 及 び 利 子 税 を 納 付 する 必 要 があります( 所 法 137の32) なお 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 において 相 続 対 象 資 産 を 取 得 した 非 居 住 者 である 相 続 人 等 が 相 続 開 始 の 日 から 引 き 続 き 所 有 等 している 相 続 対 象 資 産 の 価 額 が 相 続 開 始 の 時 の 価 額 よりも 下 落 している 場 合 には 相 続 開 始 の 時 に 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 の 価 額 で 譲 渡 等 したものとみなして 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 の 申 告 をした 年 分 の 30

所 得 税 を 再 計 算 することができます( 所 法 60の311) この 場 合 には 適 用 被 相 続 人 等 の 相 続 人 は 納 税 猶 予 期 間 の 満 了 日 から4か 月 以 内 に 更 正 の 請 求 をすることで 所 得 税 を 減 額 することができます( 所 法 153の33) (Q46) 国 外 転 出 ( 相 続 ) 時 課 税 により 納 税 猶 予 の 特 例 の 適 用 を 受 けていた 方 が 納 税 猶 予 期 間 中 に 亡 くなりましたが 納 税 を 猶 予 されていた 所 得 税 はどの ようになりますか Q31を 参 照 してください 31